JP2008127996A - 内燃機関の排気リフォーマシステム - Google Patents

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大地 奥村
Tokuji Ota
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Abstract

【課題】改質燃料が無くなった場合において燃費効果の低下を抑制することが可能な内燃機関の排気リフォーマシステムを提供する。
【解決手段】燃料改質触媒34をバイパスするように、排気管30とEGR通路32とを接続するバイパス通路44が設けられている。バイパス通路44とEGR通路32との接続位置にバイパス弁46が設けられている。エタノールタンク40内にエタノールが無い場合には、バイパス弁46をバイパス通路44側に操作することで、直線L1で示すように、排気ガスが燃料改質触媒34を通らないようにされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気リフォーマシステムに関する。
内燃機関のEGR通路の途中に、排気ガスとの熱交換が可能な燃料改質触媒を備えたシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムによれば、排気管から取り出された排気ガスに燃料(ガソリン)が添加され、この燃料と排気ガスとを含む混合ガスが燃料改質触媒に通される。この燃料改質触媒において排気熱を利用して水素と一酸化炭素を含む改質ガスが生成され、この改質ガスが吸気管に供給される。吸気管において改質ガスは吸入空気と混合された後、燃焼室で再び燃焼するため、燃費効果を向上させることができる。
特開2004−92520号公報 特開平6−264732号公報 特開2006−144736号公報
ところで、排気ガスに添加される燃料が無くなる場合がある。この場合、燃料改質触媒における改質反応(すなわち、改質ガスの生成)が行われない。よって、改質反応による燃費向上効果が得られなくなってしまう。
また、燃料改質触媒は、EGR通路の一部を構成している。よって、排気ガスに添加される燃料が無い場合には、燃料改質触媒は、圧力損失部材としてのみ機能することとなり、EGR率の向上を妨げる要因となる。
特に高負荷運転時には、低負荷運転時及び中負荷運転時に比して吸気負圧が小さいため、EGR率を向上させることが難しい。そうすると、特に高負荷運転時には、EGR率向上による燃費効果の向上が期待できない。
従って、排気ガスに添加される燃料が無くなった場合には、燃費効果が著しく低下してしまう可能性があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、改質燃料が無くなった場合において燃費効果の低下を抑制することが可能な内燃機関の排気リフォーマシステムを提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気リフォーマシステムであって、
排気管を流れる排気ガスの一部を吸気管に還流させるEGR通路と、
前記EGR通路の途中に排気ガスと熱交換可能に設けられ、排気熱を利用することで改質ガスを生成可能な燃料改質触媒と、
前記EGR通路の前記燃料改質触媒の上流に改質用燃料を添加する改質用燃料添加手段と、
前記改質用燃料を貯留する改質用燃料タンクと、
前記改質用燃料タンク内に改質用燃料が無い場合に、排気ガスが前記燃料改質触媒を通らないようにするためのバイパス手段とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記バイパス手段は、
前記燃料改質触媒をバイパスするバイパス通路と、
前記バイパス通路に設けられたバイパス弁と、
前記燃料タンク内に前記改質用燃料が無い場合に、排気ガスが前記バイパス通路を通るように、前記バイパス弁を操作するバイパス弁制御手段とを有することを特徴とする。
第1の発明によれば、改質用燃料タンク内に改質用燃料が無い場合には、バイパス手段により排気ガスが燃料改質触媒を通らないようにされる。これにより、改質用燃料が無い場合には、燃料改質触媒が圧力損失部材としてのみ機能する状態を避けることができる。よって、燃料改質触媒が有する圧損に相当する分だけEGR率を増大させることができ、このEGR率の増大分だけ燃費効果を向上させることができる。従って、改質用燃料が無くなった場合において燃費効果の低下を抑制することができる。
