JP4990920B2 - マルチホーム端末のためのモバイルIPv6の最適化リバース・トンネリング - Google Patents

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Description

本発明は移動通信システムに関する。より詳細には、本発明は、モバイル・インターネット・プロトコル(モバイルIP)又は同様のプロトコルに基づいた移動通信向けの位置プライバシー及びルート最適化に関する。
本発明について、モバイル・インターネット・プロトコル・バージョン6(モバイルIPv6)の例に関して説明する。しかし、本発明は、説明されるモバイルIPのエンティティに対応する等価のエンティティを定義する他のプロトコルにも適用可能である。
モバイルIPv6は、現在、双方向トンネリング及びルート最適化という、2つの動作モードを定義している。前者のモードでは、すべてのデータ・パケットが送信側移動ノードのホーム・エージェントを介してルーティングされる必要があるが、後者は、移動ノードと通信相手ノードとの間で直接パスを使用する。
移動ノード(MN)は、サブネット間を移動する場合、そのIPアドレスをトポロジー的に正しいものに変更しなければならない。その理由は、インターネットの階層的ルーティング構造によるものであり、すなわち、IPアドレスは識別の目的で働くだけではなく、位置情報も含む。しかし、TCPなどの上位レイヤでの接続は通信ノードのIPアドレス(及びポート)によって定義されるため、例えば、移動によって、ノードのうちの1つがそのIPアドレスを変更した場合、この接続は切断される。
モバイルIPv6(D.Johnson、C.Perkins、J.Arkko、「Mobility Support in IPv6」、IETF RFC3775、2004年6月)は、移動ノード(MN)が上位レイヤに対してトランスペアレントに、すなわち上位レイヤ接続を切断することなく、サブネット間を移動できるようにする、レイヤ3モビリティ・プロトコルである。このためMNは、気付アドレス(CoA)及びホーム・アドレス(HoA)という、2つのIPアドレスを使用する。MNの上位レイヤは、通信相手ノード(CN)との通信にHoAを使用する。このアドレスは変更されず、MNを識別するために働く。このアドレスはトポロジー的には、MNのホーム・ネットワーク(HN)に属する。これに対してCoAは、結果としてサブネットが変更されるあらゆる移動で変更され、ルーティング・インフラストラクチャに関するロケータとして使用される。これはトポロジー的には、MNが現在訪問しているネットワークに属する。ホーム・リンク上に配置されたホーム・エージェント(HA)のセットのうちの1つが、MNのCoAのMNのHoAへのマッピングを維持し、MNに関する着信トラフィックをその現在の位置にリダイレクトする。冗長性及びロード・バランシングのために、1つのHAではなくHAのセットを使用することができる。
モバイルIPv6は、現在、双方向トンネリング及びルート最適化という、2つの動作モードを定義する。双方向トンネリングが使用される場合、CNによって送信され、MNのHoAにアドレス指定されたデータ・パケットは、ホーム・ネットワーク内のHAによってインターセプトされ、MNのCoAへとトンネリングされる。MNによって送信されたデータ・パケットは、パケットをデカプセル化(decapsulate)してそれらをCNへと送信するHAへ、リバース・トンネリングされる。この動作のために、MNのCoAに関しては、HAのみに通知しなければならない。したがって、MNは、バインディング・アップデート(BU)メッセージをHAに送信する。これらのメッセージは、IPsecセキュリティ関係を介して送信され、認証される。CNはMNのCoAを認識しないため、MNの位置を導出することはできず、位置プライバシーが与えられる。しかし、MNがホーム・ネットワークから遠く離れており、CNがMNに近い場合、通信パスは不必要に長くなり、結果として非効率的なルーティング及び大きなパケット遅延が生じることになる。
様々なタイプの位置プライバシーが区別できることに留意されたい。本発明が目標とする1つは、CNに対してMNの位置(及び、それ故、CoA)を隠すことである。他のタイプは、盗聴者に対して位置を隠すこと、又はMNの位置の追跡を防止することである。
ルート最適化モードは、CNとMNの間で直接パスを使用することによって、上述の非効率性を防止することができる。したがって、MNはCNにBUメッセージを送信し、その後CNは、MNにパケットを直接トンネリングできるようになる(実際には、IP−in−IPトンネルではなくタイプ2ルーティング・ヘッダが使用される)。もちろん、CNは、モバイルIPv6ルート最適化をサポートしなければならない。BUメッセージを認証するために、MN及びCNは、HoA及びCoAでMNの到達可能性をテストし、共有セッション・キーを生成する、いわゆるリターン・ルータビリティ・プロシージャを実行する。しかし、CNはBUメッセージを利用してMNのCoAを習得するため、その位置を導出することが可能であり、すなわち位置プライバシーは与えられない。
VoIPなどの対話型アプリケーションはパケット遅延がわずかであることを要求するため、位置プライバシー及びルート最適化の両方を提供するメカニズムが間違いなく望ましい。この目標を達成するために様々な手法が使用可能であり、その一部は他の目的で設計されている。しかし、それらはすべて、訪問したネットワークに新しいインフラストラクチャ構成要素を導入するものである(又は既存の構成要素の変更を必要とする)。現在訪問しているネットワークがこうした構成要素を提供しない場合、位置プライバシー及びルート最適化は使用不能であり、プライバシー保護された対話型通信ができない可能性があることを意味する。こうした新しい構成要素のグローバルな配置は、すなわち各アクセス・ネットワークにおいて、長時間を要するか、又は決して実施できない可能性さえある。他のソリューションは、一方向の位置プライバシーしか提供せず、すなわち両方の通信パートナが移動体である場合、位置情報が少なくとも1つのノードにしか明らかにされない。一部の他のソリューションは、大規模に配置された場合、スケーラビリティの問題を有する。訪問したネットワークにおいて新しいか又は修正された構成要素の導入を必要とせず、両方の通信パートナが移動体である場合にも動作し、配置に関してスケーラブルである、ソリューションが望ましい。本発明は、こうしたソリューションについて説明する。
新しいインフラストラクチャ構成要素を導入する手法は、階層化モバイルIPv6(HMIP)、アクセス・ルータカプセル化キャッシュ(Access Router Encapsulation Caches)(AREC)、最適化ルート・キャッシュ(Optimized Route Caches)(ORC)、グローバル・ホーム・エージェント対ホーム・エージェント・プロトコル(Global Home Agent to Home Agent Protocol)(GlobalHAHA)、WO03041358、WO2004010668、及びUS2005041675である。これらの手法について、以下で簡単に説明する。
HMIP(Hesham Soliman、Claude Catelluccia、Karim El Malki、Ludovic Bellier、「Hierarchical Mobile IPv6 mobility management(HMIPv6)」、IETF Internet Draft draftietf−mipshop−hmipv6−04.txt、2004年12月)は、(潜在的に遠隔にある)HAに送信されたBUメッセージによって生じるレイテンシ及びシグナリング・オーバヘッドを減らすために開発された。したがって、訪問したネットワーク内にモビリティ・アンカー・ポイント(MAP)の階層を導入することによる、ローカル・モビリティ処理が提案される。MNは、ローカルMAPにそのCoAを登録するだけでよい。MAPのサブネットから追加のCoA、いわゆる領域CoA(RCoA)が取得され、MAPの領域内でのMNの移動性をHA(又はルート最適化の場合はCN)から隠すためにMAPによって使用される。HA又はCNには依然としてRCoAがわかるため、完全な位置プライバシー・サポートは与えられない。しかし、RCoAから導出可能な地理的領域は、実際のCoAから導出可能な領域よりも大きいため、これは、制限付きの位置プライバシー・サポートとみなすことができる。
AREC(WO2004055993)(G.Krishnamurthi、H.Chaskar、R.Siren、「Providing End−to−End Location Privacy in IP−based Mobile Communication」、IEEE WCNC、2004年3月)は、訪問したあらゆるネットワークのあらゆるアクセス・ルータ(AR)において修正を必要とする。CN及びMNの現在のARに、それぞれバインディング情報が提供されると想定すると、データ・パケットは、HA、CN、又はMNの関与なしに、両方のAR間でトンネリング可能である。このようにして、MNとCNの間で直接、すなわち最短ルートが使用され、位置プライバシーがサポートされる。非常に似た手法が、WO2004010668で提示されている。
ORC(Ryuji Wakikawa、「Optimized Route Cache Protocol(ORC)」、Internet Draft draft−wakikawa−nemo−orc−01.txt、2004年10月)が、モバイル・ネットワーク(NEMO)におけるルート最適化のために開発され、バインディング情報の提供を含む、訪問したネットワークのエッジ・ルータへの修正を必要とする。MNは、CNの現在のネットワーク(CNがモバイルであると想定する)のエッジ・ルータにデータ・パケットをトンネリングし、CNは、MNの現在の訪問したネットワークのエッジ・ルータにデータ・パケットをトンネリングすることができる。エッジ・ルータへのパケットのトンネリングを可能にするために、各ノードは対応するエッジ・ルータのIPアドレスを知っている必要があり、これにより、対応するMNに関する位置情報が再度明らかにされる。
GlobalHAHA(P.Thubert、R.Wakikawa、V.Devarapalli、「Global HA to HA protocol」、IETF Internet Draft draft−thubert−nemo−global−haha−00、2004年10月)は、複数のHAに、異なるトポロジー的位置からのホーム・ネットワーク・プレフィックスへのルートを通知させることにより、通常はホーム・リンクにバインドされたインターネット内のHAを分散させる。MNは、プロキシHAとして働く最も近いHAにバインドすることが可能であり、その結果、最適化されたルートが生じる。双方向トンネリングが使用された場合、位置プライバシーが与えられる。しかし、訪問したあらゆるネットワークが他のすべての(いくつかのMNにとってホーム・ネットワークであるすべての)ネットワークへのルートを通知した場合、アドレス階層がそれ以上与えられないため、ルーティング・スケーラビリティの問題が生じる可能性がある。さらに、分散ホーム・ネットワークも同様に手操作で構成しなければならない。セキュアなオンデマンド構成はサポートされない。
WO03041358では、あらゆるネットワークに、いわゆる位置プライバシー・エージェント(LPA)及び位置プライバシー・サーバ(LPS)が導入される。MNは位置プライバシー要求メッセージをそのLPAに送信し、次いでこれがCNに近いLPAを選択する。次にこのLPAのアドレスがMNに与えられ、次いでこれがBUメッセージをこのLPAに送信する。したがって、この手法はORC手法と同様であり、LPAがCNのネットワークに近いため、CNの位置がある程度わかり、CNが移動体である場合、位置プライバシー・サポートが中断される。
US2005041675及びWO2004043010では、IPアドレスの暗号的に修正されたプレフィックスによって位置プライバシーが達成される。プレフィックスは通常、ルータがIPパケットをルーティングするために使用するため、この手法はインターネット内のすべてのルータを修正する必要がある。
WO03044626では、マルチキャスト・アドレスがCoAとして使用される。それらはいかなる位置情報も含まないため、ルート最適化モードでさえも位置プライバシー・サポートが与えられる。しかし、このソリューションは、大規模な配置の結果、インターネットにおいてフラット・ルーティングが生じることになるため、MNの数に応じてスケーリングされない。
MNがマルチホームの場合、複数のネットワーク・インターフェース、HoA、HA、及びCoAを有することが可能である。異なるネットワーク・インターフェースにわたる複数のパスが、MNとCNの間に存在する可能性がある(図14を参照のこと)。最適なシステム性能の場合、使用可能なすべてのインターフェース及びパスの中から最良を選択し、ルート最適化通信に使用すべきである。「最良パス」は、例えば、最短パス、又は最小遅延のパスとすることができる。このパスの選択及びセットアップが、解決すべき主要な問題である。使用されるパスに関して決定する単一の中央エンティティが存在しない(MN及びCNは、例えば、異なるローミング協定を有することが可能な、異なる管理ドメインに登録することが可能である)ため、この問題は分散方式で実施しなければならない。
ネットワーク内の2つのノード間の複数のパスの中から最良を見つけることは、ネットワーキングにおける古典的な問題としてみなすことができる。RIP(ルーティング情報プロトコル)又はOSPF(Open Shortest Path First)などの分散ルーティング・プロトコルは、インターネットのドメイン内で最短パスを見つけるために使用される。しかし、それらのプロトコルは、以下のいくつかの理由により、開発中のシステムに適用することができない。
・ネットワークは、ネットワーク・ノードがモバイルIPv6であり、HA及びホストがマルチホーム・モバイルIPv6 MNである、オーバレイ・ネットワークである
・リンクはマルチホップ(すなわちオーバレイ)リンクである
・リンクのコストは部分的に未知である
・位置プライバシーを保持するために、CN及びMNには、他のMNまでの距離及び(トポロジー的に正しい)そのアドレスがわかってはならない
・このソリューションは、効率的であり、ORT及びモバイルIPv6プロトコルと互換性があるものとする。これは、これらのプロトコルに対してわずかな変更のみが行われるものであることを示唆する。
考察する他の問題は、ホーム・リンクが分散可能であること、すなわち、異なるリンク上の複数のHAが同じマルチホーム・ホストに関するバインディングを管理することであり、このバインディングは同じHoAを有するが、CoAは異なる。これはモバイルIPv6(MIPv6)によってサポートされないが、このケースをサポートする(HAHA)などの拡張が存在する。
WO03041358 WO2004010668 US2005041675 WO2004055993 WO2004043010 WO03044626 D.Johnson、C.Perkins、J.Arkko、「Mobility Support in IPv6」、IETF RFC3775、2004年6月 Hesham Soliman、Claude Catelluccia、Karim El Malki、Ludovic Bellier、「Hierarchical Mobile IPv6 mobility management(HMIPv6)」、IETF Internet Draft draftietf−mipshop−hmipv6−04.txt、2004年12月 G.Krishnamurthi、H.Chaskar、R.Siren、「Providing End−to−End Location Privacy in IP−based Mobile Communication」、IEEE WCNC、2004年3月 Ryuji Wakikawa、「Optimized Route Cache Protocol(ORC)」、Internet Draft draft−wakikawa−nemo−orc−01.txt、2004年10月 P.Thubert、R.Wakikawa、V.Devarapalli、「Global HA to HA protocol」、IETF Internet Draft draft−thubert−nemo−global−haha−00、2004年10月 Aura,T.、「Cryptographically Generated Addresses(CGA)」、Internet−Draft draft−ietf−send−cga−06、2004年4月 J.Arkko、J.Kempf、B.Sommerfeld、B.Zill、P.Nikander、「SEcure Neighbor Discovery(SEND)」、IETF Internet Draft draft−ietf−send−ndopt−06、2004年7月 M.Liebsch、A.Singh、H.Chaskar、D.Funato、E.Shim、「Candidate Access Router Discovery」、IETF Internet Draft draft−ietf−seamoby−card−protocol−08.txt、2004年9月 Nikander,P.、「Mobile IP version 6 Route Optimization Security Design Background」、2004年10月
本発明の目的は、訪問したあらゆるネットワークにおいて新しいか又は修正されたインフラストラクチャ構成要素の導入を必要とすることなく、モバイルIPv6などのパケット交換プロトコルに対して位置プライバシー及びルート最適化を提供することである。このソリューションは、両方の通信パートナが移動体である場合にも機能するものとし、配置、すなわちこのソリューションを使用するMNの数に関してスケーラブルであるものとする。また、標準のモバイルIPv6と同じレベルのセキュリティも提供し、マルチホーム端末に適用可能であるものとする。
これらの目的は、独立請求項の主題によって解決される。本発明の有利な実施形態は、従属請求項に対する主題である。
これらの目的を達成するために、本発明は、複数のモバイル・ネットワークを備える移動通信システムにおいて、マルチホーム・移動ノードと通信相手ノードとの間でのパケット交換データ伝送のための方法、システム、装置、及びコンピュータ読み取り可能媒体を提供する。移動ノードは、そのホーム・アドレスの中から通信相手ノードと通信するために使用される1つを選択し、対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、選択されたホーム・アドレスに対して責務を負う移動ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録する。通信相手ノードのホーム・エージェント及び移動ノードのホーム・エージェントは、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを受信し、格納する。通信相手ノードのホーム・エージェントは、通信相手ノードに要求を送信する。通信相手ノードは、対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、通信相手ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録する。次に移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントは、格納されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択する。トンネルの2つのエンド・ポイントが、選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び選択された移動ノードの気付アドレスのうちの1つであるように、移動ノードのホーム・エージェントは、トンネルを切り替えるために移動ノードをトリガする。トンネルの2つのエンド・ポイントが、選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び選択された移動ノードの気付アドレスのうちの1つとなるように、通信相手ノードのホーム・エージェントは、トンネルを切り替えるために通信相手ノードをトリガする。
有利な実施形態では、要求は最適化リバース・トンネリング開始要求である。
他の実施形態では、移動ノードで格納された候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントに送信するステップと、通信相手ノードで格納された候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントに送信するステップとが、通信相手ノードが、対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、通信相手ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録する前に、実行される。
有利な実施形態では、移動ノードで格納された候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントに送信するステップは、候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを含む最適化リバース・トンネリング開始要求を、移動ノードによって、そのホーム・エージェントに送信するステップと、最適化リバース・トンネリング開始要求を移動ノードのホーム・エージェントによって受信し、新しい候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを格納するステップと、通信相手ノードのホーム・アドレスに関するバインディングを管理するホーム・エージェントを、移動ノードのホーム・エージェントによって見つけるステップと、移動ノードのホーム・エージェントによって、最適化リバース・トンネリング要求を見つけられた通信相手ノードのホーム・エージェントに送信し、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを通信相手ノードのホーム・エージェントに提案するステップとを含む。
他の有利な実施形態では、通信相手ノードで格納された候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントに送信するステップは、候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを含む最適化リバース・トンネリング開始応答を、通信相手ノードによって、そのホーム・エージェントに送信するステップと、最適化リバース・トンネリング開始応答を通信相手ノードのホーム・エージェントによって受信し、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを格納するステップと、通信相手ノードのホーム・エージェントによって、最適化リバース・トンネリング応答を移動ノードのホーム・エージェントに送信し、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを移動ノードのホーム・エージェントに提案するステップとを含む。
前述の実施形態の変形形態では、移動ノードで格納された候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントに送信するステップは、候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、移動ノードによって、そのホーム・エージェントに送信するステップと、移動ノードのホーム・エージェントによって、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを受信及び格納するステップと、通信相手ノードのホーム・アドレスに関するバインディングを管理するホーム・エージェントを、移動ノードによって見つけるステップと、移動ノードによって、最適化リバース・トンネリング要求を見つけられた通信相手ノードのホーム・エージェントに送信し、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを通信相手ノードのホーム・エージェントに提案するステップとを含む。
他の有利な実施形態では、通信相手ノードで格納された候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントに送信するステップは、候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、通信相手ノードによって、そのホーム・エージェントに送信するステップと、通信相手ノードのホーム・エージェントによって、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを受信及び格納するステップと、移動ノードのホーム・アドレスに関するバインディングを管理するホーム・エージェントを、通信相手ノードによって見つけるステップと、通信相手ノードによって、最適化リバース・トンネリング応答を移動ノードのホーム・エージェントに送信し、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスとして周知のホーム・エージェントを、移動ノードのホーム・エージェントに提案するステップとを含む。
本発明の他の有利な実施形態では、格納されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントの両方での通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択するステップが、最短パスを見つけるために実行される。
上記に関する変形形態では、格納されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントの両方での通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択するステップが、最小遅延のパスを選択するために実行される。
他の有利な実施形態では、通信相手ノードのホーム・アドレスのうちの1つが、通信相手ノードのホーム・エージェントが通信相手ノードに要求を送信する前に選択される。
他の有利な実施形態では、移動ノードのホーム・エージェントが、信頼できないプロキシ・ホーム・エージェントを拒否する。
