JP2008141256A - 画像形成装置、同報送信制御方法及び同報送信制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、同報送信制御方法及び同報送信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザにより、読み取られた原稿の同報送信処理と印刷処理とを行う指示が同時になされた後に、当該印刷処理を当該同報送信処理の終了前に実行させる変更がなされた場合に、当該処理順序の変更によって、その後の送信順序に影響が及ぶことを防ぐことができる画像形成装置等を提供する。
【解決手段】ユーザによりセットされた原稿を読み取り手段13によって読み取り、当該読み取った原稿に対して同報送信処理と印刷処理との指示がユーザにより同時になされた場合、CPU11は、前記同報送信処理の終了後に前記印刷処理の実行を行う。
【選択図】図2

Description

この発明は、複数の送信方法による同報送信が可能な、多機能複合機であるMFP(Multi Function Peripherals)等の画像形成装置、同装置における同報送信制御方法及び同報送信制御プログラムに関する。
ユーザにより指定された複数の送信先に同時に異なる送信方法で送信する同報送信が可能な画像形成装置がある。この画像形成装置を用いて、スキャナー部で読み取らせた原稿の画像データなどを同報送信により送信する際には、通常、画像形成装置が有している複数の送信手段の中から、ユーザにより送信手段が選択され、当該選択された送信手段に対して送信の順序等が指定された後に、指定された順序に従って同報送信の実行がなされることとなる。
ところで、画像形成装置には、ユーザからの操作パネル等を介しての印刷順序の指定、変更が可能となされているものや、トラブル時に印刷順序が変更されるものがある。
読み取られた原稿の同報送信による送信指示と印刷指示とが同時になされた後に、これらの機能により、印刷処理の順序の変更がなされた場合、この印刷処理の順序変更に影響され、当該印刷処理後の送信処理の順序が、当初ユーザにより指定された順序とは異なるものとなってしまう恐れがあるという問題もある。
また、同報送信による送信処理の実行中に、メモリオーバーフローが発生した場合、当該送信処理のジョブを破棄しなければ、メモリ容量の不足が次のジョブの実行に影響を及ぼす可能性があるという問題点もある。
さらには、メモリオーバーが同報送信処理の実行中に発生した場合、そのメモリオーバーフローした送信ジョブを含むそれ以降の送信ジョブは、ユーザによって再実行されることとなるが、その際、ユーザ自らが送信できた送信ジョブと送信できていない送信ジョブとを把握して再実行することは、ユーザを混乱させ送信漏れを引き起こす原因にあるという問題もある。
なお、複数の同報送信先の電子メールアドレスとファクシミリ番号とが含まれるリストに基づいて電子メールとファクシミリデータをそれぞれの送信先に同報送信することができる技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−99362号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、電子メールとファクシミリデータとを同報送信することが可能となる技術は提供されているものの、印刷処理を同報送信終了前に行う順序変更の影響により、その後の送信処理の順序が、当初ユーザにより指定された順序とは異なってしまうという問題点を解消しうるものではなく、また送信処理中のメモリオーバーフローが原因による次のユーザのジョブの実行を妨げる問題を解消するものでもない。さらには、同報送信処理が、メモリオーバーフローにより途中で中止されることによる、ユーザの送信済みと未送信との確認時の混乱を解消しうるものでもない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ユーザにより、読み取られた原稿の同報送信処理と印刷処理とを行う指示が同時になされた後に、当該印刷処理を当該同報送信処理の終了前に実行させる変更がなされた場合に、当該処理順序の変更によって、その後の送信順序に影響が及ぶことを防ぐことができ、またメモリオーバーフローが発生した際に次のユーザのジョブの実行が妨げられるのを防止し、あるいはさらにメモリオーバーフローが発生して送信処理が中止された後、現在処理中の送信処理を含むそれ以降の送信処理の再実行をする際に、ユーザの送信漏れを防止することが可能な画像形成装置、同報送信制御方法及び同報送信制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)原稿を読み取る読取手段と、読取手段により読み取られた原稿の画像データを印刷する印刷手段と、読取手段により読み取られた原稿の画像データを送信する複数の送信手段と、ユーザから指定されたジョブの実行の順序を制御する制御手段と、を備え、前記読取手段により読み取られた原稿の画像データに対して、前記印刷手段による印刷の実行と前記複数の送信手段を用いての同報送信の実行とがユーザにより同時に指示された場合、前記制御手段は前記印刷手段による印刷の実行を、前記送信手段による同報送信の実行終了後に行わせることを特徴とする画像形成装置。
(2)原稿を読み取る読取手段と、読み取られた原稿の画像データを送信する複数の送信手段と、前記読取手段により読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信手段による送信処理に必要なデータを一時的に保存する第1の保存手段と、前記読取手段によって読み取られた原稿の画像データを前記複数の送信手段を用いて同報送信する場合、いずれかの送信手段による送信処理中に、処理に必要なデータ量が、前記第1の保存手段の有する保存可能な容量を超えることによって、前記送信手段による送信ができないときには、容量を超えることになった送信処理及びそれ以降の処理に関して、ユーザから入力されたすべての情報を破棄する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(3)原稿を読み取る読取手段と、読み取られた原稿の画像データを送信する複数の送信手段と、前記読取手段によって読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信手段による送信処理に必要なデータを一時的に保存する保存手段と、前記読取手段によって読み取られた原稿の画像データに対して、前記複数の送信手段を用いての同報送信の実行がユーザにより指示された場合は、前記複数の送信手段のうち、送信時に前記保存手段の使用メモリ量が最も多い送信手段による送信処理を最初に実行することを特徴とする画像形成装置。
