JP2008143297A - エア漏れ危険度判定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブの取付孔を通じて今後エア漏れする危険性がどの程度高いかを簡易に判定する。
【解決手段】タイヤ空気圧監視システムにおいて、一対の電極56は、相互に離間してグロメット32に取り付けられ、TPMSバルブユニット16がホイールリム22aに取り付けられたときに各々がホイールリム22aに接触すると共にグロメット32とホイールリム22aとの間に挟持される。ECUのエア漏れ危険度判定部は、一対の電極56間の導通性に基づいて、ホイールリム22aとグロメット32との間から取付孔を通じて外部へエアが漏れるエア漏れ危険度を判定する。
【選択図】図3

Description

本発明はタイヤエア漏れ危険度判定システムに関し、特にバルブとホイールリムの間からのエア漏れの危険度を判定するエア漏れ危険度判定システムに関する。
ホイールには、タイヤ気室内にエアを導入するためのバルブが通常設けられる。このバルブは、ホイールリムに設けられた取付孔に挿通され、ナットにてホイールリムに締結される。したがって、このナットが経時的に緩むことによって、タイヤ気室内からこの取付孔を通じて外部にエアが漏れるおそれがある。
一方、近年、より安全な車両の走行を実現するために、タイヤの空気圧や温度などの情報を無線で車体側に送信してドライバーに知らせるタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)の開発が進められている。このようなTPMSでは、タイヤ空気圧センサや送信機などを有するタイヤ空気圧検出ユニットが利用され、このタイヤ空気圧検出ユニットは通常一体的に結合されたバルブを有する(例えば、特許文献1参照)。したがって、車輪が回転することによりバルブに与えられる遠心力は、バルブがタイヤ空気圧検出ユニットと一体的に設けられていない場合に比べ大きなものとなり、TPMSが導入された車両ではバルブを締結するナットが経時的に緩む可能性がさらに高くなるおそれがある。このため、このようなバルブをグロメットを介してホイールリムに取り付けると共に、タイヤ空気圧ユニットをホイールリムに設けた台座に固着させる、圧力容器の内部情報検出装置の取付構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−44726号公報 特開2002−46431号公報
エア漏れを抑制するために設けられるグロメットなどは、ゴムなど経時的に劣化する材料で通常形成されるため、エア漏れを抑制する機能が経時的に低下するおそれがある。このため、タイヤからエア漏れしているか否か、またはエア漏れしていない場合であっても今後エア漏れする危険性がどの程度高いかなどを簡易に判定する技術の開発が強く求められている。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、バルブの取付孔を通じて今後エア漏れする危険性がどの程度高いかを簡易に判定することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のエア漏れ危険度判定システムは、ホイールリムに設けられた取付孔にバルブが挿通され取り付けられたときに、ホイールリムとバルブに設けられたフランジとで挟持されることにより、タイヤ気室内から取付孔を通じて外部へエアが漏れることを抑制する弾性部材と、相互に離間して弾性部材に取り付けられ、バルブがホイールリムに取り付けられたときに各々がホイールリムに接触すると共に弾性部材とホイールリムとの間に挟持される一対の電極と、一対の電極間の導通性に基づいて、ホイールリムと弾性部材との間から取付孔を通じて外部へエアが漏れるエア漏れ危険度を判定するエア漏れ危険度判定部と、を備える。
この態様によれば、電導性を有するホイールに接続する電極の導通性を監視するという簡易な構成によってタイヤのエア漏れの危険度を判定し車両走行時の安全性を高めることが可能となる。
検出したタイヤ空気圧をタイヤ空気圧情報として外部に無線で送信するタイヤ空気圧検出部と、送信されたタイヤ空気圧情報を受信する受信機と、受信したタイヤ空気圧情報を利用して、タイヤ空気圧に関連する情報を車両の乗員に報知する報知手段と、をさらに備えてもよい。タイヤ空気圧検出部は、バルブと一体的に設けられ、一対の電極間の導通性を示す導通性情報をタイヤ空気圧情報と共に外部に無線で送信し、受信機は、送信された導通性情報も受信し、エア漏れ危険度判定部は、受信した導通性情報を利用して、ホイールリムと弾性部材との間から取付孔を通じた外部へのエア漏れ危険度を判定し、報知手段は、判定されたエア漏れ危険度に関連する情報を車両の乗員に報知してもよい。
