JP2008136243A6 - インターネットプロトコルレイヤーにおける低オーバーヘッド移動度管理プロトコルのための方法およびシステム - Google Patents

インターネットプロトコルレイヤーにおける低オーバーヘッド移動度管理プロトコルのための方法およびシステム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークアドレス置換を改良したモバイルインターネット通信サポート用ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】独自の通信信号アドレスを有する各ルータは、該ルータをホームルータとするモバイルノード(MN)を特定し、各MNの現在位置対応のルータの通信信号アドレスを特定する関連のモバイルノード位置リストを有する。各MNはそのMNが一つのルータ経由でインターネットと交信する前位置から別ルータ経由でインターネットと交信する現在位置に移動できる。別ルータ経由の現在位置における交信は、そのMNのホームルータに別ルータの通信信号アドレスをそのMNの現在位置対応の通信信号アドレスとして伝達して行う。発信ノードから被選択MNへのデータ通信信号の伝達は、被選択MNのホームルータのモバイルノード位置リストにアクセスして被選択MNの現在位置対応の通信信号アドレスを定め、該通信信号アドレスに該データ通信信号を送信して行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、リアルタイムサービスおよび非リアルタイムサービスの両方を含む多様なトラフィックの流れをサポートする高速度データ伝送の可能なモバイルインターネット通信のシステムおよび方法に関する。より詳細にいうと、この発明は複数の管理対象領域の中のモバイルノード(MN)の移動度の管理の方法に関する。一つの実施例では、それら複数の管理対象領域はインターネット通信用のネットワークアドレス置換で可能化したルータ(NAT)を用いる。
移動体通信網では、各モバイルノード(MN)は一つのアクセスポイント(AP)と交信し、そのAPと結合したアクセスルータ(AR)経由で通信信号を受ける。このような構成により、MNは単一のポイントを通じてインターネットに接続される。従来技術では、移動度管理スキームはモバイルインターネットプロトコル(IP)に2レベルの階層手法を用いている。MNがホームAPから移動していた場合は、ホームARは、通常発信ノード(CN)と呼ばれる発信元ノードからのデータグラムで通信信号を受け、その受信データグラムへの新たなヘッダの付加による再構成により、その通信信号をそのMNの現IPアドレスに「トンネル」転送する。その再構成ずみのデータグラムは、もとのCNデータグラムをそれ自身のデータ部に包含し、この包含は通常インターネットプロトコル内インターネットプロトコル(IP−in−IP)カプセル化と呼ばれる。
ネットワークアドレス置換で可能化したルータ(NAT)をインターネットへの私設ネットワークの接続に用いることができる。図7に示すとおり、慣用のインターネット通信は、相互交信中のノードの特定のための48ビットでNAT相互間を接続することによって行う。アドレス領域を、インターネットアドレス番号局(IANA)に登録ずみの24ビットグローバルアドレスの組と未登録の24ビットローカルアドレスの組とに分割する。私設ネットワークは未登録アドレス領域の中の任意のアドレスを選んで使用できる。パブリックアドレス、すなわちグローバルアドレスを登録しておき、それら登録ずみのアドレスの中の一つを各NATに割り当てる。
EP 1 011 241 USP 6 058 431
発明者らは、モバイルノード(MN)が所属の私設ネットワークの中で移動可能であるとともに、一つの私設ネットワークからもう一つの私設ネットワークへの移動も可能である場合に対処するように従来のネットワークアドレス置換を改変する必要を認識した。
この発明は、移動体無線インタフェース経由通信用に移動度管理と最適経路付与とを組み合わせた新規なシステムおよび方法を対象とする。
複数のルータと複数のノード(MN)とを含みモバイルインターネット通信をサポートするネットワークシステムを提供する。各ルータは独自の通信アドレスを有する。各MNは互いに異なる位置で互いに異なるルータ経由でインターネットと交信できるように種々の位置に移動できる。各MNはホームルータと関連づけられている。
各ルータは、そのルータをホームルータとする各MNを特定する関連のモバイルノード位置リストと、各MNの現在位置対応のルータの通信アドレスとを有する。各MNはそのMNが一つのルータ経由でインターネットと交信していた前位置から、そのMNがもう一つのルータ経由でインターネットと交信する現位置に移動できる。上記もう一つの現位置における交信は、そのMNのホームルータにそのMNの現位置対応の通信アドレスとして上記もう一つのルータの通信アドレスを伝達することによって設定する。したがって、発信ノード(CN)から被選択MNへのデータ通信信号の伝達は、その被選択MNの現在位置対応の通信アドレスを定めるようにその被選択MNのホームルータのモバイルノード位置リストにアクセスし、その定めた通信信号アドレスにデータ通信信号を導くことによって行う。
一つの実施例では、ネットワークはルータとして複数のアクセスルータ(AR)を含む。各ARは、独自のインターネットプロトコル(IP)アドレスと、ARが複数のMNにデータを伝達する地理的アクセス範囲とを有する。各MNは、ホームARと関連づけられ、各ARは、関連のノード位置表(NLT)を自身のモバイルノード位置リストとして有する。このNLTは、そのARをホームARとする各MNと、そのMNの現在の位置のIPアドレスとを特定する。
各MNはそのMNのホームARのアクセス範囲から外に出て、そのAR以外の任意の被選択ARのアクセス範囲内の位置に移動し、その被選択AR経由でデータを受信できる。そのために、MNはそのMNのホームARの上記被選択ARのIPアドレスを現位置として伝達する。したがって、もう一つのノード、すなわち発信ノード(CN)と通常呼ばれるノードから被選択MNへのデータ通信信号の伝達は、その被選択MNのホームARのIPアドレスに照会を送り、その被選択MNのホームARのNLTから被選択MNの現在位置のIPアドレスを受け、その受けたIPアドレスにそのデータ通信信号を導くことによって行う。
このネットワークシステムには複数のアクセスポイント(AP)を設けるのが好ましい。少なくとも一つのAPを、MNがAP経由でARと交信するように各ARと結合する。各APは、そのAPがMNにデータを伝達するアクセス範囲を有する。一つのARに結合した複数のAPのアクセス範囲全体でそのARのアクセス範囲を画定する。
また、このネットワークシステムには複数のアクセスネットワークゲートウェイ(ANG)を設けるのが好ましい。少なくとも一つのARを各ANGに結合し、各ANGをインターネットに接続する。
