JP2008144633A - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】低圧EGR手段を備えた内燃機関において、ターボチャージャやインタークーラ等の吸気系機関部材が、低圧EGR手段によって吸気系に導かれるEGRガス中に含まれる硫酸などの酸性物質によって腐食することを抑制する技術を提供する。
【解決手段】内燃機関の排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャと、タービンより下流の排気通路とコンプレッサより上流の吸気通路とを接続する低圧EGR通路を介して排気の一部を内燃機関に戻す低圧EGR手段と、低圧EGR手段によって吸気通路に流入する排気中の酸性物質を中和する中和剤をコンプレッサより上流の吸気通路を流れる吸気中に供給する中和剤添加手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化システムに関する。
内燃機関のNOx排出量を低減する技術として、排気の一部を吸気系に流入させて内燃機関に戻すEGRが知られている。このEGRの技術に関しては、ターボチャージャのタービンより上流の排気通路とコンプレッサより下流の吸気通路とを接続する高圧EGR通路を介して排気の一部を内燃機関に流入させる高圧EGR手段と、タービンより下流の排気通路とコンプレッサより上流の吸気通路とを接続する低圧EGR通路を介して排気の一部を内燃機関に流入させる低圧EGR手段と、を備え、内燃機関の運転状態に応じて高圧EGR手段と低圧EGR手段とを併用又は切り替えてEGRを行うことによって、内燃機関のより広い運転状態の領域においてEGRを実施可能にすることを図る技術も提案されている。
また、EGRを行うことによって内燃機関の燃焼室に流入する排気中の硫酸(HSO)、亜硫酸(SO)、無水硫酸(SO)等の酸性物質のためにシリンダボア内壁面が腐食することを阻止する技術として、吸気通路内、燃焼室内、又はEGRガス通路内に硫酸を中和するための中和剤を供給する技術が公知である(特許文献1を参照)。
特開平09−324706号公報
低圧EGR手段を備えた内燃機関では、コンプレッサより上流の吸気通路に排気(EGRガス)が導かれる。EGRガスはコンプレッサ等を含む吸気系機関部材を通過して内燃機関に流入するため、EGRガス中に含まれる前記したような酸性物質が吸気系機関部材に付着し、特にアルミ系材料によって構成されるコンプレッサ等を腐食させる虞がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、低圧EGR手段を備えた内燃機関において、コンプレッサ等の吸気系機関部材が、低圧EGR手段によって吸気系に導かれるEGRガス中に含まれる酸性物質によって腐食することを抑制する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の排気浄化システムは、内燃機関の排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャと、前記タービンより下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを接続する低圧EGR通路を介して排気の一部を内燃機関に戻す低圧EGR手段と、前記低圧EGR手段によって前記吸気通路に流入する排気中の酸性物質を中和する中和剤を、前記コンプレッサより上流の吸気通路を流れる吸気中に供給する中和剤添加手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、低圧EGR手段によって吸気通路に導かれるEGRガス中に含まれる硫酸等の酸性物質が、吸気通路に配置されるコンプレッサ等の機関部材に付着しても、中和剤添加手段によって吸気中に中和剤を供給することによって、それら付着した酸性物質を中和することができる。これにより、吸気系機関部材の表面のpHを中性近傍の値とすることができるので、吸気系機関部材、特にアルミ系材料によって構成される機関部材の腐食を抑制することが可能になる。
また、上記構成によれば、低圧EGR通路を流通する過程で冷却された比較的低温のEGRガスを含む吸気中に中和剤が供給されるので、中和剤が気化してしまうことも抑制できる。従って、より確実に吸気系機関部材に付着した酸性物質を中和することができる。
なお、中和剤としては、一般的なアルカリ性水溶液を用いることができる。また、潤滑油に含まれるpH調整剤がアルカリ性を有するので、潤滑油を中和剤として用いることもできる。
本発明においては、前記中和剤添加手段は、前記吸気通路における前記低圧EGR通路の接続箇所より下流に中和剤を添加するようにしても良い。
こうすることによって、低圧EGR手段によってEGRが行われていない時にも、コンプレッサやインタークーラ等を含む吸気系により確実に中和剤を供給することができる。これにより、低圧EGR手段によるEGRの実施の有無に依らず、吸気系に存在する酸性物質を好適に中和することができる。
本発明においては、前記中和剤添加手段は、前記コンプレッサ直前の吸気通路において、前記コンプレッサのインペラに当たるように中和剤を添加するようにしても良い。
この構成によれば、コンプレッサ直前の吸気通路に中和剤を添加するので、コンプレッサ直前の吸気通路に発生する負圧を利用して、例えば外部のタンク等に貯蔵された中和剤を吸気通路内に吐出させることができる。これにより、中和剤を吸気通路内に噴射させるための圧送ポンプ等を別途設置する必要が無くなるため、より簡易な構成によって中和剤添加手段を実現することができる。また、コンプレッサのインペラに当たるように中和剤を添加することによって、コンプレッサの回転エネルギーを利用して中和剤を霧化させ、分散させることができる。これにより、中和剤を霧化させ、分散させるための噴射ノズル等の装置を別途設置する必要がなくなるため、より簡易な構成によって中和剤添加手段を実現することができる。
本発明においては、前記吸気通路における前記低圧EGR通路の接続箇所より上流に前記吸気通路の流路面積を変更可能な吸気絞り弁を更に備え、該吸気絞り弁の開度を変更することで前記中和剤添加手段によって前記吸気通路に供給される中和剤の量を調節するようにしても良い。
低圧EGR手段を備えた内燃機関においては、低圧EGR手段によって吸気通路に導かれるEGRガスの量を調節するために、吸気通路における低圧EGR通路の接続箇所より上流に吸気絞り弁を設けることがある。例えば、吸気絞り弁の開度を閉じ側にすることによって、吸気絞り弁とコンプレッサとの間の吸気通路の圧力が低下するので、低圧EGR通路の吸気通路側と排気通路側との差圧が大きくなり、低圧EGR通路を通過するEGRガスの量を増加させることができる。
このように、吸気絞り弁の開度を変更すると吸気絞り弁とコンプレッサとの間の吸気通路の圧力(負圧)を調節することができる。従って、この吸気通路の負圧を利用して、吸気絞り弁より下流且つコンプレッサより上流の吸気通路に中和剤を添加するように中和剤添加手段を構成することによって、吸気絞り弁の開度を変更して吸気通路の負圧を調節することで中和剤添加手段から吸気通路に添加される中和剤の量を調節することができる。これにより、中和剤添加手段からの中和剤の供給量を調節するために別途何らかの装置を備える必要が無くなるため、より簡易な構成によって中和剤添加手段を実現することができる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
本発明により、低圧EGR手段を備えた内燃機関において、ターボチャージャやインタークーラ等の吸気系機関部材が、低圧EGR手段によって吸気通路に導かれるEGRガス中に含まれる硫酸などの酸性物質によって腐食することを抑制することが可能になる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施例に係る内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を模式的に示す図である。図1に示す内燃機関1は4つの気筒2を有する水冷式4サイクルディーゼルエンジンである。
内燃機関1の気筒2には、図示しない吸気ポートを介して吸気マニホールド17が接続されている。吸気マニホールド17には吸気管3が接続されている。吸気マニホールド17の上流の吸気管3には、吸気管3を流れる吸気の量を調節可能な第2スロットル9が配置されている。第2スロットル9より上流の吸気管3には吸気を冷却するインタークーラ8が設けられている。インタークーラ8より上流の吸気管3には、排気のエネルギーを駆動源として作動するターボチャージャ13のコンプレッサ11が配置されている。コンプレッサ11より上流の吸気管3には、後述する低圧EGR通路31が接続されている。低圧EGR通路31の接続箇所より上流の吸気管3には、吸気管3を流れる吸気中にアルカリ性溶液を噴射する中和剤噴射弁23が設けられている。本実施例においては、中和剤噴射弁23が本発明における中和剤添加手段に相当する。また、低圧EGR通路31の接続箇所より上流の吸気管3には、内燃機関1のクランクケース(不図示)内のブローバイガスを吸気管3に導くブローバイガス管21が接続されている。ブローバイガス管21の途中には、ブローバイガス中のオイル(潤滑油)を溜めるブローバイオイルキャッチャータンク22が配置されている。ブローバイガス管21の接続箇所より上流の吸気管3には、吸気管3に流入する新気の量を調節可能な第1スロットル6が配置されている。
内燃機関1の気筒2には、図示しない排気ポートを介して排気マニホールド18が接続されている。排気マニホールド18には排気管4が接続されている。排気管4にはターボチャージャ13のタービン12が配置されている。このターボチャージャ13はタービン12の排気流量特性を変更可能なノズルベーン5を備えた可変容量型のターボチャージャである。タービン12より下流の排気管4には、排気浄化装置10が設けられている。排気浄化装置10は、排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、フィルタ)と、該フィルタ上に担持され、排気が酸化雰囲気の時には排気中のNOxを吸蔵し、排気が還元雰囲気の時には吸蔵していたNOxを放出し、還元することによって排気中のNOxを浄化する吸蔵還元型NOx触媒と、を有して構成される。排気浄化装置10より下流の排気管4には、排気管4を流れる排気の量を調節可能な排気絞り弁19が配置されている。なお、排気絞り弁19は後述する低圧EGR通路31の接続部より下流の排気管4に配置しても良い。
内燃機関1には、排気管4を流れる排気の一部を高圧で吸気管3へ導き、気筒2に流入させる高圧EGR装置40が備えられている。高圧EGR装置40は、高圧EGR通路41及び高圧EGR弁42を有して構成される。高圧EGR通路41は、タービン12より上流の排気管4と第2スロットル9より下流の吸気管3とを接続する。高圧EGR通路4
1を通過して排気の一部が吸気管3に導かれる。本実施例では、高圧EGR通路41を経由して気筒2に流入する排気を高圧EGRガスと称する。
高圧EGR弁42は、高圧EGR通路41を流れる排気の量を調節可能な流量調節弁である。高圧EGRガスの調量は高圧EGR弁42の開度を変更することによって行われる。なお、高圧EGRガスの調量は、第2スロットル9の開度を変更して高圧EGR通路41の上流と下流との差圧を変化させることによっても行うことができる。また、ノズルベーン5の開度を変更することによっても高圧EGRガスを調量することができる。
内燃機関1には、排気管4を流れる排気の一部を低圧で吸気管3へ導き、気筒2に流入させる低圧EGR装置30が備えられている。低圧EGR装置30は、低圧EGR通路31、低圧EGR弁32、及び低圧EGRクーラ33を有して構成される。低圧EGR通路31は、排気絞り弁19より下流の排気管4と、コンプレッサ11より上流且つ第1スロットル6より下流の吸気管3とを接続する。低圧EGR通路31を通過して排気の一部が吸気管3に導かれる。本実施例では、低圧EGR通路31を経由して気筒2に流入する排気を低圧EGRガスと称する。
低圧EGR弁32は、低圧EGR通路31を流れる排気の量を調節可能な流量調節弁である。低圧EGRガスの調量は低圧EGR弁32の開度を変更することによって行われる。なお、低圧EGRガスの調量は、第1スロットル6の開度を変更して低圧EGR通路31の上流と下流との差圧を変化させることによっても行うことができる。低圧EGRクーラ33は、低圧EGR通路31を通過する低圧EGRガスを冷却する。
内燃機関1には、機関の制御を行う電子制御装置(ECU)20が併設されている。ECU20は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、中央演算装置(CPU)、入出力ポート、デジタルアナログコンバータ(DAコンバータ)、アナログデジタルコンバータ(ADコンバータ)等を双方向バスで接続した公知の構成を有するマイクロコンピュータとして構成されている。
ECU20は、内燃機関1の運転状態や運転者による要求に応じて燃料噴射制御等のディーゼルエンジンにおいて既知の諸基本制御を行う。そのために、本実施例における内燃機関1には、吸気管3に流入する新気の流量を検出するエアフローメータ7、内燃機関1の冷却水温を測定する水温センサ14、運転者によるアクセルペダル(図示省略)の踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ15、内燃機関1のクランクシャフト(図示省略)の回転位相(クランク角度)を検出するクランクポジションセンサ16、インタークーラ8の内壁表面に付着した凝縮水のpHを測定するpHセンサ24、その他、ディーゼルエンジンが一般的に備えているセンサ類(図示省略)が設けられている。
これらのセンサは電気配線を介してECU20に接続され、各センサからの出力信号がECU20に入力されるようになっている。また、ECU20には、第1スロットル6、第2スロットル9、排気絞り弁19、中和剤噴射弁23、低圧EGR弁32、高圧EGR弁42を駆動するための駆動装置等の機器が電気配線を介して接続され、ECU20から出力される制御信号に従ってこれらの機器が制御される。
ECU20は、各センサによる検出値に基づいて内燃機関1の運転状態や運転者の要求を把握する。例えば、ECU20はクランクポジションセンサ16から入力されるクランク角度から算出する機関回転数と、アクセル開度センサ15から入力されるアクセル開度から算出する機関負荷とに基づいて内燃機関1の運転状態を検出する。そして、検出した機関運転状態や運転者の要求に基づいて低圧EGR弁32や高圧EGR弁42等を制御し、EGRガス量や吸入空気量の制御を行う。
次に、ECU20によって行われるEGR制御について説明する。
図2は、内燃機関1の運転状態の領域毎に定められた、EGR実施時に使用される高圧EGR装置40及び低圧EGR装置30の組み合わせを表すEGR制御マップの概念図である。図2の横軸は内燃機関1の機関回転数を表し、縦軸は内燃機関1の機関負荷を表している。
図2に示すように、本実施例では、内燃機関1の運転状態が低負荷の時には、高圧EGR装置40のみを用いてEGRが行われる。高圧EGR装置40のみを用いてEGRが行われる運転状態の範囲を、以下「HPL領域」と称する。また、内燃機関1の運転状態が中負荷の時には、高圧EGR装置40及び低圧EGR装置30を併用してEGRが行われる。高圧EGR装置40及び低圧EGR装置30を併用してEGRが行われる運転状態の範囲を、以下「MIX領域」と称する。また、内燃機関1の運転状態が高負荷の時には、低圧EGR装置30のみを用いてEGRが行われる。低圧EGR装置30のみを用いてEGRが行われる運転状態の範囲を、以下「LPL領域」と称する。
なお、図2に示したEGR制御マップでは、内燃機関の運転状態をHPL領域、MIX領域、及びLPL領域の3つの領域に分割した場合を例示したが、内燃機関の運転状態の分割の仕方はこれに限られない。例えば、低負荷領域をHPL領域として規定し、それ以外の高負荷側の領域をLPL領域として規定するEGR制御マップも考えられる。或いは、低負荷領域をMIX領域として規定し、それ以外の高負荷側の領域をLPL領域として規定するEGR制御マップも考えられる。
LPL領域、MIX領域、及びHPL領域を規定する具体的な運転状態の範囲や、各領域における高圧EGRガス量、低圧EGRガス量、低圧EGR装置30及び高圧EGR装置40によって内燃機関に流入する全排気(以下、全EGRガス)に対する排気高圧EGRガスや低圧EGRガスの比率等の、EGR制御に係る諸パラメータの目標値は、各運転状態において吸気のEGR率が所定の目標EGR率に一致し、且つ、内燃機関における燃焼特性、排気エミッション、EGRの実施に伴う燃費特性等が所望の要求性能を満たすように、予め実験等により定められる。このようにして定められる高圧EGRガス量の目標値を以下「基本高圧EGRガス量」、低圧EGRガス量の目標値を以下「基本低圧EGRガス量」と称する。
内燃機関1の定常運転時において低圧EGRガス量を基本低圧EGRガス量とするような低圧EGR弁32の開度として基本低圧EGR弁開度が求められ、また、高圧EGRガス量を基本高圧EGRガス量とするような高圧EGR弁42の開度として基本高圧EGR弁開度が求められ、それぞれECU20のROMに記憶される。
ECU20は、内燃機関1の運転状態に応じてROMから基本低圧EGR弁開度及び基本高圧EGR弁開度を読み込み、低圧EGR弁32の開度が基本低圧EGR弁開度となるように低圧EGR弁32を制御するとともに、高圧EGR弁42の開度が基本高圧EGR弁開度となるように高圧EGR弁42を制御する。
ところで、燃料中に硫黄分が含まれていると、この硫黄分から亜硫酸ガス(SO)が生成されて排気通路に排出される。また、亜硫酸ガスの一部は更に酸化されて硫酸(HSO)や無水硫酸(SO)が生成される。EGRが行われると、これらの酸性物質を含んだ排気が吸気管3に流入し、そこで排気中の水分とともに凝縮して強酸性溶液となって吸気系機関部材に付着する。特に、低圧EGR装置30を用いてEGRが行われると、このような酸性凝縮水がアルミ系材料で構成されるコンプレッサ11やインタークーラ8
に付着し、これらの機関部材を腐食させる可能性がある。
ところで、内燃機関1で用いられるオイル(潤滑油)にはアルカリ性のpH調整剤が含まれている。そのため、ブローバイガス管21によって吸気管3に導かれるブローバイガス中に含まれるオイルによって、吸気管3内に付着する酸性凝縮水は中和される。しかしながら、内燃機関1の運転時間の経過とともにオイルは劣化していくため、オイルの酸性凝縮水中和作用は徐々に弱まっていく。そのため、ブローバイガス管21を介して吸気管3に流入するにオイルだけでは、EGRの実施に伴って断続的に吸気管3内に発生する酸性凝縮水を十分に中和できなくなる可能性がある。
そこで、本実施例では、インタークーラ8やコンプレッサ11等の吸気系機関部材の表面のpHが所定の腐食環境条件が成立しているか否かを判定し、腐食環境条件が成立している場合に、中和剤噴射弁23からコンプレッサ11及び低圧EGR通路31の接続箇所より上流における吸気管3内にアルカリ性溶液を噴射するようにした。
ここで、「腐食環境条件」とは、吸気系機関部材表面の状態が吸気系機関部材を腐食させるほど強酸性となる可能性があると判定可能な条件であり、例えば吸気系機関部材表面のpHが4.5以下の強酸性である場合に腐食環境条件が成立する。なお、腐食判定条件が成立するためのpHの条件は吸気系機関部材の設計や燃料性状等により変化し得る。
吸気系機関部材表面のpHを取得する方法としては、pHセンサ24によってインタークーラ8の表面pHを直接測定しても良いし、オイルのpHから推定しても良い。例えば、オイルのpHが中性近傍乃至酸性となっている場合には、オイル中のpH調整剤によって硫酸等の強酸性凝縮水を中和することは困難であると考えられるので、アルカリ溶液噴射が行われることになる。オイルのpHは、オイルパンにpHセンサを取り付けて直接測定しても良いし、車両の走行距離や内燃機関の運転時間等から推定しても良い。なお、表面pHを直接測定する場合、インタークーラ8に限らず、吸気管3やコンプレッサ11のハウジング等の吸気系機関部材を選ぶこともできる。
そして、本実施例では、吸気系機関部材表面のpHの酸性が強くなるほど、中和剤噴射弁23からのアルカリ溶液の供給量を増加させるように中和剤噴射弁23を制御する。例えば、中和剤噴射弁23から所定量のアルカリ溶液を複数回噴射する場合に、図3に示すように、吸気系機関部材表面のpHが小さくなるほど、中和剤噴射弁23からの各アルカリ溶液噴射間の間隔を短くする。これにより、吸気系機関部材の表面pHに応じた量のアルカリ溶液が吸気管3内に供給されることになり、吸気系機関部材の表面pHを好適に中性近傍の腐食する虞のないpHに調整することができる。また、表面pHが弱酸性乃至中性、アルカリ性の場合には中和剤噴射弁23からのアルカリ溶液の噴射が行われないので、表面pHが逆に強アルカリ性になることによって吸気系機関部材を腐食させてしまうことも防止できる。
以下、図4に基づいて、本実施例の中和剤(アルカリ溶液)供給制御の具体的な実行手順について説明する。図4は、中和剤供給制御ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンは内燃機関1の稼働中所定時間毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS101において、ECU20は、pHセンサ24によってインタークーラ8の表面pHを測定する。
次に、ステップS102において、ECU20は、測定したpHが4.5以下であるか否かを判定する。ステップS102において肯定判定された場合は、ステップS103に進む。一方、ステップS102において否定判定された場合、ECU20は本ルーチンの
実行を一旦終了する。
ステップS103において、ECU20は、図3に示した表面pHとアルカリ溶液噴射インターバルとの関係に基づいて、アルカリ溶液噴射インターバルを算出する。
そして、ステップS104において、ECU20は、ステップS103において算出したアルカリ溶液噴射インターバルに従って所定時間アルカリ溶液を噴射する。
以上説明したルーチンを実行することにより、低圧EGR装置30によって吸気管3に導かれた排気中の酸性物質が排気中の水分とともに凝縮して強酸性凝縮水としてインタークーラ8やコンプレッサ11に付着しても、アルカリ溶液によって好適に中和されるので、これらの吸気系機関部材が腐食することを抑制できる。
次に、本発明の異なる実施例について説明する。図5は、実施例2に係る内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を模式的に示す図である。図5と図1とで共通する構成要素については同じ符号及び名称を用いることとし、詳しい説明を省略する。
図5に示すように、実施例2の内燃機関1の吸気系においては、低圧EGR通路31の接続箇所より上流の吸気管3に、吸気管3内を流れる吸気中にアルカリ溶液を添加する中和剤添加弁29が設けられている。中和剤添加弁29は中和剤供給管26によって吸気系外部に設けられた中和剤タンク28に接続されている。本実施例においては、中和剤添加弁29が本発明における中和剤添加手段に相当する。
本実施例では、第1スロットル6を絞ることによって第1スロットル6からコンプレッサ11までの間の吸気管3に生じる負圧を利用して中和剤添加弁29から吸気管3内にアルカリ溶液を供給するようにした。これにより、中和剤添加弁29からアルカリ溶液を噴射させるために中和剤タンク28からアルカリ溶液を加圧圧送するためのポンプ等の手段を備える必要がなくなる。これにより、より中和剤供給系を簡素化することができ、搭載性やコストの面で有利となる。
本実施例では、第1スロットル6の開度を変更して第1スロットル6より下流における吸気負圧を制御することによって、中和剤添加弁29からのアルカリ溶液の供給量を調節する。ここで、中和剤添加弁29からのアルカリ溶液の供給量を制御するために第1スロットル6の開度を変更すると内燃機関1の運転状態に影響を与える可能性がある。そこで、本実施例では、内燃機関1の運転状態が減速時、停止時、シフトアップ時等に限って、中和剤添加弁29からのアルカリ溶液の供給量制御のための第1スロットル6の開度制御を行うようにした。これにより、内燃機関1の運転状態に影響を与えることなくアルカリ溶液の供給量を制御することができる。なお、アルカリ溶液の供給量制御のために第1スロットル6を制御する条件は、内燃機関1の運転状態に及ぼす影響が許容範囲内となるような条件であれば、上記のものに限られない。例えば、低圧EGR装置30を用いたEGRが停止される時にアルカリ溶液の供給量制御を行うようにしても良い。この場合、本実施例のようにコンプレッサ11より上流の吸気管3に中和剤添加弁29が設けられていることにより、低圧EGRの停止中であっても添加したアルカリ溶液をコンプレッサ11やインタークーラ8等の吸気系全体に供給することができる。また、第1スロットル6の開度とアルカリ溶液の供給量との関係は予め実験等により求めておく。
以下、図6に基づいて、本実施例の中和剤供給制御の具体的な実行手順について説明する。図6は、中和剤供給制御ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンは内燃
機関1の稼働中所定時間毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS201において、ECU20は、pHセンサ24によってインタークーラ8の表面pHを測定する。
次に、ステップS202において、ECU20は、測定したpHが4.5以下であるか否かを判定する。ステップS202において肯定判定された場合は、ステップS203に進む。一方、ステップS202において否定判定された場合、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS203において、ECU20は、内燃機関1の運転状態を取得する。具体的には、内燃機関1の機関回転数、燃料噴射量、吸気温、低圧EGRガス量、高圧EGRガス量、冷却水温等を取得する。
ステップS204において、ECU20は、ステップS203において取得した内燃機関1の運転状態に基づいて、中和剤供給条件が成立しているか否か、すなわち、中和剤添加弁29から吸気管3内にアルカリ溶液を添加するために第1スロットル6の開度を制御可能であるか否かを判定する。具体的には、内燃機関1が停止時、減速時、燃料カット時、低圧EGR停止時、シフトアップ時等に中和剤供給条件が成立したと判定する。ステップS204において肯定判定された場合、ECU20はステップS205に進む。一方、ステップS204において否定判定された場合、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS205において、ECU20は、ステップS201で検出した表面pHに基づいて、中和剤添加弁29からのアルカリ溶液の供給量を算出する。表面pHとアルカリ溶液供給量との関係は予め実験等により求められ、ECU20のROMに記憶されている。
ステップS206において、ECU20は、ステップS205において算出されたアルカリ溶液供給量に対応する第1スロットル弁6の開度を算出し、第1スロットル6を該開度となるように制御する。
次に、本発明の異なる実施例について説明する。図7は本実施例に係る内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を模式的に示した図である。図7と図1とで共通する構成要素については同じ符号及び名称を用い、詳細な説明を省略する。本実施例は、実施例1における中和剤噴射弁23の代わりに、低圧EGR通路31の接続部より下流の吸気管3に中和剤噴射弁23aを設けた点で実施例1と異なっている。
このように低圧EGR通路31の接続部より下流の吸気管3に中和剤噴射弁23aを設けることで、低圧EGR装置30によるEGRの実施の有無に依らず中和剤噴射弁23aからコンプレッサ11やインタークーラ8等の機関部材に中和剤を供給することが可能になる。従って、インタークーラ8やコンプレッサ11に付着した酸性の凝縮水をより確実に中和することができ、これらの吸気系機関部材の腐食をより確実に抑制することができる。
本実施例における中和剤の供給制御の具体的な実行手順については、実施例1で図4に基づいて説明した中和剤供給制御ルーチンと同様であるので説明を省略する。
なお、実施例2においても同様に、図5の中和剤添加弁29の代わりに、低圧EGR通路31の接続部より下流の吸気管3に中和剤添加弁を設けた構成としてもよい。こうすることで、上述のように低圧EGR装置30によってEGRが行われていない時であっても中和剤添加弁からインタークーラ8やコンプレッサ11等の吸気系機関部材に中和剤を供給することが可能になり、酸性凝縮水による吸気系機関部材の腐食をより確実に抑制することが可能になる。
次に、本発明の異なる実施例について説明する。本実施例は、実施例2において中和剤添加弁29から供給されるアルカリ溶液に代えて、オイルに含まれるpH調整剤を中和剤として利用すべく、実施例2における中和剤添加弁29と同じ箇所、すなわち第1スロットル6とコンプレッサ11の間の吸気管3にブローバイガス管21を接続したことを特徴とする。図8は、実施例3に係る内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を模式的に示す図である。図8と図5とで共通する構成要素については同じ符号及び名称を用いることとし、詳しい説明を省略する。
本実施例においても、内燃機関1の運転状態が停止時、減速時等の中和剤供給条件が成立する場合に、第1スロットル6の開度を変更することで吸気管3へのブローバイガスの流入量を制御し、吸気系機関部材表面のpHが中性近傍の値にすることができる。本実施例の場合、実施例2における中和剤タンク28や中和剤添加弁29等の中和剤供給系を省くことができるので、搭載性やコストの面で有利となる。
以下、図9に基づいて、本実施例の中和剤供給制御の具体的な実行手順について説明する。図9は、中和剤供給制御ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンは内燃機関1の稼働中所定時間毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS301において、ECU20は、pHセンサ24によってインタークーラ8の表面pHを測定する。
次に、ステップS302において、ECU20は、測定したpHが4.5以下であるか否かを判定する。ステップS202において肯定判定された場合は、ステップS303に進む。一方、ステップS302において否定判定された場合、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS303において、ECU20は、内燃機関1の運転状態を取得する。具体的には、内燃機関1の機関回転数、燃料噴射量、吸気温、低圧EGRガス量、高圧EGRガス量、冷却水温等を取得する。
ステップS304において、ECU20は、ステップS303において取得した内燃機関1の運転状態に基づいて、中和剤供給条件が成立しているか否か、すなわち、ブローバイガス管21から吸気管3内にブローバイガスを導入するために第1スロットル6の開度を制御可能であるか否かを判定する。具体的には、内燃機関1が停止時、減速時、燃料カット時、低圧EGR停止時、シフトアップ時等に中和剤供給条件が成立したと判定する。ステップS304において肯定判定された場合、ECU20はステップS305に進む。一方、ステップS304において否定判定された場合、ECU20は本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS305において、ECU20は、ステップS301で検出した表面pHに基づいて、ブローバイガス管21からのブローバイガスの供給量を算出する。表面pHとブローバイガス供給量との関係は予め実験等により求められ、ECU20のROMに記憶さ
れている。
ステップS306において、ECU20は、ステップS305において算出されたブローバイガス供給量に対応する第1スロットル弁6の開度を算出し、第1スロットル6を該開度となるように制御する。
次に、本発明の異なる実施例について説明する。図10は、本実施例に係る内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を模式的に示す図である。図10と図5とで共通する構成要素については同じ符号及び名称を用いることとし、詳しい説明を省略する。
図10に示すように、本実施例の内燃機関1の吸気系においては、コンプレッサ11の直前の吸気管3に中和剤添加弁29が設けられている。中和剤添加弁29と中和剤タンク28とを接続する中和剤供給管26の途中には、コンプレッサ11直前における吸気管3内負圧が所定値以上になった時に開弁するチェック弁27が設けられている。本実施例によれば、コンプレッサ11直前の吸気管3に生じる負圧によって中和剤タンク28内のアルカリ溶液が吸気管3内に導かれるので、中和剤タンク28内のアルカリ溶液を加圧して中和剤添加弁29から噴射させるポンプを省略することができる。
また、図11に示すように、本実施例の中和剤添加弁29は、中和剤添加弁29からのアルカリ溶液が直接コンプレッサ11のインペラ25に滴下するように設けられている。これにより、中和剤添加弁29から滴下したアルカリ溶液はコンプレッサ11の回転エネルギーにより霧化し、分散させされ、コンプレッサ11より下流の吸気管3全域に好適に供給されることになる。このようにコンプレッサ11の回転エネルギーを利用してアルカリ溶液の霧化及び分散を促進させるので、中和剤添加弁29から噴射ノズルを省略することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、中和剤添加系を簡素化することができ、搭載性やコストの点で有利となる。
なお、以上説明した各実施例は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において上記の実施形態には種々の変更を加え得る。また、以上説明した各実施例は可能な限り組み合わせることができる。
実施例1における内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を示す図である。 実施例における内燃機関の排気浄化システムにおいてEGR実施時に使用される高圧EGR装置及び低圧EGR装置の制御マップを表す図である。 実施例1における吸気系機関部材表面のpHと中和剤噴射弁からのアルカリ溶液噴射インターバルとの関係を表す図である。 実施例1における中和剤供給制御ルーチンを表すフローチャートである。 実施例2における内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を示す図である。 実施例2における中和剤供給制御ルーチンを表すフローチャートである。 実施例3における内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を示す図である。 実施例4における内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を示す図である。 実施例4における中和剤供給制御ルーチンを表すフローチャートである。 実施例5における内燃機関の排気浄化システムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を示す図である。 実施例5における中和剤添加弁及びコンプレッサの周囲の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 気筒
3 吸気管
4 排気管
5 ノズルベーン
6 第1スロットル
7 エアフローメータ
8 インタークーラ
9 第2スロットル
10 排気浄化装置
11 コンプレッサ
12 タービン
13 ターボチャージャ
14 水温センサ
15 アクセル開度センサ
16 クランクポジションセンサ
17 吸気マニホールド
18 排気マニホールド
19 排気絞り弁
20 ECU
21 ブローバイガス管
22 ブローバイオイルキャッチャータンク
23 中和剤噴射弁
23a 中和剤噴射弁
24 pHセンサ
25 インペラ
26 中和剤供給管
27 チェック弁
28 中和剤タンク
29 中和剤添加弁
30 低圧EGR装置
31 低圧EGR通路
32 低圧EGR弁
33 低圧EGRクーラ
40 高圧EGR装置
41 高圧EGR通路
42 高圧EGR弁

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路にタービンを有し且つ吸気通路にコンプレッサを有するターボチャージャと、
    前記タービンより下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを接続する低圧EGR通路を介して排気の一部を内燃機関に戻す低圧EGR手段と、
    前記低圧EGR手段によって前記吸気通路に流入する排気中の酸性物質を中和する中和剤を、前記コンプレッサより上流の吸気通路を流れる吸気中に供給する中和剤添加手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  2. 請求項1において、
    前記中和剤添加手段は、前記吸気通路における前記低圧EGR通路の接続箇所より下流に中和剤を添加することを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記中和剤添加手段は、前記コンプレッサ直前の吸気通路において、前記コンプレッサのインペラに当たるように中和剤を添加することを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記吸気通路における前記低圧EGR通路の接続箇所より上流に前記吸気通路の流路面積を変更可能な吸気絞り弁を更に備え、前記中和剤添加手段は、前記吸気通路における前記吸気絞り弁より下流に中和剤を添加し、該吸気絞り弁の開度を変更することで前記中和剤添加手段によって前記吸気通路に供給される中和剤の量を調節可能としたことを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
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