JP2008137633A - キャンバ角可変装置及びそれを用いたトウ角・キャンバ角可変装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造で、アクチュエータへの負荷を軽減し、且つ、強度を確保したキャンバ角可変装置及びそれを用いたトウ角・キャンバ角可変装置を提供する。
【解決手段】 縦部材330,530から車体側へ延び、縦部材330,530とキャンバアクチュエータ331,551とを連結するキャンバアクチュエータ支持部材353,553を有し、キャンバアクチュエータ351,551が作動すると、キャンバアクチュエータ支持部材353,553の作動に伴い、四辺形リンク機構Lが作動することを特徴とする。
【選択図】図16
【解決手段】 縦部材330,530から車体側へ延び、縦部材330,530とキャンバアクチュエータ331,551とを連結するキャンバアクチュエータ支持部材353,553を有し、キャンバアクチュエータ351,551が作動すると、キャンバアクチュエータ支持部材353,553の作動に伴い、四辺形リンク機構Lが作動することを特徴とする。
【選択図】図16
Description
本発明は、車輪のキャンバ角を簡単な構造で変更できるようにしたキャンバ角可変装置及びそれを用いたトウ角・キャンバ角可変装置に関する。
従来、図18に示すように、アクチュエータで各輪個別にキャンバ及びトウを制御することができるようにするために、車輪を支持するアクスル632を車体に対し1点で支持するボールジョイント633と、アクスル632におけるボールジョイント633による支持点の上側又は下側であり且つ車両前後方向の2点を支持し、この2点の支持点を、車幅方向に個別に変位させる第1及び第2のアクチュエータ634,635と、前記2点の支持点を車幅方向において相対的に変位させることで車輪のトウを変化させ、及び/又は前記2点の支持点を車幅方向において同一方向に変位させることで車輪のキャンバを変化させるように、第1及び第2のアクチュエータ634,635を制御する制御手段と、を備えたものがある(特許文献1)。
特開2004−122932号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された発明では、車両前後方向に負荷が生じた場合、キングピン軸の車両前後左右全方向に対する負荷が、第1及び第2のアクチュエータ634,635に多くかかり、また、第1及び第2のアクチュエータ634,635の支点をボールジョイント等で連結し前後左右方向に自由度を持たせる必要があるため、第1及び第2のアクチュエータ634,635がその負荷の多くを受けることになり、強度を確保することが困難であった。
本発明は、上記課題を解決するものであって、簡単な構造で、アクチュエータへの負荷を軽減し、且つ、強度を確保すると共に、バランスの良いキャンバ角可変装置及びそれを用いたトウ角・キャンバ角可変装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明のキャンバ角可変装置は、車輪と、前記車輪を連結しキングピン軸を中心に回動する車輪連結部材、一端が車体に連結され他端が前記車輪連結部材に連結されるアーム部と、一端が前記車輪連結部材に連結されたキングピン軸拘束部材及び前記アーム部材と前記キングピン軸拘束部材とを連結する縦部材から形成される四辺形リンク機構と、前記車輪のキャンバ角を変更するキャンバアクチュエータとを備えたキャンバ角可変装置において、前記縦部材と前記キャンバアクチュエータとを連結するキャンバアクチュエータ支持部材を有し、前記キャンバアクチュエータが作動すると、前記キャンバアクチュエータ支持部材の作動に伴い、前記四辺形リンク機構が作動することを特徴とする。
また、前記キャンバアクチュエータ支持部材は、前記縦部材と前記キャンバアクチュエータとを連結する部分の長さを変更可能とすることを特徴とする。
また、前記縦部材と前記キャンバアクチュエータ支持部材との交点から前記キャンバアクチュエータ支持部材から前記キャンバアクチュエータとの交点までの長さと、前記縦部材と前記アーム部材との交点までの長さが略同一であることを特徴とする。
また、本発明のキャンバ角可変装置を用いたトウ角・キャンバ角可変装置は、前記車輪連結部材に連結し前記車輪のトウ角を変更するトウアクチュエータを有することを特徴とする。
本発明は、車輪と、前記車輪を連結しキングピン軸を中心に回動する車輪連結部材、一端が車体に連結され他端が前記車輪連結部材に連結されるアーム部と、一端が前記車輪連結部材に連結されたキングピン軸拘束部材及び前記アーム部材と前記キングピン軸拘束部材とを連結する縦部材から形成される四辺形リンク機構と、前記車輪のキャンバ角を変更するキャンバアクチュエータとを備えたキャンバ角可変装置において、前記縦部材と前記キャンバアクチュエータとを連結するキャンバアクチュエータ支持部材を有し、前記キャンバアクチュエータが作動すると、前記キャンバアクチュエータ支持部材の作動に伴い、前記四辺形リンク機構が作動するので、簡単な構造で、アクチュエータへの負荷を軽減し、且つ、強度を確保することができる。
また、前記キャンバアクチュエータ支持部材は、前記縦部材と前記キャンバアクチュエータとを連結する部分の長さを変更可能とするので、アクチュエータの推力やストローク等の性能にあわせて調整することができる。
また、前記縦部材と前記キャンバアクチュエータ支持部材との交点から前記キャンバアクチュエータ支持部材から前記キャンバアクチュエータとの交点までの長さと、前記縦部材と前記アーム部材との交点までの長さが略同一であるので、ポジティブキャンバ動作時のストローク量とネガティブキャンバ動作時のストローク量とが同一になるので、車両のバランスがよくなる
また、本発明のキャンバ角可変装置を用いたトウ角・キャンバ角可変装置は、前記車輪連結部材に連結し前記車輪のトウ角を変更するトウアクチュエータを有するので、トウとキャンバを独立して、制御することができる。
また、本発明のキャンバ角可変装置を用いたトウ角・キャンバ角可変装置は、前記車輪連結部材に連結し前記車輪のトウ角を変更するトウアクチュエータを有するので、トウとキャンバを独立して、制御することができる。
図1はトウ角・キャンバ角可変装置1の参考例の概略図を示す。図1(a)は正面図、図1(b)は平面図である。
図1において、1はトウ角・キャンバ角可変装置、2は車体、3は車輪連結部材、4は車輪、10はトウアクチュエータ部材、11は第一トウアクチュエータ、12は第二トウアクチュエータ、13は第一トウアクチュエータ車輪側連結部、14は第二トウアクチュエータ車輪側連結部、15は第一トウアクチュエータ縦部材側連結部、16は第二トウアクチュエータ縦部材側連結部、20はアーム部材としてのロアアーム部材、21は第一ロアアーム部、22は第二ロアアーム部、23は中間部、24は第一ロアアーム支持部、25は第二ロアアーム支持部、26は車輪側ロアアーム連結部、30は縦部材、31は第一縦部材、32は第二縦部材、41はキングピン軸拘束アーム、42は拘束アーム車輪側連結部、43は第一拘束アーム連結部、44は第二拘束アーム連結部、51はキャンバアクチュエータ、52はキャンバアクチュエータロアアーム側連結部、53はキャンバアクチュエータ支持部材、54はキャンバアクチュエータ支持部、Kはキングピン軸、Aはキングピン軸移動規制面、Lは四辺形リンク機構である。
本参考例のトウ角・キャンバ角可変装置1は、車体2と車輪連結部材3及び車輪4とを連結する装置で、主にトウアクチュエータ部材10、ロアアーム部材20、キングピン軸拘束アーム41、キャンバアクチュエータ51等を有し、車輪4のトウ角及びキャンバ角を変更するための装置である。
トウアクチュエータ部材10は、第一トウアクチュエータ11、第二トウアクチュエータ12等からなる。第一トウアクチュエータ11は、一端を第一トウアクチュエータ車輪側連結部13で車輪連結部材3とボールジョイント等により連結され、他端を第一トウアクチュエータ縦部材側連結部15で後述する第一縦部材31とボールジョイント等により連結されている。第二トウアクチュエータ12は、一端を第二トウアクチュエータ車輪側連結部14で車輪連結部材3とボールジョイント等により連結され、他端を第二トウアクチュエータ縦部材側連結部16で後述する第二縦部材32とボールジョイント等により連結されている。
