JP2008142865A - ボルト供給治具 - Google Patents

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孝男 谷口
Shigeharu Ikeda
重晴 池田
Tadayoshi Funahara
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Abstract

【課題】複数本のボルトの軸部が短くも長くもなく、設計上設定された正しい長さの正規ボルトであることを認知した後に、当該複数本のボルトを、被締結部品における複数のボルト穴へ位置決めを行った状態で同時に供給できるボルト供給治具を提供すること。
【解決手段】ボルト供給治具1は、複数本のボルト8の軸部82を保持する保持穴21を複数形成してなるベースプレート2と、ベースプレート2の保持穴21に保持する複数本のボルト8の軸部82の先端を当接させる基準台3と、ベースプレート2の上に配置する下治具プレート4と、下治具プレート4の上側に、下治具プレート4と相対的にスライド可能に取り付けた上治具プレート5とを有している。ボルト供給治具1は、複数本のボルト8の軸部82の長さに誤りがないかを判別し、この判別を行った複数本のボルト8を位置決めを行って被締結部品における複数のボルト穴へ同時に供給することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数本のボルトの位置決め及び長さ判別を行って、被締結部品における各ボルト穴へ同時に供給することができるボルト供給治具に関する。
複数本のボルトを用いて締結を行う各種の被締結部品においては、軸部の長さの異なる複数種類のボルトが使用されることが多い。そのため、ボルトの締結を行う作業者は、複数種類のボルトを別個に保管する複数の通箱から、1本ずつ必要とする長さのボルトを選別して取り出している。
一方、特許文献1に開示されたボルト供給装置等においては、複数本のボルトを能率良く被供給部に受け渡すための工夫を行っている。このボルト供給装置は、ロボットハンドによって移動させることの可能なボルトホルダと、一定角度ずつ間欠回転するピッチ送り部材を備えたボルト装填機構とを有している。ボルトホルダは、所定ピッチで1列に並ぶ複数のボルト受入れ部を備えており、ボルト装填機構におけるピッチ送り部材がボルトホルダを1ピッチずつ前進させる毎に、複数のボルト受入れ部にボルトが入るようにしている。これにより、ロボットハンドによってボルトホルダを所定の被供給部に移動させたときには、被供給部へ複数本のボルトを同時に供給することができる。
しかしながら、上記特許文献1等の従来技術においては、ボルトホルダにおけるボルト受入れ部に、設計上設定された正しい長さの正規ボルトとは長さの異なる異種ボルトが混入してしまったときに、この異種ボルトを正規ボルトから分別することはできない。
そのため、設計上設定された正しい長さの正規ボルトを、位置決めを行って同時に被締結部品へ供給するためには更なる工夫が必要とされていた。
特開2000−254823号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、複数本のボルトの軸部が短くも長くもなく、設計上設定された正しい長さの正規ボルトであることを認知した後に、当該複数本のボルトを、被締結部品における複数のボルト穴へ位置決めを行った状態で同時に供給することができるボルト供給治具を提供しようとするものである。
本発明は、頭部と軸部とからなる複数本のボルトを、上記頭部を上にして起立状態で位置決めを行うと共に上記軸部の長さを判別し、被締結部品における複数のボルト穴へ所定の長さのボルトを同時に供給するためのボルト供給治具であって、
上記複数本のボルトの上記軸部を保持する保持穴を複数形成してなるベースプレートと、
該ベースプレートの上記保持穴に保持する上記複数本のボルトの上記軸部の先端を当接させる基準台と、
上記ベースプレートの上に配置する下治具プレートと、
該下治具プレートの上側に、該下治具プレートと相対的にスライド可能に取り付けた上治具プレートとを有しており、
上記下治具プレートは、上記ボルトの上記頭部が通過するよう上下に貫通させた下側通過口と、上記ボルトの上記軸部を挿入可能であると共に上記ボルトの上記頭部の外径よりも幅狭の下側挿入溝と、を連通形成してなる下側連通穴を複数有しており、
上記上治具プレートは、上記ボルトの上記頭部を挿入するよう上下に貫通させた上側挿入口と、上部に形成した上側天井部の下側に上記ボルトの上記頭部を収容可能である上側収容空間と、を連通形成してなる上側連通穴を複数有しており、
上記上治具プレートと上記下治具プレートとは、上記複数の上側連通穴における上記上側挿入口と、上記複数の下側連通穴における上記下側通過口とが上下に対向する原位置と、
上記複数の上側連通穴における上記上側挿入口と、上記複数の下側連通穴における上記下側挿入溝とが上下に対向する第1スライド位置と、
上記複数の上側連通穴における上記上側収容空間と、上記複数の下側連通穴における上記下側挿入溝とが上下に対向する第2スライド位置と、
上記複数の上側連通穴における上記上側収容空間と、上記複数の下側連通穴における上記下側通過口とが上下に対向する供給位置とに相対的にスライド可能であり、
上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記原位置にすると共に上記ベースプレートの上に配置し、上下に対向させた上記上側挿入口、上記下側通過口及び上記保持穴を介して、上記複数本のボルトの上記軸部を上記基準台上に支持した状態において、上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記第1スライド位置に相対的にスライドさせた際、上記複数本のボルトの上記軸部が上記下側挿入溝内に挿入されたときに、上記複数本のボルトの上記軸部が短くないことを判別する第1判別動作と、上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記第2スライド位置に相対的にスライドさせた際、上記複数本のボルトの上記頭部が上記上側天井部に干渉することなく上記上側収容空間内に挿入されたときに、上記複数本のボルトの上記軸部が長くないことを判別する第2判別動作とが可能であり、
