JP2008132516A - かしめ工具 - Google Patents

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Ryosuke Ito
良輔 伊藤
Koji Okumura
浩二 奥村
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Abstract

【課題】工具本体に一対のヨークダイスとプレスダイスが設けられており、ヨークダイスがプレスダイスと対向姿勢にある状態で、工具本体に設けられた係止部材によって係止可能となっており、プレスダイスは、工具本体に設けられた駆動機構により、前記係止部材で係止されて対向姿勢にあるヨークダイスに進出して、両者の間にセットしたかしめ対象をかしめるようになっており、ヨークダイスは、前記係止部材の係止解除により、工具本体に設けられた回転軸の周りに、前記プレスダイスとの対向姿勢から遠ざかる向きに回転可能となっているかしめ工具につき、操作性の良いものを提供すること。
【解決手段】前記ヨークダイスは、ヨークダイスの回転動作手動操作用の操作レバーが取り付けられているとともに、この操作レバーの先端が、前記回転軸を含んでプレスダイスの進退軸に直交する面より前記プレスダイスの後退側にあるようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、たとえば、住宅などの床下に給水・給湯用として配管される架橋ポリエチレン管や、アルミニウムの芯層を挟んで内外層にポリエチレンなどの合成樹脂層が形成された複合管などの柔軟管を他の配管材と接続するためのスリーブ(「圧縮リング」とも称される)を縮径方向にかしめるのに用いられるかしめ工具に関するものである。
上記した柔軟管を他の配管材と接続するために用いられる継手として、たとえば、柔軟管の端部が外嵌されるノズル部と、このノズル部に外嵌された柔軟管を囲むように設けられるスリーブとを一体に備えた継手がすでに提案されている(特許文献1参照)。
上記のような継手として、たとえば、図10および図11に示すような管継手300(以下、単に継手300という)がある。図10はその継手300を斜視図で示したものであり、図11は、その継手300の使用状態を柔軟管400、剛性管500とともに半断面で表したものである。
この継手300は、図11に示すように、周面に雄ねじが形成されたねじ部301と、小径のノズル部(「ニップル」とも称される)302と、ノズル部302の周囲を囲繞するように設けられ、ノズル部302との間に柔軟管400を挿入可能な隙間を備えるスリーブ600とから成る。継手300と剛性管500とは、剛性管500の管端部に設けられた雌ねじ部にねじ部301を螺合させることによって接続される。一方、継手300と柔軟管400とは、ノズル部302に、柔軟管400の端部を外嵌したのち、スリーブ600を縮径方向にかしめて、ノズル部302とかしめられたスリーブ600との間で柔軟管400を挟着固定することによって接続される。
また、ノズル部周面には、止水パッキン303と圧迫リング304が装着されるパッキン収容溝305が形成されている。このパッキン収容溝305は、止水パッキン303と圧迫リング304が装着された際、それらの周縁が溝の外縁からはみ出さないような深さに形成されている。パッキン収容溝305がこのような深さに形成されていることにより、スリーブ600がかしめられていないと、止水パッキン303の周縁と柔軟管400の内周には隙間が生じることになる。従って、かしめ忘れがあった場合、通水試験の際には、ここから水漏れが生じるので、かしめ忘れを防止できる。
なお、ノズル部302のパッキン収容溝305の継手軸方向前後には、柔軟管400がかしめられた際、その肉厚の一部が入り込んできてノズル部302に圧着されるための周溝306が形成される。
ところで、図11のようにセットされたスリーブ600をかしめるための工具としては、手動によるかしめ工具(特許文献2参照)があるが、手動によるかしめ工具は、大径のスリーブをかしめる場合、作業者がかしめに相当な力が必要であるため、大径のスリーブのかしめには不向きである。
そこで、大径のスリーブでも作業者の力を必要としないかしめ工具として、たとえば、図12に示すような動力式のかしめ工具200が提案されている。このかしめ工具200は、工具本体210がピストル形状を成し、ピストルの銃口の位置に、一点鎖線で囲んで指示したように、かしめ作用を行う作用部201があり、銃身の部分が、その作用部201を駆動させる図示しない駆動機構が内装された駆動部202となっている。この駆動機構は例えば油圧シリンダなどである。
