JP2008133416A - 液晶ポリエステル樹脂組成物およびコネクター - Google Patents
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Abstract
【課題】成形時のガス発生低減効果、機械的強度の向上、優れた寸法安定性および薄肉充填性のすべてを同時に満たした液晶ポリエステル樹脂組成物を提供する。
【解決手段】液晶ポリエステル100重量部に対し、活性炭0.01〜10重量部、ガラス繊維5〜50重量部、および薄片状マイカ1〜50重量部を含有してなることを特徴とする液晶ポリエステル樹脂組成物。
【選択図】なし
【解決手段】液晶ポリエステル100重量部に対し、活性炭0.01〜10重量部、ガラス繊維5〜50重量部、および薄片状マイカ1〜50重量部を含有してなることを特徴とする液晶ポリエステル樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、液晶ポリエステル樹脂組成物およびコネクターに関する。
液晶ポリエステルは、耐熱性、剛性などの機械特性や、耐薬品性などに優れており、液晶ポリエステルにガラス繊維などの無機充填材を含有させて機械的強度を高めた液晶ポリエステル樹脂組成物は、薄肉で複雑な形状をしたコネクターなどの電気、電子部品の材料として好適に使用されている。
ところが、この液晶ポリエステルは一般に高い成形温度を必要とするため、成型時に、液晶ポリエステル樹脂組成物の分解などにより、ガスが発生し、その一部が成形品中に入り込み、残存することがある。その場合、成形品に設けられた金属端子や接点あるいは他の部品の金属部材などに炭化や絶縁不良をもたらし、最終製品の品質の劣化を招くおそれがあるという問題があった。
このような問題を解決するため、特許文献1には、液晶ポリエステル100重量部に対し、活性炭あるいはゼオライトを1〜7重量部含有させ、これらに発生ガスを吸着させるようにした液晶ポリエステル樹脂組成物が提案されている。また、この文献には、液晶ポリエステル樹脂組成物中にガラス繊維を含有させて機械的強度を向上させることも記載されている。
また、特許文献2には、同じくガス発生を低減させることを目的として、液晶ポリエステル100重量部に対し、カルシウム、ナトリウム、バリウムまたは亜鉛の酸化物、過酸化物、複酸化物、水酸化物などを0.1〜50重量%含有させた液晶ポリエステル樹脂組成物が記載されている。この文献にも、液晶ポリエステル樹脂組成物中にガラス繊維を含有させて機械的強度を向上させることが記載されている。
一方、特許文献3には、機械的強度や流動性を維持しつつ、成形品の反り性を低減させる液晶ポリエステル樹脂組成物が提案されている。この液晶ポリエステル樹脂組成物は、液晶ポリエステル100重量部に対し、ガラス繊維やウィスカなどの繊維状無機充填材10〜100重量部とマイカやタルクなどの板状無機充填材10〜100重量部を含有させている。そして繊維状無機充填材の平均繊維径は0.1〜10μm、数平均繊維長は5〜20μmが好ましく、板状無機充填材の平均粒径は5〜20μmが好ましいとされている。
特開平4−210372号公報
特開平9−53003号公報
特開2002−294038号公報
しかしながら、コネクターなどの電気、電子部品の製造に使用される上記従来の液晶ポリエステル樹脂組成物では、ガス発生を低減するために多量の活性炭や、カルシウム、ナトリウム、バリウムまたは亜鉛の酸化物、過酸化物、複酸化物、水酸化物などを添加すると、ガス発生は低減できるものの、機械的強度が低下し、機械的強度を維持するためにガラス繊維やウィスカなどの繊維状無機充填材やマイカやタルクなどの板状無機充填材を添加すると、今度は十分なガス発生低減効果が得られないという問題があった。また、このような電気、電子部品の製造に使用される液晶ポリエステル樹脂組成物には、ガス発生低減効果、機械的強度の向上に加え、成形収縮率の差が小さいことで表される寸法安定性や、最高充填圧の低さで表される薄肉充填性が優れることも要求される。ところが、このような特性をすべて満足する液晶ポリエステル樹脂組成物の提案はなされていないのが実情である。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、成形時のガス発生低減効果、機械的強度の向上、優れた寸法安定性および薄肉充填性のすべてを同時に満たした液晶ポリエステル樹脂組成物を提供することを課題としている。