かつ、上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記被締結部品における複数のボルト穴の形成位置まで移動させた状態において、上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記供給位置に相対的にスライドさせ、上記複数本のボルトの上記頭部を上記下側通過口を介して下方へ抜き出して、当該複数本のボルトを上記複数のボルト穴へ同時に供給する供給動作が可能であることを特徴とするボルト供給治具にある(請求項1)。
本発明のボルト供給治具は、上記ベースプレート、基準台、下治具プレート及び上治具プレートを有している。そして、ベースプレート及び基準台に対して、下治具プレート及び上治具プレートを係合させた状態において、当該ボルト供給治具に配置した複数本のボルトの軸部の長さに誤りがないかを判別することができる。この判別を行う際には、複数本のボルトの配置状態を、被締結部品における複数のボルト穴の形成状態に合わせることができる。そして、上記判別を行った後には、複数本のボルトを保持した下治具プレート及び上治具プレートを被締結部品における複数のボルト穴の形成位置まで移動させて、この複数のボルト穴へ同時に供給することができる。
具体的には、下治具プレートは、上記下側通過口と上記下側挿入溝とを連通形成してなる下側連通穴を複数形成してなり、上治具プレートは、上記上側挿入口と、上記上側天井部を備えた上側収容空間とを連通形成してなる上側連通穴を複数形成してなる。また、上治具プレートと下治具プレートとは、上記原位置、第1スライド位置、第2スライド位置及び供給位置の4つの位置に相対的にスライド可能である。
そして、複数本のボルトの軸部の長さに誤りがないかを判定する際には、上治具プレート及び下治具プレートを、ベースプレート及び基準台に対する規定位置にセットする。このとき、下治具プレートと上治具プレートとは、複数の上側連通穴における上側挿入口と、複数の下側連通穴における下側通過口とが上下に対向する原位置にすることにより、上側挿入口及び下側通過口は、ベースプレートにおける保持穴と上下に対向する。そして、上下に対向した上側挿入口、下側通過口及び保持穴を介して、複数本のボルトを基準台上に載置する。
次いで、第1判別動作として、基準台上に載置した複数本のボルトが短くないか否かを判別する。具体的には、上記複数本のボルトを基準台上に載置した状態において、上治具プレート及び下治具プレートを、複数の上側連通穴における上側挿入口と、複数の下側連通穴における下側挿入溝とが上下に対向する第1スライド位置に相対的にスライドさせようとする。
このとき、複数本のボルトが短くない場合には、当該複数本のボルトは、その頭部が下側挿入溝の上側に配置され、その軸部が下側挿入溝内に挿入される。そのため、この場合には、上治具プレート及び下治具プレートを第1スライド位置に相対的にスライドさせることができ、複数本のボルトが短くないことを判別することができる。
一方、仮に、複数本のボルトのうちのいずれかが短い場合には、当該短いボルトは、その頭部が下側挿入溝の入口部に干渉し、その軸部が下側挿入溝内に挿入されない。そのため、この場合には、上治具プレート及び下治具プレートを第1スライド位置に相対的にスライドさせることができず、複数本のボルトの中に長さが短い異種ボルトが混入したことを認知することができる。
また、上記第1判別動作を行う際には、第2判別動作として、基準台上に載置した複数本のボルトが長くないか否かを判別する。具体的には、上記複数本のボルトを基準台上に載置した状態において、上治具プレート及び下治具プレートを、複数の上側連通穴における上側収容空間と、複数の下側連通穴における下側挿入溝とが上下に対向する第2スライド位置に相対的にスライドさせようとする。
このとき、複数本のボルトが長くない場合には、当該複数本のボルトは、その頭部が上側天井部に干渉することなく上側収容空間内に収容される。そのため、この場合には、上治具プレート及び下治具プレートを第2スライド位置に相対的にスライドさせることができ、複数本のボルトが長くないことを判別することができる。
一方、仮に、複数本のボルトのうちのいずれかが長い場合には、当該長いボルトは、その頭部が上側天井部の入口部に干渉し、上側収容空間内に収容されない。そのため、この場合には、上治具プレート及び下治具プレートを第2スライド位置に相対的にスライドさせることができず、複数本のボルトの中に長さが長い異種ボルトが混入したことを認知することができる。
なお、上記第1判別動作と第2判別動作とは、いずれかを先にして順番に行うことができ、また、上記第1判別動作と第2判別動作とは、同時に行うこともできる。
次いで、供給動作として、複数本のボルトを被締結部品における複数のボルト穴へ供給する。具体的には、上治具プレート及び上記下治具プレートをベースプレートから分離させると共に、上治具プレート及び下治具プレートを被締結部品における複数のボルト穴の形成位置まで移動させる。
そして、上治具プレート及び下治具プレートに保持した各ボルトの軸部を、各ボルト穴の上部に配置する又は各ボルト穴内に挿入して、上治具プレート及び下治具プレートを、複数の上側連通穴における上側収容空間と、複数の下側連通穴における下側通過口とが対向する供給位置に相対的にスライドさせる。これにより、複数本のボルトの頭部を下側通過口を介して下方へ抜き出し、当該複数本のボルトを複数のボルト穴へ同時に供給することができる。
以上のように、本発明のボルト供給治具によれば、複数本のボルトの軸部が短くも長くもなく、設計上設定された正しい長さの正規ボルトであることを認知した後に、当該複数本のボルトを、被締結部品における複数のボルト穴へ位置決めを行った状態で同時に供給することができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記上治具プレートと上記下治具プレートとは、直交する2つの平面方向へ相対的にスライド可能とし、上記下治具プレートの上記複数の下側連通穴において、上記下側通過口と上記下側挿入溝とは、上記2つの平面方向のうちの第1スライド方向に沿って連通形成し、上記上治具プレートの上記複数の上側連通穴において、上記上側挿入口と上記上側収容空間とは、上記2つの平面方向のうちの第2スライド方向に沿って連通形成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、上治具プレートと下治具プレートとの相対的なスライド操作を、安定して行うことができる。