この態様によれば、タイヤ空気圧に関連する情報を車両の乗員に報知するシステムを利用して、タイヤのエア漏れ危険度に関連する情報を車両の乗員に報知することができる。このため、タイヤ空気圧に関連する情報を報知するためのシステムとタイヤのエア漏れ危険度に関連する情報を報知するためのシステムとを別々に設ける必要がないため、タイヤのエア漏れ危険度を報知することによるコストの増加を抑制することができる。
本発明の別の態様もまた、エア漏れ危険度判定システムである。この装置は、ホイールリムに設けられた取付孔にバルブが挿通され取り付けられたときに、ホイールリムとバルブに設けられたフランジとで挟持されることにより、タイヤ気室内から取付孔を通じて外部へエアが漏れることを抑制する弾性部材と、弾性部材における2つの位置であって、バルブがホイールリムに取り付けられたときに弾性部材が収縮することにより相互の距離が縮まる2つの位置に各々が取り付けられる一対の電極と、一対の電極間の電気抵抗値に基づいて、ホイールリムと弾性部材との間から取付孔を通じて外部へエアが漏れるエア漏れ危険度を判定するエア漏れ危険度判定部と、を備える。
この態様によれば、伸縮することにより電気抵抗値が変化する弾性部材を利用して、ホイールが電導性を有する金属か否かにかかわらずタイヤのエア漏れの危険度を簡易に判定することができる。このため、広範な種類のホイールにも対応しつつタイヤのエア漏れ危険度を判定することが可能となる。
検出したタイヤ空気圧をタイヤ空気圧情報として外部に無線で送信するタイヤ空気圧検出部と、送信されたタイヤ空気圧情報を受信する受信機と、受信したタイヤ空気圧情報を利用して、タイヤ空気圧に関連する情報を車両の乗員に報知する報知手段と、をさらに備えてもよい。タイヤ空気圧検出部は、バルブと一体的に設けられ、一対の電極間の電気抵抗値を示す抵抗値情報をタイヤ空気圧情報と共に外部に無線で送信し、受信機は、送信された抵抗値情報も受信し、エア漏れ危険度判定部は、受信した抵抗値情報を利用して、ホイールリムと弾性部材との間から取付孔を通じた外部へのエア漏れ危険度を判定し、報知手段は、判定されたエア漏れ危険度に関連する情報を車両の乗員に報知してもよい。
この態様によっても、タイヤ空気圧に関連する情報を車両の乗員に報知するシステムを利用して、タイヤのエア漏れ危険度に関連する情報を車両の乗員に報知することができる。このため、タイヤ空気圧に関連する情報を報知するためのシステムとタイヤのエア漏れ危険度に関連する情報を報知するためのシステムとを別々に設ける必要がないため、タイヤのエア漏れ危険度を報知することによるコストの増加を抑制することができる。
本発明のエア漏れ危険度判定システムによれば、バルブの取付孔を通じて今後エア漏れする危険性がどの程度高いかを簡易に判定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るタイヤ空気圧監視システム200が搭載された車両10の全体構成図である。車両10は、車輪14が、車体12に組み付けられて構成されている。タイヤ空気圧監視システム200は、タイヤ空気圧などの車輪状態を検出する車輪状態検出装置として機能するものであり、TPMSバルブユニット16、受信機18、ディスプレイ20、および電子制御ユニット(以下、「ECU」という)100を備える。
TPMSバルブユニット16は車輪14の各々に取り付けられる。TPMSバルブユニットは後述するようにユニットIDによって各々が識別可能とされている。TPMSバルブユニット16の各々は、後述するように検出した車輪状態に関する車輪状態情報を車体12に向けて無線によって送信する。
受信機18は、TPMSバルブユニット16から無線によって送信された車輪状態情報を含むユニットデータを受信する。受信機18はECU100に接続されており、受信機18によって受信された車輪状態情報はECU100に出力される。
ディスプレイ20は車両室内のインストルメントパネルなど、運転者によって視認可能な箇所に配置される。ディスプレイ20はECU100に接続されており、ECU100から出力される表示データに応じて情報を画面に表示する。
図2は、第1の実施形態に係るTPMSバルブユニット16を含む車輪14の断面図である。車輪14は、ホイール22およびタイヤ24を有する。第1の実施形態に係るホイール22は、例えば鉄系材料など、電導性を有する金属材料によって形成される。
