JP2002289978A - 発光装置 - Google Patents

発光装置

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JP2002289978A
JP2002289978A JP2001090452A JP2001090452A JP2002289978A JP 2002289978 A JP2002289978 A JP 2002289978A JP 2001090452 A JP2001090452 A JP 2001090452A JP 2001090452 A JP2001090452 A JP 2001090452A JP 2002289978 A JP2002289978 A JP 2002289978A
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light
light emitting
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light intensity
array
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JP2001090452A
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English (en)
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Koichi Nitori
耕一 似鳥
Katsuhisa Tada
勝久 多田
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HITTSU KENKYUSHO KK
Hits Laboratories Inc
Original Assignee
HITTSU KENKYUSHO KK
Hits Laboratories Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 矩形状の光強度分布特性を有する発行装置を
得る。 【解決手段】 発光装置は、面発光レーザアレイ1と、
該面発光レーザ・アレイ1に対向する位置に設けられて
当該面発光レーザアレイ1からの出射光を散乱させる散
乱体2と、該散乱体2に対向する位置に設けられて当該
散乱体2からの反射光を反射させる反射鏡3を少なくと
も1ずつ備えるので、遠方の受光体10において矩形状
の光強度分布を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間伝送を目的と
した光通信システム等の光源に有用な発光装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体発光素子と反射鏡を組み合わせた
発光装置としては、例えば、公開特許公報の特開昭49
−82287で開示されているような発光装置がある。
これは、発光ダイオード素子とパラボラ反射鏡の組み合
わせにより、一般的な発光ダイオード装置に比べ、より
平行度に優れたビーム性の出力を得るためのものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造では、基本的には、発光源である発光ダイオードのチ
ップ上の発光パターンが拡大されたものがある程度のビ
ーム性をもって放射されるに過ぎない。従って、この発
光装置より放射されたビーム性の光出力の遠方での(光
軸に垂直な平面で切った断面における)光強度分布は、
発光源である発光ダイオードのチップ上の発光パターン
を反映して、凹凸が多いものとなる。また、一般には、
発光ダイオードのチップからの発光は光軸上にピークを
もつガウス状の光強度パターンになることが多いため、
こうしたチップを用いて前記の発光装置を構成した場
合、遠方での光強度分布もこれを反映したものになる。
【0004】ところで、光を用いた空間伝送では、遠方
での光強度分布の形状を矩形状にすると都合がよい。矩
形状にした場合のメリットは、一定の受信レベルを想定
した場合に、矩形状の光強度分布の方がガウス状の光強
度分布より受信範囲を広く取ることができることであ
る。しかしながら、上述したような従来タイプの発光装
置では、基本的に矩形状の光強度分布をもたないため、
より広い受信範囲を確保するという意味においては好都
合とは言えなかった。
【0005】そこで本発明は上記従来の課題に鑑みなさ
れたものであり、矩形状の光強度分布特性を有する発行
装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、請求項1記載の発光装置は、面発光レーザ・
アレイと、該面発光レーザ・アレイに対向する位置に設
けられて当該面発光レーザ・アレイからの出射光を散乱
させる散乱体と、該散乱体に対向する位置に設けられて
当該散乱体からの反射光を反射させる反射鏡を少なくと
も1ずつ備えることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発光装置は、請求項1記載
の発光装置において、前記面発光レーザ・アレイは、多
数の要素レーザを最密に配置してなることを特徴とす
る。
【0008】請求項3記載の発光装置は、請求項1また
は2記載の発光装置において、前記反射鏡はパラボラ形
状を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態の
構成を示す図である。発光装置の発光源として面発光レ
ーザ・アレイのチップ(面発光レーザアレイという)1
を用い、この面発光レーザアレイ1に対向する位置にそ
の出射光を散乱させるための散乱体2を設け、ここで一
度、反射・散乱された光を、散乱体2に対向する位置に
設けた反射鏡3により反射させることにより、遠方の受
光体10でビーム性の光出力を得ることができる。な
お、反射鏡3は、ビーム性の光出力を得るために、例え
ばパラボラ形状にしておくのが好適である。
【0010】上記で示した構成で、散乱体2をパラボラ
形状の反射鏡3の焦点の位置に設置することにより、放
射角の小さい良好なビーム性の光出力が得られるが、さ
らに、遠方の受光体10での光強度分布の形状は散乱体
3上の光強度分布を反映するものになるため、その散乱
体3上の光強度分布を矩形状にすることにより、発光源
を発光ダイオードとした場合では得られない、空間転送
用途に好適な遠方での光強度分布、即ち矩形状の光強度
分布を得ることができる。
【0011】散乱体3上の光強度分布を矩形状にするた
めには、面発光レーザ・アレイ(以下、VCSELアレ
イと呼ぶ)を最適化する必要がある。VCSELアレイ
とは、単一のチップ上に、多数の面発光レーザ素子(各
々を以下で要素レーザと呼ぶ)を二次元的に配列したも
