JP3501170B2 - マルチストランドの斜張ケーブルを架設する方法と装置 - Google Patents

マルチストランドの斜張ケーブルを架設する方法と装置

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JP3501170B2
JP3501170B2 JP04711794A JP4711794A JP3501170B2 JP 3501170 B2 JP3501170 B2 JP 3501170B2 JP 04711794 A JP04711794 A JP 04711794A JP 4711794 A JP4711794 A JP 4711794A JP 3501170 B2 JP3501170 B2 JP 3501170B2
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ジェルム ストゥブラー
レイモンド キャスタニョール
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フレシネ アンテルナショナル エ コンパーニ
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    • E01DCONSTRUCTION OF BRIDGES, ELEVATED ROADWAYS OR VIADUCTS; ASSEMBLY OF BRIDGES
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01DCONSTRUCTION OF BRIDGES, ELEVATED ROADWAYS OR VIADUCTS; ASSEMBLY OF BRIDGES
    • E01D19/00Structural or constructional details of bridges
    • E01D19/16Suspension cables; Cable clamps for suspension cables ; Pre- or post-stressed cables
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01DCONSTRUCTION OF BRIDGES, ELEVATED ROADWAYS OR VIADUCTS; ASSEMBLY OF BRIDGES
    • E01D19/00Structural or constructional details of bridges
    • E01D19/14Towers; Anchors ; Connection of cables to bridge parts; Saddle supports

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  • Structural Engineering (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は橋梁の柱塔と橋床とを連
結する斜張橋装備用の斜張ケーブルに関するものであ
る。斜張ケーブルは横に並列したマルチストランドによ
り構成されており、これらのストランドのそれぞれは特
にそれ自体“別々に保護された”タイプである、即ち1
個の防護材の介在とともに連続しているシースに納めら
れた平行な鋼線又は撚られた鋼線の一本の束により構成
されている。
【0002】本発明は最終的に斜めの形状に上記の斜張
ケーブルを取りつける為の方法と装置を特に対象として
いる。上記斜張ケーブルは柱塔の両側に一般に垂直に配
置された三角形状を形成する。
【0003】
【発明により解消しようとする課題】このような場合、
全斜張ケーブルをこれを支えるべき柱塔の脚下で水平に
用意し、それから柱塔に対して置かれたこの斜張ケーブ
ルを引張り上げる従来の技術を使用することは、今や重
量が余りにも重いのでほとんど不可能である。
【0004】上記の斜張ケーブルの取り付けで今日まで
知られた他のもう1つの技術は、その軸方向に従い斜め
に引張り上げることである。上記斜張ケーブルは前もっ
て用意しておく。即ちロープウエイ等の装置を使って横
に並列されたその基本的なストランド全体をに構成し
ておく。
【0005】そして、支持柱塔の高所の点と橋床との間
