JP2008128123A - 内燃機関の空気量演算装置および燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の空気量演算装置および燃料制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】過渡時のシリンダ流入空気量を、応答遅れなく、且つ、流量変化に変極点を持たさないように計算し、所望の空燃比を維持できるようにする。
【解決手段】吸気スロットル部を通過する空気量検出手段と、スロットル開度から吸気スロットル部を通過する空気量の計算値を得る手段と、吸気スロットル部を通過する空気量の今回の値と、前回のフィルタリング値の差分にてフィルタリング行って吸気マニフォールド内に充填される空気量を除外してシリンダへ流入する空気量を得る手段と、空気量検出手段によって検出した空気量を基にした第一のフィルタと、空気量演算手段による空気量の計算値を基にした第二のフィルタと、機関の定常時には第一のフィルタ入力値と前回の出力値を選定し、機関の過渡時には、第二のフィルタ入力値と前回の出力値を選定する選定手段と、該選定値を入力する第三のフィルタと有し、第三のフィルタ出力をシリンダへ流入する空気量とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動車等の車両に用いられる内燃機関の空気量演算装置および燃料制御装置に関し、特に、内燃機関のシリンダに流入する空気量を演算する空気量演算装置およびシリンダ流入空気量を用いて燃料噴射量を制御する燃料制御装置に関する。
スロットル通過空気量に基づき吸気管圧力、シリンダ流入空気量を計算するエンジン制御装置として、スロットル開度センサの出力からスロットル通過空気量を計算し、その時間変化分と吸入空気量センサの出力の吸入空気量の時間変化分を比較し、比較結果に基づいて、シリンダ流入空気量計算、吸気管圧力計算に入力されるスロットル通過空気量を補正し、制御遅れ補償を行うものがある(特許文献1)。
このエンジン制御装置では、吸気管圧力を内部状態変数においたフィルタ系に過渡と判定された場合には、入力のみを吸入空気量センサで検出した吸入空気量に対して、スロットル開度から計算された吸入空気量の時間変化量を加算した値を入力するとなっている。
特開平9−158762号公報
従来のエンジン制御装置におけるシリンダ流入空気量の計算は、フィルタの入力のみに対してセンサで検出された吸入空気量にスロットル開度から計算された吸入空気量の時間変化量を加算させるもので、フィルタに入力される前回のフィルタ出力値には、スロットル開度から計算された吸入空気量は関与していないため、次回の出力に変極点が発生し、結果として所望の空燃比が得られない可能性がある。
本発明は前記解決しようとする課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、過渡時のシリンダ流入空気量を、応答遅れなく、且つ、流量変化に変極点を持たさないように計算し、所望の空燃比を維持できるようにする内燃機関の空気量演算装置および燃料制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による内燃機関の空気量演算装置は、内燃機関の吸気スロットル部を通過する空気量を検出する空気量検出手段と、スロットル開度から吸気スロットル部を通過する空気量の計算値を得る空気量演算手段と、前記吸気スロットル部を通過する空気量の今回の値と、前回のフィルタリング値の差分にてフィルタリング行って吸気マニフォールド内に充填される空気量を除外して内燃機関のシリンダへ流入する空気量を得る手段と、前記空気量検出手段によって検出した空気量を基にした第一のフィルタと、空気量演算手段による空気量の計算値を基にした第二のフィルタと、内燃機関の定常時には前記第一のフィルタの入力値と前回の出力値を選定し、内燃機関の過渡時には前記第二のフィルタの入力値と前回の出力値を選定する選定手段と、前記選定手段によって選定された選定値を入力する第三のフィルタと有し、前記第三のフィルタの出力を前記シリンダへ流入する空気量とする。
また、前記目的を達成するために、本発明による内燃機関の空気量演算装置は、内燃機関の吸気スロットル部を通過する空気量を計測する空気量検出手段と、スロットル開度から前記吸気スロットルを通過する空気量を計算するスロットル通過空気量演算手段と、内燃機関の過渡時と定常時とを判定する運転状態判定手段と、運転状態判定手段によって定常時と判定された場合には、前記空気量検出手段によって計測された空気量を用いてシリンダへ流入する空気量を演算し、前記運転状態判定手段によって過渡時と判定された場合には、スロットル通過空気量演算手段によって計算された空気量を用いてシリンダへ流入する空気量を演算するシリンダ流入空気量演算手段とを有する。
また、前記目的を達成するために、本発明による内燃機関の燃料制御装は、上述の発明による内燃機関の空気量演算装置によって演算されたシリンダ流入空気量を用いて燃料噴射量を制御する。