他の有利な実施形態では、通信相手ノードのホーム・エージェントが、信頼できないプロキシ・ホーム・エージェントを拒否する。
本発明の他の実施形態は、通信相手ノードと通信するために使用されるホーム・アドレスのうちの1つを選択するように適合された選択手段と、対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、選択されたホーム・アドレスに対して責務を負う移動ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録するように適合された格納手段とを備える移動ノードに関する。
本発明の他の実施形態は、開始要求を通信相手ノードに送信するように適合された伝送手段と、プロキシ候補となるホーム・エージェント・アドレスを受信するように適合された受信手段と、プロキシ候補となるホーム・エージェント・アドレスを格納するように適合された格納手段と、プロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択するように適合された選択手段と、トンネルの2つのエンド・ポイントが選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つであるように、トンネルを切り替えるために通信相手ノードをトリガするように適合されたトリガ手段とを備える通信相手ノードのホーム・エージェントに関する。
本発明の他の実施形態は、対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、通信相手ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録するように適合された格納手段を備える通信相手ノードに関する。
本発明の他の実施形態は、プロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択するように適合された選択手段と、トンネルの2つのエンド・ポイントが選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つであるように、トンネルを切り替えるために移動ノードをトリガするように適合されたトリガ手段とを備える移動ノードのホーム・エージェントに関する。
他の有利な実施形態では、移動ノード、通信相手ノードのホーム・エージェント、通信相手ノード、及び移動ノードのホーム・エージェントが、命令を格納したコンピュータ読み取り可能媒体を備える。
添付の図面は、本発明の原理を説明するために本明細書に組み込まれ、その一部を形成する。この図面は、本発明がどのように作成及び使用できるかについて図示及び説明された例に本発明を限定するものと解釈されるべきではない。添付の図面に示された他の特徴及び利点は、本発明の以下のさらに特定の説明から明らかとなるだろう。
本発明の例示的実施形態について図面を参照しながら説明するが、この図面では、類似の要素及び構造は類似の参照番号で示されている。
最適化リバース・トンネリング(ORT)は、第1に、MN及びCNのプライバシー並びにルート最適化の要件をネゴシエートするために、MN又はMNのHAとCN又はCNのHAとの間にいくつかの初期シグナリングを必要とする。このシグナリング及び追加の距離情報に基づいて、候補となるシナリオ及びそれに続く候補となるプロキシHAが決定される。個々の候補となるプロキシHAを介するルート長さが決定された後、プロキシHAトンネルが切り替えられるかどうか、及びどのプロキシHAトンネルに切り替えられるかが決定される。その後バインディング情報が送信され、トンネルは選択されたターゲット・プロキシHAに切り替えられる。移動性によりルート長さは動的であり、プロセスは特定の時間的インスタンスで繰り返さなければならない。
以下では、個々のプロシージャ、すなわち要求条件及び候補となるシナリオのネゴシエーション、候補となるプロキシHAの発見、距離情報/ルート長さに基づくターゲット・プロキシHAの決定、ターゲット・プロキシHAにおけるバインディング情報のセキュアな確立、並びに、トンネルの切り替えについて説明する。プロシージャは、MN制御又はHA制御のいずれかで実現することができる。最後に、移動性が存在する場合にどのようにルートを適合できるかについて説明する。
CNが移動体であるか、又はCNがたとえホームにある場合であってもORTをサポートするためにHAに登録するかのいずれかによって、HAがCNに割り当てられることが想定される。そうでない場合、初期ネゴシエーション段階でORTは拒否される。
要件及び候補となるシナリオのネゴシエーション
開始のシナリオは、常に双方向トンネリング・モードの標準モバイルIPである。図1及び図4は、どちらも外部ネットワーク107及び108内にあるMN101とCN102との間の、このモードでのデータ・パスを示す。MNは、そのHA103へのCNのHoAにアドレス指定されたすべてのデータ・パケットをリバース・トンネリングし、それらをデカプセル化及び転送する。ルーティング・インフラストラクチャは、パケットをCNのホーム・ネットワーク106にルーティングし、そこでCNのHA(CHA)104がそれらをインターセプトし、CNのCoAへとトンネリングする。他方向のデータ・パケットは、それに応じて処理される。
図1及び図4は、それぞれのネットワーク間の異なる距離に対して同じルーティング構成を示す。図1では、MNの訪問ネットワーク107からそのホーム・ネットワーク105の方が、CNの訪問ネットワーク108からCNのホーム・ネットワーク106よりも近い。図4では、MN及びCNのどちらも、それぞれのホーム・ネットワークまでよりも、相互間の方が近い。さらに、訪問ネットワークは、特別な場合にホーム・ネットワークと同一である可能性があることにも留意されたい。1つのMNについてこれが当てはまる場合、図1に示されたような状況になる。MN及びCNがどちらもそれぞれのホーム・ネットワークにある場合、ORTは従来のモバイルIPルーティングよりも短いルーティングを提供することができない。しかし、位置プライバシーの目的で、少なくともMN及びCNの見地から、全体のルーティング・プロシージャはすべてのケースで同一でなければならない。
MN又はHAがORTを要求する場合、プロセスは、ルート最適化及びプライバシー要件のネゴシエーションで開始される。前者は、例えば、ホップにおける最大ルート長さを指定することが可能であり、後者はプライバシーが必要であるかどうか及びどの種類のプライバシーが必要であるかを指定することができる(MNの位置をCN又は盗聴者に隠すか、あるいは位置追跡を防ぐ)。この情報及び追加の距離情報に基づいて、CN及びMNのオリジナルHAは、ルート最適化のための候補となるシナリオを選択する。全体としての概念をこれらのシナリオに制限するわけではないが、次に、異なるプロキシHA位置の以下のシナリオについて考察する。
a)それぞれMN101及びCN102のホーム・ネットワーク105及び106内に配置された2つの単方向トンネリング・プロキシHA103及び104(図2を参照のこと)
b)それぞれMN101又はCN102のホーム・ネットワーク105又は106内に配置された1つの双方向トンネリング・プロキシHA103又は104(図3を参照のこと)
c)それぞれMN101及びCN102の現在の訪問ネットワーク107及び108に配置された2つの双方向トンネリング・プロキシHA 501及び502(図5を参照のこと)
d)それぞれMN101又はCN102の現在の訪問ネットワーク107又は108内の1つの共通双方向トンネリング・プロキシHA 601(図6を参照のこと)
e)MN101とCN102の間のネットワーク702内の1つの共通双方向トンネリング・プロキシHA 701(図7を参照のこと)
シナリオa)及びb)は、図1に示されるような距離状況において最も有利に適用可能である。図4に示されたような状況では、シナリオc)、d)、及びe)がより短いルートにつながる可能性がある。
候補となるシナリオの順序付けられたリストは、距離情報及び他の情報に基づいて構築することができる。以下の原理を使用して、ターゲット・シナリオを選択することが可能である。シナリオa)及びb)は、MN及びCNの両方がホームから遠い場合、最適なルート長さが達成できない場合がある。シナリオa)及びb)が望ましいルート最適化の程度を達成しない場合、シナリオc)及びd)を考慮の対象とすることができる。しかし、それらは、訪問ネットワークがこのソリューションをサポートしている場合にのみ使用可能である。シナリオd)は、ノードのうちの一方(そのネットワーク内に共通プロキシが配置されているノード)が、他方のノードには、受信したトンネリングされたパケットからこのネットワークのプレフィックスがわかることから、プライバシー要件を有さない場合にのみ使用可能である。シナリオe)は、両方の訪問ネットワークがORTをサポートしておらず、MN及びCNの両方がプライバシー要件を有する場合にのみ使用可能である。しかし、問題は、プロキシHAを提供することが可能な訪問ネットワーク間のネットワークを決定することである。
シナリオb)、d)、及びe)は、それぞれのシナリオが現在アクティブであることをMN及びCNが知っている場合、完全な位置プライバシーを達成できない場合があることに留意されたい。例えば、図3では、CN102はMN101に関する何らかの位置情報を有し、CNは、MNのHA103を介するパスがCNのHA104を介するパスよりも短くなければならないことを知っており、さらにMNのHA及びCNのHAまでの距離を知っている。それ故、MNがMNのHA又はCNのHAのいずれに近いかを結論付けることができる。解決策としては、MN及びCNの両方がどのシナリオが現在アクティブであるかを知ってはならないか、又はパス上の追加のプロキシHAを中継として使用しなければならないかのいずれかである。
HMIPをサポートするネットワーク内のモビリティ・アンカー・ポイント(MAP)は、プロキシHAを同一場所に設置できることにも留意されたい。
HA制御及びMN制御の変形例における初期ネゴシエーションの例が、それぞれ図8及び図9に示されている。
どちらの場合も、各移動ノードとそのHAとの間にすでにセキュリティ関係801、802が存在している。
図8に示されたHA制御の変形例では、MN101はオプションでORT初期化要求803をそのHAに送信することができる。この要求は、MN及びCNのホーム・アドレスを備える。その後、MNのHA103は、MNのプライバシー及びルート最適化(すなわち最大ルート長さ)要件を伴う両方の移動ノードのホーム・アドレスと、IPアドレスなどのMNのHAの識別子と、そのネットワーク内でHAとして動作することが許可されていることを証明するための許可証明とを備える署名付きORT要求804をCNのHA104に送信する。この要求を受信すると、CNのHA104はオプションで、ORT初期化要求805をCN102に送信し、状況コードを含むORT初期化応答806をCN102から受信する。次にCNのHA104は、要求804に対するORT応答807を、MNのHA103に返送する。この応答も署名付きであり、CNのHA104の識別子及び許可証明と共に、CNのプライバシー及びルート最適化要件を備える。MNがORT初期化要求803を送信した場合、次に状況コードを含む応答808をそのHA103から受信する。HA103と104両方の間にセキュリティ関係810が存在しない場合、例えば、インターネット鍵交換(IKE)並びに両方のエンティティの秘密鍵及び公開鍵を使用して、ステップ809で確立される。ステップ811における両方のHAの間でのバインディング・アップデート情報の保全性保護交換には、何らかの種類のセキュリティ関係110が必要である。これは、BUメッセージに、対応する公開鍵で直接署名することによっても達成可能である。次に、各HA103、104はステップ812及び813で、それぞれの他方のHAまでの距離、並びにMN101及びCN102の両方までの距離を決定し、ステップ814及び815で、その結果をそれぞれ他方のHAに報告する。この情報は、ステップ816でHAの候補となるシナリオを決定するために使用される。
図9のMN制御の変形例では、両方の移動ノードのホーム・アドレスを含むORT要求901が必須である。これは、MNのHAを通してCNのHAへとリバース・トンネリングされる。CNのHA104及びCN102は、ORT初期化要求805、及びオプションでそれへの応答806を交換することができる。いずれの場合も、次にCNのHA104は、CNのHA104の識別子と、許可証明と、要求が受け入れられたかどうかの状況情報とを含むORT要求901への応答902を、MN101に戻す。この要求が受け入れられた場合、MN101及びCNのHA104はリターン・ルータビリティ・プロシージャ903を実行する。その後、セキュリティ関係904がMN101とCNのHA104との間に存在する。MNは、プライバシー及びルート最適化要件905、並びにBU情報906をCNのHAに送信する。CNからMNのHAへのデータ・パケットのルーティングの場合、ステップ901〜906と対称のステップ907〜912が実行される。MN制御の場合、MN101及びCN102は、ステップ913及び914で、HA103及び104の両方へのルーティング距離をそれぞれ決定し、ステップ915〜918で、この情報を両方のHAに報告する。この情報は、ステップ816で、HAにおいて候補となるシナリオを決定するために使用される。
候補となるプロキシHAの発見