で支持ケーブルを前もって緊張する。そのためこの支持
ケーブル上に適応した1基の走り装置斜張ケーブルの
頭部即ち高い方の端末ひっかけ走らせる。
【0006】このような支持ケーブルの事前の配置は
それ自体困難で経費のかかる作業である。さらに斜張ケ
ーブルを張り上げる為に用意する力には限度がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は特にこれら種々の難点を改善す
ることを目的とする。
【0008】
【課題の解決手段】本発明に係る斜張ケーブル架設方
法は斜張橋の柱塔と橋床との間にマルチストラン
ドの斜張ケーブルを架設する方法にして、次の工程に
従い当該斜張ケーブル3をストランド毎に最終的に斜め
に架設する方法に於いて、斜張ケーブルを構成するス
トランドの最初の1本41 を最終的に斜めに配置するが
この最終段階では当該ストランドを緊張し、その端末を
上記柱塔2と橋床1とにそれぞれ定着して終了せしめ、
このように配置された当該最初の1本のストランド 1
に次のストランドの架設の上記最初の1本のストラ
ンド 1 の全長わたり誘導ケージ22をぶら下げる
が、当該誘導ケージ22は小ケーブル6によって相互に
連結されている一連の堅固なUボルト5で構成され、こ
れが上記の最初の1本のストランド 1 と引張りケーブ
ル9とを取り囲み、また上記斜張ケーブルを構成する
次のストランド4を上記引張りケーブル9を使ってケー
ジ内を連続して引き寄せ、当該次のストランド或はすで
に配置した最初の1本のストランド 1 の全体に対し緊
張を斜めにかけ、当該ストランド端末をそれぞれ柱塔と
橋床とに定着し、全部のストランドを配置した後、配置
完了した斜張ケーブルから誘導ケージ22を取りはず
す各工程から成る。
【0009】実施例においては次の方法の何れかを使用
する。即ち斜張橋の平地面に対して垂直或はほぼ垂直な
三角形状をしたマルチストランドからなる斜張橋の斜張
ケーブルを架設する方法において、先づ最も短い一番下
の斜張ケーブル3を取りつけることから始め、それから
その他のそれぞれの斜張ケーブルを連続的に少しづつ上
の方に取りつけて行き、そして上記一番下の斜張ケーブ
ル以外は前の1つ下方の斜張ケーブルのそれぞれを最初
のストランド4’1として使用し、前の1つ下方の斜張
ケーブルの架設に使用した誘導ケージ22はそれが前の
斜張ケーブルに未だ吊り下げられている時、次の上方の
斜張ケーブルの最初の1本のストランド4’ 1 を引張り
上げるのに利用する方法である。
【0010】斜張橋の柱塔の同じ側に鋭角V字形をなし
て広がり平地面に対して垂直或はほぼ垂直な2面の三角
形状の斜張ケーブルを構築する方法において、滑車1
6,171 ,172 によって範囲を限定されている二等
辺三角形の閉回路をなす一本の引張りケーブル9を使っ
ストランド4を柱塔上の同じ高さに配置し、上記2つ
の三角形状をなす2本の斜張ケーブルの取り付けを同時
に進め、この三角形の2大等辺AB1 ,AB2 は取りつ
けるべき2本の斜張ケーブルの斜めの軸に沿、又第3
辺は橋に水平かつ直角であって1個のウインチ18或
は同様な逆転可能ウインチを含ませる。
【0011】ストランドと引張りケーブル用の誘導ケー
22を含み、この誘導ケージ22は小ケーブル6によ
って相互に連結されている一連の堅固なUボルト5で構
成され、それぞれのUボルトは1つの弓形部分7と容易
に取りはずし可能な下部の閉鎖用の小鋼棒8を含ませ
る。
【0012】誘導ケージ22が平行な3本の小ケーブル
6を含みそのうちの1本は弓形部分7の頂点Cに、他の
2本は弓形部分の脚部D,Eに結合させる。
【0013】誘導ケージ22が台車12の滑動のため誘
導レールとして使用される小ケーブル6に平行な少なく
ても1本の誘導鋼線10及び/又は11を含んでおり、
台車は引張りケーブル9の途中に固定されてお
り、又架設配置さるべきストランドの頭部は取りは
ずし出来るよう台車に容易に固定されるようにする。
【0014】台車12が誘導ケージ22の中に含まれる
2本の誘導鋼線10,11がそれぞれ貫通をしている2
個の堅固な管体部21によって横巾が規定されている。
【0015】上記の台車12即ち親台車が補助台車20
に連結されており、当該補助台車は親台車より少し
に引張りケーブル9の途中に容易に取りはずし出来るよ
