JP2008117174A - 歩数計 - Google Patents

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秀武 大島
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Abstract

【課題】ユーザの歩行パターンを反映した目標歩数に対する目標達成度合いを表示可能な歩数計を提供する。
【解決手段】歩数計は、歩数を計測する歩数計測手段と、前記歩数計測手段で計測された単位時間ごとの歩数を記録する記録手段と、前記記録手段に記録されている過去の歩数の実績と所定期間に対し設定された総目標歩数とに基づき所定期間の開始から現時点までに達成すべき現在時刻目標歩数を算出する算出手段と、前記所定期間の開始から現時点までの累積歩数と現在時刻目標歩数との目標達成度合いを表示する表示手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、歩数計に関する。
歩数計は、人体の振動などを検知することによって歩数を計測する装置であって、主に健康器具として利用されるものである。最近では、カウントした歩数から歩行距離、歩行速度、消費カロリーなどを算出し表示する機能をもつ歩数計もある。例えば、特許文献1では、一日の総歩数及び目標歩数までの残り歩数を表示する機能をもつ歩数計が提案されている。
特開2005−92496号公報
生活習慣病の予防やダイエットの達成のためには、特別な運動メニューをこなしたりするよりも、日々の生活の中でよく歩く習慣を身につけること、すなわち歩行パターンを改善することのほうが簡便であるし効果的でもある。
しかしながら、従来の歩数計では、1日の総歩数の目標値に対する残り歩数のみを示す構成となっていたため、目標達成までにどれぐらいのペースで歩けばよいのかわからないという問題点があった。例えば、ユーザは自分自身の歩行パターン(例えば、よく歩行する時間帯やほとんど歩行しない時間帯があるなど)を反映した目標歩数を設定することができなかった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ユーザの歩行パターンを反映した目標歩数に対する目標達成度合いを表示可能な歩数計を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、歩数を計測する歩数計測手段と、歩数計測手段で計測された単位時間ごとの歩数を記録する記録手段と、記録手段に記録されている過去の歩数の実績と所定期間に対し設定された総目標歩数とに基づき所定期間の開始から現時点までに達成すべき現在時刻目標歩数を算出する算出手段と、所定期間の開始から現時点までの累積歩数と現在時刻目標歩数との目標達成度合いを表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの歩行パターンを反映した目標歩数に対する目標達成度合いを表示できる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
<歩数計の構成>
図1は、歩数計の内部構成を示すブロック図である。図2〜図5は、歩数計の表示部における表示例を示す図である。図1に示すように、歩数計1は、制御部2、操作部3、I/F4、歩数センサ5、メモリ6、表示部7、報音部8、電源9などを備えている。
制御部2は、マイコンなどで構成されるもので、予め記憶されたプログラムに従って、歩数の計測、歩行ピッチや歩幅の算出、目標歩数に対する残歩数の算出・更新などの各種演算処理、並びに、表示部7や報音部8の制御などを実行する機能を担っている。制御部2の機能の詳細については後述する。
操作部3は、歩数のリセット、目標歩数の設定、各種設定値の入力などの操作を行うためのユーザインターフェイスである。I/F4は、体組成計やパーソナル・コンピュータなどの外部機器と無線通信又は有線通信でデータを送受信するための外部インターフェイスである。歩数センサ5は、歩行や走行などの身体運動を検知するための検知手段である。メモリ6は、各種設定値、歩数、目標運動量、残運動時間、利用者に関する情報などのデータを記憶する不揮発性の記憶媒体である。表示部7は、LCD(液晶ディスプレイ)などで構成される表示手段であり、測定された歩数、目標歩数などの情報を表示する。報音部8は、制御部2の制御に従って操作音、歩行ピッチ音、警告音などを鳴らす。
<歩数計1の動作>
