JP2008123618A - 光ディスク再生装置、その球面収差補正値取得方法及びプログラム - Google Patents

光ディスク再生装置、その球面収差補正値取得方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多層化された光ディスクの各層における球面収差の補正値を短時間で取得する。
【解決手段】ドライバ12は、スピンドルモータ11を回転駆動し、CPU22は、アップスイープ、ダウンスイープを行うように光ピックアップ13を制御し、多層化された光ディスク1の記録層の最も深い層を検出する。そして、CPU22は、この層のエキスパンダ調整を行い、その補正値を不揮発性メモリ21に記憶する。次に、CPU22は、光ディスク1のLead-in-Data内ディスク情報から層数データを取得して最も浅い層にジャンプし、この層においてエキスパンダ調整を行い、その補正値を不揮発性メモリ21に記憶する。CPU22は、他の層の補正値を、2つの層の補正値に基づいて、演算により取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク再生装置、その球面収差補正値取得方法及びプログラムに関するものである。
ディスク媒体の容量を増大するために、記録層の多層化や、記録密度の向上に伴うレーザの短波長化が進められ、BD(Blu-ray Disc)、HD DVD(High Definition DVD)が開発されている。
BD、HD DVDは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Video Disc)に比較して短波長の青紫色半導体レーザの照射により情報が読み取られる光ディスクであり、データが記録される記録層が多層化されている。
そして、このような多層化された光ディスクにデータを記録再生する従来の光ディスク再生装置は、多層化された記録層の層間で光スポットを移動させる(例えば、特許文献1参照)。
この光ディスク再生装置では、半導体レーザの波長が短いため、対物レンズにNA(開口数)の大きなものが用いられる。一方、対物レンズには球面収差があり、光ディスクの予め規定された基板厚に対して誤差がある場合、球面収差は、この基板厚誤差と開口数NAを4乗した値との乗算値に比例する。
この球面収差が大きくなると、焦点誤差の検出精度が低下し、焦点引き込みに支障をきたすおそれがある。このため、光ディスク再生装置は、球面収差の補正を行うことを必須とする。
また、この球面収差は、記録層の上に形成された透明カバー層の厚さ、光ディスク表面とデータを読み出す記録層との距離によって変化する。従来の光ディスク再生装置は、光ピックアップに、2枚のレンズによって構成されるビームエキスパンダが搭載され、このビームエキスパンダの2枚のレンズの間隔を変えることにより球面収差補正を行うようにしている(例えば、特許文献1参照)。現状の光ディスクは、2層であるため、従来の光ディスク再生装置は、各層毎にエキスパンダ調整を行っている。
特開2003−257069号公報(第3,4頁、図1)
しかし、今後、光ディスクの層数も4層、8層といった多層化が進むことが予想される。従って、各層毎にエキスパンダ調整を行っていたのでは、エキスパンダ調整に時間を要することになり、再生開始までに時間がかかってしまうことになる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、すべての記録層において短時間で球面収差の補正値を取得することが可能な光ディスク再生装置、その球面収差補正値取得方法及びプログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る光ディスク再生装置は、
光を発する光源と、
前記光源が発した光を焦点に集光させる対物レンズと、
データが記録された記録層が3層以上に積層された光ディスクの複数の前記記録層のうちのいずれか2つの記録層を、それぞれ、第1の記録層、第2の記録層として、前記第1の記録層、前記第2の記録層を検出し、検出した前記第1の記録層、前記第2の記録層に、それぞれ、前記対物レンズの焦点を合わせるように前記対物レンズの位置を制御する対物レンズ制御部と、
前記対物レンズ制御部が前記対物レンズの焦点を、それぞれ、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせたときに生じた球面収差を補正する球面収差補正部と、
前記対物レンズ制御部が前記対物レンズの焦点を、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせて、前記球面収差補正部が球面収差を補正したときの補正値を、それぞれ、第1の補正値、第2の補正値として取得する補正値取得部と、
前記対物レンズ制御部が複数の前記記録層のうちの前記第1の記録層と前記第2の記録層とを除く第3の記録層に前記対物レンズの焦点を合わせたときに前記球面収差を補正する補正値を第3の補正値として、前記第3の補正値を、前記光ディスク表面から各記録層までの距離と前記球面収差との関係に従い、前記補正値取得部が取得した前記第1の補正値と前記第の2補正値とに基づいて算出する補正値算出部と、を備え、
前記球面収差を補正して各記録層から前記データを読み出し、読み出したデータを再生することを特徴とする。
前記補正値算出部は、前記球面収差は、前記光ディスク表面から各記録層までの距離に比例するものとして、当該比例関係に従い、前記第3の補正値を、前記補正値取得部が取得した第1の補正値、第2の補正値に基づいて算出するようにしてもよい。
前記光源が発した光が前記光ディスクの記録層で反射した反射光に基づいて、前記対物レンズの焦点と前記光源の光を集光する記録層との間の焦点誤差を検出し、前記焦点誤差に対応する信号レベルの焦点誤差信号を生成する焦点誤差信号生成部を備え、
前記対物レンズは、前記焦点が前記光ディスクの複数の記録層に合うように、前記対物レンズが最も前記光ディスクに近づく駆動上限と、前記対物レンズが最も前記光ディスクから離れた駆動下限と、が予め設定されたものであり、
前記対物レンズ制御部は、前記駆動上限から前記駆動下限の範囲内で前記対物レンズを移動させ、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記第1の記録層と前記第2の記録層とを検出するようにしてもよい。
前記光ディスクは、複数の前記記録層の層数を示す層数データが記録されたものであり、
前記対物レンズ制御部は、前記対物レンズを前記駆動上限から前記駆動下限方向に移動させて、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記光ディスク表面から最も深い記録層を前記第1の記録層として検出し、前記光ディスクから前記層数データを読み出して、読み出した前記層数データに基づいて前記第2の記録層を検出するようにしてもよい。
前記対物レンズ制御部は、前記光ディスクから読み出した前記層数データに基づいて、前記光ディスク表面から最も浅い記録層を前記第2の記録層として検出するようにしてもよい。
前記対物レンズ制御部は、前記対物レンズを、前記駆動上限から前記駆動下限方向に移動させ、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記光ディスク表面から最も深い記録層を前記第1の記録層として検出し、さらに前記対物レンズを前記駆動下限方向に移動させ、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記第1の記録層の直下に積層された記録層を前記第2の記録層として検出するようにしてもよい。
