JP2010060728A - 光学素子および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入射した光ビームのサイズを変換する機能などを備えるとともに、多大な手間のかかる調整作業を必要とせず、かつ、小型化が可能な光学素子および照明装置を適用すること。
【解決手段】光学素子1においては、第1入出射部11に対して、光軸Lに平行な光ビームが入射すると、入射した光ビームは、凹状の第1反射面16で凹状の第2反射面17に向けて反射される。その際、第1反射面16で反射した光は焦点位置を通って第2反射面17に到達する。このため、第2反射面17で反射した光は、光軸Lに平行な光ビームとして第2入出射部12から出射される。ここで、出射された光ビームのビームサイズ(ビーム径)は、入射した光ビームのビームサイズ(ビーム径)に比較して小さくなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、入射した光ビームのサイズを変換する機能や複数の光ビームを合成する機能を備えた光学素子、およびこの光学素子を光源部に用いた照明装置に関するものである。
照明装置などといった各種光学装置において、平行光束の光径を変換するにあたっては、通常、リレーレンズとコリメートレンズとからなるビームエキスパンダが用いられている(特許文献1参照)。
特開2006−113180号公報
しかしながら、従来のビームエキスパンダの場合、鏡筒内でリレーレンズとコリメートレンズの間隔調整や、光軸の調整に多大な手間がかかるという問題点があるとともに、光学装置においてビームエキスパンダが大きな空間を占有してしまうという問題点がある。そこで、カセグレン光学系などといった折り返し光学系を用いて全長を短くすることが提案されているが、かかる光学系を採用した場合でも、調整作業に多大な手間がかかるという問題を解消することができない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、入射した光ビームのサイズを変換する機能などを備えるとともに、多大な手間のかかる調整作業を必要とせず、かつ、小型化が可能な光学素子および照明装置を適用することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、光軸方向で対向する一方面および他方面を備えた透光部材を備え、前記一方面の外側領域で光ビームが入射または出射する第1入出射部と、前記他方面の外側領域で前記一方面側からみて凹状に湾曲した第1反射面と、前記一方面の内側領域で前記他方面側からみて凹状または凸状に湾曲した第2反射面と、前記他方面の内側領域で、前記第2反射面で反射した光の出射面、あるいは前記第2反射面に向かう光の入射面となる第2入出射部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る光学素子において、第1入出射部から入射した光は、凹状の第1反射面で凹状あるいは凸状の第2反射面に向けて反射した後、第2反射面で反射し、入射光より小さなビームサイズの光として第2入出射部から出射される。また、本発明に係る光学素子において、第2入出射部から入射した光は、凹状あるいは凸状の第2反射面で凹状の第1反射面に向けて反射した後、第1反射面で反射し、入射光より大きなビームサイズの光として第1入出射部から出射される。ここで、本発明に係る光学素子は、透光部材の一方面に第1入出射部および第2反射面が形成され、他方面に第1反射面および第2入出射部が形成された一体の光学素子である。このため、第1入出射部、第1反射面、第2反射面および第2入出射部の各位置は、光学素子を製造した際に決定されているので、光学素子を光学装置に搭載する際、鏡筒内でレンズ同士の間隔を調整するなどといった調整作業が不要である。また、本発明に係る光学素子は、一体の光学素子であるため、鏡筒などが不要な分、小型であり、占有する空間が小さい。さらに、本発明に係る光学素子では、透光部材での内部反射を利用するため、色収差が発生しない。さらにまた、反射面が外部に露出していないので、埃の影響を受けないという利点もある。
本発明において、前記第1反射面および前記第2反射面は、焦点位置が同一の放物面であり、前記第1入出射面および前記第2入出射部で入出射される光ビームは平行光線であることが好ましい。このように構成すると、球面収差が発生しないという利点がある。
本発明において、光学素子の形状としては、非球面レンズ形状およびシリンドリカルレンズ形状のいずれの形状でも構成できる。本発明において、非球面レンズ形状を採用した場合、前記第1反射面および前記第2反射面は、回転放物面として形成される。回転放物面とは、放物線をその対称軸を中心として回転させた曲面あるいはその一部である。