本発明による内燃機関の空気量演算装置によれば、空気量検出手段によって計測された吸入空気量とスロットル開度から計算された空気量で夫々のフィルタが吸気管圧力推定値を内部状態変数を介して平行して計算されているため、それぞれの出力挙動はフィルタによるなまし効果で、相似となる。従って過渡/定常で切替えた際も、出力は変極点を持たず、滑らかにつながることができ、空燃比変動も発生しない。
本発明による内燃機関の空気量演算装置の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明による空気量演算装置を適用される内燃機関(エンジン)の一つの実施形態である。
エンジン200は、吸気系に、熱式吸入空気量センサ(H/Wセンサ)201と、スロットル絞り弁202と、スロットル絞り弁202の開度(スロットル開度TVO)を計測するスロットル開度センサ215と、スロットル絞り弁202をバイパスして吸気管204に接続された流路の流路面積を制御してエンジン200のアイドル時の回転数を制御するアイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)203と、吸気管204内の吸入空気の温度(吸気温THV)を測定する吸気温センサ205と、エンジン200の要求する燃料を噴射供給する燃料噴射弁206とを有する。燃料噴射弁206は、各気筒毎に設けられている。
H/Wセンサ201は、空気量検出手段であり、吸気スロットル部(スロットル絞り弁202)を通過する空気量を計測する。スロットル絞り弁202は運転者により操作され、スロット開度を調整し、吸入する空気量を計量(制限)する。
エンジン200には、シリンダ(燃焼室)213内に供給された空気と燃料との混合気に点火する点火栓214と、エンジン制御装置300が出力する点火信号に基づいて点火エネルギを供給する点火コイル(点火モジュール)208が設けられている。点火コイル208、点火栓214は、各気筒毎に設けられている。
また、エンジン200には、クランク角度を検出するクランク角度センサ207と、冷却水温を検出する水温センサ209が設けられている。
排気管216には触媒211が接続されている。排気ガス流量で見て触媒211より上流側には、排気ガス中の酸素濃度を計測する酸素濃度センサ210が取り付けられている。
エンジン200の運転、停止は、メインスイッチであるイグニッションスイッチ212により行われる。エンジン200の空燃比制御を含む燃料制御、点火時期制御、アイドル制御等は、エンジン制御装置300により行われる。
本実施形態では、エンジン200のアイドリング回転数は、アイドルスピードコントロールバルブ203によって制御しているが、スロットル絞り弁202をモータ等で制御するものにした場合には、スロットル絞り弁202によってアイドリング回転数を制御でき、アイドルスピードコントロールバルブ203は不用となる。
エンジン制御装置300は、図2に示されているように、マイクロコンピュータによる電子制御式のものであり、CPU301を有する。CPU301には、エンジン200に設置された各センサの電気的信号をデジタル演算処理用の信号に変換、及びデジタル演算用の制御信号を実際のアクチュエータの駆動信号に変換するI/O部302が設定されている。I/O部302は、H/Wセンサ201、水温センサ209、クランク角センサ207、スロットル開度センサ215、酸素濃度センサ210、イグニッションスイッチ212、吸気温センサ205の各々より電気的信号を入力する。CPU301は、出力ドライバ309を介して、各気筒の燃料噴射弁206、点火コイル208、ISCバルブ203へ出力信号を出力する。
つぎに、本発明による空気量演算装置として機能するエンジン制御装置300の制御ブロックの一つの実施形態を、図3を参照して説明する。
エンジン制御装置300は、コンピュータプログラムを実行することにより、エンジン回転数計算手段101、吸入空気量計算手段102、基本燃料計算手段103、基本燃料補正係数計算手段104、基本点火時期計算手段105、加減速判定手段106、ISC制御手段107、空燃比帰還制御係数計算手段108、目標空燃比設定手段109、基本燃料補正手段110、点火時期補正手段111を、各々、ソフトフェア的に具現化する。
エンジン回転数計算手段101は、エンジン200の所定のクランク角度位置に設定されたクランク角センサ207の電気的な信号、おもにパルス信号変化の単位時間当たりの入力数をカウントし、演算処理することによってエンジン200の単位時間当りの回転数(エンジン回転数Ne)を計算する。
吸入空気量計算手段102は、H/Wセンサ出力、吸気温センサ出力、スロットルセンサ出力に基づいて、α−N空気量、吸気管圧力推定値を演算し、それらを用いてエンジン200のシリンダ213に流入するシリンダ流入空気量を演算する。
基本燃料計算手段103は、エンジン回転数計算手段101によって演算されたエンジン回転数と、吸入空気量計算手段102によって演算されたシリンダ流入空気量により、各領域におけるエンジンの要求する基本燃料量とエンジン負荷を計算する。
