JP2001105812A - タイヤ空気圧監視装置 - Google Patents
タイヤ空気圧監視装置Info
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Abstract
実に監視することのできるタイヤ空気圧監視装置を提供
すること。 【解決手段】車両1のタイヤ2に設けられた送信機3
は、データを送信する毎に、予め定められた順序に従っ
て順次更新される可変値、つまり第2カウント値C 2を
生成する。第2カウント値C2は、送信データの一部と
して送信される。受信機4は、受信データ中に含まれる
第2カウント値C2が予め定められた順序に従って更新
されているか否かに基づき、今回の受信以前に受信抜け
があったか否かを判別する。受信機4は、受信抜け回数
Eが上限値である4回以上の場合には通信異常であると
判定し、受信抜け回数Eが4回より少ない場合には通信
異常ではないと判定する。その結果、通信異常の有無を
容易且つ確実に判定することができる。
Description
空気圧を監視するための装置に関し、詳しくはタイヤ空
気圧に関するデータを無線送信すべく各タイヤに設けら
れる送信機と、送信機からのデータを受信すべく車両の
車体に設けられる受信機とを備える空気圧監視装置に関
する。
を車室内で確認するために、無線方式のタイヤ空気圧監
視装置が提案されている。その監視装置は、各タイヤの
ホイールに装着される送信機、及び車両の車体に設けら
れる受信機を備える。送信機は、対応するタイヤの空気
圧を計測して、その計測された圧力値を含むデータを無
線で送信する。受信機は、送信機からの送信データを受
け取って、各タイヤの空気圧に関する情報を、例えば車
両の運転席に設けられた表示器に表示する。
えば15秒間隔)毎にタイヤの空気圧を計測する。送信
機はまた、空気圧の計測回数が所定値(例えば40回)
に達する毎にデータの送信を定期的に行う。従って、空
気圧の計測時間間隔が15秒であれば、送信機は10分
間隔でデータ送信を行う。但し、例えばタイヤ空気圧が
急激に変化した場合には、送信機は空気圧の計測時間間
隔に従ってデータ送信を所定回数(例えば4回)連続し
て行う。すなわち、送信機は、所定の送信時間間隔に従
った定期送信モードと、タイヤ空気圧の異常時に実行さ
れる異常送信モードとに従って動作する。
間で行われる無線通信は、有線通信と比較して信頼性に
劣る。特に、空気圧監視装置は、通信電波に影響を与え
易い金属製の車両に搭載され、しかも、送信機はタイヤ
に装着されるので、車両の走行に伴い受信機に対する送
信機の位置関係が目まぐるしく変化する。送信機の送信
アンテナ及び受信機の受信アンテナはそれぞれ指向性を
有するので、車両の走行時には受信精度が大きく変化す
る。
力を大きくすることも考えられる。しかしながら、無線
電波の出力は電波法によって規制されており、電波出力
をそれほど大きくすることはできない。このため、送信
機と受信機との間の通信状態を常に監視することは、空
気圧監視装置にとって重要である。従来の空気圧監視装
置では、受信機がデータの受信時間間隔を監視すること
によって、通信が正常に行われているか否かが判別され
る。例えば送信機が定期送信モードで動作しているとき
には、受信機は、定期的な時間間隔でデータが受信され
たか否かに基づき通信異常の有無を判別する。
ているときには、受信機は異常送信モードに従ったデー
タ送信が確実に行われたか否か、或いは異常送信モード
に従って送られたデータが確実に受信されたか否かを判
別することができない。すなわち、受信機は、定期的な
時間間隔に従ったデータ受信は容易に判断でき、それ以
外の時には、データを受信することができて、異常送信
モードに従ったデータ送信があったことを初めて認識で
きる。空気圧の異常時であっても、送信機の故障によっ
てデータ送信が行われなかった場合、或いは通信環境の
悪化によって送信機からの送信データが受信されなかっ
た場合には、受信機は空気圧の異常が発生したことのみ
ならず、通信異常があったことも認識できない。受信不
能になるような通信環境の悪化は一時的なものであるこ
とが多い。従って、通信環境が良好になれば、受信機は
送信機からのデータの受信を再開することができる。し
かしながら、受信データが異常送信モードに従って送ら
れたものである場合には、受信機はそのデータの受信以
前に未受信のデータがあったか否かを判別することがで
