JP2000348080A - ゲーテッドクロック設計支援装置及び方法 - Google Patents

ゲーテッドクロック設計支援装置及び方法

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JP2000348080A
JP2000348080A JP11158230A JP15823099A JP2000348080A JP 2000348080 A JP2000348080 A JP 2000348080A JP 11158230 A JP11158230 A JP 11158230A JP 15823099 A JP15823099 A JP 15823099A JP 2000348080 A JP2000348080 A JP 2000348080A
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clock
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Takeshi Kitahara
健 北原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドントケア条件を考慮してイネーブル論理を
作成することにより、より消費電力の削減効果の高いゲ
ーテッドクロック回路を設計すること。 【解決手段】 回路情報格納部から取り出した記憶素子
がゲーテッドクロック設計されている場合、前記記憶素
子を制御しているイネーブル論理をイネーブル論理抽出
部によって抽出し、このイネーブル論理で前記記憶素子
にクロックを送る論理を選択し、この論理がドントケア
に属するか、即ちクロックを送らなくても良いかどうか
をドントケア条件問い合わせ部により、利用者に問い合
わせ、ドントケアに属する場合、前記論理をクロックを
送くらない論理に変更し、それに対応するイネーブル論
理を生成する。この新たに生成したイネーブル論理を用
いて回路情報を作成することにより、より省電力化した
ゲーテッドクロック回路を設計することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機を利用した
論理回路の論理設計に係り、特に消費電力の低減効果の
高いゲーテッドクロック回路の設計を支援するゲーテッ
ドクロック設計支援装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、LSI化された回路等に供給され
るクロックの周波数が飛躍的に向上しているが、これに
伴い、回路の消費電力の増加が大きな問題となってきて
いる。
【0003】ここで、LSIチップの中の電力消費元
を、データ転送系、クロック系、入出力インターフェー
ス系、機能モジュール等の部分に分けて考えると、その
中、最も電力消費の大きい部分は、通常、クロック系で
ある。従って、LSIチップの消費電力の低減を図るに
は、クロック系の低消費電力化を実現することが最も有
効となる。
【0004】クロック系の消費電力の低減のための最も
効果のある方法としては、従来からゲーテッドクロック
と呼ばれる設計手法が知られている。この手法では、レ
ジスタ間転送においてデータ転送が本当に必要なタイミ
ングでのみ、該当するレジスタにクロック信号を供給す
るようにクロックの伝播を制御することのできるクロッ
ク供給回路を設計することができる。
【0005】このように消費電力の少ない論理回路を設
計することを目的としたゲーテッドクロック設計手法で
は、回路中の記憶素子の値を更新する必要がない時、記
憶素子へのクロックパルスの供給を行なわないような制
御機構を設けることを特徴としている。この制御はイネ
ーブル論理と呼ばれる組み合わせ回路により実現される
が、このイネーブル論理の設計により電力削減効果は違
ってくる。
【0006】従来は人手で作成されるか、又は回路情報
から自動生成されるイネーブル論理を用いてゲーテッド
クロック回路が設計されていた。しかし、この方法によ
り得られたイネーブル論理が最も電力削減に効果のある
ものとは限らなかった。これは記憶素子のドントケア条
件を考慮したイネーブル論理の設計を行なっていないこ
とによる。
【0007】ここで、ドントケア条件について説明す