基本燃料補正係数計算手段104は、エンジン回転数計算手段101で演算されたエンジン回転数と基本燃料計算手段103で演算されたエンジン負荷より、基本燃料計算手段102で計算された基本燃料のエンジン200の各運転領域における補正係数を計算する。
基本点火時期計算手段105は、前記エンジン回転数と前記エンジン負荷に応じてエンジン200の最適点火時期(基本点火時期)をマップ検索等で決定する。
加減速判定手段106は、スロットル開度センサ215が出力する電気的信号を処理し、エンジン200が加速か減速状態にあるかを判断(過渡判定)し、過渡判定に伴って加減速燃料補正量、加減速点火時期補正量を計算する。
ISC制御手段107は、エンジン200のアイドリング回転数を所定値に保つためにアイドリング時の目標回転数を設定し、ISCバルブ203への目標流量及びISC点火時期補正量を演算する。
ISC制御手段107はISCバルブ203へ目標流量によるISCバルブ信号を出力する。これにより、アイドリング時の目標流量となるように、ISCバルブ203が駆動される。
空燃比帰還制御係数計算手段108は、酸素濃度センサ210の出力から、エンジン200に供給される燃料と空気との混合気がPID制御によって後述する目標空燃比に保たれるように空燃比帰還制御係数を計算する。
尚、酸素濃度センサ210は、本実施形態では、排気空燃比に対して比例的な信号を出力するものを示しているが、排気ガスが理論空燃比に対して、リッチ側/リーン側の2つの信号を出力するものでも差し支えはない。
目標空燃比設定手段109は、前記エンジン回転数及び前記エンジン負荷によりエンジンの各領域における最適な目標空燃比をマップ検索等で決定する。目標空燃比設定手段109によって決定された目標空燃比は、空燃比帰還制御係数計算手段108による空燃比帰還制御係数計算に用いられる。
基本燃料補正手段110は、基本燃料計算手段103によって演算された基本燃料量に対して、基本燃料補正係数計算手段104により基本燃料補正係数、加減速判定手段106による加減速燃料補正量、空燃比帰還制御係数計算手段108による空燃比帰還制御係数による補正を施す。基本燃料補正手段110は水温センサ出力に応じた燃料補正も行う。
基本燃料補正手段110は、補正後の燃料量による燃料噴射指令信号を各気筒の燃料噴射弁206へ出力する。これにより、燃料噴射弁206が所要の燃料量の燃料を各気筒に噴射供給する。
点火時期補正手段111は、基本点火時期計算手段105によって演算された基本点火時期に対して、加減速判定手段106による加減速点火時期補正量、ISC制御手段107によるISC点火時期補正量による補正を施す。点火時期補正手段111は水温センサ出力に応じた点火時期補正も行う。
点火時期補正手段111は、補正後の点火時期指令信号を各気筒の点火コイル208へ出力する。これにより、各気筒の点火栓214が所要の点火時期をもって火花放電し、シリンダ213内に流入した混合気の点火が行われる。
本発明による空気量演算装置の一つの実施形態の基本部分の制御ブロックを、図4を参照して説明する。空気量演算装置は、吸気管圧力推定手段405と、シリンダ流入空気量演算手段406を有する。
H/Wセンサ201が出力する出力電圧は、ハードフィルタ402によってフィルタリングを施され、さらにソフトフィルタ403によってソフトフィルタリングを施される。
フィルタリングを施された空気流量の出力電圧値は、変換手段404によって電圧に応じた空気流量(H/Wセンサ計測空気流量)QA00にテーブル検索にて変換される。H/Wセンサ計測空気流量QA00は吸気管圧力推定手段405に入力される。
吸気管圧力推定手段405は、吸気管204に入る空気量(H/Wセンサ計測空気流量QA00)と吸気管204から出る空気量(シリンダ流入空気量QAR)との差分に、理論係数を乗じたものを、吸気管内の圧力変化分dPMMHG/dtとして求めている。この圧力変化分dPMMHG/dtの演算は、下式(1)により行われる。
Figure 2008128123
但し、QAR:シリンダ流入空気量
QA00:H/Wセンサ計測空気流量
R:ガス定数
KIMV:インテークマニホールド容積(吸気管内容積)
THA:吸気温
この演算は、マイクロコンピュータによる演算であるため、連続値に対しては、下式(2)により、計算周期ΔTとして、式(1)にZ変換を施したもので、吸気管圧力推定値PMMHGを演算している。
Figure 2008128123
但し、QAR:シリンダ流入空気量
QA00:H/Wセンサ計測空気流量
R:ガス定数
KIMV:インテークマニホールド容積(吸気管内容積)
THA:吸気温
シリンダ流入空気量QARは、シリンダ流入空気量演算手段406によって演算される。シリンダ流入空気量演算手段406は、下式(3)により、シリンダ流入空気量QARを求める。
Figure 2008128123
但し、PMMHG:吸気管圧力推定値
KSV:シリンダ容積
Ne:エンジン回転数
