JP2008136178A - 光空間伝送モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザの安全基準に基づいた光出力の上限値を緩和すると共に、レーザへの戻り光を低減し、小型化が可能な光空間伝送モジュールを提供する。
【解決手段】光空間伝送モジュールは、送信光を出力する発光部100と、送信光を反射させる反射部111を有する台座部110と、反射部111で反射された反射光を拡散光に変換して反射する反射型拡散部120とを備える。反射部111は、送信光の反射後のビーム径を拡大させる機能を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空間を媒体に光信号を伝送する光空間伝送モジュールに関する。
近年、ワイヤレス伝送の高速化方式として、電波の代わりに光波を用いた、光空間伝送技術が注目され始めている。光波は、その広帯域性を利用した高速性に加え、直進性/遮光性によるセキュリティ性などを有する。この光空間伝送に用いられる光源としては、発光ダイオード(LED)或いは半導体レーザダイオード(LD)が使用されており、伝送速度向上のためには、高速変調可能なLDが有利である。
しかし、LDは、LEDよりも光源サイズが小さく、出力光の干渉性が高い。そのため、LDの出力光をそのまま空間へ放出した場合、光線があやまって目入ると、網膜上に高エネルギー密度の像が結ばれ、網膜が損傷する危険性がある。LDでLEDと同等の安全性を得るためには、光出力強度を低下させるか、拡散板等の光学部品を用いて出力光の干渉性を低下させた上で、仮想的な2次光源サイズを拡大させなくてはならない。後者の場合、網膜上に結ばれる像の大きさは、この2次光源サイズに依存する。光送信器の安全性を保ちつつ、より大きな光出力を得るためには、上記2次光源サイズを大きくすればよい。このようなレーザの安全性を確保する光学系としては、例えば、特許文献1に開示されている光送信器がある。図10は、特許文献1に開示されている従来の光送信器の構成の一例を示す模式図である。
図10において、従来の光送信器は、レーザ900、集光レンズ910、レンズ920、反射型拡散部921、反射部922、開口部923、及び受光部930を備える。集光レンズ910は、レーザ900から出力されたレーザ光線Aを集光し、開口部923を介して反射型拡散部921へ照射する。反射型拡散部921は、照射されたレーザ光線Aを拡散光Bに変換し反射する。反射部922は、拡散光Bを反射する。レンズ920は、反射部922で反射された拡散光Bを一定の方向へ配光し、送信光Cとして出力する。受光部930は、対向する光送信器から出力された信号光を受光する。この従来の光送信器では、反射型拡散部921でレーザ光線Aの干渉性が乱され、反射型拡散部921上にランバーシャン分布をもつ仮想的な2次光源が形成される。そのため、レーザ単体で利用するよりも、安全性を高めることができる。
特開2004−165957号公報
しかしながら、従来の光送信器では、レーザ光線Aを反射型拡散部921に直接照射するので、反射した拡散光Bがレーザ900に戻ってしまい、戻り光によりレーザ900の動作不安定を引き起こす可能性がある。また、従来の光送信器では、反射機構を利用しているため、厚さは低減できるが、反射部922の直径が大きくなり、受光部930を含めた全体の占有面積が大きくなってしまうという課題もある。
それ故に、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、レーザの安全基準に基づいた光出力の上限値を緩和すると共に、レーザへの戻り光を低減し、小型化が可能な光空間伝送モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、空間を媒体に光信号を伝送する光空間伝送モジュールに向けられている。第1の局面では、光空間伝送モジュールは、送信光を出力する発光部と、送信光を反射させる反射部を有する台座部と、反射部で反射された送信光を拡散光に変換して反射する反射型拡散部とを備える。反射部は、送信光の反射後のビーム径を拡大させる機能を有する。
上記第1の局面によれば、反射部にて送信光のビーム径を広げた後に拡散光へ変換することで、より径の大きな2次光源を作ることができ、レーザの安全基準に基づいた光出力の上限値を緩和することができる。
第2の局面では、反射部は凸型形状のミラーである。
上記第2の局面によれば、凸型の断面における傾斜角度を一定値以上にすることで、送信光が反射部で反射された後に、再び発光部へ戻るのを防ぐ効果がある。
第3の局面では、反射部は、凸型形状のミラーと同等の機能をもつフレネルミラーで構成されている。
上記第3の局面によれば、フレネルミラーを用いることで反射部の厚みを薄くすることができる。
第4の局面では、反射型拡散部は、凹型形状である。
上記第4の局面によれば、反射型拡散部の断面の傾斜角あるいは曲率を制御することで光空間伝送モジュールから出力される拡散光の指向角を制御し、効率よく送信光を伝送することができる。
