JP2008122735A - プラズマディスプレイ装置およびプラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プラズマディスプレイパネルの駆動において、放電セルで初期化放電を発生させる初期化期間と、放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、書込み期間において選択した放電セルで維持放電を発生させる維持期間とを有するサブフィールドを1フィールド期間に複数設け、初期化期間において緩やかに上昇する傾斜波形電圧を走査電極に印加するサブフィールドを1フィールド期間に少なくとも1つ含むように構成し、プラズマディスプレイパネルの温度が低温かそうでないかを判定して、低温と判定したときには、緩やかに上昇する傾斜波形電圧が走査電極に印加される期間、正の電圧Vdをデータ電極に印加する。
【選択図】図4
Description
図1は、本発明の実施の形態におけるパネル10の構造を示す分解斜視図である。ガラス製の前面板21上には、走査電極22と維持電極23とからなる表示電極対24が複数形成されている。そして走査電極22と維持電極23とを覆うように誘電体層25が形成され、その誘電体層25上に保護層26が形成されている。
まず、維持パルス発生回路50のスイッチング素子Q1をオンにする。すると、電極間容量CpとインダクタL1とが共振し、電力回収用のコンデンサC1からスイッチング素子Q1、ダイオードD1、インダクタL1を通して走査電極SC1〜SCnの電圧が上がり始める。
次に、維持パルス発生回路50のスイッチング素子Q3をオンにする。するとスイッチング素子Q3を介して走査電極SC1〜SCnに電圧Vsが印加され、走査電極SC1〜SCnの電位は電圧Vs(本実施の形態では、電圧Vi1と等しい)となる。
次に、上りランプ波形電圧を発生するミラー積分回路の入力端子INaを「Hi」にする。具体的には入力端子INaに、例えば電圧15(V)を印加する。すると、抵抗R10からコンデンサC10に向かって一定の電流が流れ、スイッチング素子Q11のソース電圧がランプ状に上昇し、走査電極駆動回路43の出力電圧もランプ状に上昇し始める。そしてこの電圧上昇は、入力端子INaが「Hi」の間継続する。すなわち、入力端子INaを「Hi」にする期間を制御することで、上りランプ波形電圧の最高電圧である電圧Vi2を所望の電圧値にすることができ、Vsetを所望の値に設定することができる。
入力端子INaを「Lo」にすると走査電極SC1〜SCnの電圧が電圧Vs(本実施の形態では、電圧Vi3と等しい)まで低下する。そしてその後、スイッチング素子Q3をオフにする。
次に、下りランプ波形電圧を発生するミラー積分回路の入力端子INbを「Hi」にする。具体的には入力端子INbに、例えば電圧15(V)を印加する。すると、抵抗R11からコンデンサC12に向かって一定の電流が流れ、スイッチング素子Q14のドレイン電圧がランプ状に下降し、走査電極駆動回路43の出力電圧もランプ状に下降し始める。そして、出力電圧が所定の負の電圧Vi4に至った後、入力端子INbを「Lo」とする。具体的には入力端子INbに、例えば電圧0(V)を印加する。
10 パネル
21 (ガラス製の)前面板
22 走査電極
23 維持電極
24 表示電極対
25,33 誘電体層
26 保護層
31 背面板
32 データ電極
34 隔壁
35 蛍光体層
41 画像信号処理回路
42 データ電極駆動回路
43 走査電極駆動回路
44 維持電極駆動回路
45 タイミング発生回路
46 パネル温度判定回路
47 温度センサ
50 維持パルス発生回路
51 電力回収回路
52 クランプ回路
53 初期化波形発生回路
54 走査パルス発生回路
Claims (3)
- 走査電極と維持電極とからなる表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルと、
1フィールド期間に、前記放電セルで初期化放電を発生させる初期化期間と、前記放電セルで選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、前記書込み期間において選択した放電セルで維持放電を発生させる維持期間とを有するサブフィールドを複数設け、1フィールド期間の少なくとも1つのサブフィールドの初期化期間において緩やかに上昇する傾斜波形電圧を前記走査電極に印加するように構成した走査電極駆動回路と、前記データ電極を駆動するデータ電極駆動回路と、温度センサを有し前記プラズマディスプレイパネルの温度状態を判定するパネル温度判定回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、
前記データ電極駆動回路は、前記パネル温度判定回路からの信号に応じて前記傾斜波形電圧が前記走査電極に印加される期間には正の電圧を前記データ電極に印加することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。 - 前記パネル温度判定回路は、前記温度センサが検出した温度とあらかじめ定めた閾値との比較により前記プラズマディスプレイパネルの温度状態を判定するように構成するとともに、その判定にヒステリシス特性を持たせた構成としたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
- 走査電極と維持電極とからなる表示電極対とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
前記放電セルで初期化放電を発生させる初期化期間と、前記放電セルで書込み放電を発生させる書込み期間と、前記書込み期間において選択した放電セルで維持放電を発生させる維持期間とを有するサブフィールドを1フィールド期間に複数設けるとともに、前記初期化期間において緩やかに上昇する傾斜波形電圧を前記走査電極に印加するサブフィールドを1フィールド期間に少なくとも1つ含むように構成し、前記プラズマディスプレイパネルの温度が低温かそうでないかを判定し、低温と判定したときには、前記傾斜波形電圧が前記走査電極に印加される期間、正の電圧を前記データ電極に印加して駆動することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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