(4)ユーザにより入力された送信先データを含む各種データを保存する第2の保存手段を備え、前記制御手段は、最初の通信手段による送信処理の実行中に、前記読み取り手段によって読み取られた画像データを含む送信処理に必要なデータ量が前記第1の保存手段の有するメモリ容量を超えた場合に、ユーザから入力された送信先情報を、前記第2の保存手段に保存する前項(2)に記載の画像形成装置。
(5)原稿を読み取るステップと、読み取られた原稿の画像データを印刷するステップと、読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、前記読み取られた原稿の画像データに対して、前記印刷の実行と前記複数の送信方法を用いての同報送信の実行とがユーザにより同時に指示された場合、前記印刷の実行を、前記同報送信の実行終了後に行わせるステップと、を備えたことを特徴とする画像形成装置における同報送信制御方法。
(6)原稿を読み取るステップと、読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信方法による送信処理に必要なデータを保存手段に一時的に保存するステップと、前記読み取られた原稿の画像データを前記複数の送信手段を用いて同報送信する場合、いずれかの送信方法による送信処理中に、処理に必要なデータ量が、前記保存手段が有する保存可能な容量を超えることによって、前記送信方法による送信ができないときには、容量を超えることになった送信処理及びそれ以降の処理に関して、ユーザから入力されたすべての情報を破棄するステップと、を備えたことを特徴とする画像形成装置における同報送信制御方法。
(7)原稿を読み取るステップと、読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信方法による送信処理に必要なデータを保存手段に一時的に保存するステップと、前記読み取られた原稿の画像データに対して、前記複数の送信方法を用いての同報送信の実行がユーザにより指示された場合は、前記複数の送信方法のうち、送信時に前記保存手段の使用メモリ量が最も多い送信方法による送信処理を最初に実行するステップと、を備えたことを特徴とする画像形成装置における同報送信制御方法。
(8)原稿を読み取るステップと、読み取られた原稿の画像データを印刷するステップと、読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、前記読み取られた原稿の画像データに対して、前記印刷の実行と前記複数の送信方法を用いての同報送信の実行とがユーザにより同時に指示された場合、前記印刷の実行を、前記同報送信の実行終了後に行わせるステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための同報送信制御プログラム。
(9)原稿を読み取るステップと、読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、読み取られた画像の画像データを含む、前記送信方法による送信処理に必要なデータを保存手段に一時的に保存するステップと、前記読み取られた原稿の画像データを前記複数の送信方法を用いて同報送信する場合、いずれかの送信方法による送信処理中に、処理に必要なデータ量が、前記保存手段が有する保存可能な容量を超えることによって、前記送信方法による送信ができないときには、容量を超えることになった送信処理及びそれ以降の処理に関して、ユーザから入力されたすべての情報を破棄するステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための同報送信制御プログラム。
(10)原稿を読み取るステップと、読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信方法による送信処理に必要なデータを保存手段に一時的に保存するステップと、前記読み取られた原稿の画像データに対して、前記複数の送信方法を用いての同報送信の実行がユーザにより指示された場合は、前記複数の送信方法のうち、送信時に前記保存手段の使用メモリ量が最も多い送信方法による送信処理を最初に実行するステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための同報送信制御プログラム。
前記(1)に記載の発明によれば、ユーザにより、読み取られた原稿に対して、同報送信の処理と印刷の処理との指示が同時になされた場合、常に印刷の実行が同報送信の終了後になされることになる。これにより、同報送信の処理の終了前に印刷処理を行う変更がなされた場合であっても、当該変更によってその後の送信順序に影響が及ぶのを防ぐことが可能となり、ユーザにより指定された送信順序での同報送信の処理が可能となる。
前記(2)に記載の発明によれば、読み取られた原稿を同報送信する際、いずれかの送信手段による送信処理中にメモリオーバーフローが生じた場合には、容量を超えることになった送信処理及びそれ以降の処理に関して、ユーザから入力されたすべての情報が破棄される。これにより、最初の送信処理時にメモリオーバーフローが生じた場合、ユーザはすべての送信処理の実行がなされていないことを認識できる。この結果、送信の進捗状況の確認の際、ユーザが混乱することを防ぐことができ、送信漏れを防ぐことが可能となる。また、すべての情報が破棄されるため、送信などに関する情報がメモリに残存して、次のジョブの実行に影響が及ぶのを防ぐことが可能となる。
前記(3)に記載の発明によれば、ユーザにより読み取られた原稿の同報送信の処理の指示がなされた場合、送信時の使用メモリ量が最も多い送信手段による送信処理が最初になされることとなる。これにより、当該同報送信中にメモリオーバーフローが生じる可能性があるのは最初の送信処理の実行中のみであるため、メモリオーバーフローが生じた場合には、ユーザはすべての送信処理の実行がなされていないことを認識することが可能となる。その結果、再送信時には、すべての送信処理の実行をすれば良く、再送信時の送信漏れを防ぐことが可能となる。