第5の局面では、光空間伝送モジュールは、光信号を受光する受光部をさらに備え、受光部は、台座部が有する反射部とは異なる面に配置されている。
上記第5の局面によれば、台座部が有する反射部とは異なる面に受光部を配置することで、受光部を送信器に一体化することで送受信器全体を小型化することができる。
第6の局面では、光空間伝送モジュールは、反射型拡散部を覆うように配置されたレンズ部をさらに備える。
上記第6の局面によれば、レンズ部で拡散光を集光することで拡散光の指向角を制御し、効率よく送信光を伝送することができる。
第7の局面では、レンズ部は、複数のレンズ領域を有し、複数のレンズ領域は、少なくとも拡散光を配光させる第1のレンズ領域と、受光部へ光信号を集光させる第2のレンズ領域とを有する。
上記第7の局面によれば、第1のレンズ領域と、第2のレンズ領域とをわけ、各領域で集光特性を最適化することで、より効率的に受光部へ光信号を集光することができる。
第8の局面では、レンズ部は、フレネルレンズで構成されている。
上記第8の局面によれば、光学系の厚みを薄くすることができる。
第9の局面では、反射部は、発光部と受光部との間に位置し、反射部、発光部、および受光部が略直線上に配置されている。
上記第9の局面によれば、発光部から出力された後、反射部で反射された光が直接受光部に結合することを防ぐことができる。
第10の局面では、発光部は、半導体レーザで構成されている。
上記第10の局面によれば、高速変調が可能である。
第11の局面では、反射部は、発光部から垂直に放射される光線を中心として、垂直に放射される光線と垂直な面に対してそれぞれ特定の傾斜角αを有し、発光部と反射部との間の距離をD、発光部の発光領域径をφとすると、特定の傾斜角αは、式(1)の関係を満たすように設定される。
D・tan(2α)> φ/2 ・・・・式(1)
上記第11の局面によれば、発光部から出力される光線のうち、垂直に放射される光線が反射部で反射した後に、発光領域へ結合することを低減することができる。
以上のように、本発明に係る光空間伝送モジュールによれば、発光部から出力された送信光のビーム径を反射部で広げた後、反射型拡散部で拡散光へ変換することで、よりサイズの大きな2次光源を作ることができ、レーザの安全基準に基づいた光出力の上限値を緩和することができる。さらに、送信光を反射部にて発光部以外の方向へ反射させた後、拡散さることで反射部から発光部へ戻る光量を低減することができる。また、反射部を有する台座部に受光部を配置することで、受発光部を一体化することができ、小型化が可能となる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る光空間伝送モジュールについて、添付図面を参照ながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る光空間伝送モジュール構成の一例を示す模式図である。図1において、光空間伝送モジュールは、発光部100、台座部110、反射部111、及び反射型拡散部120を備える。発光部100は、発光部100に入力される信号に応じて変調された送信光Aを出力する。反射部111は、台座部110の一部に、発光部100と対向するように設けられた凸型形状のミラーであり、具体的には円錐形状を有している。反射部111は、送信光Aのビーム径が広がるように送信光Aを反射する。凹型形状である反射型拡散部120は、反射部111で反射された反射光Bを、拡散光Cに変換して反射する。
ここで、図2A〜B、及び図3A〜Bを用いて、本発明の反射部111の形状と反射光Bとの関係について、従来方式と比較を行いながら説明する。図2Aは、特許文献1に記載の従来方式における反射型拡散部921の形状と反射光Bとの関係を示す図である。図2Bは、本発明との比較のため、従来方式におけるレンズ150を備えない場合の反射型拡散部921の形状と反射光Bとの関係を示す図である。図3Aは、本発明の第1の実施形態における反射部111の形状と反射光Bとの関係を示す図である。図3Bは、従来方式との比較のため、本発明の第1の実施形態におけるレンズ150を備えた場合の反射部111の形状と反射光Bとの関係を示す図である。図2A〜B、及び図3A〜Bにおいて、発光部100は、放射角θで送信光Aを出力するレーザ光源を有する構成である。反射部111は、傾斜角αの円錐形状のミラーを有する構成である。
図2Aの従来方式は、発光部100から出力された送信光Aをレンズ150で集光後、対向する反射型拡散部921で拡散させる方式である。また、図2Bの従来方式は、発光部100から出力された送信光Aを直接対向する反射型拡散部921で拡散させる方式である。これらの方式では、発光部100と対向する位置にある反射型拡散部921で、送信光Aを広い角度範囲に拡散すると同時に反射させているため、拡散光Bの一部が発光部100へ戻ってしまうという問題点がある。
一方、図3Aの本発明では、発光部100からほぼ垂直に出力された送信光Aであっても、入射角度に対して2α傾いた反射光Bが得られる。発光部100と反射部111との距離をDとすると、反射光Bは、発光部100からD×tan2αだけ離れた位置に到達する。そのため、直接、反射型拡散部921にレーザ光を照射する従来方式よりも発光部100へ戻ってしまう光量(以下、戻り光量と記す)を大幅に低減することが可能となる。また、サイズの大きな拡散光源(2次光源)を作ることができ、レーザの安全基準に基づいた光出力の上限値を緩和することができる。さらに、図3Bのようにレンズ150を備えた場合においても、傾斜角αを一定以上の大きさにすることで発光部100への戻り光量を低減することが可能となる。
次に、図4及び図5に、従来方式と本発明との戻り光比率を計算した結果の一例を示す。ここで、戻り光比率とは、発光部100から出力された送信光Aが、反射・拡散されて発光領域へ到達する割合を示している。すなわち、戻り光比率=戻り光量/送信光量で表される。図4は、図3Aに示す本発明と図2Bに示す従来方式との戻り光比率の計算結果を示す図である。すなわち、図4は、互いにレンズ150を備えない場合の本発明と従来方式との戻り光比率の計算結果を示す図である。図4においては、反射部111の傾斜角αを可変パラメータとし、発光部100の放射角θは20deg、発光部100の発光領域のサイズは80μmφ、発光部100と反射部111との距離Dは0.5mm、反射型拡散部921は、ランバート拡散を行うものとして計算を行った。
図5は、図3Bに示す本発明と図2Aに示す従来方式との戻り光比率の計算結果を示す図である。すなわち、図5は、互いにレンズ150を備えた場合の本発明と従来方式との戻り光比率の計算結果を示す図である。図5においては、反射部111の傾斜角αを可変パラメータとし、発光部100の放射角θは20deg、レンズ150は焦点距離1.6mmの両凸レンズ、発光部100の発光領域のサイズは20μmφ、反射型拡散部921はランバート拡散を行うものとして計算を行った。
図4を参照して、従来方式では、−17dB程度の戻り光比率があるが、本発明では、傾斜角αを一定値以上(この計算条件では、2.4deg以上)に設定することで、−30dB以下まで戻り光比率を低減することが可能であることが分かる。また、図5を参照して、従来方式では、−17dB程度の戻り光比率があるが、本発明では、傾斜角αを一定値以上(この計算条件では、10deg以上)に設定することで、−30dB以下まで戻り光比率を低減することが可能であることが分かる。
ここで、図6を用いて、反射部111の傾斜角αの算出方法についてより詳細に説明する。図6には、反射部111の傾斜角αと、発光部100と反射部111との間の距離Dと、発光部100の発光領域径φとの関係を示している。図6を参照して、発光部100から出力される光線のうち、垂直に放射される光線(放射角0°)は、一般的に強度が高く、発光領域へ戻った際の影響が大きい。そこで、放射角0°の光線が反射部111で反射した後、発光領域への結合を低減するには、傾斜角αを式(1)の関係を満たすように設定することが望ましい。
D・tan(2α)> φ/2 ・・・・式(1)
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る光空間伝送モジュールによれば、送信光Aのビーム径を反射部111で広げた後、反射型拡散部120で散乱光Cへ変換することで、よりサイズの大きな2次光源を作ることができ、レーザの安全基準に基づいた光出力の上限値を緩和することができる。さらに、送信光Aを反射部111にて発光部100以外の方向へ反射させた後、拡散させることで反射部111から発光部100へ戻る光量を低減することができる。
また、反射部111の凸型形状のミラーを、送信光Aのビーム径よりも大きくすることで、送信光Aをすべて反射することができるので効率的である。また、発光部100と反射部111との間に、集光レンズ(例えば、レンズ150)を用い、送信光Aのビーム径をコリメート、或いは集光すると、反射部111の凸型形状のミラーを集光レンズが無い場合に比べて小型化することができる。
なお、本実施例では、凸型形状ミラーの一例として円錐形状を示したが、この形状に限定されるものではなく、発光部100の方向への反射光を低減できれば、球面形状や非球面形状でもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る光空間伝送モジュールについて添付図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る光空間伝送モジュールの構成の一例を示す模式図である。図7を参照して、第2の実施形態に係る光空間伝送モジュールは、第1の実施形態と比較して、レンズ部130と受光部140とを追加した構成となっている。ここで、本発明の第1の実施形態と同一の構成要素については同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図7において、レンズ部130は、複数のレンズ領域を有している。具体的には、レンズ部130は、拡散光を配光させる第1のレンズ領域131と、受光部140へ光線を集光させる第2のレンズ領域132とを有する。レンズ部130は、反射型拡散部120を覆うように配置される。受光部140は、台座部110の反射部111とは異なる面に配置される。
台座部110に設けられた反射部111は、発光部100と対向するように配置されているため、反射部111の裏面にはスペースが生じる。そこで、通常使用されていない反射部111の裏面のスペースを利用して、そこに受光部140を配置することで受発光部を一体化したモジュールの形成が可能となる。さらに受光部140は、反射部111が発光部100と受光部140との間に位置するよう配置され、かつこの3つの構成要素が略直線上に並ぶるよう配置を工夫することで、発光部100から出力された送信光Aが、受光部140に結合するのを避けることができる。
また、レンズ部130に第1のレンズ領域131と第2のレンズ領域132とを持たせることで、それぞれの領域に最適なレンズ形状を設計することができ、拡散光の配光特性と受光部140への集光特性を向上させることができる。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る光空間伝送モジュールによれば、第1の実施形態で説明した効果に加え、受光部140を台座部110に設けられた反射部111とは異なる面に配置することで、送受を一体化することができ、送受信器全体を小型化することができる。また、レンズ部130に、拡散光を配光させる第1のレンズ領域131と、受光部140へ光線を集光させる第2のレンズ領域132とを持たせることで、拡散光の配光特性と受光部140への集光特性とを向上させることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る光空間伝送モジュールについて、添付図面を参照しながら説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係る光空間伝送モジュール構成の一例を示す模式図である。図8において、光空間伝送モジュールは、第2の実施形態と比較して、反射部211とレンズ部230とをそれぞれ異なる構成で実現したものである。ここで、本発明の第2の実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図8において、反射部211は、発光部100と対応するように設けられた凸型形状のミラーと同様の機能を持つフレネルミラーで構成されている。また、レンズ部230は、複数のレンズ領域を有するフレネルレンズで構成されている。具体的には、レンズ部230は、拡散光を配光させる第1のフレネルレンズ領域231と、受光部140へ光線を集光させる第2のフレネルレンズ領域232とを有する。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係る光空間伝送モジュールによれば、第2の実施形態で説明した効果に加え、反射部211をフレネルミラーで、レンズ部230をフレネルレンズで構成することにより、レンズ部230の軽量・薄型化、反射部211の軽量化により、光空間伝送モジュール全体を軽量・薄型化することが可能となる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る光空間伝送モジュールについて、添付図面を参照しながら説明する。図9は、本発明の第4の実施形態に係る光空間伝送モジュール構成の一例を示す模式図である。図9において、光空間伝送モジュールは、第3の実施形態と比較して、反射型拡散部320とレンズ部330とをそれぞれ異なる構成で実現したものである。ここで、本発明の第3の実施形態と同一の構成要素については、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
図9において、レンズ部330は、受光部140と、台座部110とを収容する樹脂モールドで構成され、表面に複数のレンズ領域を有する。具体的には、レンズ部330は、拡散光を配光させる第1のフレネルレンズ領域331と、受光部140へ光線を集光させる第2のフレネルレンズ領域332とを有する。また、レンズ部330には、凸形状の開口部333が設けられている。反射型拡散部320は、レンズ部330の湾曲した側面上に形成される。ここで、発光部100から出力された送信光は、開口部333から入射後、反射部211へ照射される。
第1のフレネルレンズ領域331、第2のフレネルレンズ領域332、および開口部333は、レンズ部330を作成する金型上に予め形状を作成しておくことで、レンズ部330と同時に作成することができる。また、反射型拡散部320は、レンズ部330の湾曲した側面を砂面加工した後、白色塗料などを塗布することで作成できる。
開口部333は、凸形状をしているため集光レンズの効果があり、反射部211へ照射するビーム径を小さくすることができる。そのため、反射部211の加工面積を小さくすることができ、反射部211の加工コスト、加工時間を短縮できる。
以上のように、本発明の第4の実施形態に係る光空間伝送モジュールによれば、レンズ部330の作成と同時に、第1のフレネルレンズ領域331、第2のフレネルレンズ領域332、反射型拡散部320、及び開口部333等の構成要素も作成することができるため、光空間伝送モジュールの部品点数や工数を削減することができ、モジュールの低コスト化が期待できる。
なお、レンズ部330の側面は、図9に示したような湾曲構造に限定するものではなく、逆円錐構造でも構わない。また、レンズ部330は、フレネルレンズに限定するものではなく、凸レンズであっても構わない。また、開口部333は、凸形状に限定するものではなくフレネルレンズであっても構わない。
本発明に係る光空間伝送モジュールは、簡易な構成でレーザ光源のアイセーフ化と受発光モジュールの一体化等を実現でき、光空間伝送システムの安全性および小型化等を図る構成として有用である。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係る光空間伝送モジュール構成の一例を示す模式図 従来方式における反射型拡散部921の形状と反射光Bとの関係を示す図 従来方式におけるレンズ150を備えない場合の反射型拡散部921の形状と反射光Bとの関係を示す図 本発明の第1の実施形態における反射部111の形状と反射光Bとの関係を示す図 本発明の第1の実施形態におけるレンズ150を備えた場合の反射部111の形状と反射光Bとの関係を示す図 図3Aに示す本発明と図2Bに示す従来方式との戻り光比率の計算結果を示す図 図3Bに示す本発明と図2Aに示す従来方式との戻り光比率の計算結果を示す図 反射部111の傾斜角αの算出方法を説明する図 本発明の第2の実施形態に係る光空間伝送モジュールの構成の一例を示す模式図 本発明の第3の実施形態に係る光空間伝送モジュール構成の一例を示す模式図 本発明の第4の実施形態に係る光空間伝送モジュール構成の一例を示す模式図 従来の光送信器の構成の一例を示す模式図
符号の説明
100 発光部
110 台座部
111、211 反射部
120、320 反射型拡散部
130、230、330 レンズ部
131 第1のレンズ領域
132 第2のレンズ領域
231、331 第1のフレネルレンズ領域
232、332 第2のフレネルレンズ領域
140、 受光部
150 レンズ
333 開口部
900 レーザ
910 集光レンズ
920 レンズ
921 反射型拡散部
922 反射部
923 開口部
930 受光部

Claims (11)

  1. 空間を媒体に光信号を伝送する光空間伝送モジュールであって、
    送信光を出力する発光部と、
    前記送信光を反射させる反射部を有する台座部と、
    前記反射部で反射された送信光を拡散光に変換して反射する反射型拡散部とを備え、
    前記反射部は、前記送信光の反射後のビーム径を拡大させる機能を有することを特徴とする、光空間伝送モジュール。
  2. 前記反射部は、凸型形状のミラーであることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送モジュール。
  3. 前記反射部は、凸型形状のミラーと同等の機能をもつフレネルミラーで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送モジュール。
  4. 前記反射型拡散部は、凹型形状であることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送モジュール。
  5. 光信号を受光する受光部をさらに備え、
    前記受光部は、前記台座部が有する反射部とは異なる面に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送モジュール。
  6. 前記反射型拡散部を覆うように配置されたレンズ部をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載の光空間伝送モジュール。
  7. 前記レンズ部は、複数のレンズ領域を有し、
    前記複数のレンズ領域は、少なくとも前記拡散光を配光させる第1のレンズ領域と、前記受光部へ光信号を集光させる第2のレンズ領域とを有することを特徴とする、請求項6に記載の光空間伝送モジュール。
  8. 前記レンズ部は、フレネルレンズで構成されていることを特徴とする、請求項6に記載の光空間伝送モジュール。
  9. 前記反射部は、前記発光部と前記受光部との間に位置し、
    前記反射部、前記発光部、および前記受光部が略直線上に配置されていることを特徴とする、請求項5に記載の光空間伝送モジュール。
  10. 前記発光部は、半導体レーザであることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送モジュール。
  11. 前記反射部は、前記発光部から垂直に放射される光線の光軸を中心として、当該光線の光軸と垂直な面に対してそれぞれ特定の傾斜角αを有し、
    前記発光部と前記反射部との間の距離をD、前記発光部の発光領域径をφとすると、前記特定の傾斜角αは、式(1)の関係を満たすように設定されることを特徴とする、請求項1に記載の光空間伝送モジュール。
    D・tan(2α)> φ/2 ・・・・式(1)
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