JP2008114679A - スライドドア用ヒンジ装置 - Google Patents

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誠一 角谷
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【課題】一対のリンクアームの回動時に一対のリンクアーム間の開口を十分に閉塞する。
【解決手段】一対のリンクアーム16,18に一体に設けられたフロントブラケット34及びリアブラケット36には、延設部52,62が設けられている。この延設部52,62は、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)に回動されて、その長手方向が車両幅方向に沿って延在された状態にあるときに、遮蔽板86,88,90の水平方向間に形成される隙間152,154を車両上下方向下側からそれぞれ塞ぐ構成である。これにより、一対のリンクアーム16,18の回動時に一対のリンクアーム16,18間の開口19をより十分に閉塞することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、スライドドア用ヒンジ装置に係り、特にスライドドアをスライドさせるための一対のリンクアームを備え、この一対のリンクアームの回動時に一対のリンクアーム間に形成される開口を遮蔽板で塞ぐように構成されたスライドドア用ヒンジ装置に関する。
この種のスライドドア用ヒンジ装置としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、車両用スイングドアのためのヒンジ構造の例が開示されている。この特許文献1に記載のヒンジ構造には、スライドドアをスライドさせるための一対のアームが設けられている。この一対のアームの下方には、水平位置と垂直位置との間で回動するカバー(保護部材として開示)が設けられている。また、このカバーは、ドア全開時に水平位置となって一対のアーム間の開口を塞ぐ構成とされている。
実開昭63−197719号公報
しかしながら、特許文献1に記載の例では、上述のように、ドア全開時にカバーが水平位置となって初めて一対のアーム間の開口を塞ぐ構成であった。従って、一対のアームの回動時(特にアーム間の開口面積が最大となるドア開閉中間位置のとき)に、一対のアーム間の開口の一部分が塞がれずに残る可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、一対のリンクアームの回動時に一対のリンクアーム間の開口を十分に閉塞することが可能なスライドドア用ヒンジ装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のスライドドア用ヒンジ装置は、スライドドアのドア幅方向に並んで配置されて、それぞれ一端側が車体に回動可能に連結されると共に他端側が前記スライドドアに回動可能に連結された一対のリンクアームと、前記一対のリンクアームの長手方向に並んで配置されると共に、それぞれ前記一対のリンクアーム間を繋ぐように形成されて前記一対のリンクアームのそれぞれに対し回動可能に保持された一対の遮蔽板と、前記一対のリンクアームの一方から他方へ向けて延設され、前記一対のリンクアームが前記スライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに前記一対の遮蔽板の互いの相手側に位置される縁部間に配置される部位を含むように構成された延設部と、を備えることを特徴とする。
なお、本発明において、ドア幅方向とは、例えば、スライドドアが車体側面のサイドドアとされた場合には、車両前後方向に相当し、スライドドアが車体背面のバックドアとされた場合には、車両幅方向に相当する。
請求項1に記載のスライドドア用ヒンジ装置によれば、スライドドアは、スライドドアのドア幅方向に並んで配置された一対のリンクアームの回動を伴ってスライドされる。このとき、この一対のリンクアームには、一対の遮蔽板がそれぞれ回動可能に保持されている。この一対の遮蔽板は、一対のリンクアームの長手方向に並んで配置されると共に、一対のリンクアーム間を繋ぐように形成され、一対のリンクアームと共に移動される。従って、この一対の遮蔽板によって、一対のリンクアームの回動時に一対のリンクアーム間の開口を十分に閉塞することが可能となる。
また、請求項1に記載のスライドドア用ヒンジ装置によれば、一対のリンクアームの一方から他方へ向けて延設部が延設されている。この延設部は、一対のリンクアームがスライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに一対の遮蔽板の互いの相手側に位置される縁部間に配置される部位を含むように構成されている。従って、一対のリンクアームがスライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに、例えば一対の遮蔽板の互いの相手側に切欠き等が形成されることによって一対の遮蔽板の間に隙間が形成される場合でも、この一対の遮蔽板の間の隙間を延設部によって塞ぐことができる。これにより、一対のリンクアームの回動時に一対のリンクアーム間の開口をより十分に閉塞することが可能となる。