前項(4)に記載の発明によれば、読み取られた原稿の同報送信時にメモリオーバーフローで当該読み取った原稿の送信ができなかった場合、当該同報送信に関する情報を破棄する前に、当該同報送信先の情報を保存手段に保存しておくことが可能となる。これにより、ユーザは再送信時に再度メールアドレス等の送信先を入力する手間から開放される。
前項(5)に記載の発明によれば、読み取られた原稿の画像データの同報送信の処理と同時に印刷処理の指定がなされた場合に、印刷処理が同報送信処理後になされることにより、ユーザは、指定した順序での同報送信の処理が可能となる。
前項(6)に記載の発明によれば、読み取られた原稿の同報送信中にメモリオーバーフローが生じた場合に、容量を超えることになった送信処理及びそれ以降の処理に関するすべての情報が破棄されるので、送信などに関する情報がメモリに残存して、次のジョブの実行に影響を及ぼすことを防ぐことができる。
前項(7)に記載の発明によれば、読み取られた原稿を同報送信する場合、送信時に使用するメモリ量が最も多い送信手段の送信処理が最初になされることとなる。これにより、メモリオーバーフローが引き起こされるのは最初の送信処理の実行中であるため、ユーザはすべての送信処理が終了していないことが認識でき、処理済と未処理の送信とを区別する際の混乱から開放される。
前項(8)に記載の発明によれば、ユーザにより、読み取られた原稿の印刷指示と同報送信の指示とがなされた場合、常に、同報送信の処理の終了後に印刷処理を行うという一連の処理を画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
前項(9)に記載の発明によれば、読み取られた原稿を同報送信により送信する際に、当該同報送信中にメモリオーバーフローが生じた場合には、容量を超えることになった送信処理及びそれ以降の処理に関するすべての情報を破棄するという一連の処理を画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
前項(10)に記載の発明によれば、ユーザにより、読み取られた原稿の同報送信の指示がなされた場合に、当該同報送信の送信手段の中で、送信時に最もメモリを必要とする送信手段を自動的に判定し、当該送信手段による送信処理を最初に行うという一連の処理を画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
以下、この発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
[実施形態1]
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置が用いられた同報送信システムの構成図である。
画像形成装置1は多機能複合機であるMFPからなり、図1に示すように、公衆電話回線5に接続されるとともに、ネットワーク4を介してメールサーバ2及びSIPサーバ3とそれぞれ接続されており、前記メールサーバ2及び前記SIPサーバ3はインターネット6に接続されている。
画像形成装置1は、電話回線5を介して外部のFAX端末装置から送られてきた印刷ジョブを実行したり、またネットワーク4を介してパーソナルコンピュータ等の外部端末装置から送られてきた印刷ジョブを実行したりする。また、ユーザからのオペレーションパネル12(後述する)を介しての直接指示により、自動原稿送り装置(図示せず)やプラテンガラス(図示せず)上にセットされた原稿をスキャナー13(後述する)によって読み取り、当該読み取られた原稿の印刷等を行う。またこの実施形態に係る画像形成装置1には、G3FAX、G4FAX、SIPFAX、InternetFAX及びIPFAXの各送信手段が備えられており、ユーザの選択等によりこれら送信手段を用いて、読み取った原稿等の同報送信が可能となされている。
メールサーバ2は、電子メールを配信するためのサーバコンピュータであり、相手先を振り分けるメール転送エージェント(MTA)や振り分けられたメールをサーバ内のユーザや別のサーバへ配送するメール配送エージェント(MDA)等から構成されている。
SIP(Session Initiation Protocol)サーバ3は、SIPFAX等の送信手段を用いて送受信を行うためのサーバコンピュータであり、UAC(User Agent Client)からのリクエストを次のサーバ若しくはUAS(User Agent Server)に転送するプロキシ・サーバ、UASからのリクエストに対し、通信先の現在のアドレスを返答するリダイレクト・サーバ、UACから現在の位置を登録するREGISTERリクエスト受け取る登録サーバ等から構成されている。
画像形成装置1は、図1に示すようにCPU11、オペレーションパネル12、スキャナー13、不揮発メモリ14、ハードディスクコントローラ15、記憶装置16、メモリコントローラ17、メインメモリ18、FAX通信部19及び通信インターフェイス部20などから構成されている。CPU11は、システムバス21を介して各部と接続されている。
CPU11は、画像形成装置1を統括的に制御する他、ユーザによって入力された送信先のメールアドレスやFAX番号の受け付け、及び送信手段の選択受け付け等を行い、またメモリオーバーフローが発生したか否かの判定、同報送信処理情報の破棄及びセットされた原稿の読取が完了したか否かの判定などを行うが、具体的な制御内容については後述する。
オペレーションパネル12は、各種のメッセージ及びユーザに対する入力受付画面及び選択画面等を表示したり、画像形成装置1が有する各種機能のユーザによる操作設定がなされる際に用いられるものであり、テンキーなどのキー入力部とタッチパネル式の液晶表示部等を備えている。
スキャナー13は、ユーザにより自動原稿送り装置やプラテンガラス上にセットされた原稿を読み取って電子データである画像データに変換する。
不揮発メモリ14は、ROMやフラッシュメモリ等からなり、CPU11が実行するプログラムやその他のデータを記憶している。
ハードディスクコントローラ15は、ディスクキャッシュやディスクの情報管理を含む記憶装置16の制御を行う。
記憶装置16は、ハードディスク(HDD)等の記憶媒体からなり、この実施形態では入力されたメールアドレス、FAX送信先の電話番号等の送信先情報を含む各種データを保存する。
メインコントローラ17は、メインメモリ18のデータの読み出し、書き出しなどのメモリの入出力を含むメインメモリ18の制御を行う。