うに固定され、更に当該補助台車は誘導鋼線10,11
上を滑動するよう取り付けられ、架設配置されるべきス
トランド4の頭部が取りはずし出来るよう当該補助台車
20に簡単に固定されている。
【0016】親台車12及び補助台車20のそれぞれに
配置されるべき2本のストランド4の頭部が取りはずし
出来るように各台車に簡単に固定されるようになってい
る。
【0017】誘導ケージ22をなす連続したUボルト5
の間隔を5メートルから10メートルの間にする。
【0018】
【実施例】次に添付図面を参照しつつ本発明によるいく
つかの実施態様を説明するがこれに限定されない事勿論
である。
【0019】橋床と柱塔間に、平地面に対して垂直又は
ほぼ垂直な三角形状を形成するように相互にほぼ斜め平
行方向に緊張された複数の斜張ケーブル3(図5)によ
り少なくとも1本の柱即ち一本のタワ2により橋梁の
橋床を支持させることが題である。
【0020】それぞれの斜張ケーブル3は独立した複数
のストランド(マルチストランド)により構成されてい
る。即ち何れも別々に組立て又緊張することが出来
る。必要な場合には個別に取り替えることも出来る。
【0021】各ストランドは一本の太い鋼線で構成し
てもよいが、特に芯線の周囲に複数の(一般には6本
の)鋼線を螺旋状に巻いて作る。
【0022】各鋼線と線は例えば亜鉛メッキにより表
面がよく保護されており又撚り合わされた束線はそれ自
体、一般にプラスチック材で時にはアスファルトのよう
な適切な防護粘結剤を介在させた防水防護シースにより
取り巻かれている。
【0023】“個別防水防護”又は“自動防水防護”と
されるストランドの張架部分は斜めに並置され、ここ
には図示されていない環によって向い合せて締められて
いる。
【0024】大橋梁になると同じ斜張ケーブルを構成
する本数は数十本である。
【0025】このように構成されたマルチ斜張ケーブル
の長さが長く特に200m以上でさらに300m又は4
00mとなる場合各斜張ケーブルの総重量は莫大とな
り、これらの斜張ケーブルの柱塔への取りつけは重大な
問題となる。
【0026】このような取りつけを実現するため以下の
ように実施する。
【0027】各斜張ケーブル毎にその頭部を支持柱塔2
のA点に、その脚部を橋床1の第2のB点に定着してこ
の斜張ケーブルを構成しているストランドの最初の1本
1 を配置することから始める。
【0028】このような配置は後に図5を参照しつつ説
明する方法で行なわれる。
【0029】しかし、一本のストランドの重量は比較的
軽いので、ストランドの配置を好ましい他の方法即ち上
記に述べた第一の方法(柱塔の脚元に水平に延ばしたス
トランドの頭部を垂直に引張り上げる)で行なうことも
出来る。
【0030】後続のストランドの取りつけに使用される
機材一式を支えるのに利用されるのはこのように配置さ
れたこの最初の1本のストランド41 である。
【0031】上記の後続のストランドはそれらの配置が
完了すれば最初の1本のストランドを順次補強し支持
役割を果す。
【0032】“次の”ストランド4のそれぞれ即ち最初
1本以外のストランドを取りつけるには次のようにし
て行なう。
【0033】小ケーブル6(図2,3,4)により相互
に連結された一連の堅固なUボルトにより形成されて
いる軽量の誘導ケージ22を最初の1本のストランド4
1 に配置する。
【0034】それぞれのUボルト5はその弓形部分7
その脚部に容易に取りはずし可能な水平な小鋼棒
とによって閉構造となっている。
【0035】本実施例では、小ケーブル6は、特に3本
であ、小ケーブル6は各弓形部分7の頂点Cとその2
つの脚部DとEでそれぞれ結合されている。
【0036】弓形部分の頂点Cに結合されている上部
の小ケーブル6は最初の1本のストランド41 の上に直
接のっている。そして小ケーブルの緊張は各Uボルト
5がその下に水平に配置されている小鋼棒8と共に安定
するような仕方で行われる
【0037】一連のUボルト5の間の距離は一般に5m
から10mの間あり、“誘導ケージ22”は約数十ケ
のUボルトより成る。
【0038】この誘導ケージ22は少くとも1本の引
張りケーブルを受入れると共に少なくとも1基の
車12のための誘導レールとして使用する特に2本の
鋼線10と11とを受入れるのに役立つ。
【0039】それぞれのUボルト5はその底部に位置す
小鋼棒8の端末の近くでかつUボルトの内側近傍に
さい2つのアイレット(開口)を形成する2つの小片
3,14を有する。
【0040】これらの小片13,14のそれぞれには
鋼線10,11のうちの1本づつが貫通している。
台車12は2本の誘導鋼線10と11のうちの1本づつ
がそれぞれ貫通している2つの管体部21により横方向
の範囲が限定されている。そして上記管体部21とアイ
レットのそれぞれの配置と大きさは誘導鋼線10,11
が管体部21とアイレットの中に容易に入り込むことが
出来るようになっている。即ち軸方向接触に適切なこれ
らの管体部21とアイレットのそれぞれの支承面には
体部21とアイレットの中に誘導鋼線10,11の導入
を可能且つ容易にするのに好ましい勾配(図示されてい
ない)つけてある。
【0041】台車12は引張りケーブル9の途中に固
定される。又少なくとも1本のストランドの頭部は容
易に取りはずし出来るような方法で適当な装置例えば
台車12のシャシーとこのシャシーにねじ止めされるつ
め板19との間に締めつけるような装置を使って上記
台車12固定する。
【0042】図2で見られるように、このストランド
の頭部をなしているそれぞれのストランド4の先端は
台車の上方より先に突き出る。
【0043】本実施態様で、第2の台車即ち補助台車は
ストランドの先端、即ち上部端末の近くに配置される。
この補助台車の特徴は次のとおりである。
【0044】−補助台車は図面に示されていない装置を
使って台車12より上部に配置されている引張りケー
ブル9の途中に容易に取りはずし出来るような仕方で
定される。
【0045】−補助台車は図面に示されていない装置を
使用し誘導鋼線10と11の上に容易に取りはずし出来
る仕方ですべらせ乍ら取りつけられる。
【0046】−ストランド4のそれぞれの頭部は台車
12の場合と同様容易に取りはずし出来る仕方で補助
車に固定される。
【0047】ここにのべた装置の作用は次の通りであ
る。
【0048】最初の1本のストランド41、このスト
ランドを取り囲んでいる誘導ケージ22とを、この誘導
ケージ22中に配置される引張りケーブル9及び誘導
線10,11と共に配置した後、上記引張りケーブル9
にひっかけられた台車12と補助台車20とを最初は
誘導ケージの下方、即ち図1のB点の近くに置く。補助
台車20は台車12から柱塔2の方向に1〜2m離れ
ている。
【0049】この際少なくとも1本のストランド4の
頭部を親台車および補助台車に固定する。(ストランド
4の数は図示された実施態様では2本である。)。頭部
とはより明確には繰り出しと切り離し後所要の長さの
トランドを形成出来る水平軸のリールに巻いた1つのコ
イル15からくり出される連続した少くとも1本のスト
ランドの端末である。
【0050】それから引張りケーブル9を使って矢印F
の方向に親台車12と補助台車20引張り上げる
【0051】台車の管体部21はUボルト5の上記
アイレットを貫通し引張り上げられたストランド4
はそれらの下部小鋼棒8に沿ってすべり乍らこれらのU
ボルト5を順次貫通する。
【0052】この、連続した2つの小鋼棒8上のスト
ランド4は重力作用で下方に少し湾曲する。しかしこれ
らのそれぞれの垂れ下がりf(図1)は比較的小さい。
それで引張りケーブル9にかかる引張り応力も又比較的
小さい
【0053】このようにひっぱられた各ストランド4の
頭部が高所のA点に達する時上部の補助台車20からこ
の頭部をはずす。同時にこの補助台車20を引張りケー
ブル9と誘導鋼線10,11からはずす。それから関連
の頭部のむき出しにされた端末をその定着装置の中に通
す。この定着装置は一般に定着ブロックの補助内孔の中
に入っている分割式円錐台状の楔によって構成されてい
る。
【0054】それから引張りケーブル9を使って、
車12を上方に進め、ストランド4の頭部の定着楔の中
への導入を続ける。この導入が正常な引張りジャッキに
よって十分代替させることが可能となった時上記頭部を
台車12から切り離す。下方のB点の近くで関連のス
トランドの基部を切断し、ストランドの両端末を最初の
1本のストランド41 の上下の両端末の定着地域の近く
に今までに知られている望ましい方法で定着する。
【0055】この定着は前もって配置され緊張されてい
最初の1本のストランド41 に対してそれぞれの新ら
しいストランドを斜めに並置することになる。このこと
によって最初の1本ののストランドを含むすべてのスト
ランドが一連のUボルト5の弓形部分7によって形成さ
れた誘導ケージ22の内部に配置されることを可能にす
る。
【0056】誘導ケージ22とその付属品を支えている
のはこのように並置されたストランドの束である(図2
と3で誘導ケージ22の上部に1本にまとめられている
ストランド参照)。
【0057】引張りケーブル9を使って台車12と又
前もってその誘導鋼線の上を誘導して、引張りケーブル
にひっかけていた補助台車20とを誘導ケージ22
に空で降ろす。
【0058】それから再び少なくとも一本の新らしいス
トランドの頭部をこれらの親台車12及び補助台車20
に連結しそして前と同様に最後のストランドまで以下
同様にしてその作業を繰返し、ケーブル斜張は完了す
る。
【0059】誘導ケージ22を回収するには完了した斜
張ケーブルの下部端末方向に斜張ケーブルに沿って
導ケージ22を滑動させそれから小鋼棒8を少なくと
も部分的に分解して、各Uボルトの下部を開く。
【0060】斜張の完了したケーブル即ち“前の斜張ケ
ーブル”の上に位置する“新らしい斜張ケーブル”を
構成するそれぞれの“最初の1本のストランド”の配置
に適用出来る図5に図示された興味ある改良により、上
記配置を確実にする為その製作の終りまでこの前の斜張
ケーブルを今なお取り囲んでいる誘導ケージ22が利用
される。換言すれば、次の最初の1本のストランド4’
1を“前の斜張ケーブル”のA点の近くまで上げる為前
台車12と補助台車20更に利用する。
【0061】このストランドの頭部は上記A点の高さに
定着せず、それより高い点A’の高さに定着する。新ら
しい斜張ケーブルはこのA’点に定着されなければなら
ない。
【0062】この為にはA,A’の高さの差だけ次の最
初の1本のストランド4’1 の頭部を持ち上げるだけで
十分である。
【0063】この高度差は重大な問題とはならない。と
言うのは高さA,A’は小さく又1本のストランドの重
量は比較的軽いからである。
【0064】この持ち上げは前の斜張ケーブルから誘導
ケージ22を取りはずした後行なうのは勿論である。
【0065】上記に示したように上記誘導ケージ22
斜張の完了した斜張ケーブルから取り外すことは小鋼
棒8の容易な取りはずしで可能となる。その際これらの
小鋼棒は対応する弓形部分7からとり外し、該弓形部
分は下方が開き、又単に持ち上げるだけで跨がっている
斜張ケーブルからはずすことが出来る。
【0066】構成する次の最初の1本のストランド4’
1 に別のストランドを取りつけるにはUボルト5の弓形
部分7を次の最初の1本のストランド4’1に跨がら
せ、それからUボルト5の下部に小鋼棒8によって閉構
造を形成するようにして極めて容易に行なわれる。
【0067】“前の斜張ケーブル”それぞれの上に“
の最初の1本のストランド”を配置すると云うここに述
べた方法は各三角形状をなす一番低い斜張ケーブルには
勿論適用することは出来ない。
【0068】しかしこれは重大な欠点ではない。その理
由は最も低い上記斜張ケーブルは一般に比較的短かく又
その頭部の高さは比較的に低いからである。これに相当
する最初の1本のストランドは比較的軽量でありその取
り付けは重大な問題とならない。
【0069】図6では斜張橋に適用出来る他の改良実施
例を図示する。この斜張橋に対して、橋床1を柱塔2の
1側面に連結する斜張ケーブルはただ1つの鉛直縦断面
をなす三角形状とか或は2つの平行面をなす三角形状で
はなく柱塔から出る別々の(平地面に対して)ほぼ垂直
な2面の三角形状1 2をしており、上記2面は
さい角度の少なくとも全体としてほぼV字形をなしてい
る。
【0070】この場合、これら2つの三角形状において
柱塔上の同じ高さの斜張ケーブルを同時に架設すること
は興味がある。本発明はこのような同時架設に非常によ
く適応している。これがため、二等辺三角形AB1
2 をなす閉回路引張りケーブル9で形成される。この
二等辺三角形は架設すべき2本の斜張ケーブルに沿っ
2つの大きな等辺AB1 ,AB2 と橋梁の長軸に直角
橋床面上の水平小辺B12 とより成る。
【0071】頂点AとB1 2 は3つの滑車16
1 と172 により構成されている。
【0072】引張りケーブル9の中間部分は橋床の上に
取りつけられ又二方向に交互に作動することが出来る操
作ウインチに巻きつけられている。
【0073】この場合、架設すべき2本の斜張ケーブル
を構成しているストランドはAB1とAB2 の両辺に沿
ってそれぞれ延びている。それからこれらの辺のそれぞ
れに沿って上記で説明したUボルトと小ケーブルで構成
されている軽い誘導ケージ22を配置する。
【0074】2台の台車即ち“二重台車”は121 と1
2 として図6にそれぞれ図示されている。
【0075】矢印Fに対応するウインチ18の回転方向
に台車121 はB1 点からA点に上り、その際台車12
2 は反対に辺AB2 に沿って下降する。
【0076】ウインチ18を逆転するとこれと逆とな
り、ウインチ18の回転方向の逆転によって架設すべき
2本の斜張ケーブルを構成するストランドを順次引張り
上げることが出来る。
【0077】言うまでもなく本発明はここに説明した適
用と実施態様に何等限定されず本発明は種々の形を含む
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による斜張ケーブル組立ての全般的原理
を極めて概略的に示す図である。
【図2】関連する組立て装置の1部分の拡大斜視図であ
る。
【図3】図2装置の拡大横断面図である。
【図4】図2装置の1構成部品の拡大斜視図である。
【図5】本発明による独特な斜張ケーブルの架設態様を
極めて概略的に示す図である。
【図6】本発明による組立て装置を含む建設中の斜張橋
の1部分の概略平面図である。
【符号の説明】
1…橋床 2…柱塔 3…斜張ケーブル 4…ストランド 1 最初の1本のストランド 4’ 1 (次の)
最初の1本のストランド 5…Uボルト 6…小ケーブル 7…弓形部分 8…小鋼棒 9…引張りケーブル 10,11…誘導
鋼線 12…(親)台車 20補助台車 21管体部 22誘導ケージ
フロントページの続き (72)発明者 キャスタニョール レイモンド フランス国 28230 エペルノン リュ ー ノルマンデ 37 (56)参考文献 特開 平4−16605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 11/00 - 11/04

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜張橋の柱塔(2)と橋床(1)との間
    にマルチストランドの斜張ケーブル(3)を架設する方
    法にして、次の工程に従い当該斜張ケーブル(3)をス
    トランド毎に最終的に斜めに架設する方法に於いて、 斜張ケーブル(3)を構成するストランドの最初の1本
    (41 )を最終的に斜めに配置するがこの最終段階では
    当該ストランドを緊張し、その端末を上記柱塔(2)と
    橋床(1)とにそれぞれ定着して終了せしめ、このよう
    に配置された当該最初の1本のストランド(4 1 に次
    のストランドの架設の上記最初の1本のストランド
    (4 1 の全長わたり誘導ケージ(22)をぶら下げ
    るが、当該誘導ケージ(22)は小ケーブル(6)によ
    って相互に連結されている一連の堅固なUボルト(5)
    で構成され、これが上記の最初の1本のストランド(4
    1 と引張りケーブル(9)を取り囲み、また上記
    張ケーブル(3)を構成する次のストランド(4)を上
    記引張りケーブル(9)を使ってケージ内を連続して引
    き寄せ、当該次のストランド或はすでに配置した最初の
    1本のストランド(4 1 の全体に対し緊張を斜めにか
    け、当該ストランド端末をそれぞれ柱塔と橋床とに定着
    し、全部のストランドを配置した後、配置完了した斜張
    ケーブル(3)から誘導ケージ(22)を取りはずす各
    工程から成る事を特徴とする斜張ケーブル架設する
    法。
  2. 【請求項2】 平地面に対して垂直或はほぼ垂直な三角
    形状をしたマルチストランドからなる斜張橋の斜張ケー
    ブルを架設する方法において、 先づ最も短い一番下の斜張ケーブル(3)を取りつける
    ことから始め、それからその他のそれぞれの斜張ケーブ
    ルを連続的に少しづつ上の方に取りつけて行き、そして
    上記一番下の斜張ケーブル以外は前の1つ下方の斜張ケ
    ーブルのそれぞれを最初のストランド(4’1)として