本発明において、前記第1入出射部および前記第2入出射部は、光軸に対して直交する平面であることが好ましい。
本発明を適用した光学素子は、前記第1入出射部または前記第2入出射部に向けて光を出射する光源とともに、照明装置の光源部として用いられる。
本発明を適用した照明装置では、前記光源が、前記第1入出射部に沿って配置された複数の発光素子である構成を採用することができる。かかる構成によれば、複数の発光素子から出射された光を合成して1つの光ビームとして出射することができる。
本発明を適用した照明装置では、複数の前記光源部と、当該複数の光源部からの出射光路を合成する光路合成素子と、を備えている構成を採用することができる。
本発明に係る光学素子は、透光部材の一方面に第1入出射部および第2反射面が形成され、他方面に第1反射面および第2入出射部が形成された一体の光学素子である。このため、第1入出射部、第1反射面、第2反射面および第2入出射部の各位置は、光学素子を製造した際に決定されているので、光学素子を光学装置に搭載する際、鏡筒内でレンズ同士の間隔を調整するなどといった調整作業が不要である。また、本発明に係る光学素子は、一体の光学素子であるため、鏡筒などが不要な分、小型であり、占有する空間が小さい。さらに、本発明に係る光学素子では、透光部材での内部反射を利用するため、色収差が発生しない。さらにまた、反射面が外部に露出していないので、埃の影響を受けないという利点もある。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した光学素子および照明装置を説明する。
[実施の形態1]
(構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る光学素子の外観を示す説明図、およびこの光学素子を光軸を含む平面に沿って切断したときの断面図である。
図1(a)、(b)に示すように、本形態の光学素子1(ビームサイズ変換用光学素子)は、入射した光ビームをそのサイズを変換して出射する光学素子であって、ビームエキスパンダと同様な機能を有している。光学素子1は、光軸L方向で対向する一方面10aおよび他方面10bを備えた樹脂製あるいはガラス製またはその他の光を透過する材質の透光部材10を備えており、かかる透光部材10は、非球面レンズ状の形状を有している。
本形態の光学素子1では、透光部材10の一方面10aの環状の外側領域に、光ビームが入射または出射する第1入出射部11が形成されており、透光部材10の他方面10bの環状の外側領域には、一方面10a側からみて凹状に湾曲した第1反射面16が形成されている。また、本形態の光学素子1では、透光部材10の一方面10aの円形の内側領域には、他方面10b側からみて凹状に湾曲した第2反射面17が形成され、透光部材10の他方面10bの円形の内側領域は、第2反射面17で反射した光の出射面、あるいは第2反射面17に向かう光の入射面となる第2入出射部12になっている。このため、本形態の光学素子1では、透光部材10の一方面10aでは、第2反射面17に相当する部分が光軸L方向の一方側に突出した形状になっており、透光部材10の他方面10bでは、第1反射面16に相当する部分が光軸L方向の一方側に突出した形状になっている。
本形態の光学素子1において、第1反射面16および第2反射面17は、透光部材10に対してアルミニウム、銀、その他の金属またはその他の光を反射する反射材料よりなる光反射膜をコーティングした領域であり、第1入出射部11および第2入出射部12は、光反射膜が一切、形成されていない領域である。なお、第1入出射部11および第2入出射部12では、透光部材10に対して反射防止膜が形成されることがある。
このような光学素子1において、第1反射面16および第2反射面17は、焦点位置が同一の放物面であり、焦点位置は光軸L上に位置する。ここで、透光部材10は、非球面レンズ形状を備えた円盤状であり、光軸L周りに対称な構成を備えている。このため、第1反射面16および第2反射面17は、回転放物面として形成されている。また、第1入出射部11および第2入出射部12は、光軸Lに対して直交する平面になっている。
(本形態の作用)
本形態の光学素子1においては、矢印L1で示すように、一方面10a側から光が入射して他方面10b側から出射される場合、第1入出射部11に対して、光軸Lに平行な光ビームが入射すると、入射した光ビームは、凹状の第1反射面16で凹状の第2反射面17に向けて反射される。その際、第1反射面16で反射した光は焦点位置を通って第2反射面17に到達する。このため、第2反射面17で反射した光は、光軸Lに平行な光ビームとして第2入出射部12から出射される。ここで、出射された光ビームのビームサイズ(ビーム径)は、入射した光ビームのビームサイズ(ビーム径)に比較して小さくなっている。