前記対物レンズ制御部は、前記対物レンズを前記駆動下限から前記駆動上限方向に移動させ、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記光ディスク表面から最も浅い記録層を前記第1の記録層として検出し、さらに、前記対物レンズを前記駆動上限に移動させ、前記駆動上限から前記駆動下限方向に移動させて、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記光ディスク表面から最も深い記録層を前記第2の記録層として検出するようにしてもよい。
前記光源が発した光が前記光ディスクの記録層で反射した反射光に基づいて、前記記録層に記録されたデータを示す再生信号を生成する再生信号生成部を備え、
前記球面収差補正部は、
前記光源と前記光ディスクとの間の光路に介挿された間隔可変の複数のレンズからなるエキスパンダレンズと、
前記再生信号生成部が生成した再生信号の振幅が最大となるように電圧を設定する電圧設定部と、
前記エキスパンダレンズの複数のレンズの間隔を、前記電圧設定部が設定し電圧に対応した間隔に制御するエキスパンダ調整部と、を備え、
前記電圧設定部が設定した電圧に基づいて、前記エキスパンダ調整部が前記エキスパンダレンズの複数のレンズの間隔を制御することにより、前記光路の光路差と球面収差とを相殺し、前記球面収差を補正するように構成されたものであってもよい。
前記補正値取得部は、前記対物レンズ制御部が、前記対物レンズの焦点を、ぞれぞれ、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせたときに、前記球面収差補正部の前記電圧設定部が設定した電圧を、それぞれ、第1の補正値、第2の補正値として取得するようにしてもよい。
本発明の第2の観点に係る光ディスク再生装置の球面収差補正値取得方法は、
光を発する光源と、
前記光源が発した光を焦点に集光させる対物レンズと、を備え、データが記録された記録層が3層以上に積層された光ディスクの複数の前記記録層から前記データを読み出して再生する光ディスク再生装置の球面収差補正値取得方法であって、
前記光ディスクの複数の前記記録層のうちのいずれか2つの記録層を、それぞれ、第1の記録層、第2の記録層として検出し、前記対物レンズの焦点を、検出した前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせるように、前記対物レンズの位置を制御するステップと、
前記対物レンズの焦点を、それぞれ、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせたときに生じた球面収差を補正するステップと、
前記対物レンズの焦点を、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせて前記球面収差を補正したときの補正値を、それぞれ、第1の補正値、第2の補正値として取得するステップと、
複数の前記記録層のうちの前記第1の記録層と前記第2の記録層とを除く第3の記録層に前記対物レンズの焦点を合わせたときに前記球面収差を補正する補正値を第3の補正値として、前記第3の補正値を、前記光ディスク表面から各記録層までの距離と前記球面収差との関係に従い、前記第1の補正値と前記第2の補正値とに基づいて算出するステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
光ディスクの複数の記録層のうちのいずれか2つの記録層を、それぞれ、第1の記録層、第2の記録層として検出し、対物レンズの焦点を、検出した前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせるように、前記対物レンズの位置を制御する手順、
前記対物レンズの焦点を、それぞれ、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせたときに生じた球面収差を補正する手順、
前記対物レンズの焦点を、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせて前記球面収差を補正したときの補正値を、それぞれ、第1の補正値、第2の補正値として取得する手順、
前記複数の記録層のうちの前記第1の記録層と前記第2の記録層とを除く第3の記録層に前記対物レンズの焦点を合わせたときに前記球面収差を補正する補正値を第3の補正値として、前記第3の補正値を、前記光ディスク表面から各記録層までの距離と前記球面収差との関係に従い、前記第1の補正値と前記第2の補正値とに基づいて算出する手順、
を実行させるためのものである。
本発明によれば、短時間ですべての記録層における球面収差の補正値を取得することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係る光ディスク再生装置の構成を図1に示す。
実施形態1に係る光ディスク再生装置は、スピンドルモータ11と、ドライバ12と、光ピックアップ13と、電源14と、スイッチ15と、RF増幅器16と、信号処理部17と、サーボ回路18と、RAM19と、ROM20と、不揮発性メモリ21と、CPU22と、を備える。
この光ディスク再生装置は、多層化された光ディスク1に記録された情報を再生するものである。
光ディスク1は、厚さが、例えば、1.2mmのものであり、図2(a)に示すように、基板101の下に、順次、記録層102、透明カバー層103が積層されることにより形成される。記録層102は、さらに、図2(b)に示すように、複数の記録層として、(n+1)(nは自然数)層のL0〜Ln層が積層されることにより形成されている。
光ディスク1の厚さは、例えば、約1.2mmであり、このうち、記録層102の厚さは、25μm、透明カバー層103の厚さは、75μmである。
この光ディスク1には、ディスク内周にLead-in-Data内ディスク情報が記録され、このLead-in-Data内ディスク情報に光ディスク1の層数を示す層数データ(n+1)が含まれている。
図1に戻り、スピンドルモータ11は、この光ディスク1を回転させるモータであり、ドライバ12は、スピンドルモータ11を回転駆動するものである。ドライバ12は、CPU22から信号S1が供給され、この信号S1に基づいて、CAV(Constant Angular Velocity)方式又はCLV(Constant Linear Velocity)方式でスピンドルモータ11を回転駆動する。
光ピックアップ13は、レーザ光を光ディスク1に照射して、その反射光を電気信号に変換することにより光ディスク1の記録層102に記録されたデータを取り出すものである。
光ピックアップ13は、図3に示すように、LD(レーザダイオード)41と、コリメータレンズ42と、ビーム成形プリズム43と、偏光ビームスプリッタ44と、レンズ45と、受光素子46と、1/4波長板47と、対物レンズ48、49と、アクチュエータ50と、エキスパンダレンズ51と、アクチュエータ52と、偏光ビームスプリッタ53と、レンズ54,55と、受光素子56,57と、を備える。
LD41は、レーザ光を発する光源である。LD41には、その波長が例えば、405nmの青紫色半導体レーザが用いられる。LD41は、直線偏光のレーザ光を出射する。
コリメータレンズ42は、LD41が発したレーザ光を平行光にするレンズである。
ビーム成形プリズム43はコリメータレンズ42で平行にされた光に放射角分布補正を施して、楕円ビームから概ね円形ビームに成形するプリズムである。
偏光ビームスプリッタ44は、LD41が発したレーザ光の一部を反射して、その反射光を受光素子46側へと導き、他方のレーザ光を透過するとともに、1/4波長板47を透過した光を偏光ビームスプリッタ53側へと反射するためのものである。
受光素子46は、LD41の自動出力制御に用いられるものであり、偏光ビームスプリッタ44で反射してレンズ45で集光された反射光を受光する。
1/4波長板47は、偏光ビームスプリッタ44を透過した直線偏光の光を円偏光の光に変換するためのものである。
対物レンズ48,49は、LD41が発したレーザ光を焦点に集光するためのレンズである。図4に示すように、光ディスク1のディスク面1aに対する対物レンズ48,49には、焦点Spが光ディスク1のL0〜L層nに合うように、駆動上限Pmaxと駆動下限Pminとが予め設定されている。
駆動上限Pmaxは、対物レンズ48,49が最も光ディスク1に近づく位置であり、対物レンズ48,49の焦点SpがL0層よりも深く(基板101側に)なるように設定される。
駆動下限Pminは、対物レンズ48,49が最も光ディスク1から離れる位置であり、対物レンズ48,49の焦点SpがLn層よりも浅く(透明カバー層103側に)なるように設定される。ディスク1aに対する対物レンズ48,49のレーザ光の光軸c方向の位置(距離)Piは、この駆動上限Pmaxと駆動下限Pminとの範囲内で可変する。
アクチュエータ50は、対物レンズ48,49の位置Piを制御するためのものである。アクチュエータ50は、CPU22がサーボ回路18をオフすると、CPU22から信号S2が供給され、この信号S2の電圧に基づいて、対物レンズ48,49を移動させる。
図4に示すように、CPU22から供給される信号S2の電圧Vs2が最大電圧Vs2_maxの場合、アクチュエータ50は、対物レンズ48,49を駆動上限Pmaxまで移動させるアップスイープを行う。
また、CPU22から供給される信号S2の電圧Vs2が最小電圧Vs2_minの場合、アクチュエータ50は、対物レンズ48,49を駆動下限Pminまで移動させるダウンスイープを行う。
サーボ回路18がオンすると、アクチュエータ50は、サーボ回路18から信号S2が供給される。アクチュエータ50は、サーボ回路18から供給された信号S2の電圧Vs2に基づいて、対物レンズ48,49の光軸c方向の位置Piを制御する。
焦点SpがL0,Ln層に合ったときのディスク面1aに対する対物レンズ48の位置(距離)を、それぞれ、P0,Pnとし、このときの信号S2の電圧Vs2を、それぞれ、Vs2_0,Vs2_nとする。
また、焦点Spが、L0層からi(0≦i≦n)だけ離れたLi層に合ったときのディスク面1aに対する対物レンズ48の位置(距離)をPiとし、このときの信号S2の電圧Vs2をVs2_iとする。
L0〜Ln層のそれぞれの層間距離がほぼ等しいとすると、位置Piは、信号S2の電圧Vs2に比例する。
エキスパンダレンズ51は、光ディスク1の透明カバー層103の厚さの誤差や光ディスク1の相違により生じる球面収差が補正されるように、球面収差を補正するエキスパンダ調整を行うためのレンズであり、凸レンズ51aと凹レンズ51bとによって構成される。
この球面収差αは、次の式(1)によって表される。
Figure 2008123618
・・・・・・・・・(1)
この式(1)から分かるように、対物レンズ48,49の焦点SpがL0〜Ln層間を移動すると、ディスク面1aからL0〜Ln層までの距離tが異なるため、球面収差αは、移動する毎に変化する。
この球面収差αは、LD41からのレーザ光の光束に対して光路差を付加することにより、打ち消される。
凸レンズ51aと凹レンズ51bとは、LD41と光ディスク1との間の光路に介挿され、凹レンズ51bは、LD41側に配置される。そして、凹レンズ51bのLD41側の面には、光路差を付加するための輪帯状の段差が形成される。
凸レンズ51aと凹レンズ51bとは、レンズ筒(図示せず)によって支持される。そして、凸レンズ51aは、このレンズ筒に固定され、凹レンズ51bは、光軸方向に移動可能なようにレンズ筒に支持される。
このようにして、エキスパンダレンズ51は、図5に示すように、凸レンズ51aと凹レンズ51bとの間隔xが可変するように構成され、これにより、L0〜Ln層に対応して、それぞれ、光路差の調整が可能となる。
アクチュエータ52は、エキスパンダ調整として、エキスパンダレンズ51の凸レンズ51aと凹レンズ51bとの間隔xを制御するためのものであり、CPU22から、この間隔xを制御するための信号S3が供給される。信号S3の電圧をVs3として、間隔xは、信号S3の電圧Vs3に基づいて設定される。
図6(a)に示すように、L0層において、エキスパンダレンズ51の凸レンズ51aと凹レンズ51bとの間隔xを調整することによって、球面収差αには、極小点α0_minが生じる。極小点α0_minが生じたときの間隔xをx0として、間隔x0となるように、電圧Vs3_0が設定されることにより、球面収差αは補正される。
また、図6(b)に示すように、Ln層においても同様に、エキスパンダレンズ51の凸レンズ51aと凹レンズ51bとの間隔xを調整することによって、球面収差αには、極小点αn_minが生じる。極小点αn_minが生じたときの間隔xをxnとして、間隔xnとなるように電圧Vs3_nが設定されることにより、球面収差αは補正される。
このように、アクチュエータ52は、CPU22から、焦点SpがLi層に合うように電圧Vs3が設定された信号S3が供給され、この電圧Vs3に基づいて凹レンズ51bの位置を制御する。
偏光ビームスプリッタ53は、偏光ビームスプリッタ44で反射した光を2つに分けるためのものである、偏光ビームスプリッタ53は、偏光ビームスプリッタ44で反射した光の一部を反射して、受光素子56へと導き、他方の光を透過して受光素子57へと導く。
受光素子56は、焦点誤差を検出するためのものであり、偏光ビームスプリッタ53で反射してレンズ54で集光された光を受光する。焦点誤差は、レーザ光が光ディスク1面で合焦したときの合焦距離に対する誤差であり、焦点誤差の検出には、例えば、ナイフエッジ法が用いられる。受光素子56は、焦点誤差を示すFE(フォーカスエラー)信号を生成するための信号S4を出力する。
受光素子57は、RF(Radio Frequency)信号を検出するとともにトラッキング誤差を検出するためのものであり、偏光ビームスプリッタ53で透過してレンズ55で集光された光を受光する。トラッキング誤差は、光ディスク1の正規のトラック位置に対し、レーザ光が照射されて光ディスク1面に形成された光スポットの位置の誤差であり、トラッキング誤差の検出には、例えば、差動プッシュプル方式が用いられる。
受光素子57は、トラッキング誤差を示すTE(トラッキングエラー信号)信号を生成するための信号S5を出力する。
尚、受光素子56,57には、波長405nmに最適化されたシリコンPINフォトダイオードが用いられる。
図1に戻り、電源14は、光ピックアップ13を始め、各部に電流を供給するものである。スイッチ15は、電源14と光ピックアップ13との間に介挿され、電源14と光ピックアップ13との間の電流経路を接続、遮断するためのものであり、CPU22によって制御される。