第2の発明によれば、改質用燃料タンク内に改質用燃料が無い場合には、バイパス弁制御手段によるバイパス弁の操作により、排気ガスがバイパス通路を通るようにされる。これにより、EGRガスが燃料改質触媒を通らないようにされるため、燃料改質触媒が有する圧損に相当する分だけEGR率を増大させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態による排気リフォーマシステムの構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、燃焼室10を有するエンジン1を備えている。エンジン1は、燃焼室10内の混合気に点火する点火プラグ2を更に備えている。
燃焼室10と吸気ポート12との接続部には、吸気バルブ14が設けられている。吸気ポート12は吸気管16に接続されている。吸気ポート12の近傍には、該近傍に筒内燃焼用の燃料であるガソリンを噴射するインジェクタ18が配置されている。インジェクタ18は、燃料通路20を介してガソリンタンク22に連通している。ガソリンタンク22は、ガソリンを貯留するように構成されている。
吸気管16にはスロットル弁24が設けられている。スロットル弁24の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットル開度センサ25が設けられている。
一方、燃焼室10と排気ポート26との接続部には、排気バルブ28が設けられている。排気ポート26は排気管30に接続されている。排気管30の途中には、分岐官であるEGR通路32の一端が接続されている。このEGR通路32の他端は、吸気管16におけるスロットル弁24の下流側に接続されている。このEGR通路32により、排気管30を流れる排気ガスの一部を吸気管16に還流させることができる。
EGR通路32の途中には、排気管30を流れる排気ガスと熱交換可能な燃料改質触媒34が設けられている。燃料改質触媒34の成分としては、例えば、Rh,Co,Ni等が好ましく用いられる。燃料改質触媒34は、例えば、排気管30の外周に配置されている。
EGR通路32における燃料改質触媒34の上流側(排気管30側)には、該上流側のEGR通路32を通る排気ガスに対して改質用燃料を噴射するインジェクタ36が設けられている。改質用燃料としては、例えば、エタノールやメタノールのようなアルコールを好適に用いることができる。以下、本実施の形態では、改質用燃料としてエタノールを用いる例について説明する。インジェクタ36は、燃料配管38を介して、エタノールを貯留するエタノールタンク40に連通している。エタノールタンク40には、該タンク40におけるエタノールの有無を検出するエタノール有無センサ42が設けられている。
また、EGR通路32における燃料改質触媒34の下流側(吸気管16側)には、バイパス通路44の一端が接続されている。このバイパス通路44の他端は、排気管30に接続されている。すなわち、燃料改質触媒34をバイパスするように、排気管30とEGR通路32を接続するバイパス通路44が設けられている。バイパス通路44とEGR通路32との接続部には、バイパス弁46である三方弁が設けられている。このバイパス弁46をバイパス通路44側に開くことで、バイパス通路44とEGR通路32とを連通させることができる。一方、このバイパス弁46を燃料改質触媒34側に開くことで、バイパス通路44とEGR通路32との連通状態が遮断される。
EGR通路32におけるバイパス弁46の上流側には、EGRクーラ48が設けられている。EGRクーラ48は、燃料改質触媒34で燃料改質反応が起こらない場合にはEGRガスを、該燃料改質反応が起こった場合には改質ガスを、冷却するように構成されている。吸気管16との接続部近傍のEGR通路32には、EGR弁50が設けられている。
本実施の形態のシステムは、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)60を備えている。ECU60の出力側には、点火プラグ2、インジェクタ18,36、スロットル弁24、バイパス弁46、EGR弁50等が接続されている。ECU60の入力側には、スロットル開度センサ25、燃料有無センサ42等が接続されている。