また、本発明は、このような優れた特性を有する液晶ポリエステル樹脂組成物を用いて得られた品質の信頼性の高いコネクターを提供することをも課題としている。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
第1に、液晶ポリエステル100重量部に対し、活性炭0.01〜10重量部、ガラス繊維5〜50重量部、および薄片状マイカ1〜50重量部を含有してなることを特徴とする。
第2に、上記第1の発明において、液晶ポリエステルの350℃における流動粘度が20Pa・s以下であることを特徴とする。
第3に、上記第1または第2の発明において、液晶ポリエステル100重量部に対してさらに加熱重量減5重量%時の温度が350℃以上であるワックスを0.1〜5重量部含有してなることを特徴とする。
第4に、上記第1ないし第3のいずれかの発明において、液晶ポリエステル100重量部に対してさらに、ろう石を1〜10重量部含有してなることを特徴とする。
第5に、上記第1ないし第4のいずれかの発明において、活性炭の数平均粒子径が20μm以下であることを特徴とする。
第6に、上記第1ないし第5のいずれかの発明において、ガラス繊維の数平均繊維長が50〜200μmであることを特徴とする。
第7に、上記第1ないし第6のいずれかの発明において、ガラス繊維の数平均繊維長が50〜200μmであり、かつガラス繊維の80重量%以上が繊維長60〜100μmの範囲内にあることを特徴とする。
第8に、上記第1ないし第7のいずれかの発明において、ガラス繊維の平均繊維径が12μm以下であることを特徴とする。
第9に、上記第1ないし第8のいずれかの発明において、薄片状マイカに含まれる不純イオンの総量が500ppm以下であることを特徴とする。
第10に、上記第1ないし第9のいずれかの発明において、薄片状マイカの数平均粒子径が10〜100μmであることを特徴とする。
第11に、上記第1ないし第10のいずれかの発明において、薄片状マイカの90重量%以上が数平均粒子径50〜100μmの範囲内にあることを特徴とする。
第12に、上記第1ないし第11のいずれかの発明において、ガラス繊維と薄片状マイカの合計が40重量部以下であることを特徴とする。
また、第13に、本発明のコネクターは、上記第1ないし第12のいずれかの液晶ポリエステル樹脂組成物を成形して得られ、最小肉厚が0.2mm以下であることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、液晶ポリエステル100重量部に対し、活性炭0.01〜10重量部、ガラス繊維5〜50重量部、および薄片状マイカ1〜50重量部を含有させたので、成形時のガス発生低減効果、機械的強度の向上、優れた寸法安定性および薄肉充填性のすべてを同時に満たした液晶ポリエステル樹脂組成物を提供することができる。
上記第2の発明によれば、流動粘度が20Pa・s以下と極めて低い液晶ポリエステルを使用したので、上記第1の発明の効果に加え、成形時に低圧で液晶ポリエステル樹脂組成物を充填させることができる。
上記第3の発明によれば、350℃でも分解することの少ないワックスを添加したので、上記第1および第2の発明の効果に加え、成形時にガス発生量を増加させることなく流動粘度を更に低下させて薄肉充填性をより向上させることができる。
上記第4の発明によれば、ろう石を添加したので、上記第1ないし第3の発明の効果に加え、寸法安定性を更に高めることができる。
上記第5の発明によれば、活性炭の数平均粒子径が小さいので、上記第1ないし第4の発明の効果に加え、活性炭の表面積(ガス吸着面積)が増え、ガス発生低減効果を更に高めることができる。
上記第6の発明によれば、ガラス繊維の数平均繊維長を50〜200μmと短くしたので、上記第1ないし第5の発明の効果に加え、流動粘度を低く保ったまま機械的強度を更に向上させることができる。
上記第7の発明によれば、ガラス繊維の数平均繊維長を50〜200μmとし、かつガラス繊維の80重量%以上が繊維長60〜100μmの範囲内にあるものとしたので、上記第1ないし第6の発明の効果に加え、適度な長さのガラス繊維が多くなることにより薄肉充填性を損ねることなく機械的強度を更に向上させることができる。
上記第8の発明によれば、ガラス繊維の数平均繊維径を12μm以下としたので、上記第1ないし第7の発明の効果に加え、ガラス繊維1本あたりの体積が小さくなることにより、同じ重量のガラス繊維であっても本数が多くなるため機械的強度を更に一層向上させることができる。