請求項2に記載のスライドドア用ヒンジ装置は、請求項1に記載のスライドドア用ヒンジ装置において、前記一対の遮蔽板は、前記一対のリンクアームが前記スライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに板厚方向に重複される重複部を備えるように構成され、前記延設部は、前記一対のリンクアームが前記スライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに前記一対のリンクアームの一方から前記重複部へ向かい且つ前記一対の遮蔽板と板厚方向に重複されるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載のスライドドア用ヒンジ装置によれば、一対の遮蔽板は、一対のリンクアームがスライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに重複部にて板厚方向に重複される。また、上述の延設部は、一対のリンクアームがスライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに一対の遮蔽板と板厚方向に重複される。従って、一対のリンクアームがスライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに、一対の遮蔽板に荷重が加えられた場合でも、この荷重を重複部から延設部を介して一対のリンクアーム、ひいては、車体側に伝達することができる。しかも、延設部は、一対のリンクアームの一方から重複部へ向けて延設されているので、一対の遮蔽板の重複部から延設部への荷重伝達効率を向上できる。この結果、一対の遮蔽板に加えられた荷重を装置全体で十分に受け止めることが可能となる。
なお、延設部は、一対の遮蔽部の重複部へ向かって延設されていれば良く、この重複部と必ずしも板厚方向に重複される必要は無いが、この延設部が重複部と板厚方向に重複されるようにすれば、重複部から延設部への荷重伝達効率をより向上できる。
請求項3に記載のスライドドア用ヒンジ装置は、請求項1又は請求項2に記載のスライドドア用ヒンジ装置において、前記一対のリンクアームの少なくとも一方の長手方向に沿って前記車体側と前記スライドドア側とを繋ぐように配索された配索部材と、前記一対のリンクアームの少なくとも一方の長手方向に沿って形成されて前記配索部材を覆う被覆部と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載のスライドドア用ヒンジ装置によれば、一対のリンクアームの少なくとも一方には、長手方向に沿って配索部材が配索されており、この配索部材は、被覆部によって覆われている。従って、この被覆部によって配索部材を覆い隠すことができ、装置全体の見栄えを確保できる(見栄えの低下を抑制できる)。しかも、この被覆部によって配索部材を覆い隠すことで、配索部材(例えばハーネス類)を保護することもできる。
なお、請求項3に記載のスライドドア用ヒンジ装置では、一対のリンクアームのそれぞれに配索部材が配索されていても良い。この場合には、一対のリンクアームのそれぞれに設けられた被覆部によって各配索部材が被覆される。
請求項4に記載のスライドドア用ヒンジ装置は、請求項3に記載のスライドドア用ヒンジ装置において、前記被覆部と前記延設部とは、一体的に構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載のスライドドア用ヒンジ装置によれば、上述の配索部材を被覆するための被覆部と、一対の遮蔽板の間の隙間を塞ぐための延設部とが、一体的に構成されている。従って、部材点数の増加を抑制することができ、装置全体の製造コストの増加を抑制できる。
請求項5に記載のスライドドア用ヒンジ装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のスライドドア用ヒンジ装置において、前記一対の遮蔽板のうちの一方は、前記一対のリンクアームに対し回動軸方向の一方側に配置され、前記一対の遮蔽板のうちの他方は、前記一方の遮蔽板に対し前記一対のリンクアームと回動軸方向の反対側に配置され、前記他方の遮蔽板を前記一対のリンクアームのそれぞれに対し回動可能に保持する一対の回動保持手段と、前記一対のリンクアームの少なくとも一方に設けられ、前記一対の回動保持手段の少なくとも一方を前記一方の遮蔽板が挿入可能な空隙を介して前記リンクアームから回動軸方向に離間配置させる離間配置手段と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載のスライドドア用ヒンジ装置によれば、他方の遮蔽板は、一対のリンクアームのそれぞれに回動保持手段によって回動可能に保持されている。また、この一対の回動保持手段の少なくとも一方は、離間配置手段によって、一対の遮蔽板の一方が挿入可能な空隙を介してリンクアームから回動軸方向に離間して配置されている。従って、一対のリンクアームの回動時に、この回動保持手段が一方の遮蔽板の移動軌跡内で一方の遮蔽板と干渉することを抑制できる。このため、一方の遮蔽板に回動保持手段との干渉を抑制するための切欠きを設ける必要が無い(若しくは切欠きを小さくできる)。これにより、一対のリンクアームの回動時に一対のリンクアーム間の開口をより十分に閉塞することが可能となる。