これに対して、矢印L2で示すように、他方面10b側から光が入射して一方面10aから出射される場合、第2入出射部12に対して、光軸Lに平行な光ビームが入射すると、入射した光ビームは、凹状の第2反射面17で凹状の第1反射面16に向けて反射される。その際、第2反射面17で反射した光は焦点位置を通って第1反射面16に到達する。このため、第1反射面16で反射した光は、光軸Lに平行な光ビームとして第1入出射部11から出射される。ここで、出射された光ビームのビームサイズ(ビーム径)は、入射した光ビームのビームサイズ(ビーム径)に比較して大きくなっている。
それ故、第1入出射部11あるいは第2入出射部12に対して光源を配置すれば、所定サイズの光ビームを出射可能な照明装置を構成することができる。なお、矢印L1で示すように、一方面10a側から光が入射する場合、第1入出射部11の外径寸法に対応するビーム径を備えた光ビームが入射する構成の他、第1入出射部11に沿って複数の光源が配置され、これらの光源から出射された複数の光が束になって、第1入出射部11の外径寸法に対応する光ビームとして入射する構成を採用することができる。後者の場合、光学素子1は、集光素子としての機能を発揮することになる。
(本形態の主な効果)
このように本形態の光学素子1は、複数のレンズを備えたビームエキスパンダと同様な機能を有するが、本形態の光学素子1は、透光部材10の一方面10aに第1入出射部11および第2反射面17が形成され、他方面10bに第1反射面16および第2入出射部12が形成された一体の光学素子である。このため、第1入出射部11、第1反射面16、第2反射面17および第2入出射部12の各位置は、光学素子1を製造した際に決定されているので、光学素子1を光学装置に搭載する際、鏡筒内でレンズ同士の間隔を調整するなどといった調整作業が不要である。また、本形態の光学素子1は、一体の光学素子であるため、鏡筒などが不要な分、小型であり、占有する空間が小さい。
また、本形態に係る光学素子1では、透光部材10での内部反射を利用するため、色収差が発生しない。しかも、第1反射面16および第2反射面17が回転放物面であるため、球面収差を生じない。
さらに、本形態に係る光学素子1では、第1反射面16および第2反射面17が透光部材10に成膜された金属膜の内面反射面であり、反射面が外部に露出していない。従って、第1反射面16および第2反射面17に埃が付着しても、かかる埃の影響を受けないという利点や、反射面の劣化が発生しにくいという利点もある。
[実施の形態2]
(構成)
図2(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る光学素子の外観を示す説明図、およびこの光学素子を光軸を含む平面に沿って切断したときの断面図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるので、共通する機能を有する部分には、同一の符号を付して説明する。
図2(a)、(b)において、本形態の光学素子1は、実施の形態1と同様、入射した光ビームをそのサイズを変換して出射する光学素子であって、光軸L方向で対向する一方面10aおよび他方面10bを備えた樹脂製あるいはガラス製またはその他の光を透過する材質の透光部材10を備えている。
本形態の光学素子1では、実施の形態1と同様、透光部材10の一方面10aの環状の外側領域に第1入出射部11が形成されており、透光部材10の他方面10bの環状の外側領域には、一方面10a側からみて凹状に湾曲した第1反射面16が形成されている。また、本形態の光学素子1では、透光部材10の一方面10aの円形の内側領域には第2反射面17が形成され、透光部材10の他方面10bの円形の内側領域は、第2反射面17で反射した光の出射面、あるいは第2反射面17に向かう光の入射面となる第2入出射部12になっている。
ここで、第2反射面17は、実施の形態1では、他方面10b側からみたとき凹状に湾曲していたが、本形態では、他方面10b側からみたとき凸状に湾曲している。このため、透光部材10の一方面10aでは、第2反射面17に相当する部分が光軸L方向の他方側に凹んだ形状になっている。
本形態の光学素子1においても、実施の形態1と同様、第1反射面16および第2反射面17は、透光部材10に対してアルミニウム、銀、その他の金属またはその他の光を反射する反射材料よりなる光反射膜をコーティングした領域であり、第1入出射部11および第2入出射部12は、光反射膜が一切、形成されていない領域である。なお、第1入出射部11および第2入出射部12では、透光部材10に対して反射防止膜が形成されることがある。