る。図11で示すようなレジスタR1、R2の出力を演
算器(ALU)20に入力し、このALU20の出力結
果をレジスタR3に保持する回路があったとする。この
ALU20は制御信号Cで、図12の表図で示したよう
な動作をするものとする。
【0008】例えば、C=00の場合は、ALU20は
足算を、C=01の場合は、ALU20は引き算を、C
=10の場合は、ALU20はレジスタR1から入力さ
れたデータを1ビット右シフトして出力し、C=11の
場合は、動作未定義とする。
【0009】従って、C=10の場合、レジスタR1の
出力だけが必要なため、レジスタR2にはクロックを供
給しなくとも、差し支えない。このような場合、C=1
0のときにレジスタR2はドントケアであると言う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のゲーテッドクロ
ック設計支援装置では、例えばレジスタのデータを保持
する条件を用いてゲーテッドクロック回路が設計されて
いるため、図11のC=10の場合でも、レジスタR2
にクロックが供給されてしまうことがある。それ故、こ
の分の電力が無駄に消費され、更に電力を削減する余地
があるにも拘らず、それが見逃されてしまうという問題
があった。従って、ドントケア条件を考慮してイネーブ
ル論理を作成すれば、より回路の電力削減に効果がある
ゲーテッドクロック回路を設計することができるが、ド
ントケア条件は回路情報に存在しないことがあり、この
ようなドントケア条件を考慮して、ゲーテッドクロック
回路を設計することは、これまでなされていなかった。
【0011】本発明は、上述の如き従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的は、ドントケア条件
を考慮してイネーブル論理を作成することにより、更に
消費電力削減効果の高いゲーテッドクロック回路を設計
することができるゲーテッドクロック設計支援装置及び
方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の特徴は、ゲーテッドクロック回路
の設計を支援するゲーテッドクロック設計支援装置にお
いて、ゲーテッドクロック設計された記憶素子を制御す
るイネーブル論理を抽出し、このイネーブル論理の中の
前記記憶素子にクロックを送る論理に着目し、この論理
で前記記憶素子にクロックを送る必要があるかどうかを
利用者に判定させる手段と、前記論理で前記記憶素子に
クロックを送る必要がない、即ち、前記論理がドントケ
アに属していると判定された場合、前記論理を前記記憶
素子にクロックを送らない論理に変更し、それに対応す
る新たなイネーブル論理を生成する手段とを具備するこ
とにある。
【0013】請求項2の発明の特徴は、ゲーテッドクロ
ック回路の設計を支援するゲーテッドクロック設計支援
装置において、設計すべき論理回路に関する回路情報を
格納する回路情報格納手段と、前記回路情報で示される
記憶素子を制御するイネーブル論理を抽出するイネーブ
ル論理抽出手段と、前記抽出されたイネーブル論理の中
で前記記憶手段にクロックを送る論理を選択する選択手
段と、前記選択された論理で前記記憶手段にクロックを
送る必要があるかどうかを利用者に判定させる判定手段
と、前記利用者により前記記憶手段にクロックを送る必
要がない、即ち前記論理はドントケアに属すると判定さ
れると、前記論理を前記記憶手段にクロックを送らない
論理に変更して新たなイネーブル論理を生成する生成手
段と、前記更新したイネーブル論理に対応する新たな回
路情報を作成する作成手段とを具備することにある。
【0014】請求項3の発明の特徴は、前記記憶手段に
クロックを送る論理の出現確率を求める手段を設け、前
記出現確率が高い順に前記論理が前記ドントケアに属す
るかどうかを利用者に判定させることにある。
【0015】請求項4の発明の特徴は、前記記憶手段に
クロックを送る論理の出現確率を求める手段を設け、前
記出現確率が基準値以上の前記論理に対してのみ、この
論理が前記ドントケアに属するかどうかを利用者に判定
させることにある。
【0016】請求項5の発明の特徴は、前記記憶素子に
対するイネーブル論理を抽出できなかった場合で、且つ
前記記憶素子に記憶するデータを保持する条件が存在す
