JP3603017B2 - 後処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の用紙をスタックして、スタックされた用紙束をまとめてステープルで綴じるステープル処理を実行可能な後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置から排出された用紙を複数枚スタックして、スタックされた用紙束をまとめてステープルで綴じるステープル処理を実行可能な処理ユニットを備えた後処理装置が知られている。この種の処理ユニットは、スタックされた用紙束の先端の中央近傍を長手方向に沿って2箇所綴じる先端中央綴じ、および用紙束の先端の一方の隅を斜め45°に1箇所綴じる先端斜め綴じなどの先端綴じを行うためのステープラを備えている。
【0003】
処理ユニットは、ステープラにより綴じられる用紙の先端位置を決めるための用紙先端位置決め部材をさらに備えていて、用紙先端位置決め部材により位置決めされた用紙の先端が所定のステープラにより綴じられる。
ステープラおよび用紙先端位置決め部材は、保持部材ユニットとして一体的に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常、使用される用紙には、例えばA4サイズ(日本工業規格(JIS)のA列4番(以下同様))などのセンチ系サイズの用紙と、レターサイズ(11×8.5インチ)などのインチ系サイズの用紙とがある。センチ系サイズの用紙とインチ系サイズの用紙とではその長さが異なり、例えばA4サイズの用紙の短辺とレターサイズの用紙の短辺との長さの差は約6mmある。したがって、用紙先端位置決め部材により位置決めする用紙の後端が、センチ系とインチ系とで所定位置に揃うようにするためには、ステープラおよび用紙先端位置決め部材をセンチ系とインチ系とで異なる位置に取り付けなければならない。そこで、従来、センチ系とインチ系とで異なる保持部材ユニットを取り付けていた。
【0005】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、センチ系とインチ系とで保持部材ユニットを共通に使用できる後処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、保持部材ユニットの位置決めが容易な後処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、複数枚の用紙をまとめてステープルで綴じるステープル処理を実行可能な装置であって、ステープラおよび上記ステープラにより綴じられる用紙の先端位置を決める用紙先端位置決め部材が取り付けられた保持部材ユニットと、上記保持部材ユニットを取り付けるために装置本体に設けられた取付部と、上記取付部に対して、上記保持部材ユニットをセンチ系サイズの用紙の処理に適するセンチ系取付位置と、インチ系サイズの用紙の処理に適するインチ系取付位置とを含む少なくとも2つので異なる取付位置に選択的に取り付けるための取付構造とを含むことを特徴とする後処理装置である。
【0007】
この構成によれば、保持部材ユニットをセンチ系取付位置またはインチ系取付位置に取り付けることにより、ステープラおよび用紙先端位置決め部材をセンチ系サイズまたはインチ系サイズの用紙の処理に適するように取り付けることができる。したがって、センチ系とインチ系とで保持部材ユニットを共通に使用できる後処理装置を提供することができる。
請求項2記載の発明は、上記取付構造は、上記取付部に形成された取付用長孔と、上記保持部材ユニットを上記取付部に止定するために上記取付用長孔に挿通される止定部材とを含み、上記保持部材ユニットは、上記止定部材を上記取付用長孔の一端に位置合わせして固定することによりセンチ系取付位置に取り付けられ、上記止定部材を上記取付用長孔の他端に位置合わせして固定することによりインチ系取付位置に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の後処理装置である。
【0008】
この構成によれば、止定部材を取付用長孔の一端に位置合わせして取り付けることにより、センチ系サイズの用紙の処理に適するように組み込み、止定部材を取付用長孔の他端に位置合わせして取り付けることにより、インチ系サイズの用紙の処理に適するよう組み込むことができるので、保持部材ユニットの位置決めが容易な後処理装置を提供することができる。
上記取付用長孔は、保持部材ユニットに形成されていてもよい。この場合、止定部材は保持部材ユニットの取付用長孔に挿通され、取付部に止定される。