このような光学素子1において、第1反射面16および第2反射面17は、焦点位置が同一の放物面であり、焦点位置は光軸L上に位置する。ここで、透光部材10は、非球面レンズ形状を備えた円盤状であり、光軸L周りに対称な構成を備えている。このため、第1反射面16および第2反射面17は、回転放物面として形成されている。また、第1入出射部11および第2入出射部12は、光軸Lに対して直交する平面になっている。
(本形態の作用)
本形態の光学素子1においては、矢印L1で示すように、一方面10a側から光が入射して他方面10b側から出射される場合、第1入出射部11に対して、光軸Lに平行な光ビームが入射すると、入射した光ビームは、凹状の第1反射面16で凸状の第2反射面17に向けて反射される。その際、第1反射面16で反射した光は焦点位置に向かって進行し第2反射面17に到達する。このため、第2反射面17で反射した光は、光軸Lに平行な光ビームとして第2入出射部12から出射される。ここで、出射された光ビームのビームサイズ(ビーム径)は、入射した光ビームのビームサイズ(ビーム径)に比較して小さくなっている。
これに対して、矢印L2で示すように、他方面10b側から光が入射して一方面10aから出射される場合、第2入出射部12に対して、光軸Lに平行な光ビームが入射すると、入射した光ビームは、凸状の第2反射面17で凹状の第1反射面16に向けて反射される。その際、第2反射面17で反射した光は焦点位置から出射されたような光線を描きながら第1反射面16に到達する。このため、第1反射面16で反射した光は、光軸Lに平行な光ビームとして第1入出射部11から出射される。ここで、出射された光ビームのビームサイズ(ビーム径)は、入射した光ビームのビームサイズ(ビーム径)に比較して大きくなっている。
それ故、第1入出射部11あるいは第2入射部に対して光源を配置すれば、所定サイズの光ビームを出射可能な照明装置を構成することができる。なお、本形態でも、矢印L1で示すように、一方面10a側から光が入射する場合、第1入出射部11の外径寸法に対応するビーム径を備えた光ビームが入射する構成の他、第1入出射部11に沿って複数の光源が配置され、これらの光源から出射された複数の光が束になって、第1入出射部11の外径寸法に対応する光ビームとして入射する構成を採用することができる。後者の場合、光学素子1は、集光素子としての機能を発揮することになる。
(本形態の主な効果)
本形態の光学素子1も、実施の形態1と略同様な構成を有するため、光学素子1を光学装置に搭載する際、鏡筒内でレンズ同士の間隔を調整するなどといった調整作業が不要であるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、本形態の光学素子1では、第2反射面17が他方面10b側からみたとき凸状に湾曲しているため、透光部材10の一方面10aでは、第2反射面17に相当する部分が光軸L方向の他方側に凹んだ形状になっている。このため、本形態の光学素子1は、実施の形態1の光学素子1に比して、光軸L方向の寸法が小さいという利点がある。
[実施の形態1、2の変形例]
図3(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1の変形例に係る光学素子1の説明図、および本発明の実施の形態2の変形例に係る光学素子1の説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1、2と同様であるため、対応する部分に同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図1および図2を参照して説明した実施の形態1、2に係る光学素子1(ビームサイズ変換用光学素子)は、透光部材10が非球面レンズ状の円盤形状であったが、本例では、図3(a)、(b)に示すように、透光部材10がシリンドリカルレンズ状の部分円柱形状を備えている。このような構成の透光部材10に対して、第1入出射部11、放物面からなる第1反射面16、放物面からなる第2反射面17、および第2入出射部12を形成した場合も、入射した光ビームのビームサイズを変換して出射することができる。また、第1入出射部11あるいは第2入射部に対して光源を配置すれば、所定サイズの光ビームを出射可能な照明装置を構成することができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、第1反射面16および第2反射面17を放物面としたが、放物面からわずかに変形していてもよく、第1反射面16の焦点位置と第2反射面17の焦点位置がわずかにずれている構成を採用してもよい。また、第1入出射部11あるいは第2入出射部12に入射する光ビームについては光軸Lに対して完全な平行光でなくても、わずかに光線が傾いた光ビームが第1入出射部11あるいは第2入出射部12入射する構成であってもよい。