ホイール22の外周部には円筒状に形成されたホイールリム22aが設けられる。このホイールリム22aの外周上にタイヤ24が組み付けられる。タイヤ24内部とホイールリム22a外周によって囲われる領域にタイヤ気室26が形成される。TPMSバルブユニット16は、このホイールリム22aに取り付けられる。以下、図3を参照して、TPMSバルブユニット16およびその取付構造について詳細に説明する。
図3は、図2に示す視点PからTPMSバルブユニット16を見た図である。TPMSバルブユニット16は、バルブ部30、車輪状態検出部28、グロメット32、および一対の電極56を有する。
バルブ部30は、軸方向に貫通するエア導入孔30aが設けられた円筒状に形成され、外部に雄ネジ部が設けられている。バルブ部30の一端には環状のフランジ部30bが設けられている。車輪状態検出部28は、このフランジ部30bに固定されることによりバルブ部30の一端に固定される。
車輪状態検出部28は電池40および基盤38を備える。基盤38には後述する処理装置が設けられる。車輪状態検出部28は、この他に空気圧センサ(図示せず)、温度センサ(図示せず)、および送信機(図示せず)を内部に有する。電池40は、基盤38の処理装置などに電力を供給する。このため、TPMSバルブユニット16は車体12から電力の供給を受けることなくタイヤ空気圧やタイヤ気室内温度の検出および車輪状態情報の送信を行うことが可能となっている。
ここで図4に関連してグロメット32および一対の電極56の構成について詳述する。グロメット32は、円環状の大径部32aの一端に、大径部32aよりも外形の小さい円環状の小径部32bが一体的に結合した形状に設けられる。これによって、大径部32aの2つの端面のうち、小径部32bが結合した側の端面にリム当接面32cが設けられる。このリム当接面32cに相互に離間するように一対の電極56が設けられる。電極56の各々はリム当接面32cの形状に適合するよう円弧状に形成された板状部材であり、例えば銅など電導性を有する金属材料によって形成されている。
図3に戻る。グロメット32は、大径部32a側の端面がフランジ部30bに固定される。ホイールリム22aには、バルブ部30が挿通される取付孔22bがタイヤ気室26と外部とを貫通するように設けられている。タイヤ気室26となる側から径方向内向きにバルブ部30が取付孔22bに挿通され、ホイールリム22a内周側からワッシャ36を介してナット34がバルブ部30外周の雄ネジ部に螺合され締結されることにより、TPMSバルブユニット16がホイールリム22aに取り付けられる。
このときグロメット32は、ホイールリム22aとフランジ部30bとで挟持されることにより、リム当接面32cがホイールリム22aに押接されタイヤ気室26から取付孔22bを通じて外部へエアが漏れることを抑制する。電極56の各々はリム当接面32cに設けられるため、このときホイールリム22aと当接した状態でリム当接面32cとホイールリム22aとで挟持される。
図5は、TPMSバルブユニット16の機能ブロック図である。TPMSバルブユニット16は、送信機50、空気圧センサ52、温度センサ54、一対の電極56、および処理装置60を備える。
空気圧センサ52は、車輪状態としてのタイヤ気室26の空気圧(以下、「タイヤ空気圧」という)を検出する。温度センサ54は、車輪状態としてのタイヤ気室26の温度を検出する。したがって、TPMSバルブユニット16は車輪状態を検出する車輪状態検出ユニットとして機能する。空気圧センサ52および温度センサ54は処理装置60に接続されており、空気圧センサ52および温度センサ54による検出結果は処理装置60に出力される。
一対の電極56の各々は処理装置60に接続されている。処理装置60は、一対の電極56の一方に電流を供給したときに他方に供給される電流を検出することにより、一対の電極56間の導通性を検出する。ナット34が緩むことなくTPMSバルブユニット16が適切にホイールリム22aに取り付けられている場合、グロメット32がホイールリム22aに適切に押接される。ホイール22は電導性を有する材料で形成されているため、この場合一対の電極56間は良好に導通する。しかし、ナット34が緩みグロメット32がホイールリム22aに押接される力が低下すると、一対の電極56のいずれかがホイールリム22aとの接触面積が低下し、またはホイールリム22aから離間する。一対の電極56のいずれかがホイールリム22aとの接触面積が低下すると、一対の電極56間の導通性が低下し、電極56間の電気抵抗値が増加する。一対の電極56のいずれかがホイールリム22aから離間すると、一対の電極56間に電気が導通しなくなる。