【0009】
上記止定部材は、ねじであることが好ましい。この場合、保持部材ユニットにはねじをねじ込むためのねじ孔が形成される。
また、上記止定部材は、ピンであってもよい。この場合、保持部材ユニットにはピンを嵌め込むための固定孔が形成される。
請求項3記載の発明は、上記用紙先端位置決め部材は、上記保持部材ユニットがセンチ系取付位置に取り付けられた場合、最も使用頻度の高いセンチ系サイズの用紙の後端が所定位置になるように用紙の先端を受け止め、上記保持部材ユニットがインチ系取付位置に取り付けられた場合、最も使用頻度の高いインチ系サイズの用紙の後端が上記所定位置になるように用紙の先端を受け止めることを特徴とする請求項1または2記載の後処理装置である。
【0010】
通常、センチ系サイズではA4サイズの用紙が最も頻繁に使用され、インチ系サイズではレターサイズの用紙が最も頻繁に使用される。
保持部材ユニットがセンチ系取付位置で固定された場合、用紙先端位置決め部材は、例えばA4サイズの用紙の長辺を受け止めた場合に用紙の後端が所定位置になるように配置される。この場合、A4サイズの用紙を短辺方向に取り込んだときに、その用紙の先端を用紙先端位置決め部材により受け止めて、ステープル処理を行うことができる。
【0011】
同様に、保持部材ユニットがインチ系取付位置で固定された場合、用紙先端位置決め部材は、例えばレターサイズの用紙の長辺を受け止めた場合に用紙の後端が所定位置になるように配置される。この場合、レターサイズの用紙を短辺方向に取り込んだときに、その用紙の先端を用紙先端位置決め部材により受け止めて、ステープル処理を行うことができる。
したがって、センチ系サイズおよびインチ系サイズの用紙のうち最も頻繁に使用されるA4サイズおよびレターサイズの用紙に対してスタック位置でステープル処理を行うことができるので、後処理装置の生産性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる後処理装置1の内部構成を示す断面概略図である。後処理装置1の外形は、ハウジング2で区画されている。ハウジング2内には、図示しない画像形成装置から与えられる用紙に対して、所定位置に孔をあけるパンチ処理を行うためのパンチユニット3、複数枚の用紙をスタックするスタック処理、およびスタックされた用紙束の先端をステープルで綴じる先端綴じや、用紙束の長手方向の中央を短手方向に沿って2箇所ステープルで綴じる中央綴じなどのステープル処理などを実行可能な処理ユニット4、ステープル処理により中央綴じされた用紙束を中央でステープルに沿って折り曲げるための折曲ユニット5などが備えられている。
【0013】
画像形成装置から排出された用紙は、ハウジング2の側面に設けられた搬入口6を通って後処理装置1内に搬入され、搬送径路7を通ってパンチユニット3に搬送される。パンチ処理が選択されている場合は、パンチユニット3において用紙の所定位置に孔があけられる。パンチ処理が選択されていない場合は、用紙はパンチ処理されずにパンチユニット3を通過する。
パンチユニット3の下流に設けられた待機ドラム8は、複数部の用紙束にステープル処理を施す場合に、前の部が処理ユニット4でステープル処理されている間、次の部の1枚目をドラム表面に巻きつけて待機させておくためのものであって、図1において時計回りに回転する。この待機ドラム8の働きにより、ステープル処理が行われる間に、次の用紙が画像形成装置から排出されるのを一時停止させなくてもよくなる。
【0014】
スタック処理およびステープル処理が選択されていない場合は、回動自在に保持された複数の分離爪9の働きにより排出ローラ対10へと送られ、排出トレイ11に排出される。
排出トレイ11の上方に突出したハウジング2には、複数のジョブトレイ12が上下に並設されている。これらのジョブトレイ12は、それぞれ個別もしくは一体的に上下方向に移動可能であって、任意のジョブトレイ12を排出ローラ10に対向させることにより、排出される用紙を任意のジョブトレイ12に振り分けることができる。ステープル処理が施されていない用紙は、これらのジョブトレイ12に振り分けられて排出されてもよい。
【0015】
一方、スタック処理またはステープル処理が選択されている場合には、用紙は搬送ローラ対13により下方へと搬送され、処理ユニット4へと送られる。