上記第9の発明によれば、薄片状マイカに含まれる不純イオンの総量を500ppm以下としたので、上記第1ないし第8の発明の効果に加え、溶融時に不純イオンが触媒作用をすることによる液晶ポリエステル樹脂組成物の分解促進を防止できるため、機械特性の低下が防止できる。
上記第10の発明によれば、薄片状マイカの数平均粒子径を10〜100μmとしたので、上記第1ないし第9の発明の効果に加え、ガラス繊維の配向を打ち消す効果が高くなり、寸法安定性を更に高めることができる。
上記第11の発明によれば、薄片状マイカの数平均粒子径の90重量%以上が数平均粒子径50〜100μmの範囲内にあるものとしたので、上記第1ないし第10の発明の効果に加え、薄片状マイカのうち大きさの適切なものが多くなることから、寸法安定性を更に一層高めることができる。
上記第12の発明によれば、ガラス繊維と薄片状マイカの合計を40重量部以下としたので、上記第1ないし第11の発明の効果に加え、樹脂の比率がより適切な量となり、流動粘度を低く保つことができるため、薄肉充填性を更に一層向上させることができる。
上記第13の発明によれば、上記のような優れた特性を有する液晶ポリエステル樹脂組成物を用いて得られた品質の信頼性の高いコネクターが提供できる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物は、基本的に、液晶ポリエステルに、活性炭、ガラス繊維、および薄片状マイカを特定の組成で含有させて構成される。
本発明で使用される液晶ポリエステルは、サーモトロピック液晶ポリマーと呼ばれるポリエステルであり、450℃以下の温度で異方性溶融体を形成するものである。
液晶ポリエステルとしては、例えば、
(1)芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオールを重合して得られるもの
(2)異種の芳香族ヒドロキシカルボン酸を重合して得られるもの
(3)芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオールを重合して得られるもの
(4)ポリエチレンテレフタレートなどの結晶性ポリエステルに芳香族ヒドロキシカルボン酸を反応させたもの
などが挙げられる(例えば特開2006−45298号公報参照)。
(1)芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオールを重合して得られるもの
(2)異種の芳香族ヒドロキシカルボン酸を重合して得られるもの
(3)芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオールを重合して得られるもの
(4)ポリエチレンテレフタレートなどの結晶性ポリエステルに芳香族ヒドロキシカルボン酸を反応させたもの
などが挙げられる(例えば特開2006−45298号公報参照)。
なお、本発明で使用される液晶ポリエステルは、これらの芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸または芳香族ジオールの代わりに、それらのエステル形成性誘導体を使用して得られたものであってもよい。
カルボン酸のエステル形成性誘導体としては、例えば、ポリエステル生成反応を促進するような酸塩化物、酸無水物などの反応性が高いものや、エステル交換反応によりポリエステルを生成するようなアルコール類やグリコールなどとエステルを形成しているものなどが挙げられる。
また、フェノール性水酸基を有する芳香族ジオール等のエステル形成性誘導体としては、例えば、エステル交換反応によりポリエステルを生成するように、フェノール性水酸基がカルボン酸類とエステルを形成しているものなどが挙げられる。
また、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸および芳香族ジオールは、エステル形成性を阻害しない程度であれば、塩素原子、フッ素原子などのハロゲン原子、メチル基、エチル基などのアルキル基、フェニル基などのアリール基などで置換されていてもよい。
該液晶ポリエステルの繰り返し構造単位としては、下記のものを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
(イ)芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位:
(イ)芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する繰り返し構造単位:
上記の繰り返し構造単位は、ハロゲン原子またはアルキル基で置換されていてもよい。
(ロ)芳香族ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位:
(ロ)芳香族ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位:
上記の繰り返し構造単位は、ハロゲン原子、アルキル基またはアリール基で置換されていてもよい。
(ハ)芳香族ジオールに由来する繰り返し構造単位:
(ハ)芳香族ジオールに由来する繰り返し構造単位:
上記の繰り返し構造単位は、ハロゲン原子、アルキル基またはアリール基で置換されていてもよい。
本発明で使用される液晶ポリエステルの粘度は、350℃における流動粘度が20Pa・s以下であることが好ましく、10〜5Pa・sであることがより好ましい。液晶ポリエステルの粘度が極めて低いものを使用することにより成形時に低圧で充填させることができる。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物において、活性炭は、液晶ポリエステル100重量部に対し、0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部、より好ましくは0.1〜2重量部含有させる。活性炭を含有させることにより、液晶ポリエステル樹脂組成物が溶融する際に発生するガスが吸着され、成形品に残留するガスの量を低減させることができる。活性炭の含有量が、0.01重量部未満であると発生ガス低減効果が不十分となり、10重量部を超えると発生ガス低減効果のさらなる向上が望めないにもかかわらず成形品の機械的強度が低下することがある。
本発明で使用する活性炭の数平均粒子径は、20μm以下であることが好ましく、10〜5μmであることがより好ましい。活性炭の数平均粒子径が小さいと、活性炭の表面積(ガス吸着面積)が増え、発生ガス低減効果をより高めることができる。
本発明で使用する活性炭としては、たとえば木炭、ヤシ殻、セルロースなどの植物ないし植物由来のものや、瀝青炭、褐炭、泥炭などの鉱物などを原料とし、炭化、賦活、精製、粉砕、篩い分けなどの処理を施して得られたものを用いることができる。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物において、ガラス繊維の含有量は、液晶ポリエステル100重量部に対し、5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部、より好ましくは15〜30重量部である。ガラス繊維を含有させることにより成形品の機械的強度(曲げ強度)を向上させることができる。ガラス繊維の含有量が、5重量部未満であると機械的強度の向上が少なく、50重量部を超えると流動粘度が高くなり薄肉成形性が低下することがある。
本発明で使用するガラス繊維の数平均繊維長は、50〜200μmであることが好ましい。ガラス繊維長が上記の範囲であると、流動粘度を低く保ったまま機械的強度を向上させることができる。ガラス繊維長が短すぎるとガラス繊維を含有させる本来の目的である機械的強度の向上効果が期待できず、長くなりすぎると粘度が高くなり薄肉充填性が低下する。
また、本発明で使用するガラス繊維の数平均繊維長は50〜200μmであり、かつガラス繊維の80重量%以上が繊維長60〜100μmの範囲内にあることが好ましい。適度な長さのガラス繊維が多いと薄肉充填性を損ねることなく機械的強度を向上させることができる。この場合、ガラス繊維の数平均繊維長は50〜200μmにあるが、ガラス繊維の80重量%以上が繊維長60〜100μmの範囲内にあるということは、繊維長の長さが適当なものが多くあるということである。繊維長が長いものが多いとガラス繊維がゲートや薄肉部分に引っ掛かりやすく、薄肉充填性が低下する。繊維長の短いガラス繊維が多いと機械的強度の向上はあまり望めない。
さらに、本発明で使用するガラス繊維の平均繊維径は、12μm以下であることが好ましく、11〜7μmであることがより好ましい。ガラス繊維の平均繊維径が12μm以下であるとガラス繊維1本あたりの体積が小さくなり、同じ重量のガラス繊維であっても本数が多くなるので機械的強度が向上する。ガラス繊維の平均繊維径が大きすぎるとガラス繊維の本数が少なくなるので機械的強度の向上があまり期待できない。