なお、請求項5に記載のスライドドア用ヒンジ装置では、一対の回動保持手段のそれぞれが、離間配置手段によって一対のリンクアームのそれぞれから回動軸方向に離間して配置されていても良い。この場合には、一対のリンクアームの双方向の回動時に、回動保持手段のそれぞれが一方の遮蔽板の移動軌跡内で一方の遮蔽板と干渉することを抑制できる。
以上詳述したように、本発明によれば、一対のリンクアームの回動時に一対のリンクアーム間の開口を一対の遮蔽板及び延設部によって十分に閉塞することが可能となる。
以下、図1乃至図9を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1乃至図8は、本発明の一実施形態を示す図であり、図1,図2は、スライドドア用ヒンジ装置10の全体構成を示す平面図、図3は、スライドドア用ヒンジ装置10の全体構成を示す分解斜視図、図4乃至図6は、スライドドア用ヒンジ装置10の断面図、図7,図8は、図2に示される動作状態(ドア開状態)にあるときのスライドドア用ヒンジ装置10の要部拡大平面図である。また、図9は、スライドドア用ヒンジ装置10の変形例を示す図である。なお、これらの図において示される矢印Up、矢印Fr、矢印Outは、車両上下方向上側、車両前後方向前側、車両幅方向外側をそれぞれ示している。
はじめに、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10の構成について説明する。
本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10は、車両に設けられたスライドドアを車体にスライド可能に支持するために好適に用いられるものである。本実施形態では、一例として、スライドドア用ヒンジ装置10が、車体側面14に設けられたサイドドア12を車体側面14にスライド可能に支持する機構として用いられている。また、本実施形態において、スライドドア用ヒンジ装置10は、サイドドア12の下部を車体側面14に支持する機構として用いられており、サイドドア12により開閉される図示しないドア開口よりも下側に配置されている。
図1,図2に示されるように、スライドドア用ヒンジ装置10には、一対のリンクアーム16,18が備えられている。一対のリンクアーム16,18は、車両前後方向に並んで配置されており、その車両幅方向両端側に連結部20,22をそれぞれ備えて構成されている。車両幅方向内側の連結部20は、ヒンジブラケット21を介して車体側面14にそれぞれ回動可能に連結されており、車両幅方向外側の連結部22は、ヒンジブラケット23を介してサイドドア12にそれぞれ回動可能に連結されている。
そして、このスライドドア用ヒンジ装置10では、一対のリンクアーム16,18の車両前後方向前側(R1方向)及び後側(R2方向)の回動を伴って、サイドドア12が車体側面14に対して車両前後方向前側及び後側にスライドされる構成とされている。
なお、本実施形態では、図1に示されるように、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向前側(R1方向)に回動された状態にあるときに、サイドドア12が車両前後方向前側に移動されて車体側面14のドア開口を閉じる構成とされている。また、図2に示されるように、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)に回動された状態にあるときに、サイドドア12が車両前後方向後側に移動されて車体側面14のドア開口を開く構成とされている。
この一対のリンクアーム16,18のうち車両前後方向前側に配置されたリンクアーム16には、図1乃至図5に示されるように、ハーネス部材24(配索部材)が一体的に設けられている。ハーネス部材24は、ハーネスケース26及びハーネス28を有して構成されている。ハーネスケース26は、図3に示されるように、リンクアーム16に沿う長手状の筒状体で構成され、その長手方向両端側にクリップ30を備えている。そして、このハーネスケース26は、クリップ30がリンクアーム16の側面に形成された嵌合孔32(図4参照)と嵌合されることでリンクアーム16と一体的に固定されている。ハーネス28は、ハーネスケース26の内部に挿通されることでリンクアーム16に沿って配索され、車体側とサイドドア12側とを電気的に接続するものである。
また、一対のリンクアーム16,18には、図3に示されるように、フロントブラケット34、リアブラケット36、ブラケット38(離間配置手段)がそれぞれ設けられている。フロントブラケット34は、リンクアーム16に沿って長手状に構成された平板状の本体部40を有して構成されている。この本体部40には、長手方向に離間した二箇所の位置に貫通孔42が形成されている。そして、フロントブラケット34は、本体部40の貫通孔42にボルト44が挿入され、このボルト44がリンクアーム16と一体的に設けられたナット46にそれぞれ螺入されることで、リンクアーム16と一体的に固定されている。
また、フロントブラケット34には、本体部40と一体的に庇状の被覆部48が形成されている。被覆部48は、リンクアーム16に対しハーネス部材24側に配置され、リンクアーム16の長手方向に沿って形成されている。そして、この被覆部48は、ハーネス部材24を車両上下方向上側及び車両前後方向前側から覆うように構成されている。