る場合、この条件をイネーブル論理として抽出し、この
イネーブル論理の中の前記記憶素子にクロックを送る論
理に着目し、この論理が前記ドントケアに属するかどう
かを利用者に判定させることにある。
【0017】請求項6の発明の特徴は、ゲーテッドクロ
ック回路の設計を支援するゲーテッドクロック設計支援
方法において、設計すべき論理回路に関する回路情報か
らゲーテッドクロック設計された記憶素子を選択するス
テップと、前記選択された記憶素子を制御するイネーブ
ル論理を抽出するステップと、前記抽出されたイネーブ
ル論理の中の前記記憶素子にクロックを送る論理をサー
チし、この論理で前記記憶素子にクロックを送る必要が
あるかどうかを利用者に判定させるステップと、前記論
理で前記記憶素子にクロックを送る必要がない、即ち、
前記論理がドントケアに属していると判定された場合、
前記論理を前記記憶素子にクロックを送らない論理に変
更し、それに対応するイネーブル論理を作成するステッ
プとを有することにある。
【0018】請求項7の発明の特徴は、設計すべき論理
回路に関する回路情報からゲーテッドクロック設計され
た記憶素子を選択する過程と、前記選択された記憶素子
を制御するイネーブル論理を抽出する過程と、前記抽出
されたイネーブル論理の中の前記記憶素子にクロックを
送る論理をサーチし、この論理で前記記憶素子にクロッ
クを送る必要があるかどうかを利用者に判定させる過程
と、前記論理で前記記憶素子にクロックを送る必要がな
い、即ち、前記論理がドントケアに属していると判定さ
れた場合、前記論理を前記記憶素子にクロックを送らな
い論理に変更し、それに対応するイネーブル論理を作成
する過程と、をコンピュータに実行させるための機械読
み取り可能なコンピュータプログラムを保持したことに
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明のゲーテッドクロ
ック設計支援装置の第1の実施の形態を示したブロック
図である。ゲーテッドクロック設計支援装置は設計対象
の回路の回路情報を格納する回路情報格納部1、前記回
路情報からイネーブル論理を抽出するイネーブル論理抽
出部2、抽出したイネーブル論理情報を格納するイネー
ブル論理情報格納部3、抽出したイネーブル論理の拡張
候補を抽出するイネーブル論理拡張候補抽出部4、イネ
ーブル論理の信号値確率を計算する信号値確率計算部
5、利用者に最小項のドントケア条件を問い合わせるド
ントケア条件問い合わせ部6、ドントケア条件を考慮し
たイネーブル論理の更新を行うイネーブル論理更新部
7、利用者とのインターフェースとなる利用者インター
フェイス8から構成される。
【0020】次に本実施の形態の動作について図2に示
したフローチャートに従って説明する。まず、回路情報
格納部1に格納された例えば図3に示すような回路中に
存在する記憶素子、例えば記憶素子Aを1つ取り出す
(ステップ101)。この時、記憶素子を取り出すこと
ができなければ、処理は終了する(ステップ102)。
取り出した記憶素子にはゲーテッドクロック設計が施さ
れているか否かをチェックする(ステップ103)。こ
こでゲーテッドクロック設計が施されていなければ、ス
テップ101へ戻る。
【0021】次にイネーブル論理抽出部2において、取
り出した記憶素子を制御しているイネーブル論理を取り
出して、イネーブル論理情報格納部3に格納する(ステ
ップ104)。
【0022】図3の回路の例では、記憶素子Aからクロ
ック供給線を逆に辿ると、記憶素子AにAND素子15
を介してクロック信号100が入力されているため、イ
ネーブル論理があることが分かり、インバータ11、A
ND12,NOR13で形成された論理回路のイネーブ
ル論理が取り出され、イネーブル論理情報格納部3に格
納される。
【0023】信号値確率計算部5はイネーブル論理情報
格納部3に格納されたイネーブル論理のオンセットに含
まれるそれぞれの最小項に対して、その信号値確率を求
める(ステップ105)。
【0024】ここで、オンセットとは論理関数の値が1
となる入力変数の値の集合を意味している。例えば、論
理関数f=^a*(b+c)のオンセットは{(0,
0,1),(0,1,0),(0,1,1)}である。