なお、上記上治具プレートと上記下治具プレートとは、1つのスライド方向へ相対的にスライド可能とし、上記下治具プレートの上記複数の下側連通穴において、上記下側通過口と上記下側挿入溝とは、上記1つのスライド方向に沿って連通形成し、上記上治具プレートの上記複数の上側連通穴において、上記上側挿入口と上記上側収容空間とも、上記1つのスライド方向に沿って連通形成することもできる。
また、上記基準台は、上記ベースプレートに連結部材を介して下側から固定した基準プレートと、上記ベースプレートにおける上記複数の保持穴の形成位置に対応して上記基準プレート上に設けた複数の基準ブロックとを有しており、上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記ベースプレート上に配置したときには、上記基準ブロックの上面から上記下治具プレートの上面までの距離が、上記長さの判別を行う上記ボルトの上記軸部の正規長さとなるよう構成することが好ましい(請求項3)。
上記複数の基準ブロックを用いることにより、各ボルト毎に基準ブロックの高さを設定することができる。そのため、上記被締結部品へ供給する複数本のボルトの軸部同士の設計上の長さが異なる場合には、各ボルトの軸部の長さに対応して、高さが異なる複数種類の基準ブロックを用いることができる。これにより、設計上の軸部の長さが異なる複数本のボルトに対しても、容易に対応することができる。
また、上記基準ブロックの上面から下治具プレートの上面までの距離を、長さの判別を行うボルトの軸部の正規長さとしたことにより、特に、下治具プレートの複数の下側連通穴における下側挿入溝の形状を簡単にすることができる。
なお、上記ボルトの軸部の正規長さとは、所定のボルト穴に対して設計上設定された軸部の正しい長さのことをいう。
また、上記下治具プレートの上記複数の下側連通穴において、上記下側挿入溝は、その溝先端部の中心から上記下側通過口の中心までの長さを、上記ボルトの上記頭部の外径の0.5倍以上1倍以下の長さにし、上記上治具プレートの上記複数の上側連通穴において、上記上側収容空間は、上記上側天井部を残したザグリ形状に形成してあると共に、その空間先端部の中心から上記上側挿入口の中心までの長さを、上記ボルトの上記頭部の外径の0.5倍以上1倍以下の長さにすることが好ましい(請求項4)。
この場合には、下側通過口に対して、下治具プレートの平面方向に連通形成する下側挿入溝の形成距離を長くし過ぎることなく、適切に形成することができる。また、上側挿入口に対して、上治具プレートの平面方向に連通形成する上側収容空間の形成距離を長くし過ぎることなく、適切に形成することができる。
なお、下側挿入溝の溝先端部の中心とは、この溝先端部内にボルトの軸部を配置したときのボルトの中心位置のことをいう。また、上側収容空間の空間先端部の中心とは、この空間先端部内にボルトの頭部を配置したときのボルトの中心位置のことをいう。
また、上記上側天井部は、ザクリ形状として形成する以外にも、例えば、貫通穴に対して水平方向に邪魔棒を設けることによって形成することもでき、また、貫通穴の上方から邪魔板を貼り付けることによって形成することもできる。
また、上記上治具プレートと上記下治具プレートとは、互いにスライド可能な状態で複数の連結ピンによって連結し、上記下治具プレートには、上記第1スライド方向に沿って上記連結ピンを摺動させる下側摺動穴を形成し、上記上治具プレートには、上記第2スライド方向に沿って上記連結ピンを摺動させる上側摺動穴を形成し、上記上治具プレート及び上記下治具プレートは、上記複数の連結ピンの下端部を、上記ベースプレートに形成した複数の位置決め凹部内に配置することによって、該ベースプレートに対する位置決めを行うよう構成することが好ましい(請求項5)。
この場合には、複数の連結ピンを用いることによって、上治具プレートと下治具プレートとを簡単な構造で互いにスライド可能にすることができる。また、複数の連結ピンの下端部を利用して、ベースプレートに対する上治具プレート及び下治具プレートの位置決めを行うことによって、ベースプレートに対して上治具プレート及び下治具プレートがそれぞれ独立してスライドする構造を容易に形成することができる。
また、上記複数の連結ピンの下端部を上記各位置決め凹部内に配置したときには、上記下治具プレートと上記ベースプレートとの間には、所定の間隙が形成されることが好ましい(請求項6)。
この場合には、複数の連結ピンの長さを適切に設定することにより、上記所定の間隙を適切な寸法に形成することができる。また、上記所定の間隙を形成したことにより、例えば、ベースプレート上に、埃や塵等の異物が堆積された場合でも、ベースプレート上において、上治具プレート及び下治具プレートを安定して相対的にスライドさせることができる。
また、上記上治具プレートと上記下治具プレートとは、一方に、位置固定用プランジャを設けると共に、他方に、上記位置固定用プランジャにおける出没可能ボールを上記2つの平面方向にガイドするガイド溝部と、上記出没可能ボールを保持するボール保持凹部とを設け、上記上治具プレート及び上記下治具プレートは、上記出没可能ボールを上記ガイド溝部に沿って相対的に移動させることによって、上記原位置、上記第1スライド位置、上記第2スライド位置及び上記供給位置の4つの位置にスライド可能とし、上記出没可能ボールを上記ボール保持凹部内に保持させることによって、上記4つの位置に固定可能とすることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記位置固定用ボールプランジャを用いることによって、上治具プレート及び下治具プレートを上記4つの位置に安定した維持させることができる。
また、上記被締結部品は、オートマチックトランスミッションに用いるバルブボディとすることができる(請求項8)。
この場合には、上記長さに誤りがないかを判別した複数本のボルトを、上記バルブボディに形成した複数のボルト穴へ同時に供給することができる。
以下に、本発明のボルト供給治具にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例のボルト供給治具1は、図1〜図3に示すごとく、頭部81と軸部82とからなる複数本のボルト8を、頭部81を上にして起立状態で位置決めを行うと共に長さを判別し、被締結部品7における複数のボルト穴711へ所定の長さのボルト8を同時に供給することができるものである。