候補となるシナリオが決定された後、候補となるプロキシHAが発見される。第1に、これらのHAのプレフィックスがわからなければならない。シナリオa)及びb)では、プレフィックスはMN及びCNのHoAから導出することが可能であり、シナリオc)及びd)では、MN及びCNのCoAから導出することが可能である。シナリオe)では、プレフィックスを決定するのはさらに困難である。1つのオプションは、中間ネットワークのプレフィックスを発見するために、MN内のHAとCNの訪問ネットワークとの間でトレースルート・プロシージャをトリガすることである。他のオプションは、各HA内で候補となるプロキシHAプレフィックスのリストを構成し、このリストから好適な候補を見つけ出すことである。これにはかなり量のシグナリングが必要であり、成功しない確率が高いため、シナリオe)は、他のすべてのシナリオが適用できない場合にのみ使用するべきである。
プレフィックスがわかった場合、特定の候補となるプロキシHAのIPアドレスを決定しなければならない。プレフィックスが現在の訪問ネットワークと一致するという特殊なケースでは、プロキシHAは、例えば、ルータ通知(RA)メッセージに含まれる情報を利用する、ローカル手段によって発見することができる。その他の方法では、DNSを使用することができるが、これはすべてのHAアドレスを必要とするため、それらのプレフィックスがDNSに格納される。現在では、このケースは当てはまらない。他のオプションは、エニーキャスト(anycasting)を使用する、RFC3775に記載されたDynamic Home Agent Address Discovery(DHAAD)の修正バージョンを使用することである。複数のHAがリンク上に存在する場合、そのリンク上で、現在では特定のMN又はCNのトンネルの宛先である、特定のHAを見つけなければならないことに留意されたい。シナリオa)及びb)では、これは、例えば、CNのHoAに要求メッセージを送信すること、及びCNのHAの要求のインターセプトを可能にすることにより達成することができる。
ターゲット・プロキシHAの選択
候補となるプロキシHAが決定された後、特定のターゲット・プロキシHAを選択しなければならない。これは、例えば、2つのプロキシを使用するシナリオから、1つのプロキシを使用するシナリオに変更する場合、距離情報に基づいて実行することが可能であり、より短いルートを提供するものが選択される。したがって、pHA1及びpHA2が候補となるプロキシHAである場合に、距離MN<−>pHA1、CN<−>pHA1、MN<−>pHA2、及びCN<−>pHA2が、MN、CN、及びHAによって測定される。距離はホップ数で表すことができるが、パケット遅延などの他の測定基準で定義することもできる。ホップ数は、シグナリング・メッセージ又はトンネリングされたデータ・パケットのIPヘッダ内のホップ制限フィールドから受動的に導出するか、又はプローブ・メッセージを送信することによって能動的に測定することができる。受動的な手法の場合、例えば、新しいモビリティ・オプションとして、送信側によって使用された初期のホップ制限値が受信側にとって未知である可能性があるため、この値をメッセージに含めることが必要な場合がある。プローブ・メッセージは、MN及び/又はHAによって送信可能である。しかし、CNに関与する距離によって、MNがCNの位置をある程度導出できるようにすることから、この距離はMNに対して明らかでないはずであることを考慮しなければならない。MN及びCN(オリジナル)のHAはすべての距離情報を収集し、どのpHAがより短いルートを提供するかを決定するが、(MN<−>pHA1)+(pHA1<−>CN)<(MN<−>pHA2)+(pHA2<−>CN)の場合、ルート最適化に関してはpHA1の方が好ましく、そうでない場合はpHA2の方が好ましい。距離情報は、将来の他のノードのORTセッションでのシグナリング作業を節約するために、HAにキャッシュすることも可能である。
距離情報を収集するためのシグナリング流れの例は、図8及び図9の初期ネゴシエーション流れに示されており、上記で説明している。
ターゲット・プロキシHAにおけるバインディング情報の確立
ターゲット・プロキシHAのアドレスがわかると、MN制御の変形例ではMNによって、又はHA制御の変形例ではそのHAによって、バインディング・アップデート(BU)メッセージをこのアドレスに送信することができる。バインディング情報を受信した後、プロキシHAはMNに関するプロキシ隣接通知を送信しないことに留意されたい。プロキシ機能は、MNのオリジナルHAに代わるトンネリングのみを言い表す。
バインディング情報をセキュアに送信するためには、様々な問題を考慮しなければならない。第1に、悪意あるノードによるインターネット・ルータ(ここでは、プロキシHA)へのルートの投入を防止しなければならない。そうでない場合、このノードは、例えば、トラフィックを分析又は改ざんし、これを被害者に返送するために、トラフィックを他の悪意あるノードにリダイレクトする可能性がある。攻撃者は、例えば、低帯域インターネット接続を有することから、大量のトラフィックを処理できない被害者に、トラフィックをリダイレクトする可能性もある。
これを防ぐために、BUの送信側はプロキシHAで認証し、MN制御の変形例の場合、これが実際に請求されたHoAを所有していることを証明しなければならない。MNが実際に請求されたCoAを所有しているかどうかをチェックするために、追加の到達可能性テストを実施することができる。認証及び送信側アドレス所有証明は、公開/秘密鍵及びID証明によって達成可能であり、ID証明は公開鍵を送信側アドレスにバインドし、BUは秘密鍵を使用して署名される。ID証明の代替は、公開鍵を送信側のアドレスにバインドする、Cryptographically Generated Addresses(CGA)(Aura,T.、「Cryptographically Generated Addresses(CGA)」、Internet−Draft draft−ietf−send−cga−06、2004年4月)である。CGAは、HoAのインターフェース識別子を認証するのみであるため、アドレスのプレフィックスが正しいことを証明するために追加の到達可能性テストを実施するべきである。鍵及び証明の割り振りには、割り振り数に応じて増加する、大量の管理作業を必要とするため、この手法は、HA制御の変形例にのみ適用するべきである。この場合、鍵及び証明は、すべてのMNではなくHAにのみ割り振ればよい。
MN制御の変形例の場合、CoA及びHoAのチェック並びにBUメッセージの認証は、RFC3775に記載されたルート最適化モードで使用されるリターン・ルータビリティ・プロシージャを利用することによって達成可能である。しかし、RFC3775におけるリターン・ルータビリティ・プロシージャが、MN−CN及びMN−HA−CNの両方のパスを盗聴できる攻撃者に対する耐性がないことは周知である。RFC3775では、MNとHAの間のパスはIPSec SAによって保護される。それ故、HAとCNの間のパスのみが重要である。さらに、ルーティング・インフラストラクチャはネットワーク・オペレータによって良好に機密保護されているため、通常、攻撃者はネットワークの端部にいる。それ故、攻撃者にとっての重要ポイントは、CNの接続ポイントである。ルートはホスト(例えば、CN)だけではなく、インターネット・ルータ(ここでは、プロキシHA)にも投入されることから、攻撃者にさらにオプションを与えるため、本発明ではこの問題は特に課題となる。幸いなことに、RFC3775とは対照的に、本発明におけるプロシージャはMNとCNの間ではなく、MNと、通常はネットワーク又はルーティング・インフラストラクチャ内に配置されるプロキシHAとの間で、実行される。したがって、(本発明で実行されるような)プロキシHAをターゲットとするリターン・ルータビリティ・プロシージャの方が、(RFC3775で実行されるような)CNをターゲットとするよりも、よりセキュアであるとみなされる。
他の課題は、MNにとって、他のMNのCoA(及びその位置)を見つけ出すために、プロキシHAであるように首尾よく見せかけることは不可能なはずである、ということである。このため、BUメッセージの受信側は、ネットワーク・オペレータの有効な(プロキシ)HAであることを証明しなければならない。これは、ネットワーク・オペレータによって発行される許可証明を使用して達成可能である。こうした証明は、(J.Arkko、J.Kempf、B.Sommerfeld、B.Zill、P.Nikander、「SEcure Neighbor Discovery(SEND)」、IETF Internet Draft draft−ietf−send−ndopt−06、2004年7月)又は(M.Liebsch、A.Singh、H.Chaskar、D.Funato、E.Shim、「Candidate Access Router Discovery」、IETF Internet Draft draft−ietf−seamoby−card−protocol−08.txt、2004年9月)でも使用される。2つの証明、許可及びID証明は、ネットワーク・オペレータ用のHAとして働くことをHAに許可し、公開鍵をHAアドレスにバインドすることができる。公開鍵を使用して、HA制御の変形例におけるBU情報の交換を機密保護するために、HA間のIPsecセキュリティ関係を初期化することができる。IPsecセキュリティ関係を確立する代わりに、秘密鍵を使用してシグナリング・メッセージに直接署名することもできる。
これらのメッセージは、その時だけノンス(nonce)及び/又はタイムスタンプをORT要求/応答メッセージに追加することによって、攻撃の制限を防ぐことができる。リソースを枯渇させるDoS攻撃は、もう1つのセキュリティ問題である。メモリの枯渇を防ぐために、ORTのイニシエータが認証されていることを証明する前に、HAには何の状態も確立されていてはならない。HA制御の変形例では、ORT要求は署名され、この証拠を提供できる証明を含む。MN制御の変形例では、ORT要求はHA内に状態を確立しない。状態は、この証拠を提供するリターン・ルータビリティ・プロシージャ後にのみ確立される。しかし、証明の検証及び公開鍵の署名には、大量のCPUリソースが必要であり、CPUを枯渇される攻撃に活用される可能性がある。MN制御の変形例では、MNは要求メッセージを送信した後に証明を検証するだけでよいため、この攻撃はHA制御の変形例におけるHAにのみ影響を与える。実際にターゲット・アドレスが、受信側HAによって管理されるCNのアドレスであるかどうかを、ORT要求の受信時に最初にチェックするという対策が可能である。これに当てはまらない場合、証明をチェックすることなく要求を拒否することができる。この方法では、攻撃者は第1に、被害者のバインディング・キャッシュに関するある程度の知識を有する必要がある。ORT応答メッセージは、有効な証明を備えた対応する(連続番号で示された)要求があらかじめ送信されている場合にのみ、処理されるものとする。他の対策は、ORT要求メッセージの受信側が検証に使用するリソースの量に制限を設定することである。この手法は、モバイルIPv6ルート最適化モードに対する同様の攻撃(「不必要なバインディング・アップデート攻撃」)に対する対策としても使用される(Nikander,P.、「Mobile IP version 6 Route Optimization Security Design Background」、2004年10月を参照のこと)。
増幅を利用する反射攻撃は、応答/肯定応答が常にほぼ同じか又は小さいサイズの単一のパケットで応答され、要求の送信側アドレスに送信されることを確実にすることによって防止される。
MNとプロキシHAとの間で送信されるいかなるシグナリング・メッセージ、例えば、移動後のBUメッセージも、以前に確立されたセキュリティ関係を使用することによって認証されて送信されるべきであることに留意されたい。MN制御の変形例では、MN及びプロキシHAは直接セキュリティ関係を有するが、HA制御の変形例ではこれは当てはまらない。したがって、すべてのシグナリング・メッセージはMNのオリジナルHAを通して現在のプロキシHAに進まなければならない。またMNが移動する場合も、依然としてBUをそのオリジナルHAに送信する。HA制御の変形例では、その後オリジナルHAはBUをプロキシHAに転送する。MN制御の変形例では、MN自体がBUをそのオリジナルとそのプロキシの両方のHAに送信する。
HA制御及びMN制御の変形例で、シナリオc)〜e)を達成するためのシグナリング流れの例は、図11及び図12に示される。ターゲットのシナリオがa)又はb)の場合、バインディング情報は初期ネゴシエーション時にすでにプロキシHAに送信されている。
トンネル・エンド・ポイントのターゲット・プロキシHAとの間での切り替え
バインディング情報がターゲット・プロキシHA内で確立された後、パスの最適化のために、トンネル・エンド・ポイントをこのターゲット・プロキシに切り替えることができる。個々のIP−in−IPトンネルは常に単方向であるため、入口ポイント又はソースと、出口ポイント又は宛先とを有する。IP−in−IPトンネルの確立又は削除には、通常、トンネルの入口ポイントでのアクションのみが必要である。しかし、トンネリングされたパケットのソースと予想されるトンネル入口ポイントとを比較することができるため、出口ポイントに通知するべきである。IPv6のトンネリングに関する一般的なメカニズムは、RFC2473に指定されている。
