JP2008223537A - 内燃機関の排気リフォーマシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】気化潜熱の大きい改質用燃料を用いる場合であっても、燃料改質触媒で十分な改質反応を生じさせることが可能な内燃機関の排気リフォーマシステムを提供する。
【解決手段】EGR通路44に設けられた燃料改質触媒46の上流に、吸気管14を流れる排気ガスとの熱交換を促進する熱交換促進機構40が設けられている。熱交換促進機構40に対してインジェクタ48からエタノールが噴射される。燃料改質触媒46の上流で熱交換促進機構40を介してエタノールに熱が伝達される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気リフォーマシステムに関する。
内燃機関のEGR通路の途中に、排気ガスとの熱交換が可能な燃料改質触媒を備えたシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムによれば、排気管から取り出された排気ガスに改質用燃料(ガソリン)が添加され、この改質用燃料と排気ガスとを含む混合ガスが燃料改質触媒に通される。この燃料改質触媒において排気熱を利用して水素と一酸化炭素を含む改質ガスが生成され、この改質ガスが吸気管に供給される。吸気管において改質ガスは吸入空気と混合された後、燃焼室で再び燃焼するため、燃費効果を向上させることができる。
特開平6−264732号公報 特開2004−92520号公報
ところで、エタノール等のアルコールは、ガソリンに比して低温で活性となる燃料である。このため、改質用燃料としてアルコールが好適に用いられている。
しかしながら、アルコールはガソリンに比して気化潜熱が大きい。よって、改質用燃料としてアルコールを用いた場合には、この気化潜熱により燃料改質触媒の上流において混合ガスの温度が低下してしまう可能性がある。そうすると、燃料改質触媒に導入される混合ガスの温度が低下してしまう事態が生じうる。その結果、燃料改質触媒で十分な改質反応が起こらず、所望の燃費向上効果が得られない可能性がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、気化潜熱の大きい改質用燃料を用いる場合であっても、燃料改質触媒で十分な改質反応を生じさせることが可能な内燃機関の排気リフォーマシステムを提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気リフォーマシステムであって、
排気系を流れる排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR通路と、
前記EGR通路の途中に排気ガスと熱交換可能に設けられ、排気熱を利用することで改質ガスを生成可能な燃料改質触媒と、
前記EGR通路の前記燃料改質触媒の上流に設けられ、前記排気系を流れる排気ガスとの熱交換を促進する熱交換促進機構と、
前記熱交換促進機構に対して改質用燃料を噴射する改質用燃料噴射手段とを備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記排気系の排気管が、前記燃料改質触媒よりも上流側で屈曲されており、
前記熱交換促進機構は、前記排気管の屈曲が終了する部分である屈曲終了部の近傍であり、かつ、前記排気管の外側に設けられたことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1の発明において、
前記EGR通路の前記燃料改質触媒の上流に設けられた第2の燃料改質触媒を更に備え、
前記熱交換促進機構は、前記燃料改質触媒と前記第2の燃料改質触媒との間に設けられたことを特徴とする。
また、第4の発明は、第1から第3の何れかの発明において、
前記熱交換促進機構は、前記排気系を流れる排気ガスと前記改質燃料噴射手段により噴射された改質用燃料との熱交換が起こる表面積を増大させるための表面積増大機構を有することを特徴とする。
第1の発明によれば、EGR通路の燃料改質触媒上流に、吸気系を流れる排気ガスとの熱交換を促進する熱交換促進機構が設けられ、この熱交換促進機構に対して改質用燃料が噴射される。これにより、燃料改質触媒の上流で、改質用燃料に熱交換促進機構から熱が伝達される。よって、気化潜熱の高い改質用燃料を用いる場合でも、燃料改質触媒に流入する混合ガスの温度低下を防止することができ、燃料改質触媒で十分な改質反応を起こすことができる。
