JP2008123472A - 映像信号処理装置 - Google Patents

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桐子 山田
Manabu Sakane
学 坂根
Kazunori Namiki
和則 並木
Keiji Nishimaki
恵児 西巻
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Abstract

【課題】暗所や逆光の映像を、見易く判別可能な程度に補正する。
【解決手段】入力映像信号の画面fについて、判定領域fa内の輝度成分についての最小輝度値から最大輝度値までを輝度レベル別の16個のブロックに分割して、各輝度レベルの分布を示すヒストグラムデータを生成する画像特徴検出部1と、判定領域fa内の平均輝度値APLを求め、平均輝度値APLが低い場合のゲインが、高い場合のゲインよりも大きくなるような特性の平均輝度ゲインGaplを生成する演算部2と、所定の低輝度域における輝度レベルの下限値DwLimitを設け、このDwLimitとヒストグラムデータH[i]と平均輝度ゲインGaplとに基づき、判定領域fa内の階調を、所定の低輝度域においては下限値DwLimitを下回らない特性となる階調補正曲線を生成して補正する階調補正部3とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号の画質を補正するための映像信号処理装置に係り、特に、セキュリティ分野の映像監視用途に用いて好適な映像信号処理装置に関する。
近年のIT技術やネットワーク技術の発展に伴い、複数のネットワークカメラとネットワークデコーダ装置とをネットワークを介して接続すると共に、このネットワークデコーダ装置にモニタを接続したネットワークカメラ監視システムが、セキュリティ分野において多く用いられるようになってきた。このネットワークカメラ監視システムにおいては、各ネットワークカメラで撮像した画像データを符号化処理してネットワーク上に送出し、ネットワークデコーダ装置がこれら符号化画像データを受信して復号処理し、各画像を選択的に又はマルチ画面としてモニタに表示するものである。
一方、モニタや映像信号処理装置には画質補正機能を有するものが多い。この画質補正機能における一方法として、入力映像信号の輝度成分のヒストグラムを生成し、このヒストグラムに基づき補正特性の傾きを変えて階調を補正する方法が知られている。この階調補正特性は、ヒストグラム分布が大きい部分に係る傾きを大きく設定し、分布が小さい部分に係る傾きを小さく設定するのが一般的である。
また、一般的なテレビ受像機等のように、時々刻々と変化する画像の階調補正を行う場合においては、固定的な階調補正特性の設定では各画像に応じた適切な階調補正を行うことができない。そこで、この問題を解決するために、各画像(フィールド又はフレーム)の絵柄等の特徴に応じて階調補正曲線を生成し、入力映像信号の各画像の画質を適切に補正することができる映像信号処理装置及びその方法も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−217574号公報
この特許文献1に記載の映像信号処理装置における入力映像信号の階調補正処理は、例えば、テレビジョン映像を視聴者に高画質で且つ違和感なく見せるために、コントラスト感を向上させることを主目的とし、全体的に明るい部分が多い画像については明るい部分をより明るく強調し、暗い部分が少ない画像については暗い部分をより暗くする補正を行っている。
しかしながら、この映像信号処理装置を、例えば、上述したネットワークカメラ監視システムのネットワークデコーダ装置に適用した場合、例えば、全体的に明るい店舗内の奥まった影のある場所にいる不審者の顔等を撮像した映像信号を処理すると、その画質補正効果により、逆に顔を判別し難くする等の悪影響を及ぼす場合があった。よって、このような映像監視用途においては、的確に人物や顔等を視認させるために上記従来技術による階調補正の制限を超えた特異領域での補正処理が必要である。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、映像の適切な階調補正を行い、特に暗所の映像について、元画像よりも暗くなることのない見易い補正映像を出力する映像信号処理装置を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下[1]〜[3]の手段を提供するものである。