きない。これは、通信異常の発見を遅らせて、空気圧監
視装置の信頼性を低下させる。
れたものであり、その目的は、送信機と受信機との間の
通信状態を正確且つ確実に監視することのできるタイヤ
空気圧監視装置を提供することにある。
め、本発明は、車両のタイヤの内部圧力に関するデータ
を無線送信する送信機と、送信機から無線送信されたデ
ータを受信する受信機とを備えるタイヤ空気圧監視装置
を提供する。送信機には、送信機からデータが送信され
る毎に、予め定められた順序に従って順次更新される可
変値を生成する生成手段が設けられる。送信機から送信
されるデータは、少なくともタイヤ圧力に関するデータ
と可変値とを含む。受信機には、送信機からのデータが
受信されたとき、受信データ中の可変値に基づき通信異
常の有無を判定する判定手段が設けられる。
からデータが送信される毎に、予め定められた順序に従
って順次更新される。従って、受信機は、受信データ中
の可変値が予め定められた順序に従って更新されている
か否かに基づき、通信異常の有無、例えば今回の受信以
前に受信抜けがあったか否か等を容易且つ確実に判別す
ることができる。さらに、通信異常を極力早期に発見す
ることができる。
受信データ中の可変値に基づき、前回のデータ受信から
今回のデータ受信までの間における受信抜け回数を求
め、その受信抜け回数が予め定められた上限値以上であ
るときに、通信異常が発生したと見なす。
と見なす程ではない若干の受信抜けはまれに発生する。
従って、前回のデータ受信から今回のデータ受信までの
間における受信抜け回数が上限値以上であるときに通信
異常が発生したと見なすことによって、通信異常の有無
を一層正確に判定することができる。
は各タイヤにそれぞれ設けられる。この場合、判定手段
は、各送信機に関連する受信データ中の可変値に基づ
き、前回のデータ受信から今回のデータ受信までの間に
おける受信抜け回数を各送信機にそれぞれ対応して求め
る。判定手段はまた、全ての送信機に対応する受信抜け
回数を比較することに基づき、送信機の故障の有無を判
定する。
る特定の送信機に対応する受信抜け回数のみが他の送信
機に対応する受信抜け回数と比較して多い場合には、受
信抜け回数の多い送信機に何らかの故障があると見なす
ことができる。このように、送信機の故障の有無までを
も判定することによって、空気圧監視装置に起こり得る
異常の内容をより詳細に監視することができる。これ
は、空気圧監視装置の信頼性を向上させる。好ましく
は、受信機は、判定手段による判定結果を表示する表示
器を備える。従って、通信異常或いは送信機の故障等
を、車両の運転者に対して的確に知らせることができ
る。
るタイヤ空気圧監視装置について、図1〜図8に従って
説明する。図1に示すように、タイヤ空気圧監視装置
は、車両1の4つのタイヤ2にそれぞれ設けられる4つ
の送信機3と、車両1の車体に設けられる1つの受信機
4とを備える。各送信機3は、例えば、それぞれ対応す
るタイヤ2の内部に配置されるように、タイヤ2のホイ
ールに対して固定される。各送信機3は、対応するタイ
ヤ2の内部空気圧を計測して、その計測によって得られ
た圧力データを含む信号を受信機4に対して送信する。
コンピュータ等よりなるコントローラ10を備える。コ
ントローラ10は、例えば、中央処理装置(CPU)、
ランダムアクセスメモリ(RAM)及びリードオンリメ
モリ(ROM)を含む。コントローラ10には、予め固
有のIDコードが登録されている。IDコードは、車両
1に設けられる4つの送信機3を識別するために利用さ
れる。圧力センサ11は、タイヤ2の内部空気圧を計測
して、その計測によって得られた圧力データをコントロ
ーラ10に出力する。温度センサ12は、タイヤ2の内
部温度を計測して、その計測によって得られた温度デー
タをコントローラ10に出力する。
ータ及び自身に登録されているIDコードを含むデータ
を送信回路13に出力する。送信回路13は、コントロ
ーラ10から送られてきたデータを符号化及び変調した
後、そのデータを送信アンテナ14を介して受信機4に
無線送信する。コントローラ10はカウンタ15を備え
る。このカウンタ15は、送信機3からデータが送信さ
れる毎に、予め定められた順序に従って順次更新される
可変値を生成する生成手段として機能する。具体的に
は、カウンタ15は、データの送信が行われる毎に、例
えば0から15までの範囲でカウント値を1づつインク
リメントする。カウント値が15に達すると、カウンタ