第2の発明によれば、排気管の屈曲終了部近傍であり、かつ、排気管の外側に熱交換促進機構が設けられている。ここで、屈曲終了部の近傍では、排気管の外側に排気ガスが偏っている。このため、熱交換促進機構に対して排気ガスの熱を効率良く伝達することができる。
第3の発明によれば、EGR通路に設けられた燃料改質触媒と第2の燃料改質触媒との間に、熱交換促進機構が設けられる。第2燃料改質触媒に混合ガスが戻された場合でも、混合ガスの温度は高く維持されているため、第2燃料改質触媒で改質反応を起こさせることができる。
第4の発明によれば、改質用燃料と排気系を流れる排気ガスとの熱交換が起こる表面積が増大する。よって、気化潜熱の大きい改質用燃料が気化しても、燃料改質触媒に流入する混合ガスの温度の著しい低下を防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1による排気リフォーマシステムの構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、エンジン1を備えている。エンジン1は、複数の気筒2を備えている。図1には、そのうちの一気筒のみが図示されている。各気筒2の燃焼室4の上方には、該燃焼室4内の混合気に点火する点火プラグ6が設けられている。
燃焼室4と吸気ポート10との接続部には、吸気バルブ12が設けられている。吸気ポート10は吸気管14に接続されている。吸気ポート10の近傍には、該近傍に筒内燃焼用の燃料であるエタノールを噴射するインジェクタ16が配置されている。インジェクタ16は、燃料通路18を介して燃料タンク20に連通している。燃料タンク20には、エタノールが貯留されている。燃料通路18の途中には、エタノールをインジェクタ16,48に圧送するためのポンプ22と、エタノールに含まれる不純物を除去するためのフィルタ24とが設けられている。
吸気管14にはスロットル弁26が設けられている。スロットル弁26は、スロットルモータ28により駆動される電子制御式のバルブである。スロットル弁26は、アクセル開度センサ29により検出されるアクセル開度AAに基づいて駆動されるものである。スロットル弁26の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットル開度センサ30が設けられている。スロットル弁26の上流には、吸入空気量GAを検出するエアフロメータ32が設けられている。
一方、燃焼室4と排気ポート34との接続部には、排気バルブ36が設けられている。排気ポート34は排気管38に接続されている。屈曲する排気管38の途中には、分岐官であるEGR通路44の一端が接続されている。このEGR通路44の他端は、吸気管14におけるスロットル弁26の下流側に接続されている。このEGR通路44により、排気管38を流れる排気ガスの一部を吸気管14に還流させることができる。排気管38の外側壁面の一部は、EGR通路44の内側壁面と兼用されている。
EGR通路44の途中には、排気管38を流れる排気ガスと熱交換可能な燃料改質触媒46が設けられている。燃料改質触媒46の成分としては、例えば、Rh,Co,Ni等が好ましく用いられる。燃料改質触媒46は、例えば、排気管38の外周に配置されている。
EGR通路44における燃料改質触媒46の入口直前には、逆流防止用の膨張室45が設けられている。また、図示しないが、燃料改質触媒46が配置された部分の排気管38には、三元触媒が坦持されている。この三元触媒は、排気管38を流れる排気ガスを浄化可能に構成されている。
また、EGR通路44における燃料改質触媒46の上流側(排気管38側)には、インジェクタ48が設けられている。インジェクタ48は、EGR通路44を流れる排気ガスに対して、改質用燃料であるエタノールを添加するためのものである。インジェクタ48は、燃料配管50,18を介して、上記燃料タンク20に連通している。このインジェクタ48は、熱交換促進機構40と対向するように配置されている。つまり、インジェクタ48から熱交換促進機構40に向けて、所望量のエタノールが噴射される。
熱交換促進機構40は、排気管38の壁面、より具体的には、排気管38の屈曲終了部近傍の外側壁面に設けられている。以下、熱交換促進機構40の詳細について説明する。
図2は、熱交換促進機構40をインジェクタ48から見た正面図である。図3は、図2のA−A’断面図である。図4は、図2のB−B’断面図である。図5は、図2のC−C’断面図である。
図2に示すように、熱交換促進機構40は、複数のフィン41を備えている。複数のフィン41は、所定間隔(隙間42)を空けて平行に配置されている。この隙間42には、排気管38からEGR通路44に導かれた排気ガスが流れることとなる。図3〜図5に示すように、フィン41の内部は、排気管38と連通する中空空間となっている。よって、フィン41の内部に、排気管38から排気ガスが流れ込むこととなる。排気管38の屈曲終了部近傍では、排気管38の内側よりも外側の方がより多くの排気ガスが流れている。より多くのガスをフィン41内部に流入させるため、複数のフィン41は、上述したように、排気管38の屈曲終了部近傍の外側壁面に一体的に形成されている。このようにフィン41を設けることによって、排気ガスからフィン41に対して、効率良く熱の伝達が行われる。フィン41に伝達された熱は、このフィン41を介してインジェクタ48から噴射されたエタノールと、上記隙間42を流れる排気ガスとに伝達される。
図2における丸印Aは、インジェクタ48の噴射中心を示している。図4に示すように、この噴射中心Aの近傍のフィン41Aは、中央部に窪み(凹部)Bを有している。この窪みBにより、インジェクタ48先端からフィン41までの距離を揃えることができる。その結果、窪みBが無い場合に比して、噴射中心A近傍において熱交換面積を増大させることができる。噴射中心A付近は、図5に示される端部に比して、インジェクタ48から噴射されるエタノールの量も多い。よって、熱交換効率を考慮すると、噴射中心A付近に窪みBを形成することは好適である。
また、フィン41の長手方向は、排気管38における排気ガスの流れ方向と平行である。このため、図4及び図5に示すように、フィン41内を排気ガスがスムーズに流れるため、排気系の圧損を少なくすることができる。
また、EGR通路44における燃料改質触媒46の下流側には、EGRクーラ52が設けられている。EGRクーラ52は、燃料改質触媒46で燃料改質反応が起こらない場合にはEGRガスを、該燃料改質反応が起こった場合には改質ガスを、冷却するように構成されている。吸気管14との接続部近傍のEGR通路44には、EGR弁54が設けられている。EGR弁54は、EGRガス又は改質ガスの流量を調整可能に構成されている。
本実施の形態1のシステムは、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)60を備えている。ECU60の出力側には、点火プラグ6、インジェクタ16,48、ポンプ22、スロットルモータ28、EGR弁54等が接続されている。ECU60の入力側には、アクセル開度センサ29、スロットル開度センサ30、エアフロメータ32、等が接続されている。
[実施の形態1の特徴]
上記システム1によれば、排気管38からEGR通路44に取り出された排気ガスと、インジェクタ48から噴射されたエタノールとを含む混合ガスが、燃料改質触媒46に流入する。そうすると、燃料改質触媒46において、次式(1)で表される改質反応(水蒸気改質反応)が起こる。すなわち、エタノールと排気ガス中の水蒸気及び二酸化炭素とが改質反応を起こすことで、水素と一酸化炭素とが生成される。
C2H5OH+0.4CO2+0.6H2O+2.3N2+Q1→3.6H2+2.4CO+2.3N2・・・(1)
上式(1)中のQ1は、改質反応により吸収される反応熱である。上式(1)の改質反応は吸熱反応であるので、上式(1)の右辺の改質ガスが有する熱量は、左辺のエタノールが有する熱量よりも大きくなる。燃料改質触媒46では、排気ガスから回収した熱を利用して、エタノールをより熱量の大きい水素及び一酸化炭素に転換することができる。
上記改質反応により得られた改質ガスは、EGRクーラ52によって冷却された後、吸気管14内に戻され、吸入空気(新気)と混合される。このため、改質ガス中の水素及び一酸化炭素は、インジェクタ16から噴射されたエタノールと共に、内燃機関1の燃焼室4内で燃焼する。上述した通り、改質ガスは、排気ガスの熱を回収した分だけ、元の燃料よりも熱量が増えている。このため、改質ガスを内燃機関1で燃焼させることにより、システム全体としての熱効率が向上する。その結果、内燃機関1の燃費効果を向上させることができる。
本システムにおいて、改質ガスを吸気管14に供給することは、EGR(Exhaust Gas Recirculation)としての効果も有している。一般に、EGR率を高くしていくと、燃焼が不安定になるので、EGR率には限界がある。これに対し、本システムでは、改質ガス中のHの作用により、EGR率を高めることができる。Hは高い燃焼性を有しており、燃焼速度が速いので、筒内の燃焼を改善し、安定化させることができるからである。つまり、内燃機関1では、改質ガスを筒内で燃焼させることにより、EGR限界が高まる。