メインメモリ18は、一次記憶媒体でありCPU11が実行する際の作業領域となるものであり、スキャナー13によって読み取られた原稿の画像データ、プログラム又はプログラムを実行する際のデータ、送信処理が実行される際に必要とされるデータ等を一時保存する
FAX通信部19は、読み取った原稿の画像データに対してデータ圧縮や変調等を含む信号処理を行うことにより、電話回線5を介して、ファクシミリを含む外部端末装置に信号処理された画像データを送信する。
通信インターフェイス部20は、ネットワーク4を介して他の外部端末とのデータ等の送受信を行うとともに、メールサーバ2又はSIPサーバ3を介してインターネット6と接続することにより、他の外部端末等と通信を行う。
[画像形成装置の動作]
この第1実施形態は、ユーザにより印刷処理と同報送信処理とが同時に指示された場合、最初に同報送信処理を実行し、同報送信処理の終了後に印刷処理をするものであるが、この一連の処理を実行する際の画像形成装置1の動作を、図2に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この動作は、CPU11が不揮発メモリ14等の記録媒体に保存されているプログラムを実行することにより実現される。
CPU11は、オペレーションパネル12を介してユーザからの同報送信指示又は印刷指示を受け付けると(ステップS21)、スキャナー13を介してユーザによりセットされた原稿の画像データを読み取り(ステップS22)、ユーザからの指示の中に同報送信処理が含まれているか否かの判定を行う(ステップS23)。
ユーザからの指示の中に同報送信処理が含まれていると判定された場合(ステップS23でYES)、CPU11は同報送信処理の実行を行い(ステップS24)、ステップS25に進む。一方、ユーザからの指示の中に同報送信処理が含まれていないと判定された場合(ステップS23でNO)、ステップS25に進む。
ステップS25では、CPU11はユーザからの指示の中に印刷処理が含まれているか否かの判定を行い、印刷処理が含まれていると判定された場合(ステップS25でYES)、読み取った原稿の画像データの印刷を行い(ステップS26)、処理を終了する。一方、印刷処理が含まれていないと判定された場合(ステップS25でNO)、CPU11は、処理を終了する。
なお、この実施形態では、ユーザにより、読み取られた原稿の印刷処理と同報送信の処理との指示がなされた場合、同報送信の処理が終了した後に印刷処理を実行するものとしたが、もちろんこれに限定されず、例えば同報送信の処理の実行中に他ユーザ等から、画像形成装置の割り込み機能を用いての印刷指示等がなされた場合にでも、当該ユーザの印刷指示の実行を同報送信の処理終了後にするものとしても良い。
このように、この実施形態によれば、常に、同報送信の処理の終了後に印刷処理の実行がなされる。これにより、ユーザによって同報送信の処理の終了前に印刷処理を行う変更がなされた場合であっても、当該変更によって、その後の送信順序に影響が及ぶことを防ぐことが可能となり、ユーザにより指定された送信順序での同報送信の処理が可能となる。
[実施形態2]
次に、この発明の第2実施形態に係る画像形成装置を説明する。
この第2実施形態は、原稿読み取りの際又は同報送信の処理中にメモリオーバーフローが生じた場合に、一定の処理がなされるものである。なお、本実施形態に係る画像形成装置の構成等は第1実施形態に係る画像形成装置1と同じなので、ここでは説明を省略する。
[画像形成装置の動作]
次に、図3及び図4を用いて上述した処理を行う際の画像形成装置1の動作を説明する。なお、この動作は、CPU11が不揮発メモリ14等の記憶媒体に保存されているプログラムを実行することにより実現される。
ユーザがオペレーションパネル12を介して送信先情報の入力及び送信手段の選択をした後、CPU11はユーザからの同報送信の指示を受け付けると(ステップS31)、スキャナー13を介してユーザによりセットされた原稿の画像データを読み取り(ステップS32)、ユーザによって選択された送信手段がG3FAXのみであるか否かの判定を行う(ステップS33)。
ユーザにより選択された送信手段がG3FAXのみであると判定された場合(ステップS33でYES)、すべての原稿の読み取りが完了していなくても送信処理の実行が可能であるから、ステップS36の同報送信の実行開始に進む。一方、ユーザにより選択された送信手段がG3FAXのみでないと判定された場合(ステップS33でNO)、すべての原稿の読み取りが完了していなければ送信処理の実行ができないから、CPU11は、すべての原稿の読み取りが完了したか否かの判定を行う(ステップS34)。
すべての原稿の読み取りが完了していないと判定された場合(ステップS34でNO)、メインメモリ18が、読み取り中の原稿のデータ量がメインメモリ18の記憶可能容量を超えたことが原因によるオーバーフロー状態にあるか否かの判定を行なう(ステップS35)。
メインメモリ18がオーバーフロー状態にあると判定された場合(ステップS35でYES)、これ以上の送信処理の続行は不可能であるので、ステップS39のオーバーフロー発生処理に進む。一方、メインメモリ18がオーバーフロー状態でないと判定された場合(ステップS35でNO)、すべての原稿の読み取りが完了するまで待つ必要があるから、ステップS34に戻り、すべての原稿の読み取りが完了したか、或いはメインメモリ18がオーバーフロー状態であるかのいずれかの判定がなされるまで、ステップS34〜ステップS35を繰り返す。
すべての原稿の読み取りが完了したと判定された場合(ステップS34でYES)、送信処理の実行が可能であるから、ステップS36の同報送信の実行開始に進む。
次に、ステップS36では、CPU11は、FAX通信部19又は通信インターフェイス部20を介してユーザにより選択された送信手段によって、読み取った原稿の画像データの同報送信の処理を開始し(ステップS36)、メインメモリ18が、読み取った原稿のデータ量を含む送信に必要なデータ量がメインメモリ18の記憶可能容量を超えたことが原因によるオーバーフロー状態にあるか否かの判定を行なう(ステップS37)。
メインメモリ18がオーバーフロー状態にあると判定された場合(ステップS37でYES)、送信処理に必要なメモリ量がメインメモリ18の記憶可能容量を超えたのであり、このままでは処理の継続が不可能なのであるから、ステップS39のオーバーフロー発生処理に進む。一方、メインメモリ18がオーバーフロー状態でないと判定された場合(ステップS37でNO)、同報送信の処理の継続が可能であるから送信処理を続け、CPU11は、同報送信の処理が終了したか否かの判定を行う(ステップS38)。