RF増幅器16は、光ピックアップ13の受光素子56,57からそれぞれ出力された信号S4,S5をデコードすることにより、RF信号、FE信号、TE信号を生成するものである。RF増幅器16は、生成したこれらの信号を信号処理部17に供給し、FE信号とTE信号とをサーボ回路18に供給する。
信号処理部17は、RF増幅器16から供給されたRF信号をデコードすることにより、光ディスク1に記録されたデータを示す再生信号を生成するためのものである。
サーボ回路18は、CPU22からハイレベルの信号S6が供給されてオンし、RF増幅器16から供給されたFE信号に基づいてフォーカスサーボを行い、TE信号に基づいてトラッキングサーボを行うものである。
フォーカスサーボは、光ディスク1の記録層102の各層Liに焦点Spが合うようにフォーカス引き込みを行う制御である。サーボ回路18は、ハイレベルの信号S6が供給されてオンすると、RF増幅器16から供給されたFE信号の信号レベルが0となるように電圧を設定し、この電圧の信号S2を光ピックアップ13のアクチュエータ50に供給する。
トラッキングサーボは、光スポットを光ディスク1のトラックに追従させる制御である。サーボ回路18は、フォーカス引き込みを行うと、RF増幅器16から供給されたTE信号の電圧が0となるように電圧を設定し、この電圧の信号S2を、光ピックアップ13が備えるトラッキングサーボ用のアクチュエータ(図示せず)に供給する。
RAM19は、CPU22が作業に必要なデータを記憶するためのメモリであり、ROM20は、CPU22が実行する各プログラムのデータ等を記憶するためのメモリである。
実施形態1に係るROM20は、補正値学習処理(1)、第1の補正値取得処理(1)、第2の補正値取得処理(1)の各プログラムデータを記憶する。
不揮発性メモリ21は、電源14がオフになっても、記憶したデータを保持するメモリであり、CPU22が学習した球面収差αの補正値等を記憶する。
CPU22は、光ディスク再生装置全体を制御する装置である。
具体的に、CPU22は、ROM20から補正値学習処理(1)のプログラムデータを読み出して、この処理を行う。
この補正値学習処理(1)は、L0〜Ln層におけるすべての補正値を短時間で取得するための処理である。
まず、CPU22は、多層化された光ディスク1から情報を読み出すため、ドライバ12に信号S1を供給して、スピンドルモータ11を介して光ディスク1を回転させる。
光ディスク1が回転すると、CPU22は、アップスイープを開始するため、サーボ回路18にはローレベルの信号S6を供給してサーボ回路18をオフし、光ピックアップ13のアクチュエータ50に、電圧Vs2_maxの信号S2を供給する。
CPU22は、光ピックアップ13のアクチュエータ50に、電圧Vs2_maxの信号S2を供給して予め設定された時間が経過すると、対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達したと判定する。
CPU22は、対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達したと判定すると、スイッチ15をオンして、電源14から光ピックアップ13のLD41に電流を供給する。
CPU22は、LD41がオンしてレーザ光を発すると、信号S2の電圧Vs2を電圧Vs2_minにセットして、この電圧Vs2_minの信号S2をアクチュエータ50に供給し、信号処理部17から供給されたFE信号を監視しつつ、ダウンスイープを開始させる。
CPU22は、信号処理部17から供給されたFE信号の信号レベルに基づいてL0層を検出したか否かを判定する。
図4に示すように、アクチュエータ50がダウンスイープを開始して、焦点SpがLi層を通過するとき、FE信号の信号レベルは、S字カーブを描くように変化する。
CPU22は、RF増幅器16が生成したFE信号の信号レベルがこのように変化したとき、L0層を検出したと判定し、このときの信号S2の電圧Vs2_iを不揮発性メモリ21に記憶する。
CPU22は、L0層を検出したと判定した場合、サーボ回路18にハイレベルの信号S6を供給してサーボ回路18をオンし、エキスパンダ調整を行う。
CPU22は、このエキスパンダ調整を、信号処理部17から供給された再生信号の振幅に基づいて行う。この再生信号の振幅は、球面収差αが小さくなるにつれて大きくなる。
従って、CPU22は、信号処理部17から供給された再生信号の振幅が最大となるように、信号S3の電圧Vs3を設定し、この信号S3を光ピックアップ13のアクチュエータ52に供給する。
CPU22は、このとき、設定した電圧Vs3を電圧Vs3_0として取得し、取得した電圧Vs3_0を補正値R0として不揮発性メモリ21に記憶する。
また、CPU22は、このときの信号S2の電圧Vs2を不揮発性メモリ21に記憶する。
CPU22は、このようにL0層の補正値R0を取得すると、光ディスク1のLead-in-Data内ディスク情報から層数データ(n+1)を取得し、記録層102が2層以上になっているか否かを判定する。
CPU22は、2層以上になっていると判定した場合、アクチュエータ50に供給する信号S2の電圧Vs2を設定して、焦点Spが最終層であるLn層に合うように、対物レンズ48,49をジャンプさせる。
そして、CPU22は、ジャンプしたLn層においてエキスパンダ調整を行う。CPU22は、信号処理部17から供給された再生信号の振幅が最大となるように、アクチュエータ52に供給する信号S3の電圧Vs3を調整する。
CPU22は、再生信号の振幅が最大となったときの電圧Vs3_nを取得し、取得した電圧Vs3_nを補正値Rnとして不揮発性メモリ21に記憶する。
また、CPU22は、このときの信号S2の電圧Vs2を不揮発性メモリ21に記憶する。
CPU22は、このように2つの補正値R0,Rnを取得すると、取得した2つの補正値R0,Rnに基づいて他のLi層の補正値Riを算出する。
球面収差αは、光ディスク面1aから各Li〜Ln層までの距離に、ほぼ、比例する。電圧Vs3_iは、球面収差αが補正されるLi層における信号S3の電圧Vs3である。
従って、電圧Vs3_iを補正値Riとして、この補正値Riは、以下の式(2)によって表される。
Ri=R0+(Rn−R0)×(i/n)
但し、R0:L0層における補正値
Rn:Ln層における補正値
・・・・・・・・・(2)
CPU22は、L0,Ln層を除く他のLi層の補正値Riについては、この式(2)に従って算出する。
また、ディスク面1aに対する対物レンズ48,49の位置Piは、位置P0を基準として、(i/n)に比例する。従って、位置Piは、以下の式(3)によって表される。
Pi=P0+(Pn−P0)×(i/n)
・・・・・・・・・(3)
また、電圧Vs2_iは、次の式(4)によって表される。
Vs2_i=Vs2_0+(Vs2_0−Vs2_n)×(i/n)
・・・・・・・・・(4)
CPU22は、L0,Ln層を除く他のLi層については、この式(4)に従って電圧Vs2を算出する。
CPU22は、このような補正値学習処理(1)を実行し、読み出すデータが指定されると、データが記録されたLi層を判別して、そのLi層に焦点Spが合うように対物レンズ48、49をジャンプさせる。
CPU22は、このとき、記憶した補正値Ri、位置Piのデータを不揮発性メモリ21から読み出して、読み出したこれらのデータをサーボ回路18に供給する。CPU22は、以後、この式(2)〜(4)に従ってエキスパンダ調整を行う。
次に実施形態1に係る光ディスク再生装置の動作を説明する。