ナット34が緩み、グロメット32がホイールリム22aに押接される力が低下すると、グロメット32とホイールリム22aとの間から取付孔22bを通じてタイヤ気室26内のエアが外部に漏れる危険度が高くなる。このように一対の電極56をグロメット32に設けることにより、タイヤ気室26内のエアが外部に漏れる危険度を一対の電極56間の導通性として検出することが可能となる。
処理装置60はマイクロプロセッサによって構成され、情報処理部62、タイマ64、および記憶部66を有する。タイマ64は時刻を計測する。記憶部66には、TPMSバルブユニット16を識別するための識別情報として利用されるユニットIDが格納されている。
情報処理部62は、タイマ64によって計測された時間を参照し、たとえば10秒毎など所定時間毎に、空気圧センサ52および温度センサ54の検出結果を利用してタイヤ空気圧情報およびタイヤ気室内温度情報を取得する。情報処理部62は、取得したタイヤ空気圧情報およびタイヤ気室内温度情報を含むユニットデータを生成する。
ユニットデータ70の構成を図6に示す。情報処理部62は、タイマ64によって計測された検出時刻を利用して検出タイミング情報84を生成する。情報処理部62は、空気圧センサ52から取得したタイヤ空気圧情報76、温度センサ54から取得したタイヤ気室内温度情報78、一対の電極56間の導通性を示す導通性情報80に加え、生成した検出タイミング情報84を組み合わせて車輪状態情報74を生成する。情報処理部62は、記憶部66からユニットID72を取得する。情報処理部62は、ユニットID72と車輪状態情報74とを組み合わせて、一連のユニットデータ70を生成する。したがってユニットデータ70はユニットID72および車輪状態情報74によって構成され、車輪状態情報74はタイヤ空気圧情報76、タイヤ気室内温度情報78、導通性情報80、および検出タイミング情報84によって構成される。
図5に戻って、送信機50は、処理装置60の情報処理部62によって生成されたユニットデータ70を所定時間間隔毎に車体12に送信する。ただし、バッテリの省電力を考慮して、空気圧センサ52および温度センサ54による検出時間間隔よりも、送信機50によるユニットデータ70の送信時間間隔は長くされており、送信機50は、たとえば数分毎にユニットデータ70を車体12に送信する。このため、送信機50による送信が行われるまでの間、処理装置60の記憶部66には数回の検出分のタイヤ空気圧情報76、タイヤ気室内温度情報78、および検出タイミング情報84が格納され、車輪状態情報74にこれらが含められる。
図7は、タイヤ空気圧監視システム200の構成要素のうち車体12に搭載される構成要素の機能ブロック図である。なお、図7においてECU100は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMなどのハードウェア、およびソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックが描かれている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
ECU100は、タイヤ空気圧判定部102、エア漏れ危険度判定部104、および表示制御部106を備える。タイヤ空気圧判定部102は、受信したユニットデータ70の車輪状態情報74に含まれるタイヤ空気圧情報76を利用して、各々の車体12のタイヤ空気圧が、車両の乗員に警告すべき所定の閾値圧力値以下に低下したか否かを判定する。このときのタイヤ空気圧の閾値圧力は予めROMに格納されている。
エア漏れ危険度判定部104は、受信したユニットデータ70の車輪状態情報74に含まれる導通性情報80を利用して、各々の車体12のタイヤのエア漏れ危険度を判定する。エア漏れ危険度は、例えば「高い」、「中程度」、および「低い」など複数のランクに分けられている。エア漏れ危険度のランクの各々は、電極56間の導通性を示す値である電気抵抗値の所定の範囲と対応付けられてROMなどの記憶部にその対応関係が格納されている。エア漏れ危険度判定部104は、記憶部に格納されたこの対応関係を参照し、導通性情報80が示す電気抵抗値がエア漏れ危険度のどのランクに属するかを判定することによりエア漏れ危険度を判定する。このため、タイヤ空気圧監視システム200は、タイヤからのエア漏れ危険度を判定するエア漏れ危険度判定システムとして機能する。なお、エア漏れ危険度判定部104は、導通性情報80を利用して、一対の電極56が導通しなくなる時間の長さまたは頻度を算出し、この時間または頻度を利用して各々の車体12のタイヤのエア漏れ危険度を判定してもよい。
