JP2008130282A - 燃料電池用配管 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池車の走行中に燃料電池の生成水の排出性が損なわれて電圧低下が生じるのを抑える。
【解決手段】セル積層体を複数備えた構造の車両搭載用燃料電池1に対して流体排出用として取り付けられる燃料電池用配管4であって、セル積層体における複数のセルの積層方向が当該車両の車幅方向となった状態でこれら複数のセル積層体が当該車両の前後方向に配置されており、配管4は各セル積層体からの排出経路の途中に設けられた合流部で合流する集合管であるととともに、当該合流部4aに至るまでの配管途中において流体が逆流するのを抑止する逆流抑止部5を備えている。逆流抑止部5は、例えば燃料電池1の中央位置から当該車両の前方向または後方向にずらされた合流部4aを含むものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池用配管に関する。さらに詳述すると、本発明は、車両搭載用燃料電池に対して流体排出用として取り付けられる燃料電池用配管の構造に関する。
例えば高分子電解質形燃料電池(PEFC)は電解質をセパレータで挟んだセルを複数積層することによって構成されているもので、燃料ガス(例えば水素ガス)と酸化ガス(例えば空気中の酸素)とを反応させて発電する。このような燃料電池は例えば車両用の発電装置として利用可能であり、このような車両(燃料電池車)としては、複数のセル積層体を当該車両の前後方向に配置した状態で搭載しているもの等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−367637号公報
しかしながら、このように車両に搭載されている燃料電池は、当該燃料電池車の走行中に傾いてしまい、生成水の排出性が損なわれた状態となることがある。そうすると、いわゆるフラッディングにより電圧低下が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、燃料電池車の走行中に燃料電池の生成水の排出性が損なわれ電圧低下が生じるのを抑えることが可能な燃料電池用配管を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するべく本発明者は種々の検討を行った。例えば上述のような燃料電池に対しては各セル積層体のオフガスや生成水を排出するための複数の配管が取り付けられ、尚かつこれら複数の配管が途中で合流した構造となっているものがある。ところが、例えば燃料電池車が急発進したような場合、搭載されている燃料電池が力を受けて後方に傾いた状態となり、このとき車両リア側のセル積層体において排水性が損なわれ、結果としてフラッディングに至ることがある。この点に着目してさらに検討を重ねた本発明者は、かかる課題の解決に結び付く着想を得るに至った。
本発明はかかる着想に基づくものであり、セル積層体を複数備えた構造の車両搭載用燃料電池に対して流体排出用として取り付けられる燃料電池用配管において、セル積層体における複数のセルの積層方向が当該車両の車幅方向となった状態でこれら複数のセル積層体が当該車両の前後方向に配置されており、配管は各セル積層体からの排出経路の途中に設けられた合流部で合流する集合管であるととともに、当該合流部に至るまでの配管途中において流体が逆流するのを抑止する逆流抑止部を備えることを特徴とするもものである。
複数のセル積層体に対して途中で合流する構造の配管(集合管)は、通常の状態であれば排水性が損なわれるようなことはないものの、燃料電池が傾くと一緒に傾いた状態となって排水性が損なわれてしまうことがある。つまり、例えば燃料電池がリア側に傾くと配管も同様にリア側に傾いてしまい、リア側のセル積層体からの排水が当該セル積層体と合流部との間に溜まりフラッディングの原因となることがある。この点、本発明にかかる燃料電池用配管の場合には、上述のように備え付けられている逆流抑止部が、合流部に至るまでの配管途中において流体が逆流するのを抑止することから、燃料電池や配管が例えばリア側に傾いたとしても、燃料電池の生成水を配管の途中に溜めることなく合流部まで導きやすい。あるいは、燃料電池や配管が傾いてはいないが当該燃料電池車が急発進したり急制動したりして前後方向への力が作用した場合にも、燃料電池の生成水が配管途中を逆流するのを抑止することができる。これによれば、燃料電池車の走行中に燃料電池が傾いた場合にも生成水の排出性が損なわれるのを抑制することができるから、これに起因して電圧低下が生じるのを抑えることが可能である。
