JP4397397B2 - ハンドオーバ方法、移動端末、ホームエージェント、アクセスルータ、およびモバイルルータ - Google Patents
ハンドオーバ方法、移動端末、ホームエージェント、アクセスルータ、およびモバイルルータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4397397B2 JP4397397B2 JP2006519152A JP2006519152A JP4397397B2 JP 4397397 B2 JP4397397 B2 JP 4397397B2 JP 2006519152 A JP2006519152 A JP 2006519152A JP 2006519152 A JP2006519152 A JP 2006519152A JP 4397397 B2 JP4397397 B2 JP 4397397B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- access router
- address
- care
- router
- mobile terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 82
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 49
- 238000012546 transfer Methods 0.000 claims description 14
- 230000007704 transition Effects 0.000 claims description 4
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 203
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 79
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 45
- 230000006870 function Effects 0.000 description 14
- 230000008569 process Effects 0.000 description 12
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 10
- 230000004044 response Effects 0.000 description 5
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 4
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 3
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 239000002775 capsule Substances 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 238000012827 research and development Methods 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W8/00—Network data management
- H04W8/02—Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
- H04W8/06—Registration at serving network Location Register, VLR or user mobility server
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W36/00—Hand-off or reselection arrangements
- H04W36/0005—Control or signalling for completing the hand-off
- H04W36/0011—Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection
- H04W36/0019—Control or signalling for completing the hand-off for data sessions of end-to-end connection adapted for mobile IP [MIP]
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W48/00—Access restriction; Network selection; Access point selection
- H04W48/08—Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery
- H04W48/10—Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery using broadcasted information
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W80/00—Wireless network protocols or protocol adaptations to wireless operation
- H04W80/04—Network layer protocols, e.g. mobile IP [Internet Protocol]
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Databases & Information Systems (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Description
非特許文献1(第1の従来技術)には、モバイルIPによる手順を前提としたハンドオーバに伴うパケットのロスを低減するハンドオーバ方法の技術が開示されている。具体的には、移動端末が、次に接続する移動先アクセスルータを探索し、現在移動端末が収容されているアクセスルータを経由して、検索した移動先アクセスルータに制御メッセージを送信する。これにより、ハンドオーバ前にホームエージェントに送られたパケットは移動先アクセスルータにフォワーディングされ、ハンドオーバ後に移動端末は、フォワーディングされたパケットを受信するとともに、ホームエージェントに位置登録を行う。
また、非特許文献2(第2の従来技術)には、パケットを複製して移動先と現在のロケーションに同報送信することによって、ハンドオーバ時のパケットロスを抑制するハンドオーバ方法の技術が開示されている。
[非特許文献1]
Rajeev Koodli,Fast Handovers for Mobile IPv6〈draft−ietf−mobileip−fast−mipv6−08.txt〉
[非特許文献2]
竹内他、TAO委託研究報告「走行支援システム実現のためのスマートゲートウェイ技術の研究開発」
上記第1の従来技術では、移動先のアクセスルータを特定することができれば、現在の接続先アクセスルータから移動先のアクセスルータへのパケットフォワーディングを起動してハンドオーバ中のパケットロスを抑制ができる。しかしながら、上記第1の従来技術では、移動先のアクセスルータの特定する手段が規定されていないため、実際にはフォワーディングの設定ができないという問題点があった。
また、上記第2の従来技術では、現在の接続先アクセスルータと移動先のアクセスルータの双方にパケットを複製送信することにより、ハンドオーバ直後からパケットを受信でき、一方で並行して位置登録を行うことができる。しかしながら、上記第2の従来技術では、ハンドオーバ後に位置登録を行うために、移動端末はハンドオーバ後に接続するアクセスルータのアドレスを取得しなければならないため、制御手順のオーバヘッドが発生するという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、移動先のアクセスルータを特定する情報を移動端末に提供するとともに、ハンドオーバ後に位置登録を行うための制御手順のオーバヘッドを削減するハンドオーバ方法を得ることを第1の目的とする。
第2の目的は、ハンドオーバ時のパケットロスを抑制することができるハンドオーバ方法を得ることである。
第3の目的は、オペレータを介在することなく移動先のアクセスルータを特定する情報を取得することができる移動端末、ホームエージェント、アクセスルータおよびモバイルルータを得ることである。
この発明によれば、アクセスルータが、移動端末が次に接続する移動先のアクセスルータの情報を含めたルータ広告を送信し、移動端末が、現在接続しているアクセスルータのルータ広告に基づいてハンドオーバ前に次に接続する移動先のアクセスルータの気付けアドレスを生成してホームエージェントに事前に登録し、ホームエージェントが、移動端末が現在接続しているアクセスルータとハンドオーバするアクセスルータとに移動端末宛てのパケットを転送する同報送信を開始する。
実施の形態1.
第1図〜第2図を用いてこの発明の実施の形態1を説明する。第1図は、この発明にかかる実施の形態1のハンドオーバ方法が適用される通信システムの構成を示す図である。第1図に示した通信システムは、複数(この場合は3台)のアクセスルータ2(2a,2b,2c)と、ホームエージェントと、移動端末3とを備えている。なお、この通信システムにおいて移動端末3の移動方向は予め定められており、移動端末3が現在接続しているアクセスルータ2からハンドオーバするアクセスルータ2は予測可能となっている。
ホームエージェント1は、移動端末3からの位置登録メッセージを受信し、移動端末3固有のアドレス(ホームアドレス)と移動先での仮アドレス(気付けアドレス)の対応を管理する。また、ホームエージェント1は、ホームアドレスと気付けアドレスの対応に基づいて移動端末3宛てのパケットを気付けアドレス宛てにカプセル化(移動端末3宛てのパケットにIPヘッダを付加して、宛先アドレスを気付けアドレスとする)して、移動端末3宛てのパケットを転送する。
アクセスルータ2は、自装置が移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA(A1,A2,A3)、移動端末3の次の移動先のアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスA、および移動先のアクセスルータ2のアドレスを含むルータ広告を送信する。なお、アクセスルータ2には、次の移動先のアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスA、および次の移動先のアクセスルータ2のアドレスが予め設定されているものとする。
移動端末3は、アクセスルータ2が送信するルータ広告に含まれるネットワークプレフィックスAと自装置の識別子(たとえばレイヤ2のMACアドレス)とに基づいて気付けアドレスを生成して、生成した気付けアドレスと移動端末3の固有IPアドレスであるホームアドレスとを位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する。
次に、第2図のシーケンス図を参照して、この実施の形態1の通信システムの位置登録処理の動作を説明する。なお、ここでは移動端末3は、アクセスルータ2a,2b,2cの順にハンドオーバを行う方向に移動しているものとし、移動端末3が、アクセスルータ2aからアクセスルータ2bにハンドオーバする場合を例に挙げて説明する。
アクセスルータ2は、IPv4による通信の場合にはRFC769によって規定されているルータ広告、またはIPv6による通信の場合にはRFC2463によって規定されているルータ広告に、自装置が移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA,移動先のアクセスルータ2が移動端末3に割当てるネットワークプレプレフィックスA、および移動先のアクセスルータ2のアドレスを付加したルータ広告を周期的にブロードキャスト送信する。
この場合は、移動端末3は、アクセスルータ2a,2b,2cの順に移動していくので、アクセスルータ2aのルータ広告には、アクセスルータ2aが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA1(第2図においては、PrefixA1)、アクセスルータ2bが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA2(第2図においてはPrefixA2)、およびアクセスルータ2bのIPアドレスAR2(第2図においては、AddressAR2)が含まれている。アクセスルータ2bのルータ広告には、アクセスルータ2bが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA2、アクセスルータ2cが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA3、およびアクセスルータ2cのIPアドレスAR3が含まれている。アクセスルータ2cには次の移動先のアクセスルータが存在しないので、アクセスルータ2cのルータ広告には、アクセスルータ2bが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA2のみが含まれている。
移動端末3は、無線レイヤレベル、または物理レイヤレベルで自装置が移動(ハンドオーバ)したことを検出する(ステップ3001)。具体的には、たとえば、無線LANであれば、接続先のアクセスポイントが変更になったことによってハンドオーバを検出する。
移動端末3は、接続先がアクセスポイント2aに変更になったことを検出したときに、既に移動前のアクセスポイント(図示せず)のルータ広告によってアクセスポイント2aのネットワークプレフィックスA1およびアクセスポイント2aのアドレスAR1を取得している場合には、ネットワークプレフィックスA1、および自装置のMACアドレスから気付けアドレスCoA1を生成する(ステップS002)。移動端末3は、位置登録メッセージによって生成した気付けアドレスCoA1およびホームアドレスHoAをホームエージェント1に登録する(ステップS003)。
移動後のアクセスルータ2aのネットワークプレフィックスA1、およびアクセスルータ2aのアドレスAR1を取得していない場合には、移動端末3は、ルータ広告を受信した後に(ステップS004)、受信したルータ広告に含まれるネットワークプレフィックスA1、およびアクセスルータのアドレスAR1を取得して、気付けアドレスCoA1を生成する。移動端末3は、生成した気付けアドレスCoA1とホームアドレスHoAを位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する(ステップS005)。
移動端末3は、アクセスルータ2aのルータ広告に含まれる移動先(この場合は、アクセスルータ2b)で割当てられるネットワークプレフィックスA2、およびアクセスルータ2bのIPアドレスAR2を取得する。移動端末3は、ネットワークプレフィックスA2および自装置のMACアドレスから気付けアドレスCoA2を生成する(ステップS006)。
移動端末3は、現在接続しているアクセスルータ2aを介して、生成した気付けアドレスCoA2およびホームアドレスHoAを事前位置登録によってホームエージェント1に登録する(ステップS007)。事前位置登録とは、移動端末3が次の移動先の気付けアドレスおよびホームアドレスを移動前にホームエージェント1に通知するメッセージである。ホームエージェント1は、移動端末3の本来の位置は、位置登録メッセージで通知された気付けアドレス(この場合は、気付けアドレスCoA1)と認識する。
事前位置登録によって移動端末3の次の移動先の気付けアドレスCoA2およびホームアドレスHoAが登録されると、ホームエージェント1は、移動端末3宛てのパケットをカプセル化して、気付けアドレスCoA1,CoA2に同報送信を開始する(ステップS008)。
移動端末3がさらに移動して、無線レイヤレベル、または物理レイヤレベルで移動を検出すると(ステップS009)、移動端末3は、既にアクセスルータ2aのルータ広告にてアクセスルータ2bのIPアドレスAR2を取得済みである。移動端末3は、アクセスルータ2bのレイヤ2のアドレスを取得するアドレス解決手順(ARP手順)を起動して、メッセージ転送のためにアクセスルータ2bからアクセスルータ2bのMACアドレスを取得する(ステップS010)。
移動端末3は、アクセスルータ2aのルータ広告から取得したネットワークプレフィックスA2と自装置のMACアドレスに基づいて生成した気付けアドレスCoA2およびホームアドレスHoAを位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する(ステップS011)。
気付けアドレスCoA2およびホームアドレスHoAの位置登録メッセージを受信すると、ホームエージェント1は、移動端末3宛てのパケット送信時に、気付けアドレスCoA1宛てのパケットの送信を停止し、気付けアドレスCoA2宛てのパケットのみを送信する(ステップS012)。すなわち、気付けアドレスCoA1および気付けアドレスCoA2宛ての同報送信を停止する。
このようにこの実施の形態1では、アクセスルータ2が、ルータ広告内に移動端末3が次に接続する移動先のアクセスルータ2のネットワークプレフィックスAおよびアドレスARを含めて送信し、移動端末3はハンドオーバ前に次に接続するアクセスルータの気付けアドレスCoAを生成してホームエージェント1に事前に登録し、ホームエージェント1は、移動端末3が現在接続しているアクセスルータとハンドオーバするアクセスルータとに移動端末3宛てのパケットを転送する同報送信を開始する。これにより、ハンドオーバ後に位置登録を行うための制御手順のオーバヘッドを削減するとともに、ハンドオーバ時のパケットロスを抑制することができる。
また、アクセスルータ2が、ルータ広告内に移動端末3が次に接続する移動先のアクセスルータ2のネットワークプレフィックスAおよびアドレスARを含めるようにしているので、移動端末3は、ハンドオーバの位置登録メッセージのために、ハンドオーバ後のアクセスルータ2からのルータ広告を待つことなく、ハンドオーバ後のアクセスルータ2のレイヤ2のアドレスを取得するアドレス解決手順を行うことができる。
なお、この実施の形態1では、アクセスルータ2のルータ広告にネットワークプレフィックスAを含むようにしたが、ネットワークプレフィックスAの代わりに気付けアドレスCoAを含むようにしてもよい。この場合、移動端末3は気付けアドレスCoAを生成せずに、通知された気付けアドレスCoAを用いて位置登録、あるいは事前位置登録を行えばよい。
また、移動端末3は、アクセスルータ2bのレイヤ2のアドレスを取得する際、アドレス解決手順(ARP手順)を起動する代わりに、アクセスルータ2aからのルータ広告に、アクセスルータ2bのMACアドレスを含め、ルータ広告からMACアドレスを取得するようにしてもよい。この場合、第2図に示したシーケンス図のステップS004のルータ広告にアクセスルータ2bのMACアドレスを含めるようにすればよい。
実施の形態2.
第3図および第4図を用いてこの発明の実施の形態2を説明する。実施の形態1では、アクセスルータ2に、移動端末3が次に移動する移動先のアクセスルータ2が移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスAおよび移動先のアクセスルータ2のアドレスARが予め設定されているものとした。この実施の形態2では、アクセスルータ2は、移動端末3が次に移動する移動先のアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスAのみを予め設定しておき、隣接するアクセスルータ2間の通信によって移動先のアクセスルータ2のアドレスを取得するものである。
第3図は、この発明にかかる実施の形態2のハンドオーバ方法が適用される通信システムの構成を示す図である。この実施の形態2の通信システムは、アクセスルータ2がそれぞれ隣接するアクセスルータ2と通信可能になっており、その他の構成は、第1図に示した実施の形態1の通信システムと同じ構成となっている。第1図に示した通信システムと同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
なお、この実施の形態2のアクセスルータ2は、実施の形態1のアクセスルータ2の機能に加えて、エニーキャストアドレスを用いて隣接するアクセスルータ2からアクセスルータ2のアドレスを取得する機能を備えている。
次に、第4図のシーケンス図を参照して、この実施の形態2の通信システムの動作を説明する。なお、位置登録処理については、実施の形態1と同じ動作となるので、ここではその説明を省略し、アクセスルータ2aが移動先のアクセスルータ2bのアドレスを取得する場合を例に挙げて、アドレス取得処理の動作のみを説明する。
移動端末3は、アクセスルータ2aに接続して通信を行っており、アクセスルータ2bの方向に移動している。アクセスルータ2aは、移動端末3が次に移動するアクセスルータ2bが割当てるネットワークプレフィックスA2を宛先アドレスの一部に有するエニーキャストアドレスによってアドレス取得要求パケットをアクセスルータ2bに送信する(ステップS101)。なお、エニーキャストアドレスは、予めアクセスルータ2aに設定されているものとする。
アクセスルータ2bが属するサブネットに届いたアドレス取得要求パケットは、サブネット内のルータのうち、アクセスルータ2bのみが応答するように予め設定されている。アドレス取得要求パケットを受信すると、アクセスルータ2bは、移動端末3に対して開示しているIPアドレスを設定したアドレス取得応答パケットをアクセスルータ2aに送信する(ステップS102)。
アクセスルータ2aは、アクセスルータ2aが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA1、アクセスルータ2bが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA2、およびアドレス取得パケットによって取得したアクセスルータ2bのIPアドレスAR2を含むルータ広告をマルチキャスト送信する。
このようにこの実施の形態2では、アクセスルータ2には、次の移動先のアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスAのみを設定しておき、エニーキャストアドレスによって次の移動先のアクセスルータ2と通信を行い、移動先のアクセスルータ2が移動端末3に対して開示しているIPアドレスを取得するようにしているので、ネットワーク構成の変更や、装置障害による代替ルータの起動などによって移動先のアクセスルータ2のアドレスが変更された場合でも、オペレータを介在することなく隣接するアクセスルータ2のIPアドレスを取得してルータ広告を送信することができる。
なお、この実施の形態2では、アクセスルータ2には移動端末3の次の移動先のアクセスルータ2のネットワークプレフィックスのみが設定されているものとしたが、アクセスルータ2に移動経路に配置される全てのアクセスルータのネットワークプレフィックスのリストを設定しておき、設定されたリストから移動先のアクセスルータ2のネットワークプレフィックスを読み出すようにしてもよい。これにより、アクセスルータ毎に移動先のアクセスルータのネットワークプレフィックスを設定する必要が無くなり、ネットワーク機器の保守を簡易化することができる。
実施の形態3.
第5図および第6図を用いてこの発明の実施の形態3を説明する。実施の形態1では、次の移動先アクセスルータ2が移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA、およびアクセスルータ2のアドレスARをルータ広告に含めるようにした。この実施の形態3では、アクセスルータ2が、両隣のアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスA、およびアクセスルータのアドレスARをそれぞれ含めるようにして、移動端末3が次に移動する移動先のアクセスルータ2を決定するものである。
第5図は、この発明にかかる実施の形態3のハンドオーバ方法が適用される通信システムの構成を示す図である。この実施の形態3の通信システムは、第1図に示した通信システムの移動端末3の代わりに移動端末3aを備えている。第1図に示した通信システムと同じ構成機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
移動端末3aは、自装置が接続するアクセスルータ2の気付けアドレスを時系列順、すなわち移動経路順に登録した気付けアドレスリスト(請求の範囲でいうところのアクセスルータ識別リスト)を記憶する機能を備えている。ここでは、移動端末3aは、アクセスルータ2a、2b、2cの順に移動するので、第6図に示すように、気付けアドレスCoA0,CoA1,CoA2,・・・,の順に登録された気付けアドレスリストを記憶している。
アクセスルータ2は、自装置が割当てるネットワークプレフィックスA、自装置の両側に隣接するアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスA、および自装置の両側に隣接するアクセスルータ2のアドレスARを含んだルータ広告をブロードキャスト送信する。すなわち、アクセスルータ2は、移動端末3が移動する方向に依存することなく、自装置の両側に隣接するアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスAおよび隣接するアクセスルータ2のアドレスARをルータ広告に含めて、ブロードキャスト送信する。
また、アクセスルータ2は、両側に隣接するアクセスルータ2が存在しない場合、すなわち隣接するアクセスルータ2が1つしか存在しない場合には、1つの隣接するアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスAおよびアドレスARを含み、ルータ広告内の存在しないアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスおよびアドレスの領域には、「NULL」を設定する。
ここでは、アクセスルータ2aは、図示していないアクセスルータとアクセスルータ2bとに隣接しており、アクセスルータ2aのルータ広告には、自装置が割当てるネットワークプレフィックスA1、アクセスルータが割当てるネットワークプレフィックスA0、アクセスルータのアドレスAR0、アクセスルータ2bが割当てるネットワークプレフィックスA2、およびアクセスルータ2bのアドレスAR2とが含まれる。
アクセスルータ2aとアクセスルータ2cとに隣接しているアクセスルータ2bが送信するルータ広告には、自装置が割当てるネットワークプレフィックスA2、アクセスルータ2aが割当てるネットワークプレフィックスA1、アクセスルータ2aのアドレスAR1、アクセスルータ2cが割当てるネットワークプレフィックスA3、およびアクセスルータ2cのアドレスAR3とが含まれる。
アクセスルータ2cは、アクセスルータ2bとのみ隣接しているので、アクセスルータ2cのルータ広告には、自装置が割当てるネットワークプレフィックスA3、アクセスルータ2bが割当てるネットワークプレフィックスA2、アクセスルータ2bのアドレスAR2とが設定されるとともに、ルータ広告の存在しないアクセスルータに対応するネットワークプレフィックスの領域およびアクセスルータのアドレス領域には「NULL」が設定される。
次に、この発明にかかる実施の形態3の通信システムの動作を説明する。アクセスルータ2は、ルータ広告をマルチキャスト送信する。
移動端末3aは、記憶している気付けアドレスリストとアクセスルータ2からのルータ広告とに基づいて移動方向を決定する。具体的には、アクセスルータ2bからのルータ広告には、現在接続しているアクセスルータ2bに割当てられたネットワークプレフィックスA2、隣接するアクセスルータ2a,2cによって割当てられるネットワークプレフィックスA1,A3が含まれている。移動端末3aは、ネットワークプレフィックスA1〜A3と自装置のMACアドレスとから気付けアドレスCoA1〜CoA3を生成する。移動端末3aは生成した気付けアドレスCoA1〜CoA3と気付けアドレススリストとに基づいて移動方向を決定する。この場合、気付けアドレススリストは、気付けアドレスCoA0,CoA1,CoA2,・・・,NULLと遷移しているので、アクセスルータ2aからアクセスルータ2cの方向に移動していると判断する。
移動端末3aは、次に移動するアクセスルータ2cのネットワークプレフィックスA3と自装置のMACアドレスとに基づいて気付けアドレスCoA3を生成して、実施の形態1で説明した位置登録処理の事前位置登録を行う。
移動端末3aは、アクセスルータ2cに接続して、ルータ広告を受信する。アクセスルータ2cのルータ広告には、隣接するアクセスルータがアクセスルータ2b以外に存在しないことを示す「NULL」が含まれている。移動端末3aは、ルータ広告の「NULL」を検出すると、進行方向が逆になること、すなわちアクセスルータ2c,2b,2aの順に移動すると判断する。また、移動端末3aが電源投入後に最初にアクセスルータ2cからルータ広告を受信した場合も、アクセスルータ2c,2b,2aの順に移動すると判断する。
移動端末3aは、次に移動するアクセスルータ2bのネットワークプレフィックスA2と自装置のMACアドレスとに基づいて気付けアドレスを生成して、実施の形態1で説明した位置登録処理の事前位置登録を行う。
このようにこの実施の形態3では、移動端末3が移動するアクセスルータの気付けアドレスを時系列に登録した気付けアドレスリストを記憶して、記憶した気付けアドレスリストとルータ広告とに基づいて移動先のアクセスルータを決定するようにしているので、アクセスルータ2はルータ広告に自装置に隣接するアクセスルータのネットワークプレフィックスおよびアドレスを含めばよく、移動端末の移動方向ごとにルータ広告の内容を変更する必要が無くなり、ネットワーク機器の保守を簡易化することができる。
実施の形態4.
第7図を用いてこの発明の実施の形態4を説明する。実施の形態1〜3では、次の移動先アクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスAおよび次の移動先アクセスルータのアドレスAR、または次の移動先アクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスAがアクセスルータ2に予め設定されているものとした。この実施の形態4は、ホームエージェントが、位置登録学習モードによって移動端末3を移動させて移動端末3の移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストを生成し、生成したネットワークプレフィックスリストをアクセスルータに配信するものである。
第7図は、この発明にかかる実施の形態4のハンドオーバ方法が適用される通信システムの構成を示す図である。この実施の形態4の通信システムは、第1図に示した通信システムのホームエージェント1の代わりにホームエージェント1aを備えている。第1図に示した通信システムと同じ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
ホームエージェント1aは、位置登録学習モード時には、移動端末3から位置登録メッセージによって登録される気付けアドレスおよびホームアドレスの気付けアドレス、または気付けアドレスに含まれるネットワークプレフィックスを順次記憶して、移動方向に対応するアクセスルータ識別リストを生成する。また、ホームエージェント1aは、通常動作モード時には、第1図に示したホームエージェント1が有する機能、すなわち移動端末3のホームアドレスと気付けアドレスとの対応を管理して、ホームアドレスと気付けアドレスとの対応に基づいて移動端末3宛てのパケットをカプセル化して、カプセル化したパケットを送信する。
なお、この実施の形態4では、ネットワークプレフィックスを順次記憶したアクセスルータ識別リスト(以下、ネットワークプレフィックスリストとする)を例に挙げて説明する。
次に、この発明にかかる実施の形態4の通信システムの動作を説明する。まず、ホームエージェント1aに位置登録学習モードを設定して、移動端末3を移動方向X1の方向に移動させる。このとき、アクセスルータ2は、自装置のネットワークプレフィックスAのみを含んだルータ広告をマルチキャスト送信している。
移動端末3は、アクセスルータ2aからのルータ広告を受信すると、アクセスルータ2aのネットワークプレフィックスA1と自装置のMACアドレスとに基づいて気付けアドレスCoA1を生成して、生成した気付けアドレスCoA1とホームアドレスHoAとを位置登録メッセージによってホームエージェント1aに登録する。なお、気付けアドレスCoA1にはネットワークプレフィックスA1が含まれている。
ホームエージェント1aは、位置登録メッセージによって通知された気付けアドレスCoA1内のネットワークプレフィックスA1を記憶する。
移動端末3は、自装置が移動したことによってアクセスルータ2bのルータ広告を受信すると、アクセスルータ2bのネットワークプレフィックスA2と自装置のMACアドレスとに基づいて気付けアドレスCoA2を生成して、生成した気付けアドレスCoA2とホームアドレスHoAとを位置登録メッセージによってホームエージェント1aに登録する。なお、気付けアドレスCoA2にはネットワークプレフィックスA2が含まれている。
ホームエージェント1aは、位置登録メッセージによって通知された気付けアドレスCoA2内のネットワークプレフィックスA2を記憶する。
移動端末3は、自装置が移動したことによってアクセスルータ2cのルータ広告を受信すると、アクセスルータ2cのネットワークプレフィックスA3と自装置のMACアドレスとに基づいて気付けアドレスCoA3を生成して、生成した気付けアドレスCoA3とホームアドレスHoAとを位置登録メッセージによってホームエージェント1aに登録する。なお、気付けアドレスCoA3にはネットワークプレフィックスA3が含まれている。
ホームエージェント1aは、位置登録メッセージによって通知された気付けアドレスCoA3内のネットワークプレフィックスA3を記憶する。
移動端末3は、移動方向X1の最後のアクセスルータ2cの位置登録メッセージをホームエージェント1aに送信した後、移動方向X1に対する移動が終了したことをホームエージェント1aに通知する。
ホームエージェント1aは、移動端末3から移動が終了した通知を受けると、第8図に示すような移動方向X1のネットワークプレフィックスリストを生成して、生成したリストを記憶する。
移動端末3を移動方向X2の方向に移動させると、移動端末3は、アクセスルータ2c,2b,2aの順にホームエージェント1aに位置登録メッセージを送信する。これにより、ホームエージェント1aは、アクセスルータ2c,2b、2aのネットワークプレフィックスA3,A2,A1を順次取得して、第9図に示すような移動方向X2のネットワークプレフィックスリストを生成して、生成したリストを記憶する。
通常動作モードが設定されると、ホームエージェント1aは、位置登録学習モード時に記憶した移動方向X1,X2のネットワークプレフィックスリストを、アクセスルータ2に配信する。
移動方向X1,X2のネットワークプレフィックスリストを受信すると、アクセスルータ2は、受信したリストを記憶する。そして、この記憶したリストに基づいて、実施の形態1で説明した自装置が移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA、移動端末3の次の移動先のアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスA、および移動先のアクセスルータ2のアドレスARを含むルータ広告、または、実施の形態3で説明した自装置が割当てるネットワークプレフィックスA、自装置の両側に隣接するアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスA、自装置の両側に隣接するアクセスルータ2のアドレスARを含んだルータ広告をブロードキャスト送信する。
移動端末3は、ルータ広告またはルータ広告から取得した次に移動するアクセスルータ2のネットワークプレフィックスAと自装置のMACアドレスとに基づいて気付けアドレスを生成して、実施の形態1で説明した位置登録処理の事前位置登録を行う。
このようにこの実施の形態4では、ホームエージェント1aが、位置登録学習モード時に移動端末3の移動によって順次登録される位置登録メッセージ内の気付けアドレスに含まれるネットワークプレフィックスを登録順に記憶して、移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストを生成し、生成したリストをアクセスルータに配信するようにしているので、アクセスルータに隣接するアクセスルータのネットワークプレフィックスを個別に設定する必要がなくなり、オペレータの保守を簡易化することができる。
実施の形態5.
第10図および第11図を用いてこの発明の実施の形態5を説明する。実施の形態1および実施の形態3では、移動端末3からの位置登録、および事前位置登録の2つの登録メッセージをホームエージェント1が受信して、現在の気付けアドレスと移動先の気付けアドレスとに移動端末3宛てのパケットを同報送信した。この実施の形態5は、実施の形態4の位置登録学習モードを利用して、事前位置登録を行うことなく位置登録メッセージによる位置登録時から同報送信を行うものである。
第10図は、この発明にかかる実施の形態4のハンドオーバ方法が適用される通信システムの構成を示す図である。この実施の形態5の通信システムは、第7図に示した実施の形態4の通信システムのホームエージェント1aの代わりにホームエージェント1bを備えている。第7図に示した通信システムと同じ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
ホームエージェント1bは、位置登録学習モードによって移動端末3の移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストを生成して記憶する。ホームエージェント1bは、通常動作モードによって移動端末3から送信される位置登録メッセージと記憶したネットワークプレフィックスリストとに基づいて、移動端末3が次に移動するアクセスルータ2の気付けアドレスを生成する。
次に、第11図のシーケンスを参照して、この実施の形態5の通信システムの位置登録処理の動作を説明する。なお、ここでは実施の形態4で説明したように、位置登録学習モードによってホームエージェント1bは、移動方向X1,X2のネットワークプレフィックスリスト(第8図および第9図参照)を生成して、記憶しているものとする。
アクセスルータ2は、自装置が移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスAを含むルータ広告をマルチキャスト送信する(ステップS201)。
移動端末3は、移動方向X1の方向に移動しており、アクセスルータ2aからのルータ広告を受信して、ルータ広告に含まれるアクセスルータ2aのネットワークプレフィックスA1および自装置のMACアドレスから端末識別子(インターフェース識別子)とネットワークプレフィックスA1とを含む気付けアドレスCoA1を生成する(ステップS202)。
移動端末3は、生成した気付けアドレスCoA1とホームアドレスHoAと自装置の進行方向を示す進行方向フラグ(この場合は、移動方向X1を示す)を位置登録メッセージによってホームエージェント1bに登録する(ステップS203)。
ホームエージェント1bは、移動端末3が移動を開始して最初に送信した位置登録メッセージ内に含まれる気付けアドレスCoA1内の端末識別子を抽出する(ステップS204)。
ホームエージェント1bは、位置登録メッセージに含まれる進行方向フラグによって、移動端末3が移動方向X1の方向に移動していることを認識する。ホームエージェント1bは、移動方向X1を認識すると、記憶しているネットワークプレフィックスリストの中で、第8図に示した移動方向X1のネットワークプレフィックスリストを読み出す。ホームエージェント1bは、読み出したリストに、位置登録メッセージによって登録された気付けアドレスCoA1に含まれるネットワークプレフィックスA1の次に登録されているネットワークプレフィックスA2を検出する。そして、検出したネットワークプレフィックスA2と端末識別子とに基づいて移動先となるアクセスルータ2bの気付けアドレスCoA2を生成する(ステップS205)。
ホームエージェント1bは、移動端末3宛てのパケットを受信すると、受信したパケットをカプセル化して、気付けアドレスCoA1および気付けアドレスCoA2への同報送信を開始する(ステップS206)。
移動端末3が移動して、アクセスルータ2bに接続(ハンドオーバ)する。移動端末3は、無線レイヤレベル、または物理レイヤレベルでハンドオーバを検出する(ステップS207)。移動端末3は、アクセスルータ2bからのルータ広告を受信して、ルータ広告に含まれるアクセスルータ2bのネットワークプレフィックスA2および自装置のMACアドレスに基づいて、端末識別子とネットワークプレフィックスA2とを含んだ気付けアドレスCoA2を生成する。
移動端末3は、生成した気付けアドレスCoA2とホームアドレスとを位置登録メッセージによってホームエージェント1bに登録する(ステップS208)。移動端末3は、アクセスルータ2aと接続した際の位置登録メッセージによって動方向X1を示す移動方向フラグをホームエージェント1bに通知しているので、同一方向への移動の場合には省略しているが、位置登録メッセージに必ず移動方向フラグを含めるようにしてもかまわない。
ホームエージェント1bは、移動端末3から位置登録メッセージを受信すると、気付けアドレスCoA1宛てのパケットの送信を停止する。ホームエージェント1bは、位置登録メッセージに含まれる気付けアドレスCoA2内のネットワークプレフィックスA2によって、記憶しているネットワークプレフィックスリストから次の移動先のネットワークプレフィックスA3を検出する。そして、検出したネットワークプレフィックスA3と端末識別子とに基づいて次の移動先となるアクセスルータ2cの気付けアドレスCoA3を生成する。
ホームエージェント1bは、移動端末3宛てのパケットを受信すると、受信したパケットをカプセル化して、気付けアドレスCoA2および気付けアドレスCoA3への同報送信を開始する(ステップS209)。
このようにこの実施の形態5では、位置登録学習モードによって生成した移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストと、移動端末3からの位置登録メッセージに含まれる気付けアドレスCoA内のネットワークプレフィックスAとに基づいて、ホームエージェント1bが、移動端末3が次に移動するアクセスルータ2の気付けアドレスCoAを生成して、生成した気付けアドレスCoAを用いて同報通信を行うようにしているので、アクセスルータ2から送信するルータ広告に隣接するアクセスルータ2の情報を含む必要がなくなり、さらに、移動端末3はハンドオーバ後に位置登録メッセージのみを送信すればよくなり、位置登録処理のシーケンスを簡略化することができる。
実施の形態6.
第12図を用いてこの発明の実施の形態6を説明する。実施の形態4ではホームエージェント1aに位置登録学習モードの機能を備えるようにした。この実施の形態6は、移動端末3に位置登録学習モードの機能を備えて移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストを生成し、生成したリストをホームエージェント1に配信するものである。
第12図は、この発明にかかる実施の形態6のハンドオーバ方法が適用される通信システムの構成を示す図である。この実施の形態5の通信システムは、第1図に示した通信システムの移動端末3の代わりに移動端末3bを備えている。第1図に示した通信システムと同じ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
移動端末3bは、位置登録学習モード時には、アクセスルータ2から送信されるアクセスルータ2のネットワークプレフィックスAのみを含むルータ広告を受信すると、ネットワークプレフィックスAを順次記憶して移動方向X1,X2に対応するネットワークプレフィックスリスト(第8図および第9図参照)を生成し、生成したリストをプレフィックスリスト通知によってホームエージェント1に配信する機能を備えている。
次に、この発明の実施の形態6の通信システムの動作を説明する。まず、移動端末3bに位置登録学習モードを設定して、移動端末3bを移動方向X1に移動させる。
アクセスルータ2aのルータ広告を受信すると、移動端末3bは、ルータ広告内のネットワークプレフィックスA1を取得して、取得したネットワークプレフィックスA1を記憶する。
アクセスルータ2bのルータ広告を受信すると、移動端末3bは、ルータ広告内のネットワークプレフィックスA2を取得して、取得したネットワークプレフィックスA2を記憶する。
アクセスルータ2cのルータ広告を受信すると、移動端末3bは、ルータ広告内のネットワークプレフィックスA3を取得して、取得したネットワークプレフィックスA3を記憶する。
このように移動端末3bは、移動方向X1の方向に移動することで、アクセスルータ2a、2b,2cの順にネットワークプレフィックスA1,A2,A3を取得して第8図に示した移動方向X1に対応するネットワークプレフィックスリストを生成して、生成したリストを記憶する。
移動端末3bは、移動方向X2の方向に移動することで、移動方向X1とは逆にアクセスルータ2c,2b,2aの順にネットワークプレフィックスA3,A2,A1を取得して、第9図に示した移動方向X2に対応するネットワークプレフィックスリストを生成して、生成したリストを記憶する。
移動端末3bは、生成した移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストをプレフィックスリスト通知としてホームエージェント1に通知する。
ホームエージェント1は、通知された移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストをアクセスルータ2に配信する。
このようにこの実施の形態6では、移動端末3bが位置登録学習モードによって移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストを生成して、生成したリストをホームエージェント1に通知するようにしているので、ネットワーク側に位置登録学習モードの機能を備えることなく、ネットワークプレフィックのリストを生成することができ、ネットワーク側の機能を簡略化することができる。
なお、この実施の形態6では、移動端末3bがホームエージェント1を介してアクセスルータ2に移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストを配信するようにしたが、移動端末3bが、移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストを最寄のアクセスルータ2に通知し、通知された最寄のアクセスルータ2が、移動方向に対応するネットワークプレフィックスリストを他の全てのアクセスルータ2に転送する、あるいはホームエージェント1と他の全てのアクセスルータ2に転送するようにしてもよい。
また、この実施の形態6では、移動端末3bは、ネットワークプレフィックスを登録したネットワークプレフィックスリストを生成するようにしたが、気付けアドレスを登録したネットワークプレフィックスリストを生成するようにしてもよい。移動端末3bが気付けアドレスを登録したネットワークプレフィックスリストを生成すれば、前述した実施の形態3で移動端末3が記憶するネットワークプレフィックスリストをオペレータを介在して設定する必要が無くなり、オペレータの保守を簡易化することができる。
実施の形態7.
第13図および第14図を用いてこの発明の実施の形態7を説明する。実施の形態3では、アクセスルータ2のルータ広告に、両隣のアクセスルータ2が割当てるネットワークプレフィックスA、およびアクセスルータ2のアドレスARをそれぞれ含めるようにした。この実施の形態7では、移動端末3の移動方向に分岐があり、ある方向に複数のアクセスルータ2の候補がある場合について説明する。
第13図は、この発明にかかる実施の形態7のハンドオーバ方法が適用される通信システムの構成を示す図である。この実施の形態7の通信システムは、第1図に示した通信システムのアクセスルータ2cに隣接するアクセスルータとしてアクセスルータ2d,2eが追加されている。第1図に示した通信システムと同じ機能を備える構成部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
アクセスルータ2d,2eは、アクセスルータ2a〜2cと同じ機能を備えている。アクセスルータ2aは、アクセスルータ2aが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA1、アクセスルータ2bが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA2、およびアクセスルータ2bのIPアドレスAR2を含むルータ広告を、アクセスルータ2bは、アクセスルータ2bが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA2、アクセスルータ2cが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA3、およびアクセスルータ2cのIPアドレスAR3を含むルータ広告を、アクセスルータ2cは、アクセスルータ2cが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA3、アクセスルータ2dが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA4、アクセスルータ2dのIPアドレスAR4、アクセスルータ2eが移動端末3に割当てるネットワークプレフィックスA5、およびアクセスルータ2eのIPアドレスAR5を含むルータ広告をマルチキャスト送信している。
次に、第14図のシーケンス図を参照して、この実施の形態7の通信システムの動作を説明する。移動端末3は、実施の形態1で説明した位置登録処理を行って、アクセスルータ2a、2b、2cの順に移動して、現在アクセスルータ2cに接続している。
移動端末3は、リンクレベル(無線レイヤレベルまたは物理レイヤレベル)でハンドオーバを検出する(ステップS301)。移動端末3は、アクセスルータ2cのネットワークプレフィックスA3および自装置のMACアドレスに基づいて気付けアドレスCoA3を生成する。移動端末3は、生成した気付けアドレスCoA3およびホームアドレスHoAを位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する(ステップS302)。
移動端末3は、アクセスルータ2cのルータ広告を受信して(ステップS303)、ルータ広告内にアクセスルータ2d,2eのネットワークプレフィックスA4,A5およびIPアドレスAR4,AR5が存在することから、移動先のアクセスルータが2つあることを認識する。移動端末3は、ネットワークプレフィックスA4と自装置のMACアドレスとから気付けアドレスCoA4を生成し、ネットワークプレフィックスA5と自装置のMACアドレスとから気付けアドレスCoA5を生成する(ステップS304)。移動端末3は、気付けアドレスCoA4とホームアドレスHoAとの組と、気付けアドレスCoA5とホームアドレスHoAとの組を事前位置登録によってホームエージェントに登録する(ステップS305)。
ホームエージェント1は、事前位置登録を受信すると、移動端末3宛てのパケットを転送する際に、位置登録メッセージによって登録された気付けアドレスCoA3と、事前位置登録によって登録された気付けアドレスCoA4,CoA5とを用いてパケットをカプセル化して同報送信を開始する(ステップS306)。
ここで、移動端末3がアクセスルータ2dの配下に移動したとする。移動端末3は、リンクレベルでハンドオーバ(この場合は、アクセスルータ2cからアクセスルータ2dへのハンドオーバ)を検出すると(ステップS307)、アクセスルータ2dのネットワークプリフェックスA4と自装置のMACアドレスとに基づいて気付けアドレスCoA4を生成して、生成した気付けアドレスCoA4とホームアドレスHoAとを位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する(ステップS308)。
気付けアドレスCoA4およびホームアドレスHoAの位置登録メッセージを受信すると、ホームエージェント1は、移動端末3宛てのパケット送信時に、気付けアドレスCoA3および気付けアドレスCoA5宛てのパケットの送信を停止し、気付けアドレスCoA4宛てのパケットのみを送信する(ステップS309)。すなわち、気付けアドレスCoA3およびCoA5宛ての同報送信を停止する。
このようにこの実施の形態7では、移動端末3が、ルータ広告内に複数のアクセスルータのネットワークプレフィックスおよびアドレスが存在している場合には、全てのアクセスルータの気付けアドレスを生成して事前位置登録によってホームエージェント1に登録して同報送信を開始させる。ホームエージェント1は、同報送信を行っている時に移動端末3から位置登録メッセージを受信すると、位置登録メッセージによって通知された気付けアドレス以外の気付けアドレスによるパケットの送信を停止する。これにより、移動端末3の移動方向が分岐している場合でも、ハンドオーバによるパケットロスを低減することができる。
実施の形態8.
第15図〜第24図を用いてこの発明の実施の形態8を説明する。第15図は、この発明にかかる実施の形態8の通信システムの構成を示す図である。この実施の形態8の通信システムは、ホームエージェント1と、複数(この場合は2台)の階層化ホームエージェント8a,8bと、複数(この場合は6台)のアクセスルータ2(2a,2b,2c,2d,2e,2f)と、移動端末3とを備えている。
ホームエージェント1は、階層化ホームエージェント8a,8bを管理するとともに、位置登録学習モード時には、グローバルプレフィックスリストを生成する機能を備えている。
階層化ホームエージェント8aは、移動端末3がアクセスルータ2a〜2cに接続されている場合に、移動端末3からのローカルな位置登録メッセージを処理して移動端末3の位置を管理するとともに、移動端末3宛てのパケットを移動先のアクセスルータ2a〜2cに転送する。また、階層化ホームエージェント8aは、位置登録学習モード時には、自装置が管理するアクセスルータ2a〜2cのローカルプレフィックスリストを生成する。
階層化ホームエージェント8bは、移動端末3がアクセスルータ2d〜2fに接続されている場合に、移動端末3からのローカルな位置登録メッセージを処理して移動端末3の位置を管理するとともに、移動端末3宛てのパケットを移動先のアクセスルータ2d〜2fに転送する。また、階層化ホームエージェント8bは、位置登録学習モード時には、自装置が管理するアクセスルータ2d〜2fのローカルプレフィックスリストを生成する。
アクセスルータ2a〜2fは、位置登録学習モード時には自装置のネットワークプレフィックスA1〜A3,B1〜B3および自装置を管理する階層化ホームエージェント8a,8bのグローバルネットワークプレフィックスAA,BBを含むルータ広告をマルチキャスト送信し、階層化ホームエージェント8a,8bからの通知を受けると、受け取った通知に基づいた情報を含むルータ広告をマルチキャスト送信する。
次に、第16図〜第24図を参照して、移動端末3が、アクセスルータ2a,2b,2c,2d,2d,2fの順に移動する場合を例に挙げて、この発明にかかる実施の形態8の通信システムの動作を説明する。まず、第16図のシーケンス図を参照して、ホームエージェント1、および階層化ホームエージェント8a,8bがグローバルネットワークプレフィックスリストおよびローカルネットワークプレフィックスリストを生成する動作について説明する。
ホームエージェント1および階層化ホームエージェント8a,8bに、位置登録学習モードが設定される。アクセスルータ2a〜2fは、自装置が移動端末3に割当てるローカルネットワークプレフィックスA1〜A3,B1〜B3、および自装置を管理する階層化ホームエージェント8a,8bのグローバルネットワークプレフィックスAA,BBを含んだルータ広告をマルチキャスト送信する。
移動端末3は、アクセスルータ2aに接続するとアクセスルータ2aのルータ広告に含まれるアクセスルータ2aのローカルネットワークプレフィックスA1と自装置のMACアドレスとに基づいてローカル気付けアドレスCoA1を生成して、生成したローカル気付けアドレスCoA1とホームアドレスHoAとをローカル位置登録メッセージとして階層化ホームエージェント8aに登録する。なお、気付けアドレスCoA1にはローカルネットワークプレフィックスA1が含まれている。
階層化ホームエージェント8aは、ローカル位置登録メッセージによって通知された気付けアドレスCoA1内のローカルネットワークプレフィックスA1を記憶する。
移動端末3は、アクセスルータ2aのルータ広告に含まれる階層化ホームエージェント8aのグローバルネットワークプレフィックスAAと自装置のMACアドレスとに基づいてグローバル気付けアドレスAXを生成して、生成したグローバル気付けアドレスAXとホームアドレスHoAとをグローバル位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する。なお、グローバル気付けアドレスAXには、グローバルネットワークプレフィックスAAが含まれている。
ホームエージェント1は、グローバル位置登録メッセージによって通知された気付けアドレス内のグローバルネットワークプレフィックスAAを記憶する。
移動端末3は、アクセスルータ2b,2cに接続すると、アクセスルータ2aに接続したときと同様にルータ広告に含まれるアクセスルータ2b,2cのローカルネットワークプレフィックスA2,A3と自装置のMACアドレスとに基づいてローカル気付けアドレスCoA2,CoA3を生成して、生成したローカル気付けアドレスCoA2,CoA3とホームアドレスHoAとをローカル位置登録メッセージによって階層化ホームエージェント8aに登録する。
階層化ホームエージェント8aは、ローカル位置登録メッセージの受信順、すなわち移動端末3が接続したアクセスルータ2a,2b,2cの順にローカルネットワークプレフィックスA1〜A3を登録したローカルネットワークプレフィックスリスト10a(第17図参照)を生成する。
移動端末3は、アクセスルータ2b,2cのルータ広告に含まれる階層化ホームエージェント8aのグローバルネットワークプレフィックスAAと自装置のMACアドレスとに基づいてグローバル気付けアドレスAXを生成して、生成したグローバル気付けアドレスAXとホームアドレスHoAとをグローバル位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する。
移動端末3は、アクセスルータ2d〜2fに接続すると、アクセスルータ2d〜2fのルータ広告に含まれるアクセスルータ2d〜2fのローカルネットワークプレフィックスA4〜A6と自装置のMACアドレスとに基づいてローカル気付けアドレスCoA4〜CoA6を生成して、生成したローカル気付けアドレスCoA4〜CoA6とホームアドレスHoAとをローカル位置登録メッセージとして順次、階層化ホームエージェント8bに登録する。
移動端末3は、アクセスルータ2d〜2fのルータ広告に含まれる階層化ホームエージェント8bのグローバルネットワークプレフィックスBBと自装置のMACアドレスとに基づいてグローバル気付けアドレスBXを生成し、生成したグローバル気付けアドレスBXとホームアドレスHoAとをグローバル位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する。
階層化ホームエージェント8bは、ローカル位置登録メッセージの受信順、すなわち移動端末3が接続したアクセスルータ2d,2e,2fの順にネットワークプレフィックスB1〜B4を登録したローカルネットワークプレフィックスリスト10b(第18図参照)を生成する。
一方、ホームエージェント1は、移動端末3から受信したグローバル位置登録メッセージの気付けアドレスAX,BXの移行状態から、第19図に示すようなグローバルネットワークプレフィックスリスト11を生成する。
階層化ホームエージェント8aは、自装置が管理するアクセスルータ2a〜2cのローカルネットワークプレフィックスA1〜A3、およびローカルネットワークプレフィックスA1〜A3に対応するアクセスルータ2a〜2cのアドレスAR1〜AR3をホームエージェント1に通知する(ステップS401)。
階層化ホームエージェント8bは、自装置が管理するアクセスルータ2d〜2fのローカルネットワークプレフィックスB1〜B3、およびローカルネットワークプレフィックスB1〜B3に対応するアクセスルータ2d〜2fのアドレスAR4〜AR6をホームエージェント1に通知する(ステップS402)。
ホームエージェント1は、配下の階層化ホームエージェント8aに対して、グローバルネットワークプレフィックスリスト11、グローバルネットワークプレフィックスリスト11に登録されているネットワークプレフィックスAA,BBに対応する階層化ホームエージェント8a,8bのアドレスHHA,HHB、階層化ホームエージェント8bの配下のアクセスルータ2d〜2fのうち、階層化ホームエージェント8aの配下のアクセスルータ2cと隣接するアクセスルータ2dのアドレスAR4、およびアクセスルータ2dが割当てるネットワークプレフィックスB1を配布する(ステップS403)。
階層化ホームエージェント8aは、ホームエージェント1から通知されたローカルネットワークプレフィックスA1〜A3,B1、およびローカルネットワークプレフィックスA1〜A3,B1に対応するアクセスルータ2a〜2dのアドレスAR1〜AR4をアクセスルータ2a,2bに通知する(ステップS404)。
階層化ホームエージェント8aからの通知を受けると、アクセスルータ2a,2bは、自装置が移動端末3に割当てるローカルネットワークプレフィックス、移動端末3の次の移動先のアクセスルータが割当てるローカルネットワークプレフィックス、および移動先のアクセスルータのアドレスを含むルータ広告、または自装置が割当てるローカルネットワークプレフィックス、自装置の両側に隣接するアクセスルータが割当てるローカルネットワークプレフィックス、および自装置の両側に隣接するアクセスルータのアドレスを含んだルータ広告のマルチキャスト送信を開始する(ステップS405,S406)。
階層化ホームエージェント8aは、アクセスルータ2cが隣接の階層化ホームエージェント8bとの境界に位置していることをネットワークプレフィックスの遷移から認識している。階層化ホームエージェント8aは、アクセスルータ2cには、アクセスルータ2a,2bに通知したローカルネットワークプレフィックスA1〜A3、B1と、ローカルネットワークプレフィックスA1〜A3,B1に対応するアクセスルータ2a〜2dのアドレスAR1〜AR4に加えて、階層化ホームエージェント8bのアドレスHHB、および階層化ホームエージェント8bのグローバルネットワークプレフィックスBBも通知する(ステップS407)。
階層化ホームエージェント8aからの通知を受けると、アクセスルータ2cは、自装置が移動端末3に割当てるローカルネットワークプレフィックス、移動端末3の次の移動先のアクセスルータが割当てるローカルネットワークプレフィックス、移動先のアクセスルータのアドレス、階層化ホームエージェント8bのアドレス、および階層化ホームエージェント8bのグローバルネットワークプレフィックスを含むルータ広告、または自装置が割当てるネットワークプレフィックス、自装置の両側に隣接するアクセスルータが割当てるネットワークプレフィックス、自装置の両側に隣接するアクセスルータのアドレス、階層化ホームエージェント8bのアドレス、および階層化ホームエージェント8bのグローバルネットワークプレフィックスを含んだルータ広告のマルチキャスト送信を開始する(ステップ3408)。
なお、第16図では、階層化ホームエージェント8aがアクセスルータ2cに、階層化ホームエージェント8bのアドレスHHB、階層化ホームエージェント8bのグローバルネットワークプレフィックスBB、アクセスルータ2dのアドレスAR4、およびアクセスルータ2dにおけるネットワークプレフィックスB1を通知する動作を説明したが、第20図に示すように、階層化ホームエージェント8bからアクセスルータ2cへの通信経路を設けて、階層化ホームエージェント8bがアクセスルータ2cに対して、階層化ホームエージェント8bのアドレスHHB、階層化ホームエージェント8bのグローバルネットワークプレフィックスBB、アクセスルータ2dのアドレスAR4、およびアクセスルータ2dにおけるネットワークプレフィックスB1を通知するようにしてもよい。
次に、第21図および第22図のシーケンス図を参照して、移動端末3がアクセスルータ2bからアクセスルータ2cに移動する場合の通信システムの位置登録処理の動作の一例を説明する。
移動端末3は、リンクレベルでハンドオーバ(この場合は、アクセスルータ2aからアクセスルータ2bへのハンドオーバ)を検出する(第21図のステップS501)。移動端末3は、ハンドオーバを検出すると、アクセスルータ2bのローカルネットワークプレフィックスA2と自装置のMACアドレスとに基づいて生成したローカル気付けアドレスCoA2、および移動端末3のクローバル気付けアドレスAXをローカル位置登録メッセージによって階層化ホームエージェント8aに登録する(第21図のステップS502)。
移動端末3は、階層化ホームエージェント8aのグローバルネットワークプレフィックスAAと自装置のMACアドレスとに基づいて生成したグローバル気付けアドレスAX、およびホームアドレスHoAをグローバル位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する(第21図のステップS503)。
アクセスルータ2bは、アクセスルータ2bが割当てるローカルネットワークプレフィックスA2、次の移動先のアクセスルータ2cが割当てるローカルネットワークプレフィックスA3、次の移動先のアクセスルータ2cのアドレスAR3、階層化ホームエージェント8aのグローバルネットワークプレフィックスAA、および階層化ホームエージェント8aのアドレスHHAを含むルータ広告をマルチキャスト送信する(第21図のステップS504)。
アクセスルータ2bのルータ広告を受信すると、移動端末3は、ルータ広告内のローカルネットワークプレフィックスA3と自装置のMACアドレスとに基づいてローカル気付けアドレスCoA3を生成する(第21図のステップS505)。
移動端末3は、移動開始時に接続したアクセスルータを管理する階層化ホームエージェント(この場合は、階層化ホームエージェント2a)のグローバルネットワークプレフィックスAAおよびアドレスHHAを取得している。移動端末3は、グローバルネットワークプレフィックスAAと自装置のMACアドレスとに基づいてグローバル気付けアドレスAXを生成する(第21図のステップS506)。
移動端末3は、ローカル気付けアドレスCoA3とグローバル気付けアドレスAXとホームアドレスHoAとを事前位置登録によって階層化ホームエージェント8aに登録する(第21図のステップS507)。
事前位置登録を受けると、階層化ホームエージェント8aは、移動端末3宛てのパケットをカプセル化して、気付けアドレスCoA2,CoA3へのど同報送信を開始する(第21図のステップS508)。
移動端末3が、移動してアクセスルータ2cに接続する。移動端末3は、リンクレベルでハンドオーバを検出する(第22図のステップS509)。移動端末3は、ローカル気付けアドレスCoA3、グローバル気付けアドレスAX、およびホームアドレスHoAをローカル位置登録メッセージによって階層化ホームエージェント8aに登録する(第22図のステップS510)。
位置登録メッセージを受けると、階層化ホームエージェント8aは、ローカル気付けアドレスCoA2,CoA3への同報送信を停止して、移動端末3宛てのパケットをカプセル化して、気付けアドレスCoA3に送信する(第22図のステップS511)。
アクセスルータ2cは、アクセスルータ2cが割当てるローカルネットワークプレフィックスA3、次の移動先のアクセスルータ2dが割当てるローカルネットワークプレフィックスB1、次の移動先のアクセスルータ2dのアドレスAR4、階層化ホームエージェント8bのグローバルネットワークプレフィックスBB、および階層化ホームエージェント8bのアドレスHHBを含むルータ広告をマルチキャスト送信する(第22図のステップS512)。
アクセスルータ2cのルータ広告を受信すると、移動端末3は、ルータ広告内のローカルネットワークプレフィックスB1と自装置のMACアドレスとに基づいてローカル気付けアドレスCoA4を生成する(第22図のステップS513)。
移動端末3は、アクセスルータ2cのルータ広告内のグローバルネットワークプレフィックスBBと自装置のMACアドレスとに基づいてグローバル気付けアドレスBXを生成する(第22図のステップS514)。
移動端末3は、アクセスルータ2cのアドレスAR3をアクセスルータ2bのルータ広告によって取得している。移動端末3は、アクセスルータ2cのアドレスAR3を検索キーにアクセスルータ2cのレイヤ2アドレスを取得するアドレス解決手順を実行する。
移動端末3は、ローカル気付けアドレスCoA4とグローバル気付けアドレスBXとホームアドレスHoAとを事前位置登録によって階層化ホームエージェント8bに登録する(第22図のステップS515)。
移動端末3は、ローカル気付けアドレスCoA4とグローバル気付けアドレスBXとホームアドレスHoAとを事前グローバル位置登録によってホームエージェント1に登録する(第22図のステップS516)。
事前グローバル位置登録を受けると、ホームエージェント1は、移動端末3宛てのパケットをカプセル化して、グローバル気付けアドレスAX,BXへの同報送信を開始する(第22図のステップS517)。
このように、ホームエージェント1および階層化ホームエージェント8a,8bが、位置登録学習モード時の移動端末3の移動に伴い、それぞれグローバルネットワークプレフィックス、ローカルネットワークプレフィックスを時系列に登録したグローバルネットワークプレフィックスリスト、ローカルネットワークプレフィックスリストを生成し、生成したグローバルネットワークプレフィックスリスト、ローカルネットワークプレフィックスリストと隣接の階層化ホームエージェントのグローバルネットワークプレフィックス、隣接階層化ホームエージェント配下のアクセスルータのアドレス、およびそのアクセスルータが割当てるローカルネットワークプレフィックスをアクセスルータ2に配布し、アクセスルータがルータ広告で配布された情報を移動端末3に通知するようにしているので、アクセスルータ2がルータ広告に含める情報を自動的に取得でき、オペレータの介在を減らし、保守を簡易化することができる。
なお、ホームエージェント1および階層化ホームエージェント8a,8bがネットワークプレフィックスリストを生成した状態で、位置登録メッセージ受信を契機に、現在の気付けアドレスと移動先の気付けアドレス宛に同報送信するようにしても良い。
次に、第23図および第24図のシーケンス図を参照して、第21図および第22図を用いて説明した位置登録動作とは異なる一例を説明する。なお、階層化ホームエージェント8a,8bおよびホームエージェント1は、位置登録学習モードによって移動端末3の移動方向に対応するローカルネットワークプレフィックスリストおよびグローバルネットワークプレフィックスリストを生成し、記憶しているものとする。
アクセスルータ2bは、アクセスルータ2bが割当てるローカルネットワークプレフィックスA2、次の移動先のアクセスルータ2cが割当てるローカルネットワークプレフィックスA3、次の移動先のアクセスルータ2cのアドレスAR3、階層化ホームエージェント8aのグローバルネットワークプレフィックスAA、および階層化ホームエージェント8aのアドレスHHAを含むルータ広告をマルチキャスト送信する(第23図のステップS601)。
アクセスルータ2bのルータ広告を受信すると、移動端末3は、ローカルネットワークプレフィックスA2と自装置のMACアドレスとに基づいてローカル気付けアドレスCoA2を生成する(第23図のステップS602)。
移動端末3は、アクセスルータ2bのルータ広告内のグローバルネットワークプレフィックスAAと自装置のMACアドレスとに基づいてグローバル気付けアドレスAXを生成する(第23図のステップS603)。
移動端末3は、ローカル気付けアドレスCoA2、グローバル気付けアドレスAX、および進行方向を示す進行方向フラグをローカル位置登録メッセージによって階層化ホームエージェント8aに登録する(第23図のステップS604)。
移動端末3は、グローバル気付けアドレスAAとホームアドレスHoAとをグローバル位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する(第23図のステップS605)。
ローカル位置登録メッセージを受信すると、階層化ホームエージェント8aは、記憶しているローカルネットワークプレフィックスリスト、ローカル気付けアドレスCoA2、および移動方向フラグに基づいて、移動端末3の次の移動先のネットワークプレフィックスA3を認識する。
階層化ホームエージェント8aは、ローカル気付けアドレスCoA2の端末識別子とローカルネットワークプレフィックスA3に基づいて移動先でのローカル気付けアドレスCoA3を生成する。そして、移動端末3宛てのパケットを受信すると、パケットをカプセル化して、ローカル気付けアドレスCoA2,CoA3への同報送信を開始する(第23図のステップS606)。
移動端末3が移動してアクセスルータ2cに接続する。移動端末3は、リンクレベルでハンドオーバを検出する(第24図のステップS607)。
アクセスルータ2cは、アクセスルータ2cが割当てるローカルネットワークプレフィックスA3、次の移動先のアクセスルータ2dが割当てるローカルネットワークプレフィックスB1、次の移動先のアクセスルータ2dのアドレスAR4、階層化ホームエージェント8bのグローバルネットワークプレフィックスBB、および階層化ホームエージェント9bのアドレスHHBを含むルータ広告をマルチキャスト送信する(第24図のステップS608)。
アクセスルータ2cのルータ広告を受信すると、移動端末3は、ルータ広告内のローカルネットワークプレフィックスA3と自装置のMACアドレスとに基づいてローカル気付けアドレスCoA3を生成する(第24図のステップS609)。
移動端末3は、ローカル気付けアドレスCoA3とグローバル気付けアドレスAXとホームアドレスHoAとをローカル位置登録メッセージによって階層化ホームエージェント8aに登録する(第24図のステップS610)。
移動端末3は、アクセスルータ2cのルータ広告内のローカルプレフィックスB1と自装置のMACアドレスとに基づいてローカル気付けアドレスCoA4を生成する(第24図のステップS611)。
移動端末3は、アクセスルータ2cのルータ広告内のグローバルネットワークプレフィックスBBと自装置のMACアドレスとに基づいてグローバル気付けアドレスBXを生成する(第24図のステップS612)。
移動端末3は、気付けアドレスCoA4とグローバル気付けアドレスBXとホームアドレスHoAとをローカル位置登録メッセージによって階層化ホームエージェント8bに登録する(第24図のステップS613)。
移動端末3は、グローバル気付けアドレスBXとホームアドレスHoAとを事前位置登録によってホームエージェント1に登録する(第24図のステップS614)。
事前位置登録を受けると、ホームエージェント1は、移動端末3宛のパケットを受信した際に、パケットをカプセル化して、グローバル気付けアドレスAX,BXへの同報送信を開始する(第24図のステップS615)。グローバル気付けアドレスBX宛てのパケットは、階層化ホームエージェント8bで一旦受信され、階層化ホームエージェント8bによってさらにカプセル化されて、ローカル気付けアドレスCoA4に転送される。
このように、ホームエージェント1および階層化ホームエージェント8a,8bが、位置登録学習モード時の移動端末3の移動に伴い、それぞれグローバルネットワークプレフィックス、ローカルネットワークプレフィックスを時系列に登録したグローバルネットワークプレフィックスリスト、ローカルネットワークプレフィックスリストを生成しておき、階層化ホームエージェント8a,8bの配下で移動端末3がハンドオーバする場合には、ローカル位置登録メッセージを受信すると現在の気付けアドレスと移動先の気付けアドレス宛に同報送信を行い、階層化ホームエージェント8a,8bを跨って移動端末3がハンドオーバする場合には、ホームエージェント1が事前位置登録を契機に現在の気付けアドレスと移動先の気付けアドレス宛に同報送信するようにしたので、移動端末3の位置管理に階層化構成を導入した場合でも、位置登録手順のオーバヘッドを減らすとともに、パケットロスを抑制したハンドオーバを行うことができる。
なお、この実施の形態8では、移動端末3がアクセスルータ2cの配下に移動した際に、ホームエージェント1に、グローバル気付けアドレスBXとホームアドレスHoAを含む事前位置登録メッセージを送信し、この受信を契機にホームエージェント1が移動端末3宛のパケットの同報送信を開始するようにしたが、このメッセージを送信しない代わりに、移動端末3がグローバル気付けアドレスAXとホームアドレスHoAを含むグローバル位置登録メッセージをホームエージェント1に送信した際に、グローバルネットワークプレフィックスリストから次の移動先でのグローバル気付けアドレスを割り出し、現在と移動先のグローバル気付けアドレス宛に同報送信を開始するようにしてもよい。この場合、移動先のグローバル気付けアドレスのネットワークプレフィックスを持つ階層化ホームエージェント8a,8bは、ホームエージェント1から転送されてきたパケットは、該当移動端末3の位置登録、あるいは事前位置登録が行われるまで廃棄するため、配下のアクセスルータまで届かず、無効なトラヒックを局所化することができる。
実施の形態9.
第25図および第26図を用いてこの発明の実施の形態9を説明する。実施の形態1〜8では、アクセスルータ2に移動端末3が直接収容される場合を説明した。この実施の形態9は、アクセスルータ2の配下に複数の無線送受信機を備え、アクセスルータ2との無線送受信機間、および無線送受信機間をレイヤ2スイッチで接続する構成について説明する。
第25図は、この発明にかかる実施の形態9のハンドオーバ方法が適用される通信システムの構成を示す図である。この実施の形態9の通信システムは、アクセスルータ2aの配下に無線送受信装置6a〜6dが接続されたレイヤ2スイッチ5a〜5dと、アクセスルータ2bの配下に無線送受信装置6e,6fが接続されたレイヤ2スイッチ5e,5fと、ホームエージェント1と、移動端末3とを備えている。
レイヤ2スイッチ5(5a〜5f)は、アクセスルータ2の配下の無線送受信機6(6a〜6f)に接続して、アクセスルータ2からのパケットを自装置に収容された無線送受信機6に送信するとともに、アクセスルータ2からのパケットを下流のレイヤ2スイッチ5に転送する。また、レイヤ2スイッチ5は、下流からのパケット、および自装置に収容された無線送受信機6からのパケットをアクセスルータ2に転送する。
無線送受信機6は、レイヤ2スイッチ5からのパケットを無線を用いて移動端末3に送信するとともに、移動端末3からのパケットを無線を用いて受信して、レイヤ2スイッチ5に転送する。
次に、第26図のシーケンス図を参照して、この発明にかかる実施の形態9の通信システムの動作を説明する。アクセスルータ2aは周期的にルータ広告をレイレイヤ2スイッチ5、無線送受信機6を介して、移動端末3に送信する。アクセスルータ2aに接続されているレイヤ2スイッチ5aは、自装置に接続される無線送受信機6aと下流のレイヤ2スイッチ5bにルータ広告を転送する。同様に、レイヤ2スイッチ5b、5cはそれぞれ無線送受信機6b,6c、下流のレイヤスイッチ5c,5dにルータ広告を転送する。
レイヤスイッチ5dは、アクセスルータ2aからのルータ広告のIPヘッダのToS(Type Of Service)フィールド、またはルータ広告パケットを含むレイヤ2(MAC:Media Access Control)ヘッダのCoS(Class Of Service)フィールドに、レイヤスイッチ5dがアクセスルータ2aの配下のレイヤ2スイッチ5a〜5dの中でもっとも下流に位置していることを示す特定のビットパターンを設定して、無線送受信機6dを介して移動端末3に転送する。
移動端末3は、アクセスルータ2aに接続すると、アクセスルータ2aのネットワークプレフィックスA1と自装置のMACアドレスとに基づいて気付けアドレスCoA1を生成して、生成した気付けアドレスCoA1とホームアドレスHoAとを位置登録メッセージによって、無線送受信機6a〜6dおよびレイヤ2スイッチ5a〜5dを介してホームエージェント1に登録する(ステップS701)。
アクセスルータ2aからのルータ広告を受信すると、移動端末3は、IPヘッダのToSフィールド、またはレイヤ2ヘッダのCoSフィールドに特定のビットパターンが設定されているか否かを判定する。ルータ広告に特定のビットパターンが設定されていない(マーキングされていない)場合(ステップS702)、移動端末3は処理を行わない。
ルータ広告に特定のビットパターンが設定されている(マーキングされている)場合(ステップS703)、移動端末3は、ルータ広告内のネットワークプレフィックスA2および自装置のMACアドレスに基づいて気付けアドレスCoA2を生成する(ステップS704)。移動端末3は、気付けアドレスCoA2とホームアドレスHoAを事前位置登録によってホームエージェント1に登録する(ステップS705)。
事前位置登録を受信すると、ホームエージェント1は、移動端末3宛てのパケットをカプセル化して、気付けアドレスCoA1,CoA2への同報送信を開始する(ステップS706)。
移動端末3が移動して、無線送受信機6eおよびレイヤ2スイッチ5eを介してアクセスルータ2bと接続する。移動端末3は、無線レイヤからの通知、またはアクセスルータ2bからのルータ広告のネットワークプレフィックスが変更されたことによってハンドオーバを検出する(ステップS707)。
移動端末3は、ネットワークプレフィックスA2と自装置のMACアドレスとに基づいて生成した気付けアドレスCoA2とホームアドレスHoAとを位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する(ステップS708)。
位置登録メッセージを受けると、ホームエージェント1は、気付けアドレスCoA1,CoA2への同報送信を停止して、移動端末3宛てのパケットをカプセル化して気付けアドレスCoA2宛てに転送する(ステップS709)。
このようにこの実施の形態9では、アクセスルータ2の配下に複数の無線送受信機6を備え、アクセスルータ2との無線送受信機6間、および無線送受信機6間をレイヤ2スイッチ5で接続する構成において、アクセスルータ2配下の最下流に配置されたレイヤ2スイッチ5が、ルータ広告にマーキングし、マーキングされたルータ広告受信により、移動端末3が事前位置登録を行うようにしたので、移動端末3が事前位置登録を最適なタイミングで送信することができ、その結果として、ホームエージェント1での移動端末3宛てのパケットの2つの気付けアドレスへの同報送信の時間を最小限に抑えることができ、ネットワーク内のトラヒックを抑制しながらパケットロスを低減するハンドオーバを実現することができる。
実施の形態10.
第27図を用いてこの発明の実施の形態10を説明する。実施の形態9では、アクセスルータ2が送信するルータ広告に対して、アクセスルータ2配下の最下流に配置されたレイヤスイッチ5がルータ広告にマーキングし、マーキングされたルータ広告を受信すると、移動端末3が事前位置登録を行うようにした。この実施の形態10は、アクセスルータ2配下の最下流に配置されたレイヤスイッチ5で、ルータ広告以外のパケット、あるいはレイヤ2フレームについてもマーキングし、そのマーキングされたパケット、あるいはフレーム受信により、移動端末3が事前位置登録するものである。
この発明にかかる実施の形態10の通信システムは、第25図に示した実施の形態9の通信システムとほぼ同様のものとなる。
レイヤ2スイッチ5dは、アクセスルータ2aから受信するすべてのパケットについて、そのIPヘッダのToSフィールド、あるいはそのパケットを含むレイヤ2ヘッダのCoSフィールドに、レイヤ2スイッチ5dがアクセスルータ2aの配下のレイヤ2スイッチの中で最下流にあることを示す特定のビットパターンを設定し、無線送受信機6dを介して、移動端末3に転送する機能を備えている。
第27図のシーケンス図を参照して、この実施の形態10の通信システムの動作を説明する。
アクセスルータ2aに接続すると、アクセスルータ2aのネットワークプレフィックスA1と自装置のMACアドレスとに基づいて気付けアドレスCoA1を生成して、生成した気付けアドレスCoA1とホームアドレスHoAとを位置登録メッセージによって、無線送受信機6a〜6dおよびレイヤ2スイッチ5a〜5dを介してホームエージェント1に登録する(ステップS801)。
パケットを受信すると、移動端末3は、IPヘッダのToSフィールド、またはレイヤ2ヘッダのCoSフィールドの一方に特定のビットパターンが設定されているか否かを判定する。受信したパケット(ここではルータ広告)に特定のビットパターンが設定されていない(マーキングされていない)場合(ステップS802)、移動端末3は処理を行わない。
受信したパケット(ここではユーザパケット)に特定のビットパターンが設定されている(マーキングされている)場合(ステップS803)、移動端末3は、ルータ広告によって既に取得しているネットワークプレフィックスA2および自装置のMACアドレスに基づいて気付けアドレスCoA2を生成する(ステップS804)。移動端末3は、気付けアドレスCoA2とホームアドレスHoAを事前位置登録によってホームエージェント1に登録する(ステップS805)。
事前位置登録を受信すると、ホームエージェント1は、移動端末3宛てのパケットをカプセル化して、気付けアドレスCoA1,CoA2への同報送信を開始する(ステップS806)。
移動端末3が移動して、無線送受信機6eおよびレイヤ2スイッチ5eを介してアクセスルータ2bと接続する。移動端末3は、無線レイヤからの通知、またはアクセスルータ2bからのルータ広告のネットワークプレフィックスが変更されたことからハンドオーバを検出する(ステップS807)。
移動端末3は、ネットワークプレフィックスA2と自装置のMACアドレスとに基づいて生成した気付けアドレスCoA2とホームアドレスHoAとを位置登録メッセージによってホームエージェント1に登録する(ステップS808)。
位置登録メッセージを受けると、ホームエージェント1は、気付けアドレスCoA1,CoA2への同報送信を停止して、移動端末3宛てのパケットをカプセル化して気付けアドレスCoA2宛てに転送する(ステップS809)。
このようにこの実施の形態10では、アクセスルータ2の配下の最下流に配置されたレイヤスイッチ5が、ルータ広告以外のパケット、あるいはレイヤ2フレームについてもマーキングし、そのマーキングされたパケット、あるいはフレーム受信により、移動端末3が事前位置登録を行うようにしたので、ルータ広告の送信周期が長い場合でも、ルータ広告以外のIPパケット、あるいはレイヤ2フレームが転送されていれば、即時に事前位置登録を行うことができ、ハンドオーバによるパケットロスを抑制することができる。
実施の形態11.
第28図を用いてこの発明の実施の形態11を説明する。実施の形態10では、レイヤ2スイッチ5がアクセスルータ2の配下の最も下流に配置されていることは、予め定め設定されていたが、この実施の形態11は、レイヤ2スイッチ間で通信を行って、自装置がアクセスルータの配下の最も下流に位置しているかを判断するものである。
第28図は、この発明にかかる実施の形態11のハンドオーバ方法が適用される通信システムの構成を示す図である。この実施の形態11の通信システムは、アクセスルータ2aの配下のアクセスルータ5dと、アクセスルータ2bの配下のアクセスルータ5eとが通信可能になっており、その他の構成は、第25図に示した実施の形態9の通信システムと同じ構成となっている。
なお、アクセスルータ2a,2bに直接接続されているレイヤ2スイッチ5a、5bには、ルータ直接接続であることが予め設定されており、隣接するレイヤ2スイッチ5からの配置位置の問い合わせに対して、ルータ直接接続であることを示すコードを含めた応答を上流レイヤ2スイッチ2に送信する。
レイヤ2スイッチ5a〜5eは、自装置の下流に位置するレイヤ2スイッチ5b〜5fに配置位置を問い合わせる。レイヤ2スイッチ5b〜5fは、問い合わせに対して応答する。ルータ直接接続ではなくかつ両側に隣接するレイヤ2スイッチ5が接続されているレイヤ2スイッチ5b〜5dは、応答にルータ直接接続であることを示すコードが含まれているか否かを判定する。ここでは、レイヤ2スイッチ5dが、ルータ直接接続であることを示すコードが含まれる応答を受ける。ルータ直接接続であることを示すコードを検出すると、レイヤ2スイッチ5dは、自装置がアクセスルータ2aの配下の最も下流に配置されていると認識して、転送するパケット、またはルータ広告にマーキングを行う処理を開始する。
このようにこの実施の形態11では、レイヤ2スイッチ5間で通信を行って、自装置の配置位置を取得するようにしているので、オペレータがレイヤ2スイッチ5への配置位置を設定することなく、アクセスルータ2の配下の最下流に配置されているレイヤ2スイッチ5でのマーキングを行うことができる。
なお、実施の形態1〜11の通信システムにおいて移動端末の代わりに、たとえば移動する車両内に配置されるモバイルルータを備えるようにしてもよい。この場合には、位置登録、あるいは事前位置登録には、モバイルルータの配下に存在するネットワークのネットワークプレフィックスを含めてホームエージェントに送信し、ホームエージェントは、モバイルルータの配下に存在する端末宛のパケットは、宛先アドレスのネットワークプレフィックスから、気付けアドレスを検索/取得して、その気付けアドレスを宛先アドレスに含むカプセルヘッダを付加して転送する。
Claims (47)
- 予め定められた移動経路を移動する移動端末が、前記移動経路に複数配置されているアクセスルータの中で、現在接続している現アクセスルータにおける気付けアドレスおよびホームアドレスを位置登録メッセージによってホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えるハンドオーバ方法であって、
前記アクセスルータは、
自装置の情報および前記移動端末が自装置の次に接続する移動先のアクセスルータの情報を含むルータ広告を送信し、
前記移動端末は、
前記現アクセスルータから受信したルータ広告に含まれる移動先のアクセスルータの情報に基づいて前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信し、
前記ホームエージェントは、
前記事前位置登録メッセージを受信すると、前記位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおける気付けアドレスと、前記事前位置登録メッセージに含まれる前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスとに、前記移動端末宛てのパケットを転送する同報送信を開始し、前記同報送信中に新たに位置登録メッセージを受信すると、前記同報送信を停止して、新たに受信した位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおける気付けアドレスに前記移動端末宛てのパケットを転送すること、
を特徴とするハンドオーバ方法。 - 前記移動先のアクセスルータの情報を、
前記移動先のアクセスルータが前記移動端末に割当てるネットワークプレフィックスまたは前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスと、前記移動先のアクセスルータのアドレスとすることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のハンドオーバ方法。 - 前記アクセスルータは、
隣接するアクセスルータと通信を行って、前記移動先のアクセスルータのアドレスを取得すること、
を特徴とする請求の範囲第2項に記載のハンドオーバ方法。 - 前記ホームエージェントは、
位置登録学習モード時に前記移動経路を移動した移動端末から送信される位置登録メッセージに含まれる前記現アクセスルータにおける気付けアドレス、または気付けアドレスに含まれるネットワークプレフィックスを移動経路順に登録したアクセスルータ識別リストを前記アクセスルータに配信し、
前記アクセスルータは、
前記アクセスルータ識別リストに基づいて前記移動先のアクセスルータの情報を生成すること、
を特徴とする請求の範囲第1項に記載のハンドオーバ方法。 - 前記移動端末は、
位置登録学習モード時に前記移動経路を移動して順次接続した現アクセスルータからのルータ広告に含まれる現アクセスルータの情報からアクセスルータを識別する情報を生成して、生成した情報を移動経路順に登録したアクセスルータ識別リストを前記アクセスルータに配信し、
前記アクセスルータは、
前記アクセスルータ識別リストに基づいて前記移動先のアクセスルータの情報を生成すること、
を特徴とする請求の範囲第1項に記載のハンドオーバ方法。 - 予め定められた移動経路を移動する移動端末が、前記移動経路に複数配置されているアクセスルータの中で、現在接続している現アクセスルータにおける気付けアドレスおよびホームアドレスを位置登録メッセージによってホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えるハンドオーバ方法であって、
前記アクセスルータは、
自装置の情報および自装置に隣接するアクセスルータの情報を含むルータ広告を送信し、
前記移動端末は、
前記複数配置されているアクセスルータを識別する情報を移動経路順に登録したアクセスルータ識別リストを有し、前記アクセスルータ識別リストと前記現アクセスルータのルータ広告に含まれる隣接するアクセスルータの情報とに基づいて自端末が次に接続する移動先のアクセスルータを決定して、前記隣接するアクセスルータの情報に基づいて決定した移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信し、
前記ホームエージェントは、
前記事前位置登録メッセージを受信すると、前記位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおける気付けアドレスと、前記事前位置登録メッセージに含まれる前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスとに、前記移動端末宛てのパケットを転送する同報送信を開始し、前記同報送信中に新たに位置登録メッセージを受信すると、前記同報送信を停止して、新たに受信した位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおける気付けアドレスに前記移動端末宛てのパケットを転送すること、
を特徴とするハンドオーバ方法。 - 前記アクセスルータは、
自装置に隣接するアクセスルータが存在しない場合には、前記ルータ広告に隣接するアクセスルータが存在しないことを示すコードを設定し、
前記移動端末は、
前記ルータ広告に隣接するアクセスルータが存在しないことを示すコードが含まれている場合には、現在の移動方向とは逆方向に移動すると判断すること、
を特徴とする請求の範囲第6項に記載のハンドオーバ方法。 - 前記移動端末は、
位置登録学習モード時に前記移動経路を移動して順次接続した現アクセスルータからのルータ広告に含まれる現アクセスルータの情報に基づいて前記アクセスルータ識別リストを生成すること、
を特徴とする請求の範囲第6項に記載のハンドオーバ方法。 - 予め定められた移動経路を移動する移動端末が、前記移動経路に複数配置されているアクセスルータの中で、現在接続している現アクセスルータにおける気付けアドレスおよびホームアドレスを位置登録メッセージによってホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えるハンドオーバ方法であって、
前記アクセスルータは、
自装置の情報を含んだルータ広告を送信し、
前記移動端末は、
前記位置登録メッセージに自端末の移動方向を示す情報を付加し、
前記ホームエージェントは、
前記移動経路の移動方向毎に前記複数配置されているアクセスルータを識別する情報を移動経路順に登録したアクセスルータ識別リストを有し、前記位置登録メッセージを受信すると、前記位置登録メッセージに含まれる移動方向を示す情報および現アクセスルータにおける気付けアドレスと、前記アクセスルータ識別リストとに基づいて前記移動端末が次に接続する移動先のアクセスルータを識別して、識別した移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスと前記位置登録メッセージに含まれる前記現アクセスルータにおける気付けアドレスとに前記移動端末宛てのパケットを転送すること、
を特徴とするハンドオーバ方法。 - 前記ホームエージェントは、
位置登録学習モード時に前記移動経路を移動した移動端末から送信される位置登録メッセージに含まれる前記現アクセスルータにおける気付けアドレスに基づいて前記アクセスルータ識別リストを生成すること、
を特徴とする請求の範囲第9項に記載のハンドオーバ方法。 - 前記移動端末は、
位置登録学習モード時に前記移動経路を移動して順次接続したアクセスルータからのルータ広告に含まれる現アクセスルータの情報に基づいて前記アクセスルータ識別リストを生成し、生成したアクセスルータ識別リストを前記ホームエージェントに送信すること、
を特徴とする請求の範囲第9項に記載のハンドオーバ方法。 - 移動端末が予め定められた移動経路に複数配置されるアクセスルータを配下とする複数の階層化ホームエージェントにローカル位置登録メッセージによって現在接続している現アクセスルータにおけるローカル気付けアドレスおよびホームアドレスを登録し、前記複数の階層化ホームエージェントを配下とするホームエージェントにグローバル位置登録メッセージによって現アクセスルータを配下とする階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスおよびホームアドレスを登録し、接続するアクセスルータを切り替えるハンドオーバ方法であって、
前記アクセスルータは、
自装置の次に前記移動端末が接続する移動先のアクセスルータが自装置と同じ階層化ホームエージェントの配下のアクセスルータの場合には移動先のアクセスルータの情報を含むルータ広告を送信し、前記移動先のアクセスルータが自装置とは異なる階層化ホームエージェントの配下のアクセスルータの場合には移動先のアクセスルータの情報および前記移動先のアクセスルータを配下とする階層化ホームエージェントの情報を含むルータ広告を送信し、
前記移動端末は、
前記現アクセスルータから受信したルータ広告に含まれる移動先のアクセスルータの情報に基づいて前記移動先のアクセスルータにおけるローカル気付けアドレスを生成し、生成したローカル気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記現アクセスルータを配下とする階層化ホームエージェントに送信し、前記現アクセスルータから受信したルータ広告に前記階層化ホームエージェントの情報が含まれている場合には、前記階層化ホームエージェントの情報に基づいて前記階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスを生成し、生成したグローバル気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前グローバル位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信し、
前記階層化ホームエージェントは、
前記事前位置登録メッセージを受信すると、前記ローカル位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおけるローカル気付けアドレスと、前記事前位置登録メッセージに含まれる前記移動先のアクセスルータにおけるローカル気付けアドレスとに、前記移動端末宛てのパケットを転送する同報送信を開始し、前記同報送信中に新たにローカル位置登録メッセージを受信すると、前記同報送信を停止して、新たに受信した位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおけるローカル気付けアドレスに前記移動端末宛てのパケットを転送し、
前記ホームエージェントは、
前記事前グローバル位置登録メッセージを受信すると、前記グローバル位置登録メッセージに含まれる階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスと、前記事前グローバル位置登録メッセージに含まれる階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスとに、前記移動端末宛てのパケットを転送する同報送信を開始し、前記同報送信中に新たにグローバル位置登録メッセージを受信すると、前記同報送信を停止して、新たに受信したグローバル位置登録メッセージに含まれる階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスに前記移動端末宛てのパケットを転送すること、
を特徴とするハンドオーバ方法。 - 前記移動先のアクセスルータの情報を、
前記移動先のアクセスルータが前記移動端末に割当てるローカルネットワークプレフィックスまたは移動先のアクセスルータにおけるローカル気付けアドレスと、前記移動先のアクセスルータのアドレスとし、
前記階層化ホームエージェントの情報を、
前記階層化ホームエージェントのグローバルネットワークプレフィックスまたはグローバル気付けアドレスと、前記階層化ホームエージェントのアドレスとすること、
を特徴とする請求の範囲第12項に記載のハンドオーバ方法。 - 前記ホームエージェントは、
位置登録学習モード時に前記移動経路を移動した移動端末から送信されるグローバル位置登録メッセージに含まれる階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスに含まれるグローバルネットワークプレフィックスの遷移を登録したグローバルネットワークプレフィックスリストを生成して、生成したグローバルネットワークプレフィックスリストを階層化ホームエージェントに配信し、
前記階層化ホームエージェントは、
位置登録学習モード時に前記移動経路を移動した移動端末から送信されるローカル位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおけるローカル気付けアドレスに含まれるローカルネットワークプレフィックスを移動経路順に登録したローカルネットワークプレフィックスリストを生成して、生成したローカルネットワークプレフィックスを自装置の配下のアクセスルータに配信するとともに、自装置に隣接する階層化ホームエージェントの配下のアクセスルータと隣接するアクセスルータには、さらに自装置に隣接する階層化ホームエージェントの情報を配信すること、
を特徴とする請求の範囲第12項に記載のハンドオーバ方法。 - 移動端末が予め定められた移動経路に複数配置されるアクセスルータを配下とする複数の階層化ホームエージェントにローカル位置登録メッセージによって現在接続している現アクセスルータにおけるローカル気付けアドレスおよびホームアドレスを登録し、前記複数の階層化ホームエージェントを配下とするホームエージェントにグローバル位置登録メッセージによって現アクセスルータを配下とする階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスおよびホームアドレスを登録し、接続するアクセスルータを切り替えるハンドオーバ方法であって、
前記アクセスルータは、
自装置の次に前記移動端末が接続する移動先のアクセスルータが自装置と同じ階層化ホームエージェントの配下のアクセスルータの場合には移動先のアクセスルータの情報を含むルータ広告を送信し、前記移動先のアクセスルータが自装置とは異なる階層化ホームエージェントの配下のアクセスルータの場合には移動先のアクセスルータの情報および前記移動先のアクセスルータを配下とする階層化ホームエージェントの情報を含むルータ広告を送信し、
前記移動端末は、
前記現アクセスルータから受信したルータ広告に前記階層化ホームエージェントの情報が含まれている場合には、前記階層化ホームエージェントの情報に基づいて前記階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスを生成し、生成したグローバル気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前グローバル位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信し、
前記階層化ホームエージェントは、
前記移動経路の移動方向毎に自装置の配下のアクセスルータのローカルネットワークプレフィックスを移動経路順に登録したローカルネットワークプレフィックスリストを有し、前記ローカル位置登録メッセージを受信すると、前記ローカルネットワークプレフィックスリストに基づいて前記移動先のアクセスルータを識別して、識別した移動先のアクセスルータにおけるローカル気付けアドレスを生成し、生成したローカル気付けアドレスと前記位置登録メッセージに含まれる前記現アクセスルータにおける気付けアドレスとに前記移動端末宛てのパケットを転送し、
前記ホームエージェントは、
前記事前グローバル位置登録メッセージを受信すると、前記グローバル位置登録メッセージに含まれる階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスと、前記事前グローバル位置登録メッセージに含まれる階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスとに、前記移動端末宛てのパケットを転送する同報送信を開始し、前記同報送信中に新たにグローバル位置登録メッセージを受信すると、前記同報送信を停止して、新たに受信したグローバル位置登録メッセージに含まれる階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスに前記移動端末宛てのパケットを転送すること、
を特徴とするハンドオーバ方法。 - 前記移動先のアクセスルータの情報を、
前記移動先のアクセスルータが前記移動端末に割当てるローカルネットワークプレフィックスまたは移動先のアクセスルータにおけるローカル気付けアドレスと、前記移動先のアクセスルータのアドレスとし、
前記階層化ホームエージェントの情報を、
前記階層化ホームエージェントのグローバルネットワークプレフィックスまたはグローバル気付けアドレスと、前記階層化ホームエージェントのアドレスとすること、
を特徴とする請求の範囲第15項に記載のハンドオーバ方法。 - 前記ホームエージェントは、
位置登録学習モード時に前記移動経路を移動した移動端末から送信されるグローバル位置登録メッセージに含まれる階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスに含まれるグローバルネットワークプレフィックスの遷移を登録したグローバルネットワークプレフィックスリストを生成して、生成したグローバルネットワークプレフィックスリストを階層化ホームエージェントに配信し、
前記階層化ホームエージェントは、
位置登録学習モード時に前記移動経路を移動した移動端末から送信されるローカル位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおけるローカル気付けアドレスに含まれるローカルネットワークプレフィックスを移動経路順に登録したローカルネットワークプレフィックスリストを生成して、生成したローカルネットワークプレフィックスを自装置の配下のアクセスルータに配信するとともに、自装置に隣接する階層化ホームエージェントの配下のアクセスルータと隣接するアクセスルータには、さらに自装置に隣接する階層化ホームエージェントの情報を配信すること、
を特徴とする請求の範囲第15項に記載のハンドオーバ方法。 - ホームエージェントが複数のアクセスルータを配下とし、前記複数のアクセスルータが複数のレイヤ2スイッチとこれらのレイヤ2スイッチに接続される無線送受信機を介して予め定められた移動経路を移動する移動端末と接続するシステムに適用され、前記移動端末が接続している現アクセスルータにおける気付けアドレスおよびホームアドレスを位置登録メッセージによって前記ホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えるハンドオーバ方法であって、
前記アクセスルータは、
前記移動端末が自装置の次に接続する移動先のアクセスルータの情報を含むルータ広告を送信し、
前記レイヤ2スイッチは、
自装置が前記アクセスルータに接続されるレイヤ2スイッチの中で最も下流に位置している場合には、前記ルータ広告または前記移動端末宛てのパケットの所定の位置に特定の値を付加し、
前記移動端末は、
受信したルータ広告またはパケットの所定の位置に特定の値が付加されている場合には、前記ルータ広告に含まれる移動先のアクセスルータの情報に基づいて前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信し、
前記ホームエージェントは、
前記事前位置登録メッセージを受信すると、前記位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおける気付けアドレスと、前記事前位置登録メッセージに含まれる移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスとに、前記移動端末宛てのパケットを転送する同報送信を開始し、前記同報送信中に新たに位置登録メッセージを受信すると、前記同報送信を停止して、新たに受信した位置登録メッセージに含まれる現アクセスルータにおける気付けアドレスに前記移動端末宛てのパケットを転送すること、
を特徴とするハンドオーバ方法。 - 前記特定の値を付加する所定の位置を、
IPヘッダまたはレイヤ2フレームヘッダのQoSクラスフィールドとすること、
を特徴とする請求の範囲第18項に記載のハンドオーバ方法。 - 前記レイヤ2スイッチは、
隣接するレイヤ2スイッチと通信を行って、自装置の配置位置を認識して、前記ルータ広告または前記移動端末宛てのパケットの所定の位置に特定の値を付加するか否かを決定すること、
を特徴とする請求の範囲第18項に記載のハンドオーバ方法。 - 予め定められた移動経路に複数配置されているアクセスルータに順次接続して、現在接続している現アクセスルータにおける気付けアドレスおよびホームアドレスを位置登録メッセージによってホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えてハンドオーバを行う移動端末であって、
前記現アクセスルータから受信したルータ広告に含まれる移動先のアクセスルータの情報に基づいて前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信することを特徴とする移動端末。 - 位置登録学習モード時に前記移動経路を移動して順次接続した現アクセスルータからのルータ広告に含まれる現アクセスルータの情報に基づいてアクセスルータ識別リストを生成し、生成したアクセスルータ識別リストを前記複数配置されているアクセスルータおよび/または前記ホームエージェントに配信することを特徴とする請求の範囲第21項に記載の移動端末。
- 前記アクセスルータ識別リストは、
前記アクセスルータが自端末に割当てるネットワークプレフィックス、または前記アクセスルータにおける気付けアドレスが登録されていることを特徴とする特許請求の範囲第22項に記載の移動端末。 - 予め定められた移動経路に複数配置されているアクセスルータに順次接続して、現在接続している現アクセスルータにおける気付けアドレスおよびホームアドレスを位置登録メッセージによってホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えてハンドオーバを行う移動端末であって、
前記複数配置されているアクセスルータを識別する情報を移動経路順に登録したアクセスルータ識別リストを有し、前記アクセスルータ識別リストと前記現アクセスルータのルータ広告に含まれる隣接するアクセスルータの情報とに基づいて自端末が次に接続する移動先のアクセスルータを決定して、前記隣接するアクセスルータの情報に基づいて決定した移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信することを特徴とする移動端末。 - 前記ルータ広告に隣接するアクセスルータが存在しないことを示すコードが含まれている場合には、現在の移動方向とは逆方向に移動すると判断することを特徴とする請求の範囲第24項に記載の移動端末。
- 位置登録学習モード時に前記移動経路を移動して順次接続した現アクセスルータからのルータ広告に含まれる現アクセスルータの情報に基づいて前記アクセスルータ識別リストを生成することを特徴とする請求の範囲第24項に記載の移動端末。
- 前記アクセスルータ識別リストは、
前記アクセスルータが自端末に割当てるネットワークプレフィックス、または前記アクセスルータにおける気付けアドレスが登録されていることを特徴とする特許請求の範囲第24項に記載の移動端末。 - 予め定められた移動経路に複数配置されるアクセスルータを配下とする複数の階層化ホームエージェントにローカル位置登録メッセージによって現在接続している現アクセスルータにおけるローカル気付けアドレスおよびホームアドレスを登録し、前記複数の階層化ホームエージェントを配下とするホームエージェントにグローバル位置登録メッセージによって現アクセスルータを配下とする階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスおよびホームアドレスを登録し、接続するアクセスルータを切り替えてハンドオーバする移動端末であって、
前記現アクセスルータから受信したルータ広告に前記階層化ホームエージェントの情報が含まれている場合には、前記階層化ホームエージェントの情報に基づいて前記階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスを生成し、生成したグローバル気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前グローバル位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信することを特徴とする移動端末。 - 前記現アクセスルータから受信したルータ広告に含まれる移動先のアクセスルータの情報に基づいて次に接続する移動先のアクセスルータにおけるローカル気付けアドレスを生成し、生成したローカル気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記現アクセスルータを配下とする階層化ホームエージェントに送信することを特徴とする請求の範囲第28項に記載の移動端末。
- 移動経路に複数配置されるアクセスルータにレイヤ2スイッチを介して接続される無線送受信機を介して順次接続して、現在接続している現アクセスルータにおける気付けアドレスおよびホームアドレスを位置登録メッセージによってホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えてハンドオーバを行う移動端末であって、
受信したルータ広告またはパケットの所定の位置に特定の値が付加されている場合には、前記ルータ広告に含まれる移動先のアクセスルータの情報に基づいて前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信することを特徴とすることを特徴とする移動端末。 - 前記特定の値を付加する所定の位置を、
IPヘッダまたはレイヤ2フレームヘッダのQoSクラスフィールドとすること、
を特徴とする請求の範囲第30項に記載の移動端末。 - 予め定められた移動経路に複数配置されているアクセスルータに順次接続する移動端末宛てのパケットを転送するホームエージェントであって、
前記移動端末から位置登録メッセージを受信すると、該位置登録メッセージに含まれる気付けアドレスに前記パケットを転送し、前記事前位置登録メッセージを受信すると、該位置登録メッセージに含まれる気付けアドレス、および前記位置登録メッセージに含まれる気付けアドレスに前記パケットを転送することを特徴とするホームエージェント。 - 位置登録学習モード時に受信した位置登録メッセージに含まれる気付けアドレスに基づいて前記アクセスルータの配置順にアクセスルータを識別する情報を登録したアクセスルータ識別リストを生成し、生成したアクセスルータ識別リストを前記アクセスルータに配信することを特徴とする請求の範囲第32項に記載のホームエージェント。
- 前記アクセスルータを識別する情報は、
前記アクセスルータが前記移動端末に割当てるネットワークプレフィックス、または前記アクセスルータにおける前記移動端末の気付けアドレスとすることを特徴とする請求の範囲第33項に記載のホームエージェント。 - 予め定められた移動経路に複数配置されているアクセスルータに順次接続する移動端末宛てのパケットを転送するホームエージェントであって、
前記移動経路の移動方向毎に前記複数配置されているアクセスルータが前記移動端末に割当てるネットワークプレフィックスを移動方向順に登録したネットワークプレフィックスリストを有し、前記移動端末から位置登録メッセージを受信すると、前記位置登録メッセージに含まれる移動方向を示す情報および気付けアドレスと、前記ネットワークプレフィックスリストとに基づいて前記移動端末が次に接続する移動先のアクセスルータを識別して、識別した移動先のアクセスルータにおける前記移動端末の気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレスと前記位置登録メッセージに含まれる気付けアドレスとに前記移動端末宛てのパケットを転送することを特徴とするホームエージェント。 - 位置登録学習モード時に前記移動経路を移動した移動端末から送信される位置登録メッセージに含まれる前記現アクセスルータにおける気付けアドレスに基づいて前記ネットワークプレフィックスリストを生成することを特徴とする請求の範囲第35項に記載のホームエージェント。
- 前記ネットワークプレフィックスリストを前記複数配置されたアクセスルータに配信することを特徴とする請求項第36項に記載のホームエージェント。
- 移動端末の移動経路に複数配置されるアクセスルータであって、
自装置の情報、前記移動端末が自装置の次に接続する移動先のアクセスルータの情報、または自装置に隣接するアクセスルータの情報を含むルータ広告を送信することを特徴とするアクセスルータ。 - 前記移動先のアクセスルータの情報は、
前記移動先のアクセスルータが前記移動端末に割当てるネットワークプレフィックスまたは前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスと、前記移動先のアクセスルータのアドレスとすることを特徴とする請求の範囲第38項に記載のアクセスルータ。 - 隣接するアクセスルータと通信を行って、前記移動先のアクセスルータのアドレスを取得すること、
を特徴とする請求の範囲第39項に記載のアクセスルータ。 - 前記隣接するアクセスルータの情報は、
前記隣接するアクセスルータが前記移動端末に割当てるネットワークプレフィックスまたは前記隣接するアクセスルータにおける気付けアドレスと、前記隣接するアクセスルータのアドレスとすることを特徴とする請求の範囲第38項に記載のアクセスルータ。 - 前記移動経路に配置されている順番に前記アクセスルータが移動端末に割当てるネットワークプレフィックスが登録されているネットワークプレフィックスリストを有し、該ネットワークプレフィックスリストに基づいて前記移動先のアクセスルータの情報または前記隣接するアクセスルータの情報を生成すること、
を特徴とする請求の範囲第38項に記載のアクセスルータ。 - 自装置に隣接するアクセスルータが存在しない場合には、前記ルータ広告に隣接するアクセスルータが存在しないことを示すコードを設定することを特徴とする請求の範囲第38項に記載のアクセスルータ。
- 予め定められた移動経路に複数配置されているアクセスルータに順次接続して、現在接続している現アクセスルータにおける気付けアドレス、自装置が管理するネットワークプレフィックスおよびホームアドレスを位置登録メッセージによってホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えてハンドオーバを行うモバイルルータであって、
前記現アクセスルータから受信したルータ広告に含まれる移動先のアクセスルータの情報に基づいて前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレス、前記自装置が管理するネットワークプレフィックスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信することを特徴とするモバイルルータ。 - 予め定められた移動経路に複数配置されているアクセスルータに順次接続して、現在接続している現アクセスルータにおける気付けアドレス、自装置が管理するネットワークプレフィックス、およびホームアドレスを位置登録メッセージによってホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えてハンドオーバを行うモバイルルータであって、
前記複数配置されているアクセスルータを識別する情報を移動経路順に登録したアクセスルータ識別リストを有し、前記アクセスルータ識別リストと前記現アクセスルータのルータ広告に含まれる隣接するアクセスルータの情報とに基づいて自装置が次に接続する移動先のアクセスルータを決定して、前記隣接するアクセスルータの情報に基づいて決定した移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレス、自装置が管理するネットワークプレフィックスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信することを特徴とするモバイルルータ。 - 移動経路に複数配置されるアクセスルータを配下とする複数の階層化ホームエージェントにローカル位置登録メッセージによって現在接続している現アクセスルータにおけるローカル気付けアドレス、自装置が管理するネットワークプレフィックスおよびホームアドレスを登録し、前記複数の階層化ホームエージェントを配下とするホームエージェントにグローバル位置登録メッセージによって現アクセスルータを配下とする階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレス、自装置が管理するネットワークプレフィックスおよびホームアドレスを登録し、接続するアクセスルータを切り替えてハンドオーバするモバイルルータであって、
前記現アクセスルータから受信したルータ広告に前記階層化ホームエージェントの情報が含まれている場合には、前記階層化ホームエージェントの情報に基づいて前記階層化ホームエージェントにおけるグローバル気付けアドレスを生成し、生成したグローバル気付けアドレス、自装置が管理するネットワークプレフィックスおよびホームアドレスを含む事前グローバル位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信することを特徴とするモバイルルータ。 - 移動経路に複数配置されるアクセスルータにレイヤ2スイッチを介して接続される無線送受信機を介して順次接続して、現在接続している現アクセスルータにおける気付けアドレス、自装置が管理するネットワークプレフィックスおよびホームアドレスを位置登録メッセージによってホームエージェントに登録しつつ、接続するアクセスルータを切り替えてハンドオーバを行うモバイルルータであって、
受信したルータ広告またはパケットの所定の位置に特定の値が付加されている場合には、前記ルータ広告に含まれる移動先のアクセスルータの情報に基づいて前記移動先のアクセスルータにおける気付けアドレスを生成し、生成した気付けアドレス、自装置が管理するネットワークプレフィックスおよびホームアドレスを含む事前位置登録メッセージを前記ホームエージェントに送信することを特徴とすることを特徴とするモバイルルータ。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2004/006597 WO2005109944A1 (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | ハンドオーバ方法、移動端末、ホームエージェント、アクセスルータ、およびモバイルルータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2005109944A1 JPWO2005109944A1 (ja) | 2008-03-21 |
JP4397397B2 true JP4397397B2 (ja) | 2010-01-13 |
Family
ID=35320602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006519152A Expired - Fee Related JP4397397B2 (ja) | 2004-05-11 | 2004-05-11 | ハンドオーバ方法、移動端末、ホームエージェント、アクセスルータ、およびモバイルルータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4397397B2 (ja) |
WO (1) | WO2005109944A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4519720B2 (ja) * | 2005-06-13 | 2010-08-04 | 三菱電機株式会社 | ハンドオーバ方法 |
JP4606985B2 (ja) * | 2005-09-29 | 2011-01-05 | 三菱電機株式会社 | 無線通信システム |
JP4806364B2 (ja) * | 2006-02-27 | 2011-11-02 | パナソニック株式会社 | ルータ切替方法、およびルータ装置 |
JP4826834B2 (ja) * | 2008-08-07 | 2011-11-30 | 日本電気株式会社 | 通信システム、接続装置、情報通知方法、プログラム |
US20120063428A1 (en) * | 2008-10-08 | 2012-03-15 | Panasonic Corporation | Interface Switching System, Mobile Node, Proxy Node, and Mobile Management Node |
JP7321400B1 (ja) * | 2023-04-18 | 2023-08-04 | 株式会社インターネットイニシアティブ | 推定装置および推定方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000152307A (ja) * | 1998-11-09 | 2000-05-30 | Toshiba Corp | 移動通信システムとその基地局及びネットワーク監視装置 |
JP3924502B2 (ja) * | 2002-07-04 | 2007-06-06 | 富士通株式会社 | モバイル通信方法およびモバイル通信システム |
-
2004
- 2004-05-11 JP JP2006519152A patent/JP4397397B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2004-05-11 WO PCT/JP2004/006597 patent/WO2005109944A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2005109944A1 (ja) | 2005-11-17 |
JPWO2005109944A1 (ja) | 2008-03-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1705847B1 (en) | Method and apparatus for seamless roaming for wireless networks | |
US9577981B2 (en) | Communication control method, communication node, and mobile node | |
EP1260113B1 (en) | Hierarchical mobility management for wireless networks | |
JP5042874B2 (ja) | インターネットプロトコルレイヤーにおける低オーバーヘッド移動度管理プロトコルのための方法およびシステム | |
CN101925055B (zh) | 代理移动ip网络中的私有寻址方法 | |
CN101919277B (zh) | 用于检测复制地址的方法、移动台、网络单元和通信系统 | |
US8175057B2 (en) | Method and system for fast handovers using dynamic router advertisements | |
JP4616074B2 (ja) | アクセスルータ、サービス制御システム、サービス制御方法 | |
JP2008136243A6 (ja) | インターネットプロトコルレイヤーにおける低オーバーヘッド移動度管理プロトコルのための方法およびシステム | |
JP2006217055A (ja) | 移動ノード、基地局、ルータおよびパケット通信システム | |
JPWO2009057296A1 (ja) | 移動端末及びネットワークノード並びにパケット転送管理ノード | |
JP4057715B2 (ja) | ルータ装置、無線端末装置、無線基地局及びメッセージ送信制御方法 | |
US7916692B2 (en) | Mobile communication system, edge router, and transfer control method, program and recording medium used therefor | |
JP4397397B2 (ja) | ハンドオーバ方法、移動端末、ホームエージェント、アクセスルータ、およびモバイルルータ | |
KR20010098088A (ko) | 패킷 영역간의 핸드오버 방법 및 그를 이용한 패킷 데이터서비스 방법 | |
JP4606985B2 (ja) | 無線通信システム | |
KR101037531B1 (ko) | 무선 인터넷 시스템에서 통신 상태 정보를 이용한 소프트핸드오버 방법 | |
JPWO2005032062A1 (ja) | レイヤ2移動体ネットワーク | |
JP2003037626A (ja) | Ipネットワークを利用した移動体通信方法および移動体通信システム | |
JP4677803B2 (ja) | アドホックネットワークにおけるアドホックルータの移動管理方法 | |
Wu et al. | NEMO-based mobility management in LISP network | |
JP4334318B2 (ja) | モバイルip通信システム、モバイルip通信システムにおける管理装置および装置、ならびに、モバイルip通信方法 | |
JP2003092597A (ja) | 移動体通信システム | |
JP4500831B2 (ja) | ネットワークベースipモビリティプロトコルを利用した通信システム、制御装置、ルータ及びその通信方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091020 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091020 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |