JP2008116491A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の電源部ひいては画像形成装置において、より一層の省エネルギー化を達成する。
【解決手段】電源部130を、コントローラ部115に電力を供給する第1電源128と、エンジン部120に電力を供給する第2電源129とに二分する。第1電源128は2次側にスーパーキャパシタを有し、このスーパーキャパシタの電位に応じて1次側の発振回路の間欠発振と発振停止を交互に行わせる。具体的には、第1電源は、スーパーキャパシタの電位が所定値以上である場合、1次側の発振回路の間欠発振を停止し、スーパーキャパシタの電位が所定値より落ち込んだ場合に1次側の発振回路の間欠発振を開始する。第2電源の1次側の発振回路は、画像形成装置の待機時の発振周波数を画像形成動作時の発振周波数より低くする。第2電源は、省エネルギーモード時に1次側の発振回路の発振を停止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真複写機や電子写真プリンタ等の画像形成装置に関する。
最近、世界各国で電子機器の消費電力に関する規制が実施されており、画像形成装置においても記録速度に応じて待機モードにおける消費電力が規格化されている。
また、この種の装置では、原稿コピーなど行っていない時期に相当する待機時に節電を行う、いわゆる待機モードが知られている。この待機モードより省エネルギー効果を高めたものとして、いわゆる低消費電力モードを設けることが提案されている。
特に、この省エネルギーモードのことをESS(Energy Save Standby)モードと呼ぶことがある。通常の待機モードとESSモードとの切替はソフトウエアスイッチ等によりユーザが設定可能になっている。
通常、ESSモードを実現させるためには電源を、常時通電している第1の電源と、ON/OFF可能な第2の電源とに分け、通常動作時や待機時は2つの電源を動作させ、ESSモード時は、装置本体の回路をスリープモードなどの低消費電力モードに移行させた後、第2の電源をOFFさせ、第1電源のみ動作させる。低消費電力モード時に、一方の電源を活かしておくのは次の理由による。すなわち、最近の画像形成装置は、スタンドアローンで存在するのではなく、LANやUSB、FAX回線などで外部機器と接続されているため、外部機器からのプリント要求などにより本体が起動する必要があるからである。このため、装置本体ではこの起動要因により、本体を低消費電力モードから待機モードに復帰させる必要がある。
しかし、装置回路側(2次側)にて、スリープモードなどの低消費電力モードに移行したとしても、現在要求されている省エネ時の電力が1W以下となると、いくら2次側の消費電流を下げたとしても1次側の発振回路にて消費される電力があるため、なかなか更なる電力削減を行うことは難しくなっている。これは、電源としては、通常、消費電流が高いところにて効率の最適化(一番効率が良くなる)されるようになっているため、消費電流が低い状態になると効率が50%を切るところまで落ち込んでしまうからである。すなわち、すべての領域にて効率を上げることが難しいため、これ以上の省電力化は難しくなっている。
また、省エネルギーモード時の電力を抑えるため、出力直流電源電圧を例えば3.3Vしか活かさないようにすると、USBなど5V電源を使う部分に通常モードへの起動要因が発生しても起動できないという状況がありえる。このため、出力直流電源電圧の本数(出力チャンネル)を最小限にすることが難しく、これも消費電力を下げることが難しい原因の1つとなっている。
また、通常、省エネルギーモード時においては、CPUなどをスリープ状態にし必要最小限の電源しか活かさない状態にするため、ESS状態から通常の動作に復帰させる場合においては電源ON時と同様な初期化動作が必要となるためユーザが使用可能な状態になるまでには時間がかかるという問題もある。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は画像形成装置の電源部ひいては画像形成装置において、より一層の省エネルギー化を達成することにある。
本発明による画像形成装置は、コントローラ部とエンジン部とを含む画像形成装置本体に電源を供給する電源装置を備えた画像形成装置において、コントローラ部に電力を供給するスイッチング電源である第1電源と、エンジン部に電力を供給するスイッチング電源である、前記第1電源と独立した第2電源とを備え、前記第1電源は2次側にスーパーキャパシタを有し、このスーパーキャパシタの電位に応じて前記第1電源の1次側の発振回路の発振と発振停止を交互に行わせることを特徴とする。
スーパーキャパシタは非常に大きな静電容量を有するので、第1電源はその1次側の発振回路の発振を間欠的に行わせても、コントローラ部に必要な電力を供給することができる。すなわち、コントローラ部の動作を正常に維持しつつ、1次側の発振回路は間欠的に停止状態となる。