ここで“*”は論理積、“+”は論理和、そして“^”
は否定論理を表わしている。
【0025】尚、(0,0,1)はa=0,b=0,c
=1を表わしている。オンセットは論理式を用いて{^
a*^b*c,^a*b*^c,^a*b*c}と表わ
すこともできる。以下では論理式を用いてオンセットの
要素を表わす。
【0026】イネーブル論理拡張候補抽出部4はイネー
ブル論理のオンセットに含まれる最小項の中から、信号
値確率が一番大きな最小項を取り出す(ステップ10
6)。ここで最小項を取り出すことができた時はステッ
プ108に進み、できなかった時はステップ111へ進
む(ステップ107)。
【0027】ドントケア条件問い合わせ部6は取り出し
た最小項が記憶素子に対するドントケア条件に属するか
否かを、利用者インターフェイス8を介して利用者に問
い合わせる(ステップ108)。この結果、最小項が記
憶素子に対するドントケア条件に属する時はステップ1
10へ進み、ドントケア条件に属していない時はステッ
プ106へ戻り、次に信号値確率が大きな最小項を取り
出す(ステップ109)。
【0028】ここで、最小項がドントケア条件に属する
時は、この最小項をオンセットからオフセットヘ移す
(ステップ110)。オフセットとは、オンセットと逆
に論理関数の値が0となる入力変数の値の集合を意味し
ている。ステップ110の処理が終了すると、ステップ
106へ戻り、次に信号値確率が大きな最小項を取り出
す。
【0029】イネーブル論理のオンセットに含まれる全
ての最小項に対して、ステップ106からステップ11
0までの処理が終了すると、オンセットからオフセット
ヘ移された最小項が存在するか否かを判断する(ステッ
プ111)。存在しないときはステップ101へ戻る。
存在するときはイネーブル論理更新部7において、記憶
素子に対するイネーブル論理を新しいオンセットに合わ
せて更新する(ステップ112)。ステップ112の処
理が終了すると、ステップ101へ戻る。
【0030】次に上記した各構成要素の動作を具体例を
示して詳細に説明する。図3に示したような論理回路が
回路情報格納部1に存在したとする。図3では、記憶素
子Aに対してゲーテッドクロック設計が施されている。
クロック信号100とイネーブル信号50のAND素子
15における論理積を記憶素子Aのクロック入力とする
ことにより、データの取り込みに必要な時のみクロック
パルスを供給している。
【0031】尚、イネーブル信号50とAND素子15
との間に存在するラッチ14は、イネーブル信号50に
発生するグリッチをゲーテッドクロック信号101に伝
搬させないために置かれている。
【0032】まず、ステップ101において、回路情報
格納部1に格納された回路中に存在する記憶素子Aを取
り出す。記憶素子Aはゲーテッドクロック設計が施され
ているので、ステップ102及び103を経てステップ
104へ進む。
【0033】ステップ104において、イネーブル論理
抽出部2はインバータ11、AND素子12、NOR素
子13から成る論理回路のイネーブル論理を取り出す。
この場合、イネーブル信号を構成している論理^(a*
^b*d+c)が抽出される。この論理はイネーブル論
理情報格納部3に例えば図4に示したような情報として
格納される。
【0034】ステップ105において信号値確率計算部
5では、イネーブル論理^(a*^b*d+c)のオン
セットに含まれる最小項に対して信号値確率を求める。
ここで、信号値確率とは例えば図3の論理回路で最小項
が出現する確率に対応しているものである。
【0035】この場合、オンセットに含まれる最小項は
図4において論理値1が与えられている最小項、即ち^
a*^b*^c*^d、a*^b*^c*^d、^a*
b*^c*^d、a*b*^c*^d、^a*^b*^
c*d、^a*b*^c*d、a*b*^c*dの7個
である。このイネーブル論理^(a*^b*d+c)の
オンセットに含まれる最小項は、図4に示したマトリッ
クス表の“1”と成る論理である。これら最小項それぞ
れの信号値確率を求める。
【0036】論理式の信号値確率の求め方は、公知例と
して例えば"Transition Density, AStochastic Measure
of Activity in Digital Circuits"(F.Najm, Proceedi