CPU22は、ROM20から補正値学習処理(1)、第1の補正値取得処理(1)、第2の補正値取得処理(1)のプログラムデータを読み出す。そして、CPU22は、図8に示すフローチャートに従って、補正値学習処理(1)を実行する。
CPU22は、第1の補正値として、L0層における補正値R0を取得する(ステップS11)。CPU22は、図9に示すフローチャートに従って、第1の補正値取得処理(1)を実行することにより、補正値R0を取得する。
CPU22は、ドライバ12にハイレベルの信号S1を供給して、スピンドルモータ11を回転させ、光ディスク1を回転させる(ステップS21)。
CPU22は、光ピックアップ13のアクチュエータ50に、電圧Vs2_maxの信号S2を供給してアップスイープを開始させる(ステップS22)。
CPU22は、対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達したか否かを判定する(ステップS23)。
対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達していないと判定した場合(ステップS23においてNo)、CPU22は、対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達するまで待機する。
対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達したと判定した場合(ステップS23においてYes)、CPU22は、スイッチ15をオンして、電源14から光ピックアップ13のLD41に電流を供給し、LD41をオンする(ステップS24)。
CPU22は、信号処理部17から供給されたFE信号の振幅を監視しつつ、電圧Vs2_minの信号S2を光ピックアップ13のアクチュエータ50に供給してダウンスイープを開始させる(ステップS25)。
CPU22は、信号処理部17から供給されたFE信号に基づいてL0層を検出したか否かを判定する(ステップS26)。
L0層を検出していないと判定した場合(ステップS26においてNo)、CPU22は、対物レンズ48,49が駆動下限Pminに達したか否かを判定する(ステップS27)。
対物レンズ48,49が駆動下限Pminに達したと判定した場合(ステップS27においてYes)、CPU22は、光ディスク1が装填されていないと判定し、この補正値学習処理(1)を終了させる。
一方、対物レンズ48,49が駆動下限Pminに達していないと判定した場合(ステップS27においてNo)に、L0層を検出したと判定した場合(ステップS26においてYes)、CPU22は、ハイレベルの信号S6をサーボ回路18に供給し、サーボ回路18をオンする(ステップS28)。
CPU22は、L0層においてエキスパンダ調整を行う(ステップS29)。
CPU22は、L0層において行ったエキスパンダ調整により取得したL0層における信号S3の電圧Vs3_0を補正値R0として、この補正値R0を不揮発性メモリ21に記憶する(ステップS30)。
CPU22は、このように第1の補正値取得処理(1)を実行して、L0層における補正値R0を取得すると、光ディスク1のLead-in-Data内ディスク情報から層数データ(n+1)を取得する(ステップS12)。
CPU22は、取得した層数データ(n+1)に基づいて、記録層102が2層以上になっているか否かを判定する(ステップS13)。
記録層102が2層以上になっていないと判定した場合(ステップS13においてNo)、光ディスク1が1層からなるものであるため、CPU22は、この補正値学習処理(1)を終了させる。
一方、記録層102が2層以上になっていると判定した場合(ステップS13においてYes)、CPU22は、第2の補正値として、Ln層における補正値Rnを取得する(ステップS14)。CPU22は、図10に示すフローチャートに従って、第2の補正値取得処理(1)を実行することにより、このLn層における補正値Rnを取得する。
CPU22は、焦点Spが最終層であるLn層に合うように、対物レンズ48,49をジャンプさせるように、アクチュエータ50に供給する信号S2の電圧Vs2を設定する。そして、CPU22は、この信号S2をアクチュエータ50に供給する(ステップS41)。
CPU22は、Ln層においてエキスパンダ調整を行う(ステップS42)。
CPU22は、エキスパンダ調整により取得した電圧Vs3_nを補正値Rnとして、この補正値Rnを不揮発性メモリ21に記憶する(ステップS43)。
CPU22は、このように第2の補正値取得処理(1)を実行して補正値Rnを取得すると、取得した第1の補正値(R0)と第2の補正値(Rn)とに基づいて、L0層、Ln層を除く他のLi層の補正値Riを式(2)に従って算出する(ステップS15)。そして、CPU22は、この補正値学習処理(1)を終了させる。
次に、この補正値学習処理(1)の動作を具体的に説明する。
尚、光ディスク1の記録層102は、図11に示すように、L0〜L7層までの8層で構成されているものとする。
CPU22が光ピックアップ13のアクチュエータ50に電圧Vs2_maxの信号S2を供給すると、アクチュエータ50は、アップスイープを開始する(ステップS22の処理)。
FE信号がS字カーブを描くと、CPU22は、L0層を検出したと判定し、CPU22はエキスパンダ調整を行い、補正値R0を不揮発性メモリ21に記憶する(ステップS26〜S30の処理)。
CPU22は、記録層102が2層以上であると判定し、電圧Vs2の信号S2を供給すると、アクチュエータ50は、焦点Spが最終層であるLn層に合うように、対物レンズ48,49をジャンプさせて、このLn層に焦点Spを合わせる(ステップS41の処理)。
CPU22は、このLn層においてエキスパンダ調整を行い、この補正値Rnを不揮発性メモリ21に記憶する(ステップS42,S43の処理)。
そして、CPU22は、補正値R0,Rnに基づいて、式(2)に従い、L0,Ln層を除く他のLi層の補正値Riを算出する(ステップS15の処理)。
以上説明したように、本実施形態1によれば、CPU22は、L0層とLn層とのエキスパンダ調整を行い、L0,Ln層を除く他のLi層の補正値Riについては、補正値R0,Rnに基づいて、演算により取得するようにした。従って、各層毎にエキスパンダ調整を行わなくてもよいので、すべてのLi層における補正値Riを短時間で取得することができる。
また、CPU22は、移動距離も算出するため、それぞれのLi層にジャンプするときに、算出された移動距離に基づいてエキスパンダレンズ51の位置を調整するようにした。このため、移動したLi層でエキスパンダ調整を行う必要がなく、再生までの時間を短くすることができ、各Li層へのアクセスが早くなる。
(実施形態2)
実施形態2に係る光ディスク再生装置は、第1の補正値として、最初にL0層における補正値を取得し、第2の補正値として、次のL1層における補正値を取得するようにしたものである。
実施形態2に係る光ディスク再生装置は、実施形態1と同様、図1に示すように構成されている。
CPU22は、図12に示すように、第1の補正値として、L0層における補正値R1を取得し、第2の補正値として、次のL1層における補正値R1を取得する。
この場合、L0層,L1層を除く他のLi層の補正値Riは、次の式(5)によって表される。
Ri=R0+(R1−R0)×(i/n)
・・・・・・・・・(5)
CPU22は、この式(5)に従い、このLi層の補正値Riを算出する。
ROM20は、補正値学習処理(1)、補正値R0を取得するための第1の補正値取得処理(1)、補正値R1を取得するための第2の補正値取得処理(2)のプログラムデータを記憶する。
