JP2008134824A - 消費電力解析方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、消費電力解析方法及びプログラムに関し、回路の開発手順のRTL設計段階での回路のアーキテクチャの最適化を可能とすることを目的とする。
【解決手段】コンピュータにより、RTL設計段階で回路の論理設計を行い、その後の論理合成段階で回路のゲーテッドクロック化を行う回路の開発手順における消費電力解析方法において、RTL設計段階で、コンピュータにより論理合成段階でゲーテッドクロックに変換されると判定される信号を抽出し、コンピュータにより抽出された信号の有効時間を論理シミュレーションにより測定し、測定された有効時間、回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数と回路内のメモリ容量が回路の消費電力に与える影響の度合を示すメモリ容量係数から、コンピュータにより回路の消費電力解析結果を算出して出力するように構成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、消費電力解析方法及びプログラムに係り、特に半導体集積回路の開発段階における消費電力の解析や見積もりを行うのに適した消費電力解析方法及びプログラムに関する。
近年の半導体集積回路は、回路規模の増大、電池で駆動される携帯機器への対応等により、低消費電力化が重要な課題になっている。
半導体集積回路は、その論理動作をHDL(Hardware Description Language)によるRTL(Register Transfer Level)で設計するのが一般的である。RTL設計段階では、回路のアーキテクチャが仕様として決定されている必要があり、回路の消費電力はアーキテクチャの構造によって影響を受ける。従って、RTL設計段階、或いは、RTL設計段階より前の段階で、回路のアーキテクチャが低消費電力という観点で最適であるか否かを検討して評価する必要がある。
近年の半導体集積回路では、低消費電力化のためにフリップフロップへのクロック入力を遮断するゲーテッドクロック(Gated Clock)が用いられる。ゲーテッドクロックの挿入方法としては、RTL記述の段階で設計者が明示的に挿入する方法、論理合成ツール(Logic Synthesis Tool)が合成処理時にフリップフロップのイネーブル信号から自動変換する方法、及び両者を組み合わせた方法がある。今後は、論理合成ツールの性能向上に伴って、論理合成ツールによるゲーテッドクロック化が設計フローの主流になってくると考えられる。
フリップフロップをゲーテッドクロック化する回路設計方法は、例えば特許文献1に記載されている。
図1は、従来の半導体集積回路の開発手順を説明する図である。同図中、左側に示す開発手順は、RTL設計段階1、論理合成(Logic Synthesis)段階2、ネットリスト(Net List)生成段階3、レイアウト生成段階4及びネットリスト(Net List)生成段階5を含む。論理合成段階2は、論理合成ツールにより半導体集積回路をゲーテッドクロック化するものとする。
RTL設計段階1での回路を構成する機能単位であるモジュールm1〜m3について消費電力の解析を行って求めた消費電力解析結果11を図2に示す。図2において、縦軸は消費電力をmVで示し、横軸はシミュレーションサイクルを任意単位で示す。他方、ネットリスト生成段階5での回路を構成する機能単位であるモジュールm1〜m3について消費電力の解析を行って求めた消費電力解析結果12を図3に示す。図3において、縦軸は消費電力をmVで示し、横軸はシミュレーションサイクルを任意単位で示す。又、開発手順の後に作成された半導体集積回路、即ち、実デバイスの消費電力を測定した結果は、消費電力解析結果12と略同様となる。
論理合成段階2において、論理合成ツールにより半導体集積回路をゲーテッドクロック化する場合、図2及び図3に示す消費電力解析結果11,12の比較からも分かるように、論理合成段階でのゲーテッドクロック化による影響で、RTL設計段階1での消費電力解析結果11と、論理合成段階2の後のネットリスト生成段階5での消費電力解析結果12とでは、消費電力値、電力消費推移、回路を構成するモジュール間の消費電力比等で大きな差異が生じる。
特開2002−92065号公報
従来の半導体集積回路の開発手順では、論理合成段階でのゲーテッドクロック化による影響で、RTL設計段階での消費電力解析結果と論理合成段階の後のネットリスト生成段階での消費電力解析結果とでは大きく異なるため、RTL設計段階で低消費電力化のためにアーキテクチャの変更を行っても、その変更が実デバイスにおいてどの程度の効果があるのかが分かり難く、RTL設計段階でのアーキテクチャの最適化は難しいという問題があった。