ngsof 28th Design Automation Conference, p644-649)
がある。
【0037】ここでは,各最小項の信号値確率が、それ
ぞれ12%、10%、1%、5%、2%、3%、2%と
求まったとする。それぞれの信号値確率はイネーブル論
理情報格納部3に例えば図5に示したように格納され
る。
【0038】ステップ106においてイネーブル論理拡
張候補抽出部4は信号値確率の一番大きな最小項である
^a*^b*^c*^dを取り出す。次にステップ10
7を経てステップ108では、最小項^a*^b*^c
*^dがドントケア条件に属するか否かを、ドントケア
条件問い合わせ部6が利用者インターフェイス8を介し
て利用者に問い合わせる。
【0039】ステップ109で利用者は、最小項^a*
^b*^c*^dがドントケア条件に属するか否かを判
断する。この場合、ドントケア条件に属さないと判断し
たとする。ドントケア条件に属さないのでステップ10
6に戻り、次に信号値確率の大きな最小項a*^b*^
c*^dに対してステップ106以降の処理を実行す
る。そして、この最小項についてはステップ109にお
いてドントケア条件に属すると判断されたとする。ドン
トケア条件に属するのでステップ110に進み、最小項
a*^b*^c*^dはオンセットからオフセットに移
される。
【0040】ここで、最小項がオンセットからオフセッ
トに移されるということは、記憶素子Aにクロック信号
を供給しないようにする論理に変更されることを意味す
る。
【0041】具体的には、イネーブル論理情報格納部3
に格納された図4の情報は、図6のように修正される。
そしてステップ106に戻り、残りの5個の最小項それ
ぞれについてもステップ106以降の処理を実行する。
これら5個の最小項については、ステップ109におい
てドントケア条件に属さないと判断されたとする。
【0042】全ての最小項に対して処理が終了すると、
ステップ111に進み、オンセットからオフセットに移
された最小項が存在するか否かを判断する。この場合、
最小項a*^b*^c*^dが該当する最小項として存
在するのでステップ112に進む。ステップ112で
は、図6に示された新しいイネーブル論理情報に合わせ
てイネーブル論理を更新する。
【0043】これにより、回路情報格納部1に格納され
た図3に示す回路情報は図7に示すような回路情報に更
新される。図7の回路では、インバータ11、AND素
子16、NOR素子13で構成される論理回路が新たに
作成され、この論理回路は上記したドントケア条件を考
慮した回路となっている。 次にステップ101に戻
り、回路中の次の記憶素子である記憶素子Bを取り出
す。ステップ102を経てステツプ103において、こ
の記憶素子Bにはゲーテッドクロック設計が施されてい
るかどうかをチェックする。記憶素子Bにはクロック信
号100が直接供給されているため、ゲーテッドクロッ
ク設計が施されていないと判断し、ステップ101に戻
る。図3に示す回路中にはもう記憶素子は存在しないの
で、ステップ102を経て処理は終了する。この結果、
最終的な回路情報として、回路情報格納部1に存在する
図7に示す回路情報が得られる。
【0044】本実施の形態によれば、ゲーテッドクロッ
ク設計が施されている記憶素子をみつけ、そのイネーブ
ル論理の最小項がドントケア条件に属するかどうかを利
用者に判断させ、属する場合は、この最小項をオンセッ
トからオフセットに移し、対応したイネーブル論理に更
新し、更新したイネーブル論理を実現する回路情報を作
成することにより、ドントケア条件を考慮して、より消
費電力削減効果の高いゲーテッドクロック回路を設計す
ることができる。
【0045】図8は、本発明のゲーテッドクロック設計
支援装置の第2の実施の形態を示したフローチャートで
ある。本例は、図1に示した第1の実施の形態とほぼ同
様で、異なる点は、信号値確率が基準値以上の最小項に
対してのみ、ドントケア条件を利用者に問い合わせると
ころにある。
【0046】従って、ステップ107の後に、ステップ
120が追加され、ここで、イネーブル論理拡張候補抽
出部4は取り出した最小項の信号値確率が基準以上かど
うかを判断し、信号値確率が基準値以上の最小項に対し
てのみ、ステップ108へ進むようになっている。
【0047】次に、ステップ120を追加した本例の動
作について、回路情報に関しては第1の実施の形態と同
様のものを用いて詳しく説明する。本例では、予め最小
項の信号値確率の基準値を設定しておき、基準値以上の
信号値確率を有する最小項に対してのみステップ108
以降の処理を実行する。
【0048】ここでは信号値確率の基準値を5%と設定
したとする。前述の第1の実施の形態ではイネーブル論
理のオンセットに含まれる7個の最小項^a*^b*^
c*^d、a*^b*^c*^d、^a*b*^c*^
d、a*b*^c*^d、^a*^b*^c*d、^a
*b*^c*d、a*b*^c*dのそれぞれについ
て、ステップ108以降の処理を実行した。
【0049】しかし、本例では、ステップ120にて信
号値確率の基準値である5%よりも大きな信号値確率を
持つ最小項に対してのみステップ108以降の処理を実
行する。前述の7個の最小項に関する信号値確率は、各
々12%、10%、1%、5%、2%、3%、2%であ
るので、ステップ108以降の処理を実行する対象の最
小項は、^a*^b*^c*^d、a*^b*^c*^
d、a*b*^c*^dの3個であり、他の4個の最小
項についてはステップ108以降の処理を実行しない。
【0050】本実施の形態によれば、信号値確率が基準
値に満たないものは、ドントケア条件を考慮してイネー
ブル論理を更新し、対応する論理回路に回路を作成して
も、電力削減の貢献度が低いため、信号値確率が基準以
上のものに対してのみ、ドントケア条件を考慮してイネ
ーブル論理を更新することにより、ゲーテッドクロック
回路の設計を短時間に行ってその設計効率を向上させる
ことができ、しかも、図1に示した第1の実施の形態と
ほぼ同様の効果を得ることができる。
【0051】図9は本発明のゲーテッドクロック設計支
援装置の第3の実施の形態を示したフローチャートであ
る。本例は、図1に示した第1の実施の形態とほぼ同様
で、異なる点は、取り出した記憶素子のデータを保存す
る条件が存在する場合は、データを保存する条件をイネ
ーブル論理として取り出し、このイネーブル論理に対し
ても、ドントケア条件を利用者に問い合わせるところに
ある。
【0052】従って、第1の実施の形態の図2で示した
ステップ103の後に、ステップ121、122が追加
され、ステップ122の処理の後に、ステップ105に
進む手順となっている。他の構成は第1の実施の形態と
同様であるため。図1の構成を以下借用して説明する。
【0053】次に本実施の形態の動作について説明す
る。前述した第1の実施の形態では、図3に示したよう
な記憶素子Aに対してゲーテッドクロック設計が施され
ている場合について述べた。しかし、回路情報格納部1
に格納された回路はゲーテッドクロック設計が施されて
いなくても良い。
【0054】ここでは、図10に示した回路が回路情報
格納部1に格納されていたとする。この回路ではクロッ
ク信号100と記憶素子A又はBの間に回路素子が存在
せず、ゲーテッドクロック設計は施されていない。図9
において、記憶素子Aの入力元に存在する回路素子はマ
ルチプレクサで、“0”、“1”、“C”の3つの入力
端子と1つの出力端子を持つ。そして、“C”端子入力
の信号値60が0の時には、“0”端子入力の信号値が
出力端子から出力されて、“C”端子入力の信号値が1
の時には、“1”端子入力の信号値が出力端子から出力
される。この場合、記憶素子Aのデータを保持する条
件、即ち、“C”入力端子の論理である^(a*^b*
d+c)をイネーブル論理として扱うことができる。
【0055】記憶素子Aはゲーテッドクロック設計され
ていないので、ステップ103からステップ121へ進
む。ここで記憶素子Aのデータを保持する条件(記憶素
子Aの出力がマルチプレクサ17の“0”入力に帰還さ
れている)が存在するので、ステップ122へ進む。次
にステップ122において、イネーブル論理として^
(a*^b*d+c)を取り出す。ステップ105以降
の処理は、第1の実施の形態と同じ処理を実行する。
【0056】本実施の形態によれば、ゲーテッドクロッ
ク設計されていない記憶素子Aに対しても、イネーブル
論理として扱える回路条件があれば、これに対しても、