前記逆流抑止部は、例えば前記燃料電池の中央位置から当該車両の前方向または後方向にずらされた前記合流部を含むものである。集合配管の合流部が燃料電池の中央位置から例えば車両後方向にずれた構造となっている場合、上述のように燃料電池と配管とがリア側に傾いたとしても、燃料電池の生成水が配管の途中に溜まるのを抑止して合流部まで導くことができる。これによれば、燃料電池車の急発進などにより前後方向への強い力が作用したり、あるいはこれに起因して燃料電池や配管に傾きが生じたりした場合にも生成水の排出性が損なわれるのを抑制することができる。
また、前記逆流抑止部は、前記セル積層体との接続部分から重力方向下方に傾斜しつつ取り回されている配管部分を含むものであることが好ましい。重力方向下方に傾斜する構造の配管部分は生成水を鉛直下方へと誘導しやすく、当該配管途中で生成水が逆流するのを抑止するから、燃料電池車の走行中に生成水の排出性が損なわれるのを抑制することができる。しかも、途中で折り曲げられたりいわゆる邪魔板が設けられたりした構造の場合には途中の流路抵抗が増すことになるが、本発明にかかる配管の場合にはこのように途中で流路抵抗が増すようなことなく逆流を抑制することが可能である。
さらには、前記セル積層体の端部またはその近傍に設けられたフランジ部内の流路が傾斜していることも好ましい。フランジ部内の傾斜した流路はセル積層体から排出された生成水を例えば配管の合流部に向けて導きやすく、途中で逆流が生じるのを抑えることができる。したがって、燃料電池車の走行中に生成水の排出性が損なわれるのを抑制することができる。
また、排出口の近傍に逆流を抑制するための段差が形成されているがさらに好ましい。これによれば、排出口の近傍まで至った生成水が配管の内部側へと逆流をするのを抑止することができる。
さらに、前記逆流抑止部は、想定される燃料電池の傾きより少なくとも大きい傾きの配管部分を含むものであることも好ましい。
あるいは、前記逆流抑止部は、当該車両の加速時または減速時においても流体が逆流するのを抑止する程度の傾きの配管部分を含むものであることも好ましい。燃料電池や配管が傾いてはいないが当該車両が急発進したり急制動したりして前後方向への力が作用した場合にも、燃料電池の生成水が配管途中を逆流するのを抑止することができる。
本発明によれば、燃料電池車の走行中に燃料電池生成水の排出性が損なわれて電圧低下が生じるのを抑えることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7に本発明にかかる燃料電池用配管の実施形態を示す。本発明における燃料電池用配管4は、セル積層体3を複数備えた構造の車両搭載用燃料電池1に対して流体排出用として取り付けられているものである。本実施形態の燃料電池用配管4は、各セル積層体3からの流体排出経路の途中における合流部4aにて合流する形状の集合管であり、当該合流部4aに至るまでの配管途中において流体が逆流するのを抑止する逆流抑止部5を備える構成となっている。
燃料電池1は例えば高分子電解質形燃料電池であり、多数のセル2を積層してなるセル積層体(セルスタック)3を有している。このような燃料電池1は、例えば燃料電池車両(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)14の車載発電装置として利用可能なものであるがこれに限られることはなく、各種移動体(例えば船舶や飛行機など)やロボットなどといった自走可能なものに搭載される発電装置としても用いることが可能である。なお、各図において、当該燃料電池車両14の進行方向(前方向)を符号Fで示している(図5等参照)。
本実施形態の燃料電池1は、セル積層体3を複数(例えば2個)並列させた構造となっている。このような複数のセル積層体3は、例えばその端部に位置する端セルどうしが集電板で接続される等により複数のセル2が電気的に直列に接続された構造となる。本実施形態の2個のセル積層体3は、各セル積層体3の両端のエンドプレート8を共有している(図1参照)。
本実施形態では、このような燃料電池1を、セル積層体3における複数のセル2の積層方向が車両14の車幅方向に一致した状態でこれら2個のセル積層体3が当該車両14の前後方向に並ぶように配置している(図5、図6参照)。また、各セル積層体3はケース10に収められて車両14に搭載されている。セル積層体3が複数個(例えば2個)水平に配置されている本実施形態の場合、全セル積層体3が1つの共通のケース10に収容されている。
このような燃料電池1を構成しているセル2は、イオン交換膜からなる電解質の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極および燃料極を両側から挟みこむように一対のセパレータを有する構造となっている。一方のセパレータの燃料ガス流路に燃料ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス流路に酸化ガスが供給され、このガス供給により化学反応が生じて電力を発生する。
また、セル積層体3の端部(燃料電池用配管4と反対側)にはインシュレータ7およびプレッシャプレート12が設けられている(図1参照)。プレッシャプレート12とエンドプレート(燃料電池用配管4と反対側のプレート)8との間には、各セル2に対して積層方向への圧力をかけるためのばね機構11が設けられている。さらに、セル積層体3の両端の設けられた一対のエンドプレート8どうしを繋ぐように例えば一対のテンションプレート9が当該セル積層体3の上部および下部に設けられている(図2等参照)。
また、セル積層体3を構成している各セル2およびエンドプレート8には冷媒マニホールド17が連通して流路を形成するように設けられている(図2、図3等参照)。冷媒は入口側の冷媒マニホールド17(17a)から流れ込み、セル積層体3の内部を通過した後で出口側の冷媒マニホールド17(17b)から流れ出る。同様に、各セル2およびエンドプレート8には燃料ガスマニホールド16が連通して燃料ガス流路を形成するように設けられ、さらに酸化ガスマニホールド15が連通して酸化ガス流路を形成するように設けられている(図3等参照)。燃料ガスは入口側の燃料ガスマニホールド16(16a)から流れ込み、セル積層体3の内部を通過した後で出口側の燃料ガスマニホールド16(16b)から流れ出る。同様に、酸化ガスは入口側の酸化ガスマニホールド15(15a)から流れ込み、セル積層体3の内部を通過した後で出口側の酸化ガスマニホールド15(15b)から流れ出る。なお、図2等に示した各マニホールド15〜17の形状や大きさ、配置は一例を概略的に示したものに過ぎず、このような形態に限られるというわけではない。
また、セル積層体3の一端にあるエンドプレート(プレッシャプレート12やばね機構11が配される側とは反対側にあるエンドプレート)8には、出口側の冷媒マニホールド17(17b)から流れ出る冷媒(冷却水)を排出するための冷媒配管(燃料電池用配管)4が接続されている(図1等参照)。さらに、冷媒配管4が燃料電池1(のエンドプレート8)に接続される部分には突縁状のフランジ部6が形成されている(図A参照)。
なお、本実施形態では特に図示していないが、燃料ガスや酸化ガスを供給しあるいはオフガスを排出するための燃料ガス配管や酸化ガス配管、さらには上述の冷媒(冷却水)を供給するための別の冷媒配管も上述の冷媒配管4と同様にしてエンドプレート8に接続されている。燃料ガス、酸化ガスは、このような燃料ガス配管や酸化ガス配管によってセル積層体3へと供給され、さらにオフガスとして排出される。冷媒(冷却水)は、図示していない別の冷媒配管によってセル積層体3へと供給され、上述の冷媒配管4によって排出される。
ここで、上述の冷媒配管4は、2つあるセル積層体3のそれぞれからの排出経路(図3等において車両進行方向Fの排出経路を符号4f、後方側の排出経路を4rで示す)を有し、尚かつ当該排出経路4f、4rの途中で合流する構造の配管(集合管)として形成されている(図3、図4参照)。さらにこの冷媒配管4は、当該合流部(図中符号4aで示す)に至るまでの配管途中において流体が逆流するのを抑止するための逆流抑止部5を備えている。このような逆流抑止部5の具体的構造としては種々のものがあるが、例えば本実施形態においては上述の合流部4aを燃料電池1の中央位置から当該車両14の後方向にずらした構造としている(図3参照)。すなわち、排出経路4f,4rの合流部4aは、並列した2つのセル積層体3の中間よりも車両14の後方寄りに配置されており、この結果、前方の排出経路4fよりも後方の排出経路4rのほうが経路長が短くなっている(従前の排出経路の表す図3中の破線参照)。