本発明で使用するガラス繊維の種類としては、従来公知の各種のものを用いることができる。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物において、薄片状マイカの含有量は、液晶ポリエステル100重量部に対し、1〜50重量部、好ましくは5〜40重量部、より好ましくは10〜25重量部である。薄片状マイカを含有させることにより、ガラス繊維の含有により生じる配向差を小さくすることができて寸法性安定性を向上させることができる。薄片状マイカの含有量が、1重量部未満であると配向差を打ち消す効果が小さく寸法安定性向上の効果が低く、50重量部を超えると成形品の機械的強度が低下することがある。
本発明で使用する薄片状マイカの数平均粒子径は、10〜100μmであることが好ましい。薄片状マイカの数平均粒子径が上記範囲のように適切な大きさであるとガラス繊維の含有による配向差を打ち消す効果が高くなり寸法安定性を更に向上させることができる。薄片状マイカの数平均粒子径が小さくなりすぎると形状が薄片状ではなくなり寸法安定性の向上効果が小さくなる。薄片状マイカの数平均粒子径が大きくなりすぎると流動粘度が高くなり薄肉充填性の向上が望めない。
また、本発明で使用する薄片状マイカの90重量%以上が数平均粒子径50〜100μmの範囲内であることが好ましい。適切な大きさの薄片状マイカが多いと寸法安定性を更に一層高めることができる。薄片状マイカの数平均粒子径が適切でも、大きさの大きな薄片状マイカが多いと流動粘度が高くなり薄肉充填性が低下してしまい、大きさの小さなマイカが多いと寸法安定性向上の効果は小さくなってしまう。
さらに、本発明で使用する薄片状マイカに含まれる不純イオンの総量は500ppm以下であることが好ましい。薄片状マイカに含まれる不純イオンが多いと、溶融時に不純イオンが触媒作用をして液晶ポリエステル樹脂組成物の分解が促進され、機械的強度が低下する。薄片状マイカに含まれる不純物イオンの総量が500ppm以下であると、触媒作用は少ないので機械的強度はあまり低下しない。ここで不純イオンとは、薄片状マイカに含まれるCl、Br、NO3、SO4、Na、NH4、K、Mg、Caなどのイオンである。
本発明で使用する薄片状マイカの種類としては、従来公知の各種のものを用いることができる。
また、本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物においては、ガラス繊維と薄片状マイカの合計が、40重量部以下であることが好ましく、20〜35重量部であることがより好ましい。ガラス繊維と薄片状マイカの合計が40重量部以下であると液晶ポリエステルの比率を高くすることができ、流動粘度を低く保てるので薄肉充填性が向上する。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物には、液晶ポリエステル100重量部に対してさらに、加熱重量減5重量%時の温度が350℃以上であるワックスを0.1〜5重量部含有させることが好ましく、0.2〜2重量部含有させることがより好ましい。350℃でも分解することの少ないワックスを添加することにより、ガス発生量を増加させることなく流動粘度を更に低下させて薄肉充填性を向上させることができる。ワックスの含有量が、0.1重量部未満であると流動粘度低下効果が少なく、5重量部を超えると分解ガス発生量が多くなることがあるので好ましくない。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物に含有させるワックスとしては、たとえば固体脂肪酸エステルなどが挙げられる。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物には、液晶ポリエステル100重量部に対してさらに、ろう石を1〜10重量部含有させることが好ましい。ろう石を添加することにより、寸法安定性を更に高めることができる。ろう石の含有量が、1重量部未満であると寸法安定性の向上効果が少なく、10重量部を超えると機械的強度と薄肉充填性が低下することがあるので好ましくない。
ろう石の数平均粒子径は、20〜70μmであることが好ましい。数平均粒子径が20μm未満であると寸法安定性の向上効果が少なく、70μmを超えると薄肉充填性が低下することがあるので好ましくない。
