JP2008136267A - 線部材の敷設方法 - Google Patents

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雅之 奥田
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Abstract

【課題】小さな領域で作業できる電線の敷設方法を提供する。
【解決手段】互いに離間しているハンドホール61a,61b同士を接続する管路71に電線29を通すための電線の敷設方法であって、補助線としてのワイヤ28を管路71に通す工程を含む。ケーブルドラム21に巻回されている電線29をワイヤ28に固定する工程を含む。ワイヤ28を引っ張ることにより電線29を管路71に通す補助線牽引工程を含む。補助線牽引工程は、ハンドホール61bの開口部にウインチ11を固定した架台1を載置して、ウインチ11によってワイヤ28を引っ張る工程を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、線部材の敷設方法および線部材の牽引装置の架台に関する。特に、線部材を管路に通す方法および線部材を管路に通すための牽引装置の架台に関する。
従来の技術においては、道路に電柱や電信柱などの柱を立設して、柱に架線することにより電線や通信線などの線部材を配置していた。
近年においては、これらの電線や通信線を道路上から地中に埋込む地中化が行なわれている。電線や通信線などを地中に配置することにより、都市の景観が向上したり歩行空間のバリアフリー化を図ったりすることができる。また、電線や通信線などを地中に配置することにより、地震や火事などに対する防災対策が強化される。たとえば、地震時において、電柱や電信柱が倒れることにより、電気の供給が遮断されたり通信が遮断されたりすることを回避できる。
ケーブルや電線または通信線などの線部材を地中に配置する地中化工事においては、これらの線部材を、地中に埋設されている管路の内部に敷設する必要がある。すなわち、線部材を、地中に埋設されている管路に通す必要がある。
特開2002−142322号公報においては、地中の管路に光ファイバを敷設する方法が開示されている。施工区間の一方側のマンホール内に第1開口部、他方側のマンホール内に第2開口部が開口している。管路内に引込む光ファイバケーブルの先端に液体圧を受ける牽引具を取付ける。この牽引具を先頭にしてケーブルを第1開口部から施工区間の管路内に導入した後に、第1開口部を閉止蓋により閉止した状態で、管路内に液体を所要の供給圧力にて導入する方法が開示されている。この方法によれば、光ファイバケーブルを既設管路の管内に引込む際に、ケーブルと管内面との摩擦抵抗を大幅に低減させて1回の引込み施工長を飛躍的に増大させるとともに設備の大幅な簡略化を図ることができることが開示されている。
特開2002−142321号公報においては、既設管路の管内に光ファイバケーブルを引込む前工程で事前に管内に所定量の液体を導入して管内に液体を溜めた状態とし、この液体の中を通して管路内に光ファイバケーブルを引込む光ファイバケーブルの敷設工法が開示されている。この敷設工法によれば、既設管路の管内に光ファイバケーブルを引込む際に、ケーブルと管内面との間に発生する摩擦抵抗を低減させ、一工程で長延長にわたってケーブルを敷設できる工法を提供することができると開示されている。
特開2002−142322号公報 特開2002−142321号公報
図12に、従来の技術における地中に埋設されている管路に線部材を敷設する方法の概略斜視図を示す。歩道91は、車道92に隣り合って延びている。歩道91には、地上置き機器81a,81bが配置されている。地上置き機器81a,81bは、それぞれが機器収容箱を備え、機器収容箱の内部に開閉器や変圧器などの電気機器が配置されている。
歩道91には、ハンドホール61a,61bが形成されている。ハンドホール61a,61bは、それぞれの地上置き機器81a,81bに隣り合って形成されている。それぞれの地上置き機器81a,81bは、互いに離れて配置されている。
