JP2008126370A - 3次元マイクロ構造体、その製造方法、及びその製造装置 - Google Patents

3次元マイクロ構造体、その製造方法、及びその製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微小コイルのような3次元微小金属構造体を製造するための技術を実現することを目的し、その発展形態においては、大量生産に適した上記3次元微小金属構造体の製造方法を実現することをも目的とする。
【解決手段】繊維状の芯材の表面に微細パターンが形成された鋳型を製造すると共にメッキによりそのパターンに金属を充填し、その後鋳型を除去する。好適な実施形態においては、その鋳型を、表面にレジスト層が形成された繊維状の芯材を、透光性の筒殻に非透光性のマスクパターンが形成された筒状の光リソグラフィ用マスクの筒孔に挿入すると共に、該筒殻の一部又は全部が一括照射されるように筒状マスクの外側からレーザを照射し、その後にレジスト層を現像することにより製造する。
【選択図】図7

Description

本発明はMEMS技術に関し、特に、マイクロコイルなどの3次元微小構造体や、その製造方法に関する。
MEMS技術の発展により、ごく小さな3次元構造体の応用可能性に関心が高まっている。3次元マイクロ構造体が使われる技術分野の一つに、ICの検査に用いるコンタクトプローブがある。従来、ICの検査に用いるプローブには、極細の針や平板型バネが用いられてきた。平板型バネについては特開2001−343397号公報に記載されている。
しかし、本来であれば、どの方向に曲げても弾性力がほぼ一様であることや、ストローク量を大きくとることが可能であることなどから、コイルバネ状のプローブを用いることが望ましい。ところが、直径が1mm以下となるような微小コイルを製造することは容易ではなく、特に、大量生産が可能な技術は存在しなかった。
特開2001−343397号公報
本発明は、上述の微小コイルのような3次元微小金属構造体を製造するための技術を実現することを目的し、更にその発展形態においては、大量生産に適した上記3次元微小金属構造体の製造方法を実現することをも目的とする。
上述したような3次元微小金属構造体を製造する第1の方法は、非常に細い繊維状の芯材の表面に微細パターンが形成された鋳型を製造し、メッキにより該パターンに金属を充填し、最後に鋳型を除去するというものである。メッキの方法によっては、金属を充填した後、余分な金属を除去するために研磨が必要な場合がある。芯材は、エッチングにより除去可能な材質、例えば樹脂材で形成されることが好ましく、またエッチング液が内側に入り込めるように、中空の管状であることが好ましい。芯材の断面は円形又は多角形を呈し、その直径又は対角線長は、例えば数10μmから数100μmであることができる。(むろんこれに限定されない。)。
この製造方法は、鋳型が極細の繊維状であるため、非常に小さい3次元金属構造体を製造することができ、特に、上述の微小コイルのような、全体として筒状を呈し、断面の直径又は対角線長が数10μm〜数100μmの微小構造体を製造するために適している。従って、ICの検査に用いるコンタクトプローブとして理想的な形状である、コイルバネ状の微小構造体を製造することが可能である。もちろん、本発明による製造方法によって製造されうる微小構造体はコイル状のものに限らず、さまざまな3次元微小金属構造体であることができる。
鋳型を作成する方法にはいくつかあり、ナノインプリント技術を用いる方法、光リソグラフィを用いる方法、極細の芯材にこれまた極細の線を巻きつけたものを鋳型とする方法、インクジェット技術により芯材上に樹脂を吐出することによって所望のパターンを形成する方法、などを用いることができる。好適には光リソグラフィを利用する
光リソグラフィを利用する方法では、繊維状の芯材の表面にレジスト層を形成すると共に、前記レジスト層にレーザを用いて所要のパターンを描画し、その後に前記レジスト層を現像することによって、上述の鋳型を製造することができる。パターン描画工程においては、照射位置が固定されたレーザに対して芯材を軸周りに回転させたり芯材を軸方向に移動させたりしてレジスト表面への描画を行ってもよいし、レーザ照射装置の方で照射位置を移動制御して描画を行ってもよい。また、これら2つの制御を組み合わせて描画を行っても良い。1つの好ましい実施形態においては、表面にレジスト層が形成された繊維状の芯材を、透光性の筒殻に非透光性のマスクパターンが形成された筒状の光リソグラフィ用マスクの筒孔に挿入すると共に、筒殻の一部又は全部が一括照射されるように筒状マスクの外側からレーザを照射する。この実施態様では、レジスト層の広い領域に亘ってパターンを一度に描画することができ、鋳型の製造速度を速めることができる。
これらの製造方法を大量生産に適合させるためには、メッキ工程・研磨工程・鋳型除去工程を、多数の鋳型に対して同時に行うことが好ましい。
3次元微小金属構造体を製造する第2の方法は、インクジェット技術を利用した方法であり、繊維状の芯材の表面に、所要の立体構造が形成されるようにインクジェット技術を用いて金属を吐出する工程と、前記芯材を除去する工程とを有する。
本発明の好ましい実施形態の一つは、次のような3次元微小金属構造体の製造方法である。この製造方法は、
繊維状の芯材を融解したレジストに潜通させることにより前記芯材にレジスト層を形成する第一工程と、
前記第一工程を終えた前記芯材の部分を、透光性の筒殻に非透光性のマスクパターンが形成された筒状の光リソグラフィ用マスクの筒孔内へ導引すると共に、前記筒殻の一部又は全部が一括照射されるように前記筒状マスクの外側からレーザを照射する第二工程と、
前記第二工程を終えた前記芯材部分のレジスト層を現像する第三工程と、
前記第三工程を終えた前記芯材部分に金属メッキを施す第四工程と、
のいずれか一つ以上を備える。好ましくは、芯材は長尺の繊維状の芯材であり、この長尺芯材を給送しつつ、その各部分に対して第一工程、第二工程、第三工程、第四工程が、この順番で行われるように構成する。(ただしこの実施形態は、いずれかの工程の最中に、芯材の給送を一時止めておくことを含むことに留意されたし。)また、第四工程(メッキ工程)の後に、余分な金属を研磨除去する研磨工程を加えてもよい。メッキ・研磨が終了した芯材は、単位部分ごとに切断され、エッチングで芯材を除去することにより、金属部分が残ってマイクロ構造体が完成する。メッキ・研磨が終了した芯材は、終了した部分から直ちに切断してもよいし、一旦リールなどに巻き取っておき、後で単位部分ごとに切断してもよい。
この実施形態によれば、長尺の芯材を給送しながら、その各部分にレジスト形成・パターン露光・現像・メッキを次々に行うため、マイクロ構造体の大量生産を行うことができる。
上述の筒状マスクは、例えば、次のような製造方法にて製造することができる。この製造方法は、ガラス・透光性ポリマーなどの透光性材料で形成された筒状の基体を準備する工程と、前記基体の外側からレーザを照射することによって前記基体の側面に所要のパターンを形成する工程と、前記形成されたパターンをメッキによってクロム・ニッケル等の金属で充填することにより、非透光性のマスクパターンとする工程とを備える。メッキ工程後に、必要ならば研磨工程を備えてもよい。また、上述の筒状基体の代わりに、筒状又は柱状の芯材の側面に透光性のレジスト層を形成したものを用いてもよい。この場合は、メッキ・研磨後に、エッチング等の手段で芯材を除去する必要がある。パターンの形成は、照射点が固定されたレーザに対して芯材を筒軸方向に平行移動及び/又は筒軸周りに回転せしめることにより、行うことができる。また、レーザの照射位置をパターンに沿って動かしてもよい。レーザ照射は、基体側面を突き抜けるまで行ってもよいし、突き抜ける手前で止めてもよい。レーザ照射を基体側面を突き抜けるまで行う場合は、マスクを筒の内面に接するまで形成することができるので、光を筒内に垂直に導き入れることが可能という利点があり、レーザ照射を基体側面を突き抜ける手前で止める場合には、筒の内面を滑らかに保つことができるという利点がある。
また上述の筒状マスクは、例えば、次のような製造方法でも製造することができる。この製造方法は、筒状又は柱状の芯材を準備する工程と、前記芯材の表面にレジスト層を形成する工程と、前記レジスト層にレーザを照射することによって前記レジスト層の所要の部分を露光する工程であって、前記レジスト層において露光される部分は前記レジスト層の最深部まで露光される工程と、前記レジスト層を現像して前記レジスト層の所要の溝パターンを現出させる工程と、前記形成された溝パターンをメッキにより金属で充填する工程と、前記レジスト層を除去する工程と、前記芯材の表面を、該表面に残った金属パターンごと透光性材料で被覆する工程と、前記芯材を除去する工程をと備える。この製造方法の利点は、マスク部分を筒の内面に接して形成することができて光を筒内に垂直に導き入れることが可能であることと、製造過程の最後まで筒の内面が芯材で保護されているため、筒の内面を滑らかに仕上げることが容易であることである。
本発明は、その好ましい実施形態の一つに、上述の3次元微小金属構造体を製造する装置であって、
長尺の繊維状の芯材を給送する給送装置と、
融解したレジストを貯留すると共に、前記給送装置により給送されてくる前記芯材を前記溶解レジスト中に潜通させるレジスト槽と、
前記レジスト貯留槽の後段に設置され、透光性の筒殻に非透光性のマスクパターンが形成された筒状の光リソグラフィ用マスクを保持するマスク保持器であって、前記給送装置により給送されてくる前記芯材が前記筒状マスクの筒孔内に挿通しうる位置に前記筒状マスクを保持するマスク保持器と、
前記前記筒状マスクの筒殻の一部又は全部が一括照射されるように前記筒状マスクの外側からレーザを照射するレーザ露光装置と、
前記マスク保持器の後段に設置され、前記給送装置により給送されて前記筒状マスクから退出した前記芯材の前記レジストを現像する現像器と、
前記給送装置により給送されて前記現像器から退出した前記芯材に、金属メッキを施すメッキ器と、
を備える、製造装置を含む。
また本発明は、透光性材料で形成された筒殻と、前記筒殻に形成された非透光性のマスクパターンとを備える筒状のマスクであって、前記基体の筒孔内に被転写物を収容して前記基体の外側から露光を行う光リソグラフィの用に供するマスクを、その範囲に含む。
本発明の好ましい実施形態のあるものは、添付の特許請求の範囲に定義される。本発明は、本願明細書や特許請求の範囲、添付図面に明示的及び暗示的に開示される如何なる新規な特徴をもその範囲に包含し、また、本願明細書や特許請求の範囲、添付図面に明示的及び暗示的に開示される特徴の如何なる新規な組み合わせをも、その範囲に包含する。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、ここで例として説明する本発明による3次元微小金属構造体の製造方法によって製造される、マイクロコイル100の概略を描いた図である。マイクロコイル100は、図1に描かれるように全体として円筒形を呈する螺旋状のコイルバネであり、長さL=1.5〜4mm、外径d1=200〜500μm、内径d2=100〜400μm、コイルの幅w1,厚みw2,コイル間隔w3はいずれも15μm〜60μmである。マイクロコイル100の材質は、ニッケルなどの金属であることができる。螺旋状のコイルバネは、IC検査用のコンタクトプローブとして、従来の針や平板バネよりも優れた特性を有している。なお、ここで述べられた寸法や形状・材料は、今後に述べられる寸法や形状・材料と同様に、読む者が本発明の好適な実施例によって製造されうる3次元微小金属構造体をイメージし易くするために提示された例に過ぎず、本発明は、様々な寸法・形状・材料の3次元微小金属構造体に適用しうることを留意しておく。
図2〜図7を参照しながらマイクロコイル100の製造方法を説明する。図2は、マイクロコイル100の製造工程のフローを示したフローチャートであり、図3は各工程の概略を描いた図である。ステップ200は製造の開始を示す。ステップ202では、マイクロコイル100の製造に用いる芯材200を準備する。芯材300は長尺かつ極細の繊維状を呈しており、図3Aに描かれるように、リール302aに巻き取られて準備される。図4Aには芯材の外観が拡大されて描かれている。図4Aに描かれるように、芯材300は、断面が直径100〜400μmの円形を呈しており、その中心部分は300aに示されるように中実(内部が詰まっている)か、300bに示されるように中空(内部が空洞になっている)のいずれかである。芯材は後にエッチングにより溶解されねばならないので、エッチング液が芯材の内部に進入して芯材を内部から溶かしうるという点からは、300bのような中空の材料の方が優れている。芯材300のような長尺且つ中空の極細繊維は、例えば光ファイバーに用いられるプラスチックファイバーとして既に実現されており、芯材300としても、かかるプラスチックファイバーを採用することができる。
ステップ204では、リール302aが回転することにより、芯材300がリール302aから送り出される。芯材300が送り出される先には、融解したレジストを貯留するレジスト貯留槽304が設けられる。リール302aが回転することによりリール302aから送り出された芯材300は、ステップ206においてレジスト貯留槽304に通され、融解したレジストの中を潜らせられることにより、その表面にレジストが付着せしめられる(図3B参照)。このようにして表面にレジスト層306が形成された芯材300が、図4Bに拡大して描かれている。レジスト貯留槽304を通過した芯材300は、その後、別のリール302bに巻き取られる。
ステップ208では、リール302aがさらに回転することにより、表面にレジスト層306が形成された芯材300の部分が、円筒状のマスク308の筒孔内へと導かれる(図3C)。マスク308は光リソグラフィ用のマスクであって、ガラスや透光性ポリマーなどの透光性材料で形成される筒殻308aに、ニッケルやクロムなどの金属で形成される螺旋状のマスクパターン308bを有している。マスク308の拡大図が図5Aに示されている。そのサイズは製造するマイクロコイルの全長に合わせて変わり、例えば、全長L=1.5〜4mm、孔径d=200〜500μmなどとすることができる。(むろんこれらの数値は例示に過ぎず、より大きくも小さくもなりうる。)マスク308は、芯材300がその筒孔内へ挿通しうる位置に、図示されないマスク保持器によって予め保持されている。
ステップ210は露光工程であり、まず、ステップ208においてリール302aによって給送されることにより、露光が行われる芯材300の部分が円筒状のマスク308の筒孔内にセットされる。この様子は図5Bに描かれている。そして図5Cに描かれるように、筒殻308a越しに、芯材300のレジスト層306へ露光が行われる。露光はUVレーザを用いて行うことができる。露光時間を短縮するため、筒殻308aの一部又は全部を一括照射できるように、露光装置を構成することが好ましい。
マイクロコイル100の厚さを揃えるためには、レジスト層の最深部まで露光が行われることが好ましいため、露光はオーバー露光になるように調節されるが好ましい(図5D参照)。図5Dにおいて、露光された箇所が符号306aで示されているが、306aで示される箇所が、レジスト層306の表面から芯材300の表面まで達していることが分かる。なお、露光中はリール302aや302bの回転を止め、露光が行われている芯材300の部分がマスク308の孔内から動かないようにすることが好ましい。露光が終わったら、リール302aや302bを動かし、露光された芯材300の部分を孔内から出す。すると、図5Eに描かれるように、レジスト層306に露光された部分306aが螺旋状に形成されている。
露光工程を終えた芯材300の部分はさらに給送され(ステップ212)、現像処理部310へと送られる(図3D)。現像処理部310では、露光が終わったレジスト層の部分が現像される(ステップ214)。現像前と現像後の芯材300の様子が図6Aと図6Bにそれぞれ拡大されて描かれている。現像後は、図6Bに描かれるように、露光されたレジスト層の部分306aが除去されて、芯材300の表面まで達する深さを有する微細な螺旋状の溝306bが形成される。螺旋状の溝306bが形成された繊維状の芯材300の部分はマイクロコイル100の鋳型となる。なお、ここで説明されたリソグラフィはネガ型の方式であるが、むろん、ポジ型のリソグラフィを用いてレジスト層に所要のパターンを形成してもよい。
現像工程を終えた芯材300の部分はさらに給送され(ステップ216)、メッキ処理部312へと送られる(図3E)。メッキ処理部312では、現像が終わった芯材300の部分をメッキすることにより、螺旋状の溝306bをニッケル600で充填する(ステップ218)。図6Cにメッキされた芯材300の部分の拡大図が示されている。メッキされた芯材300の部分はさらに給送され(ステップ220)、研磨処理部314へと送られる(図3F)。研磨処理部314では、レジスト306上に析出した余分なニッケルが研磨により除去される(ステップ222)。余分なニッケルが除去された芯材300の部分が図6Dに描かれている。
研磨工程を終えると、芯材300はさらに給送され(ステップ224)、所要の長さに切断され(ステップ226)、芯材300やレジスト306がエッチングにより除去される(ステップ228)。上述のように芯材300が中空の管状であると、エッチング液が芯材300の内部からも芯材300を溶かすので、芯材300の除去を早く行うことができて好ましい。レジスト306や芯材300が除去されると、ステップ218及びステップ222で形成されたニッケル構造のみが残り、マイクロコイル100が完成する(ステップ230、図6E)。
図3では、リール302aからリール302bの間に、レジスト層形成、露光、現像、メッキ、研磨の各工程を一つずつしか描かれていないが、これらの工程を連続的に行うように製造装置及び製造工程を構成できることはもちろんである。かかる実施形態が図7に描かれており、芯材300がリール302aから302bまで給送される間に、図3において説明されたレジスト貯留槽304やマスク308(露光部)、現像処理部310、メッキ処理部312、研磨処理部314を、芯材300が順に通過するように構成されている。従って、図7に描かれる実施形態では、長尺の芯材300を給送しつつ、その各部分に対して上記の工程を次々に行うことが可能であり、マイクロコイル100の大量生産を行うために適している。
さらに、図7に描かれる実施形態では、研磨処理が行われた芯材300は、一旦リール302bに巻き取られるため、後でリール302bから取り外して所要の長さに裁断するという工程が必要となるが、研磨工程222の後にリール302bに巻き取らず、直ちに裁断するように製造装置及び製造工程を構成することもできる。裁断した芯材300は、多数をまとめてエッチングすることにより、一度に大量のマイクロコイル100を製造することができる。
次に、上述のマスク308の製造方法の例を説明する。上述のように、マスク308は、透光性材料で形成された筒状の基体に非透光性のマスクパターンが螺旋状に形成された、筒状の光リソグラフィ用マスクであるが、かかるマスクとして、マスクパターンが筒状基体の外側に形成されたもの(図8A参照)や、マスクパターンが筒状基体の内側に形成されたもの(図8B参照)、マスクパターンが筒殻を貫通して形成されたものなどを用いることができる。
図8Aはマスク308の一例であるマスク802の概略を描いたものである。マスク802は、透光性材料で形成された筒状の基体804の表面外側に、ニッケル・クロムなどの金属で形成された螺旋状の非透光性パターン806が形成された、光リソグラフィ用のマスクであり、筒孔内に被転写物を収容して基体の外側から露光を行うように用いられる。マスク802のサイズの一例は、全長1.5〜4mm、孔径200〜500μm、筒殻の厚さ40〜80μmである。むろんこれらの数値は例示に過ぎず、実施形態によってはこれより大きくも小さくもなりうる。
図9及び図10を用いてマスク802の製造方法の例を説明する。図9はマスク802の製造方法をフローチャートで示し、図10は図9に示される各工程を図示している。900は製造の開始を示す。ステップ902は、マスク802の基体804を準備する工程を示す。基体804は、図10Aに描かれるように、ガラスや透光性ポリマーなどの透光性材料で形成された円筒状の構造物である。ステップ904では、基体804の外側からレーザを照射することによって、基体804の表面に螺旋状の溝を形成していく。この様子が図10Bに描かれている。基体804は、筒軸方向に平行移動させうると共に筒軸周りに回転させうる保持器に固定されており、レーザ1002は照射点が固定されている。そして、基体804を符号の1004の方向に回転させると共に符号1006の方向に移動させつつレーザ1002を照射することにより、基体804の表面に螺旋状の溝1008を形成する。
ステップ906はメッキ工程であり、溝1008をニッケルやクロムなどの金属で充填する。この様子は図10Cに描かれている。ステップ908は研磨工程であり、基体804の表面に残った余分な金属が研磨除去される。この様子は図10Dに描かれている。研磨工程を終えるとマスクの完成であり(ステップ910)、図10Dや図8Aに描かれるようなマスク802が完成する。
上で説明された例では、ステップ904において、溝1008を基体804の内面まで達しない深さに形成していたが(図10C参照)、これを基体804の側面を突き抜けるように形成してもよい。かかる実施形態の場合、非透光性部分を基体804の内面に達する深さまで形成することができるので、照射するUV光が基体804の内面で乱反射することを完全に防ぐことができる。しかし一方、メッキのやり方によっては基体804の内面にも金属が析出してしまう可能性があるので、メッキ工程(ステップ906)の前に基体804の円筒内を適当な樹脂などで充填し、メッキ時に基体804の内面に金属が析出することを防止するように構成してもよい。また、基体の804の代わりに、初めから筒状又は柱状の芯材の側面に透光性の表層を形成した基体を用いてステップ902〜908に係る工程を行い、最後に芯材を除去するように構成しても良い。
次に、図8Bに概略的に描かれるマスク812について説明する。マスク812は前述のマスク308の一形態であり、マスク802と同様に、透光性材料で形成された筒状の基体814に螺旋状の非透光性パターン816を有する、光リソグラフィ用のマスクである。マスク802と異なるところは、マスク802のマスクパターンは円筒側面の外側に面して形成されていたのに対し、マスク812のマスクパターン816は、円筒側面の内側に面して形成されているところである。このためマスク812は、マスク802に比べ、露光時にマスク内面での光の乱反射が少ないという利点がある。一方マスク802は、マスク812に比べ、製造が簡単だという利点がある。
図11及び図12を用いてマスク812の製造方法の例を説明する。図11はマスク812の製造方法をフローチャートで示し、図12は図10に示される各工程を図示している。ステップ1100は製造の開始を示す。ステップ1102はマスク812の製造に用いられる芯材1200を準備する工程である。芯材1200は、断面が円形となる中実又は中空の棒状の構造物であり、ここで説明する例においては、図12Aに描かれるように、全長1.5〜4mm、直径200〜500μm程度の大きさを有する。(むろん例示に過ぎない。)芯材1200は製造工程の最後に除去されねばならないので、エッチングにより溶解可能な材質で作られる。ステップ1104では、芯材1200の円筒側面に既知の方法でレジスト層1202が形成される。レジスト層1202が形成された芯材1200が図12Bに描かれている。ここで説明する例においては、図12Bに描かれるように、レジスト層1202の厚さは40〜80μmに形成される。
ステップ1106では、レジスト層1202の外側からレーザを照射することによって、レジスト層1202の表面を螺旋状に露光していく。この様子が図12Cに描かれている。ここでも、図10Bのように、レーザ1204に対して芯材1200を筒軸周りに回転させつつ筒軸方向に平行移動させることで、レジスト層1202を螺旋状に露光することができる。このとき、レジスト層の最深部、すなわちレジスト層が芯材1200に接する部分まで露光されるように、露光を行うことが必要である。
ステップ1108は現像工程であり、露光されたレジスト層の部分が除去されて、螺旋状の溝パターン1207を現出させる。ステップ1106においてレジスト層の最深部まで露光しているため、形成された溝パターン1207の底部には芯材1200が露出している。この様子が図12Dに描かれている。なお、ポジ型のリソグラフィを用いて所要の溝パターンを形成してもよいことはもちろんである。
ステップ1110はメッキ工程であり、溝パターン1207をニッケルやクロムなどの金属1208で充填する。この様子は図12Eに描かれている。ステップ1112は研磨工程であり、レジスト層1202に析出した余分な金属が研磨除去される。この様子は図12Fに描かれている。ステップ1114ではレジスト層1202が除去され、芯材1200の表面には螺旋状の金属パターン1208が残るのみとなる。この様子が図12Gに描かれている。
ステップ1116では、芯材1200の表面を、金属パターン1208ごと透光性材料1210で被覆する。この様子が図12Hに描かれている。透光性材料1210としては、例えば、ポリジメチルシロキサン(PDMS)などの透光性のポリマーを用いることができる。最後にステップ1118では、エッチングなどにより芯材1200が除去され、透光性の円筒殻の内側に螺旋状の非透光性のマスクパターンが形成された、筒状のマスク812が完成する(図12I)。
次に、図1に描かれるマイクロコイル100の先端形状を、コイル本体と同時に形成する方法の一例について説明する。マイクロコイルをIC検査用のコンタクトプローブとして用いる場合、その先端部分は、単に針型や平坦型とするよりも、ギザギザの形状としたり中心部が窪んだ逆円錐形としたりした方が、IC上の電極パッドとマイクロコイルとの接触性が向上する。そこで、大量生産性に優れたやり方で、マイクロコイル100にかかる先端形状を形成することができれば好ましい。
図13は、かかる製造方法の一例の概略を説明するための図である。図13Aは、マイクロコイルを形成するための第1の鋳型1300を概略的に示している。第1の鋳型1300は、マイクロコイルのコイル部分を形成するための螺旋状の鋳型がその側表面に形成された、筒状又は柱状の母材から作られており、例えば、図2〜図7を用いて説明した製造方法において、ステップ214の現像工程を経た芯材300(図6B参照)をメッキせずに所定長さに切断したものを用いることができる。図13Bに概略的に描かれる平板1302は、その表面にこれから製造するマイクロコイルの先端部の形状を形成するための鋳型部1303が複数個形成された、第2の鋳型である。図示されるように、それぞれの鋳型部1303には、第1の鋳型1300が、その先端部が鋳型部1303の中心に置かれた状態で立設せしめられている。図13Bに描かれる状態から、第1の鋳型1300及び第2の鋳型1303をニッケル等の金属でメッキし、研磨により鋳型上に析出した余分な金属を除去すると、図13Cに描かれる状態になる。鋳型1300の螺旋状の構造や鋳型部1303の先端形状の鋳型に、金属1304が充填されていることが分かる。図13Cの状態から、鋳型1300や平板1302をエッチングなどにより除去すると、図13Dに描かれるように、金属1304が残り、螺旋状のコイルが先端形状と共に一体形成される。
図13Bでは鋳型1300が3つしか描かれていないが、実際にはもっと多くの鋳型1300を、やはり多数の鋳型部1303が形成された平板1302上に設置することができる。そして、それらを同時にメッキ・研磨・鋳型除去することにより、多数のマイクロコイルをその先端形状ごと同時に製造することができる。このように、図13を用いて説明した製造方法は、先端形状を一体形成しながら、多数のマイクロコイルを同時に製造できるという利点を有している。
以上、本発明をより深く理解しうるように本発明の実施形態を例を用いて説明したが、本発明は、ここで説明された例に限られるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な実施形態を取りうるものであることは言うまでもない。例えば、上述の例で製造されたコイルバネや、製造に用いられた芯材、マスクなどは、全て断面が円形となる管状の構造物であったが、実施形態によっては、これらは断面が矩形など任意の多角形であったり楕円形であったりする管状構造物である場合がある。(芯材は中実のものであってもよい。)
また、本発明による3次元微小金属構造体の好適な製造方法は、繊維状の芯材の表面に微細パターンが形成された鋳型を製造する工程と、メッキにより前記パターンに金属を充填する工程と、前記鋳型を除去する工程とを有するものであるが、この鋳型を製造する方法は、上述の方法によるものだけではなく、ナノインプリント技術を用いる方法、極細の芯材にこれまた極細の線を巻きつけたものを鋳型とする方法、インクジェット技術により芯材上に樹脂を吐出することによって所望のパターンを形成する方法、などを用いることもできる。
ナノインプリント技術を用いる方法においては、断面が円形状を呈する繊維状の芯材の表面に転写層を被膜形成すると共に、前記転写層が形成された前記芯材を、微細パターンが形成された平板金型に押し付けながら前記金型上で転動させることにより、円筒側面に当該金型のパターンが転写された鋳型を製造することができる。
また、断面が円形又は多角形を呈する繊維状の芯材に、径又は対角線長が前記芯材よりも小さな糸状物を巻き付けることによって、鋳型を製造してもよい。この方法で製造される鋳型は、鋳型が螺旋を巻くように形成されるため、コイル状の構造物を製造するための鋳型として適している。この鋳型にメッキを施すと、糸のない部分に金属が充填されるので、メッキ後に芯材及び糸を除去すれば、小さなコイル状の金属構造体を得ることができる。さらに、繊維状の芯材の表面に、インクジェット技術を用いて所要のパターンが形成されるように樹脂を吐出することによって、鋳型を製造してもよい。
本発明による製造方法の一例によって製造されるマイクロコイルの外観図 マイクロコイル100の製造工程のフローチャート 図2における各工程の概要図 マイクロコイル100の製造に用いられる芯材及びレジスト層形成工程の概要図 マイクロコイル100の製造における露光工程の概要図 マイクロコイル100の製造における残りの工程の概要図 マイクロコイル100の製造工程の一実施態様の概要図 マイクロコイル100の製造に用いられる光リソグラフィ用マスクの実施形態の例図 マスク802の製造方法のフローチャート 図9における各工程の概要図 マスク812の製造方法のフローチャート 図11における各工程の概要図 本発明による、3次元微小構造体の先端形状を一体形成する製造方法の説明図
符号の説明
100 マイクロコイル
300 芯材
302a リール
302b リール
304 レジスト貯留槽
306 レジスト層
306a レジスト層306において露光された部分
306b 溝
308 マスク
308a 筒殻
308b マスクパターン
310 現像処理部
312 メッキ処理部
314 研磨処理部
802 マスク
804 基体
806 非透光性パターン
812 マスク
814 基体
816 非透光性パターン
1002 レーザ
1008 溝
1200 芯材
1202 レジスト層
1204 レーザ
1207 溝パターン
1208 金属パターン
1210 透光性材料
1300 鋳型
1302 平板
1303 鋳型部
1304 金属

Claims (18)

  1. 3次元微小金属構造体を製造する方法であって、繊維状の芯材の表面に微細パターンが形成された鋳型を製造する工程と、メッキにより前記パターンに金属を充填する工程と、前記鋳型を除去する工程とを有する製造方法。
  2. 前記鋳型は、断面が円形状を呈する繊維状の芯材の表面に転写層を被膜形成すると共に、前記転写層が形成された前記芯材を、微細パターンが形成された平板金型に押し付けながら前記金型上で転動させることにより製造される、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記鋳型は、繊維状の芯材の表面にレジスト層を形成すると共に、前記レジスト層にレーザを用いて所要のパターンを描画し、その後に前記レジスト層を現像することによって製造される、請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記鋳型は、表面にレジスト層が形成された繊維状の芯材を、透光性の筒殻に非透光性のマスクパターンが形成された筒状の光リソグラフィ用マスクの筒孔に挿入すると共に、前記筒殻の一部又は全部が一括照射されるように前記筒状マスクの外側からレーザを照射し、その後に前記芯材を前記筒状マスクから引き出して前記レジスト層を現像することにより製造される、請求項1に記載の製造方法。
  5. 前記鋳型は、繊維状の芯材に、径又は対角線長が前記芯材よりも小さな糸状物を巻き付けることによって製造される、請求項1に記載の製造方法。
  6. 前記鋳型は、繊維状の芯材の表面に、インクジェット技術を用いて所要のパターンが形成されるように樹脂を吐出することによって製造される、請求項1に記載の製造方法。
  7. 前記芯材は中空の管状である、請求項1から7のいずれかに記載の製造方法。
  8. 3次元微小金属構造体を製造する方法であって、繊維状の芯材の表面に、所要の立体構造が形成されるようにインクジェット技術を用いて金属を吐出する工程と、前記芯材を除去する工程とを有する製造方法。
  9. 3次元微小金属構造体を製造する方法であって、
    繊維状の芯材を融解したレジストに潜通させることにより前記芯材にレジスト層を形成する第一工程と、
    前記第一工程を終えた前記芯材の部分を、透光性の筒殻に非透光性のマスクパターンが形成された筒状の光リソグラフィ用マスクの筒孔内へ導引すると共に、前記筒殻の一部又は全部が一括照射されるように前記筒状マスクの外側からレーザを照射する第二工程と、
    前記第二工程を終えた前記芯材部分のレジスト層を現像する第三工程と、
    前記第三工程を終えた前記芯材部分に金属メッキを施す第四工程と、
    のいずれか一つ以上を備える、製造方法。
  10. 前記芯材は長尺の繊維状の芯材であり、前記長尺芯材を給送しつつ、その一部分に対して前記第一工程、前記第二工程、前記第三工程、前記第四工程が、この順番で行われるように構成する、請求項9に記載の製造方法。
  11. 3次元微小金属構造体の製造装置であって、
    長尺の繊維状の芯材を給送する給送装置と、
    融解したレジストを貯留すると共に、前記給送装置により給送されてくる前記芯材を前記溶解レジスト中に潜通させるレジスト貯留槽と、
    前記レジスト貯留槽の後段に設置され、透光性の筒殻に非透光性のマスクパターンが形成された筒状の光リソグラフィ用マスクを保持するマスク保持器であって、前記給送装置により給送されてくる前記芯材が前記筒状マスクの筒孔内に挿通しうる位置に前記筒状マスクを保持するマスク保持器と、
    前記前記筒状マスクの筒殻の一部又は全部が一括照射されるように前記筒状マスクの外側からレーザを照射するレーザ露光装置と、
    前記マスク保持器の後段に設置され、前記給送装置により給送されて前記筒状マスクから退出した前記芯材上の前記レジストを現像する現像処理部と、
    前記給送装置により給送されて前記現像器から退出した前記芯材に、金属メッキを施すメッキ処理部と、
    を備える、製造装置。
  12. 側面にマスクパターンが形成された筒状の光リソグラフィ用マスクを製造する方法であって、
    透光性材料で形成された筒状の基体を準備する工程と、
    前記基体の外側からレーザを照射することによって前記基体の側面に所要の溝パターンを形成する工程と、
    前記形成された溝パターンをメッキによって金属で充填することにより非透光性のマスクパターンとする工程と、
    を備える製造方法。
  13. 前記筒状基体の代わりに筒状又は柱状の芯材の側面に透光性の表層を形成した基体を用い、前記メッキ工程の後に前記芯材を除去する工程を有する、請求項12に記載の製造方法。
  14. 側面にマスクパターンが形成された筒状の光リソグラフィ用マスクを製造する方法であって、
    筒状又は柱状の芯材を準備する工程と、
    前記芯材の表面にレジスト層を形成する工程と、
    前記レジスト層にレーザを照射することによって前記レジスト層の所要の部分を露光する工程であって、前記レジスト層において露光される部分は前記レジスト層の最深部まで露光される工程と、
    前記レジスト層を現像して前記レジスト層の所要の溝パターンを現出させる工程と、
    前記形成された溝パターンをメッキにより金属で充填する工程と、
    前記レジスト層を除去する工程と、
    前記芯材の表面を、該表面に残った金属パターンごと透光性材料で被覆する工程と、
    前記芯材を除去する工程と、
    を備える製造方法。
  15. 透光性材料で形成された筒殻と、前記筒殻に形成された非透光性のマスクパターンとを備え、筒孔内に被転写物を収容して前記基体の外側から露光を行う光リソグラフィの用に供する、筒状のマスク。
  16. 請求項12から14のいずれかの製造方法を実行するように構成される製造装置。
  17. 全体として筒状を呈する3次元微小構造体を製造する方法であって、
    前記3次元微小構造体の側面部の形状の鋳型が側表面に形成された、筒状又は柱状の第1の母材を準備する工程と、
    前記3次元微小構造体の先端部の形状の鋳型が表面に形成された、板状の第2の母材を準備する工程と、
    前記第1の母材の先端部が前記第2の母材の鋳型部に接するように、前記第1の母材を前記第2の母材に立設する工程と、
    前記側面部の形状の鋳型及び前記先端部の形状の鋳型をメッキにより充填する工程と、
    前記第1の母材及び前記第2の母材を除去する工程と、
    を備える製造方法。
  18. 前記3次元微小構造体はコイル状の構造体である、請求項17に記載の製造方法。
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