ろう石は、パイロフィライト、カオリン、セリサイトを主成分とするろう感に富んだ変質熱水性岩であり、本発明では、粉体状のろう石クレーを用いることができる。
なお、寸法安定性を向上させることを目的として、たとえばタルクを添加すると機械的強度の低下が著しく、シリカを添加すると混練設備および射出成形機のシリンダーの磨耗が激しいため、これらの粉体を本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物に含有させるのは望ましくない。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物を得るための原料成分の配合方法、製造方法は特に限定されず、公知の溶融混練方法を用いることができる。たとえば、バンバリミキサ、ゴムロール機、ニーダー、単軸もしくは二軸押出機を用い、300〜400℃の温度で溶融混練して目的の組成物を得ることができる。具体的には、二軸押出機にガラス繊維を除いた各種原材料を原料投入口から投入し、二軸押出機の原料投入口からノズル部の間の任意の位置に更に別の投入口を設けておき、溶融状態の液晶ポリエステルにガラス繊維がその別の投入口から連続的に供給されるようにする方法などとすることができる。
本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物は、種々の成形品の製造に用いることができるが、特に最小肉厚が0.2mm以下である表面実装技術対応のファインピッチコネクターの製造に特に好ましく利用することができる。
以下に、本発明を実施例および比較例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例および比較例中の分解ガス発生量をはじめとする諸特性は次の方法で測定した。
(1)分解ガス発生量
液晶ポリエステル樹脂組成物を造粒したペレット10gを、乾燥させたバイアル瓶に入れ、蓋をして熱風乾燥機の中で120℃で2時間加熱してガスを発生させる。このバイアル瓶を(株)島津製作所製ヘッドスペースガスクロマトグラフ(GC−15A/HSS−3A)に装着し、カラムに注入し、注入と同時にカラム温度を80℃から2℃/分で昇温させ、保持時間25分までのガスの総量をディテクターで検出する。キャリアガスにはヘリウムを用いる。ガスの相対量は各種ガスのピークの総面積で表示され、この値でペレットから発生するガスの相対量を比較する。
(2)機械的強度(曲げ強度)
住友SG−75MIII射出成形機(住友重機械工業(株)製)でテストピースを成形する。シリンダー温度は330℃、金型温度は90℃とし、テストピースはASTM D790に規定された寸法とする。測定はASTM D70で規定された方法により行う。
(3)寸法安定性(成形収縮率の直角方向と流動方向の差・・・異方性)
住友SG−75MIII射出成形機(住友重機械工業(株)製)でテストピースを成形する。シリンダー温度は330℃、金型温度は90℃とし、テストピースは70×70×2mmの角板で、フィルムゲートにて成形する。成形収縮率の直角方向と流動方向の差を求める。小さいほうが寸法安定性が高い。
(4)薄肉充填性
05EH2射出成形機((株)ソディックプラステック製)でコネクタ ソケットを成形する。ソケットの寸法は最小薄肉部0.17mm、長さ8mm、幅3.5mmとする。金型は2枚プレート、4個取り、トンネルゲート、ゲート径0.1mmである。一定条件で成形した時、成形品(ソケット)が4個全部充填不良になることなく成形できる最高射出圧力を測定する。最高射出圧力が低いほど流動性が良く、薄肉充填性が良い。一定条件とは、金型温度50℃、シリンダー温度330℃、充填時間0.06s、サイクル8s、計量値5mm、冷却時間2sである。
(1)分解ガス発生量
液晶ポリエステル樹脂組成物を造粒したペレット10gを、乾燥させたバイアル瓶に入れ、蓋をして熱風乾燥機の中で120℃で2時間加熱してガスを発生させる。このバイアル瓶を(株)島津製作所製ヘッドスペースガスクロマトグラフ(GC−15A/HSS−3A)に装着し、カラムに注入し、注入と同時にカラム温度を80℃から2℃/分で昇温させ、保持時間25分までのガスの総量をディテクターで検出する。キャリアガスにはヘリウムを用いる。ガスの相対量は各種ガスのピークの総面積で表示され、この値でペレットから発生するガスの相対量を比較する。
(2)機械的強度(曲げ強度)