ロアアーム部材20は、第一ロアアーム部21、第二ロアアーム部22及び中間部23の略A型からなる。第一ロアアーム部21は、第一ロアアーム支持部24により車体2に支持され、第二ロアアーム部22は第二ロアアーム支持部25により車体2に支持されている。第一ロアアーム支持部24及び第二ロアアーム支持部25では、第一ロアアーム支持部24と第二ロアアーム支持部25とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。第一ロアアーム部21及び第二ロアアーム部22の車輪側は、略三角形状の中間部23と一体となり、車輪側ロアアーム連結部26でボールジョイント等により車輪側連結部材3と連結されている。
縦部材30は、第一縦部材31及び第二縦部材32等からなる。第一縦部材31は、一端を第一トウアクチュエータ縦部材側連結部15で第一トウアクチュエータ11と連結し、他端を第一ロアアーム支持部24でロアアーム部材20と連結する。第二縦部材32は、一端を第二トウアクチュエータ縦部材側連結部16で第二トウアクチュエータ12と連結し、他端を第二ロアアーム支持部25でロアアーム部材20と連結する。第一縦部材31及び第二縦部材32は、第一ロアアーム支持部24及び第二ロアアーム支持部25で、第一ロアアーム支持部24と第二ロアアーム支持部25とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。
キングピン軸拘束アーム41は、一端の本体部41aをキングピン軸K上にある拘束アーム車輪側連結部42で車輪連結部材3にボールジョイント等により連結されており、他端の二股部41bは二股に分かれ、一つは第一拘束アーム連結部43で第一縦部材31の中間部に連結され、他の一つは第二拘束アーム連結部44で第二縦部材32の中間部に連結される。キングピン軸拘束アーム41は、一端の拘束アーム車輪側連結部42において、車輪連結部材3に対して回動可能であり、他端の第一拘束アーム連結部43及び第二拘束アーム連結部44において、第一縦部材31及び第二縦部材32に対して第一拘束アーム連結部43と第二拘束アーム連結部44とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。また、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム41とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面Aを形成する。
キャンバアクチュエータ51は、一端をキャンバアクチュエータロアアーム側連結部52でロアアーム部材20の中間部23と連結され、他端を第一拘束アーム連結部43と第二拘束アーム連結部44とを結んだキャンバアクチュエータ支持部材53上のキャンバアクチュエータ支持部54で連結され、キャンバアクチュエータロアアーム側連結部52及びキャンバアクチュエータ支持部54でキャンバアクチュエータ支持部材53方向の軸を中心に回動可能に連結されている。
車輪連結部材3は、車輪連結部3a、キングピン軸部3b及び上部3cを有し、トウ角・キャンバ角可変装置1と車輪4とを連結するもので、車輪4と一体に回動する。車輪連結部3aは、一端を車輪4に回転可能に連結され、他端をキングピン軸部3bに固着されている。キングピン軸部3bは、キングピン軸K上にあり、一端を上部3cの中間部に固着され、他端を車輪側ロアアーム連結部26でロアアーム20とボールジョイント等により連結され、その間で、車輪連結部3aに固着されると共に、キングピン軸拘束アーム41と拘束アーム車輪側連結部42でボールジョイント等により連結されている。上部3cはキングピン軸部3bから二股に分かれた部分で、第一トウアクチュエータ車輪側連結部13及び第二トウアクチュエータ車輪側連結部14でそれぞれ第一トウアクチュエータ11及び第二トウアクチュエータ12と連結されている。
このような構造を持つ第1参考例のトウ角・キャンバ角可変装置1の作動を図2及び図3を用いて説明する。
図2は、キャンバ角を変更した場合の作動概略図を示す。図2(a)は、キャンバアクチュエータ51を収縮しポジティブキャンバとした状態を示し、図2(b)は、キャンバアクチュエータ51を延伸しネガティブキャンバとした状態を示している。
図2(a)に示すように、キャンバアクチュエータ51を収縮すると、キャンバアクチュエータ支持部54及びキャンバアクチュエータ支持部材53が引っ張られて、第一縦部材31及び第二縦部材32が第一ロアアーム支持部24と第二ロアアーム支持部25とを結んだ軸を中心に車輪側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム41が移動すると、キングピン軸拘束アーム41、第一縦部材31及び第二縦部材32、車輪連結部材3のキングピン軸部3bがロアアーム部材20と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸部3bが傾斜し、車輪4のキャンバ角が変更してポジティブキャンバとなる。
同様に、図2(b)に示すように、キャンバアクチュエータ51を延伸すると、キャンバアクチュエータ支持部54及びキャンバアクチュエータ支持部材53が押されて、縦部材30が第一ロアアーム支持部24と第二ロアアーム支持部25とを結んだ軸を中心に車体側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム41が移動すると、キングピン軸拘束アーム41、第一縦部材31及び第二縦部材32、車輪連結部材3のキングピン軸部3bがロアアーム部材20と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸部3bが傾斜し、車輪4のキャンバ角が変更してネガティブキャンバとなる。
このように、車輪連結部材3のキングピン軸部3b、ロアアーム部材20及びキングピン軸拘束アーム41により形成された四辺形が四辺形リンク機構Lを形成し、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム41とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面A内のみで移動するので、トウ角・キャンバ角可変装置1の強度を高めることができる。
図3は、トウ角を変更した場合の作動概略図を示す。図3(a)は、第一トウアクチュエータ11を延伸し、第二トウアクチュエータ12を収縮してトウアウトとした状態を示し、図3(b)は、第一トウアクチュエータ11を収縮し、第二トウアクチュエータ12を延伸してトウインとした状態を示している。
図3(a)に示すように、第一トウアクチュエータ11を延伸し、第二トウアクチュエータ12を収縮すると、車輪連結部材3のキングピン軸部3bを中心として、第一トウアクチュエータ車輪側連結部13は車輪側に回動し、第二トウアクチュエータ車輪側連結部14は車体側に回動する。すなわち、車輪連結部材3はキングピン軸部3bを中心として回動し、車輪4はトウアウト状態となる。
図3(b)に示すように、第一トウアクチュエータ11を収縮し、第二トウアクチュエータ12を延伸すると、車輪連結部材3のキングピン軸部3bを中心として、第一トウアクチュエータ車輪側連結部13は車体側に回動し、第二トウアクチュエータ車輪側連結部14は車輪側に回動する。すなわち、車輪連結部材3はキングピン軸部3bを中心として回動し、車輪4はトウイン状態となる。
このように、車輪連結部材3のキングピン軸部3bを含むキングピン軸Kは、キングピン軸拘束アーム41により、キャンバ角変更時のキングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム41とを含む平面内での移動以外の動作を拘束され、トウ動作では移動しない。
したがって、キングピン軸拘束アーム41がキングピン軸部3bとキングピン軸拘束アーム41とを含む平面に垂直な負荷、例えば本参考例では車体前後方向の負荷に対する強度を保持し、第一トウアクチュエータ11及び第二トウアクチュエータ12にかかる負荷が軽減するので、キングピン軸部3bとキングピン軸拘束アーム41とを含む平面に垂直な負荷に対しての強度を高めることができる。
次に、第2参考例について説明する。図4はトウ角・キャンバ角可変装置1の第2参考例の概略図を示す。図4(a)は正面図、図4(b)は平面図である。
