JP2007126288A - シート整合装置、シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート整合装置、シート処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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和哉 筒井
Shingo Matsushita
慎吾 松下
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Abstract

【課題】装置の小サイズ化と省スペース化を図る。
【解決手段】搬送されてきたシート部材Sを整合する整合手段を備えたシート整合装置において、前記整合手段がシート部材搬送方向の整合を行う後端フェンス6と、シート部材搬送方向と直交する方向の整合を行うジョガー5とからなり、前記シート部材Sの後端部が当接し、整合される前記後端フェンス6の当接部が略水平な面(水平部6a)からなる。また、この水平部6aを挟んでシート部材Sを垂直に保持する垂直部6bが設けられ、シート部材Sの束の下端側を略垂直な状態に保持してシート部材の後端部を揃える。
【選択図】図2

Description

本発明は搬送されてきたシート部材(記録紙、転写紙、OHPシートなどのシート状記録媒体全般を指す)の端部を整合するシート整合装置、このシート整合装置を備えたフィニッシャやソータ等のシート処理装置及びこのシート処理装置を備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置から搬送されてきた用紙などのシート部材に対して綴じ動作や折り動作を行うには用紙が揃えられている必要があり、また、ユーザがシート部材を纏める場合においてもシート部材が揃えられていることが好ましい。そのため、画像形成装置の下流側に位置するシート処理装置においては、シート部材を揃えるシート整合装置が設けられていることが一般的である。例えば特許文献1ないし4においては、シート整合装置、特にシート搬送方向の揃え動作を行う後端フェンスはシートを綴じるステープルトレイに付設されており、揃えた後、綴じられて排紙トレイに送られるようになっていた。したがって、シート処理装置にステープルトレイと排紙トレイの2つのトレイが設けられていた。
また、特許文献5には、シートを排出する排出手段と、前記排出手段より排出されたシートの排出方向上流側部分を支持する第1のトレイと、前記第1のトレイに上流側部分を支持されたシートの下流側部分を支持する、縦方向に移動可能な第2のトレイと、前記第1のトレイに上流側部分を支持されたシートを綴じる綴じ手段と、綴じられたシートを前記第2のトレイに移動させる移動手段と、を有し、前記第1及び第2のトレイは、上流側部分が低くなるように傾斜していて、前記排出手段により排出されるシートは前記傾斜に沿って前記綴じ手段方向に移動して整合することを特徴とするシート後処理装置が開示され、この中で、前記排出手段が、綴じモードの場合も非綴じモードの場合もシートを第1のトレイと第2のトレイに跨るように排出することも開示されている。
更に特許文献6には、画像形成部から排出された用紙に綴じ又はパンチング等の後処理を施すための用紙後処理装置において、前記画像形成部から排出された用紙を整合するための用紙寄せパドル及び用紙整合板を少なくとも有する1個の編集トレイと、前記編集トレイの後端部に設置された用紙後処理機と、前記編集トレイから排出される用紙を積載するための積載トレイと、前記編集トレイで整合(セット)された用紙を前記積載トレイに排出するセット排出ローラとを備え、前記編集トレイ上の用紙の一端が前記積載トレイに接するように構成され、かつ、前記画像形成部から排出される用紙を前記用紙後処理機による後処理の有無にかかわらず前記編集トレイを介して前記積載トレイにセット排出することを特徴とする用紙後処理装置が開示されている。
特許第2783326号公報 特許第2783327号公報 特許第3617926号公報 特許第3655407号公報 特公平8−9451号公報 特許第3284782号公報
ところで、前記特許文献1ないし4に記載された発明では、綴じ作業を行うための専用の構成部材としてステープルトレイユニットが設けられており、用紙の整合を行うだけであっても綴じるために設けられた構成を使用しなければならなかった。また、シート部材を揃えるステープルトレイユニットの形状や傾斜角については特に記載はなく、添付図から判断すると垂直ではない適当な傾斜を持った平面からなる部材によって構成されている。前記ステープルトレイは用紙の揃えを行わないモード時は全く使用されず、無駄な構成や存在となっている。また、シート部材を水平に近い状態で寝かせて揃え作業を行う場合、シート部材の自重による移動はなく戻しコロ等のシート部材移動部材が必要となる。したがって、シート部材を確実に移動するための構成部材数が増える。それに伴い、部品点数の増加、構成の複雑化、機械質量の増加、動作音の増大、コストアップを招くことになる。更に、シート部材移動部材によってシート部材が一度揃えられたとしても、機械の振動等で再び乱れる懸念がある。そのため、一度揃えられたシート部材が機械の振動等で再び乱れないようにシート部材を保持する部材を追加すればよいが、その分部品点数の増加、構成の複雑化、機械質量の増加、コストアップを招くことになる。加えて、大サイズのシート部材も同様に水平に近い状態で寝かせるため、機械のサイズも大型化する。
特許文献5記載の発明では、シート部材が第1のトレイと第2のトレイに跨りかつ搬送上流側が低くなる様に傾斜して積載されるが、綴じモードの場合も非綴じモードの場合もシートを第1のトレイと第2のトレイに跨って排出するように構成され、省スペース化の観点から見ると十分ではない。
特許文献6記載の発明では、編集トレイ上の用紙の一端が積載トレイに接すると記載されているが、各トレイ間の角度等位置関係の記載はなく、機械の小サイズ化に対しては搬送上流側トレイの存在スペースが必要であり、省スペースの観点から見ると十分ではない。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、装置の小サイズ化と省スペース化を図ることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、搬送されてきたシート部材を整合するシート整合装置において、第1の支持部材と第2の支持部材とを備え、前記シート部材の整合時に当該シート部材の搬送方向上流側の端部を前記第1の支持部材に当接させ、前記シート部材のその他の部分を前記第2の支持部材で支持することを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記第1の支持部材が支持部と当該支持部から分離した第1の案内部とを含み、前記支持部には前記シート部材の搬送方向上流側の端部が当接する当接部が設けられていることを特徴とする。
