JP2008119156A - 防音カーテン - Google Patents

防音カーテン Download PDF

Info

Publication number
JP2008119156A
JP2008119156A JP2006304765A JP2006304765A JP2008119156A JP 2008119156 A JP2008119156 A JP 2008119156A JP 2006304765 A JP2006304765 A JP 2006304765A JP 2006304765 A JP2006304765 A JP 2006304765A JP 2008119156 A JP2008119156 A JP 2008119156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
surface material
sound insulation
insulation member
curtain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006304765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5108281B2 (ja
Inventor
Shinichi Kimura
新一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2006304765A priority Critical patent/JP5108281B2/ja
Publication of JP2008119156A publication Critical patent/JP2008119156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5108281B2 publication Critical patent/JP5108281B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)

Abstract

【課題】遮音部材及び各表面材をそれぞれ容易に交換することができる防音カーテンを提供する。
【解決手段】互いに向かい合って配置された一対の表面材11と、該各表面材間に配置され、一方の表面材11側から他方の表面材11側への音の伝播を遮断するためのシート状の遮音部材12とを、各表面材11及び遮音部材12間に設けられた結合部材13により、それぞれ互いに解除可能に結合させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば建物に形成された窓を通しての音の伝播を防止するために、窓を覆うように設けられた防音カーテンに関する。
従来、例えば建物に形成された窓に設けられる防音カーテンとして、表面材である一組のレースカーテンと、該各レースカーテン間に配置された遮音部材であるプラスチックフィルムとを備える防音カーテンが知られている(例えば、特許文献1参照。)。プラスチックフィルムは、各レースカーテンに例えば糸により縫合され又は接着剤により接着されることにより、各レースカーテンに一体的に結合されている。
この防音カーテンによれば、例えば室内側に位置する一方のレースカーテンを通過した音がプラスチックフィルムに当たったとき、プラスチックフィルムは音から受ける音圧により音の周波数と同一の周波数でいわゆる膜振動し、このプラスチックフィルムの膜振動が各レースカーテンの変形により吸収される。これにより、前記一方のレースカーテンを通過した音がプラスチックフィルムを経てその室外側に伝播することが防止される。従って、音が防音カーテンを通過することを防止することができるので、室内で発生した音が窓を経て屋外に漏れることを確実に抑制することができる。
実用新案登録第3073339号公報
ところで、例えば防音カーテンの遮音性能を調節するために各レースカーテンを交換することなく遮音部材であるプラスチックフィルムを他の遮音部材に交換する場合や、防音カーテンを設置する部屋の雰囲気に応じて各表面材の材質及び色等を変更させるためにプラスチックフィルムを交換することなく各レースカーテンを他の表面材に交換する場合、既存のプラスチックフィルム及び各レースカーテンを互いに分離させる必要がある。
しかしながら、プラスチックフィルムが糸による縫合又は接着剤による接着によって各レースカーテンに一体的に結合されていることから、プラスチックフィルム及び各レースカーテンを互いに分離させるために、縫合に用いた糸を解いたりプラスチックフィルム及び各レースカーテンを互いに剥離させたりする必要があるため、防音カーテンの分解作業に手が掛かる。また、新たな遮音部材と既存のレースカーテンとを用いて防音カーテンを再度作るとき、又は、新たな表面材と既存の遮音部材とを用いて防音カーテンを再度作るとき、遮音部材と各表面材とを互いに縫合し又は接着する必要があるため、防音カーテンをたとえ容易に分解することができたとしても、防音カーテンを再度組み立てるための作業に手が掛かる。従って、遮音部材及び各表面材をそれぞれ交換するための作業が全体的に煩雑になる。