15は次のデータ送信時にカウント値を0に戻す。デー
タ送信時、コントローラ10は、カウンタ15に設定さ
れているカウント値のデータを、送信回路13に出力す
る。従って、送信データ中にはカウント値のデータも含
まれる。
信機3は、電池16からの電力によって動作する。コン
トローラ10は、電池16の電圧を検出して、その検出
によって得られた電圧データを送信回路13に出力す
る。従って、送信データ中には電圧データも含まれる。
に示すように構成される。図4に示すように、送信デー
タは、同期データ、IDコード、圧力データ、温度デー
タ、電圧データ、カウント値データ及び誤り検出コード
を含む。なお、同期データは送信データの先頭を示し、
誤り検出コードは送信データが正常なものであるか否か
を判別するために使用される。送信データに含まれる7
種類のデータは、それぞれ所定ビットの2進コードより
なる。カウント値データは、0から15までの16個の
値を表すことができるように、4ビットの2進コードよ
りなる。
0は、予め定められた時間間隔t1(本実施形態では1
5秒間隔)毎に、圧力センサ11及び温度センサ12に
計測動作を行わせる。コントローラ10はまた、圧力セ
ンサ11による計測回数をカウントし、計測回数が所定
値(本実施形態では40回)に達する毎に、送信回路1
3に送信動作を行わせる。言い換えれば、図5(a)に
示すように、コントローラ10は、予め定められた規則
的な時間間隔t2、具体的には10分(=15秒×4
0)毎に、送信回路13に送信動作を行わせる。
則的な時間間隔t2毎に送信回路13に送信動作を行わ
せる。しかし、コントローラ10は、例えば圧力センサ
11からの圧力データに基づきタイヤ2の内部空気圧の
急激な変化を認識した場合には、図5(b)に示すよう
に、時間間隔t2に従った規則的な送信とは関係なく、
15秒という計測時間間隔t1に従って、送信回路13
に送信動作を所定回数(本実施形態では4回)連続して
行わせる。このように、送信機3は、規則的な時間間隔
t2に従って送信動作を行う定期送信モードと、時間間
隔t2より短い時間間隔t1に従って送信動作を行う異
常送信モードとを実行する。なお、温度センサ12から
の温度データに基づきタイヤ2の内部温度の異常な上昇
が認識された場合にも、異常送信モードが実行されても
よい。
コンピュータ等よりなるコントローラ20を備える。判
定手段として機能するコントローラ20は、例えば、C
PU、RAM及びROMを含む。受信回路21は、各送
信機3からの送信データを受信アンテナ22を介して受
信して、それを復調及び復号した後にコントローラ20
に送る。コントローラ20は、受信されたデータに基づ
き、送信元の送信機3に対応するタイヤ2の内部空気圧
等を把握する。コントローラ20はまた、タイヤ空気圧
に関する情報及びそれ以外の必要な情報を表示器23に
表示させる。表示器23は、車両1の運転者の視認範囲
に配置される。なお、受信機4は、例えば車両1のキー
スイッチ(図示せず)のオンに伴い起動する。
ローチャートに従って説明する。図6に示されるルーチ
ンは、送信機3のコントローラ10によって、前記計測
時間間隔t1である15秒間隔で繰り返し実行される。
先ずステップS101において、コントローラ10は、
圧力センサ11を通じてタイヤ2の内部空気圧PXを検
出するとともに、温度センサ12を通じてタイヤ2の内
部温度TXを検出する。このとき、コントローラ10
は、電池16の電圧も同時に検出する。続くステップS
102において、コントローラ10は、第1カウント値
C1に1を加算した値を、新たな第1カウント値C1と
して設定する。この第1カウント値C1は、圧力センサ
11による計測回数を示すものである。
ローラ10は、前回検出された空気圧PX―1と今回検
出された空気圧PXとの差の絶対値が、予め定められた
値(本実施形態では20kPa)以上であるか否かを判
定する。言い換えれば、コントローラ10は、前回の圧
力検出から今回の圧力検出までの15秒の間に、タイヤ
2の空気圧が20kPa以上変化したか否かを判定す
る。ステップS103において否定判定された場合に
は、コントローラ10は、タイヤ2の空気圧の急激な変
化がなかったものとして、ステップS104に移行す
る。ステップS104において、コントローラ10は、
異常送信フラグFが1であるか否かを判定する。異常送
信フラグFが1ではない、つまり異常送信フラグFが0