ドントケア条件を考慮して、論理回路の消費電力の削減
を図ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1乃
至3いずれかに記載のゲーテッドクロック設計支援装置
によれば、ドントケア条件を考慮してイネーブル論理を
作成することにより、より省電力なゲーテッドクロック
回路を設計することができる。
【0058】請求項4記載のゲーテッドクロック設計支
援装置によれば、電力削減に効果のあるイネーブル論理
をより少ない実行時間で見つけることができる。
【0059】請求項5記載のゲーテッドクロック設計支
援装置によれば、ゲーテッドクロック設計されていない
回路にもドントケア条件を考慮した設計を適用して、回
路の省電力化を図ることができる。
【0060】請求項6又は7の発明によれば、ドントケ
ア条件を考慮してイネーブル論理を作成することによ
り、より省電力なゲーテッドクロック回路を設計するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲーテッドクロック設計支援装置の第
1の実施の形態を示したブロック図である。
【図2】図1に示した装置の動作手順を示したフローチ
ャートである。
【図3】図1に示した回路情報格納部に格納されている
回路情報例を示した回路図である。
【図4】図3に示した記憶素子Aを制御するイネーブル
論理を示した表図である。
【図5】図4に示したイネーブル論理の信号値確率例を
示した表図である。
【図6】新たに更新したイネーブル論理を示した表図で
ある。
【図7】新たに更新したイネーブル論理に対応する回路
情報例を示した回路図である。
【図8】本発明のゲーテッドクロック設計支援装置の第
2の実施の形態を示したフローチャートである。
【図9】本発明のゲーテッドクロック設計支援装置の第
3の実施の形態を示したフローチャートである。
【図10】図9に示した実施の形態で記憶素子のデータ
を保存する条件を有する回路情報例を示した回路図であ
る。
【図11】ドントケアを説明するための論理回路図であ
る。
【図12】図11に示したALUの制御信号に対する動
作を示した表図である。
【符号の説明】
1 回路情報格納部 2 イネーブル論理抽出部 3 イネーブル論理情報格納部 4 イネーブル論理拡張候補抽出部 5 信号値確率計算部 6 ドントケア条件問い合わせ部 7 イネーブル論理更新部 8 利用者インターフェイス 11 インバータ 12、15、16 AND素子 13 NOR素子 14 ラッチ 17 マルチプレクサ A、B 記憶素子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲーテッドクロック回路の設計を支援す
    るゲーテッドクロック設計支援装置において、 ゲーテッドクロック設計された記憶素子を制御するイネ
    ーブル論理を抽出し、このイネーブル論理の中の前記記
    憶素子にクロックを送る論理に着目し、この論理で前記
    記憶素子にクロックを送る必要があるかどうかを利用者
    に判定させる手段と、 前記論理で前記記憶素子にクロックを送る必要がない、
    即ち、前記論理がドントケアに属していると判定された
    場合、前記論理を前記記憶素子にクロックを送らない論
    理に変更し、それに対応する新たなイネーブル論理を生
    成する手段と、 を具備することを特徴とするゲーテッドクロック設計支
    援装置。
  2. 【請求項2】 ゲーテッドクロック回路の設計を支援す
    るゲーテッドクロック設計支援装置において、 設計すべき論理回路に関する回路情報を格納する回路情
    報格納手段と、 前記回路情報で示される記憶素子を制御するイネーブル
    論理を抽出するイネーブル論理抽出手段と、 前記抽出されたイネーブル論理の中で前記記憶手段にク
    ロックを送る論理を選択する選択手段と、 前記選択された論理で前記記憶手段にクロックを送る必
    要があるかどうかを利用者に判定させる判定手段と、 前記利用者により前記記憶手段にクロックを送る必要が
    ない、即ち前記論理はドントケアに属すると判定される
    と、前記論理を前記記憶手段にクロックを送らない論理
    に変更して新たなイネーブル論理を生成する生成手段
