JP2008125196A - 配電系統の地絡保護システムおよびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ループを構成する配電線の事故を的確に検出して選択遮断し、最小の停電範囲とすることができる配電線の地絡保護システムおよびその方法を提供する。
【解決手段】電力を供給するループ系統の各配電線の電源変電所端子零相電流および零相電圧とを用いて、配電線一括で事故を判定する一括事故判定回路103、各配電線の個別の電源変電所端子零相電流、ループ点の零相電流および零相電圧とを用いて、事故のあった配電線を個別に判定する回線個別判定回路104、一括事故判定回路103の出力と回線個別判定回路104の出力に基づいて、遮断すべき事故回線を選択する事故回線選択回路105を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、配電系統において、電圧の安定と需要変動への対応を容易にする目的で、ループ系統を構成した場合の配電系統の地絡保護システムおよびその方法に関する。
現在、配電系統をループ化して需要家へ電力を供給する形態は、余り実用化されてはいない。しかし、最近では、配電線の送電容量の限度を越えた大口需要家への供給ニーズが高まっていることや、分散電源の設置によって需要変動に対する電圧の安定性確保が必要となっていることから、配電系統のループ化が要請されてきている。
配電系統をループ系統とした場合には、ループ系統事故時にループ点における事故回線選択が重要になる。もし、変電所側の保護リレーが動作する前に、回線選択を的確に行えない場合は、電源である変電所側でループ回線が全て遮断され、ループ系統で受電していた需要家が停電するという問題がある。
さらに、複数の配電線を用いてループ系統を構成する場合には、配電線の各相インピーダンスの不平衡によって、負荷電流に起因する零相環流電流がループ系統に流れ、この零相還流電流が大きい場合、地絡方向リレーの不正動作を招くという問題がある。
このようなループ系統を保護する技術については、特許文献1に提案されているものが存在する。しかし、かかる技術は短絡事故検出であり、樹枝状の配電線とループ系統構成した配電線とで、系統構成に応じて変電所での事故検出遮断方式を変更するものであって、ループ点を遮断できないため、やはりループ系統全体が停電してしまう。
ループ系統の場合は、ループ点での事故検出遮断が変電所の保護装置と協調を取って適切に行われれば、変電所の保護方式を変更する必要は無い。また、特別高圧送電線路での平行多回線保護の場合は、非特許文献1に記載されている方法がある。これは、図14に示すように、平行2回線の外部事故F1時には、両回線の差電流はほぼ0となることと、内部事故F2時には、健全回線に流れる電流IBよりも事故回線に流れる電流IAの方が大きいことを利用したものである。
特開2004−254369号公報 「電気工学ハンドブック 第6版」 社団法人 電気学会、2001年2月20日 19編 「保護リレーと監視制御装置の1.2.3回線選択保護リレー」
しかしながら、上記の平行多回線保護方式は、2回線送電線のインピーダンスがほぼ同じであるという前提に成り立つ方式であり、配電線のように、線種が種々異なっている場合や、長さの異なる一般の配電線を3回線、4回線でループ構成する場合などには採用できない。
結局、配電線をループ系統構成にした場合、ループ系統に配電線の各相インピーダンスの不平衡による零相環流電流が流れ、地絡方向リレーの動作を阻害し、事故回線の選択を誤ってしまう。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、ループ系統にしたことにより生じる零相環流電流の影響を受けず、ループを構成する配電線の事故を的確に検出して選択遮断し、最小の停電範囲とすることが可能な配電系統の地絡保護システムおよびその方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、電源変電所に接続された複数の配電線を、ループ点(連絡線)遮断器を介してループ構成して電力を供給するようにした配電系統の地絡保護システムにおいて、電源変電所端子の零相電流および零相電圧、ループ点(連絡線)の零相電流をそれぞれ抽出する抽出手段と、前記抽出手段から得られた電気量のうち、ループを構成する配電線の電源変電所端子零相電流および零相電圧を導入して、当該ループを構成する複数の配電線に事故があるか否かを一括して判定する一括事故判定手段と、前記抽出手段から得られた電気量のうち、ループを構成する配電線の個別回線毎に、電源変電所端子の零相電流、ループ点の零相電流を導入して、事故回線を識別する回線個別判定手段と、前記一括事故判定手段および前記回線個別判定手段の双方から動作信号を導入して、前記ループ点遮断器に遮断指令を出力する事故回線検出手段と、を備えたことを特徴とする。
