JP2008137735A - 用紙束搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】折り目と平行な方向に搬送された用紙束を用紙束載置面に載置するときにおける、用紙束の載置位置のバラツキを簡易な構成によって抑制する。
【解決手段】用紙束搬送装置において、ブロックは用紙セット2を、折り目が下側となり側面が斜めとなった状態で折り目と平行な方向に搬送する。折り目支持面62aは、用紙セット2が斜めの状態のまま、搬送された用紙セット2の折り目を支持する。ユニット回動モータは、折り目支持面62aを含む折り目支持ユニット60を回転させることにより折り目支持面62aによる折り目の支持を解除して用紙セット2を落下させる。用紙束載置面は、落下した用紙セットを載置する。
【選択図】図6
【解決手段】用紙束搬送装置において、ブロックは用紙セット2を、折り目が下側となり側面が斜めとなった状態で折り目と平行な方向に搬送する。折り目支持面62aは、用紙セット2が斜めの状態のまま、搬送された用紙セット2の折り目を支持する。ユニット回動モータは、折り目支持面62aを含む折り目支持ユニット60を回転させることにより折り目支持面62aによる折り目の支持を解除して用紙セット2を落下させる。用紙束載置面は、落下した用紙セットを載置する。
【選択図】図6
Description
本発明は、用紙束搬送装置に関し、特に、折りたたまれた用紙束を折り目と平行な方向に搬送し、用紙束載置面に落下させる用紙束搬送装置に関する。
例えば新聞のように折りたたまれた用紙束を搬送する給紙装置が知られている(例えば特許文献1)。このような給紙装置では、折りたたまれた用紙束の間に、例えば広告などの用紙束をさらに挿入するために、折りたたまれた用紙束を折り目と平行な方向に搬送させる。このような給紙装置において、搬送された用紙束を積載するため、または更に別の方向に搬送するため用紙束載置面に用紙束を効率よく載置する技術として、搬送された用紙束を用紙束載置面に向かって自由落下させる技術が考えられる。しかし、折り目と平行な方向に搬送されている用紙束をそのまま自由落下させた場合、用紙束を用紙束載置面において高い精度で所定の位置に載置することは困難である。
これに対し、羽根車を使用して用紙束載置面に用紙束を載置する技術が知られている(例えば特許文献2および3)。また、対向配置された回転体を、当該回転体に沿って所定の位置まで板状物が送り込まれたときに回転体を所定角度回転させることにより板状物を落下させる技術が知られている(例えば特許文献4)。
特開2001−106353号公報
特開2001−335214号公報
特開平5−97310号公報
特開昭61−162455号公報
しかしながら、搬送された用紙束を用紙束載置面に載置させるために、たとえば特許文献2および3に開示されるような羽根車を使用する場合、用紙の折り目と垂直な方向に用紙束を搬送させて用紙の折り目を羽根車の羽根の間に挿入する必要がある。したがって上記の特許文献1に開示される技術にこれらの技術を適用させる場合、用紙の折り目と平行な方向から垂直な方向に用紙束の搬送方向を転換しなければならず、機構が複雑となり用紙束載置面への迅速な用紙束の載置も困難となる。また、たとえば特許文献4に開示されるような対向配置された回転体を使用する場合、回転体を2つ設けなければならないことからコストを抑制することが困難である。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、折り目と平行な方向に搬送された用紙束を用紙束載置面に載置するときにおける、用紙束の載置位置のバラツキを簡易な構成によって抑制することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の用紙束搬送装置は、折りたたまれた用紙束を、折り目が下側となり側面が斜めとなった状態で折り目と平行な方向に搬送する用紙束搬送手段と、搬送された用紙束の側面が斜めとなった状態のまま、搬送された用紙束の折り目を支持する折り目支持部と、折り目支持部による折り目の支持を解除して用紙束を落下させる折り目支持解除手段と、落下した用紙束を載置する用紙束載置面と、を備える。
この態様によれば、たとえば折り目側における用紙束の折り目の支持を折り目の長さ方向にわたって同時に解除することができ、折り目を用紙束載置面と平行に落下させることが可能となる。このため、折り目と平行に搬送された用紙束を用紙束載置面にそのまま自由落下させる場合に比べ、用紙束が用紙束載置面に落下したときの用紙束の反動のバラツキを抑制することができ、用紙束載置面における用紙束の載置位置のバラツキを抑制することができる。また、例えば折りたたまれた新聞の間に広告などが挿入されている場合など、折りたたまれた用紙束の間さにさらに挿入物がある場合には、この態様によって用紙束の間から挿入物がはみ出すことなどを抑制することができる。さらにこの態様によれば、折り目の方向に見て用紙束が斜めとなった状態で折り目側を落下させることができ、折り目側が用紙束載置面に接地した後に用紙束が倒れる方向を規制することができる。このため、用紙束が折り目側で接地してから所望の方向と逆方向に用紙束が倒れることを抑制することができる。