住友SG−75MIII射出成形機(住友重機械工業(株)製)でテストピースを成形する。シリンダー温度は330℃、金型温度は90℃とし、テストピースはASTM D790に規定された寸法とする。測定はASTM D70で規定された方法により行う。
(3)寸法安定性(成形収縮率の直角方向と流動方向の差・・・異方性)
住友SG−75MIII射出成形機(住友重機械工業(株)製)でテストピースを成形する。シリンダー温度は330℃、金型温度は90℃とし、テストピースは70×70×2mmの角板で、フィルムゲートにて成形する。成形収縮率の直角方向と流動方向の差を求める。小さいほうが寸法安定性が高い。
(4)薄肉充填性
05EH2射出成形機((株)ソディックプラステック製)でコネクタ ソケットを成形する。ソケットの寸法は最小薄肉部0.17mm、長さ8mm、幅3.5mmとする。金型は2枚プレート、4個取り、トンネルゲート、ゲート径0.1mmである。一定条件で成形した時、成形品(ソケット)が4個全部充填不良になることなく成形できる最高射出圧力を測定する。最高射出圧力が低いほど流動性が良く、薄肉充填性が良い。一定条件とは、金型温度50℃、シリンダー温度330℃、充填時間0.06s、サイクル8s、計量値5mm、冷却時間2sである。
実施例および比較例に用いた活性炭の平均粒子径、ガラス繊維の平均繊維長と平均繊維径、薄片状マイカの平均粒子径、ろう石の平均粒子径は、以下の方法で測定した。
活性炭の平均粒子径(数平均粒子径)は、レーザー式粒度分布測定装置((株)島津製作所「SALD−2200」)を用いて測定した。
ガラス繊維の平均繊維長と平均繊維径は、光学顕微鏡に取り付けたビデオカメラで試料を撮影し、モニター上でその長さと径を測定し数平均を算出することにより測定した。
薄片状マイカの平均粒子径(数平均粒子径)は、フロー式画像解析法で測定した(測定機種:シスメックス(株)「FPIA3000」)。
ろう石の平均粒子径(数平均粒子径)は、X線透過法を用いて測定した。
<実施例1>
液晶ポリエステル(A6100:(株)上野製薬製(表5のP−1))100重量部に対し、活性炭(SA1000:フタムラ化学(株)製(表5のC−1))0.3重量部、ガラス繊維(EPG70M−10A:日本電気硝子(株)製(表5のG−5))20重量部、薄片状マイカ(A−21:(株)山口雲母工業所製:表5のM−2)10重量部を二軸押出機(品名(TEX44αII):日本製鋼社製)に投入し、シリンダー温度340℃で本発明による液晶ポリエステル樹脂組成物を得た。なお、ガラス繊維は他の原材料投入口とは別の投入口から、溶融状態の液晶ポリエステルに連続的に供給した。この液晶ポリエステル樹脂組成物を用い、上記の射出成形機で一定条件の下、射出成形し、成形品サンプルを作製した。上述した方法に従って測定した分解ガス発生量、機械的強度、寸法安定性、および薄肉充填性の評価結果を表6に示す。
液晶ポリエステル(A6100:(株)上野製薬製(表5のP−1))100重量部に対し、活性炭(SA1000:フタムラ化学(株)製(表5のC−1))0.3重量部、ガラス繊維(EPG70M−10A:日本電気硝子(株)製(表5のG−5))20重量部、薄片状マイカ(A−21:(株)山口雲母工業所製:表5のM−2)10重量部を二軸押出機(品名(TEX44αII):日本製鋼社製)に投入し、シリンダー温度340℃で本発明による液晶ポリエステル樹脂組成物を得た。なお、ガラス繊維は他の原材料投入口とは別の投入口から、溶融状態の液晶ポリエステルに連続的に供給した。この液晶ポリエステル樹脂組成物を用い、上記の射出成形機で一定条件の下、射出成形し、成形品サンプルを作製した。上述した方法に従って測定した分解ガス発生量、機械的強度、寸法安定性、および薄肉充填性の評価結果を表6に示す。
<実施例2〜17>
表5に示す液晶ポリエステル、活性炭、ガラス繊維、薄片状マイカ、ワックス(実施例2〜5、13のみ)、ろう石(実施例14〜17のみ)よりなる原材料を、表6に示す組成で用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による液晶ポリエステル樹脂組成物を得た。そして実施例1と同様にして成形品サンプルを作製し、実施例1と同様な測定を行った。その評価結果を表6に示す。
表5に示す液晶ポリエステル、活性炭、ガラス繊維、薄片状マイカ、ワックス(実施例2〜5、13のみ)、ろう石(実施例14〜17のみ)よりなる原材料を、表6に示す組成で用いた以外は実施例1と同様にして、本発明による液晶ポリエステル樹脂組成物を得た。そして実施例1と同様にして成形品サンプルを作製し、実施例1と同様な測定を行った。その評価結果を表6に示す。
