JP2008121285A - コルク床材 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量であり且つ耐衝撃性及び剛性も備え、コルク材の特性を活かしたコルク床材を提供する。
【解決手段】基材1とコルク材3とが接着剤2により貼着一体とされた板状コルク床材Aであって、上記基材1が発泡倍率5〜10倍の合成樹脂発泡体からなり、周縁部にさね部4が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】基材1とコルク材3とが接着剤2により貼着一体とされた板状コルク床材Aであって、上記基材1が発泡倍率5〜10倍の合成樹脂発泡体からなり、周縁部にさね部4が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、住宅等の建装として用いる床材に関し、コルク材と基材とを接着一体としたコルク床材に関する。
従来より、コルク床材は、風合いの良さや特有の歩行感を有し、また、断熱性及び遮音性に優れる等の点から、住宅等の建屋の床面に多く用いられている。このようなコルク床材としては、コルク材を合板等の基材に貼合わせたもの(例えば、特許文献1参照)や、ゴム板を基材としたものが挙げられる。これらは、いずれも基材が剛性材からなり、コルク床材に剛性を付与する。また、軽量化を考慮して合成樹脂の発泡体を基材に用いたもの(例えば、特許文献2或いは特許文献3参照)も実用化されている。
特開平8−300316号公報
特公平6−22964号公報
特開2004−19133号公報
上記のように合板やゴム材等の剛性材を貼合わせて形成したコルク床材の場合、重量が大となることは不可避であり、その為、梱包性、輸送性更には施工性が悪い言う指摘がされていた。また、合成樹脂の発泡体を基材としたものは、軽量化は図れるが、一般的には発泡倍率が30〜40倍のものを用いるため、剛性が不足し、歩行感が悪くなり、また、衝撃により容易に凹み、更には収縮により反りや剥がれが生じ易く、その為基材の厚みを大とせざるを得ず、嵩高いものとなってしまう。特許文献3の床材の場合は、長尺ロール状であるから、このように厚みを大とすること自体が不可能であった。
本発明は、上記の実情に鑑みなされたもので、軽量であり且つ耐衝撃性及び剛性も備え、コルク材の特性を活かしたコルク床材を提供することを目的としている。
本発明のコルク床材は、基材とコルク材とが接着剤により貼着一体とされ、周縁部にさね部が形成された板状コルク床材であって、上記基材が発泡倍率5〜10倍の合成樹脂発泡体からなることを特徴とする。ここに、合成樹脂発泡体としては、ポリスチレン発泡体(発泡スチロール)やポリウレタン発泡体が望ましく採用される。また、基材とコルク材とを貼着一体とする接着剤としては、エチレン酢酸ビニール系の無溶剤タイプの接着剤が望ましく採用される。
本発明において、前記さね部が、前記基材とコルク材とを接着剤により貼着一体とし、所定の形状に裁断した後、その周縁部を切削加工して形成されたものとすることができる。また、全体形状が方形状であって、前記さね部は、隣合う辺縁部のコルク材側及び他の隣合う辺縁部の基材側を切削して、夫々基材側及びコルク材側に同幅で段差状に形成されたものとしても良い。更に、前記コルク材の表面に耐候性塗料による塗膜が形成されているものとすることもできる。この耐候性塗料としては、耐色性、耐水性を備えたウレタン塗料等が望ましく採用される。
本発明に係るコルク床材は、基材が合成樹脂発泡体からなるから、軽量であり、クッション性、遮音性或いは断熱性を有する。また、合成樹脂発泡体の発泡倍率が5〜10倍と低いので、これに剛性が付与される。従って、厚みを大とせずとも耐衝撃強度を保有し、湿度によるコルク材の伸縮に対しても施工床下地から浮き上がったり変形したりする恐れがない。更に、軽量で且つ嵩張らないことから輸送性・施工性等にも優れる。ここで、基材を構成する合成樹脂発泡体の発泡倍率が5倍未満の場合、重量が大となり取扱性が悪くなると共にクッション性が低下する傾向となる。15倍を超えると剛性が低下し所望の耐衝撃強度等が得られなくなる傾向となる。また、周縁部にさね部が形成されているから、床施工時には隣合うコルク床材のさね部を互いに係合させることによって、上記基材の剛性とも相俟って面域方向に一体的な床構造が構成され、コルク材の反りを防止する。そして、コルク材と低発泡倍率の発泡樹脂からなる基材とが相乗したクッション性により歩行感の良好な床とすることができ、また、コルク材による装飾感溢れる風合いが醸し出される。
前記さね部が、前記基材とコルク材とを接着剤により貼着一体とし、所定の形状に裁断した後、その周縁部を切削加工して形成されたものとする場合、実質的に低発泡合成樹脂からなる基材部分を切削加工することになるから、切削加工がし易く、さね部が精度良く形成される。特に、全体形状が方形状であって、さね部が、隣合う辺縁部のコルク材側及び他の隣合う辺縁部の基材側を切削して、夫々基材側及びコルク材側に同幅で段差状に形成されたものとする場合には、このように基材とコルク材とを貼着した後、切削加工してさね部を形成するようにすると、基材とコルク材とをずらせてさね部を形成する場合のような位置合わせを必要とせず、さね部を精度良く形成することができる。
また、コルク材の表面に耐候性塗料による塗膜を形成するようにすれば、コルク材の表面が保護され、コルク特有の装飾性がより向上すると共にその装飾性が長く維持される。尚、周縁部のさね部にはコルク材の色相に類似する着色塗料で塗装しておくことが望ましい。特に、基材が発泡スチロールの場合は白色である為、床施工した際の床材同士の繋ぎ合わせ部分の僅かな隙間からこの白色が視覚され、仕上がり外観を低下させることになる為である。
以下に本発明の最良の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は本発明のコルク床材の一実施形態を示す斜視図、図2は図1におけるX−X線矢視断面図、図3は同コルク床材を用いた床面施工状態を示す断面図、図4は他の実施形態の図2と同様図である。
図1及び図2に示すコルク床材Aは、発泡倍率が5〜15倍、望ましくは10倍の発泡スチレンからなる方形基材1上に接着剤2を介して方形コルク材3を貼着一体とし、その周縁部に段差状のさね部4を形成したものである。このさね部4は、隣合う辺縁部で基材1側が突出する第1のさね部4aと、他の隣合う辺縁部でコルク材3側が突出する第2のさね部4bとよりなる。コルク材3の表面には耐色性、耐水性を備えたウレタン塗料(クリア塗料)による塗膜5が形成され、また、周縁の端面(さね部4の形成面も含む)にはコルク材3と色相が類似する着色塗料による塗膜6が形成されている。
上記コルク床材Aの具体的な製造方法の一例を以下に述べる。発泡倍率10倍の発泡スチロールをスライスして得た900×1800×9mmの発泡スチロール板上にエチレン酢酸ビニール系接着剤(無溶剤タイプ)を塗布し、その上に900×600×3.5mmのコルク板3枚を敷き詰め、これらを複数枚重ね、プレス機に挿入して圧着する。得られた基材1、接着剤2及びコルク材3による圧着積層体を、定寸法(例えば、300×600mm)の方形板状体に裁断する。その後、コルク材3の表面を一定厚み(3mm)に研磨し、この方形板状体の隣合う二辺縁部のコルク材側及び他の隣合う二辺縁部の基材側を切削機によって切削除去し、隣合う二辺縁部で基材1側が突出する第1のさね部4aと、他の隣合う二辺縁部でコルク材3側が突出する第2のさね部4bとよりなる段差形状のさね部4を形成する。この第1及び第2のさね部4a,4bの出幅d及び厚さhは、夫々同じであり、例えば、出幅dは10mm、厚さhは6mmと設定される。その後、コルク材の表面に耐色性、耐水性ウレタン塗料(クリア塗料)を塗布し、また周縁の端面(さね部4の切削形成面も含む)に上記着色塗料を塗布して、図1及び図2に示すコルク床材Aを得る。
上記のように、さね部4は、基材1とコルク材3とを貼合わせ、方形板状に裁断した後、各隣合う辺縁部を上記のように切削除去することによって形成されるから、2枚の板材をずらせて貼合わせ、このずれによってさね部を形成する場合のように相互の位置合わせをする必要がなく、精度良く形成することができる。また、基材1が低発泡倍率の発泡スチロールからなり、上記切削加工が実質的に基材1においてなされるから、高発泡倍率の合成樹脂発泡体に比べてこの切削加工がし易く、加工精度も高くなる。
図3は、上記コルク床材Aを用いて床の施工を行った状態を示している。即ち、コンクリートスラブ7の上に適宜接着剤7aを塗布し、上記コルク床材Aをその基材1を下にして敷き詰めて行く。この時、隣合うコルク床材A,Aにおける夫々の基材1側の二辺縁部に形成された第1のさね部4aと、コルク材3側の他方の二辺縁部に形成された第2のさね部4bとを重ね合わせて、互いに係合状態で敷き詰め施工がなされる。従って、さね部4の相互の重ね合わせ係合状態によって、施工床でのコルク材3の反りを防止でき、また、コルク床材A,A間の繋ぎ部分において歩行上の違和感が生じることもない。そして、基材1として低発泡倍率の発泡スチロールを用いることにより、剛性・耐衝撃性等が付与され、全体厚みを小さくすることができ、搬送性、施工性に優れる。また、低発泡倍率の発泡スチロールからなる基材1とコルク材3との相乗されたクッション性により一種独特の歩行感が得られる。更に、コルク材3の特有の風合いにより装飾性に優れ、またコルク材3の表面に塗装された上記ウレタン塗料の塗膜5によってその装飾性が一層向上すると共に耐久性の優れた床が得られる。更に、周縁部の端面に上記塗装(塗膜6)が施されているから、コルク床材A,A間の繋ぎ部分から基材1の白色が視覚されず、外観が低下することもない。
図4は他の実施形態を示し、同図におけるコルク床材Bは、上記基材1とコルク材3との間に通常倍率(30〜40倍)の合成樹脂発泡体からなる中間材8を介在させたものである。基材1と中間材8及び中間材8とコルク材3とは上記同様接着剤2によって貼着一体とされる。また、上記同様隣合う辺縁部で基材1側が突出する第1のさね部4aと、他の隣合う辺縁部でコルク材3側が突出する第2のさね部4bとよりなるさね部4が周縁に形成されている。この実施形態のコルク床材Bは、基材1に対してコルク材3と中間材8との一体物をずらせて貼り合わすことによりさね部4を形成しており、前記のような切削加工によりさね部4を形成することを要しないものである。そして、中間材8を通常倍率の合成樹脂発泡体からなるものとすることにより、クッション性や遮音性等がより求められる場合に適し、上記コルク床材Aと共に、その適用条件に応じて適宜選択的に採用される。その他の構成は上記と同様であるので、共通部分に同一の符号を付し、その説明は割愛する。
尚、さね部4の形状は、特許文献1に示されるような凹凸関係のさね構造であっても良い。また、コルク床材の全体形状としては、図示のような長方形に限らず、正方形、正六角形その他の形状も除外するものではない。更に、本発明のコルク床材が施工される床下地は、コンクリートスラブに限らず、他の床下地であっても良いことは言うまでもない。
1 基材
2 接着剤
3 コルク材
4 さね部
4a 第1のさね部
4b 第2のさね部
5 耐侯性塗料塗膜
A コルク床材
B コルク床材
2 接着剤
3 コルク材
4 さね部
4a 第1のさね部
4b 第2のさね部
5 耐侯性塗料塗膜
A コルク床材
B コルク床材
Claims (4)
- 基材とコルク材とが接着剤により貼着一体とされ、周縁部にさね部が形成された板状コルク床材であって、
上記基材が発泡倍率5〜10倍の合成樹脂発泡体からなることを特徴とするコルク床材。 - 請求項1に記載のコルク床材において、
前記さね部が、前記基材とコルク材とを接着剤により貼着一体とし、所定の形状に裁断した後、その周縁部を切削加工して形成されたものであることを特徴とするコルク床材。 - 請求項2に記載のコルク床材において、
全体形状が方形状であって、前記さね部が、隣合う辺縁部のコルク材側及び他の隣合う辺縁部の基材側を切削して、夫々基材側及びコルク材側に同幅で段差状に形成されたものであることを特徴とするコルク床材。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコルク床材において、
前記コルク材の表面に耐候性塗料による塗膜が形成されていることを特徴とするコルク床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006306434A JP2008121285A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | コルク床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006306434A JP2008121285A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | コルク床材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008121285A true JP2008121285A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39506337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006306434A Withdrawn JP2008121285A (ja) | 2006-11-13 | 2006-11-13 | コルク床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008121285A (ja) |
-
2006
- 2006-11-13 JP JP2006306434A patent/JP2008121285A/ja not_active Withdrawn
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