そして、ピストルの把持部に対応する部分がこのかしめ工具200においても把持部203であって、この把持部203に、その駆動機構を駆動させる操作部204がある。操作部204はピストルの場合に照らし合わせれば、弾きがね(トリガ)に該当する。
前記作用部201には、プレスダイス10と、ヨークダイス20とが設けられている。このプレスダイス10と、ヨークダイス20とは、かしめ時に対向する面にそれぞれ図11に示すスリーブ600の外径と略同じか少し小径の半円筒形の凹面形状をしたかしめ部11、21を備えている。また、それぞれのかしめ部11、21の両側に、平坦な突合せ部12、22が連接されている。
プレスダイス10は、前記図示しない駆動機構に接続されており、駆動機構によって1つの軸方向(図でみて矢印方向)に進退するようになっている。
ヨークダイス20は、一端が回転軸23を介して工具本体210に回転可能に枢支され、他端に後述する係止部33の係止溝35に係止される係止突起24が設けられている。
次に、作用部の詳細について、それを図12の部分拡大図として表した図13を参照して説明する。
図13に示すように、ヨークダイス20の図で見て上側には、これを係止するための係止部材30が備えられている。この係止部材30は、工具本体210に設けられた回転軸32に回転可能に枢支されているとともに、手を用いてレバー31を図でみて下に操作することにより、てこの原理により、回転軸32を支点として、図の左側の係止部33が図でみて上方向に移動するようになっている。また、レバー31には係止部33を反時計回りに付勢するためのバネ34が設けられていて、レバー31から手をはずすと、係止部33が係止位置に常に戻るようになっている。
この係止部33には係止溝35が設けられており、この係止溝35に、ヨークダイス20の、図でみて上部側の端部にある係止突起24が係合することによってヨークダイス20をかしめ姿勢に保持するようになっている。
この係止部33のヨークダイス20に対する係止作用により、係止部33がその原点状態にあるときは、ヨークダイス20は図の下側に移動しようとする反時計回りの回転が阻止され、また、図の左向きへの直線移動も阻止され、その直線移動方向に進退可能となった前記プレスダイス10との間で、かしめ作用が行われるようになっている。
次に、以上のような構成のかしめ工具200で継手に装着されたスリーブをかしめる際の手順を図13とともに図14、図15を参照して説明する。図14、図15も図13と同様、図12の作用部201の部分の拡大図である。
先述した図13のかしめ姿勢から、図14に示すように、ヨークダイス20を係止している前記係止部材30のレバー31を、図の下側に押圧し、係止部33を図でみて上側に移動させ、その係止溝35によるヨークダイス20の係止突起24に対する係止作用を解除する。
次に、図15に示すように、係止解除となったヨークダイス20を図でみて反時計回りに回転させて、ヨークダイス20の係止突起24と係止部材30との間にスリーブ600の径より大きな隙間Sが形成される姿勢とする。そして、この隙間Sから継手のスリーブ600部分がプレスダイス10のかしめ部11に臨むように挿入する。
そして、かしめ工具200を支えていない側の手(右手で支えている場合は左手、左手で支えている場合は右手)を用いて、再び、ヨークダイス20を反対時計回りに回転させて、かしめ姿勢に復帰させ、続いて、係止部材30を作用させて、ヨークダイス20を固定(係止)し、図13に示したかしめ姿勢に保持させる。最後にかしめ工具200の把持部203の操作部204を操作してプレスダイス10を図13の左側に移動させ、ヨークダイス20との間でかしめを行う。
なお、上記の説明では、作用部201への継手のセットの際の手順として、係止部材30の動作とヨークダイス20の動作を詳細に説明するために、図14に示した係止部材30の操作と、図15に示したヨークダイス20の操作を別々に分けて示したが、これらヨークダイス20と係止部材30の操作は同時に行ってもよい。操作の現場では、通常、ヨークダイス20と係止部材30の操作を同時に行うのが通常である。
特開2005−155828号公報 登録実用新案第3052402号公報