第3の手段は、第1又は第2の手段において、前記第1の支持部材の前記シート部材の搬送方向上流側の端部が当接する当接部が、水平方向から立ち上がり側に30°、立ち下がり側に20°の範囲の角度に設定されていることを特徴とする。
第4の手段は、第1ないし第3のいずれかの手段において、前記当接部上で前記シート部材の上流側端部を略垂直な状態で支持する略垂直な面を備えていることを特徴とする。
第5の手段は、第1ないし第3のいずれかの手段において、前記支持部が前記当接部上にシートを案内する第2の案内部を備えていることを特徴とする。
第6の手段は、第5の手段において、前記第2の案内部が前記当接部の端部又は両端部から立ち上がり、前記シート部材の搬送方向上流側の端部が当接したときに当該端部を前記当接部に導くことを特徴とする。
第7の手段は、第6の手段において、前記立ち上がり部が前記当接部に一体又は密着して設けられていることを特徴とする。
第8の手段は、第1ないし第7のいずれかの手段において、前記シート部材が前記第1の支持部材の前記当接部側に移動する際、前記当接部側に前記シート部材を案内する第1のガイド手段を備えていることを特徴とする。
第9の手段は、第1ないし第8のいずれかの手段において、前記シート部材が前記第1の支持部材段の前記当接部側に移動する際、前記当接部側に前記シート部材を案内する第2のガイド手段を有する整合手段を備えていることを特徴とする。
第10の手段は、第9の手段において、前記第2のガイド手段は前記シート部材が通過するときに当該シート部材より搬送方向上流側に位置することを特徴とする。
第11の手段は、第9の手段において、前記第2のガイド手段は前記シート部材が通過するときに当該シート部材より搬送方向下流側に位置することを特徴とする。
第12の手段は、第9の手段において、前記第2のガイド手段は前記シート部材が通過するときに当該シート部材より搬送方向上流側及び下流側にそれぞれ位置することを特徴とする。
第13の手段は、第12の手段において、前記シート部材より搬送方向上流側及び下流側にそれぞれ位置する前記第2のガイド手段の間隔が、搬送方向上流側が搬送下流側より狭い幅に設定されていることを特徴とする。
第14の手段は、第1ないし第13のいずれかの手段において、前記第2の支持部材上に搬送され、積載された前記シート部材を前記第2の支持部材上から前記第1の支持部材の前記当接部側に搬送する戻し手段を備えていることを特徴とする。
第15の手段は、第1ないし第14のいずれかの手段において、前記当接部上で整合されたシート部材の束を前記第2の支持部材上に移送する移送手段を備えていることを特徴とする。
第16の手段は、第1ないし第15のいずれかの手段において、前記シート部材が前記第1及び第2の支持部材によって湾曲した状態で支持され、前記整合手段は前記湾曲した部分に当接して前記シート部材を整合することを特徴とする。
第17の手段は、第1ないし第16のいずれかの手段において、前記当接部の上面が前記シート部材が当接する当接面であることを特徴とする。
第18の手段は、第1ないし第17のいずれかの手段に係るシート整合装置をシート処理装置が備えていることを特徴とする。
第19の手段は、第18の手段において、前記第1の支持部材に支持されたシート部材束を綴じる綴じ手段を備えていることを特徴とする。
第20の手段は、第19の手段において、前記綴じ手段は綴じ針を前記シート部材の搬送方向上流側の端部が当接する当接部に平行に打ち込むことを特徴とする。
第21の手段は、第19又は第20の手段において、前記綴じ手段がシート部材搬送方向に直交する方向に移動可能に設けられ、前記綴じ手段には綴じ動作時にシート部材束の端部が位置するとともに、移動時に前記第1の支持部材との干渉を防止するための凹溝が設けられていることを特徴とする。
第22の手段は、第1ないし第17のいずれかの手段に係るシート整合装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
第23の手段は、第18ないし第21のいずれかの手段に係るシート処理装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態において、シート部材は符号Sに、第1の支持部材は後端フェンス6に、第2の支持部材は排紙トレイ4に、整合手段はジョガー5に、当接部は後端フェンスの水平部6aに、当接面は符号6a′に、略垂直な面は後端フェンスの垂直部6bに、第1のガイド手段は揃えガイド板9に、第2のガイド手段は第1のガイド31及び第2のガイド41に、戻し手段は戻しコロ21に、移送手段は放出リンク7に、第1の案内部は後端フェンス6の湾曲部6cに、支持部は後端フェンスの水平部6a及び垂直部6bに、第2の案内部は下流側のガイド部6bF及び上流側のガイド部6bRに、綴じ手段はステープラ51に、凹溝は符号54に、シート処理装置はシート部材後処理装置2に、画像形成装置は符号1にそれぞれ対応する。
本発明によれば、シート部材の後端部が当接し、整合される第1の整合部材の当接部が略水平な面に設定されていることからシート部材の後端部が略垂直になり、中間部が湾曲してシート部材の揃え動作が行われるので、水平方向に寝かされた状態で揃え動作が行われる場合に比べて装置の小サイズ化と省スペースを図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において各実施形態について共通する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
<第1の実施形態>
図1はシート処理装置としてのシート部材後処理装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す図である。同図から分かるようにシート部材後処理装置は、画像形成装置の排紙側の側部に設けられ、画像形成済みのシート部材に対して整合動作(用紙揃え動作)、穿孔、綴じなどの処理、いわゆる後処理を施す。図1はこのうち整合動作を行う部分のみ図示している。
図2はシート部材後処理装置2の概略を示す図である。シート部材後処理装置2は入口ローラ3、入口ガイド板3a、排紙トレイ4、ジョガー5、後端フェンス6及び放出リンク7を備えている。画像形成装置1から排紙されたシート部材は入口ガイド板3aに沿って入口ローラ3のニップに進入し、入口ローラ3は入口ガイド板3aに沿って搬入されてきたシート部材を受け入れ、シート部材後処理装置2内へ搬送し、その後、後述する排紙トレイ4又はジョガー5のシート部材積載部上へ排出する。排紙トレイ4は本実施形態ではシート部材搬送方向下流側が上流側よりも水平方向から所定の角度高くなるように傾斜しており、下側、ここではシート部材搬送方向上流側にジョガー5が位置している。ジョガー5はシート部材の端面を両側から押して、シート部材搬送方向と直交する方向(横方向)の揃えを行うものであり、シート部材の手前側を揃える前ジョガー5aとシート部材の後側を揃える後ジョガー5bとで対となっている。ジョガー5はシート部材後処理装置の前後方向に配置された2本の案内棒8に支持され、この案内棒8の軸方向に沿ってシート部材搬送方向と直交する方向に移動可能である。
後端フェンス6はシート部材S(図4参照)の搬送方向(縦方向)の揃えを行うものであり、前記ジョガー5の更に下側(シート部材搬送方向上流側)に設けられている。傾斜面に設定された排紙トレイ4あるいはジョガー5上へ排出されたシート部材Sは、自身の自重で後端フェンス6へ滑り落ち、シート部材Sの後端(シート部材搬送方向上流側の端部)が後端フェンス6に突き当たる。後端フェンス6のシート部材端部が突き当たる部分は略水平な水平部6aとなっている。したがって、この水平部6aが当接部として、また、当接する面が当接面としてそれぞれ機能する。
この後端フェンス水平部6aから略垂直に後端フェンス垂直部6bが設けられている。後端フェンス6の上部にはシート部材Sの後端を後端フェンス6の水平部6aに導く揃えガイド板9が配されている。後端フェンス6の下部には、放出リンク7が設けられており、支軸7aによって回転可能に支持されており、図2に示す水平位置から排紙トレイ4の後端位置までが回転範囲となっている。排紙トレイ4とジョガー5上に積載され、後端フェンス6に突き当てられたシート部材Sを排紙トレイ4上へ移動させる機能を有する。このように本実施形態では、シート部材Sは自重で後端フェンス6の水平部6aまで落下して後端を揃える必要があることから、排紙トレイ4は、少なくともシート部材Sが自重で落下して前記水平部6aに当接するに足る角度以上にシート部材搬送方向下流側が上流側よりも高くなるように傾斜させてある。
なお、後端フェンス6の水平部6aは本実施形態及び以降に述べる実施形態においても水平に設けられているが、図8に示すように水平方向Hから立ち上がり方向に0°<α<30°(α)、立ち下がり方向に0<β<20°(β)の範囲に設定することができる。なお、水平部aの角度は水平(α=β=0)若しくは0°<α<15°の範囲が好適である。
図3は図2のA方向矢視図である。図3には、入口ローラ3、前ジョガー5a、案内棒8及び揃えガイド9の関係が図示されている。前ジョガー5aは小ザイズシート部材の整合動作のため搬送中心へ移動する必要があり、そのため揃えガイド板9は前ジョガー5a移動スペース確保のため切り欠き部9aが設けられている。後ジョガー5bの移動スペースについても同様である。そのため、大サイズのシート部材を揃える場合には、シート部材の中央部のみが揃えガイド板9に当接し、後端フェンス6側に案内されることになる。また、揃えガイド板9の入口ローラ3配設部は入口ローラ3との干渉を避けるために切り欠かれている。
図4ないし図8は本実施形態におけるシート部材の揃え動作を示す図である。図4は画像形成装置1から排出されたシート部材Sが、入口ローラ3に挟持され、排紙トレイ4へ排紙されている状態を示している。図5は入口ローラ3から送り出され、排紙トレイ4上へ排紙されたシート部材Sが排紙トレイ4の傾斜により自重で後端フェンス6側へ滑り落ちる状態を示している。ここでは、シート部材Sの後端が後端フェンス6の湾曲部6cに当接しているが、この湾曲部6cは、そのカーブに沿って水平部6a側にスムーズに滑り落ちるように設定されている。
図6はシート部材Sが図5の状態から更に落下してその後端が後端フェンス垂直部6b間に入り、後端フェンス水平部6aに突き当たって搬送方向の揃えが行われる状態を示す。図7は図4の排紙トレイ部分を簡略的に示した図である。図7において、シート部材Sの側面から予め設定された距離離れた位置で待機していたジョガー5が図中の矢印方向に往復運動してシート部材Sの側面(側端)を押して横揃えを行う。なお、ジョガー5の整合動作として、前ジョガー5aあるいは後ジョガー5bの一方のみが動作する場合、前ジョガー5aと後ジョガー5bの両方が動作する場合があるが、本実施形態ではいずれでもよく、特に限定するものではない。図8はジョブの指定枚数分を図4ないし図7の動作が繰り返された後、シート部材Sが放出リンク7の回転によって押し出され、排紙トレイ4方向へ移動されている状態を示している。この図から分かるように、放出リンク7はシート部材Sの後端部の前記後端フェンス6の水平部6aにおいて後端揃えが行われた用紙束を排紙トレイ4方向に押し上げている。なお、放出リンク7は図示しないモータ及びモータによって駆動される減速機構によって前記支軸7aを駆動することにより図8矢印方向に回転し、動作が終了すると、反矢印方向に回転し、水平位置まで戻る。
以上のように本実施形態によれば、
1)図6に示すようにシート部材Sの後端部を略垂直に立てて後端フェンス6の水平部6aに積載するので、シート部材Sの自重を利用して揃えることができる。
2)シート部材Sを移動させる移動部材やシート部材Sを保持する保持部材は特に必要としないので、部品点数の増加、構成の複雑化、機械質量の増加、動作音の増大、コストアップを招くことがない。
3)大サイズのシート部材Sも後端部を立てて積載するので、機械の小サイズ化が可能となり省スペースが実現できる。
4)排紙トレイ4を少なくともシート部材Sが自重で戻ることができる角度以上の角度に立てるので、排紙トレイ4部分の投影面積を小さくすることが可能であり、省スペース化を促進することができる。
などの効果を奏する。
<第2の実施形態>
第1の実施形態のようにシート部材Sを立てて揃え作業を行う場合でも、表面摩擦の高いシート部材Sやカール等により変形したシート部材Sでは、シート部材Sが自重だけで揃え位置まで移動することが困難な場合がある。このように揃え位置まで移動することができないと、揃え精度が不十分となる。本実施形態は、このような点に対応したものである。
図9は本発明の第2の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。この第2の実施形態は、前述の第1の実施形態に対して戻しコロ21を追加し、シート部材の後端フェンスに対する落下動作をシートの自重のみに依存することなく機械的に行うようにしたものである。その他の各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、重複する説明は省略する。
戻しコロ21は、コロ22とアーム23とからなり、アーム23の一端にコロ22が組み付けられており、アーム23の他端は支軸24によって回転運動(揺動)可能に支持されている。図示しない駆動装置によってシート部材Sに対する接触動作及び離間動作が行われる。また、コロ22についても図示時計方向に駆動する駆動機構が設けられており、コロ22がシート部材Sに当接したときには、コロ22の回転動作によりシート部材Sは後端フェンス6側に移動させられる。その他の各部は第1の実施形態と同様に構成されている。
図10ないし図15は第2の実施形態に係るシート部材の揃え動作を示す図である。図10は画像形成装置1から排出されたシート部材Sが入口ローラ3によって搬送され排紙トレイ4へ排紙されている状態を示す図である。このとき、戻しコロ21は排紙トレイ4の上方へ退避した位置にいる。言い換えれば戻しコロ21のアーム23を駆動する駆動手段(モータ)はアーム23を時計方向に回動させ、所定位置に保持している。図11はシート部材の揃え動作の開始直後の動作を示す図で、排紙トレイ4へ排紙されたシート部材Sが、排紙トレイ4の傾斜により後端フェンス6へ滑り落ち始める。このとき、戻しコロ21のアーム23が反時計方向に回動してコロ22がシート部材S上に載り、コロ22が回転してシート部材Sを後端フェンス6側へ搬送する。
図12はシート部材Sが後端フェンス垂直部6b間に入り、後端が後端フェンス6の水平部6aに突き当たった状態を示す図である。このようにコロ22によってシート部材Sが送られてシート部材Sの後端が後端フェンスSの水平部6aに当接することによりシート部材Sの搬送方向の揃えが行われる。図13は、本実施形態における図10の排紙トレイ部分を簡略的に示した図である。この図では、第1の実施形態における図7に対して戻しコロ21(コロ22及びアーム23)が設けられている点が異なるだけである。図12に示すようにシート部材Sの後端が揃えられると、図14に示すように戻しコロ21が再び退避位置へ上昇してシート部材Sから離れ、図7と同様にシート部材Sの側面より予め設定された距離離れた位置で待機していたジョガー5がシート部材Sの側面を押して揃えを行う。
図15はジョブの指定枚数分を図10ないし図14の動作が繰り返された後、放出リンク7の回転によって放出リンク7がシート部材Sの後端を押し出し、シート部材Sが排紙トレイ4へ移動されている状態を示している。
その他、特に説明しない各部は第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
以上のように本実施形態によれば、
1)表面摩擦の高い、又はカール等により変形したシート部材Sもその自重に加えて機械的に戻し搬送を行うことにより揃え搬送が可能となる。
2)これにより、通常の自重のみの戻し搬送による揃えに加えて、悪条件のシート部材Sであっても自重での落下動作に加え、機械的搬送を実行するので、確実な戻し搬送による揃えが可能となる。
などの効果を奏する。
<第3の実施形態>
第2の実施形態では、強制的(機械的)にシート部材Sを揃え位置に移動させるように構成されているが、シート部材Sの端部がフェイスカールしている場合に、揃え作業のためシート部材を垂直方向の後端フェンスへ案内しながら搬送するとき、シート部材Sのカールした端部が他の構成部材等に引っ掛ってスキューし、揃え精度の低下やジャム等の搬送不良を起こす懸念がある。本実施形態はこのようなフェイスカールに対応したものである。
図16は本発明の第3の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図、図17は動作説明図、図18は図17のB方向矢視図である。この実施形態は、第1の実施形態におけるジョガー5の内側面に第1のガイド31を追加したものである。その他の各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、重複する説明は省略する。
図16(a)に示すようにジョガー5の内側面(シート部材Sに当接する側の面)には、図16(b)に示す第1のガイド31が設けられている。図16(b)に示す例は後ジョガー5bであり、前ジョガー5aにも同様なガイドが設けられている。第1のガイド31は図16(a)に示すように揃え部材9に倣った形状に設定され、揃え部材9と同様にシート部材Sよりもシート搬送方向上流側に位置し、シート部材Sの後端が当接し、シート部材Sを後端フェンス6の垂直部6bの間に導く機能を有する。図17に示すように揃えガイド板9のシート部材Sの搬送方向に搬送方向に対して両側の部分(機械の前方側と後方側)には図3において説明したように切り欠き部9aが設けられているので、大サイズのシート部材Sの揃え動作を行う場合には端部が跳ね上がってしまい、後端フェンス6への案内が安定して行われない場合がある。そこで、図18に示すように大サイズのシート部材Sの端部を案内するようにしたものである。
このような第1のガイド31を設けると、図17に示すようにフェイスカールしたシート部材Sであってもシート部材Sの端部を第1のガイド31が確実に案内することができる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
以上のように本実施形態によれば、フェイスカール等によって変形したシート部材Sを確実に後端フェンス6に案内することができ、これにより搬送不良が防止され、良好な揃え精度を確保することが可能となる。
<第4の実施形態>
第2の実施形態では、強制的(機械的)にシート部材Sを揃え位置に移動させるように構成されているが、シート部材Sの端部がバックカールしている場合に、揃え作業のためシート部材を垂直方向の後端フェンスへ案内しながら搬送するとき、シート部材Sのカールした端部が他の構成部材等に引っ掛ってスキューし、揃え精度の低下やジャム等の搬送不良を起こす懸念がある。本実施形態はこのようなバックスカールに対応したものである。
図19は本発明の第4の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図、図20は第4の実施形態における動作説明図、図21は図20のC方向矢視図である。この実施形態は、第1の実施形態におけるジョガー5の内側面に第2のガイド41を追加したものである。その他の各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、重複する説明は省略する。
図19(a)に示すようにジョガー5の内側面(シート部材Sに当接する側の面)には、図19(b)に示す第2のガイド41が設けられている。図19(b)に示す例は後ジョガー5bであり、前ジョガー5aにも同様なガイドが設けられている。第2のガイド41は図19(a)に示すように正面視後端フェンス6の湾曲部6cと排紙トレイ4の下端との間に配置され、後端フェンス6の湾曲部6cと同様にシート部材Sよりもシート搬送方向下流側に位置している。これにより、シート部材Sの後端が当接し、シート部材Sを後端フェンス6の垂直部6bの間に導く機能を有する。図21に示すように揃えガイド板9のシート部材Sの搬送方向に搬送方向に対して両側の部分(機械の前方側と後方側)には図3において説明したように切り欠き部9aが設けられているので、大サイズのシート部材Sの揃え動作を行う場合には端部がだれてしまい、後端フェンス6への案内が安定して行われない場合がある。そこで、図20に示すように第2のガイド41で大サイズのシート部材Sの端部を案内するようにしたものである。