のを言う。VCSELアレイ内の要素レーザの配置の仕
方、要素レーザ間の距離(ピッチt)等により、放射パ
ターンをある程度制御することができる。
【0012】VCSELアレイの発光領域の大きさを最
大3mm□程度とし、散乱体上の光強度分布を光学設計
用シュミレーション・ソフトウェアを称してシュミレー
ションした。その際、要素レーザ単体は、発光径=10
μmφ、光放射角度(FWHM)=10度、とし、発光
パターンはガウス分布を仮定した。
【0013】図2は、本発明の一実施形態における要素
レーザの配置例である。図2に示すように、多数の要素
レーザを最密に配置した。シュミレーションの結果、例
えば、t=200μm、散乱体とVCSELアレイ間の
距離をL=1.37mmとした場合に、光強度分布が矩
形状になった。詳細な分布は、図4を参照して後述す
る。
【0014】図3は、本発明の一実施形態における要素
レーザの構造である。シュミレーション結果をもとに、
VCSELアレイを試作した。VCSELアレイの要素
レーザの構造は図3に示す。構造は、基板側から、n−
GaAs基板、n−タイプDBR、下部スペーサー層、
MQW活性層、上部スペーサー層、p−タイプDBR、
コンタクト層となっている。MQW活性層は、バリア層
にAl0.3 GaAsを厚さ100Å、井戸層にGaAs
を厚さ80Åとする6wells構造とした。波長は、
実デバイスにしたときに発振波長が850nmになるよ
うにするため、発熱による波長シフトを考慮して、ゲイ
ンの波長が835nmになるように15nm程度短波長
側に波長シフトした設計とした。n−タイプDBRは、
AsAs/Al0.15GaAsを1ペアとして、それぞれ
1/4波長ずつの厚さで、37.5ペア積層した。ま
た、キャリア濃度は、3×10-18 cm-3に設定した。
p−タイプDBRは、Al0.7 GaAs/AlAs/A
0.7 GaAs/Al0.15GaAsを1ペアとし、Al
AsとAl0.15GaAsの間にAl0.7 GaAsを10
0Å厚の中間層を入れており、(Al0.7 GaAs/A
lAs)、(Al0.7GaAs/Al0.15GaAs)の
組でそれぞれ1/4波長になる厚さで20ペア積層し
た。また、キャリア濃度は、3×10-18 cm-3に設定
した。上下のスペーサー層は、上部スペーサー層/MQ
W活性層/下部スペーサー層のトータルの厚さが1波長
となるように上下のスペーサー層の厚さを調整した。コ
ンタクト層は、p−GaAsを厚さ80Åとし、キャリ
ア濃度は、1×10-19 cm-3以上に設定した。これら
の構造は、MOCVD装置にて、薄膜の結晶成長を行い
作製した。
【0015】素子構造は、エアポストタイプを作製し
た。そのウエハプロセスは、異方性エッチングを使って
メサを形成し、メサエッチングした溝は、ポリイミドで
埋め込み平坦化したメサ上部に電流供給用のリング状の
電極を形成し、また、出射光がリング状電極の内部から
出射されるようにした。出射口径は10μmとし、ま
た、t=200umでの六角形状のアレイ配置とした。
最後に基板を250μm程度に研磨し、電極を形成し
た。
【0016】図4は、本発明の一実施形態における実測
の特性(光強度分布)である。詳しくは、試作したVC
SELアレイのL=1.50mmにおける光強度分布を
示す。このように、シュミレーション結果と同程度のL
において、ほぼ矩形状とみなせる光強度分布が得られ
た。つまり、距離Lが1mm以上2mm未満である領域
内に要素レーザを配置した場合において、ほぼ矩形状の
分布が得られる。
【0017】なお、シュミレーションおよび試作したV
CSELアレイの距離Lにおける光強度分布は、簡単の
ため、ともにVCSELアレイと散乱体の間の媒体に空
気を仮定している。従って、この部分に、例えばモール
ドなど、空気の屈折率(=1)よりも大きい屈折率を有
する透明の介在物が存在する場合は、その屈折率nに対
し、実際のVCSELアレイと散乱体の間の距離はL/
nとすればよい。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る発光装置によれば、空間伝
送用途に好適な遠方での光強度分布、即ち矩形状の光強
度分布を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態における要素レーザの配置
例である。
【図3】本発明の一実施形態における要素レーザの配置
例である。
【図4】本発明の一実施形態における実測の特性(光強
度分布)である。
【符号の説明】
1 面発光レーザアレイ 2 散乱体 3 反射鏡 10 受光体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面発光レーザ・アレイと、該面発光レー
    ザ・アレイに対向する位置に設けられて当該面発光レー
    ザ・アレイからの出射光を散乱させる散乱体と、該散乱
    体に対向する位置に設けられて当該散乱体からの反射光
    を反射させる反射鏡を少なくとも1ずつ備えることを特
    徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】 前記面発光レーザ・アレイは、多数の要
    素レーザを最密に配置してなることを特徴とする請求項
    1記載の発光装置。
  3. 【請求項3】 前記反射鏡はパラボラ形状を有すること
    を特徴とする請求項1または2記載の発光装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006294810A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Fuji Xerox Co Ltd 面発光半導体レーザアレイおよびそれを用いた光伝送システム
JP2006302981A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Fuji Xerox Co Ltd マルチスポット型面発光レーザおよびその駆動方法
JP2006351799A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Fuji Xerox Co Ltd 表面発光型半導体素子アレイ
JP2008136178A (ja) * 2006-10-31 2008-06-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光空間伝送モジュール
US7907845B2 (en) 2006-10-31 2011-03-15 Panasonic Corporation Optical space transmission module

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