また、Hは、ノッキングを起こしにくくする作用も有している。これは、着火後の火炎の広がりが早いためである。
一般に、内燃機関では、点火時期を進角するとノッキングが起き易くなるため、燃費が最良となる点火時期よりも遅い点火時期で運転せざるを得ない場合が多い。これに対し、本システムの内燃機関1では、改質ガス中のHの作用によりノッキングが起きにくいので、燃費が最良となる点火時期で運転することができる。このため、燃費効果を更に向上させることができる。
このように、本システムでは、改質ガスを利用することにより、優れた燃費効果が得られるとともに、低エミッション化が図れる。
また、改質用燃料としてエタノールを用いる場合には、ガソリンを用いる場合に比して、低温での改質反応が可能となる。ガソリンの水蒸気改質反応は、次式(2)のように表される。
1.56(7.6CO2+6.8H2O+40.8N2)+3C7.6H13.6+Q2→31H2+34.7CO+63.6N2・・・(2)
上式(2)で表されるガソリンの改質反応で吸熱される熱量Q2は、極めて大きい。
改質反応は温度によって起こり得る反応が変化するが、ガソリンの場合は650℃〜700℃がその境界温度となる。この境界温度以上の温度では、狙いとするガソリンの水蒸気改質反応が起こりやすい。一方、この境界温度から温度が低下するに従って、カーボンが生成する反応(コーキングが起こる反応)や、メタンが生成する反応が起こりやすくなるため、H生成が阻害されてしまう。
ガソリンの水蒸気改質反応を容易に起こさせるためには、燃料改質触媒46の温度を上記境界温度以上の高温にする必要があり、そのためには排気温度が高温である必要がある。よって、ガソリン、あるいはガソリンを含む混合燃料を改質用燃料として用いる場合には、排気温度が高くなる高負荷運転時(高速走行時など)でないと、改質反応を効率良く起こさせることができない。
エタノールは、その燃料性状と、水酸基(OH基)含有燃料であることから、ガソリンに比して水蒸気改質反応が起こりやすく、反応温度も低い。
ところで、エタノールは、ガソリンに比して気化潜熱が大きい。よって、改質用燃料としてアルコールを用いた場合には、この気化潜熱により混合ガスの温度が低下してしまう可能性がある。その結果、燃料改質触媒46に流入する混合ガスの温度が、該燃料改質触媒46で十分な改質反応が起こらない温度まで低下してしまう可能性がある。そうすると、反応生成物ができないか、若しくは、反応生成物の生成量が著しく減ってしまう事態が生じ得る。その結果、コーキングが増大すると共に、所望の燃費向上効果を得ることができなくなってしまう。
しかし、本実施の形態1のシステムによれば、排気管38に設けられた熱交換促進機構40に向けて、インジェクタ48からエタノール(改質用燃料)が噴射される。この熱交換促進機構40のフィン41には、排気管38から排気ガスが流れ込むことで、該排気ガスの熱が伝達されている。よって、この熱交換促進機構40を介して、エタノールと、EGR通路44を流れる排気ガスとに熱が伝達される。インジェクタ48から噴射されたエタノールは、熱交換促進機構40から受け取った熱により気化するか、若しくは、EGR通路44を流れる排気ガスから奪った熱により気化する。よって、改質用燃料として気化潜熱の大きいエタノールを用いる場合であっても、EGR通路44を流れる排気ガスの温度が著しく低下する事態を回避することができる。これにより、燃料改質触媒46に導入される混合ガスの温度を低下させずに高く維持することができる。従って、燃料改質触媒46において十分な改質反応を起こすことができ、所望の燃費向上効果を得ることができる。
[変形例]
次に、上記実施の形態1の変形例について説明する。
(第1変形例)
上記実施の形態1では、フィン41の内部が中空にされている。これに対して、第1変形例では、図6及び図7に示すように、フィン41内部(中空部分)に仕切部材43Aが設けられている。この仕切部材43Aは、後述するように、フィン41内に流入する排気ガスとの接触面積(熱交換面積)を増大させるためのものである。図6は、本実施の形態1の第1変形例によるフィンを示す透過斜視図である。図7は、本実施の形態1の第1変形例によるフィンを短手方向に切断した断面図である。排気管38からフィン41に流れ込んだ排気ガスは、仕切部材43Aによって仕切られた空間を通って、排気管38に戻される(図6参照)。よって、仕切部材43Aには、排気ガスの熱が伝達される。仕切部材43Aは、図7に示すように、フィン41の内壁面と接している。よって、フィン41には、排気ガスの熱が直接伝達されることに加えて、仕切部材43Aからも熱が伝達される。従って、上記実施の形態1に比して、排気ガスとの熱交換面積を増大させることができる。また、仕切部材43Aにより優れた排気ガス整流効果を得ることができるため、圧損をより低減することができる。
