JP2008124196A - 表面実装クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性部材との接点となる部分が従来品よりも塑性変形しにくい構造とされた表面実装クリップの提供。
【解決手段】表面実装クリップ1は、導電性部材が備える板状部分を挟み込んだ際に弾性変形を伴って板状部分に圧接する状態になる低剛性突設部5a〜5dと、低剛性突設部5a〜5dよりも剛性が高くて変形しにくい高剛性突設部7a,7bとを備えている。導電性部材側から過大な応力が作用した場合、その応力が高剛性突設部7a,7bによって受け止められて板状部分の変位が阻止されるので、板状部分の変位に伴って低剛性突設部5a〜5dが塑性変形するのを、未然に防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリント配線板の取付対象面に表面実装されて、プリント配線板とは別の導電性部材(例えばシールドケース)を固定するために利用される表面実装クリップに関する。
従来、この種の表面実装クリップとしては、下記特許文献1に記載されたものが提案されている。
このような表面実装クリップを利用すれば、プリント配線板とは別の導電性部材(例えばシールドケース)を挟持バネ部に挟み込むことにより、導電性部材をプリント配線板上に固定することができ、プリント配線板が備える導体パターン(例えば、アース電位を持つ部分)と上記導電性部材とを電気的に接続することができた。
特開2005−332953号公報
しかし、上記従来の表面実装クリップは、挟持バネ部が比較的変形しやすいものであったため、例えば、作業者が誤って過大な力を作用させたような場合に、挟持バネ部を塑性変形させてしまうことがあった。
より具体的な例を交えて説明すると、この種の表面実装クリップに対して導電性部材を取り付ける際には、まず、表面実装クリップをプリント配線板上にはんだ接合(表面実装)して、その後、表面実装クリップと導電性部材とを位置合わせしてから、導電性部材をプリント配線板側に向かって押し付けるような方法がとられる。
このとき、正確な位置合わせがなされないまま、導電性部材がプリント配線板側に向かって押し付けられてしまうと、予期しない方向から挟持バネ部に力が加わったり、過大な力が挟持バネ部に加わったりすることがある。このような場合に、挟持バネ部が塑性変形することがあり、その結果、導電性部材を挟持する力が弱まったり、導電性部材との間の接触不良を招いたりする。
以上のような問題に対し、単に挟持バネ部の塑性変形を防止するだけでよければ、挟持バネ部の剛性を従来品以上に高くするという対策を考えることもできる。
しかし、挟持バネ部は、弾性変形を伴って導電性部材にぴったりと接触することにより、接点としての役割を果たす部分でもあるため、現実的には、弾性変形しにくくなるほど過剰に剛性の高い構造とすることはできない。したがって、上記従来の表面実装クリップの場合、挟持バネ部の塑性変形を防ぐには、挟持バネ部に過大な力が加わらないように留意しつつ慎重な作業を行わざるを得ず、導電性部材の取り付け作業に関し、どうしても作業性が悪くなるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、導電性部材との接点となる部分が従来品よりも塑性変形しにくい構造とされた表面実装クリップを提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明の表面実装クリップは、プリント配線板の取付対象面に表面実装される部材であり、前記プリント配線板とは別の導電性部材に設けられた板状部分が前記取付対象面に対して垂直に配置された際、前記板状部分の端部を前記板状部分の表裏両側から挟み込むことにより、前記プリント配線板が備える導体パターンと前記導電性部材とを電気的に接続する表面実装クリップであって、前記導体パターンに対してはんだ接合される基部と、前記基部に突設されており、前記板状部分の端部を挟み込んだ際に前記板状部分の表裏両側となる位置に配列される形態とされた複数の突設部とを備え、前記複数の突設部の内、少なくとも一部は、前記板状部分を挟み込んだ際に弾性変形を伴って前記板状部分に圧接する状態になる低剛性突設部とされ、少なくとも一部は、前記低剛性突設部よりも剛性が高くて変形しにくい高剛性突設部とされ、前記高剛性突設部によって前記板状部分の変位を阻止することにより、当該変位に伴って前記低剛性突設部が塑性変形するのを防止可能な構造としたことを特徴とする。
この表面実装クリップにおいて、低剛性突設部は、特に接点としての機能を重視して、弾性変形を伴って導電性部材にぴったりと接触するような剛性とされる。一方、高剛性突設部は、特に板状部分の変位を阻止する機能を重視して、容易には塑性変形しないような剛性とされる。
また、高剛性突設部は、接点として機能するものであってもよいことはもちろんであるが、少なくとも低剛性突設部が導電性部材との接点として機能するので、高剛性突設部は接点として機能しないものであってもよい。したがって、この高剛性突設部については、例えば、容易には塑性変形しないような剛性の高い構造とする都合上、導電性部材との接触面積が減少するようなことがあっても問題はない。
このように構成された表面実装クリップによれば、低剛性突設部と高剛性突設部とをそれぞれ備えているので、上述の通り、低剛性突設部については、特に接点としての機能を重視した剛性の低い構造とすることができる。また、高剛性突設部については、特に板状部分の変位を阻止する機能を重視した剛性の高い構造とすることができる。
したがって、比較的低い剛性の挟持バネ部のみを備えていた従来品とは異なり、例えば、導電性部材側から過大な応力が作用したとしても、その応力を高剛性突設部で受けることができ、接点としての機能する部分(低剛性突設部)が塑性変形してしまうのを抑制することができる。
また、従来品が備える挟持バネ部の剛性を単に高くしただけではないので、導電性部材と低剛性突設部との接触性は良好なものとなり、接点としての機能が損なわれることがない。
さらに、上記のような剛性の高い高剛性突設部を設けたことにより、低剛性突設部に対しては従来品よりも過大な力が加わりにくくなるので、必要があれば、低剛性突設部については従来品よりもさらに剛性を低下させることで、しなやかに弾性変形する構造を採用し、接点としての機能を向上させることもできる。
すなわち、本発明の表面実装クリップの場合は、高剛性突設部が導電性部材の変位を阻止することで、低剛性突設部に過大な応力が作用するのを未然に防ぐことができるので、低剛性突設部については、従来品ほど剛性を確保しなくてもよくなり、その分、接点としての機能向上を図ることができる。
なお、本発明の表面実装クリップは、さらに以下のような構成を備えていてもよい。
まず、前記高剛性突設部は、前記板状部分を前記高剛性突設部に当接させてから当該高剛性突設部沿いに前記板状部分を変位させることにより、前記板状部分を当該板状部分が前記低剛性突設部に挟み込まれる位置へと案内可能な形態とされているとよい。
より具体的な例を挙げれば、例えば、高剛性突設部は、板状部分を案内するガイド面を有する形態とされ、そのガイド面に板状部材を当接させてからガイド面沿いに板状部分を変位させることにより、板状部分を当該板状部分が低剛性突設部に挟み込まれる位置へと案内可能なガイド部材として機能するものであるとよい。
このように構成された表面実装クリップによれば、導電性部材が備える板状部分を高剛性突設部に当接させてから当該高剛性突設部沿いに板状部分を変位させることにより、板状部分を当該板状部分が低剛性突設部に挟み込まれる位置へと案内することができる。
したがって、このような高剛性突設部が設けられていない従来品に比べ、表面実装クリップと導電性部材との位置合わせが容易になり、正確な位置合わせがなされた状態で、導電性部材をプリント配線板側に向かって押し付けることができるようになるので、接点として機能する部分の塑性変形を抑制できる。
また、本発明の表面実装クリップにおいて、前記低剛性突設部および前記高剛性突設部の突出高さは、前記高剛性突設部の方が前記低剛性突設部よりも高くされることにより、前記板状部分を前記低剛性突設部に挟み込ませる際に、前記板状部分が前記低剛性突設部との当接よりも先に前記高剛性突設部に当接可能な構造とされているとよい。
このように構成された表面実装クリップによれば、高剛性突設部の突出高さが低剛性突設部の突出高さよりも高くされているので、導電性部材が備える板状部分を低剛性突設部に挟み込ませる際には、板状部分を低剛性突設部との当接よりも先に高剛性突設部に当接させることができる。
したがって、低剛性突設部に板状部分を当接させてしまう前に、確実に板状部分を高剛性突設部に当接させることができ、これにより、板状部分を高剛性突設部沿いに適切な位置へと案内することができるので、高剛性突設部の突出量が小さいものに比べ、低剛性突設部の塑性変形を防止しやすくなる。
また、本発明の表面実装クリップにおいて、前記低剛性突設部および前記高剛性突設部は、金属の薄板を折り曲げて形成されたものであり、しかも、前記高剛性突設部には突条が打刻されることにより、当該突条が打刻されていない前記低剛性突設部よりも剛性の高い構造とされているとよい。
このように構成された表面実装クリップによれば、低剛性突設部および高剛性突設部が金属の薄板を折り曲げて形成されたものであるにもかかわらず、高剛性突設部に打刻された突条により、高剛性突設部が低剛性突設部よりも剛性の高い構造になる。
したがって、高剛性突設部の剛性を向上させるために材質の変更や別部材による補強等を行う必要は無く、比較的容易に高剛性突設部の剛性を向上させることができる。
また、本発明の表面実装クリップにおいて、前記高剛性突設部は、弾性変形を伴って前記板状部分に圧接する構造になっており、前記突条は、前記板状部分の表裏いずれかに当接する位置に形成されていて、前記高剛性突設部が前記板状部分に圧接した際、前記板状部分側から前記高剛性突設部側に作用する応力が前記突条に集中する構造になっているとよい。
このように構成された表面実装クリップによれば、低剛性突設部に加えて、高剛性突設部も弾性変形を伴って板状部分に圧接する構造になっているので、板状部分を挟持する力が増強される。しかも、高剛性突設部の剛性を向上させるために設けた突条は、板状部分の表裏いずれかに当接する位置に形成され、これにより、高剛性突設部が板状部分に圧接した際には、板状部分側から高剛性突設部側に作用する応力が突条に集中する。
したがって、高剛性突設部と導電性部材が備える板状部分との接触圧が高くなって、導電性部材の位置ずれを防止する効果を高めることができる。より具体的な例を交えて説明すれば、例えば、導電性部材としてシールドケースの端部を挟持したような場合、突条をシールドケースに圧接させることにより、シールドケースがプリント配線板沿いに横滑りするのを防止できる。
なお、本発明において、高剛性突設部は低剛性突設部よりも剛性が高くて弾性変形しにくい構造とされるが、このことは、高剛性突設部が弾性変形しない構造を採用すべきという意味ではなく、上述の通り、高剛性突設部を弾性変形する構造にすること自体は何ら問題ない。
なぜならば、高剛性突設部がいくらか弾性変形する場合でも、高剛性突設部を低剛性突設部よりも変形しにくい構造とすることは可能であり、また、高剛性突設部を板状部分を適正な位置へと案内可能な形態にすることはでき、これらの構成を採用することにより、高剛性突設部よりも剛性の低い低剛性突設部の塑性変形を防止することができるからである。
また、本発明の表面実装クリップにおいて、前記突条は、前記高剛性突設部から連続して前記基部に至る位置まで延びる形態になっており、前記基部は、前記突条の形成された面の裏側がはんだ接合面となっていて、当該はんだ接合面には、前記突条の形成された位置の裏側に相当する箇所に凹部が形成されており、はんだ接合時に溶融したはんだが前記凹部へ入り込む構造になっているとよい。
このように構成された表面実装クリップによれば、凹部が、はんだ接合時にはんだの逃げ部として機能し、溶融したはんだは凹部へ入り込むことができる。したがって、溶融したはんだの量が多少多めであっても、過剰なはんだは表面張力で凹部内へと吸い込まれ、これにより、表面実装クリップが浮き上がるのを抑制し、表面実装クリップの実装ずれを防止することができる。
また、溶融したはんだが凹部内へ入り込んだ状態のまま固化すれば、固化したはんだが凹部に引っかかる突起物として機能する。したがって、表面実装クリップをプリント配線板の取付対象面沿いに変位させるような応力が作用した場合にも、表面実装クリップが取付対象面から剥がれにくくなる。
さらに、溶融したはんだが凹部内へ入り込んだ状態のまま固化すれば、固化したはんだと表面実装クリップの凹部とが、立体的な界面で電気的に接続されることになる。したがって、はんだ接合面に凹部がない場合に比べ、固化したはんだと表面実装クリップとの界面の面積を大きくすることができ、その分だけ電気抵抗値が下がり、導通性が向上する。
加えて、凹部は、突条の形成された位置の裏側に相当する箇所に形成されたものなので、突条とともに形成することができ、突条と凹部をそれぞれ別々に設けたものよりも、表面実装クリップの構造を簡素化し、表面実装クリップを製造しやすい形態にすることができる。
また、本発明の表面実装クリップにおいて、前記凹部は、はんだ接合面に直交する回転対称軸を中心に前記はんだ接合面を180度回転させた際に同一形態となる回転対称性を持つ形態で、かつ、前記はんだ接合面上にある線対称軸を基準とする線対称性は持たない形態になっていて、前記凹部とは別に、前記線対称軸を基準として前記凹部と線対称性を持つ形態とされた補助凹部が形成されることにより、前記はんだ接合面は、前記回転対称軸を中心に180度回転させると同一形状となる回転対称性を持つ形状、かつ、前記線対称軸を基準とする線対称性を持つ形状とされているとよい。
このように構成された表面実装クリップによれば、上記凹部は、線対称性は持たない形態になっているものの、この凹部とは別に、凹部と線対称性を持つ形態とされた補助凹部が形成され、これにより、はんだ接合面は、回転対称軸を中心に180度回転させると同一形状となる回転対称性を持つ形状、かつ、前記線対称軸を基準とする線対称性を持つ形状とされている。
したがって、はんだ接合時にはんだが溶融しても、溶融したはんだから表面実装クリップに作用する表面張力は、表面実装クリップをプリント配線板上で回転させるような力として作用せず、表面実装クリップのプリント配線板に対する取り付け位置に関する精度を、補助凹部が設けられていないもの以上に向上させることができる。
また、本発明の表面実装クリップにおいて、前記基部の内、前記補助凹部の形成された位置の裏側に相当する箇所には凸部が形成されており、前記基部に形成された前記突条の一部分と前記凸部は、前記板状部分を前記低剛性突設部に挟み込ませた際、前記板状部分の最端部を所定の位置に位置決めする位置決め手段として機能する構造になっているとよい。
このように構成された表面実装クリップによれば、「基部に形成された突条の一部分」と「補助凹部の形成された位置の裏側に相当する箇所に形成された凸部」が、板状部分の最端部を所定の位置に位置決めする位置決め手段として機能する。
したがって、低剛性突設部および高剛性突設部に加えて、これら位置決め手段によっても板状部分の最端部が所定の位置に位置決めされるので、導電性部材の取り付け位置に関する精度を向上させることができる。また、これら位置決め手段によっても導電性部材側からの応力を受けることができるので、低剛性突設部および高剛性突設部に作用していた応力を位置決め手段にも分散させ、低剛性突設部や高剛性突設部にかかる負荷を軽減することができる。
加えて、凸部は、補助凹部が形成された位置の裏側に相当する箇所に形成されたものなので、補助凹部とともに形成することができ、補助凹部と凸部をそれぞれ別々に設けたものよりも、表面実装クリップの構造を簡素化し、表面実装クリップを製造しやすい形態にすることができる。
また、本発明の表面実装クリップにおいて、前記高剛性突設部は2つあり、各高剛性突設部は、その突出方向から見たときに、前記板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に配置されているとよい。
このように構成された表面実装クリップによれば、2つの高剛性突設部は、板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に配置されているので、2つの高剛性突設部が板状部分を挟む両側において互いに対向する位置に配置されているものに比べ、2つの高剛性突設部間の間隔を広くすることができる。したがって、2つの高剛性突設部間へ導電性部材を導入する作業が容易になり、その作業性を改善することができる。
また、本発明の表面実装クリップにおいて、前記低剛性突設部は複数あり、各低剛性突設部は、その突出方向から見たときに、前記板状部分に当接する部分が、前記板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に千鳥配置されているとよい。
このように構成された表面実装クリップによれば、低剛性突設部が備える「板状部分に当接する部分」は、板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に千鳥配置されているので、金属の薄板から曲げ加工によって低剛性突設部を形成しようとする場合に、低剛性突設部の成形性を向上させることができる。
すなわち、金属の薄板から曲げ加工によって低剛性突設部を形成しようとする場合、低剛性突設部が備える「板状部分に当接する部分」が、板状部分を挟む両側において互いに対向する位置にあると、対向する部分が互いに当接する位置までしか、低剛性突設部の曲げ加工を行うことができない。これに対し、低剛性突設部が備える「板状部分に当接する部分」が、板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に千鳥配置されている場合、低剛性突設部の曲げ加工を行う際、低剛性突設部をより大きく曲げることができるので、成形加工が容易になり、低剛性突設部の成形性を向上させることができる。
以上説明した通り、本発明によれば、導電性部材との接点となる部分が従来品よりも塑性変形しにくい構造とされた表面実装クリップを提供することができる。
次に、本発明の実施形態について、具体的な例を挙げて説明する。
図1(a)および同図(b)は本発明の一実施形態に相当する表面実装クリップの斜視図である。また、図2(a)は同表面実装クリップの平面図、同図(b)は同表面実装クリップの正面図、同図(c)は同表面実装クリップの右側面図、同図(d)は同表面実装クリップの底面図である。
以下に説明する表面実装クリップ1は、プリント配線板の取付対象面に表面実装される部材であり、プリント配線板とは別の導電性部材に設けられた板状部分が取付対象面に対して垂直に配置された際、板状部分の端部を板状部分の表裏両側から挟み込むことにより、プリント配線板が備える導体パターンと導電性部材とを電気的に接続する部品である。
この表面実装クリップ1は、金属(例えばリン青銅)の薄板に対して打ち抜き加工および曲げ加工等を施すことによって形成されたもので、基部3、低剛性突設部5a〜5d、高剛性突設部7a,7b、および補助突設部9a,9bを備えている。
基部3は、底面(図2(d)に表れる面)がはんだ接合面3aとなっていて、このはんだ接合面3aをプリント配線板上に設けられた導体パターンに対してはんだ接合することにより、表面実装クリップ1がプリント配線板に固定されるようになっている。
低剛性突設部5a〜5d、高剛性突設部7a,7b、および補助突設部9a,9bは、いずれも基部3に突設され、表面実装クリップ1で導電性部材が備える板状部分の端部を挟み込んだ際に、板状部分の表裏両側となる位置に配列される形態とされている。
これらの内、低剛性突設部5a〜5dは、板状部分を挟み込んだ際に弾性変形を伴って板状部分に圧接する状態になるものである。低剛性突設部5a〜5dの具体的形態は、基部3を水平に配置して上記はんだ接合面3aを下方に向けた状態において、いずれも基部3から上方へと突出し、それぞれ最上端位置において内側に向かって折り曲げられた形態になっている。また、最上端位置において内側に向かって折り曲げられた部分は、最上端位置から斜め下方に向かって延びており、さらにその斜め下方に向かって延びた部分の最先端が下方に向かって折り曲げられ、これにより、導電性部材の板状部分に当接する部分が形成されている。
本実施形態において、低剛性突設部5a〜5dは4つあり、各低剛性突設部5a〜5dは、その突出方向から見たときに(図2(a)参照)、上記「板状部分に当接する部分」が、板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に千鳥配置されている。このような千鳥配置にすると、金属の薄板から曲げ加工によって低剛性突設部5a〜5dを形成しようとする場合に、低剛性突設部5a〜5dの成形性を向上させることができる。すなわち、金属の薄板から曲げ加工によって低剛性突設部5a〜5dを形成しようとする場合、低剛性突設部5a〜5dが備える「板状部分に当接する部分」が、板状部分を挟む両側において互いに対向する位置にあると、対向する部分が互いに当接する位置までしか、低剛性突設部5a〜5dの曲げ加工を行うことができない。これに対し、低剛性突設部5a〜5dが備える「板状部分に当接する部分」が、板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に千鳥配置されている場合、低剛性突設部5a〜5dの曲げ加工を行う際、低剛性突設部5a〜5dをより大きく曲げることができるので、成形加工が容易になり、低剛性突設部5a〜5dの成形性を向上させることができる。
一方、高剛性突設部7a,7bは、低剛性突設部5a〜5dよりも剛性が高くて変形しにくい構造とされたもので、具体的には、突条11a,11bが設けられることにより、単なる薄板状の金属よりも剛性が高い構造になっている。この高剛性突設部7a,7bも、低剛性突設部5a〜5d同様、接点として機能し得る部分ではあるが、接点としての機能よりも導電性部材の変位を阻止する機能を重視して設けられたものなので、低剛性突設部5a〜5dに比べると、導電性部材に対する密着性は低いものとなっている。
本実施形態において、高剛性突設部7a,7bは2つあり、各高剛性突設部7a,7bは、その突出方向から見たときに(図2(a)参照)、板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に配置されている。このような配置にすれば、2つの高剛性突設部は、板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に配置されているので、2つの高剛性突設部7a,7bは、板状部分を挟む両側において互いに対向する位置に配置されているものに比べ、2つの高剛性突設部7a,7b間の間隔を広くすることができるので、2つの高剛性突設部7a,7b間へ導電性部材を導入する作業が容易になり、その作業性を改善することができる。
また、突条11a,11bは、単に高剛性突設部7a,7bの剛性を向上させる手段として機能するだけではなく、高剛性突設部7a,7bが板状部分に圧接した際に、板状部分側から高剛性突設部7a,7b側に作用する応力を集中させる手段としても機能する。板状部分側から高剛性突設部7a,7b側に作用する応力が突条11a,11bに集中すると、高剛性突設部7a,7bと導電性部材が備える板状部分との接触圧が高くなって、導電性部材の位置ずれを防止する効果を高めることができる。したがって、例えば、導電性部材としてシールドケースの端部を挟持したような場合、突条11a,11bをシールドケースに圧接させることにより、シールドケースがプリント配線板沿いに横滑りするのを防止できる。
また、高剛性突設部7a,7bは、板状部分を適切な挟み込み位置へと案内するガイド部材としての役割をも果たしている。
具体的には、高剛性突設部7a,7bは、表面実装クリップ1に導電性部材が備える板状部分を挟み込む際、板状部分を高剛性突設部7a,7bに当接させてから高剛性突設部7a,7bの内面側沿いに板状部分を変位させることにより、板状部分が低剛性突設部5a〜5dの内側に挟み込まれる位置へと板状部分を案内可能な形態とされている。すなわち、高剛性突設部7a,7bの内面がガイド面となって、板状部分を適切な挟み込み位置へと案内する。
また、高剛性突設部7a,7bは、図2(b)に表れるように、その突出高さが低剛性突設部5a〜5dよりも高くされ、これにより、導電性部材が備える板状部分を低剛性突設部5a〜5dに挟み込ませる際には、板状部分を低剛性突設部5a〜5dとの当接よりも先に高剛性突設部7a,7bに当接させやすくしてある。
これらの構成により、高剛性突設部7a,7bは、板状部分をスムーズに低剛性突設部5a〜5dの内側へと案内し、板状部分が予期しない方向から低剛性突設部5a〜5dに押し付けられるのを防止している。
また、本実施形態において、突条11a,11bは、高剛性突設部7a,7bから連続して基部3に至る位置まで延びる形態になっている。基部3は、突条11a,11bの形成された面の裏側が、上述のはんだ接合面3aとなっており、このはんだ接合面3aには、突条11a,11bの形成された位置の裏側に相当する箇所に凹部13a,13bが形成されている。一方、補助突設部9a,9bにも凸部15a,15bが形成され、凸部15a,15bの形成された位置の裏側に相当する箇所に補助凹部17a,17bが形成されている。
これら凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bには、はんだ接合時に溶融したはんだが入り込む構造になっている。このような凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bが設けてあれば、凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bがはんだ接合時にはんだの逃げ部として機能し、溶融したはんだは凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bへ入り込むことができる。したがって、溶融したはんだの量が多少多めであっても、過剰なはんだは表面張力で凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17b内へと吸い込まれ、これにより、表面実装クリップ1が浮き上がるのを抑制し、表面実装クリップ1の実装ずれを防止することができる。
また、溶融したはんだが凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bの内部へ入り込んだ状態のまま固化すれば、固化したはんだが凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bに引っかかる突起物として機能する。したがって、表面実装クリップ1をプリント配線板の取付対象面沿いに変位させるような応力が作用した場合にも、表面実装クリップ1が取付対象面から剥がれにくくなる。
さらに、溶融したはんだが凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bの内部へ入り込んだ状態のまま固化すれば、固化したはんだと凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bとが、立体的な界面で電気的に接続されることになる。したがって、はんだ接合面3aに凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bがない場合に比べ、固化したはんだと表面実装クリップ1との界面の面積を大きくすることができ、その分だけ電気抵抗値が下がり、導通性が向上する。
加えて、凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17bは、突条11a,11bおよび凸部15a,15bの形成された位置の裏側に相当する箇所に形成されたものなので、突条11a,11bおよび凸部15a,15bとともに形成することができる。よって、突条11a,11bおよび凸部15a,15bとは別に、凹部13a,13bおよび補助凹部17a,17b相当の構成を設けたものよりも、表面実装クリップ1の構造を簡素化し、表面実装クリップ1を製造しやすい形態にすることができる。
ところで、この表面実装クリップ1において、凹部13a,13bは、はんだ接合面3aに直交する回転対称軸(図2(d)に示すC点)を中心にはんだ接合面3aを180度回転させた際に同一形態となる回転対称性を持つ形態で、かつ、はんだ接合面3a上にある線対称軸(図2(d)に示すA−A線、B−B線)を基準とする線対称性は持たない形態になっている。このような凹部13a,13bのみが存在する場合、はんだ接合時にはんだが溶融すると、溶融したはんだから表面実装クリップ1に作用する表面張力が原因で、表面実装クリップ1の実装ずれが発生しやすくなる。
そこで、この表面実装クリップ1においては、あえて上述した補助凹部17a,17bを設けることにより、表面実装クリップ1の実装ずれを抑制している。具体的には、凹部13a,13bとは別に、上述の線対称軸(図2(d)に示すA−A線、B−B線)を基準として凹部13a,13bと線対称性を持つ形態とされた補助凹部17a,17bを形成することで、はんだ接合面3aを、上述の回転対称軸(図2(d)に示すC点)を中心に180度回転させると同一形状となる回転対称性を持つ形状、かつ、上述の線対称軸(図2(d)に示すA−A線、B−B線)を基準とする線対称性を持つ形状としてある。
このようにすれば、突条11a,11bを設ける際に同時に設けられた上記凹部13a,13bそのものは、線対称性は持たない形態になっているものの、この凹部13a,13bとは別に、凹部13a,13bと線対称性を持つ形態とされた補助凹部17a,17bが形成されるので、はんだ接合時にはんだが溶融しても、溶融したはんだから表面実装クリップ1に作用する表面張力は、表面実装クリップ1をプリント配線板上で回転させるような力として作用しなくなる。したがって、表面実装クリップ1のプリント配線板に対する取り付け位置に関する精度を、補助凹部17a,17bが設けられていないもの以上に向上させることができる。
さらに、上記のような理由から、表面実装クリップ1には補助凹部17a,17bが設けられているが、補助凹部17a,17bが設けられた位置の裏側に相当する箇所に形成される凸部15a,15bは、基部3に形成された突条11a,11bの一部分とともに、導電性部材が備える板状部分を低剛性突設部5a〜5dに挟み込ませた際、板状部分の最端部を所定の位置に位置決めする位置決め手段として機能する構造になっている。
このような構造にすれば、低剛性突設部5a〜5dおよび高剛性突設部7a,7bに加えて、これら突条11a,11bおよび凸部15a,15bによって構成される位置決め手段によっても板状部分の最端部が所定の位置に位置決めされるので、導電性部材の取り付け位置に関する精度を向上させることができる。また、これら突条11a,11bおよび凸部15a,15bによって構成される位置決め手段によっても導電性部材側からの応力を受けることができるので、低剛性突設部5a〜5dおよび高剛性突設部7a,7bに作用していた応力を、さらに突条11a,11bおよび凸部15a,15bにも分散させ、低剛性突設部5a〜5dおよび高剛性突設部7a,7bにかかる負荷を軽減することができる。
以上のような表面実装クリップ1をはんだ接合する際には、基部3の中央にある吸着面19を利用して、表面実装クリップ1を自動実装機の吸引ノズルで吸着し、プリント配線板上へと配置することができる。プリント配線板上には、図3に示すような、事前に3つのはんだ接合用パターン21が形成され、表面実装クリップ1は、プリント配線板に対して3箇所ではんだ接合される。
このように3箇所ではんだ接合すると、低剛性突設部5a〜5dの直下ははんだ接合されず、高剛性突設部7a,7bの直下ははんだ接合されるので、低剛性突設部5a〜5dについては剛性が高くならず、高剛性突設部7a,7bについてはさらに剛性が高くなるので、低剛性突設部5a〜5dおよび高剛性突設部7a,7bそれぞれの機能を向上させることができる。
以上説明した表面実装クリップ1によれば、低剛性突設部5a〜5dと高剛性突設部7a,7bとをそれぞれ備えているので、低剛性突設部5a〜5dについては、特に接点としての機能を重視して、弾性変形を伴って導電性部材にぴったりと接触するような低い剛性とすることができる。また、高剛性突設部7a,7bについては、特に板状部分の変位を阻止する機能を重視して、容易には塑性変形しないような高い剛性とすることができる。
したがって、比較的低い剛性の挟持バネ部のみを備えていた従来品とは異なり、接点としての機能する部分が塑性変形してしまうのを抑制することができる。また、単に挟持バネ部の剛性を高くしただけではないので、接点としての機能が損なわれることもない。
さらに、上記のような剛性の高い高剛性突設部7a,7bを設けたことにより、低剛性突設部5a〜5dに対しては従来品よりも過大な力が加わりにくくなるので、必要があれば、低剛性突設部5a〜5dについては従来品よりもさらに剛性を低下させることで、しなやかに弾性変形する構造を採用し、接点としての機能を向上させることもできる。
つまり、上記のような表面実装クリップ1であれば、高剛性突設部7a,7bが導電性部材の変位を阻止することで、低剛性突設部5a〜5dに過大な応力が作用するのを未然に防ぐことができるので、低剛性突設部5a〜5dについては、従来品ほど剛性を確保しなくてもよくなり、その分、接点としての機能向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、基部3上に形成される突条11a,11bの一部、および凸部15a,15bについて、位置決め手段としての機能を重視して、基部3からの突出高さが比較的高い構造としてあったが、表面実装クリップの加工性を重視するのであれば、基部3上に形成される突条11a,11bの一部、および凸部15a,15bについて、もう少し高さを低くした構造としてもよい。
より具体的には、例えば、図4および図5に示す表面実装クリップ31は、基部3上に形成される突条11a,11bの一部、および凸部15a,15bについて、先に説明した表面実装クリップ1よりも、基部3からの突出高さが低い構造とされている。なお、その他の部分は、先に説明した表面実装クリップ1とほぼ同等の構造になっている。
このような構成を採用すれば、突条11a,11bおよび凸部15a,15bの成形加工は、先に説明した表面実装クリップ1よりも容易になるので、表面実装クリップ31の生産性は、先に説明した表面実装クリップ1よりも高くすることができる。なお、この表面実装クリップ31のような構造にしても、突条11a,11bの一部、および凸部15a,15bの高さはいくらか確保されるので、板状部分の最端部を所定の位置に位置決めする位置決め手段としての機能も、相応には発揮されるものとなる。
本発明の一実施形態として例示した表面実装クリップの斜視図。 上記一実施形態として例示した表面実装クリップの図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図、(d)はその底面図。 本発明の一実施形態として例示した表面実装クリップとはんだ接合箇所との関係を示す説明図。 別の実施形態として例示した表面実装クリップの斜視図。 上記別の実施形態として例示した表面実装クリップの図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその右側面図、(d)はその底面図。
符号の説明
1,31・・・表面実装クリップ、3・・・基部、3a・・・はんだ接合面、5a〜5d・・・低剛性突設部、7a,7b・・・高剛性突設部、9a,9b・・・補助突設部、11a,11b・・・突条、13a,13b・・・凹部、15a,15b・・・凸部、17a,17b・・・補助凹部、19・・・吸着面。

Claims (10)

  1. プリント配線板の取付対象面に表面実装される部材であり、前記プリント配線板とは別の導電性部材に設けられた板状部分が前記取付対象面に対して垂直に配置された際、前記板状部分の端部を前記板状部分の表裏両側から挟み込むことにより、前記プリント配線板が備える導体パターンと前記導電性部材とを電気的に接続する表面実装クリップであって、
    前記導体パターンに対してはんだ接合される基部と、
    前記基部に突設されており、前記板状部分の端部を挟み込んだ際に前記板状部分の表裏両側となる位置に配列される形態とされた複数の突設部と
    を備え、
    前記複数の突設部の内、少なくとも一部は、前記板状部分を挟み込んだ際に弾性変形を伴って前記板状部分に圧接する状態になる低剛性突設部とされ、少なくとも一部は、前記低剛性突設部よりも剛性が高くて変形しにくい高剛性突設部とされ、
    前記高剛性突設部によって前記板状部分の変位を阻止することにより、当該変位に伴って前記低剛性突設部が塑性変形するのを防止可能な構造とした
    ことを特徴とする表面実装クリップ。
  2. 前記高剛性突設部は、前記板状部分を前記高剛性突設部に当接させてから当該高剛性突設部沿いに前記板状部分を変位させることにより、前記板状部分を当該板状部分が前記低剛性突設部に挟み込まれる位置へと案内可能な形態とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の表面実装クリップ。
  3. 前記低剛性突設部および前記高剛性突設部の突出高さは、前記高剛性突設部の方が前記低剛性突設部よりも高くされることにより、前記板状部分を前記低剛性突設部に挟み込ませる際に、前記板状部分が前記低剛性突設部との当接よりも先に前記高剛性突設部に当接可能な構造とされている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表面実装クリップ。
  4. 前記低剛性突設部および前記高剛性突設部は、金属の薄板を折り曲げて形成されたものであり、しかも、前記高剛性突設部には突条が打刻されることにより、当該突条が打刻されていない前記低剛性突設部よりも剛性の高い構造とされている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表面実装クリップ。
  5. 前記高剛性突設部は、弾性変形を伴って前記板状部分に圧接する構造になっており、
    前記突条は、前記板状部分の表裏いずれかに当接する位置に形成されていて、前記高剛性突設部が前記板状部分に圧接した際、前記板状部分側から前記高剛性突設部側に作用する応力が前記突条に集中する構造になっている
    ことを特徴とする請求項4に記載の表面実装クリップ。
  6. 前記突条は、前記高剛性突設部から連続して前記基部に至る位置まで延びる形態になっており、
    前記基部は、前記突条の形成された面の裏側がはんだ接合面となっていて、当該はんだ接合面には、前記突条の形成された位置の裏側に相当する箇所に凹部が形成されており、はんだ接合時に溶融したはんだが前記凹部へ入り込む構造になっている
    ことを特徴とする請求項5に記載の表面実装クリップ。
  7. 前記凹部は、はんだ接合面に直交する回転対称軸を中心に前記はんだ接合面を180度回転させた際に同一形態となる回転対称性を持つ形態で、かつ、前記はんだ接合面上にある線対称軸を基準とする線対称性は持たない形態になっていて、
    前記凹部とは別に、前記線対称軸を基準として前記凹部と線対称性を持つ形態とされた補助凹部が形成されることにより、前記はんだ接合面は、前記回転対称軸を中心に180度回転させると同一形状となる回転対称性を持つ形状、かつ、前記線対称軸を基準とする線対称性を持つ形状とされている
    ことを特徴とする請求項6に記載の表面実装クリップ。
  8. 前記基部の内、前記補助凹部の形成された位置の裏側に相当する箇所には凸部が形成されており、
    前記基部に形成された前記突条の一部分と前記凸部は、前記板状部分の端部を挟み込んだ際に、前記板状部分の最端部を所定の位置に位置決めする位置決め手段として機能する構造になっている
    ことを特徴とする請求項7に記載の表面実装クリップ。
  9. 前記高剛性突設部は2つあり、各高剛性突設部は、その突出方向から見たときに、前記板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の表面実装クリップ。
  10. 前記低剛性突設部は複数あり、各低剛性突設部は、その突出方向から見たときに、前記板状部分に当接する部分が、前記板状部分を挟む両側において互いに対向しない位置に千鳥配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の表面実装クリップ。
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