また、フロントブラケット34には、本体部40と一体的に一対の延設部50,52が形成されている。この一対の延設部50,52は、本体部40の長手方向に離間した二箇所の位置にそれぞれ形成されており、それぞれ本体部40からリンクアーム18へ向けて延設されている。
リアブラケット36は、リンクアーム18に沿って長手状に構成された平板状の本体部54を有して構成されている。この本体部54には、長手方向に離間した二箇所の位置に貫通孔56が形成されている。そして、リアブラケット36は、本体部54の貫通孔56にボルト58が挿入され、このボルト58がブラケット38の貫通孔57を介してリンクアーム18と一体的に設けられたナット60にそれぞれ螺入されることで、ブラケット38及びリンクアーム18と一体的に固定されている。
また、リアブラケット36には、本体部54と一体的に一対の延設部62,64が形成されている。この一対の延設部62,64は、本体部54の長手方向に離間した二箇所の位置にそれぞれ形成されており、それぞれ本体部54からリンクアーム16へ向けて延設されている。
ブラケット38は、リアブラケット36に沿って長手状に構成された平板状の本体部66を有して構成されている。この本体部66では、長手方向に離間した二箇所の位置が溶接部68とされている。そして、ブラケット38は、この二箇所の溶接部68により、リンクアーム18と一体的に固定されている。
また、ブラケット38には、本体部66の長手方向に離間した二箇所の位置に舌状片を折り曲げて形成された離間壁部70,72が設けられている。この離間壁部70,72は、水平方向に延在されると共に、本体部66に対し支持壁部74,76を介して形成されることで、本体部66から車両上下方向上側にそれぞれ離間されて配置されている。そして、このブラケット38では、このように離間壁部70,72と本体部66とが互いに車両上下方向に離間されることにより、離間壁部70,72と本体部66との間に空隙78,80がそれぞれ形成されている。
また、このスライドドア用ヒンジ装置10には、三枚の遮蔽板86,88,90が備えられている。各遮蔽板86,88,90は、それぞれ平面視長方形状に構成されている。遮蔽板86は、一対のリンクアーム16,18の長手方向中央部よりも車体側面14側に配置され、遮蔽板88は、一対のリンクアーム16,18の長手方向中央部に配置され、遮蔽板90は、一対のリンクアーム16,18の長手方向中央部よりもサイドドア12側に配置されている。また、各遮蔽板86,88,90は、一対のリンクアーム16,18間を繋ぐように配置されている。
遮蔽板86は、長辺方向両端側に貫通孔92を有している。そして、この遮蔽板86は、貫通孔92にボルト94が挿通され、このボルト94がフロントブラケット34及びリアブラケット36の貫通孔96,98を介してリンクアーム16,18と一体的に設けられたナット100にそれぞれ螺入されることで、一対のリンクアーム16,18のそれぞれに回動可能に連結されている。また、遮蔽板86と、フロントブラケット34及びリアブラケット36との間には、ワッシャ102がそれぞれ介挿されている。
遮蔽板88は、長辺方向両端側に貫通孔104,106を有している。そして、この遮蔽板88の長辺方向一端側は、貫通孔104にボルト108が挿通され、このボルト108がフロントブラケット34の貫通孔110を介してリンクアーム16と一体的に設けられたナット112に螺入されることで、リンクアーム16に対して回動可能に連結されている。また、この遮蔽板88の長辺方向他端側は、貫通孔106にカシメピン114(回動保持手段の一部)が挿通され、このカシメピン114がリアブラケット36の離間壁部70に形成された貫通孔116を介してカシメナット118(回動保持手段の一部)とかしめられることで、リアブラケット36の離間壁部70に回動可能に連結されている。
また、遮蔽板88の長辺方向一端側とフロントブラケット34との間には、ワッシャ120が介挿され、遮蔽板88の長辺方向他端側とブラケット38の離間壁部70との間には、ワッシャ122が介挿されている。この遮蔽板88は、このワッシャ120,122及びブラケット38によって上述の遮蔽板86よりも車両上下方向上側に位置されている。
同様に、遮蔽板90は、長辺方向両端側に貫通孔124,126を有している。そして、この遮蔽板90の長辺方向一端側は、貫通孔124にボルト128が挿通され、このボルト128がフロントブラケット34の貫通孔130を介してリンクアーム16と一体的に設けられたナット132に螺入されることで、リンクアーム16に対して回動可能に連結されている。また、この遮蔽板90の長辺方向他端側は、貫通孔126にカシメピン134(回動保持手段の一部)が挿通され、このカシメピン134がリアブラケット36の離間壁部72に形成された貫通孔136を介してカシメナット138(回動保持手段の一部)とかしめられることで、リアブラケット36の離間壁部72に回動可能に連結されている。
また、遮蔽板90の長辺方向一端側とフロントブラケット34との間には、ワッシャ140が介挿され、遮蔽板90の長辺方向他端側とブラケット38の離間壁部72との間には、ワッシャ142が介挿されている。この遮蔽板90は、このワッシャ140,142及びブラケット38によって上述の遮蔽板88よりも車両上下方向上側に位置されている。
そして、このスライドドア用ヒンジ装置10では、このようにして、一対のリンクアーム16,18に遮蔽板86,88,90が一体的に設けられており、この遮蔽板86,88,90が一対のリンクアーム16,18と共に移動されるようになっている。
なお、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10の基本的な構成は上記の通りであるが、遮蔽板86,88,90及び延設部50,52,62,64の配置構成についてさらに詳述すると、遮蔽板86と遮蔽板88とは、図2に示されるように、一対のリンクアーム16,18がサイドドア12をドア開位置とする回動位置にあるときに板厚方向に重複される重複部144を備えるように構成されている。同様に、遮蔽板88と遮蔽板90とは、一対のリンクアーム16,18がサイドドア12をドア開位置とする回動位置にあるときに板厚方向に重複される重複部146を備えるように構成されている。
さらに、遮蔽板88は、リンクアーム18側且つ遮蔽板86側の角部に連結部20との干渉を防止するための切欠部148と、リンクアーム16側且つ遮蔽板90側の角部に連結部22との干渉を防止するための切欠部150とを備えて構成されている。
また、フロントブラケット34に設けられた延設部50,52及びリアブラケット36に設けられた延設部62,64は、図2に示されるように、一対のリンクアーム16,18がサイドドア12をドア開位置とする回動位置にあるときに遮蔽板86,88,90と次のような配置関係となるように構成されている。
つまり、フロントブラケット34に設けられた延設部52は、図2の要部拡大平面図である図7(a)に示されるように、平面視にて遮蔽板88,90の互いの相手側に位置される縁部88B,90A間(つまりW1間)に配置される部位を含むように構成されており、遮蔽板88,90の水平方向間に形成される隙間154を車両上下方向下側から塞ぐ構成である。また、延設部52は、遮蔽板88,90の車両上下方向下側に位置された状態で、フロントブラケット34の本体部40から遮蔽板88,90の重複部146の下方へ向かい、この遮蔽板88,90のリンクアーム16側の部位88C,90Bと車両上下方向に重複される構成である。なお、延設部52は、重複部146と車両上下方向に重複されていないが、さらにリンクアーム18側へ向けて延長されて重複部146と車両上下方向に重複されても良い。
また、フロントブラケット34に設けられた延設部50は、図2の要部拡大平面図である図7(b)に示されるように、平面視にて遮蔽板86,88の互いの相手側に位置される縁部86A,88A間(つまりW2間)に配置される部位を含むように構成されており、且つ、遮蔽板86,88の車両上下方向下側に位置された状態で、フロントブラケット34の本体部40から遮蔽板86,88の重複部144の下方へ向かい、この重複部144と車両上下方向に重複される構成である。
また、リアブラケット36に設けられた延設部64は、図2の要部拡大平面図である図8(a)に示されるように、平面視にて遮蔽板88,90の互いの相手側に位置される縁部88B,90A間(つまりW3間)に配置される部位を含むように構成されており、且つ、遮蔽板88,90の車両上下方向下側に位置された状態で、リアブラケット36の本体部54から遮蔽板88,90の重複部146の下方へ向かい、この重複部146と車両上下方向に重複される構成である。
また、リアブラケット36に設けられた延設部62は、図2の要部拡大平面図である図8(b)に示されるように、平面視にて遮蔽板86,88の互いの相手側に位置される縁部86A,88A間(つまりW4間)に配置される部位を含むように構成されており、遮蔽板86,88の水平方向間に形成される隙間152を車両上下方向下側から塞ぐ構成である。また、延設部62は、遮蔽板86,88の車両上下方向下側に位置された状態で、リアブラケット36の本体部54から遮蔽板86,88の重複部144の下方へ向かい、この重複部144と車両上下方向に重複される構成である。
次に、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10の作用について説明する。
本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10では、図1に示される如く一対のリンクアーム16,18が車両前後方向前側(R1方向)に回動された状態にあるときには、サイドドア12が車両前後方向前側に移動されて車体側面14のドア開口が閉じられる。また、このときには、図1に示される如く、各遮蔽板86,88,90が互いに車両上下方向に重なり合った状態となり、この各遮蔽板86,88,90によって一対のリンクアーム16,18間の開口19が閉塞される。
続いて、この状態から、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)に回動されると、サイドドア12が車両前後方向後側に移動される。また、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)に回動されると、この一対のリンクアーム16,18の回動に伴って、各遮蔽板86,88,90が車両前後方向後側に移動される。