(第2変形例)
上記第1変形例では、フィン41への熱交換効率を高めるために仕切部材43Aが設けられている。これに対して、第2変形例では、図8に示すように、フィン41の外壁に小さなフィン43Bが設けられている。図8は、本実施の形態1の第2変形例を示す断面図である。このフィン43Bは、エタノール及び排気ガスとの接触面積(熱交換面積)を増大させるためのものである。フィン43Bは、フィン41の外壁面と接している。よって、フィン41からフィン43Bに熱が伝達される。従って、上記実施の形態1及び第1変形例に比して、エタノール及び排気ガスとの熱交換面積を増大させることができる。
尚、本実施の形態1及びその変形例においては、エンジン1が第1の発明における「内燃機関」に、排気管38が第1の発明における「排気系」及び第2の発明における「排気管」に、吸気管14が第1の発明における「吸気系」に、EGR通路44が第1の発明における「EGR通路」に、燃料改質触媒46が第1の発明における「燃料改質触媒」に、熱交換促進機構40が第1及び第2の発明における「熱交換促進機構」に、インジェクタ48が第1の発明における「改質用燃料噴射手段」に、フィン41,43B及び仕切部材43Aが第4の発明における「表面積増大機構」に、それぞれ相当する。
実施の形態2.
次に、図9及び図10を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図9は、本実施の形態2による排気リフォーマシステムの要部構成を説明するための図である。図10は、図9のD−D’断面図である。
本実施の形態2のシステムは、2つの燃料改質触媒46,47を有している点において、上記実施の形態1のシステムと相違する。すなわち、本実施の形態2のシステムは、タンデム燃料改質触媒構造を有している。図9に示すように、本実施の形態2のシステムは、EGR通路44における燃料改質触媒46の上流に、第2の燃料改質触媒47を有している。EGR通路44は、エンジン1に接続された排気マニホールド37から分岐されている。このEGR通路44に設けられた燃料改質触媒46,47は、排気管38を流れる排気ガスと熱交換可能である。
本実施の形態2のシステムは、上記実施の形態1と同様に、熱交換促進機構40を有している。熱交換促進機構40は、中間パイプ38Aの壁面に一体的に形成されている。ここで、熱交換促進機構40は、図9に示すように、複数のフィン41を備えている。フィン41の内部は、中間パイプ38Aと連通する中空空間となっている。中間パイプ38Aは、2つの燃料改質触媒46,47の間に位置する排気管38である。そして、この熱交換促進機構40と対向するように、インジェクタ48が配置されている。よって、インジェクタ48から熱交換促進機構40に向かってエタノールが噴射される。
また、上記実施の形態1と同様に、インジェクタ48の噴射中心近傍のフィン41の高さが、外側のフィン41の高さよりも低くされている。すなわち、該噴射中心近傍のフィン41に、窪み(凹部)が形成されている。この窪みにより、図10において破線で示すように、インジェクタ48先端からフィン41までの距離を揃えることができる。
[実施の形態2の特徴]
上記システムによれば、排気管38の中間パイプ38Aに設けられた熱交換促進機構40に向けて、インジェクタ48からエタノールが噴射される。この熱交換促進機構40のフィン41には、排気管38から排気ガスが流れ込むことで、該排気ガスの熱が伝達されている。よって、この熱交換促進機構40を介して、エタノールと、EGR通路44を流れる排気ガスとに熱が伝達される。
インジェクタ48から噴射されたエタノールは、熱交換促進機構40から受け取った熱により気化するか、若しくは、EGR通路44を流れる排気ガスから奪った熱により気化する。よって、改質用燃料として気化潜熱の大きいエタノールを用いる場合であっても、EGR通路44を流れる排気ガスの温度が著しく低下する事態を回避することができる。これにより、燃料改質触媒46に導入される混合ガスの温度を低下させずに高く維持することができる。従って、燃料改質触媒46において十分な改質反応を起こすことができ、所望の燃費向上効果を得ることができる。