処理ユニット4は上ユニット14および下ユニット15からなり、搬送されてきた用紙は、上ユニット14と下ユニット15との間に通される。処理ユニット4は、複数枚の用紙をスタックするスタック処理、およびスタックされた用紙束の先端をステープルで綴じる先端綴じや、用紙束の長手方向の中央を短手方向に沿って2箇所ステープルで綴じる中央綴じなどのステープル処理などを行うことができる。先端綴じには、用紙束の先端の中央近傍を長手方向に沿って2箇所綴じる先端中央綴じ、および用紙束の先端の一方の隅を斜め45°に1箇所綴じる先端斜め綴じなどが含まれる。
【0016】
スタック処理または先端綴じが行われた用紙束は、上方へと搬送され、排出ローラ10により排出トレイ11に排出される。これらの用紙束も、ジョブトレイ12に振り分けられて排出されてもよい。
処理ユニット4の下方には、中央綴じされた用紙束を中央でステープルに沿って折り曲げる折曲処理を行うための折曲ユニット5が配置されている。折曲処理が選択されている場合、中央綴じが行われた用紙束は、折曲ユニット5へと搬送され、折り曲げられた冊子状の用紙束は、ハウジング2の下部に設けられたブックレットトレイ16に排出される。
【0017】
折曲処理が選択されていない場合、中央綴じが施された用紙束は、排出ローラ10へと搬送され、排出トレイ11に排出される。これらの用紙束も、ジョブトレイ12に振り分けられて排出されてもよい。
図2は、処理ユニット4の構成を示す断面概略図である。また、図3は、保持部材43を斜め上方から見た概略斜視図である。下ユニット15は、後述するステープル処理を行うための中央綴じステープラおよび斜め綴じステープラ、用紙の先端両端部を支持するための両端支持部材などを保持する保持部材43を有している。両端支持部材は、ステープル時に用紙の先端位置を決める用紙先端位置決め部材として機能する。
【0018】
保持部材43は、4辺のうち3辺がそれぞれ図3において垂直上方向に折り曲げられることにより形成された3つの外側辺45a、45b、45cと、残りの1辺が垂直下方向に折り曲げられることにより形成された取付片46とを有する。外側片45cには、両端支持部材を支持するための支持板48が外側に垂直に突設されている。保持部材43、両ステープラおよび両端支持部材は、一体的に構成された保持部材ユニット52をなしている。
【0019】
上ユニット14は、ステープル処理時にステープル針の先端を受け止めて内側に折り曲げるために各ステープラに対応して配置されたステープル受け部材(図示せず)などを保持する保持部材49を有している。保持部材49は、4辺がそれぞれ搬送方向に対して垂直下方向に向かって略直角に折り曲げられることにより、対向する1対の外側片50が形成されている。
保持部材43の外側片45aおよび取付片46と、保持部材49の1対の外側片50とには、それぞれ複数(例えば3つ)のねじ孔54が形成されている。また、上下ユニット14、15の本体には、各ねじ孔54に対向する位置に、搬送方向に対して平行に延びる長孔51が形成されている。各保持部材43、49は、各長孔51に通されたねじがねじ孔54にそれぞれねじ込まれることにより固定される。
【0020】
ねじを通す孔51が長孔で形成されているので、各保持部材43、49は、取付位置を搬送方向に対して平行に例えば約6mmずらすことができる。この約6mmという値は、A4サイズの用紙の短辺とレターサイズの用紙の短辺との長さの差であって、保持部材43はA4サイズなどのセンチ系サイズの用紙に対応するセンチ系取付位置と、レターサイズなどのインチ系サイズの用紙に対応するインチ系取付位置を任意に選択して取り付けることができる。これにより、各ステープラおよび両端支持部材をセンチ系サイズまたはインチ系サイズの用紙の処理に適するように組み込むことができる。したがって、センチ系とインチ系とで保持部材ユニット52を共通に使用できる。
【0021】
また、長孔51の一端を位置合わせして取り付けることにより、センチ系サイズの用紙の処理に適するように組み込み、長孔51の他端を位置合わせして取り付けることにより、インチ系サイズの用紙の処理に適するよう組み込むことができるので、保持部材ユニット52の位置決めが容易である。
図4は下ユニット15の正面図である。図2および図4を参照して、処理ユニット4に送られてきた用紙は、上ユニット14と下ユニット15との間を通って、上ユニット14の上端部に設けられたパドルローラ35により下方へと搬送され、その先端が下ユニット15の中央支持部材17により受け止められる。
【0022】
中央支持部材17は、2本の回転軸18、19に掛け回され、下ユニット15の幅方向の略中央に配置された無端状の2本の第1ベルト20に取り付けられていて、下ユニット15の下端と中央近傍との間で中心線Aに沿って移動可能となっている。
中央支持部材17は、使用される用紙のサイズに対応して、用紙の後端、つまり用紙の上端が一定の後端位置Bでスタックされるような待機位置で待機している。
【0023】
用紙の先端を一定位置で受け止めるような構成の場合、用紙のサイズが大きい場合と小さい場合とで用紙の後端位置にばらつきが生じる。大きいサイズの用紙をスタックできるようにスタック位置に至るまでの搬送径路の長さを長く設定すると、小さいサイズの用紙をスタックするときに、搬送されてきた用紙の先端が既にスタックされている用紙の後端にぶつかって用紙が良好にスタックされない場合がある。用紙の後端が一定の後端位置Bでスタックされるよう中央支持部材17が変位することで、スタック位置に至るまでの搬送径路の長さを用紙サイズに応じて適当な長さにすることができるので、用紙を良好にスタックすることができる。
【0024】
図2および図4では、保持部材43はセンチ系取付位置で固定されていて、A4サイズの用紙が短辺方向に送られてくる場合の中央支持部材17の待機位置を示している。
回転軸18には、回転軸28との間に第2ベルト29が掛け回されており、回転軸28がモータM2により回転駆動されることにより、第2ベルト29および回転軸18を介して、第1ベルト20が回転されるようになっている。
【0025】
中央支持部材17は、下ユニット15の下端まで移動すると、下ユニット15の上面から突出しない位置まで退避して、第1ベルト20はそれ以上回転しないようになっている。
また、下ユニット15の上端部には回転軸21が設けられていて、回転軸18および回転軸21には、下ユニット15の中心線Aに沿って配置された無端状の1本の第3ベルト22が掛け回されている。第3ベルトは、その前側が搬送径路に臨んでおり、後側が下ユニット15内を通っている。
【0026】
第3ベルト22には、弾性部材により形成された略T字形の突起23が外側に突出して形成されている。突起23は、スタックされる用紙の後端位置Bよりもやや上方に位置するように待機している。また、突起23は、第3ベルト22が回転することにより、下ユニット15内を通って回転可能となっている。
突起23は、第3ベルト22に直立する脚部24と、脚部24の先端にその長手方向の略中央が結合された頭部25とを有する。脚部24は、用紙の先端を押圧するためのものであって、頭部25は、用紙の先端が押圧時に脚部24から落脱するのを規制するためのものである。また、突起23は、ステープル処理後の用紙束を押し上げる役割も有する。
【0027】
回転軸21には、回転軸30との間に第4ベルト31が掛け回されており、回転軸30がモータM1により回転駆動されることにより、第4ベルト31および回転軸21を介して、第3ベルト22が回転されるようになっている。
下ユニット15には、用紙を搬送方向にガイドするためのそれぞれ対をなす2組の上下ガイド26、27が設けられている。1対の上ガイド26は、下ユニット15の幅方向に並設されていて、下ユニット15の上端から中央近傍まで中心線Aに対して平行に延びている。各上ガイド26は、下ユニット15の幅方向に個別に移動可能に取り付けられていて、中心線Aに対して対称に、使用される用紙のサイズに対応した位置で待機している。
【0028】
1対の下ガイド27は、下ユニット15の下端部に設けられている。各下ガイド27は、下ユニット15の幅方向に並設されていて、下ユニット15の下端から上方に一定長さだけ中心線Aに対して平行に延びている。各下ガイド27は、下ユニット15の幅方向に移動可能に取り付けられていて、この移動に際し、各下ガイド27は、下ユニット15の中心線Aに対して対称に保たれるように連動する。
【0029】
図5は下ユニット15の断面概略図である。図2〜図5を参照して、上ガイド26と下ガイド27との間には、1対の両端支持部材32が下ユニット15の幅方向に並設されている。両端支持部材32は、先端綴じを行う場合に用紙束の先端の両端近傍を受けるためのものであって、それぞれ略L字形の支持部33を有している。
両端支持部材32は、保持部材43に突設された支持板48に回動自在に取り付けられている。各両端支持部材32は、保持部材43がセンチ系取付位置で固定されているときは、それぞれの支持部33がA4サイズの用紙の長辺を受け止めた場合に、用紙の後端が後端位置Bになるように配置されていて、保持部材43がインチ系取付位置で固定されているときは、それぞれの支持部33がレターサイズの用紙の長辺を受け止めた場合に、用紙の後端が後端位置Bになるように配置されている。保持部材43の取付位置によって、センチ系とインチ系とで用紙の後端を後端位置Bに揃えることができ、突起23およびパドルローラ35などの位置と後端位置Bとの位置関係を一定にすることができる。