[1] 映像信号を入力してその画質の補正処理を行う映像信号処理装置であって、
前記入力された映像信号の1つ又は複数のフレーム毎に、所定画面領域内の輝度成分についての最小輝度値から最大輝度値までを輝度レベル別の複数のブロックに分割して、各輝度レベルの分布を示すヒストグラムデータを生成するヒストグラム生成手段と、
前記1つ又は複数のフレーム毎に平均輝度値を求め、この平均輝度値に基づく平均輝度ゲインを生成する平均輝度ゲイン生成手段と、
所定の低輝度域における輝度レベルの下限値を設け、この下限値と前記それぞれ生成したヒストグラムデータと平均輝度ゲインとに基づき、前記1つ又は複数のフレーム毎の階調を、前記所定の低輝度域においては前記下限値を下回らない特性となる階調補正曲線を生成して補正する階調補正手段と、
を備えた映像信号処理装置。
[2] 前記階調補正手段は、前記低輝度域よりも高い輝度域におけるヒストグラム範囲では、各ヒストグラムのブロックの階調補正値を、それぞれ1ブロック前の階調補正値よりも高くなるように再補正を行うことを特徴とする前記[1]に記載の映像信号処理装置。
[3] 前記階調補正手段は、前記低輝度域よりも高い輝度域におけるヒストグラム範囲では、補正後の輝度レベルが補正前の輝度レベルよりも低くなる場合のみ、ヒストグラムのブロックの階調補正値を1ブロック前の階調補正値よりも高くなるように再補正を行うことを特徴とする前記[1]に記載の映像信号処理装置。
本発明に係る映像信号処理装置における階調補正処理によれば、特に、映像監視用途の表示装置に適用した場合において、映像の明るい部分では、テレビ受像機等におけるコントラスト感を向上させた高画質の出力画像のようにコントラスト感を向上させて見易くすると共に、映像の暗い部分については、元画像よりも暗くすることなく監視用途に適した階調補正を行うことにより、映像の見易い部分はより見やすく、且つ、通常では見辛く判別困難な部分については、見易く判別可能なように補正することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1に、本発明の第1の実施形態である映像信号処理装置の概略ブロック図を示す。同図における映像信号処理装置は、入力映像信号として輝度信号(Yin)と色差信号(R−Yin,B−Yin)とを入力して画質補正処理を施し、出力映像信号として輝度信号(Yout)と色差信号(R−Yout,B−Yout)とを出力するものであり、そのブロック構成としては、前記特許文献1に記載の実施形態1によるものと同等である。すなわち、映像信号処理装置は、画像特徴検出部1と、演算部2と、階調補正部3と、色ゲイン生成部4と、乗算部5とを備えると共に、乗算部5は、2つの乗算器51及び52を備えている。
本実施形態である映像信号処理装置の各ブロックの機能及び動作の説明は、前記特許文献1の実施形態1に開示された内容に対する本実施形態独自の構成及び動作について主に行なう。
入力映像信号のうち、輝度信号Yinは画像特徴検出部1に入力される。この入力映像信号はインタレース信号でもプログレッシブ信号でもよい。画像特徴検出部1は、図2に示すように、1フィールド又は1フレームの画面f内に任意の判定領域faを設定しており、入力された輝度信号Yinについての判定領域fa内の輝度レベルに基づいてヒストグラムデータを生成する。そして、画像特徴検出部1は、判定領域fa内の平均輝度値APLを求める。
なお、本実施形態では、1フィールド又は1フレーム毎にヒストグラムデータを生成するが、複数フィールド又は複数フレーム毎にヒストグラムデータを生成してもよく、画面の所定単位(時間単位)毎にヒストグラムデータを生成すればよい。但し、1フィールド又は1フレーム毎にヒストグラムデータを生成することが画質向上効果の点で望ましい。
また、本実施形態では、ヒストグラムデータを生成するための判定領域faと平均輝度値APLを求めるための判定領域faとを一致させているが、これに限定されることはない。但し、双方の判定領域が一致していることが望ましい。さらに、判定領域faは、有効映像領域内であれば大きさは任意である。
ヒストグラムの分布に基づき階調補正を行うためには、入力された1フィールド又は1フレームの画面内の輝度成分について、最小輝度値から最大輝度値までを複数レベルに分割してそれぞれのレベルの分布を示すヒストグラムデータH[i]を算出し、数1により算出されるヒストグラムの累積積分値を階調数とヒストグラムの分割数とで正規化した値により階調補正特性P[i]を求める。本実施形態では、入力輝度値を256階調(8ビット)とし、その上位4ビットを使用して、16レベル(16ブロック)のヒストグラムデータH[i](i=0〜15)を生成する。
Figure 2008123472
前記特許文献1に記載された実施形態1による階調補正方法においては、ヒストグラムデータH[i]をヒストグラム平均値Havでオフセットし、積分処理の際にゲインをもたせることによって、更にコントラスト感を向上させるといった画質改善を可能にするものである。具体的には、前記特許文献1の図7と同等の図面である図5に示すフローチャートにより画質補正を行っている。
しかしながら、コントラスト感を向上させることにより、ヒストグラムの分布状態によっては暗い映像を更に暗く補正してしまう場合がある。具体的に、図3にヒストグラムの例を示して説明する。同図は、全体的に明るく一部分に影がある画像についてのヒストグラムの例である。グラフの横軸は0〜15の16個のヒストグラムブロックを示し、縦軸は、入力輝度(0〜255の256階調)から生成された、16ブロックのヒストグラムデータH[i](分布数)である。この画像のヒストグラム分布は、中輝度範囲のヒストグラムが比較的高く、低輝度範囲のヒストグラムが低く比率も小さくなっている。そのため、従来の階調補正方法による補正特性では、高輝度部分は入力輝度に対して出力輝度が高くなる一方、相対的に低輝度部分は入力輝度に対して出力輝度が低くなるため、補正画像は暗い部分がより暗くなってしまう。
図4のグラフ(a)にヒストグラムの累積積分及びゲインによって算出される補正特性の一例を示す。グラフの横軸は、入力輝度をヒストグラムブロック数で表しており、最高輝度ブロックH[15]は239〜255の輝度値を含むため、横軸16は輝度値256(実際には存在しない)に相当する。またグラフ縦軸は出力輝度値を示している。これは、全ヒストグラムに適用されるゲインを1とし(図5のステップS5におけるG=Gapl=Gexp=1)、ヒストグラム毎に重み付けゲインGwをもたせた場合の補正特性である。この補正特性では分布の少ない低輝度部分の階調値が0以下になってしまうが、階調値は黒レベル=0の場合に0未満には成り得ないため、補正画像は白黒反転する等、エラー画像となってしまう。これを避けるため、前記特許文献1に記載された実施形態1においては、積分時に上限値及び下限値を設けて極端な階調補正特性にならないようにしている。
図6に従来の方法におけるリミット処理(図5のステップS6)の詳細のフローチャートを示す。まず、累積積分値integが下限リミット値Dwlimitよりも小さいか否かを判別する(ステップS61)。integ<Dwlimitであれば、integ=Dwlimitとし(ステップS62)、一方、integ≧Dwlimitであれば、integが上限リミット値Uplimitを超えるか否かを判別する(ステップS63)。integ>Uplimitであれば、integ=Uplimitとし(ステップS64)、integ≦Uplimitであれば、integをそのまま出力する(ステップS65)。また、他の従来方式でも、入力画像のヒストグラムデータの偏りが大きい場合に、ヒストグラムを所定の制限値で制限することにより極端な階調補正特性を防止するのが一般的である。
従来の補正処理方法でリミット処理を行った場合の補正特性を、図4のグラフ(b)に示す。また、同図のグラフ(c)は、未補正(出力輝度値=入力輝度値)の場合の特性である。グラフ(b)の例での上限のリミッタUpLimitは10×16、下限のリミッタDwLimitは−10×16としている。これは、後段において分割数16で正規化を行うことを考慮しているためである。しかし、リミット処理を行っても、低輝度部分の補正値P[0]〜P[3](図4横軸の目盛り1〜4に相当)は、出力輝度値が入力輝度値を下回っている。テレビジョン受像機等の一般的な映像装置では、補正輝度が変化することによってコントラスト感が向上するが、セキュリティ用途では、図3に例示したヒストグラムのような画像の影の部分に重要な情報がある場合も多く、一定範囲内の低輝度部分は、入力輝度値よりも出力輝度値が低くならないようにすることが望ましい。
そこで、前記特許文献1に記載された実施形態1の上限のリミッタUpLimitと下限のリミッタDwLimitで制限をかける処理において、低輝度部分のみ下限リミッタDwLimitを高く設定するようにする。例えば、i=0の下限リミッタDwLimit=−2×16、i=1の下限リミッタDwLimit=−4×16として、図3に示すヒストグラムの画像に階調補正を行うと、図7のグラフ(a)に示すような補正特性となる。なお、同図のグラフ(b)は未補正(出力輝度値=入力輝度値)の場合の特性であり、各グラフの横軸、縦軸は図4のグラフと同様である。
この場合、図5のステップS8における、i=0、1のP[i]は、−2,−6以上となり、ステップS9で算出されるD(レンジ)を正規化した値がステップS12で加算されるため、ステップS13で出力される出力輝度は、入力輝度(i=0,1の場合に16,32)以下になる可能性は低い。さらに、P[i]値は累積値に基づいているため、i=2以上の補正値も従来の補正値よりも大きくなる。i=0,1の下限リミッタDwLimitの変更が他の補正値に与える影響は、直後のi=2が最も大きく、累積が増える(iが大きくなる)と共に影響度は小さくなり、本来の補正特性に近づいていく。
このステップS6の下限リミッタDwLimitは、例えば、0にした場合に、確実に低輝度部分の補正後における出力輝度が入力輝度を下回ることはないが、低輝度以外の部分の補正特性に与える影響が大きい。従って、上限リミッタUpLimitを10×16とした場合は、下限リミッタDwLimitを0以上で且つ上限リミッタUpLimit以下の値とする。
以上の処理により、本実施形態では、低輝度部分において、出力輝度値が入力輝度値よりも大幅に低くなることはなく、しかも従来の補正特性と連続性のある補正特性を得ることができるため、全体的な階調補正特性の特徴(すなわち、コントラスト感の向上)はそのままに、特に映像の暗い部分をより見易くした、セキュリティ用途に最適な画質改善を行うことができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、従来例の階調補正演算処理の中にリミット処理を入れることにより、出力輝度値が入力輝度値に対して大幅に低くならない補正特性を実現した。しかし、セキュリティ用途においては、暗い部分を、少しでも明るくして見たいという要求が強く、最低でも低輝度分の出力輝度値が入力輝度値以下にならないような補正が望まれる。そこで、本実施形態では、一旦階調補正を算出した後に、補正特性自体を一定範囲内の低輝度部分のみ、入力輝度以上になるようにリミット処理を行う。
図8に、本実施形態の映像信号処理装置が実行する処理のフローチャートを示す。本実施形態では、再補正を行う低輝度の範囲をi=0〜5、(0〜79の階調値)とする。まず、従来の又は上述した第1の実施形態における階調補正処理を行う階調補正部3から補正特性が入力される(ステップS21)。図9に、階調補正部3により算出された補正特性を示す(同図のグラフ(a))。これは、従来の補正処理方法でリミット処理を行った補正特性(図4のグラフ(b))と同じ特性であり、低輝度部分の補正値P[0]〜P[3](図4横軸の目盛り1〜4に相当)は、出力輝度値が入力輝度値を下回っている。なお、図9のグラフ(b)は、未補正(出力輝度=入力輝度)の場合の特性であり、各グラフの横軸、縦軸は図4、図7のグラフと同様である。
次に、低輝度部分のみ再補正を行うため、iが低輝度範囲内(i=0〜5)であるか否かを判別する(ステップS22)。i=0〜5の場合は、補正値が、入力輝度以下になっているかを判別する(ステップS23)。ここで、P[i]は0〜255の輝度を16分割したブロックに対応した補正値であり、P[0]は0番目のブロック、すなわち0〜15の範囲の輝度に対応している。そのため、P[0]は15以上の値である必要がある。他のブロックも同様であり、数2で表される式が成り立つ。
Figure 2008123472
数2に表される条件を満たしているかを判別し、満たしていれば、P[i]の値は再補正せず出力する(ステップS24)。満たしていない場合は、入力輝度値と同じ値(i×16+15)とする再補正を行う(ステップS25)。ここで、図9のグラフ(c)に再補正後の補正特性を示す。グラフ(c)に示すように、補正特性に更にリミット処理を行うことによって、一定範囲内の低輝度部分では、出力輝度値が入力輝度値以上になる補正特性を得ることができる。
上記の補正処理を行った場合、設定した低輝度範囲の補正特性と低輝度範囲外の従来の補正特性との連続性が問題となる。図10に、i=0〜5の範囲を低輝度とし、補正特性の再リミット処理を行った場合の補正特性の一例を示す。同図の各グラフの横軸、縦軸は図4、図7、図9のグラフと同様である。同図において、リミット処理を行ったi=5の次のブロックの輝度の補正値P[6]は、従来の補正特性のままであるため、P[5]以下になる可能性がある。補正特性全体として見ると、一部の輝度が一旦低くなる特性となっている。この場合、この階調の不連続な部分は、補正画像に明るさ(輝度)が反転し階調が潰れたように見える等の不自然さを与える。
この階調特性の不連続性を解消するため、設定した低輝度範囲外では、補正値は1ブロック前の補正値以下にならないようなリミット処理を行う。図8のフローチャートでは、再補正を行う低輝度範囲(i=0〜5)以上の場合、補正値P[i]がP[i−1]以上か判別し(ステップS26)、P[i−1]以上であればそのまま出力し(ステップS27)、P[i−1]未満であれば、P[i−1]+1とする(ステップS28)。
以上の処理により、本実施形態によれば、低輝度部分の階調性をより向上させつつ、不自然さのない補正を行うことにより、セキュリティ用途に最適な画質改善機を行うことができる。
<第3の実施形態>
第2の実施形態の映像信号処理装置による画像処理では、階調補正演算処理後にリミット処理と階調の不連続性を解消する補正処理とを行ったが、第2の実施形態の補正方法による補正特性においては、常に出力輝度値が入力輝度値以上となり、画像全体がコントラスト感を残しながら明るくなるという特性になっている。しかし、全体を明るくすることは視認できるノイズを増加することにもなり、また、高輝度の部分は輝度を上げすぎると白飛びを起こしてしまうこともある。そのため、一定範囲内の高輝度部分では従来の補正特性をそのまま残し、低輝度部分と低輝度部分に連続する部分とに関しては、リミット処理を行うことが望ましい。
そこで、本実施形態の映像信号処理装置では、低輝度範囲外であっても、出力輝度値が入力輝度値を上回るまでは出力輝度値を入力輝度値と同じ値とし、一旦、出力輝度値が入力輝度値を上回った場合は、それ以後は再補正を行わないようにする。
図11に、本実施形態における補正処理のフローチャートを示す。まず、従来又は第1の実施形態での階調補正を行う階調補正部3から補正特性が入力され(ステップS31)、フラグhist_lowを1に設定する(ステップS32)。次に、低輝度範囲(i=0〜5)か否かを判別し(ステップS33)、低輝度範囲であれば、前記数2に表される条件を満たしているかを判別し(ステップS34)、満たしていれば、P[i]の値は再補正せず出力する(ステップS35)。一方、満たしていない場合は、入力輝度値と同じ値(i×16+15)とする再補正を行う(ステップS36)。
低輝度範囲を越える場合(i=6〜15)は、前記数2に表される条件を満たしているかを判別し(ステップS37)、満たしていれば、P[i]の値は再補正せず出力し(ステップS38)、更にフラグhist_lowを0に設定する(ステップS39)。一方、前記条件を満たしていない場合は、フラグhist_lowが1であれば(ステップS40)、すなわち、出力輝度値が入力輝度値を1回も上回っていなければ、入力輝度値と同じ値(i×16+15)にする再補正を行う(ステップS41)。フラグhist_lowが1でない場合、すなわち、一旦、出力輝度が入力輝度を上回った場合は、再補正を行わない(ステップS42)。
以上の処理によって、本実施形態によれば、従来のコントラスト感を向上させた補正特性を活かし、低輝度部分を暗くし過ぎることなく且つ不自然さのない補正を行うことにより、セキュリティ用途に最適な画質改善を行うことができる。
なお、第1〜第3の実施形態である映像信号処理装置を、画像処理プログラムをコンピュータで実行させることにより実現することができる。この場合、コンピュータの入出力映像信号をデジタル画像データとして扱うこととすればよい。
また、第1〜第3の実施形態においては、映像信号処理装置の入出力映像信号を輝度信号及び色差信号とした場合について説明したが、映像信号のフォーマットはこれに限定されることなくR,G,B信号を用いてもよい。
本発明は、セキュリティ分野の映像監視システムにおける監視映像の画質補正を行う装置に利用でき、特に、暗所や逆光の場所を撮像してその映像を監視する場合に、被写体を判別可能な程度に見易く補正するための装置や方法に有用である。
本発明の第1〜第3の各実施形態を適用した映像信号処理装置の概略ブロック図である。 一画面内の判定領域の一例を示す図である。 輝度成分のヒストグラムの例を示す図である。 図3のヒストグラムに対応した階調補正特性の例を示す図である。 従来の階調補正手順を示すフローチャートである。 従来の階調補正手順における、リミット処理の詳細を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による再補正を行った場合の補正特性である。 第2の実施の形態による再補正手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による再補正を行った場合の補正特性である。 第2の実施の形態による再補正を行った場合の補正特性の一例である。 第3の実施の形態による再補正手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像特徴検出部
2 演算部
3 階調補正部
4 色ゲイン生成部
5 乗算部
51,52 乗算器

Claims (3)

  1. 映像信号を入力してその画質の補正処理を行う映像信号処理装置であって、
    前記入力された映像信号の1つ又は複数のフレーム毎に、所定画面領域内の輝度成分についての最小輝度値から最大輝度値までを輝度レベル別の複数のブロックに分割して、各輝度レベルの分布を示すヒストグラムデータを生成するヒストグラム生成手段と、
    前記1つ又は複数のフレーム毎に平均輝度値を求め、この平均輝度値に基づく平均輝度ゲインを生成する平均輝度ゲイン生成手段と、
    所定の低輝度域における輝度レベルの下限値を設け、この下限値と前記それぞれ生成したヒストグラムデータと平均輝度ゲインとに基づき、前記1つ又は複数のフレーム毎の階調を、前記所定の低輝度域においては前記下限値を下回らない特性となる階調補正曲線を生成して補正する階調補正手段と、
    を備えた映像信号処理装置。
  2. 前記階調補正手段は、前記低輝度域よりも高い輝度域におけるヒストグラム範囲では、各ヒストグラムのブロックの階調補正値を、それぞれ1ブロック前の階調補正値よりも高くなるように再補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 前記階調補正手段は、前記低輝度域よりも高い輝度域におけるヒストグラム範囲では、補正後の輝度レベルが補正前の輝度レベルよりも低くなる場合のみ、ヒストグラムのブロックの階調補正値を1ブロック前の階調補正値よりも高くなるように再補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
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