このように構成された第2のガイド41を設けると、図17に示すようにバックカールしたシート部材Sであってもシート部材Sの端部を第2のガイド41が確実に案内することができる。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
以上のように本実施形態によれば、バックカール等によって変形したシート部材Sを確実に後端フェンス6に案内することができ、これにより搬送不良が防止され、良好な揃え精度を確保することが可能となる。
<第5の実施形態>
第3及び第4の実施形態は、それぞれフェイスカール及びバックカールに対応しているが、シート部材Sはカール方向が一定とは限らず、シート部材Sによってフェイスカールやバックカールになる場合がある。そのためいずれかのカール方向のみに対応しただけでは機能的に不十分である場合がある。本実施形態は、いずれのカール方向にも対応できるようにしたものである。
図22は本発明の第5の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図、図23及び図24は第5の実施形態における動作説明図である。この実施形態は、第3の実施形態と第4の実施形態における第1及び第2のガイド31,41を組み合わせ、第1の実施形態におけるジョガー5の内側面に第1及び第2の2つのガイド31,41を設けたものである。その他の各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、重複する説明は省略する。
図22(a)は後ジョガー5bに第1及び第2のガイド31,41を設けた例で、図22(b)はその詳細を示す斜視図である。図示しないが、前ジョガー5aにおいても第1及び第2のガイド31,41が設けられている。
このようにジョガー5のシート搬送方向に対して上流側と下流側にそれぞれ第1及び第2のガイド31,41を設けると、図23に示すようにフェイスカールしたシート部材Sの後端は上流側の第1のガイド31に当接して後端フェンス6の垂直部6bの間に案内され、バックカールしたシート部材Sの後端は搬送方向下流側の第2のガイド41に当接して後端フェンス6の垂直部6bの間に案内され、共に後端フェンス6の水平部6aで後端揃えが行われる。
その他、特に説明しない各部は第1、第3及び第4の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
以上のように、本実施形態によれば、シート部材がフェイスカールあるいはバックカールのいずれであってもシート部材Sを確実に後端フェンス6に案内することができ、これにより搬送不良が防止され、良好な揃え精度を確保することが可能となる。
<第6の実施形態>
シート部材Sを後端フェンス6の垂直部6b間に案内しながら搬送するとき、第5の実施形態のようにいずれのカールに対応できるようにシート部材Sの上面と下面を案内しても、その規制する程度がルーズであるとガイド機能は不十分であり、後端フェンス6の垂直部6bへ搬送不良が生じる虞がある。本実施形態は、このような搬送不良の発生に対応したものである。
図25は本発明の第6の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図、図26及び図27は第6の実施形態における動作説明図である。この実施形態は第5の実施形態における2つの第1及び第2のガイド31,41のシート部材搬送方向下流側と上流側のスパン(経路間隔)を規定したものである。その他の各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、重複する説明は省略する。
図25(a),(b)に示すように本実施形態のシート部材後処理装置2では、ジョガー5の内側面に設けた第1の第1のガイド31と第2のガイド41の搬送下流側のスパンL1と搬送上流側のスパンL2との関係を、
L2<L1
に設定したことを特徴としている。その他の各部は第5の実施形態と同等である。
図26は、排紙トレイ4へ排紙されたシート部材Sが後端フェンス6へ滑降するときに、シート部材Sの端部が第1のガイド31と第2のガイド41のスパンに案内されてこの間に入っていく状態を示す。また、図27は、図26でガイドされたシート部材Sの端部が後端フェンス6の垂直部6b間の近辺までガイドされ、確実に垂直部6b間に案内される状態を示している。このようにシート部材Sの導入側のスパンL1が広く、導出側のスパンL2が狭くなっていることから、送り出し方向を規定することが可能となり、その結果、シート部材Sがいずれの方向にカールしていても確実に後端フェンス6の垂直部6b間にシート部材Sを導くことができる。
その他、特に説明しない各部は第5の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
以上のように、本実施形態によれば、シート部材Sの端部のカールを規制することが可能となるので、シート部材Sが他の構成部材等に引っ掛ってスキューし、揃え精度の低下やジャム等の搬送不良を防止することができる。その結果、確実にシート部材Sを後端フェンスへ案内することが可能となる。
<第7の実施形態>
第1ないし第6の実施形態において後端フェンス6によってシート部材Sの後端部の揃え動作が行われたとしても、シート部材Sについては横方向の揃えも確実に行う必要がある。側端部を押して搬送方向に直交する方向に移動させて整合作業を行う場合、腰のない薄紙等の場合、ジョガー5によって押されてもシート部材S自体が撓み、湾曲するだけで移動しない場合があり、このようにシート部材Sが移動しないと整合不良が発生する。このような整合不良が発生すると、当然、シート部材Sについて良好な揃え精度を得ることはできない。本実施形態は、このようなジョガー5による整合不良の発生に対応したものである。
図28は本発明の第7の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。同図は図2のシート部材後処理装置2において後端フェンス6から排紙トレイ4に渡って積載されているシート部材Sに対するジョガー5の動作位置を示している。同図から分かるように、ジョガー5はシート部材Sの湾曲部S1を含む位置においてシート部材Sの側端部を押して整合動作を行うようにジョガー5の形状が規定されている。シート部材Sの湾曲した箇所(湾曲部S1)は腰付けができており剛性がある。そのため、前記湾曲部S1を押すことによりシート部材Sは撓まずに移動し、シート部材Sは精度よく整合される。その他の各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、重複する説明は省略する。
前記湾曲部S1を含む位置は、第3ないし第6の実施形態において第1のガイド31又は第2のガイド41、あるいは第1及び第2のガイド31,41で案内している位置にも対応し、第3ないし第6の実施形態では、ガイド31,41でシート部材Sの後端を案内し、あるいは両ガイド31,41で挟んで案内している部分でシート部材Sの側端部の揃え動作を行うので、シート部材Sの纏まりは図28で示したものよりも更によいものとなる。
その他、特に説明しない各部は第1の実施形態、あるいは第3ないし第6の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
以上のように、本実施形態によれば、
1)ジョガー5がこのシート部材Sの湾曲部S1を押して整合するので、シート部材Sを確実に移動させることが可能となり、良好な揃え精度を確保できる。
2)湾曲したシート部材Sは腰付けされているので、サイドカールしたシート部材Sも確実に整合することができる。
などの効果を奏する。
<第8の実施形態>
図29は本発明の第8の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。この実施形態は、第1の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図2と比較すると分かるように、第1の実施形態に係るシート部材後処理装置の後端フェンス6の湾曲部6cと垂直部6bとを独立させて設けたものである。その他の各部は第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので重複する説明は省略する。
図30は後端フェンス6と垂直部6bとの関係を示す図である。垂直部6bは後端フェンスのシート搬送方向の上流側と下流側の端部にそれぞれ設けられているので、図30において左側を下流側ガイド部6bFとして、右側を上流側ガイド部6bRとして説明する。図30において、(a)は後端フェンス6が図示反時計方向に傾斜した状態を、(b)は後端フェンス6が水平な状態を、(c)は後端フェンス6が時計方向に傾斜した状態を示している。これらの状態は図8に示した水平部(当接部)6aの傾きに対応する。
これらの各状態において、下流側ガイド部6bFが後端フェンス水平部6aに対して反時計方向に傾斜、垂直、時計方向に傾斜の3つの姿勢が可能であり、同様に上流側ガイド部6bRも後端フェンス水平部6aに対して反時計方向に傾斜、垂直、時計方向に傾斜の3つの姿勢が可能である。したがって、後端フェンス水平部6aの3つの位置に対して下流側ガイド部6bLと上流側ガイド部6bRがそれぞれ3通りの位置に設定することが可能であり、また、傾斜角も任意に設定できる。これにより、シート部材後処理装置のシート処理速度やシート部材の腰の強さに応じて最適な組み合わせを選択することができる。
図31及び図32は後端フェンス6の各部の構成を示す図で、図31は後端フェンス水平部6a、下流側ガイド部6bF及び上流側ガイド部6bRが一体に成形されている例、図32(a),(b),(c),(d)はそれぞれ後端フェンス水平部6aに対する下流側ガイド部6bF及び上流側ガイド部6bRが別体に構成され、一体化したときの取り付け構造のバリエーションを示す図である。なお、図32において、各構造部材の接続部は隙間なく、密着している。このように後端フェンス6は、図31及び図32のいずれかの構造を選択することが可能であり、図30に示した各部の相対的な傾斜角構造と組み合わせて、希望する構造の後端フェンスとすることができる。ただし、下流側及び上流側ガイド部6bF,6bRの先端部は図29に示すように湾曲部6c及び揃えガイド板9の下端より外側に位置するようにしておくことが望ましい。
図33ないし図36は本実施形態におけるシート部材の揃え動作を示す図である。図33は画像形成装置1から排出されたシート部材Sが、入口ローラ3に挟持され、排紙トレイ4へ排紙されている状態を示している。図34は入口ローラ3から送り出され、排紙トレイ4上へ排紙されたシート部材Sが排紙トレイ4の傾斜により自重で後端フェンス6側へ滑り落ちる状態を示している。図35はシート部材Sが図34の状態から更に落下してその後端が下流側ガイド部6bFと上流側ガイド部6bR間に入り、後端フェンス水平部6aに突き当たって搬送方向の揃え(縦揃え)が行われる状態を示す。この状態で前述の図7に示したようにジョガー5により搬送方向と直交する方向の揃え動作(横揃え)が行われる。図36はジョブの指定枚数分を図33ないし図35の動作と横揃えが繰り返された後、シート部材Sが放出リンク7の回転によって押し出され、排紙トレイ4方向へ移動している状態を示している。この動作の詳細は第1の実施形態における図4ないし図8の動作と同等なので省略する。
その他、特に説明しない各部は第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
以上のように、本実施形態によれば、
1)にシート部材Sの後端部を略垂直に立てて後端フェンス6の水平部6aに積載するので、シート部材Sの自重を利用して揃えることができる。
2)シート部材Sを移動させる移動部材やシート部材Sを保持する保持部材は特に必要としないので、部品点数の増加、構成の複雑化、機械質量の増加、動作音の増大、コストアップを招くことがない。
3)大サイズのシート部材Sも後端部を立てて積載するので、機械の小サイズ化が可能となり省スペースが実現できる。
4)腰がないシート部材Sやカールしたシート部材Sであっても、当該部材の端部を確実に後端フェンス6の水平部6aに当接させて整合することができる。
5)シート部材Sの端部を後端フェンス6の水平部6aと、シート部材端部近傍を支持する上流側及び下流側のガイド部6bF,6bRとの間で保持するので、正確なシート部材Sの突き当て動作が可能となり、良好な揃え精度を確保することができる。
6)後端フェンス6の水平部6aと、シート部材端部近傍を支持する上流側及び下流側のガイド部6bF,6bR間の相対的な取り付け角を任意に設定でき、また、後端フェンス6の水平部6aの取り付け角も任意に設定できるので、シート端部を後端フェンス6の水平部6aに垂直に近い状態で当接させることが可能となり、シート部材Sの揃え性を向上させることができる。
7)シート部材端部近傍を支持する上流側及び下流側のガイド部6bF,6bRによりシート部材Sの搬送経路からの落下や、ジャムなどの搬送不良を防止することができる。
等の効果を奏する。
<第9の実施形態>
図37は本発明の第9の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。この実施形態は、第8の実施形態に係るシート部材後処理装置にシート部材束を綴じるステープラを設けた例である。ステープラ51はブラケット53に固定され、ブラケット53は一対のステープラ用案内棒52に沿ってシート部材搬送方向に直交する方向に移動する。これにより、ステープラ51はステープラ案内用棒52に沿って移動可能となる。なお、移動駆動機構は本実施形態では特に図示していないが、例えばステッピングモータとタイミングベルトとを組み合わせて往復移動させることができる。
ステープラ用案内棒52は図示しないシート部材後処理装置のフレームに固定され、装置の前側板と後側板間を横切るように設けられている。ステープラ51の綴じ部は後端フェンス6の上流側と下流側のガイド部6bF,6bR間で保持されたシート部材束を挟むように設けられ、綴じ針を打ち出す方向がシート部材面に垂直になるような方向に設定される。したがって、この実施形態では、後端フェンス6の水平部6aと平行、かつ、シート部材搬送方向に沿った方向に針を打ち込むことになる。このなお、ステープラ51は前記ステープラ用案内棒に沿ってシート部材Sの搬送方向に直交する方向に移動できることから、1個所綴じ、2個所綴じも任意の位置で行うことができる。そのため、後述するが図40及び図41に示すようにステープラ51にはステープラ用案内棒52と平行に凹溝54が設けられ、ステープラ51が移動するときにこの凹溝53内に後端フェンス6が位置し、ステープラ51と後端フェンス6との干渉を防止している。
図38及び図39はステープラの綴じ動作を示す動作説明図である。図38は第8の実施形態における図33ないし図35の動作を繰り返した後、予定枚数のシート部材Sの整合が完了した状態を示す。図39は予め綴じ位置で待機していたステープラ51が綴じを行うときの状態を示す図である。同図から分かるように綴じる際にシート部材束を押圧し、その後、綴じ針が打ち出されシート部材束を綴じる。このとき、綴じ針は後端フェンス6の水平部6aと平行で、かつシート搬送方向と平行な方向に打ち出され、シート部材Sのずれを生じることはない。
図39の状態で綴じられたシート部材束は綴じられた状態で図36に示すようにして排出リンク7によって押し上げられ、排紙トレイ4上に移動する。
図40及び図41は後端フェンス6とステープラ51との関係を示す図である。図40は正面図、図41は図40のE方向矢視図である。
図40に示すようにステープラ51の凹溝53の内面と、後端フェンスの水平部6a、上流側ガイド部6bR、下流側ガイド部6bFとの間には、それぞれgap1、gap2及びgap3の隙間が設けられている。これにより、図41に示すように固定された後端フェンス6と干渉することなく、ステープラ51は任意の位置までスラープラ用案内棒52に沿って移動して綴じ動作を行い、あるいは所定の位置に退避することができる。なお、この実施形態では、前記gap1〜3はそれぞれ2〜4mmに設定されている。
その他、特に説明しない各部は前述の第1及び第8の実施形態と同等に構成され、同等に機能する。
以上のように、本実施形態によれば、
1)整合されたシート部材束を自動的に綴じ処理することができ、冊子形成作業やコピー作業の煩わしさをなくし、効率良く処理することが可能となる。
2)シート部材束の表面に対してほぼ垂直に綴じ針を打ち込むことができるので、シート部材への加傷を防止することができる。また、同様の理由により、綴じ針の座屈を防止することが可能となる。
3)更に、綴じ針の座屈が生じにくいのでシート部材束を綴じた後の外観が良好であり、綴じ針の座屈による針ジャムの発生を防止することができる。
4)ステープラ51は後端フェンス6と干渉することなくシート部材の搬送方向に直交する方向に移動することができるので、シート部材後端の任意の位置で綴じることができる。
等の効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るシート処理装置としてのシート部材後処理装置を備えた画像形成装置の全体構成を示す図である。 図1におけるシート部材後処理装置の概略を示す図である。 図2のA方向矢視図である。 第1の実施形態におけるシート部材搬入時の動作を示す図である。 第1の実施形態におけるシート部材の戻し動作を示す図である。 第1の実施形態におけるシート部材の後端揃え(縦揃え)動作を示す図である。 図4の排紙トレイ部分を簡略的に示した図である。 第1の実施形態におけるシート部材束の放出リンクによる移送動作を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態におけるシート部材搬入時の動作を示す図である。 第2の実施形態におけるシート部材の戻し動作を示す図である。 第2の実施形態におけるシート部材の後端揃え(縦揃え)動作を示す図である。 図10の排紙トレイ部分を簡略的に示した図である。 第2の実施形態におけるシート部材の後端揃え(縦揃え)動作終了後、側端揃え(横揃え)動作時の状態を示す図である。 第2の実施形態におけるシート部材束の放出リンクによる移送動作を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。 第3の実施形態におけるシート部材の戻し動作を示す図である。 図17のB方向矢視図である。 本発明の第4の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。 第4の実施形態におけるシート部材の戻し動作を示す図である。 図20のC方向矢視図である。 本発明の第5の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。 第5の実施形態におけるフェイスカールしたシート部材の戻し動作を示す図である。 第5の実施形態におけるバックカールしたシート部材の戻し動作を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。 第6の実施形態におけるシート部材の戻し動作の第1及び第2のガイドの入口におけるシート部材の状態を示す図である。 第6の実施形態におけるシート部材の戻し動作の第1及び第2のガイドの出口におけるシート部材の状態を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。 図29における後端フェンスと垂直部との関係を示す図である。 後端フェンス水平部、下流側ガイド部及び上流側ガイド部が一体に成形されたる後端フェンスの各部の構成を示す図である。 後端フェンス水平部に対する下流側ガイド部及び上流側ガイド部が別体に構成され、一体化したときの後端フェンスのバリエーションを示す図である。 第8の実施形態におけるシート部材搬入時の動作を示す図である。 第8の実施形態におけるシート部材の戻し動作時のシート部材の揃え動作を示す図である。 シート部材の揃え動作を示す図で、シート部材が後端フェンス水平部6に突き当たって搬送方向の揃えが行われる状態を示す。 シート部材束の放出リンクによる移送動作を示す図である。 第9の実施形態に係るシート部材後処理装置の概略構成を示す図である。 第9の実施形態において予定枚数のシート部材Sの整合が完了した状態を示す図である。 予め綴じ位置で待機していたステープラが綴じを行うときの状態を示す図である。 後端フェンスとステープラとの関係を示す正面図である。 後端フェンスとステープラとの関係を示す図40E方向矢視図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 シート部材後処理装置
3 入口ローラ
4 排紙トレイ
5 ジョガー
5a 前ジョガー
5b 後ジョガー
6 後端フェンス
6a 後端フェンスの水平部(当接部)
6b 後端フェンスの垂直部
6bF 下流側のガイド部
6bR 上流側のガイド部
6c 湾曲部
7 放出リンク
8 案内棒
9 揃えガイド板
21 戻しコロ
22 コロ
23 アーム
31 第1のガイド
41 第2のガイド
51 ステープラ
52 ステープラ用案内棒
53 ブラケット
54 凹溝
S シート部材

Claims (23)

  1. 搬送されてきたシート部材を整合するシート整合装置において、
    第1の支持部材と第2の支持部材とを備え、前記シート部材の整合時に当該シート部材の搬送方向上流側の端部を前記第1の支持部材に当接させ、前記シート部材のその他の部分を前記第2の支持部材で支持することを特徴とするシート整合装置。
  2. 前記第1の支持部材が支持部と当該支持部から分離した第1の案内部とを含み、前記支持部には前記シート部材の搬送方向上流側の端部が当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート整合装置。
  3. 前記第1の支持部材の前記シート部材の搬送方向上流側の端部が当接する当接部が、水平方向から立ち上がり側に30°、立ち下がり側に20°の範囲の角度に設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシート整合装置。
  4. 前記当接部上で前記シート部材の上流側端部を略垂直な状態で支持する略垂直な面を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  5. 前記支持部が前記当接部上にシートを案内する第2の案内部を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  6. 前記第2の案内部は、前記当接部の端部又は両端部から立ち上がり、前記シート部材の搬送方向上流側の端部が当接したときに当該端部を前記当接部に導くことを特徴とする請求項5記載のシート整合装置。
  7. 前記立ち上がり部は前記当接部に一体又は密着して設けられていることを特徴とする請求項6記載のシート整合装置。
  8. 前記シート部材が前記第1の支持部材の前記当接部側に移動する際、前記当接部側に前記シート部材を案内する第1のガイド手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  9. 前記シート部材が前記第1の支持部材段の前記当接部側に移動する際、前記当接部側に前記シート部材を案内する第2のガイド手段を有する整合手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  10. 前記第2のガイド手段は前記シート部材が通過するときに当該シート部材より搬送方向上流側に位置することを特徴とする請求項9記載のシート整合装置。
  11. 前記第2のガイド手段は前記シート部材が通過するときに当該シート部材より搬送方向下流側に位置することを特徴とする請求項9記載のシート整合装置。
  12. 前記第2のガイド手段は前記シート部材が通過するときに当該シート部材より搬送方向上流側及び下流側にそれぞれ位置することを特徴とする請求項9記載のシート整合装置。
  13. 前記シート部材より搬送方向上流側及び下流側にそれぞれ位置する前記第2のガイド手段の間隔が、搬送方向上流側が搬送下流側より狭い幅に設定されていることを特徴とする請求項12記載のシート整合装置。
  14. 前記第2の支持部材上に搬送され、積載された前記シート部材を前記第2の支持部材上から前記第1の支持部材の前記当接部側に搬送する戻し手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  15. 前記当接部上で整合されたシート部材の束を前記第2の支持部材上に移送する移送手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  16. 前記シート部材は前記第1及び第2の支持部材によって湾曲した状態で支持され、前記整合手段は、前記湾曲した部分に当接して前記シート部材を整合することを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  17. 前記当接部の上面が前記シート部材が当接する当接面であることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載のシート整合装置。
  18. 請求項1ないし17のいずれか1項に記載のシート整合装置を備えていることを特徴とするシート処理装置。
  19. 前記第1の支持部材に支持されたシート部材束を綴じる綴じ手段を備えていることを特徴とする請求項18記載のシート処理装置。
  20. 前記綴じ手段は綴じ針を前記シート部材の搬送方向上流側の端部が当接する当接部に平行に打ち込むことを特徴とする請求項19記載のシート処理装置。
  21. 前記綴じ手段はシート部材搬送方向に直交する方向に移動可能に設けられ、前記綴じ手段には綴じ動作時にシート部材束の端部が位置するとともに、移動時に前記第1の支持部材との干渉を防止するための凹溝が設けられていることを特徴とする請求項19又は20記載のシート処理装置。
  22. 請求項1ないし17のいずれか1項に記載のシート整合装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  23. 請求項18ないし21のいずれか1項に記載のシート処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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JP2010054596A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Canon Inc シート処理装置、及び画像形成装置
JP2010089852A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Riso Kagaku Corp 排紙装置
JP2012148854A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Ricoh Co Ltd 用紙後処理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010054596A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Canon Inc シート処理装置、及び画像形成装置
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