JP2013204572A - エタノールエンジンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、エンジンの始動時から所定の回転速度及び所定の負荷で運転する定常運転時に亘って、共通のエタノール水溶液を燃料として使用することができるエタノールエンジンシステムを提供する。
【解決手段】本発明のエタノールエンジンシステムSは、エタノール水溶液の貯留タンク4と、この貯留タンク4から供給されるエタノール水溶液を原料に改質ガスを生成する改質器2と、前記貯留タンク4に貯留されるエタノール水溶液がその燃焼室内に直接噴射されると共に前記改質器2から改質ガスが供給されて、当該燃焼室内でエタノール水溶液に含まれるエタノールと改質ガスとが燃焼することにより動力を発生させるエンジン1と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、エタノールを燃料とするエタノールエンジンシステムに関する。
エタノールは、さとうきび、とうもろこし等のバイオマスからいわゆるバイオ燃料として得ることができる。このようなカーボンニュートラルなエタノールは、石油燃料に代替することでCOを削減することができる。しかしながら、エタノールは、石油燃料よりも市場価格が高く、そのことが燃料としてのエタノールの普及の妨げにもなっている。
ところで、バイオマス由来のエタノールの製造工程は、大きく糖化工程、発酵工程、脱水工程に分けられる。これらの各工程を実施するうえで所定のエネルギーを要するが、中でも脱水工程は、製造工程に要する全エネルギーの25%ほどになる。したがって、脱水工程を行わずに、エタノール水溶液をそのまま燃料として利用できれば、アルコールの製造工程に要するエネルギー量を低減することができ、エタノールの価格を低く抑えることができる。
一方、様々な分野で広く動力源として利用されているエンジンは、その排熱回収を行うことで高効率化を効果的に図ることができる。中でも燃料の改質を利用した排熱回収システムは、他の排熱回収システムに比べて、部品点数が少なく低コストで実施できることから、エンジンの高効率化を図るために重要であると考えられる。
従来、エタノールの改質ガスを燃料とするエタノールエンジンシステムとしては、エタノール水溶液を原料に、エンジンの排熱を利用して改質ガスを生成する改質器と、この改質器から供給される改質ガスの燃焼によって動力を発生させるエンジンと、このエンジンの排熱が前記改質器での改質温度に到達するまでの間、つまり、改質器からエンジンに改質ガスの供給が可能となるまでの間、エンジンの吸気管に高濃度のエタノールを噴射してエンジンに動力を発生させるエタノール噴射手段と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−74439号公報
しかしながら、従来のエタノールエンジンシステム(例えば、特許文献1参照)においては、改質用のエタノール水溶液は、燃焼用のエタノールと比較してエタノール濃度が一段と低いために、改質用のエタノール水溶液と、燃焼用のエタノールの2種類を使用しなければならない問題があった。そのため、従来のエタノールエンジンシステムは、改質用のエタノール水溶液と、燃焼用のエタノールとをそれぞれ貯留するために、少なくとも2つのタンクが必要であり、システム自体が大型化する問題があった。
そこで、本発明の課題は、エンジンの始動時から所定の回転速度及び所定の負荷で運転する定常運転時に亘って、共通のエタノール水溶液を燃料として使用することができるエタノールエンジンシステムを提供することにある。
前記課題を解決する本発明のエタノールエンジンシステムは、エタノール水溶液の貯留タンクと、この貯留タンクから供給されるエタノール水溶液を原料に改質ガスを生成する改質器と、前記貯留タンクに貯留されるエタノール水溶液がその燃焼室内に直接噴射されると共に前記改質器から改質ガスが供給されて、当該燃焼室内でエタノール水溶液に含まれるエタノールと改質ガスとが燃焼することにより動力を発生させるエンジンと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、エンジンの始動時から所定の回転速度及び所定の負荷で運転する定常運転時に亘って、共通のエタノール水溶液を燃料として使用することができるエタノールエンジンシステムを提供することができる。
本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムの構成説明図である。 本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムを構成するエンジンのシリンダヘッド近傍を模式的に示す部分拡大模式図である。 (a)は、本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムを構成する改質器の断面図であり、(b)は、改質器に内蔵する反応セルの断面図であり、(c)は、反応セルに内蔵する反応シートの断面図である。 本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムを構成する分離装置の構成説明図である。 本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムで燃料として使用されるエタノール水溶液の、エタノール濃度[質量%]と、燃料低位発熱量に対する蒸発潜熱の比との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムで燃料として使用されるエタノール水溶液の、燃料低位発熱量に対する蒸発潜熱の比を、他の燃料(ガソリン、トルエン)との対比で示すグラフである。 本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムで燃料として使用されるエタノール水溶液の、モル換算のエタノール濃度と、質量換算のエタノール濃度との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムを構成する制御部の実行する手順を示すフロー図である。 本発明のエタノールエンジンシステムの第1変形例の構成説明図である。 本発明のエタノールエンジンシステムの第2変形例の構成説明図である。 本発明のエタノールエンジンシステムに使用されるエンジンの変形例を模式的に示す部分拡大模式図である。
以下に、本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムは、エタノールを炭素源とする改質ガスと、エタノール水溶液とがエンジンに供給されることによって動力を発生するものである。以下に、エタノールエンジンシステムの構成、改質原料及び燃料として使用されるエタノール水溶液、並びにエタノールエンジンシステムの動作について説明する。
<エタノールエンジンシステムの構成>
図1は、本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムの構成説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSは、後記するエタノール水溶液を貯留する貯留タンク4と、エンジン1と、改質器2と、分離装置3と、制御部7と、を備えて構成されている。図1中、符号I、符号I、及び符号Iは、それぞれインジェクタであり、符号Pは低圧ポンプ、符号Pは高圧ポンプであり、符号Vは、バルブであり、符号5は、スロットルであり、符号Dは、エタノール濃度センサである。以下、これらの符号について同じである。
≪エンジン≫
エンジン1には、図1に示すように、貯留タンク4からエタノール水溶液が低圧ポンプP、高圧ポンプP、及びインジェクタIを介して供給されると共に、改質器2から改質ガスが分離装置3及びインジェクタIを介して供給される。これによりこのエンジン1は、エタノール水溶液に含まれるエタノール及び改質ガスの燃焼により動力を発生するように構成されている。
次に参照する図2は、本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムを構成するエンジンのシリンダヘッド近傍を模式的に示す部分拡大模式図である。
図2に示すように、エンジン1は、シリンダ10内で往復移動するピストン11を備え、シリンダ10内の燃焼室12には、吸気管13及び排気管14が接続されている。そして、符号15は、燃焼室12内に臨むように配置された点火プラグであり、符号13aは、吸気弁、符号14aは排気弁である。
ちなみに、本実施形態でのシリンダ10は、従来の金属製のものよりも断熱性に優れるセラミックで形成されている。ちなみに、このセラミック製のシリンダ10に代えてシリンダ10内に断熱性を有するセラミックライナ(図示省略)を設けたものであってもよい。また、ピストン11については、その表面に断熱性を有するセラミックコーティングを設けた構成とすることもできる。これらのセラミック製のシリンダ10及びセラミックライナ、並びにピストン11のセラミックコーティングは、特許請求の範囲にいう放熱抑制機構に相当する。
このような放熱抑制機構は、後記するように、燃焼室12内に噴射したエタノール水溶液を効率的に燃焼させると共に、排気管14から排出されて改質器2(図1参照)に向けて送出される排気ガスの温度を高く維持することができる。
なお、この放熱抑制機構としては、例えば、ウォータジャケット(図示省略)に通流するクーラントの温度を高く維持する構成とすることもできる。
インジェクタIは、後に詳しく説明するように、エタノール水溶液を、貯留タンク4内のエタノール水溶液のエタノール濃度、及び操作者のエンジン1に対する要求トルクに応じた所定の噴射パルス幅で、エンジン1の燃焼室12に直接噴射するものである。そして、インジェクタIは、後に詳しく説明するように、改質ガスを吸気管13に噴射するものである。この吸気管13には、エンジン1の始動時にスロットル5(図1参照)を介して空気が導入されることとなる。
ちなみに、このスロットル5は、後記するように、貯留タンク4内のエタノール水溶液のエタノール濃度、及び要求トルクに応じて、その開度が制御部7によって制御されることとなる。
≪改質器≫
図1に示すように、改質器2には、貯留タンク4からエタノール水溶液が、低圧ポンプP、及びインジェクタIを介して供給されると共に、エンジン1から排気ガスが供給される。これによって、改質器2は、エタノール水溶液を原料に改質ガスを生成する。
更に詳しく説明すると、改質器2は、エンジン1の排気ガスで暖機され、エタノール水溶液と熱交換することで一酸化炭素と水素を主成分とする改質ガスになる。改質反応を下記式(1)に示す。
OH+HO(エタノール水溶液)→2CO+4H(改質ガス)−298kJ・・・式(1)
前記式(1)に示すように、エタノール水溶液から一酸化炭素(CO)、及び水素(H)に改質する反応は吸熱反応であり、1モルのエタノール(COH)を改質することで298kJのエネルギーが吸収される。
改質器2へのエタノール水溶液の供給量については、改質器2の温度及び圧力に応じて調節されるが、エンジン1の要求トルク等に応じて設定されるインジェクタIから噴射する改質ガス量を確保できる範囲で調整できれば特に制限はない。
ちなみに、エタノールの改質温度は、他のガソリン、トルエン等の燃料の改質温度に比べて低く、200℃〜400℃程度である。したがって、本実施形態におけるエンジン1の排気ガスによる改質器2の暖機工程終了の判断の目安は、例えば、改質器2の後記する反応セル21(図3(a)参照)の温度が、200℃〜400℃程度となったとき、とすることができる。また、インジェクタIの噴射制御についても反応セル21の温度が200℃〜400℃程度を基準に行うことができる。
次に参照する図3(a)は、本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムを構成する改質器の断面図であり、図3(b)は、改質器に内蔵する反応セルの断面図であり、図3(c)は、反応セルに内蔵する反応シートの断面図である。
図3(a)に示すように、改質器2は、外形が円柱状を呈する複数本の反応セル21と、複数の反応セル21を収容した円筒状の第1ケーシング22と、を備えている。
そして、貯留タンク4内のエタノール水溶液が各反応セル21内を通流するようになっている。また、エンジン1の排気管14(図2参照)を介して排出された高温の排気ガスが反応セル21の外であって第1ケーシング22内を通流するようになっている。
第1ケーシング22及び後記する第2ケーシング24は、熱伝導率が高くなるように金属製(例えば、SUS)で形成されている。
なお、第1ケーシング22、第2ケーシング24の形状は、円筒状に限定されず、その他に例えば、四角形筒状、多角形筒状でもよい。
反応セル21は、図3(b)に示すように、積層された複数枚の反応シート23と、複数枚の反応シート23を収容した第2ケーシング24と、を備えている。
各反応シート23は、図3(c)に示すように、ベースとなる金属箔25と、金属箔25の両面にそれぞれ形成された多孔質層26と、多孔質層26に担持された触媒27と、を備えている。
つまり、各反応シート23は、触媒27を担持した多孔質層26、金属箔25、触媒27を担持した多孔質層26の順で積層した三層構造である。
なお、厚さ方向において隣り合う反応シート23,23間には、エタノール水溶液、生成した水素(H)及び一酸化炭素(CO)が通流可能な隙間が形成されている。
また、反応シート23はシート状であるから、その熱容量が小さく、熱が反応シート23を速やかに伝導し、触媒27がその触媒機能を良好に発揮する温度に速やかに昇温する。
これにより、エタノール水溶液を水素(H)と一酸化炭素(CO)とに分解する分解反応の効率は、高くなっている。
さらに、各反応シート23には、複数の貫通孔23aが形成されている。
これにより、排気ガスの熱が厚さ方向に良好に伝導し、また、エタノール水溶液、生成した水素(H)及び一酸化炭素(CO)が、厚さ方向にも良好に通流するようになっている。
金属箔25は、例えばアルミニウム箔で構成され、その厚さは50〜200μm程度とされる。ただし、金属箔25を備えず、又は金属箔25に代えて、ベースとなる多孔質層を備え、反応シート23全体を多孔質構造としてもよい。
多孔質層26は、触媒27を担持するための層であって、エタノール水溶液、生成した水素及び一酸化炭素が通流可能な複数の細孔を有している。
このような多孔質層26は、例えば、アルミナ、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム等を主体とする酸化物で構成される。
触媒27は、前記式(1)で示すように、エタノール水溶液を分解し、改質ガス(水素、一酸化炭素)を生成させるための触媒である。
このような触媒27は、例えば、白金、ニッケル、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、モリブデン、レニウム、タングステン、バナジウム、オスミウム、クロム、コバルト、鉄、ニオブ、銅、亜鉛等から選択された少なくとも1種で構成される。
≪分離装置≫
分離装置3(図1参照)は、改質器2(図1参照)で生成した改質ガス(水素、一酸化炭素)と、未改質のエタノール水溶液とを分離する装置である。
本実施形態での分離装置3は、改質器2(図1参照)から送出される、改質ガス、エタノール蒸気、及び水蒸気を含む混合ガスを冷却し、改質ガスと、凝縮したエタノール(沸点:78℃)及び水(沸点:100℃)とを分離するようになっている。
次に参照する図4は、本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムを構成する分離装置の構成説明図である。
図4に示すように、分離装置3は、所定の筐体30内に、凝縮器31と、ドレインタンク32と、を備えて構成されている。また、分離装置3は、図示しないが、ドレインタンク32内に貯留される凝縮したエタノール水溶液の量を検出するセンサ(例えば、水位センサ)と、ドレインタンク32とは別に、凝縮したエタノール水溶液を貯留する予備タンクと、を更に備えている。
凝縮器31は、改質器2(図1参照)から送出される前記混合ガスと、所定のクーラントCLとを熱交換させて、前記したように、混合ガスに含まれるエタノール蒸気及び水蒸気を凝縮させるものである。なお、クーラントCLとしては、特に制限はなく、例えば、水、エチレングリコール等の液冷媒が挙げられる。また、凝縮器31は、図示しないが、放熱フィンを備える空冷の熱交換器であってもよい。
ドレインタンク32は、凝縮器31で凝縮したエタノール及び水を、改質ガスと気液分離するものである。そして、ドレインタンク32で分離された改質ガスは、エンジン1に供給される。また、凝縮したエタノール及び水、つまりエタノール水溶液は、ドレインタンク32の底部から抜き出されると共に、バルブV(図1参照)を介して貯留タンク4(図1参照)に返送される。
ちなみに、ドレインタンク32内に貯留されるエタノール水溶液によって、分離装置3と貯留タンク4の間がシールされるので、改質ガスは分離装置3から貯留タンク4に流入しないようになっている。また、このようなエタノール水溶液によるシールがより確実に行われるように、制御部7は、前記したセンサ(例えば、水位センサ)の検出信号に基づいて、ドレインタンク32内のエタノール水溶液の量が所定量となるようにバルブV(図1参照)の開閉を制御する構成とする。なお、本実施形態でのバルブVは、ノーマルクローズの開閉弁(例えば、バルブVのソレノイドに通電した際に開弁動作するもので、通常は、閉弁状態のもの)を想定している。このバルブVは、後に例示する流量調整弁としてのバルブVと共に、特許請求の範囲にいう「流量調整装置」に相当する。
分離装置3から貯留タンク4にエタノール水溶液が返送されることで、貯留タンク4に貯留されるエタノール水溶液のエタノール濃度は、変動することが多い。このようなエタノール濃度の変動は、図1に示すエタノール濃度センサDにより監視することができる。
本実施形態でのエタノール濃度センサDは、貯留タンク4から低圧ポンプP(図1参照)に向けてエタノール水溶液を送り出す、当該貯留タンク4の出口に設けられている。
このエタノール濃度センサDとしては、例えば、エタノール水溶液の密度を測定することでエタノール濃度を検出するもの、エタノール水溶液のpHを測定することでエタノール濃度を検出するもの等が挙げられる。
エタノール濃度センサDを設ける位置としては、貯留タンク4の出口に限定されるものではなく、例えば、貯留タンク4内、貯留タンク4とエンジン1(図1参照)とを接続する配管、貯留タンク4と改質器2(図1参照)とを接続する配管等が挙げられる。
ちなみに、貯留タンク4におけるエタノール水溶液のエタノール濃度の変動傾向は、貯留タンク4に貯留される初期の(改質開始前の)エタノール水溶液のエタノール濃度によって決定される。
更に詳しく説明すると、前記式(1)で示される改質反応においては、化学量論的に、エタノール1モルと、水1モルとの反応(エタノール濃度50モル%のエタノール水溶液の反応)で改質ガス(2モルの一酸化炭素及び4モルの水素ガス)が生成する。これに対して、貯留タンク4内に貯留されるエタノール水溶液の初期のエタノール濃度が50モル%未満の場合には、改質器2での改質に利用される等モルのエタノール及び水が消費されるので、分離装置3から貯留タンク4に返送されるエタノール水溶液のエタノール濃度は、初期のエタノール濃度よりも低下する。
そして、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSは、このエタノール濃度センサDで検出するエタノール濃度に基づいて、制御部7は、後記するように、インジェクタIによるエタノール水溶液(燃料)の噴射パルス幅を制御する。
また、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSにおいては、エタノール濃度センサDで検出されるエタノール濃度が所定の閾値(例えば、後記する第1閾値C1)よりも下回った場合には、制御部7は、後記するように、バルブVを閉じて、貯留タンク4内のエタノール水溶液のエタノール濃度が更に低下するのを防止する。そして、分離装置3で分離されたエタノール水溶液は、ドレインタンク32とは別の、前記した予備タンク(図示省略)に貯留されることとなる。
また、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSにおいては、エタノール濃度センサDで検出されるエタノール濃度が所定の閾値(例えば、後記する第2閾値C2)よりも上回った場合には、制御部7は、バルブVを閉じると共に、インジェクタI,Iをオフにする。つまり、エタノールエンジンシステムSは、改質器2での改質ガスの生成を中断して、エンジン1には、インジェクタIを介してエタノール水溶液を供給するのみで動力を得ることとなる。