まず、制御部2による歩数計測処理について説明する。ユーザが歩数計1を携帯又は装着して歩行を行うと、その振動が検知手段によって検知される。制御部2は検知手段の検知結果に基づいて歩数を計測する。歩数計測手段は、制御部2と検知手段に相当する。
このとき、制御部2は、単位時間ごとの歩数の集計を行い、その集計結果をメモリ6に記録していく。本実施形態では、単位時間「1時間」を例に説明する。例えば、図2に示された「当日の歩数」は、メモリ6に記録された歩数集計データの表示例を示している。この例では、1時間ごとの歩数がメモリ6に記録されている。そして、7時から現時点(14時台)までの累積歩数が「4285歩」であることを示している。また、14時から13時までの時間帯において、時間帯に対して設定された目標歩数に到達しなかった未達歩数が点線にて表示されている。尚、15時から22時の時間帯の目標値に対する未達歩数は、各時間帯の目標歩数に相当する。図3は、他の表示例を示している。始めに、表示部7は、現在時刻と累積歩数を表示する。次に、自動または手動により、表示が切替えられ、現在時刻目標歩数に対しての不足分歩数「−1715」が表示される。そして、1日の目標歩数「12000歩」に対しての不足分歩数「−7715」が表示される。図4及び図5は、累積歩数と現在時刻目標歩数と1日の目標歩数との関係(目標達成度合い)を同時に表示する例を示す。このように表示部7に表示することにより、ユーザは、自分自身の歩行パターン(例えば、よく歩行する時間帯やほとんど歩行しない時間帯があるなど)を反映した目標歩数(目標値)に対する目標達成度合いを知ることができる。
<第1の実施形態>
図6〜図8を参照して、本実施形態における歩行パターンを反映した目標歩数の決定方法について説明する。図6は、1時間ごとの歩数の実績に基づき総目標歩数を各時間帯に振り分ける例を示すフローチャートである。図7は、過去の歩数の実績から求めた歩行パターンを示す図である。図8は、総目標歩数に対する1時間ごとの目標歩数を示す図である。
ユーザが歩数計1を1日以上使用すると、メモリ6は1時間(単位時間)ごとの歩数を記録する(S1)。ユーザが操作部3を操作して1日(所定期間)の総目標歩数を入力すると、メモリ6は総目標歩数を記録する(S2)。総目標歩数とは、本実施形態において、1日の目標歩数である。図8に示す例では、総目標歩数は「8000歩」である。
制御部2は、過去の歩数より歩行パターンを求める(S3)。過去の歩数とは、前日の歩数、過去数週間の平均歩数(過去数週間とは1〜4週間のいずれか)、過去数週間の同じ曜日の平均歩数、前月の平均歩数等である。歩行パターンとは、本実施形態において、
1日における1時間ごとの歩数の割合を示す変化パターンである。
図8は、勤務日における歩行パターンを示している。歩数が多い時間帯は、出勤時間帯の8時から9時までの時間帯、お昼休みの12時から13時までの時間帯、帰宅時間の18時から20時までの時間帯となっている。例えば、デスクワークなどでどの時間帯も平均的に歩くということが難しい場合、通勤などで良く歩いている時間帯に歩数が多くなる。そのため、1日における歩数の割合も大きくなる。制御部2は過去の歩行パターンに基づき総目標歩数(8000歩)を単位時間ごとに振り分け、単位時間ごとの目標歩数を得る(S4)。結果として、過去の歩数の多い時間帯の目標歩数は、過去の歩数の少ない時間帯の目標歩数に比べて多く増加する。例えば、8時から9時までの時間帯において、過去の歩数が1242歩であるのに対して、目標歩数が1997歩と振り分けられる。歩数の実績に対して目標歩数は755歩増加する。10時から11時までの時間帯において、過去の歩数が244歩であるのに対して、目標歩数が392歩と振り分けられる。歩数の実績に対して目標歩数は148歩増加する。このように、通勤などで良く歩いている時間帯に優先的に目標歩数を多く振り分けることにより、ユーザの歩行パターンに基づいた目標歩数を時間帯ごとに設定できる。
制御部2は図8に示した時間帯ごとの目標歩数を図2に示したようなグラフで表示部7に表示させる。例えば、図2における15時〜22時の時間帯が目標歩数の表示(点線)に相当する。この場合、目標歩数の増加分を視認できるように各時間帯に過去の歩数を同時に表示するとよい。ここで、制御部2はユーザに総目標歩数を再設定するかの確認を促す表示を行う。例えば、制御部2は、「総目標歩数を変更しますか?」と表示部7に表示させ、再設定の要否の確認を促す表示をさせる。
ユーザが、例えば、操作部3の設定変更ボタンを押して、総目標歩数を入力する(S5、S6)と、制御部2は各時間帯ごとの目標歩数を再度求める(S4)。