以下の2つのタイプのトンネル切り替えを区別することができる。
1)トンネルのソースが1つのプロキシHAから他方へ移動される
2)トンネルの宛先が1つのプロキシHAから他方へ移動される
トンネル確立要求メッセージはトンネルの新しいソースに送信され、トンネル削除要求メッセージはトンネルの現在のソースに送信される。さらに、トンネル切り替え通知メッセージは新しいトンネルの宛先に送信される。すべてのトンネル要求メッセージは、トンネルの対応するエンド・ポイントのアドレスを含む。通常、プロキシHAは、1つのノードのトンネルのソース及び他方のノードのトンネルの宛先である。可能であれば、メッセージは他のメッセージと集合することができる。MN−CNパス全体のパケット損失を防ぐために、トンネルのあらゆる切り替え(例えば、MN−pHA)は、通信相手ノードのトンネルの切り替え(例えば、pHA−CN)と同期されるべきである。したがって、あらゆる要求/通知メッセージには、状況コードを含む肯定応答メッセージで応答しなければならない。この状況コードは、プロキシHAの着信トンネル及び発信トンネルの両方がセットアップされた場合、成功したトンネル確立のみを示すことができる。さらに、MN及びCNは、状況がMN−CNパス全体の成功したセットアップを示す前に、それらの発信トンネルを切り替えてはならない。
他のノードから着信するか又は他のノードへ送信されるデータ・パケットは、デフォルトでは、依然としてオリジナルのHAを通してルーティングされることに留意されたい。トンネル切り替えは特定のMN−CN通信セッションのみに適用されるため、プロキシHAの転送機能は、IPヘッダ内のソース・アドレスも考慮すべきである。
HA制御及びMN制御の変形例に関するシグナリング流れの例は、シナリオa)及びb)については図10に、シナリオc)〜e)については図11及び図12に、それぞれ示されている。
移動性が存在する場合のパスの適合
一般にORTは、常時バックグラウンドで実行することができる。接続確立直後に通信パートナによって、又は後にオンデマンドでトリガすることができる。MNは移動体である可能性があるため、しばらく後に最適化ルート長さは最適でなくなる可能性があり、ORTの再実行が必要になる。しかし、何らかのシグナリングが必要であるため、プロシージャの反復はできる限り頻度を少なく、通信セッションが長い期間続く場合のみとすべきである。さらに、恩恵が少ない場合、すなわちパスが短くならないか又はわずかに短くなるだけの場合は、プロシージャを実行すべきではない。
恩恵は、候補となるプロキシHAを通してルート長さを測定するプロシージャを反復することによって決定することができる。潜在的に、ターゲット・シナリオも変更しなければならない。1つの手法は、上記で詳細に説明した距離測定プロシージャを定期的に反復することである。これは、両方のMNが絶えず移動している場合、及び現在のパスと最適化されたパスとの差がほぼ直線的に増加する場合、効率的であるとみなされる。他の方法は、ハンドオーバごと、又はN回のハンドオーバごとに、再実行をトリガすることである。これは、移動性が低い場合、及びハンドオーバが稀である場合に、効率的であるとみなされる。
図13は、パケット交換移動通信システムにおいてMNのホーム・エージェントとして働くように構成可能なネットワーク・サーバ1300の基本構造を示す。これはさらに、(第1の)MNのHA、CNのHAとして、又は任意のプロキシHAとして、前述の方法ステップを実行するように構成することも可能である。非常に一般的な実装では、サーバは、前述のタスク及び代替のうちのいくつか又はすべてをサポートするように構成される。
ネットワーク・サーバ1300は、処理ユニット1301、ランダム・アクセス・メモリ1302、及び、パケット交換ネットワークに接続するための少なくとも1つのネットワーク・インターフェース1303を備える。さらに、不揮発性半導体メモリ1304及び/又は、磁気又は光ハード・ディスク・ドライブ1305を備えることもできる。オプションで、初期プログラムのローディング又はプログラム更新のために、任意の種類の磁気、光、又は半導体の記憶媒体用の読取装置を含めることができる。ネットワーク・サーバ1300は、ディスプレイ・スクリーン又はキーボードなどの、ここでは示されていないオプションの構成要素をさらに備えることができる。
MNのHoAとCoAの間のバインディングを格納するためのバインディング・キャッシュ1307、1308、及び1309は、RAM1302、NVM1304、及びハード・ディスク1305のうちの1つ又はいくつかにおける、予約メモリ・スペースとすることができる。
ネットワーク・サーバ1300は、そのCPU1301上で、RAM1302、NVM1304、及び/又はハード・ディスク1305に格納されたプログラム命令を実行することによって、前述の方法ステップを実行するように構成することができる。これらの命令は、媒体読取装置1306によって読み取り可能な任意の他のコンピュータ読み取り可能記憶媒体1310上のこれらのメモリ位置にダウンロードするために格納することができる。こうした媒体は、CD(コンパクト・ディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク)、フロッピー(登録商標)・ディスク、又は半導体メモリ・カードとすることができる。
本発明は、データ・パケットが、MNのロケータを永続識別子にマッピングするための責務を負う何らかの種類のモビリティ・エージェントを介してルーティングされる、他の移動性管理プロトコル及びシステムに適用することもできる。
マルチホーム端末
以下では、ORTのHA制御及びMN制御の変形例に関するマルチホーム・サポートについて詳細に説明する。MNが複数のHoA及びCoAを有し、CNが複数のCoA及び1つのHoAを有する場合に、可能なデータ・パスのサブセットを使用するシナリオの例が図14に示される。
ORT/ROTAに関する複雑さは、ロード・バランシング及び冗長性の理由でリンク上に複数のHAが存在する可能性があること、並びに、(すべてのトンネル・セグメントが接続されるように)それらのうちの1つだけがパス上にあるものとして選択できることである。そうでなければ、(HoAのプレフィックスはリンクのプレフィックスのうちの1つと一致しないことから)プロキシHAはプロキシされたHoAに対してプロキシの隣接発見を実行しないため、データ・パケットはその宛先への最適化ルートを使用しないことになる。例えば、MNがpHA1をプロキシHAとして選択し、CNが、同じリンク上に配置されたpHA1以外の他のHAであるpHA2をプロキシHAとして選択する場合、CNはデータ・パケットをpHA2へとリバース・トンネリングするが、pHA1だけはパケットをMNへとトンネリングすることができる。したがって、パケットは非最適化パスを介してMNのHAにルーティングされることになる。pHA1は、MNのHoAに対してプロキシの隣接発見を実行できない(アドレスがオンリンク・プレフィックスを持たない)ため、パケットはpHA1によってインターセプトされないことに留意されたい。
主な考え方は、MN及びCNがそれぞれ、それらのHoAのうちの1つを選択し、使用されるインターフェースごとに少なくとも1つのCoAを対応するHAに登録することである(これは、1つのHAのバインディング・キャッシュにおいて、複数のCoAを1つのHoAに割り当て可能であることを示唆する)。さらに、MN及びCNは、候補となるプロキシHAとみなされる既知の(例えば、他のインターフェースに割り当てられた)HAについて、HAに通知する。次にMN及びCNのHAは、最良のパスを提供するCoAとプロキシHAとの組み合わせを別個に選択し、その後、共通ソリューションに達するようにネゴシエートすることができる。選択アルゴリズムは、受信したパケットから受動的に、又はプロービングによって能動的に決定することが可能な、距離情報に基づくものとすることができる。
第1のステップでは、MNは、CNとの通信に使用されるそのHoAのうちの1つを選択し、CNがマルチホームでありMNがCNの複数のHoAを認識した場合、宛先アドレスとしてCNのHoAのうちの1つを選択する。HoAに対応する(主)HAは、以下で、MNのHA及びCNのHAと呼ばれる。
HAへのリバース・トンネルを使用して特定のインターフェース上でデータを送信及び受信できるようにするために、MNは、このインターフェースに割り当てられたアドレスのうちの少なくとも1つをMNのHAにCoAとして登録する。
次にMNは、MNのHoA及びCNのHoAを含むMNのHAにORT初期化要求を送信することによって、ORT(最適化リバース・トンネリング)を開始する。加えて、移動ノードは、登録されているHAのすべて又はサブセットを候補となるプロキシHAとしてMNのHAに対して提案することができる。この情報は、例えば、それらのアドレスを、バインディング・アップデートメッセージ又はORT初期化要求メッセージによって実行可能な新しい「候補となるプロキシHAモビリティ・オプション」に含めることにより送達される。
MNのHAはORT初期化要求を受信すると、候補となるプロキシHAアドレスを格納することができる。候補となるプロキシHAのうちの一部が信頼できない場合、対応するアドレスが選別され、そのようにマーク付けされるはずである。次に、MNのHAは、例えば、拡張DHAADプロシージャを使用して、CNのHoAに関するバインディングを管理するHAを発見する。CNのホーム・ネットワークが分散型である場合、この発見の結果、複数のHAが生じる可能性がある。この場合、MNのHAはそれらのうちの1つを選択し、このHA(以下、CNのHAと呼ぶ)にORT要求を送信する。さらに、(例えば、ORT要求によって実行される候補となるプロキシHAオプションを使用して)候補となるプロキシHAをCNのHAに提案し、これによって信頼できない候補を選別することができる。
CNのHAは、ORT初期化要求をCNに送信する。この要求を受信すると、CNは、CNのHAにCoAとして使用されるインターフェースごとに少なくとも1つのアドレスを登録する。次に、CNが登録されているHAのすべて又はサブセットを(例えば、ORT初期化応答によって実行される候補となるプロキシHAオプションを使用して)候補となるプロキシHAとしてCNのHAに対して提案することができる。信頼できない候補となるプロキシHAを選別した後、次にCNのHAは、それらのすべて又はサブセットを(例えば、ORT応答によって実行される候補となるプロキシHAオプションを使用して)追加の候補となるプロキシHAとしてMNのHAに提案することが可能であり、これによって信頼できない候補を再度選別することができる。
次に、プロキシHA及びCoA選択プロシージャがMN及びCNのHA上で別個に実行される。この選択は、他の情報の中でも特に距離情報に基づくものとすることができる。何らかの距離情報を、以前のセッションから事前構成又はキャッシュすることが可能であり、一部は、例えば、受信したORT又はモバイルIPv6のシグナリング・メッセージに基づいて受動的に測定することができる。例えば、MNからCNのHAまで、又はMN/CNからMN/CNのHAまでの距離は、受信したパケットのホップ制限フィールドをピークする(peeking)ことで、すでに知られている可能性がある。一部のシナリオではこの情報で十分な可能性があり、例えば、MN又はCNのHAが、プロキシHAとして働いている際にすでに十分短いパスを提供している場合、それ以上の距離情報は不要である。
他のケースでは、MNのHA、CNのHA、及び候補となるプロキシHAの間で、BU情報を交換することが可能であり、距離情報は能動的に測定すること、又は他のノードに要求することが可能である。候補となるプロキシHA間、及び候補となるプロキシHAとMN又はCNのCoAとの間のリンク・コストは、能動的プロービングを使用して測定することができる。最適なルートが見つかった場合、すべてのパス・セグメントの長さ、すなわち、すべてのプロキシHA間及びすべてのMN/CNのCoAまでの長さを知らなければならない。パス長さ要件がわかった場合、すべての可能なパスについて考慮する前に、要件を満たす(準最適)パスが見つかれば、プロキシHA及びCoAの選択を打ち切ることができる。また、選択においてパス上の1つのプロキシHAを使用するシナリオが考慮の対象とされる場合、プロキシHA間の距離を測定する必要はない。
いずれの場合も、選択プロシージャがどちらのHAでも同じ結果で終わる必要がある。1つのオプションは、両方のHAがその選択に対して同じ入力(アドレス及び距離情報)を有し、この要件を満たすために同じ選択アルゴリズムを使用するように確保することである。しかし、両方のHAが、選択プロシージャにおいてポリシー情報などのローカル情報をさらに考慮の対象としなければならない場合(すなわち、両方のHAで出力が異なる場合)、又は、両方のHAで選択アルゴリズムが異なる可能性がある場合、合意結果に達するために、MNとCNのHAとの間で追加のネゴシエーションが必要である。これは、HA間での追加のORT要求/応答交換によって実現可能である。それらの交換は、それらとセッション開始交換とを区別するために、特別なフラグ(例えば、「ネゴシエーション」フラグ)でマーク付けしなければならない。各交換において、パス(すなわち、プロキシHAアドレスとCoAの組み合わせ)が要求メッセージで他のHAに提案され、応答メッセージでこのパスを受け入れるか又は拒否する。要求メッセージにパスのランク付けリストを含め、受信側が応答メッセージでパスのうちの1つを選択できるようにすることも可能である。