図1、図3に示すごとく、ボルト供給治具1は、複数本のボルト8の軸部82を保持する保持穴21を複数形成してなるベースプレート2と、ベースプレート2の保持穴21に保持する複数本のボルト8の軸部82の先端を当接させる基準台3と、ベースプレート2の上に配置する下治具プレート4と、下治具プレート4の上側に、下治具プレート4と相対的にスライド可能に取り付けた上治具プレート5とを有している。
図3、図11〜図13に示すごとく、下治具プレート4は、ボルト8の頭部81が通過するよう上下に貫通させた下側通過口411と、ボルト8の軸部82を挿入可能である下側挿入溝412とを連通形成してなる下側連通穴41を複数有している。下側挿入溝412は、ボルト8の頭部81の外径よりも幅狭に形成してある。
上治具プレート5は、ボルト8の頭部81を挿入するよう上下に貫通させた上側挿入口511と、ボルト8の頭部81を収容可能である上側収容空間512とを連通形成してなる上側連通穴51を複数有している。上側収容空間512は、その上部に、ボルト8の頭部81を下側に収容するための上側天井部513を形成してなる。
図7〜図10に示すごとく、上治具プレート5と下治具プレート4とは、原位置401、第1スライド位置402、第2スライド位置403及び供給位置404の4つの位置に相対的にスライド可能である。図7に示すごとく、原位置401は、複数の上側連通穴51における上側挿入口511と、複数の下側連通穴41における下側通過口411とが上下に対向する(重なる)位置として設定してある。図8に示すごとく、第1スライド位置402は、複数の上側連通穴51における上側挿入口511と、複数の下側連通穴41における下側挿入溝412とが上下に対向する(重なる)位置として設定してある。
図9に示すごとく、第2スライド位置403は、複数の上側連通穴51における上側収容空間512と、複数の下側連通穴41における下側挿入溝412とが上下に対向する(重なる)位置として設定してある。図10に示すごとく、供給位置404は、複数の上側連通穴51における上側収容空間512と、複数の下側連通穴41における下側通過口411とが上下に対向する(重なる)位置として設定してある。
そして、本例のボルト供給治具1は、次のようにして、複数本のボルト8の軸部82の長さを判別し、この判別の結果、正規の長さの複数本のボルト8を被締結部品7における複数のボルト穴711へ同時に供給することができる。
すなわち、図1、図7に示すごとく、ボルト供給治具1は、上治具プレート5及び下治具プレート4を原位置401にすると共にベースプレート2の上に配置し、上下に対向させた上側挿入口511、下側通過口411及び保持穴21を介して、複数本のボルト8の軸部82を基準台3上に支持した状態において、次の第1判別動作を行って複数本のボルト8が短くないかを判別し、次の第2判別動作を行って複数本のボルト8が長くないかを判別することができる。
図14、図15に示すごとく、第1判別動作においては、上治具プレート5及び下治具プレート4を第1スライド位置402に相対的にスライドさせた際、複数本のボルト8の軸部82が下側挿入溝412内に挿入されたときに、複数本のボルト8が短くないことを判別することができる。図17、図18に示すごとく、第2判別動作においては、上治具プレート5及び下治具プレート4を第2スライド位置403に相対的にスライドさせた際、複数本のボルト8の頭部81が上側天井部513に干渉することなく上側収容空間512内に挿入されたときに、複数本のボルト8が長くないことを判別することができる。
そして、図2、図10に示すごとく、本例のボルト供給治具1は、上治具プレート5及び下治具プレート4を被締結部品7における複数のボルト穴711の形成位置まで移動させた状態において、次の供給動作を行って、上記判別を行った複数本のボルト8を被締結部品7における複数のボルト穴711へ同時に供給することができる。
図20、図21に示すごとく、供給動作においては、上治具プレート5及び下治具プレート4を供給位置404に相対的にスライドさせ、複数本のボルト8の頭部81を下側通過口411を介して下方へ抜き出して、当該複数本のボルト8を複数のボルト穴711へ同時に供給することができる。
以下に、本例のボルト供給治具1につき、図1〜図28と共に詳説する。
本例のボルト供給治具1は、作業者による手動操作によって、上治具プレート5及び下治具プレート4を操作して、複数本のボルト8の軸部82の長さに誤りがないかを判別した後、当該複数本のボルト8を被締結部品7へ供給することができるものである。
本例の被締結部品7は、オートマチックトランスミッションに用いるバルブボディ7である。このバルブボディ7は、図2、図10に示すごとく、内部に種々のバルブ油圧回路等を配置し、2つのボディ構成部品71、72を合わせて(積み重ねて)、複数本のボルト8によって締結(共締め)するよう構成されている。
各ボルト8は、その軸部82にネジ部を形成してなる。また、各ボルト8としては、頭部81が六角形状を有する六角ボルト、又は頭部81が丸形状を有するキャップボルト等の種々のボルト8を用いることができる。本例のボルト8は、六角ボルトである。
また、図21に示すごとく、バルブボディ7においては、工場内の組付工程において、上側に配置した一方のボディ構成部品71にボルト穴711(貫通穴)が形成してあり、下側に配置した他方のボディ構成部品72には、ボルト8の軸部82におけるネジ部を螺合するネジ穴721が形成してある。
図2、図10に示すごとく、本例の上治具プレート5及び下治具プレート4は、平板形状を有しており、被締結部品7において略平面状に配置された複数のボルト穴711に対して、複数本のボルト8を同時に供給可能である。
図1、図3に示すごとく、上治具プレート5及び下治具プレート4には、これらを相互にスライドさせるときに用いるスライド用操作部45、55が設けてある。また、上治具プレート5には、上治具プレート5及び下治具プレート4をベースプレート2と被締結部品7との間で移動させるときに用いる移動用取手部56が設けてある。
図3に示すごとく、本例の上治具プレート5と下治具プレート4とは、直交する2つの平面方向(第1スライド方向S1及び第2スライド方向S2)へ相対的にスライド可能である。下治具プレート4の複数の下側連通穴41において、下側通過口411と下側挿入溝412とは、2つの平面方向のうちの第1スライド方向S1に沿って連通形成してある。また、下側挿入溝412は、第1スライド方向S1に沿って長溝状に形成してある。