    と、 前記更新したイネーブル論理に対応する新たな回路情報
    を作成する作成手段と、 を具備することを特徴とするゲーテッドクロック設計支
    援装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段にクロックを送る論理の出
    現確率を求める手段を設け、 前記出現確率が高い順に前記論理が前記ドントケアに属
    するかどうかを利用者に判定させることを特徴とする請
    求項1又は2記載のゲーテッドクロック設計支援装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段にクロックを送る論理の出
    現確率を求める手段を設け、 前記出現確率が基準値以上の前記論理に対してのみ、こ
    の論理が前記ドントケアに属するかどうかを利用者に判
    定させることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記
    載のゲーテッドクロック設計支援装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶素子に対するイネーブル論理を
    抽出できなかった場合で、且つ前記記憶素子に記憶する
    データを保持する条件が存在する場合、この条件をイネ
    ーブル論理として抽出し、このイネーブル論理の中の前
    記記憶素子にクロックを送る論理に着目し、この論理が
    前記ドントケアに属するかどうかを利用者に判定させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のゲー
    テッドクロック設計支援装置。
  6. 【請求項6】 ゲーテッドクロック回路の設計を支援す
    るゲーテッドクロック設計支援方法において、 設計すべき論理回路に関する回路情報からゲーテッドク
    ロック設計された記憶素子を選択するステップと、 前記選択された記憶素子を制御するイネーブル論理を抽
    出するステップと、 前記抽出されたイネーブル論理の中の前記記憶素子にク
    ロックを送る論理をサーチし、この論理で前記記憶素子
    にクロックを送る必要があるかどうかを利用者に判定さ
    せるステップと、 前記論理で前記記憶素子にクロックを送る必要がない、
    即ち、前記論理がドントケアに属していると判定された
    場合、前記論理を前記記憶素子にクロックを送らない論
    理に変更し、それに対応するイネーブル論理を作成する
    ステップと、 を有することを特徴とするゲーテッドクロック設計支援
    方法。
  7. 【請求項7】 設計すべき論理回路に関する回路情報か
    らゲーテッドクロック設計された記憶素子を選択する過
    程と、 前記選択された記憶素子を制御するイネーブル論理を抽
    出する過程と、 前記抽出されたイネーブル論理の中の前記記憶素子にク
    ロックを送る論理をサーチし、この論理で前記記憶素子
    にクロックを送る必要があるかどうかを利用者に判定さ
    せる過程と、 前記論理で前記記憶素子にクロックを送る必要がない、
    即ち、前記論理がドントケアに属していると判定された
    場合、前記論理を前記記憶素子にクロックを送らない論
    理に変更し、それに対応するイネーブル論理を作成する
    過程と、 をコンピュータに実行させるための機械読み取り可能な
    コンピュータプログラムを保持した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008134824A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Fujitsu Ltd 消費電力解析方法及びプログラム

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JP4696051B2 (ja) * 2006-11-28 2011-06-08 富士通株式会社 消費電力解析方法及びプログラム

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