そこで、本発明は、回路の開発手順のRTL設計段階での回路のアーキテクチャの最適化を可能とする消費電力解析方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題は、コンピュータにより、RTL設計段階で回路の論理設計を行い、その後の論理合成段階で回路のゲーテッドクロック化を行う回路の開発手順における消費電力解析方法であって、該RTL設計段階で、該コンピュータにより該論理合成段階でゲーテッドクロックに変換されると判定される信号を抽出してメモリ部に保存する抽出ステップと、該コンピュータにより該メモリ部に保存された前記信号の有効時間を論理シミュレーションにより測定して該メモリ部に保存する測定ステップと、該メモリ部に保存された前記有効時間、該回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数、及び回路内のメモリ容量が該回路の消費電力に与える影響の度合を示すメモリ容量係数から、該コンピュータにより該回路の消費電力解析結果を算出して出力する後処理ステップとを含むことを特徴とする消費電力解析方法によって達成できる。
上記の課題は、RTL設計段階で回路の論理設計を行い、その後の論理合成段階で回路のゲーテッドクロック化を行う回路の開発手順における消費電力解析をコンピュータに行わせるプログラムであって、該コンピュータに、該RTL設計段階で、該論理合成段階でゲーテッドクロックに変換されると判定される信号を抽出させてメモリ部に保存させる抽出手順と、該コンピュータに、該メモリ部に保存された前記信号の有効時間を論理シミュレーションにより測定させて該メモリ部に保存させる測定手順と、該コンピュータに、該メモリ部に保存された前記有効時間、該回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数、及び回路内のメモリ容量が該回路の消費電力に与える影響の度合を示すメモリ容量係数から、該回路の消費電力解析結果を算出させて出力させる後処理手順とを含むことを特徴とするプログラムによって達成できる。
本発明によれば、回路の開発手順のRTL設計段階での回路のアーキテクチャの最適化を可能とする消費電力解析方法及びプログラムを実現することができる。
本発明は、回路の開発手順のRTL設計段階で、ゲーテッドクロック化後の消費電力推移を擬似的に算出することで、RTL設計段階での回路のアーキテクチャの最適化を可能とする。
つまり、RTLから、論理合成ツールによってゲーテッドクロックのイネーブル信号に変換されると判定される信号を抽出し、抽出された信号の有効時間(イネーブル期間)を論理シミュレーションによって測定する。測定された有効時間、回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数、及びメモリ容量係数から、消費電力値、消費電力推移、回路を構成するモジュール間の消費電力比等を算出する。
以下に、本発明の消費電力解析方法及びプログラムの各実施例を、図4以降と共に説明する。
本発明の消費電力解析方法の第1実施例は、本発明のプログラムの第1実施例を用いる。本実施例では、本発明がコンピュータシステムに適用されている。図4は、本発明が適用されるコンピュータシステムを示す斜視図である。
図4に示すコンピュータシステム100は、CPUやディスクドライブ等を内蔵した本体部101、本体部101からの指示により表示画面102a上に消費電力解析結果等を表示するディスプレイ102、コンピュータシステム100に種々の情報を入力するためのキーボード103、ディスプレイ102の表示画面102a上の任意の位置を指定するマウス104及び外部のデータベース等にアクセスして他のコンピュータシステムに記憶されているプログラム等をダウンロードするモデム105を有する。
ディスク110等の可搬型記録媒体に格納されるか、モデム105等の通信装置を使って他のコンピュータシステムの記録媒体106からダウンロードされる、コンピュータシステム100に少なくとも消費電力解析機能を持たせるプログラム(消費電力解析ソフトウェア又はツール)の本実施例は、コンピュータシステム100に入力されてコンパイルされる。プログラムの本実施例は、コンピュータシステム100(即ち、後述するCPU201)を消費電力解析機能を有する回路設計支援装置(又は、シミュレーションシステム)として動作させる。プログラムの本実施例は、例えばディスク110等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されていても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ディスク110、ICカードメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM等の可搬型記録媒体に限定されるものではなく、モデム105やLAN等の通信装置や通信手段を介して接続されるコンピュータシステムでアクセス可能な各種記録媒体を含む。
図5は、コンピュータシステム100の本体部101内の要部の構成を説明するブロック図である。同図中、本体部101は、バス200により接続されたCPU201、RAMやROM等からなるメモリ部202、ディスク110用のディスクドライブ203及びハードディスクドライブ(HDD)204からなる。本実施例では、ディスプレイ102、キーボード103及びマウス104も、バス200を介してCPU201に接続されているが、これらは直接CPU201に接続されていても良い。又、ディスプレイ102は、入出力画像データの処理を行う周知のグラフィックインタフェース(図示せず)を介してCPU201に接続されていても良い。