以上のような本発明では、ループを構成する配電線における電源変電所端子およびループ点の零相電流および零相電圧を用いて、ループ系統内で発生した事故を配電線一括で検出するとともに、事故のあった配電線を個別に検出することによって、ループ系統に起因する零相環流電流の影響をうけずに、事故検出の高感度化が図れる。したがって、事故回線を的確に選択して遮断できる。
以上述べたように、本発明によれば、ループ系統にしたことにより生じる零相環流電流の影響を受けず、ループを構成する配電線の事故を的確に検出して選択遮断し、最小の停電範囲とすることが可能な配電線の地絡保護システムおよびその方法を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態とする)を、図面を参照して以下に説明する。
[ループ系統の構成例]
まず、以下に説明する各実施形態が適用されるループ系統の一例を、図1を参照して説明する。なお、図1は、3回線(A,B,C)をループ構成した系統を示す例である。但し、ループ系統を構成する回線数は、これには限定されない。
図1において、1は配電用変電所母線、2は配電線、3はループ系統を構成したときの連絡線、4は配電線の負荷線、5はループを構成している線路の遮断器、6および7は変成器である。
遮断器5のうち、5Aは配電用変電所の端子遮断器である。また、5Bは連絡線に介挿した遮断器であり、便宜上ループ点遮断器という。変成器6,7のうち、6Aは配電用変電所の電流変成器(CT)、6Bはループを構成する連絡線の電流変成器(CT)、7Aは配電用変電所の母線の電圧変成器(VT)、7Bはループを構成する連絡線の電圧変成器(VT)である。添え字のアルファベット文字のa,b,cは、ループ系統を構成する回線(A,B,C)ごとの要素を示し、dはループ系統以外の配電線である。
なお、図1では示していないが、配電用変電所にはCT6A,VT7Aで抽出した零相電流、零相電圧を入力して事故検出を行う地絡方向リレーを設けており、この地絡方向リレーの動作によって端子遮断器5Aを遮断するようになっている。
[第1の実施形態]
[構成]
次に、本発明の第1の実施形態の地絡保護システムを、図2を参照して説明する。図2において、10は地絡保護装置、101はループを構成する回線および連絡線の電流変成器6A,6Bおよび電圧変成器7A,7Bの出力を地絡保護装置10に入力する入力回路(入力手段)、102は各回線電流、電圧等を保護装置として使用しやすい大きさに変換する変換装置、103はループ系統を構成する配電線を一括してループ系統に事故があるかどうかを判定(識別)する一括事故判定回路(一括事故判定手段)、104はループを構成する配電線個別にどの回線の事故かを判定(識別)する回線個別判定回路(回線個別判定手段)である。なお、図2では7Bの出力を導入する方式で示してあるが、7Bの出力を用いず、104に7Aの出力を用いる方法または104には電圧出力を用いない方法も可能である。以降の説明図では、7Bの出力を導入する場合の図で説明する。
105は、一括事故判定回路103によるループ系統の事故検出条件と回線個別判定回路104の判定結果に基づいて、事故回線を選択(検出)して遮断指令を出力する事故回線選択回路(事故回線検出手段)である。106は、事故配電線に係る遮断器へ遮断指令を与える信号である。遮断指令は、配電用変電所の遮断器とループ系統構成の連絡線遮断器への指令であるが、伝送装置を介して行うこともできる。
図2において、入力回路101への入力は、各変成器6A,6B,7A,7Bの出力が、伝送装置を介して得られるものである。上記の伝送装置に用いられる伝送媒体に関しては、有線若しくは無線のあらゆる媒体を適用可能であり、どのようなLANやWANを経由するか若しくは経由しないかは問わない。通信プロトコルについても、現在又は将来において利用可能なあらゆるものを適用可能である。
なお、説明の都合上、102〜105を「回路」としているが、ディジタルリレーで処理する場合はこれらの機能をコンピュータのソフトウェア処理で実現することもできる。このため、「…回路」は「…部」若しくは「…手段」として表現してもよい。つまり、各部を実現するための回路は、例えば、各機能を実現するASICやCPU等のICチップその他の周辺回路によって構成したり、複数の機能を集約したシステムLSIによって構成する等、種々考えられるものであり、特定のものには限定されない。コードやデータを含むプログラム、各種設定等を記憶する手段として、どのような種類、容量のメモリを確保するかについても自由である。ハードウェア処理によって実現する範囲とソフトウェア処理によって実現する範囲も自由である。
