JP2008143724A - 水素製造用反応管及びそれを備えた水素製造装置、水素製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本実施例に係る水素製造用反応管10Aは、反応管本体101内に原料ガスGを供給する原料ガス供給管102と、前記原料ガスGを水素に改質する一対の成形触媒105と、この一対の成形触媒105の間に介装され、前記水素のみを選択的に透過する水素分離膜106aを有する水素分離膜モジュール106とを内包する水素製造用反応管において、前記反応管本体101の内壁101aに設けられ、前記反応管本体101内で前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105とに裕度を持たせつつ保持する一対の第一のホルダー11A−1及び第一のホルダー11A−2を有してなるものである。
【選択図】 図1
Description
図11乃至図14に示すように、従来の水素製造装置に用いられる水素製造用反応管100Aは、炭化水素や含酸素炭化水素等からなる原料ガスGを前記反応管本体101内に供給する原料ガス供給管102と、前記反応管本体101内に送給された前記原料ガスGを予備改質する予備改質触媒が充填された予備改質触媒部103と、前記反応管本体101の内壁101aに設けられ、予備改質され仕切り板104を通過した前記原料ガスG中の炭化水素や含酸素炭化水素を転化して水素(H2)を生成する成形触媒105と、生成された水素(H2)のみが通過できる水素分離膜106aを有する水素分離膜モジュール106と、前記水素分離膜106aを通過した水素(H2)を回収する水素抜出し管107と、前記成形触媒105と未反応の前記原料ガスGやオフガス108を回収するオフガス排出管109とからなるものである。
また、前記水素分離膜と前記成形触媒とは離れた位置に保持され非接触とすることができるため、前記水素分離膜の耐久性を向上させることができる。
図1は、本実施例に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。 図2は、 図1中の前記水素製造用反応管のA−A断面図である。 図3は、図1中の前記水素製造用反応管のB−B断面図である。
図1乃至図3に示すように、本実施例に係る水素製造用反応管10Aは、反応管本体101内に原料ガスGを供給する原料ガス供給管102と、前記原料ガスGを水素に改質する一対の成形触媒105と、この一対の成形触媒105の間に介装され、前記水素のみを選択的に透過する水素分離膜106aを有する水素分離膜モジュール106とを内包する水素製造用反応管において、前記反応管本体101の内壁101aに設けられ、前記反応管本体101内で前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105とに裕度を持たせつつ保持する一対の第一のホルダー11A−1、11A−2を有してなるものである。
また、本実施例では、前記水素製造用反応管10Aの反応管本体101内には、図2に示すように、予備改質触媒を充填した予備改質触媒部103を備えている。
ここで、成形触媒とは、一般に使用されるアルミナ系セラミック基材及びステンレス系金属基材を担体とした改質触媒のことをいう。
また、一対の第一のホルダー11A−1、11A−2との間の対向面に形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有するため、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができ、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
また、前記成形触媒105として使用可能な基材は限定されず、任意の触媒担体と組み合せることができる。また、前記水素製造用反応管10A内の部品点数を少なくすることができるため、容易に組み立てることができる。
図5は、本実施例に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。
本実施例に係る水素製造用反応管は、実施例1に係る水素製造用反応管の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図5に示すように、本実施例に係る水素製造用反応管10Bに用いられる第二のホルダー11B−1及び第二のホルダー11B−2が、前記水素分離膜106aに対向する一側面を開口しつつ、前記成形触媒105を囲うように設けられると共に、前記原料ガスGの流れ方向に対して直交する方向の断面形状がコの字状であり、そのコの字状の両先端部からその内側に鍵状に突設する突設部12−1〜12−4を有してなるのである。
また、前記第二のホルダー11B−1、11B−2の前記突設部12−1〜12−4の四隅で形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有するため、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができ、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
図6は、本実施例に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。
本実施例に係る水素製造用反応管は、実施例1及び実施例2の水素製造装置に用いる水素製造用反応管の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図6に示すように、本実施例に係る水素製造用反応管10Cに用いられる第三のホルダー11C−1〜11C−4が、前記水素分離膜モジュール106と前記成形触媒105との形成される空間の前記水素分離膜モジュール106の四隅に各々設けられてなるものである。
また、前記第三のホルダー11C−1〜11C−4で形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有するため、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができ、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