である場合には、コントローラ10は異常送信モードが
設定されていないと判断して、ステップS105に移行
する。
10は、第1カウント値C1が40に達したか否か、言
い換えれば圧力センサ11による計測回数が40回に達
したか否かを判定する。第1カウント値C1が40に達
していない場合には、コントローラ10は、送信時間間
隔t2である10分が経過していないと判断して、処理
を一旦終了する。第1カウント値C1が40に達した場
合には、コントローラ10は、送信時間間隔t2である
10分が経過したと判断して、ステップS106におい
て第1カウント値C1を0にリセットした後、ステップ
S107に移行する。
10は、図4に示すような送信データを送信回路13か
ら送信させる。つまり、図5(a)に示すように、定期
送信モードに従って、今回検出された空気圧PXのデー
タが送信回路13から送信される。その後、ステップS
108において、コントローラ10は、カウンタ15の
カウント値、すなわち第2カウント値C2を1だけイン
クリメントし、処理を一旦終了する。
判定された場合には、コントローラ10は、タイヤ2の
空気圧が短時間で急激に変化したと判断して、ステップ
S109に移行する。ステップS109において、コン
トローラ10は、異常送信モードを実行すべく、異常送
信フラグFを1に設定する。続くステップS110にお
いて、コントローラ10は、異常送信モードに従ったデ
ータ送信の回数を示す第3カウント値C3を0にリセッ
トする。次に、ステップS111において、コントロー
ラ10は、第3カウント値C3に1を加算した値を、新
たな第3カウント値C3として設定する。
ローラ10は、第1カウント値C1が40に達したか否
かを判定する。第1カウント値C1が40に達した場合
には、コントローラ10は、ステップS113において
第1カウント値C1を0にリセットした後、異常送信モ
ードに従ったデータ送信を行うべく、前記ステップS1
07に移行する。一方、第1カウント値C1が40に達
していない場合には、コントローラ10は、第1カウン
ト値C1をリセットすることなくステップS107に移
行する。従って、ステップS107においては、図5
(b)に示すように、時間間隔t2に従った規則的な送
信とは関係なく、今回検出された空気圧PXのデータが
送信回路13から送信される。このように、タイヤ2の
空気圧の比較的急激な変化が認められる場合には、異常
送信モードに従ったデータ送信が行われて、タイヤ2の
空気圧の異常が即時に報知される。
送信フラグFが1である場合には、コントローラ10は
異常送信モードが設定されていると判断して、ステップ
S114に移行する。ステップS114において、コン
トローラ10は、第3カウント値C3が4に達したか否
かを判定する。第3カウント値C3が4に達していない
場合、コントローラ10は、異常送信モードに従ったデ
ータ送信を続行すべく、前記ステップS111に移行す
る。
カウント値C3が4に達した場合、コントローラ10
は、ステップS115において、異常送信モードを解除
すべく異常送信フラグFを0に設定し、前記ステップS
105に移行する。以上のように、定期送信モード或い
は異常送信モードに従ったデータ送信が行われる毎に、
カウンタ15のカウント値、つまり第2カウント値C2
が、0から15までの範囲で1づつインクリメントされ
る。従って、図4に示す送信データ中のカウント値デー
タは、データ送信が行われる毎に、0から15までの範
囲で1づつ変化する。
ローチャートに従って説明する。受信機4のコントロー
ラ20は、受信データの有無を監視する別のメインルー
チン(図示せず)を実行しており、このメインルーチン
にてデータの受信を確認したときに、図7のルーチンを
実行する。先ずステップS201において、コントロー
ラ20は、受信データを解析する。続くステップS20
2において、コントローラ20は、受信データの解析に
基づき、その受信データが正常であるか否かを判定す
る。このステップS202の処理には、受信データがノ
イズ信号等の無用な信号でないか否かの判定も含まれ
る。受信データが正常でない場合には、コントローラ2
0は処理を一旦終了する。受信データが正常である場合
には、コントローラ20は、ステップS203に移行し
て、受信データ中に含まれるIDコードが、コントロー
ラ20に予め登録されている登録IDコードであるか否
かを判定する。
うなテーブルを有しており、そのテーブルには、車両1
に設けられた4つの送信機3(図8では、第1〜第4送
信機#1〜#4として示される)にそれぞれ付与された
4つのIDコードが予め登録される。コントローラ20
内のテーブルに登録されているこれら4つのIDコード
のことを、登録IDコードと称する。受信データ中に含
まれるIDコードが登録IDコードでない場合には、コ
ントローラ20は、受信データが本車両1に設けられた
送信機3からのものではないと判断して、処理を一旦終
了する。従って、例えば車両1がアイドリング状態で停
車している間に、近傍の別の車両に搭載されている空気
圧監視装置の送信機からのデータが受信されても、その
受信データに基づく処理が続行されることはない。
が登録IDコードである場合には、コントローラ20
は、受信データが本車両1に設けられた送信機3からの
ものであると判断して、ステップS204に移行する。
ステップS204において、コントローラ20は、受信
データ中のカウント値データによって示される第2カウ
ント値C2を、受信IDコードと関連づけて図8のテー
ブルに記憶する。図8の例では、第1送信機#1の受信
IDコードに対応して、今回の第2カウント値C2とし
て14が記憶されている。なお、図8のテーブルに示す
ように、コントローラ20は、少なくとも今回受信され
た第2カウント値C2と前回受信された第2カウント値
C2とを記憶する。
ローラ20は、前回の第2カウント値C2に1を加算し
た値が今回の第2カウント値C2と等しいか否かを判定
する。ここで肯定判定された場合には、コントローラ2
0は、受信データ中の第2カウント値C2が予め定めら
れた順序に従って更新されているので、前回のデータ受
信から今回のデータ受信までの間に受信抜けがないと判
断して、ステップS206に移行する。
データが第4送信機#4からのものである場合には、前
回の第2カウント値C2が8、今回の第2カウント値C
2が9であるので、ステップS205において肯定判定
される。送信機3はデータを送信する毎に第2カウント
値C2を1ずつインクリメントするので、前回の第2カ
ウント値C2が8、今回の第2カウント値C2が9であ
れば、第4送信機#4からの送信データが、抜けること
なく正常に受信されていることになる。
20は、受信抜け回数Eを0として、受信IDコードに
関連づけて図8のテーブルに記憶する。続くステップS
207において、コントローラ20は、受信データに基
づく通常処理を行い、処理を一旦終了する。具体的に
は、コントローラ20は、受信データに基づき、データ
の送信元の送信機3に対応するタイヤ2の内部空気圧及
びそれ以外の必要な情報を表示器23に表示させる。特
に、送信データが異常送信モードに従ったものであれ
ば、タイヤ空気圧の異常が警告されても良い。
判定された場合には、コントローラ20は、受信データ
中の第2カウント値C2が予め定められた順序に従って
更新されていないので、前回のデータ受信から今回のデ
ータ受信までの間に受信抜けがあると判断して、ステッ
プS208に移行する。ステップS208において、コ
ントローラ20は、前回の第2カウント値C2と今回の
第2カウント値C2とに基づき受信抜け回数Eを算出し
て、それを受信IDコードと関連づけて図8のテーブル
に記憶する。
データが第1送信機#1からのものである場合には、前
回の第2カウント値C2が9、今回の第2カウント値C
2が14であるので、ステップS205において否定判
定される。この場合、10,11,12,13の第2カ
ウント値C2に対応するデータが受信されていないこと
になるので、受信抜け回数Eは4回である。
ローラ20は、先に算出された受信抜け回数Eが予め定
められた上限値(本実施形態では4回)以上であるか否
かを判定する。受信抜け回数Eが4回以上でなければ、
コントローラ20は、単なる一時的な通信不良であり、
通信異常ではないと見なして、前記ステップS207に
移行する。この場合、ステップS207において、受信
抜け回数Eが表示器23に表示されてもよい。
合には、コントローラ20は、ステップS210に移行
して、図8のテーブルに基づき、4つの送信機3にそれ
ぞれ対応する受信抜け回数Eから、最大値Emax及び最
小値Eminを選択する。そして、コントローラ20は、
最大値Emaxと最小値Eminとの差が予め定められた値
(本実施形態では3)以上であるか否かを判定する。
でない場合には、コントローラ20は、4回以上の受信
抜け回数Eを生じた送信機3との間において通信異常が
あると判断し、ステップS211に移行して通信異常に
基づく処理を行い、処理を一旦終了する。具体的には、
コントローラ20は、受信データに基づき、データの送
信元の送信機3に対応するタイヤ2の内部空気圧及びそ
れ以外の必要な情報を表示器23に表示させるととも
に、通信異常が発生した旨を表示器23に表示させて運
転者に警告する。
3以上である場合には、コントローラ20は、受信抜け
回数Eが最大値Emaxである送信機3に故障の可能性が
あると判断し、ステップS212に移行して送信機3の
故障に基づく処理を行い、処理を一旦終了する。具体的
には、コントローラ20は、受信データに基づき、デー
タの送信元の送信機3に対応するタイヤ2の内部空気圧
及びそれ以外の必要な情報を表示器23に表示させると
ともに、送信機3に故障の可能性がある旨を表示器23
に表示させて運転者に警告する。
maxが4回、受信抜け回数Eの最小値Eminが0回である
ので、ステップS210において肯定判定され、受信抜
け回数Eが4回である第1送信機#1に故障の可能性が
あると判断される。以上詳述したように、各送信機3
は、データを送信する毎に、予め定められた順序に従っ
て順次更新される可変値、つまり第2カウント値C2を
生成する。その第2カウント値C2は、送信データの一
部として受信機4に送信される。一方、受信機4は、受
信データ中に含まれる第2カウント値C2に基づき、通
信異常の有無を判定する。
含まれる第2カウント値C2が予め定められた順序に従
って更新されているか否かに基づき、今回の受信以前に
受信抜けがあったか否かを判別する。そして、受信機4
は、受信抜け回数Eが上限値である4回以上の場合には
通信異常であると判定し、受信抜け回数Eが4回より少
ない場合には通信異常ではないと判定する。
常送信モードの何れに従った動作を行っている場合であ
っても、受信データ中に含まれる第2カウント値C2に
基づき、通信異常の有無を容易且つ確実に判定すること
ができる。たとえ受信データが異常送信モードに従って
送られたものであっても、受信機4はそのデータの受信
以前に受信抜けがあったか否かを正確に判別できる。そ
のため、通信異常を極力早期に発見することができ、空
気圧監視装置の信頼性が向上する。無線方式の空気圧監
視装置では、通信異常と見なす程ではない若干の受信抜
けは希に発生する。従って、前回のデータ受信から今回
のデータ受信までの間における受信抜け回数Eが所定の
上限値以上であるときにのみ通信異常が発生したと見な
すことによって、通信異常の有無を一層正確に判定する
ことができる。
回数Eの最小値Eminとの差が3以上である場合には、
受信抜け回数Eが最大値Emaxである送信機3に故障の
可能性があると判定される。すなわち、車両1に設けら
れた複数の送信機3のうち、ある特定の送信機3に対応
する受信抜け回数Eのみが他の送信機3に対応する受信
抜け回数Eと比較して多い場合には、受信抜け回数Eの
多い送信機3に何らかの故障があると見なすことができ
る。このように、送信機3の故障の有無までをも判定す
ることによって、空気圧監視装置に起こり得る異常の内
容をより詳細に監視することができる。これは、空気圧
監視装置の信頼性を一層向上させる。受信機4に設けら
れた表示器23は、通信異常或いは送信機3の故障等の
不具合に関する情報を、車両1の運転者に対して的確に
知らせる手段として有用である。以上のように、本実施
形態の空気圧監視装置では、送信機3と受信機4との間
の通信状態を正確且つ確実に監視することができる。
態に限定されるものではなく、次のような変更例も可能
である。図1〜図8の実施形態では、第2カウント値C
2は0から15までの16個の値を採るが、第2カウン
ト値C2が16個よりも少ない或いは多い個数の値を採
るようにしてもよい。第2カウント値C2が16個より
少ない個数の値を採るようにすれば、送信データ中にお
けるカウント値データのビット数を削減できる。第2カ
ウント値C2が16個より多い個数の値を採るようにす
れば、受信抜け回数が多い場合であっても、受信抜け回
数を確実に認識できる。第2カウント値C2はデータが
送信される毎に1づつインクリメントされる必要はな
く、予め定められた順序に従って更新されるのであれ
ば、第2カウント値C2の更新の手順はどの様であって
もよい。第2カウント値C2は予め定められた順序に従
って更新されるので、第2カウント値C2をIDコード
の拡張コードとして利用することも可能である。このよ
うにすれば、IDコードは、時間の経過に従って規則的
に変化する可変コードとして構成される。
られる全ての送信機3のIDコードを異ならせることは
殆ど不可能である。従って、受信機4が別の車両1に設
けられている送信機3からのデータを誤って処理する可
能性もある。これを避けるためには、IDコードのビッ
ト数を非常に多くする必要がある。しかしながら、第2
カウント値C2をIDコードの拡張コードとして利用す
れば、IDコードのビット数を極力削減しつつ、送信機
3同士でIDコードが一致する可能性を極めて低くでき
る。
09において肯定判定されたときにステップS210の
判定処理が行われるが、ステップS210の処理はステ
ップS209における判定結果に関係なく行われても良
い。
的思想の他に、上記の各実施形態から把握できる技術的
思想を記載する。 (1)判定手段は、受信データ中の可変値が予め定めら
れた順序に従って更新されているか否かに基づき、通信
異常の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載
のタイヤ空気圧監視装置。 (2)判定手段は、前回の受信データ中の可変値と今回
の受信データ中の可変値とを比較することに基づき、通
信異常の有無を判定することを特徴とする請求項1に記
載のタイヤ空気圧監視装置。 (3)判定手段は、受信抜け回数の最大値と受信抜け回
数の最小値との差が予め定められた値以上であるとき
に、受信抜け回数が最大値である受信機が故障であると
判定することを特徴とする請求項3に記載のタイヤ空気
圧監視装置。 (4)車両のタイヤの内部圧力に関するデータを無線送
信する送信機と、送信機から無線送信されたデータを受
信する受信機との間の通信状態を監視する方法におい
て、送信機からデータが送信される毎に、予め定められ
た順序に従って順次更新される可変値を生成する工程で
あって、送信機から送信されるデータは、少なくともタ
イヤ圧力に関するデータと可変値とを含むことと、送信
機からのデータが受信されたとき、受信データ中の可変
値に基づき通信異常の有無を判定する工程とを備えるこ
とを特徴とする方法。
送信機と受信機との間の通信状態を正確且つ確実に監視
することができる。
視装置を示す概略構成図。
ク回路図。
ク回路図。
イミングチャート、(b)は異常送信モードを説明する
ためのタイミングチャート。
ト。
ト。
を例示する図表。
…生成手段としてのカウンタ、20…判定手段としての
コントローラ、23…表示器、C2…可変値としての第
2カウント値。
Claims (4)
- 【請求項1】 車両のタイヤの内部圧力に関するデータ
を無線送信する送信機と、送信機から無線送信されたデ
ータを受信する受信機とを備えるタイヤ空気圧監視装置
において、 送信機に設けられ、送信機からデータが送信される毎
に、予め定められた順序に従って順次更新される可変値
を生成する生成手段であって、送信機から送信されるデ
ータは、少なくともタイヤ圧力に関するデータと可変値
とを含むことと、 受信機に設けられ、送信機からのデータが受信されたと
き、受信データ中の可変値に基づき通信異常の有無を判
定する判定手段とを備えることを特徴とするタイヤ空気
圧監視装置。 - 【請求項2】 判定手段は、受信データ中の可変値に基
づき、前回のデータ受信から今回のデータ受信までの間
における受信抜け回数を求め、その受信抜け回数が予め
定められた上限値以上であるときに、通信異常が発生し
たと見なすことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空
気圧監視装置。 - 【請求項3】 車両は複数のタイヤを備え、送信機は各
タイヤにそれぞれ設けられ、判定手段は、各送信機に関
連する受信データ中の可変値に基づき、前回のデータ受
信から今回のデータ受信までの間における受信抜け回数
を各送信機にそれぞれ対応して求め、全ての送信機に対
応する受信抜け回数を比較することに基づき、送信機の
故障の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載
のタイヤ空気圧監視装置。 - 【請求項4】 受信機は、判定手段による判定結果を表
示する表示器を備えることを特徴とする請求項1〜3の
何れかに記載のタイヤ空気圧監視装置。
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