同報送信の処理が終了したと判定された場合(ステップS38でYES)、CPU11は処理を終了する。一方、同報送信の処理が終了していないと判定された場合(ステップS38でNO)、CPU11はステップS37に戻り、同報送信の処理が終了するか、或いはメインメモリ18がオーバーフロー状態にあると判定されるまでステップS37〜ステップS38を繰り返す。
次に、ステップS39のオーバーフロー発生処理を図4のフローチャートで説明する。
図4に示すステップS391で、CPU11は、当該同報送信の処理の実行を中止し、次のジョブの実行に影響が及ぶのを防止するために、この処理以降の処理に関する情報を破棄し(ステップS392)、ステップS393に進む。これにより、次のジョブに影響を与えることなくそのジョブの実行が可能となる。
ステップS393では、CPU11はオペレーションパネル12上に、図5に示す送信ジョブ管理リスト画面45を表示する。なお、送信ジョブ管理リスト画面45には、処理順、送信手段、送信先、受付日時及び送信状況が表示されており、これによりユーザは同報送信処理や印刷処理の進捗状況を知ることがでる。また、送信ジョブ管理リスト画面45は、ユーザからの確認を受け付ける「O.K」ボタン46などを有している。
次に、CPU11は、送信ジョブ管理リスト画面45の「O.K」ボタン46をユーザから受け付けると(ステップS394)、ユーザにより送信処理に関する進捗状況の確認がなされたのであるから、図3のフローチャートに戻り、処理を終了する。
このように、この実施形態では、原稿読み取り時又は同報送信の処理時にメモリがオーバーフロー状態になった場合には、自動的に当該同報送信の処理に関する情報が破棄される。これにより、次のジョブ処理の実行が妨げられることを防止することが可能となる。
[実施形態3]
次に、この発明の第3実施形態に係る画像形成装置を説明する。
この第3実施形態は、送信時に多くのメモリ量が必要とされるInternetFAX、SIPFAX又はIPFAXの送信処理を最初に行うことで、メモリオーバーフローを引き起こす可能性が最も高い送信処理を、同報送信処理の最初に行うものである。なお、ユーザにより当該画像形成装置に指示がなされる際には、G3FAX、G4FAXの少なくとも1つは選択され、印刷処理の指示もなされるものとする。
本実施形態に係る画像形成装置の構成等は第1実施形態に係る画像形成装置1と同じなので、ここでは説明を省略する。
[画像形成装置の動作]
次に、図6に示すフローチャートを用いて、上述した処理を行う際の画像形成装置1の動作を説明する。なお、この動作は、CPU11が不揮発メモリ14等の記憶媒体に保存されているプログラムを実行することにより実現される。
ユーザがオペレーションパネル12を介して送信先情報の入力及び送信手段の選択をした後、CPU11はユーザからの同報送信の指示を受け付けると(ステップS51)、スキャナー13を介してユーザによりセットされた原稿の画像データの読み取りを行い(ステップS52)、ユーザにより選択された送信手段の中にInternetFAX、SIPFAX、又はIPFAXのいずれかが含まれているか否かの判定を行う(ステップS53)。
ユーザにより選択された送信手段の中に前記通信手段のいずれもが含まれていないと判定された場合(ステップS53でNO)、送信時にメインメモリ18の記憶可能容量を超える可能性のある送信手段は選択されていないから、ステップS59に進む。一方、ユーザから選択された選択手段の中に、InternetFAX、SIPFAX、又はIPFAXのうち、少なくとも一つが含まれていると判定された場合(ステップS53でYES)、同報送信の処理時にメモリオーバーが生じる可能性があるので、CPU11は、メールサーバ2又はSIPサーバ3を介してInternetFAX、SIPFAXまたはIPFAXによる送信を開始する(ステップS54)。
次に、CPU11は、メインメモリ18が読み取った原稿のデータ量を含む送信に必要なデータ量がメインメモリ18の記憶可能容量を超えたことが原因によるオーバーフロー状態にあるか否かの判定を行なう(ステップS55)。
メインメモリ18がオーバーフロー状態にあると判定された場合(ステップS55でYES)、これ以上の処理の続行が不可能であるので、CPU11は当該同報送信の処理を中止し(ステップS57)、次のジョブの実行に影響が及ぶのを防止するために、当該同報送信に関するすべての情報を破棄し(ステップS58)、処理を終了する。一方、メインメモリ18がオーバーフロー状態でないと判定された場合(ステップS55でNO)、そのまま送信処理の実行が可能なので送信処理を続け、CPU11は、InternetFAX、SIPFAX又はIPFAXの送信処理が終了したか否かの判定を行う(ステップS56)。
当該送信処理が終了していないと判定された場合(ステップS56でNO)、CPU11は、ステップS55へ戻り、メインメモリ18がオーバーフロー状態にあるか、或いは当該送信処理が終了したかのいずれかの判定がなされるまで、ステップS55〜ステップS56を繰り返す。当該送信処理が終了したと判定された場合(ステップS56でYES)、次の送信処理の実行が可能であるから、G3FAX又はG4FAXの送信を実行し(ステップS59)、最後に印刷処理を実行した後に(ステップS60)、処理を終了する。
このように、この実施形態によれば、一般的に、送信の際にG3FAX、G4FAXよりも多くのメモリ容量が必要とされるInternetFAX、SIPFAX又はIPFAXの送信処理を先に行うことにより、メモリオーバーフローを引き起こす可能性が最も高い送信処理を、同報送信の最初に行うことが可能となる。これにより、ユーザは、当該中止がなされた同報送信の処理を再実行する際に、全ての送信処理がなされていないことを容易に把握できるため、再送信時の送信漏れを防ぐことが可能となる。また、同報送信の中止がなされた後に、当該同報送信に関する情報がすべて破棄されるため、同報送信に関する情報等がメモリに残存して、次のジョブの実行が妨げられるのを防止することができる。
[実施形態4]
次に、この発明の第4実施形態に係る画像形成装置を説明する。