なお、この第2閾値C2は、特許請求の範囲にいう「閾値」に相当する。
また、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSにおいては、エタノール濃度センサDで検出されるエタノール濃度が、例えば前記第1閾値C1を下回り、又は前記第2閾値C2を上回った際に、そのことが操作者に認知可能なように点灯するランプ等の表示手段を備えることもできる。
≪制御部≫
次に、このエタノールエンジンシステムSを電子制御する制御部7(図1参照)について説明する。
制御部7は、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路等を含んで構成されており、その内部に記憶されたプログラムに従って、エタノールエンジンシステムSを総合的に制御する。そして、制御部7は、後記する手順に従って、図1に示すインジェクタI,I,I、低圧ポンプP、高圧ポンプP、バルブV、及びスロットル5を制御するようになっている。この制御部7の実行する手順については、エタノールエンジンシステムSの動作の説明と共に後に詳しく説明する。
<エタノール水溶液>
図1に示す、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSでは、インジェクタIによってエンジン1の燃焼室12(図2参照)に直接噴射されるエタノール水溶液と、インジェクタIによって改質器2の反応セル21(図3(a)参照)に噴射されるエタノール水溶液とは、貯留タンク4から供給される共通のエタノール水溶液が使用される。
次に、エタノールエンジンシステムSで使用されるエタノール水溶液について説明する。
エンジン1の燃焼室12(図2参照)にエタノール水溶液を噴射して燃焼させる場合に、燃焼するエタノール水溶液中のエタノールの発熱量(燃料低位発熱量)に対する、燃焼室12内で気化に要するエタノール水溶液の蒸発潜熱の比が、所定値以下となることが望まれる。そして、一般に、供給される燃料の発熱量に対して、エンジン(例えば、ガソリンエンジン)からエンジン冷却水に逃がす熱が最大で30%から40%であることを考慮すると、前記のエタノールの燃料低位発熱量に対するエタノール水溶液の蒸発潜熱の比は、前記の「30%から40%」の範囲よりも小さくなるように設定することができる。
次に参照する図5は、本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムで燃料として使用されるエタノール水溶液の、エタノール濃度[質量%]と、燃料低位発熱量(LHV:Lower Heating Value)に対する蒸発潜熱の比との関係を示すグラフである。
図5に示すように、本実施形態における、エンジン1の燃焼室12(図2参照)に噴射するエタノール水溶液のエタノール濃度は、前記の「30%から40%」の範囲内(図5の縦軸0.3〜0.4の範囲内)での任意の値に対応する20質量%以上(図5の横軸20質量%以上)に設定した。ちなみに、このエタノール水溶液のエタノール濃度の20質量%の値は、本実施形態での前記第1閾値C1に相当し、燃焼室12内に噴射するエタノール水溶液のエタノール濃度の下限値となっている。
ちなみに、エンジン1の燃焼室12に直接噴射されることとなるエタノール水溶液は、その燃料低位発熱量に対する蒸発潜熱の比が他の燃料よりも比較的大きい。
図6は、本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムで燃料として使用されるエタノール水溶液の、燃料低位発熱量に対する蒸発潜熱の比を、他の燃料(ガソリン、トルエン)との対比で示すグラフである。
図6に示すように、ガソリン、トルエン、及びエタノールの「燃料低位発熱量に対する蒸発潜熱の比(蒸発潜熱/燃料低位発熱量)」を比較すると、エタノールの「蒸発潜熱/燃料低位発熱量」の比は、炭化水素系燃料であるガソリン及びトルエンよりも大きい。これは、分子構造中に酸素を含むエタノールの蒸発潜熱が比較的大きいためである。また、図6に示すように、不燃の水を多く含むエタノール水溶液ほど(エタノール濃度が低いエタノール水溶液ほど)、「蒸発潜熱/燃料低位発熱量」の比が大きくなる。
したがって、エタノール濃度が低いエタノール水溶液ほど、燃焼室12内での気化が不十分になると一般に考えられるところ、これに対して、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSでは、エタノール水溶液を直接燃焼室12に噴射し、望ましくは併せてエンジン1の圧縮比を14以上とすることで、エタノール水溶液の気化が促進されて安定した燃焼が可能となることを本発明者らは確認した。ちなみに、通常の火花点火エンジンの場合には、圧縮比が14以上となるとノッキングを生じる虞があるが、本実施形態で使用するエタノール水溶液は、「蒸発潜熱/燃料低位発熱量」の比、及び顕熱が高く、またエタノール自体のオクタン価が111と高いために、圧縮比が大きくてもノッキングが起こらない利点もある。
なお、エンジン1の燃焼室12に噴射するエタノール水溶液のエタノール濃度は、その上限値を100質量%に設定することができるが、改質器2に供給するエタノール水溶液のエタノール濃度としては、次に説明する濃度とすることが望ましい。
図1に示す改質器2にインジェクタIを使用して噴射されるエタノール水溶液としては、前記式(1)で示される改質反応を参照すると、そのエタノール濃度が化学量論的にはエタノールと水のモル数が等しい、50モル%エタノール水溶液が望ましい。
次に参照する図7は、本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムで燃料として使用されるエタノール水溶液の、モル換算のエタノール濃度と、質量換算のエタノール濃度との関係を示すグラフである。
図7に示すように、エタノール水溶液のエタノール濃度が50モル%のものは、質量換算では、約72質量%となる。一方、エタノール濃度が72質量%(50モル%)を超えると、改質器2(図1参照)でアルコール水溶液の改質が行われる際に、前記式(1)で示される改質反応における、化学量論的な水(HO)の不足により、触媒27(図3(c)参照)の表面に不純物が堆積することがある。そのため、触媒27の性能が低下してアルコール水溶液の改質効率が低下する虞がある。これにより、本実施形態での改質器2の反応セル21(図3(a)参照)に噴射するエタノール水溶液のエタノール濃度は、70質量%以下に設定されている。ちなみに、このエタノール水溶液のエタノール濃度の70質量%の値は、本実施形態での前記第2閾値C2に相当し、改質器2の反応セル21に噴射するエタノール水溶液のエタノール濃度の上限値となっている。
以上のように、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSにおいては、貯留タンク4に貯留するエタノール水溶液のエタノール濃度を、20質量%〜70質量%に設定することを想定しているが、本発明は貯留タンク4に貯留するエタノール水溶液のエタノール濃度をこれに限定するものではなく、エンジン温度、圧縮比、燃料噴射パルス幅、要求空気量等の諸条件を理想的に実現することを前提に、理論上は、エタノール濃度が0質量%を超え、100質量%未満の範囲内で、望ましくは20質量%以上、100質量%未満の範囲内で適宜に設定することができる。
<エタノールシステムの動作>
次に、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSの動作について説明する。
なお、以下の動作説明では、貯留タンク4内に70質量%エタノール水溶液(エタノール濃度50モル%未満のエタノール水溶液)が貯留され、エンジン1の圧縮比が14に設定されているエタノールエンジンシステムSを想定している。
まず、操作者がイグニッションキー(図示省略)を操作することでスタータスイッチがオンになると、スタータモータ(図示省略)が駆動する。このとき制御部7は、常法により始動時に予め設定された始動時要求空気量(スロットル5の初期開度)に基づいて燃料量を決定する。次いで、制御部7は、燃料噴射時の燃料圧力を、図示しない燃圧センサにより取得して、その圧力に応じて適正な燃料量となるように、インジェクタIにおける燃料噴射パルス幅を決定する。また、制御部7は、点火プラグ15(図2参照)による点火時期についても、予めエンジン1の回転速度により決められた値を所定の定数テーブルから読み取って点火を行う。
図8は、本発明の実施形態に係るエタノールエンジンシステムを構成する制御部の実行する手順を示すフロー図である。以下では、主に図8を参照しながら適宜図1を参照して説明する。
このようなエンジン1の始動時に、貯留タンク4内のエタノール水溶液は、図8に示すように、低圧ポンプP、高圧ポンプP、及びインジェクタIがオンになることで(ステップS1)、インジェクタIを介してエンジン1の燃焼室12内に直接噴射されて燃焼する。
また、制御部7は、インジェクタI,Iをオフにすると共に、バルブVを制御オフの状態(制御を行わない状態)とする。バルブVは制御を行わないとき、閉弁状態となっている。(通常、閉弁状態)(ステップS1)。ステップS1では、I,Iをオフとしているため、ドレインタンク32内の液面は変わらないことから、前記のとおり、バルブVを制御オフの状態としている。
ちなみに、バルブVの制御オン(制御を行う)のときは、前記したように、ドレインタンク32内に設けられる前記のセンサ(図示省略)の検出信号に基づいて行われ、ドレインタンク32内のエタノール水溶液の量が所定量に満たない場合には、制御部7は、バルブVを閉弁状態とし、逆にドレインタンク32内のエタノール水溶液の量が所定量以上のときは、バルブVを開弁状態になるよう制御され、エタノール水溶液はドレインタンク32内の底部から抜き出され、貯留タンク4に返送される。つまりバルブVを制御オン(制御を行う)にすることで、ドレインタンク32内にエタノール水溶液が常に所定量貯留されている状態となる。これによりドレインタンク32からエタノール水溶液が溢れること、また改質ガスが貯留タンク4へ流れることを防止できる。
そして、エンジン1から排出される高温の排気ガスが改質器2に供給されることで(ステップS2)、改質器2は暖機される。
一方、制御部7は、改質器2の反応セル21(図3(a)参照)の適所に配置された図示しない温度センサによって改質器2が所定の改質温度に暖機されたか否かを判断する(ステップS3)。ちなみに、本実施形態での制御部7は、前記した暖機工程終了の判断の目安としての、200℃〜400℃の範囲内で予め設定された閾値を基準に暖機されたか否かを判断する。
そして、制御部7は、改質器2の暖機が完了していないと判断した場合には(ステップS3のNo)、再びステップS2,S3を実行し、暖機が完了したと判断した場合には(ステップS3のYes)、インジェクタI,Iをオンにすると共に、バルブVの制御をオンとする(ステップS4)。これにより、貯留タンク4内のエタノール水溶液は、低圧ポンプP及びインジェクタIを介して改質器2に供給される。そして、改質器2の反応セル21においては、前記式(1)で示される改質反応が進行して改質ガスが生成する。
ちなみに、本実施形態でのインジェクタI,Iは、反応セル21(図3(a)参照)の温度が、200℃〜400℃程度となるように噴射パルス幅が制御され、改質器2へのエタノール水溶液の供給量が制御される。
次いで、改質ガス、及び未改質のエタノール水溶液(エタノール蒸気及び水蒸気)は、改質器2から分離装置3に送出されて、この分離装置3で改質ガスとエタノール水溶液とに分離される。そして、改質ガスは、インジェクタI(図2参照)を介してエンジン1の吸気管13(図2参照)に噴射される。つまり、エンジン1の燃焼室12内では、インジェクタIで噴射されたエタノール水溶液に含まれるエタノールと、インジェクタIで吸気管13に供給された改質ガスとが燃焼する。
その一方で、分離装置3で分離されたエタノール水溶液は、開となったバルブVを介して貯留タンク4に返送される。この際、返送されるエタノール水溶液のエタノール濃度は、前記したように、初期のエタノール濃度よりも低下している。そのため、貯留タンク4内のエタノール濃度は、このエタノールエンジンシステムSの運転時間の長さに比例して、漸次に低下していく。
この際、貯留タンク4の出口に配置されたエタノール濃度センサDは、漸次に低下していくエタノール濃度を検出すると共に、その検出信号を制御部7に出力する。
これに対して、制御部7は、エタノール濃度センサDで検出したエタノール濃度、及び操作者の所定の入力装置(例えば、アクセル操作子)によるエンジン1への要求トルクに応じて、インジェクタIの燃料噴射パルス幅の補正、スロットル5の開度の補正等を行う(ステップS5参照)。
そして、制御部7は、エタノール濃度が閾値(前記のエタノール濃度の下限値として規定する第1閾値C1)以上か否かを判断する(ステップS6)。その結果、エタノール濃度が第1閾値C1未満であると判断した場合には(ステップS6のNo)、制御部7は、ステップS7に進んでバルブVの制御をオフ(通常、閉弁状態)とする。このバルブVの制御オフにより、貯留タンク4内のエタノール水溶液のエタノール濃度が低下し続けることが防止される。
なお、このバルブVが閉じられることに連動して、分離装置3で分離されたエタノール水溶液は、ドレインタンク32に代えて、図示しない前記の予備タンクに貯留先が変更されることとなる。また、この予備タンクの容量が満たされたとき、又はこの予備タンク自体を備えていないエタノールエンジンシステムSにおいては、制御部7は、バルブVの制御をオフ(通常、閉弁状態)とすると共に、インジェクタI,Iをオフとする構成とすることができる。つまり改質器2へのエタノール水溶液の供給を停止し、エタノール水溶液のみを燃料としてエンジン1は運転される。
そして、制御部7は、このようなステップS7を実行した後に次のステップS8に進む。
また、エタノール濃度センサDで検出したエタノール濃度が閾値(前記の第1閾値C1)以上であると判断した場合には(ステップS6のYes)、次のステップS8に進む。
このステップS8では、操作者によって、このエタノールエンジンシステムSに対する停止指令が入力されているか否か(停止指令があったか否か)が判断される。この際、制御部7は、停止指令が無いと判断した場合には(ステップS8のNo)、再びステップS5に戻って、このエタノールエンジンシステムSの運転を継続する。
そして、停止指令があったと判断した場合には(ステップS8のYes)、制御部7は、低圧ポンプP、高圧ポンプPを停止し、インジェクタI,I,Iをオフにすると共に、バルブVを閉とする(ステップS9)。そのことで、エタノールエンジンシステムSの一連の動作が終了する。
次に、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSの作用効果について説明する。
以上のような本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、エタノールの改質温度が200〜400℃程度と他の燃料に比べて低く、エンジン1の排気温度で改質可能である。また、エタノールは、水を使って改質を行う水蒸気改質を行うことで、改質時の吸熱量が大きくなる。そして、エンジン1の排熱を改質ガスの生成に利用することで、改質ガス(燃料)へのエネルギーの回収量が増加することとなる。したがって、このエタノールエンジンシステムSは、エンジン1の高効率化を図ることができる。また、エタノールは、水に容易に溶けるために、燃料としてのエタノール水溶液は、安定して貯留タンク4に貯留することができる。
また、このエタノールエンジンシステムSによれば、従来のエタノールエンジンシステム(例えば、特許文献1参照)と異なって、エンジン1の始動時から所定の回転速度及び所定の負荷で運転する定常運転時に亘って、共通のエタノール水溶液を燃料として使用することができる。そのため、複数の濃度のエタノールを使用しなくてもよいので、貯留タンク4を複数設ける必要がない。そのため、従来のエタノールエンジンシステム(例えば、特許文献1参照)と異なって、システム自体のコンパクト化を達成することができる。
また、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、エタノール水溶液を燃料として使用するので、エタノール製造時における脱水工程が不要となって、バイオエタノール普及促進に効果的である。また、エタノール水溶液は、水の濃度が高いと(エタノール濃度が低いと)、法定の非危険物扱いとなって、取り扱いが容易となる。
また、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、例えばエンジン1の始動時に、燃焼室12の壁面温度が低い場合において、ピストン11の圧縮により、燃焼室12内はエタノール水溶液の沸点以上の高温状態となる。そのため、比較的に低濃度のエタノール水溶液を燃料として用いても、エンジン1を始動することができる。
また、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、エンジン1の始動後に、燃焼室12の温度がエタノール水溶液の沸点以上になると、エンジン1のサイクル毎にエタノール水溶液を安定的に気化することができ、燃焼効率が向上する。
また、一般には、ウォータジャケット等のエンジン冷却機構によって、燃焼室壁面の温度は所定の温度に保たれるところ、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、エタノール水溶液の発熱量に対する蒸発潜熱、顕熱が大きいために、エンジン1の燃焼室12の内部から燃焼室12の壁面温度を冷却することができる。これにより、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、エンジン冷却機構を省略することができる。
また、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、エンジン冷却機構を省略することができるので、エンジン1からの排熱の大部分は排気ガスに集めることができる。そのため、このエタノールエンジンシステムSによれば、排熱のエクセルギを向上することができる。このことは排熱回収によって動力を生成する能力が高くなることを意味する。
また、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、燃焼室12内で、エタノール水溶液に含まれるエタノールと、改質ガスとを燃焼させるので、エタノール水溶液に含まれるエタノールの燃焼は、改質ガス中の水素によって促進される。これにより、エタノール濃度が低いエタノール水溶液であっても、より確実に安定して燃焼させることができる。
また、改質ガス中の水素は、ガソリン等の炭化水素燃料に比べ、燃焼速度が速く、可燃範囲が広いため、空気過剰での燃焼(希薄燃焼)が可能となる。
そのため、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、エンジン1の低負荷運転条件においても、空気を絞る必要がなくなり、ポンピングロスを低減することができ、エンジン1の熱効率を更に向上させることができる。そして、エンジン1の作動ガスが空気過剰になることから、作動ガスの比熱比が向上し、これによってもエンジン1の熱効率が向上することとなる。
また、本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSによれば、分離装置3を介して改質ガスをエンジン1に供給するので、未改質のエタノール水溶液が吸気管13からエンジン1に供給されるのを防止することができる。
また、改質ガスが分離装置3を通ることで、エンジン1へ供給される改質ガスの温度を下げることができる。これにより、エタノールエンジンシステムSは、水素によるバックファイアを防止することができると共に、エンジン1への吸入空気量の低下を防止することができる。
このような本実施形態に係るエタノールエンジンシステムSは、動力源を要するあらゆるものに適用することができ、具体的には、車両、船舶等の移動体のほか、発電機、建設機械等に利用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の他の形態で実施することができる。なお、以下に本発明の他の実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
前記実施形態に係るエタノールエンジンシステムSにおいては、エンジン1の高温の排気ガスを利用することによりエタノール水溶液の改質を行って排熱のエクセルギを向上させる構成となっているが、本発明は他の排熱回収機構を併設した構成とすることもできる。ここで参照する図9は、本発明のエタノールエンジンシステムの第1変形例の構成説明図であり、図10は、本発明のエタノールエンジンシステムの第2変形例の構成説明図である。なお、図9及び図10においては、作図の便宜上、制御部7の記載を省略しているが、図9及び図10中の低圧ポンプP、高圧ポンプP、及びインジェクタI,I,Iは、図1の低圧ポンプP、高圧ポンプP、及びインジェクタI,I,Iと同様に制御部7で制御される。
図9に示すように、第1変形例に係るエタノールエンジンシステムSは、スロットル5を介してエンジン1に空気を供給する経路上にターボチャージャ6を備える構成となっている。このターボチャージャ6は、エンジン1から改質器2に向けて供給される排気ガスをエンジン1の吸気圧縮に利用するようになっている。
そして、改質器2からの改質ガスが分離装置3を介してターボチャージャ6の上流側に供給されること以外は、前記実施形態に係るエタノールエンジンシステムSと同様の構成となっている。
このような第1変形例によれば、インジェクタIを介して供給される改質ガスの圧力を、前記実施形態に係るエタノールエンジンシステムSよりも低く抑えることができる。
また、この第1変形例によれば、エンジン1のトルクが向上するので、例えば建設機械といった高トルクが必要なエンジン分野への適用範囲が広がる。
ちなみに、ガソリンは、オクタン価が90〜100程度であり、また、前記したように、「蒸発潜熱/燃料低位発熱量」の比(図6参照)が小さいために、圧縮比を14以上に設定した条件で吸気圧力を上げてエンジンを運転するとノッキングが発生する。
これに対して、エタノール水溶液は、「蒸発潜熱/燃料低位発熱量」の比が大きく、オクタン価も高い。そのため、この第1変形例に係るエタノールエンジンシステムSでは、エンジン1の圧縮比を14以上に設定した構成にターボチャージャ6を併設したとしてもノッキングを生じることなく、高トルク及び高出力を達成することができる。
また、本発明においては、この第1変形例でのターボチャージャ6に代えて、蒸気タービン等のランキンサイクルを利用した他の排熱回収手段を併設した構成とすることもできる。
次に、第2変形例に係るエタノールエンジンシステムSについて説明する。
図10に示すように、この第2変形例においては、エンジン1の排気ガスの一部をエンジン1の吸気管13(図2参照)に戻す、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)用の配管(図10中、符号EGRで示す)を備えている。この配管EGRは、エンジン1と改質器2との接続配管の途中から分岐すると共に、その先端がエンジン1の吸気管13に合流している。この配管EGRには、常法によって制御部(図示省略)が排気再循環ガスの流量を調整するための流量調整バルブVが設けられている。
そして、改質器2からの改質ガスが分離装置3を介して流量調整バルブVの下流側の配管EGRに供給されること以外は、前記実施形態に係るエタノールエンジンシステムSと同様の構成となっている。
このような第2変形例によれば、改質ガスと排気再循環ガスとをエンジン1に供給することで、エンジン1内の燃焼温度を下げることができる。これにより、第2変形例に係るエタノールエンジンシステムSでは、幅広い運転条件において排気ガス中のNOxの量を低減することができる。
また、この第2変形例では、排気再循環ガスを通流させる配管EGRにて改質ガスをエンジン1に供給することができるので、分離装置3からエンジン1に改質ガスを供給するための配管の長さを短縮することができる。これにより、第2変形例のエタノールエンジンシステムSを、よりコンパクトな構成とすることができる。
また、この第2変形例においては、配管EGRを通流する排気再循環ガスと熱交換させてこの排気再循環ガスを冷却する熱交換器をこの配管EGRに設ける構成とすることができる。
また、本発明においては、改質器2で生成した改質ガスを排気再循環ガスと共にエンジン1に供給する他の構成とすることもできる。つまり、本発明においては、図3(a)に示す反応セル21の内側に、エタノール水溶液と共に排気ガスの一部を一緒に流すことで、エンジン1に排気再循環ガスと改質ガスとを供給することができる。
また、前記実施形態でのエタノールエンジンシステムSの動作(図8参照)においては、エタノール濃度50モル%未満のエタノール水溶液を燃料として使用する場合について説明した。しかしながら、本発明においては、エタノール濃度50モル%を超えるエタノール水溶液を使用することもできる。
例えば、エタノール濃度50モル%を超えるエタノール水溶液、又は100%エタノールを使用する場合に、前記の制御部7(図1参照)がエタノール濃度センサDにて当該エタノール濃度を検出することとなる。この際、制御部7は、エタノール濃度センサDで検出したエタノール濃度が前記の第2閾値C2(例えば、70質量%)を超えた判断すると、図1に示すバルブVを閉じると共に、インジェクタI,Iをオフにする。つまり、エタノールエンジンシステムSは、改質器2での改質ガスの生成を中断して、エンジン1には、インジェクタIを介してエタノール水溶液を供給するのみで動力を得ることとなる。
そして、エタノール濃度センサDで検出したエタノール濃度が前記の第2閾値C2(例えば、70質量%)以下になったと判断した場合に、再び、図1に示すバルブVを開けると共に、インジェクタI,Iをオンにする。つまり、エンジン1には、改質ガスとエタノール水溶液とが供給されることとなる。
このようなエタノールエンジンシステムSにおいては、予め、高濃度のエタノール水溶液(共沸点エタノール水溶液を含む)又は100%エタノールで貯留タンク4に満たしておき、このエタノールエンジンシステムSの稼動により消費された高濃度エタノール水溶液又は100%エタノールの量に応じた量の水を、別途に設けられた水タンクから補充可能な構成にすることもできる。このようなエタノールエンジンシステムSによれば、エタノールの燃焼のみによる動力発生から、エタノール及び改質ガスの燃焼による動力発生に自動的に切り替わるシステムを構築することができる。
また、このエタノールエンジンシステムSは、70質量%以下の(50モル%未満の)エタノール水溶液で貯留タンク4を満たした状態で稼動し、その後、高濃度エタノールを貯留タンク4内に注ぎ足した場合にも同様の自動切換え運転が可能となる。
また、貯留タンク4内のエタノール濃度の調節方法としては、例えば、前記の第1閾値C1を下回り、又は前記第2閾値C2を上回った際に、そのことが操作者に認知可能なように点灯するランプ等の前記の表示手段に基づいて、操作者が、貯留タンク4に水又は高濃度エタノールを追加することを排除するものではない。
また、前記実施形態では、改質ガスがエンジン1の吸気管13に供給されるエタノールエンジンシステムSについて説明したが、本発明はエンジン1の副燃焼室に改質ガスが供給される構成とすることができる。次に参照する図11は、本発明のエタノールエンジンシステムに使用されるエンジンの変形例を模式的に示す部分拡大模式図である。
図11に示すように、この変形例に係るエンジン1は、シリンダヘッド部分に副燃焼室16が設けられている。そして、この副燃焼室16内に、点火プラグ15及びインジェクタIが臨むように配置されている。
このような変形例によれば、より少ない改質ガスであってもこれを効率よく燃焼させることができる。なぜなら、改質ガスの燃焼火炎によってエンジン1の燃焼室12(主燃焼室)に供給されたエタノール水溶液に引火させることができるため、エンジン1に供給する空気と燃料(改質ガスとエタノールの合計)の比(空燃比)を大きくすることができる。つまり、希薄燃焼させることができるため、効率向上を達成することができる。特にポンピング損失の大きい低負荷域は、その効果が大きい。
また、前記実施形態でのバルブVは、開閉弁を想定しているが、本発明は、この開閉便に代えて、通流するエタノール水溶液の流量が調整可能な流量調整弁としてのバルブVを使用した構成とすることもできる。なお、この流量調整弁としてのバルブVは、前記実施形態における開閉弁としてのバルブVと共に、特許請求の範囲にいう「流量調整装置」に相当する。
1 エンジン
2 改質器
3 分離装置
4 貯留タンク
5 スロットル
6 ターボチャージャ
7 制御部
10 シリンダ
11 ピストン
12 燃焼室
13 吸気管
14 排気管
16 副燃焼室
D エタノール濃度センサ
EGR 配管
インジェクタ
インジェクタ
インジェクタ
低圧ポンプ
高圧ポンプ
S エタノールエンジンシステム

Claims (11)

  1. エタノール水溶液の貯留タンクと、
    この貯留タンクから供給されるエタノール水溶液を原料に改質ガスを生成する改質器と、
    前記貯留タンクに貯留されるエタノール水溶液がその燃焼室内に直接噴射されると共に前記改質器から改質ガスが供給されて、当該燃焼室内でエタノール水溶液に含まれるエタノールと改質ガスとが燃焼することにより動力を発生させるエンジンと、
    を備えることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  2. 請求項1に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記改質器からの改質ガスは、前記エンジンの吸気管に供給されることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  3. 請求項1に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記エンジンの燃焼室内にエタノール水溶液を直接噴霧する第1の供給装置と、
    前記貯留タンクと前記第1の供給装置とを接続する配管に設けられ、前記貯留タンクのエタノール水溶液を前記第1の供給装置に向けて送出する少なくとも1つのポンプと、
    を更に備えることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  4. 請求項1に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記改質器と前記エンジンとの間には、この改質器から送出される改質ガスと未改質のエタノールを含むエタノール水溶液とを分離し、分離したエタノール水溶液を前記貯留タンクに返送する分離装置を更に備えることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  5. 請求項4に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記分離装置と前記貯留タンクとを接続するエタノール返送配管の延在途中に設けられて、このエタノール返送配管を通流するエタノール水溶液の流量を調整する流量調整装置を更に備えることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  6. 請求項5に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記貯留タンクから前記エンジン及び前記改質器に送出されるエタノール水溶液の濃度のうち、少なくとも一方の濃度を検出するエタノール濃度検出器を更に備えることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  7. 請求項1に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記エンジンは、前記燃焼室で発生した燃焼熱の放熱を抑制する放熱抑制機構を更に備えることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  8. 請求項1に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記エンジンは副燃焼室を更に備え、
    前記改質器からの改質ガスは、前記副燃焼室に供給されることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  9. 請求項1に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記エンジンには排気再循環配管が接続され、
    前記改質器からの改質ガスは、前記排気再循環配管を介して前記エンジンに供給されることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  10. 請求項1に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記改質器は、前記エンジンから供給される排気ガスの熱を利用して改質ガスを生成すると共に、前記エンジンから前記改質器に向けて供給される当該排気ガスを、前記改質器から前記エンジンに改質ガスを供給する際の吸気圧縮に利用するターボチャージャを更に備えることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
  11. 請求項6に記載のエタノールエンジンシステムにおいて、
    前記エンジンは、前記エタノール濃度検出器で検出したエタノール濃度が所定の閾値を超えた場合に、エンジンに供給したエタノール水溶液のエタノールの燃焼のみによって動力を発生し、前記エタノール濃度検出器で検出したエタノール濃度が所定の閾値以下の場合に、エタノール及び改質ガスの燃焼によって動力を発生させることを特徴とするエタノールエンジンシステム。
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