歩道91の地下の部分には、それぞれのハンドホール61a,61b同士を接続するように、管路71が形成されている。管路71は、地中に埋設されている。線部材としての電線29を管路71に通すときには、ワイヤ28の一方の端部に電線29を固定して、このワイヤ28を巻き取ることにより電線29を管路71に通すことができる。
トラック101の荷台には、ウインチが配置されている。ワイヤ28は、ウインチを駆動することにより巻き取りが行なわれる。ウインチにより引っ張られたワイヤ28は、巻き取りドラム41にて巻き取られる。電線29を供給するためのケーブルドラム21は、トラック100の荷台に載置されている。
従来の技術においては、巻き取りドラム41およびウインチを載置するためのトラック101およびケーブルドラム21を載置するためのトラック100は、車道92に駐車されていた。トラック100,101が駐車した状態で、作業が行なわれていた。トラック100,101の周りには、カラーコーン(パイロン)82および柵83が配置されている。
図13に、電線の敷設工事を行なっているときの概略平面図を示す。トラック100,101は、それぞれの地上置き機器81a,81bの近傍に停められる。それぞれの地上置き機器81a,81bの周囲には、作業領域を確保するためにカラーコーン82および柵83が配置されている。また、歩道91の幅が狭い場合には歩道91を歩行者が行き来することができないために、車道の一部にカラーコーン(パイロン)82および柵83を配置して、歩行通路95が確保されていた。
従来の技術においては、トラック100,101を車道92に駐車するために、車道の交通規制を行なう必要があった。歩道91が狭い場合には、車道92に歩行通路95を確保する必要があるために、さらに車道92を狭くしていた。
このように、従来の線部材の敷設方法においては、大きな作業領域を必要としていた。たとえば、車道にトラックを駐車しておく必要があり、車道の車線規制が必要になるという問題があった。車道の車線規制を行なう必要があるため、ケーブルの敷設工事を夜間の交通量の少ないときに行なわなければならない場合があった。
本発明は、小さな領域で作業を行える線部材の敷設方法および線部材の牽引装置の架台を提供することを目的とする。
本発明に基づく線部材の敷設方法は、互いに離間している穴部同士を接続する管路に線部材を通すための線部材の敷設方法であって、補助線を上記管路に通す工程を含む。上記線部材供給ドラムに巻回されている上記線部材を上記補助線に固定する工程を含む。上記補助線を引っ張ることにより上記線部材を上記管路に通す補助線牽引工程を含む。上記補助線牽引工程は、上記穴部の開口部に牽引装置を固定した架台を載置して、上記牽引装置によって上記補助線を引っ張る工程を含む。
上記発明において好ましくは、上記補助線牽引工程は、上記穴部の壁面に金具を配置して、上記補助線を上記金具に通すことにより、上記補助線の向きが斜め下方向または鉛直方向になるようにして行なう工程を含む。
上記発明において好ましくは、上記補助線牽引工程は、上記線部材供給ドラムの鍔部を回転架台に載置して行なうことにより、上記線部材供給ドラムを歩道に配置して行なう工程を含む。上記補助線牽引工程は、上記巻き取りドラムを歩道に配置して行なう工程を含む。
本発明に基づく牽引装置の架台は、互いに離間している穴部同士を接続する管路に線部材を通すための牽引装置の架台であって、一の方向に延び、上記穴部の開口部に載置されることにより上記開口部を橋渡すように形成されている基台部を備える。上記基台部に配置され、上記牽引装置を固定するための固定部を備える。
上記発明において好ましくは、上記基台部は、上記一の方向に延びる複数の棒状部を含む。上記棒状部同士を互いに離れた状態で支持するための支持部を含む。上記固定部は、上記支持部に形成されている。上記固定部は、上記棒状部同士に挟まれる領域に上記補助線が通るように上記牽引装置を固定するように形成されている。
上記発明において好ましくは、車輪を備える。上記車輪は、上記棒状部の端部に配置されている。
本発明によれば、小さな領域で作業を行える線部材の敷設方法および線部材の牽引装置の架台を提供することができる。
図1から図11を参照して、本発明に基づく実施の形態における線部材の敷設方法および牽引装置の架台について説明する。本実施の形態においては、線部材としての電線を地中に埋設された管路に敷設する方法について説明する。