このように冷媒配管(集合配管)4の合流部4aが燃料電池1の中央位置から車両後方側へとずれた構造となっている場合、例えば車両14が急発進して燃料電池1と冷媒配管14とがリア側に傾いたとしても(図7参照)、燃料電池1の生成水が当該冷媒配管4の途中に溜まるのを抑止して合流部4aまで導きやすい。この場合、後方寄りに配置された合流部4aおよびこれによって経路長が短くなった排出経路4rが、冷媒の逆流を抑止するために好適な構造として機能する(図3等参照)。このような逆流抑止構造を備えた本実施形態の冷媒配管4によれば、車両14の急発進により力(加速力)が作用したりこれに起因して燃料電池1や当該冷媒配管4に傾きが生じたりした場合にも冷媒(冷却水)の排出性が損なわれるのを抑制することができる。
さらにこの冷媒配管4は、セル積層体3(より具体的にはエンドプレート8)との接続部分から重力方向下方に傾斜しつつ取り回されている配管部分を含むものであることが好ましい。例えば本実施形態では、車両後方寄りに位置する排出経路4rが、特にエンドプレート8への接続部分の周辺において鉛直方向下側に傾斜するように取り回されているため、セル積層体3から排出された水を合流部4aまで導きやすくなっている(図2参照)。また、仮に当該冷媒配管4および燃料電池1に後方への傾きが生じたとしても、上述したようにあらかじめ傾斜した状態で取り回され、尚かつ合流部4aまでの経路長が短い本実施形態の冷媒配管4によれば当該冷媒が逆流するのを抑止しやすい。このような構造は、特に途中が折り曲げられたり、渦巻き込み防止用等のいわゆる邪魔板が設けられていたりする構成と比較して、流路抵抗を減らすことなく逆流を抑止しうる点で好適である。
また、本実施形態においては、上述したフランジ部6内またはその近傍における冷媒流路をも傾斜させるようにしている。すなわち、出口側の冷媒マニホールド17(17b)のうち少なくともフランジ部6に含まれる部分を鉛直方向下側へと傾斜するようにして、上述のように傾斜している排出経路4rに傾斜した状態で連なるようにしている(図2参照)。こうした場合、フランジ部6内の傾斜した流路(図2中で符号17’で示している)は冷媒(セル積層体3から排出された生成水を含む)を例えば冷媒配管4の合流部4aに向けて導きやすく、途中で逆流が生じるのをさらに抑止する。なお、フランジ部6内における流路を傾斜させるだけでなく、例えばエンドプレート8内に形成されている流路(冷媒マニホールド17)を傾斜させてもよい。要は、セル積層体3の端部から冷媒配管4へと連なる部分においても傾斜を設ければ排水の途中で逆流するのを抑止しやすくなる点で好適である。
なお、上述したように冷媒配管4の一部(例えば排出経路4r)を傾斜させたり、あるいはフランジ部6内またはその近傍における冷媒流路17’を傾斜させたりする場合、当該傾斜の角度を、想定される燃料電池1の傾きより少なくとも大きくするようにしてもよい。例えば上述した排出経路4rを想定される燃料電池1の傾きより大きく傾斜させておけば、仮に燃料電池1が傾いた状態となっても当該排出経路4rの途中で逆流が生じるのを抑止しやすい。また、同様の観点からすれば、車両14の急発進時に想定される加速度が作用した状況下でも冷媒が逆流しない程度の傾斜角度としておいてもよい。これらを考慮した傾斜角度を設定しておくことにより、例えば急発進に伴う強い加速度が作用し、尚かつ燃料電池1が傾いた状態になっても冷媒の逆流が生じるのを抑止することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の燃料電池用配管4においては、車両後方側に配置された合流部4a、短く尚かつ当該合流部4aに向けて傾斜した形状の排出経路4r、さらにはフランジ部6の周辺において傾斜した流路17’などで構成される逆流抑止部5が、合流部4aに至るまでの配管途中において流体が逆流するのを抑止する。すなわち、従前のような水平方向に延びるように形成された配管、あるいは図3に破線で示したように集合管の合流部が中央に配置された配管などに比べ、本実施形態の配管4によれば配管途中において流体が逆流するのを抑止しやすくなっている。