また、燃料改質触媒46に導入される前に、第2の燃料改質触媒47に戻される混合ガスもある。この混合ガスの温度も高く維持されたものであるので、第2の燃料改質触媒47で十分な改質反応を起こすことができる。従って、燃料改質触媒46と相まって、燃費向上効果を得ることができる。
ところで、上記実施の形態2に対しても、上記実施の形態1の変形例を適用することができる。つまり、上記実施の形態2では、フィン41の内部が中空にされているが、図11に示すように、フィン41内部に仕切部材43Aを設けてもよい。図11は、本実施の形態2の第1変形例を示す断面図である。さらに、図12に示すように、フィン41の外壁面にフィン43Bを設けてもよい。図12は、本実施の形態2の第2変形例を示す断面図である。
尚、本実施の形態2及びその変形例においては、エンジン1が第1の発明における「内燃機関」に、排気マニホールド37及び排気管38が第1の発明における「排気系」に、EGR通路44が第1の発明における「EGR通路」に、燃料改質触媒46が第1の発明における「燃料改質触媒」に、第2の燃料改質触媒47が第3の発明における「第2の燃料改質触媒」に、熱交換促進機構40が第1及び第3の発明における「熱交換促進機構」に、インジェクタ48が第1の発明における「改質用燃料噴射手段」に、フィン41,43B及び仕切部材43Aが第4の発明における「表面積増大機構」に、それぞれ相当する。
本発明の実施の形態1による排気リフォーマシステムの構成を説明するための図である。 熱交換促進機構40をインジェクタ48から見た正面図である。 図2のA−A’断面図である。 図2のB−B’断面図である。 図2のC−C’断面図である。 本発明の実施の形態1の第1変形例によるフィンを示す透過斜視図である。 本発明の実施の形態1の第1変形例によるフィンを短手方向に切断した断面図である。 本発明の実施の形態1の第2変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2による排気リフォーマシステムの要部構成を説明するための図である。 図9のD−D’断面図である。 本発明の実施の形態2の第1変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の第2変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 エンジン
14 吸気管
37 排気マニホールド
38 排気管
38A 中間パイプ
40 熱交換促進機構
41,41A,41B フィン
43A 仕切部材
43B フィン
44 EGR通路
46 燃料改質触媒
47 第2の燃料改質触媒
48 インジェクタ
60 ECU

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気リフォーマシステムであって、
    排気系を流れる排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR通路と、
    前記EGR通路の途中に排気ガスと熱交換可能に設けられ、排気熱を利用することで改質ガスを生成可能な燃料改質触媒と、
    前記EGR通路の前記燃料改質触媒の上流に設けられ、前記排気系を流れる排気ガスとの熱交換を促進する熱交換促進機構と、
    前記熱交換促進機構に対して改質用燃料を噴射する改質用燃料噴射手段とを備えることを特徴とする内燃機関の排気リフォーマシステム。
  2. 請求項1に記載の排気リフォーマシステムにおいて、
    前記排気系の排気管が、前記燃料改質触媒よりも上流側で屈曲されており、
    前記熱交換促進機構は、前記排気管の屈曲が終了する部分である屈曲終了部の近傍であり、かつ、前記排気管の外側に設けられたことを特徴とする排気リフォーマシステム。
  3. 請求項1に記載の排気リフォーマシステムにおいて、
    前記EGR通路の前記燃料改質触媒の上流に設けられた第2の燃料改質触媒を更に備え、
    前記熱交換促進機構は、前記燃料改質触媒と前記第2の燃料改質触媒との間に設けられたことを特徴とする排気リフォーマシステム。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の排気リフォーマシステムにおいて、
    前記熱交換促進機構は、前記排気管を流れる排気ガスと前記改質燃料噴射手段により噴射された改質用燃料との熱交換が起こる表面積を増大させるための表面積増大機構を有することを特徴とする内燃機関の排気リフォーマシステム。
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