図4において、101はトウ角・キャンバ角可変装置、102は車体、103は車輪連結部材、104は車輪、110はトウアクチュエータ部材、111は第一トウアクチュエータ、112は第二トウアクチュエータ、113は第一トウアクチュエータ車輪側連結部、114は第二トウアクチュエータ車輪側連結部、115は第一トウアクチュエータ縦部材側連結部、116は第二トウアクチュエータ縦部材側連結部、120はアーム部材としてのロアアーム部材、121は第一ロアアーム部、122は第二ロアアーム部、123は中間部、124は第一ロアアーム支持部、125は第二ロアアーム支持部、126は車輪側ロアアーム連結部、130は縦部材、131は第一縦部材、132は第一縦部材下部連結部、133は第二縦部材、134は第二縦部材下部連結部、135は第三縦部材、136は第三縦部材上部連結部、137は第四縦部材、138は第四縦部材上部連結部、141はキングピン軸拘束アーム、142は拘束アーム車輪側連結部、143は第一拘束アーム連結部、144は第二拘束アーム連結部、151はキャンバアクチュエータ、152はキャンバアクチュエータロアアーム側連結部、153はキャンバアクチュエータ支持部材、154はキャンバアクチュエータ支持部、161は第一横アーム、162は第二横アーム、163は第一横アーム連結部、164は第二横アーム連結部である。
本参考例のトウ角・キャンバ角可変装置101は、車体102と車輪連結部材103及び車輪104とを連結する装置で、主にトウアクチュエータ部材110、ロアアーム部材120、キングピン軸拘束アーム141、キャンバアクチュエータ151等を有し、車輪104のトウ角及びキャンバ角を変更するための装置である。
トウアクチュエータ部材110は、第一トウアクチュエータ111、第二トウアクチュエータ112等からなる。第一トウアクチュエータ111は、一端を第一トウアクチュエータ車輪側連結部113で車輪連結部材103とボールジョイント等により連結され、他端を第一トウアクチュエータ縦部材側連結部115で後述する第一縦部材131とボールジョイント等により連結されている。第二トウアクチュエータ112は、一端を第二トウアクチュエータ車輪側連結部114で車輪連結部材103とボールジョイント等により連結され、他端を第二トウアクチュエータ縦部材側連結部116で後述する第二縦部材132とボールジョイント等により連結されている。
ロアアーム部材120は、第一ロアアーム部121、第二ロアアーム部122及び中間部123の略A型からなる。第一ロアアーム部121は、第一ロアアーム支持部124により車体102に支持され、第二ロアアーム部122は第二ロアアーム支持部125により車体102に支持されている。第一ロアアーム支持部124及び第二ロアアーム支持部125では、第一ロアアーム支持部124と第二ロアアーム支持部125とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。第一ロアアーム部121及び第二ロアアーム部122の車輪側は、略三角形状の中間部123と一体となり、車輪側ロアアーム連結部126でボールジョイント等により車輪側連結部材103と連結されている。
縦部材130は、第一縦部材131、第二縦部材133、第三縦部材135及び第四縦部材137等からなる。第一縦部材131は、一端を第一トウアクチュエータ縦部材側連結部115で第一トウアクチュエータ111とボールジョイント等により連結し、他端を第一縦部材下部連結部132で後述する第一横アーム161と連結する。第二縦部材133は、一端を第二トウアクチュエータ縦部材側連結部116で第二トウアクチュエータ112とボールジョイント等により連結し、他端を第二縦部材下部連結部134で後述する第二横アーム162と連結する。第一縦部材131及び第二縦部材133は、第一縦部材下部連結部132及び第二縦部材下部連結部134で、第一縦部材下部連結部132と第二縦部材下部連結部134とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。なお、第一縦部材下部連結部132と第二縦部材下部連結部134とを結んだ軸は、第一ロアアーム支持部124と第二ロアアーム支持部125とを結んだ軸と平行である。
第三縦部材135は、一端を第三縦部材上部連結部136でキングピン軸拘束アーム141の中間部と連結し、他端を第一ロアアーム支持部124でロアアーム部材120及び車体102と連結する。第四縦部材137は、一端を第四縦部材上部連結部138でキングピン軸拘束アーム141の中間部と連結し、他端を第二ロアアーム支持部125でロアアーム部材120及び車体102と連結する。
第三縦部材135及び第四縦部材137は、一端の第三縦部材上部連結部136及び第四縦部材上部連結部138で、キングピン軸拘束アーム141に対して第三縦部材上部連結部136と第四縦部材上部連結部138とを結んだ軸を中心に回動可能であり、他端の第一ロアアーム支持部124及び第二ロアアーム支持部125で、第一ロアアーム支持部124と第二ロアアーム支持部125とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。
キングピン軸拘束アーム141は、一端の本体部141aをキングピン軸K上にある拘束アーム車輪側連結部142で車輪連結部材103にボールジョイント等により連結されており、他端の二股部141bは二股に分かれ、一つは第一拘束アーム連結部143で第一縦部材131に連結され、他の一つは第二拘束アーム連結部144で第二縦部材133に連結され、第一縦部材131及び第二縦部材133に対して第一拘束アーム連結部143と第二拘束アーム連結部144とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。また、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム141とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面Aを形成する。
キャンバアクチュエータ151は、一端をキャンバアクチュエータロアアーム側連結部152でロアアーム部材120の中間部123と連結され、他端を第一拘束アーム連結部143と第二拘束アーム連結部144とを結んだキャンバアクチュエータ支持部材153上のキャンバアクチュエータ支持部154で連結され、キャンバアクチュエータロアアーム側連結部152及びキャンバアクチュエータ支持部154でキャンバアクチュエータ支持部材153方向の軸を中心に回動可能に連結されている。
車輪連結部材103は、車輪連結部103a、キングピン軸部103b及び上部103cを有し、トウ角・キャンバ角可変装置101と車輪104とを連結するもので、車輪104と一体に回動する。車輪連結部103aは、一端を車輪104に回転可能に連結され、他端をキングピン軸部103bに固着されている。キングピン軸部103bは、キングピン軸K上にあり、一端を上部103cの中間部に固着され、他端を車輪側ロアアーム連結部126でロアアーム120とボールジョイント等により連結され、その間で、車輪連結部103aに固着されると共に、キングピン軸拘束アーム141と拘束アーム車輪側連結部142でボールジョイント等により連結されている。上部103cはキングピン軸部103bから二股に分かれた部分で、第一トウアクチュエータ車輪側連結部113及び第二トウアクチュエータ車輪側連結部114でそれぞれ第一トウアクチュエータ111及び第二トウアクチュエータ112と連結されている。
このような構造を持つ第2参考例のトウ角・キャンバ角可変装置101の作動を図5及び図6を用いて説明する。
図5は、キャンバ角を変更した場合の作動概略図を示す。図5(a)は、キャンバアクチュエータ151を収縮しポジティブキャンバとした状態を示し、図5(b)は、キャンバアクチュエータ151を延伸しネガティブキャンバとした状態を示している。
図5(a)に示すように、キャンバアクチュエータ151を収縮すると、キャンバアクチュエータ支持部154及びキャンバアクチュエータ支持部材153が引っ張られて、第一縦部材131及び第二縦部材133が第一縦部材下部連結部132と第二縦部材下部連結部134とを結んだ軸を中心に車輪側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム141が移動すると、キングピン軸拘束アーム141、第三縦部材135及び第四縦部材137、車輪連結部材103のキングピン軸部103bがロアアーム部材120と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸部103bが傾斜し、車輪104のキャンバ角が変更してポジティブキャンバとなる。
同様に、図5(b)に示すように、キャンバアクチュエータ151を延伸すると、キャンバアクチュエータ支持部154及びキャンバアクチュエータ支持部材153が押されて、第一縦部材131及び第二縦部材133が第一縦部材下部連結部132と第二縦部材下部連結部134とを結んだ軸を中心に車体側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム141、第三縦部材135及び第四縦部材137、車輪連結部材103のキングピン軸部103bがロアアーム部材120と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸部103bが傾斜し、車輪104のキャンバ角が変更してネガティブキャンバとなる。