図1は、本実施の形態における線部材の敷設方法の概略斜視図である。地上置き機器(地中化機器)81a,81bは、歩道91に配置されている。地上置き機器81a,81bは、歩道91の縁部に配置されている。地上置き機器81a,81bは、互いに間隔を空けて配置されている。地上置き機器81a,81bは、機器収容箱を備える。機器収容箱の内部には、開閉器や変圧器などの電気機器が配置されている。
本実施の形態においては、互いに離間する地上置き機器81a,81bに配置されている電気機器同士を電線29で接続する。地上置き機器81aの前側には、穴部としてのハンドホール61aが形成されている。また、地上置き機器81bの前側には、穴部としてのハンドホール61bが形成されている。ハンドホール61a,61bは、歩道91に形成されている。ハンドホール61a,61bは、それぞれの地上置き機器81a,81bに隣接するように形成されている。ハンドホール61a,61bは、地上置き機器81a,81bよりも歩道91の内側に形成されている。ハンドホール61a,61bは、歩道91の表面(地面)から地中に向かって形成されている。ハンドホール61a,61bのそれぞれの蓋部材は完全に取り外されている。
地中には、互いに離間しているハンドホール61a,61b同士を接続するために、管路71が形成されている。本実施の形態における管路71は、中空状のパイプである。本実施の形態においては、それぞれの管路71に対して、ハンドホール61aに開口された一の管路出入口62から、ハンドホール61bに開口された他の管路出入口62に向けて電線29を挿通させる。矢印111に示すように、電線92をハンドホール61aからハンドホール61bに向けて挿通する。
本実施の形態においては、地上置き機器81aの側方に、線部材供給ドラムとしてのケーブルドラム21を配置する。ケーブルドラム21は、電線を供給するためのドラムである。本実施の形態においては、ケーブルドラム21を歩道91に配置する。本実施の形態においては、ケーブルドラム21の下側にアンダーローラジャッキ31を配置してケーブルドラム21を支持している。ケーブルドラム21は、回転可能な状態で支持されている。
また、地上置き機器81bの側方に巻き取りドラム41を配置する。本実施の形態においては、巻き取りドラム41を歩道91に配置する。巻き取りドラム41は、補助線としてのワイヤ28を巻き取るためのドラムである。
地上置き機器81aおよびケーブルドラム21の周りには、作業領域を確保するためのカラーコーン82および柵83が配置されている。また、地上置き機器81bおよび巻き取りドラム41の周りには、作業領域を確保するためのカラーコーン82および柵83が配置されている。地上置き機器81aおよび地上置き機器81bの周りに確保される作業領域は、歩道91に区画設定されている。すなわち、本実施の形態においては、車道92に作業領域は設定されていない。
本実施の形態においては、補助線としてのワイヤ28を引っ張るための牽引装置としてウインチ11を用いる。ウインチ11は、ウインチ用の架台1に固定されている。
図2に、本実施の形態におけるウインチと架台との概略斜視図を示す。ウインチ11は、モータ12を備える。ウインチ11は、ローラ13を備える。ローラ13には、減速器を介してモータ12の回転力が伝達される。
ローラ13の上側には、保護カバー14が配置されている。本実施の形態における保護カバー14は、透明な部材により形成されている。保護カバー14は、ローラ13を覆うように配置されている。ローラ13の周りを覆うように保護カバー14が配置されることにより、ウインチ11の駆動中に作業員がローラ13に接触することを防止でき、手が挟まれたりするなどの災害を防止することができる。
図3に、本実施の形態におけるウインチ用の架台の概略平面図を示す。図4に、本実施の形態におけるウインチ用の架台の概略側面図を示す。図2から図4を参照して、本実施の形態における架台1は、ハンドホールの開口部を橋渡すように形成されている基台部8を備える。基台部8は、一の方向に延びる複数の棒状部2を含む。本実施の形態においては、2個の棒状部2を含む。棒状部2同士は、互いに離れて配置されている。棒状部2は、それぞれの延びる方向が、互いにほぼ平行になるように配置されている。