そこで、本発明の目的は、遮音部材及び各表面材をそれぞれ容易に交換することができる防音カーテンを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、互いに向かい合って配置された一対の表面材と、該各表面材間に配置され、一方の該表面材側から他方の前記表面材側への音の伝播を遮断するための遮音部材とを備え、前記各表面材及び前記遮音部材間には、前記各表面材及び前記遮音部材をそれぞれ互いに解除可能に結合させるための結合部材が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記結合部材は、前記各表面材又は前記遮音部材に設けられ、該遮音部材又は前記各表面材に向けて突出する突起部と、前記遮音部材又は前記各表面材に設けられ、前記突起部に係止可能な係止部とを備え、前記各表面材及び前記遮音部材は、前記係止部が前記突起部に係止することにより互いに結合され、前記突起部への前記係止部の係止が解除されることにより互いに分離することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記各表面材と前記遮音部材との間には、前記各表面材を経て該各表面材及び前記遮音部材間に伝播した音の少なくとも一部を吸収するための吸音部材がそれぞれ配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記各吸音部材は、前記各表面材及び前記遮音部材の前記結合部材による結合により前記各表面材及び前記遮音部材から受ける圧縮力によって、それぞれ前記各表面材及び前記遮音部材間に挟持されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、各表面材間に、一方の表面材側から他方の表面材側への音の伝播を遮断するための遮音部材が配置されていることから、各表面材を通過した音が遮音部材に当たったとき、従来と同様に、該遮音部材は音から受ける音圧により音の周波数と同一の周波数でいわゆる膜振動し、この遮音部材の膜振動が各表面材の変形により吸収される。これにより、各表面材を通過した音が遮音部材をその一側から他側に伝播することが防止される。従って、防音カーテンの一方の表面材側から他方の表面材側に音が防音カーテンを経て伝播することを防止することができるので、防音カーテンを例えば建物の窓に設けた場合、室内で発生した音が窓を経て屋外に漏れることを確実に抑制することができる。
また、各表面材及び遮音部材間には、各表面材及び遮音部材をそれぞれ互いに解除可能に結合させるための結合部材が設けられていることから、各表面材及び遮音部材は、それぞれ結合部材を介して互いに着脱可能に結合されている。
これにより、結合部材による結合を単に解除することにより各表面材及び遮音部材を互いに容易に分離することができるので、各表面材及び遮音部材を互いに分離させるために、従来のように遮音部材及び各表面材の縫合に用いた糸を解いたり遮音部材及び各表面材を互いに剥離させたりする場合に比べて、防音カーテンの分解作業を確実に容易に行うことができる。また、各表面材及び遮音部材を各結合部材により互いに結合させることにより防音カーテンを容易に組み立てることができるので、防音カーテンを組み立てるために、従来のように遮音部材と各表面材とを互いに縫合し又は接着する場合に比べて、防音カーテンを容易に組み立てることができる。
従って、例えば防音カーテンの遮音性能を調節するために各表面材を交換することなく遮音部材を他の遮音部材に交換する場合や、防音カーテンを設置する部屋の雰囲気に応じて各表面材の材質及び色等を変更させるために遮音部材を交換することなく各表面材を他の表面材に交換する場合でも、結合部材による結合を解除することにより各表面材及び遮音部材を互いに分離させ、遮音部材及び各表面材を新たな遮音部材及び各表面材に交換した後、新たな遮音部材と既存の各表面材とを互いに結合部材により結合し、又は、新たな各表面材と既存の遮音部材とをそれぞれ結合部材により結合することにより、従来のように遮音部材と各表面材とが互いに縫合され又は接着されることにより結合された場合に比べて、遮音部材及び各表面材をそれぞれ交換するための作業を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、結合部材は、各表面材又は遮音部材に設けられ、遮音部材又は各表面材に向けて突出する突起部と、遮音部材又は各表面材に設けられ、突起部に係止可能な係止部とを備えることから、係止部を突起部に係止することにより各表面材及び遮音部材を互いに容易に結合することができ、また、突起部への係止部の係止を解除することにより各表面材及び遮音部材を互いに容易に分離させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、各表面材と遮音部材との間に、各表面材を経て該各表面材及び遮音部材間に伝播した音の少なくとも一部を吸収するための吸音部材がそれぞれ配置されていることから、遮音部材による遮音作用に加えて、各吸音部材による吸音作用により、防音カーテンの一方の表面材側から他方の表面材側に音が防音カーテンを経て伝播することをより確実に防止することができる。