また、地絡保護装置10を、汎用のコンピュータをプログラムで制御することによって、実現することもできる。この場合のプログラムは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、各部の機能を実現するものであり、かかるプログラムおよびプログラムを記録したハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMその他の種々の記録媒体は単独でも本発明の一態様である。したがって、例えば、パーソナルコンピュータにアプリケーションプログラムをインストールすることにより、本発明を構成することもできる。
[作用]
以上のような本実施形態の作用は、以下の通りである。
[零相還流電流]
まず、本実施形態の作用を説明する前に、地絡事故時にループ回線に流れる電流について、図3を参照して説明する。説明を簡略化するため、例えば、事故は100%地絡事故とする。図3に示す各対地静電容量による電流Ias、Ica、Icb、Iccは、100%地絡事故時の零相電流3I値を示しているものとする。
ここで、Iasは、ループ系統を除いた電源母線からみた対地充電電流に基づく零相電流である。また、図3に示す電流記号は、各端子の零相電流3Iの値を示し、電流方向は図に示した方向を基準とする。
各配電線のインピーダンスは、図に示す記号で与えている。負荷電流による平常時の零相還流電流は、配電線の各相インピーダンスの不平衡により、ループ配電線に流れる負荷電流(IL=ILa+ILb+ILc)の大きさによって、ループ系統内を環流する。この大きさは、負荷電流が3相平衡した状態で、概略インピーダンス不平衡が5%程度で負荷電流の1〜2%程度である。
この大きさは、系統対地充電電流の大きさの数倍にもなり、地絡方向リレーの不正動作を招く。また、ループを構成する配電線の回線個別に比率差動保護方式を採用する方法もあるが、この場合も、外部事故時に、この零相循環電流が流入・流出電流となり、変流器の誤差を考慮すると高感度にはできず、内部事故感度が大きく低下する要因となる。
ここで、A回線、B回線、C回線に流れるこの零相環流電流をIath、Ibth、Icthとし、Iath=Ibth+Icthとして、100%地絡事故時の各端子、各連絡線の電流を概略で求めた例を、表1に示す。ループ一括の電流Iとは、電源変電所端子であり、Iaa+Iab+Iacを意味している。また、個別判定のための連絡線電流は、A回線はIbaを、B回線は−Iba+Ibbを、C回線は−Ibbとして使用する。
Figure 2008125196
この表1から判るように、外部事故の差電流Idは、一括判定では、ループ系統内の合計した充電電流分の流出のみとなり、回線ごとの個別判定では、回線の充電電流分が流出となる。内部事故は事故点によらず、差電流Idは一括判定で変電所背後の充電電流分であり、個別判定では事故回線は事故回線の内部充電電流分を除いた電流となる。ループ系統内の健全回線は回線の内部充電電流が流出となる。
[地絡保護処理]
次に、本実施形態の作用を、図2および図3を参照して説明する。なお、電流変成器6Aa,6Ab,6Ac,6Ba,6Bbの二次側電流を変換した各回線電流の変換装置102の出力を、電流Iaa,Iab,Iac,Iba,Ibbとする。また、電圧変成器7A,7Ba,7Bbから得られる零相電圧の変換装置102の出力をVとする。これらは、以降の他の実施形態の説明でも同様とする。
本実施形態では、変換装置102を介して得られた上記の電流、電圧を使用して、零相環流電流の影響を受けずに、ループ系統の事故を一括事故判定回路103で検出する。また、ループ系統を構成する配電線の個別回線ごとの電流・電圧についても、変換装置102を介して得られたものを使用して、回線個別判定回路104で事故回線を判定する。このような一括事故判定回路103の出力と回線個別判定回路104の出力の両者が成立したことによって、事故回線選択回路105が、当該配電線に係る遮断器へ遮断指令106を送出し、ループ点を遮断する。
その後、需要家保護装置と協調を取った変電所端子の図示しない事故検出リレーで、変電所端子の遮断器を遮断し、事故除去が行われる。変電所側遮断を行う装置については本発明の装置を使用するか、従来どおりの地絡方向リレーでの遮断であっても、需要家の保護設備と時間協調が取れるため、実現可能である。以下の実施形態では、変電所端子の遮断方法については説明を省略する。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、一括事故判定回路103によって、零相環流電流の影響を受けない一括事故判定を行い、かつ、回線個別判定回路104によって、ループ系統内の配電線の事故回線の判定を個別に行うことにより、ループ系統であっても、高感度に確実な事故回線判定が可能となる。したがって、ループを構成する配電線の事故を的確に検出して選択遮断し、停電範囲を最小にすることができる。
[第2の実施形態]
[構成]
本発明の第2の実施形態の地絡保護装置を、図4、図5および図6を参照して説明する。なお、本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様であるため、同じ構成部については説明を省略する。
すなわち、図4に示すように、本実施形態の一括事故判定回路103は、電流判定回路103a、電圧判定回路103bおよびAND回路103dを有している。電流判定回路103aは、電源変電所端子のループを構成する配電線の各回線電流Iaa,Iab,Iacをベクトル加算して、この値Its=Iaa+Iab+Iacが所定値k0より大きいときに出力を生じる回路である。電圧判定回路103bは、零相電圧Vが所定値以上にあれば、出力を生じる回路である。
そして、AND回路103dは、電流判定回路103aと電圧判定回路103bのANDをとる回路である。したがって、一括事故判定回路103は、電流判定回路103aと電圧判定回路103bの条件が、両者とも成立したときに出力を生じるように構成されている。図5および図6は、このような電流判定回路103aと電圧判定回路103bの判定特性例である。
[作用]
以上のような本実施形態の作用を説明する。なお、第1の実施形態と異なる一括事故判定回路103の作用についてのみ説明する。すなわち、ループ系統を構成する配電線の電源変電所端子電流のベクトル加算は、上述のように、零相還流電流がキャンセルされて事故電流分と充電電流分となる。
このベクトル加算された加算値Itsは、外部事故の場合は、ループ系統内の全充電電流分であり、内部事故の場合は、系統全体の充電電流よりループ系統内の充電電流を差し引いた値となる。したがって、この加算値Itsが、ループ系統内の充電電流(例えば、所定値k0)より大きい値であれば、ループ系統の事故と判定できる。
また、地絡事故時には、必ず零相電圧Vの発生があり、事故の検出を確実に行うため、Vが所定値(例えばkv)以上発生していることも加味して、ループ系統の事故を判定することができる。なお、零相電圧Vに関する条件は、必ずしもこの一括事故判定回路103に必須のものではない。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、一括事故判定回路103において、電流判定回路103aの出力と電圧判定回路103bの出力のANDをとって、零相環流電流の影響を受けない一括事故判定を行うことにより、ループ系統であっても高感度に確実な事故回線判定が可能となる。したがって、配電線の事故を的確に検出して選択遮断し、停電範囲を最小にすることができる。
[第3の実施形態]
[構成]
本発明の第3の実施形態の地絡保護装置を、図7および図8を参照して説明する。なお、本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様であるため、同じ構成部については説明を省略する。
すなわち、図7に示すように、本実施形態の一括事故判定回路103は、電流判定回路103a、位相判定回路103cおよびAND回路103dを有している。電流判定回路103aは、電源変電所端子のループを構成する配電線の各回線電流をベクトル加算して、この加算値Itsが所定値k0より大きいときに出力を生じる回路である。位相判定回路103cは、加算した電流値ItsとVの位相差λが所定値以内(θ1<λ<θ2)にあれば出力を生じる回路である。
そして、AND回路103dは、電流判定回路103aと位相判定回路103cのANDをとる回路である。したがって、一括事故判定回路103は、この電流判定回路103aと位相判定回路103cの条件が、両者とも成立したときに出力を生じるように構成されている。図8は、このような位相判定回路103cの判定特性例である。なお、図中、αは最大感度角を示す。
[作用]
以上のような本実施形態の作用を説明する。なお、第1の実施形態と異なる一括事故判定回路103の作用についてのみ説明する。すなわち、ループ系統を構成する配電線の電源変電所端子電流のベクトル加算は、上述のように、零相還流電流がキャンセルされて事故電流分と充電電流分となる。
このベクトル加算された加算値Itsがループ系統内の充電電流より大きい値であれば、ループ系統の事故と判定できる。しかし、外部事故時はループ系統内の全充電電流が加算値Itsとなるため、ループ系統内の充電電流が大きい場合は高感度が望めなくなる。ここで、ループ外の事故のときとループ系統内の事故とでは、VとItsの位相が逆位相になる。そこで、本実施形態では、位相判定回路103cを利用して、位相を判定することによる事故判定も行う。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、一括事故判定回路103において、電流判定回路103aの出力と位相判定回路103cの出力のANDをとって、零相環流電流の影響を受けない一括事故判定を行うことにより、ループ系統内の充電電流が大きくて電流値による高感度な事故判定が望めない場合であっても、位相によって高感度に確実な事故回線判定が可能となる。したがって、配電線の事故を的確に検出して選択遮断し、停電範囲を最小にすることができる。
[第4の実施形態]
[構成]
本発明の第4の実施形態の地絡保護装置を、図9を参照して説明する。なお、本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様であるため、同じ構成部については説明を省略する。
すなわち、図9に示すように、本実施形態の回線個別判定回路104は、差動分算出回路104aおよび比較判定回路104bを有している。差動分算出回路104aは、ループを構成する配電線の回線ごとに、電源変電所端子電流と連絡線電流とのベクトル和の差動分を求める回路である。
本実施形態において、図3に示した系統構成に適用した場合には、連絡線側電流は、当該配電線にかかる連絡線の電流を使用する。たとえば、A回線はIbaであり、B回線は−Iba+Ibbであり、C回線は−Ibbである。比較判定回路104bは、回線ごとに加算した電流値Ida,Idb,Idcの大きさ比較を行い、最大回線を選択する回路である。したがって、この個別選択された回線に、一括事故判定回路103の出力を条件に、遮断指令が与えられる構成となっている。
[作用]
以上のような本実施形態の作用を説明する。なお、第1の実施形態と異なる回線個別判定回路104の説明を主体に、図3の系統例と、上述のループ系統の電流関係を用いて説明する。
すなわち、ループ外事故は一括事故判定回路103の出力が生ぜず、不動作となる。ループ内事故は一括事故判定回路103の出力があり、事故回線選択はこの回線個別判定回路104の出力で与えられる。たとえば、図3に示すように、A回線事故のとき、個別回線の差電流Ida,Idb,Idcは、上述の通り、
Ida=Ias+Icb+Ica
Idb=−Icb
Idc=−Icc
で与えられる。
すなわち、差電流Ida,Idb,Idcは、事故回線が最大となり、この値が所定値k0以上であれば、比較判定回路104bによって、事故回線が選択され出力される。この出力と、一括事故判定回路103の出力に基づいて、事故回線選択回路105から、事故回線に遮断指令が与えられる。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、一括事故判定回路103によって、零相環流電流の影響を受けない一括事故判定を行い、かつ、回線個別判定回路104によって、ループ系統内の配電線の事故回線の判定を、差電流の大きさの比較判定に基づいて個別に行うことにより、ループ系統であっても高感度に確実な事故回線判定が可能となる。したがって、ループを構成する配電線の事故を的確に検出して選択遮断し、停電範囲を最小にすることができる。
[第5の実施形態]
[構成]
本発明の第5の実施形態の短絡保護装置を、図10を参照して説明する。なお、本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様であるため、同じ構成部については、説明を省略する。
すなわち、図10に示すように、本実施形態の回線個別判定回路104は、差動位相判定回路104cおよび比較判定回路104dを有している。差動位相判定回路104cは、ループを構成する配電線の回線ごとに電源変電所端子電流と連絡線電流とのベクトル和の差動分を求め、この差動分と零相電圧の位相が所定の範囲内にあるときにその回線を選択する回路である。なお、図10において、104に導入する零相電圧は、ループ点零相電圧7Bを用いているが、7Aを用いることもできる。
このときの連絡線側の電流は、図3に示した系統構成に適用した場合は、当該配電線に係る連絡線の電流を使用する。たとえば、A回線はIbaであり、B回線は−Iba+Ibbであり、C回線は−Ibbである。
比較判定回路104dは、差動位相判定回路104cにおいて成立した回線のうち、差電流の大きさ比較を行い、差電流が最大の回線を選択する回路である。したがって、この個別選択された回線に対して、一括事故判定回路103の出力を条件に、遮断指令が与えられる構成となっている。なお、この差動位相判定回路104cの判定特性は、第2の実施形態の電流判定回路103aや位相判定回路103cの例と同じであり、電流判定回路103aのItsをIdに置き換えればよい。
[作用]
以上のような本実施形態の作用を説明する。なお、第1の実施形態と異なる回線個別判定回路104の説明を主体に、図3の系統構成例と、上述のループ系統の電流関係を用いて説明する。
すなわち、ループ外事故は一括事故判定回路103の出力が生ぜず、不動作となる。ループ内事故は一括事故判定回路103の出力があり、事故回線選択は、この回線個別判定回路104の出力で与えられる。たとえば、図3に示すように、A回線事故のときの個別回線の差電流Ida,Idb,Idcは、上述の第4の実施形態で示したとおりである。
また、これらIdとVの位相関係は、一般に、誤差を無視すれば、上述の通り、事故回線の場合は所定値θ以内を満足し、健全回線の場合は自回線の充電電流の流出となり、事故回線と逆の位相関係になる。したがって、差動位相判定回路104cによる差電流と位相の判定と、比較判定回路104dによる比較判定により、事故回線選択回路105が事故回線を選択し、遮断指令が出力される。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、一括事故判定回路103によって、零相環流電流の影響を受けない一括事故判定を行い、かつ、回線個別判定回路104によって、ループ系統内の配電線の事故回線の判定を、差電流の大きさの比較判定のみならず、位相関係に基づいて個別に行うことにより、ループ系統であっても高感度に確実な事故回線判定が可能となる。したがって、仮に零相環流電流による誤差があっても健全回線を誤選択することは無く、配電線の事故を的確に検出して選択遮断し、停電範囲を最小にすることができる。
[第6の実施形態]
[構成]
本発明の第6の実施形態の地絡保護装置を、図11を参照して説明する。なお、本実施形態は、基本的には、上記の第1の実施形態と同様であるため、同じ構成部については、説明を省略する。
すなわち、図11に示すように、本実施形態の回線個別判定回路104における差動位相判定回路104eは、ループを構成する配電線の回線ごとに電源変電所端子電流と連絡線電流とのベクトル和の差動分(Ida,Idb,Idc)を動作量とし、電源変電所端子電流と連絡線電流とのスカラー和を抑制量(Ira,Irb,Irc)として比率差動を構成し、この差動分と零相電圧の位相(λa,λb,λc)が所定の範囲内(θ1<λa<θ2,θ1<λb<θ2,θ1<λc<θ2)にあるときにその回線を選択する回路である。この方式は一般の特別高圧以上の送電線保護に使用されている方法である。なお、図11で、104に導入される零相電圧は7Bを用いているが、7Aを用いることもできる。
この方式の連絡線側の電流は、図3に示した系統構成に適用した場合は、当該配電線に係る連絡線の電流を使用する。たとえば、A回線はIbaであり、B回線は−Iba+Ibbであり、C回線は−Ibbである。
比較判定回路104dは、差動位相判定回路104eにおいて選択された回線のうち、差電流の大きさ比較を行い、差電流が最大の回線を更に選択する回路である。したがって、この選択された回線に対して、一括事故判定回路103の出力を条件に、遮断指令が与えられる構成となっている。なお、図12は、この比較判定回路104dの判定特性例である。
[作用]
以上のような本実施形態の作用を説明する。なお、第1の実施形態と異なる回線個別判定回路104の説明を主体に、図3の系統構成例と、上述のループ系統の電流関係を用いて説明する。
すなわち、ループ外事故は一括事故判定回路103の出力が生ぜず、不動作となる。ループ内事故は一括事故判定回路103の出力があり、事故回線選択はこの回線個別判定回路104の出力で与えられる。
たとえば図3に示すようにA回線の至近端事故(F2)のとき、個別回線の動作量である差電流Ida、Idb、Idcは、上述の第4の実施形態で示した通りである。また、抑制量Irは
Ira=|Ias+Icb+Icc+Iath|+|Iath|
Irb=|−Icb−Ibth|+|Iath−Icth|
Irc=|−Icc−Icth|+|Icth|
で与えられる。この場合、B回線とC回線は動作量が小さく、不動作となる。A回線は動作量が大きく、比率特性上動作範囲になる。
すなわち、事故回線の差電流が最大となり、また、これらIdとVの位相関係は、一般に、誤差を無視すれば、上述の通り、事故回線の場合は所定値θ以内となり、健全回線の場合は所定値θ以外となる。したがって、差動位相判定回路104eによる差電流と位相の判定と、比較判定回路104dによる比較判定により、事故回線選択回路105が逆の事故回線を選択し、遮断指令を出力される。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、一括事故判定回路103によって、零相環流電流の影響を受けない一括事故判定を行い、かつ、回線個別判定回路104によって、ループ系統内の配電線の事故回線の判定を、差電流の大きさの比較判定のみならず、位相関係に基づいて個別に行うことにより、ループ系統であっても高感度に確実な事故回線判定が可能となる。したがって、仮に零相環流電流による誤差があっても健全回線を誤選択することは無く、配電線の事故を的確に検出して選択遮断し、停電範囲を最小にすることができる。
[他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、図1に示したように、ループ系統の構成を、配電線間の連絡線で説明したが、図13に示すように、ループ点を同一とした系統であっても、同じ効果が期待できる。
この場合、電源変電所側の端子電流は、図3と同一であるが、連絡線側の電流はA回線の電流は、図3のIbaが図13ではIbaであり、B回線の電流は、図3の−Iba+Ibbが図13ではIbbである。また、図3のC回線の連絡線側電流−Ibbは、図13ではIbcと置き換えれば、本発明の趣旨と一致する。
なお、本発明および本実施形態において、処理の基準となる具体的な数値としてどのようなものを採用するかは自由である。したがって、「以上」、「以下」その他の大小比較の表現は、便宜的なものであり、基準となる数値を含む場合(「以上」、「以下」)も含まない場合(「より大きい」、「を超える」、「より小さい」、「未満」)も実質的には同じである。
以上述べた第1〜第6の実施形態では、ループ点遮断器を遮断した後に変電所端子遮断器を遮断するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ループ点遮断器と変電所端子遮断器とを同時に遮断するようにしてもよい。
本発明の実施形態の適用対象となる系統の一例を示す配電系統図 本発明の地絡保護装置の第1の実施形態を示す機能ブロック図 図2の実施形態におけるループ系統の事故電流を示す説明図 本発明の地絡保護装置の第2の実施形態を示す機能ブロック図 図4の実施形態における電流判定特性例を示す説明図 図5の実施形態における電圧判定特性例を示す説明図 本発明の地絡保護装置の第3の実施形態を示す機能ブロック図 図7の実施形態における位相判定例を示す説明図 本発明の地絡保護装置の第4の実施形態を示す機能ブロック図 本発明の地絡保護装置の第5の実施形態を示す機能ブロック図 本発明の地絡保護装置の第6の実施形態を示す機能ブロック図 図11の実施形態における比率差動判定特性例を示す説明図 ループ点を同一地点にしたループ系統構成例を示す系統図 一般的な平行2回線のループ系統構成例を示す系統図
符号の説明
1…配電用変電所母線
2…配電線
3…連絡線
4…負荷線
5A…変電所の端子遮断器
5B…ループ点遮断器
6,7…変成器
6A,6B…電流変成器
7A,7B…電圧変成器
10…地絡保護装置
101…入力回路
102…変換装置
103…一括事故判定回路
103a…電流判定回路
103b…電圧判定回路
103c…位相判定回路
103d…AND回路
104…回線個別判定回路
104a…差動分算出回路
104b,104d…比較判定回路
104c,104e…差動位相判定回路
105…事故回線選択回路

Claims (10)

  1. 電源変電所に接続された複数の配電線を、ループ点(連絡線)遮断器を介してループ構成して電力を供給するようにした配電系統の地絡保護システムにおいて、
    電源変電所端子の零相電流および零相電圧、ループ点(連絡線)の零相電流をそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段から得られた電気量のうち、ループを構成する配電線の電源変電所端子零相電流および零相電圧を導入して、当該ループを構成する複数の配電線に事故があるか否かを一括して判定する一括事故判定手段と、
    前記抽出手段から得られた電気量のうち、ループを構成する配電線の個別回線毎に、電源変電所端子の零相電流、ループ点の零相電流を導入して、事故回線を識別する回線個別判定手段と、
    前記一括事故判定手段および前記回線個別判定手段の双方から動作信号を導入して、前記ループ点遮断器に遮断指令を出力する事故回線検出手段と、
    を備えたことを特徴とする配電系統の地絡保護システム。
  2. 電源変電所に接続された複数の配電線を、ループ点(連絡線)遮断器を介してループ構成して電力を供給するようにした配電系統の地絡保護システムにおいて、
    電源変電所端子の零相電流および零相電圧、ループ点(連絡線)の零相電流および零相電圧をそれぞれ抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段から得られた電気量のうち、ループを構成する配電線の電源変電所端子零相電流および零相電圧を導入して、当該ループを構成する複数の配電線に事故があるか否かを一括して判定する一括事故判定手段と、
    前記抽出手段から得られた電気量のうち、ループを構成する配電線の個別回線毎に、電源変電所端子の零相電流、ループ点の零相電流および零相電圧を導入して、事故回線を識別する回線個別判定手段と、
    前記一括事故判定手段および前記回線個別判定手段の双方から動作信号を導入して、前記ループ点遮断器に遮断指令を出力する事故回線検出手段と、
    を備えたことを特徴とする配電系統の地絡保護システム。
  3. 前記一括事故判定手段は、各配電線の電源変電所端子零相電流の合成電流値が、所定値以上であるときに事故と判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の配電系統の地絡保護システム。
  4. 前記一括事故判定手段は、各配電線の電源変電所端子零相電流の合成電流値が所定値以上であり、かつ電源変電所端子の零相電圧との位相関係が所定範囲内であるときに事故と判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の配電系統の地絡保護システム。
  5. 前記回線個別判定手段は、各配電線の回線ごとの電源変電所端子零相電流と各配電線に係る連絡線の零相電流とに基づいて得られた差電流のうち、最大となる回線の差電流が所定値を超えているときに、その配電線を事故回線と判定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の配電系統の地絡保護システム。
  6. 前記回線個別判定手段に電源変電所端子零相電圧を導入し、前記回線個別判定手段は、各配電線の回線ごとの電源変電所端子零相電流と各配電線に係る連絡線の零相電流とに基づいて、得られた差電流と電源変電所端子の零相電圧の位相関係が所定範囲内である回線のうち、差電流の最大回線の零相電流が所定値を超えているときに、その配電線を事故回線と判定することを特徴とする請求項1記載の配電系統の地絡保護システム。
  7. 前記回線個別判定手段に電源変電所端子零相電圧を導入し、前記回線個別判定手段は、各配電線の回線ごとの電源変電所端子零相電流と各配電線に係る連絡線の零相電流とに基づいて、得られた差電流と電源変電所端子の零相電圧の位相関係が所定範囲内でかつ比率特性上の動作範囲を満足する回線のうち、差電流の最大回線を事故回線と判定することを特徴とする請求項1記載の配電系統の地絡保護システム。
  8. 前記回線個別判定手段は、各配電線の回線ごとの電源変電所端子零相電流と各配電線に係る連絡線の零相電流とに基づいて、得られた差電流とループ点の零相電圧の位相関係が所定範囲内である回線のうち、差電流の最大回線の零相電流が所定値を超えているときに、その配電線を事故回線と判定することを特徴とする請求項2記載の配電系統の地絡保護システム。
  9. 前記回線個別判定手段は、各配電線の回線ごとの電源変電所端子零相電流と各配電線に係る連絡線の零相電流とに基づいて、得られた差電流とループ点の零相電圧の位相関係が所定範囲内でかつ比率特性上の動作範囲を満足する回線のうち、差電流の最大回線を事故回線と判定することを特徴とする請求項2記載の配電系統の地絡保護システム。
  10. 電源変電所に接続された複数の配電線を、ループ点(連絡線)遮断器を介してループ構成して電力を供給するようにした配電系統の地絡保護方法において、
    電源変電所端子の零相電流および零相電圧、ループ点(連絡線)の零相電流および零相電圧をそれぞれ抽出する抽出処理と、
    前記抽出処理で得られた電気量のうち、ループを構成する配電線の電源変電所端子零相電流および零相電圧を導入して、当該ループを構成する複数の配電線に事故があるか否かを一括して判定する一括事故判定処理と、
    前記抽出処理で得られた電気量のうち、ループを構成する配電線の個別回線毎に、電源変電所端子の零相電流、ループ点の零相電流および零相電圧を導入して、事故回線を識別する回線個別判定処理と、
    前記一括事故判定処理および前記回線個別判定処理の双方により動作信号を導入して、前記ループ点遮断器に遮断指令を出力する事故回線検出処理と、
    を実行することを特徴とする配電系統の地絡保護方法。
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