JP5589022B2 - フランジ連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フランジを有するパイプを相互に密封状に接続するためのフランジ連結構造に関する。
従来、フランジを有するパイプ相互を、そのフランジとフランジとを重ね合わせて、ボルトにて、又は、ボルトとナットにて、連結する構造は、古くから実施されている(例えば特許文献1参照)。
特許第3397232号公報
従来の上述したフランジ連結構造にあっては、外径が例えば 110mm以上の大径パイプを、高所作業する場合、又は、ビル内の狭小空間にて配管接続作業する場合、フランジの複数の貫孔にボルトを挿通し、かつ、ナット(又はボルト)をスパナやレンチ等にて回転しつつ螺着する作業が、危険であったり、又は、スパナやレンチ等の作業工具を差込めずに作業に手間取る等の問題があった。しかも、高所や狭小配管空間に於て、相互に接続するパイプのフランジとフランジとを相互に平行に接近させることが、(パイプとパイプの軸心が相互に微小角度をもって交叉して、)人力で困難な場合があり、配管作業に一層手間が掛って、作業能率が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、端部に外鍔状第1フランジを有する第1パイプと、端部に外鍔状第2フランジを有する第2パイプとを、シール材を介在して相互に接続するためのフランジ連結構造に於て;上記第1フランジの外側面を押圧可能な円環状流体圧用ピストンと;上記第1パイプに外嵌状に遊嵌されて、上記ピストンを上記第1パイプの軸心方向に進退自在に収容するピストン空間部を有する第1リング体と;上記第2フランジの外側面に当接可能として、上記第2パイプに外嵌状に遊嵌される第2リング体と;上記ピストンの後退状態で、上記第1リング体と第2リング体を、分離連結自在に組立てる結合手段とを;具備し、上記ピストンの後退状態で上記第1パイプの軸心と上記第2パイプの軸心が交叉して非平行状態となった上記第1フランジと第2フランジを、上記ピストンを流体圧によって前進させることにより引寄せて、上記第1パイプの軸心と上記第2パイプの軸心を平行状態に修正して上記第1フランジと上記第2フランジを平行状態とするように構成し;上記第1リング体に、円環状の上記ピストン空間部よりもラジアル方向外側位置に於て、複数個のネジ孔がアキシャル方向に貫設され、該ネジ孔に、外部から作業工具にて螺進退自在としてネジ部材を螺着し、かつ、上記ピストンは、横断面略矩形状のピストン本体と、該ピストン本体の外端面と外周面の角部近傍から、ラジアル外方向へ突設されたネジ押圧力受持突部とを、一体に有し、上記受持突部に、螺進した上記ネジ部材の先端が押圧して、上記ピストンが上記第1フランジの外側面を押圧する状態を維持するように構成した。
また、上記ピストン空間部内へ流体を注入する逆止弁付き注入部を、上記第1リング体に付設した構成である。また、上記流体がグリースであって、上記逆止弁付き注入部がグリースニップルである。
本発明によれば、ピストンが前進することによって、ルースに組立てられた第1リング体の上記ピストンと、第2リング体が相互に接近して、第1フランジと第2フランジとを(シール材を介在しつつ)圧接し、接続できるので、配管作業(パイプとパイプの接続作業)が能率的に行うことができる。特に、大径パイプの軸心と軸心が相互に一致せず、微小角度をもって交叉していて、フランジとフランジとが非平行状態であった場合に、流体圧によって、自動的に平行状態に修正しつつ、フランジ相互を迅速かつ容易に連結・接続できる。また、高所作業や狭小空間内での作業であっても、従来のボルト(又は、ボルト・ナット結合)を、スパナやレンチ等にて人力で回転させる作業を省略して、圧力流体を注入するのみにて、容易,迅速,かつ,安全に、作業を行うことが可能となる。
本発明の実施の一形態を示す連結完了状態の断面図である。 要部拡大断面図である。 第1リング体を示す正面図である。 図3のA−O−A断面図である。 第2リング体を示す正面図である。 図5のB−O−B断面図である。 流体圧用ピストンの断面図である。 相互に接続されるべきパイプの状態を示す要部断面図である。 接続方法及び作用説明のための要部断面図である。 接続方法及び作用説明のための要部断面図である。 接続方法及び作用説明のための要部断面図である。 接続方法及び作用説明のための要部断面図である。 接続方法及び作用説明のための要部断面図である。 本発明の参考例を示す簡略構成説明断面図である。 参考例の流体圧用ピストンの断面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1〜図13に示した本発明の実施の一形態に於て、P1 ,P2 は、被接続パイプであって、ステンレス鋼,Cu管,Al管等の金属製であって、第1パイプP1 には、その端部に外鍔状第1フランジ1が、塑性加工にて(一体ものとして)突設され、また、第2パイプP2 には、その端部に外鍔状第2フランジ2が、塑性加工にて(一体ものとして)突設されている。
各フランジ1,2は、各パイプP1 ,P2 の軸心L1 ,L2 に直交面状(直角)に突設されている。いわゆるフレヤ管の一種である。また、本発明のフランジ連結構造は、外径寸法が 110mm以上の大径のパイプP1 ,P2 に適用するのが望ましい。
3はシール材であり、第1フランジ1の内側面と、第2フランジ2の内側面の間に、挾着して密封作用をなすガスケットの場合を示す。このシール材3を介在して、第1パイプP1 と第2パイプP2 が相互にフランジ1,2に於て接続(連結)される。
4は、第1フランジ1の外側面1Aを押圧可能な円環状の流体圧用ピストンであり、第1パイプP1 に外嵌状に遊嵌された第1リング体11に上記ピストン4は内蔵される。具体的には、第1リング体11は、上記ピストン4を、第1パイプP1 の第1軸心L1 に沿った軸心方向に進退自在として収容する円環状ピストン空間部5を有する。
12は、円環状の第2リング体であって、第2フランジ2の外側面2Aに当接可能として、第2パイプP2 に外嵌状に遊嵌される。
そして、図9〜図11に示したように、ピストン4がピストン空間部5内で後退位置にある状態―――後退状態―――で、第1リング体11と第2リング体12を、分離連結自在に組立可能なように、結合手段Wを、備えている。
この結合手段Wは、第1リング体11に於て、ラジアル内方向へ突設された複数の円弧状の係合内鍔片13と、第2リング体12からラジアル外方向へ突設された複数の円弧状の係合外鍔片14,14と、から構成される。
さらに詳しく説明すると、第1リング体11は、円環状ピストン空間部5を有する肉厚円環盤状本体ボディ11Aと、この本体ボディ11Aの外周縁から、第2パイプP2 の存在するアキシャル方向に、第1フランジ1と第2フランジ2を越えて、延伸状に形成(延設)された円筒部11Bの先端縁から、ラジアル内方向に、(図例では)4個の係合内鍔片13,13,13,13が(アキシャル方向から見て)円弧状に形成されている(図3参照)。そして、第2リング体12は、図5と図6等に示すように、外周壁15とラジアル壁16と内周壁17とをもって、側外方へ開口状の凹周溝部18を形成した横断面コの字型の本体部19と、この本体部19の凹周溝部18内にラジアル方向の多数のリブ片部20によって、内周壁17と外周壁15とを連結して、扇型凹窪部21を多数個形成している。上記外周壁15からラジアル外方向に(図例では)4個の係合外鍔片14,14,14,14が(アキシャル方向から見て)円弧状に形成されている(図5参照)。しかも、外周壁15に於て、ラジアル壁16寄りに係合外鍔片14が配設される。
そして、図3に示すように、隣り合う係合内鍔部13,13の間に形成される嵌込用切欠円弧部22の周方向寸法 22 に比較して、図5に示した係合外鍔片14の周方向寸法L14を小さく設定している。つまり、L14<L22に設定して、これによって、第2リング体12を第1リング体11にアキシャル方向から接近させてゆくと、係合外鍔片14が切欠円弧部22へ嵌込まれて通過し、約45°の回転にて、外鍔片14が内鍔片13に係合可能に構成されている。
なお、外鍔片14と内鍔片13の各個数は、2個(又は3個)として約90°(又は60°)の回転によって相互に係合するようにしても良い(図示省略)。あるいは、5個以上に設定しても良い場合もある。ところで、第2リング体12を上述の回転を行う際に、図5に示したようなリブ片20と凹窪部21が形成されていることによって、作業者が指を掛けて、容易に回転トルクを与え得る利点がある。
そして、図1,図2,図12,図13(あるいは図14)に示すように、ピストン空間部5内へ、グリースや作動油等の流体を注入するための逆止弁6付きの注入部7を、第1リング体11に付設する。このような注入部7としては、図11,図12に示したグリースガン等のグリース注入具8によってピストン空間部5内へ(流体としての)グリースを注入するグリースニップル9を用いることも好ましい。
ところで、図3と図4等に示したように、グリースニップル9(注入部7)を取付けるためのネジ付き孔部24は、第1リング体11の本体ボディ11Aのアキシャル方向外側面11Cに配設することが望ましい。その理由は、突出したグリースニップル9(注入部7)が第1リング体11の外周面に存在したと仮定すると、他の物体に干渉(衝突)しやすく、損傷を受けやすいが、図3,図4のように外側面11Cに存在することで、その危険性を低減できる。
また、第1リング体11には、円環状のピストン空間部5よりもラジアル方向外側位置に於て、複数個(図3では4個)のネジ孔25が貫設され、このネジ孔25に、外部から作業工具29(図13参照)にて螺進退自在としてネジ部材30を螺着している。
ネジ孔25へのネジ部材30の螺進によって、(後述する)図13と図1,図2のように、ピストン4が第1フランジ1の外側面1Aを押圧した押圧位置に、維持する。即ち、長期間にわたって、ピストン空間部5内の圧力(ピストン4を押圧する圧力)P4 を保持することが困難な場合もあることを予測して、代りに、ネジ部材30が機械的な外力をピストン4に付与して、第1・第2フランジ1,2を挾着状に固定保持する。
ピストン4は、図7に示すように、内シール溝31と外シール溝32を有するピストン本体4Aと、横断面略矩形状の該ピストン本体4Aの外端面と外周面の角部近傍から、ラジアル外方向へ突設されたネジ押圧力受持突部4Bとを、一体に有する。
この受持突部4Bに螺進したネジ部材30の先端が押圧して、ピストン4が第1フランジ1の外側面1Aを強力に押圧する状態を維持する(図1,図2,図13参照)。
また、ピストン本体4Aの内外シール溝31,32には、Oリング33,33を装着している。
また、図14は簡略図であって、図1のネジ部材30を図示省略し、さらに、第2リング体12を2点鎖線にて示す。そして、図14と図15に示す他の実施形態では、ピストン4の形状が、図1〜図13の場合とは異なっている。即ち、図7のシール溝31,32を簡略化して、横断面小矩形状切欠部31A,32Aを形成して、この切欠部31A,32Aに、Oリング33,33を嵌着して、ピストン4の加工の容易化を図っている。
本発明に係るフランジ連結構造の作用及び使用方法等について説明すると、図8に於て、第1フランジ1を有する第1パイプP1 の軸心L1 と、第2フランジ2を有する第2パイプP2 の軸心L2 とが、微小角度θを成している状況を示す。さらに、間隙Gも、第2フランジ2と、第1フランジ1側のシール材3との間に、存在している状況を示す。配管作業現場では、図8のような状況となることが多い。
なお、図8の右方向と左方向の図外には、予め第1リング体11と第2リング体12が外嵌(遊嵌)されており、図9に示すように、第1リング体11を矢印C方向にスライド(移動)させて、図10に示すように、第1・第2フランジ1,2をラジアル外方側から覆うようにすると共に、第2リング体12を矢印Eのようにスライド(移動)させて、図3〜図6に示した、第1リング体11の切欠円弧部22に、第2リング体12の係合外鍔片14を対応させつつ、外鍔片14を第1リング体11の内部へ押込んで、かつ、図11の矢印Fのように約45°回転させると、図11のように係合内鍔片13の内側面に係合外鍔片14の外側面が近接乃至当接する。このような係合状態となるためには、後退位置のピストン4のピストン本体4Aの(第1フランジ1への)当接面と、第2リング体12の(第2フランジ2への)当接面とのアキシャル方向間隔寸法が、図9に示した第1・第2フランジ1,2の外側面の相互間距離Hよりも大であることが必要である。
その後、図11に示すように、グリースポンプ等のグリース注入具8を注入部7(グリースニップル9)に押付けて、図12に示す如く、矢印J方向にグリース(油)をピストン空間部5内に注入してゆく。これに伴って、ピストン4が前進し、ピストン4が矢印Kのように第1フランジ1を押圧すると同時に、その反力によって、第1リング体11は矢印N方向に移動しようとして、第2リング体12に矢印Q方向の力を付与し、第2フランジ2を矢印Rのように押圧し、前記矢印Kと矢印Rによって、(図10,図11に示した)間隙Gを減少させて、図13に示すように、シール材3を介して第1・第2フランジ1,2が強力に圧接する挾着状態となる。図12から図13に於て、この挾着状態下でグリース注入具8を取外しても、逆止弁を内有したグリースニップル9(又は逆止弁付の他の注入部7)によって、ピストン4には高圧力P4 が作用した押圧(挾持)状態が維持できる。この圧力P4 としては、 100kg/cm2 〜 300kg/cm2 が好適である。
その次に、図13に示したようにドライバ等の作業工具29にて、ネジ部材30を矢印Sのように螺進して、ネジ部材30の先端を、ピストン4の受持突部4Bに強く押圧する。ピストン4が高圧力P4 をもって予め第1・第2フランジ1,2を圧接(挾持)状態に維持しているため、このネジ部材30の作業工具29による螺進は容易・迅速に行い得ると共に、ネジ部材30は細径の3本〜6本程度で、十分にその後の第1・第2フランジ1,2の挾持状態を長期間に渡って維持可能である。また、ネジ部材30が細径であることに伴って、第1リング体11の外径寸法が、従来の既述の特許文献1等の管継手の外径よりも、著しく減少できて、コンパクト化を図り得る。
なお、結合手段Wとしては、図1〜図14に示した構成が、コンパクトで、かつ、作業性も優れているが、これ以外に、第1リング体11と第2リング体12を組立てることが可能な螺合構造、クランプ構造等を用いても良い。また、シール材3は各種断面形状のガスケット、又は、パッキンとするも自由である。
ところで、本発明の参考例について述べると、ピストン4を(円環状ではなくて)短円柱型や短楕円柱型や円弧柱型等として複数個を配設し、さらに、複数個の横断面円形や楕円形や円弧形等としたピストン空間部5を、第1リング体11に、円周等分配(等ピッチ)で配設する(図示省略)。そして、全てのピストン空間部5を周方向に連通連結する(細い)流路を形成して、(1個の)共通の逆止弁付き注入部7―――グリースニップル9―――によって、流体(グリース)を全てのピストン空間部5へ送るようにすることが望ましい。さらに、第1フランジ1の外側面と、全てのピストン4との間に、円環平板材を介在させるのが望ましい。このように、第1パイプP1 と軸心方向と平行な方向に各ピストン4は進退作動する。
また、複数のピストン空間部5が周方向に所定ピッチにて配設される構成であるので、隣り合うピストン空間部5,5の間に、ネジ孔25(ネジ部材30)を、配設することが可能となって、第1リング体11の外径寸法を減少してコンパクト化を図り得る利点もある(図示省略)。
本発明は、以上述べたように、端部に外鍔状第1フランジ1を有する第1パイプP1 と、端部に外鍔状第2フランジ2を有する第2パイプP2 とを、シール材3を介在して相互に接続するためのフランジ連結構造に於て;上記第1フランジ1の外側面1Aを押圧可能な円環状流体圧用ピストン4と;上記第1パイプP1 に外嵌状に遊嵌されて、上記ピストン4を上記第1パイプP1 の軸心方向に進退自在に収容するピストン空間部5を有する第1リング体11と;上記第2フランジ2の外側面2Aに当接可能として、上記第2パイプP2 に外嵌状に遊嵌される第2リング体12と;上記ピストン4の後退状態で、上記第1リング体11と第2リング体12を、分離連結自在に組立てる結合手段Wとを;具備した構成であるので、第1パイプP1 の第1フランジ1と、第2パイプP2 の第2フランジ2との間に、人力では相互に接近し難い間隙Gが平行に存在していたり、図8,図9等のように傾斜状に存在していたとしても、ルースに、第1リング体11と第2リング体12とを結合手段Wにて組立ててしまえば、その後は、グリースや作動油等の流体をピストン空間部5へ注入することで、ピストン4が前進して、強力な引寄せ力をもって第1・第2フランジ1,2を引寄せて、上記間隙Gを無くして、相互に圧着挾持できるので、配管作業が著しく容易かつ迅速に行うことが可能となり、特に、高所作業に於て、従来の手作業作業工具によるボルト又はボルト・ナット結合を、螺進するような面倒で危険な作業から解放される。このように、 110mmを越える大径パイプP1 ,P2 には、特に好適なフランジ連結構造であるといえる。
また、本発明は、端部に外鍔状第1フランジ1を有する第1パイプP1 と、端部に外鍔状第2フランジ2を有する第2パイプP2 とを、シール材3を介在して相互に接続するためのフランジ連結構造に於て;上記第1フランジ1の外側面1Aを押圧可能な複数個の流体圧用ピストン4と;上記第1パイプP1 に外嵌状に遊嵌されて、上記ピストン4を上記第1パイプP1 の軸心方向と平行な方向に進退自在に収容するピストン空間部5を複数個有する第1リング体11と;上記第2フランジ2の外側面2Aに当接可能として、上記第2パイプP2 に外嵌状に遊嵌される第2リング体12と;上記ピストン4の後退状態で、上記第1リング体11と第2リング体12を、分離連結自在に組立てる結合手段Wとを;具備する構成であるので、第1パイプP1 の第1フランジ1と、第2パイプP2 の第2フランジ2との間に、人力では相互に接近し難い間隙Gが平行に存在していたり、図8,図9等のように傾斜状に存在していたとしても、ルースに、第1リング体11と第2リング体12とを結合手段Wにて組立ててしまえば、その後は、グリースや作動油等の流体をピストン空間部5へ注入することで、ピストン4が前進して、強力な引寄せ力をもって第1・第2フランジ1,2を引寄せて、上記間隙Gを無くして、相互に圧着挾持できるので、配管作業が著しく容易かつ迅速に行うことが可能となり、特に、高所作業に於て、従来の手作業作業工具によるボルト又はボルト・ナット結合を、螺進するような面倒で危険な作業から解放される。このように、 110mmを越える大径パイプP1 ,P2 には、特に好適なフランジ連結構造であるといえる。
さらに、本発明によれば、狭小空間に於ける配管接続作業も容易に能率的に行い得るという顕著な効果を奏する。即ち、従来のナットやボルトをスパナやレンチ等で螺着する場合には、スパナやレンチ等を差込めないような、又は、回転させることが至難である、狭小空間に於ても、ピストン4を流体圧力によって前進させるのみにて、第1・第2フランジ1,2相互を強力な圧接(挾着)状態に高能率で接続できる。また、本発明のフランジ構造は、外径寸法が小さく、コンパクトである。
また、上記流体がグリースであって、上記逆止弁付き注入部7がグリースニップル9であるので、グリースニップル9が損傷しても、(容易に入手可能な物品であるので)簡単に交換できて好都合であり、かつ、グリースを供給するためには、手動の簡易なグリースポンプによって、又は、駆動装置付のグリースポンプによって、簡単に注入できて、至便である。
また、外部から作業工具29にて螺進退自在なネジ部材30を、上記第1リング体11に付設し、上記ピストン4が上記第1フランジ1の外側面1Aを押圧した押圧位置に維持するように構成したので、長期間後に、ピストン空間部5内の圧力が低下した場合にも、ネジ部材30が常にフランジ挾着状態を維持できる。
また、上記結合手段Wは;相互に対向した上記第1フランジ1と第2フランジ2を越えて上記第1リング体11に延伸状に形成された円筒部11Bの先端縁からラジアル内方向へ突設された複数の円弧状係合内鍔片13,13と;上記第2リング体12からラジアル外方向へ突設されて、90°以下の回転にて上記係合内鍔片13,13に係合する複数の円弧状係合外鍔片14,14と;から構成されているので、部品製作が容易かつ安価であり、構造も簡素で、手作業にて簡単に組立てることが可能なため、特に、高所作業や狭小空間での作業に好適である。
1 第1フランジ
2 第2フランジ
1A,2A 外側面
3 シール材
4 ピストン
4A ピストン本体
4B ネジ押圧力受持突部
5 ピストン空間部
6 逆止弁
7 注入部
9 グリースニップル
11 第1リング体
11B 円筒部
12 第2リング体
13 係合内鍔部
14 係合外鍔部
25 ネジ孔
29 作業工具
30 ネジ部材
1 第1パイプ
2 第2パイプ
W 結合手段

Claims (3)

  1. 端部に外鍔状第1フランジ(1)を有する第1パイプ(P1 )と、端部に外鍔状第2フランジ(2)を有する第2パイプ(P2 )とを、シール材(3)を介在して相互に接続するためのフランジ連結構造に於て、
    上記第1フランジ(1)の外側面(1A)を押圧可能な円環状流体圧用ピストン(4)と、
    上記第1パイプ(P1 )に外嵌状に遊嵌されて、上記ピストン(4)を上記第1パイプ(P1 )の軸心方向に進退自在に収容するピストン空間部(5)を有する第1リング体(11)と、
    上記第2フランジ(2)の外側面(2A)に当接可能として、上記第2パイプ(P2 )に外嵌状に遊嵌される第2リング体(12)と、
    上記ピストン(4)の後退状態で、上記第1リング体(11)と第2リング体(12)を、分離連結自在に組立てる結合手段(W)とを、
    具備し、上記ピストン(4)の後退状態で上記第1パイプ(P 1 )の軸心と上記第2パイプ(P 2 )の軸心が交叉して非平行状態となった上記第1フランジ(1)と第2フランジ(2)を、上記ピストン(4)を流体圧によって前進させることにより引寄せて、上記第1パイプ(P 1 )の軸心と上記第2パイプ(P 2 )の軸心を平行状態に修正して上記第1フランジ(1)と上記第2フランジ(2)を平行状態とするように構成し、
    上記第1リング体(11)に、円環状の上記ピストン空間部(5)よりもラジアル方向外側位置に於て、複数個のネジ孔(25)がアキシャル方向に貫設され、該ネジ孔(25)に、外部から作業工具(29)にて螺進退自在としてネジ部材(30)を螺着し、かつ、上記ピストン(4)は、横断面略矩形状のピストン本体(4A)と、該ピストン本体(4A)の外端面と外周面の角部近傍から、ラジアル外方向へ突設されたネジ押圧力受持突部(4B)とを、一体に有し、上記受持突部(4B)に、螺進した上記ネジ部材(30)の先端が押圧して、上記ピストン(4)が上記第1フランジ(1)の外側面(1A)を押圧する状態を維持するように構成したことを特徴とするフランジ連結構造。
  2. 上記ピストン空間部(5)内へ流体を注入する逆止弁付き注入部(7)を、上記第1リング体(11)に付設した請求項1記載のフランジ連結構造。
  3. 上記流体がグリースであって、上記逆止弁付き注入部(7)がグリースニップル(9)である請求項2記載のフランジ連結構造。
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