<比較例1〜4>
表5に示す液晶ポリエステル、活性炭、ガラス繊維、薄片状マイカよりなる原材料を、表6に示す組成で用いた以外は実施例1と同様にして、比較例の液晶ポリエステル樹脂組成物を得た。そして実施例1と同様にして成形品サンプルを作製し、実施例1と同様な測定を行った。その評価結果を表6に示す。
表5に示す液晶ポリエステル、活性炭、ガラス繊維、薄片状マイカよりなる原材料を、表6に示す組成で用いた以外は実施例1と同様にして、比較例の液晶ポリエステル樹脂組成物を得た。そして実施例1と同様にして成形品サンプルを作製し、実施例1と同様な測定を行った。その評価結果を表6に示す。
表6より、本発明の実施例による液晶ポリエステル樹脂組成物を用いた成形品サンプルを、比較例の液晶ポリエステル樹脂組成物を用いた成形品サンプルの評価結果と比較すると、比較例の成形品サンプルはいずれかの特性が劣っているのに対し、本発明の実施例の成形品サンプルは、分解ガス発生量、機械的強度、寸法安定性、および薄肉充填性のすべてにおいて優れた特性を有していることがわかる。
Claims (13)
- 液晶ポリエステル100重量部に対し、活性炭0.01〜10重量部、ガラス繊維5〜50重量部、および薄片状マイカ1〜50重量部を含有してなることを特徴とする液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 液晶ポリエステルの350℃における流動粘度が20Pa・s以下であることを特徴とする請求項1に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 液晶ポリエステル100重量部に対してさらに、加熱重量減5重量%時の温度が350℃以上であるワックスを0.1〜5重量部含有してなることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 液晶ポリエステル100重量部に対してさらに、ろう石を1〜10重量部含有してなることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 活性炭の数平均粒子径が20μm以下であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- ガラス繊維の数平均繊維長が50〜200μmであることを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- ガラス繊維の数平均繊維長が50〜200μmであり、かつガラス繊維の80重量%以上が繊維長60〜100μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1ないし6いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- ガラス繊維の平均繊維径が12μm以下であることを特徴とする請求項1ないし7いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 薄片状マイカに含まれる不純イオンの総量が500ppm以下であることを特徴とする請求項1ないし8いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 薄片状マイカの数平均粒子径が10〜100μmであることを特徴とする請求項1ないし9いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 薄片状マイカの90重量%以上が数平均粒子径50〜100μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1ないし10いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- ガラス繊維と薄片状マイカの合計が40重量部以下であることを特徴とする請求項1ないし11いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。
- 請求項1ないし12いずれか一項に記載の液晶ポリエステル樹脂組成物を成形して得られ、最小肉厚が0.2mm以下であることを特徴とするコネクター。
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