JP2008131252A - 車両用アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の車体をアンテナとして用いた、無指向性の車両用アンテナを提供する。
【解決手段】電波を受信した車両1の車体2に誘起される高周波電流を検出する車両用アンテナ10であって、電波の到来方向に沿って指向性を有するアンテナとして機能する高周波電流の電流経路において当該高周波電流を検出する検出部4を、互いに異なる指向性を有するアンテナとして機能する複数の電流経路のそれぞれについて有し、検出部4のそれぞれの出力を合成する合成部5を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電波を受信した車両の車体に誘起される高周波電流を検出する車両用アンテナに関する。
自動車などの車両に設けられる車両用アンテナとして、車両の窓ガラスに設けられたヒータ線をアンテナとして用いるものが良く知られている。また、電波を受信した車両の車体に誘起される高周波電流を検出する、即ち、車体をアンテナとして利用する車両用アンテナも提案されている。例えば、特許文献1に記載の車両用アンテナは、車体平面部分の端縁に沿った部分に高周波ピックアップを配置し、車体に誘起される高周波電流を検出するように構成されている。
特公平6−52849号公報
特許文献1には、車体平面部分の端縁に沿った部分に高周波ピックアップを配置することで、車体に誘起される高周波電流を良好に検出できることが記載されている。但し、車体に誘起される高周波電流の電流経路が微小ループアンテナとして作用していることを考慮すると、車両用アンテナは指向性を有することになる。ところが、特許文献1のように、車体をアンテナとして利用する従来の車両用アンテナでは、アンテナの指向性について考慮していない。つまり、従来の車両用アンテナは、特定の方向から電波が到来したときにはその電波を高感度で検出可能であるが、別の方向から電波が到来したときにはその電波を高感度で検出できないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の車体をアンテナとして用いた、無指向性の車両用アンテナを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る車両用アンテナの特徴構成は、電波を受信した車両の車体に誘起される高周波電流を検出する車両用アンテナであって、
前記電波の到来方向に沿って指向性を有するアンテナとして機能する前記高周波電流の電流経路において当該高周波電流を検出する検出部を、互いに異なる前記指向性を有するアンテナとして機能する複数の前記電流経路のそれぞれについて有し、
前記検出部のそれぞれの出力を合成する合成部を有する点にある。
上記特徴構成によれば、互いに異なる指向性を有するアンテナとして機能する複数の電流経路を流れる高周波電流が複数の検出部のそれぞれによって検出され、合成部が、検出部のそれぞれの出力を合成する。つまり、車両用アンテナは、複数の方向から到来する電波により誘起される高周波電流を検出できる。
従って、車両の車体をアンテナとして用いた、無指向性の車両用アンテナを提供できる。
本発明に係る車両用アンテナの別の特徴構成は、前記検出部は、前記高周波電流により誘導される磁界が形成される磁性部材と、前記磁性部材に巻回され、前記磁性部材に形成される前記誘導される磁界と鎖交するコイル部とを有する点にある。
上記特徴構成によれば、高周波電流により誘導される磁界は、コイル部が磁性部材に巻回されて構成される検出部によって検出される。よって、検出部は、到来した電波により誘起される高周波電流を検出できる。
本発明に係る車両用アンテナの別の特徴構成は、前記磁性部材は、前記高周波電流による前記誘導される磁界に沿うように、長手状の磁性体を環状に巻回して構成される点にある。
上記特徴構成によれば、高周波電流の電流経路の周囲を取り囲むように磁性部材を配置する際、その電流経路を構成する部材の周囲に上記長手状の磁性体を環状に巻回することができる。よって、高周波電流の電流経路を構成する部材を取り外したり、切断したりしなくても磁性部材を設置できるので、磁性部材の設置場所の自由度が向上する。
本発明に係る車両用アンテナの別の特徴構成は、前記検出部は、複数の前記磁性部材にそれぞれ形成される前記誘導される磁界と鎖交するように設けられた複数の前記コイル部の出力が無指向性になるように、所定の位相差を与えて合成するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、検出部において、複数のコイル部の出力が適切な位相差を与えて合成部に提供される。その結果、到来電波の感度が零になる方向が無くなり、無指向性が実現でき、到来電波を確実に検出できる。
本発明に係る車両用アンテナの別の特徴構成は、前記検出部は、複数のLC共振回路部分を有することで複数の共振周波数を有している共振回路を備える点にある。
上記特徴構成によれば、検出部は、広い周波数帯域の高周波電流に対して良好な感度を有することになる。よって、広い周波数帯域の電波に対して良好な感度を有する車両用アンテナを提供できる。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して第1実施形態の車両用アンテナについて説明する。
図1は第1実施形態の車両用アンテナの構成図であり、図2は合成部の等価回路図であり、図3は磁性部材の構成図である。本実施形態の車両用アンテナは、電波を受信した車両の車体に誘起される高周波電流を検出するように構成されている。この高周波電流が流れる電流経路は微小ループアンテナとして作用しており、その微小ループアンテナは電波の到来方向に指向性を有する。
図1に示すように、車両1の車体2は、複数の導電性部材が組み合わせて構成されている。例えば、車体2は、トランクパネル2t、後述するドアパネル2dなどの導電性部材を組み合わせて構成されている。但し、本実施形態において車体2とは、トランクパネル2t及びドアパネル2dなどの車両1の表面部分を構成する部材だけでなく、トランク内部やボンネット内部のエンジンルームを構成する部材など車両1の内側部分を構成する部材についても指す。
トランクパネル2tは、車体2に対して導電性の2つのトランクヒンジ3a、3bによって揺動可能に支持されている。また、トランクパネル2tが閉じられるとき、車体2に設けられた導電性のトランクストライカ3cはトランクパネル2tに設けられた導電性のトランクキャッチ3dと係止される。よって、トランクヒンジ3a、3bは、トランクパネル2tなどの車体2と導通している。また、トランクストライカ3c及びトランクキャッチ3dは互いに導通すると共に、トランクパネル2tなどの車体2と導通する。
車体2に電波が到来したとき、車体2の表面には高周波電流が誘導される。その高周波電流が流れる車体2における電流経路は、電波の到来方向に指向性を有するような微小ループアンテナとして作用する。つまり、電波の到来方向に応じて、車体表面を流れる高周波電流の電流経路は変化する。よって、電波がどの方向から到来するのかが不明であること、及び、車両がどの方向を向いて位置しているのかが不明であることを考慮すると、あらゆる方向から到来する電波を良好に受信可能な車両用アンテナを構築しておくことが好ましい。
以下、車両1のトランクパネル2tに誘起される高周波電流を例示して、第1実施形態の車両用アンテナについて説明する。図4は車両のトランク部分の構成図であり、図5は到来する電波により誘起される高周波電流の電流経路を説明する図である。
図1及び図5に示すように、第1実施形態の車両用アンテナ10は、車体2における複数の電流経路A、Bを流れる高周波電流のそれぞれを間接的に検出可能な複数の検出部4(4a、4b)を有している。具体的には、検出部4a、4bのそれぞれは、高周波電流により誘導される磁界が形成されるように配置される環状磁性部材6(6a、6b)と、環状磁性部材6(6a、6b)に巻回され、環状磁性部材6(6a、6b)に誘導される磁界と鎖交するコイル部8(8a、8b)とを有する。よって、コイル部8a、8bには、誘導される磁界に応じた(即ち、高周波電流に応じた)電圧が誘起される。つまり、複数の検出部4a、4bで検出されるのは、車体2において互いに異なる電流経路A、Bを流れる高周波電流のそれぞれである。そして、複数の検出部4a、4bで検出された信号(電圧信号)は、合成部5において合成され、受信機20に渡される。よって、上記高周波電流が流れる電流経路は微小ループアンテナとして作用しており、その微小ループアンテナは電波の到来方向に指向性を有することを考慮すると、本発明に係る車両用アンテナ10は、複数の到来方向からの電波を受信可能である。
図2に示すように、合成部5は、複数の検出部4a、4bの出力に適切な位相差を与えて合成するように構成されている。合成部5と受信機20とを接続する信号線の抵抗成分R2を考慮すると、合成部5は、抵抗成分R1、R2、コイルL、キャパシタCとを有するブリッジ回路を構成している。
また、図3に示すように、高周波電流により誘導される磁界に沿うように長手状の磁性体7を巻回することで環状の磁性材料6が形成される。よって、高周波電流が流れるトランクヒンジ3a、3bなどの部材を取り外したり、切断したりしなくても、それらの部材の周囲を取り囲むように環状の磁性材料6を配置できる。ここで、環状の磁性材料6を配置する箇所は、高周波電流の電流経路のうちのヒンジやストライカ及びキャッチなど、高周波電流の電流密度が大きい箇所又はその近傍であることが好ましい。
上述したように第1実施形態は、2つのトランクヒンジ3a、3bで給電した場合の車両用アンテナの例である。よって、図5に示すように、ある方向から電波が到来すると、高周波電流が、トランクストライカ3c及びトランクキャッチ3dとトランク底部の車体2とトランクヒンジ3aとトランクパネル2tとを通過する電流経路Aを流れることがある。また、別の方向から電波が到来すると、高周波電流が、トランクストライカ3c及びトランクキャッチ3dとトランク底部の車体2とトランクヒンジ3bとトランクパネル2tとを通過する電流経路Bを流れることがある。ここで、微小ループアンテナとして作用する電流経路Aに高周波電流が流れるのは、この電流経路Aを含む平面と平行な方向から電波が到来した場合である。同様に、微小ループアンテナとして作用する電流経路Bに高周波電流が流れるのは、この電流経路Bを含む平面と平行な方向から電波が到来した場合である。
よって、本実施形態における車両用アンテナが有する複数のアンテナの形状(即ち、高周波電流の電流経路)は、図5中に破線で示す電流経路A、Bの形状である。このように、2つの電流経路A、Bの高周波電流を適切な位相差で合成することにより、本実施形態の車両用アンテナ10は無指向性のアンテナとして作用する。
<第2実施形態>
第2実施形態の車両用アンテナは、給電点の位置が異なる点で第1実施形態の車両用アンテナと異なっている。以下に、第2実施形態の車両用アンテナについて説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図6は第2実施形態の車両用アンテナの構成図である。図6に示すように、第2実施形態の車両用アンテナ30は、車体2における複数の電流経路C、Dを流れる高周波電流のそれぞれを間接的に検出可能な複数の検出部4(4a、4b、4c)を有している。ここで、電流経路Cは、トランクヒンジ3aとトランクパネル2tとトランクヒンジ3bとトランク底部の車体2とを通過する経路である。また、電流経路Dは、トランクストライカ3c及びトランクキャッチ3dとトランクパネル2tとトランク底部の車体2とを通過する車両1の前後方向に平行な方向の経路である。また、検出部4a〜4cのそれぞれは、高周波電流により誘導される磁界が形成されるように配置される環状磁性部材6(6a、6b、6c)と、環状磁性部材6(6a、6b、6c)に巻回され、環状磁性部材6(6a、6b、6c)に誘導される磁界と鎖交するコイル部8(8a、8b、8c)とを有する。よって、コイル部8a、8b、8cには、誘導される磁界に応じた(即ち、高周波電流に応じた)電圧が誘起される。つまり、複数の検出部4a〜4cで検出されるのは、車体2において互いに異なる電流経路C、Dを流れる高周波電流である。そして、複数の検出部4a〜4cで検出された信号(電圧信号)は、合成部5において合成され、受信機20に渡される。よって、本発明に係る車両用アンテナ30は、複数の到来方向からの電波を受信可能に構成されている。
また、本実施形態では、トランクヒンジ3aを流れる高周波電流の方向と、トランクヒンジ3bを流れる高周波電流の方向とが互いに異なる場合に、コイル部8a及びコイル部8bとのそれぞれに誘起される電圧が加算されるように、コイルの巻回方向が設計されている。つまり、検出部4aの出力と検出部4bの出力とが加算されて電流経路Cを流れる高周波電流の検出を行う。即ち、複数のコイル部8a、8bの出力は加算され、この加算された出力とコイル部8cの出力とが合成部5に提供される。
以上のように、本実施形態の車両用アンテナにおいても、微小ループアンテナとして作用する電流経路C、Dのそれぞれに高周波電流が流れるのは、この電流経路C、Dのそれぞれを含む平面と平行な方向から電波が到来した場合である。よって、本実施形態における車両用アンテナが有する複数のアンテナの形状(即ち、高周波電流の電流経路)は、図6中に破線で示す電流経路C、Dの形状である。このように本実施形態の車両用アンテナ30は、無指向性のアンテナとして作用する。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、車両用アンテナが有する複数の検出部が、車両のトランクパネルに誘起される高周波電流を検出する場合を例示したが、検出部が車両1の他の部位に誘起される高周波電流を検出するように構成してもよい。
図7は車両のドア部分の構成図であり、図8は車両のボンネット部分の構成図である。
図7に示すように、検出部4が、車両1のドアストライカ13aに流れる高周波電流を検出するように構成されている。図示するように、車体2側には導電性のドアストライカ13aが設置され、導電性のドアパネル2dにはドアキャッチ13cが設置されている。そして、車両1に設けられたドアパネル2bは、車体2に対して導電性のドアヒンジ13bによって揺動可能に支持されている。また、ドアパネル2dが閉じられるとき、車体2に設けられたドアストライカ13aはドアパネル2dに設けられたドアキャッチ13cに係止される。つまり、ドアパネル2dは、ドアヒンジ13bを介して車体2と導通し、並びに、ドアストライカ4bとドアキャッチとを介して車体2と導通する。よって、ドアストライカ13aと車体2とドアヒンジ13bとドアパネル2dとを通過する電流経路E、Fに、到来した電波により誘起される高周波電流が流れる。そして、上記実施形態と同様に、本別実施形態においても、検出部4は、高周波電流によって貫通され、その高周波電流により誘導される磁界が形成される環状磁性部材6と、環状磁性部材6に誘導される磁界と鎖交するように磁性部材6に巻回されたコイル部8とを有する。
また、図8は、検出部4が車両1のボンネットヒンジ23a、23bに流れる高周波電流を検出するように構成された場合の例であり、第1実施形態においてトランクヒンジ3a、3bを流れる高周波電流を検出した場合と同様である。本別実施形態でも、ボンネットパネル2bは、車体2に対して導電性の2つのボンネットヒンジ23a、23bによって揺動可能に支持されている。そして、ボンネットヒンジ23a、23bを取り囲むように環状磁性部材26a、26bのそれぞれが設けられている。また、ボンネットパネル2bが閉じられるとき、ボンネットパネル2bに設けられた導電性のボンネットストライカ23cは車体2に設けられた導電性のボンネットキャッチ23dと係止される。よって、ボンネットヒンジ23a、23bは、ボンネットパネル2bなどの車体2と導通している。また、ボンネットストライカ23c及びボンネットキャッチ23dは互いに導通すると共に、ボンネットパネル2bなどの車体2と導通する。よって、検出部4を用いて、到来した電波により誘起される高周波電流を検出できる。
以上のように、本発明に係る車両用アンテナが有する複数の検出部のうちの一つの検出部が車両の所定部位に誘起される高周波電流を検出するように構成することで、車両に対する電波の到来方向が変化しても、何れかの検出部で検出できるように構成される。
<2>
上記検出部4の構成は適宜変更可能である。例えば、図9に示す別実施形態の検出部4は、複数の共振周波数を有している共振回路11を備える。具体的には、共振回路11は、コイル部8の位置P1に対してインダクタL1とキャパシタC1とが直列接続される第1LC共振回路部分12aと、コイル部8の位置P2に対してインダクタL2とキャパシタC2とが直列接続される第2LC共振回路部分12bと、コイル部8の位置P3に対してインダクタL3とキャパシタC3とが直列接続される第3LC共振回路部分12cとからなるLC共振回路12を有する。よって、検出部4は、広い帯域の高周波電流を検出可能となる。
<3>
上記実施形態では、検出部が、車体中の電流経路を流れる高周波電流を、環状磁性部材及びコイル部を用いて間接的に検出する場合の例について説明したが、検出部が、車体中の電流経路を流れる高周波電流を直接検出するように構成してもよい。
例えば、図10は、車両のトランク部分において、電流経路の一部が絶縁性の部材によって形成された場合の車両用アンテナ40の概略的な構成図である。そして、検出部41は、給電線16と整合器15とを有する。
図10に示すように、トランクパネル2tは、トランクヒンジ3a、3bを介して車体2と導通している。また、車体2にはトランクストライカ3cが設けられ、トランクパネル2tにはトランクキャッチ3dが設けられている。但し、トランクストライカ3cは、絶縁体14を介して車体2に設置されているので、トランクストライカ3cと車体2とは絶縁されている。そして、絶縁体14を挟むように給電線16が接続され、給電線16はインピーダンス整合のための整合器15に接続されている。その結果、電流経路A、Bを流れる高周波電流は、検出部41によって直接検出される。
また、図10にはトランクストライカが車体と絶縁されている場合について例示したが、ドアストライカなどの他の部材が車体と絶縁されている場合も同様の検出部41を用いて高周波電流を直接検出可能である。
<4>
上記実施形態では、トランクヒンジ、トランクストライカ及びトランクキャッチなどの複数の部位に検出部(つまり、アンテナの給電点)を設けることで、車両用アンテナの無指向性化を計っていたが、車体のどの部位に複数の給電点を設けるかは適宜変更可能である。例えば、一つの検出部をトランクヒンジに設け、別の検出部をドアヒンジに設け、それぞれの検出部で直接又は間接的に検出された高周波電流を合成部において合成するように構成してもよい。また、車両用アンテナを更に無指向性化するために、車体の3以上部位に検出部を設け、それらから検出された高周波電流を合成部において合成するように構成してもよい。
<5>
上記実施形態では、検出部の一例として、高周波電流により誘導される磁界が形成される環状磁性部材と、環状磁性部材6(6a、6b)に巻回され、環状磁性部材6(6a、6b)に誘導される磁界と鎖交するコイル部8(8a、8b)とを有する検出部を説明したが、検出部の構成は改変可能である。例えば、棒状の磁性材料とその磁性材料に巻回されたコイル部とを有する検出部を用いて上記高周波電流を検出することもできる。具体的には、高周波電流の電流経路の近傍に、その高周波電流により誘導される磁界に沿うように磁性材料を配置すれば、その磁性材料に誘導される磁界により、コイル部に電圧が誘起される。
第1実施形態の車両用アンテナの構成図 合成部の等価回路図 磁性部材の構成図 車両のトランク部分の構成図 到来する電波により誘起される高周波電流の電流経路を説明する図 第2実施形態の車両用アンテナの構成図 車両のドア部分の概略的な構成図 車両のボンネット部分の構成図 別実施形態の検出部の等価回路図 別実施形態の検出部の構成図
符号の説明
1 車両
2 車体
4 検出部
5 合成部
6 磁性部材
6a 環状磁性部材
6b 環状磁性部材
7 磁性体
8a コイル部
8b コイル部
10、30、40 車両用アンテナ
A、B、C、D、E、F 電流経路

Claims (5)

  1. 電波を受信した車両の車体に誘起される高周波電流を検出する車両用アンテナであって、
    前記電波の到来方向に沿って指向性を有するアンテナとして機能する前記高周波電流の電流経路において当該高周波電流を検出する検出部を、互いに異なる前記指向性を有するアンテナとして機能する複数の前記電流経路のそれぞれについて有し、
    前記検出部のそれぞれの出力を合成する合成部を有する車両用アンテナ。
  2. 前記検出部は、前記高周波電流により誘導される磁界が形成される磁性部材と、前記磁性部材に巻回され、前記磁性部材に形成される前記誘導される磁界と鎖交するコイル部とを有する請求項1記載の車両用アンテナ。
  3. 前記磁性部材は、前記高周波電流による前記誘導される磁界に沿うように、長手状の磁性体を環状に巻回して構成される請求項2記載の車両用アンテナ。
  4. 前記検出部は、複数の前記磁性部材にそれぞれ形成される前記誘導される磁界と鎖交するように設けられた複数の前記コイル部の出力が無指向性になるように、所定の位相差を与えて合成するように構成されている請求項2又は3記載の車両用アンテナ。
  5. 前記検出部は、複数のLC共振回路部分を有することで複数の共振周波数を有している共振回路を備える請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用アンテナ。
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