この実施形態は、読み取られた原稿のデータ量と過去の履歴等とから、ユーザによって選択された送信手段の中で、送信時に使用するメモリが最も多い送信手段を特定し、メモリオーバーフローを引き起こす可能性が最も高い当該送信処理を、同報送信処理の最初に行うものである。
この実施形態に係る画像形成装置が備えている記憶装置16には、送信手段毎に過去の送信履歴に関する情報が保存されていている。その一例として、過去にInternetFAX、SIPFAX及びIPFAXの各々の送信手段を用いて送信した際の、読み取られた原稿のデータ量を含む送信時に必要とされたデータ量に関する情報が挙げられ、これに基づいて送信時に最もメモリが必要とされる送信手段の特定がなされる。なお、本実施形態に係る画像形成装置の構成等は、記憶装置16を除いて第1実施形態に係る画像形成装置1と同じなので、ここでは説明を省略する。
[画像形成装置の動作]
次に、図7に示すフローチャートを用いて上述したこの一連の処理を実行する際の画像形成装置1の動作を説明する。なお、この動作は、CPU11が不揮発メモリ14等の記憶媒体に保存されているプログラムを実行することにより実現される。
ユーザがオペレーションパネル12を介して送信先情報の入力及び送信手段の選択をした後、CPU11はユーザからの同報送信の指示を受け付けると(ステップS71)、スキャナー13を介してユーザによりセットされた原稿の画像データの読み取りを行なう(ステップS72)。
CPU11は、読み込んだ原稿のデータ量と記憶装置16に保存されている過去の送信履歴とに基づいて送信時に必要とされるメモリ量を、ユーザにより選択された送信手段毎に算出し(ステップS73)、前記算出されたメモリ量の中で最も多くのメモリ量が必要とされる送信手段による送信処理の実行を開始し(ステップS74)、メインメモリ18が、読み取った原稿のデータ量を含む送信に必要なデータ量がメインメモリ18の記憶可能容量を超えたことが原因によるオーバーフロー状態にあるか否かの判定を行なう(ステップS75)。
メインメモリ18がオーバーフロー状態にあると判定された場合(ステップS75でYES)、これ以上の処理の続行が不可能であるので、CPU11は同報送信の処理を中止し(ステップS77)、次のジョブの実行に影響が及ぶのを防止するために、当該同報送信の処理に関するすべての情報を破棄し(ステップS80)、処理を終了する。一方、メインメモリ18がオーバーフロー状態でないと判定された場合(ステップS75でNO)、処理の続行が可能であるから、CPU11は当該同報送信の処理を続け、当該同報送信の処理が終了したか否かの判定を行う(ステップS76)。
当該同報送信の処理が終了していないと判定された場合(ステップS76でNO)、CPU11は、ステップS75に戻り、メインメモリ18がオーバーフロー状態にあるか、或いは同報送信の処理が終了したかの判定がなされるまで、ステップS75〜ステップS76を繰り返す。一方、当該同報送信の処理が終了したと判定された場合(ステップS76でYES)、CPU11は、他の送信処理が存在するか否かの判定を行う(ステップS78)。
他の送信処理が存在しないと判定された場合(ステップS78でNO)、CPU11は、処理を終了する。一方、他の送信処理が存在すると判定された場合(ステップS78でYES)、CPU11は当該他の送信処理を実行し(ステップS79)、ステップS78に戻り、他の送信処理が存在しないと判定されるまで、ステップS78〜ステップS79を繰り返し、他の送信処理がないと判定された後に、処理を終了する。なお、最も大きいメモリ容量を必要とする送信処理に対して、メモリオーバーが生じなかった場合は、他の送信処理中にメモリオーバーを生じるおそれはない。
このように、この実施形態によれば、送信時に最もメモリ容量が必要とされる送信手段が特定され、最初に当該送信手段による送信処理の実行がなされる。その結果、当該同報送信の処理がメモリオーバーフローを引き起こさせる処理である場合には、最初の送信処理中にメモリオーバーフローが引き起こされ、かつ、当該同報送信の処理の実行の中止がなされることとなる。この場合は、ユーザによって指示されたすべての送信処理の実行がなされていないので、再送信時に、ユーザはすべての送信を実行すれば良く、送信漏れ等を防止することが可能となる。また、当該中止された同報送信に関するすべての情報が破棄されるので、次のジョブの実行が妨げられることを防止することができる。
[実施形態5]
次に、この発明の第5実施形態に係る画像形成装置を説明する。
この実施形態は、同報送信の処理時にメモリオーバーフローが生じた場合、当該同報送信に関するすべての情報を破棄する前にユーザから指定されたメールアドレス等の送信先情報を記憶装置に保存しておくものである。なお、本実施形態に係る画像形成装置の構成等は第1実施形態に係る画像形成装置1と同じなので、ここでは説明を省略する。
[画像形成装置の動作]
次に、図8に示すフローチャートを用いて、上述した処理を実行する際の画像形成装置1の動作を説明する。なお、この動作は、CPU11が不揮発メモリ14等の記憶媒体に保存されているプログラムを実行することにより実現される。
ユーザがオペレーションパネル12を介して送信先情報の入力及び送信手段の選択をした後、CPU11はユーザからの同報送信の指示を受け付けると(ステップS91)、スキャナー13を介してユーザによりセットされた原稿の画像データを読み取り(ステップS92)、ユーザにより選択された送信手段がG3FAXのみか否かの判定を行う(ステップS93)。
ユーザにより選択された送信手段がG3FAXのみと判定された場合(ステップS93でYES)、スキャナー13による原稿の読み取りが完了するまで同報送信の処理の開始を待つ必要はないから、CPU11は、FAX通信部19を介して同報送信の実行を開始し(ステップS94)、ステップS97に進む。一方、ユーザにより選択された送信手段がG3FAXのみでないと判定された場合(ステップS93でNO)、スキャナー13による原稿の読み取りが完了しなければ同報送信の処理の実行ができないから、CPU11はセットされたすべての原稿の読み取りが完了したか否かの判定を行なう(ステップS95)。
すべての原稿の読み取りが完了していないと判定された場合(ステップS95でNO)、CPU11は、メインメモリ18が読み取り中の原稿のデータ量がメインメモリ18の記憶可能容量を超えたことが原因によるオーバーフロー状態にあるか否かの判定を行なう(ステップS96)。
メインメモリ18がオーバーフロー状態にないと判定された場合(ステップS96でNO)、ステップS95へ戻り、すべての原稿の読み取りが完了したか、或はメインメモリ18がオーバーフロー状態にあるかのいずれかの判定がなされるまで、ステップS95〜ステップS96を繰り返す。一方、メインメモリ18がオーバーフロー状態にあると判定された場合(ステップS96でYES)、これ以上の処理の続行は不可能であるから、ステップS99に進む。
すべての原稿の読み取りが完了したと判定された場合(ステップS95でYES)、同報送信の処理の実行が可能であるから、CPU11は、FAX通信部19又は通信インターフェイス部20を介して同報送信の処理の実行を開始し(ステップS94)、ステップS97に進む。
ステップS97では、CPU11はメインメモリ18が、読み取った原稿のデータ量を含む送信に必要なデータ量がメインメモリ18の記憶可能容量を超えたことが原因によるオーバーフロー状態にあるか否かの判定を行い、メインメモリ18がオーバーフロー状態でないと判定された場合(ステップS97でNO)、処理の続行が可能であるのから、CPU11は同報送信の処理を続け、当該同報送信の処理が終了したか否かの判定を行う(ステップS98)。
ステップS98で、当該同報送信の処理が終了したと判定された場合(ステップS98でYES)、CPU11は、処理を終了する。一方、当該同報送信の処理が終了しいていなと判定された場合(ステップS98でNO)、ステップS97に戻り、メモリオーバーフロー発生したか、或いは当該同報送信の処理が終了したかの判定がなされるまで、ステップS97〜ステップS98を繰り返す。
次に、メインメモリ18がオーバーフロー状態にあると判定された場合(ステップS97でYES)、これ以上の処理の続行は不可能であるので、CPU11は当該同報送信の処理を中止し(ステップS99)、再送信時にユーザの送信先の再入力の手間を省くために、ユーザから受け付けた送信先の情報を記憶装置16に保存し(ステップS100)、次のジョブの実行に影響が及ぶのを防ぐために、オーバーフローを生じた処理及びそれ以降の処理に関するすべての情報を破棄し(ステップS101)、ステップS102に進む。
ステップS102では、ユーザに送信処理の中止を知らせる同報送信中止画面110(図9に示す)をオペレーションパネル12に表示する(ステップS102)。ユーザによりその旨の確認がなされた後に、図9に示す「受付」ボタン111が押されると、CPU11はユーザ確認を受け付け(ステップS103)、再送信時に、記憶装置16に保存されている当該同報送信の処理の際に設定された送信先情報など引き出す際に必要となる整理番号をユーザから受け付けるために、オペレーションパネル12に整理番号入力受付画面115を表示する(ステップ104)。ユーザによってテンキー116を用いて整理番号の入力がなされ、「決定」ボタン117に押されると、CPU11は当該整理番号を受け付け(ステップS105)、当該受け付けた整理番号を先に保存された送信先の情報と関連付けて記憶装置16に保存した後に(ステップS106)、処理を終了する。
このように、この実施形態によれば、同報送信中にメモリオーバーフローで送信の継続が不可能な場合、ユーザにその旨を表示する表示画面がオペレーションパネル12に表示される。これにより、ユーザは全ての同報送信処理が完了していないことを認識することができる。また、ユーザにより指定された送信先情報が記憶装置16に保存され、かつ、再送信時に、この記憶装置16に保存された送信先情報を呼び出すための整理番号がオペレーションパネル12から入力可能となされている。これにより、ユーザは当該同報送信の再送信時に、この整理番号を入力するだけで記憶装置16に保存されている送信先情報を容易に読み出すことが可能となるため、再送信時に、送信先情報の再入力する手間から開放される。
本発明の一実施形態に係る印刷システムと画像形成装置の構成を示した図である。 第1実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示した図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示した図である。 オーバーフロー発生時の処理を示すサブルーチンである。 送信ジョブ管理リスト画面の一例を示す図である。 第3実施形態の画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示した図である。 第4実施形態の画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示した図である。 第5実施形態の画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示した図である。 メモリオーバーフロー状態であり、送信処理の続行が不可能なことをユーザに知らせるためのユーザ確認画面を示した図である。 ユーザからの整理番号の入力を受け付ける整理番号受付画面を示した図である。
符号の説明
1・・・画像形成装置
2・・・メールサーバ
3・・・SIPサーバ
4・・・ネットワーク
5・・・電話回線
6・・・インターネット
11・・・CPU
12・・・オペレーションパネル
13・・・スキャナー
14・・・不揮発メモリ
15・・・ハードディスクコントローラ
16・・・記憶装置
17・・・メモリコントローラ
18・・・メインメモリ
19・・・FAX通信部
20・・・通信インターフェイス

Claims (10)

  1. 原稿を読み取る読取手段と、
    読取手段により読み取られた原稿の画像データを印刷する印刷手段と、
    読取手段により読み取られた原稿の画像データを送信する複数の送信手段と、
    ユーザから指定されたジョブの実行の順序を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記読取手段により読み取られた原稿の画像データに対して、前記印刷手段による印刷の実行と前記複数の送信手段を用いての同報送信の実行とがユーザにより同時に指示された場合、前記制御手段は前記印刷手段による印刷の実行を、前記送信手段による同報送信の実行終了後に行わせることを特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿を読み取る読取手段と、
    読み取られた原稿の画像データを送信する複数の送信手段と、
    前記読取手段により読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信手段による送信処理に必要なデータを一時的に保存する第1の保存手段と、
    前記読取手段によって読み取られた原稿の画像データを前記複数の送信手段を用いて同報送信する場合、いずれかの送信手段による送信処理中に、処理に必要なデータ量が、前記第1の保存手段の有する保存可能な容量を超えることによって、前記送信手段による送信ができないときには、容量を超えることになった送信処理及びそれ以降の処理に関して、ユーザから入力されたすべての情報を破棄する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 原稿を読み取る読取手段と、
    読み取られた原稿の画像データを送信する複数の送信手段と、
    前記読取手段によって読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信手段による送信処理に必要なデータを一時的に保存する保存手段と、
    前記読取手段によって読み取られた原稿の画像データに対して、前記複数の送信手段を用いての同報送信の実行がユーザにより指示された場合は、前記複数の送信手段のうち、送信時に前記保存手段の使用メモリ量が最も多い送信手段による送信処理を最初に実行することを特徴とする画像形成装置。
  4. ユーザにより入力された送信先データを含む各種データを保存する第2の保存手段を備え、
    前記制御手段は、最初の通信手段による送信処理の実行中に、前記読み取り手段によって読み取られた画像データを含む送信処理に必要なデータ量が前記第1の保存手段の有するメモリ容量を超えた場合に、ユーザから入力された送信先情報を、前記第2の保存手段に保存する請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 原稿を読み取るステップと、
    読み取られた原稿の画像データを印刷するステップと、
    読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、
    前記読み取られた原稿の画像データに対して、前記印刷の実行と前記複数の送信方法を用いての同報送信の実行とがユーザにより同時に指示された場合、前記印刷の実行を、前記同報送信の実行終了後に行わせるステップと、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置における同報送信制御方法。
  6. 原稿を読み取るステップと、
    読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、
    読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信方法による送信処理に必要なデータを保存手段に一時的に保存するステップと、
    前記読み取られた原稿の画像データを前記複数の送信手段を用いて同報送信する場合、いずれかの送信方法による送信処理中に、処理に必要なデータ量が、前記保存手段が有する保存可能な容量を超えることによって、前記送信方法による送信ができないときには、容量を超えることになった送信処理及びそれ以降の処理に関して、ユーザから入力されたすべての情報を破棄するステップと、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置における同報送信制御方法。
  7. 原稿を読み取るステップと、
    読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、
    読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信方法による送信処理に必要なデータを保存手段に一時的に保存するステップと、
    前記読み取られた原稿の画像データに対して、前記複数の送信方法を用いての同報送信の実行がユーザにより指示された場合は、前記複数の送信方法のうち、送信時に前記保存手段の使用メモリ量が最も多い送信方法による送信処理を最初に実行するステップと、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置における同報送信制御方法。
  8. 原稿を読み取るステップと、
    読み取られた原稿の画像データを印刷するステップと、
    読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、
    前記読み取られた原稿の画像データに対して、前記印刷の実行と前記複数の送信方法を用いての同報送信の実行とがユーザにより同時に指示された場合、前記印刷の実行を、前記同報送信の実行終了後に行わせるステップと、
    を画像形成装置のコンピュータに実行させるための同報送信制御プログラム。
  9. 原稿を読み取るステップと、
    読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、
    読み取られた画像の画像データを含む、前記送信方法による送信処理に必要なデータを保存手段に一時的に保存するステップと、
    前記読み取られた原稿の画像データを前記複数の送信方法を用いて同報送信する場合、いずれかの送信方法による送信処理中に、処理に必要なデータ量が、前記保存手段が有する保存可能な容量を超えることによって、前記送信方法による送信ができないときには、容量を超えることになった送信処理及びそれ以降の処理に関して、ユーザから入力されたすべての情報を破棄するステップと、
    を画像形成装置のコンピュータに実行させるための同報送信制御プログラム。
  10. 原稿を読み取るステップと、
    読み取られた原稿の画像データを複数の送信方法で送信するステップと、
    読み取られた原稿の画像データを含む、前記送信方法による送信処理に必要なデータを保存手段に一時的に保存するステップと、
    前記読み取られた原稿の画像データに対して、前記複数の送信方法を用いての同報送信の実行がユーザにより指示された場合は、前記複数の送信方法のうち、送信時に前記保存手段の使用メモリ量が最も多い送信方法による送信処理を最初に実行するステップと、
    を画像形成装置のコンピュータに実行させるための同報送信制御プログラム。
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