折り目支持解除手段は、用紙束搬送手段による用紙束の搬送方向と平行な軸を中心に折り目支持部を回転させることにより、折り目支持部による折り目の支持を解除して折り目側において用紙束を落下させてもよい。または、折り目支持解除手段は、折り目支持部と当接しない位置まで用紙束を押し出すことにより、折り目支持部による折り目の支持を解除して折り目側において用紙束を落下させてもよい。この態様によれば、簡易な構成によって用紙束の折り目の支持を解除させることが可能となる。
用紙束載置面に用紙束が一束載置される毎に、載置された用紙束を用紙束搬送手段の用紙束の搬送方向と垂直な方向に搬送する搬送方向変換手段をさらに備えてもよい。この態様によれば、用紙束載置面における用紙束の載置位置のバラツキを抑制することにより用紙束載置面からの安定した用紙束の搬送を実現することができる。
折り目支持部により折り目側において用紙束の落下が規制されているときに、用紙束が斜めの状態となるよう用紙束の上方を支持する上方支持部材をさらに備えてもよい。この態様によれば、折り目支持部により折り目側において落下が規制されているときの用紙束の姿勢を画一的なものとすることができる。このため、折り目側の規制が解除されたときの用紙束の落下の姿勢も画一的なものとすることができ、用紙束載置面に接地するときの用紙束の姿勢のバラツキを抑制することができる。なお、この上方支持部材は、用紙束の上端部からの支持幅が調整可能に設けられてもよい。
本発明によれば、折り目と平行な方向に搬送された用紙束を用紙束載置面に載置するときにおける、用紙束の載置位置のバラツキを簡易な構成によって抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10の全体的な構成を示す斜視図である。用紙束搬送装置10は、第1用紙束搬送装置12、および第2用紙束搬送装置14を有する。
図1は、第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10の全体的な構成を示す斜視図である。用紙束搬送装置10は、第1用紙束搬送装置12、および第2用紙束搬送装置14を有する。
第1用紙束搬送装置12は、用紙束形成装置16および搬送方向変換装置18を有する。用紙束形成装置16は、例えば新聞など折りたたまれた用紙束(以下、「第1用紙束」という)を折り目と平行に搬送しながら、例えば広告など別の用紙束(以下、「第2用紙束」という)を第1用紙束の間に挿入して用紙セットを形成し、形成された用紙セットを第1用紙束の折り目と平行に搬送する。搬送方向変換装置18は搬送方向変換機構36を有する。搬送方向変換機構36は、用紙束形成装置16から搬送される用紙セットの搬送方向を、折り目と平行な方向から折り目に向かう方向に変換する。第2用紙束搬送装置14は変換された用紙束搬送方向に用紙セットを搬送して積載し、積載された用紙セットをさらに搬送する。以下、用紙束搬送装置10の動作手順の図2および図3に関連して概説する。
図2は、第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10の前面図である。第1用紙束搬送装置12は、用紙束形成装置16および搬送方向変換装置18を備える。用紙束形成装置16は、第1用紙束収容部26、第1用紙束セット機構28、用紙束搬送機構30、第2用紙束収容部32、および第2用紙束セット機構34を有する。
第1用紙束収容部26は、第1用紙束を積載した状態で収容する。第1用紙束セット機構28は、吸着パッド(図示せず)および搬送ローラ(図示せず)を有する。吸着パッドは、第1用紙束収容部26に積載された第1用紙束のうち最下位の第1用紙束を一部ずつ順次取り出し、搬送ローラは、吸着パッドによって取り出された第1用紙束を順次搬送する。このとき搬送ローラは、第1用紙束を、以下に記載する折り目ガイド部材40の折り目ガイド面40aに第1用紙束の折り目が当接するまで、以下に記載するガイド板38の上面に沿って下方に搬送する。
用紙束搬送機構30は、ガイド板38、折り目ガイド部材40、チェーン50、ブロック52、およびスプロケット54を有する。ガイド板38は、搬送ローラの下方には、装置手前側に進むにしたがって斜めに下降するように配置された平板状のガイド板38が、第1用紙束搬送装置12の左右方向の長さにわたって設けられている。搬送ローラは、取り出された第1用紙束をこのガイド板38に沿って下降させるよう搬送する。ガイド板38は、第1用紙束が折り目と平行な方向に搬送されるときに、第1用紙束の装置後方側の移動を規制するガイド部として機能する。
ガイド板38の下端のさらに下方且つ装置手前側には、折り目ガイド部材40が用紙束形成装置16の左右方向の長さにわたって設けられている。折り目ガイド部材40は断面がL字状に形成された部材であり、一方の板状部が水平となるよう下方に配置され、他方の板状部が一方の板状部の装置手前側端部から上方に向かって垂直となるように配置される。水平な板上部の上面、および垂直な板状部の装置後方側の面には、第1用紙束の折り目が当接する折り目ガイド面40aが形成される。折り目ガイド面40aは、第1用紙束が折り目と平行な方向に搬送されるときに、第1用紙束の下方および装置手前側の移動を規制するガイド部として機能する。