ユーザが総目標歩数を変更しない場合、制御部2は現在時刻に応じて各時間帯の目標歩数を加算することにより現在時刻目標歩数を求める(S7)。例えば、図8に示す例では、12時から13時までの時間帯における現在時刻目標歩数は、8時から12時の時間帯ごとの目標歩数を合計した歩数3663歩である。
現在時刻目標歩数が求まると、制御部2は、現時点までの累積歩数の実績と現在時刻の目標歩数との目標達成度合いを表示する(S8、図2〜図5)。
<第2の実施形態>
図9〜図11を参照して、本実施形態における歩行パターンを反映した目標歩数の決定方法について説明する。図9は、1日(曜日)ごとの歩数の実績に基づき総目標歩数を各時間帯に振り分ける例を示すフローチャートである。図10は、過去の歩数の実績から求めた歩行パターンを示す図である。図11は、総目標歩数に対する1日ごとの目標歩数を示す図である。
ユーザが歩数計1を1週間以上使用すると、メモリ6は1日(単位時間)ごとの歩数を記録する(S11)。ユーザが操作部3を操作して1週間(所定期間)の総目標歩数を入力すると、メモリ6は総目標歩数を記録する(S12)。総目標歩数とは、本実施形態において、1週間の目標歩数である。図11に示す例では、総目標歩数は「50000歩」である。
制御部2は、過去の歩数より歩行パターンを求める(S13)。過去の歩数とは、過去数週間(1〜4週間のいずれか)の同じ曜日の平均歩数である。歩行パターンとは、本実
施形態において、1週間における1日ごとの歩数の割合を示す変化パターンである。
図11は、月曜日から日曜日までの1日ごとの歩行パターンを示している。歩数が多い曜日は、木曜日、金曜日、土曜日となっている。例えば、定期的に外出等する曜日に歩数が多くなる。制御部2は過去の歩行パターンに基づき総目標歩数(50000歩)を単位時間ごとに振り分け、単位時間ごとの目標歩数を得る(S14)。結果として、過去の歩数の多い曜日の目標歩数は、過去の歩数の少ない曜日の目標歩数に比べて多く増加する。例えば、木曜日において、過去の歩数が10291歩であるのに対して、目標歩数が13677歩と振り分けられる。歩数の実績に対して目標歩数は3386歩増加する。日曜日において、過去の歩数が1077歩であるのに対して、目標歩数が1431歩と振り分けられる。歩数の実績に対して目標歩数は354歩増加する。このように、外出などで良く歩いている曜日に優先的に目標歩数を多く振り分けることにより、ユーザの歩行パターンに基づいた目標歩数を曜日ごとに設定できる。
ここで、制御部2が図11に示した曜日ごとの目標歩数を図2に示したようなグラフを表示部7に表示させ、第1の実施形態で説明したように、ユーザに総目標歩数を再度入力するかの確認を促すようにしてもよい。この場合、目標歩数の増加分を視認できるように各曜日に過去の歩数を同時に表示するとよい。
制御部2は、今日が月曜日(所定期間の開始の単位時間)かどうかを判断する(S15)。月曜日である場合には、制御部2は、月曜日の目標歩数「5345歩」を現在時刻目標歩数と決定する。そして、制御部2は月曜日の目標歩数「5345歩」に応じた表示を曜日ごとの目標歩数として表示部7に表示させる。
今日が月曜日でない場合には、制御部2は、前日に目標歩数を達成したかを判断する(S16)。目標歩数を達成している場合、ステップS18に移行する。目標歩数を達成していない場合、制御部2は残りの曜日に前日の不足分歩数を歩行パターンに合わせてその後の曜日に振り分ける(S17)。残りの曜日とは、本実施形態では、現在の曜日から日曜日までをいう。例えば、今日が金曜日であった場合、木曜日の不足分歩数が金曜日から日曜日に振り分けられる。木曜日の不足分歩数は、金曜日から日曜日の合計歩数を1としたときの各曜日の過去の歩数の割合で振り分けられる。木曜日の不足歩数が840歩とすると、次のように以下のように不足分歩数が振り分けられる。
金曜日:840×(19/42)=380(歩)
土曜日:840×(20/42)=400(歩)
日曜日:840×(3/42)=60(歩)
これらの歩数が現在の曜日ごとの目標歩数に加算されて、金曜日の目標歩数が9941歩、土曜日の目標歩数が10515歩、日曜日の目標歩数が1491歩となる。