次に実施形態2に係る光ディスク再生装置の動作を説明する。
CPU22は、ROM20から補正値学習処理(1)のプログラムデータを読み出し、図8に示すフローチャートに従って、この処理を実行する。
CPU22は、実施形態1と同様に、図9に示すフローチャートに従って、第1の補正値取得処理(1)を実行し、L0層における補正値R0を取得する(ステップS11)。
CPU22は、第1の補正値取得処理(1)を実行して、L0層における補正値R0を取得すると、光ディスク1のLead-in-Data内ディスク情報から層数データ(n+1)を取得する(ステップS12)。
CPU22は、取得した層数データ(n+1)に基づいて、記録層102が2層以上になっているか否かを判定する(ステップS13)。
記録層102が2層以上になっていないと判定した場合(ステップS13においてNo)、光ディスク1が1層からなるものであるため、CPU22は、この補正値学習処理(1)を終了させる。
一方、記録層102が2層以上になっていると判定した場合(ステップS13においてNo)、CPU22は、第2の補正値として、L1層における補正値R1を取得する(ステップS14)。CPU22は、図13に示すフローチャートに従って、第2の補正値取得処理(2)を実行することにより、このL1層における補正値R1を取得する。
CPU22は、対物レンズ48,49をジャンプさせて焦点Spが次の層であるL1層に合うように信号S2の電圧Vs2を設定し、この信号S2をアクチュエータ50に供給する(ステップS51)。
CPU22は、L1層においてエキスパンダ調整を行う(ステップS52)。
CPU22は、エキスパンダ調整により取得した電圧Vs3_1を補正値R1として、この補正値R1を不揮発性メモリ21に記憶する(ステップS53)。
CPU22は、このように第2の補正値取得処理(2)を実行すると、式(5)に従い、L0層,L1層を除く他のLi層の補正値Riを算出する(ステップS15)。
以上説明したように、本実施形態2によれば、CPU22は、最初に第1の補正値としての補正値R0を取得した後、第2の補正値として、最終層の代わりに次のL1層における補正値R1を取得するようにした。
従って、最終層であるLn層までダウンスイープを行わなくてもよくなり、さらに短時間ですべてのLi層についての補正値Riを取得することができる。
(実施形態3)
実施形態3に係る光ディスク再生装置は、第1の補正値、第2の補正値として、それぞれ、最終層の補正値、最初の層の補正値を取得し、第1、第2の補正値に基づいて他の層における補正値を算出するようにしたものである。
実施形態3に係る光ディスク再生装置は、実施形態1と同様、図1に示すように構成されている。
CPU22は、図14に示すように、最初に第1の補正値として、Ln層における補正値Rnを取得し、次に、第2の補正値として、L0層における補正値R0を取得する。
ROM20は、このための補正値学習処理(2)、第1の補正値取得処理(2)、第2の補正値取得処理(2)のプログラムデータを記憶する。
次に実施形態3に係る光ディスク再生装置の動作を説明する。
CPU22は、ROM20から補正値学習処理(2)、第1の補正値取得処理(2)、第2の補正値取得処理(2)のプログラムデータを読み出す。そして、CPU22は、図15に示すフローチャートに従って、補正値学習処理(2)を実行する。
CPU22は、第1の補正値として、補正値Rnを取得する(ステップS61)。CPU22は、図16に示すフローチャートに従い、第1の補正値取得処理(2)を実行することにより、補正値Rnを取得する。
CPU22は、ドライバ12にハイレベルの信号S1を供給して、スピンドルモータ11を回転させ、光ディスク1を回転させる(ステップS71)。
CPU22は、スイッチ15をオンして、電源14から光ピックアップ13のLD41に電流を供給し、LD41をオンする(ステップS72)。
CPU22は、光ピックアップ13のアクチュエータ50に、電圧Vs2_maxの信号S2を供給して、信号処理部17から供給されたFE信号の振幅を監視しつつ、アップスイープを開始させる(ステップS73)。
CPU22は、信号処理部17から供給されたFE信号の振幅に基づいてLn層を検出したか否かを判定する(ステップS74)。
Ln層を検出していないと判定した場合(ステップS74においてNo)、CPU22は、駆動上限Pmaxに達したか否かを判定する(ステップS75)。
駆動上限Pmaxに達したと判定した場合(ステップS75においてYes)、CPU22は、光ディスク1が装填されていないと判定し、この補正値学習処理(2)を終了させる。
一方、駆動上限Pmaxに達していないと判定した場合(ステップS75においてNo)、CPU22は、再度、Ln層を検出したか否かを判定する(ステップS74)。
Ln層を検出したと判定した場合(ステップS74においてYes)、CPU22は、サーボ回路18にハイレベルの信号S6を供給し、サーボオンする(ステップS76)。
CPU22は、Ln層において、エキスパンダ調整を行う(ステップS77)。
CPU22は、Ln層において行ったエキスパンダ調整により取得したLn層における信号S3の電圧Vs3_nを補正値Rnとして、この補正値Rnを位置Pnとともに不揮発性メモリ21に記憶する(ステップS78)。
CPU22は、サーボ回路18にローレベルの信号S6を供給してサーボオフする(ステップS79)。
CPU22は、このように第1の補正値取得処理(2)を実行すると、第2の補正値として、L0層における補正値R0を取得する(ステップS62)。CPU22は、図17に示すフローチャートに従い、第2の補正値取得処理(3)を実行することにより、補正値R0を取得する。
CPU22は、電圧Vs2_maxの信号S2を光ピックアップ13のアクチュエータ50に供給してアップスイープを開始させる(ステップS91)。
CPU22は、対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達したか否かを判定する(ステップS92)。
対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達していないと判定した場合(ステップS92においてNo)、CPU22は、対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達するまで待機する。
対物レンズ48,49が駆動上限Pmaxに達したと判定した場合(ステップS92においてYes)、CPU22は、信号処理部17から供給されたFE信号の振幅を監視しつつ、電圧Vs2_minの信号S2を光ピックアップ13のアクチュエータ50に供給してダウンスイープを開始させる(ステップS93)。
CPU22は、信号処理部17から供給されたFE信号に基づいてL0層を検出したか否かを判定する(ステップS94)。
L0層を検出していないと判定した場合(ステップS94においてNo)、CPU22は、対物レンズ48,49が駆動下限Pminに達したか否かを判定する(ステップS95)。
対物レンズ48,49が駆動下限Pminに達したと判定した場合(ステップS95においてYes)、CPU22は、光ディスク1が装填されていないと判定し、この補正値学習処理(3)を終了させる。
一方、対物レンズ48,49が駆動下限Pminに達していないと判定した場合(ステップS95においてNo)に、L0層を検出したと判定した場合(ステップS94においてYes)、CPU22は、ハイレベルの信号S6をサーボ回路18に供給し、サーボ回路18をオンする(ステップS96)。