図7は、本実施例に係る水素製造用反応管の原料ガスの流れ方向に対して直交する方向から見たときの断面図である。
本実施例に係る水素製造用反応管は、実施例1の水素製造装置に用いる水素製造用反応管の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図7に示すように、本実施例に係る水素製造用反応管10Dの第四のホルダー11D−1〜11D−4が、前記成形触媒105の前記原料ガスGの流れ方向に対して直交する方向の断面の長手方向の両端部に一対対向して設けられると共に、前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状が、コの字状とするものである。
また、前記第四のホルダー11D−1〜11D−4で形成される空間に前記水素分離膜モジュール106を挿入し保持することにより、前記水素分離膜106aと前記成形触媒105との間には間隔を有するため、前記成形触媒105と前記水素分離膜106aとを非接触とすることができ、前記水素分離膜106aの耐久性を向上させることができる。
図8は、本実施例に係る水素製造用反応管に用いられる成形触媒を原料ガスの流れ方向の横から見たときの要部断面図であり、反応管本体101、一方の成形触媒105aと、第二のホルダー11B−1と、水素分離膜モジュール106との一部のみを示す。
また、図9は、図8の成形触媒に変えて配置した原料ガスの流れ方向に対して波板状に形成してなる波板形状の成形触媒を原料ガスの流れ方向の横から見たときの要部断面図である。
また、図10は、図8の成形触媒に変えて配置した原料ガスの流れ方向に対して直交する方向に円柱状に伸びた円柱状触媒を複数配置してなるものを原料ガスの流れ方向の横から見たときの要部断面図である。また、図中、成形触媒を構成する複数の円柱状触媒の内、九個の円柱状触媒14−1〜14−9のみを示す。
本実施例に係る水素製造用反応管は、前記成形触媒105以外については実施例2に係る水素製造用反応管10Bの構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図8〜図10に示すように、本実施例において用いられている前記成形触媒105a〜105cは、繊維質状アルミナ系セラミック担体基材又は繊維質状ステンレス系金属基材からなる担体を用いてなるものである。
11A 第一のホルダー
11B 第二のホルダー
11C 第三のホルダー
11D 第四のホルダー
12−1〜12−4 突設部
13 細孔
14 円柱状触媒
15 溶接部
G 原料ガス
101 反応管本体
101a 内壁
102 原料ガス供給管
103 予備改質触媒部
104 仕切り板
105 成形触媒
106 水素分離膜モジュール
106a 水素分離膜
107 水素抜出し管
108 オフガス
109 オフガス排出管
110 水素製造装置
110a 水素製造装置本体
Claims (10)
- 反応管本体内に原料ガスを供給する原料ガス供給管と、前記原料ガスを水素に改質する一対の成形触媒と、この一対の成形触媒の間に介装され、前記水素のみを選択的に透過する水素分離膜を有する水素分離膜モジュールとを内包する水素製造用反応管において、
前記反応管本体の内壁に設けられ、前記反応管本体内で前記水素分離膜モジュールと前記成形触媒とに裕度を持たせつつ保持するホルダーを有してなることを特徴とする水素製造用反応管。 - 請求項1において、
前記ホルダーが、前記水素分離膜モジュールの前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面の長手方向の両端面に一対対向して設けられると共に、
前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状が、コの字状であることを特徴とする水素製造用反応管。 - 請求項1において、
前記ホルダーが、前記水素分離膜に対向する一側面を開口しつつ前記成形触媒を囲うように設けられると共に、
前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状がコの字状であり、そのコの字状の両先端部からその内側に鍵状に突設する突設部を有してなることを特徴とする水素製造用反応管。 - 請求項1において、
前記ホルダーが、前記水素分離膜モジュールと前記成形触媒との形成される空間の前記水素分離膜モジュールの四隅に各々設けられてなることを特徴とする水素製造用反応管。 - 請求項1において、
前記ホルダーが、前記成形触媒の前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面の長手方向の両端部に一対対向して設けられると共に、
前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向の断面形状が、コの字状であることを特徴とする水素製造用反応管。 - 請求項1乃至5の何れか一つにおいて、
前記成形触媒が、アルミナ系セラミック基材、ステンレス系金属基材、繊維質状アルミナ系セラミック又は繊維質状ステンレス系金属の何れかを担体として用いてなることを特徴とする水素製造用反応管。 - 請求項1乃至6の何れか一つにおいて、
前記成形触媒が、前記原料ガスの流れ方向に対して波板状に形成してなるもの、又は前記原料ガスの流れ方向に対して直交する方向に円柱状に伸びた円柱状触媒を複数配置してなるものであることを特徴とする水素製造用反応管。 - 請求項1乃至7の何れかに一つおいて、
前記ホルダーと前記成形触媒との間隔及び前記反応管本体と前記成形触媒との間隔が、0.1〜0.5mmであることを特徴とする水素製造用反応管。 - 少なくとも一つ以上の請求項1乃至8の何れか一つの水素製造用反応管と、
前記水素製造用反応管の下方に燃焼ガスを燃焼する燃焼部と、
前記原料ガスを各々の前記水素製造用反応管に供給する原料ガス供給管が複数集まった原料ガス供給管集合ラインと、
各々の前記水素製造用反応管から水素を回収する水素抜出し管が複数集まった水素抜出し管集合ラインと、
各々の前記水素製造用反応管からオフガスを回収するオフガス排出管が複数集まったオフガス排出管集合ラインとからなることを特徴とする水素製造装置。 - 請求項1乃至8の何れか一つの水素製造用反応管を用いて水素の製造を行なうことを特徴とする水素製造方法。
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