インターネット経由で標準フォーマットデータグラムを用いて発信ノード(CN)とモバイルノード(MN)との間の交信を行う新規な方法を提供する。インターネットデータグラムの標準フォーマットは、概括的にいうと、ヘッダ部とデータ部とを有し、そのヘッダ部に送信元インターネットプロトコル(IP)アドレスと着信先IPアドレスとプロトコルタイプとを含める。この発明の方法においては、CNは第1のIPアドレスを有するAR経由でインターネットと交信し、そのMNを第2のIPアドレスを有するホームARと結合してあり、そのMNは第3のIPアドレスを有するAR経由でインターネットと交信する。そのMNがそのMNのホームAR経由で交信している場合は、上記第2および第3のアドレスは同じである。
CNは第1のIPアドレスを特定する第1のデータグラムをヘッダ送信元IPアドレスとして、第2のIPアドレスをヘッダ宛先アドレスとして、インターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)をヘッダプロトコルタイプとしてそれぞれ送り、MNの位置に関する照会を第1のデータグラムのデータ部に含める。上記ホームARはCNから上記第1のデータグラムを受け、第2のデータグラム、すなわち上記第2のIPアドレスがヘッダ送信元IPアドレスであり、上記第1のIPアドレスがヘッダ宛先IPアドレスであり、ICMPがヘッダプロトコルタイプであり、上記第3のIPアドレスを含む照会回答をデータ部に含む第2のデータグラムで応答する。このCNは上記第2のデータグラムを受け、少なくとも第3のデータグラム、すなわち第1のIPアドレスをヘッダ送信元IPアドレスとして、第3のIPアドレスをヘッダ宛先IPアドレスとして、データメッセージプロトコルをヘッダプロトコルタイプとしてそれぞれ有する第3のデータグラムであって、そのMNの特定データおよび通信信号データをデータ部に含む第3のデータグラムを送る。MNはその第3のデータグラムに含まれる通信信号データをそのMNの交信相手であるAR経由で受ける。
上記ホームARには、そのARをホームARとするMNの各々を特定するとともに各MNの現位置のIPアドレスを特定するノード位置表(NLT)を維持するのが好ましい。したがって、そのホームARはそのノード位置表(NLT)を参照することによって第2のデータグラムのデータ部を生成する。
ホームAR以外のAR経由でインターネットと交信しているときはそのMNが標準フォーマットで送信するようにするのが好ましい。そのMNデータグラムは、第3のIPアドレスをヘッダ送信元IPアドレスとして、第2のIPアドレスをヘッダ宛先IPアドレスとして、ユーザデータプロトコル(UDP)をヘッダプロトコルとしてそれぞれ含むとともに、ホームARの特定データおよび第3のIPアドレスをデータ部に含む。このホームARはMNデータグラムを受けてそのデータグラムのデータ部を用いてそのホームAR関連のNLTを更新する。
もう一つの実施例では、各ルータをネットワークアドレス置換ルータ(NAT)とする。その場合は、独自のグローバルアドレスを有する上記NATの互いに相異なる一つと、そのNATに関連づけた少なくとも一つのホストと、少なくとも一つのモバイルノード(MN)とを各々が含む複数のネットワークでシステムを構成するのが好ましい。それらモバイルノード(MN)はそのシステム内でそれらホスト経由で交信する。
各ホストは一つのNATに結合してあり、そのホストが複数のMNにデータ伝達できるサービスエリアを有する。各MNはホームネットワーク内、すなわちそのMNのデフォルトバインディングを画定するようにホームネットワークのNATのグローバルアドレスと対になるデフォルトローカルアドレスを画定するホームネットワーク内にホームホストを有する。
この発明は、関連のモバイルホームデータベース(MHD)をモバイルノード位置リスト、すなわちそのネットワークを自局のホームネットワークとする各MNを、(a)そのネットワーク内のホストとそのMNとの現在の結合のローカルアドレス、または(b)他のネットワーク内のホストとそのMNとの結合のローカルアドレスおよび同ネットワークのNATのグローバルアドレスで画定されるバインディングで画定するモバイルノード位置リストとして備える各ネットワークのNATを提供する。各ネットワークのNATのMHDは、そのNATと結合されたホストと現時点では関連づけられてはいるもののホームネットワークは別である外来MNを現ホストのローカルアドレスで特定する。
各MNは、第1のNATを有する第1のネットワークの中の第1の結合されたホスト経由でデータを伝達する第1の位置から、その第1のネットワークの中の第2のホストのサービスエリアの中の位置に移動して、その第2のホスト経由でデータを伝達することができる。その第2のホスト経由のMNのデータ伝達は、上記第1のNATのMHDにそのMNと第2のホストとの関連づけを表すローカルアドレスを伝達することによって可能となる。
各MNは、第1のネットワークの中の第1の結合されたホスト経由でデータを伝達する位置から、第2のNATを有する第2のネットワークの中の第3のホストのアクセス範囲内の位置に移動して、その第3のホスト経由でデータを伝達できる。その第3のホスト経由のMNのデータ伝達は、上記第2のNATのMHDにそのMNと第3のホストとの結合を表すローカルアドレスを伝達することによって可能となる。上記第2のネットワークがそのMNのホームネットワークでない場合は、そのMNは、そのMNのホームネットワークのNATのMHDにも、そのMNと第3のホストとの結合を表す新たなローカルアドレスおよび上記第2のNATのグローバルアドレスを含むバインディングを伝達する。
このシステムは、発信ノード(CN)から被選択MNへの所望のデータ伝達を、そのMNのデフォルトバインディングに基づくバインディングまたはそのMNのホームネットワークのNATのMHDに反映されたバインディングを設定することによって行う。バインディングを設定したNATは、そのMNについてMHDに特定したローカルアドレスにその通信信号を導く。
好適なシステムは複数のホスト、および複数のMNに対するホームホストとして作用する少なくとも一つのホストに結合された少なくとも一つのネットワークを含む。非モバイルノードをシステム内のホストに結合することもできる。それら非モバイルノードはそのホストのネットワークのMHDで特定でき、また非モバイルノード向け交信用にMHDをバイパスするようにそのネットワークのNATを構成することもできる。
各ネットワークのNATのMHDで24ビットのローカルアドレス、グローバルアドレスおよび位置フィールドを特定するのが好ましい。そのネットワークをホームネットワークとする各MNはNATのMHDにおいて、(a)そのMNとそのネットワーク内のホストとの間の現在の結合のローカルアドレス、空グローバルアドレスおよび位置フィールド内のホームフラグ、または(b)他のネットワーク内のホストとそのMNとの結合のローカルアドレス、同ネットワークのNATのグローバルアドレス、および上記位置フィールド内の非ホームフラグで画定する。各外来MNを、その受入れネットワークのNATのMHDにおいて、現ホストとそのMNとの結合のローカルアドレス、零グローバルアドレス、および位置フィールド内のホームフラグで特定するのが好ましい。送信元/発信ノード(CN)とMNとの間のバインディングは、その発信位置フィールドのフラグが非ホームの場合にはそのMNのホームネットワークのNATのMHDに反映されるバインディングに基づき設定される。
本発明は、NAT経由でインターネット中枢に個別に接続した多数の私設ネットワークからなるインターネットアーキテクチャの実働化に使うことができる。同一の私設ネットワーク内の複数のホストは、それらホスト相互間で交信できるとともにインターネット中枢経由で外部のホストとも交信できる。各私設ネットワーク内のルータはそれぞれのローカル経路を維持し、上記インターネット中枢のルータはそれぞれの外部経路を維持する。より詳細に述べると、特定の領域内のルータはその領域の外の経路は認識していない。同様に、上記中枢の(公衆経路の)ルータはローカルアドレスへの経路を全く認識していない。
このシステムおよび方法の上記以外の目的および利点は、次に述べる詳細な説明から当業者には明らかになろう。
略 語 表
この明細書で用いた頭文字による略語は次のとおりである。
ANG アクセスネットワークゲートウェイ
AP アクセスポイント
AR アクセスルータ
BER ビット誤り率
CN 発信ノード
COA 移動先仮アドレス
DNS ドメインネームサーバー
FN 外部ネットワーク
HA ホームアドレス
HNI ホームネットワーク識別子
IANA インターネットアドレス当局
ICMP インターネット制御メッセージプロトコル
IETF インターネットエンジニアリングタスクフォース
IP インターネットプロトコル
IPinIP インターネットプロトコル内インターネットプロトコル
MCN モバイル通信ネットワーク
MHD モバイルホームデータベース
MN モバイルノード
NAT ネットワークアドレス置換ルータ
NDP 近傍発見プロトコル
NLT ノード位置テーブル
OSPF 最短経路先開
QoS サービス品質
TC/IP 伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル
UDP ユーザデータグラムプロトコル
VA 外来アドレス
3GPP 第3世代パートナーシップ計画
モバイルノード(MN)がそのMN所属の私設ネットワーク内で移動できるだけでなく一つの私設ネットワークからもう一つの私設ネットワークへも移動できるようにした複数私設ネットワーク収容のインターネット通信網を提供できる。
この発明は既存の移動度管理プロトコル、とくに現行3GPPモバイルIPの改良を提供する。この発明はIPデータグラムの中の現CNの識別を含んだ状態でのCNからMNへのIP中IPカプセル化を不要にし、OSPF利用により送り側から受け側への経路を最適化し、すなわちモバイルIPの場合のようなホームAR経由のトンネル転送を不要にする。この発明は無線および有線のネットワークに適用できるが、オーバーヘッド制御の負担を軽減するので、3GPPモバイルIPネットワークの無線インタフェース経由の無線通信にとくに有用である。
図1を参照すると、通常のモバイル通信ネットワーク(MCN)のアーキテクチャおよびトポロジーを示してある。図示した構成要素は次の用語および意味で示してある。すなわち、モバイルノード(MN)はインターネットへの接続点を変更できるIPモバイル端末である。アクセスポイント(AP)はそれらMNへの有線または無線の無線インタフェース接続を構成するアクセスポイントである。接続通話のハンドオフの容易化に適用する本発明は、通常は無線MNインタフェースのみで用いる。アクセスルータ(AR)は一つ以上のAPに接続したIPルータである。各ARは一つのIPアドレスを表す。アクセスネットワークゲートウェイ(ANG)は複数のサブネットワークをインターネット中枢に接続するIPゲートウェイである。同一のANGに接続した複数のARの組合せは同じサブネットワークに属する。逆に、互いに異なるANGにそれぞれ接続されたARは互いに異なるサブネットワークの構成部分である。
各MNは一つのサブネットワーク、すなわち「ホームネットワーク」に所属が定めてある。各ホームネットワークはホームネットワークの中で「ホームAP」というアクセスポイントに接続され、ホームAPは「ホームAR」というルータに接続される。ARはいずれも独自のIPアドレスを有し、MNとそのMNのホームARとの間のリンクがインターネットへの単一の接続点を構成するようにしてある。ネットワーク中の各MNには、通常ノード名とも呼ばれるそのMNのホスト名という固定値を割り当てる。そのMNホスト名はMCN周辺をMNが移動する場合も変更しない。より詳細にいうと、ARに接続された任意のMNがインターネットドメインネットワークサーバ(DNS)に特定MNの<HNI、ホスト名>対で照会を送る度ごとに、そのDNSはその特定MNのホームARのIPアドレスで応答する。
送信元ノードから宛先ノードへのデータ伝送の達成のためにTCP/IP(伝送制御プロトコル・インターネットプロトコル)データパケットを送ることは周知である。IPヘッダの中の着信先IPアドレスをそのデータパケットを宛先ARにルーティングするのに用いる。次に、そのARはそのデータパケットを所属のAP全部に同報通信する。TCPの「着信先ポート番号」フィールドは宛先MNのホスト名を含む。各APにはそのAPに現在接続中のMNのホスト名を登録しておく。一つのAPが、そのAPに登録されているホスト名の一つに合致したポート番号(ホスト名)のパケットを受信した場合は、そのパケットはインタフェース経由でそのホスト名対応のMNに伝送される。それ以外の場合は、そのパケットは切り捨てられる。
図1はANG経由でインターネットとそれぞれ交信する二つのサブネットワーク10および20を概略的に示す。第1のサブネットワーク10はAR、ARおよびARを含む。ルータARはアクセスポイントAP0,0およびAP0,1と結合してある。モバイルノードMN0.0はAP0.0およびARと結合してあり、これらAP0,0およびARがそのMNのホームAPおよびホームARとなる。モバイルノードMN0,1はAP0,1およびARと結合してありそれらAP0,1およびARがそのMNのホームAPおよびホームARとなる。サブネットワーク10の第2のアクセスルータARはアクセスポイントAP1,0と結合してある。モバイルノードMN1,0およびMN1,1のホームAPはAP1,0であり、ホームARはARである。
第2のサブネットワーク20は、アクセスルータARおよびそれに結合したアクセスポイントAi,0を備える。モバイルノードMNi,0乃至MNi,kは、それらMNのホームAPとなるアクセスポイントAPi,0、およびホームARとなるアクセスルータARに結合される。簡略化のために、図にはMNi,0、MNi,1およびMNi,kのみを示してある。モバイルノードMNi,kは第1のサブネットワーク10経由でアクセスポイントAPi,0およびアクセスルータARを通じてインターネットと交信するものとして図示してある。
この発明の移動度管理プロトコルは、モバイルコアネットワークの周りを移動するモバイルノード用に設計してある。このプロトコルは単一のサブネットワーク内または複数のサブネットワークを跨いで移動するMNに適している。この発明のプロトコルによると、送信元には宛先MNの新たな位置をそのMNの新たなARへの移動のたびごとに知らせる。そのMNが新たなAPに移動したのちも同じARとの接続を継続している場合は、そのMNに関連するIPアドレスが変わっていないことを意味する。逆に、MNの接続先が他のARに変わった場合は、IPアドレスは、新たなルートを表示するように変えられる。例えば、モバイルノードMNi,kは、ホームサブネットワーク20から離れて、ルータARのアドレス経由でなくルータARのアドレス経由でインターネットと交信する形で図示してある。
図1のモバイルノードMN0,0はそのモバイルノードのホームアクセスポイントAP0,0経由でなくアクセスポイントAP0,1経由で交信するように移動する場合があり得る。その場合は、MN0,0はそのMNの関連IPアドレスが変わらないように、ホームアクセスルータAR経由でインターネットとの交信を継続する。しかし、モバイルノードMN0,0がアクセスポイントAP1,0経由でインターネットにアクセスする場合は、そのMNのIPアドレスは、ホームサブネットワーク10内に留まっても、アクセスルータARのアドレスに変わる。
通常の動作の期間中は、MNはMCN全体にわたって移動する。任意の時点におけるMNの位置の把握を容易にするために各ARは「ノード位置表」(NLT)と呼ぶテーブルを維持している。NLTはそのARをホームARとするMN全部のノード名(ホスト名)と、MNがインターネットとの交信に用いているARのIPアドレスに反映されている現在位置とのリストを維持する。そのMNが自身のホームARにある場合は、IPアドレスはそのホームARのIPアドレスである。しかし、そのMNが自身のホームARから外へ移動した場合は、IPアドレスはその移動先のIPアドレスである。
図2はサブネットワーク20のアクセスルータARに関連したノード位置表30を図1のMNについて示す。「ホーム」にあるMNの現在位置はARのIPアドレスである。表30は、MNi,kの現在のIPアドレスがMNi,kの図示の位置にしたがったサブネットワークのルータARのIPアドレスであることを示している。
IPデータグラムを宛先MNに送る前に、送信元または発信ノード(CN)のARと宛先MNのARとの間にTCP接続を設定しなければならない。その設定の前に送信元CNが宛先MNの位置を確認する。この動作は、一対のICMP(インターネット制御メッセージプロトコル)メッセージを両者間で標準フォーマットデータグラムにより変換することによって行う。ICMPは、標準フォーマットインターネットデータグラムのデータ部の中で用いる周知のプロトコルである。ICMPは、タイプ20および21が未使用であるタイプフィールドを有する。
図3はインターネット通信用の標準フォーマットデータグラムを示す。このデータグラムはヘッダ部とデータ部とを有する。ヘッダ部は送信元IPアドレス、宛先IPアドレスフィールドおよびプロトコルタイプフィールドを有する。データ部は、ヘッダ部のプロトコルタイプフィールドに示されたプロトコルのタイプに対応する。
図4は標準フォーマットインターネットデータグラムのデータ部で伝達されるICMPのフォーマットを示す。図4のICMPは、慣用のICMPフォーマットにしたがって、タイプフィールド、符号フィールド、チェックサムフィールド、識別子フィールド、連続番号フィールドおよびオプションのデータフィールドを有する。この発明のICMPは、より詳細に後述するとおり、タイプ20または21を用いるのが好ましいが、この発明の目的のために任意の未画定のタイプを用いることもできる。
CNからMNにデータを伝達するためには、宛先MNのノード名を用いてCNがまずDNSにアクセスし、慣用のプロトコルにしたがってそのMNのホームIPアドレスを検索する。次に、CNは、ヘッダ部とICMPノード位置照会メッセージ含有のデータ部とを含む標準フォーマットデータグラムを生成する。このCNデータグラムヘッダは、そのCNのARのIPアドレスをヘッダ送信元IPアドレスとして、そのMNのホームARのIPアドレスをヘッダ着信先アドレスとして、またICMPに現在割り当てられている「1」をヘッダプロトコルタイプとしてそれぞれ含む。ICMPノード位置照会メッセージは次のフィールド設定を備える。
タイプ=20 − ノード位置照会
識別子=ノード名 − 宛先MNのノード名
フィールドの残余の部分は慣用の方法で補填して、その結果得られたICMPメッセージを上記CNのIPデータグラムフレームのデータ部に収容する。このIPデータグラムを宛先MNのホームARに送る。受信時には、宛先MNのホームARがCNからのICMP照会メッセージの正しい受信の確認のためにチェックサムデータを評価する。このチェックサムがICMPメッセージの正しい受信を表示しない場合は、応答はなく、CNは照会を再送する必要がある。ICMPメッセージが正しく受信された場合は、宛先MNのホームARがそのCNのICMPの識別子を用いてNLTにアクセスし、宛先MNの現在のIPアドレスを検索する。次に宛先MNのホームARは、応答ICMPメッセージを有する応答データグラムを生成し、そのデータグラムをCNに返送する。その応答データグラムのヘッダは、宛先MNのホームARIPアドレスをヘッダ宛先アドレスとして、そのCNのARのIPアドレスをヘッダ宛先アドレスとして、ICMPに現在割り当てられている「1」をヘッダプロトコルタイプとしてそれぞれ含む。ICMPノード位置照会応答メッセージは次のフィールド設定を備える。
タイプ=21 − ノード位置照会回答
識別子=CNのノード名
オプションデータ=宛先MNの現在のIPアドレス
符号=1または13 − 「1」はMNが利用不可能であることを示し、「13」はMNが利用可能であることを示す。
残余のフィールドは慣用の方法で補填して、その結果得られたICMPメッセージを上記応答データグラムのデータ部に収容する。オプションとして、そのMNのホームARは、NLTに表示されたIP位置の宛先MNにメッセージを送り、そのMNが活性状態でインターネットに接続されているか否かを判定する。照会に対する確認信号が所定の期間内に受信されない場合は、そのMNのホームARはCNへの応答に符号「1」を用いる。その場合は、ARは、宛先MNの現在位置をNLTの中でホームARにリセットするように構成することもできる。
その結果得られたIPデータグラムをCNに送る。受信時には、そのCNのARがICMP照会応答メッセージの正しい受信の確認のためにチェックサムデータを評価する。チェックサムが正しいICMPメッセージを表示しない場合は、CNは応答受信がないので照会を再送しなければならない。ICMPメッセージが正しく受信される場合は、CNのARはICMP識別子を用いて、宛先MNの現在のIPアドレスをCNに転送し、CNの利用可能性に関する情報を送る。
IPアドレスが判ると、TCP接続が送り側CNと受け側MNとの間に設定されてデータ転送が行われる。MNが利用可能であると仮定すると、CNが宛先MNへのデータを有する一つ以上のTCP/IPデータグラムを生成し、それをMNの現在のIPアドレスに直接に送る。TCP/IPデータグラムヘッダは、そのCNのARのIPアドレスをヘッダ送信元IPアドレスとして、宛先MNの現在のARのIPアドレスをヘッダ着信先アドレスとして、現在TCP/IPデータに割り当てられている「6」をヘッダプロトコルタイプとしてそれぞれ含む。
宛先MNがCNとの交信中に新たなAPに移動する場合は、「ハンドオフ」を行う。ハンドオフ実行のために、CNに宛先MNの新たな位置を知らせて、その宛先MNがデータ受信をシームレスに継続できるようにする。移動のあとも宛先MNの新たなAPが同じARに引き続き接続されている場合は、そのMNの現在のIPアドレスは同一のままであり、接続は正常に継続できる。一方、MNが別のARを備えるAPに移動した場合は、そのMNのIPアドレスが変更になり、その新たなIPアドレスをCNに伝える必要がある。CNはその通知を受けて宛先MNの新たな現IPアドレスをTCP/IPデータグラム中のヘッダ送信先アドレスとして用いる。
データトラフィックの流れを切り換えるために、MNはユーザデータプロトコル(UDP)メッセージを、宛先MNの新たな現IPアドレスを含むCNおよびそのMNのホームARの各々に送る。CNとの進行中の通話がない場合は、UDPメッセージデータグラムはそのMNのホームARのみに送る。MNが互換性を備える全APのアクセス範囲の外の位置に移動したり、電源オフになったりしてインターネットから切断された場合にも、MNの接続変更により、上述の事態が生ずる。図5はこの発明に用いるUDPメッセージのフォーマットを示す。
UDPメッセージは、送信元ホスト名フィールド、着信先ホスト名フィールド、UDPメッセージフィールド、およびチェックサムフィールドを含む。MNのUDPメッセージには、MNのノード名を送信元ホスト名フィールドに収容し、CNのノード名またはMNのホームARのノード名を着信先ホスト名フィールドにそれぞれ収容する。そのMNの新たな現IPアドレスをUDPメッセージのUDPフィールドに収容する。UDPメッセージの長さは、3ワード長であるので通常は12バイト長に設定する。
UDPメッセージは図3に示すとおり標準フォーマットデータグラムのデータ部に含める。宛先MNのデータグラムのヘッダは、CNのARのIPアドレスまたはMNのホームARのIPアドレスをヘッダ着信先IPアドレスとして含み、プロトコルタイプはUDPメッセージの現割当て識別表示である「17」と表示される。
MNのUDPメッセージデータグラムのヘッダ送信元IPアドレスは、実働化中のハンドオーバのタイプに応じて、「前」MN現IPアドレスまたは「新」MN現IPアドレスである。ハンドオーバ実働化の好ましい方法は、「メークビフォアブレーク」方法、すなわち既存(前)AR経由の通話の終了前に新たな通話相手のARのアドレスをMNが取得することによる方法である。その場合、MNのデータグラムのヘッダ送信元IPアドレスは既存(前)IPアドレスを表し、MNの新たな位置のIPアドレスはMNのデータグラムの中のUDPメッセージのUDPメッセージフィールドに収容されている。代替的手法として、新たなAR経由で宛先MNとの通話が始まったあとUDPメッセージを伝達し、MNのUDPメッセージデータグラムに新たなARのアドレスをヘッダ送信元IPアドレスとして含めることもできる。
宛先MNは、新たな交信相手のARのアドレスを取得するために、慣用の近傍発見プロトコル(NDP)メッセージを送る。このNDPメッセージは、宛先MNの移動先のアクセス範囲を有するAPと結合されたルータのIPアドレスを返送する標準プロトコルである。次に、MNはNDPの結果をCNおよびMNのARに通知するためにUDPメッセージデータグラムを送る。ホームARは、MNのUDPメッセージデータグラムで受けた新たなIPアドレスで自身のNLTを更新する。
オプションとして、上記NLTの更新の確認のために、確認UDPメッセージまたはそれ以外のタイプの確認メッセージをMNに送ることもできる。MNのホームARの受けたUDPのチェックサムが不良である場合の対処策としてこのオプションは重要である。その場合は、ホームARはUDP内の情報を処理しないのでNLTは更新されない。ホームARからMNへの確認信号伝達は、所定の時間長にわたり確認信号がなかった場合にMNがUDPメッセージを再送することを可能にする。
CNからのデータを受信している間に宛先MNが移動した場合は、MNはNDPの結果を含むUDPメッセージをCNに送る。CNは、ARの新たなIPアドレスをTCP/IPアドレスデータグラムの中のヘッダ着信先IPアドレスとして用いて、TCP/IPデータグラムの経路切換を行う。過渡期間に伝送されるデータブロックについては、宛先MNからCNへの最後の良好受信TCP/IPデータグラムを判定するようにMNとCNとが交信し、欠落したTCP/IPデータグラムを新たなIPアドレスの宛先MNにCNから再送するようにすることができる。また、宛先MNの受信しなかったデータグラムを「前」ARから「新」ARに転送するようにする代替手法もある。
この発明の第2の実施例は、図6に示すとおり、私設ネットワーク40、42および50をネットワークアドレス置換可能化ルータ(NAT)経由で外部インターネット中枢に接続して実働化する。この構成により、多数の私設ネットワークを外部インターネット中枢に接続できる。それら私設ネットワーク内のホストは、IANAの割り当てたNAT登録ずみアドレスを用いて、インターネット中枢経由で相互に交信できる。同一の私設ネットワーク内のホストは非登録アドレスの一つを用いて相互に交信できる。登録ずみのアドレスはグローバルに独自であり、非登録アドレスはローカルに使えるのみである。ローカルアドレスとグローバルアドレスとは互いに排他的であり、通常24ビットでそれぞれ構成される。
例えば、ネットワーク40、42および50は、NAT可能化したルータNAT−A、NAT−BおよびNAT−N経由でインターネットにそれぞれ接続される。NAT−A、NAT−BおよびNAT−Nの各々にはIANAから独自のグローバルアドレスが割り当てられている。私設ネットワーク40、42および50の各々の中のノードには、ノード接続先のホストに基づくローカルアドレスが割り当てられている。例えば、ノードMN0,A0は図示のとおり私設ネットワーク40にHostA0に接続されており、HostA0におけるノードMN0,A0のローカルアドレスは接続表示の24ビット符号である。図6および図7では、便宜のために、NATのグローバルアドレスをNAT名により識別し、特定ノードMN・ホスト間接続を表示するローカルアドレスをMNx@Hostで表す。
一つのネットワークの中の一つのノードからもう一つのネットワークの中の一つのノードへのデータ転送の前に通信信号やデータパケットを送る必要がある場合は、慣用のNAT表をセットアップする。接続を始めた側のノードを通常は発信ノード(CN)と呼ぶ。ノード相互間通話については、まずなすべき動作は、ノードの現在の接続先のネットワークにNATでバインディングを確立することである。慣用の処理はインターネットエンジニアリングタスクフォース(IETF)意見要請(RFC)1631および3032に記述してある。バインディングが確立されると、インターネットプロトコル(IP)データパケットを発信ノード(CN)から送信でき、そのデータパケットはグローバルインターネット経由で伝送され、確立バインディングに基づき、受信側ノードのNATに達する。
図7はCNと受信側ノードとの間に確立された慣用のバインディング表のフォーマットである。バインディングはノードのグローバルアドレス・ローカルアドレスの組合せで構成される。例えば、ネットワーク40の中のノードMN0,A0は、CNとしてネットワーク42の中のノードMN0,B0と交信できる。ノードMN0,A0については、バインディングデータは、グローバルアドレスNAT−AとローカルアドレスMN0,A0@HostA0との組合せである。ノードMN0,B0については、バインディングデータは、グローバルアドレスNAT−BとローカルアドレスMN0,B0@HostB0との組合せである。
ノードMN0,A0からノードMN0,B0へのデータパケットの送信の手順は次のとおりである。送信元アドレスとしてのグローバルアドレスNAT−Aでパケットを符号化し、着信先アドレスとしてのグローバルアドレスNAT−Bを送信元ノードMN0,A0から送る。受信側NAT、すなわちこの例におけるNAT−Bは自身の表の中のバインディングをチェックし、受信側ノードのホスト、すなわちこの例におけるHostB0のローカルアドレスを検索する。次に、ノードMN0,B0による受信への通路となるホストにそのパケットを転送する。ノードがモバイルでない場合は、そのノードのバインディングデータは、慣用のバインディングシステムおよびプロトコルの下で任意のCNがデータを送る送り先の固定アドレスを表す。しかし、モバイルノードMNは移動するので、既知のアドレスにデータを宛てるだけでは、そのMNによる接続変更を許容する何らかのシステムがなければ、送達を確実にすることはできない。
図8および図9は私設ネットワーク相互間の微小移動度の実働化に用いるアーキテクチャである。このアーキテクチャは、各NATと関連づけたモバイルホームデータベース(MHD)と呼ばれるエンティティを含む。この表は、私設ネットワーク内のMNの所在を追跡するための各NATに密接に結合した大規模な表である。また、この表は、特定のMNが外部ネットワーク(FN)に移動した時点を表示する。
各NATのMHDは、各モバイルノードに対するインデックスフィールド、モバイルノードがNATと関連づけられているか否かを表示するホーム/非ホームフラグフィールド、ローカルアドレスまたは移動先仮アドレス(COA)およびNATアドレスを含むのが好ましい。各MNは、そのMNへの接続にCNが用いるアドレスである点において非モバイルノードの固定ローカルアドレスに類似しているホームアドレス(HA)を画定するホームネットワーク中のホームホストを有する。MNに対するデフォルトバインディングはそのMNのホームネットワークのNATのグローバルアドレスと、そのMNのホームアドレスとの組合せである。MNがホームにある場合は、そのMNのデフォルトバインディングはCN/MN通話のためのNAT/NAT接続の確立に用いられる。
特定のNAT、すなわちホームネットワークのNATと関連づけられたホストを有するMNはすべてそのNATのMHDにデータ記録を有する。モバイルノードの識別のための一つの便利な方法は、それらモバイルノードのデフォルトまたはホームアドレス(HA)を用いる方法であり、ネットワークのNATのMHDのインデックスフィールドに、各MNのデータ記録の識別のためにそのネットワークをホームネットワークとするMNすべてのHAをリストするのが好ましい。
フラグフィールドは、そのネットワークに関してホームステータスまたは非ホームステータスを表示するように値0または1を有する論理フィールドを表す。この例では、0はMNがネットワーク内のホストとの間に接続を有することを表すのに用い、1はMNが他のネットワークとの間に接続を有することを示すのに用いる。MNの現在の接続先を示すためにローカルアドレスフィールド(COA)を用いる。ローカルアドレスフィールドへの記憶内容が外部ネットワーク関連のホストである場合は、グローバルアドレスフィールドはその外部ネットワークのNATのグローバルアドレスを含む。その場合、フラグフィールドは1に設定する。フラグフィールドが0である場合は、グローバルアドレス値は、関連あるグローバルアドレスはMHDのNATであるので不要である。
図8および図9は、図6に示すネットワーク42および40のそれぞれのNAT−BおよびNAT−NのMHDの所定時点における種々の記録の例を示す。
一つのMNがノードMN0,B0、MN0,B1およびMN0,NKについてそのMNのホームホストと図示のとおり交信している場合は、関連のフラグフィールドは0に設定され、ローカルフィールドまたはCOAフィールド記録内容はホームアドレスと同じである。NATアドレス情報は不要である。
MNのホームホストではなくMNのホームネットワーク中のホストであるホストと関連づけられたMNについては、そのMNのホームネットワークのNATのMHDは、フラグフィールドのデータエントリー0となり、ローカルアドレス(COA)へのデータエントリーはそのMNの非ホームホストとの現在の関連づけとなる。例えば、モバイルノードMN1,B0はホームホストHostB0を有するが、図1にはホストHostB1に接続されているものとして図示してある。MNは、図8に示すとおり、インデックスフィールド中でそのMNのMN1,B0@HostB0で特定され、フラグフィールドに0を有し、MN1,B0@HostB1をCOAとして有する。NATアドレスフィールド情報は、HostB1およびHostB0が関連のグローバルアドレスNAT−Bを備える同一ネットワークに結合されていてグローバルアドレスが不変のままであるから不要である。
一つのネットワークからのMNが他のネットワークのホストと接続される場合は、そのMNはそのネットワークのNATに外来アドレスで登録される。例えば、ノードMNi,NKはそれ自身のネットワーク50中のホームホストとしてHostNKを有し、そのHostNKはNAT−N経由でインターネットと交信する。図6にはノードMNi,NKを、NAT−Bと関連づけたHostB1に関連した外来ネットワーク42として示す。したがって、モバイルノードMNi,NKはNAT−BのMHDの中でMNi,NK@HostB1で表した外来アドレスVAを割り当てられ、この表においてフラグ0はNAT−BおよびローカルアドレスMNi,NK@HostB1経由でインターネットと交信していることを表示する。
MNi,NKなどのモバイルノードがネットワーク42などの外部ネットワークとの交信を開始する場合は、通信信号をそのホームネットワークのNAT、すなわちこの例ではNAT−Nに送り、通信信号の効率的送信先切換を可能にする。MNのホームネットワークのNATへの通信信号は、そのMNについてのリストに関するNATのMHDのデータを、フラグフィールドを1に設定し、かつ追加のインターネット接続へのバインディングデータを提供することにより変換させる。このバインディングデータは、割り当てられた外来アドレスVAと、MNの移動先のネットワークのNATのグローバルアドレスとから成る。
モバイルノードMNi,NKの例については、図4におけるNAT−NのMHDが、フラグ値1、ローカルアドレスMNi,NK@HostB1およびNATアドレスNAT−Bを反映している。モバイルノードMNi,NKとの交信を試みる発信ノードは、NAT−N'のMHDのフラグが1に設定されているのでNAT−Nとの間にバインディングを確立できない。その場合、NAT−NのMHDへのMNi,NKのエントリーのためのローカルアドレスおよびNATアドレスで表されるバインディングでバインディングを確立する。次に、例NAT−Bでは外部NATとのバインディングを確立して交信を行う。
外来MNが他のネットワークのホストとの間で接続を確立できない間は、その外来MNはそのMNの移動先ネットワークのNATのMHDに外来アドレスVA識別符号を保持するのが望ましい。なお、そのVAはそのMNのホームネットワークのNATのMHDにも反映されている。
外来モバイルノードが移動先の同じネットワークの中のもう一つのホストとの間で接続を確立した場合は、移動先のNATのMHDに同じVA識別符号を保持するが、新たなローカルアドレスの供給を受ける。その新たなローカルアドレスはその外来MNのMHD記録のCOAフィールドに蓄積され、移動先ネットワークのNATはそのCOAデータに基づきそのMNに通信信号を導く。その場合、そのMNのホームネットワークのNATのMHDには何ら変更は要らない。例えば、MNi,NKがHostB1との接続をHostB0に切り換えた場合は、NAT−BのMHDへのCOAエントリーはMNi,NK@HostB1からMNi,NK@HostB0に切り換えられ、NAT−NのMHDへのエントリーには何ら変更は加えられない。
外来MNとの接続が依然として確立されているか否かを周期的にホストが判定するのが好ましい。MN移動先のホストが、そのMNによる接続の切断およびもう一つのホストとの接続の未確立を判定した場合は、その移動先のホストは上記事実を関連のNATに送り、そのNATがその外来MNのエントリーのCOAを零データ状態に変更するようにすることができる。この動作の例を外来ノードMNh,Pqについてのエントリーで図8に示す。このエントリーは、MNh,Pqが外部のホストB1と接続されていたが、ネットワーク42との接続はなくなったことを示している。したがって、図6にはMNh,Pqとホストとの接続は示されていない。また、上記エントリーは、上記MNが他のホストとの間の接続を確立していないことをCNに示す。すなわち、CNは、MNh,PqのホームネットワークのNATのMHD記録が更新されない場合は、MNのVA、すなわちMNh,Pq@HostB1だけを経由してネットワーク42に接続されるからである。CNがその際に外来ノードとの交信を試み、そのMNのホームホストのNATにより移動先ネットワークのNATに照会される場合は、バインディングは確立されず、通話は不成立になる。
MNのホームネットワークのNATがそのMNについてのバインディング情報を一つの外部NATからもう一つのNATに変更する通信信号を受けた場合は、そのMNのそのNATのネットワークへの移動がもはやないことを表すメッセージを第1の外来NATに送って、外来ノードの記録を第1のNATのMHDから削除できるようにするのが好ましい。そのようなメッセージを、MNが他のネットワークへの移動ののちにそのMNのホームネットワークに戻る場合にも送るのが好ましい。
CNはMNの現在位置を把握する必要はない。MNのホームアドレス(HA)およびホームネットワークのグローバルアドレスに基づく静的デフォルトバインディングをCNが把握していれば十分である。この構成により、グローバルインターネット経由で多量の登録メッセージを送る必要がなくなる。
MHDとNATとの強固な結合は、IPデータパケットをまずホームネットワークに送る必要がないことを意味する。パケットはMNが現在位置する外部ネットワークに直接にトンネル転送できる。これによって、三角ルーティング問題を回避できる。
複数の外部ネットワーク(FN)を跨いでローミングするMNの微小移動度プロトコルは、MNのホームネットワークのNATとのバインディングの確立を試みるCNのNATから始まる。MNのホームネットワークのNATのMHDのステータスビットが1である場合はそのプロセスは不首尾に終わる。すなわち、MNがホームネットワーク(HN)に現在のところ位置しておらずFNに位置していることを示す。FNはMNにVAを割り当て、そのVAはFNの静的グローバルアドレスとともにMNのホームネットワークのNATのMHDに蓄積される。そのバインディングデータをCNのNATに返送し、そのCNのNATはFNのNATとのバインディングを確立する。このプロトコルの残余の部分は、MNがホームネットワーク中のホストと接続された場合と同様に進行する。
CNとの交信中にMNが一つの外部ネットワークFNからもう一つのネットワークFNに移動した場合、FNとの接続をMNが喪失すればFNのMHDにおけるMNについてのエントリーは0、NULL、NULLに設定されることが好ましい。次に、MNがもう一つのネットワークFNに移動した場合は、MNは、FNのNAT、すなわちNAT−FNと接続したホストHost経由でFNと交信する。そのMNにはMN@HostのVAを割り当て、NAT−FNのMHDにおけるそのVAについてのエントリーを0、MN@Host、NULLに設定する。このバインディングデータ(MN@Host,NAT−FN)をMNのホームネットワークのNATおよびCNのNATに送る。CNのNATとNAT−FNとの間には新たなバインディングを確立する。このプロトコルの残余の部分は上述のとおり進行する。
CNとの交信中にMNが外部ネットワークFNからホームネットワークHNに戻った場合は、FNのNATのMHDの中のMNについてのエントリーは、MNがFNとの接続を喪失すれば0、NULL、NULLに設定されることが好ましい。次にMNがそれ自身のHNに移動する場合は、MNは、HNのNAT、すなわちNAT−HNに接続したホストHostHN経由でそのHNと交信する。HostHNはMNのホームホスト、すなわちHostHomeであり得るとともにそうでない場合もあり得る。MNは、そのMNのHNのNATのMHDにMN@HostHomeのそれ自身のHAについてのデータ記録を有する。そのデータ記録は、次に、関連データフィールドを0,MN@HostHN、NULLに設定するように変更させるのが好ましい。このバインディングデータ(MN@HostHome,NAT−HN)をCNのNATに送る。CNのNATとNAT−HNとの間に新たなバインディングを確立する。次に、このプロトコルの残余の部分が上述のとおり進行する。
上述の場合におけるCNのNATは通常はCNのホームネットワークのNATである。しかし、CNがFNに移動してきたMNである場合は、そのCNのNATはその移動先FNのNATである。
上記以外の変形や改変が本発明の範囲内で可能であることは当業者に認識されよう。
インターネットと関連づけたモバイルネットワークのアーキテクチャおよびトポロジーの概略図。 この発明によるアクセスルータのノード位置表の説明図。 従来のインターネットデータグラムの概略図。 この発明によるインターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)フォーマットの説明図。 この発明によるユーザデータプロトコル(UDP)メッセージ送信フォーマットの説明図。 この発明の第2の実施例に適用可能なインターネットと関連づけたモバイルネットワークのアーキテクチャおよびトポロジーの概略図。 従来のインターネット通信信号バインディングの説明図。 この発明による図6のネットワークアドレス置換ルータ(NAT)の一つのモバイル−ホームデータベース(MHD)の一部を示す図。 この発明による図6のネットワークアドレス置換ルータ(NAT)の一つのモバイルーホームデータベース(MHD)の一部を示す図。
符号の説明
10、20 私設ネットワーク(ホームサブネットワーク)
30 ノード位置表
40、42、50 私設ネットワーク

Claims (5)

  1. ネットワークについての固有のグローバルアドレスを持つネットワークアドレス置換ルータ(NAT)を識別し、かつ自らが複数のモバイルノード(MN)に対してデータを通信することができるサービス領域を有する少なくとも一つのホストを有するネットワークのためのネットワークアドレス置換ルータ(NAT)であって、デフォルトバインディングで識別された各モバイルノード(MN)は、ホームネットワーク内のホームホストのローカルアドレスと前記ホームネットワークのグローバルアドレスとを含み、
    前記NATは、ローカルアドレスと、グローバルアドレスと、ホームまたはホーム外の表示とを示すデータレコードにMNについての現在のバインディング情報を格納するように構成されたモバイルホームデータベース(MHD)を備え、
    前記MHDは、前記MNの現在のホストのローカルアドレスと、前記NATのネットワークのグローバルアドレスと、ホームの表示とを示すデータレコードであって、前記NATのネットワーク内のホストとの現在のバインディングを有するMNについてのデータレコードを格納するように構成され、
    前記MHDは、前記MNの現在のホストのローカルアドレスと、前記MNの現在のホストに関連付けられるネットワークのグローバルアドレスと、ホーム外の表示とを示すデータレコードであって、前記NATのネットワーク内のホームホストのローカルアドレスを有し、かつ前記NATのネットワーク外のホストとの現在のバインディングを有するMNについてのデータレコードを格納するように構成されていることを特徴とするネットワークアドレス置換ルータ(NAT)。
  2. 前記MHDのレコードは各々、MNの識別フィールドと、ローカルアドレス情報を格納する24ビットのローカルアドレスフィールドと、グローバルアドレス情報を格納する24ビットのグローバルアドレスフィールドと、1ビットの位置フィールドとを含むことを特徴とする請求項1に記載のネットワークアドレス置換ルータ(NAT)。
  3. 前記MHDは、前記NATのネットワークのグローバルアドレスを指し示すデータレコード内の24ビットのグローバルアドレスフィールドにNULLのアドレス値を格納し、ホームまたはホーム外の表示としてデータレコード内の1ビットの位置フィールドに1または0を格納するように構成されることを特徴とする請求項2に記載のネットワークアドレス置換ルータ(NAT)。
  4. 固有のインターネットプロトコル(IP)アドレスと、自らが複数のモバイルノード(MN)に対してデータを通信する地理的アクセス範囲を有するアクセスルータ(AR)であって、各モバイルノード(MN)はホームアクセスルータ(AR)に関連づけられており、
    前記アクセスルータ(AR)は、MNの識別子およびARのIPアドレスを示すデータレコードにMNの現在の位置情報を格納するように構成されたノード位置表(NLT)を有し、
    前記NLTは、MNの識別子および前記ARのIPアドレスを示すデータレコードであって、ホームARとしての前記ARを有しており、前記ARと直接通信するMNについてのデータレコードを格納するように構成されており、
    前記NLTは、MNの識別子および異なるARのIPアドレスを示すデータレコードであって、ホームARとしての前記ARを有しており、異なるARと直接通信するMNについてのデータレコードを格納するように構成されることによって、ホームARとしての前記ARを有する各MNは、前記ARのアクセス範囲の外側、つまり他のARのアクセス範囲内の位置に移動可能であり、その現在の位置である他のARのIPアドレスを前記ARに対して通信することによって他のARを介してデータを受信し、
    前記ARは、ホームARとしての前記ARを有しており、他のARと直接通信するMNとのデータ通信についての、発信ノード(CN)によるクエリに応答するように構成され、ホームARとしての前記ARを有しており、異なるARと直接通信するMNとのデータ通信についての、発信ノード(CN)からのクエリに応答して、前記ARは、前記NLTのMNを識別するレコードから異なるARのIPアドレスを前記CNに送信することを特徴とするアクセスルータ(AR)。
  5. 前記NLTのレコードは各々、MNの識別フィールドとIPアドレスフィールドとを含むことを特徴とする請求項4に記載のアクセスルータ(AR)。
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