また、各表面材を経て該各表面材及び遮音部材間に伝播した音の一部が、各吸音部材により吸収されることなく各吸音部材を経て遮音部材に到達したときに該遮音部材で反射した場合でも、遮音部材で反射した音を各吸音部材で吸収することができるので、遮音部材で反射した音による残響の発生を確実に防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、吸音部材は、接着剤による接着力や糸による縫合力によることなく、結合部材による各表面材及び遮音部材の結合により各表面材及び遮音部材のそれぞれから受ける圧縮力によって、それぞれ各表面材及び遮音部材間に挟持されていることから、結合部材の結合の解除による各表面材及び遮音部材の相互の分離により前記圧縮力の強さが低下するので、各表面材及び遮音部材との縫合に用いた糸を解いたり各吸音部材を各表面材及び遮音部材から剥離させたりするような格別な作業を施すことなく、結合部材による結合を単に解除することにより、各表面材及び遮音部材間から各吸音部材を容易に取り出すことができる。これにより、例えば防音カーテンの全体の吸音性能を変更するために吸音部材を交換する必要がある場合でも、格別な作業を施すことなく各吸音部材を新たな吸音部材に容易に交換することができる。
本発明を図示の実施例に沿って説明する。
本発明に係る防音カーテン10は、図1に示すように、一対の表面材11と、該各表面材間に配置された遮音部材12とを備える。
各表面材11は、図示の例では、それぞれ布地からなり、防音カーテン10の横方向(図3で見て左右方向である。)に伸びる矩形状をなしている。各表面材11を構成する前記布地の比重の値は、図示の例では、それぞれ0.6kg/mに設定されている。各表面材11は、それぞれ互いに間隔をおいて向かい合うように配置されている。
遮音部材12は、図示の例では、塩化ビニルで形成されたシート部材からなり、各表面材11とほぼ等しい大きさを有する矩形状をなしている。遮音部材12を構成する前記シート部材の比重の値は、図示の例では、20〜30kg/mに設定されており、前記シート部材の厚さ寸法は、図示の例では、1〜2mmに設定されている。遮音部材12は、その両面12a,12bがそれぞれ表面材11で覆われるように該各表面材間に配置されている。
本発明に係る防音カーテン10には、各表面材11及び遮音部材12間に、各表面材11と遮音部材12とをそれぞれ互いに解除可能に結合するための結合部材13が設けられている。
結合部材13は、図2に示す例では、いわゆるマジックテープ(登録商標)として知られている面ファスナーで構成されている。すなわち、結合部材13は、遮音部材12の両面12a,12bのそれぞれに設けられた複数の第一の基部14と、該各第一の基部にそれぞれ設けられた複数の突起部15と、各表面材11の遮音部材12側の裏面11aに設けられた複数の第二の基部16と、該各第二の基部にそれぞれ設けられ、各突起部15に係止可能な複数の係止部17とを備える。
各第一の基部14は、図1及び図3に示す例では、それぞれ例えばナイロン(登録商標)のような合成繊維で形成されたシート部材からなり、遮音部材12の各面12a,12b上に防音カーテン10の縦方向(図3で見て上下方向である。)に沿って伸び且つ防音カーテン10の前記横方向に互いに間隔をおいて配置されている。
各第二の基部16は、図示の例では、それぞれ第一の基部14と同様に合成繊維で形成されたシート部材からなり、各表面材11の裏面11a上に各第一の基部14に整合する位置で防音カーテン10の縦方向に沿って伸びるように配置されている。
各第一及び第二の基部14,16は、それぞれ遮音部材12の各面12a,12b及び各表面材11の裏面11aに例えば接着剤により接着され又は糸を用いて縫合されることにより固定されている。
各突起部15は、図2に示すように、それぞれ各第一の基部14に該各第一の基部から各表面材11に向けて突出するように固定されている。各突起部15の先端には、それぞれ各係止部17に係止される弾性変形可能なフック部18が形成されている。各突起部15は、各第一の基部14がそれぞれ遮音部材12の各面12a,12bに固定されることにより、各第一の基部14を介して遮音部材12にそれぞれ取り付けられている。