CPU22は、L0層においてエキスパンダ調整を行う(ステップS97)。
CPU22は、L0層における信号S3の電圧Vs3_0を補正値R0として、この補正値R0を不揮発性メモリ21に記憶する(ステップS98)。
CPU22は、このように第2の補正値取得処理(3)を実行して、L0層における補正値R0を取得すると、光ディスク1のLead-in-Data内ディスク情報から層数データ(n+1)を取得する(ステップS63)。
CPU22は、取得した層数データ(n+1)に基づいて、記録層102が3層以上になっているか否かを判定する(ステップS64)。
記録層102が3層以上になっていないと判定した場合(ステップS16においてNo)、CPU22は、光ディスク1が2層からなるものと判定し、この補正値学習処理(2)を終了させる。
一方、記録層102が3層以上になっていると判定した場合(ステップS65においてYes)、CPU22は、補正値R0,Rnに基づいて、式(2)に従い、L0,Ln層を除く他のLi層における補正値Riを算出する(ステップS65)。
以上説明したように、本実施形態3によれば、CPU22は、第1の補正値として、Ln層における補正値Rnを取得し、第2の補正値として、L0層における補正値R0を取得するようにした。
従って、アップスイープを実行するときに第1の補正値を取得するので、さらに短時間ですべてのLi層における補正値Riを取得することができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施の形態では、球面収差αが光ディスク面1aから各Li〜Ln層までの距離に、ほぼ、比例するものとして説明した。しかし、アクチュエータ52の特性等によって、球面収差αが光ディスク面1aから各Li〜Ln層までの距離に比例しない場合でも、上記実施形態を適用できる。
例えば、球面収差αが光ディスク面1aから各Li〜Ln層までの距離の2次関数、3次関数になるような関係であっても、CPU22は、この関係に従って、取得した2つの補正値に基づいて、他のLi層における補正値を取得することができる。
次に、CPU22は、光ディスク1が装填されたとき、第1の補正値、第2の補正値に基づいて算出したLi層における補正値を不揮発性メモリ21に記憶するようにしてもよい。また、装填された光ディスク1のデータの再生が指示されないときに、Li層の補正値を不揮発性メモリ21に記憶するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、光ディスク再生装置を、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
本発明の実施形態1に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。 多層化された光ディスクの構成を示す断面図であり、(a)は、光ディスクの基板、記録層、透明カバー層を示し、(b)は、(a)に示す記録層の詳細を示す。 図1に示す光ピックアップの構成を示すブロック図である。 光ディスクと対物レンズとの位置関係を示す図である。 図3に示すエキスパンダレンズの凸レンズと凹レンズとの間隔を示す図である。 エキスパンダレンズの凸レンズと凹レンズとの間隔、エキスパンダ調整用のアクチュエータに印加する電圧、球面収差との関係を示す図であり、(a)は、L0層におけるこれらの関係を示し、(b)は、Ln層におけるこれらの関係を示す。 エキスパンダ調整用のアクチュエータに印加する電圧と対物レンズの位置との関係を示す図である。 図1に示すCPUが実行する補正値学習処理(1)を示すフローチャートである。 図1に示すCPUが実行する第1の補正値取得処理(1)を示すフローチャートである。図である。 図1に示すCPUが実行する第2の補正値取得処理(1)を示すフローチャートである。 補正値学習処理(1)の動作を具体的に示す図である。 本発明の実施形態2に係る光ディスク再生装置の動作の概略を示す図である。 実施形態2に係る光ディスク再生装置のCPUが実行する第2の補正値取得処理(2)を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る光ディスク再生装置の動作の概略を示す図である。 実施形態3に係る光ディスク再生装置のCPUが実行する補正値学習処理(2)を示すフローチャートである。 実施形態3に係る光ディスク再生装置のCPUが実行する第1の補正値取得処理(2)を示すフローチャートである。 実施形態3に係る光ディスク再生装置のCPUが実行する第2の補正値取得処理(3)を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク
13 光ピックアップ
16 RF増幅器
17 信号処理部
18 サーボ回路
22 CPU
48,49 対物レンズ
50,52 アクチュエータ
51 エキスパンダレンズ

Claims (11)

  1. 光を発する光源と、
    前記光源が発した光を焦点に集光させる対物レンズと、
    データが記録された記録層が3層以上に積層された光ディスクの複数の前記記録層のうちのいずれか2つの記録層を、それぞれ、第1の記録層、第2の記録層として、前記第1の記録層、前記第2の記録層を検出し、検出した前記第1の記録層、前記第2の記録層に、それぞれ、前記対物レンズの焦点を合わせるように前記対物レンズの位置を制御する対物レンズ制御部と、
    前記対物レンズ制御部が前記対物レンズの焦点を、それぞれ、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせたときに生じた球面収差を補正する球面収差補正部と、
    前記対物レンズ制御部が前記対物レンズの焦点を、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせて、前記球面収差補正部が球面収差を補正したときの補正値を、それぞれ、第1の補正値、第2の補正値として取得する補正値取得部と、
    前記対物レンズ制御部が複数の前記記録層のうちの前記第1の記録層と前記第2の記録層とを除く第3の記録層に前記対物レンズの焦点を合わせたときに前記球面収差を補正する補正値を第3の補正値として、前記第3の補正値を、前記光ディスク表面から各記録層までの距離と前記球面収差との関係に従い、前記補正値取得部が取得した前記第1の補正値と前記第の2補正値とに基づいて算出する補正値算出部と、を備え、
    前記球面収差を補正して各記録層から前記データを読み出し、読み出したデータを再生する、
    ことを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 前記補正値算出部は、前記球面収差は、前記光ディスク表面から各記録層までの距離に比例するものとして、当該比例関係に従い、前記第3の補正値を、前記補正値取得部が取得した第1の補正値、第2の補正値に基づいて算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
  3. 前記光源が発した光が前記光ディスクの記録層で反射した反射光に基づいて、前記対物レンズの焦点と前記光源の光を集光する記録層との間の焦点誤差を検出し、前記焦点誤差に対応する信号レベルの焦点誤差信号を生成する焦点誤差信号生成部を備え、
