JP2008126836A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ周方向に延びる4本の主溝がトレッド部に形成され、タイヤ赤道面が通過する中央の陸部列の偏摩耗性と、トレッド部のセンター側の主溝とショルダー側の主溝との両主溝の石噛み性と、を改良することにより長寿命化を図った空気入りタイヤを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る空気入りタイヤでは、トレッド部18には、センター主溝20L、20R及びショルダー主溝22L、22Rの合計4本のタイヤ周方向に延びる主溝が形成されている。従って、トレッド部18には、センター陸部列30、セカンド陸部列40L、40R、ショルダー陸部列50L、50Rの合計5本の陸部列が形成されている。4本の主溝の溝幅は各々トレッド幅TWの4〜6%の範囲にあり、センター陸部列30のラグ溝32の深さと、セカンド陸部列40L、40Rのラグ溝42の深さとが共に4本の主溝の深さよりも浅い。
【選択図】図2

Description

本発明は、石噛み対策が施された空気入りタイヤに関し、更に詳細には、特にトラック・バス用タイヤなどの重荷重用タイヤとして最適な空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤでは、路面走行時にトレッド部の周方向溝(主溝)に石を噛み込み易い。この石噛みにより、ドリリングなどの弊害が発生し易いので、石噛み対策は重要である。
この石噛み対策として、特許文献1にはタイヤ周方向にジグザグ状に延びる主溝を形成するとともに、石噛みによる影響が大きいセンター側の主溝をショルダー側の主溝に比べて幅広とすることにより石噛み性を改良することが開示されている。また、特許文献1には、タイヤ赤道面が通過するセンター陸部列(中央の陸部列)のラグ溝に底上げ部を設けてセンター陸部列の剛性を確保して偏磨耗性も併せて改良することが開示されている。
しかし、特許文献1では、溝幅が狭いショルダー側の主溝の石噛み性までは改良されていない。
特開2004−203322号公報
本発明は、上記事実を考慮して、タイヤ周方向に延びる4本の主溝がトレッド部に形成され、タイヤ赤道面が通過する中央の陸部列の偏摩耗性と、トレッド部のセンター側の主溝とショルダー側の主溝との両主溝の石噛み性と、を改良することにより長寿命化を図った空気入りタイヤを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、トレッド部にタイヤ周方向に延びる4本の主溝により5列の陸部列を形成し、各陸部列がタイヤ幅方向に延びるラグ溝により多数のブロックに区画されてなる空気入りタイヤにおいて、前記4本の主溝の溝幅が各々トレッド幅の4〜6%の範囲にあり、中央の陸部列のラグ溝の深さと、前記中央の陸部列の左右両側に隣接するセカンド陸部列のラグ溝の深さとが共に前記4本の主溝の深さよりも浅いことを特徴とする。
トレッド幅とは、タイヤ幅方向両側のトレッド端同士の間隔のことである。トレッド端とは、空気入りタイヤをJATMA YEAR BOOK(2006年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%を内圧として充填し、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ幅方向最外の接地部分を指す。なお、使用地又は製造地においてTRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
上記4本の主溝の溝幅が4%に満たないと石噛みしやすく、6%を超えると主溝の幅が広くなり過ぎて陸部列の幅が狭くなり偏摩耗性が悪化してしまう。
請求項1に記載の発明では、4本の主溝の溝幅が各々トレッド幅の4〜6%の範囲にあるので、上記4本の主溝、すなわち、センター側の主溝とショルダー側の主溝との何れにおいても石噛み性を改良して石噛みし難くすることができる。しかも、陸部列の幅が充分であるので陸部列の剛性を充分に確保でき、摩耗し易い中央の陸部列(センター陸部列)の耐摩耗性が向上するので、偏磨耗性も改良される。また、中央の陸部列及びその隣のセカンド陸部列のラグ溝を浅くしているので、中央の陸部列及びセカンド陸部列の剛性を高めて偏摩耗性を更に改良することができている。
また、従来の空気入りタイヤに比べ、トレッドゴムの体積(GUM.VOL)を変更することなく、ブロック剛性配分の変更によりセンター磨耗を抑制することが可能となる。従って、トレッド部のネガティブダウンによる発熱量の増大を招くことなく上記の効果を奏する構成にすることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、前記セカンド陸部列のラグ溝の探さが、前記中央の陸部列のラグ溝の深さより浅いことを特徴とする。
これにより、偏摩耗性をより顕著に改良することができる。
請求項3に記載の発明は、前記セカンド陸部列のタイヤ幅方向外側のショルダー陸部列のラグ溝に底上げ部が形成されていることを特徴とする。
これにより、ショルダー側の主溝の幅を従来よりも広げた結果としてセカンド陸部列にリブパンチ等の偏摩耗が生じ易くなることを充分に防ぐことができ、中央の陸部列との摩耗のバランスをとることができる。
請求項4に記載の発明は、前記4本の主溝では、主溝と直交する断面の形状が全て同じであり、前記中央の陸部列のラグ溝の深さが前記主溝の深さの55〜65%の範囲にあり、前記セカンド陸部列のラグ溝の深さが前記主溝の深さの15〜25%の範囲にあることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、上記4本の主溝では主溝と直交する断面の形状が全て同じであるので、これにより、排水性が向上する。
中央の陸部列のラグ溝の深さが主溝の深さの55%に満たなかったり、65%よりも大きかったりすると、偏摩耗のバランスをとり難くなる。また、セカンド陸部列のラグ溝の深さが主溝の深さの15%に満たなかったり、25%よりも大きかったりすると、やはり偏摩耗のバランスをとり難い。
請求項5に記載の発明は、前記4本の主溝の深さが主溝の溝幅の130〜150%の範囲にあり、タイヤ径方向に対する前記4本の主溝の溝壁角度が10〜20度の範囲にあることを特徴とする。
130%に満たないと主溝が浅くなり過ぎてトレッド部の発熱性が悪化したり排水性が不十分になったりし易い。また、150%を越えると溝壁角度が小さくなって石噛み性が悪化し易い。また、溝壁角度が10度に満たないと石噛みしやすく、20度を越えると溝幅が広くなりすぎ易い。
請求項6に記載の発明は、前記中央の陸部列の幅がトレッド幅の20〜26%の範囲にあり、前記セカンド陸部列の幅がトレッド幅の10〜15%の範囲にあることを特徴とする。
中央の陸部列の幅がトレッド幅の20%よりも幅狭であると、タイヤセンターの耐摩耗性が悪化し易く、26%よりも幅広であると、セカンド陸部列及びショルダー陸部列の耐偏摩耗性が悪化し易い。また、セカンド陸部列の幅がトレッド幅の10%よりも幅狭であると、セカンド陸部列の耐偏摩耗性が悪化し易く、15%よりも幅広であると、センター陸部列及びショルダー陸部列の耐偏摩耗性が悪化し易い。
本発明によれば、タイヤ周方向に延びる4本の主溝がトレッド部に形成され、タイヤ赤道面が通過する中央の陸部列の偏摩耗性と、トレッド部のセンター側の主溝とショルダー側の主溝との両主溝の石噛み性と、を改良することにより長寿命化を図った空気入りタイヤとすることができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10は、トラック・バス用のタイヤであって、カーカス12を備えている。カーカス12は、両端部がそれぞれビード部11のビードコア11Cで折り返されてなる折り返し部12Eを有する。
カーカス12のクラウン部12Cのタイヤ径方向外側にはベルト層14が埋設されている。ベルト層14のタイヤ径方向外側には、溝を配設したトレッド部18(図2も参照)が形成されている。
図2に示すように、トレッド部18には、タイヤ赤道面CLの両側に、周方向に沿った4本の主溝20L、20R、22L、22Rが形成されている。この4本の主溝によって、トレッド部18にはタイヤ周方向Uに沿った5列の陸部列が形成されている。この5列の陸部列は、タイヤ赤道面CLが通過しているセンター陸部列(中央の陸部列)30と、センター陸部列30の左右両側に隣接するセカンド陸部列40L、40Rと、セカンド陸部列40L、40Rのそれぞれタイヤ幅方向Bの外側に位置するショルダー陸部列50L、50Rと、で構成される。
上記の4本の主溝は、センター側(タイヤ赤道面側)に位置するセンター主溝20L、20Rと、ショルダー側に位置するショルダー主溝22L、22Rとで構成される。この4本の主溝20L、20R、22L、22Rは、タイヤ周方向にジグザグ状に延びている。ここで、タイヤ周方向にジグザグ状に延びるとは、タイヤ周方向に対して傾斜している溝部分が、傾斜方向が互い違いになるように折り返しながらタイヤ周方向に延びることをいう。
この4本の主溝20L、20R、22L、22Rの溝幅は、何れも、トレッド幅TW(タイヤ幅方向両側のトレッド端T同士の間隔)の4〜6%の範囲内にされている。ここで溝幅とは、図3に示すように、溝のタイヤ外周面側の開口部における幅のことである。
また、4本の主溝20L、20R、22L、22Rでは、主溝と直交する断面の形状(各主溝の断面形状)が全て同じである。更に、4本の主溝20L、20R、22L、22Rでは、各主溝の深さ(溝深さについても図3参照)が各主溝の溝幅の130〜150%の範囲内とされ、タイヤ径方向に対して溝壁Wがなす溝壁角度θ(図3参照)が10〜20度の範囲内とされている。
各陸部列には、タイヤ周方向と交差する複数本のラグ溝が形成されている。各ラグ溝の端部は、主溝22に連通するか、又は、トレッド端Tを越えてタイヤ幅方向外側へ排水可能なように延びている。このラグ溝によって、各陸部列は、複数のブロックがタイヤ周方向に一列に配置されたブロック列とされている。なお、各ブロックのタイヤ周方向Uに沿ったブロック長(例えばブロック26のブロック長L)は、トレッド幅TWの20〜24%の範囲内とされている。
本実施形態では、センター陸部列30の幅Pがトレッド幅TWの20〜26%の範囲内とされている。ここで、幅Pとは、タイヤ幅方向に沿った平均の幅のことである。そして、セカンド陸部列40L、40Rの幅Qがトレッド幅TWの10〜15%の範囲内とされ、ショルダー陸部列50L、50Rの幅Sもトレッド幅TWの10〜15%の範囲内とされている。幅Q、Sも、それぞれ、タイヤ幅方向に沿った平均の幅のことである。
また、センター陸部列30のラグ溝32にはラグ溝全体にわたって底上げ部34形成されている。セカンド陸部列40のラグ溝42にもラグ溝全体にわたって底上げ部44が形成されている。ショルダー陸部列50L、50Rのラグ溝52にもラグ溝全体にわたって底上げ部54が形成されている。
また、センター陸部列30のラグ溝32の深さと、セカンド陸部列40L、40Rのラグ溝42の深さとは、共に、4本の主溝20L、20R、22L、22Rの深さよりも浅くされている。すなわち、センター陸部列30のラグ溝32の深さが4本の主溝20L、20R、22L、22Rの深さの55〜65%の範囲内とされ、セカンド陸部列40L、40Rのラグ溝42の深さが4本の主溝の深さの15〜25%の範囲内とされている。従って、セカンド陸部列40L、40Rのラグ溝42の探さがセンター陸部列30のラグ溝32の深さよりも浅くされている。
図2に示すように、センター陸部列30のラグ溝32は略クランク状とされており、これにより、タイヤ転動時の剛性バランスの均一化が図られている。なお、ラグ溝32がクランク状でなくてS字状であってもよい。また、センター陸部列30のラグ溝32のタイヤ幅方向長さMは、トレッド幅TWの20%〜26%とされており、これにより、センター陸部列30のタイヤ赤道面CLにおける耐摩耗性が向上する。
セカンド陸部列40Lには、ショルダー主溝22Lからタイヤ幅方向外側に延び出して陸部列途中で終端している外側サイプ56Lが形成され、セカンド陸部列40Rには、ショルダー主溝22Rからタイヤ幅方向外側に延び出して陸部列途中で終端している外側サイプ56Rが形成されている。
ショルダー陸部列50Lには、ショルダー主溝22Lからタイヤ幅方向内側に延び出して陸部列途中で終端している内側サイプ46Lが形成され、ショルダー陸部列50Rには、ショルダー主溝22Rからタイヤ幅方向内側に延び出して陸部列途中で終端している内側サイプ46Rが形成されている。
以上説明したように、本実施形態では、4本の主溝20L、20R、22L、22Rの溝幅が何れもトレッド幅TWの4〜6%の範囲にあるので、上記4本の主溝、すなわち、センター主溝20L、20R、ショルダー主溝22L、22Rの何れにおいても石噛み性を改良して石噛みし難くすることができ、耐石噛み性が向上している。従って、従来に比べ、ショルダー主溝22L、22Rにおいて、石噛みによるドリリング(トレッド部を傷つけてベルト層14にまで傷が到達する現象)によってトレッド部にはがれが生じることを充分に抑えることができる。
しかも、センター陸部列30、セカンド陸部列40L、40R、ショルダー陸部列50L、50Rの幅が何れも充分であるので陸部列の剛性を充分に確保でき、摩耗し易いセンター陸部列30の耐摩耗性が向上するので偏磨耗性も改良される。また、センター陸部列30のラグ溝32及びセカンド陸部列40L、40Rのラグ溝42を従来よりも浅くしているので、センター陸部列30及びセカンド陸部列40L、40Rの剛性を高めて偏摩耗性を更に改良することができている。
また、4本の主溝20L、20R、22L、22Rの深さが主溝の溝幅の130〜150%の範囲内とされている。これにより、主溝が浅くなり過ぎてトレッド部18の発熱性が悪化したり排水性が不十分になったりすることが回避され、しかも、石噛み性が悪化することが回避されている。
また、4本の主溝20L、20R、22L、22Rでは、主溝と直交する断面の形状が全て同じであるので、これにより、排水性が向上している。
更に、タイヤ径方向に対する上記4本の主溝の溝壁角度θが10〜20度の範囲内とされている。これにより、溝幅が広くなり過ぎることなく石噛み性を更に向上させることができる。
また、センター陸部列30の幅Pがトレッド幅TWの20〜26%の範囲内とされ、セカンド陸部列40L、40Rの幅Qがトレッド幅TWの10〜15%の範囲内とされている。これにより、各々の陸部列で偏摩耗が生じることを抑制することができる。
ラグ溝については、センター陸部列30のラグ溝32では、ラグ溝全体にわたって底上げ部34が形成されている。これにより、センター陸部列30の剛性が高くなって耐摩耗性が向上している。
また、セカンド陸部列40L、40Rのラグ溝42の探さがセンター陸部列30のラグ溝32の深さより浅くされている。これにより、偏摩耗性をより顕著に改良することができる。
更に、ショルダー陸部列50L、50Rのラグ溝52に底上げ部54が形成されており、従来よりもラグ溝52が浅くなっている。これにより、ショルダー主溝22L、22Rの幅を従来よりも広げても、セカンド陸部列40L、40Rにリブパンチ等の偏摩耗が生じ易くなることを充分に防ぐことができ、センター陸部列30との摩耗のバランスをとることができる
そして、センター陸部列30のラグ溝32の深さが主溝の深さの55〜65%の範囲内とされ、セカンド陸部列40L、40Rのラグ溝42の深さが主溝の深さの15〜25%の範囲内とされている。これにより、トレッド部18における偏摩耗のバランスをとり易い。
また、トレッド部18では、トレッドゴムの体積(GUM.VOL)を従来の空気入りタイヤに比べて変更していないので、トレッドゴムの体積を増大させる必要がない。従って、トレッド部18のネガティブダウンによる発熱量の増大を招かなくて済むとともに、ゴム量増大によるコスト上昇を招かなくて済む。
<試験例1(摩耗抑制効果の確認試験)>
本発明の効果を確かめるために、本発明者は、上記実施形態の空気入りタイヤ10の一例(以下、実施例のタイヤという)、及び、従来例の空気入りタイヤの一例(以下、従来例のタイヤという)を用意し、実車走行による摩耗量を測定し、耐磨耗性を評価した。
ここで、従来例のタイヤは特許文献1に開示された空気入りタイヤであり、図4に示すように、実施例のタイヤに比べ、ショルダー主溝72L、72Rの溝幅が細く、センター陸部列80の幅P、セカンド陸部列90L、90Rの幅Q、ショルダー陸部列100L、100Rの幅Sは、実施例のタイヤとは異なっている。また、センター陸部列80のラグ溝82は、センター主溝20L、20Rに繋がっている両端部には底上げ部が形成されずに両端部以外の部分に底上げ部84が形成されている。なお、実施例のタイヤでは、センター陸部列30のラグ溝32全体にわたって底上げ部34が形成されており、底上げ部34と底上げ部84との高さが同じ、すなわちラグ溝32とラグ溝82の両端部以外の溝部分との溝深さが同じである。
実施例のタイヤ及び従来例のタイヤのタイヤ条件を表1に示す。なお、実施例のタイヤでは、センター陸部列30のラグ溝32の深さが10mm、セカンド陸部列40のラグ溝42の深さが3mm、主溝20L、20R、22L、22Rの深さが17mmである。
Figure 2008126836
本試験例では、タイヤは全てトラック・バス用タイヤであり、タイヤサイズは何れも11.00R20である。本試験例では、何れのタイヤについても、正規リムに組み込み後、車両(2D4)にドライブ装着とし、正規荷重、正規内圧にて、実地走行で4万km走行したときのタイヤ赤道面CLにおける摩耗量を測定した。
ここで、「正規リム」とは、例えばJATMAが発行する2006年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズにおける標準リムを指し、「正規荷重」及び「正規内圧」とは、同様に、JATMAが発行する2006年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズ・プライレーティングにおける最大荷重及び該最大荷重に対する空気圧を指す。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は、各々の規格に従う。
測定結果を表1に併せて示す。表1では、タイヤ毎の平均値を示している。表1から判るように、実施例のタイヤでは、従来例のタイヤに比べ、タイヤ赤道面CLでの摩耗量が1/3であった。
<試験例2(耐石噛み性の効果の確認試験)>
また、本発明者は、実施例のタイヤと従来例のタイヤとを用い、実車走行により石噛みされた石の個数を測定し、耐石噛み性を評価した。なお、実施例のタイヤ、従来例のタイヤの仕様は試験例1と同じであるが、何れも未使用のタイヤを用いた。
本試験例では、何れのタイヤについても、正規リムに組み込み後、車両(2D4)にフロント装着とし、正規荷重、正規内圧にて、実地走行で各溝に入り込んだ石の数(すなわち石噛み数)を数えた。その際、タイヤの摩耗率が5%、25%、40%の段階で、それぞれ石噛み数を数えた。
そして、従来例のタイヤにおける石噛み数(主溝に噛み込まれた石の個数)を評価指数100とし、実施例のタイヤについては相対評価となる評価指数を算出した。評価結果を表2に示す。
Figure 2008126836
表2の評価結果では評価指数が小さいほど性能が高いこと、すなわち耐石噛み性に優れていることを示す。表2から判るように、実施例のタイヤでは、何れの摩耗率であっても、従来例のタイヤに比べて評価が高かった。なお、評価指数が従来例のタイヤよりも50%以上良いと充分な効果が得られていると判断される。
<試験例3(耐発熱性の確認試験)>
また、本発明者は、実施例のタイヤと従来例のタイヤとを用い、ドラム走行により、GUM配分変更に伴う耐熱性(耐発熱性)の影響を調べる試験を行った。試験例2と同様、実施例のタイヤ、従来例のタイヤの仕様は試験例1と同じであるが、何れも未使用のタイヤを用いた。
本試験例では、何れのタイヤについても、正規リムに組み込み後、空気圧800kPa、荷重3350kg、速度65km/hで室内ドラムにて走行試験を行い、走行を開始してから74時間後にショルダー主溝の溝底温度を測定した。そして、従来例のタイヤにおける温度を評価指数100とし、実施例のタイヤについては相対評価となる評価指数を算出した。評価結果を表3に示す。
Figure 2008126836
表3の評価結果では評価指数が大きいほど性能が高いこと、すなわち耐発熱性に優れていることを示す。表3から判るように、実施例のタイヤでは、従来例のタイヤに比べ、耐発熱性で劣らないことが確認された。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのタイヤ径方向断面図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤで、溝幅、溝深さ、及び溝壁角度を説明する模式的な溝断面図である。 従来例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す平面図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
18 トレッド部
20L、R 主溝
22L、R 主溝
30 センター陸部列
32 ラグ溝
40L、R セカンド陸部列
42 ラグ溝
50L、R ショルダー陸部列
52 ラグ溝
54 底上げ部
72L、R ショルダー主溝
80 センター陸部列
82 ラグ溝
90L、R セカンド陸部列
100L、R ショルダー陸部列
TW トレッド幅
B タイヤ幅方向
U タイヤ周方向
θ 溝壁角度
P 幅
Q 幅
S 幅

Claims (6)

  1. トレッド部にタイヤ周方向に延びる4本の主溝により5列の陸部列を形成し、各陸部列がタイヤ幅方向に延びるラグ溝により多数のブロックに区画されてなる空気入りタイヤにおいて、
    前記4本の主溝の溝幅が各々トレッド幅の4〜6%の範囲にあり、
    中央の陸部列のラグ溝の深さと、前記中央の陸部列の左右両側に隣接するセカンド陸部列のラグ溝の深さとが共に前記4本の主溝の深さよりも浅いことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記セカンド陸部列のラグ溝の探さが、前記中央の陸部列のラグ溝の深さより浅いことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記セカンド陸部列のタイヤ幅方向外側のショルダー陸部列のラグ溝に底上げ部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載空気入りタイヤ。
  4. 前記4本の主溝では、主溝と直交する断面の形状が全て同じであり、
    前記中央の陸部列のラグ溝の深さが前記主溝の深さの55〜65%の範囲にあり、
    前記セカンド陸部列のラグ溝の深さが前記主溝の深さの15〜25%の範囲にあることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記4本の主溝の深さが主溝の溝幅の130〜150%の範囲にあり、
    タイヤ径方向に対する前記4本の主溝の溝壁角度が10〜20度の範囲にあることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記中央の陸部列の幅がトレッド幅の20〜26%の範囲にあり、
    前記セカンド陸部列の幅がトレッド幅の10〜15%の範囲にあることを特徴とする請求項1から5のいずれか記載の空気入りタイヤ。
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