【0030】
以下においては、保持部材43がセンチ系取付位置で固定された場合について説明する。
各両端支持部材32は、対応する下ガイド27に、略L字形の動作レバー34を介して連動するように取り付けられている。1対の下ガイド27が互いに広げられると、各下ガイド27の外面27aが動作レバー34を押圧し、動作レバー34が回動する。両端支持部材32は、動作レバー34により押し下げられ、図5において実線で示すような用紙の先端を支持する支持位置へと回動する。
【0031】
各両端支持部材32は、それぞれ図示しない引張ばねにより、支持位置から退避する方向に付勢されている。1対の下ガイド27が互いに狭められると、動作レバー34が回動自在となり、引張ばねにより付勢された両端支持部材32が動作レバー34を押し上げて、図5において破線で示すような退避位置に回動する。
使用される用紙の搬送方向の長さがA4サイズの用紙の短辺か或いはそれよりも短い場合(例えば、A4横、B5横など)、中央支持部材17は両端支持部材32の支持部33と同じ高さか或いはそれよりも上方に待機している。この場合、両端支持部材32は支持位置で待機することとする。つまり、使用される用紙がA4横の場合は、中央支持部材17および両端支持部材32により用紙の先端を受け止め、使用される用紙の搬送方向の長さがA4サイズの用紙の短辺よりも短い場合、中央支持部材17だけで用紙の先端を受け止める。このとき、用紙は上ガイド26のみによりガイドされる。
【0032】
一方、使用される用紙の搬送方向の長さがA4サイズの用紙の短辺よりも長い場合(例えば、A3縦、B5縦など)、中央支持部材17は両端支持部材32の支持部33よりも下方に待機している。したがって、両端支持部材32が支持位置で待機していると、用紙の先端が中央支持部材17に到達するまでに、両端支持部材32により受け止められてしまう。そこで、この場合、両端支持部材32は退避位置で待機することとし、中央支持部材17だけによって用紙の先端を受け止めるようにする。下ガイド27は、用紙のサイズに対応した位置で待機していて、用紙は上ガイド26および下ガイド27によりガイドされる。
【0033】
用紙が1枚ずつ処理ユニット4に送られてくると、それぞれパドルローラ35により下方へと搬送され、先端が中央支持部材17により受け止められてスタックされる。パドルローラ35は、スタックされた用紙を中央支持部材17側に搬送する程度の搬送力しか有していない為、スタックされた複数枚の用紙の先端が不揃いになる場合がある。そこで、第3ベルト22を用紙を下方に搬送する方向に所定量だけ回転させることにより、突起23で用紙の後端を中央支持部材17側に軽く押圧させ、用紙の先端を揃える。この動作は、用紙が1枚スタックされる毎に行われ、突起23は1枚押圧する毎に元の位置に戻される。これにより、スタックされる用紙の先端を揃えることができるので、用紙束を整合性よくスタックできる。また、突起23は弾性部材により形成されているので、用紙を適度な力で押圧できる。したがって、押圧時に用紙が折れ曲がるのを防止することができる。
【0034】
所定枚の用紙のスタックが完了すると、スタックされた用紙束にステープル処理が施される。以下に、先端綴じが行われる場合の処理ユニット4の動作について説明する。
所定枚の用紙のスタックが完了すると、第1ベルト20および第3ベルト22が同期して回転され、中央支持部材17がA4サイズの用紙の短辺を受ける位置(以下「基準位置」という。)へと移動する。
【0035】
使用される用紙の搬送方向の長さがA4サイズの用紙の短辺か或いはそれよりも短い場合、両端支持部材32が支持位置に待機しているので、中央支持部材17が基準位置に移動することにより、用紙束の先端が中央支持部材17および1対の両端支持部材32により安定して支持される。
使用される用紙の搬送方向の長さがA4サイズの用紙の短辺よりも長い場合には、中央支持部材17が基準位置に移動した後、一対の下ガイド27が広げられ、両端支持部材32が支持位置へと回動される。これにより、用紙束の先端は、中央支持部材17および1対の両端支持部材32により安定して支持される。
【0036】
先端中央綴じの場合は、下ユニット15の略中央に、中心線Aに対して対称に設けられた一対の中央綴じステープラ(綴じ手段)36により、用紙束の先端の中央近傍が長手方向に沿って2箇所ステープルで綴じられる。
先端斜め綴じの場合は、1対の上ガイド26が図3で示す右側に一体的に移動され、用紙束の先端の一方の隅が、下ユニット15の右端に設けられた斜め綴じステープラ(綴じ手段)37のステープル位置にくるように移動される。上ガイド26が右側に変位するとき、用紙束は中央支持部材17および1対の両端支持部材32に沿って移動される。したがって、用紙束の先端を広い範囲でガイドすることができるので、安定して支持することができる。その結果、用紙が傾いて整合性が悪くなるのを防止でき、用紙束を整合性よくステープル処理できる。この後、斜め綴じステープラ35により用紙束の先端の一方の隅が斜め45°に1箇所ステープルで綴じられ、1対の上ガイド26は一体的に元の位置へと戻る。
【0037】
中央綴じステープラ36および斜め綴じステープラ37は、保持部材43に取り付けられていて、保持部材43の取付位置により、両端支持部材32と一緒に移動する。
先端綴じは、先端中央綴じおよび先端斜め綴じだけに限らず、例えば1対の中央綴じステープラ36のうちの一方を用いて、先端の一方の隅を1箇所ステープルで綴じることができてもよい。
【0038】
ステープル処理が完了すると、第3ベルト22が用紙束を上方に搬送する方向に回転され、突起23が下ユニット15内を通ってユニット15の中央近傍から前方側へ突出してくる。突出してきた突起23は、その脚部24により用紙束の先端を上方に押し上げる。突起23が下ユニット15の上端に到達するまでに用紙束の後端が排出ローラ10に到達し、用紙束が排出トレイ11またはジョブトレイ12に排出される(図1参照)。用紙束の後端が排出ローラ10に到達するまで突起23が用紙束を上方に押し上げるので、先端綴じされた用紙束を排出ローラ10へと確実に搬送できる。
【0039】
次に、中央綴じが行われる場合の処理ユニット4の動作について説明する。
所定枚の用紙のスタックが完了すると、第1ベルト20および第3ベルト22が同期して回転され、用紙束はその先端および後端を中央支持部材17および突起23により支持され、用紙束の長手方向の中央が中央綴じステープラ36のステープル位置になるように移動される。その後、中央綴じステープラ36により、用紙束の長手方向の中央が短手方向に沿って2箇所ステープルで綴じられる。
【0040】
折曲処理が選択されている場合、ステープル処理が完了すると、第1ベルト20および第3ベルト22が、再び用紙束を下方に搬送する方向に同期して回転され、用紙束がその先端および後端を中央支持部材17および突起23により支持されて下方に搬送される。用紙束の先端が、上ユニット14および下ユニット15の下端近傍に設けられた1対の搬送ローラ38、39に到達すると、用紙束はこの搬送ローラ38、39により下方へと搬送され、折曲ユニット5へと送り出される(図1参照)。中央支持部材17は、下ユニット15の下端に到達すると、用紙束の搬送の妨げにならないように、下ユニット15の上面から突出しない位置まで退避される。
【0041】
用紙束は、その先端が搬送ローラ38、39に到達するまで後端を突起23により押圧され、その後搬送ローラ38、39により下方に搬送される。したがって、中央綴じされた用紙束を折曲ユニット5へと確実に搬送できる。
上ユニット14の搬送ローラ38は、その表面が下ユニット14の搬送ローラ39の表面と当接して用紙束を搬送する搬送位置と、搬送位置から退避した退避位置との間で変位可能とされている。また、パドルローラ35は、用紙を搬送する搬送位置と、搬送位置から退避した退避位置との間で変位可能とされている。上ユニット14の搬送ローラ38における搬送位置および退避位置の間での変位と、パドルローラ35における搬送位置および退避位置の間での変位とは、図示しないソレノイドにより連動されていて、搬送ローラ38が退避位置にあるときはパドルローラ35は搬送位置にある一方、搬送ローラ38が搬送位置に変位するとパドルローラ35は回転したまま退避位置に変位するようになっている。
【0042】
搬送ローラ38、39により送り出された用紙束は、折曲ユニット5によりその中央をステープルに沿って折り曲げられ、折り曲げられた冊子状の用紙束はブックレットトレイ16に排出される(図1参照)。
折曲処理が選択されていない場合、中央綴じが行われた用紙束は、先端綴じが行われた用紙束と同様に態様にて、排出トレイ11またはジョブトレイ12に排出される(図1参照)。
【0043】
保持部材43がインチ系取付位置で固定された場合も、上述の説明において「A4サイズ」を「レターサイズ」と読み替えることにより、同様の動作が行われる。
通常、センチ系サイズではA4サイズの用紙が最も頻繁に使用され、インチ系サイズではレターサイズの用紙が最も頻繁に使用される。
保持部材43がセンチ系取付位置で固定されているとき、両端支持部材32は、例えばA4サイズの用紙の長辺を受け止めた場合に用紙の後端が後端位置になるように配置される。この場合、A4サイズの用紙を短辺方向に取り込んだときに、その用紙の先端が中央支持部材17により受け止められる位置とステープル位置とが一致する。つまり、A4サイズの用紙を短辺方向に取り込んでスタックした場合、スタックされた用紙の先端をステープル位置へと移動させなくてよい。
【0044】
同様に、保持部材43がインチ系取付位置で固定されているとき、両端支持部材32は、例えばレターサイズの用紙の長辺を受け止めた場合に用紙の後端が後端位置になるように配置される。この場合、レターサイズの用紙を短辺方向に取り込んだときに、その用紙の先端が中央支持部材17により受け止められる位置とステープル位置とが一致する。つまり、レターサイズの用紙を短辺方向に取り込んでスタックした場合、スタックされた用紙の先端をステープル位置へと移動させなくてよい。
【0045】
したがって、センチ系サイズおよびインチ系サイズの用紙のうち最も頻繁に使用されるA4サイズおよびレターサイズの用紙に対してスタック位置でステープル処理を行うことができるので、後処理装置1の生産性を向上させることができる。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、処理ユニット4は、画像形成装置と別個に設けられた後処理装置1に内蔵される構成に限らず、画像形成装置に内蔵される構成などであってもよい。
【0046】
保持部材ユニット52の取付けは、ねじによるものに限らず、例えばピンなどであってもよい。この場合、保持部材43にはピンを嵌め込むための固定孔が形成される。
長孔51は、保持部材43に形成されていてもよい。この場合、下ユニット15の本体にねじ孔54を形成し、ねじを保持部材43の長孔51に通してねじ孔54にねじ込むことにより保持部材ユニット52を固定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる後処理装置の内部構成を示す断面概略図である。
【図2】処理ユニットの構成を示す断面概略図である。
【図3】保持部材を斜め上方から見た概略斜視図である。
【図4】下ユニットの正面図である。
【図5】下ユニットの断面概略図である。
【符号の説明】
1 後処理装置
32 両端支持部材
36 中央綴じステープラ
37 斜め綴じステープラ
51 長孔
52 保持部材ユニット
B 後端位置

Claims (3)

  1. 複数枚の用紙をまとめてステープルで綴じるステープル処理を実行可能な装置であって、
    ステープラおよび上記ステープラにより綴じられる用紙の先端位置を決める用紙先端位置決め部材が取り付けられた保持部材ユニットと、
    上記保持部材ユニットを取り付けるために装置本体に設けられた取付部と、
    上記取付部に対して、上記保持部材ユニットをセンチ系サイズの用紙の処理に適するセンチ系取付位置と、インチ系サイズの用紙の処理に適するインチ系取付位置とを含む少なくとも2つので異なる取付位置に選択的に取り付けるための取付構造とを含むことを特徴とする後処理装置。
  2. 上記取付構造は、上記取付部に形成された取付用長孔と、上記保持部材ユニットを上記取付部に止定するために上記取付用長孔に挿通される止定部材とを含み、
    上記保持部材ユニットは、上記止定部材を上記取付用長孔の一端に位置合わせして固定することによりセンチ系取付位置に取り付けられ、上記止定部材を上記取付用長孔の他端に位置合わせして固定することによりインチ系取付位置に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
  3. 上記用紙先端位置決め部材は、上記保持部材ユニットがセンチ系取付位置に取り付けられた場合、最も使用頻度の高いセンチ系サイズの用紙の後端が所定位置になるように用紙の先端を受け止め、上記保持部材ユニットがインチ系取付位置に取り付けられた場合、最も使用頻度の高いインチ系サイズの用紙の後端が上記所定位置になるように用紙の先端を受け止めることを特徴とする請求項1または2記載の後処理装置。
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