表示制御部106は、タイヤ空気圧情報76およびタイヤ気室内温度情報78を利用して、タイヤ空気圧およびタイヤ気室内温度を表示するための表示データを生成し、ディスプレイ20にタイヤ空気圧およびタイヤ気室内温度を表示させる。
また、タイヤ空気圧が所定の閾値圧力より高いと判定された場合、またはタイヤ気室内温度が所定の閾値温度より高いと判定された場合、表示制御部106は、これらの判定結果に基づいて、ディスプレイ20に警告を表示させるための表示データを生成する。ディスプレイ20は、表示制御部106によって生成された表示データを使って、警告メッセージなどの情報を表示する。
ECU100内のRAMなどの記憶部には、TPMSバルブユニット16の検出対象車輪とユニットID72との対応関係が格納されている。タイヤ空気圧判定部102はタイヤ空気圧が低下していると判定した根拠となったタイヤ空気圧情報76を含むユニットデータ70に含まれるユニットID72を特定する。次にタイヤ空気圧判定部102は、記憶部に格納されたユニットID72とTPMSバルブユニット16の検出対象車輪との対応関係を参照し、ユニットデータ70を送信したTPMSバルブユニット16の検出対象車輪を特定することにより、タイヤ空気圧が低下していると判定した車輪14を特定する。表示制御部106は、タイヤ空気圧が低下している旨と共に、タイヤ空気圧が低下していると判定した車輪14をディスプレイ20に表示させる。これにより、車両の乗員はどの車輪14でタイヤ空気圧が低下しているかを容易に知ることができる。
また、表示制御部106は、エア漏れ危険度判定部104による判定結果に基づいてタイヤのエア漏れ危険度を表示するための表示データを生成し、ディスプレイ20にエア漏れ危険度を表示させる。表示制御部106は、タイヤのエア漏れ危険度を、「高い」「中程度」、「低い」などの文字でディスプレイ20に表示する。なお、表示制御部106は、タイヤのエア漏れ危険度が高い場合に「赤」、中程度である場合に「黄」、低い場合に「緑」で表示するなど、色によって識別可能にタイヤのエア漏れ危険度を表示してもよい。
このときエア漏れ危険度判定部104は、各々のユニットデータ70に含まれるユニットID72を特定する。次にエア漏れ危険度判定部104は、記憶部に格納されたユニットID72とTPMSバルブユニット16の検出対象車輪との対応関係を参照し、ユニットデータ70を送信したTPMSバルブユニット16の検出対象車輪を特定することにより、各々の導通性情報80がどの車輪14から送信されたものかを特定する。こうして表示制御部106は、車輪14の各々がどの程度のエア漏れ危険度かをディスプレイ20に表示させる。これにより、車輪14の各々のエア漏れ危険度を容易に知ることができる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係るTPMSバルブユニット16を含む車輪14の断面図である。なお、第1の実施形態に係るTPMSバルブユニット16と同様の箇所については同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態に係るTPMSバルブユニット16では、グロメット32に一対の電極56に代えて第1電極86および第2電極88が設けられる。ここで図9に関連して第1電極86および第2電極88について詳述する。第1電極86は、銅などの電導性を有する板状の金属材料を、小径部32bの外径と略同一の内径を有する円環状に形成して設けられる。第1電極86はリム当接面32cに取り付けられる。このとき第1電極86は、第1電極86に印加された電圧がホイールリム22aによって低下することを抑制するため、TPMSバルブユニット16がホイールリム22aに取り付けられるときにホイールリム22aに接触しない位置に配置される。なお、第1電極86上に絶縁体による被覆が成されてもよい。第2電極88は、銅などの電導性を有する板状の金属材料を、大径部32aの外径と略同一の外径を有する円環状に形成して設けられる。第2電極88は大径部32aのうちリム当接面32cでない端面に取り付けられる。