このように、車輪連結部材103のキングピン軸部103b、ロアアーム部材120及びキングピン軸拘束アーム141により形成された四辺形が四辺形リンク機構Lを形成し、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム41とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面A内のみで移動するので、トウ角・キャンバ角可変装置101の強度を高めることができる。
図6は、トウ角を変更した場合の作動概略図を示す。図6(a)は、第一トウアクチュエータ111を延伸し、第二トウアクチュエータ112を収縮してトウアウトとした状態を示し、図6(b)は第一トウアクチュエータ111を収縮し、第二トウアクチュエータ112を延伸してトウインとした状態を示している。
図6(a)に示すように、第一トウアクチュエータ111を延伸し、第二トウアクチュエータ112を収縮すると、車輪連結部材103のキングピン軸部103bを中心として、第一トウアクチュエータ車輪側連結部113は車輪側に回動し、第二トウアクチュエータ車輪側連結部114は車体側に回動する。すなわち、車輪連結部材103はキングピン軸部103bを中心として回動し、車輪104はトウアウト状態となる。
図6(b)に示すように、第一トウアクチュエータ111を収縮し、第二トウアクチュエータ112を延伸すると、車輪連結部材103のキングピン軸部103bを中心として、第一トウアクチュエータ車輪側連結部113は車体側に回動し、第二トウアクチュエータ車輪側連結部114は車輪側に回動する。すなわち、車輪連結部材103はキングピン軸部103bを中心として回動し、車輪104はトウイン状態となる。
このように、車輪連結部材103のキングピン軸部103bを含むキングピン軸Kは、キングピン軸拘束アーム141により、キャンバ角変更時のキングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム141とを含む平面内での移動以外の動作を拘束され、トウ動作では移動しない。
したがって、キングピン軸拘束アーム141がキングピン軸部103bとキングピン軸拘束アーム141とを含む平面に垂直な負荷、例えば本参考例では車体前後方向の負荷に対する強度を保持し、第一トウアクチュエータ111及び第二トウアクチュエータ112にかかる負荷が軽減するので、キングピン軸部103bとキングピン軸拘束アーム141とを含む平面に垂直な負荷に対しての強度を高めることができる。
次に、第3参考例について説明する。図7はトウ角・キャンバ角可変装置1の第3参考例の概略図を示す。図7(a)は正面図、図7(b)は平面図である。
図7において、201はトウ角・キャンバ角可変装置、202は車体、203は車輪連結部材、204は車輪、210はトウアクチュエータ部材、211はトウアクチュエータ車輪側連結部、212はトウアクチュエータ支持部材側連結部、213はトウアクチュエータ支持部材、220はアーム部材としてのロアアーム部材、221は第一ロアアーム部、222は第二ロアアーム部、223は中間部、224は第一ロアアーム支持部、225は第二ロアアーム支持部、226は車輪側ロアアーム連結部、230は縦部材、231は第一縦部材、232は第一縦部材上部連結部、233は第二縦部材、234は第二縦部材上部連結部、235は第三縦部材、236は第三縦部材下部連結部、237は第四縦部材、238は第四縦部材下部連結部、241はキングピン軸拘束アーム、242は拘束アーム車輪側連結部、243は第一拘束アーム連結部、244は第二拘束アーム連結部、251はキャンバアクチュエータ、252はキャンバアクチュエータ連結部、253はキャンバアクチュエータ支持部材、254はキャンバアクチュエータ支持部、261は第一横アーム、262は第二横アーム、263は第一横アーム連結部、264は第二横アーム連結部である。
本参考例のトウ角・キャンバ角可変装置201は、車体202と車輪連結部材203及び車輪204とを連結する装置で、主にトウアクチュエータ部材210、ロアアーム部材220、キングピン軸拘束アーム241、キャンバアクチュエータ251等を有し、車輪204のトウ角及びキャンバ角を変更するための装置である。
トウアクチュエータ部材210は、一端をトウアクチュエータ車輪側連結部211で車輪連結部材203とボールジョイント等により連結され、他端をトウアクチュエータ支持部材側連結部212でトウアクチュエータ支持部材213とボールジョイント等により連結されている。トウアクチュエータ支持部材213は、後述する第三縦部材下部連結部236及び第四縦部材下部連結部238に支持されている。
ロアアーム部材220は、第一ロアアーム部221、第二ロアアーム部222及び中間部223の略A型からなる。第一ロアアーム部221は、第一ロアアーム支持部224により車体202に支持され、第二ロアアーム部222は第二ロアアーム支持部225により車体202に支持されている。第一ロアアーム支持部224及び第二ロアアーム支持部225では、第一ロアアーム支持部224と第二ロアアーム支持部225とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。第一ロアアーム部221及び第二ロアアーム部222の車輪側は、略三角形状の中間部223と一体となり、車輪側ロアアーム連結部226でボールジョイント等により車輪側連結部材203と連結されている。
縦部材230は、第一縦部材231、第二縦部材233、第三縦部材235及び第四縦部材237等からなる。第一縦部材231は、一端を第一縦部材上部連結部232でキングピン軸拘束アーム241の二股部241bの一方と連結し、他端を第一ロアアーム支持部224でロアアーム部材220及び車体202と連結する。第二縦部材233は、一端を第二縦部材上部連結部234でキングピン軸拘束アーム241の二股部241bの他方と連結し、他端を第二ロアアーム支持部225でロアアーム部材220及び車体202と連結する。
第一縦部材231及び第二縦部材233は、一端の第一縦部材上部連結部232及び第二縦部材上部連結部234で、キングピン軸拘束アーム241に対して第一縦部材上部連結部232と第二縦部材上部連結部234とを結んだ軸を中心に回動可能であり、他端の第一ロアアーム支持部224及び第二ロアアーム支持部225で、第一ロアアーム支持部224と第二ロアアーム支持部225とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。
第三縦部材235は、一端を第一拘束アーム連結部243でキングピン拘束アーム241とボールジョイント等により連結し、他端を第三縦部材下部連結部236で後述する第一横アーム161と連結する。第四縦部材237は、一端を第二拘束アーム連結部244でキングピン拘束アーム241とボールジョイント等により連結し、他端を第四縦部材下部連結部238で後述する第二横アーム162と連結する。第三縦部材235及び第四縦部材237は、第三縦部材下部連結部236及び第四縦部材下部連結部238で、第三縦部材下部連結部236と第四縦部材下部連結部238とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。なお、第三縦部材下部連結部236と第四縦部材下部連結部238とを結んだ軸は、第一ロアアーム支持部224と第二ロアアーム支持部225とを結んだ軸と平行である。
キングピン軸拘束アーム241は、一端の本体部241aをキングピン軸K上にある拘束アーム車輪側連結部242で車輪連結部材203にボールジョイント等により連結されており、他端の二股部241bは二股に分かれ、一つは第一拘束アーム連結部243で第三縦部材235に連結され、他の一つは第二拘束アーム連結部244で第四縦部材237に連結され、第三縦部材235及び第四縦部材237に対して第一拘束アーム連結部243と第二拘束アーム連結部244とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。また、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム241とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面Aを形成する。