制御部2は、各曜日の目標歩数を加算することにより現在時刻目標歩数を求める(S18)。例えば、木曜日の不足分「840歩」が金曜日から日曜日に振り分けられた場合、金曜日の現在時刻目標歩数は、総目標歩数「50000歩」から土曜日の目標歩数「10515歩」と日曜日の目標歩数「1491歩」を減算した値「37994歩」となる。木曜日の不足分歩数が金曜日から日曜日に振り分けされない場合、金曜日の現在時刻目標歩数は「38454歩」である。残りの曜日に前日の不足分歩数を振り分けることにより、金曜日の現在時刻目標歩数が減少する。このように、前日の不足分歩数を翌日に単に加算する場合に比べて、無理のない現在時刻目標歩数を設定することができる。
現在時刻目標歩数が求まると、制御部2は、現時点までの累積歩数と現在時刻の目標歩数との目標達成度合いを表示する(S19)。
尚、制御部2は、ステップS15〜S19の処理を所定期間の開始の単位時間(本実施形態では月曜日)を除く、各曜日の所定時間(例えば、AM6:00)に実行するとよい。
<変形例>
第2の実施形態で、説明した振り分け処理を第1の実施形態に適用可能である。例えば、制御部2は、ステップS15〜S19の処理を所定時間(例えば、PM1:00)に実行するとよい。前の時間帯の不足分歩数を現在の時間帯に単に加算する場合に比べて、無理のない現在時刻目標歩数を設定することができる。
尚、第2の実施形態で、不足分歩数が発生した場合に、振り分け処理を実行するようにしたが、第1の実施形態及び第2の実施形態において、歩数の実績が各単位時間(1時間または1日)ごとの目標歩数を超えた場合に、超過分歩数を残りの単位時間から減ずる処理を実行するようにしても良い。不足分歩数が発生した場合の振り分け処理に加えて、歩数の実績が目標歩数を超えた場合に振り分け処理を実行することにより、設定した総目標歩数に歩数の実績を近づけることができる。
なお、上記実施形態は本発明の一具体例を例示したものにすぎない。本発明の範囲は上記実施形態に限られるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。
歩数計の内部構成を示すブロック図である。 歩数計の表示部における表示例を示す図である。 歩数計の表示部における表示例を示す図である。 歩数計の表示部における表示例を示す図である。 歩数計の表示部における表示例を示す図である。 1時間ごとの歩数の実績に基づき総目標歩数を各時間帯に振り分ける例を示すフローチャートである。 過去の歩数の実績から求めた歩行パターンを示す図である。 総目標歩数に対する1時間ごとの目標歩数を示す図である。 1日ごとの歩数の実績に基づき総目標歩数を各曜日に振り分ける例を示すフローチャートである。 過去の歩数の実績から求めた歩行パターンを示す図である。 総目標歩数に対する1日ごとの目標歩数を示す図である。
符号の説明
1 歩数計
2 制御部
3 操作部
4 I/F
5 歩数センサ
6 メモリ
7 表示部
8 報音部
9 電源

Claims (6)

  1. 歩数を計測する歩数計測手段と、
    前記歩数計測手段で計測された単位時間ごとの歩数を記録する記録手段と、
    前記記録手段に記録されている過去の歩数の実績と所定期間に対し設定された総目標歩数とに基づき所定期間の開始から現時点までに達成すべき現在時刻目標歩数を算出する算出手段と、
    前記所定期間の開始から現時点までの累積歩数と現在時刻目標歩数との目標達成度合いを表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする歩数計。
  2. 前記算出手段は、過去の所定期間における単位時間ごとの歩数の割合を示す変化パターンと総目標歩数とに基づき単位時間ごとの目標歩数を算出し、目標歩数に基づき現在時刻目標歩数を算出することを特徴とする請求項1に記載の歩数計。
  3. 前記算出手段は、前記累積歩数が現在時刻目標歩数に満たないとき、現在時刻目標歩数に対する前記累積歩数の不足分歩数を前記変化パターンに基づき残りの単位時間に振り分けることを特徴とする請求項2に記載の歩数計。
  4. 前記算出手段は、前記累積歩数が現在時刻目標歩数を越えたとき、現在時刻目標歩数に対する前記累積歩数の超過分歩数を前記変化パターンに基づき残りの単位時間から減ずることを特徴とする請求項2または3に記載の歩数計。
  5. 前記単位時間は1時間であり、所定期間は1日であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歩数計。
  6. 前記単位時間は1日であり、所定期間は1週間であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歩数計。
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