    前記対物レンズは、前記焦点が前記光ディスクの複数の記録層に合うように、前記対物レンズが最も前記光ディスクに近づく駆動上限と、前記対物レンズが最も前記光ディスクから離れた駆動下限と、が予め設定されたものであり、
    前記対物レンズ制御部は、前記駆動上限から前記駆動下限の範囲内で前記対物レンズを移動させ、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記第1の記録層と前記第2の記録層とを検出する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク再生装置。
  4. 前記光ディスクは、複数の前記記録層の層数を示す層数データが記録されたものであり、
    前記対物レンズ制御部は、前記対物レンズを前記駆動上限から前記駆動下限方向に移動させて、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記光ディスク表面から最も深い記録層を前記第1の記録層として検出し、前記光ディスクから前記層数データを読み出して、読み出した前記層数データに基づいて前記第2の記録層を検出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光ディスク再生装置。
  5. 前記対物レンズ制御部は、前記光ディスクから読み出した前記層数データに基づいて、前記光ディスク表面から最も浅い記録層を前記第2の記録層として検出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク再生装置。
  6. 前記対物レンズ制御部は、前記対物レンズを、前記駆動上限から前記駆動下限方向に移動させ、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記光ディスク表面から最も深い記録層を前記第1の記録層として検出し、さらに前記対物レンズを前記駆動下限方向に移動させ、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記第1の記録層の直下に積層された記録層を前記第2の記録層として検出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光ディスク再生装置。
  7. 前記対物レンズ制御部は、前記対物レンズを前記駆動下限から前記駆動上限方向に移動させ、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記光ディスク表面から最も浅い記録層を前記第1の記録層として検出し、さらに、前記対物レンズを前記駆動上限に移動させ、前記駆動上限から前記駆動下限方向に移動させて、前記焦点誤差信号生成部が生成した焦点誤差信号の信号レベルの変動を検出することにより、前記光ディスク表面から最も深い記録層を前記第2の記録層として検出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光ディスク再生装置。
  8. 前記光源が発した光が前記光ディスクの記録層で反射した反射光に基づいて、前記記録層に記録されたデータを示す再生信号を生成する再生信号生成部を備え、
    前記球面収差補正部は、
    前記光源と前記光ディスクとの間の光路に介挿された間隔可変の複数のレンズからなるエキスパンダレンズと、
    前記再生信号生成部が生成した再生信号の振幅が最大となるように電圧を設定する電圧設定部と、
    前記エキスパンダレンズの複数のレンズの間隔を、前記電圧設定部が設定し電圧に対応した間隔に制御するエキスパンダ調整部と、を備え、
    前記電圧設定部が設定した電圧に基づいて、前記エキスパンダ調整部が前記エキスパンダレンズの複数のレンズの間隔を制御することにより、前記光路の光路差と球面収差とを相殺し、前記球面収差を補正するように構成された、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光ディスク再生装置。
  9. 前記補正値取得部は、前記対物レンズ制御部が、前記対物レンズの焦点を、それぞれ、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせたときに、前記球面収差補正部の前記電圧設定部が設定した電圧を、それぞれ、第1の補正値、第2の補正値として取得する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の光ディスク再生装置。
  10. 光を発する光源と、
    前記光源が発した光を焦点に集光させる対物レンズと、を備え、データが記録された記録層が3層以上に積層された光ディスクの複数の前記記録層から前記データを読み出して再生する光ディスク再生装置の球面収差補正値取得方法であって、
    前記光ディスクの複数の前記記録層のうちのいずれか2つの記録層を、それぞれ、第1の記録層、第2の記録層として検出し、前記対物レンズの焦点を、検出した前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせるように、前記対物レンズの位置を制御するステップと、
    前記対物レンズの焦点を、それぞれ、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせたときに生じた球面収差を補正するステップと、
    前記対物レンズの焦点を、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせて前記球面収差を補正したときの補正値を、それぞれ、第1の補正値、第2の補正値として取得するステップと、
    複数の前記記録層のうちの前記第1の記録層と前記第2の記録層とを除く第3の記録層に前記対物レンズの焦点を合わせたときに前記球面収差を補正する補正値を第3の補正値として、前記第3の補正値を、前記光ディスク表面から各記録層までの距離と前記球面収差との関係に従い、前記第1の補正値と前記第2の補正値とに基づいて算出するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする光ディスク再生装置の球面収差補正値取得方法。
  11. コンピュータに、
    光ディスクの複数の記録層のうちのいずれか2つの記録層を、それぞれ、第1の記録層、第2の記録層として検出し、対物レンズの焦点を、検出した前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせるように、前記対物レンズの位置を制御する手順、
    前記対物レンズの焦点を、それぞれ、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせたときに生じた球面収差を補正する手順、
    前記対物レンズの焦点を、前記第1の記録層、前記第2の記録層に合わせて前記球面収差を補正したときの補正値を、それぞれ、第1の補正値、第2の補正値として取得する手順、
    前記複数の記録層のうちの前記第1の記録層と前記第2の記録層とを除く第3の記録層に前記対物レンズの焦点を合わせたときに前記球面収差を補正する補正値を第3の補正値として、前記第3の補正値を、前記光ディスク表面から各記録層までの距離と前記球面収差との関係に従い、前記第1の補正値と前記第2の補正値とに基づいて算出する手順、
    を実行させるためのプログラム。
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