同図に示すごとく、上治具プレート5の複数の上側連通穴51において、上側挿入口511と上側収容空間512とは、2つの平面方向のうちの第2スライド方向S2に沿って連通形成してある。また、図4に示すごとく、上側収容空間512は、第2スライド方向S2に沿って形成してあると共に、上記上側天井部513を残したザグリ形状に形成してある。
また、図11に示すごとく、下治具プレート4の複数の下側連通穴41において、下側挿入溝412の溝先端部412Aの中心から下側通過口411の中心までの長さL1は、ボルト8の頭部81の外径の0.5倍以上1倍以下の長さにしてある。本例の下側挿入溝412の溝先端部412Aの中心から下側通過口411の中心までの長さL1は、ボルト8の頭部81の外径の約2/3の長さにしてある。これにより、下側挿入溝412の形成距離を長くし過ぎることなく、ボルト8の軸部82を下側挿入溝412に確実に起立保持することができる。なお、下側挿入溝412の溝先端部412Aの中心とは、この溝先端部412A内にボルト8の軸部82を配置したときのボルト8の中心位置のことをいう。
また、図11に示すごとく、上治具プレート5の複数の上側連通穴51において、上側収容空間512の空間先端部512Aの中心から上側挿入口511の中心までの長さL2は、ボルト8の頭部81の外径の0.5倍以上1倍以下の長さにしてある。本例の上側収容空間512の空間先端部512Aの中心から上側挿入口511の中心までの長さL2は、ボルト8の頭部81の外径の約2/3の長さにしてある。これにより、上側収容空間512の形成距離を長くし過ぎることなく、ボルト8の頭部81を上側収容空間512内に確実に収容することができる。なお、上側収容空間512の空間先端部512Aの中心とは、この空間先端部512A内にボルト8の頭部81を配置したときのボルト8の中心位置のことをいう。
図5に示すごとく、本例の基準台3は、ベースプレート2に複数の連結部材311を介して下側から固定した基準プレート31と、ベースプレート2における複数の保持穴21の形成位置に対応して基準プレート31上に設けた複数の基準ブロック32とからなる。
図1に示すごとく、本例のボルト供給治具1においては、上治具プレート5及び下治具プレート4をベースプレート2上に配置したときには、基準ブロック32の上面から下治具プレート4の上面までの距離が、長さの判別を行うボルト8の軸部82の正規長さとなっている。ここで、ボルト8の軸部82の正規長さとは、所定のボルト穴711に対して設計上設定された軸部82の正しい長さのことをいう。
また、本例においては、図1、図12に示すごとく、上治具プレート5及び下治具プレート4をベースプレート2の上に配置したときには、下治具プレート4とベースプレート2との間には、所定の間隙12(本例では1mmの間隙12)が形成される。そして、本例においては、ベースプレート2の上面から基準プレート31の上面までの高さから、各基準ブロック32の高さを差し引いた距離に、下治具プレート4の厚みと、間隙12の距離とを加えた寸法が、ボルト8の軸部82の正規長さとなるよう設定してある。
上記複数の基準ブロック32を用いることにより、各ボルト8毎に基準ブロック32の高さを設定することができる。そのため、被締結部品7へ供給する複数本のボルト8の軸部82同士の設計上の長さが異なる場合には、各ボルト8の軸部82の長さに対応して、高さが異なる複数種類の基準ブロック32を用いることができる。例えば、図5において、基準ブロック32の高さを変更した場合を破線によって示す。
また、図4に示すごとく、上治具プレート5と下治具プレート4とは、互いにスライド可能な状態で複数の連結ピン11によって連結してある。図3に示すごとく、下治具プレート4には、第1スライド方向S1に沿って連結ピン11を摺動させる下側摺動穴42が形成してあり、上治具プレート5には、第2スライド方向S2に沿って連結ピン11を摺動させる上側摺動穴52が形成してある。
図4に示すごとく、本例の複数の連結ピン11は、その下端部に配置する頭部111と、この頭部111に連結した軸部112とを有している。そして、各連結ピン11は、軸部112を下側摺動穴42及び上側摺動穴52内に配置し、上端部から軸部112に対してネジ止めすることによって、上治具プレート5と下治具プレート4とを挟持している。
また、同図に示すごとく、上治具プレート5及び下治具プレート4は、複数の連結ピン11の頭部(下端部)111を、ベースプレート2に形成した複数の位置決め凹部22内に配置することによって、ベースプレート2に対する位置決めが行われる。また、複数の連結ピン11の頭部111を各位置決め凹部22内に配置したときには、頭部111の下端面が位置決め凹部22の底面に載置されて、下治具プレート4とベースプレート2との間に、上記所定の間隙12が形成される(図1参照)。この間隙12を形成したことにより、例えば、ベースプレート2上に、埃や塵等の異物が堆積された場合でも、ベースプレート2上において、上治具プレート5及び下治具プレート4を安定して相対的にスライドさせることができる。
また、図3、図4に示すごとく、上治具プレート5には、位置固定用プランジャ53が設けてあり、下治具プレート4には、位置固定用プランジャ53における出没可能ボール531を2つのスライド方向にガイドするガイド溝部431と、出没可能ボール531を保持するボール保持凹部432とが設けてある。なお、位置固定用プランジャ53において出没可能ボール531は、圧縮バネによる弾性復帰力を受けて位置固定用プランジャ53の先端に出没可能である。
そして、図7〜図10に示すごとく、上治具プレート5及び下治具プレート4は、出没可能ボール531をガイド溝部431に沿って相対的に移動させることによって、上記原位置401、第1スライド位置402、第2スライド位置403及び供給位置404の4つの位置にスライドすることができる。また、上治具プレート5及び下治具プレート4は、出没可能ボール531をボール保持凹部432内に保持させることによって、上記4つの位置に安定して固定(維持)することができる。
本例のボルト供給治具1において、複数本のボルト8の軸部82の長さに誤りがないかを判定する際には、図1に示すごとく、上治具プレート5及び下治具プレート4を、ベースプレート2及び基準台3に対する規定位置にセットする。このとき、図7に示すごとく、下治具プレート4と上治具プレート5とは、複数の上側連通穴51における上側挿入口511と、複数の下側連通穴41における下側通過口411とが上下に対向する原位置401にすることにより、図11〜図13に示すごとく、上側挿入口511及び下側通過口411は、ベースプレート2における保持穴21と上下に対向する。そして、上下に対向した上側挿入口511、下側通過口411及び保持穴21を介して、複数本のボルト8を基準台3上に載置する。