すべての可能なパスが提案された後に、合意される結果が見つけられなかった場合、又は許可された交換の事前に定義されたしきい値を超えた場合、ORTは打ち切られ、標準の双方向トンネリングが使用される。他方で、選択プロシージャが首尾よく終了し、共通の結果が見つかった場合、トンネル・エンド・ポイントは最終的に前述のように切り替えられ、データ通信に最適化ルートを使用することができる。
図15は、HA制御の変形例におけるマルチホームのMN及びCNに関する初期シグナリング流れを示す図である。
図19a、図19b、及び図19cでは、HA制御の変形例が流れ図の形で示される。ステップ1902では、MNが、CNとの通信に使用するためにそのHoAのうちの1つを選択する。1904でCNがマルチホームである場合、1906でMNはCNに関する複数のHoAを認識し、その後MNはステップ1908で、CNのHoAのうちの1つを選択する。
移動ノードは、ステップ1910で、対象とするインターフェースに割り当てられたアドレスのうちの少なくとも1つをCoAとしてMNのHAに登録する。MNがステップ1918で、候補となるプロキシHAとしてそのHAに登録されたHAのすべて又はサブセットを提案できるより前に、MNはステップ1912で、ORT初期化要求をMNのHAに送信する。
ステップ1920で、MNのHAは、ORT初期化要求を受信し、候補となるプロキシHAを格納する。1922で、CNのホーム・ネットワークが分散型である場合、MNのHAは、1924でCNのHoAに関するバインディングを管理する複数のHAを発見し、MNはステップ1926で、複数のHAのうちの1つを選択する。CNのホーム・ネットワークが分散型でない場合、MNのHAはステップ1928で、CNのHoAに関するバインディングを管理するHAを発見する。
ステップ1930で、MNのHAはORT要求をCNのHAに送信し、候補となるプロキシHAとしてCNのHAに対してHAを提案することができる。CNのHAがMNのHAからORT要求を受信した場合、CNのHAは信頼できないプロキシHAを選別しなければならない。CNのHAはステップ1932で、ORT初期化要求をCNに送信した後、CNはステップ1934で、CNのHAにCoAとして使用されるインターフェースごとに少なくとも1つのアドレスを登録する。
ステップ1936で、CNはORT初期化応答を送信し、CNのHAに対して候補となるプロキシHAを提案することができる。ステップ1938で、CNのHAはORT応答を送信し、信頼できないHAを選別する追加の候補となるプロキシHAをMNのHAに対して提案することができる。ステップ1944でORT初期化応答は、MNのHAによってMNに送信される。
1948で、MNのHAに関するBU情報、CNのHA、及び候補となるプロキシHAが以前のセッションからわからない場合、ステップ1950で、MNのHA、CNのHA、及び候補となるプロキシHAの間でBU情報が交換される。ステップ1952で、MNのHA及びCNのHAから候補となるプロキシHA及びCoAまでのパス・セグメントの長さを確立することを含み、パス・セグメントの長さが確立される。ステップ1953で、プロキシHA及びCoAの選択が、MNのHA及びCNのHA上で別個に実行される。
ステップ1954で、MNのHA及びCNのHA上で同じ入力及び同じ選択アルゴリズムが使用された場合、ステップ1958でトンネル・エンド・ポイント切り替えが開始され、そうでない場合、ステップ1956で追加のネゴシエーションが実行される。
それに応じてMN制御の変形例におけるプロシージャが実行されるが、MNとCNのHA又はCNとMNのHAの間でそれぞれORT要求/応答が交換されるという相違点がある。HA制御の変形例の場合と同様、候補となるプロキシHAに、ORT要求/応答メッセージによって実行されるモビリティ・オプションを提案することができる。加えて、MN及びCNは、例えば、BUメッセージによって実行されるモビリティ・オプションを使用して、候補となるプロキシHAをそれら独自のHAに送信する。
図16は、MN制御の変形例におけるマルチホームのMN及びCNに関する初期シグナリング流れを示し、図17は、距離情報報告を候補となるプロキシHAに要求するためのシグナリング流れを示す。
移動性の場合、最良のパスを提供するCoAとプロキシHAとの特定の組み合わせは変更される可能性がある。したがって、選択プロシージャは反復すべきである。これには、プロキシHAにおけるバインディング情報の更新と、新しい距離測定を含むことができる。
このプロシージャの反復頻度は、前述のように選択することができる。マルチホーミングの結果として生じるオーバヘッドが増加することにより、反復頻度に応じた措置を講じなければならない。インターフェースのサブセットのみが使用される場合、又は十分良好なパスが見つかるとプロキシHA選択が打ち切られる場合、シグナリングのさらなる削減を達成することができる。
本発明は、モバイルIPv6及びORTと同様の特性を備えた、他の移動性管理プロトコル及び位置プライバシー・プロトコルに(ある程度の変更と共に)適用可能である。
図18は、MNが2つのインターフェース(IF)、2つのHoA、及び3つのCoAを有する、シナリオの例を示す。CNは3つのインターフェース、2つのHoA、及び3つのCoAを有する。ホーム・リンクは分散型ではない。このシナリオで、HA制御の変形例を使用して最適なパスを見つけるためのプロシージャの例を、以下で説明する。
・MNはCNとの通信用に、ソースとしてHoA2MNを、宛先アドレスとしてHoA2CNを選択する。
・MNはHA2に<HoA2MN,CoA1MN,CoA2MN>を登録し、ORT初期化要求メッセージを使用して通信セッション<HoA2MN,HoA2CN>に対してHA2にORTを要求し、候補となるプロキシHAオプションを使用して候補となるプロキシHAアドレスとしてHA1アドレスに関してHA2に通知する。
・HA2は、例えば、前述のメカニズムを使用して、HoA2CNに関するバインディングを管理するHAを発見する。この結果、HA4アドレスが生じる。
・HA2はORT要求メッセージを使用してHA4にORTを要求し、候補となるプロキシHAオプションを使用して、候補となるプロキシHAとしてHA1に関してHA4に通知する。
・HA4は、ORT初期化要求メッセージを使用してCNにORTを要求する。
・CNは、HA4に<HoA2CN,CoA1CN,CoA2CN,CoA3CN>を登録し、ORT初期化応答メッセージを使用してHA4に応答し、候補となるプロキシHAオプションを使用して、候補となるプロキシHAとしてHA3に関してHA4に通知する。
・HA4はHA2にORT応答を送信し、候補となるプロキシHAオプションを使用して、候補となるプロキシHAとしてHA3に関してHA2に通知する。
・HA2は、HA4にバインディング情報<HoA2MN,CoA1MN,CoA2MN>を送信する。
・HA4は、HA2にバインディング情報<HoA2CN,CoA1CN,CoA2CN,CoA3CN>を送信する。
・HA2は、CoAまで(CoA1CN,CoA2CN,CoA3CN,CoA1MN,CoA2MN)、及びオプションで候補となるプロキシHAまで(HA4、HA3、HA1)の距離を測定し、HA1に距離情報を要求する。
・HA1は、CoAまで(CoA1CN,CoA2CN,CoA3CN,CoA1MN,CoA2MN)、及びオプションで候補となるプロキシHAまで(HA4、HA3、HA2)の距離を測定し、HA2に距離情報報告を送信する。
・HA4は、CoAまで(CoA1CN,CoA2CN,CoA3CN,CoA1MN,CoA2MN)、及びオプションで候補となるプロキシHAまで(HA3、HA1、HA2)の距離を測定し、HA3に距離情報を要求する。
・HA3は、CoAまで(CoA1CN,CoA2CN,CoA3CN,CoA1MN,CoA2MN)、及びオプションで候補となるプロキシHAまで(HA4、HA1、HA2)の距離を測定し、HA4に距離情報報告を送信する。
・HA2及びHA4は距離情報を交換し、最短パスを提供するプロキシHA及びCoAの組み合わせを決定するための選択プロシージャを開始する。
・HA4及びHA2はトンネル確立要求/通知をMN/CNに送信する。
次に、ORT方法についても説明する。
複数のモバイル・ネットワーク(105、106、107、108)を備える移動通信システムにおける、第1の移動ノード(101)と通信相手移動ノード(102)との間でのパケット交換データ伝送のための方法であって、
a)第1の移動ノード及び通信相手移動ノードのそれぞれに、それぞれのホーム・ネットワーク(105、106)を割り振るステップと、
b)第1の移動ノード及び通信相手移動ノードのそれぞれに、それぞれのホーム・ネットワーク内のホーム・エージェントとしてネットワーク・サーバ(103、104)を提供するステップと、
c)第1の移動ノードからホーム・エージェントのうちの任意の第1の1つへの第1のデータ・トンネル(201、301)を介して、及び、ホーム・エージェントのうちの上記第1の1つから通信相手移動ノードへの第2のデータ・トンネル(202、302)を介して、それぞれ他のホーム・エージェントを通過せずに、第1の移動ノードから通信相手移動ノードへとデータ・パケットをルーティングするステップと、
を含む方法。
第1のホーム・エージェントが第1の移動ノード(101)のホーム・エージェント(103)であり、
d)通信相手移動ノードから通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)への第3のデータ・トンネル(203)を介して、及び、通信相手移動ノードのホーム・エージェントから第1の移動ノードへの第4のデータ・トンネル(204)を介して、第1の移動ノードのホーム・エージェント(103)を通過せずに、通信相手移動ノード(102)から第1の移動ノード(101)へとデータ・パケットをルーティングするステップをさらに含む上記の方法。
第1のホーム・エージェントが第1の移動ノード(101)のホーム・エージェント(103)であり、第1(301)及び第2(302)のデータ・トンネルが双方向トンネルであり、
e) 通信相手移動ノード(102)から第1の移動ノード(101)へと、第2のデータ・トンネル及び第1のデータ・トンネルを介してデータ・パケットをルーティングするステップ
をさらに含む上記の方法。
ステップc)に先立って、
f)第1の移動ノードのホーム・エージェント(103)から第1の移動ノード(101)まで、及び通信相手移動ノード(102)までの距離を決定するステップ(812)と、
g)通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)から第1の移動ノード(101)まで、及び通信相手移動ノード(102)までの距離を決定するステップ(813)と、
h)決定された距離を使用して、第1のトンネルのエンド・ポイントとして、及び第2のトンネルのスタート・ポイントとして、2つのホーム・エージェントのうちの1つを選択するステップ(817)と、
を含む上記の方法。
ステップg)の後、及びステップh)の前に、両方のホーム・エージェント間で距離情報を交換するステップ(814、815)をさらに含む上記の方法。
ステップf)からh)までが、所定の時間間隔で、又は所定回数のハンドオーバ後に反復される上記の方法。
ステップh)後に、トンネル確立要求又は通知メッセージ(1001)を、第1の移動ノードのホーム・エージェントから第1の移動ノードへと送信するステップをさらに含む上記の方法。
ステップc)に先立って、及び適用可能であればステップf)に先立って、
j)第1の移動ノードのホーム・エージェント(103)から通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)へとメッセージ(804)を送信するステップであって、このメッセージは、第1の移動ノード及び通信相手移動ノードのホーム・アドレスを備えるステップと、
k)通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)から第1の移動ノードのホーム・エージェント(103)へと署名付き応答(807)を送信するステップであって、この応答は、通信相手移動ノードのホーム・エージェントの認証識別子及び許可証明を備えるステップと、
l)第1の移動ノードのホーム・エージェントと通信相手移動ノードのホーム・エージェントとの間にセキュリティ関係(810)を確立するステップ(809)と、
m)上記セキュリティ関係を使用して、第1の移動ノードの気付アドレス及びホーム・アドレスを備えるバインディング・アップデート情報(811)を、第1の移動ノードのホーム・エージェントから通信相手移動ノードのホーム・エージェントへと送信するステップと、通信相手移動ノードのホーム・エージェントにバインディング・アップデート情報を格納するステップと、
をさらに含む上記の方法。
ステップc)に先立って、及び適用可能であればステップf)に先立って、
n)第1の移動ノード(101)から通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)へとメッセージ(901)を送信するステップであって、このメッセージは、第1の移動ノード及び通信相手移動ノードのホーム・アドレスを備えるステップと、