各係止部17は、図示の例では、それぞれ環状をなしており、それぞれ各第二の基部16に該各第二の基部から遮音部材12に向けて突出するように固定されている。各係止部17は、各第二の基部16がそれぞれ各表面材11の裏面11aに固定されることにより、各第二の基部16を介して各表面材11にそれぞれ取り付けられている。
各突起部15のフック部18をそれぞれ環状の各係止部17に押し付けると、従来よく知られているように、その押し付け力によって、各フック部18は、それぞれ弾性変形することにより各係止部17内に挿入し、各係止部17に引っ掛かる。これにより、各突起部15及び各係止部17が互いに結合されるので、各表面材11及び遮音部材12が互いに対向した状態で結合部材13を介して結合される。
また、各表面材11をそれぞれ遮音部材12から分離させるべく各表面材11にそれぞれ各突起部15のフック部18の弾性力に抗して遮音部材12から離反させる方向に引っ張る引っ張り力を作用させると、従来よく知られているように、この引っ張り力の大部分は、互いに係止した各係止部17及び各突起部15を互いに離反させる離反力として各係止部17及び各突起部15に作用する。前記離反力は各フック部18に該各フック部をそれぞれ弾性変形させる変形力として作用するので、各フック部18がそれぞれ弾性変形することにより各突起部15から抜け出し、これにより、各突起部15への各係止部17の係止が解除される。従って、結合部材13による各表面材11及び遮音部材12の相互の結合が解除され、各表面材11及び遮音部材12が互いに分離する。
更に、本発明に係る防音カーテン10では、各表面材11と遮音部材12との間に、各表面材11を経て該各表面材及び遮音部材12間に伝播した音の少なくとも一部を吸収するための複数の吸音部材19がそれぞれ配置されている。
各吸音部材19は、図1及び図3に示すように、防音カーテン10の前記縦方向に沿って伸びる矩形状をなしており、各表面材11及び遮音部材12間に各結合部材13間でそれぞれ配置されている。
また、各吸音部材19は、図示の例では、それぞれポリエチレン製の不織布からなる。不織布は、従来よく知られているように、複数の繊維を互いに織り合わせることにより形成された織布とは異なり、互いに並べて重ねた複数の繊維に熱や水等により圧力を掛けて各繊維を互いに結合することによって形成された布である。各吸音部材19を構成する不織布の比重の値は、図示の例では、2〜3kg/mに設定されている。また、前記不織布の厚さ寸法は、互いに結合された各表面材11と遮音部材12との間隔よりも大きくなるように設定されており、図示の例では、3〜10mmに設定されている。これにより、各表面材11及び遮音部材12が結合部材13により互いに結合されたとき、各吸音部材19にはそれぞれ各表面材11から遮音部材12に向けての押圧力が作用するので、この押圧力により各吸音部材19はそれぞれ各表面材11及び遮音部材12間で圧縮される。従って、各吸音部材19は、各表面材11及び遮音部材12の相互の結合状態では、図4に示すように、各表面材11及び遮音部材12間に挟持されている。
本発明に係る防音カーテン10が例えば図示しない窓を覆うように室内に配置されている場合に、該室内で発生した音が室内側に配置された一方の表面材11に到達したとき、前記音の大部分は、前記一方の表面材11を室内側から屋外側に通過し、前記一方の表面材11と遮音部材12との間に配置された各吸音部材19に到達する。
このとき、各吸音部材19が、前記したように、それぞれ複数の繊維を互いに結合することによって形成された不織布からなることから、各吸音部材19はそれぞれ多孔質構造を有するので、各吸音部材19内に音が入ったとき、該各吸音部材の各繊維間の空気の一部は、それぞれ音から受ける音圧により各吸音部材19内に押し込まれ、更に、各吸音部材19の遮音部材12側に存在する空気から受ける圧力により各吸音部材19の内方に押し戻される。この繰り返しにより、各吸音部材19の各繊維間の空気の一部は、各繊維間で各表面材11を通過した音の周波数と同一の周波数で単振動する。この単振動により各繊維間の空気と各繊維との間に摩擦が生じ、この摩擦により音のエネルギーが熱エネルギーに変換される。これにより、各表面材11を通過した周波数成分の音の一部が各吸音部材19で吸収される。
各吸音部材19で吸収されることなく該各吸音部材を通過した音は、遮音部材12に当たる。このとき、遮音部材12は、音から受ける音圧により該音の周波数と同一の周波数でいわゆる膜振動する。この遮音部材12の膜振動は、遮音部材12を挟んで配置された複数の吸音部材19及び各表面材11の変形により吸収される。これにより、遮音部材12に当たった音が室内側から屋外側に遮音部材12を経て伝播することが抑制される。
これにより、前記室内で発生した音が防音カーテン10を経てその室内側から屋外側に伝播することが防止されるので、前記室内で発生した音が前記窓を経て屋外に漏れることが抑制される。
屋外で音が発生した場合も、屋外側に配置された各吸音部材19の前記した吸音作用及び遮音部材12の前記した遮音作用により、屋外で発生した音が室内に伝播することを上記したと同様に抑制することができる。
前記窓に設けられた防音カーテン10を前記窓の例えば左右方向に移動させることにより該窓を開閉する場合、防音カーテン10を、その前記横方向が前記窓の左右方向を向くように配置し、前記窓の上部に設けられた図示しないカーテンレールに上部10a(図1参照。)で吊るす。前記窓を開放する際、山折り及び谷折りを交互に行うことによって防音カーテン10を折りたたみながら前記カーテンレールに沿って移動させることにより、防音カーテン10をその前記横方向に縮める。このとき、各表面材11、遮音部材12及び各吸音部材19が、前記したように、それぞれ布地、塩化ビニル及び不織布のように柔軟性を有する部材からなることから、各表面材11、遮音部材12及び各吸音部材19が例えば木材や金属等からなる場合に比べて、それらを容易に折り曲げることができる。
他方、前記窓に設けられた防音カーテン10を前記窓の例えば上下方向に移動させることにより該窓を開閉する場合、防音カーテン10を、その前記縦方向が前記窓の左右方向を向くように配置し、その左端部10b及び右端部10c(図1参照。)のいずれかで前記窓の上部に吊るす。前記窓を開放する際、山折り及び谷折りを交互に行うことによって防音カーテン10を前記窓の上部に向けて折りたたむことにより、又は、防音カーテン10を前記窓の上部に向けて巻き上げることにより、防音カーテン10をその前記横方向すなわち前記窓の上下方向に縮める。このとき、各表面材11、遮音部材12及び各吸音部材19が、前記したと同様に、それぞれ柔軟性を有する部材からなることから、各表面材11、遮音部材12及び各吸音部材19が例えば木材や金属等からなる場合に比べて、それらを容易に折り曲げることができ且つそれらを容易に巻くことができる。
本実施例によれば、前記したように、各表面材11及び遮音部材12間には、各表面材11及び遮音部材12をそれぞれ互いに解除可能に結合させるための結合部材13が設けられていることから、各表面材11及び遮音部材12は、それぞれ結合部材13を介して互いに着脱可能に結合されている。
これにより、結合部材13による結合を単に解除することにより各表面材11及び遮音部材12を互いに容易に分離することができるので、各表面材11及び遮音部材12を互いに分離させるために、従来のように遮音部材及び各表面材の縫合に用いた糸を解いたり遮音部材及び各表面材を互いに剥離させたりする場合に比べて、防音カーテン10の分解作業を確実に容易に行うことができる。また、各表面材11及び遮音部材12を各結合部材13により互いに結合させることにより防音カーテン10を容易に組み立てることができるので、防音カーテン10を組み立てるために、従来のように遮音部材と各表面材とを互いに縫合し又は接着する場合に比べて、防音カーテン10を容易に組み立てることができる。
従って、例えば防音カーテン10の遮音性能を調節するために各表面材11を交換することなく遮音部材12を他の遮音部材に交換する場合や、防音カーテン10を設置する部屋の雰囲気に応じて各表面材11の材質及び色等を変更させるために遮音部材12を交換することなく各表面材11を他の表面材に交換する場合でも、結合部材13による結合を解除することにより各表面材11及び遮音部材12を互いに分離させ、遮音部材12及び各表面材11を新たな遮音部材及び各表面材に交換した後、新たな遮音部材と既存の各表面材とを互いに結合部材13により結合し、又は、新たな各表面材と既存の遮音部材12とをそれぞれ結合部材13により結合することにより、従来のように遮音部材と各表面材とが互いに縫合され又は接着されることにより結合された場合に比べて、遮音部材12及び各表面材11をそれぞれ交換するための作業を容易に行うことができる。
また、前記したように、結合部材13による結合及びその解除により各表面材11を遮音部材12から容易に分離させることができることから、本実施例のように各表面材11がそれぞれ布地のように汚れやすい材料からなる場合であって、遮音部材12が樹脂製のように洗濯する必要がない又は洗濯することができない部材からなる場合でも、各表面材11を遮音部材12から分離させることにより、遮音部材12を洗濯することなく各表面材11を単独で洗濯することができる。
更に、前記したように、結合部材13は、遮音部材12の両面12a,12bにそれぞれ設けられた複数の突起部15と、各表面材11の裏面11aに設けられ、各突起部15に係止可能な複数の係止部17とを備えるいわゆるマジックテープ(登録商標)で構成されていることから、各表面材11の各係止部17をそれぞれ遮音部材12の各突起部15に係止することにより、各表面材11及び遮音部材12を互いに容易に結合することができ、また、各突起部15への各係止部17の係止をそれぞれ解除することにより、各表面材11及び遮音部材12を互いにより容易に分離させることができる。