    使用し、前の1つ下方の斜張ケーブルの架設に使用した
    誘導ケージ(22)はそれが前の斜張ケーブルに未だ吊
    り下げられている時、次の上方の斜張ケーブルの最初の
    1本のストランド(4’ 1 )を引張り上げるのに利用す
    ことを特徴とする上記請求項1記載の斜張ケーブル
    を架設する方法。
  3. 【請求項3】 斜張橋の柱塔の同じ側に鋭角V字形をな
    して広がり平地面に対して垂直或はほぼ垂直な2面の
    角形状の斜張ケーブルを構築する方法において、滑車
    (16,171 ,172 )によって範囲を限定されてい
    る二等辺三角形の閉回路をなす一本の引張りケーブル
    (9)を使ってストランド(4)を柱塔上の同じ高さに
    配置し、上記2つの三角形状をなす2本の斜張ケーブル
    の取り付けを同時に進め、この三角形の2大等辺(AB
    1 ,AB2 )は取りつけるべき2本の斜張ケーブルの斜
    めの軸に沿、又第3辺は橋に水平かつ直角であって
    1個のウインチ(18)或は同様な逆転可能ウインチを
    含ませた事を特徴とする上記請求項1又は2に記載の斜
    張ケーブルを架設する方法。
  4. 【請求項4】 記請求項1乃至3の何れかに1つに記
    載の方法の実施に用いる装置であって、ストランドと引
    張りケーブル用の誘導ケージ(22)を含み、この誘導
    ケージ(22)は小ケーブル(6)によって相互に連結
    されている一連の堅固なUボルト(5)で構成され、そ
    れぞれのUボルトは1つの弓形部分(7)と容易に取り
    はずし可能な下部の閉鎖用の小鋼棒(8)を含む事を特
    徴とする斜張ケーブルの架設装置。
  5. 【請求項5】 記請求項4に記載の架設装置におい
    て、誘導ケージ(22)が平行な3本の小ケーブル
    (6)を含みそのうちの1本は弓形部分(7)の頂点
    (C)に、他の2本は弓形部分の脚部(D,E)に結合
    されている事を特徴とする斜張ケーブルの架設装置。
  6. 【請求項6】 記請求項4又は5に記載の架設装置に
    おいて、誘導ケージ(22)が台車(12)の滑動のた
    め誘導レールとして使用される小ケーブル(6)に平行
    な少なくても1本の誘導鋼線(10及び/又は11)を
    含んでおり、当該台車は引張りケーブル(9)の途中に
    固定されており、又架設配置さるべきストランド
    (4)の頭部は取りはずし出来るよう台車に容易に固定
    されるようになっている事を特徴とする斜張ケーブルの
    架設装置。
  7. 【請求項7】 記請求項6に記載の架設装置におい
    て、台車(12)が誘導ケージ(22)の中に含まれる
    2本の誘導鋼線(10,11)がそれぞれ貫通をしてい
    る2個の堅固な管体部(21)によって横巾が規定され
    ている事を特徴とする斜張ケーブルの架設装置。
  8. 【請求項8】 記請求項6又は7に記載の架設装置に
    おいて、上記の台車(12)即ち親台車が補助台車(2
    0)に連結されており、当該補助台車は親台車より少し
    方に引張りケーブル(9)の途中に容易に取りはずし
    出来るように固定され、更に当該補助台車は誘導鋼線
    (10,11)上を滑動するよう取り付けられ、架設配
    置されるべきストランド(4)の頭部が取りはずし出来
    るよう当該補助台車(20)に簡単に固定されている事
    を特徴とする斜張ケーブルの架設装置。
  9. 【請求項9】 記請求項6乃至8の何れかに1つに記
    載の架設装置において、親台車(12)及び補助台車
    (20)のそれぞれに固定されるべき2本のストランド
    (4)の頭部が取りはずし出来るように各台車に簡単に
    固定されるようになっていることを特徴とする斜張ケー
    ブルの架設装置。
  10. 【請求項10】 記請求項4乃至9の何れかに1つに
    記載の架設装置において、誘導ケージ(22)を構成す
    る一連のUボルト(5)の間隔が5メートルから10メ
    ートルの間にあることを特徴とする斜張ケーブルの架設
    装置。
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