このとき、各遮蔽板86,88,90は、一対のリンクアーム16,18の車両前後方向後側(R2方向)への回動に伴って徐々に水平方向に並ぶように互いに水平方向に相対移動される。これにより、遮蔽板86,88,90による遮蔽領域(遮蔽板86,88,90の平面視全体形状)が拡大されて一対のリンクアーム16,18間の開口19の形状変化(開口19の拡大)に追従する。
つまり、この遮蔽板86,88,90は、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)へ回動される間、一対のリンクアーム16,18と共に車両前後方向後側へ移動し、且つ、互いに水平方向に相対移動されて遮蔽領域を拡大することで、この一対のリンクアーム16,18間の開口19を閉塞し続ける。
そして、図2に示されるように、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)に回動されると、サイドドア12が車両前後方向後側に移動されて車体側面14のドア開口が開かれる。従って、乗員が車体側面14のドア開口を通じて乗降車を行うことが可能となる。
ここで、図2に示されるように、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)に回動されて、その長手方向が車両幅方向に沿って延在された状態にあるときには、遮蔽板86,88,90が車両幅方向に並んだ状態に配置される。そして、この車両幅方向に並んだ遮蔽板86,88,90によって、一対のリンクアーム16,18間の開口19の大部分が閉塞される。しかも、このときには、遮蔽板88の一部が遮蔽板86と板厚方向に重なる(重複部144)ので、この遮蔽板88と遮蔽板86との間に水平方向の隙間が形成されることも防止される。また、遮蔽板90の一部が遮蔽板88と板厚方向に重なる(重複部146)ので、この遮蔽板90と遮蔽板88との間に水平方向の隙間が形成されることも防止される。
なお、このとき、一対のリンクアーム16,18間の開口19のうち車体側面14側の部分19Aは、車体側面14のドア開口の下縁部等によって車両上下方向上側から閉塞され、一対のリンクアーム16,18間の開口19のうちサイドドア12側の部分19Bは、サイドドア12に設けられたドアトリム等によって車両上下方向上側から閉塞される。従って、サイドドア12が車両前後方向後側に移動されて車体側面14のドア開口が開かれたときには、一対のリンクアーム16,18間の開口19の全域が閉塞される。
なお、図2に示されるように、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)に回動されて、その長手方向が車両幅方向に沿って延在された状態にあるときには、遮蔽板88の遮蔽板86側に切欠部148が形成されることによって遮蔽板86,88の水平方向間に隙間152が形成される。また、遮蔽板88の遮蔽板90側に切欠部150が形成されることによって遮蔽板88,90の水平方向間に隙間154が形成される。
ところが、このときには、遮蔽板88,90の水平方向間の隙間154は、延設部52によって車両上下方向下側から塞がれ(図7(a)参照)、遮蔽板86,88の水平方向間の隙間152は、延設部62によって車両上下方向下側から塞がれる(図8(b)参照)。
さらに、このときには、上述の遮蔽板86,88の重複部144の下側に延設部50と延設部62が位置し、この重複部144と延設部50,62とが車両上下方向に重複される(図7(b),図8(b)参照)。同様に、遮蔽板88,90の重複部146の下側に延設部64が位置し、この重複部146と延設部64とが車両上下方向に重複される(図8(a)参照)。また、延設部52は、遮蔽板88,90の車両上下方向下側に位置された状態で、遮蔽板88,90と車両上下方向に重複し、且つ、遮蔽板88,90の重複部146の下方に向かうように配置される(図7(a)参照)。
従って、この場合に、例えば乗員が遮蔽板86,88,90の上に乗るなどして遮蔽板86,88,90に荷重が加えられた場合でも、この荷重が重複部144,146から延設部50,52,62,64を介して一対のリンクアーム16,18、ひいては、車体側面14側に伝達される。
そして、この状態から、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向前側(R1方向)に回動されると、サイドドア12が車両前後方向前側に移動される。また、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向前側(R1方向)に回動されると、この一対のリンクアーム16,18の回動に伴って、遮蔽板86,88,90が車両前後方向前側に移動される。
このとき、遮蔽板86,88,90は、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向前側(R1方向)へ回動される間、一対のリンクアーム16,18と共に車両前後方向前側へ移動することで、この一対のリンクアーム16,18間の開口19を閉塞し続ける。
また、遮蔽板86,88,90は、一対のリンクアーム16,18の車両前後方向前側(R1方向)への回動に伴って徐々に板厚方向に重なるように互いに水平方向に相対移動される。これにより、遮蔽板86,88,90による遮蔽領域(遮蔽板86,88,90の平面視全体形状)が縮小されて一対のリンクアーム16,18間の開口19の形状変化(開口19の縮小)に追従する。