特に、遮音部材12が本実施例のように塩化ビニルのような合成樹脂製である場合、遮音部材12を従来のように接着剤により各表面材11に直接接合すると、遮音部材12と各表面材11が互いに一体化する。このため、遮音部材12を各表面材11から剥離させるべくそれらに引っ張り力を作用させたとき、この引っ張り力の大部分が各表面材11及び遮音部材12に直接作用するため、前記引っ張り力により遮音部材12及び各表面材11が破損する虞がある。この場合、破損した部材を新たな部材に交換する必要があるため、交換する必要がない部材を新たな部材に交換する必要が生じてしまい、製造コストの増大を招く。
これに対し、本実施例によれば、前記したように、各表面材11及び遮音部材12は、互いに直接接合されることなく各突起部15への各係止部17の係止により互いに結合されていることから、各表面材11を遮音部材12から分離させるべく各表面材11に引っ張り力を作用させたとき、この引っ張り力の大部分は、各表面材11及び遮音部材12に直接作用することなく、互いに係止した各係止部17及び各突起部15を互いに離反させる離反力として各係止部17及び各突起部15に作用する。前記したように、前記離反力によって各係止部17が弾性変形することにより各突起部15への各係止部17の係止が容易に解除されることから、各表面材11に作用する前記引っ張り力により遮音部材12及び各表面材11が破損することはない。従って、交換する必要がない部材を新たな部材に交換することによる従来のような製造コストの増大を確実に防止することができる。
また、前記したように、各表面材11と遮音部材12との間に、各表面材11を経て該各表面材及び遮音部材12間に伝播した音の少なくとも一部を吸収するための複数の吸音部材19がそれぞれ配置されていることから、遮音部材12による遮音作用に加えて、各吸音部材19による吸音作用により、防音カーテン10の一方の表面材11側から他方の表面材11側に音が防音カーテン10を経て伝播することをより確実に防止することができる。
また、各表面材11を経て該各表面材及び遮音部材12間に伝播した音の一部が、各吸音部材19により吸収されることなく各吸音部材19を経て遮音部材12に到達したときに該遮音部材で反射した場合でも、遮音部材12で反射した音を各吸音部材19で吸収することができるので、遮音部材12で反射した音による残響の発生を確実に防止することができる。
更に、各吸音部材19は、接着剤による接着力や糸による縫合力によることなく、結合部材13による各表面材11及び遮音部材12の結合により各表面材11及び遮音部材12のそれぞれから受ける圧縮力によって、それぞれ各表面材11及び遮音部材12間に挟持されていることから、結合部材13の結合の解除による各表面材11及び遮音部材12の相互の分離により前記圧縮力の強さが低下するので、各表面材及び遮音部材との縫合に用いた糸を解いたり各吸音部材を各表面材及び遮音部材から剥離させたりする従来のような格別な作業を施すことなく、結合部材13による結合を単に解除することにより、各表面材11及び遮音部材12間から各吸音部材19を容易に取り出すことができる。これにより、例えば防音カーテン10の全体の吸音性能を変更するために吸音部材19を交換する必要がある場合でも、格別な作業を施すことなく各吸音部材19を新たな吸音部材に容易に交換することができる。
本実施例では、各表面材11及び遮音部材12を互いに解除可能に結合する結合部材13の各第一の基部14及び各第二の基部16がそれぞれ防音カーテン10の縦方向に沿って伸びるように配置された例を示したが、これに代えて、各基部14,16をそれぞれ防音カーテン10の例えば横方向に沿って伸びるように配置することができる。
また、本実施例では、遮音部材12の両面12a,12bに複数の突起部15が設けられ、各表面材11の裏面11aに複数の係止部17が設けられた例を示したが、これに代えて、遮音部材12の両面12a,12bにそれぞれ各係止部17を設け、各表面材11の裏面11aに各突起部15を設けることができ、又は、遮音部材12の一方の面12aに各係止部17を設け、他方の面12bに各突起部15を設け、遮音部材12の前記一方の面12a側の一方の表面材11の裏面11aに各突起部15を設け、遮音部材12の前記他方の面12b側の他方の表面材11の裏面11aに各係止部17を設けることができる。
更に、本実施例では、結合部材13が、先端にフック部18が形成された複数の突起部15と、該各突起部のフック部18に係止可能な環状の係止部17とを備えるマジックテープ(登録商標)のような面ファスナーで構成された例を示したが、これに代えて、例えば、先端に拡径部が形成された複数の突起部と該各突起部の拡径部が嵌合可能な環状の複数の係止部とを備える従来よく知られたスナップボタンのように面ファスナー以外の部材で結合部材13を構成することができる。
また、本実施例では、各表面材11がそれぞれ布地からなる例を示したが、これに代えて、布地以外の部材からなる表面材を本発明に適用することができる。
