JP2008136772A - 断熱浴槽及びこの断熱浴槽を備えた浴室ユニット - Google Patents
断熱浴槽及びこの断熱浴槽を備えた浴室ユニット Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 浴槽と、この浴槽裏面に配置される発泡体と、この発泡体を覆うFRP層とを備え、上記FRP層に接する配管固定部材を上記発泡体中に埋設させた断熱浴槽。
【選択図】 図2
Description
(1)浴槽と、この浴槽裏面に配置される発泡体と、この発泡体を覆うFRP層とを備え、上記FRP層に接する配管固定部材を上記発泡体中に埋設させた断熱浴槽。
(2)項(1)において、配管固定部材とFPR層との接着が、接着剤又は両面テープにより行われる断熱浴槽。
(3)項(2)において、接着剤又は両面テープが、FRP層から可視可能な有色体である断熱浴槽。
(4)項(1)において、配管固定部材が、FRP層から可視可能な有色塗装された断熱浴槽。
(5)項(1)において、配管固定部材直上のFRP層が、識別印を有する断熱浴槽。
(6)項(5)において、識別印が、シール、印刷、又は、凹凸面である断熱浴槽。
(7)項(1)乃至(6)の何れかにおいて、発泡体が、配管固定部材の埋設領域と、保温領域とを有し、上記埋設領域の発泡体厚みを配管固定部材よりも厚くし、上記保温領域の発泡体厚みを配管固定部材以下とする断熱浴槽。
(8)項(1)乃至(7)の何れかに記載される断熱浴槽を備えた浴室ユニット。
配管固定部材の接着を、接着剤又は両面テープにて行った際は、容易に接着が行え、また、FRP層から可視可能な有色体とすることで、配管を設置する業者が、配管固定を行う場所を視覚にて容易に認識できる。
配管固定部材をFRP層から可視可能な有色塗装する場合は、配管固定部材を接着させる接着物が無色透明であても、配管固定部材の位置を容易に視覚確認することができる。
FRP層に識別印を設けた場合は、FRP層が厚く、裏面からの透過を阻害するものであっても、配管固定部材の位置を視覚的に認識することができる。
発泡体を埋設領域と保温領域とに分けた場合、埋設領域内で自由に配管固定部材の位置を変化させることができ、型の変更なども必要としない。
断熱浴槽を備えた浴室ユニットは、断熱効果により、使用者の快適性、利便性を上げ、燃料の消費を抑制することができ、地球環境への負荷が少ない。
具体的な形状としては、例えば、湯船部と、この湯船部上端周縁に沿った上縁面を有するものを使用することができ、上縁面外周形状を略四角形とすることで、平面視略四角形の浴室ユニット内に設置しやすくなる。
発泡体の形成は、浴槽裏面への吹き付けにより行うことができるが、後述するFRP層と浴槽との間に樹脂注入を行い、発泡成形することが、作業環境が良く好ましい。
FRP層は、裏面を透過できるように、透明又は半透明であることが好ましく、その厚みは、0.5〜5mm程度が、裏面配置物を透視しやすく好ましい。
FRP層に用いるガラスは、ガラス短繊維、ガラス織布、ガラス不織布等を用いることができ、型を用いることなく、ハンドレイアップ方式にて容易に成形可能なガラス織布を使用することが好ましい。
FRP層に用いる樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、メチルメタクリル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂等を使用することができ、中でも、不飽和ポリエステル樹脂が、成形性が容易で、コストが低いことから好ましい。
FRP層は、先に述べた発泡体の一部又は全部を覆うものであり、カビの発生、汚れの付着を考え、その全てを覆うことが好ましい。
具体的には、木片、発泡させた合成樹脂成形品、金属板等を使用することができ、中でも、木片を用いることが、ビスが打ち込みやすく好ましい。
配管固定部材は、少なくともFRP層と接する部分を有するが、浴槽裏面との接触は避けることが好ましい。配管固定部材と浴槽裏面とが非接触であると、ビス、ネジ等が、仮に配管固定部材を突き抜けても浴槽に届かず、水漏れの心配がない。
尚、配管固定部材とFRP層とが接するとは、直接接触だけを意味するのではなく、接着材、両面テープ等の接着物を介して接することを含んだ意味で用いている。
具体的には、FRP層を通して、配管固定部材の位置を把握できるようにするか、FRP層そのものに、配管固定部材の位置を示す識別印を設けることができる。
FRP層を通して、配管固定部材の位置を把握させる場合は、配管固定部材又は配管固定部材をFRP層に接着させる接着体を、FRP層を通して透けて見える有色体とすることで、施工業者に知らせることができる。
FRP層に識別印を設ける場合は、配管固定部材の直上に、シールの貼り付け、印刷、他の部分の識別を行う表面変形(凹凸設置等)により、施工業者に知らせることができる。
また、識別印の場合は、単純に配管固定部材の中心位置を識別するだけでも良いが、配管固定部材の大きさをも理解できるように、配管固定部材直上の領域を、他と識別可能とすることが好ましい。
配管固定部材は、埋設領域の領域内において、自由に設置場所を変えることが可能であり、個々の施工現場の状況に合わせることができる。
図1は、本発明の1実施例である浴槽の断面図である。浴槽1は、湯船部2と上縁面3とを有し、その裏面に、発泡体4と、この発泡体4を覆うFRP層5を配置している。
配管固定部材6は、一面をFRP層5に接するように接着剤にて固着されており、FRP層5の外側からビスを打ち込むことができる。
図2(a)は、下型7に予め成形したFRP層5を設置したものを示しており、下型7に設けてあるウレタン注入口8の位置と、FRP層5に設けてあるウレタン注入口8との位置を合わせて配置している。
FRP層5を設置した後は、図2(b)に示すように、配管固定部材6を両面テープにてFRP層5に固定する。本実施例では、配管固定部材6の位置が、ウレタン注入口8の存在する面と、対向する面に設けてあり、ウレタン流れを阻害しにくいようにしてある。
最後に、図2(e)に示すように脱型を行い、配管固定部材6を発泡体4中に埋設させた断熱浴槽11が完成する。
湯又は水を通す配管12は、配管12を包む断面半円形の膨出部13と、この膨出部13の両側に配置した固定板部14とを備えた固定バンド15により固定される。
施工業者は、配管12を配管固定部材6の直上を通るように配置し、固定バンド15の膨出部13を配管に跨がせ、固定板部14の部分を用いてビスを打ち込む。ビスは、図示を省略するFRP層を貫通して配管固定部材6へと打ち込まれ固定される。これにより、配管12は、浴槽に対して固定される。
配管固定部材6の厚み(水平方向厚み)は、15mmとしているので、配管固定部材6は、施工現場の状況により、埋設領域Mの領域内にて自由に移動させてFRP層5に接着させ、配置することができる。
断熱浴槽11を防水パン17の上に設置した後は、洗い場側より配管工事を行い、最後にエプロン19を設置して配管を隠蔽する。
Claims (8)
- 浴槽と、この浴槽裏面に配置される発泡体と、この発泡体を覆うFRP層とを備え、上記FRP層に接する配管固定部材を上記発泡体中に埋設させた断熱浴槽。
- 請求項1において、配管固定部材とFPR層との接着が、接着剤又は両面テープにより行われる断熱浴槽。
- 請求項2において、接着剤又は両面テープが、FRP層から可視可能な有色体である断熱浴槽。
- 請求項1において、配管固定部材が、FRP層から可視可能な有色塗装された断熱浴槽。
- 請求項1において、配管固定部材直上のFRP層が、識別印を有する断熱浴槽。
- 請求項5において、識別印が、シール、印刷、又は、凹凸面である断熱浴槽。
- 請求項1乃至6の何れかにおいて、発泡体が、配管固定部材の埋設領域と、保温領域とを有し、上記埋設領域の発泡体厚みを配管固定部材よりも厚くし、上記保温領域の発泡体厚みを配管固定部材以下とする断熱浴槽。
- 請求項1乃至7の何れかに記載される断熱浴槽を備えた浴室ユニット。
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JP7423022B1 (ja) | 2023-06-30 | 2024-01-29 | ワエストロ株式会社 | 浴槽及びその製造方法 |
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JP2003064326A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 断熱材シート、断熱材シートの基体への接着方法及び断熱材シート貼り浴槽 |
-
2006
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