そして、図1に示される如く一対のリンクアーム16,18が車両前後方向前側(R1方向)に回動された状態にあるときには、サイドドア12が車両前後方向前側に移動されて車体側面14のドア開口が閉じられる。また、このときには、図1に示される如く、遮蔽板86,88,90が互いに車両上下方向に重なり合い、この遮蔽板86,88,90によって一対のリンクアーム16,18間の開口19が閉塞される。
また、このときには、遮蔽板86,88,90が互いに車両上下方向に重なり合うことで、一対のリンクアーム16,18の回動が阻害されることが抑制される。
さらに、このときには、例えば、図6に示されるように、ブラケット38の離間壁部70とリンクアーム18との間に形成された空隙78に遮蔽板86が挿入されて、カシメピン114及びカシメナット118と遮蔽板86との干渉が抑制される。同様に、ブラケット38の離間壁部72とリンクアーム18との間に形成された空隙80に遮蔽板88が挿入されて、カシメピン134及びカシメナット138と遮蔽板88との干渉が抑制される。
以上詳述したように、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10によれば、一対のリンクアーム16,18には、遮蔽板86,88,90がそれぞれ回動可能に保持されている。また、この遮蔽板86,88,90は、一対のリンクアーム16,18の長手方向に並んで配置されると共に、それぞれ一対のリンクアーム16,18間を繋ぐように配置され、一対のリンクアーム16,18と共に移動される。従って、この遮蔽板86,88,90によって、一対のリンクアーム16,18の回動時に一対のリンクアーム16,18間の開口19を十分に閉塞することが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10によれば、フロントブラケット34及びリアブラケット36に延設部52,62が設けられている。この延設部52,62は、図2に示されるように、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)に回動されて、その長手方向が車両幅方向に沿って延在された状態にあるときに、遮蔽板86,88,90の水平方向間に形成される隙間152,154を車両上下方向下側からそれぞれ塞ぐ構成である。これにより、一対のリンクアーム16,18の回動時に一対のリンクアーム16,18間の開口19をさらにより十分に閉塞することが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10によれば、ブラケット38には、遮蔽板86が挿入可能な空隙78を介してリンクアーム18から車両上下方向上側に離間して配置された離間壁部70が設けられており、カシメピン114及びカシメナット118は、この離間壁部70にて遮蔽板88を保持している。従って、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向前側(R1方向)に回動された状態にあるときでも、このカシメピン114及びカシメナット118が遮蔽板86の移動軌跡内で遮蔽板86とそれぞれ干渉することを抑制できる。このため、遮蔽板86にカシメピン114及びカシメナット118との干渉を抑制するための切欠きを設ける必要が無い(若しくは切欠きを小さくできる)。
同様に、ブラケット38には、遮蔽板88が挿入可能な空隙80を介してリンクアーム18から車両上下方向上側に離間して配置された離間壁部72が設けられており、カシメピン134及びカシメナット138は、この離間壁部72にて遮蔽板90を保持している。従って、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向前側(R1方向)に回動された状態にあるときでも、このカシメピン134及びカシメナット138が遮蔽板88の移動軌跡内で遮蔽板88とそれぞれ干渉することを抑制できる。このため、遮蔽板88にカシメピン134及びカシメナット138との干渉を抑制するための切欠きを設ける必要が無い(若しくは切欠きを小さくできる)。これにより、一対のリンクアーム16,18の回動時に一対のリンクアーム16,18間の開口19をより十分に閉塞することが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10によれば、図2に示されるように、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向後側(R2方向)に回動されて、その長手方向が車両幅方向に沿って延在された状態にあるときには、上述の遮蔽板86,88の重複部144の下側に延設部50と延設部62が位置し、この重複部144と延設部50,62とが車両上下方向に重複される。同様に、遮蔽板88,90の重複部146の下側に延設部64が位置し、この重複部146と延設部64とが車両上下方向に重複される。また、延設部52は、遮蔽板88,90の車両上下方向下側に位置された状態で、遮蔽板88,90と車両上下方向に重複し、且つ、遮蔽板88,90の重複部146の下方に向かうように配置される。