以上が、図12に示したかしめ工具200の構成とその操作形態であるが、その操作時、以下のような問題がある。すなわち、継手のスリーブ部分をかしめ位置にセットする際およびかしめ完了後のいずれにおいても、ヨークダイス20を手で持って回転させるわけであるが、その際、ヨークダイス20を操作する手は、図15に示したように、ヨークダイス20の外側、すなわち、ヨークダイス20のかしめ部21と反対側の周面(外面)外側に位置するようになる。
従って、そのような操作を行う際、そのかしめ工具200のヨークダイス20が位置する場所に十分な空間がないと、ヨークダイス20の操作がやりにくく、誤った接合を行ったり、継手を損傷したりする。また、そのような失敗がなくとも、非常に手間取って作業性が悪い、という問題がある。
そこで、本発明は、スペースが狭い場合においても、ヨークダイスとプレスダイスとの間に継手のスリーブを容易にセットすることができ、かつ、かしめ後もかしめ部分から容易に取り外すことができるかしめ工具を提供することを目的としている。
上記課題を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、工具本体と、この工具本体に一端が回転軸を中心に回転可能に枢支され、回転によって他端が工具本体に設けられた係止部に係止されるかしめ姿勢と、係止部との間にかしめ対象が通過可能な隙間を形成する姿勢とを変更可能になっているヨークダイスと、工具本体に設けられた駆動機構によってかしめ姿勢にあるヨークダイス方向に進出し、ヨークダイスと間でかしめ対象をかしめるプレスダイスとを備えるかしめ工具であって、前記ヨークダイスは、ヨークダイスの回転動作手動操作用の操作レバーが取り付けられているとともに、この操作レバーの先端が、前記回転軸を含んでプレスダイスの進退軸に直交する面より前記プレスダイスの後退側にある構成を採用したのである。
このようにしたので、ヨークダイスの回転動作はそれに取り付けられた前記操作レバーを操作することによって行うことになる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記ヨークダイスを、隙間が閉じる方向に常に付勢する付勢手段を設けた構成としたのである。
そのようにすれば、ヨークダイスをプレスダイスと対向するかしめ姿勢へ復帰させる際は、その付勢手段の付勢力の助けをかりることができる。
なお、付勢手段としては、たとえば、ヨークダイスの回転軸に巻回するように設けたトーションバネ等が挙げられる。
本発明の提供するかしめ工具は、ヨークダイスの操作レバーを有しており、しかも、操作レバーの先端位置が、ヨークダイスの回転軸よりプレスダイスの後退の向きの側にあるので、操作レバーを操作してヨークダイスを回転させれば、従来のように、ヨークダイスを操作する際、その手が、ヨークダイスの回転軸よりヨークダイス側にくることがないので、狭い場所でも操作が行い易く、誤った接合をしたり、継手を損傷したりする、といったおそれも少ない、といった効果がある。
さらに、ヨークダイスを、隙間が閉じる方向に常に付勢する付勢手段を設けた構成とすれば、突起を操作し・保持している間以外は、付勢手段の付勢力によって隙間が閉じてかしめ可能状態に保持される。したがって、付勢手段がなく、操作レバーを操作して隙間が閉じるように操作する場合に比べ、すばやく隙間を閉じることができ、一旦プレスダイスを臨む位置に挿入したかしめ対象である継手のスリーブ部分等が離脱するといった問題をなくすことができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。なお、従来例と同じ要素については同じ符号を付して、その要素の説明は省略する。図1は、本発明のかしめ工具100の一実施形態の正面図である。また、図2〜図4は、その作用部101の部分拡大図である。
このかしめ工具100は、背景技術の項で示した従来例の図12のものとほぼ同様の構成を有している。すなわち、工具本体210がピストル形状を成し、その銃口に対応する作用部101に、従来例の場合と同様のヨークダイス50と、プレスダイス10が備えられている。ヨークダイス50およびプレスダイス10のかしめ姿勢で対向する面には、前記スリーブ600(図11参照、以下同様)の周面をかしめる半円筒のかしめ部50a、10aが設けられ、それぞれのかしめ部50a、10aの両側に、平坦な突合せ部50b、10bが連接されている。
図1に示した本発明の実施形態のものが従来例のものと異なるのは、ヨークダイス50の部分である。以下、この部分を拡大した図2を参照して本実施形態のヨークダイス50の構成を説明する。
本実施形態のヨークダイス50は、一端が回転軸51によって枢支され、回転軸51を中心にして回転可能になっているとともに、他端に後述する係止部33に係止される係止突起54を備えている。
また、ヨークダイス50には、ヨークダイス50を回転軸51を中心にして回転させるための操作レバー52が設けられている。操作レバー52は、図2に示したように、ヨークダイス50の回転軸51が存在する位置の近傍に設けられている。
操作レバー52は、板材を「へ」の字形に折り曲げて形成され、「へ」の字の短い部分が、ヨークダイス50の外周面の、プレスダイス10の進退方向に平行な部分にねじ53でねじ止めされている。そして、「へ」の字の屈曲部が、ヨークダイス50の回転軸51を通り、プレスダイス10の進退方向に垂直な面がヨークダイス50の外周面と交差するところに位置し、そこから「へ」の字の長い部分が、プレスダイス10の後退方向へ進退軸から遠ざかるように設けられている。したがって、操作レバー52の先端が回転軸51より工具本体210側にくるようになり、操作レバー52を押圧することにより、ヨークダイス50が押圧方向にその回転軸51の周りに回転するようになっている。
なお、ヨークダイス50を、その回転軸51の周りに、図でみて時計周りに回転させるよう付勢するためのトーションバネ55が、その回転軸51に巻き回されて取り付けられている。
以上のような構成のヨークダイス50の図でみて上側には、従来例の場合と同様、係止部材30が設けられている。ヨークダイス50が図2のかしめ姿勢にあるときは、係止部材30の係止溝35がヨークダイス50の係止突起54と係合して、ヨークダイス50の回転を阻止している。次に、本実施形態の工具100におけるヨークダイス50の操作について、図2〜図4を参照して説明する。
先ず、図2のかしめ姿勢から、図3に示すように、係止部材30を回転させる。その操作は、係止部材30のレバー31を図でみて下向きに押して、その回転軸32の周りに回転させ、てこの原理により、係止部33を図でみて上方に移動させる。そうすると、係止部33の係止溝35とヨークダイス50の係止突起54との係合状態が解除される。
従って、ヨークダイス50がその回転軸51の周りに回転可能となるので、今度は、図4に示すように、ヨークダイス50の操作レバー52を図でみて上側に押圧して、てこの原理により、ヨークダイス50を図でみて反時計周りに回転させてヨークダイス50を、プレスダイス10のかしめ部10aを臨む位置に継手のスリーブ600部分が挿入可能な隙間Sを形成する姿勢にする。
なお、上記係止部材30の係止解除と、ヨークダイス50の回転操作等は、工具本体側から片手で同時に行なうことができる。
こうして、この隙間Sから、かしめ対象である継手300のスリーブ600部分をプレスダイス10のかしめ部10aを臨む位置まで挿入する。また、このとき、スリーブ600は、その一部がプレスダイス10のかしめ部10a内にはまり込んでいても構わない。
スリーブ600の部分がセットされた状態で、ヨークダイス50の操作レバー52への押圧および係止部材30のレバー31への押圧を静かに解除する。
この解除によってヨークダイス50がトーションバネ55の付勢力によってかしめ姿勢位置まで回転し、バネ34およびトーションバネ55の付勢力によってヨークダイス50の係止突起54に係止部材30の係止溝35が係合し、かしめ姿勢が保持される。なお、付勢力が不足してヨークダイス50の係止突起54に係止部材30の係止溝35がうまく係合しない場合には、図2に示すように操作レバー52をトーションバネ55の付勢方向に手で押して補助するようにしても構わない。
こうしてヨークダイス50がかしめ姿勢に保持されると、工具100の操作部204を操作してプレスダイス10を進出させ、ヨークダイス50との間でスリーブ600をかしめ、継手300と柔軟管400とを接続する。
この間、ヨークダイス50の回転操作は全てその操作レバー52を指によって押し引きすることによって行えるとともに、その操作レバー52の先端が回転軸51を含んでプレスダイス10の進退軸に直交する面よりプレスダイス10の後退側にあるので、ヨークダイス50を操作する手によって、ヨークダイス50の回転軸51よりヨークダイス50側を持つことなく、回転軸51より工具本体210側で操作できる。従って、狭い空間でも、ヨークダイス50を回転操作する手が邪魔にならず、作業性の良い操作ができ、誤った接合や、継手300の損傷、といったおそれも少ない。また、係止部材30のレバー31と、ヨークダイス50の操作レバー50を片手で操作できるので、より操作性がよいものとなる。
なお、操作レバー52の形状は、特に限定されないが、ヨークダイス50の回転角度が20°以上、80°以下となるように設計するのが好ましい。
次に、ヨークダイス50およびプレスダイス10のかしめ部50a、10aの好ましい形状について述べる。
図5〜図7は、そのヨークダイス50およびプレスダイス10の一の形態を示したものであり、かしめ部50a、10aの刃形状のみを強調すべく、ヨークダイス50、プレスダイス10とも、その外形形状は先の図2〜図4に示した形状のものとは異なり、単純な直方体にして描いている。
ヨークダイス50とプレスダイス10は、それぞれの対向面に、略半円筒を成したかしめ部50a、10aと、かしめ部50a、10aの両側に設けられた突き合わせ面50b、10bとを有している。
その突き合わせ面50b、10bは、突き合わせ凸面50c、10cと突き合わせ凹面50d、10dを、かしめ部50a、10aにセットされる継手の軸方向に沿って交互に形成した凹凸形状を成しており、かつ、ヨークダイス50(プレスダイス10)の突き合わせ凸面50c(10c)は、プレスダイス10の突き合わせ凹面10d(50d)に突き合うようになっている。
また、かしめ部50a、10aの内壁面には、突き合わせ凸面50c、10cを形成する突部50g、10gの両端縁および端部突部50h、10hの内側の端縁に沿うように半円弧状を成したかしめ突条50f、10fがかしめ部50a、10aの内壁面と突き合わせ凸面31とのコーナー部に達するようにそれぞれ設けられている。なお、かしめ突条50f、10fを含むかしめ部50a、10aの突き合わせ面50b、10bとのコーナー部は、湾曲形状に面取りされている。
さらに、ヨークダイス50とプレスダイス10との突き合わせ凸面50c、10cと突き合わせ凹面50d、10dとが突き合わされた状態で、対となるかしめ突条50f、10fは、かしめ部50a、10aにセットされる継手の軸を含んでヨークダイス50とプレスダイス10との対向方向に平行な面に投影したとき、重なって投影されないように継手の軸方向にずれるとともに、図7に示すように、継手の軸方向から見たとき、対となるかしめ突条50f、10fの両端部同士が重なって、対となるかしめ突条50f、10fが略円形を成したように見える。
次に、以上の構成のヨークダイス50とプレスダイス10とを用いて継手に介在させたスリーブ600をかしめる場合について説明する。図8は、図5のヨークダイス50とプレスダイス10とを用いて継手に柔軟管400の端部を接続した状態の断面図である。剛性管は図示省略している。また、図9は、図8の外観正面図である。
図8に示すように、継手のノズル部302に、周面にスリーブ600を介在させた柔軟管400の一端部を挿入し、その状態で、スリーブ600の周面に対し、ヨークダイス50に向かってプレスダイス10を移動させる。移動は、ヨークダイス50およびプレスダイス10の突き合わせ凸面50cと突き合わせ凹面10dとが突き合わされた状態になるまで行う。こうして、図8および図9に示すような継手300と柔軟管400との接続構造を得ることができる。
この時、先ず、スリーブ600の壁面に両かしめ突条50f、10fの両端が当接するが、かしめ突条50f、10fの両端縁が湾曲形状に面取りされているので、かしめ部50a、10aが、軽い力でスリーブ600にスムーズに当接し、それとともに、かしめ突条50f、10fに当接する部分がかしめられて線状のかしめ溝601が形成される。そして、そのかしめ溝601によって柔軟管400の肉厚が、ノズル部302のかしめ受け部52に食い込むように圧縮変形される。
また、ヨークダイス50とプレスダイス10との対のかしめ突条50f、10fは、かしめ部50a、10aの軸方向にずれているとともに、ヨークダイス50とプレスダイス10との突き合わせ凸面50c、10cと突き合わせ凹面50d、10dとが突き合わされた状態になるので、対の線状かしめ溝601は、その端部が突き合うことがない。
したがって、褶曲形状の余肉部が形成されず、周方向で圧縮が不均一になることがないので、漏水等に対する接合部の信頼性が向上し、また、スリーブ600の変形に必要なかしめ力が大幅に低減するので、工具の小型化、低出力化が可能である。
さらに、継手300の軸方向から見たとき、対となるかしめ突条50f、10fの両端部同士が重なって、対のかしめ突条50f、10fが略円形を成したように見えるようにかしめ突条50f、10fが形成されているので、対のかしめ突条50f、10fによって形成された対の線状かしめ溝601は、継手の軸を含む、ヨークダイス50とプレスダイス10との対向方向に平行な面に投影したとき、重なって投影されず軸方向にずれて形成されるだけでなく、継手の軸に垂直な面に投影したとき、線状かしめ溝601の両端同士が重なって投影されるように形成される。したがって、止水性が高いものとなる。
なお、かしめが正常に行われているかどうか、すなわち、所定の圧縮量でかしめられているかどうかの施工完了確認については、スリーブ600に形成される線状かしめ溝601の外周面に形成された溝にゲージ等を通過させることで容易に確認できる。
また、上記継手の場合、ノズル部にパッキンを有しないものであったが、背景技術の項の図11で示した止水パッキン303を有した継手にも適用できることは言うまでもない。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。たとえば、ヨークダイスおよびプレスダイスとは、かしめ部を有するダイス本体と、このダイス本体を着脱自在な支持部とからなる構成としても構わない。すなわち、このようにすれば、ダイス本体のみが交換可能となり、メンテナスコストが低減できる。
この発明のかしめ工具は、配管工事において、柔軟管を管継手に接続する際や配線工事において電気配線接続の際に等に利用可能である。
本発明の実施形態のかしめ工具の全体正面図である。 図1に示した工具の作用部を部分拡大図で示したものである。 図2の原点状態からヨークダイスの係止状態を解除した状態を示したものである。 ヨークダイスの回転による継手のセット可能な状態を示したものである。 実施形態におけるヨークダイスおよびプレスダイスの一形態を斜視図で示したものである。 図5に示したヨークダイスとプレスダイスとの突合せ状態を斜視図で示したものである。 図5に示したヨークダイスとプレスダイスとによってかしめられるスリーブの軸方向から観た図である。 継手のノズル部に柔軟管とスリーブをセットし、図5のヨークダイスとプレスダイスと を用いてスリーブをかしめた状態の断面図である。 図8の外観正面図である。 管継手のノズル部にスリーブを組み合わせた状態の斜視図である。 管継手による柔軟管と剛性管の接続形態を半断面図で示したものである。 かしめ工具の一従来例の全体正面図である。 図12に示した工具の作用部を部分拡大図で示したものである。 図13のヨークダイからヨークダイスの係止状態を解除した状態を示したものである。 ヨークダイスの回転による継手のセット可能な状態を示したものである。
符号の説明
10 プレスダイス
20、50 ヨークダイス
30 係止部材
31 (係止部材の)レバー
32 (係止部材の)回転軸
33 係止部
35 係止溝
51 (ヨークダイスの)回転軸
52 (ヨークダイスの)操作レバー
54、24 係止突起
55 トーションバネ(付勢手段)
100、200 かしめ工具
101、201 作用部
210 かしめ工具本体
300 継手(管継手)
400 柔軟管
500 剛性管
600 スリーブ
S 隙間

Claims (2)

  1. 工具本体と、この工具本体に一端が回転軸を中心に回転可能に枢支され、回転によって他端が工具本体に設けられた係止部に係止されるかしめ姿勢と、係止部との間にかしめ対象が通過可能な隙間を形成する姿勢とを変更可能になっているヨークダイスと、工具本体に設けられた駆動機構によってかしめ姿勢にあるヨークダイス方向に進出し、ヨークダイスと間でかしめ対象をかしめるプレスダイスとを備えるかしめ工具であって、
    前記ヨークダイスは、ヨークダイスの回転動作手動操作用の操作レバーが取り付けられているとともに、この操作レバーの先端が、前記回転軸を含んでプレスダイスの進退軸に直交する面より前記プレスダイスの後退側にあることを特徴とするかしめ工具。
  2. 上記ヨークダイスを、隙間が閉じる方向に常に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のかしめ工具。
JP2006319918A 2006-11-28 2006-11-28 かしめ工具 Pending JP2008132516A (ja)

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