更に、本実施例では、遮音部材12が塩化ビニルで形成されたシート部材からなる例を示したが、これに代えて、塩化ビニル以外の合成樹脂又は合成樹脂以外の材料で形成されたシート部材からなる遮音部材を本発明に適用することができる。
また、本実施例では、各吸音部材19がそれぞれポリエチレン製の不織布からなる例を示したが、これに代えて、例えばグラスウールのような綿状体からなる吸音部材を本発明に適用することができる。
本発明に係る防音カーテンを概略的に示す斜視図である。 本発明に係る各表面材及び遮音部材が結合部材を介して互いに結合された状態を概略的に示す縦断面図である。 本発明に係る遮音部材上に結合部材及び複数の吸音部材が配置された状態を概略的に示す正面図である。 図1のI−I線に沿った縦断面図である。
符号の説明
10 防音カーテン
11 表面材
12 遮音部材
13 結合部材
15 突起部
17 係止部
19 吸音部材

Claims (4)

  1. 互いに向かい合って配置された一対の表面材と、該各表面材間に配置され、一方の該表面材側から他方の前記表面材側への音の伝播を遮断するための遮音部材とを備え、前記各表面材及び前記遮音部材間には、前記各表面材及び前記遮音部材をそれぞれ互いに解除可能に結合させるための結合部材が設けられていることを特徴とする防音カーテン。
  2. 前記結合部材は、前記各表面材又は前記遮音部材に設けられ、該遮音部材又は前記各表面材に向けて突出する突起部と、前記遮音部材又は前記各表面材に設けられ、前記突起部に係止可能な係止部とを備え、前記各表面材及び前記遮音部材は、前記係止部が前記突起部に係止することにより互いに結合され、前記突起部への前記係止部の係止が解除されることにより互いに分離することを特徴とする請求項1に記載の防音カーテン。
  3. 前記各表面材と前記遮音部材との間には、前記各表面材を経て該各表面材及び前記遮音部材間に伝播した音の少なくとも一部を吸収するための吸音部材がそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防音カーテン。
  4. 前記各吸音部材は、前記各表面材及び前記遮音部材の前記結合部材による結合により前記各表面材及び前記遮音部材から受ける圧縮力によって、それぞれ前記各表面材及び前記遮音部材間に挟持されていることを特徴とする請求項3に記載の防音カーテン。
JP2006304765A 2006-11-10 2006-11-10 防音カーテン Expired - Fee Related JP5108281B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006304765A JP5108281B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 防音カーテン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006304765A JP5108281B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 防音カーテン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008119156A true JP2008119156A (ja) 2008-05-29
JP5108281B2 JP5108281B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=39504565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006304765A Expired - Fee Related JP5108281B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 防音カーテン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5108281B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015010355A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 東日本旅客鉄道株式会社 保線作業用防音・吸音装置
US9516966B2 (en) 2012-04-17 2016-12-13 Hidekazu Furusawa Sound insulating curtain
CN109008567A (zh) * 2018-08-01 2018-12-18 正升环境科技股份有限公司 一种组合式隔声窗帘
CN110786713A (zh) * 2019-05-28 2020-02-14 江苏新光环保工程有限公司 一种复合式隔音帘