また、上記実施の形態では、第1入出射部11および第2入出射部12を平面としたが、第1入出射部11あるいは第2入出射部12は平面でなくても良い。この場合、エキスパンダーとしてではなく、結像レンズとして作用することになる。
矢印L1で示すように、一方面10a側から平行光が入射して他方面10b側から出射される場合、第1入出射部11が平面で第2入出射部12が他方面10b側から見て凸面である場合は、第1入出射部11に対して、光軸Lに平行な光ビームが入射すると、入射した光ビームは、凹状の第1反射面16で凸状の第2反射面17に向けて反射される。その際、第1反射面16で反射した光は焦点位置に向かって進行し第2反射面17に到達する。第2反射面17で反射した光は、第2入出射部12の曲率に応じた焦点の位置に結像するように出射される。
これに対して、矢印L2で示すように、他方面10b側から光が入射して一方面10aから出射される場合、第2入出射部12が平面で第1入出射部11が一方面10a側から見て凸面である場合、第2入出射部12対して、光軸Lに平行な光ビームが入射すると、入射した光ビームは、凸状の第2反射面17で凹状の第1反射面16に向けて反射される。その際、第2反射面17で反射した光は焦点位置から出射されたような光線を描きながら第1反射面16に到達する。第1反射面16で反射した光は、第1入出射部11の曲率に応じた焦点の位置に結像するように出射される。
また、第1入出射部11が一方面10a側からみて凸面であり、第2入出射部12が他方面10b側から見て凸面である場合、矢印L1で示すように、一方面10a側から第1入出射部11の焦点を発光点とする光束が入射して他方面10b側から出射される場合、入射した光ビームは、凹状の第1反射面16で凸状の第2反射面17に向けて反射される。その際、第1反射面16で反射した光は焦点位置に向かって進行し第2反射面17に到達する。第2反射面17で反射した光は第2入出射部12の焦点の位置に結像することになる。
これに対して、矢印L2で示すように、他方面10b側から第2入出射部12の焦点を発光点とする光束光が入射して一方面10aから出射される場合、入射した光ビームは、凸状の第2反射面17で凹状の第1反射面16に向けて反射される。その際、第2反射面17で反射した光は焦点位置から出射されたような光線を描きながら第1反射面16に到達する。第1反射面16で反射した光は、第1入出射部11の曲率に応じた焦点の位置に結像するように出射される。
何れの場合も、第1入出射部11および第2入出射部12の凸面は非球面であることが望ましい。
この他、光学素子1の用途に応じて、第1入出射部11を一方面10a側からみて凹面とし、または、第2入出射部12を他方面10b側から見て凹面としてもよい。すなわち、第1入出射部11は、一方面10a側からみて、平面、凸面および凹面のいずれかとすることができ、第2入出射部12も、他方面10b側から見て、平面、凸面および凹面のいずれかとすることができる。
[照明装置の構成例]
図4(a)、(b)、(c)は各々、本発明の実施の形態2に係る光学素子1を用いた照明装置の外観を示す説明図、その光学的作用を示す説明図、および比較例に係る照明装置の説明図である。
図4(a)、(b)に示す照明装置100は、蛍光分析機やパーティクルモニターなどに用いられる照明装置であり、レーザダイオードや発光ダイオードなどの複数の発光素子121の各々から出射された平行光束を、図2を参照して説明した光学素子1で集光し、対物レンズ160を介して照射対象物200に照射する。また、本形態の照明装置100では、波長の異なる2つの光ビームをダイクロイックミラー140(光路合成素子)で合成した後、対物レンズ160を介して照射対象物200に照射する。
このため、本形態の照明装置100は、まず、図2を参照して説明した光学素子1(ビームサイズ変換用光学素子)の第1入出射部11に沿って、レーザダイオードや発光ダイオードなどの発光素子121を備えた光源120が複数、環状に配置された光源部(第1光源部110aおよび第2光源部110b)を2組備えており、かかる2組の光源部において、発光素子121が出射する光の波長が相違している。複数の光源120はいずれも、回転放物面を備えたリフレクタ122を備えており、リフレクタ122の焦点位置に発光素子121が配置されている。このため、複数の光源120はいずれも、平行光を光学素子1の第1入出射部11に入射するコリメート光源である。