THA:吸気温
R:ガス定数
η:充填効率
エンジン回転数Neはエンジン回転数計算手段101の出力値であり、吸気温THAは吸気温センサ205による吸気温計測値である。
図5は、基本部分による場合のスロットル開度、H/Wセンサ出力、吸気管圧力推定値、排気空燃比の変動挙動の一例を示している。時刻T1よりスロットル開度が増大し、加速状態となる。これに対して、H/Wセンサ201の出力(H/Wセンサ計測空気流量QA00)は、チャートaのように、センサ応答遅れ、フィルタリング、及び制御遅れ等を含んだディレイ時間Td経過後の時点T2で立ち上がり、チャートbで示されている実際のものより遅れる。
チャートaで示されているH/Wセンサ出力(H/Wセンサ計測空気流量QA00)によって計算された吸気管圧力推定値(PMMHG)は、チャートcのようになり、実際の吸気管圧力dに対して遅れをもっている。従って、空燃比は、吸気管圧力推定値(PMMHG)の立ち上がり遅れにより、エリアeでリーン化する。
また、H/Wセンサ出力で燃料量を計算した場合には、吸気管204に充填する空気量をも計測するため、エリアfに示すように、過渡後期で空燃比がリッチ化することになる。
式(4)は、スロットル絞り弁202のスロット開度により決まるスロットル開口面積AAからスロットル通過空気流量QATVOを計算する計算式を示している。スロットル通過空気流量QATVOは、下式(4)で求めることができるが、指数等を含んだものであり、マイクロコンピュータでの演算では一般的ではない。
Figure 2008128123
但し、AA:スロットル開口面積
R:ガス定数
THA:吸気温
PATM:大気圧
k:比熱比
PMMHG:吸気管圧力推定値
このため、本実施形態では、スロットル通過空気量QATVOは、式(4)に依らずに、図6に示されているようなエンジン回転数Neとスロットル開度TVOを変数とするデータマップ(α−Nマップ)を用いるスロットル通過空気量マップ検索手段601により、マップ検索によって求めている。
つまり、スロットル通過空気量QATVOは、スロットル通過空気量運算手段としてスロットル通過空気量マップ検索手段601を用い、エンジン回転数計算手段101によって計算されたエンジン回転数Neと、スロットル開度センサ215により計測されるスロットル開度TVOよりマップ検索によって求められる。
図7は、スロットル通過空気量QATVOを求めるスロットル通過空気量運算手段の他の実施形態を示している。この実施形態では、スロットル開口面積マップ検索手段701によってスロットル開度TVOからスロットル開口面積AAをテーブル検索で求める。これを、演算器702によってエンジン回転数Neで除することで正規化し、AA/Ne比を算出する。
つぎに、空気流量/Ne比マップ検索手段703によってAA/Ne比から空気流量/Ne比をテーブル検索する。この後に、空気流量/Ne比を演算器704によって空気流量/Ne比にエンジン回転数Neを乗じてスロットル通過空気量QATVOを算出する。
図8は、本発明による内燃機関の空気量演算装置(シリンダ流入空気量演算装置)の一つの実施形態の具体的構成を示している。
本実施形態のシリンダ流入空気量演算手段は、第一のシリンダ流入空気量演算手段(第一のフィルタ)801と、第二のシリンダ流入空気量演算手段(第二のフィルタ)802と、第三のシリンダ流入空気量演算手段(第三のフィルタ)803と、第一の差分空気流量演算器811と、第二の差分空気流量演算器812と、入力切替判定手段807と、吸気温補正係数演算手段804と、推定圧誤差補正係数演算手段805と、圧力勾配補正係数演算手段806を有する。
第一のシリンダ流入空気量演算手段801は、H/Wセンサ201の出力(H/Wセンサ計測空気流量QA00)を用いて下式(5)、(6)によりシリンダ流入空気量QARBを計算する。
PMMHG=pmmhg+KTM(QA00−QARB)/KIMV …(5)
QARB=KST・HKST・KSV・PMMHG・Ne …(6)
但し、PMMHG:H/Wセンサ出力に基づく吸気管圧力推定値
pmmhg:H/Wセンサ計量空気流量より推定もしくは計算された吸気管圧力 KTM:圧力勾配定数
QA00:H/Wセンサ計測空気流量
KIMV:インテークマニホールド容積(吸気管内容積)
KST:吸気温補正係数
HKST:推定圧誤差補正係数
KSV:シリンダ容積
Ne:エンジン回転数
第二のシリンダ流入空気量演算手段802は、スロットル通過空気流量QATVOを用いて下式(7)、(8)によりシリンダ流入空気量QARTVOを計算する。シリンダ流入空気量QARTVOは、α−N空気量と呼ばれる。
PMMTVO=
pmmtvo+KTM(QATVO−QARTVO)/KIMV …(7)
QARTVO=KST・HKST・KSV・PMMTVO・Ne …(8)
但し、PMMTVO:α−N空気量に基づく吸気管圧力推定値
pmmtvo:α−N空気流量より推定もしくは計算された吸気管圧力 KTM:圧力勾配定数
QA00:H/Wセンサ計測空気流量
KIMV:インテークマニホールド容積(吸気管内容積)
KST:吸気温補正係数
HKST:推定圧誤差補正係数
KSV:シリンダ容積
Ne:エンジン回転数
第一の差分空気流量演算器811は、H/Wセンサ201の出力(H/Wセンサ計測空気流量QA00)より第三のシリンダ流入空気量演算手段803によって算出されたシリンダ流入空気量QAR(前回の出力値)を差し引いて差分空気流量ΔQを算出する。
第二の差分空気流量演算器812は、スロットル通過空気流量QATVOより第二のシリンダ流入空気量演算手段802によって算出されたシリンダ流入空気量QARTVO(前回の出力値)を差し引いて差分空気流量ΔQを算出する。
第三のシリンダ流入空気量手段803は、第一のシリンダ流入空気量演算手段801と第二のシリンダ流入空気量演算手段802の入力を条件に応じて切替え、つまり、入力切替判定手段807によって選定された差分空気流量(第一の差分空気流量演算器811による差分空気流量ΔQと第二のシリンダ流入空気量演算手段802による差分空気流量ΔQの選定)によって下式(9)、(10)に従ってシリンダ流入空気量QARを計算する。シリンダ流入空気量QARは、燃料制御の基本燃料量演算の吸入空気量として用いられる。
PMINT =
pmint+KTM・差分空気流量ΔQ/(KIMV・KTMHOS) …(9)
QAR=KST・HKST・KSV・PMINT・Ne …(10)
但し、PMINT:吸気管圧力推定値
pmint:定常時は、H/Wセンサ計量空気流量、過渡時はα−N空気流量を
基に推定もしくは計算された吸気管圧力。
KTM:圧力勾配定数
KIMV:インテークマニホールド容積(吸気管内容積)
KTMHOS:圧力勾配補正係数
KST:吸気温補正係数
HKST:推定圧誤差補正係数
KSV:シリンダ容積
Ne:エンジン回転数
吸気温補正係数演算手段804は、吸気温THAより吸気温補正係数KSTをテーブル検索で求める。
推定圧誤差補正係数演算手段(推定圧誤差補正手段)805は、各運転領域(エンジン回転数Ne)での吸気管圧力と演算される吸気管推定圧(吸気管圧力推定値)との誤差を補正する推定圧誤差補正係数HKSTをマップ検索する。
吸気温補正係数KST、推定圧誤差補正係数HKSTによる吸気温補正量、推定圧誤差補正は、各第一〜第三のシリンダ流入空気量手段801、802、803の内部演算により行われる。
圧力勾配補正係数演算手段806は、圧力勾配補正係数KTMHOSを吸気管圧力推定値PMMHGでテーブル検索する。圧力勾配補正係数KTMHOSによる圧力勾配補正は、第三のシリンダ流入空気量手段803の内部演算により行われる。
入力切替判定手段807は、第三のシリンダ流入空気量手段803への差分空気流量ΔQの入力を判断値に基づいて切替えるものであり、第三のシリンダ流入空気量手段803にて吸気管圧力推定値PMINTを求める変数(差分空気流量ΔQ)を、第一の差分空気流量演算器811による(QA00−QAR)と、第二の差分空気流量演算器812による(QATVO−QARTVO)の何れか一方に切替選定する。
具体的には、(QATVO−QARTVO)の絶対値が所定の閾値以上で、且つ(QATVO−QARTVO)の絶対値の加重平均値が(QA00−QAR)の絶対値の加重平均値よりも大きい時には、過渡時であるとして、差分空気流量ΔQとしてα−N空気量ベースの(QATVO−QARTVO)が第三のシリンダ流入空気量手段803に入力され、そうでない場合には、定常時であるとして、差分空気流量ΔQとしてH/Wセンサ出力ベースの(QA00−QAR)が第三のシリンダ流入空気量手段803に入力されるように判断する。
(QATVO−QARTVO)の閾値は、固定値であってもよいが、H/Wセンサ出力による吸気管圧力推定値PMMHGに応じた値に可変設定されてもよい。
これにより、加速時等の急峻な過渡時での吸気管圧力推定値の演算は、H/Wセンサ出力ベースではなく、α−N空気量ベースで行われる。
このことにより、過渡立ち上がり時の吸気管圧力推定値が実吸気管圧力に対して遅れを生じることがなくなり、これに応じて過渡時のシリンダ流入空気量が応答遅れなく且つ、流量変化に変極点を持たさないように計算され、過渡時に空燃比が変動することがない。
そして、定常時にはスロットル開度センサ215の取付誤差に起因するα−N空気量誤差の影響を受けることなくH/Wセンサ出力ベースのシリンダ流入空気量が演算される。
図9は、本実施形態におけるスロットル開度、H/Wセンサ出力、吸気管圧力推定値、排気空燃比の変動挙動の一例を示している。時刻T1よりスロットル開度TVOが増大し、加速状態となる。H/Wセンサ201の出力Shwは、チャートaのように、立ち上がりが遅れているが、チャートgで示されているシリンダ流入空気量は、過渡初期にα−N空気流量を用いているため、立ち上がり遅れはない。チャートhはα−N空気流量による吸気管圧力推定値PMMTVOであり、チャートcはH/Wセンサ出力による吸気管圧力推定値PMMHGである。
本実施形態では、吸気管圧力推定値PMINTはチャートiとなり、チャートhとチャートcの中間をトレースする挙動を示す。この結果として、基本部分の制御で発生していたリーンエリアeはなくなり、過渡でも空燃比はフラットとなる。
図10は、本実施形態におけるスロットル開度、H/Wセンサ出力、吸気管圧力推定値、圧力勾配補正係数KTMHOSの変動挙動の一例を示している。圧力勾配補正係数KTMHOSがない場合には、エリアjに示すように吸気管圧力が大気に近い側で、吸気管推定圧がオーバーシュートkを起こす場合があるが、本実施形態の様に、吸気管圧力(吸気管推定圧)に応じた圧力勾配への補正係数KTMHOSを検索し、補正することで、オーバーシュートkはなくなる。
図11は、本発明による空気量演算装置が適用されるエンジンの制御フローを示している。
まず、ステップ1101で、クランク角度センサ207の電気的な信号を処理し、エンジン回転数を計算する。つぎに、ステップ1102で、H/Wセンサ201、吸気温センサ205、スロットル開度センサ215の出力を読み込む。
つぎに、ステップ1103で、α−N空気量(QATVO)を計算する。
つぎに、ステップ1104で、吸気管圧力の推定値を計算し、ステップ1105で、シリンダ流入空気量を計算する。
つぎに、ステップ1106で、基本燃料量及びエンジン負荷を計算する。つぎに、ステップ1107で基本燃料補正係数をマップ検索する。ステップ1108でスロットルセンサ出力で加減速判定を行い、ステップ1109で、加減速時燃料補正量を計算する。
つぎに、ステップ1110で、酸素濃度センサ210の出力を読み込む。つぎに、ステップ1111で、目標空燃比を設定し、ステップ1112で、前記目標空燃比が実現できるよう空燃比帰還制御係数を計算する。
つぎに、ステップ1113で、前記基本燃料補正係数、及び空燃比帰還制御係数等によって基本燃料量の補正を行うする。
つぎに、ステップ1114で、基本点火時期をマップ検索する。つぎに、ステップ1115で、加減速点火時期補正量を計算し、ステップ1116で、基本点火時期を補正する。
つぎに、ステップ1117で、ISCの目標回転数を設定し、ステップ1118で、ISC目標流量を計算し、ISCバルブを制御する。
図12は、図6に示されているスロットル通過空気量演算部によってα−N空気流量を求める処理フローの一例を示している。
まず、ステップ1201で、エンジン回転数Neを読み込み、ステップ1202で、スロットル開度を読み込む。
つぎに、ステップ1203で、前述のエンジン回転数Neとスロットル開度でα−N空気流量をマップ検索する。
図13は、図7に示されているスロットル通過空気量演算部によってα−N空気流量を求める処理フローの一例を示している。
まず、ステップ1301で、スロットル開度を読込み、ステップ1302で、前記スロットル開度によって開口面積AAをテーブル検索する。
つぎに、ステップ1303で、エンジン回転数Neを読み込み、ステップ1304で、開口面積AAをエンジン回転数Neで除し、AA/Ne比を計算する。
つぎに、ステップ1305で、AA/Ne比から空気流量/Ne比をテーブル検索し、ステップ1306で、空気流量/Ne比とNeを乗じることにより、α−N空気流量QATVOを計算する。
図14は、シリンダ空気流量を求める処理フローの一例を示している。
まず、ステップ1401で、吸気温THAにより吸気温補正係数KSTをテーブル検索
つぎに、ステップ1402で、H/Wセンサ201の吸入空気量QA00を読込み、ステップ1403で、QA00ベースで吸気管圧力推定値PMMHGを計算する。
つぎに、ステップ1404で、エンジン回転数Neと吸気管圧力推定値PMMHGより推定圧誤差補正係数HKSTをマップ検索する。
つぎに、ステップ1405で、スロットル通過空気量(α−N空気流量)QATVOを読込み、ステップ1406で、α−N空気量ベースの吸気管圧力推定値PMMTVOを計算する。
つぎに、ステップ1407で、PMMTVOベースのシリンダ流入空気量QARTVOを計算する。
つぎに、ステップ1408で、α−N空気流量QATVOとQATVOベースのシリンダ流入空気量QARTVOの差分の絶対値DQATVOを計算する。これは、第二の差分空気流量演算器812が算出する差分空気流量ΔQの絶対値に相当する。
つぎに、ステップ1409で、差分の絶対値QA00と既計算値のシリンダ流入空気量(本制御の最終出力であるシリンダ流入空気量)QARとの差分の絶対値DQARINTを計算する。これは、第一の差分空気流量演算器811が算出する差分空気流量ΔQの絶対値に相当する。
つぎに、ステップ1410で、差分の絶対値DQATVOのフィルタリング値DQATVOFを計算し、ステップ1411で、もう一つの差分の絶対値DQARINTのフィルタリング値DQARINTFを計算する。
つぎに、ステップ1412で、吸入空気量変化量閾値をQA00ベースの吸気管圧力推定値PMMHGによってテーブル検索する。
つぎに、ステップ1413、ステップ1414で、差分の絶対値DQATVOが前記吸入空気量変化量閾値以上で、且つ、DQATVのフィルタリング値DQATVOFがDQARINTの前記フィルタリング値DQARINF以上でるかを判断する。
判断が真であれば、ステップ1415で、(QATVO−QARTVO)を圧力推定演算の空気量変化量(差分空気流量)の項に入力する。これに対し、前記判断が偽の場合には、(QA00−QAR)を圧力推定演算の空気量変化量(差分空気流量)の項に入力する。
その後、ステップ1417で、吸気管圧力推定値PMINTを計算し、ステップ1418で、基本燃料量の演算に用いられる最終的なシリンダ流入空気量QARを計算する。
これにより、定常時にはH/Wセンサ出力ベースのシリンダ流入空気量が演算され、過渡時にはα−N空気量ベースのシリンダ流入空気量が演算される。そして、それぞれのシリンダ流入空気量の出力挙動は、フィルタによるなまし効果で、相似となり、過渡/定常で切替えた際も、出力は変極点を持たず、滑らかにつながることができ、空燃比変動が発生しない。
本発明による空気量演算装置を適用される内燃機関(エンジン)の一つの実施形態を示す構成図。 エンジン制御装置の内部構成の一例を示すブロック図。 本発明による空気量演算装置として機能するエンジン制御装置の制御ブロックの一つの実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の空気量演算装置の一つの実施形態の基本部分の制御ブロックをを示すブロック図。 基本部分でのスロットル開度、H/Wセンサ出力、吸気管圧力推定値、排気空燃比の変動挙動の一例を示すタイムチャート。 本発明による内燃機関の空気量演算装置に用いられるスロットル通過空気量演算部の一つの実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の空気量演算装置に用いられるスロットル通過空気量演算部の他の実施形態を示すブロック図。 本発明による内燃機関の空気量演算装置(シリンダ流入空気量演算装置)の一つの実施形態の具体的構成を示すブロック図。 本実施形態におけるスロットル開度、H/Wセンサ出力、吸気管圧力推定値、排気空燃比の変動挙動の一例を示すタイムチャート。 本実施形態におけるスロットル開度、H/Wセンサ出力、吸気管圧力推定値、圧力勾配補正係数の変動挙動の一例を示すタイムチャート。 本発明による空気量演算装置が適用されるエンジンの制御フローを示すフローチャート。 図6に示されているスロットル通過空気量演算部によってα−N空気流量を求める処理フローの一例を示すフローチャート。 図7に示されているスロットル通過空気量演算部によってα−N空気流量を求める処理フローの一例を示すフローチャート。 本発明による内燃機関の空気量演算装置の処理フローの一例を示すフローチャート。
符号の説明
101 エンジン回転数計算手段
102 吸入空気量計算手段
103 基本燃料計算手段
104 基本燃料補正係数計算手段
105 基本点火時期計算手段
106 加減速判定手段
107 ISC制御手段
108 空燃比帰還制御係数計算手段
109 目標空燃比設定手段
110 基本燃料補正手段
111 点火時期補正手段
200 エンジン
201 熱式吸入空気量センサ(H/Wセンサ)
202 スロットル絞り弁
203 アイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)
204 吸気管
205 吸気温センサ
206 燃料噴射弁
207 クランク角度センサ
208 点火コイル
209 水温センサ
210 酸素濃度センサ
211 触媒
212 イグニッションスイッチ
213 シリンダ(燃焼室)
214 点火栓
215 スロットル開度センサ
216 排気管
300 エンジン制御装置
301 CPU
302 I/O部
309 出力ドライバ
402 ハードフィルタ
403 ソフトフィルタ
404 変換手段
405 吸気管圧力推定手段
406 シリンダ流入空気量演算手段
601 スロットル通過空気量マップ検索手段
701 スロットル開口面積マップ検索手段
702 演算器
703 空気流量/Ne比マップ検索手段
704 演算器
801 第一のシリンダ流入空気量演算手段
802 第二のシリンダ流入空気量演算手段
803 第三のシリンダ流入空気量演算手段
804 吸気温補正係数演算手段
805 推定圧誤差補正係数演算手段
806 圧力勾配補正係数演算手段
807 入力切替判定手段
811 第一の差分空気流量演算器
812 第二の差分空気流量演算器

Claims (12)

  1. 内燃機関の吸気スロットル部を通過する空気量を検出する空気量検出手段と、
    スロットル開度から吸気スロットル部を通過する空気量の計算値を得る空気量演算手段と、
    前記吸気スロットル部を通過する空気量の今回の値と、前回のフィルタリング値の差分にてフィルタリング行って吸気マニフォールド内に充填される空気量を除外して内燃機関のシリンダへ流入する空気量を得る手段と、
    前記空気量検出手段によって検出した空気量を基にした第一のフィルタと、
    空気量演算手段による空気量の計算値を基にした第二のフィルタと、
    内燃機関の定常時には前記第一のフィルタの入力値と前回の出力値を選定し、内燃機関の過渡時には前記第二のフィルタの入力値と前回の出力値を選定する選定手段と、
    前記選定手段によって選定された選定値を入力する第三のフィルタと有し、
    前記第三のフィルタの出力を前記シリンダへ流入する空気量とすることを特徴とする内燃機関の空気量演算装置。
  2. 前記各フィルタは、内部の状態変数として、計算された吸気管圧力推定値を持ち、その圧力推定値に応じてシリンダ流入空気量を前記各フィルタの出力とすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の空気量演算装置。
  3. 前記内燃機関の定常・過渡判定は、前記空気量検出手段で計測されたスロットルを通過する空気量の今回の値と、前回のフィルタリング値の差分値と前記スロットルを通過する空気量計算値の今回の値と、前回のフィルタリング値の差分値とを比較して行うことを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンの燃料制御装置。
  4. 内燃機関の吸気スロットル部を通過する空気量を計測する空気量検出手段と、
    スロットル開度から前記吸気スロットルを通過する空気量を計算するスロットル通過空気量演算手段と、
    内燃機関の過渡時と定常時とを判定する運転状態判定手段と、
    運転状態判定手段によって定常時と判定された場合には、前記空気量検出手段によって計測された空気量を用いてシリンダへ流入する空気量を演算し、前記運転状態判定手段によって過渡時と判定された場合には、スロットル通過空気量演算手段によって計算された空気量を用いてシリンダへ流入する空気量を演算するシリンダ流入空気量演算手段と、
    を有する内燃機関の空気量演算装置。
  5. 前記シリンダ流入空気量演算手段は、吸気管に入る空気量と吸気管から出る空気量との差分空気流量より吸気管圧力推定値を演算し、前記吸気管圧力推定値よりシリンダへ流入する空気量を演算するものであり、前記差分空気流量として、定常時には、前記空気量検出手段によって計測された空気量と当該シリンダ流入空気量演算手段によって演算されたシリンダ流入空気量との差分を用い、過渡時には前記差分空気流量として前記スロットル通過空気量演算手段によって計算された空気量と当該空気量に基づいて演算されたシリンダ流入空気量との差分を用いることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の空気量演算装置。
  6. 運転領域(エンジン回転数Ne)での吸気管圧力と演算される前記吸気管圧力推定値との誤差を補正する推定圧誤差補正手段を有する請求項5に記載の内燃機関の空気量演算装置。
  7. 前記空気量検出手段は、熱式空気流量計であることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の内燃機関の空気量演算装置。
  8. 前記空気量演算手段は、エンジン回転数と、スロットル開度によって定められたマップからスロットル通過空気量を検索することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の内燃機関の空気量演算装置。
  9. 前記空気量演算手段は、スロットルの開口面積と、スロットル前後差圧と、吸気温度からスロットル通過空気量を理論演算することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の内燃機関の空気量演算装置。
  10. 前記空気量演算手段は、スロットルの開口面積をエンジン回転数で正規化し、その正規化値からエンジン回転数当りの空気流量を求めてスロットル通過空気量を計算することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の内燃機関の空気量演算装置。
  11. 前記運転状態判定手段は、前記スロットル通過空気量演算手段によって計算された空気量と当該空気量に基づいて演算されたシリンダ流入空気量との差分の絶対値が、所定の閾値以上で、且つ前記スロットル通過空気量演算手段によって計算された空気量と当該空気量に基づいて演算されたシリンダ流入空気量との差分の絶対値が、前記空気量検出手段によって計測された空気量と当該シリンダ流入空気量演算手段によって演算されたシリンダ流入空気量との差分の絶対値より大きい時には過渡時と判定し、そうでない時には定常時と判定することを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の内燃機関の空気量演算装置。
  12. 請求項1から11の何れか一項に記載の内燃機関の空気量演算装置によって演算されたシリンダ流入空気量を用いて燃料噴射量を制御する内燃機関の燃料制御装置。
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