前記第1電源は、例えば、前記スーパーキャパシタの電位が所定値以上である場合、前記1次側の発振回路の発振を停止し、前記スーパーキャパシタの電位が前記所定値より落ち込んだ場合に前記1次側の発振回路の発振を開始する。
前記第2電源の1次側の発振回路は、画像形成装置の待機時の発振周波数を画像形成動作時の発振周波数より低くするようにしてもよい。
前記第2電源は、複数の異なる直流電圧を出力し、待機時にはそのうち最も高い直流電圧のみをほぼその半分の電圧にまで低下させるようにしてもよい。
前記第2電源は、省エネルギーモード時に前記1次側の発振回路の発振を停止するようにしてもよい。
前記第1電源および第2電源の発振は好ましくは一定周期で間欠的に発振を行う間欠発振である。このように発振を間欠的に行うことによっても省エネルギー効果がある。
本発明によれば、電源部を第1電源および第2電源に分け、第1電源の2次側にスーパーキャパシタを設け、スーパーキャパシタの電位を常に監視しキャパシタの電位が所定値より低下した場合のみ一次側の発振回路を動作させるようにしたため電源の効率を落とすことなく省エネルギーを達成することが可能となる。すなわち、第1の電源の電力消費はスーパーキャパシタの充電に必要な電力が主であるので消費電力を低減し低い電力の電源構成にて済む。
また、第2電源においては、省エネルギーモード時に発振を停止することにより、画像形成装置として低消費電力化を達成可能である。さらに、第2の電源においては待機時に発振周波数を半分に落とし且つ省エネルギーモード時は発振を停止するため、たとえ容量が大きな電源であっても低電力時の効率の悪化を防ぐことが可能となる。
以上から、本発明では、従来省エネルギーモード時に達成していた消費電力値を待機時に達成可能となる。その結果、省エネルギーモードに頻繁に移行させる必要がなくなり、省エネルギーモードからの起動による装置初期化動作が不要になるのでタイムロスがなくなる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一例としての複写機の概略構成を示した図である。
複写機本体100は、ユーザの操作にしたがって、原稿台103上の原稿を光源101を用いて露光し、原稿からの反射光をミラー102等の光学系を用いてCCD104へ投影する。CCD104では、受けた光を電気信号へ変換してコントローラ部(図2の115)へ転送する。コントローラ部では、受信した電気信号を画像処理し、ビデオ信号へ変換しエンジン部(図2の120)へ送信する。エンジン部では、送られてきたビデオ信号をレーザドライバ(図2の121)へ出力する。レーザドライバでは、送られたビデオ信号に応じてレーザ光106をON/OFF制御する。一方、静電ドラム107の表面は帯電部108により帯電される。レーザ光106は、ポリゴンミラー105で左右方向に振られて、静電ドラム107上に原稿に応じた静電潜像が形成される。この潜像は、静電ドラム107の近傍に配設された現像ユニット109により現像された後、転写ローラ110により記録紙に転写される。トナー像を載せた記録紙は定着部112にて紙に定着され、排紙部132に排出される。
図2は、複写機本体100の電源により動作するハードウェアを示す回路ブロック図を示す。この複写機本体100の構成は、大略、コントローラ部115とエンジン部120とに分けられる。コントローラ部115は原稿の読み取りおよび画像処理を担当し、エンジン部120は画像形成機構による印刷処理を担当する。電源部130は、第1電源128と、この第1電源128と独立した第2電源129の2系統に分けられている。第1電源128は、主にコントローラ部115上のCPUなどの主要デバイスに電源を供給し、第2電源129はそれ以外のエンジン部120等の部分に電源を供給する。これは、省エネルギーモード(ESSモード)時に、電源OFFが可能な部分と可能でない部分で分けたものである。画像形成装置は、スタンドアローンで存在しているわけでなく、外部機器と接続されているため、ESS状態においても外部からのプリントコマンドの受信等のイベントにより起動する必要があるからである。第2電源129から電力を供給するエンジン部120は、複写機においてESSモード時に電源を遮断することが可能な部分である。
コントローラ部115には、操作部114、光学モータ116、アナログ処理部117、ランプ制御部118、等が接続される。アナログ処理部117はCCD104に接続され、その検出信号を処理する。ランプ制御部118は、図1の光源101を構成するランプ119に接続され、これを制御する。
エンジン部120には、メインモータ124、原稿スキャナ部(ポリゴンモータ123、レーザドライバ121、レーザダイオード122)が接続される。コントローラ部115とエンジン部120との間は、ビデオI/F125により相互に接続され、両者の間の通信やコントローラ部115からエンジン部120へのビデオ信号の送信などに用いられる。また、コントローラ部115からエンジン部120へ、ESS状態への移行を指示するためのESS信号126が供給される。
コントローラ部115は電源制御(PWCTL)信号127により第2電源129をON/OFF制御したり、その1次側発振回路の発振周波数を切り替えたりする。また、コントローラ部115は、発振モード切換信号131を第1電源128に供給し、その連続発振と間欠発振とを切り換えて行うよう制御する。間欠発振とは一定周期で所定振幅の発振と停止を交互に繰り返す動作をいう。
コントローラ部115は、省エネルギーのためのESS状態への移行時に、まずESS信号126をONした後、自身をスリープ状態に移行させ、次にPWCTL信号127を制御して、エンジン部120への供給電源を落とすことで省エネルギーを満足させる。このためエンジン部120については、電源投入時またはESSモードからの復帰時の両方とも、電源オフから動作が始まる。その結果、ESSモードからの復帰時は常に前多回転などの初期動作を行うこととなり、モータや駆動部の寿命や感光ドラムの寿命に大きな影響が発生する。後述するように、本発明によればこのような省エネルギーモードへの移行の必要性が低減される。
図3に、電源部130の具体的な構成例を示す。上述のように、電源部130は、第1電源128と第2電源129とからなる。
第1電源128は、一般的なスイッチング電源と類似しているが、スーパーキャパシタ16を用いている点、および、この電圧に基づいて1次側の発振をON/OFF制御する点が異なっている。スーパーキャパシタ16は、電気二重層コンデンサとも呼ばれ、従来の単なる平滑用のキャパシタと比べて非常に大きな静電容量を有するコンデンサである。
より具体的には、交流電源11に接続された1次側発振回路12は、交流電圧を整流・平滑し、この出力を所定の周波数でスイッチングしてトランス13の1次巻線に印加する。トランス13の2次巻線の出力はダイオード14およびキャパシタ15により整流・平滑される。また、この整流出力はスーパーキャパシタ16に接続される。この電源の出力は直流5Vの例を示している。この5Vから、シリーズレギュレータなどの回路10により3.3V出力が得られる。出力電圧Vo1は比較器18により基準電位Vr1と比較され、この比較出力がエミッタ接地トランジスタ19のベースに印加される。この比較器18は、基準電圧Vr1を閾値として動作するが、実際には、いわゆるヒステリシスをもって基準電圧Vr1近傍で二重の閾値をもって動作する。トランジスタ19のコレクタは、フォトカプラ20の1次側ダイオードのカソードに接続される。フォトカプラ20の2次側のフォトトランジスタのエミッタは接地され、コレクタが発振ON/OFF信号133として1次側発振回路12に接続される。この発振モード切換信号131は、1次側発振回路12に大して電源立ち上げ時の連続発振から間欠発振に動作モードを切り換えるための信号である。なお、スーパーキャパシタ16と並列に接続されるキャパシタ15は省略することも可能である。
第2電源129は、基本的には第1電源128と同様のスイッチング電源であるが、細部で異なる。具体的には、交流電源21に接続された1次側発振回路22は、交流電圧を整流・平滑し、この出力を所定の周波数でスイッチングしてトランス23の1次巻線に印加する。トランス23の2次巻線の出力はダイオード24およびキャパシタ25により整流・平滑され、24Vの直流電圧を出力する。また、この24V出力から、シリーズレギュレータなどの回路26,27によりそれぞれ、5Vおよび3.3Vの直流電圧が得られる。24Vの出力電圧Vo2から直列抵抗で分圧された比較電圧は比較器28により基準電位Vr2と比較され、この比較出力がエミッタ接地トランジスタ29のベースに印加される。トランジスタ29のコレクタは、フォトカプラ30の1次側ダイオードのカソードに接続される。フォトカプラ30の2次側のフォトトランジスタのエミッタは接地され、コレクタがデューティ制御信号233として1次側発振回路22に接続される。1次側発振回路22は、2次側の出力電圧を安定化するため、デューティ制御信号233に応じて、一定周期の発振のONデューティが制御される。また、1次側発振回路22には、外部から、PWCTL信号127として、電源停止信号31および発振周波数切替信号32が入力される。電源停止信号31は、ESS信号のON時に第2電源129の発振を停止させて電源出力の停止を指示するための信号である。発振周波数切替信号32は、印刷中の発振周波数を待機時には低下させるよう周波数の切替を指示する信号である。本例では待機時の発振周波数を印刷中の発振周波数の半分とする。
以下、本実施の形態の電源部の動作を説明する。
図4は、第1電源のスーパーキャパシタ16の電位と1次側発振回路12の動作を表した波形図である。装置本体の電源がONされると(時点t0)、1次側発振回路12の連続発振が開始し、スーパーキャパシタ16(およびキャパシタ15)が急速に充電され、キャパシタ電位が急激に上昇する。キャパシタ電位が所定値に達するであろう時点t1で、発振モード切換信号131により第1電源を連続発振から間欠発振に切り換え、装置本体の初期動作が開始される。比較器18へ印加されるスーパーキャパシタ16の電位は基準電圧Vr1以上であるので、トランジスタ19のベースが高レベルとなってフォトカプラ20が駆動され、1次側発振回路12を停止させる。これにより、トランス13の動作が停止し、スーパーキャパシタ16の電位が低下していく。時点t3でスーパーキャパシタ16の電位が基準電圧Vr1より低下したとき、比較器18の出力が低レベルとなり、トランジスタ19の駆動が停止され、フォトカプラ20から1次側発振回路12へ発振ONが指示される。これにより、1次側発振回路12の発振が再開され、スーパーキャパシタ16の電位が上昇していく。
図5は、第1電源128のハードウェア動作を模式的に示したフローチャートである。
時点t0(図4)で本体の電源スイッチがONされると、第1電源128が起動し、スーパーキャパシタ16を速やかに充電するため1次側発振回路12が連続発振を開始する(S11)。比較器18によりキャパシタ16の電位が監視される(S12)。また、電源ON直後は、比較器18の出力によりトランジスタ19はOFFしている。時点t1(図4)でコントローラ部115からの発振モード切換信号131により動作モードが連続発振から間欠発振に切り換えられる(S13)。また、コントローラ部115により装置の初期動作が実行開始される。
時点t2(図4)で、大容量のスーパーキャパシタ16の充電電圧が基準電圧Vr1以上であることを比較器18が検知すると(S14,Yes)、フォトカプラ20を介して発振ON/OFF信号133により1次側発振回路12をOFFさせることにより発振が停止する(S15)。この時点t2より前の時点t2’で初期動作は終了している。その後、時点t3(図4)でキャパシタ16の電位がVr1より低下したとき(S14,No)、比較器18およびフォトカプラ20を介して1次側発振回路12へ発振ONが指示され、間欠発振が再開される(S13)。その後、スーパーキャパシタ16の電位が基準電圧Vr1以上となったとき、再度、1次側発振回路12の間欠発振が停止する(S15)。ステップS13〜S15の動作は反復して行われる。上述したように間欠発振の中で発振と停止が一定周期で繰り返されるが、その周期は、停止期間(t2〜t3)に比べて十分短い時間である。また、停止期間(t2〜t3)の長さはキャパシタ電位の変化によって変わりうる。
このようにして、第1電源128は、装置の電源がONしキャパシタ16が充電された後は、キャパシタ16の電位に応じて、1次側発振回路12が間欠発振と発振停止とを交互に繰り返す。この繰り返しの周期は、スーパーキャパシタ16の静電容量が従来のキャパシタ15に比べて非常に大きいため、放電がより緩慢となり、装置の動作中にも、1次側発振回路を比較的長時間OFFしていることが可能となる。
図6は、装置の動作モードと第1電源および第2電源の動作状態との関係を示したタイミング図である。
上述のように、第1電源はスーパーキャパシタ16の充放電によるその電位の変化に応じて断続的に間欠発振と発振停止を繰り返すが、印刷中には消費電力が増加するため間欠発振の継続時間が長くなる。また、第2電源については、印刷中は1次側発振回路22はフル発振モードで所定の発振周波数で発振を行うが、待機時にはハーフ発振モードで前記所定の発振周波数の半分の周波数で発振を行う。この切替はコントローラ部115からの発振周波数切替信号32に応じて行われる。また、図示しないが、第2電源の1次側発振回路22は、ハーフ発振モードおよびフル発振モードのいずれにおいても、間欠的に発振を行うようにしてもよい。
図7はESS信号と第1電源および第2電源の動作状態との関係を示したタイミング図である。ESS信号がONになった場合には、コントローラ部115がスリープ状態になりその消費電力が低下するので、第1電源の間欠発振と発振停止における停止時間が長くなるとともに、間欠発振と発振停止の繰り返し周期も長くなる。ESS信号がONの期間中、第2電源は待機時のハーフ発振モードから発振停止状態となる。
図8は、以上説明した本実施の形態における各種期間(印刷中、待機時、ESSモード信号ON時)における各部(第1電源、第2電源、コントローラ部、エンジン部)の状態を表形式にまとめて示した図である。
図9に、第2電源129のハードウェア動作を模式的に示したフローチャートを示す。
装置本体の電源がONされると、1次側発振回路22が正規の周波数での発振(フル発振)を開始することにより第2電源が起動する(S21)。その後、プリント要求があれば(S22,Yes)、プリントが開始され、その終了を待つ(S23)。プリントが終了した後、プリント要求がない状態が所定時間経過したとき(S24,Yes)、本体待機状態(モータなどの駆動回路が動作していない時)に移行する(S25)。そこで、前記フル発振の周波数より低い(ここではほぼ半分の)周波数での発振を行う(S26)。その結果、待機時には、2次コイルの出力が直接影響する最も高い直流電圧(24V)のみがほぼその半分の電圧(12V)にまで低下する。12Vより低い出力を得る回路回路26,27の出力は変わらない。その後、装置で設定された時間の経過後、ESS状態に入る。EES状態に入ったら(S26,Yes)、第2電源の発振を停止する(S28)。その後、第2電源をESS状態から起動させる何らかの要因(例えばプリント要求やFAX受信等)が発生するかどうかを監視する(S29)。そのような要因が発生したら、ステップS21のフル発振状態へ戻る。
このように、第2電源は、プリント中はフル発振動作を行い、待機時はハーフ発振動作を行い、ESSモード時は発振停止、の3種類の動作を装置本体の状態によって使い分けている。第1電源と第2電源とを組み合わせることにより、ESSモード時だけでなく、待機時においても省電力を達成可能である。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、本発明の画像形成装置は、複写機を例として説明したが、プリンタ、ファクシミリ機、これらの複合機等であってもよい。
本発明の画像形成装置の一例としてのデジタル複写機の概略構成を示した図である。 図1に示した複写機本体の複写機本体の電源部を利用するハードウェアを示す回路ブロック図である。 本発明の実施の形態における電源部の具体的な構成例を示す図である。 図3に示した電源部の第1電源のキャパシタの電位と1次側発振回路の動作を表した波形図である。 図3に示した電源部の第1電源のハードウェア動作を模式的に示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における装置の動作モードと第1電源および第2電源の動作状態との関係を示したタイミング図である。 本発明の実施の形態におけるESS信号と第1電源および第2電源の動作状態との関係を示したタイミング図である。 本発明の実施の形態における各種期間における各部の状態を表形式にまとめて示した図である。 図3に示した電源部の第2電源のハードウェア動作を模式的に示したフローチャートである。
符号の説明
11…交流電源
12…発振回路
13…トランス
16…スーパーキャパシタ
18…比較器
19…トランジスタ
20…フォトカプラ
21…交流電源
22…1次側発振回路
23…トランス
25…キャパシタ
28…比較器
29…トランジスタ
30…フォトカプラ
31…電源停止信号
32…発振周波数切替信号
100…複写機本体
114…操作部
115…コントローラ部
120…エンジン部
126…ESS信号
127…PWCTL信号
128,129…電源
130…電源部
131…発振モード切換信号
132…排紙部
133,233…発振ON/OFF信号

Claims (6)

  1. コントローラ部とエンジン部とを含む画像形成装置本体に電源を供給する電源装置を備えた画像形成装置において、
    コントローラ部に電力を供給するスイッチング電源である第1電源と、
    エンジン部に電力を供給するスイッチング電源である、前記第1電源と独立した第2電源とを備え、
    前記第1電源は2次側にスーパーキャパシタを有し、このスーパーキャパシタの電位に応じて前記第1電源の1次側の発振回路の発振と発振停止を交互に行わせる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1電源は、前記スーパーキャパシタの電位が所定値以上である場合、前記1次側の発振回路の発振を停止し、前記スーパーキャパシタの電位が前記所定値より落ち込んだ場合に前記1次側の発振回路の発振を開始することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第2電源の1次側の発振回路は、画像形成装置の待機時の発振周波数を画像形成動作時の発振周波数より低くすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記第2電源は、複数の異なる直流電圧を出力し、待機時にはそのうち最も高い直流電圧のみをほぼその半分の電圧にまで低下させることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記第2電源は、省エネルギーモード時に前記1次側の発振回路の発振を停止することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第1電源および第2電源の発振は一定周期で間欠的に発振を行う間欠発振である請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
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