o)通信相手移動ノードのホーム・エージェントから第1の移動ノードへと署名付き応答(902)を送信するステップであって、この応答は、通信相手移動ノードのホーム・エージェントの認証識別子及び許可証明を備えるステップと、
p)第1の移動ノードと通信相手移動ノードのホーム・エージェントとの間にセキュリティ関係(904)を確立するステップと、
q)ステップp)で確立した上記セキュリティ関係を使用して、第1の移動ノードの気付アドレス及びホーム・アドレスを備えるバインディング・アップデート情報(906)を、第1の移動ノードから通信相手移動ノードのホーム・エージェントへと送信するステップと、通信相手移動ノードのホーム・エージェントにバインディング・アップデート情報を格納するステップと、
をさらに含む上記の方法。
ステップp)の前に、第1の移動ノード(101)と通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)との間でリターン・ルータビリティ・プロシージャ(903)を実行するステップをさらに含む上記の方法。
u)それぞれのプロキシ・ホーム・エージェントのネットワークとは異なるネットワークにそれぞれが割り振られた移動ノードのバインディング情報を格納するプロキシ・ホーム・エージェントを使用して、第1の移動ノードと通信相手移動ノードとの間に、及びその逆に、パケット交換データ伝送に関する、
i)第1の移動ノードから、第1の移動ノードの訪問ネットワーク内のプロキシ・ホーム・エージェントへ、通信相手移動ノードの訪問ネットワーク内のプロキシ・ホーム・エージェントへ、及び通信相手移動ノードへの、第1の移動ノード及び通信相手移動ノードのいずれのホーム・エージェントも通過しない、双方向データ・トンネルであって、プロキシ・ホーム・エージェントのうちの少なくとも1つはアクセス・ルータでない、双方向データ・トンネルと、
ii)第1の移動ノードから、第1の移動ノード又は通信相手移動ノードのいずれかの訪問ネットワーク内のプロキシ・ホーム・エージェントへ、及び通信相手移動ノードへの、第1の移動ノード及び通信相手移動ノードのいずれのホーム・エージェントも通過しない、双方向データ・トンネルと、
iii)第1の移動ノードから、第1の移動ノードの訪問ネットワークと通信相手移動ノードの訪問ネットワークとの間に配置されたネットワーク内のプロキシ・ホーム・エージェントへ、及び通信相手移動ノードへの、第1の移動ノード及び通信相手移動ノードのいずれのホーム・エージェントも通過しない、双方向データ・トンネルとの、
ルーティング・オプションのうちの少なくとも1つを提供するステップと、
v)上記及びサブステップi)からiii)に記載されたルーティング・オプションのうちの少なくとも2つの間で選択するステップ(816)と、
をさらに含む上記の方法。
ステップv)及びf)からh)までが、所定の時間間隔で、又は所定回数のハンドオーバ後に、反復される、上記の方法。
複数のモバイル・ネットワーク(105、106、107、108)を備える移動通信システムにおいて、通信相手移動ノード(102)へとデータ・パケットを送信する第1の移動ノード(101)に対するホーム・エージェント(103)として働くことを実行するように構成されたネットワーク・サーバ(1300)であって、さらにこのサーバは、上記第1の移動ノードから受信したデータ・パケットを上記通信相手移動ノードへと転送するために、上記通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)を通過せずに、上記通信相手移動ノードへ直接、データ・トンネル(202、302)を確立することを実行するように構成されるネットワーク・サーバ。
さらに、上記データ・トンネルを双方向データ・トンネル(202)として確立すること、上記データ・トンネルを介して上記通信相手移動ノード(102)からデータ・パケットを受信すること、及び上記受信したデータ・パケットを上記第1の移動ノード(101)へと転送することを確立するように構成された上記のネットワーク・サーバ(1300)。
さらに、
上記第1の移動ノード(101)まで、及び上記通信相手移動ノード(102)までの距離を決定し、
通信相手移動ノードのホーム・エージェントから通信相手移動ノードまで、及び第1の移動ノードまでの距離に関する情報を、通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)から受信し、
決定された距離を使用して、上記データ・パケットを転送するための2つのホーム・エージェントのうちの1つを選択する、
ように構成された上記のネットワーク・サーバ(1300)。
バインディング・キャッシュ(1307、1308、1309)を備え、
さらに、
通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)へメッセージを送信し、このメッセージは第1の移動ノード(101)及び通信相手移動ノード(102)のホーム・アドレスを備え、
通信相手移動ノードのホーム・エージェントから署名付き応答を受信し、この応答は通信相手移動ノードのホーム・エージェントの認証識別子及び許可証明を備え、
通信相手移動ノードのホーム・エージェントに対するセキュリティ関係を確立し、
通信相手移動ノードのホーム・エージェントから、上記セキュリティ関係を使用して、通信相手移動ノードの気付アドレス及びホーム・アドレスを備えるバインディング・アップデート情報を受信し、及びバインディング・アップデート情報をバインディング・キャッシュに格納する、
ように構成された上記のネットワーク・サーバ(1300)。
さらに、トンネル確立要求又は通知メッセージを第1の移動ノード(101)に送信することを実行するように構成された上記のネットワーク・サーバ(1300)。
さらに、
通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)からメッセージを受信し、このメッセージは第1の移動ノード(101)及び通信相手移動ノード(102)のホーム・アドレスを備え、
通信相手移動ノードのホーム・エージェントへ署名付き応答を送信し、この応答は通信相手移動ノードのホーム・エージェントの識別子及び許可証明を備え、
通信相手移動ノードのホーム・エージェントに対するセキュリティ関係を確立し、
通信相手移動ノードのホーム・エージェントへ、上記セキュリティ関係を使用して、通信相手移動ノードの気付アドレス及びホーム・アドレスを備えるバインディング・アップデート情報を送信する、
ように構成された上記のネットワーク・サーバ(1300)。
バインディング・キャッシュ(1307、1308、1309)を備え、
さらに、
通信相手移動ノード(102)とのセキュリティ関係を確立し、
通信相手移動ノードから、上記セキュリティ関係を使用して、通信相手移動ノードの気付アドレス及びホーム・アドレスを備えるバインディング・アップデート情報を受信し、及びバインディング・アップデート情報をバインディング・キャッシュに格納する、
ように構成された上記のネットワーク・サーバ(1300)。
さらに、通信相手移動ノード(102)を使用してリターン・ルータビリティ・プロシージャを実行するように構成された上記のネットワーク・サーバ(1300)。
ネットワーク・サーバ(1300)のプロセッサ(1301)上で実行された場合に、複数のモバイル・ネットワーク(105、106、107、108)を備える移動通信システムにおいて、通信相手移動ノード(102)へとデータ・パケットを送信する第1の移動ノード(101)に対するホーム・エージェント(103)として働くこと、及び、上記第1の移動ノードから受信したデータ・パケットを上記通信相手移動ノードへと転送するために、上記通信相手移動ノードのホーム・エージェント(104)を通過せずに、上記通信相手移動ノードへ直接、データ・トンネルを確立することを、ネットワーク・サーバに実行させる命令を格納した、コンピュータ読み取り可能記憶媒体(1304、1305、1310)。
略語リスト
AR アクセス・ルータ
BU バインディング・アップデート
CN 通信相手ノード
CoA 気付アドレス
CHA 通信相手ノードのホーム・エージェント
CGA Cryptographically Generated Addresses
DHAAD Dynamic Home Agent Address Discovery
DNS ドメイン・ネーム・システム
HA ホーム・エージェント
HMIP 階層化モバイル・インターネット・プロトコル・バージョン6
HN ホーム・ネットワーク
HoA ホーム・アドレス
IKE インターネット鍵交換
LPA 位置プライバシー・エージェント
LCS 位置プライバシー・サーバ
MAP モビリティ・アンカー・ポイント
MN 移動ノード
ORC 最適化ルート・キャッシュ・プロトコル
ORT 最適化リバース・トンネリング
pHA プロキシ・ホーム・エージェント
RA ルータ通知
RCoA 領域気付アドレス
RO ルート最適化
SEND Secure Neighbor Discovery
VoIP ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル
双方向トンネリング・モードにおける、プロキシHAなしのMNとCNとの間のデータ・パスを示す図 ホーム・ネットワーク内に2つの単方向トンネリング・プロキシHAが配置されたデータ・パスを示す図(シナリオa) MNのホーム・ネットワーク内に1つの双方向トンネリング・プロキシHAが配置されたデータ・パスを示す図(シナリオb) エンティティ間の距離が異なる、図1と同じシナリオを示す図である。 MN及びCNの訪問ネットワーク内に2つの単方向トンネリング・プロキシHAが配置されたデータ・パスを示す図(シナリオc) MNの訪問ネットワーク内に1つの共通双方向トンネリング・プロキシHAが配置されたデータ・パスを示す図(シナリオd) MN及びCNの訪問ネットワーク間のネットワーク内に1つの共通双方向トンネリング・プロキシHAが配置されたデータ・パスを示す図(シナリオe) HA制御の変形例における、シナリオa)〜e)での初期ネゴシエーションに関するシグナリング流れを示す図 MN制御の変形例における、シナリオa)〜e)での初期ネゴシエーションに関するシグナリング流れを示す図 HA制御及びMN制御の、シナリオa)及びb)でのトンネル切り替えに関するシグナリング流れを示す図 HA制御の、シナリオc)〜e)でのBU交換及びトンネル切り替えに関するシグナリング流れを示す図 MN制御の、シナリオc)〜e)でのBU交換及びトンネル切り替えに関するシグナリング流れを示す図 HAとして使用可能なネットワーク・サーバの構造を示す図 MNが複数のHoA及びCoAを有し、CNが複数のCoA及び1つのHoAを有する場合の、可能なデータ・パスのサブセットを備える例示的シナリオを示す図 HA制御の変形例における、マルチホームのMN及びCNに関するシグナリング流れを示す図(本発明の新しい部分はイタリック体である) MN制御の変形例における、マルチホームのMN及びCNに関するシグナリング流れを示す図(本発明の新しい部分はイタリック体である) 候補となるプロキシHAに距離情報レポートを要求するためのシグナリング流れを示す図である。 MNが非分散ホーム・リンクを備えた2つのHoAを有し、CNが分散ホーム・リンクを備えた1つのHoA及び複数のCoAを有する、シナリオ例を示す図(バインディング・キャッシュ内のイタリック体エントリは新しいエントリである) マルチホーム端末のための最適化リバース・トンネリングのプロセスを示す流れ図 マルチホーム端末のための最適化リバース・トンネリングのプロセスを示す流れ図 マルチホーム端末のための最適化リバース・トンネリングのプロセスを示す流れ図

Claims (24)

  1. 複数のモバイル・ネットワークを備える移動通信システムにおける、マルチホームの移動ノードと通信相手ノードとの間でのパケット交換データ伝送のための方法であって、
    a)前記移動ノードによって、前記通信相手ノードとの通信に使用されるそのホーム・アドレスのうちの1つを選択するステップ(1902)と、
    b)前記移動ノードによって、対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、前記選択されたホーム・アドレスに対して責務を負う移動ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録するステップ(1910)と、
    c)通信相手ノードのホーム・エージェント及び前記移動ノードのホーム・エージェントによって、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを受信及び格納するステップと、
    d)前記通信相手ノードのホーム・エージェントによって、前記通信相手ノードに要求を送信するステップ(1932)と、
    e)前記通信相手ノードによって、対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、前記通信相手ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録するステップ(1934)と、
    f)前記移動ノードのホーム・エージェント及び前記通信相手ノードのホーム・エージェントの両方で、前記格納されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、前記移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び前記通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択するステップ(1946)と、
    g)トンネルの2つのエンド・ポイントが、ステップf)で選択された前記選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び前記選択された移動ノードの気付アドレスのうちの1つとなるように、前記移動ノードのホーム・エージェントによって、前記トンネルを切り替えるために前記移動ノードをトリガするステップ(1958)と、
    h)トンネルの2つのエンド・ポイントが、ステップf)で選択された前記選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び前記選択された移動ノードの気付アドレスのうちの1つとなるように、前記通信相手ノードのホーム・エージェントによって、前記トンネルを切り替えるために通信相手ノードをトリガするステップ(1958)と、
    を含む方法。
  2. ステップd)における前記要求が、最適化リバース・トンネリング開始要求である請求項1に記載の方法。
  3. ステップd)の前に、
    i)前記移動ノードで格納された候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントに送信するステップが実行される請求項1又は2に記載の方法。
  4. ステップd)の前に、
    j)前記通信相手ノードで格納された候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスを、移動ノードのホーム・エージェント及び通信相手ノードのホーム・エージェントに送信するステップが実行される請求項1又は2に記載の方法。
  5. ステップi)が、
    前記移動ノードによって、最適化リバース・トンネリング開始要求を、そのホーム・エージェントに送信するステップ(1912)と、
    前記移動ノードのホーム・エージェントによって、前記最適化リバース・トンネリング開始要求を受信し、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを格納するステップ(1920)と、
    前記移動ノードのホーム・エージェントによって、通信相手ノードのホーム・アドレスに関するバインディングを管理するホーム・エージェントを見つけるステップ(1924,1926,1928)と、
    前記移動ノードのホーム・エージェントによって、前記見つけられた通信相手ノードのホーム・エージェントに最適化リバース・トンネリング要求を送信するステップ(1930)とを、
    含む請求項3に記載の方法。
  6. ステップj)が、
    前記通信相手ノードによって、最適化リバース・トンネリング開始応答を、そのホーム・エージェントに送信するステップ(1912)と、
    前記通信相手ノードのホーム・エージェントによって、前記最適化リバース・トンネリング開始応答を受信し、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを格納するステップ(1920)と、
    前記通信相手ノードのホーム・エージェントによって、最適化リバース・トンネリング応答を前記移動ノードのホーム・エージェントに送信するステップ(1930)とを、
    含む請求項4に記載の方法。
  7. ステップi)が、
    前記移動ノードによって、候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスをそのホーム・エージェントに送信するステップ(1912)と、
    前記移動ノードのホーム・エージェントによって、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを受信及び格納するステップ(1920)と、
    前記移動ノードによって、前記通信相手ノードのホーム・アドレスに関するバインディングを管理するホーム・エージェントを見つけるステップ(1924,1926,1928)と、
    前記移動ノードによって、前記見つけられた通信相手ノードのホーム・エージェントに最適化リバース・トンネリング要求を送信するステップ(1930)とを、
    含む請求項3に記載の方法。
  8. ステップj)が、
    前記通信相手ノードによって、候補となるプロキシ・ホーム・エージェントのアドレスをそのホーム・エージェントに送信するステップ(1912)と、
    前記通信相手ノードのホーム・エージェントによって、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを受信(1920)及び格納するステップと、
    前記通信相手ノードによって、移動ノードのホーム・アドレスに関するバインディングを管理するホーム・エージェントを見つけるステップ(1924,1926,1928)と、
    前記通信相手ノードによって、最適化リバース・トンネリング応答を前記移動ノードのホーム・エージェントに送信するステップ(1930)とを、
    含む請求項4に記載の方法。
  9. 最適化トンネリング要求又は応答を送信する前記ステップに続いて、候補となるプロキシ・ホーム・エージェント・アドレスを前記それぞれのホーム・エージェントに提案する請求項5から8のいずれか1つに記載の方法。
  10. ステップf)が、最短パスを選択するために実行される請求項1から9のいずれか1つに記載の方法。
  11. ステップf)が、最小遅延のパスを選択するために実行される請求項1から9のいずれか1つに記載の方法。
  12. ステップd)の前に、
    前記移動ノードによって、前記通信相手ノードのホーム・アドレスのうちの1つを宛先アドレスとして選択するステップ(1908)をさらに含む、請求項1から11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 前記移動ノードのホーム・エージェントによって、信頼できないプロキシ・ホーム・エージェントを拒否するステップをさらに含む、請求項1から12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 前記通信相手ノードのホーム・エージェントによって、信頼できないプロキシ・ホーム・エージェントを拒否するステップをさらに含む、請求項1から13のいずれか1つに記載の方法。
  15. マルチホームの移動ノードと通信相手ノードとの間でのパケット交換データ伝送のための移動通信システムの移動ノードであって、
    前記通信相手ノードとの通信に使用されるそのホーム・アドレスのうちの1つを選択するように適合された選択手段と、
    対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、前記選択されたホーム・アドレスに対して責務を負う移動ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録するように適合された格納手段と、
    を備える移動ノード。
  16. マルチホームの移動ノードと通信相手ノードとの間でのパケット交換データ伝送のための移動通信システムの通信相手ノードのホーム・エージェントであって、
    要求を前記通信相手ノードに送信するように適合された伝送手段と、
    プロキシ候補となるホーム・エージェント・アドレスを受信するように適合された受信手段と、
    プロキシ候補となるホーム・エージェント・アドレスを格納するように適合された格納手段と、
    プロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択するように適合された選択手段と、
    トンネルの2つのエンド・ポイントが、前記選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び前記通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つであるように、前記トンネルを切り替えるために前記通信相手ノードをトリガするように適合されたトリガ手段とを、
    備える通信相手ノードのホーム・エージェント。
  17. マルチホームの移動ノードと通信相手ノードとの間でのパケット交換データ伝送のための移動通信システムの通信相手ノードであって、
    対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、前記通信相手ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録するように適合された格納手段を備える通信相手ノード。
  18. マルチホームの移動ノードと通信相手ノードとの間でのパケット交換データ伝送のための移動通信システムの移動ノードのホーム・エージェントであって、
    プロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択するように適合された選択手段と、
    トンネルの2つのエンド・ポイントが、前記選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び前記通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つであるように、前記トンネルを切り替えるために、前記移動ノードをトリガするように適合されたトリガ手段とを、
    備える移動ノードのホーム・エージェント。
  19. マルチホームの移動ノードと通信相手ノードとの間でのパケット交換データ伝送のための移動通信システムであって、前記移動通信システムが、
    請求項15に記載の移動ノードと、請求項17に記載の通信相手ノードと、請求項16に記載の通信相手ノードのホーム・エージェントと、請求項18に記載の移動ノードのホーム・エージェントとを備える移動通信システム。
  20. 請求項2から14に記載の方法を実行するように適合される請求項19に記載の移動通信システム。
  21. 移動ノードのプロセッサによって実行された場合、
    前記通信相手ノードとの通信に使用されるそのホーム・アドレスのうちの1つを選択するステップと、
    対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、前記選択されたホーム・アドレスに対して責務を負う移動ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録するステップとにより、
    マルチホーム端末のための最適化リバース・トンネリングを前記移動ノードに行わせる命令を格納するコンピュータ読み取り可能媒体。
  22. 通信相手ノードのホーム・エージェントのプロセッサによって実行された場合、
    前記通信相手ノードに要求を送信するステップと、
    プロキシ候補となるホーム・エージェント・アドレスを受信するステップと、
    プロキシ候補となるホーム・エージェント・アドレスを格納するステップと、
    前記プロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択するステップと、
    トンネルの2つのエンド・ポイントが、前記選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び前記通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つであるように、前記トンネルを切り替えるために前記通信相手ノードをトリガするステップとにより、
    マルチホーム端末のための最適化リバース・トンネリングを前記通信相手ノードのホーム・エージェントに行わせる命令を格納するコンピュータ読み取り可能媒体。
  23. 通信相手ノードのプロセッサによって実行された場合、
    対象とするネットワーク・インターフェースに割り当てられた複数のアドレスのうちの少なくとも1つを、前記通信相手ノードのホーム・エージェントに、気付アドレスとして登録するステップにより、マルチホーム端末のための最適化リバース・トンネリングを前記通信相手ノードに行わせる命令を格納するコンピュータ読み取り可能媒体。
  24. 移動ノードのホーム・エージェントのプロセッサによって実行された場合、
    プロキシ・ホーム・エージェント・アドレスのうちの少なくとも1つ、移動ノードの気付アドレスのうちの1つ、及び通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つを選択するステップと、
    トンネルの2つのエンド・ポイントが、前記選択されたプロキシ・ホーム・エージェント・アドレス及び前記通信相手ノードの気付アドレスのうちの1つであるように、前記トンネルを切り替えるために前記移動ノードをトリガするステップとにより、
    マルチホーム端末のための最適化リバース・トンネリングを前記移動ノードのホーム・エージェントに行わせる命令を格納するコンピュータ読み取り可能媒体。
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