ECU60は、スロットル開度TAに基づき負荷KL[%]を算出する。
ECU60は、負荷KLに応じてEGR弁50の開度を制御する。例えば高負荷時には、ECU60は、EGRバルブ50を全開にする。EGR弁50の開度制御により、吸入空気への改質ガスの混合割合を調整することができる。
[実施の形態の特徴]
上記システムによれば、排気管30から取り出された排気ガスと、インジェクタ36から噴射されたエタノールとを含む混合ガスが、燃料改質触媒34に流入する。そして、燃料改質触媒34において、次式(1)で表される改質反応(水蒸気改質反応)が起こる。すなわち、エタノールと排気ガス中の水蒸気及び二酸化炭素とが改質反応を起こすことで、水素と一酸化炭素とが生成される。
C2H5OH+0.4CO2+0.6H2O+2.3N2+Q1→3.6H2+2.4CO+2.3N2・・・(1)
上式(1)中のQ1は、改質反応により吸収される反応熱である。上記の改質反応は吸熱反応であるので、上式(1)の右辺の改質ガスが有する熱量は、左辺のエタノールが有する熱量よりも大きくなる。燃料改質触媒34では、排気ガスから回収した熱を利用して、エタノールをより熱量の大きい水素及び一酸化炭素に転換することができる。
上記改質反応により得られた改質ガスは、EGRクーラ48によって冷却された後、吸気管16内に導入され、吸入空気と混合される。このため、改質ガス中の水素及び一酸化炭素は、インジェクタ18から噴射されたガソリンと共に、内燃機関1の燃焼室10内で燃焼する。上述した通り、改質ガスは、排気ガスの熱を回収した分だけ、元の燃料よりも熱量が増えている。このため、改質ガスを内燃機関1で燃焼させることにより、システム全体としての熱効率が向上するので、内燃機関1の燃費効果を向上させることができる。
本システムにおいて、改質ガスを吸気管16に供給することは、EGR(Exhaust Gas Recirculation)として効果も有している。一般に、EGR率を高くしていくと、燃焼が不安定になるので、EGR率には限界がある。これに対し、本システムでは、改質ガス中のHの作用により、EGR通路の圧損から許容される限界まで、EGR率を高めることができる。Hは高い燃焼性を有しており、燃焼速度が速いので、筒内の燃焼を改善し、安定化させることができるからである。つまり、内燃機関10では、改質ガスを筒内で燃焼させることにより、EGR限界が高まる。このため、大量EGR、すなわち大量の改質ガスを吸気に供給することが可能となる。その結果、ポンピングロスを大幅に低減して燃費性能を更に改善することができるとともに、燃焼温度を低下させてNOx排出量を大幅に低減することができる。
また、Hは、ノッキングを起こしにくくする作用も有している。一般に、内燃機関では、点火時期を進角するとノッキングが起き易くなるため、燃費が最良となる点火時期であるMBT(Minimum advance for the Best Torque)よりも遅い点火時期で運転せざるを得ない場合が多い。これに対し、本システムの内燃機関10では、改質ガス中のHの作用により、ノッキングが起きにくいので、点火時期をより進角してMBTに近づけることができる。このため、燃費効果を更に向上させることができる。
このように、本システムでは、改質ガスを利用することにより、優れた燃費効果が得られるとともに、低エミッション化が図れる。更に、本システムでは、エタノールを改質用燃料として利用することにより、次のような利点がある。
第1の利点としては、燃料改質触媒34の硫黄被毒を防止することができる。ガソリン中には硫黄分が含まれている。このため、ガソリンを改質用燃料として使用した場合には、ガソリンに含まれる硫黄分により、燃料改質触媒34が被毒劣化し易いという問題が生ずる。これに対し、本システムによれば、硫黄分をほとんど含まないエタノールを改質用燃料として使用することで、燃料改質触媒34の硫黄被毒を防止することができ、燃料改質触媒34の耐久性を十分に確保することができる。