ここで、第1光源部110aおよび第2光源部110bは、各々の出射光軸が直交するように配置されている。そこで、照明装置100のハウジング130の内部には、第1光源部110aおよび第2光源部110bの出射光軸の各々に対して45°の傾きをもって光路合成用のダイクロイックミラー140が配置されている。また、ダイクロイックミラー140と第1光源部110aとの間、およびダイクロイックミラー140と第2光源部110bとの間には、バンドパスフィルタ171、172が配置されている。さらに、第1光源部110aの出射光軸の延長線上には、偏向ミラー150が配置されている。このため、第1光源部110aおよび第2光源部110bから出射された光ビームは、ダイクロイックミラー140で合成された後、偏向ミラー150で対物レンズ160に向けて反射され、対物レンズ160を介して照射対象物200に照射される。なお、本実施の形態では、偏向ミラー150はダイクロイックミラーで構成しているが、その他の偏向ミラーで構成してもよい。
このように構成した照明装置100では、図2を参照して説明した光学素子1(ビームサイズ変換用光学素子)によって、複数の光源120から出射された光を1つの光ビームに合成しているため、図4(c)に示す比較例に係る照明装置に比較して大きな光量をもって光ビームを照射対象物200に照射することができる。すなわち、図4(c)に示す比較例に係る照明装置では、1つの光源部110に1つの光源120しか配置できないのに対して、本形態の照明装置では、1つの光源部110に複数の光源120を用いることができる。
なお、図4(a)、(b)に示す照明装置では、図2を参照して説明した光学素子1(ビームサイズ変換用光学素子)を用いたが、図1を参照して説明した光学素子1(ビームサイズ変換用光学素子)を用いてもよい。
(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る光学素子の外観を示す説明図、およびこの光学素子を光軸を含む平面に沿って切断したときの断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る光学素子の外観を示す説明図、およびこの光学素子を光軸を含む平面に沿って切断したときの断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1の変形例に係る光学素子の説明図、および本発明の実施の形態2の変形例に係る光学素子の説明図である。 (a)、(b)、(c)は各々、本発明の実施の形態2に係る光学素子を用いた照明装置の外観を示す説明図、その光学的作用を示す説明図、および比較例に係る照明装置の説明図である。
符号の説明
1 光学素子(ビームサイズ変換用光学素子)
10 透光部材
10a 透光部材の一方面
10b 透光部材の他方面
11 第1入出射部
12 第2入出射部
16 第1反射面
17 第2反射面
100 照明装置
110a 第1光源部
110b 第2光源部
121 発光素子
120 光源
140 ダイクロイックミラー(光路合成素子)

Claims (7)

  1. 光軸方向で対向する一方面および他方面を備えた透光部材を備え、
    前記一方面の外側領域で光ビームが入射または出射する第1入出射部と、
    前記他方面の外側領域で前記一方面側からみて凹状に湾曲した第1反射面と、
    前記一方面の内側領域で前記他方面側からみて凹状または凸状に湾曲した第2反射面と、
    前記他方面の内側領域で、前記第2反射面で反射した光の出射面、あるいは前記第2反射面に向かう光の入射面となる第2入出射部と、
    を有することを特徴とする光学素子。
  2. 前記第1反射面および前記第2反射面は、焦点位置が同一の放物面であり、
    前記第1入出射面および前記第2入出射部で入出射される光ビームは平行光線であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記第1反射面および前記第2反射面は、回転放物面であることを特徴とする請求項2に記載の光学素子。
  4. 前記第1入出射部および前記第2入出射部は、光軸に対して直交する平面であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学素子。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学素子と、前記第1入出射部または前記第2入出射部に向けて光を出射する光源と、を備えた光源部を有していることを特徴とする照明装置。
  6. 前記光源は、前記第1入出射部に沿って配置された複数の発光素子であることを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
  7. 複数の前記光源部と、
    当該複数の光源部からの出射光路を合成する光路合成素子と、
    を備えていることを特徴とする請求項6に記載の照明装置。
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