スプロケット54は4つ設けられており、各々のスプロケット54にはチェーン50が噛合している。チェーン50には所定間隔毎にブロック52が固定されている。ブロック52が折り目ガイド面40aの上方且つ装置後方側において折り目ガイド面40aに近接するように、チェーン50が用紙束搬送装置10内に引き回される。スプロケット54はブロック移動モータ(図示せず)によって回転駆動される。スプロケット54が回転駆動されることによりチェーン50が移動し、ブロック52が折り目ガイド面40aに沿って搬送方向変換装置18に向かって装置右方向に進行する。折り目ガイド面40aに折り目が当接した第1用紙束は、ジョグ板(図示せず)などによって端部が整合された後、このブロック52に押接されて装置右方向に搬送される。
用紙束搬送装置10は、用紙束開き機構(図示せず)を有する。用紙束開き機構は、吸着パッド(図示せず)および開きガイド板を有する。吸着パッドおよび開きガイド板は、第1用紙束収容部26から取り出された用紙がブロック52によって搬送されるときの下流側に配置される。ブロック52によって搬送され用紙束開き機構に送り込まれた第1用紙束は、吸着パッドによって装置手前側に吸着されて引き込まれ、折りたたまれた装置手前側の部分と装置後方側の部分とが開かれる。ブロック52がさらに進行することによって、この第1用紙束の開かれた部分に開きガイド板が挿入され、第1用紙束は開かれた状態が維持される。
第2用紙束収容部32は、第2用紙束を積載した状態で収容する。第2用紙束セット機構34もまた、吸着パッド(図示せず)および搬送ローラ(図示せず)を有する。吸着パッドは、第2用紙束収容部32に積載された第2用紙束のうち最下位の第2用紙束を一部ずつ順次取り出し、搬送ローラは、吸着パッドによって取り出された第2用紙束を、用紙束開き機構によって開かれた状態の第1用紙束の間に搬送する。
こうして、用紙束形成装置16は、折りたたまれた第1用紙束の間に第2用紙束を挿入して用紙セットを形成する。ブロック52は、形成された用紙セットを、一方の側面がガイド板38の上面に案内され折り目が折り目ガイド面40aに案内された斜めの状態のまま、搬送方向変換装置18に搬送する。
図3は、第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10の右側面図である。搬送方向変換装置18に搬送された用紙セットは、搬送方向変換機構36によって搬送方向が折り目と平行な方向から折り目の向く方向へ変換される。搬送方向変換機構36による搬送方向の変換手順については後述する。
搬送方向変換機構36によって搬送方向が変換された用紙セットは、リフトアップ装置20に送り出される。リフトアップ装置20は、送り込まれた用紙セットを上昇させて用紙束積載装置22の上部に搬送する。用紙束積載装置22は用紙束積載テーブル23を有しており、用紙束積載テーブル23は昇降可能となっている。用紙束積載装置22は、用紙束積載テーブル23を上昇させた状態でリフトアップ装置20によって搬送された用紙セットを用紙束積載テーブル23の上面に載置し、用紙セットを載置する毎に用紙束積載テーブル23を用紙セットの厚み分下降させる。こうして用紙束積載装置22は、用紙束積載テーブル23に順次用紙セットを積載していく。
用紙束積載装置22は、用紙束積載テーブル23に積載された用紙セットの部数が所定部数に達すると、積載された用紙セットを用紙束移動テーブル24に搬送する。用紙束移動テーブル24には複数のローラが設けられており、用紙束移動テーブル24に搬送された用紙セットは、積載された状態においても作業者によって装置前後方向に容易に移動することができるようになっている。このように用紙束搬送装置10は、折りたたまれた第1用紙束の間に第2用紙束を挿入して用紙セットを形成し、形成された用紙セットを積載してユーザに供給する。
図4は、第1の実施形態に係る搬送方向変換機構36の構造を詳細に示す斜視図である。図4は、搬送方向変換機構36より装置左側且つ装置後方側から搬送方向変換機構36を見た図である。搬送方向変換機構36は、折り目支持ユニット60、上方支持部材68、用紙束載置台70、ストッパ72、バックジョグ部材74、及び搬送ローラ76を有する。
搬送方向変換機構36は、折り目と平行な方向から折り目の向かう方向へと用紙セットの搬送方向を変換するため、用紙束載置台70の上面の用紙束載置面70aに用紙セットを載置し、載置された用紙セットをバックジョグ部材74によって搬送ローラ76に押し進め、最終的に搬送ローラ76によって用紙セットをリフトアップ装置20に送り出す。しかし、搬送方向変換機構36へは、様々な厚みやコシの用紙セットが搬送される。このため用紙束形成装置16からブロック52によって搬送された用紙セットをそのまま自由落下させて用紙束載置面70aに載置させる場合、用紙セットの載置位置のバラツキを抑制することは困難である。第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10のように、用紙束載置面70aに用紙セットが載置される毎に、一部ずつ用紙セットを搬送する場合、用紙束載置面70aにおける用紙セットの載置位置に大きなバラツキが生じると、複数の搬送ローラ76に同時に用紙セットが送り込まれない場合が生じ、ジャムの要因となる可能性がある。
このため、第1の実施形態に係る搬送方向変換機構36は折り目支持ユニット60を有する。折り目支持ユニット60は、一対の折り目支持部材62、連結部材66、および回動軸64を有する。折り目支持部材62は、断面が略L字状となるよう板金を曲げ加工して設けられる。折り目支持部材62の各々の曲げ内側の面には、折り目支持面62aが設けられる。この折り目支持面62aに、用紙束形成装置16から側面が斜めの状態のまま搬送された用紙セット2の折り目が当接され支持される。
一対の折り目支持部材62は、各々の一方の面が平行に対向し、各々の他の面が一方の面から遠ざかるよう広がるように互いに配置された状態で、各々の両端が連結部材66によって連結される。連結部材66には、回動軸64が一対の折り目支持部材62の両端部から突出するように設けられる。
装置左側(図4における手前側)の回動軸64は、搬送方向変換装置18のフレーム(図示せず)に回動可能に支持される。装置右側(図4における奥側)の回動軸64は、伝達機構(図示せず)を介してユニット回動モータ(図示せず)に接続される。ユニット回動モータが作動することにより、伝達機構を介して折り目支持ユニット60が回動軸64を中心に回転駆動される。ブロック移動モータ108は、折り目支持ユニット60を回転させることにより、折り目支持面62aによる折り目の支持を解除して用紙セットを落下させる。したがってブロック移動モータ108は折り目支持解除手段として機能する。折り目支持ユニット60を回転させて用紙セット2を落下させる詳細な手順については後述する。
折り目支持ユニット60の上方且つ装置後方側には、上方支持部材68が設けられる。上方支持部材68は板状の部材であり、同一平面上に折り目支持ユニット60が位置するよう斜めに傾いた状態で搬送方向変換装置18のフレームにその両端が固定される。上方支持部材68は、折り目支持部材62により折り目側において用紙セット2の落下が規制されているときに、用紙セット2の側面が斜めの状態となるよう用紙セット2の上方を支持する。このように上方支持部材68によって折り目支持ユニット60に搬送された用紙セット2の上端を支持することにより、折り目支持部材62が搬送された用紙セット2の折り目を支持しているときに用紙セット2の反対側の端部が落下することを抑制することが可能となる。
なお、上方支持部材68は、折り目支持ユニット60に対して近接および離間する方向にガイドによって案内されることによりユーザによって移動可能とされている。上方支持部材68が折り目支持ユニット60に対して離れた位置にある場合、折り目支持ユニット60を回転させることにより用紙セット2は上方支持部材68からも落下しやすくなるが、上方支持部材68と折り目支持ユニット60とが離れているため、用紙セット2のコシが弱い場合は用紙セット2が上方支持部材68上に搬送されたときに用紙セット2の中央が湾曲し、画一的な姿勢による折り目支持ユニット60の落下が困難となる場合がある。ユーザは、搬送する用紙セット2の折り目から反対側の端部までの長さ、および用紙セット2の厚みやコシなどに応じて上方支持部材68の位置を調整し、所望の位置でローレットネジなどで上方支持部材68の位置を固定する。このように上方支持部材68が移動可能に構成されることにより、上方支持部材68に支持されているときの用紙セット2の上端部からの支持幅を調整可能とすることができ、用紙セット2の厚みやコシに適した支持幅を実現することができる。
折り目支持ユニット60の下方且つ装置後方側には、用紙束載置台70が設けられる。用紙束載置台70の上面には用紙セットが載置される水平面である用紙束載置面70aが形成されている。用紙束載置面70aの装置前方側には、ストッパ72を挿通させるためのストッパ挿通孔70bが複数(第1の実施形態では2つ)設けられている。
これら複数のストッパ挿通孔70bの各々には、ストッパ72が挿通される。ストッパ72は、単一のまたはストッパ72毎に設けられたストッパソレノイド(図示せず)に結合されている。ストッパ72の各々は、ストッパソレノイドがオンにされることにより用紙束載置面70aより上方に突出させられ、ストッパソレノイドがオフにされることにより用紙束載置面70aより下方に退出させられる。
バックジョグ部材74は、用紙束載置面70aの装置後方側に配置される。バックジョグ部材74は装置前後方向に垂直に広がる平面部を有し、その平面部の上端から装置後方に向かって傾くテーパー部が形成されている。バックジョグ部材74はラックネジ機構などを介してバックジョグ移動モータ(図示せず)に接続されており、バックジョグ移動モータが作動することによって装置前後方向に移動させられる。
ここで、搬送方向変換機構36などに設けられるアクチュエータの制御方法について、図5に関連して説明する。図5は、第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10のうち搬送方向変換機構36の動作に関連する構成要素の機能ブロック図である。用紙束搬送装置10は内部に電子制御部100を備える。電子制御部100は、各種演算処理を実行するCPU102、各種制御プログラムを格納するROM104、およびデータ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM106を有する。
ブロック移動モータ108、ユニット回動モータ110、ストッパソレノイド112、およびバックジョグ移動モータ114は電子制御部100に接続されている。電子制御部100は、駆動パルスを供給することによりモータ軸が所定角度または所定回転数だけ回転するよう、ブロック移動モータ108、ユニット回動モータ110、およびバックジョグ移動モータ114の各々の作動を制御する。また電子制御部100は、ストッパソレノイド112への電力の供給および供給停止を制御することにより、ストッパソレノイド112のオンオフを制御する。
ここで、折り目支持ユニット60が用紙セットを落下させる手順を図6(a)〜図6(c)に関連して説明する。図6(a)〜図6(c)は、折り目支持ユニット60を左側から折り目ガイド面40aに案内される用紙セットの折り目と平行な方向に見た図である。
電子制御部100は、ブロック移動モータ108の作動タイミングに基づいて、用紙セットが用紙束形成装置16から搬送方向変換機構36に搬送されるタイミングを算出する。電子制御部100は、図6(a)に示されるように、搬送方向変換機構36に用紙セットが搬送されるタイミングにおいて、一方の折り目支持部材62のL字状の折り目支持面62aの2つの面のうち縦方向に広がる面が略鉛直となるように広がる回転位置で、折り目支持ユニット60を保持する。以下、折り目支持ユニット60のこの回転位置を待機位置という。折り目支持部材62の断面のL字は直角よりもわずかに鋭角となっており、このため待機位置における折り目支持面62aの横方向に広がる面は、縦方向に広がる面との交点から遠ざかるにしたがって上昇するよう微小に傾斜する。このような微小な傾斜が設けられることによって、折り目支持面62aを用紙セット2が摺動しているときに用紙セット2が折り目支持面62aから脱落することが抑制されている。
折り目支持ユニット60がこのような待機位置に保持されている状態で、折りたたまれた第1用紙束4の間に第2用紙束6が挿入され形成された用紙セット2が、折り目ガイド面40aに折り目が案内され用紙セット2が斜めとなったまま折り目支持ユニット60に搬送される。折り目支持ユニット60は、用紙束形成装置16の折り目ガイド面40aと折り目支持部材62の一方の折り目支持面62aとが用紙セットの折り目と平行な方向に見て概ね重なり合う様に搬送方向変換装置18内に配置されている。なお、第1の実施形態では、折り目ガイド面40aから折り目支持面62aへの用紙セット2の円滑な搬送を考慮して、折り目支持ユニット60が待機位置にある場合、折り目支持面62aの2つの面は、折り目ガイド面40aの2つの面より微小にL字の外側方向に配置される。このため折り目が折り目ガイド面40aに当接して搬送された用紙セット2は、折り目支持ユニット60に搬送されることにより折り目が折り目支持面62aに当接する。こうして折り目支持面62aは、用紙セット2が斜めの状態のまま、用紙束形成装置16から搬送された用紙セット2の折り目側の落下を規制し、用紙セット2の折り目を支持する。
電子制御部100は、ブロック移動モータ108に供給した駆動パルスを利用してブロック52の位置を算出し、算出したブロック52の位置をさらに利用して、用紙セット2が搬送方向変換機構36に完全に搬送されたか否かを判定する。なお、用紙束形成装置16と搬送方向変換機構36との間に光学センサなどの通過センサが設けられていてもよい。この場合、電子制御部100は通過センサの検出結果を利用して用紙セット2が搬送方向変換機構36に完全に搬送されたか否かを判定する。
用紙セット2が搬送方向変換機構36に完全に搬送された場合、用紙セット2の折り目が全長にわたって折り目支持面62aに当接しているはずであり、電子制御部100は、折り目支持面62aによる用紙セット2の折り目の支持を解除して用紙セット2の折り目側を落下させるべく、ユニット回動モータ110を作動させる。このとき電子制御部100は、用紙セット2を支持する折り目支持面62aが下方に移動する方向に折り目支持ユニット60を回転駆動させるよう、ユニット回動モータ110を作動させる。これによって、図6(b)に示されるように、折り目支持部材62に折り目が当接して支持されていた用紙セット2の折り目側が落下する。折り目側が落下した用紙セット2は、折り目側と他方の端部も上方支持部材68上を摺動して落下し、用紙セット2全体が用紙束載置面70aに落下する。
用紙セット2を落下させると、電子制御部100は、図6(c)に示されるように、図6(a)に示される折り目支持ユニット60の回転位置から180°回転させた位置で折り目支持ユニット60を再び保持し、次に用紙セット2が折り目支持ユニット60に搬送された場合に、前回用紙セットの折り目を支持していた折り目支持面62aとは別の折り目支持面62aによって搬送された用紙セット2の折り目を支持させる。第1の実施形態に係る折り目支持ユニット60は、このように用紙セット2の折り目を支持する折り目支持面62aが回動軸64を中心に複数(第1の実施形態では2つ)環状に配置されている。このように折り目支持面62aが複数環状に配置されることによって、折り目支持ユニット60を一回転させることなく用紙セット2を折り目支持ユニット60に搬送させることが可能となり、用紙セット2を用紙束載置面70aに落下させる生産性を向上させることができる。なお、折り目支持面62aを環状配置させる数は2つに限られないことは勿論であり、折り目支持面62aは、たとえば1つだけでもよく、たとえば3つ、または4つが環状に配置されていてもよい。
図4に戻る。折り目支持ユニット60から落下した用紙セット2は、用紙束載置面70aに載置される。電子制御部100は、用紙セット2を落下させるべく折り目支持ユニット60を回転させる前に、ストッパソレノイド112をオンにすることによりストッパ72を用紙束載置面70aより上方に突出させる。これにより、用紙束載置面70aに載置された用紙がバックジョグ部材74によって後端が整合されることなく、例えば第2用紙束から、その中に挿入された第1用紙束がはみ出すことなく搬送ローラ76に進入することが抑制される。
電子制御部100は、折り目支持ユニット60を回転させたタイミングから、用紙セット2が落下して用紙束載置面70aに既に載置されたと考えられる所定時間を経過したタイミングで、ストッパソレノイド112をオフにしてストッパ72を用紙束載置面70aの下方に退出させる。次に電子制御部100は、バックジョグ部材74を装置前方に移動させ、用紙束載置面70aに載置された用紙セット2の後端がこれから搬送する搬送方向に対して垂直となるよう、用紙セット2の傾きを低減させながら、用紙束載置面70aに載置された用紙セット2を搬送ローラ76に送り込む。搬送ローラ76は常に回転しており、送り込まれた用紙セット2をリフトアップ装置20に搬送する。したがって、バックジョグ部材74および搬送ローラ76は、用紙束載置面70aに載置された用紙セット2を用紙束形成装置16の用紙セット2の搬送方向と垂直な方向に搬送する搬送方向変換手段として機能する。このように搬送方向を変換する用紙束搬送装置10では、折り目支持ユニット60によって用紙束載置面70aに載置される用紙セット2の載置位置のバラツキが抑制されることから、用紙セット2の搬送方向を変換することによるジャムを抑制することが可能となる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る搬送方向変換機構36に設けられる折り目支持部材78および押し出しユニット80の構成を示す斜視図である。図7は、搬送方向変換機構36より装置左側且つ装置後方側から搬送方向変換機構36を見た図である。なお、第3の実施形態に係る用紙束搬送装置10の構成は、特に言及しない限りは第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10の構成と同様である。
図7は、第2の実施形態に係る搬送方向変換機構36に設けられる折り目支持部材78および押し出しユニット80の構成を示す斜視図である。図7は、搬送方向変換機構36より装置左側且つ装置後方側から搬送方向変換機構36を見た図である。なお、第3の実施形態に係る用紙束搬送装置10の構成は、特に言及しない限りは第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10の構成と同様である。
第2の実施形態に係る用紙束搬送装置10は、折り目支持ユニット60の代わりに折り目支持部材78および押し出しユニット80を備える。折り目支持部材78は、板状の部材をL字状に曲げ成形して設けられる。このL字状の折り目支持部材78の内側の面に折り目支持面78aが設けられる。
折り目支持部材78は、折り目支持面78aの2つの面のうち縦方向に広がる面は略鉛直となるように広がるよう、曲げ成形された折り曲げ線の両端となる部分において搬送方向変換装置18のフレームに固定される。折り目支持部材78の断面のL字は直角よりもわずかに鋭角となっており、このため、折り目支持面78aの横方向に広がる面は、縦方向に広がる面との交点から遠ざかるにしたがって上昇するように微小に傾斜する。折り目支持部材78には、横方向に広がる部分の端辺から折り曲げ線を経て縦方向に広がる部分の途中にかけて切り欠き部78bが2箇所、折り曲げ線方向に所定の間隔を隔てて設けられている。この切り欠き部78bの用紙セットの搬送方向下流側の端辺には、折り目支持面78a上を用紙セットが摺動したときに引っかからないよう、切り欠き部78bの内側に進むにしたがってL字の折り目支持面78aの外側に進むよう傾斜する傾斜曲げ部78cが設けられる。
折り目支持部材78の下方には、押し出しユニット80が設けられる。押し出しユニット80は、回転軸82および押し出し部材84を有する。回転軸82は折り目支持部材78の折り曲げ線の一方の端部から他方の端部にわたる長さを有する。押し出し部材84は、円筒状の取付部に細長い四角柱が相互に180°の角度を成すように取付部に一体的に成形され設けられる。押し出し部材84は、取付部の挿通孔に回転軸82が挿通され回転軸82に固定される。このとき、押し出しユニット80が回転軸82を中心に回転しても押し出し部材84が折り目支持部材78に当接しないよう、回転軸82の軸方向位置のうち、折り目支持部材78の2つの切り欠き部78bの各々に対応する位置に押し出し部材84が固定される。
回転軸82は搬送方向変換装置18のフレームに回転可能に支持される。回転軸82は電磁クラッチブレーキ(図示せず)を介してモータ(図示せず)に接続されている。このモータが作動することにより回転軸82が駆動され、押し出し部材84が押し出しユニット80を中心に回転する。
図8(a)〜図8(c)は、第2の実施形態に係る折り目支持部材78および押し出しユニット80を左側から折り目ガイド面40aに案内される用紙セットの折り目と平行な方向に見た図である。
回転軸82の径方向外側に延在する押し出し部材84の回転方向下流側の面に押し出し面84aが設けられる。電子制御部100は、ブロック移動モータ108の作動タイミングに基づいて、用紙セットが用紙束形成装置16から搬送方向変換機構36に搬送されるタイミングを算出する。電子制御部100は、図8(a)に示されるように、搬送方向変換機構36に用紙セットが搬送されるタイミングにおいて、一方の押し出し部材84の押し出し面84aが折り目支持面78aよりわずかに回転方向上流側に位置する回転位置で押し出しユニット80を保持する。以下、押し出しユニット80のこの回転位置を待機位置という。
折り目支持部材78は、用紙束形成装置16の折り目ガイド面40aの2つの面と折り目支持面78aの2つの面が、それぞれ用紙セットの折り目と平行な方向に見て概ね重なり合う様に搬送方向変換装置18内に配置されている。なお、第2の実施形態においても、折り目ガイド面40aから折り目支持面78aへの用紙セット2の円滑な搬送を考慮して、折り目支持面78aの2つの面が折り目ガイド面40aの2つの面より微小にL字の外側方向に位置するよう折り目支持部材78が配置されている。折り目ガイド面40aに折り目が当接した状態で搬送された用紙セット2は、折り目支持ユニット60に搬送されることにより次に折り目が折り目支持面78aに当接する。こうして折り目支持面78aは、用紙セット2が斜めの状態のまま、用紙束形成装置16から搬送された用紙セット2の折り目側の落下を規制し、用紙セット2の折り目を支持する。
用紙セット2が搬送方向変換機構36に完全に搬送された場合、電子制御部100は、折り目支持面78aによる用紙セット2の折り目の支持を解除して用紙セット2の折り目側を落下させるべく、用紙セット2を折り目支持部材78から押し出す方向に押し出し面84aが回転するよう、押し出しユニット80を駆動するモータを作動させる。これによって、図8(b)に示されるように、折り目支持部材78に折り目が当接して支持されていた用紙セット2の折り目側が落下する。
用紙セット2を落下させると、電子制御部100は、図8(c)に示されるように、図8(a)に示される押し出しユニット80の回転位置から180°回転させた待機位置で押し出しユニット80を再び保持し、次に折り目支持部材78に用紙セットが搬送された場合に、前回に用紙セット2を押し出したときとは異なる押し出し面84aで用紙セット2を押し出す。
第2の実施形態に係る押し出しユニット80の押し出し部材84は、回転軸82を中心に複数(第2の実施形態では2つ)環状に配置されている。このように押し出し面84aが複数環状に配置されることによって、押し出しユニット80を一回転させることなく押し出し面84aを待機位置に位置させることが可能となり、用紙セット2を用紙束載置面70aに落下させる生産性を向上させることができる。なお、押し出し面84aを環状配置させる数は2つに限られないことは勿論であり、たとえば1つだけでもよく、たとえば3つ、または4つが環状に配置されていてもよい。
このように用紙セット2を押し出す押し出し部材84を折り目支持部材78とは別に設けることにより、折り目支持部材78を回転させる必要がなくなるため、折り目支持部材78をフレームに固定することが可能となる。これによって押し出し部材84が用紙セット2を折り目支持部材78から押し出した後、押し出し部材84が再び待機位置となる前に折り目支持部材78に用紙セット2を搬送することが可能となり、用紙セット2の搬送方向の変換処理をより早めることが可能となる。
(第3の実施形態)
図9(a)〜図9(c)は、第3の実施形態に係る折り目支持ユニット60を左側から折り目ガイド面40aに案内される用紙セットの折り目と平行な方向に見た図である。なお、第3の実施形態に係る用紙束搬送装置10の構成は、特に言及しない限りは第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10の構成と同様である。
図9(a)〜図9(c)は、第3の実施形態に係る折り目支持ユニット60を左側から折り目ガイド面40aに案内される用紙セットの折り目と平行な方向に見た図である。なお、第3の実施形態に係る用紙束搬送装置10の構成は、特に言及しない限りは第1の実施形態に係る用紙束搬送装置10の構成と同様である。
第3の実施形態に係る搬送方向変換機構36は、折り目支持ユニット60の代わりに第1折り目支持部材90および第2折り目支持部材92を有する。第1折り目支持部材90および第2折り目支持部材92はそれぞれ板状に形成される。第1折り目支持部材90は全体が水平となるよう搬送方向変換装置18のフレームにその両端が固定される。第1折り目支持部材90の上面には、用紙セット2の折り目を支持する第1折り目支持面90aが形成される。第2折り目支持部材92は第1折り目支持部材90の上方に全体が鉛直となるよう配置される。第2折り目支持部材92の装置後方側の面には、用紙セット2の折り目を支持する第2折り目支持面92aが形成される。第2折り目支持部材92はラックギヤ機構などを介して支持部材移動モータ(図示せず)に接続されており、支持部材移動モータが作動することにより、左右方向に移動する。
電子制御部100は、ブロック移動モータ108の作動タイミングに基づいて、用紙セットが用紙束形成装置16から搬送方向変換機構36に搬送されるタイミングを算出する。電子制御部100は、図9(a)に示されるように、搬送方向変換機構36に用紙セットが搬送されるタイミングにおいて、第1折り目支持部材90の装置前方側端部近傍の位置に第2折り目支持部材92を保持する。
第2折り目支持部材92がこのような位置に保持されている状態で、用紙セット2が、折り目ガイド面40aに折り目が案内され用紙セット2が斜めとなったまま第1折り目支持部材90および第2折り目支持部材92に搬送される。第1折り目支持面90aおよび第2折り目支持面92aは、この状態において用紙束形成装置16の折り目ガイド面40aと、用紙セットの折り目と平行な方向に見て重なり合う様に配置されている。このため搬送された用紙セット2の折り目は第1折り目支持面90aおよび第2折り目支持面92aに当接する。こうして第1折り目支持面90aおよび第2折り目支持面92aは、用紙セット2が斜めの状態のまま、用紙束形成装置16から搬送された用紙セット2の折り目側の落下を規制し、用紙セット2の折り目を支持する。
用紙セット2が搬送方向変換機構36に完全に搬送された場合、用紙セット2の折り目が全長にわたって第1折り目支持面90aおよび第2折り目支持面92aに当接しているはずであるから、電子制御部100は、第1折り目支持面90aおよび第2折り目支持面92aによる用紙セット2の折り目の支持を解除して用紙セット2の折り目側を落下させるべく、第2折り目支持部材92を装置後方に移動させるよう支持部材移動モータを作動させる。これによって、折り目が第1折り目支持面90aおよび第2折り目支持面92aに当接して支持されていた用紙セット2は、図9(b)に示されるように、第1折り目支持部材90と当接しない位置まで押し出され、折り目側が下方に落下する。したがって第2折り目支持部材92および支持部材移動モータは、用紙セット2の折り目の支持を解除して用紙セット2の折り目側を落下させる支持解除手段として機能する。用紙セット2を落下させると、電子制御部100は、図9(c)に示されるように、図9(a)に示される第2折り目支持部材92の位置に再び戻す。なお、支持部材移動モータのかわりにソレノイドが用いられてもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
ある変形例では、上方支持部材は、板状の部材ではなく回転可能な軸状の部材を有する。このように上方支持部材に回転可能な部材を採用することにより、上方支持部材に支持された用紙セットをスムーズに落下させることが可能となる。なお、この場合も上方支持部材は、折り目支持ユニット60に近接および離間する方向に移動可能に構成されていてもよい。
10 用紙束搬送装置、 18 搬送方向変換装置、 36 搬送方向変換機構、 38 ガイド板、 40 折り目ガイド部材、 40a 折り目ガイド面、 52 ブロック、 60 折り目支持ユニット、 62 折り目支持部材、 62a 折り目支持面、 68 上方支持部材、 70 用紙束載置台、 70a 用紙束載置面、 100 電子制御部、 108 ブロック移動モータ、 110 ユニット回動モータ、 112 ストッパソレノイド、 114 バックジョグ移動モータ。
Claims (5)
- 折りたたまれた用紙束を、折り目が下側となり側面が斜めとなった状態で折り目と平行な方向に搬送する用紙束搬送手段と、
搬送された用紙束の側面が斜めとなった状態のまま、搬送された用紙束の折り目を支持する折り目支持部と、
前記折り目支持部による折り目の支持を解除して用紙束を落下させる折り目支持解除手段と、
落下した用紙束を載置する用紙束載置面と、
を備えることを特徴とする用紙束搬送装置。 - 前記折り目支持解除手段は、前記用紙束搬送手段による用紙束の搬送方向と平行な軸を中心に前記折り目支持部を回転させることにより、前記折り目支持部による折り目の支持を解除して折り目側において用紙束を落下させることを特徴とする請求項1に記載の用紙束搬送装置。
- 前記折り目支持解除手段は、前記折り目支持部と当接しない位置まで用紙束を押し出すことにより、前記折り目支持部による折り目の支持を解除して折り目側において用紙束を落下させることを特徴とする請求項1に記載の用紙束搬送装置。
- 前記用紙束載置面に用紙束が一束載置される毎に、載置された用紙束を前記用紙束搬送手段の用紙束の搬送方向と垂直な方向に搬送する搬送方向変換手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の用紙束搬送装置。
- 前記折り目支持部により折り目側において用紙束の落下が規制されているときに、用紙束が斜めの状態となるよう用紙束の上方を支持する上方支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の用紙束搬送装置。
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JP2006323147A JP2008137735A (ja) | 2006-11-30 | 2006-11-30 | 用紙束搬送装置 |
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CN114468701A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-05-13 | 北京交通大学 | 一种基于栓绑法的拉力可自动调节及监测的文物固定装置 |
-
2006
- 2006-11-30 JP JP2006323147A patent/JP2008137735A/ja active Pending
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CN114468701B (zh) * | 2021-12-27 | 2023-08-15 | 北京交通大学 | 一种基于栓绑法的拉力可自动调节及监测的文物固定装置 |
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