図8に戻る。TPMSバルブユニット16がホイールリム22aに取り付けられたとき、グロメット32の大径部32aは、ホイール22とフランジ部30bとにより挟持され、バルブ部30の軸方向に収縮する。このとき、第1電極86と第2電極88の相互の距離も縮められる。第2の実施形態に係るグロメット32はカーボンなど電導性を有する材料を含有しており、伸縮することにより電気抵抗が変化する。具体的には、第1電極86と第2電極88の相互の距離が縮んだときに両者間の電気抵抗値は減少し、第1電極86と第2電極88の相互の距離が伸びたときに両者間の電気抵抗値は増加する。
第1電極86および第2電極88は基盤38の処理装置60に接続されている。処理装置60は、第1電極86と第2電極88との間に電圧を印加したときの電流値を検出することにより、グロメット32の電気抵抗値を検出する。ナット34が緩むことなくTPMSバルブユニット16が適切にホイールリム22aに取り付けられている場合、グロメット32は収縮し、第1電極86と第2電極88との間の距離は縮まった状態となり、第1電極86と第2電極88との間の電気抵抗値は低い値となる。しかし、ナット34が緩み、グロメット32がホイールリム22aに押接される力が低下すると、収縮していたグロメット32が伸長し、第1電極86と第2電極88との間の距離が伸び、第1電極86と第2電極88との間の電気抵抗値が増加する。このように第1電極86および第2電極88を設けることによって、タイヤ気室26内のエアが外部に漏れる危険度を第1電極86と第2電極88との間の電気抵抗値として検出することが可能となる。また、このようにグロメット32の伸縮時の電気抵抗値の変化を利用することにより、ホイール22が電導性を有する材料で形成されているか否かにかかわらずタイヤのエア漏れ危険度を判定することが可能となる。
TPMSバルブユニット16は、検出した電気抵抗値を電気抵抗値情報として車輪状態情報74に含め、さらにこれをユニットデータ70に含めて外部に無線で送信する。第2の実施形態に係るTPMSバルブユニット16が送信するユニットデータ70のデータ構造は、導通性情報80に代えて電気抵抗値情報が含められる点以外は、第1の実施形態に係るTPMSバルブユニット16が送信するユニットデータ70のデータ構造と同様である。
エア漏れ危険度判定部104は、受信したユニットデータ70の車輪状態情報74に含まれる電気抵抗値情報を利用して、各々の車体12のタイヤのエア漏れ危険度を判定する。エア漏れ危険度は複数のランクに分けられており、これらのランクの各々は、第1電極86と第2電極88との間の電気抵抗値の所定の範囲と対応付けられてROMにその対応関係が格納されている。エア漏れ危険度判定部104は、ROMに格納されたこの対応関係を参照し、導通性情報80が示す電気抵抗値がエア漏れ危険度のどのランクに属するかを判定することによりエア漏れ危険度を判定する。表示制御部106がエア漏れ危険度判定部104による判定結果に基づいて、どの車輪14がどの程度のエア漏れ危険度かをディスプレイ20に表示させる点は前述と同様である。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
ある変形例では、ディスプレイ20に代えて警告灯が用いられる。この場合、空気圧が低下した旨を報知する空気圧警告灯、およびタイヤにエア漏れが発生する危険度が高い旨を報知するエア漏れ警告灯が、それぞれ車両室内のインストルメントパネルに設けられる。表示制御部106は、タイヤ空気圧が所定の値以下に低下したと判定された場合に空気圧警告灯を点灯させる。また、表示制御部106は、タイヤ24にエア漏れが発生する危険度が高いと判定された場合にエア漏れ警告灯を点灯させる。このように警告灯を用いても、車両の乗員に様々な警告などを報知することができる。
また別の変形例では、車両10の室内にスピーカ(図示せず)が設けられる。ECU100は音声制御部を有する。音声制御部は、タイヤ空気圧が所定の値以下に低下したと判定された場合、およびタイヤ24にエア漏れが発生する危険度が高いと判定された場合、その旨を音声によりスピーカから出力する。このように音声によっても、車両の乗員に様々な警告などを報知することができる。
また別の変形例では、ECU100はエア漏れ判定部を有する。エア漏れ判定部は、第1の実施形態における導電性情報、または第2の実施形態における抵抗値情報を利用して、エア漏れが発生しているか否かを判定する。表示制御部106は、エア漏れが発生していると判定された場合に、ディスプレイ20にその旨を表示させる。これによって、電極を設けるという簡易な構成により、エア漏れが発生している可能性がある旨を車両の乗員に報知することができる。