このため、燃料電池1や配管4が例えばリア側に傾いたとしても、燃料電池1の生成水を配管4の途中に溜めることなく合流部4aまで導きやすい(図7等参照)。これによれば、燃料電池車両14の走行中に燃料電池1が傾いた場合にも生成水の排出性が損なわれるのを抑制し、これによって流体の流れが低下することを抑えることができるから、これに起因して電圧低下が生じるのを抑えることが可能である。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態では合流部4aを燃料電池1の中央位置から車両14の後方にずらした構成の燃料電池用配管4について説明したが、もちろん、この合流部4aを燃料電池1の中央位置から車両14の前方にずらした構成としてもよい。こうした場合には、特に車両41の制動時(減速時)に燃料電池1が前方へと傾いたような場合に流体(生成水)の流れが低下するのを抑止できるという点で好適である。
また、本実施形態では主として傾斜した形状の配管4について説明したが、当該配管4の一部に段差を適宜設けることとしてもよい。例えば、エンドプレート8と配管4との間に形成される排出口(本実施形態の場合であれば例えばエンドプレート8に形成された冷媒マニホールド17)の近傍に、流体の逆流をさらに抑制するための段差4sを設けることも好ましい(図8参照)。図8においては冷媒マニホールド17から合流部4aへと向かう途中に一段下がる形状の段差4sが設けられた配管4を例示しているが、このほか、例えば排出方向に沿って径が変化するテーパ形状部分にて段差4sを構成するようにしてもよい。
本実施形態における車両搭載用燃料電池の構成を示す平面図である。 図1に示した燃料電池の配管等の構成を示す右側面からの部分図である。 図1に示した燃料電池の正面図である。 図1および図2のIV-IV線における断面図である。 車両に搭載された状態の燃料電池1の平面図である。 燃料電池およびこれを搭載した車両の側面図である。 加速時の車両および燃料電池の様子を示す側面図である。 本発明の他の実施形態を示す配管等の右側面からの部分断面図である。
符号の説明
1…燃料電池、2…セル、3…セル積層体、4…冷媒配管(燃料電池用配管)、4a…合流部、4f…排出経路、4r…排出経路、4s…段差、5…逆流抑止部、6…フランジ部、14…燃料電池車両(車両)

Claims (7)

  1. セル積層体を複数備えた構造の車両搭載用燃料電池に対して流体排出用として取り付けられる燃料電池用配管において、
    セル積層体における複数のセルの積層方向が当該車両の車幅方向となった状態でこれら複数のセル積層体が当該車両の前後方向に配置されており、
    配管は各セル積層体からの排出経路の途中に設けられた合流部で合流する集合管であるととともに、当該合流部に至るまでの配管途中において流体が逆流するのを抑止する逆流抑止部を備える
    ことを特徴とする燃料電池用配管。
  2. 前記逆流抑止部は、燃料電池の中央位置から当該車両の前方向または後方向にずらされた前記合流部を含むものであることを特徴とする請求項1に燃料電池用配管。
  3. 前記逆流抑止部は、セル積層体との接続部分から重力方向下方に傾斜しつつ取り回されている配管部分を含むものであることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池用配管。
  4. セル積層体の端部またはその近傍に設けられたフランジ部内の流路が傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池用配管。
  5. 排出口の近傍に逆流を抑制するための段差が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料電池用配管。
  6. 前記逆流抑止部は、想定される燃料電池の傾きより少なくとも大きい傾きの配管部分を含むものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料電池用配管。
  7. 前記逆流抑止部は、当該車両の加速時または減速時においても流体が逆流するのを抑止する程度の傾きの配管部分を含むものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の燃料電池用配管。
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