コンピュータシステム100において、キーボード103やマウス104は回路設計支援装置の入力部(又は手段)を構成する。ディスプレイ102は、消費電力解析結果等を画面102a上に表示する表示部(又は手段)を構成する。CPU201は、半導体集積回路の開発手順のRTL設計段階、即ち、論理合成段階が行われる前の段階で回路の消費電力解析を行う解析部(又は手段)として機能する。メモリ部202、ディスクドライブ102及びHDD204は、メモリ部(又は手段)を構成する。
尚、コンピュータシステム100の構成は図4及び図5に示す構成に限定されるものではなく、代わりに各種周知の構成を使用しても良い。
図6は、本実施例の消費電力解析処理を説明するフローチャートである。図6に示す処理は、例えば図1に示す如き半導体集積回路の開発手順のうち回路の論理設計を行うRTL設計段階、即ち、回路のゲーテッドクロック化を行う論理合成段階が行われる前の段階で、CPU201により実行される。図6に示す消費電力解析処理は、ステップS1,S2を含む抽出処理ST1、ステップS3〜S6を含むシミュレーション処理ST2、及びステップS7〜S9を含む後処理ST3からなる。説明の便宜上、解析対象となる半導体集積回路を構成する機能単位であるモジュールは、階層構造を有するものとする。
抽出処理ST1:
図6において、ステップS1は、例えば入力部から入力されて、或いは、他のコンピュータシステムから転送されてメモリ部に格納されたRTLデザイン情報21から論理合成後にゲーテッドクロックのイネーブル信号に変換されると判定される信号を抽出する。又、ステップS1は、抽出された信号名GCLK及びその信号が存在するモジュールの最上位階層からのパス情報23をメモリ部に保存する。更に、ステップS1は、モジュール毎のレジスタ数22もメモリ部に保存する。
ステップS2は、メモリ部から読み出したGCLK信号及びパス情報23から、抽出された信号の有効時間(イネーブル期間)を測定するカウンタを備えたテストベンチ24を生成してメモリ部に保存する。
シミュレーション処理ST2:
ステップS3は、メモリ部から読み出したRTLデザイン情報21及びテストベンチ24を用いて一定区間毎(即ち、一定シミュレーションサイクル)のシミュレーションを論理シミュレータにより実行する。ステップS4は、一定区間のシミュレーション完了後、テストベンチ24のカウンタ値、即ち、有効時間カウント値データ25を読み出してメモリ部に保存する。ステップS5は、テストベンチ24のカウンタをリセットする。ステップS6は、所定のシミュレーション時間が経過してシミュレーションが終了したか否かを判定し、判定結果がNOであると、処理はステップS3へ戻る。これにより、ステップS3〜S5の処理が所定のシミュレーション時間が経過するまで繰り返される。
後処理ST3:
ステップS7は、有効時間カウント値データ25をモジュール毎のゲーテッドクロック平均動作率データ26に変換する。ステップS8は、モジュール毎のゲーテッドクロック平均動作率データ26、メモリ部から読み出したモジュール毎のレジスタ数22及びモジュール毎のメモリ容量係数27から回路の消費電力の推移を求める。モジュール毎のメモリ容量係数27は、モジュール毎にモジュール内のメモリ容量がモジュールの消費電力に与える影響の度合を示す。モジュール毎のメモリ容量は、回路の仕様が決定された段階でモジュール毎の容量のリストが出来上がるので、RTLデザイン情報21から抽出する等の処理を行う必要はない。ここでは説明の便宜上、モジュール間の消費電力比データ28が回路の消費電力の推移として求められてメモリ部に保存されるものとする。ステップS9は、メモリ部から読み出したモジュール間の消費電力比データ28をグラフ化して表示部に表示することで電力消費の分析を行い、処理は終了する。電力消費の分析自体は、CPU201が自動的に行っても、オペレータが手動で行っても、これらの組み合わせであっても良い。
図7は、抽出処理ST1の概要を説明する図である。同図は、Verilog HDLで記述されたRTLの例を示す。この場合、always文の中のif文の条件定義部分が、ゲーテッドクロックのイネーブル信号に変換されると考えられるので、このような部分を抽出する。
又、Verilog HDLでは、モジュール毎にレジスタ定義記述(reg定義記述)があるので、reg定義記述をモジュール毎にカウントしてファイルに出力する。
尚、図7の下部は、その後の論理合成段階で生成される回路を示す。ゲーテッドクロック100はラッチ回路101及びアンド回路102からなり、アンド回路102の出力がフリップフロップ103のクロック入力端子に接続されている。ENはイネーブル信号、CKはクロック信号、RSTはリセット信号、DN1はフリップフロップ103へのD入力、Q1はフリップフロップ103のQ出力を示す。
図8は、テストベンチ24を説明する図である。説明の便宜上、図8では回路を構成するモジュールのうち、下位階層モジュールsub1,sub2のみを示す。テストベンチ24には、抽出したイネーブル信号毎に有効時間(イネーブル期間)を測定するカウンタで構成されるカウンタ群241を設ける。後のシミュレーション処理ST2時にカウンタ群241を構成する各カウンタの値を読み出す処理の負荷を軽減するため、下位階層モジュール単位にカウンタのカウント値を加算器242で加算することで読み出すデータ数を減らすことができる。この場合、下位階層モジュールsub1に対して設けられた加算器242からは、下位階層モジュールsub1のトータルイネーブル数(イネーブル期間のカウント値の総和)が得られる。又、下位階層モジュールsub2に対して設けられた加算器242からは、下位階層モジュールsub2のトータルイネーブル数(イネーブル期間のカウント値の総和)が得られる。加算器242の加算値をイネーブル信号数で除算し、モジュール毎の平均値を求めることで、更にデータを小さくすることも可能である。
マスタカウンタ243は、回路が動作するクロック周波数でイネーブル期間をカウントするものであり、このカウント値は後で動作率を求める際に割り算の分母になる。つまり、マスタカウンタ243のカウント値は、シミュレーション処理ST2を行う一定区間のサイクル数を示す。シミュレーション区間とクロック周波数が常に固定の場合のように、シミュレーション処理ST2時にイネーブル期間をカウントしなくても分かるような場合には、このようなマスタカウンタ243は省略可能である。
回路の動作率とは、本来は単位時間当たりのクロックの変化回数を示すが、ゲーテッドクロックのイネーブル期間を測定することで、イネーブル期間のカウント値を動作率に換算することが可能である。
シミュレーション処理ST2は一定区間毎に行い、上記の如きカウント値を抽出するが、一定区間とは図9に示すような区間SIを表す。図9は、シミュレーション処理ST2の一定区間を説明する図である。図9において、縦軸は回路を構成するモジュールM1〜M3に対する消費電力係数値を任意単位で示し、横軸はシミュレーションサイクルを任意単位で示す。1区間を何サイクルにするかは、必要な測定精度によって変化する。あまり細かい精度で測定するとデータ数が多くなり、シミュレーション処理ST2でのカウント値の読み出す処理及び後処理での計算に時間がかかってしまうので、トータルでのシミュレーション期間をあまり長くすることができない。従って、先ず荒い測定精度で長いシミュレーション期間を測定し、その結果から一部分の期間についてのみ細かい測定精度で再測定する方法を採用することが望ましい。尚、最も細かい測定精度は1サイクル毎の測定である。
後処理ST3では、以下のような計算を、モジュール毎及びシミュレーション処理ST2の一定区間毎に行う。
(平均イネーブル数)=(トータルイネーブル数)÷(モジュール毎のイネーブル信号数)
(動作率)=(平均イネーブル数)÷(マスタカウンタ値)
(消費電力係数値)=(レジスタ数)×(メモリ容量係数)×(動作率)
メモリ容量係数は、モジュールの消費電力にモジュール内のメモリ容量がどの程度影響を及ぼしているかを示す係数であり、レジスタ数(又はASICゲート数)とメモリ容量の関係等から算出する。
消費電力ではなく、消費電力係数値としているのは、この状態では未だ消費電力にはなっていないためである。しかし、電力消費の推移、モジュール間の消費電力比は、図9に示す消費電力解析結果から読み取ることが十分可能であり、RTL設計段階でのアーキテクチャの最適化に使用することができる。又、図9に示す消費電力解析結果に何らかの処理を追加することで、消費電力を求めることが可能になると考えられるので、消費電力を求めるための係数になるという意味で、本明細書では消費電力係数値と呼ぶことにする。
このように、本実施例では、RTLから論理合成ツールによってゲーテッドクロックのイネーブル信号に変換されると判定される信号を抽出し、抽出された信号のイネーブル期間を論理シミュレーションによって測定する。測定されたイネーブル期間及び回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数とメモリ容量係数から、消費電力値、消費電力推移、回路を構成するモジュール間の消費電力比等を算出する。
従って、回路の開発手順のRTLの段階で、ゲーテッドクロック化後の消費電力推移を擬似的に算出することで、RTL設計段階での回路のアーキテクチャの最適化を可能とする。
図10は、第2実施例の消費電力解析処理を説明するフローチャートである。同図中、図6と同一ステップには同一符号を付し、その説明は省略する。図10に示す処理は、半導体集積回路の開発手順のRTL設計段階、即ち、論理合成段階が行われる前の段階で、CPU201により実行される。図10に示す消費電力解析処理は、ステップS1,S2Aを含む抽出処理ST11、ステップS21,S3A,S4A,S5,S6Aを含むエミュレーション処理ST12、及びステップS7,S8A,S9を含む後処理ST13からなる。説明の便宜上、解析対象となる半導体集積回路を構成する機能単位であるモジュールは、階層構造を有するものとする。
本実施例では、エミュレータを使用する。エミュレータとは、ハードウェアシミュレータであり、FPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成したプロトタイピングボードに信号波形取得等のロジックアナライザ機能を付加することにより、上記第1実施例で用いた如き論理シミュレータと同様のデバッグ作業を可能とする。
通常、エミュレータでシミュレーションを行うことをエミュレーションと言う。RTLのエミュレーションを行うためには、一旦、エミュレーション用のデータベースを生成する必要がある。図6と図10の省電力解析処理の相違点は、上記のシミュレーションとエミュレーションの相違点に起因する。
抽出処理ST11:
図11は、抽出処理ST11の概要を説明する図である。図11に示すように、実際のRTLデザイン情報21では、ゲーテッドクロックのイネーブル信号になり得るif文の条件が中子になっているので、フリップフロップ毎に1本にまとめる処理を行う。図11のRTLデザイン情報21で示されるモジュールのイネーブル信号は、階層U1インスタンスの更に下位階層U2インスタンスにある信号EN1であることを示す。
図11では、説明の都合上1本のイネーブル信号しか生成していないが、実際にはRTLデザイン情報21で示される1モジュールには複数のフリップフロップが存在するので、GCLK信号及びパス情報23からは複数のイネーブル信号が抽出される。又、何本のイネーブル信号を抽出したかをGCLK信号及びパス情報23に記述しておく。図11中、GCLK信号及びパス情報23のパス情報及びイネーブル信号名は、下線を付けて示す。
図12は、テストベンチ24の生成を説明する図である。図12に示すように、GCLK信号及びパス情報23のファイルを元に、全てのイネーブル信号ENについてイネーブル期間をカウントするカウンタ(counter)を設けてモジュール毎にカウンタの値を加算することで、テストベンチ24を生成する。
エミュレータでは、カウンタ値の読み取りをエミュレーション制御用のTclコマンドから行うため、そのカウンタリードコマンド32のファイル(即ち、カウンタリードコマンドファイル)をテストベンチ24の生成と同時に出力する。つまり、図10において、ステップS2Aは、メモリ部から読み出したGCLK信号及びパス情報23から、抽出信号のイネーブル期間を測定するカウンタを備えたテストベンチ24を生成すると共に、カウンタリードコマンドファイルを出力し、テストベンチ24及びカウンタリードコマンドファイル(カウンタリードコマンド32)をメモリ部に保存する。
エミュレーション処理ST12:
ステップS21は、メモリ部から読み出したRTLデザイン情報21及びテストベンチ24を用いてエミュレーション用のデータベース31を生成してメモリ部に保存する。ステップS3Aは、メモリ部から読み出したエミュレーション用のデータベース31に含まれるRTLデザイン情報21及びテストベンチ24を用いて一定区間毎(即ち、一定エミュレーションサイクル)のエミュレーションを実行する。ステップS4Aは、一定区間のエミュレーション完了後、メモリ部から読み出したカウンタリードコマンドファイルを用いてテストベンチ24のカウンタ値、即ち、有効時間カウント値データ25を読み出してメモリ部に保存する。ステップS5は、テストベンチ24のカウンタをリセットする。ステップS6Aは、所定のエミュレーション時間が経過してエミュレーションが終了したか否かを判定し、判定結果がNOであると、処理はステップS3Aへ戻る。これにより、ステップS3A〜S5の処理が所定のエミュレーション時間が経過するまで繰り返される。
このように、エミュレーション処理ST12を行うことで、イネーブル期間をカウントするカウンタのカウント値が得られる。
図13は、エミュレーション処理ST12の実行時に使用するカウンタリードコマンド32のファイルを示す図である。
図14は、エミュレ−ション処理ST12の結果の出力される有効時間カウント値データ25のファイルを示す図である。図14の「xxxxxxxxx」で挟まれた区間が1区間のデータであり、後処理ST13はこの区間毎に行われる。
後処理ST13:
ステップS8Aは、モジュール毎のゲーテッドクロック平均動作率データ26、メモリ部から読み出したモジュール毎のレジスタ数22、GCLK信号及びパス情報23及びモジュール毎のメモリ容量係数27から回路の消費電力の推移を求める。
本実施例では、総ASICゲート数が400万ゲート程度、総メモリ(RAM/ROM)容量が600Kbyte程度の画像処理系のLSI回路を半導体集積回路として想定している。この種の回路では、このゲート数とメモリ(RAM/ROM)容量の比率では、経験値的にメモリ(RAM/ROM)の消費電力が総消費電力に占める割合は1/6程度であることが分かっている。従って、メモリ容量係数を1+1/6とすると、消費電力係数値は次式から求めることができる。
(消費電力係数値)=(レジスタ数)×(動作率)×(1+1/6)
以上の処理によって、図9に示すような論理合成後のゲーテッドクロックによる影響を考慮した消費電力推移のグラフを得ることができる。
このように、本実施例では、RTLから論理合成ツールによってゲーテッドクロックのイネーブル信号に変換されると判定される信号を抽出し、抽出された信号のイネーブル期間をエミュレーションによって測定する。測定されたイネーブル期間及び回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数とメモリ容量係数から、消費電力値、消費電力推移、回路を構成するモジュール間の消費電力比等を算出する。
従って、回路の開発手順のRTLの段階で、ゲーテッドクロック化後の消費電力推移を擬似的に算出することで、RTL設計段階での回路のアーキテクチャの最適化を可能とする。
次に、回路のアーキテクチャの最適化について、図15〜図18と共に説明する。図15〜図18は、回路のアーキテクチャの最適化を説明する図である。
図15は、RTLデザイン情報21で表されるアーキテクチャが変更される前の回路を示す図であり、図16は、アーキテクチャが変更される前の回路の消費電力解析結果を示す図である。図15では、回路を構成するモジュールM1,M3の両方にイネーブル信号EN が入力され、モジュールM1,M3の出力がモジュールM2に入力され、回路の出力がモジュールM2から出力される。図15に示すRTL設計段階の回路に対して図6又は図10の消費電力解析処理を行うことで、図16の消費電力解析結果が得られた。図16において、縦軸は回路を構成するモジュールM1〜M3に対する消費電力係数値を任意単位で示し、横軸はシミュレーションサイクルを任意単位で示す。
図17は、RTLデザイン情報21で表されるアーキテクチャが変更された後の回路を示す図であり、図18は、アーキテクチャが変更された後の回路の消費電力解析結果を示す図である。図17では、回路を構成するモジュールM1にイネーブル信号ENが入力され、モジュールM3にはモジュールM1からイネーブル信号ENが入力され、モジュールM1,M3の出力がモジュールM2に入力され、回路の出力がモジュールM2から出力される。図17に示すRTL設計段階の回路に対して図6又は図10の消費電力解析処理を行うことで、図18の消費電力解析結果が得られた。図18において、縦軸は回路を構成するモジュールM1〜M3に対する消費電力係数値を任意単位で示し、横軸はシミュレーションサイクルを任意単位で示す。
図15〜図18に示すように、RTL設計段階で回路のアーキテクチャの最適化が可能であることが確認された。つまり、図15に示す回路では、モジュールM1とモジュールM3が同時期に活発に動作するために、図16に示す消費電力解析結果ではグラフの山の部分が非常に高くなっている(即ち、消費電力係数値が大きい)ことが分かった。そこで、図17に示すように、回路のアーキテクチャを、モジュールM1の動作状態に応じてモジュールM1がモジュールM3を起動するようなアーキテクチャに変更した。その結果、図18の消費電力解析結果のグラフでは、電力推移の状態が平滑化され、山を低くすることができることが確認された。即ち、RTL設計段階で、回路のアーキテクチャの最適化が可能であることが確認された。この回路のアーキテクチャの最適化自体は、CPU201が自動的に行っても、オペレータが手動で行っても、これらの組み合わせであっても良い。
特に電池で動作する機器のような場合には、電池の単位時間当たりの電力の供給量に制限がある。従って、平均消費電力が同じであっても、本例のように消費電力解析結果のグラフの山を図16に示す状態から図18に示す状態まで低くすることにより、図15のアーキテクチャを用いる場合と比べると電力の供給量が小さい電池を採用することが可能になる。
尚、本発明は、以下に付記する発明をも包含するものである。
(付記1) コンピュータにより、RTL設計段階で回路の論理設計を行い、その後の論理合成段階で回路のゲーテッドクロック化を行う回路の開発手順における消費電力解析方法であって、
該RTL設計段階で、該コンピュータにより該論理合成段階でゲーテッドクロックに変換されると判定される信号を抽出してメモリ部に保存する抽出ステップと、
該コンピュータにより該メモリ部に保存された前記信号の有効時間を論理シミュレーションにより測定して、該メモリ部に保存する測定ステップと、
該メモリ部に保存された前記有効時間、該回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数、及び該回路内のメモリ容量が該回路の消費電力に与える影響の度合を示すメモリ容量係数から、該コンピュータにより該回路の消費電力解析結果を算出して出力する後処理ステップとを含むことを特徴とする、消費電力解析方法。
(付記2) 該後処理ステップは、該回路の消費電力値を算出して該消費電力解析結果として出力することを特徴とする、付記1記載の消費電力解析方法。
(付記3) 該後処理ステップは、一定区間毎のシミュレーションを行い、該区間毎の該信号の該有効時間を測定することにより該回路の消費電力推移を算出して該回路の消費電力解析結果として出力することを特徴とする、付記1記載の消費電力解析方法。
(付記4) 該後処理ステップは、該有効時間から単位時間当たりのゲーテッドクロックの変化回数を示す動作率を求め、該動作率、該レジスタ数及び該メモリ容量係数から、ゲーテッドクロックが挿入された該論理合成段階の後の該回路の消費電力推移を算出して該回路の消費電力解析結果として出力することを特徴とする、付記3記載の消費電力解析方法。
(付記5) 該後処理ステップは、該コンピュータにより該回路の該消費電力解析結果を表示部に表示することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項記載の消費電力解析方法。
(付記6) 該測定ステップは、該コンピュータにより該抽出された信号の有効時間を測定するテストベンチを生成し、該テストベンチを用いて一定区間毎を単位とするシミュレーションを行うことで該信号の有効時間を測定することを特徴とする、付記1〜5のいずれか1項記載の消費電力解析方法。
(付記7) 該抽出ステップは、
該コンピュータにより該メモリ部に格納されたRTLデザイン情報から論理合成後にゲーテッドクロックのイネーブル信号に変換されると判定される信号を抽出し、抽出された信号名及びその信号が存在するモジュールの最上位階層からのパス情報をモジュール毎のレジスタ数と共に該メモリ部に保存するステップと、
該コンピュータにより該メモリ部から読み出した該信号及びパス情報から、該信号の該有効時間を測定するカウンタを備えたテストベンチを生成して該メモリ部に保存するステップとを含むことを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項記載の消費電力解析方法。
(付記8) 付記1〜7のいずれか1項記載の消費電力解析方法を用いる半導体集積回路の開発手順であって、
該消費電力解析結果に基づいて、該コンピュータにより該RTL設計段階で回路のアーキテクチャの最適化を行うステップを含むことを特徴とする、半導体集積回路の開発手順。
(付記9) RTL設計段階で回路の論理設計を行い、その後の論理合成段階で回路のゲーテッドクロック化を行う回路の開発手順における消費電力解析をコンピュータに行わせるプログラムであって、
該コンピュータに、該RTL設計段階で、該論理合成段階でゲーテッドクロックに変換されると判定される信号を抽出させてメモリ部に保存させる抽出手順と、
該コンピュータに、該メモリ部に保存された前記信号の有効時間を論理シミュレーションにより測定させて該メモリ部に保存させる測定手順と、
該コンピュータに、該メモリ部に保存された前記有効時間、該回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数、及び該回路内のメモリ容量が該回路の消費電力に与える影響の度合を示すメモリ容量係数から、該回路の消費電力解析結果を算出させて出力させる後処理手順とを含むことを特徴とする、プログラム。
(付記10) 該後処理手順は、該コンピュータに、該回路の消費電力値を算出させて該消費電力解析結果として出力させることを特徴とする、付記9記載のプログラム。
(付記11) 該後処理手順は、該コンピュータに、一定区間毎のシミュレーションを行わせ、該区間毎の該信号の該有効時間を測定させることで、該回路の消費電力推移を算出させて該回路の消費電力解析結果として出力させることを特徴とする、付記9記載のプログラム。
(付記12) 該後処理手順は、該コンピュータに、該有効時間から単位時間当たりのゲーテッドクロックの変化回数を示す動作率を求めさせ、該動作率、該レジスタ数及び該メモリ容量係数から、ゲーテッドクロックが挿入された該論理合成段階の後の該回路の消費電力推移を算出させて該回路の消費電力解析結果として出力さえることを特徴とする、付記11記載のプログラム。
(付記13) 該後処理手順は、該コンピュータに、該回路の該消費電力解析結果を表示部に表示させることを特徴とする、付記9〜12のいずれか1項記載のプログラム。
(付記14) 該測定手順は、該コンピュータに、該信号の該有効時間を測定するテストベンチを生成させ、該テストベンチを用いて一定区間毎を単位とするシミュレーションを行わせることで該抽出された信号の有効時間を測定させることを特徴とする、付記9〜13のいずれか1項記載のプログラム。
(付記15) 該抽出手順は、
該コンピュータに、該メモリ部に格納されたRTLデザイン情報から論理合成後にゲーテッドクロックのイネーブル信号に変換されると判定される信号を抽出させ、抽出された信号名及びその信号が存在するモジュールの最上位階層からのパス情報をモジュール毎のレジスタ数と共に該メモリ部に保存させる手順と、
該コンピュータに、該メモリ部から読み出した該及びパス情報から、該抽出された信号の該有効時間を測定するカウンタを備えたテストベンチを生成させて該メモリ部に保存させる手順とを含むことを特徴とする、付記9〜14のいずれか1項記載のプログラム。
(付記16) 付記9〜15のいずれか1項記載の消費電力解析を用いる半導体集積回路の開発手順を該コンピュータに行わせるプログラムであって、
該消費電力解析結果に基づいて、該コンピュータに、該RTL設計段階で回路のアーキテクチャの最適化を行わせる手順を含むことを特徴とする、プログラム。
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。
従来の半導体集積回路の開発手順を説明する図である。 RTL設計段階で消費電力の解析を行って求めた消費電力解析結果を示す図である。 ネットリスト生成段階で消費電力の解析を行って求めた消費電力解析結果を示す図である。 本発明が適用されるコンピュータシステムを示す斜視図である。 コンピュータシステムの本体部内の要部の構成を説明するブロック図である。 第1実施例の消費電力解析処理を説明するフローチャートである。 抽出処理の概要を説明する図である。 テストベンチを説明する図である。 シミュレーション処理の一定区間を説明する図である。 第2実施例の消費電力解析処理を説明するフローチャートである。 抽出処理の概要を説明する図である。 テストベンチの生成を説明する図である。 エミュレーション実行時に使用するカウンタリードコマンドファイルを示す図である。 エミュレ−ション結果の出力であるカウント値ファイルを示す図である。 アーキテクチャが変更される前の回路を示す図である。 アーキテクチャが変更される前の回路の消費電力解析結果を示す図である。 アーキテクチャが変更された後の回路を示す図である。 アーキテクチャが変更された後の回路の消費電力解析結果を示す図である。
符号の説明
100 コンピュータシステム
101 本体部
102 ディスプレイ
102a 表示画面
103 キーボード
104 マウス
105 モデム
106 記録媒体
110 ディスク
200 バス
201 CPU
202 メモリ部
203 ディスクドライブ
204 ハードディスクドライブ
M1〜M3 モジュール

Claims (10)

  1. コンピュータにより、RTL設計段階で回路の論理設計を行い、その後の論理合成段階で回路のゲーテッドクロック化を行う回路の開発手順における消費電力解析方法であって、
    該RTL設計段階で、該コンピュータにより該論理合成段階でゲーテッドクロックに変換されると判定される信号を抽出してメモリ部に保存する抽出ステップと、
    該コンピュータにより該メモリ部に保存された前記信号の有効時間を論理シミュレーションにより測定して、該メモリ部に保存する測定ステップと、
    該メモリ部に保存された前記有効時間、該回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数、及び該回路内のメモリ容量が該回路の消費電力に与える影響の度合を示すメモリ容量係数から、該コンピュータにより該回路の消費電力解析結果を算出して出力する後処理ステップと
    を含むことを特徴とする、消費電力解析方法。
  2. 該後処理ステップは、該回路の消費電力値を算出して該消費電力解析結果として出力することを特徴とする、請求項1記載の消費電力解析方法。
  3. 該後処理ステップは、一定区間毎のシミュレーションを行い、該区間毎の該信号の該有効時間を測定することにより、該回路の消費電力推移を算出して該回路の消費電力解析結果として出力することを特徴とする、請求項1記載の消費電力解析方法。
  4. 該後処理ステップは、該有効時間から単位時間当たりのゲーテッドクロックの変化回数を示す動作率を求め、該動作率、該レジスタ数及び該メモリ容量係数から、ゲーテッドクロックが挿入された該論理合成段階の後の該回路の消費電力推移を算出して該回路の消費電力解析結果として出力することを特徴とする、請求項3記載の消費電力解析方法。
  5. 該抽出ステップは、
    該コンピュータにより該メモリ部に格納されたRTLデザイン情報から論理合成後にゲーテッドクロックのイネーブル信号に変換されると判定される信号を抽出し、抽出された信号名及びその信号が存在するモジュールの最上位階層からのパス情報をモジュール毎のレジスタ数と共に該メモリ部に保存するステップと、
    該コンピュータにより該メモリ部から読み出した該信号及びパス情報から、該信号の該有効時間を測定するカウンタを備えたテストベンチを生成して該メモリ部に保存するステップとを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の消費電力解析方法。
  6. RTL設計段階で回路の論理設計を行い、その後の論理合成段階で回路のゲーテッドクロック化を行う回路の開発手順における消費電力解析をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    該コンピュータに、該RTL設計段階で、該論理合成段階でゲーテッドクロックに変換されると判定される信号を抽出させてメモリ部に保存させる抽出手順と、
    該コンピュータに、該メモリ部に保存された抽出された信号の有効時間を論理シミュレーションにより測定させて該メモリ部に保存させる測定手順と、
    該コンピュータに、該メモリ部に保存された前記有効時間、該回路を構成する機能単位であるモジュール毎のレジスタ数、及び該回路内のメモリ容量が該回路の消費電力に与える影響の度合を示すメモリ容量係数から、該回路の消費電力解析結果を算出させて出力させる後処理手順とを含むことを特徴とする、プログラム。
  7. 該後処理手順は、該コンピュータに、該回路の消費電力値を算出させて該消費電力解析結果として出力させることを特徴とする、請求項6記載のプログラム。
  8. 該後処理手順は、該コンピュータに、一定区間毎のシミュレーションを行わせ、該区間毎の該信号の該有効時間を測定させることで、該回路の消費電力推移を算出させて該回路の消費電力解析結果として出力させることを特徴とする、請求項6記載のプログラム。
  9. 該後処理手順は、該コンピュータに、該有効時間から単位時間当たりのゲーテッドクロックの変化回数を示す動作率を求めさせ、該動作率、該レジスタ数及び該メモリ容量係数から、ゲーテッドクロックが挿入された該論理合成段階の後の該回路の消費電力推移を算出させて該回路の消費電力解析結果として出力さえることを特徴とする、請求項8記載のプログラム。
  10. 該後処理手順は、該コンピュータに、該回路の該消費電力解析結果を表示部に表示させることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項記載のプログラム。
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