JP2008124130A - インバータトランス - Google Patents

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Abstract

【課題】1次巻線と2次巻線との結合を高めつつ、リーケージインダクタンスの値を大きくし得るインバータトランスを得る。
【解決手段】1次巻線1が第1の2次巻線2と第2の2次巻線3との間に共軸に配されており、3つの巻線1〜3内に連通されるIコア6と第1のUコア7とにより、3つの巻線1〜3全てと鎖交する磁束が通る第1のコア部が構成されている。また、第1の2次巻線2とは鎖交し1次巻線1および第2の2次巻線3とは鎖交しない磁束のみが通る第2のコア部が第2のUコア8により構成され、第2の2次巻線3とは鎖交し1次巻線1および第1の2次巻線2とは鎖交しない磁束のみが通る第3のコア部が、第3のUコア9により構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ノートパソコン、液晶テレビ等に使用される各種表示パネルのバックライト用の冷陰極放電ランプ(CCFL)を放電、点灯させるDC/ACインバータ回路で使用されるインバータトランスに関する。
従来、この種のインバータトランスとして、1次巻線が2つの2次巻線の間に挟まれるように配された構成のものが知られている(下記特許文献1、2参照)。
このような構成のインバータトランスは、1次巻線と2次巻線との結合を高めるのに適しているとされる。
特開2005−167110号公報 特開2006−165063号公報
近年、インバータ回路の効率を高めるために、1次巻線と2次巻線との結合を高めつつ、リーケージインダクタンスの値を大きくすることが可能なインバータトランスが要望されている。リーケージインダクタンスの値を大きくすることにより、コンデンサの値を小さくすることができ、これによりインバータ回路内のコンデンサに供給される電流値を抑えることが可能となる。一方、1次巻線と2次巻線との結合を高めることも、これにより変換効率が良くなるので、インバータ回路の効率を高めるのに有効な手立てとなる。
しかしながら、これらは相反する関係、すなわち1次巻線と2次巻線との結合を高めるためには、リーケージインダクタンスの値を小さくすることが必要であるというのが一般的な考えであり、従来のインバータトランスではこのような要望に応えることが難しい。
例えば、上記特許文献1、2に記載されたものは、1次巻線と2次巻線との結合を高めるのには適しているが、高い結合を維持しつつリーケージインダクタンスの値を大きくすることは難しい構成となっている。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、1次巻線と2次巻線との結合を高めつつ、リーケージインダクタンスの値を大きくし得るインバータトランスを提供することを目的とする。
本発明に係るインバータトランスは、1次巻線が第1の2次巻線と第2の2次巻線との間に共軸に配されたインバータトランスであって、
前記1次巻線、前記第1の2次巻線および前記第2の2次巻線の3つの巻線全てと鎖交する磁束が通る第1のコア部と、
前記第1の2次巻線とは鎖交し、前記1次巻線および前記第2の2次巻線とは鎖交しない磁束のみが通る第2のコア部と、
前記第2の2次巻線とは鎖交し、前記1次巻線および前記第1の2次巻線とは鎖交しない磁束のみが通る第3のコア部と、を備えてなることを特徴とする。
本発明のインバータトランスにおいて、前記第1のコア部は、前記3つの巻線内に連通される棒状のIコアと、該Iコアの一端部から前記3つの巻線の外側を通って該Iコアの他端部に延びるコ字状の第1のUコアとにより構成され、
前記第2のコア部は、前記Iコアの一端部から前記第1の2次巻線の外側を通って該Iコアの、前記1次巻線と前記第1の2次巻線との間に位置する部分まで延びるコ字状の第2のUコアにより構成され、
前記第3のコア部は、前記Iコアの他端部から前記第2の2次巻線の外側を通って該Iコアの、前記1次巻線と前記第2の2次巻線との間に位置する部分まで延びるコ字状の第3のUコアにより構成されている前記3つの巻線内に連通される棒状のIコアと、該Iコアの一端部から前記3つの巻線の外側を通って該Iコアの他端部に延びるU字状の第1のUコアとにより構成されているとすることができる。
また、本発明のインバータトランスは、前記第1の2次巻線と前記第2の2次巻線とを互いに電気的に接続することにより、1入力1出力型の構成とすることができる。
本発明のインバータトランスによれば、1次巻線が第1の2次巻線と第2の2次巻線との間に共軸に配されており、かつ3つの巻線全てと鎖交する磁束が通る第1のコア部を備えていることにより、1次巻線と2次巻線との結合を高めることが可能となる。
また、第1の2次巻線とだけ鎖交する磁束のみが通る第2のコア部と、第2の2次巻線とだけ鎖交する磁束のみが通る第3のコア部とを備えていることにより、リーケージインダクタンスの値を大きくすることも可能となる。
したがって、本発明のインバータトランスによれば、1次巻線と2次巻線との結合を高めつつ、リーケージインダクタンスの値を大きくすることができ、これにより、インバータ回路の効率を高めることが可能となる。
なお、一般的には、リーケージインダクタンスの値が大きくなると1次巻線と2次巻線との結合が大きく低下するとされている。しかしながら、本発明のインバータトランスでは、1次巻線と2次巻線との結合を高めつつ、リーケージインダクタンスの値を大きくすることが可能となっている。この点に関しては、以下のように説明することができる。
すなわち、1次巻線と2次巻線との結合の大きさを示す結合係数kは、下式(1)で表される。ただし、Ls´はリーケージインダクタンスの値を示し、Lsは2次巻線の自己インダクタンスの値を示している。
k=(1−Ls´/Ls)1/2 …… (1)
上式(1)に示すように結合係数は、2次巻線の自己インダクタンスLsの値と、リーケージインダクタンスLs´の値との比によって決まるので、リーケージインダクタンスLs´の値が大きくなった場合でも、2次巻線の自己インダクタンスLsの値をリーケージインダクタンスLs´の値に比して格段に大きくすることができれば、結合係数の大きさを1に近づけること、すなわち1次巻線と2次巻線との結合を高めることが可能となる。
本発明のインバータトランスは、3つの巻線全てと鎖交する磁束が通る第1のコア部の他に、第1の2次巻線とだけ鎖交する磁束のみが通る第2のコア部と、第2の2次巻線とだけ鎖交する磁束のみが通る第3のコア部とを備えていることにより、リーケージインダクタンスLs´の値を大きくすることができるとともに、2次巻線の自己インダクタンスLsの値をリーケージインダクタンスLs´の値に比して格段に大きくすることが可能となっている。
このため、リーケージインダクタンスLs´の値が大きくなることにより生じる、1次巻線と2次巻線との結合が低下するという影響を抑制することが可能となり、1次巻線と2次巻線との結合を高めつつ、リーケージインダクタンスLs´の値を大きくすることが可能となっている。
以下、本発明に係るインバータトランスの実施形態について、添付した各図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るインバータトランスの平面図であり、図2はその底面図(巻線が未装着な状態)、図3はその斜視図(巻線が未装着な状態)である。
本実施形態のインバータトランスは、例えば、ノートパソコン、液晶テレビ等に使用される各種表示パネルのバックライト用の冷陰極放電ランプ(CCFL)を放電、点灯させるDC/ACインバータ回路で使用されるものであり、図1に示すように、1次巻線1と該1次巻線1を挟む第1および第2の2次巻線2,3とが互いに共軸に巻回された中空のボビン4(一部破線で示す)と、該ボビン4と各々一体に形成された4つの端子台5A〜5Dと、ボビン4内に挿通された棒状のIコア6(一部破線で示す)と、コ字状にそれぞれ形成された第1乃至第3のUコア7〜9とを備えてなる。
なお、上記第1および第2の2次巻線2,3は、図示せぬ基板上に形成された回路を介して互いに電気的に接続され、1つのコイルとして機能するように構成されている。すなわち、本実施形態のものは、1入力1出力型のインバータトランスとして構成されている。
図3に示すように上記ボビン4は、その軸方向中央部に配された第1の巻回部41と、該第1の巻回部41の左右両側にそれぞれ配された第2および第3の巻回部42,43とを備えている。第1の巻回部41は、互いに対向する2枚の仕切り鍔44A,44Bによって他の領域と区分されており、該第1の巻回部41に、上記1次巻線1が巻回されるように構成されている。一方、第2の巻回部42は、エンド鍔45Aと仕切り鍔44Eとによって他の領域と区分されるとともに、複数(本実施形態では2枚)の仕切り鍔44C,44Dによって複数(本実施形態では3つ)の巻回セクションに区分されており、各巻回セクションに上記第1の2次巻線2が巻回されるようになっている。また、第3の巻回部43は、エンド鍔45Bと仕切り鍔44Fとによって他の領域と区分されるとともに、複数(本実施形態では3枚)の仕切り鍔44G〜44Iによって複数(本実施形態では4つ)の巻回セクションに区分されており、各巻回セクションに上記第2の2次巻線3が巻回されるようになっている。
なお、上記仕切り鍔44C,44Dには、上記第1の2次巻線2を、隣接する巻回セクションに渡すための切欠部46Aが形成されており、上記各仕切り鍔44G〜44Iには、上記第2の2次巻線3を、隣接する巻回セクションに渡すための切欠部46Cが形成されている。また、上記仕切り鍔44A,44B,44E,44Fには、上記切欠部46Aと同様の切欠部46Bがそれぞれ形成されている。この切欠部46Bは、上記第1および第2の2次巻線2,3を互いに電気的に接続するための態様として、上述のような基板上の回路を介するのではなく、第1および第2の2次巻線2,3の各一端部同士を所定の導線(図示略)を介して連結する態様を採る場合において、該導線を掛け渡すためのものである。なお、このような導線を用いる場合には、この導線と1次巻線1との間の絶縁耐圧を確保するために、1次巻線1の外周部を絶縁テープで被覆する等の絶縁処理を施すことが好ましい。
また、上記ボビン4には、上記第1の巻回部41と上記第2の巻回部42との間の位置、および上記第1の巻回部41と上記第3の巻回部43との間の位置に、該ボビン4の内部に挿通された上記Iコア6の一部を露出させる窓部47A,47Bがそれぞれ形成されている。
一方、上記端子台5Aには2本の2次側端子12A,12Bが保持されており、該2次側端子12Aの絡げ部12aに、上記第1の2次巻線2の一端が絡げられるようになっている。また、上記端子台5Bには1本の1次側端子11Aが保持されており、該1次側端子11Aに、上記1次巻線1の一端が絡げられるようになっている。また、上記端子台5Cには1本の1次側端子11Bが保持されており、該1次側端子11Bに、上記1次巻線1の他端が絡げられるようになっている。さらに、上記端子台5Dには2本の2次側端子12C,12Dが保持されており、該2次側端子12Cの絡げ部12aに、上記第2の2次巻線3の一端が絡げられるようになっている。
また、図2に示すように上記端子台5Aの底面部には、上記第1の2次巻線2の一端部を架け渡すための溝部52Aが、上記端子台5Dの底面部には、上記第2の2次巻線3の一端部を架け渡すための溝部52Bがそれぞれ形成されており、上記端子台5Bの底面部には、上記1次巻線1の一端部を架け渡すための溝部51Aが、上記端子台5Cの底面部には、上記1次巻線1の他端部を架け渡すための溝部51Bがそれぞれ形成されている。
また、図1に示すように上記Iコア6は、上記1次巻線1、上記第1の2次巻線2および上記第2の2次巻線3の3つの巻線内に連通されるように、上記ボビン4内に挿通配置される。この配置状態においてIコア6は、その一端部61および他端部62が、上記ボビン4の両端部からそれぞれ突出するとともに、該Iコア6の、上記1次巻線1と上記第1の2次巻線2との間に位置する部分(以下、「第1連結部」と称す)63、および上記1次巻線1と上記第2の2次巻線3との間に位置する部分(以下、「第2連結部」と称す)64が、上記ボビン4に形成された上記窓部47A,47Bからそれぞれ露出するようになっている。
一方、上記第1のUコア7は、上記Iコア6の一端部61から上記3つの巻線2,1,3の外側を通って該Iコア6の他端部62に延びるように配置されている。この第1のUコア7は、本実施形態において、上記Iコア6と共に第1のコア部を構成するものであり、該第1のコア部には、上記3つの巻線1〜3全てと鎖交する磁束(相互インダクタンスに係る磁束)が通る第1の閉磁路C(図1中仮想的に2点鎖線で示す)が形成されることとなる。
また、上記第2のUコア8は、上記Iコア6の一端部61から上記第1の2次巻線2の外側を通って該Iコア6の上記第1連結部63まで延びるように配置されている。この第2のUコア8は、本実施形態において第2のコア部を構成するものであり、該第2のコア部には、上記第1の2次巻線2とは鎖交し、上記1次巻線1および上記第2の2次巻線3とは鎖交しない磁束(以下、「第1の漏れ磁束」と称す)のみが通るようになっている。また、上記Iコア6の一部(上記一端部61から上記第1連結部63に至る間の部分)と上記第2のUコア8とにより、上記第1の漏れ磁束が通る第2の閉磁路C(図1中仮想的に2点鎖線で示す)が形成されることとなる。
また、上記第3のUコア9は、上記Iコア6の他端部62から上記第2の2次巻線3の外側を通って該Iコア6の上記第2連結部64まで延びるように配置されている。この第3のUコア9は、本実施形態において第3のコア部を構成するものであり、該第3のコア部には、上記第2の2次巻線3とは鎖交し、上記1次巻線1および上記第1の2次巻線2とは鎖交しない磁束(以下、「第2の漏れ磁束」と称す)のみが通るようになっている。また、上記Iコア6の一部(上記他端部62から上記第2連結部64に至る間の部分)と上記第3のUコア9とにより、上記第2の漏れ磁束が通る第3の閉磁路C(図1中仮想的に2点鎖線で示す)が形成されることとなる。
なお、上述のIコア6、第1乃至第3のUコア7〜9には、例えば、フェライトやパーマロイ、センダスト等の磁性材料やその微粉末を圧縮成型したダストコアを使用することができる。また、Iコア6と第1乃至第3のUコア7〜9各々との間には、リーケージインダクタンス調整のためのギャップを設けるようにしてもよい。
このように本実施形態のインバータトランスは、1次巻線1が第1の2次巻線2と第2の2次巻線3との間に共軸に配されており、かつ3つの巻線1〜3の全てと鎖交する磁束が通る第1のコア部(Iコア6と第1のUコア7とにより構成される)を備えていることにより、1次巻線1と第1および第2の2次巻線2,3との結合を高めることが可能となっている。
また、第1の2次巻線2とだけ鎖交する磁束のみが通る第2のコア部(第2のUコア8により構成される)と、第2の2次巻線3とだけ鎖交する磁束のみが通る第3のコア部(第3のUコア9により構成される)とを備えていることにより、リーケージインダクタンスの値を大きくすることができるとともに、第1および第2の2次巻線2,3の自己インダクタンスの値をリーケージインダクタンスの値に比して格段に大きくすることが可能となっている。
したがって、リーケージインダクタンスの値が大きくなることにより生じる、1次巻線1と第1および第2の2次巻線2,3との結合が低下するという影響を抑制することが可能となるので、1次巻線1と第1および第2の2次巻線2,3との結合を高めつつ、リーケージインダクタンスの値を大きくすることが可能となっている。
以下、本実施形態に係るインバータトランスの作用効果を他の形態のものと比較検証した結果について説明する。図4は図1に示すインバータトランスを模式的に示す概略図であり、図5および図6は比較例1および比較例2に係る各インバータトランスをそれぞれ模式的に示す概略図である。
図4に模式的に示すインバータトランスは、図1〜図3を用いて説明したものと同じものであり、1次巻線1が第1の2次巻線2と第2の2次巻線3との間に共軸に配されている。また、第1および第2の2次巻線2,3は電気的に互いに接続されており、1つのコイルとして機能するようになっている。また、3つの巻線1〜3内に連通されるIコア6と、該Iコア6と共に第1のコア部を構成する第1のUコア7と、第2および第3のコア部をそれぞれ構成する第2および第3のUコア8,9とを備えている。
図5に示す比較例1のインバータトランスは、1次巻線101が1つの2次巻線102と隣接して共軸に配されたものである。また、1次巻線101内および2次巻線102内に連通されるIコア106と、該Iコア106の一端部161から1次巻線101および2次巻線102の外側を通って該Iコア106の他端部162に延びるように配置されたUコア107と、Iコア106の他端部162から2次巻線102の外側を通って該Iコア106の、1次巻線101と2次巻線102との間に位置する部分まで延びるUコア110とを備えている。
Iコア106およびUコア107には、1次巻線101および2次巻線102の両方に鎖交する磁束が通り、Uコア110には、2次巻線102とは鎖交し1次巻線101とは鎖交しない磁束が通るようになっている。
図6に示す比較例2のインバータトランスは、電気的に互いに接続された2つの2次巻線102A,103Aの間に、1次巻線101Aが共軸に配されたものである。また、これら3つの巻線101A,102A,103A内に連通されるIコア106Aと、該Iコア106Aの一端部161Aから3つの巻線102A,101A,103Aの外側を通って該Iコア106Aの他端部162Aに延びるように配置されたUコア107Aと、Iコア106Aの一端部161Aから2次巻線102Aおよび1次巻線101Aの外側を通って該Iコア106Aの、1次巻線101Aと2次巻線103Aとの間に位置する部分まで延びるUコア110Aとを備えている。
Iコア106AおよびUコア107Aには、3つの巻線101A,102A,103A全てと鎖交する磁束が通り、Uコア110Aには、1次巻線101Aと2次巻線102Aとは鎖交し2次巻線103Aとは鎖交しない磁束が通るようになっている。
なお、図4〜図6に示す各インバータトランスは、コアの構成が互いに異なるものであり、各巻線の巻回数や各コア間のギャップ等は同じ値に設定されている。また、コアを形成する磁性材料も各々同じものが用いられている。
図4〜図6に示す各インバータトランスを同じ条件下で駆動させ、そのリーケージインダクタンスの値および1次巻線と2次巻線との結合係数を求めた。その結果を下記表1に示す。ただし、Lsは2次巻線の自己インダクタンスの値、Lpは1次巻線の自己インダクタンスの値、Ls´はリーケージインダクタンスの値、kは1次巻線と2次巻線との結合係数の値をそれぞれ示している。
Figure 2008124130
上記表1に示すように、比較例1のものは、リーケージインダクタンスLs´の値が大きいが結合係数kの値が小さく、比較例2のものは、結合係数kの値が大きいがリーケージインダクタンスLs´の値が小さいのに対し、本発明に係る実施例ものは、リーケージインダクタンスLs´の値が大きく、かつ結合係数kの値も大きくなっている。また、2次巻線の自己インダクタンスLsの値も大きくなっている。
以上、本発明に係るインバータトランスの実施形態について説明したが、本発明のインバータトランスは上記実施形態に限定されるものではなく、種々の態様のものを構成することができる。
例えば、上記実施形態のものは、第1および第2の2次巻線2,3が互いに電気的に接続されて1入力1出力型の構成とされているが、2つの2次巻線2,3を互いに接続せずに1入力2出力型の構成とすることも可能である。
また、第1乃至第3のコア部は、上記実施形態のもののように棒状のIコアとコ字状のUコアとを組み合せたものに限定されるものではなく、第1乃至第3のコア部を構成する個々のコア部材の形状や組合せ等を適宜変更することが可能である。
一実施形態に係るインバータトランスの平面図 図1に示すインバータトランスの底面図(巻線未装着) 図1に示すインバータトランスの斜視図(巻線未装着) 図1に示すインバータトランス(実施例)を模式的に示す概略図 比較例1のインバータトランスを模式的に示す概略図 比較例2のインバータトランスを模式的に示す概略図
符号の説明
1,101,101A 1次巻線
2 第1の2次巻線
3 第2の2次巻線
4 ボビン
5A〜5D 端子台
6,106,106A Iコア
7 第1のUコア
8 第2のUコア
9 第3のUコア
11A,11B 1次側端子
12A〜12D 2次側端子
12a 絡げ部
41 第1の巻回部
42 第2の巻回部
43 第3の巻回部
44A〜44I 仕切り鍔
45A,45B エンド鍔
46A〜46C 切欠部
47A,47B 窓部
51A,51B,52A,52B 溝部
61,161,161A (Iコアの)一端部
62,162,162A (Iコアの)他端部
63 第1連結部
64 第2連結部
101,101A 1次巻線
102,102A,103A 2次巻線
107,107A,110,110A Uコア
第1の閉磁路
第2の閉磁路
第3の閉磁路

Claims (3)

  1. 1次巻線が第1の2次巻線と第2の2次巻線との間に共軸に配されたインバータトランスであって、
    前記1次巻線、前記第1の2次巻線および前記第2の2次巻線の3つの巻線全てと鎖交する磁束が通る第1のコア部と、
    前記第1の2次巻線とは鎖交し、前記1次巻線および前記第2の2次巻線とは鎖交しない磁束のみが通る第2のコア部と、
    前記第2の2次巻線とは鎖交し、前記1次巻線および前記第1の2次巻線とは鎖交しない磁束のみが通る第3のコア部と、を備えてなることを特徴とするインバータトランス。
  2. 前記第1のコア部は、前記3つの巻線内に連通される棒状のIコアと、該Iコアの一端部から前記3つの巻線の外側を通って該Iコアの他端部に延びるコ字状の第1のUコアとにより構成され、
    前記第2のコア部は、前記Iコアの一端部から前記第1の2次巻線の外側を通って該Iコアの、前記1次巻線と前記第1の2次巻線との間に位置する部分まで延びるコ字状の第2のUコアにより構成され、
    前記第3のコア部は、前記Iコアの他端部から前記第2の2次巻線の外側を通って該Iコアの、前記1次巻線と前記第2の2次巻線との間に位置する部分まで延びるコ字状の第3のUコアにより構成されている、ことを特徴とする請求項1記載のインバータトランス。
  3. 前記第1の2次巻線と前記第2の2次巻線とが互いに電気的に接続されており、1入力1出力型に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のインバータトランス。
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