キャンバアクチュエータ251は、一端をキャンバアクチュエータ連結部252でキングピン拘束部材241の本体241aと連結され、他端を第一横部材261と第二横部材262とを結んだキャンバアクチュエータ支持部材253上のキャンバアクチュエータ支持部254で連結され、キャンバアクチュエータ連結部252及びキャンバアクチュエータ支持部254でキャンバアクチュエータ支持部材253方向の軸を中心に回動可能に連結されている。
車輪連結部材203は、車輪連結部203a、キングピン軸部203b及びトウアクチュエータ連結腕部203cを有し、トウ角・キャンバ角可変装置201と車輪204とを連結するもので、車輪204と一体に回動する。車輪連結部203aは、一端を車輪204に回転可能に連結され、他端をキングピン軸部203bに固着されている。キングピン軸部203bは、キングピン軸K上にあり、一端を拘束アーム車輪側連結部242でキングピン軸拘束アーム241に連結され、他端を車輪側ロアアーム連結部242でロアアーム220とボールジョイント等により連結され、その間で、車輪連結部203a及びトウアクチュエータ連結腕部203cに固着される。トウアクチュエータ連結腕部203cはキングピン軸部203bから分かれた部分で、トウアクチュエータ車輪側連結部211でトウアクチュエータ部材210と連結されている。
このような構造を持つ第3参考例のトウ角・キャンバ角可変装置201の作動を図8及び図9を用いて説明する。
図8は、キャンバ角を変更した場合の作動概略図を示す。図8(a)は、キャンバアクチュエータ251を収縮しポジティブキャンバとした状態を示し、図8(b)は、キャンバアクチュエータ251を延伸しネガティブキャンバとした状態を示している。
図8(a)に示すように、キャンバアクチュエータ251を延伸すると、キャンバアクチュエータ支持部254及びキャンバアクチュエータ支持部材253が押されて、第一縦部材231及び第二縦部材233が第一ロアアーム支持部224と第二ロアアーム支持部225とを結んだ軸を中心に車輪側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム241が移動すると、キングピン軸拘束アーム241、第一縦部材231及び第二縦部材233、車輪連結部材203のキングピン軸部203bがロアアーム部材220と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸部203bが傾斜し、車輪204のキャンバ角が変更してポジティブキャンバとなる。
同様に、図8(b)に示すように、キャンバアクチュエータ251を収縮すると、キャンバアクチュエータ支持部254及びキャンバアクチュエータ支持部材253が引っ張られて、第一縦部材231及び第二縦部材233が第一ロアアーム支持部224と第二ロアアーム支持部225とを結んだ軸を中心に車体側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム241、第三縦部材235及び第四縦部材237、車輪連結部材203のキングピン軸部203bがロアアーム部材220と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸部203bが傾斜し、車輪204のキャンバ角が変更してネガティブキャンバとなる。
このように、車輪連結部材203のキングピン軸部203b、ロアアーム部材220及びキングピン軸拘束アーム241により形成された四辺形が四辺形リンク機構Lを形成し、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム41とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面A内のみで移動するので、トウ角・キャンバ角可変装置201の強度を高めることができる。
図9は、トウ角を変更した場合の作動概略図を示す。図9(a)は、トウアクチュエータ部材210を延伸しトウアウトとした状態を示し、図9(b)は、トウアクチュエータ部材210を収縮しトウインとした状態を示している。
図9(a)に示すように、トウアクチュエータ部材210を延伸すると、トウアクチュエータ車輪側連結部211及びトウアクチュエータ連結腕部203cは車輪側に移動し、車輪連結部材203はキングピン軸部203bを中心として回動し、車輪204はトウアウト状態となる。
図9(b)に示すように、トウアクチュエータ部材210を収縮すると、トウアクチュエータ車輪側連結部211及びトウアクチュエータ連結腕部203cは車体側に移動し、車輪連結部材203はキングピン軸部203bを中心として回動し、車輪204はトウイン状態となる。
このように、車輪連結部材203のキングピン軸部203bを含むキングピン軸Kは、キングピン軸拘束アーム241により、キャンバ角変更時のキングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム241とを含む平面内での移動以外の動作を拘束され、トウ動作では移動しない。
したがって、キングピン軸拘束アーム241がキングピン軸部203bとキングピン軸拘束アーム241とを含む平面に垂直な負荷、例えば本参考例では車体前後方向の負荷を保持し、第一トウアクチュエータ211及び第二トウアクチュエータ212にかかる負荷が軽減するので、キングピン軸部203bとキングピン軸拘束アーム241とを含む平面に垂直な負荷に対しての強度を高めることができる。
次に、本発明の実施形態について説明する。図10はトウ角・キャンバ角可変装置1の第1実施形態の概略図を示す。図10(a)は正面図、図10(b)は平面図である。
図10において、301はトウ角・キャンバ角可変装置、302は車体、303は車輪連結部材、304は車輪、310はトウアクチュエータ部材、311はトウアクチュエータ車輪側連結部、312はトウアクチュエータ支持部材側連結部、313はトウアクチュエータ支持部材、320はアーム部材としてのロアアーム部材、321は第一ロアアーム部、322は第二ロアアーム部、324は第一ロアアーム支持部、325は第二ロアアーム支持部、326は車輪側ロアアーム連結部、330は縦部材、331は第一縦部材、332は第二縦部材、340はキングピン軸拘束アーム、341は第一キングピン軸拘束アーム、342は第二キングピン軸拘束アーム、343は拘束アーム車輪側連結部、344は第一拘束アーム連結部、345は第二拘束アーム連結部、351はキャンバアクチュエータ、352はキャンバアクチュエータ連結部、353はキャンバアクチュエータ支持部材、354はキャンバアクチュエータ支持部である。
本実施形態のトウ角・キャンバ角可変装置301は、車体302と車輪連結部材303及び車輪304とを連結する装置で、主にトウアクチュエータ部材310、ロアアーム部材320、キングピン軸拘束アーム340、キャンバアクチュエータ351等を有し、車輪304のトウ角及びキャンバ角を変更するための装置である。
トウアクチュエータ部材310は、一端をトウアクチュエータ車輪側連結部311で車輪連結部材303とボールジョイント等により連結され、他端をトウアクチュエータ支持部材側連結部312でトウアクチュエータ支持部材313とボールジョイント等により連結されている。トウアクチュエータ支持部材313は、後述する第一拘束アーム連結部344及び第二拘束アーム連結部345に支持されている。
ロアアーム部材320は、第一ロアアーム部321及び第二ロアアーム部322の略A型からなる。第一ロアアーム部321は、第一ロアアーム支持部324により車体302に支持され、第二ロアアーム部322は第二ロアアーム支持部325により車体302に支持されている。第一ロアアーム支持部324及び第二ロアアーム支持部325では、第一ロアアーム支持部324と第二ロアアーム支持部325とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。第一ロアアーム部321及び第二ロアアーム部322の車輪側は、一体となり、車輪側ロアアーム連結部326でボールジョイント等により車輪側連結部材303と連結されている。
縦部材330は、第一縦部材331及び第二縦部材332からなる。第一縦部材331は、一端を第一拘束アーム連結部344でトウアクチュエータ支持部材313及び第一キングピン軸拘束アーム341と連結し、他端を第一ロアアーム支持部324でロアアーム部材320及び車体302と連結する。第二縦部材332は、一端を第二拘束アーム連結部345でトウアクチュエータ支持部材313及び第二キングピン軸拘束アーム342と連結し、他端を第二ロアアーム支持部325でロアアーム部材320及び車体302と連結する。
第一縦部材331及び第二縦部材332は、一端の第一拘束アーム連結部344及び第二拘束アーム連結部345で、キングピン軸拘束アーム340に対して第一拘束アーム連結部344及び第二拘束アーム連結部345とを結んだ軸を中心に回動可能であり、他端の第一ロアアーム支持部324及び第二ロアアーム支持部325で、第一ロアアーム支持部324と第二ロアアーム支持部325とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。
キングピン軸拘束アーム340は、第一キングピン軸拘束アーム341及び第二キングピン軸拘束アーム342等からなり、第一キングピン軸拘束アーム341及び第二キングピン軸拘束アーム342の一端をキングピン軸K上にある拘束アーム車輪側連結部343で車輪連結部材303にボールジョイント等により連結されており、第一キングピン軸拘束アーム341の他端は第一拘束アーム連結部344でトウアクチュエータ支持部材313及び第一縦部材331に連結され、第一キングピン軸拘束アーム341の他端は第二拘束アーム連結部345でトウアクチュエータ支持部材313及び第二縦部材332に連結され、第一縦部材331及び第二縦部材332に対して第一拘束アーム連結部344と第二拘束アーム連結部345とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。また、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム341とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面Aを形成する。
キャンバアクチュエータ351は、一端をキャンバアクチュエータ連結部352で第一縦部材331と第二縦部材332とを結んだキャンバアクチュエータ支持部材353に連結され、他端を車体302のキャンバアクチュエータ支持部354で連結され、キャンバアクチュエータ連結部352及びキャンバアクチュエータ支持部354でキャンバアクチュエータ支持部材353方向の軸を中心に回動可能に連結されている。
車輪連結部材303は、車輪連結部303a、キングピン軸部303b及びトウアクチュエータ連結腕部303cを有し、トウ角・キャンバ角可変装置301と車輪304とを連結するもので、車輪304と一体に回動する。車輪連結部303aは、一端を車輪304に回転可能に連結され、他端をキングピン軸部303bに固着されている。キングピン軸部303bは、キングピン軸K上にあり、一端をトウアクチュエータ連結腕部303cに固着され、他端を車輪側ロアアーム連結部342でロアアーム320とボールジョイント等により連結され、その間で、拘束アーム車輪側連結部342でキングピン軸拘束アーム340に連結される。トウアクチュエータ連結腕部303cはキングピン軸部303bから屈曲した部分で、トウアクチュエータ車輪側連結部311でトウアクチュエータ部材310と連結されている。
このような構造を持つ第1実施形態のトウ角・キャンバ角可変装置301の作動を図11及び図12を用いて説明する。
図11は、キャンバ角を変更した場合の作動概略図を示す。図11(a)は、キャンバアクチュエータ351を収縮しポジティブキャンバとした状態を示し、図11(b)は、キャンバアクチュエータ351を延伸しネガティブキャンバとした状態を示している。
図11(a)に示すように、キャンバアクチュエータ351を収縮すると、キャンバアクチュエータ連結部352及びキャンバアクチュエータ支持部材353が車体302側から押されて、第一縦部材331及び第二縦部材332が第一ロアアーム支持部324と第二ロアアーム支持部325とを結んだ軸を中心に車輪側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム340が移動すると、第一キングピン軸拘束アーム341及び第二キングピン軸拘束アーム342、第一縦部材331及び第二縦部材332、車輪連結部材303のキングピン軸部303bがロアアーム部材320と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸部303bが傾斜し、車輪304のキャンバ角が変更してポジティブキャンバとなる。
同様に、図11(b)に示すように、キャンバアクチュエータ351を延伸すると、キャンバアクチュエータ連結部352及びキャンバアクチュエータ支持部材353が車体302側に引っ張られて、第一縦部材331及び第二縦部材332が第一ロアアーム支持部324と第二ロアアーム支持部325とを結んだ軸を中心に車体側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム340が移動すると、第一キングピン軸拘束アーム341及び第二キングピン軸拘束アーム342、第一縦部材331及び第二縦部材332、車輪連結部材303のキングピン軸部303bがロアアーム部材320と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸部303bが傾斜し、車輪304のキャンバ角が変更してネガティブキャンバとなる。
このように、車輪連結部材303のキングピン軸部303b、ロアアーム部材320及びキングピン軸拘束アーム340により形成された四辺形が四辺形リンク機構Lを形成し、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム341とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面A内のみで移動するので、トウ角・キャンバ角可変装置301の強度を高めることができる。
図12は、トウ角を変更した場合の作動概略図を示す。図12(a)は、トウアクチュエータ部材310を延伸しトウアウトとした状態を示し、図12(b)は、トウアクチュエータ部材310を収縮しトウインとした状態を示している。
図12(a)に示すように、トウアクチュエータ部材310を延伸すると、トウアクチュエータ車輪側連結部311及びトウアクチュエータ連結腕部303cは車輪側に移動し、車輪連結部材303はキングピン軸部303bを中心として回動し、車輪304はトウアウト状態となる。
図12(b)に示すように、トウアクチュエータ部材310を収縮すると、トウアクチュエータ車輪側連結部311及びトウアクチュエータ連結腕部303cは車体側に移動し、車輪連結部材303はキングピン軸部303bを中心として回動し、車輪304はトウイン状態となる。
このように、車輪連結部材303のキングピン軸部303bを含むキングピン軸Kは、キングピン軸拘束アーム341により、キャンバ角変更時のキングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム341とを含む平面内での移動以外の動作を拘束され、トウ動作では移動しない。
したがって、キングピン軸拘束アーム341がキングピン軸部303bとキングピン軸拘束アーム341とを含む平面に垂直な負荷、例えば本実施形態では車体前後方向の負荷を保持し、トウアクチュエータ310にかかる負荷が軽減するので、キングピン軸部303bとキングピン軸拘束アーム341とを含む平面に垂直な負荷に対しての強度を高めることができる。
なお、車輪連結部材3,103,203,303は、上下別体の構造とし、上側車輪連結部材でアクチュエータ部材10,110,210,310並びに、キングピン軸拘束アーム41,141,241,341と連結し、下側車輪連結部材で、ロアアーム部材と連結してもよい。また、トウ角・キャンバ角可変装置1,101,201,301と車体2,102,202,302とは第一ロアアーム支持部24,124,224,324及び第二ロアアーム支持部25,125,225,325の他にバネ等の弾性体や減衰器等を介して連結してもよい。
次に、第2実施形態について説明する。図13乃至図15は、トウ角・キャンバ角可変装置の第2実施形態の概略図を示す。図13はトウ角・キャンバ角可変装置を後方から見た図、図14はトウ角・キャンバ角可変装置の平面図、図15は車輪連結部材の拡大図である。
図13乃至図15において、501はトウ角・キャンバ角可変装置、502は車体、503は車輪連結部材、504は車輪、510はトウアクチュエータ部材、511はトウアクチュエータ車輪側連結部、512はトウアクチュエータ支持部材側連結部、513はトウアクチュエータ支持部材、520はアーム部材としてのロアアーム部材、521は第一ロアアーム部、522は第二ロアアーム部、524は第一ロアアーム支持部、525は第二ロアアーム支持部、526は車輪側ロアアーム連結部、530は縦部材、531は第一縦部材、532は第一縦部材上部連結部、533は第二縦部材、541はキングピン軸拘束アーム、542は拘束アーム車輪側連結部、543は第一拘束アーム連結部、544は第二拘束アーム連結部、551はキャンバアクチュエータ、552はキャンバアクチュエータ連結部、553はキャンバアクチュエータ支持部材、554はキャンバアクチュエータ支持部、555はキャンバアクチュエータ支持部材取付部、561は縦部材連結アーム、Mはホイールモータ、Sはショックアブソーバである。
本実施形態のトウ角・キャンバ角可変装置501は、車体502と車輪連結部材503及び車輪504とを連結する装置で、主にトウアクチュエータ部材510、ロアアーム部材520、キングピン軸拘束アーム541、キャンバアクチュエータ551等を有し、車輪504のトウ角及びキャンバ角を変更するための装置である。
トウアクチュエータ部材510は、一端をトウアクチュエータ車輪側連結部511で車輪連結部材503とボールジョイント等により連結され、他端側をトウアクチュエータ支持部材側連結部512でトウアクチュエータ支持部材513と軸等により連結されている。トウアクチュエータ支持部材513は、後述する第一拘束アーム連結部543に支持されている。
ロアアーム部材520は、第一ロアアーム部521及び第二ロアアーム部522からなる。第一ロアアーム部521は、第一ロアアーム支持部524により車体502に支持され、第二ロアアーム部522は第二ロアアーム支持部525により車体502に支持されている。第一ロアアーム支持部524及び第二ロアアーム支持部525では、第一ロアアーム支持部524と第二ロアアーム支持部525とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。第一ロアアーム部521及び第二ロアアーム部522の車輪側は一体となり、車輪側ロアアーム連結部526でボールジョイント等により車輪側連結部材503と連結されている。
縦部材530は、第一縦部材531、第二縦部材533等からなる。第一縦部材531は、一端を第一縦部材上部連結部532でキングピン軸拘束アーム541の二股部541bの一方と連結し、他端を第一ロアアーム支持部524でロアアーム部材520及び車体502と連結する。第二縦部材533は、一端を第二拘束アーム連結部534でキングピン軸拘束アーム541の二股部541b(図14参照)の他方と連結し、他端を第二ロアアーム支持部525でロアアーム部材520及び車体502と連結する。
第一縦部材531及び第二縦部材533は、一端の第一縦部材上部連結部532及び第二拘束アーム連結部534で、キングピン軸拘束アーム541に対して第一縦部材上部連結部532と第二拘束アーム連結部534とを結んだ軸を含む縦部材連結アーム561を中心に回動可能であり、他端の第一ロアアーム支持部524及び第二ロアアーム支持部525で、第一ロアアーム支持部524と第二ロアアーム支持部525とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。
キングピン軸拘束アーム541は、一端の本体部541aをキングピン軸K上にある拘束アーム車輪側連結部542で車輪連結部材503にボールジョイント等により連結されており、他端の二股部541bは二股に分かれ、一つは途中の第一縦部材上部連結部532で第一縦部材531と連結されると共に、端部の第一拘束アーム連結部543でトウアクチュエータ支持部材513に連結され、他の一つは第二拘束アーム連結部544で第二縦部材532に連結され、第一縦部材531及び第二縦部材532に対して第一縦部材上部連結部532と第二拘束アーム連結部544とを結んだ軸を中心に回動可能となっている。また、キングピン軸Kとキングピン軸拘束アーム541とで位置を固定されたキングピン軸移動規制面Aを形成する。
キャンバアクチュエータ551は、一端をキャンバアクチュエータ連結部552で第二縦部材532のキャンバアクチュエータ支持部材取付部555に取付けられたキャンバアクチュエータ支持部材553と連結され、他端を、ブラケットBを介して車体502とキャンバアクチュエータ支持部554で連結され、キャンバアクチュエータ連結部552及びキャンバアクチュエータ支持部554で縦部材連結アーム561方向の軸を中心に回動可能に連結されている。
車輪連結部材503は、車輪連結部503a、拘束アーム連結部503b、ロアアーム連結部503c及びトウアクチュエータ連結部503d等を有し、トウ角・キャンバ角可変装置501と車輪504とをホイールモータMを介して連結するもので、略長方形状に一体に形成され、車輪504と一体に回動する。車輪連結部503aは、車輪504側と連結される部分であり、本実施形態では、車輪504と一体に回転するホイールモータMに連結される。
このように、ホイールモータMに連結されるので、ホイールモータMを含む車輪504との脱着が容易となり、メンテナンス性が向上する。また、拘束アーム連結部503b及びロアアーム連結部503cを一体に設けるので、剛性が向上する。
また、拘束アーム連結部503b及びロアアーム連結部503cは、キングピン軸K上にあり、拘束アーム連結部503bは、キングピン軸拘束アーム541の拘束アーム車輪側連結部542に連結し、ロアアーム連結部503cは、ロアアーム520の車輪側ロアアーム連結部542でボールジョイント等により連結する。トウアクチュエータ連結部503cは、キングピン軸Kから離れた部分にあり、トウアクチュエータ部材510のトウアクチュエータ車輪側連結部511と連結されている。
また、図13に示すように、車輪504幅内にホイールモータを収納できるようにし、車輪連結部材503のキングピン軸Kを形成する拘束アーム連結部503b及びロアアーム連結部503cを、車輪504幅内に形成し、好ましくは、車輪504幅方向中心線近傍に形成するように設定するとよい。
このように、車輪504幅方向中心線とキングピン軸Kとの距離を小さくすることにより、キングピンオフセット量が減少し、操舵抵抗が低減されるので、操舵時の操舵力が小さく済み、アクチュエータの小型化が実現できる。また、それに伴い、車両自体の小型化も実現できる。
さらに、第2実施形態では、ショックアブソーバSが、一端を第二ロアアーム522の第一ショックアブソーバ取付部522aに、他端を縦部材連結アーム561の第二ショックアブソーバ取付部561aに連結されている。このショックアブソーバSは、パートタイム及びリアルタイムで角度を変更することができる。
このように、パートタイム及びリアルタイムで角度を変更できるショックアブソーバSをトウ角・キャンバ角可変装置501を設けたので、走行路にあわせたサスペンションセッティングができ、乗り心地が向上する。
図16は、キャンバアクチュエータ支持部材553付近の拡大図を示す。キャンバアクチュエータ支持部材553は、第2縦部材532からキャンバアクチュエータ連結部552までの長さnを変更できる構造となっている。第2実施形態では、縦部材532とキャンバアクチュエータ支持部材553の交点からキャンバアクチュエータ連結部552までの長さnと、縦部材532とキャンバアクチュエータ支持部材553の交点から第二ロアアーム支持部525までの長さmとを同一に設定している。このような比率を選択することにより、四辺形リンク機構Lをコンパクトに構成でき、車両自体を小さくできる。また、ポジティブキャンバ動作時のストローク量とネガティブキャンバ動作時のストローク量とが同一になるので、車両のバランスがよくなる。
このような構造を持つ第2実施形態のトウ角・キャンバ角可変装置501の作動を、図17を用いて説明する。
図17は、キャンバ角を変更した場合の作動概略図を示す。図17(a)は、キャンバアクチュエータ551を収縮しポジティブキャンバとした状態を示し、図17(b)は、キャンバアクチュエータ551を延伸しネガティブキャンバとした状態を示している。
図17(a)に示すように、キャンバアクチュエータ551を収縮すると、キャンバアクチュエータ連結部552及びキャンバアクチュエータ支持部材553が車体502側から押されて、第二縦部材532が第一ロアアーム支持部524と第二ロアアーム支持部525とを結んだ軸を中心に車輪側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム541が移動すると、キングピン軸拘束アーム541、第一縦部材531及び第二縦部材532、車輪連結部材503がロアアーム部材520と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸Kが傾斜し、車輪504のキャンバ角が変更してポジティブキャンバとなる。
同様に、図17(b)に示すように、キャンバアクチュエータ551を延伸すると、キャンバアクチュエータ連結部552及びキャンバアクチュエータ支持部材553が車体502側に引っ張られて、第一縦部材531及び第二縦部材532が第一ロアアーム支持部524と第二ロアアーム支持部525とを結んだ軸を中心に車体側に回動する。これに伴い、キングピン軸拘束アーム541が移動すると、キングピン軸拘束アーム541、第一縦部材531及び第二縦部材532、車輪連結部材503がロアアーム部材520と共に四辺形のリンク機構を形成しているので、キングピン軸Kが傾斜し、車輪504のキャンバ角が変更してネガティブキャンバとなる。
