JP2010007493A - 車両の負圧供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、負圧発生装置とEGR機構とを搭載した車両において、EGRガスが負圧発生装置へ流入することを回避することを課題とする。
【解決手段】本発明は、吸気絞り弁より上流の吸気通路内の圧力と吸気絞り弁より下流の吸気通路内の圧力との差圧を利用して負圧を発生させる負圧発生装置と、内燃機関の排気通路から吸気通路へ排気の一部を環流させるEGR機構と、を搭載した車両において、負圧発生装置を作動させる場合に、EGR弁が閉弁してから所定期間は負圧発生装置の作動を見合わせるとともに、吸気通路から負圧発生装置へのガスの流れを遮断するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関を搭載した車両の負圧供給技術に関する。
内燃機関を搭載した車両として、ブレーキブースタやバキュームスイッチングバルブ(VSV)等のように負圧を動力源として作動する機器を搭載した車両が知られている。このような車両には、上記した機器に負圧を供給するための負圧発生装置(エゼクタ)が搭載される場合がある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2003−201927号公報 特開2007−218124号公報 特開2004−299567号公報
ところで、排気の一部を気筒内へ再循環させるためのEGR(Exhaust Gas Recirculation)機構が内燃機関に設けられている場合は、EGRガスがエゼクタの内部に流入する
可能性があった。このため、上記した特許文献1には、吸気通路とEGR通路との接続部をエゼクタと吸気通路との接続部より下流に配置する構成が開示されている。
しかしながら、上記した構成においても、EGR機構の作動とエゼクタの作動とが競合すると、EGRガスがエゼクタ内部へ流入することを回避しきれない可能性があった。
本発明は、上記したような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、EGRガスが負圧発生装置へ流入することを回避する技術の提供にある。
本発明は、上記した課題を解決するために、負圧発生装置とEGR機構とを搭載した車両において、負圧発生装置の作動とEGR機構の作動との競合を避けることにより、EGRガスが負圧作動機構へ流入しないようにした。
詳細には、本発明は、負圧を利用して作動する負圧作動機構、及び内燃機関を搭載した車両の負圧供給装置において、
前記内燃機関の吸気通路に配置された吸気絞り弁と、
前記吸気絞り弁より上流の吸気通路内の圧力と前記吸気絞り弁より下流の吸気通路内の圧力との差圧を利用して負圧を発生させるとともに、発生させた負圧を前記負圧作動機構へ供給する負圧発生装置と、
前記内燃機関の排気通路から吸気通路へ排気の一部を環流させるEGR機構と、
前記負圧発生装置と前記EGR機構の何れか一方の作動中は他方の作動を停止させる制御手段と、
前記負圧発生装置の停止中は、前記吸気通路から前記負圧発生装置へのガスの流れを遮断する遮断手段と、
を備えるようにした。
EGRガスが負圧発生装置へ流入した場合は、排気中の微粒子(PM:Particulate Matter)や水分が負圧発生装置に付着或いは滞留して、該負圧発生装置の作動不良を誘発する可能性がある。
これに対し、本発明は、EGR機構の作動中は、負圧発生装置の作動を停止させるとともに、吸気通路から負圧発生装置へのガスの流れを遮断するようにした。
このように吸気通路から負圧発生装置へのガスの流れが遮断されると、EGR機構によって内燃機関の排気通路から吸気通路へ導かれた排気(EGRガス)が負圧発生装置へ流入しなくなる。
その結果、EGRガスに含まれるPMや水分が負圧発生装置内に付着及び滞留し難くなる。よって、EGRガスが負圧発生装置内へ流入することに起因した不具合の発生を回避することができる。
本発明にかかる車両の負圧供給装置は、吸気絞り弁より上流の吸気通路と負圧発生装置とを連通させる第1連通路と、吸気絞り弁より下流の吸気通路と負圧発生装置とを連通させる第2連通路と、第1連通路および/または第2連通路に配置された弁機構と、を備えるようにしてもよい。
この場合、遮断手段は、負圧発生装置の停止中に弁機構を閉弁させることにより、吸気通路から負圧発生装置へのガスの流れを遮断することができる。
また、EGR機構が停止状態から作動状態へ移行する場合(言い換えれば、負圧発生装置が作動状態から停止状態へ移行する場合)は、遮断手段は、排気通路を流れる排気の一部が吸気通路へ到達する前に弁機構を閉弁させるようにしてもよい。この場合、EGRガスが負圧発生装置へ流入することを確実に回避することができる。
本発明におけるEGR機構としては、排気通路と吸気通路とを連通するEGR通路と、EGR通路の流路断面積を変更するEGR弁と、を含む機構を例示することができる。この場合、制御手段は、負圧発生装置の作動中にEGR弁を閉弁させることにより、EGRガスが負圧発生装置へ流入することを回避することができる。
また、EGR機構が作動状態から停止状態へ移行する場合(言い換えれば、負圧発生装置が停止状態から作動状態へ移行する場合)において、遮断手段は、前記EGR弁が開弁状態から閉弁状態へ移行した時点から所定期間内は弁機構を閉弁状態に維持するようにしてもよい。
ここで、前記した所定期間は、EGR弁が閉弁された時点から吸気通路内の残留EGRガスが掃気(新気によって換気)されるまでに要する期間である。EGRガスの掃気に要する期間は、吸気の流速によって変化する。よって、所定期間は、吸気の流速によって変更される可変値であってもよい。尚、吸気の流速は機関回転数と相関するため、前記所定期間も機関回転数に応じて変更されてもよい。
EGR弁が開弁状態から閉弁状態へ移行した時点から所定期間が経過するまで弁機構が閉弁されると、吸気通路内の残留EGRガスが負圧発生装置へ流入することを回避することができる。
尚、EGR機構の作動と負圧発生装置の作動が競合する場合において、何れの作動を優先するかは、負圧作動機構の属性、車両の走行条件、或いは内燃機関の運転条件等に応じて適宜変更することも可能である。
例えば、負圧作動機構がブレーキブースタである場合は、EGR機構の作動よりも負圧発生装置の作動が優先されるようにしてもよい。
また、負圧作動機構がブレーキブースタである場合に、車両の走行速度に応じて優先度を変更することも可能である。すなわち、車両の走行速度が比較的低い場合はEGR機構の作動を優先させ、車両の走行速度が比較的高い場合は負圧発生装置の作動を優先させるようにしてもよい。
本発明によれば、EGRガスが負圧発生装置へ流入することを回避することができる。その結果、EGRガスが負圧発生装置へ流入することに起因した負圧発生装置の作動不良を防止することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、相対配置等は、特に記載がない限り発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
先ず、本発明の第1の実施例について図1〜図4に基づいて説明する。図1は、車両に搭載された内燃機関と負圧供給装置の概略構成を模式的に示す図である。
図1に示す内燃機関1には、インテークマニフォルド2が接続されている。インテークマニフォルド2は、サージタンク3に接続されている。サージタンク3は、吸気管4を介して図示しない吸気ダクトに連通している。
吸気ダクトから吸入された空気は、吸気管4によりサージタンク3へ導かれる。サージタンク3に導入した空気は、インテークマニフォルド2により内燃機関1の各気筒へ分配される。
前記した吸気管4には、該吸気管4の流路断面積を変更する吸気絞り弁(スロットル弁)5が配置されている。スロットル弁5は、電動機により開閉駆動される機構(電動式スロットル弁)である。
また、前記したサージタンク3には、EGR通路6の一端が接続されている。EGR通路6の他端はエキゾーストマニフォルド7に接続されている。EGR通路6の途中には、該EGR通路6の流路断面積を変更可能なEGR弁8が配置されている。これらEGR通路6とEGR弁8は、本発明にかかるEGR機構の一実施態様である。
EGR機構によると、EGR弁8が開弁した時に、エキゾーストマニフォルド7内を流れる排気の一部がEGR通路6を介してサージタンク3へ導かれる。サージタンク3へ導入された排気(EGRガス)は、吸気管4からサージタンク3へ流入した空気とともに内燃機関1の各気筒へ分配される。このようにEGRガスが気筒へ導入されると、燃料の燃焼時に発生する窒素酸化物(NOx)を減少させることができる。
次に、本実施例の車両には、負圧作動機構として、ブレーキブースタ9が搭載されている。ブレーキブースタ9は、ブレーキペダル10に作用する踏力を増幅する機構である。ブレーキブースタ9は、スロットル弁5より下流の吸気通路(インテークマニフォルド2、サージタンク3、及び吸気管4を含む)に発生する負圧(以下、「吸気管負圧」と称する)を利用して前記踏力を増幅する。
ところで、内燃機関1の運転状態によっては必要十分な吸気管負圧を得られない場合が
ある。例えば、内燃機関1が冷間始動された場合に、該内燃機関1の排気損失を高めて触媒の昇温を図る方法が知られている。このような方法により触媒を昇温(触媒昇温制御)させる場合は、排気損失の増加に起因した機関出力の低下を補うために、吸入空気量が増加される。その場合、スロットル弁5の開度が大きくされるため、吸気管負圧が小さくなる。尚、ここでいう負圧が小さいとは、圧力が高いことを意味する。
そこで、上記したような場合には、吸気管負圧より大きな負圧(吸気管負圧より低い圧力)を発生させる装置(負圧発生装置)が必要となる。本実施例の車両には、負圧発生装置として、エゼクタ11が搭載されている。以下、図2に基づいてエゼクタ11の構成を説明する。
図2において、エゼクタ11は、流入ポート110と、流出ポート111と、負圧供給ポート112とを備えている。
前記流入ポート110には、エアホース12が接続されている。エアホース12は、図1に示すように、スロットル弁5より上流の吸気管4に接続されている。前記したエアホース12の途中には、VSV(Vacuum Switching Valve)20が配置されている。尚、流入ポート110及びエアホース12は、本発明にかかる第1連通路に相当する。また、VSV20は、本発明にかかる弁機構に相当する。
前記した流出ポート111には、エアホース13が接続されている。エアホース13は、図1に示すように、サージタンク3に接続されている。流出ポート111及びエアホース13は、本発明にかかる第2連通路に相当する。
前記した流入ポート110と流出ポート111とは、ベンチュリ通路113を介して相互に連通している。ベンチュリ通路113は、流路断面積がテーパ状に縮小された小径部113aを具備しており、該ベンチュリ通路113を流れるガスの流速を高めることができる。
ベンチュリ通路113の小径部113a近傍には、負圧供給ポート112が接続されている。負圧供給ポート112は、図1に示すように、負圧供給ホース14を介して前記ブレーキブースタ9に接続されている。
負圧供給ホース14の途中、或いは負圧供給ホース14とブレーキブースタ9との接続部には、逆止弁(ワンウェイバルブ)15が介在している。ワンウェイバルブ15は、ブレーキブースタ9からエゼクタ11へのガスの流れを許容し、且つエゼクタ11からブレーキブースタ9へのガスの流れを遮断する。
前記した流出ポート111と負圧供給ポート112は、前記ベンチュリ通路113を迂回するバイパス通路114によって連通している。バイパス通路114の途中には、ワンウェイバルブ115が設けられている。ワンウェイバルブ115は、負圧供給ポート112から流出ポート111へ向かうガスの流れを許容し、且つ流出ポート111から負圧供給ポート112へ向かうガスの流れを遮断する。また、負圧供給ポート112において、バイパス通路114の接続部位よりベンチュリ通路113寄りの部位には、ワンウェイバルブ116が設けられている。ワンウェイバルブ116は、ベンチュリ通路113からバイパス通路114へ向かうガスの流れを遮断する。
このように構成されたエゼクタ11は、前記VSV20が閉弁されている時は作動(機能)しない。よって、VSV20が閉弁されている時は、サージタンク3内の吸気管負圧がエアホース13、流出ポート111、バイパス通路114、負圧供給ポート112、及
び負圧供給ホース14を介してブレーキブースタ9へ供給されることになる。
一方、エゼクタ11は、前記VSV20が開弁された時に以下のようにして負圧を発生させる。VSV20が開弁している時は、吸気管4を流れるガスの一部がエアホース12、流入ポート110、ベンチュリ通路113、流出ポート111、及びエアホース13を介してサージタンク3へ流れる。その際、ベンチュリ通路113の小径部113a近傍には、ベルヌーイの定理に基づく負圧が発生する。この負圧は、負圧供給ポート112及び負圧供給ホース14を介してブレーキブースタ9へ供給される。従って、吸気管負圧が小さくなる時であっても、比較的大きな負圧をブレーキブースタ9へ供給することが可能となる。
ここで図1に戻り、本実施例の車両には、ECU(Electric Control Unit)30が搭
載されている。ECU30は、CPU、ROM、RAM等から構成される電子制御ユニットである。ECU30には、アクセルポジションセンサ31、水温センサ32、クランクポジションセンサ33、エアフローメータ34、吸気圧センサ35が接続されている。
アクセルポジションセンサ31は、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)を測定するセンサである。水温センサ32は、内燃機関1を循環する冷却水の温度(冷却水温度)を測定するセンサである。クランクポジションセンサ33は、内燃機関1の出力軸(クランクシャフト)の回転位置を測定するセンサである。エアフローメータ34は、内燃機関1の吸入空気量を測定するセンサである。吸気圧センサ35は、サージタンク3内の圧力(吸気管負圧)を測定するセンサである。
ECU30は、前記した各種センサの測定値に基づいて燃料噴射制御や点火制御等の既知の制御を実行するとともに、前述した触媒昇温制御、EGR弁8の開閉制御、及びVSV20の開閉制御を実行する。
触媒昇温制御では、ECU30は、例えば、点火時期の遅角や排気バルブの開弁時期の進角を図ることにより排気損失を増加させるとともに、スロットル弁5の開度(スロットル開度)を規定開度よりも増加させることにより排気損失に伴う機関出力の低下を抑える。尚、前記した規定開度は、触媒昇温制御が実行されていない時のスロットル開度(すなわち、アクセル開度や機関回転数等に基づいて決定されるスロットル開度)である。
上記したような触媒昇温制御が行われた場合は吸気管負圧が小さくなるため、ECU30は、必要に応じてエゼクタ11を作動(VSV20を開弁)させる。以下、触媒昇温制御実行時におけるエゼクタ11の制御手順について図3に沿って説明する。
図3は、触媒昇温制御実行時におけるVSV20の制御ルーチンを示すフローチャートである。この制御ルーチンは、ECU30のROMに予め記憶されているルーチンであり、ECU30によって周期的に実行される。
図3の制御ルーチンでは、ECU30は、先ずS101において水温センサ32の測定値(冷却水温度)thwを読み込み、該冷却水温度thwが所定温度thwA以上であるか否かを判別する。ここで、所定温度thwAは、触媒昇温制御の実行終了時期を決定する際の指標となる温度である。つまり、触媒昇温制御は、冷却水温度thwが所定温度thwA未満であること条件に実行される。よって、ECU30は、S101において触媒昇温制御が実行中であるか否かを判別することになる。
前記S101において否定判定された場合(thw≧thwA)は、触媒昇温制御が既に終了されていることになる。そのため、ECU30は、S105へ進み、VSV20を
閉弁させる。この場合、エゼクタ11は作動(機能)しないことになる。
一方、前記S101において肯定判定された場合(thw<thwA)は、触媒昇温制御が実行されていることになる。そこで、ECU30は、S102において、アクセルポジションセンサ31の測定値(アクセル開度)Accpを読み込み、該アクセル開度Accpが所定開度αより小さいか否かを判別する。
前記した所定開度αは、触媒昇温制御が実行されていなければ、サージタンク3内に十分な吸気管負圧が発生し得るアクセル開度の上限値、若しくは前記上限値より若干小さいアクセル開度に相当する。この所定開度αは、予め実験的に求めておくことが好ましい。
前記S102において肯定判定された場合(Accp<α)は、ECU30は、S103へ進む。S103では、ECU30は、吸気圧センサ35の測定値(吸気管負圧)pmを読み込み、該吸気管負圧pmが所定圧pより高いか否かを判別する。ここで、所定圧pは、触媒昇温制御が実行されておらず且つアクセル開度Accpが前記所定開度αである時の吸気管負圧に相当する。
前記S103において肯定判定された場合(pm>p)は、触媒昇温制御の実行によって吸気管負圧が不足していることになる。このため、ECU30は、S104へ進み、VSV20を開弁させる。この場合、エゼクタ11が吸気管負圧pmよりも大きな負圧(言い換えれば、吸気管負圧pmよりも低い圧力)を発生し、該負圧がブレーキブースタ9へ供給される。
尚、前記S102において否定判定された場合(Accp≧α)、或いは前記S103において否定判定された場合(pm≦p)には、ECU30は、S105へ進み、VSV20を閉弁させる。
以上述べたようにECU30が図3の制御ルーチンを実行すると、触媒昇温制御の実行に起因した負圧の不足が解消されることになる。
ところで、エゼクタ11の作動(VSV20の開弁)とEGR機構の作動(EGR弁8の開弁)とが競合すると、EGRガスがエゼクタ11内へ流入する可能性がある。EGRガスがエゼクタ11へ流入すると、EGRガスに含まれるPMや水分がエゼクタ11の内部(例えば、ベンチュリ通路113の小径部113a等)に付着・堆積して、エゼクタ11の作動不良を誘発する虞がある。
これに対し、本実施例では、エゼクタ11の作動中は、EGR機構の作動を禁止(EGR弁8を閉弁)するようにした。以下、EGR機構の制御手順について図4に沿って説明する。
図4は、EGR弁8の制御ルーチンを示すフローチャートである。この制御ルーチンは、ECU30のROMに予め記憶されているルーチンであり、ECU30によって周期的に実行される。
図4の制御ルーチンでは、ECU30は、先ずS201において水温センサ32の測定値(冷却水温度)thwを読み込み、該冷却水温度thwが所定温度thwBより高いか否かを判別する。所定温度thwBは、内燃機関1の燃焼状態が安定する程度に該内燃機関1が暖機されているとみなせる冷却水温度である。尚、所定温度thwBは、前記した所定温度thwAより低い温度である。
前記S201において否定判定された場合(thw≦thwB)は、内燃機関1の燃焼状態が未だ不安定であるため、EGR機構の作動によって失火やストール等が発生する可能性がある。そこで、ECU30は、S206へ進み、EGR弁8を閉弁(EGR機構を停止)させる。
一方、前記S201において肯定判定された場合(thw>thwB)は、内燃機関1の燃焼状態が安定しているため、EGR機構の作動によって失火やストール等が発生し難い。そこで、ECU30は、以下の手順によってEGR機構を作動させる。
先ず、ECU30は、S202において、目標EGRガス量Amegrを演算する。目標EGRガス量Amegrは、クランクポジションセンサ33の測定値から算出される機関回転数Neとアクセルポジションセンサ31の測定値(アクセル開度)Accpと目標EGRガス量Amegrとの関係を規定したマップを利用して算出されてもよい。
続いて、ECU30は、S203において、前記S202で算出された目標EGRガス量Amegrに基づいて目標EGR弁開度θegrを演算する。目標EGR弁開度θegrは、目標EGRガス量Amegrと目標EGR弁開度θegrとの関係を規定したマップを利用して算出されてもよい。
この時点でEGR弁8が目標EGR弁開度θegrまで開弁されると、EGR機構の作動とエゼクタ11の作動とが競合する虞がある。そこで、ECU30は、S204においてVSV20が閉弁状態(エゼクタ11が停止状態)にあるか否かを判別する。
S204において肯定判定された場合(エゼクタ11が停止状態にある場合)は、ECU30は、S205へ進み、EGR弁8を前記目標EGR弁開度θegrまで開弁させる。この場合、EGR機構が作動することになるが、VSV20が閉弁されているのでEGRガスがエゼクタ11へ流入しない。
一方、S204において否定判定された場合(エゼクタ11が作動状態ある場合)は、ECU30は、S206へ進み、EGR弁8を閉弁させる。この場合、EGR機構は作動しないため、EGRガスがエゼクタ11へ流入しない。
このようにECU30が図4の制御ルーチンを実行することにより、本発明にかかる制御手段、及び遮断手段が実現されることになる。その結果、EGRガスがエゼクタ11へ流入することに因るエゼクタ11の作動不良を回避することができる。
本実施例では、触媒昇温制御の実行時にエゼクタ11が作動される例について述べたが、触媒昇温制御実行時以外にエゼクタ11が作動されてもよい。その場合も、EGR機構の作動とエゼクタ11の作動との競合を避けるとともに、EGR機構の作動中はVSV20を閉弁させることにより、EGRガスがエゼクタ11へ流入する事態を回避することができる。
尚、EGR機構の作動とエゼクタ11の作動とが競合する場合に、何れの作動を優先するかは車両の走行条件や内燃機関1の運転条件に応じて決定されるようにしてもよい。例えば、車両の走行速度が極めて低い場合は、EGR機構の作動が優先されるようにしてもよい。また、車両が停止状態にある場合のみEGR機構の作動が優先され、車両が走行状態にある場合はエゼクタ11の作動が優先されるようにしてもよい。
<実施例2>
次に、本発明の第2の実施例について図5に基づいて説明する。ここでは、前述した第
1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
前述した第1の実施例では、触媒昇温制御の実行時にエゼクタ11を作動させる例について述べたが、本実施例では内燃機関1のフューエルカット運転時にエゼクタ11を作動させる例について述べる。
温間状態の内燃機関1がフューエルカット運転される時にエゼクタ11を強制的に作動させることにより、該エゼクタ11内に存在する凝縮水や埃・塵を一掃する技術が知られている(例えば、特開2007−218124号公報を参照)。ここでいう温間状態とは、冷却水温度thwが前記した所定温度thwA以上となる状態(言い換えれば、触媒昇温制御が終了した状態)を示す。
ところで、フューエルカット運転の開始直前にEGR機構が作動していると、エゼクタ11の作動開始時点において吸気通路(インテークマニフォルド2、サージタンク3、吸気管4)内にEGRガスが残留している可能性がある。そのような場合は、EGRガスがエゼクタ11内に流入する虞がある。
これに対し、本実施例では、フューエルカット運転中にエゼクタ11を強制作動させる場合は、VSV20の開弁時期を以下のように定めるようにした。
すなわち、ECU3は、EGR弁8の閉弁時期から所定期間Tbase経過後にVSV20を開弁させるようにした。所定期間Tbaseは、EGR弁8が閉弁された時点から吸気通路内の残留EGRガスが掃気(新気によって換気)されるまでに要する時間である。EGRガスの掃気に要する期間は、機関回転数が高くなるほど短くなる。よって、前記所定期間Tbaseは、機関回転数Neに応じて定められてもよい。
以下、フューエルカット運転時におけるVSV20の制御手順について図5に沿って説明する。図5は、フューエルカット運転時におけるVSV20の制御ルーチンを示すフローチャートである。この制御ルーチンは、ECU30のROMに予め記憶されているルーチンであり、ECU30によって周期的に実行される。
図5の制御ルーチンでは、ECU30は、先ずS301において内燃機関1が温間状態にあるか否かを判別する。具体的には、ECU30は、水温センサ32の測定値(冷却水温度)thwが前述した所定温度thwA以上であるか否かを判別する。
前記S301において否定判定された場合(thw<thwA)は、ECU30は、本ルーチンの実行を終了する。この場合は、ECU30は、前述した図3の制御ルーチンに従ってVSV20を制御する。
前記S301において肯定判定された場合(thw≧thwA)は、ECU30は、S302へ進む。S302では、ECU30は、内燃機関1がフューエルカット(F/C)運転状態にあるか否かを判別する。
前記S302において否定判定された場合は、ECU30は、S305へ進み、VSV20を閉弁状態に保つ。
一方、前記S302において肯定判定された場合は、S303へ進み、カウンタの計測時間Tが所定期間Tbase以上であるか否かを判別する。前記カウンタは、EGR弁8が閉弁された時点からの経過時間を計測するものである。
前記S303において否定判定された場合(T<Tbase)は、吸気通路内にEGRガスが残留している可能性がある。このため、ECU30は、S305へ進み、VSV20を閉弁状態に維持する。
一方、前記S303において肯定判定された場合(T≧Tbase)は、吸気通路内のEGRガスが既に掃気されていることになる。このため、ECU30は、S304へ進み、VSV20を開弁させる。
以上述べたようにECU30が図5の制御ルーチンを実行すると、吸気通路内にEGRガスが残留している時にVSV20が開弁する事態が回避される。このため、エゼクタ11内にEGRガスが流入することを回避することができる。言い換えれば、吸気通路内にEGRガスが残留していない時にVSV20が開弁されるため、エゼクタ11内に存在する凝縮水や埃・塵を払拭することが可能になる。
尚、本実施例では、フューエルカット運転時にエゼクタ11を作動させる例について述べたが、フューエルカット運転以外の時にエゼクタ11が作動される場合も同様の手順でVSV20を制御することにより、EGRガスがエゼクタ11内へ流入することを回避することが可能である。
車両に搭載された内燃機関と負圧供給装置の概略構成を模式的に示す図である。 エゼクタの構成を模式的に示す図である。 触媒昇温制御実行時におけるVSVの制御ルーチンを示すフローチャートである。 EGR弁の制御ルーチンを示すフローチャートである。 フューエルカット運転時におけるVSVの制御ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・・・内燃機関
2・・・・・インテークマニフォルド
3・・・・・サージタンク
4・・・・・吸気管
5・・・・・スロットル弁
6・・・・・EGR通路
7・・・・・エキゾーストマニフォルド
8・・・・・EGR弁
9・・・・・ブレーキブースタ
10・・・・ブレーキペダル
11・・・・エゼクタ
12・・・・エアホース
13・・・・エアホース
14・・・・負圧供給ホース
20・・・・VSV
30・・・・ECU
110・・・流入ポート
111・・・流出ポート
112・・・負圧供給ポート
113・・・ベンチュリ通路
113a・・小径部
114・・・バイパス通路

Claims (5)

  1. 負圧を利用して作動する負圧作動機構、及び内燃機関を搭載した車両の負圧供給装置において、
    前記内燃機関の吸気通路に配置された吸気絞り弁と、
    前記吸気絞り弁より上流の吸気通路内の圧力と前記吸気絞り弁より下流の吸気通路内の圧力との差圧を利用して負圧を発生させるとともに、発生させた負圧を前記負圧作動機構へ供給する負圧発生装置と、
    前記内燃機関の排気通路から吸気通路へ排気の一部を環流させるEGR機構と、
    前記負圧発生装置と前記EGR機構の何れか一方の作動中は他方の作動を停止させる制御手段と、
    前記負圧発生装置の停止中は、前記吸気通路から前記負圧発生装置へのガスの流れを遮断する遮断手段と、
    を備えることを特徴とする車両の負圧供給装置。
  2. 請求項1において、前記吸気絞り弁より上流の吸気通路と前記負圧発生装置とを連通させる第1連通路と、
    前記吸気絞り弁より下流の吸気通路と前記負圧発生装置とを連通させる第2連通路と、
    前記第1連通路および/または前記第2連通路に配置された弁機構と、
    を更に備え、
    前記遮断手段は、前記負圧発生装置の停止中は前記弁機構を閉弁させることを特徴とする車両の負圧供給装置。
  3. 請求項2において、前記EGR機構が停止状態から作動状態へ移行する場合に、前記遮断手段は、前記排気通路を流れる排気の一部が前記吸気通路へ到達する前に前記弁機構を閉弁させることを特徴とする車両の負圧供給装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項において、前記EGR機構は、前記排気通路と前記吸気通路とを連通するEGR通路と、前記EGR通路の流路断面積を変更するEGR弁と、を含み、
    前記制御手段は、前記負圧発生装置の作動中は、前記EGR弁を閉弁させることを特徴とする車両の負圧供給装置。
  5. 請求項4において、前記EGR機構が作動状態から停止状態へ移行する場合に、前記遮断手段は、前記EGR弁が開弁状態から閉弁状態へ移行した時点から所定期間内は前記吸気通路から前記負圧発生装置へのガスの流れを遮断することを特徴とする車両の負圧供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5626597B2 (ja) * 2010-01-28 2014-11-19 アイシン精機株式会社 インテークマニホールド

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