第2の利点としては、燃料改質触媒34のコーキング(炭素被毒)を防止することができる。コーキングとは、燃料中の炭素分が析出して燃料改質触媒34の表面を覆う現象である。コーキングが生ずると、燃料改質触媒34の性能が低下する。エタノールは、含酸素燃料であるため、ガソリンと比べて、コーキングが発生しにくいという特性を有している。本システムでは、エタノールを改質用燃料として使用することで、燃料改質触媒34でコーキングが発生することを防止することができ、燃料改質触媒34の耐久性を更に向上することができる。
第3の利点は、ガソリンを添加して改質する場合と比べ、低温で改質が可能となることである。ガソリンの水蒸気改質反応は、下記の反応式で表される。
1.56(7.6CO2+6.8H2O+40.8N2)+3C7.6H13.6+Q2→31H2+34.7CO+63.6N2・・・(2)
上式(2)で表されるガソリンの改質反応で吸熱される熱量Q2は、極めて大きい。このため、ガソリンの改質反応を起こさせるためには、燃料改質触媒34の温度が高温(例えば600℃以上)である必要があり、そのためには排気温度が高温である必要がある。よって、ガソリン、あるいはガソリンを含む混合燃料を改質用燃料として用いる場合には、排気温度が高くなる高負荷運転時(高速走行時など)でないと、改質反応を効率良く起こさせることができないという問題がある。
これに対し、上式(1)で表されるエタノールの改質反応で吸熱される熱量Q1は、比較的小さい。このため、エタノールの改質反応は、燃料改質触媒が比較的低温(例えば400℃程度)の状態であっても、起こさせることができる。このため、エタノールを改質用燃料として使用することで、排気温度が比較的低い低中負荷運転域であっても、改質反応を効率良く起こさせることができる。よって、本システムによれば、改質ガス利用によるメリットを広い運転領域において享受することができる。
ところで、ガソリンタンク22とは別に設けられたエタノールタンク40内のエタノールが全て消費されてしまい、タンク40内にエタノールが無くなってしまう場合がある。この場合、排気ガスにエタノールを添加することができないため、燃料改質触媒34において上式(1)で表される燃料改質反応は起こらない。そうすると、燃料改質触媒34が、圧損部材としてのみ機能することとなる。
図2は、EGR率と燃費効果との関係を示す図である。図2における破線L4は、燃料改質触媒34における燃料改質反応が無い場合の関係を示している。図2における実線L3は、燃料改質触媒34における燃料改質反応が有る場合の関係を示している。
例えば、高負荷運転時には、EGR弁50が全開にされる。これは、高負荷運転時には、低中負荷運転時に比して吸気負圧が小さいため、EGR弁50の開度を大きくしてEGR率をより高めるためである。高負荷運転時に、燃料改質反応が無い場合には、燃料改質触媒34が圧損部材としてのみ機能することで、EGR率はR1となる。EGR率がR1であり燃料改質反応が無い場合には、同じEGR率R1で燃料改質反応が有る場合に比して、燃費効果がΔEa(=E1-E2)だけ低下する。すなわち、燃料改質反応が無くなると、実線L3から波線L4の差分だけ燃費効果が低下してしまう。
そこで、本実施の形態では、エタノールタンク40内にエタノールが無い場合、すなわち、燃料改質反応が無い場合には、図1において実線L1で示すように、排気管30を流れる排気ガスの一部をバイパス通路44によって取り出すことで、排気ガスが燃料改質触媒34を通らないようにされる。これは、バイパス弁46をバイパス通路44側に切り替えることで実現される。
この場合、燃料改質触媒34が有する圧損の分だけEGR経路全体の圧損を低減することができる。その結果、図2に示すように、EGR率をR1からR2に増大させることができる。EGR率をR2に高めることで、EGR率がR1である場合に比して、燃費効果をΔEb(=E3-E2)だけ増大させることができる。
従って、本実施の形態によれば、燃料改質反応が無い場合に、燃料改質触媒34をバイパスしてEGR率を高めることで、燃費効果の低下を抑制することができる。
[実施の形態における具体的処理]
図3は、本実施の形態において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。
図3に示すルーチンによれば、先ず、エタノールタンク40に改質用燃料であるエタノールが有るか否かを判別する(ステップ100)。このステップ100では、エタノール有無センサ42の出力に基づいて判別処理が実行される。
上記ステップ100でエタノールが有ると判別された場合には、バイパス弁46が燃料改質触媒34側に制御される(ステップ102)。そして、インジェクタ36によりエタノールの噴射が実行される(ステップ104)。
かかるステップ102,104の処理によれば、図1において波線L2で示すように、排気管30を流れる排気ガスの一部が、EGR通路32に導入される。そして、この排気ガスにインジェクタ36から噴射されたエタノールが添加される。排気ガスとエタノールとを含む混合ガスは、燃料改質触媒34に流入される。この燃料改質触媒34において、上式(1)で示すように、エタノールと、排気ガス中の水蒸気および二酸化炭素との改質反応(水蒸気改質反応)が起こる。この改質反応により生成した水素と一酸化炭素とを含む改質ガスは、EGRクーラ48を通った後、吸気管16に導入される。
ここで、排気ガスは燃料改質触媒34を通るため、例えば、高負荷運転時では、図2におけるEGR率R1となる。しかし、燃料改質触媒34における改質反応が有るため、図2における燃費効果E1を得ることができる。
一方、上記ステップ100でエタノールが無いと判別された場合には、バイパス弁46がバイパス通路44側に制御される(ステップ106)。そして、インジェクタ36によるエタノールの噴射が禁止される(ステップ108)。
かかるステップ106,108の処理によれば、図1において実線L1で示すように、排気管30を流れる排気ガスの一部が、燃料改質触媒34をバイパスして、EGR通路32に導入される。すなわち、排気ガスがバイパス通路44を通り、EGR通路32における燃料改質触媒34上流に導入される。排気ガスは、EGRクーラ48を通った後、吸気管16に導入される。
ここで、排気ガスは燃料改質触媒34を通らないため、燃料改質触媒34が圧損部材としてのみ機能する状態を避けることができる。その結果、例えば、高負荷運転時では、図2におけるEGR率R1→R2のように、燃料改質触媒34の圧損に相当する分だけ、EGR率を高めることができる。これにより、例えば、図2におけるΔEb分だけ、燃費効果を向上させることができる。
上記ステップ104またはステップ108を実行した後、本ルーチンを一旦終了する。
以上説明したように、図3に示すルーチンによれば、エタノールタンク40内にエタノールが無い場合には、バイパス弁46がバイパス通路44側に操作されると共に、インジェクタ36によるエタノールの噴射が禁止される。これにより、排気ガスが燃料改質触媒34を通らないようにされるため、燃料改質触媒34が圧損部材としてのみ機能する状態を避けることができる。よって、燃料改質触媒34の圧損に相当する分だけEGR率を増大させることができる、EGR率の増大分だけ燃費を向上させることができる。従って、燃料改質反応が無い場合に、燃料改質触媒34をバイパスしてEGR率を高めることで、燃費効果の低下を抑制することができる。
また、エタノールタンク40内にエタノールが有る場合には、バイパス弁46が燃料改質触媒34側に操作されると共に、インジェクタ36によるエタノールの噴射が実行される。これにより、排気ガスとエタノールとを含む混合ガスが燃料改質触媒34に導入され、この燃料改質触媒34において上式(1)で表される改質反応が起こる。よって、改質反応による優れた燃費効果を享受することができる。
ところで、本実施の形態では、排気管30と、EGR通路32における燃料改質触媒34下流側(吸気管16側)とをバイパス通路44により接続しているが、バイパス通路の接続形態はこれに限定されない。
図4は、本実施の形態の変形例による排気リフォーマシステムの構成を説明するための図である。図4のシステムは、図1のシステムとの間で、バイパス通路及びバイパス弁につき相違する。この相違点を中心として、本変形例について以下に説明する。
図4に示すシステムによれば、EGR通路32における燃料改質触媒34の下流側(吸気管16側)と上流側(排気管30側)とがバイパス通路44Aにより接続されている。さらに、このバイパス通路44Aと、燃料改質触媒34下流側のEGR通路32との接続位置にバイパス弁46Aが設けられている。本変形例によっても、エタノールタンク40にエタノールが無い場合にバイパス弁46Aがバイパス通路44A側に制御されるため、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記変形例において、バイパス弁46Aを、バイパス通路44Aと、燃料改質触媒34下流側のEGR通路32との接続位置に設けてもよい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、ガソリンタンク22にガソリンを、エタノールタンク40にエタノールをそれぞれ供給する構成としているが、ガソリンとエタノールとの混合燃料を分離器において、ガソリンとエタノールとに分離し、分離されたガソリンをガソリンタンク22にエタノールをエタノールタンク40にそれぞれ供給するようにしてもよい。なお、分離器における分離方法としては、(1)分離膜により分離する方法、(2)混合燃料を加熱し、沸点の違いを利用して分離する方法(分留)、(3)混合燃料に水を加え、水との親和性の高いエタノールを水相に移行させることによって分離する方法等を用いることができる。
また、本実施の形態では、センサ42によってエタノールの有無を検出しているが、負荷KL及びその負荷での運転時間に基づいてエタノール消費量を求めることで、エタノールタンク40内のエタノールの有無を推定するようにしてもよい。
尚、本実施の形態及びその変形例においては、内燃機関1が第1の発明における「内燃機関」に、排気管30が第1の発明における「排気管」に、吸気管16が第1の発明における「吸気管」に、EGR通路32が第1の発明における「EGR通路」に、燃料改質触媒34が第1の発明における「燃料改質触媒」に、エタノールタンク40が第1の発明における「燃料タンク」に、バイパス通路44,44Aが第2の発明における「バイパス通路」に、バイパス弁46,46Aが第2の発明における「バイパス弁」に、それぞれ相当する。
また、本実施の形態においては、ECU60が、ステップ106の処理を実行することにより第1の発明における「バイパス手段」と第2の発明における「バイパス弁制御手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態による排気リフォーマシステムの構成を説明するための図である。 EGR率と燃費効果との関係を示す図である。 本実施の形態において、ECU60が実行するルーチンを示すフローチャートである。 本実施の形態の変形例による排気リフォーマシステムの構成を説明するための図である。
符号の説明
1 内燃機関
16 吸気管
18,36 インジェクタ
30 排気管
32 EGR通路
34 燃料改質触媒
40 エタノールタンク
42 エタノール有無センサ
44,44A バイパス通路
46,46A バイパス弁
50 EGR弁
60 ECU

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気リフォーマシステムであって、
    排気管を流れる排気ガスの一部を吸気管に還流させるEGR通路と、
    前記EGR通路の途中に排気ガスと熱交換可能に設けられ、排気熱を利用することで改質ガスを生成可能な燃料改質触媒と、
    前記EGR通路の前記燃料改質触媒の上流に改質用燃料を添加する改質用燃料添加手段と、
    前記改質用燃料を貯留する改質用燃料タンクと、
    前記改質用燃料タンク内に改質用燃料が無い場合に、排気ガスが前記燃料改質触媒を通らないようにするためのバイパス手段とを備えたことを特徴とする排気リフォーマシステム。
  2. 請求項1に記載の排気リフォーマシステムにおいて、
    前記バイパス手段は、
    前記燃料改質触媒をバイパスするバイパス通路と、
    前記バイパス通路に設けられたバイパス弁と、
    前記燃料タンク内に前記改質用燃料が無い場合に、排気ガスが前記バイパス通路を通るように、前記バイパス弁を操作するバイパス弁制御手段とを有することを特徴とする排気リフォーマシステム。
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WO2018012307A1 (ja) * 2016-07-14 2018-01-18 ヤンマー株式会社 内燃機関

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