このように、キャンバアクチュエータ支持部材553を取付け、その一端をキャンバアクチュエータ551により作動させるようにしたので、小さい推力で動作でき、小型のアクチュエータを適用することができる。
また、縦部材532とキャンバアクチュエータ支持部材553の交点からキャンバアクチュエータ連結部552までの長さと、縦部材532とキャンバアクチュエータ支持部材553の交点から第二ロアアーム支持部525までの長さとを同一に設定したので、ポジティブキャンバ動作時のストローク量とネガティブキャンバ動作時のストローク量とが同一になるので、車両のバランスがよくなる。
1,101,201…トウ角・キャンバ角可変装置、2,102,202…車体、3,103,203…車輪連結部材、4,104,204…車輪、10,110…アクチュエータ部材、11,111…第一トウアクチュエータ、12,112…第二トウアクチュエータ、13,113…第一トウアクチュエータ車輪側連結部、14,114…第二トウアクチュエータ車輪側連結部、15,115…第一トウアクチュエータ縦部材側連結部、16,116…第二トウアクチュエータ縦部材側連結部、20,120…ロアアーム部材、21,121…第一ロアアーム部、22,122…第二ロアアーム部、23,123…中間部、23124…第一ロアアーム支持部、25,125…第二ロアアーム支持部、26,126…車輪側ロアアーム連結部、31…第一縦部材、32…第二縦部材、41…キングピン軸拘束アーム、42…拘束アーム車輪側連結部、43…第一拘束アーム連結部、44…第二拘束アーム連結部、51…キャンバアクチュエータ、52…キャンバアクチュエータロアアーム側連結部、53…キャンバアクチュエータ支持部材、54…キャンバアクチュエータ支持部、131…第一縦部材、132…第一縦部材下部連結部、133…第二縦部材、134…第二縦部材下部連結部、135…第三縦部材、136…第三縦部材上部連結部、137…第四縦部材、138…第四縦部材上部連結部、141…キングピン軸拘束アーム、142…拘束アーム車輪側連結部、143…第一拘束アーム連結部、144…第二拘束アーム連結部、151…キャンバアクチュエータ、152…キャンバアクチュエータロアアーム側連結部、153…キャンバアクチュエータ支持部材、154…キャンバアクチュエータ支持部、161…第一横アーム、162…第二横アーム、163…第一横アーム連結部、164…第二横アーム連結部、210…アクチュエータ部材、211…アクチュエータ車輪側連結部、212…アクチュエータ支持部材側連結部、213…アクチュエータ支持部材、220…ロアアーム部材、221…第一ロアアーム部、222…第二ロアアーム部、223…中間部、224…第一ロアアーム支持部、225…第二ロアアーム支持部、226…車輪側ロアアーム連結部、231…第一縦部材、232…第一縦部材上部連結部、233…第二縦部材、234…第二縦部材上部連結部、235…第三縦部材、236…第三縦部材下部連結部、237…第四縦部材、238…第四縦部材下部連結部、241…キングピン軸拘束アーム、242…拘束アーム車輪側連結部、243…第一拘束アーム連結部、244…第二拘束アーム連結部、251…キャンバアクチュエータ、252…キャンバアクチュエータ連結部、253…キャンバアクチュエータ支持部材、254…キャンバアクチュエータ支持部、261…第一横アーム、262…第二横アーム、263…第一横アーム連結部、264…第二横アーム連結部、301…トウ角・キャンバ角可変装置、302…車体、303…車輪連結部材、304…車輪、310…トウアクチュエータ部材、311…トウアクチュエータ車輪側連結部、312…トウアクチュエータ支持部材側連結部、313…トウアクチュエータ支持部材、320…アーム部材としてのロアアーム部材、321…第一ロアアーム部、322…第二ロアアーム部、324…第一ロアアーム支持部、325…第二ロアアーム支持部、326…車輪側ロアアーム連結部、330…縦部材、331…第一縦部材、332…第二縦部材、340…キングピン軸拘束アーム、341…第一キングピン軸拘束アーム、342…第二キングピン軸拘束アーム、343…拘束アーム車輪側連結部、344…第一拘束アーム連結部、345…第二拘束アーム連結部、351…キャンバアクチュエータ、352…キャンバアクチュエータ連結部、353…キャンバアクチュエータ支持部材、354…キャンバアクチュエータ支持部、501…トウ角・キャンバ角可変装置、502…車体、503…車輪連結部材、504…車輪、510…トウアクチュエータ部材、511…トウアクチュエータ車輪側連結部、512…トウアクチュエータ支持部材側連結部、513…トウアクチュエータ支持部材、520…アーム部材としてのロアアーム部材、521…第一ロアアーム部、522…第二ロアアーム部、524…第一ロアアーム支持部、525…第二ロアアーム支持部、526…車輪側ロアアーム連結部、530…縦部材、531…第一縦部材、532…第一縦部材上部連結部、533…第二縦部材、541…キングピン軸拘束アーム、542…拘束アーム車輪側連結部、543…第一拘束アーム連結部、544…第二拘束アーム連結部、551…キャンバアクチュエータ、552…キャンバアクチュエータ連結部、553…キャンバアクチュエータ支持部材、554…キャンバアクチュエータ支持部、555…キャンバアクチュエータ支持部材取付部、561…縦部材連結アーム、M…ホイールモータ、S…ショックアブソーバ、A…キングピン軸移動規制面、K…キングピン軸、L…四辺形リンク機構
Claims (4)
- 車輪と、前記車輪を連結しキングピン軸を中心に回動する車輪連結部材、一端が車体に連結され他端が前記車輪連結部材に連結されるアーム部、一端が前記車輪連結部材に連結されたキングピン軸拘束部材及び前記アーム部材と前記キングピン軸拘束部材とを連結する縦部材から形成される四辺形リンク機構と、前記車輪のキャンバ角を変更するキャンバアクチュエータとを備えたキャンバ角可変装置において、前記縦部材と前記キャンバアクチュエータとを連結するキャンバアクチュエータ支持部材を有し、前記キャンバアクチュエータが作動すると、前記キャンバアクチュエータ支持部材の作動に伴い、前記四辺形リンク機構が作動することを特徴とするキャンバ角可変装置。
- 前記キャンバアクチュエータ支持部材は、前記縦部材と前記キャンバアクチュエータとを連結する部分の長さを変更可能とすることを特徴とする請求項1に記載のキャンバ角可変装置。
- 前記縦部材と前記キャンバアクチュエータ支持部材との交点から前記キャンバアクチュエータ支持部材から前記キャンバアクチュエータとの交点までの長さと、前記縦部材と前記アーム部材との交点までの長さが略同一であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャンバ角可変装置。
- 前記車輪連結部材に連結し前記車輪のトウ角を変更するトウアクチュエータを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のキャンバ角可変装置を用いたトウ角・キャンバ角可変装置。
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JP2007086936A JP2008137633A (ja) | 2006-11-02 | 2007-03-29 | キャンバ角可変装置及びそれを用いたトウ角・キャンバ角可変装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105599559A (zh) * | 2015-12-16 | 2016-05-25 | 上海大学 | 一种可变阻抗的Mecanum轮姿态保持机构 |
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2007
- 2007-03-29 JP JP2007086936A patent/JP2008137633A/ja active Pending
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CN105599559A (zh) * | 2015-12-16 | 2016-05-25 | 上海大学 | 一种可变阻抗的Mecanum轮姿态保持机构 |
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