第1の実施形態に係るタイヤ空気圧監視システムが搭載された車両の全体構成図である。 第1の実施形態に係るTPMSバルブユニットを含む車輪の断面図である。 図2に示す視点PからTPMSバルブユニットを見た図である。 第1の実施形態に係るグロメットおよび一対に電極の構成を示す斜視図である。 TPMSバルブユニットの機能ブロック図である。 第1の実施形態に係るユニットデータのデータ構造を示す図である。 タイヤ空気圧監視システムの構成要素のうち車体に搭載される構成要素の機能ブロック図である。 第2の実施形態に係るTPMSバルブユニットを含む車輪の断面図である。 第2の実施形態に係るグロメット、第1電極、および第2電極の構成を示す斜視図である。
符号の説明
16 TPMSバルブユニット、 18 受信機、 20 ディスプレイ、 22a ホイールリム、 22b 取付孔、 24 タイヤ、 26 タイヤ気室、 28 車輪状態検出部、 30 バルブ部、 30b フランジ部、 32 グロメット、 56 電極、 86 第1電極、 88 第2電極、 100 ECU、 102 タイヤ空気圧判定部、 104 エア漏れ危険度判定部、 106 表示制御部、 200 タイヤ空気圧監視システム。

Claims (4)

  1. ホイールリムに設けられた取付孔にバルブが挿通され取り付けられたときに、ホイールリムとバルブに設けられたフランジとで挟持されることにより、タイヤ気室内から前記取付孔を通じて外部へエアが漏れることを抑制する弾性部材と、
    相互に離間して前記弾性部材に取り付けられ、バルブがホイールリムに取り付けられたときに各々が前記ホイールリムに接触すると共に前記弾性部材とホイールリムとの間に挟持される一対の電極と、
    前記一対の電極間の導通性に基づいて、前記ホイールリムと前記弾性部材との間から前記取付孔を通じて外部へエアが漏れるエア漏れ危険度を判定するエア漏れ危険度判定部と、
    を備えることを特徴とするエア漏れ危険度判定システム。
  2. 検出したタイヤ空気圧をタイヤ空気圧情報として外部に無線で送信するタイヤ空気圧検出部と、
    送信されたタイヤ空気圧情報を受信する受信機と、
    受信したタイヤ空気圧情報を利用して、タイヤ空気圧に関連する情報を車両の乗員に報知する報知手段と、をさらに備え、
    前記タイヤ空気圧検出部は、前記バルブと一体的に設けられ、前記一対の電極間の導通性を示す導通性情報をタイヤ空気圧情報と共に外部に無線で送信し、
    前記受信機は、送信された導通性情報も受信し、
    前記エア漏れ危険度判定部は、受信した導通性情報を利用して、前記ホイールリムと前記弾性部材との間から前記取付孔を通じた外部へのエア漏れ危険度を判定し、
    前記報知手段は、判定されたエア漏れ危険度に関連する情報を車両の乗員に報知することを特徴とする請求項1に記載のエア漏れ危険度判定システム。
  3. ホイールリムに設けられた取付孔にバルブが挿通され取り付けられたときに、ホイールリムとバルブに設けられたフランジとで挟持されることにより、タイヤ気室内から前記取付孔を通じて外部へエアが漏れることを抑制する弾性部材と、
    前記弾性部材における2つの位置であって、バルブがホイールリムに取り付けられたときに前記弾性部材が収縮することにより相互の距離が縮まる2つの位置に各々が取り付けられる一対の電極と、
    前記一対の電極間の電気抵抗値に基づいて、前記ホイールリムと前記弾性部材との間から前記取付孔を通じて外部へエアが漏れるエア漏れ危険度を判定するエア漏れ危険度判定部と、
    を備えることを特徴とするエア漏れ危険度判定システム。
  4. 検出したタイヤ空気圧をタイヤ空気圧情報として外部に無線で送信するタイヤ空気圧検出部と、
    送信されたタイヤ空気圧情報を受信する受信機と、
    受信したタイヤ空気圧情報を利用して、タイヤ空気圧に関連する情報を車両の乗員に報知する報知手段と、をさらに備え、
    前記タイヤ空気圧検出部は、前記バルブと一体的に設けられ、前記一対の電極間の電気抵抗値を示す抵抗値情報をタイヤ空気圧情報と共に外部に無線で送信し、
    前記受信機は、送信された抵抗値情報も受信し、
    前記エア漏れ危険度判定部は、受信した抵抗値情報を利用して、前記ホイールリムと前記弾性部材との間から前記取付孔を通じた外部へのエア漏れ危険度を判定し、
    前記報知手段は、判定されたエア漏れ危険度に関連する情報を車両の乗員に報知することを特徴とする請求項3に記載のエア漏れ危険度判定システム。
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