JP2006037520A - 床材の製造方法 - Google Patents

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守男 林
Takuya Yamamoto
卓也 山本
Tomoyoshi Kubota
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Jiyunko Irisawa
潤子 入澤
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Abstract

【課題】 実部が膨潤したり、端部から水が浸透して床材全体が膨潤することを防止できる安価な床材を製造し、床材の製造を簡略化する。
【解決手段】 木質繊維材からなる板状主材9にて主体を構成した床原板11を切断して複数枚の小割り板13を形成する。この後各小割り板13の端部に実部2を形成することで、床材1を複数枚製造するにあたって、板状主材9の片面における前記床原板11から小割り板13を形成するために切断される部位bに凹溝部15を形成する。この後、凹溝部15内に木材積層板又は木材からなる副材10を埋設して床原板11を形成する。その後、床原板11を凹溝部15の溝幅方向における略中間部分で切断して、端部に副材10を備えた小割り板13を複数枚形成する。次に、各小割り板13の端部に実部2を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、端部に実部を有する床材の製造方法に関する。
従来から合板や単板積層材(LVL)のような複数枚の単板を貼り合わせてなる木材積層板、又は無垢板のような木材、からなる床材が知られており、この種の床材は例えば、床材を床下地や根太等の施工面に並べて載置すると共に、床材の一端部に形成された雄実部と該床材に隣接する別の床材の他端部に形成された雌実部とを嵌合して接続することで敷設される。しかしこの床材は高価な木材積層板や木材を原料とするものであるため、床材のコストが高くなってしまい、また耐キャスター性が低いという問題がある。
また床材の原料として、パーティクルボード、中質繊維板(MDF)、オリエンテッドストランドボード(OSB)等の削片や木繊維等を原料とする上記木材積層板や木材よりも安価で耐キャスター性に優れた木質繊維材を用い、これにより床材のコストを削減することが考えられる。しかし木質繊維材は木材積層板や木材と比して膨潤率が高いため、床材の表面にあっては突板や表面処理が施されることで水が浸透し難くなっているものの、実部からは水が浸透しやすく、これにより実部や延いては床材全体が膨潤してしまうという問題が生じる。
また特許文献1には、パーティクルボードからなる芯材と合板からなる副材とを横方向に交互に複数並べて配置し、隣合う芯材と副材とを接着剤により接着してなる床材が開示してあるが、この床材にあっては全ての芯材と副材とを所定寸法に加工し、芯材と副材とを交互に複数並べて配置し、芯材と副材の表裏面を面一としたうえで隣合う芯材と副材とを接着剤により接着して、1枚の床材が製造されるため、床材を多数枚製造するには手間がかかり製造コストが増大してしまう。
特開平8−284371号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、実部が膨潤したり、端部から水が浸透して床材全体が膨潤することを防止でき、安価で耐キャスター性に優れた床材を製造でき、尚且つこの床材を容易に多数枚製造できて製造コストを削減できる床材の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明に係る床材の製造方法は、木質繊維材からなる大判サイズの板状主材9にて主体を構成した床原板11を切断して複数枚の小割り板13を形成し、この後、各小割り板13の端部に実部2を形成することで、端部に実部2を有する床材1を複数枚製造する床材1の製造方法であって、板状主材9の片面における前記床原板11から小割り板13を形成するために切断される部位bに凹溝部15を形成し、この後、凹溝部15内に木材積層板又は木材からなる副材10を埋設して床原板11を形成し、その後、床原板11を凹溝部15の溝幅方向における略中間部分で切断して、端部に副材10を備えた小割り板13を複数枚形成し、次に、各小割り板13の副材10が配設された端部に実部2を形成する。上記製造方法により、木質繊維材からなる基板3の端部に木材積層板又は木材からなる実部2を有する実部材4を配設した床材1を製造することができ、この製造された床材1は、その主体を構成する基板3を木質繊維材により形成してあるので耐キャスター性に優れ且つ安価なものとなる。またこの製造された床材1の実部2は木質繊維材よりも膨潤率の小さい木材積層板又は木材からなるため、施工時においては水分浸透による実部2の膨潤を防止することができ、また実部材4により基板3の端部から基板3内部に水が浸透することを防止でき、これにより基板3の膨潤をも防止することができる。さらには板状主材9の片面に凹溝部15を形成し、この後、凹溝部15内に副材10を埋設して床原板11を形成し、その後、床原板11を凹溝部15の溝幅方向における略中間部分で切断して、端部に副材10を備えた小割り板13を複数枚形成し、次に、各小割り板13の副材10が配設された端部に実部2を形成するだけで、上記床材1を容易に多数枚製造できる。
また上記板状主材9の凹溝部15の内面に防水処理を施し、しかる後、凹溝部15内に副材10を埋設して床原板11を形成することも好ましい。凹溝部15の内面に防水処理を施すことで、基板3の端部から基板3内部に水が浸透することを防止でき、これにより床材1の膨潤を一層防止できる。
また上記板状主材9の凹溝部15の内面に同内面に防水性を付与する接着剤16を塗布し、この後、凹溝部15内に副材10を埋め込むことで、板状主材9と副材10を前記接着剤16により接着することも好ましい。これにより床材1の製造を一層簡略化できる。
また上記床原板11の凹溝部15を形成した側の片面に防水シート17を積層し、しかる後、床原板11を凹溝部15の略中間部分で切断して端部に副材10を備えた小割り板13を複数枚形成することも好ましい。これにより床材1施工時において基板3の防水シート17側の面から水が浸透することを防止して基板3の膨潤を一層防止できる。また製造時にあっては、床原板11の凹溝部15を形成した側の片面に防水シート17を積層した後に床原板11を凹溝部15の略中間部分で切断して端部に副材10を備えた小割り板13を複数枚形成するので、床材1の製造を簡略化できる。
また上記板状主材9を芯層の両面に芯層よりも硬質な硬質層を備えた三層ボードタイプのパーティクルボードとし、該板状主材9をその片面から同面と反対側の硬質層部分に至るまで切削して上記凹溝部15を形成することも好ましい。これにより一層安価で耐キャスター性に優れた床材1を製造できる。
本発明では、実部が膨潤したり、端部から水が浸透して床材全体が膨潤することを防止でき、安価で耐キャスター性に優れた床材を製造でき、尚且つこの床材を容易に多数枚製造できて製造コストを削減できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。本実施形態の製造方法により製造される床材1を図4に示す。床材1は1尺×6尺サイズの略長方形板状で、その四辺には実部2を有している。床材1の隣合う二辺に形成された実部2は雄実部2aからなり、他の隣合う二辺に形成された実部2は雌実部2bからなり、床材1の対向する二辺に形成された実部2(即ち雄実部2a及び雌実部2b)は互いに凹凸嵌合して本実結合できるようになっている。
上記床材1は、略長方形状の基板3と、該基板3の4辺の夫々に設けた実部材4とを備えている。基板3の片面における外周端部には同面側及び外側方に開口する段部5が全周に亙って形成されており、この段部5内には上記実部材4が全周に亙って配設されている。実部材4の外側面(基板3と反対側の側面)には、外側方(基板3と反対側)に向けて一体に突出する前記雄実部2a又は内側方(基板3側)に向けて凹没する前記雌実部2bのいずれかを形成してあり、また基板3の段部5を形成した側の片面と同面側に露出する実部材4の面は面一となっている。また基板3の段部5と反対側の片面の全面には突板8を貼着して積層している。なお図4の6は突板8の基板3と反対側の面を塗装してなる塗装層である。
上記床材1の製造には加工後に基板3となる図1(a)に示す大判サイズの板状主材9と、加工後に実部材4となる副材10(図1(c)参照)を用いる。板状主材9はパーティクルボード、中質繊維板、オリエンテッドストランドボード、等の、木質繊維材からなり、特に本実施形態では板状主材9として削片又は木繊維を接着する接着剤としてフェノール系接着剤又はメラミン尿素系接着剤を用いた木質繊維材を用いる。また副材10としては合板や単板積層材のような木材積層板又は無垢板のような木材、を用いる。
そして上記板状主材9と副材10にて図2に示す主体を板状主材9にて構成した床原板11を形成し、この床原板11を仮想境界線aで複数の小割り板構成部分12に区分し、該床原板11を仮想境界線aで切断して複数枚の小割り板13に小割りし、この後、各小割り板13の端部に実部2を形成することで、複数枚の床材1を製造する。
以下上記床材1の製造方法につき詳述する。なお以下に示す製造方法では1枚の長方形の床原板11をその幅方向に3分割して上記床材1を3枚得るものであるが、1枚の床原板11から製造される床材1の枚数は複数枚であれば良く、また床原板11の切断は幅方向に分割されるものに限定されるものではなく、長手方向又は長手方向及び幅方向に分割されるものであっても良い。
板状主材9としては長さ1840mm、幅945mm、厚み12mmで、芯層の両面に芯層よりも硬質な硬質層を備えた三層ボードタイプのパーティクルボードを用いる。この三層ボードタイプのパーティクルボードは両硬質層の原料となる削片が芯層の削片よりも小さく且つ薄く、また両硬質層の接着剤の添加量は芯層よりも多くなったものであり、表面性の改善及び曲げ強度の向上がはかられたものである。また副材10としては長尺板状の合板を用いる。
上記板状主材9及び副材10を用いて床材1を製造する場合は、図1(b)に示すようにまず板状主材9をNC又はテノーナ等の切削機により切削して、板状主材9の片面における外周端部に凹段部14を全長に亙って形成すると共に、同面における前記床原板11から小割り板13を形成するために切断される部位b(即ち上記仮想境界線a上)の全てに所定溝幅を有する直線状の凹溝部15を形成する。ここで凹溝部15はその長手方向の両端部が凹段部14に連通するように形成されている。また凹溝部15は後述する床原板11において副材10が凹溝部15から抜けることを防止するために、その両内側面と水平な底面との成す内角αが50°〜90°となるように形成されているものとする。なお図示例では内角αを90°とした例を示したが、図5に示すように前記内角αを90°よりも小さくなるよう凹溝部15の両内側面を傾斜させても良く、この場合、後述する床原板11において副材10が凹溝部15から抜けることをより一層防止できる。
上記凹溝部15及び凹段部14を形成するにあたっては、板状主材9を厚み方向においてその片面から同面と反対側にある硬質層部分に至るまで切削することで行われ、より詳細には一方の硬質層及び芯層の厚み方向における全部と他方の硬質層の厚み方向における一部を切削し、他方の硬質層を厚さ0.5mm〜3mm(図示例では2mm)残すように切削して行われる。
次に得られた板状主材9の幅方向の両端部及び長手方向の両端部に形成された凹段部14と、幅方向の中間に複数条形成された凹溝部15の夫々に上記副材10を埋設し、これにより隣接する小割り板構成部分12の境界部分の全てと外周端部の全てに副材10を配設してなる床原板11を形成する。凹段部14内に副材10を埋設するには、凹段部14の側面及び底面の全てに接着剤16を塗布した後、凹段部14内に副材10を隙間無く埋め込む。また凹溝部15内に副材10を埋設するには、凹溝部15の内面の全てに接着剤16を塗布した後、凹溝部15内に副材10を隙間無く埋め込む。これにより板状主材9と副材10は接着剤16により接着されることとなる。
上記凹段部14及び凹溝部15に塗布される接着剤16としては、塗布された凹段部14の側面及び底面又は凹溝部15の内面に浸透して同面に防水性を付与するものであり、このような接着剤16を用いることで凹段部14の側面及び底面の全面と、凹溝部15の内面の全面に防水処理を施している。具体的にこの接着剤16としては、ウレタン系接着剤、フェノール系接着剤、メラミン尿素系接着剤、アクリル系接着剤、等が用いられる。
また凹段部14内に埋設される副材10としては断面形状及び長さが対応する凹段部14と略同じであるものを用い、また凹溝部15に埋設される副材10としては断面形状及び長さが対応する凹溝部15と略同じであるものを用いる。これにより両面が面一となり且つ外周端面の全てが面一となった床原板11が形成されこととなる。より詳細には副材10として幅7〜100mm(図示例では凹段部14に配設される副材10が25mm、凹溝部15に配設される副材10が50mm)、厚み9〜11.5mm(図示例では10mm)のものを用いる。
次に得られた床原板11を図1(c)に示すように仮想境界線aで切断して、凹溝部15に配設された副材10をその幅方向における中間で切断すると共に板状主材9を凹溝部15の溝幅方向における中間で切断し、これにより床原板11を幅方向に3分割して、長さ1840mm、幅313mm、厚み12mmの外周端部に副材10を備えた図1(d)に示す小割り板13を三枚得る。
次に図1(e)に示すように各小割り板13の端部を外周全長に亙って切削加工することにより、長方形状の小割り板13の隣接する二辺に副材10のみからなる上記雄実部2aを形成すると共に、他の隣接する二辺に副材10のみからなる上記雌実部2bを形成する。これにより小割り板13の外周端部には全長に亙って段部5と実部材4が形成されることとなる。
次にこの外周端部に実部2を備えた小割り板13の凹溝部15とは反対側の片面に突板8を貼着して積層し、この後、一般的な床材1と同様に、突板8の表面(板状主材9と反対側の面)に、表面サイディング、着色、乾燥、下塗り、中塗り、上塗り、を順に施して、床材1が形成されることとなる。
このように製造された床材1は基板3の段部5を形成した側の片面を下方に向けた状態で施工面に複数枚並べて載置すると共に、隣接する床材1同士を一方の床材1の雄実部2aと他方の床材1の雌実部2bとを本実結合した状態で施工面に施工される。
以上のように本発明の製造方法にあっては、木質繊維材からなる基板3の端部に木材積層板又は木材からなり実部2を有する実部材4を配設した床材1を製造することができ、この製造された床材1は、その主体を構成する基板3を木質繊維材により形成してあるので耐キャスター性に優れ且つ安価なものとなる。またこの製造された床材1の実部材4は木質繊維材よりも膨潤率の小さい木材積層板又は木材からなるため、施工時において基板3が吸水・吸湿して実部2が膨潤することを防止でき、またこの実部材4により膨潤率の高い木材積層板又は木材からなる基板3に水が浸透することを防止でき、これにより基板3の膨潤をも防止することができる。また本発明にあっては、板状主材9の片面に凹溝部15を形成し、この後、凹溝部15内に副材10を埋設して床原板11を形成し、その後、床原板11を凹溝部15の溝幅方向における略中間部分で切断して、端部に副材10を備えた小割り板13を複数枚形成し、次に、各小割り板13の端部にある副材10を加工して該副材10に実部2を形成するだけで、上記両面が面一で且つ外周端部に実部2を備えた床材1を多数枚製造でき、床材1の製造を従来と比して簡略化できる。
また本実施形態にあっては、板状主材9の凹段部14及び凹溝部15に防水性を付与する接着剤を塗布し、この後、凹溝部15内に副材10を埋め込んで、板状主材9と副材10を前記接着剤により接着することで、凹段部14内及び凹溝部15内に副材10を埋設するので、接着剤16により凹段部14及び凹溝部15を防水処理することができ、これにより製造された床材1の基板3の端部に形成した段部5から基板3内部に水が浸透することを一層防止でき、基板3の膨潤を一層防止できる。またこのように接着剤16により凹段部14の側面及び底面と、凹溝部15の内面に防水処理を施すことで、床材1の製造を一層簡略化できるとう利点を有する。
また板状主材9を芯層の両面に芯層よりも硬質な硬質層を備えた三層ボードタイプのパーティクルボードとし、該板状主材9をその片面から同面と反対側の硬質層部分に至るまで切削することにより凹溝部15を形成したので、一層安価で耐キャスター性に優れた床材1を製造できる。また本実施形態では凹段部14及び凹溝部15の形成を、一方の硬質層及び芯層の厚み方向における全部と他方の硬質層の厚み方向における一部を切削して行うするものであり、即ち芯層よりも硬質な他方の硬質層を切削して凹段部14及び凹溝部15を形成するため、ざらつきが無い凹段部14の底面及び凹溝部15の底面を形成でき、これにより副材10の板状主材9への接着性を向上できると共に、副材10を隙間無く凹段部14内や凹溝部15内に埋設できる。また本実施形態にあっては小割り板13の凹溝部15とは反対側の凹凸の無い平坦な面に突板8を積層するため、突板8を綺麗に積層することができるという利点も有している。
なお本実施形態では製造される床材1を基板3の段部5を形成した側の片面を下方に向けて施工面に施工されるものとしたが、床材1は基板3の段部5を形成した側の片面を上方に向けた状態で施工されるものであっても良いものとする。この場合、突板8は図6に示すように基板3の凹溝部15を形成した側の片面(副材10の同面側に露出する面も含む)の全面に積層されるものであり、即ちこの床材1の製造にあっては小割り板13の凹溝部15を形成した側の片面(副材10の同面側に露出する面も含む)の全面に突板8を貼着して積層するものである。また上記突板8の積層は、上記小割り板13の副材10に実部2を形成した後で、且つ表面サイディングの前に限定されるものではなく、例えば板状主材9の凹段部14内及び凹溝部15内に副材10を埋設して床原板11を形成した後で、且つ該床原板11を切断する前に突板8を接着積層する等しても良いものとする。
次に上記とは異なる実施形態を以下に示す。なお上記図1に示す実施形態と同一の構成については同一番号を付与してあり、重複する説明については説明を省略する。
本実施形態の床材1は、図8に示すように基板3の施工時において下方を向く面である片面(実部材4の同面側に露出した面も含む)の全面に、バッカー材として、樹脂含浸紙や、ポリオレフィン系又はポリエチレン系の樹脂シート、等からなる防水性を有する防水シート17を積層してあり、また基板3の施工時において上方を向く面となる片面の全面に突板8を積層してなり、前記防水シート17としてはポリプロピレン樹脂シートを用いる。
以下この床材1の製造方法について詳述する。まず上記実施形態と同様、図7(b)に示すように、板状主材9を切削して、板状主材9の片面における外周端部全長に亙って凹段部14を形成すると共に、同面における前記床原板11から小割り板13を形成するために切断される部位bに凹溝部15を形成し、得られた板状主材9の凹段部14内及び凹溝部15内の夫々に副材10を埋設して床原板11を形成する。
次に得られた床原板11の凹溝部15を形成した側の片面にスプレッダーを用いて接着剤(ウレタン系接着剤)を12〜18g/尺程度塗布した後、図7(c)に示すように同面全体に上記防水性を有する防水シート17を積層し、このものを面圧10〜30kg/cmでコールドプレスすると共に養生する。これにより両面が面一となり且つ外周端面の全てが面一となった床原板11が形成される。ここで防水シート17の厚みは0.1〜0.5mmであり、また前記コールドプレスのプレス時間は40分〜1日とする。
次に図7(c)に示すように上記片面に防水シート17を積層してなる床原板11を仮想境界線aで切断して、凹溝部15に配設された副材10をその幅方向における中間で切断すると共に板状主材9を凹溝部15の溝幅方向における中間で切断し、これにより凹溝部15側の片面に防水シート17を積層してなる小割り板13を三枚得る(図7(d)参照)。
次に上記実施形態と同様、図7(e)に示すように各小割り板13の外周端部を全長に亙って切削して、小割り板13の隣接する二辺に副材10のみからなる雄実部2aを形成すると共に、他の隣接する二辺に副材10のみからなる雌実部2bを形成し、この後、外周端部に実部2を備えた小割り板13の凹溝部15と反対側の片面、即ち防水シート17の板状主材9(基板3)と反対側の面に突板8を貼着して積層し、この後、外周端部に実部2を備えた小割り板13の凹溝部15とは反対側の片面に突板8を貼着して積層し、次いで、表面サイディング、着色、乾燥、下塗り、中塗り、上塗り、を順に施す。しかして床材1が形成される。
このように本実施形態の製造方法にあっては、基板3の施工時において下方を向く面となる片面に防水シート17を積層してなる床材1を製造でき、これにより床材1施工時においては基板3に裏面側から水が浸透することを防止して基板3の膨潤を一層防止できる。また床材1の製造時にあっては、床原板11の凹溝部15を形成した側の片面に防水シート17を積層した後に床原板11を凹溝部15の略中間部分で切断して端部に副材10を備えた小割り板13を複数枚形成するので、より一層床材1の製造を簡略化できる。
なお本実施形態では製造される床材1を基板3の段部5を形成した側の片面を下方に向けて施工面に施工されるものとしたが、床材1は基板3の段部5を形成した側の片面を上方に向けた状態で施工されるものであっても良いものとする。この場合、図9に示すように上記突板8は防水シート17の基板3と反対側の面の全面に積層されるものであり、即ちこの図9に示す床材1の製造時においては小割り板13の防水シート17の板状主材9(基板3)と反対側の面の全面に突板8を貼着して積層するものである。また突板8の積層は、上記小割り板13の副材10に実部2を形成した後で、且つ表面サイディングの前に限定されるものではなく、例えば板状主材9の凹段部14内及び凹溝部15内に副材10を埋設して床原板11を形成した後で、且つ該床原板11を切断する前に突板8を接着積層する等しても良いものとする。
また上記図1及び図7の実施形態においてはいずれも床材1の対向する二辺に形成した実部2を互いに本実結合可能なものとしたが、相じゃくり結合可能なものとする等、床材1の対向する二辺に形成された実部2はその他の実結合により結合されるものであっても良いものとする。またいずれの実施形態においても板状主材9をパーティクルボードとしたが、板状主材9を、中質繊維板やオリエンテッドストランドボード等、その他の木質繊維材からなるなるものとしても良い。またいずれの実施形態においても副材10として合板を用いたが、副材10としてLVL等のその他の木材積層板や、無垢板等の木材を用いても良い。またいずれの実施形態においても床材1の表面層として突板8を積層した例を示したが、表面層として表面化粧シート等を積層しても良いものとする。
本発明の実施の形態の一例を示し、(a)〜(e)は床材の製造を順に示した説明図である。 同上の床原板を示す平面図である。 同上の小割り板を示す平面図である。 同上の床材を示す断面図である。 内角αを90°よりも小さくした凹溝部付近の拡大断面図である。 図2の床材とは異なる他例の床材を示す断面図である。 異なる実施の形態の一例を示し、(a)〜(e)は床材の製造を順に示した説明図である。 同上の床材を示す断面図である。 図8の床材とは異なる他例の床材を示す断面図である。
符号の説明
b 床原板の切断される部位
1 床材
2 実部
9 板状主材
10 副材
11 床原板
13 小割り板
15 凹溝部
16 接着剤
17 防水シート

Claims (5)

  1. 木質繊維材からなる大判サイズの板状主材にて主体を構成した床原板を切断して複数枚の小割り板を形成し、この後、各小割り板の端部に実部を形成することで、端部に実部を有する床材を複数枚製造する床材の製造方法であって、板状主材の片面における前記床原板から小割り板を形成するために切断される部位に凹溝部を形成し、この後、凹溝部内に木材積層板又は木材からなる副材を埋設して床原板を形成し、その後、床原板を凹溝部の溝幅方向における略中間部分で切断して、端部に副材を備えた小割り板を複数枚形成し、次に、各小割り板の副材が配設された端部に実部を形成することを特徴とする床材の製造方法。
  2. 上記板状主材の凹溝部の内面に防水処理を施し、しかる後、凹溝部内に副材を埋設して床原板を形成することを特徴とする請求項1に記載の床材の製造方法。
  3. 上記板状主材の凹溝部の内面に同内面に防水性を付与する接着剤を塗布し、この後、凹溝部内に副材を埋め込むことで、板状主材と副材を前記接着剤により接着することを特徴とする請求項2に記載の床材の製造方法。
  4. 上記床原板の凹溝部を形成した側の片面に防水シートを積層し、しかる後、床原板を凹溝部の略中間部分で切断して端部に副材を備えた小割り板を複数枚形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の床材の製造方法。
  5. 上記板状主材を芯層の両面に芯層よりも硬質な硬質層を備えた三層ボードタイプのパーティクルボードとし、該板状主材をその片面から同面と反対側の硬質層部分に至るまで切削して上記凹溝部を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の床材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102202073B1 (ko) * 2020-02-26 2021-01-12 주식회사 코마트레이딩 자석 마감재 및 자석 마루 구조

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