JP2008125611A - X線透視撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一のX線発生源および単一の検出手段を、天板を挟んで対向配置でき、かつ、天板を挟まずに対向配置できるX線透視撮影装置を提供する。
【解決手段】X線透視撮影装置は、X線管7を回転させて、天板5に対してX線を照射する第1照射姿勢と、天板5から外れた範囲に向けてX線を水平に照射する第2照射姿勢とに変更する回転駆動部33と、天板5を挟んで第1照射姿勢のX線管7に対向する第1検出位置と、第2照射姿勢のX線管7に対向する第2検出位置とにわたってFPD9を移動可能に支持する支持部41とを備えている。これにより、X線管7とFPD9とを天板5を挟んで互いに対向させて、天板5に載置された被検体Mを透視撮影することができ、かつ、X線管7とFPD9とを天板5を挟むことなく互いに対向させて、天板5を用いることなくX線管7とFPD9との間に位置する被検体Mを透視撮影することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体を透視撮影するX線透視撮影装置に係り、特に天板を挟んで対向配置されるX線発生源および検出手段による透視撮影と、天板を挟まずに直接対向配置されるX線発生源および検出手段による透視撮影とを行う技術に関する。
従来のX線透視撮影装置は、起倒動可能に設けられ、被検体を載置する天板と、天板の上方に配備され、被検体にX線を照射するX線管と、天板を挟んでX線管と対向する位置に配備され、被検体を透過したX線を検出するフラットパネル型X線検出器(以下、単にFPDと適宜記載する)とを備えている。このように構成されるX線透視撮影装置によって、例えば、胃部の消化管診断等が行われる(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。
また、この装置において、X線管を支持する伸縮可能なアームを備えて、X線管とFPDとの距離(SID:Source-Image distance)を適宜に変更できるように構成されている。この装置では、起立姿勢の天板の前に載置される被検体に対して胸部撮影を行うこともできる。
特開2002−191588号公報 特開2002−291725号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来の装置は、胸部撮影において、天板に被検体の胸部を押し付けるような姿勢をとるとき、被検体のあごが天板と当たるなどして、被検体が正しい姿勢をとることが困難である。このため、胸部撮影を適切に行えないという不都合がある。
また、特許文献2に示すように、FPDをスライド移動させるスライド機構を設けて、天板の下から出た(天板の後方から外れた)位置に移動可能に構成するとともに、天板の下から出た位置にあるFPDに対向する第2のX線管を、天板の垂直上方に配備されるX線管とは別個にさらに備えて、天板を挟まずにX線管とFPDを対向配置させるように変更することも考えられる。このスライド機構を備えたX線透視撮影装置では、被検体の胸部をFPDに押し付けるとともに被検体のあごはFPDの上にのせるなどして、胸部撮影における正しい姿勢をとることができる。しかし、スライド機構を備える装置においては、少なくとも2つのX線管を備えているため、装置構成が複雑になり、かつ、装置の高コスト化を招くという不都合がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、単一のX線発生源および単一の検出手段を、天板を挟んで対向配置でき、かつ、天板を挟まずに対向配置できるX線透視撮影装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、被検体を透視撮影するX線透視撮影装置において、被検体にX線を照射するX線発生源と、被検体を透過したX線を検出する検出手段と、被検体を載置するための天板と、前記X線発生源を回転させて、前記天板に対してX線を照射する第1照射姿勢と、前記天板から外れた範囲に向けてX線を水平に照射する第2照射姿勢とに変更する回転手段と、前記天板を挟んで前記第1照射姿勢のX線発生源に対向する第1検出位置と、前記第2照射姿勢のX線発生源に対向する第2検出位置とにわたって前記検出手段を移動可能に支持する支持手段と、を備えていることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、回転手段と支持手段とを備えることで、X線発生源と検出手段とを天板を挟んで互いに対向させることができ、かつ、X線発生源と検出手段とを天板を挟むことなく互いに対向させることができる。よって、単一のX線発生源と単一の検出手段とによって、天板に載置された被検体を透視撮影することができるとともに、天板を用いることなくX線発生源と検出手段との間に位置する被検体を透視撮影することができる。また、天板を挟むことなくX線発生源と検出手段とを対向させたとき、X線管は水平にX線を照射するので、立位姿勢の被検体であれば被検体の正面の透視撮影、たとえば、胸部撮影を好適に行うことができる。さらに、胸部撮影の場合には、被検体は正しい姿勢をとることができる。
上述した発明において、前記第1検出位置と前記第2検出位置とにわたって前記検出手段を移動させる駆動手段と、を備えていることが好ましい(請求項2)。検出手段を容易に移動させることができる。
上述した発明において、前記回転手段と前記駆動手段とを操作して、前記X線発生源の第1照射姿勢と前記検出手段の第1検出位置とを対応させ、前記X線発生源の第2照射姿勢と前記検出手段の第2検出位置とを対応させる第1制御手段と、を備えていることが好ましい(請求項3)。天板を挟んでX線発生源と検出手段とを互いに対向させた撮影条件と、天板を挟むことなくX線発生源と検出手段とを互いに対向させた撮影条件とを容易に切り換えることができる。
上述した発明において、前記検出手段の位置を検出する位置検知手段と、前記位置検知手段の検出結果に基づいて前記回転手段を操作し、前記検出手段が第1検出位置にあるときはX線発生源を第1照射姿勢とし、前記検出手段が第2検出位置にあるときはX線発生源を第2照射姿勢とする第2制御手段と、を備えていることが好ましい(請求項4)。天板を挟んでX線発生源と検出手段とを互いに対向させた撮影条件と、天板を挟むことなくX線発生源と検出手段とを互いに対向させた撮影条件とを容易に切り換えることができる。
上述した発明において、前記天板は起倒動可能に構成され、前記回転手段は、少なくとも前記天板がとる姿勢のいずれかにおいて、第1照射姿勢と第2照射姿勢とに変更することが好ましい(請求項5)。天板が起倒動する場合にあっては、少なくとも天板の1の姿勢において、第1照射姿勢と第2照射姿勢とに変更するように回転手段を構成すればよい。
上述した発明において、前記天板はその長手方向を鉛直とした起立姿勢をとることができ、前記回転手段は天板の長手方向と平行な回転軸周りに前記X線発生源を回転させることが好ましい(請求項6)。天板が起立姿勢のとき、回転手段によって回転されるX線発生源は常に水平にX線を照射する。したがって、天板が起立姿勢のときにあっては、回転手段は比較的少ない回転量で第1、第2照射姿勢を変更することができる。また、これに伴い、第1、第2検出位置の間の移動量も比較的少なくなる。これにより、各構成を簡略化することができる。
上述した発明において、前記支持手段は、前記検出手段に固定された支持部材と、前記支持部材を摺動するための案内溝が形成された案内プレートと、を備えていることが好ましい(請求項7)。前記支持手段を好適に実現することができる。
上述した発明において、前記支持手段はさらに、前記支持部材に設けられて、前記支持部材が前記案内溝から脱落することを防止するための脱落防止部材を備えていることが好ましい(請求項8)。前記支持手段を好適に実現することができる。
上述した発明において、前記天板の長手方向に前記X線発生源を移動させる第1長手方向駆動手段と、前記第1長手方向駆動手段とは別体に設けられ、前記天板の長手方向に前記検出手段を移動させる第2長手方向駆動手段と、を備えていることが好ましい(請求項9)。第1、第2長手方向駆動手段を備えることで、X線発生源と検出手段の各位置を独立して変更することができる。よって、X線発生源から照射されるX線束の中心である照射軸が検出手段の検出面に入射する位置を調整することができる。これにより、関心部位が検出手段の検出面に投影される位置を容易に調整することができる。
なお、本明細書は、次のようなX線透視撮影装置に係る発明も開示している。
(1)請求項6に記載のX線透視撮影装置において、前記回転軸は前記X線発生源の中心を貫くことを特徴とするX線透視撮影装置。
前記(1)に記載の発明によれば、X線発生源の変位量を小さくすることができる。これに伴い、検出手段の移動量も抑制することができる。
(2)請求項9に記載のX線透視撮影装置において、前記X線発生源に付設され、前記X線の照射野を可変するコリメータを備えていることを特徴とするX線透視撮影装置。
前記(2)に記載の発明によれば、照射軸が検出手段の検出面に入射する位置を調整しつつ、照射野を可変することがこできるので、関心部位の大きさが変わっても、特定の部位を検出手段の検出面の所定位置に合せつつ、関心部位を検出手段の検出面全体に投影することができる。たとえば、胸部撮影において、被検体のあごの位置を検出面の上辺に合わせしつつ、被検体の胸部を検出面全体に投影することができる。
この発明に係るX線透視撮影装置によれば、回転手段と支持手段とを備えることで、X線発生源と検出手段とを天板を挟んで互いに対向させることができ、かつ、X線発生源と検出手段とを天板を挟むことなく互いに対向させることができる。よって、単一のX線発生源と単一の検出手段とによって、天板に載置された被検体を透視撮影することができるとともに、天板を用いることなくX線発生源と検出手段との間に位置する被検体を透視撮影することができる。また、天板を挟むことなくX線発生源と検出手段とを対向させたとき、X線管は水平にX線を照射するので、立位姿勢の被検体であれば被検体の正面の透視撮影、たとえば、胸部撮影を好適に行うことができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線透視撮像装置の概略構成を示す平面図である。図1では、天板が起立姿勢にあるときのX線透視撮影装置を図示する。
実施例に係るX線透視撮影装置は、基台1と本体枠3と、被検体Mを載置するための天板5と、被検体MにX線を照射するX線管7と、被検体Mを透過したX線を検出するフラットパネル型X線検出器(以下、「FPD」と略記する)9と制御部10とを備えている。ここで、X線管7とFPD9とは、それぞれこの発明におけるX線発生源と検出手段とに相当する。
基台1は、床面に固定的に据え付けられており、基台1内に内蔵される脚部モータ11の駆動によって水平軸A周りに回転するピニオン13を備えている。本体枠3は、ピニオン13に歯合される扇形ギア15を有して、基台1に支持されるとともに、ピニオン13の回転により水平軸A周りに回転する。本体枠3には、天板5をその短手方向(図1において矢印Bで明示する方向)にスライド移動可能に支持する天板支持レール17が設けられている。天板5は、この天板支持レール17を介して本体枠3に保持されて、本体枠3の回転と一体となって回転する。本実施例では、天板5は、その上面が水平な水平姿勢から、その長手方向が鉛直となる起立姿勢まで起倒動する。
本体枠3には、さらに、天板5の長手方向にX線管7を駆動する第1長手方向駆動部21と、天板5の長手方向にFPD9を駆動する第2長手方向駆動部23とが設けられている。第1長手方向駆動部21は、天板5の長手方向と平行に延びるリニアガイド25を介して本体枠3の一方面にスライド可能に支持されているとともに、第1モータ27の駆動によって第1長手方向駆動部21は本体枠3に対して相対的に移動する。同様に、第2長手方向駆動部23は、天板5の長手方向と平行なリニアガイド26を介して本体枠3の反対面に支持されているとともに、第2モータ28の駆動によって第2長手方向駆動部23は本体枠3に対して相対的に移動する。なお、第1、第2長手方向駆動部21、23も、本体枠3の回転と一体となって回転する。
第1長手方向駆動部21には、略L字状の外形を呈する支持アーム31の一端が取り付けられている。この支持アーム31の他端側は、回転駆動部33を介してX線管7が支持されている。回転駆動部33は、X線管7を回転させて、天板5に対してX線を照射する第1照射姿勢(図1においてX線管7および実線で図示するコリメータ35によって明示する姿勢)と、天板5が起立姿勢のとき、天板5から外れた範囲に向けてX線を水平に照射する第2照射姿勢(図1においてX線管7および点線で図示するコリメータ35によって明示する姿勢)とに変更する。
本実施例では、回転駆動部33は、X線管7の中心を通り、かつ、天板5の長手方向に平行な回転軸P周りにX線管7を回転する。したがって、天板5が起立姿勢であるとき、回転軸Pは鉛直方向となる。さらに、第1照射姿勢を、X線管7から照射されるX線束の中心軸である照射軸Sが天板5に垂直に入射する姿勢としている。なお、本実施例では、少なくとも天板5が起立姿勢であるとき、X線管7が第2照射姿勢をとり得るように回転駆動部33の回転量を設定している。すなわち、天板5が起立姿勢以外の姿勢をとったときにはX線管7を第2照射姿勢に変更しない。回転駆動部33は、この発明における回転手段に相当する。X線管7には、X線の照射野を可変するコリメータ35が付設されている。
第2長手方向駆動部23には、FPD9を移動可能に支持する支持部41とFPD駆動部51とが設けられている。ここで、これら支持部41およびFPD駆動部51について、図を参照して詳しく説明する。
図2(a)は支持部とFPD駆動部の平面図であり、図2(b)は支持部とFPD駆動部の側面図である。図3は、FPDが第2検出位置に配置されたときの支持部とFPD駆動部の平面図である。なお、各図は、天板5が起立姿勢にあるときを示す。支持部41は、FPD9の検出面とは反対側に設けられたFPD台43と、FPD台43が摺動する2枚の案内プレート45と、を備えている。FPD台43には、FPD9の背面から突出する方向に延びる2つの脚部43aが形成され、略コの字状の形状を呈している。FPD台43は、これら両脚部43aを貫く、2本のコロ軸44aを備えており、各コロ軸44aは互いに平行に対向配備されている。FPD台43は、この発明における支持部材に相当する。
案内プレート45は、FPD台43の両側方にそれぞれ配置されている。各案内プレート45にはそれぞれ、天板5の短手方向に延びつつ、片端側がやや屈曲している1本の溝部45aが形成されている。この溝部45aに2本のコロ軸44aが摺動可能に挿入されている。そして、溝部45aの一端側にコロ軸44aが案内されたときに、天板5を挟んで第1照射姿勢のX線管7と対向する第1検出位置(図2(a)に示す)にFPD9が配置される。また、溝部45aの他端側にコロ軸44aが案内されたときに、第2照射姿勢のX線管7と対向する第2検出位置(図3に示す)にFPD9が配置される。具体的には、本実施例では、FPD9の検出面に照射軸Sが略垂直に入射するように、第1検出位置と第2検出位置を設定している。
さらに、コロ軸44aには、案内プレート45の両外側につば付きのベアリング(コロ)44bがそれぞれ取り付けられており、コロ軸44aがいずれの案内プレート45からも脱落することが防止される。このように構成される支持部41により、第1検出位置と第2検出位置とにわたって移動可能にFPD9を支持する。ここで、支持部41は、この発明における支持手段に相当する。また、つば付きのベアリング44bは、この発明における脱落防止部材に相当する。
FPD駆動部51は、天板5の短手方向を沿って前後する1軸駆動機構により構成される。すなわち、第2長手方向駆動部23に固定的に支持されているFPD駆動モータ53と、このFPD駆動モータ53によって回転する主動プーリ55と、主動プーリ55とベルト57によって連結される従動プーリ59と、主動プーリ55と従動プーリ59とに個別に連結され、天板5の短手方向と平行に延びる2本の螺子軸61と、各螺子軸61を回転可能に支持する軸受け63と、各螺子軸61の螺子部に噛み合わされ、螺子軸61の回転に応じて螺子軸61に沿って進退する2つのナット部65と、各ナット部65に連結され、コロ軸44aの両側と当接する2つの帯状片67a、67bと、を備えている。このように構成されるFPD駆動部51により、コロ軸44aを溝部45aに沿って前後させることで、第1検出位置と第2検出位置とにわたってFPD9を移動させる。FPD駆動部51は、この発明における駆動手段に相当する。
制御部10は、回転駆動部33とFPD駆動部51とを操作して、X線管7の第1照射姿勢とFPD9の第1検出位置とを対応させるとともに、X線管7の第2照射姿勢とFPD9の第2検出位置とを対応させる。制御部10は、所定のプログラムを読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)や、各種情報を記憶するRAM(Random-Access Memory)や固定ディスク等の記憶部等で実現される。制御部10は、この発明における第1制御手段に相当する。
なお、本実施例のX線撮影透視装置は、図示を省略するが、その他の基台1、第1、第2長手方向駆動部21、23、コリメータ35を制御したり、X線管7によるX線照射を制御したり、FPD9から検出された検出結果の処理を行うための手段を備えている。
次に、実施例に係るX線透視撮影装置の動作について、被検体Mを天板5に載置して透視撮影を行う動作と、被検体Mを天板5に載置せずに胸部を透視撮影する動作とに分けてそれぞれ説明する。
<天板に載置されている被検体の透視撮影>
制御部10は、回転駆動部33を操作してX線管7を第1照射姿勢とするとともに、FPD駆動部51を操作してFPD9を第1検出位置に配置させる。天板5に被検体Mを載置した状態で、適宜基台1は本体枠3を水平軸A周りに回転させる。本体枠3の回動に伴い、天板5は起倒動する。また、天板5の起倒動と一体となって、X線管7およびFPD9も回転する。
これにより、被検体Mの姿勢が水平軸A周りに回転する。また、操作者の指示に基づいて、第1長手方向駆動部21によりX線管7を天板5の長手方向に適宜移動して、X線管7の照射野を被検体Mの関心部位に移動させる。同様に、第2長手方向駆動部23によりFPD9を天板5の長手方向に適宜移動して、X線の検出範囲を移動させる。
そして、操作者の指示によりX線管7はX線を照射する。FPD9は被検体Mを透過したX線を検出する。このような透視撮影を被検体Mの姿勢を適宜に変えつつ、被検体Mの関心部位に対して行う。
<被検体を天板に載置せずに行う、被検体の胸部の透視撮影>
基台1によって本体枠3を回転させて、天板5を起立姿勢にする。このとき、X線管7およびFPD9も天板5と一体となって回転する。
制御部10は、回転駆動部33を操作してX線管7を第2照射姿勢とするとともに、FPD駆動部51を操作してFPD9を第2検出位置に配置させる。被検体Mは、その胸部をFPD9に押し付けるとともに被検体MのあごをFPD9の上にのせる。このとき、操作者は、第1長手方向駆動部21、または/および、第2長手方向駆動部23を操作して、天板5の長手方向、すなわち鉛直方向にX線管7とFPD9とをそれぞれ独立に移動させる。さらに、コリメータ35によって照射野を可変することで、撮影条件を設定する。そして、適宜に被検体Mの胸部撮影を行う。
このように、本実施例に係るX線透視撮影装置によれば、回転駆動部33と支持部41とを備えることで、天板5を挟んでX線管7とFPD9とを互いに対向させることができ、かつ、天板5を挟むことなくX線管7とFPD9とを互いに対向させることができる。これにより、単一のX線管7と単一のFPD9とによって、天板5に載置された被検体Mを透視撮影することができる。また、天板5を用いることなくX線管7とFPD9との間に位置する被検体Mを透視撮影することができる。
また、第2照射姿勢のX線管7によってX線を水平に照射するので、立位姿勢の被検体Mであれば被検体Mの正面の透視撮影、すなわち、胸部撮影を好適に行うことができる。さらに、胸部撮影にあっては、被検体Mの胸部をFPD9に押し付けるとともに被検体MのあごはFPD9の上にのせるなどして、胸部撮影における正しい姿勢をとることができる。
また、FPD駆動部51を備えることで、FPD9を容易に移動させることができる。
また、制御部10を備えることで、天板5を挟んでX線管7とFPD9とを互いに対向させた撮影条件と、天板5を挟むことなくX線管7とFPD9とを互いに対向させた撮影条件とを容易に切り換えることができる。
また、天板5が起倒動して姿勢変化しても、少なくとも天板5の一つの姿勢(すなわち、起立姿勢)において、第1照射姿勢と第2照射姿勢とに変更するように回転駆動部33を構成するので、回転駆動部33の回転量を比較的少なくすることができる。これとともに、回転駆動部33は、X線管7の中心を通る回転軸P周りにX線管7を回転させるため、第1、第2検出位置の間の移動量も比較的少なくなる。よって、支持部41の構成を簡略化することができる。
また、コロ軸44aにつば付きのベアリング44bを付設しているので、コロ軸44aが案内プレート45から脱落することを好適に防止できる。
また、第1、第2長手方向駆動部21、23を備えることで、X線管7とFPD9の各位置を独立して変更することができるので、胸部撮影を好適に行うことができる。また、コリメータ35による照射野を可変することで、関心部位(たとえば、胸部撮影であれば胸部)の大きさが被検体Mごとに異なっても、FPD9の検出面の所定位置(例えば、上辺)に被検体Mの特定部位(例えば、あご)を合せつつ、FPD9の検出面全体に関心部位を投影できる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例で説明した支持部41または回転駆動部33の構成は、適宜に変更することができる。
図4を参照する。図4は、変形例に係るX線透視撮影装置の平面図である。なお、図4は、天板5が起立姿勢にあるときのX線透視撮影装置を図示する。図示するように、支持部41は、回転軸Pを中心とする円弧に沿った溝部46aが形成された案内プレート46を備えている。これにより、FPD9は常にX線管7に対向させることができる。この結果、第2検出位置を複数として、適宜に選択するように変更してもよい。
図5を参照する。図5は、第2の変形例に係るX線透視撮影装置の概略正面図である。なお、図5は、天板5が水平姿勢にあるときのX線透視撮影装置を図示する。図示するように、回転駆動部34は、X線管7の中心を通り、かつ、天板5の短手方向に平行な回転軸Q周りにX線管7を駆動する。したがって、天板5が水平姿勢であるとき、回転軸Qは水平方向となる。そして、天板5に対してX線を照射する第1照射姿勢(図5においてX線管7および実線で図示するコリメータ35によって明示する姿勢)と、天板5が水平姿勢のとき、天板5から外れた範囲に向けてX線を水平に照射する第2照射姿勢(図5においてX線管7および点線で図示するコリメータ35によって明示する姿勢)とに変更する。
このような回転駆動部34に対応して、支持部41は、天板5の下側に設けられ、天板5の長手方向に延びるとともに、天板5よりも側方で屈曲し、天板5よりも上方の位置まで立ち上げられた案内プレート47を備えて構成され、第1検出位置(図5において実線で明示するFPD9の位置)と第2検出位置(図5において点線で明示するFPD9の位置)とにわたって移動可能にFPD9を支持する。
このように、上述した2つの変形例によっても、本実施例と同様に、天板5に載置された被検体Mを透視撮影することができ、かつ、天板5を用いることなくX線管7とFPD9との間に位置する被検体Mを透視撮影することができる。
(2)上述した実施例では、第1照射姿勢を、X線管7から照射されるX線束の中心軸である照射軸Sが天板5に垂直に入射する姿勢としたが、これに限られない。すなわち、第1照射姿勢を、照射軸Sが天板5に斜め方向から入射する姿勢としてもよい。これにより、天板5に載置された被検体Mに対して任意の角度で透視撮影することができる。
(3)上述した実施例では、FPD9を備える構成であったが、これに限られない。たとえば、イメージインテンシファイアなどに適宜に変更してもよい。また、上述した実施例では、FPD9の検出面に照射軸Sが略垂直に入射するように、第1検出位置と第2検出位置を設定しているが、これに限られない。たとえば、X線を検出する手段として検出面が平面でない検出手段に置き換えた場合等では、照射軸Sが検出面の中心に入射するように第1、第2検出位置を適宜に設計選択することができる。また、このような場合であっても、X線管7から照射されるX線に対して検出手段が向き合う限り、X線管7と検出手段は、本明細書に記載する「対向」している関係にある。
(4)上述した実施例および変形例では、第2照射姿勢は、天板5が垂直姿勢または水平姿勢のときであったが、これに限られることなく、任意の角度の姿勢または複数の姿勢のときに第2照射姿勢をとるように変更してもよい。
(5)上述した実施例では、天板5は水平姿勢と起立姿勢との間で起倒動可能に構成されていたが、起倒動する範囲は適宜に選択変更することができる。また、基台1によって本体枠3を固定的に支持するように構成して、天板5が起倒動しないように変更してもよい。
(6)上述した実施例では、FPD駆動部51を備えていたがこれを省略してもよい。再び、図4を参照して説明する。図4は、FPD駆動部51を省略して、操作者の手動でFPD9を第1、第2検出位置にわたって移動するように構成している。さらに、支持部41に付設され、FPD9の位置を検出する位置検知センサ71を備えている。制御部73は、位置検知センサ71の検出結果に基づいて回転駆動部33を操作して、FPD9が第1検出位置にあるときは、X線管7を第1照射姿勢とし、FPD9が第2検出位置にあるときは、X線管7を第2照射姿勢とする。このように構成される変形例によっても、撮影条件を容易に切り換えることができる。位置検知センサ71と制御部73は、それぞれこの発明における位置検知手段と第2制御手段に相当する。
(7)上述した実施例および変形例では、回転駆動部33、34の回転軸P、QはいずれもX線管7の中心を貫く軸であったが、これに限られない。すなわち、回転軸を、X線管7の中心から外した軸に適宜に変更することができる。
実施例に係るX線透視撮像装置の概略構成を示す平面図である。 (a)は支持部とFPD駆動部の平面図であり、図2(b)は支持部とFPD駆動部の側面図である。 FPDが第2検出位置に配置されたときの支持部とFPD駆動部の平面図である。 変形例に係るX線透視撮影装置の平面図である。 第2の変形例に係るX線透視撮影装置の概略正面図である。
符号の説明
5 …天板
7 …X線管
9 …フラットパネル型X線検出器(FPD)
10、73 …制御部
21 …第1長手方向駆動部
23 …第2長手方向駆動部
33、34 …回転駆動部
35 …コリメータ
41 …支持部
43 …FPD台
44b …つば付きのベアリング(コロ)
45、46、47 …案内プレート
45a、45b …溝部
44b …つば付きのベアリング(コロ)
51 …FPD駆動部
71 …位置検知センサ
P、Q …回転軸
S …照射軸
M …被検体

Claims (9)

  1. 被検体を透視撮影するX線透視撮影装置において、被検体にX線を照射するX線発生源と、被検体を透過したX線を検出する検出手段と、被検体を載置するための天板と、前記X線発生源を回転させて、前記天板に対してX線を照射する第1照射姿勢と、前記天板から外れた範囲に向けてX線を水平に照射する第2照射姿勢とに変更する回転手段と、前記天板を挟んで前記第1照射姿勢のX線発生源に対向する第1検出位置と、前記第2照射姿勢のX線発生源に対向する第2検出位置とにわたって前記検出手段を移動可能に支持する支持手段と、を備えていることを特徴とするX線透視撮影装置。
  2. 請求項1に記載のX線透視撮影装置において、前記第1検出位置と前記第2検出位置とにわたって前記検出手段を移動させる駆動手段と、を備えていることを特徴とするX線透視撮影装置。
  3. 請求項2に記載のX線透視撮影装置において、前記回転手段と前記駆動手段とを操作して、前記X線発生源の第1照射姿勢と前記検出手段の第1検出位置とを対応させ、前記X線発生源の第2照射姿勢と前記検出手段の第2検出位置とを対応させる第1制御手段と、を備えていることを特徴とするX線透視撮影装置。
  4. 請求項1に記載のX線透視撮影装置において、前記検出手段の位置を検出する位置検知手段と、前記位置検知手段の検出結果に基づいて前記回転手段を操作し、前記検出手段が第1検出位置にあるときは前記X線発生源を第1照射姿勢とし、前記検出手段が第2検出位置にあるときは前記X線発生源を第2照射姿勢とする第2制御手段と、を備えていることを特徴とするX線透視撮影装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずかに記載のX線透視撮影装置において、前記天板は起倒動可能に構成され、前記回転手段は、少なくとも前記天板がとる姿勢のいずれかにおいて、第1照射姿勢と第2照射姿勢とに変更することを特徴とするX線透視撮影装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずかに記載のX線透視撮影装置において、前記天板はその長手方向を鉛直とした起立姿勢をとることができ、前記回転手段は天板の長手方向と平行な回転軸周りに前記X線発生源を回転させることを特徴とするX線透視撮影装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のX線透視撮影装置において、前記支持手段は、前記検出手段に固定された支持部材と、前記支持部材を摺動するための案内溝が形成された案内プレートと、を備えていることを特徴とするX線透視撮影装置。
  8. 請求項7に記載のX線透視撮影装置において、前記支持手段はさらに、前記支持部材に設けられて、前記支持部材が前記案内溝から脱落することを防止するための脱落防止部材を備えていることを特徴とするX線透視撮影装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載のX線透視撮影装置において、前記天板の長手方向に前記X線発生源を移動させる第1長手方向駆動手段と、前記第1長手方向駆動手段とは別体に設けられ、前記天板の長手方向に前記検出手段を移動させる第2長手方向駆動手段と、を備えていることを特徴とするX線透視撮影装置。
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