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58147734U (ja) * 1982-03-29 1983-10-04 帝人株式会社 カ−テン地
JPH0371837U (ja) * 1989-11-10 1991-07-19
JPH0373339U (ja) * 1989-11-22 1991-07-24
JPH0393496U (ja) * 1990-01-12 1991-09-24
JPH07213418A (ja) * 1994-02-07 1995-08-15 Unix:Kk 吸音カーテンおよび吸音カーテン構造体
JP2005000260A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Sincol Living Kk 遮光裏地付き幕体による遮光方法及びその遮光裏地付き幕体

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58147734U (ja) * 1982-03-29 1983-10-04 帝人株式会社 カ−テン地
JPH0371837U (ja) * 1989-11-10 1991-07-19
JPH0373339U (ja) * 1989-11-22 1991-07-24
JPH0393496U (ja) * 1990-01-12 1991-09-24
JPH07213418A (ja) * 1994-02-07 1995-08-15 Unix:Kk 吸音カーテンおよび吸音カーテン構造体
JP2005000260A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Sincol Living Kk 遮光裏地付き幕体による遮光方法及びその遮光裏地付き幕体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9516966B2 (en) 2012-04-17 2016-12-13 Hidekazu Furusawa Sound insulating curtain
JP2015010355A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 東日本旅客鉄道株式会社 保線作業用防音・吸音装置
CN109008567A (zh) * 2018-08-01 2018-12-18 正升环境科技股份有限公司 一种组合式隔声窗帘
CN110786713A (zh) * 2019-05-28 2020-02-14 江苏新光环保工程有限公司 一种复合式隔音帘

Also Published As

Publication number Publication date
JP5108281B2 (ja) 2012-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5108281B2 (ja) 防音カーテン
CA2830272C (en) Air filter with tensile support member
EP0620755B1 (en) Filter system for filtering fluids
US5639287A (en) Filter system for filtering fluids
JP2007523773A5 (ja)
CA2520583A1 (en) Filter fabric
JP2019504224A (ja) 自閉式の入口パーティション
JP2009240536A (ja) 清掃用具
JP4844935B2 (ja) 吸音パネル
JP2007239359A (ja) シート張りパネル
KR100695326B1 (ko) 누비형 흡음 매트
TW201836700A (zh) 通用空氣過濾器
JP2008006366A (ja) 吹き流し形フィルタ
JPH0842015A (ja) 吸音カーテンおよび吸音カーテン構造体ならびに吸音パネル
JP6002879B2 (ja) 吊り下げ型の吸音装置
JP2011161429A (ja) 袋型エアフィルタ
JP2009275459A (ja) 吸音パネル
JP4761839B2 (ja) 油捕集用フィルタ
CN210777828U (zh) 一种新型超微孔金属吸声板
JP2009275458A (ja) 吸音パネル
JP6487210B2 (ja) ソックダクト
JP2772217B2 (ja) 遮音パネル
KR102074204B1 (ko) 실내 공간의 통기구에 구비되는 diy용 통기성 필터
JP3911090B2 (ja) 畳床構成材及びそれを使用した畳
JP2007229568A (ja) 吹き流し形フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121005

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees