JP2008143724A - 水素製造用反応管及びそれを備えた水素製造装置、水素製造方法 - Google Patents

水素製造用反応管及びそれを備えた水素製造装置、水素製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水素分離膜と成形触媒との耐久性を向上させると共に、使用可能な成形触媒を限定せず、スペーサが不要な水素製造用反応管及びそれを備えた水素製造装置、水素製造方法を提供する。
【解決手段】本実施例に係る水素製造用反応管10Aは、反応管本体101内に原料ガスGを供給する原料ガス供給管102と、前記原料ガスGを水素に改質する一対の成形触媒105と、この一対の成形触媒105の間に介装され、前記水素のみを選択的に透過する水素分離膜106aを有する水素分離膜モジュール106とを内包する水素製造用反応管において、前記反応管本体101の内壁101aに設けられ、前記反応管本体101内で前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105とに裕度を持たせつつ保持する一対の第一のホルダー11A−1及び第一のホルダー11A−2を有してなるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、炭化水素等を含む原料ガスから水素を製造する水素製造用反応管及びそれを備えた水素製造装置、水素製造方法に関する。
メタンやメタノールなどの炭化水素や含酸素炭化水素からなる原料ガスから高純度の水素を得ることができる水素製造装置の開発が進められており、高純度の水素を得る方法の一つとして改質触媒と水素分離膜とを備えた水素製造用反応管からなる水素製造装置が用いられている。
従来の水素製造装置の水素製造用反応管の一例として、従来の水素製造装置の水素製造用反応管を図11乃至図14に示す。図11は、従来の水素製造装置の水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。図12は、図11中の前記水素製造用反応管のA−A断面図である。図13は、図11中の前記水素製造用反応管のB−B断面図である。図14は、前記水素製造用反応管の斜視図である。
図11乃至図14に示すように、従来の水素製造装置に用いられる水素製造用反応管100Aは、炭化水素や含酸素炭化水素等からなる原料ガスGを前記反応管本体101内に供給する原料ガス供給管102と、前記反応管本体101内に送給された前記原料ガスGを予備改質する予備改質触媒が充填された予備改質触媒部103と、前記反応管本体101の内壁101aに設けられ、予備改質され仕切り板104を通過した前記原料ガスG中の炭化水素や含酸素炭化水素を転化して水素(H2)を生成する成形触媒105と、生成された水素(H2)のみが通過できる水素分離膜106aを有する水素分離膜モジュール106と、前記水素分離膜106aを通過した水素(H2)を回収する水素抜出し管107と、前記成形触媒105と未反応の前記原料ガスGやオフガス108を回収するオフガス排出管109とからなるものである。
前記水素製造用反応管100A内に送給された前記原料ガスGは、前記成形触媒105によって水素(H2)を生成し、前記水素分離膜106aによって生成された水素(H2)のみを分離し、前記水素抜出し管107から回収することにより、高純度の水素(H2)を得るようにしている。
また、図15は、従来の水素製造用反応管を設置した水素製造装置の構成図である。図15に示すように、従来の水素製造装置110は、前記水素製造用反応管100Aを縦横に複数裂(図15では横に5列)配置したユニット群111と、各水素製造用反応管100Aの原料ガス供給管102に原料ガスGを供給する原料ガス供給管集合ライン112と、各水素製造用反応管100Aの水素抜出し管107から水素(H2)を回収する水素抜出し管集合ライン113と、各水素製造用反応管100Aのオフガス排出管109からオフガス108を回収するオフガス排出管集合ライン114と、前記ユニット群111の下側に高温に燃焼された燃焼ガス115を前記ユニット群111に供給する燃焼部116とを備えてなるものである。
前記燃焼部116に供給された前記燃焼ガス115は、燃焼バーナー117によって燃焼され、前記燃焼バーナー117によって前記燃焼ガス115中の炭化水素又は含酸素炭化水素を燃焼し、高温の燃焼ガス115を生成する。そして、高温の燃焼ガス115は前記ユニット群111を通過する時、前記水素製造用反応管100Aの外壁に接触し、前記水素製造用反応管100Aを改質反応温度である500〜600℃に加熱する。そして、高温の燃焼ガス115は、燃焼排ガス出口118から燃焼排ガス119として排出される。また、前記燃焼ガス115には、オフガス排出管109から排出されるオフガス108を燃料として使用することもできる(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−162586号公報 特開2004−345926号公報
ここで、前記水素製造用反応管100Aの前記反応管本体101の内壁101aの前記成形触媒105はセラミック等の触媒担体を蒸着してなるものであり、前記水素製造用反応管100Aの熱膨張さは約17×10-6/degであり、セラミック(例えばアルミナ)の熱膨張さは約2×10-6/degである。
そのため、前記水素製造用反応管100Aの長手方向の長さが例えば1mであって、約100℃の場合には、前記水素製造用反応管100Aと前記成形触媒105との熱膨張さが約1.5mmの伸び差を生じることになる。また、前記水素製造用反応管100Aの原料ガスGの流れ方向の長手方向の長さが例えば600mmの場合には、前記水素製造用反応管100Aと前記成形触媒105との熱膨張さが約0.9mmの伸び差を生じることになる。
よって、前記水素製造用反応管100Aと前記成形触媒105との熱膨張さの違いにより、前記水素製造用反応管100A内壁101aと前記成形触媒105との間に熱歪が起こり、前記成形触媒105に損傷、割れ等による脱落を生じ、前記成形触媒105の耐久性が良くない、という問題がある。
また、 図16に示すように他の水素製造用反応管100Bは、図17に示すような多数の貫通孔120aを有する金属板120と、その金属板120の表面を被覆する触媒担体121と、前記金属板120と前記水素分離膜モジュール106の両端部に介されているスペーサ122とから構成されている。
前記水素分離膜106aは柔らかく、触媒を担持した金属板等を直接前記水素分離膜106aに接触させることはできないため、前記水素製造用反応管100Bでは、例えば前記スペーサ122を介して、前記金属板120を前記水素分離膜モジュール106に固定するようにしている。しかし、セラミック系等の金属担体以外の触媒は接合できないため、前記成形触媒105として用いることができる基材が限定されてしまうと共に、任意の触媒担体との組合せができない、という問題がある。
また、前記金属板120と前記水素分離膜モジュール106と接合する為に前記スペーサ122を使用することにより、前記水素製造用反応管100B内の部品点数が多くなってしまう、という問題がある。
本発明は、前記問題に鑑み、水素分離膜と成形触媒との耐久性を向上させると共に、使用可能な成形触媒を限定せず、スペーサが不要な水素製造用反応管及びそれを備えた水素製造装置、水素製造方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、反応管本体内に原料ガスを供給する原料ガス供給管と、前記原料ガスを水素に改質する一対の成形触媒と、この一対の成形触媒の間に介装され、前記水素のみを選択的に透過する水素分離膜を有する水素分離膜モジュールとを内包する水素製造用反応管において、前記反応管本体の内壁に設けられ、前記反応管本体内で前記水素分離膜モジュールと前記成形触媒とに裕度を持たせつつ保持するホルダーを有してなることを特徴とする水素製造用反応管にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記ホルダーが、前記水素分離膜モジュールの前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面の長手方向の両端面に一対対向して設けられると共に、前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状が、コの字状であることを特徴とする水素製造用反応管にある。
第3の発明は、第1の発明において、前記ホルダーが、前記水素分離膜に対向する一側面を開口しつつ前記成形触媒を囲うように設けられると共に、前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状がコの字状であり、そのコの字状の両先端部からその内側に鍵状に突設する突設部を有してなることを特徴とする水素製造用反応管にある。
第4の発明は、第1の発明において、前記ホルダーが、前記水素分離膜モジュールと前記成形触媒との形成される空間の前記水素分離膜モジュールの四隅に各々設けられてなることを特徴とする水素製造用反応管にある。
第5の発明は、第1の発明において、前記ホルダーが、前記成形触媒の前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面の長手方向の両端部に一対対向して設けられると共に、前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状が、コの字状であることを特徴とする水素製造用反応管にある。
第6の発明は、第1乃至第5の発明の何れか一つにおいて、前記成形触媒が、アルミナ系セラミック基材、ステンレス系金属基材、繊維質状アルミナ系セラミック又は繊維質状ステンレス系金属の何れかを担体として用いてなることを特徴とする水素製造用反応管にある。
第7の発明は、第1乃至第6の発明の何れか一つにおいて、前記成形触媒が、前記原料ガスの流れ方向に対して波板状に形成してなるもの、又は前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向に円柱状に伸びた円柱状触媒を複数配置してなるものであることを特徴とする水素製造用反応管にある。
第8の発明は、第1乃至第7の発明の何れか一つにおいて、前記ホルダーと前記成形触媒との間隔及び前記反応管本体と前記成形触媒との間隔が、0.1〜0.5mmであることを特徴とする水素製造用反応管にある。
第9の発明は、少なくとも一つ以上の請求項1乃至8の何れか一つの水素製造用反応管と、前記水素製造用反応管の下方に燃焼ガスを燃焼する燃焼部と、前記原料ガスを各々の前記水素製造用反応管に供給する原料ガス供給管が複数集まった原料ガス供給管集合ラインと、各々の前記水素製造用反応管から水素を回収する水素抜出し管が複数集まった水素抜出し管集合ラインと、各々の前記水素製造用反応管からオフガスを回収するオフガス排出管が複数集まったオフガス排出管集合ラインとからなることを特徴とする水素製造装置にある。
第10の発明は、請求項1乃至8の何れか一つの水素製造用反応管を用いて水素の製造を行なうことを特徴とする水素製造方法にある。
本発明によれば、前記水素製造用反応管内で前記反応管本体の内壁に設けられ、前記水素分離膜モジュールと前記成形触媒とに裕度を持たせつつ保持する前記ホルダーを有するすなわち前記成形触媒が前記反応管本体の内壁や水素分離膜モジュールに固着させないことにより、前記反応管本体内で前記成形触媒をある程度動きうる余裕をもって保持することができ、前記水素製造用反応管の内壁との熱伸び差による影響を受けないため、前記成形触媒の耐久性を向上させることができる。
また、前記水素分離膜と前記成形触媒とは離れた位置に保持され非接触とすることができるため、前記水素分離膜の耐久性を向上させることができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本発明による実施例1に係る水素製造装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施例に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。 図2は、 図1中の前記水素製造用反応管のA−A断面図である。 図3は、図1中の前記水素製造用反応管のB−B断面図である。
図1乃至図3に示すように、本実施例に係る水素製造用反応管10Aは、反応管本体101内に原料ガスGを供給する原料ガス供給管102と、前記原料ガスGを水素に改質する一対の成形触媒105と、この一対の成形触媒105の間に介装され、前記水素のみを選択的に透過する水素分離膜106aを有する水素分離膜モジュール106とを内包する水素製造用反応管において、前記反応管本体101の内壁101aに設けられ、前記反応管本体101内で前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105とに裕度を持たせつつ保持する一対の第一のホルダー11A−1、11A−2を有してなるものである。
また、本実施例では、前記水素製造用反応管10Aの反応管本体101内には、図2に示すように、予備改質触媒を充填した予備改質触媒部103を備えている。
ここで、成形触媒とは、一般に使用されるアルミナ系セラミック基材及びステンレス系金属基材を担体とした改質触媒のことをいう。
一対の第一のホルダー11A−1、11A−2は、図1に示すように、前記水素分離膜モジュール106の前記原料ガスGの流れ方向に対して直交する方向の断面の長手方向の両端面に一対対向して設けられると共に、前記原料ガスGの流れ方向に対して直交する方向の断面形状が、コの字状とするものである。
また、前記第一のホルダー11A−1、11A−2は、前記反応管本体101の内壁101aに接合又は加工して設けられている。
前記成形触媒105は、前記水素製造用反応管10Aの前記反応管本体101の長手方向の内壁101aと一対の第一のホルダー11A−1、11A−2のコの字状の爪部の間に形成される空間に挿入され、前記反応管本体101内で裕度を持たせた状態で保持されるようにしている。
前記成形触媒105は前記水素製造用反応管10Aの前記内壁101aと接合させず、前記反応管本体101内で裕度を持たせた状態で保持され、前記水素製造用反応管10Aの前記内壁101aと前記成形触媒105との熱膨張さの違いの影響を受けない構造としている。これにより、前記水素製造用反応管10Aの前記内壁101aと前記成形触媒105との熱膨張さの違いによって、前記水素製造用反応管10Aの前記内壁101aと前記成形触媒105との間で熱歪が生じることはないため、前記成形触媒105の耐久性を向上させることができる。
また、前記水素分離膜モジュール106は、一対の第一のホルダー11A−1、11A−2の間の対向面に形成される空間に挿入され、一対の第一のホルダー11A−1、11A−2内で裕度を持たせ状態で保持されるようにしている。
一対の第一のホルダー11A−1、11A−2との間の対向面に形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有し、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができる。よって、前記成形触媒105が前記水素分離膜106aと接触して前記水素分離膜106aを破損することはないため、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造装置10Aでは、前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105とを図16に示すようなスペーサ122を介して接合させる必要はないため、前記成形触媒105の担体として金属基材に限定されることなく、セラミック基材も用いることができる。その結果、前記成形触媒105として使用可能な基材が限定されることなく、任意の触媒担体と組み合わせることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造装置10Aでは、前記水素製造用反応管10A内に図16に示すようなスペーサ122を設置しないため、組立て時の前記水素製造用反応管10A内の部品点数を削減することができ、容易に組み立てることができる。
また、図4は、図1の部分拡大図である。図4に示すように、前記第一のホルダー11A−1、11A−2と前記成形触媒105との間隔D1は、前記成形触媒105を前記反応管本体101内に挿入し易くすると共に、前記反応管本体101内で前記成形触媒105にを持たせるため、例えば0.1〜0.5mmとすることが好ましい。
また、前記成形触媒105と前記反応管本体101の内壁101aとの間隔D3についても、前記成形触媒105を前記反応管本体101内に挿入し易くすると共に、前記反応管本体101内で前記成形触媒105を裕度を持たせて保持するため、例えば0.1〜0.5mmとすることが好ましい。
また、本実施例においては、前記成形触媒105は、金属又はセラミック基材を担体とした改質触媒であり、例えばアルミナ系セラミック基材又はステンレス系金属基材があるが、本発明はこれに限定されるものではなく他の基材等を用いるようにしても良い。
また、本実施例に係る前記水素製造用反応管10Aにおいては、図2に示すように、予備改質触媒を充填した予備改質触媒部103を備えるようにしている。前記原料ガスGは、前記水素製造用反応管10Aに原料ガス供給管102から供給され、予備改質触媒部103に入り、予め前記原料ガスGの一部が水素(H2)に転化されると共に、反応における吸熱により前記水素分離膜モジュール106の局部加熱を抑制し、内部温度を均一に保持するようにしている。
その後、前記原料ガスGは前記仕切り板104を通過し、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105とは対向して離れた位置に保持され非接触としているので、前記原料ガスGは前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとの間の隙間を流れる。そして、前記成形触媒105によって改質反応を行なって生成された水素(H2)のみが前記水素分離膜モジュール106の水素透過金属膜からなる前記水素分離膜106aによって選択的に分離される。
そして、前記水素分離膜モジュール106内に回収された水素(H2)は、前記水素抜出し管107から取り出される。また、未反応のオフガス108等は隙間を出て、オフガス排出管109から取り出されるようになっている。
また、本実施例に係る前記水素製造用反応管10Aにおいて、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間隔D2は、図4に示すように、前記成形触媒105における水素(H2)の生成を促進すると共に、生成された水素(H2)を効率良く回収することができるようにするため、例えば1.0mmとすることが好ましい。
このように、本実施例に係る前記水素製造用反応管10Aを用いれば、前記成形触媒105を前記水素製造用反応管10Aの内壁101aと接合させず、前記反応管本体101内で裕度を持たせた状態で保持することができるため、前記水素製造用反応管10Aの内壁101aと前記成形触媒105との間で熱歪が生じることはなく、前記成形触媒105の耐久性を向上させることができる。
また、一対の第一のホルダー11A−1、11A−2との間の対向面に形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有するため、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができ、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
また、前記成形触媒105として使用可能な基材は限定されず、任意の触媒担体と組み合せることができる。また、前記水素製造用反応管10A内の部品点数を少なくすることができるため、容易に組み立てることができる。
また、本実施例においては、水素製造用反応管10Aには、予備改質触媒部103を設けているが、本発明は予備改質触媒部103を前記反応管本体101内に設けず、前記原料ガスGを直接前記成形触媒105で改質するようにしてもよい。
また、本実施例に係る前記水素製造用反応管10Aを図15に示すような水素製造装置本体110a内に少なくとも一つ以上組み込むことにより、耐久性を向上させた水素製造装置として使用することができる。
本発明による実施例2に係る水素製造用反応管について、図5を参照して説明する。
図5は、本実施例に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。
本実施例に係る水素製造用反応管は、実施例1に係る水素製造用反応管の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図5に示すように、本実施例に係る水素製造用反応管10Bに用いられる第二のホルダー11B−1及び第二のホルダー11B−2が、前記水素分離膜106aに対向する一側面を開口しつつ、前記成形触媒105を囲うように設けられると共に、前記原料ガスGの流れ方向に対して直交する方向の断面形状がコの字状であり、そのコの字状の両先端部からその内側に鍵状に突設する突設部12−1〜12−4を有してなるのである。
また、前記第二のホルダー11B−1、11B−2は、前記反応管本体101の内壁101aに接合又は加工して設けられている。
前記成形触媒105は、前記第二のホルダー11B−1、11B−2の内面側にそれぞれ挿入され、前記第二のホルダー11B−1、11B−2内で裕度を持たせた状態で保持されるようにしている。
前記成形触媒105は前記水素製造用反応管10Bと接合させず、前記成形触媒105を前記第二のホルダー11B−1、11B−2内で保持され、前記水素製造用反応管10Bの内壁101aと前記成形触媒105との熱膨張さの違いの影響を受けない構造としている。これにより、前記水素製造用反応管10Bの前記内壁101aと前記成形触媒105との熱膨張さの違いによって、前記水素製造用反応管10Bの前記内壁101aと前記成形触媒105との間で熱歪が生じることはないため、前記成形触媒105の耐久性を向上させることができる。
また、前記水素分離膜モジュール106は、前記第二のホルダー11B−1、11B−2の前記突設部12−1〜12−4の四隅で形成される空間に挿入され、前記水素製造用反応管10B内で裕度を持たせ状態で保持されるようにしている。
また、前記突設部12−1〜12−4は、前記原料ガスGの流れ方向に対して前記第二のホルダー11B−1、11B−2のコの字状の先端部の一部又は全部も設けるようにすれば良い。
対向する前記第二のホルダー11B−1、11B−2との間に形成される空間に前記水素分離膜モジュール106に挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔し、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができる。よって、前記成形触媒105が前記水素分離膜106aと接触して前記水素分離膜106aが破損されることはないため、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造用反応管10Bでは、前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105とを図16に示すようなスペーサ122を介して接合させる必要はないため、前記成形触媒105の担体として金属基材に限定されることなく、セラミック基材も用いることができる。その結果、前記成形触媒105として使用可能な基材が限定されず、任意の触媒担体と組み合せることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造用反応管10Bでは、前記水素製造用反応管10B内の図16に示すようなスペーサ122を設置しないため、組立て時の前記水素製造用反応管10B内の部品点数を少なくすることができ、容易に組み立てることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造用反応管10Bにおいて、前記第二のホルダー11B−1、11B−2と前記成形触媒105との間隔D1は、実施例1と同様、図4に示すように、前記成形触媒105を前記反応管本体101内に挿入し易くすると共に、前記反応管本体101内で前記成形触媒105を裕度を持たせて保持するため、例えば0.1〜0.5mmとすることが好ましい。
また、本実施例において、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間隔D2についても、実施例1と同様、図4に示すように、前記成形触媒105における水素(H2)の生成を促進すると共に、生成された水素(H2)を効率良く回収することができるようにするため、例えば1.0mmとすることが好ましい。
よって、本実施例に係る前記水素製造用反応管10Bを用いれば、前記成形触媒105を前記水素製造用反応管10Bと接合させず、前記第二のホルダー11B−1、11B−2内で裕度を持たせた状態で保持しているため、前記水素製造用反応管10Bの内壁101aと前記成形触媒105との間で熱歪を生じることはなく、前記成形触媒105の耐久性を向上させることができる。
また、前記第二のホルダー11B−1、11B−2の前記突設部12−1〜12−4の四隅で形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有するため、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができ、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
本発明による実施例3に係る水素製造用反応管について、図6を参照して説明する。
図6は、本実施例に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。
本実施例に係る水素製造用反応管は、実施例1及び実施例2の水素製造装置に用いる水素製造用反応管の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図6に示すように、本実施例に係る水素製造用反応管10Cに用いられる第三のホルダー11C−1〜11C−4が、前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105との形成される空間の前記水素分離膜モジュール106の四隅に各々設けられてなるものである。
また、前記第三のホルダー11C−1〜11C−4は、前記水素製造用反応管10Cの内壁101aに接合又は加工して設けられている。
前記成形触媒105は、前記水素製造用反応管10Cの長手方向の内壁101aと一対の第三のホルダー11C−1、11C−3との間に形成される空間に挿入され、前記水素製造用反応管10C内で保持されるようにしている。
同様に、もう一方の前記成形触媒105も、前記水素製造用反応管10Cの長手方向の内壁101aと一対の第三のホルダー11C−2、11C−4との間に形成される空間に挿入され、前記水素製造用反応管10C内で裕度を持たせた状態で保持されるようにしている。
前記成形触媒105は前記水素製造用反応管10Cの前記内壁101aと接合させず、前記反応管本体101内で裕度を持たせた状態で保持され、前記水素製造用反応管10Aの前記内壁101aと前記成形触媒105との熱膨張さの違いの影響を受けない構造としている。これにより、前記水素製造用反応管10Cの前記内壁101aと前記成形触媒105との熱膨張さの違いによって、前記水素製造用反応管10Cの前記内壁101aと前記成形触媒105との間で熱歪が生じることはないため、前記成形触媒105の耐久性を向上させることができる。
また、前記水素分離膜モジュール106は、前記第三のホルダー11C−1〜11C−4で形成される空間に挿入され、前記第三のホルダー11C−1〜11C−4で保持されるようにしている。
前記第三のホルダー11C−1〜11C−4で形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有し、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができる。よって、前記成形触媒105が前記水素分離膜106aと接触して前記水素分離膜106aを破損することはないため、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造用反応管10Cでは、前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105とを図16に示すようなスペーサ122を介して接合させる必要はないため、前記成形触媒105の担体として金属基材に限定されることなく、セラミック基材も用いることができる。その結果、前記成形触媒105として使用可能な基材が限定されることなく、任意の触媒担体と組み合せることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造用反応管10Cでは、前記水素製造用反応管10C内に図16に示すようなスペーサ122を設置しないため、組立て時の前記水素製造用反応管10C内の部品点数を少なくすることができ、容易に組み立てることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造用反応管10Cにおいて、前記第三のホルダー11C−1〜11C−4と前記成形触媒105との間隔D1は、実施例1と同様、図4に示すように、前記成形触媒105を前記反応管本体101内に挿入し易くすると共に、前記反応管本体101内で前記成形触媒105に裕度を持たせるため、例えば0.1〜0.5mmとすることが好ましい。
また、前記成形触媒105と前記反応管本体101の内壁101aとの間隔D3についても、実施例1と同様、図4に示すように、前記成形触媒105を前記反応管本体101内に挿入し易くすると共に、前記反応管本体101内で前記成形触媒105を裕度を持たせて保持するため、例えば0.1〜0.5mmとすることが好ましい。
また、本発明による実施例に係る水素製造用反応管10Cにおいて、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間隔D2は、実施例1と同様、図4に示すように、前記成形触媒105における水素(H2)の生成を促進すると共に、生成された水素(H2)を効率良く回収することができるようにするため、例えば1.0mmとすることが好ましい。
よって、本実施例に係る前記水素製造用反応管10Cを用いれば、前記成形触媒105を前記水素製造用反応管10Cの前記内壁101aと接合させず、前記反応管本体101内で裕度を持たせた状態で保持しているため、前記水素製造用反応管10Cの前記内壁101aと前記成形触媒105との間で熱歪が生じることはなく、前記成形触媒105の耐久性を向上させることができる。
また、前記第三のホルダー11C−1〜11C−4で形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有するため、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができ、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
本発明による実施例4に係る水素製造用反応管について、図7を参照して説明する。
図7は、本実施例に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。
本実施例に係る水素製造用反応管は、実施例1の水素製造装置に用いる水素製造用反応管の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図7に示すように、本実施例に係る水素製造用反応管10Dの第四のホルダー11D−1〜11D−4が、前記成形触媒105の前記原料ガスGの流れ方向に対して直交する方向の断面の長手方向の両端部に一対対向して設けられると共に、前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状が、コの字状とするものである。
また、第四のホルダー11D−1〜11D−4は、前記反応管本体101の内壁101aに接合又は加工して設けられている。
前記成形触媒105は、一対の第四のホルダー11D−1、11D−3又は一対の第四のホルダー11D−2、11D−4との間の対向面に形成される空間に挿入され、一対の第四のホルダー11D−1、11D−3又は一対の第四のホルダー11D−2、11D−4内で裕度を持たせた状態で保持されるようにしている。
前記成形触媒105は前記水素製造用反応管10Dの前記内壁101aと接合させず、一対の第四のホルダー11D−1、11D−3又は一対の第四のホルダー11D−2、11D−4の間の対向面に形成される空間内で保持され、前記水素製造用反応管10Dの前記内壁101aと前記成形触媒105との熱膨張さの違いの影響を受けない構造としている。これにより、前記水素製造用反応管10Dの前記内壁101aと前記成形触媒105との熱膨張さの違いによって、前記水素製造用反応管10Dの前記内壁101aと前記成形触媒105との間で熱歪が生じることはないため、前記成形触媒105の耐久性を向上させることができる。
また、前記水素分離膜モジュール106は、前記第四のホルダー11D−1〜11D−4のコの字状の爪部の間に形成される空間に挿入され、前記第四のホルダー11D−1〜11D−4で保持されるようにしている。
前記第四のホルダー11D−1〜11D−4で形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有し、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができる。よって、前記成形触媒105が前記水素分離膜106aに接触して前記水素分離膜106aが破損されることはないため、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造用反応管10Dでは、前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105とを図16に示すようなスペーサ122を介して接合させる必要はないため、前記成形触媒105の担体として金属基材に限定されることなく、セラミック基材も用いることができる。その結果、前記成形触媒105として使用可能な基材が限定されず、任意の触媒担体と組み合せることができる。
また、本発明による実施例に係る水素製造用反応管10Dでは、前記水素製造用反応管10D内に図16に示すようなスペーサ122を設置しないため、組立て時の前記水素製造用反応管10D内の部品点数を少なくすることができ、容易に組み立てることができる。
また、本実施例において、前記第四のホルダー11D−1〜11D−4と前記成形触媒105との間隔D1は、実施例1と同様、図4に示すように、前記成形触媒105を前記反応管本体101内に挿入し易くすると共に、前記反応管本体101内で前記成形触媒105を裕度を持たせて保持するため、例えば0.1〜0.5mmとすることが好ましい。
また、本実施例において、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間隔D2は、実施例1と同様、図4に示すように、前記成形触媒105における水素(H2)の生成を促進すると共に、生成された水素(H2)を効率良く回収することができるようにするため、例えば1.0mmとすることが好ましい。
よって、本実施例に係る前記水素製造用反応管10Dを用いれば、前記成形触媒105を前記水素製造用反応管10Dの前記内壁101aと接合させず、一対の第四のホルダー11D−1、11D−3又は一対の第四のホルダー11D−2、11D−4の間の対向面に形成される空間に裕度を持たせた状態で保持しているため、前記水素製造用反応管10Dの前記内壁101aと前記成形触媒105との間で熱歪が生じることはなく、前記成形触媒105の耐久性を向上させることができる。
また、前記第四のホルダー11D−1〜11D−4で形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有するため、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができ、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
本発明による実施例5に係る水素製造用反応管に用いられる前記成形触媒105の変形例について、図8〜図10を参照して説明する。
図8は、本実施例に係る水素製造用反応管に用いられる成形触媒を原料ガスの流れ方向の横から見たときの要部断面図であり、反応管本体101、一方の成形触媒105aと、第二のホルダー11B−1と、水素分離膜モジュール106との一部のみを示す。
また、図9は、図8の成形触媒に変えて配置した原料ガスの流れ方向に対して波板状に形成してなる波板形状の成形触媒を原料ガスの流れ方向の横から見たときの要部断面図である。
また、図10は、図8の成形触媒に変えて配置した原料ガスの流れ方向に対して直交する方向に円柱状に伸びた円柱状触媒を複数配置してなるものを原料ガスの流れ方向の横から見たときの要部断面図である。また、図中、成形触媒を構成する複数の円柱状触媒の内、九個の円柱状触媒14−1〜14−9のみを示す。
本実施例に係る水素製造用反応管は、前記成形触媒105以外については実施例2に係る水素製造用反応管10Bの構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図8〜図10に示すように、本実施例において用いられている前記成形触媒105a〜105cは、繊維質状アルミナ系セラミック担体基材又は繊維質状ステンレス系金属基材からなる担体を用いてなるものである。
繊維質状アルミナ系セラミック担体又は繊維質状ステンレス系金属担体は、複数の細孔13を有し空隙率が高いため、これらの担体に触媒を担持することにより、担持された触媒と原料ガスGとの接触面積を増大させることができ、担持された触媒と前記原料ガスGとの反応を促進することができる。
この結果、前記成形触媒105a〜105cにより水素(H2)の製造量を増大させることができると共に、効率よく水素(H2)を製造することができるため、前記成形触媒105a〜105cをコンパクト化することができる。
また、本実施例において用いられている前記成形触媒105a〜105cの担体は空隙率が高いため、前記成形触媒105a〜105cを一部の前記原料ガスGが透過し、前記原料ガスGの進行方向に対して直交する方向の前記原料ガスGの混合を促進させることができる。
この結果、前記成形触媒105a〜105c内の触媒に前記原料ガスGの伝熱を促進することができるため、更に前記成形触媒105a〜105cによる水素(H2)の製造量を増大させることができると共に、前記成形触媒105a〜105cをコンパクト化することができる。
また、前記波板形状の成形触媒105bを用いる場合、図9に示すように、前記波板形状の成形触媒105bを前記第二のホルダー11B−1内に収める際、反応管本体101と接触する前記第二のホルダー11B−1の下端部において部分的に溶接し溶接部15を設けるようにしてもよい。また、前記第二のホルダー11B−1の前記原料ガスGの導入側の下端部に図示しない支持板を設け、前記波板形状の成形触媒105bの下端部を曲げて部分的に溶接するようにしてもよい。
また、本実施例においては、実施例2の前記第二のホルダー11B−1を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施例1の前記第一のホルダー11A、実施例3の前記第三のホルダー11C、実施例4の前記第四のホルダー11Dの何れかを用いるようにしても良い。
このように、前記成形触媒105a〜105cの担体として、繊維質状アルミナ系セラミック担体基材又は繊維質状ステンレス系金属基材を用いることにより、前記成形触媒105a〜105cと原料ガスGとの反応を促進すると共に、前記成形触媒105a〜105c内の触媒と原料ガスGとの伝熱を促進することができるため、前記成形触媒105a〜105cによる水素(H2)の製造量を増大させることができると共に、前記成形触媒105a〜105cをコンパクト化することができる。
また、本実施例においては、前記成形触媒105a〜105cの担体の形状としては、平板状のもの、波板形状に形成してなるもの、円柱状にものを用いているが、本発明はこれに限定される限定されるものでなく、他の形態の担体を用いるようにしても良い。
また、本実施例においては、前記成形触媒105a〜105cの担体として、空隙率の高い繊維質状アルミナ系セラミック担体又は繊維質状ステンレス系金属担体を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、空隙率の高い担体であれば他の材料を用いることができる。
以上のように、本発明に係る水素製造用反応管及びそれを備えた水素製造装置、水素製造方法は、成形触媒及び水素分離膜モジュールを反応管本体内で裕度を持たせた状態で保持し、前記成形触媒は前記水素製造用反応管の内壁との熱伸び差による影響を受けず、前記成形触媒と前記水素分離膜とを離れた位置に保持し非接触としているため、前記水素分離膜及び前記成形触媒の耐久性を向上させた水素製造用反応管及びそれを備えた水素製造装置に用いて適している。
実施例1に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。 図1中の水素製造用反応管のA−A断面図である。 図1中の水素製造用反応管のB−B断面図である。 図1中の部分拡大図である。 実施例2に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。 実施例3に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。 実施例4に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。 実施例5に係る水素製造用反応管に用いられる成形触媒を原料ガスの流れ方向の横から見たときの要部断面図である。 実施例5に係る水素製造用反応管に用いられる他の成形触媒を原料ガスの流れ方向の横から見たときの要部断面図である。 実施例5に係る水素製造用反応管に用いられる他の成形触媒を原料ガスの流れ方向の横から見たときの要部断面図である。 従来の水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。 図11中の水素製造用反応管のA−A断面図である。 図11中の水素製造用反応管のB−B断面図である。 水素製造用反応管の斜視図である。 水素製造用反応管を設置した水素製造装置の構成図である。 従来の他の水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向から見たときの断面図である。 従来の他の水素製造用反応管に用いられる金属板の図である。
符号の説明
10A〜10D 水素製造用反応管
11A 第一のホルダー
11B 第二のホルダー
11C 第三のホルダー
11D 第四のホルダー
12−1〜12−4 突設部
13 細孔
14 円柱状触媒
15 溶接部
G 原料ガス
101 反応管本体
101a 内壁
102 原料ガス供給管
103 予備改質触媒部
104 仕切り板
105 成形触媒
106 水素分離膜モジュール
106a 水素分離膜
107 水素抜出し管
108 オフガス
109 オフガス排出管
110 水素製造装置
110a 水素製造装置本体

Claims (10)

  1. 反応管本体内に原料ガスを供給する原料ガス供給管と、前記原料ガスを水素に改質する一対の成形触媒と、この一対の成形触媒の間に介装され、前記水素のみを選択的に透過する水素分離膜を有する水素分離膜モジュールとを内包する水素製造用反応管において、
    前記反応管本体の内壁に設けられ、前記反応管本体内で前記水素分離膜モジュールと前記成形触媒とに裕度を持たせつつ保持するホルダーを有してなることを特徴とする水素製造用反応管。
  2. 請求項1において、
    前記ホルダーが、前記水素分離膜モジュールの前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面の長手方向の両端面に一対対向して設けられると共に、
    前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状が、コの字状であることを特徴とする水素製造用反応管。
  3. 請求項1において、
    前記ホルダーが、前記水素分離膜に対向する一側面を開口しつつ前記成形触媒を囲うように設けられると共に、
    前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状がコの字状であり、そのコの字状の両先端部からその内側に鍵状に突設する突設部を有してなることを特徴とする水素製造用反応管。
  4. 請求項1において、
    前記ホルダーが、前記水素分離膜モジュールと前記成形触媒との形成される空間の前記水素分離膜モジュールの四隅に各々設けられてなることを特徴とする水素製造用反応管。
  5. 請求項1において、
    前記ホルダーが、前記成形触媒の前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面の長手方向の両端部に一対対向して設けられると共に、
    前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状が、コの字状であることを特徴とする水素製造用反応管。
  6. 請求項1乃至5の何れか一つにおいて、
    前記成形触媒が、アルミナ系セラミック基材、ステンレス系金属基材、繊維質状アルミナ系セラミック又は繊維質状ステンレス系金属の何れかを担体として用いてなることを特徴とする水素製造用反応管。
  7. 請求項1乃至6の何れか一つにおいて、
    前記成形触媒が、前記原料ガスの流れ方向に対して波板状に形成してなるもの、又は前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向に円柱状に伸びた円柱状触媒を複数配置してなるものであることを特徴とする水素製造用反応管。
  8. 請求項1乃至7の何れかに一つおいて、
    前記ホルダーと前記成形触媒との間隔及び前記反応管本体と前記成形触媒との間隔が、0.1〜0.5mmであることを特徴とする水素製造用反応管。
  9. 少なくとも一つ以上の請求項1乃至8の何れか一つの水素製造用反応管と、
    前記水素製造用反応管の下方に燃焼ガスを燃焼する燃焼部と、
    前記原料ガスを各々の前記水素製造用反応管に供給する原料ガス供給管が複数集まった原料ガス供給管集合ラインと、
    各々の前記水素製造用反応管から水素を回収する水素抜出し管が複数集まった水素抜出し管集合ラインと、
    各々の前記水素製造用反応管からオフガスを回収するオフガス排出管が複数集まったオフガス排出管集合ラインとからなることを特徴とする水素製造装置。
  10. 請求項1乃至8の何れか一つの水素製造用反応管を用いて水素の製造を行なうことを特徴とする水素製造方法。
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