JP2008132687A - 樹脂積層体及びそれを用いた延伸フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリグリコール酸系樹脂からなる第一の樹脂層と、前記ポリグリコール酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂からなる第二の樹脂層とを備え、前記第一の樹脂層と前記第二の樹脂層とが以下の条件を満たす接着樹脂層: ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合を水添してなる水添ブロック共重合体が不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性された変性水添ブロック共重合体(a)及び粘着付与剤(b)を含有し、(a)及び(b)の合計100質量部に対し、メルトフローレートが0.05〜50g/10分で且つ密度が0.850〜0.950g/cm3であるエチレン系重合体(c)を10〜1000質量部含有してなる接着性樹脂組成物からなる接着樹脂層;を介して積層されていることを特徴とする樹脂積層体。
【選択図】なし
Description
ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合を水添してなる水添ブロック共重合体が不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性され、且つ前記不飽和カルボン酸又はその誘導体の含量が0.01〜20質量%である変性水添ブロック共重合体(a)50〜99質量%及び粘着付与剤(b)1〜50質量%を含有し、前記変性水添ブロック共重合体(a)及び粘着付与剤(b)の合計100質量部に対し、メルトフローレートが0.05〜50g/10分で且つ密度が0.850〜0.950g/cm3であるエチレン系重合体(c)を10〜1000質量部含有してなる接着性樹脂組成物からなる接着樹脂層;
を介して積層されていることを特徴とするものである。
ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合を水添してなる水添ブロック共重合体が不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性され、且つ前記不飽和カルボン酸又はその誘導体の含量が0.01〜20質量%である変性水添ブロック共重合体(a)50〜99質量%及び粘着付与剤(b)1〜50質量%を含有し、前記変性水添ブロック共重合体(a)及び粘着付与剤(b)の合計100質量部に対し、メルトフローレートが0.05〜50g/10分で且つ密度が0.850〜0.950g/cm3であるエチレン系重合体(c)を10〜1000質量部含有してなる接着性樹脂組成物からなる接着樹脂層;
を介して積層されていることを特徴とするものである。
本発明にかかる第一の樹脂層は、ポリグリコール酸系樹脂からなる樹脂層である。そして、このようなポリグリコール酸系樹脂は、グリコール酸系モノマーのホモポリマー又はコポリマー、或いは前記グリコール酸系モノマーを主成分とするコポリマーを含む樹脂のことをいう。また、このようなグリコール酸系モノマーとしては、例えば、グリコール酸、グリコール酸アルキルエステル、グリコリド等のグリコール酸誘導体が挙げられる。
本発明にかかる第二の樹脂層は、前記ポリグリコール酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂からなる樹脂層である。そして、このような熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、芳香族ポリエステル系樹脂が挙げられる。
本発明にかかる接着性樹脂層は、変性水添ブロック共重合体(a)、粘着付与剤(b)、及びエチレン系重合体(c)を含有してなる接着性樹脂組成物からなる樹脂層である。
本発明の樹脂積層体は、前記第一の樹脂層と前記第二の樹脂層とを備え、前記第一の樹脂層と前記第二の樹脂層とが前記接着樹脂層を介して積層されていることを特徴とするものである。このように、前記第一の樹脂層と前記第二の樹脂層とが前記接着樹脂層を介して積層されていることにより、延伸後においても十分な層間接着強度を有する樹脂積層体を得ることが可能となる。また、本発明の樹脂積層体は、優れた耐熱性及びガスバリア性を有するポリグリコール酸系樹脂からなる第一の樹脂層を備えているために、優れた耐熱性及びガスバリア性を有するものとなる。
1)第一の樹脂層/接着樹脂層/第二の樹脂層、
2)第二の樹脂層/接着樹脂層/第一の樹脂層/接着樹脂層/第二の樹脂層、
3)第二の樹脂層/接着樹脂層/第二の樹脂層/接着樹脂層/第一の樹脂層/接着樹脂層/第二の樹脂層、
4)第二の樹脂層/第二の樹脂層/接着樹脂層/第一の樹脂層/接着樹脂層/第二の樹脂層。
本発明の延伸フィルムは、前述した樹脂積層体を少なくとも一軸方向に延伸してなるものであることを特徴とするものである。このような延伸フィルムは、延伸後においても十分な層間接着強度を有する前記樹脂積層体を延伸してなるものであるため、十分な層間接着強度を有するものとなる。
先ず、積層態様が外側から内側へ順に且つかっこ内に示す厚み比で、NY−1(20)/MPG002(2)/PGA−1(5)/MPG002(2)/LLDPE(10)となるように、各樹脂を複数の押出機でそれぞれ溶融押出しし、溶融された樹脂をサーキュラーダイスに導入し、ここで上記層構成となるように溶融接合し、共押出し加工を行った。サーキュラーダイス出口から流出した溶融体を水浴中で5℃に冷却し、円筒パリソンを成形した。次に、得られた円筒パリソンを、遠赤外線ヒーターが円筒状に設置された加熱塔を通しつつ縦方向(MD)に2.7倍、横方向(TD)に3.7倍の延伸倍率でバブル延伸した。次いで、延伸されたパリソンを円筒状の熱処理筒中に導き、熱処理を行った後に巻き上げて延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの厚みは39μmであった。
フィルムの製造条件をそれぞれ表2に記載の通り変更した以外は実施例1と同様にして、延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの厚みは、それぞれ39μm(実施例2〜4、比較例1〜4)、38.5μm(比較例5)であった。
実施例1〜4及び比較例1〜5で得られた延伸フィルムをそれぞれ幅15mmの帯状試料に切り出し、T剥離による層間接着力の測定を行なって、延伸フィルムの層間接着強度を評価した。すなわち、先ず、帯状試料の端部をアルコールに浸漬し、接着樹脂層を溶解せしめることにより、帯状試料の端部において第一の樹脂層と第二の樹脂層とを分離させた。次に、分離された第一の樹脂層及び第二の樹脂層をそれぞれ引張試験機のチャックにセットして所定の条件でT剥離試験を行った。そして、第一の樹脂層と第二の樹脂層とを剥離する際にかかる荷重(層間接着力)を測定した。得られた結果を表5に示す。なお、引張試験機としては、オリエンテック社製「テンシロンRTM−100」を使用し、23℃/50%RH雰囲気中でチャック間距離30mm、試験速度200mm/分の条件で測定を行った。また、T剥離試験は、PGA/LLDPE間及びPGA/NY間に関してそれぞれ行った。
Claims (5)
- ポリグリコール酸系樹脂からなる第一の樹脂層と、前記ポリグリコール酸系樹脂以外の熱可塑性樹脂からなる第二の樹脂層とを備え、前記第一の樹脂層と前記第二の樹脂層とが以下の条件を満たす接着樹脂層:
ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合を水添してなる水添ブロック共重合体が不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性され、且つ前記不飽和カルボン酸又はその誘導体の含量が0.01〜20質量%である変性水添ブロック共重合体(a)50〜99質量%及び粘着付与剤(b)1〜50質量%を含有し、前記変性水添ブロック共重合体(a)及び粘着付与剤(b)の合計100質量部に対し、メルトフローレートが0.05〜50g/10分で且つ密度が0.850〜0.950g/cm3であるエチレン系重合体(c)を10〜1000質量部含有してなる接着性樹脂組成物からなる接着樹脂層;
を介して積層されていることを特徴とする樹脂積層体。 - 前記エチレン系重合体(c)が、不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性され、且つ前記不飽和カルボン酸又はその誘導体の含量が0.01〜20質量%である変性エチレン系重合体(d)を10〜80質量%含有するものであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂積層体。
- 前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、及び芳香族ポリエステル系樹脂からなる群から選択される少なくとも一つの樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の樹脂積層体。
- 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の樹脂積層体を少なくとも一軸方向に延伸してなるものであることを特徴とする延伸フィルム。
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JP2006321209A JP2008132687A (ja) | 2006-11-29 | 2006-11-29 | 樹脂積層体及びそれを用いた延伸フィルム |
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2006
- 2006-11-29 JP JP2006321209A patent/JP2008132687A/ja active Pending
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