次いで、第1判別動作として、基準台3上に載置した複数本のボルト8の軸部82が短くないか否かを判別する。具体的には、図8に示すごとく、上記複数本のボルト8を基準台3上に載置した状態において、上治具プレート5及び下治具プレート4を、複数の上側連通穴51における上側挿入口511と、複数の下側連通穴41における下側挿入溝412とが上下に対向する第1スライド位置402に相対的にスライドさせようとする。
このとき、複数本のボルト8の軸部82が短くない場合には、図14、図15に示すごとく、当該複数本のボルト8は、その頭部81が下側挿入溝412の上側に配置され、その軸部82が下側挿入溝412内に挿入される。そのため、この場合には、上治具プレート5及び下治具プレート4を第1スライド位置402に相対的にスライドさせることができ、複数本のボルト8の軸部82が短くないことを判別することができる。
一方、仮に、複数本のボルト8の軸部82のうちのいずれかが短い場合には、図16に示すごとく、当該短いボルト8Aは、その頭部81が下側挿入溝412の入口部に干渉し、その軸部82が下側挿入溝412内に挿入されない。そのため、この場合には、上治具プレート5及び下治具プレート4を第1スライド位置402に相対的にスライドさせることができず、複数本のボルト8の中に、軸部82の長さが短い異種ボルト8Aが混入したことを認知することができる。
また、上記第1判別動作を行う際には、第2判別動作として、基準台3上に載置した複数本のボルト8の軸部82が長くないか否かを判別する。具体的には、図9に示すごとく、上記複数本のボルト8を基準台3上に載置した状態において、上治具プレート5及び下治具プレート4を、複数の上側連通穴51における上側収容空間512と、複数の下側連通穴41における下側挿入溝412とが上下に対向する第2スライド位置403に相対的にスライドさせようとする。
このとき、複数本のボルト8の軸部82が長くない場合には、図17、図18に示すごとく、当該複数本のボルト8は、その頭部81が上側天井部513に干渉することなく上側収容空間512内に収容される。そのため、この場合には、上治具プレート5及び下治具プレート4を第2スライド位置403に相対的にスライドさせることができ、複数本のボルト8の軸部82が長くないことを判別することができる。
一方、仮に、複数本のボルト8の軸部82のうちのいずれかが長い場合には、図19に示すごとく、当該長いボルト8Bは、その頭部81が上側天井部513の入口部に干渉し、上側収容空間512内に収容されない。そのため、この場合には、上治具プレート5及び下治具プレート4を第2スライド位置403に相対的にスライドさせることができず、複数本のボルト8の中に、軸部82の長さが長い異種ボルト8Bが混入したことを認知することができる。
なお、上記第1判別動作と第2判別動作とは、いずれかを先にして順番に行うことができ、また、上記第1判別動作と第2判別動作とは、同時に行うこともできる。
また、上記ボルト8の軸部82の長さの判別を行う際には、複数本のボルト8の配置状態を、被締結部品7における複数のボルト穴711の形成状態に合わせることができる。
次いで、供給動作として、複数本のボルト8を被締結部品7における複数のボルト穴711へ供給する。具体的には、図2に示すごとく、上治具プレート5及び上記下治具プレート4をベースプレート2から分離させると共に、上治具プレート5及び下治具プレート4を被締結部品7における複数のボルト穴711の形成位置まで移動させる。
そして、上治具プレート5及び下治具プレート4に保持した各ボルト8の軸部82を、各ボルト穴711の上部に配置する又は各ボルト穴711内に挿入して、図10、図20、図21に示すごとく、上治具プレート5及び下治具プレート4を、複数の上側連通穴51における上側収容空間512と、複数の下側連通穴41における下側通過口411とが対向する供給位置404に相対的にスライドさせる。これにより、複数本のボルト8の頭部81を下側通過口411を介して下方へ抜き出し、当該複数本のボルト8を複数のボルト穴711へ同時に供給することができる。
なお、各ボルト8の軸部82を各ボルト穴711へ挿入するときには、頭部81が上側天井部513に当接することによって、各ボルト8の上方への浮き上がりが防止される。
以上のように、本例のボルト供給治具1によれば、複数本のボルト8の軸部82が短くも長くもなく、設計上設定された正しい長さの正規ボルト8であることを認知した後に、当該複数本のボルト8を、被締結部品7における複数のボルト穴711へ位置決めを行った状態で同時に供給することができる。
なお、図22〜図25に示すごとく、上治具プレート5と下治具プレート4とは、1つのスライド方向へ相対的にスライド可能とすることもできる。この場合に、下治具プレート4の複数の下側連通穴41において、下側通過口411と下側挿入溝412とは、1つのスライド方向S3に沿って連通形成し、上治具プレート5の複数の上側連通穴51において、上側挿入口511と上側収容空間512とは、1つのスライド方向S3に沿って連通形成することができる。
そして、この場合において、上治具プレート5と下治具プレート4とは、図22に示すごとく、上側挿入口511と下側通過口411とが上下に対向する原位置401と、図23に示すごとく、上側挿入口511と下側挿入溝412とが上下に対向する第1スライド位置402と、図24に示すごとく、上側収容空間512と下側挿入溝412とが上下に対向する第2スライド位置403と、図25に示すごとく、上側収容空間512と下側通過口411とが上下に対向する供給位置404とに相対的にスライドすることができる。
また、下治具プレート4の複数の下側連通穴41において、下側挿入溝412は、図26に示すごとく、段差ザクリ形状412Aに形成することもできる。この場合においても、図27に示すごとく、第1スライド位置402にスライドさせると共に、図28に示すごとく、第2スライド位置403にスライドさせて、上記と同様に、複数本のボルト8の軸部82の長さに誤りがないかを判別することができる。
実施例における、ボルト供給治具を示す断面説明図。 実施例における、被締結部品まで移動させた状態の上治具プレート及び下治具プレートを示す断面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを示す断面説明図。 実施例における、ベースプレート及び基準台を示す断面説明図。 実施例における、ベースプレートを示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートが原位置にある状態のボルト供給治具を示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを第1スライド位置へ相対的にスライドさせた状態のボルト供給治具を示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを第2スライド位置へ相対的にスライドさせた状態のボルト供給治具を示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを、被締結部品の上方において供給位置へ相対的にスライドさせた状態を示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートが原位置にある状態を拡大して示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートが原位置にある状態を拡大して示す図で、図11におけるA−A線矢視断面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートが原位置にある状態を拡大して示す図で、図11におけるB−B線矢視断面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを第1スライド位置へ相対的にスライドさせた状態を拡大して示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを第1スライド位置へ相対的にスライドさせた状態を拡大して示す図で、図11におけるA−A線矢視相当の断面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを第1スライド位置へ相対的にスライドさせることができなかった状態を拡大して示す図で、図11におけるA−A線矢視相当の断面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを第2スライド位置へ相対的にスライドさせた状態を拡大して示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを第2スライド位置へ相対的にスライドさせた状態を拡大して示す図で、図11におけるB−B線矢視相当の断面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを第2スライド位置へ相対的にスライドさせることができなかった状態を拡大して示す図で、図11におけるB−B線矢視相当の断面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを、被締結部品の上方において供給位置へ相対的にスライドさせた状態を拡大して示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び下治具プレートを、被締結部品の上方において供給位置へ相対的にスライドさせた状態を拡大して示す図で、図11におけるB−B線矢視相当の断面説明図。 実施例における、他の上治具プレート及び他の下治具プレートが原位置にある状態を拡大して示す平面説明図。 実施例における、他の上治具プレート及び他の下治具プレートを第1スライド位置へ相対的にスライドさせた状態を拡大して示す平面説明図。 実施例における、他の上治具プレート及び他の下治具プレートを第2スライド位置へ相対的にスライドさせた状態を拡大して示す平面説明図。 実施例における、他の上治具プレート及び他の下治具プレートを、被締結部品の上方において供給位置へ相対的にスライドさせた状態を拡大して示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び他の下治具プレートが原位置にある状態を拡大して示す平面説明図。 実施例における、上治具プレート及び他の下治具プレートを第1スライド位置へ相対的にスライドさせた状態を示す図で、図11におけるA−A線矢視相当の断面説明図。 実施例における、上治具プレート及び他の下治具プレートを第1スライド位置へ相対的にスライドさせた状態を示す図で、図11におけるB−B線矢視相当の断面説明図。
符号の説明
1 ボルト供給治具
11 連結ピン
12 間隙
2 ベースプレート
21 保持穴
22 位置決め凹部
3 基準台
31 基準プレート
32 基準ブロック
4 下治具プレート
401 原位置
402 第1スライド位置
403 第2スライド位置
404 供給位置
41 下側連通穴
411 下側通過口
412 下側挿入溝
42 下側摺動穴
431 ガイド溝部
432 ボール保持凹部
5 上治具プレート
51 上側連通穴
511 上側挿入口
512 上側収容空間
513 上側天井部
52 上側摺動穴
53 位置固定用プランジャ
7 被締結部品
711 ボルト穴
8 ボルト
81 頭部
82 軸部
S1 第1スライド方向
S2 第2スライド方向

Claims (8)

  1. 頭部と軸部とからなる複数本のボルトを、上記頭部を上にして起立状態で位置決めを行うと共に上記軸部の長さを判別し、被締結部品における複数のボルト穴へ所定の長さのボルトを同時に供給するためのボルト供給治具であって、
    上記複数本のボルトの上記軸部を保持する保持穴を複数形成してなるベースプレートと、
    該ベースプレートの上記保持穴に保持する上記複数本のボルトの上記軸部の先端を当接させる基準台と、
    上記ベースプレートの上に配置する下治具プレートと、
    該下治具プレートの上側に、該下治具プレートと相対的にスライド可能に取り付けた上治具プレートとを有しており、
    上記下治具プレートは、上記ボルトの上記頭部が通過するよう上下に貫通させた下側通過口と、上記ボルトの上記軸部を挿入可能であると共に上記ボルトの上記頭部の外径よりも幅狭の下側挿入溝と、を連通形成してなる下側連通穴を複数有しており、
    上記上治具プレートは、上記ボルトの上記頭部を挿入するよう上下に貫通させた上側挿入口と、上部に形成した上側天井部の下側に上記ボルトの上記頭部を収容可能である上側収容空間と、を連通形成してなる上側連通穴を複数有しており、
    上記上治具プレートと上記下治具プレートとは、上記複数の上側連通穴における上記上側挿入口と、上記複数の下側連通穴における上記下側通過口とが上下に対向する原位置と、
    上記複数の上側連通穴における上記上側挿入口と、上記複数の下側連通穴における上記下側挿入溝とが上下に対向する第1スライド位置と、
    上記複数の上側連通穴における上記上側収容空間と、上記複数の下側連通穴における上記下側挿入溝とが上下に対向する第2スライド位置と、
    上記複数の上側連通穴における上記上側収容空間と、上記複数の下側連通穴における上記下側通過口とが上下に対向する供給位置とに相対的にスライド可能であり、
    上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記原位置にすると共に上記ベースプレートの上に配置し、上下に対向させた上記上側挿入口、上記下側通過口及び上記保持穴を介して、上記複数本のボルトの上記軸部を上記基準台上に支持した状態において、上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記第1スライド位置に相対的にスライドさせた際、上記複数本のボルトの上記軸部が上記下側挿入溝内に挿入されたときに、上記複数本のボルトの上記軸部が短くないことを判別する第1判別動作と、上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記第2スライド位置に相対的にスライドさせた際、上記複数本のボルトの上記頭部が上記上側天井部に干渉することなく上記上側収容空間内に挿入されたときに、上記複数本のボルトの上記軸部が長くないことを判別する第2判別動作とが可能であり、
    かつ、上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記被締結部品における複数のボルト穴の形成位置まで移動させた状態において、上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記供給位置に相対的にスライドさせ、上記複数本のボルトの上記頭部を上記下側通過口を介して下方へ抜き出して、当該複数本のボルトを上記複数のボルト穴へ同時に供給する供給動作が可能であることを特徴とするボルト供給治具。
  2. 請求項1において、上記上治具プレートと上記下治具プレートとは、直交する2つの平面方向へ相対的にスライド可能であり、
    上記下治具プレートの上記複数の下側連通穴において、上記下側通過口と上記下側挿入溝とは、上記2つの平面方向のうちの第1スライド方向に沿って連通形成してあり、
    上記上治具プレートの上記複数の上側連通穴において、上記上側挿入口と上記上側収容空間とは、上記2つの平面方向のうちの第2スライド方向に沿って連通形成してあることを特徴とするボルト供給治具。
  3. 請求項1又は2において、上記基準台は、上記ベースプレートに連結部材を介して下側から固定した基準プレートと、上記ベースプレートにおける上記複数の保持穴の形成位置に対応して上記基準プレート上に設けた複数の基準ブロックとを有しており、
    上記上治具プレート及び上記下治具プレートを上記ベースプレート上に配置したときには、上記基準ブロックの上面から上記下治具プレートの上面までの距離が、上記長さの判別を行う上記ボルトの上記軸部の正規長さとなるよう構成したことを特徴とするボルト供給治具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記下治具プレートの上記複数の下側連通穴において、上記下側挿入溝は、その溝先端部の中心から上記下側通過口の中心までの長さが、上記ボルトの上記頭部の外径の0.5倍以上1倍以下の長さになっており、
    上記上治具プレートの上記複数の上側連通穴において、上記上側収容空間は、上記上側天井部を残したザグリ形状に形成してあると共に、その空間先端部の中心から上記上側挿入口の中心までの長さが、上記ボルトの上記頭部の外径の0.5倍以上1倍以下の長さになっていることを特徴とするボルト供給治具。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項において、上記上治具プレートと上記下治具プレートとは、互いにスライド可能な状態で複数の連結ピンによって連結してあり、
    上記下治具プレートには、上記第1スライド方向に沿って上記連結ピンを摺動させる下側摺動穴が形成してあり、上記上治具プレートには、上記第2スライド方向に沿って上記連結ピンを摺動させる上側摺動穴が形成してあり、
    上記上治具プレート及び上記下治具プレートは、上記複数の連結ピンの下端部を、上記ベースプレートに形成した複数の位置決め凹部内に配置することによって、該ベースプレートに対する位置決めを行うよう構成したことを特徴とするボルト供給治具。
  6. 請求項5において、上記複数の連結ピンの下端部を上記各位置決め凹部内に配置したときには、上記下治具プレートと上記ベースプレートとの間には、所定の間隙が形成されるよう構成したことを特徴とするボルト供給治具。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記上治具プレートと上記下治具プレートとは、一方に、位置固定用プランジャが設けてあると共に、他方に、位置固定用プランジャにおける出没可能ボールを上記2つの平面方向にガイドするガイド溝部と、上記出没可能ボールを保持するボール保持凹部とが設けてあり、
    上記上治具プレート及び上記下治具プレートは、上記出没可能ボールを上記ガイド溝部に沿って相対的に移動させることによって、上記原位置、上記第1スライド位置、上記第2スライド位置及び上記供給位置の4つの位置にスライド可能であると共に、上記出没可能ボールを上記ボール保持凹部内に保持させることによって、上記4つの位置に固定可能であることを特徴とするボルト供給治具。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、上記被締結部品は、オートマチックトランスミッションに用いるバルブボディであることを特徴とするボルト供給治具。
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