基台部8は、棒状部2同士を互いに離れた状態で支持するための支持部3を備える。本実施の形態においては、複数の支持部3が配置されている。本実施の形態における支持部3は棒状に形成されている。支持部3同士は、互いに離れて配置されている。支持部3は、両側の端が棒状部2に固定されている。
このように、本実施の形態における基台部8は、枠の形状になるように形成されている。基台部8は、ウインチを取付けるための固定部4を有する。本実施の形態における固定部4は、支持部3に形成された挿通穴を含む。挿通穴は、ボルトを挿通できるように形成されている。固定部4は、ボルトによってウインチ11を固定するように形成されている。固定部4は、棒状部2同士に挟まれる領域内にワイヤが通るように、ウインチ11を固定するように形成されている。固定部4としては、この形態に限られず、ウインチ11を固定可能なように形成されていれば構わない。
本実施の形態における架台1は、幅Wがハンドホールの幅とほぼ同じになるように形成されている。本実施の形態における架台1の幅Wは、ほぼ500mmになるように形成されている。
図4を参照して、本実施の形態における棒状部2は、側面から見たときにコの字形状に形成されているコの字部2aを含む。コの字部2aは、棒状部2の延びる方向のほぼ中央部に配置されている。本実施の形態における架台1は、コの字部2aの長さがハンドホール61bの長さよりも長くなるように形成されている。架台1は、ハンドホール61bを覆うように形成されている。
棒状部2は、コの字部2aの両側に形成されている当接部2bを有する。当接部2bは、地面に接する部分である。架台1は、棒状部2の当接部2bが、ハンドホール61bの側方の地面に当接するように形成されている。すなわち、架台1は、コの字部2aの領域の内部にハンドホール61bが配置されるように形成されている。
棒状部2の一方の側の端部には取手部7aが形成されている。棒状部2の他方の側の端部には、取手部7bが形成されている。取手部7a,7bは、作業員が手で掴めるように形成されている。架台1は、棒状部2の端部に配置されている車輪6を備える。車輪6は、当接部2bの側方に配置されている。車輪6は、当接部2bの当接面の側に向かうように配置されている。車輪6は、架台1を地面に載置したときに地面から浮くように回転軸が設定されている。
図5に、本実施の形態におけるウインチを固定した架台をハンドホールに載置したときの概略斜視図を示す。本実施の形態においては、地上置き機器81bの前側に形成されたハンドホール61bの開口部に架台1を配置する。架台1の当接部2bが地面に支持される。
牽引するワイヤ28は、支持部3および棒状部2で囲まれる領域を通って、ウインチ11のローラ13に引っ張られる。ローラ13は、数回ワイヤ28が巻回されることにより、ワイヤ28を矢印112に示す向きに引っ張ることができるように形成されている。ローラ13によって引っ張られたワイヤ28は、矢印113に示すように巻き取りドラムに向けて送られる。
図1および図5を参照して、本実施の形態においては、ハンドホール61bの壁面に金具51が配置されている。金具51は、ワイヤ28の向きを変えるように形成されている。管路出入口62から出てきたワイヤ28は、金具51に通ることによりウインチ11に向かって向きを変える。ワイヤ28は、管路71に沿って管路71の延びる方向とほぼ平行に引っ張られる。ワイヤ28を金具51に通すことによって、ワイヤ28の向きをほぼ水平方向から水平方向に対して傾斜する方向に変えることができる。
図6に、本実施の形態におけるケーブルドラムおよびアンダーローラジャッキの概略斜視図を示す。本実施の形態におけるケーブルドラム21には、敷設の対象となる線部材としての電線29が巻回されている。ケーブルドラム21は、鍔部22を含む。
ケーブルドラム21は、回転架台としてのアンダーローラジャッキ31に載置されている。本実施の形態におけるケーブルドラム21は、支持装置としてアンダーローラジャッキ31を用いることにより歩道91に配置されている。アンダーローラジャッキ31は、連結棒32によって互いに固定されている。本実施の形態においては、4個のアンダーローラジャッキ31が用いられている。アンダーローラジャッキ31は、支持ローラ31aを含み、支持ローラ31aに鍔部22が当接するように配置されている。アンダーローラジャッキ31は、矢印115に示すように、ケーブルドラム21全体が回転可能な状態でケーブルドラム21を支持するように形成されている。
次に、本実施の形態における電線の敷設方法について説明する。図1および図2を参照して、本実施の形態においては、管路71のうち電線や信号線などが配置されていない管路71には、ステンレス線またはクレモナロープと言われる弾性の強い検査ロープが配置されている。この検査ロープは、管路71を形成するときに管路71の検査を行なうために用いられるロープである。管路71の竣工時の検査においては、管路71の通路が確保されているかの確認のために検査棒が挿入される。このような検査棒の検査を行なうときに、検査ロープが挿入されて後の線部材の挿通等のために放置されている。
本実施の形態においては、この検査ロープを用いてワイヤ28を管路71に挿通する。検査ロープの先端に補助線としてのワイヤ28を取付ける。検査ロープを引っ張ることにより、管路71にワイヤ28を挿通する。ワイヤ28を金具51に通す。ワイヤ28を数回ウインチ11のローラ13に巻回してする。ワイヤ28の先端を、巻き取りドラム41に巻回する。ワイヤ28の先端に電線29を取付ける。
次に、ワイヤ28を引っ張ることにより電線29を管路71に通す補助線牽引工程を行なう。本実施の形態においては、ワイヤ28を引っ張るための牽引装置としてウインチ11を用いる。ウインチ11を駆動することによりワイヤ28を引っ張る。本実施の形態においては、矢印112に示すように、ウインチ11によってワイヤ28を引っ張る。
ワイヤ28を引っ張ることにより、矢印111に示すように、管路71に電線29を敷設する。電線29は、ハンドホール61aからハンドホール61bまで挿通する。ウインチ11で引っ張ったワイヤ28は、巻き取りドラム41により巻き取られる。
本実施の形態の補助線牽引工程においては、穴部としてのハンドホール61bの開口部に、ウインチ11の架台1を載置して行なう。ワイヤ28は、ウインチ11のローラ13に引っ張られる。このときに、ウインチ11は、ワイヤ28の延びる向きに反力を受ける。本実施の形態においては、ウインチ11は斜め下向きの反力を受ける。この反力により、ウインチ11は架台1を押圧する。架台1が地面に向かって押圧されることにより、架台1が地面に安定して固定される。
図4を参照して、本実施の形態においては、棒状部2の当接部2bが、歩道91の表面に当接する。ワイヤを牽引することにより、棒状部2には、ほぼ下向きの力が加わり、当接部2bが歩道91の表面に圧接される。
このように、本実施の形態における電線の敷設方法においては、ハンドホールの開口部にウインチを固定した架台を載置して、ワイヤの牽引を行なうことにより安定した電線の敷設を行なうことができる。
図7に、本実施の形態における電線の敷設工事を行なっているときの概略平面図を示す。本実施の形態における電線の敷設方法においては、地下に埋設されている管路に電線を敷設するための機器を狭い作業領域に配置することができる。本実施の形態においては、電線の敷設に必要なケーブルドラム21、巻き取りドラム41およびウインチ11を、歩道91の領域に配置することができる。
本実施の形態における電線の敷設方法においては、たとえば、作業領域の幅が略1.6mあれば工事を行なうことができる。作業領域を避けて人が通る通路は1.5m以上の幅が必要である。このため、たとえば、歩道が略3.1m以上の幅であれば、車道に機器を配置したり歩行通路を確保したりすることなく作業を行なうことができる。
本実施の形態における電線の敷設方法においては、車道にトラックを駐車する必要がなく、歩道91の幅が十分広い場合には、車道92の規制をせずに作業を行なうことができる。また、車道92の車線規制が不要であるために、昼間に工事を行なうことができる。
従来の技術においては、管路への電線の敷設作業は、車道の規制を伴うために夜間に行なう場合があった。この後に、昼間に敷設を行なった電線と地上置き機器の電気機器との接続を行なっていた。このように、昼間と夜間とに時間帯を変えて作業を行なっていた。
それぞれの作業の開始前には、作業標識の設置やハンドホールを開放して酸素濃度の測定および換気を行なうなどの予備作業が必要である。この予備作業には、たとえば40分の時間が必要である。従来の技術においては、この予備作業が昼間の作業および夜間の作業ともに必要であったが、管路に電線を敷設する工事を昼間に行なうことにより、この予備作業を1回で済ますことができる。すなわち、電線を管路に敷設して地上置き機器の電気機器に接続する総作業時間を短くすることができる。
また、昼間に敷設工事を行なうことができることにより、たとえば災害などにより、設備が損傷したときなどに系統の切換や修理などを迅速に行なうことができる。また、本実施の形態においては、明るい時間帯に作業を行なうことができるため、作業の安全性が向上する。
また、従来の技術においては、ウインチおよび巻き取りドラム41を、トラック101に載置して行なっていたため、ハンドホール61bからトラック101までワイヤ28を引き回さなければならなかった(図12参照)。たとえば、車道と歩道との間に、花壇等がある場合においては、花壇を傷付けないように細心の注意を払って作業を行なわなければならなかった。しかしながら、本実施の形態においては、このような注意を払う必要性が小さく作業効率が向上する。
本実施の形態における線部材の敷設方法は、作業員がワイヤなどの補助線を引くことが困難な大きな径の線部材を敷設するときや、長い管路に線部材を敷設するときに有効である。たとえば、電線においては、長さが30m以上の管路にケーブルを敷設する場合や、導線部分の断面積が60mm2以上の電力ケーブルを敷設する場合などに有用である。
図8および図9に、本実施の形態における比較例としての牽引装置の固定方法を説明する概略斜視図を示す。図8は、本実施の形態における第1の比較例を説明する概略斜視図である。第1の比較例においては、ハンドホール61bの内部にウインチ11を配置している。第1の比較例においては、ウインチ11の前側および後側ともにハンドホール61bの内部に設置されているUボルトに金車を取付けて、この金車にワイヤを通して固定している。
第1の比較例においては、ハンドホール61bの内部にウインチを配置するため、ハンドホール61bの内部の作業空間が狭くなってしまう。また、ハンドホール61bの内部に、既に他の通信線や電線などが敷設されている場合においては、ハンドホール61bの内部にウインチ11を配置することができないという問題がある。また、重量物であるウインチ11を、ハンドホール61bの内部に載置するためには、多大な労力を必要として作業効率が悪いという問題がある。
これに対して本実施の形態の方法においては、ハンドホールにウインチを固定した架台を載置することにより、ウインチを容易に安定した状態で固定することができ、また、短時間で電線の敷設を行なうことができる。
図9に、本実施の形態における第2の比較例を説明する概略斜視図である。第2の比較例においては、固定部材94によって、ウインチ11を電柱93に固定している。固定部材94は、たとえば金属ワイヤである。第2の比較例においては、歩道91の表面にウインチ11を載置している。第2の比較例の方法は、電柱93などの柱がハンドホール61bの近傍にない場合には不可能である。たとえば、電線や通信線の地中化が進んだ領域においては、このような電柱は少なく、ウインチ11を固定する場所がないという問題がある。
これに対して本実施の形態の方法においては、ハンドホールにウインチを固定した架台を載置することにより、電柱などの柱の有無に関わらず作業を行なうことができる。
本実施の形態における電線の敷設方法においては、ハンドホールに配置されている金具にワイヤを通すことにより、ワイヤの向きを変えて牽引を行なっている。この方法により、ウインチのローラで牽引するワイヤの向きを任意に変えることができ、安定したウインチの固定を行なうことができる。本実施の形態においては、斜め下方向にワイヤが延びることにより、ウインチが斜め下方向に反力を受け、架台を地面に安定して固定することができる。
本実施の形態においては、ウインチが斜め下向きに反力を受けるように金具が配置されているが、この形態に限られず、ウインチが鉛直方向に反力を受けるように、金具が配置されていても構わない。
本実施の形態における牽引装置の架台は、ハンドホールを橋渡すように形成されている基台部と、基台部に配置されたウインチを固定するための固定部とを備える。この構成により、上述の通り作業領域の省スペース化を図ることができる。
また、本実施の形態における架台は、棒状部同士の間に挟まれる領域にワイヤが通るようにウインチを固定するように形成されている。この構成により、ウインチのローラから延びるワイヤを斜め下方向またはほぼ鉛直方向に向けることができ、架台を地面に押圧することができる。
本実施の形態における架台は、幅Wがハンドホールの幅とほぼ同じになるように形成されている。この構成により、棒状部同士の間の間隔を広くすることができ、棒状部同士の間から、容易に人の出入りをすることができる。たとえば、ワイヤの牽引を始めるときの状態確認や、電線を管路に挿通させた後に地上置き機器まで電線を引っ張るために、電線に対してワイヤが固定されている位置を変える作業のときには、ハンドホールに作業員が入る場合がある。棒状部同士が互いに離れて配置されていることにより、このようなハンドホールの出入りを容易に行なうことができる。
図4を参照して、本実施の形態における架台1は、棒状部2の先端に車輪6が配置されている。架台1を移動するときには、取手部7aを掴んで持上げることにより、車輪6が地面に接触する。車輪6が地面に接触することにより、小さな力で容易に架台1を移動することができる。
図10に、本実施の形態における他のハンドホールの概略断面図を示す。本実施の形態における他のハンドホール61bの蓋部材63は、回動部材64なように地面に固定されている。蓋部材63は、板状に形成されている。蓋部材63は、矢印114に示すように回動可能に形成されている。蓋部材63は、主面が地面に密着するまで回動せずに、主面が地面から傾斜した状態で止まる。ハンドホールには、このような蓋部材63を完全に取外すことができないものがある。
図11に、本実施の形態における他のハンドホールに本実施の形態における架台を配置したときの概略斜視図を示す。蓋部材63は、歩道91の表面に対して傾斜角を有した状態で止まる。このときに、回動部材64や蓋部材63がハンドホール61bの開口部に架台を配置するときの障害になる場合がある。しかしながら、本実施の形態における架台1は、棒状部2にコの字部2aが形成されているため、回動部材64および蓋部材63との接触を避けることができ、蓋部材を完全に取り外すことができないハンドホールに対しても本発明を適用することができる。
本実施の形態においては、線部材のうち電線を例に採り上げて説明したが、この形態に限られず、通信線やケーブルなどの任意の線部材について本発明を適用することができる。たとえば、地上置き機器の内部に通信機器が配置され、地中の管路を通って通信線で通信機器同士の接続が行なわれても構わない。
また、本実施の形態においては、歩道の下側に埋設された管路に線部材を通す方法について説明したが、特にこの形態に限られず、任意の部分に形成された穴部同士を接続する管路に線部材を通すときに本発明を適用することができる。たとえば、一方の穴部としてのハンドホールが道路に形成され、他方の穴部としてのハンドホールが建物の内部に配置されていても構わない。また、本実施の形態においては、地中に埋設されている管路を例に採り上げて説明したが、管路はこの形態に限られず、たとえば、建物の内部に配設されている管路であっても構わない。
また、本実施の形態においては、穴部としてハンドホールを例に採り上げて説明したが、穴部はこの形態に限れず、たとえば、穴部はマンホールなどであっても構わない。
また、本実施の形態における架台は、一の方向に延びる棒状部と棒状部同士を支持するための支持部とを含んでいるが、この形態に限られず、架台としては穴部の開口部に載置されることにより、開口部を橋渡すように形成されていれば構わない。
また、本実施の形態においては、牽引装置として、ウインチを例に採り上げて説明したが、この形態に限られず、任意の牽引装置を配置することができる。
上述のそれぞれの図において、同一または相当する部分には、同一の符号を付している。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
実施の形態における電線の敷設方法の概略斜視図である。 実施の形態におけるウインチおよび架台の概略斜視図である。 実施の形態における架台の概略平面図である。 実施の形態における架台の概略側面図である。 実施の形態におけるウインチ、架台およびハンドホールの部分の概略斜視図である。 実施の形態におけるケーブルドラムおよびアンダーローラジャッキの概略斜視図である。 実施の形態における電線の敷設工事を行なっているときの概略平面図である。 実施の形態における第1の比較例の敷設方法を説明する概略斜視図である。 実施の形態における第2の比較例の敷設方法を説明する概略斜視図である。 実施の形態における他のハンドホールの概略断面図である。 実施の形態における他のハンドホールに架台を配置したときの概略斜視図である。 従来の技術における電線の敷設方法の概略斜視図である。 従来の技術において電線を敷設しているときの概略平面図である。
符号の説明
1 架台、2 棒状部、2a コの字部、2b 当接部、3 支持部、4 固定部、6 車輪、7a,7b 取手部、8 基台部、11 ウインチ、12 モータ、13 ローラ、14 保護カバー、21 ケーブルドラム、22 鍔部、28 ワイヤ、29 電線、31 アンダーローラジャッキ、31a 支持ローラ、32 連結棒、41 巻き取りドラム、51 金具、61a,61b ハンドホール、62 管路出入口、63 蓋部材、64 回動部材、71 管路、81a,81b 地上置き機器(地中化機器)、82 カラーコーン、83 柵、91 歩道、92 車道、93 電柱、94 固定部材、95 歩行通路、100,101 トラック、111〜114 矢印。

Claims (6)

  1. 互いに離間している穴部同士を接続する管路に線部材を通すための線部材の敷設方法であって、
    補助線を前記管路に通す工程と、
    前記線部材供給ドラムに巻回されている前記線部材を前記補助線に固定する工程と、
    前記補助線を引っ張ることにより前記線部材を前記管路に通す補助線牽引工程と
    を含み、
    前記補助線牽引工程は、前記穴部の開口部に牽引装置を固定した架台を載置して、前記牽引装置によって前記補助線を引っ張る工程を含む、線部材の敷設方法。
  2. 前記補助線牽引工程は、前記穴部の壁面に金具を配置して、前記補助線を前記金具に通すことにより、前記補助線の向きが斜め下方向または鉛直方向になるようにして行なう工程を含む、請求項1に記載の線部材の敷設方法。
  3. 前記補助線牽引工程は、前記線部材供給ドラムの鍔部を回転架台に載置して行なうことにより、前記線部材供給ドラムを歩道に配置して行なう工程を含み、
    前記補助線牽引工程は、前記巻き取りドラムを歩道に配置して行なう工程を含む、請求項1または2に記載の線部材の敷設方法。
  4. 互いに離間している穴部同士を接続する管路に線部材を通すための牽引装置の架台であって、
    一の方向に延び、前記穴部の開口部に載置されることにより前記開口部を橋渡すように形成されている基台部と、
    前記基台部に配置され、前記牽引装置を固定するための固定部と
    を備える、牽引装置の架台。
  5. 前記基台部は、前記一の方向に延びる複数の棒状部と、
    前記棒状部同士を互いに離れた状態で支持するための支持部と
    を含み、
    前記固定部は、前記支持部に形成され、
    前記固定部は、前記棒状部同士に挟まれる領域に前記補助線が通るように前記牽引装置を固定するように形成されている、請求項4に記載の牽引装置の架台。
  6. 車輪を備え、
    前記車輪は、前記棒状部の端部に配置されている、請求項4または5に記載の牽引装置の架台。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114784706A (zh) * 2022-05-13 2022-07-22 李琦 一种模块化变电站施工用多功能高压线敷设装置

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