従って、この場合に、例えば乗員が遮蔽板86,88,90の上に乗るなどして遮蔽板86,88,90に荷重が加えられた場合でも、この荷重を重複部144,146から延設部50,52,62,64を介して一対のリンクアーム16,18、ひいては、車体側面14側に伝達することができる。この結果、遮蔽板86,88,90に加えられた荷重を装置全体で十分に受け止めることが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10によれば、車両前後方向前側のリンクアーム16の長手方向に沿って配索されたハーネス部材24は、フロントブラケット34の被覆部48によって車両上下方向上側及び車両前後方向前側から覆われている。従って、この被覆部48によってハーネス部材24を覆い隠すことができ、装置全体の見栄えを確保できる(見栄えの低下を抑制できる)。しかも、この被覆部48によってハーネス部材24を覆い隠すことで、ハーネス部材24を保護することもできる。
また、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10によれば、フロントブラケット34及びリアブラケット36によって一対のリンクアーム16,18を覆うことによっても、装置全体の見栄えを確保できる(見栄えの低下を抑制できる)。
また、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10によれば、上述のハーネス部材24を被覆するための被覆部48と延設部50,52とが、いずれもフロントブラケット34に形成されることで一体的に構成されている。従って、部材点数の増加を抑制することができ、装置全体の製造コストの増加を抑制できる。
また、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10によれば、一対のリンクアーム16,18が車両前後方向前側(R1方向)に回動された状態にあるときには、遮蔽板86,88,90が互いに車両上下方向に重なり合うことで、一対のリンクアーム16,18の回動が阻害されることを抑制できる。これにより、一対のリンクアーム16,18の回動範囲を確保することができ、この結果、サイドドア12のスライド量を確保できる。
また、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10によれば、全ての遮蔽板86,88,90及びリンクアーム16,18を一つのアッセンブリとすることができるので、装置全体の車体への組付性を向上させることができる。
次に、本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置10の変形例について説明する。
上記実施形態では、一方のリンクアーム18にブラケット38が設けられて、遮蔽板88,90を回動保持するための回動軸部材(カシメピン114,134及びカシメナット118,138)がリンクアーム18から離間配置されていたが、他方のリンクアーム16にブラケット38が設けられて、遮蔽板88,90を回動保持するための回動軸部材がリンクアーム16から離間配置されていても良い。また、双方のリンクアーム16,18にブラケット38がそれぞれ設けられて各回動軸部材がリンクアーム16,18からそれぞれ離間配置されていても良い。
また、上記実施形態では、一例として、スライドドア用ヒンジ装置10が、車体側面14に設けられたサイドドア12を車体側面14にスライド可能に支持する機構として用いられていたが、スライドドア用ヒンジ装置10は、車体背面に設けられたバックドアを車体背面にスライド可能に支持する機構として用いられていても良い。
また、上記実施形態では、図3に示されるように、ブラケット38がリンクアーム18の上面部に溶接部68によって溶接されて固定されていたが、例えば、図9に示されるように、ブラケット38に車両上下方向に延在される結合壁部39が形成されて、この結合壁部39がリンクアーム18の側面部に溶接部41によって結合されていても良い。
本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置の全体構成を示す平面図(ドア閉状態)である。 本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置の全体構成を示す平面図(ドア開状態)である。 本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置の全体構成を示す分解斜視図である。 図2の4−4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 図2の6−6線断面図である。 図2に示される動作状態(ドア開状態)にあるときのスライドドア用ヒンジ装置の要部拡大平面図である。 図2に示される動作状態(ドア開状態)にあるときのスライドドア用ヒンジ装置の要部拡大平面図である。 本発明の一実施形態に係るスライドドア用ヒンジ装置の変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 スライドドア用ヒンジ装置
12 サイドドア
14 車体側面
16,18 リンクアーム
19 開口
24 ハーネス部材(配索部材)
34 フロントブラケット
36 リアブラケット
38 ブラケット(離間配置手段)
48 被覆部
50,52,62,64 延設部
70,72 離間壁部
78,80 空隙
86,88,90 遮蔽板
114,134 カシメピン(回動保持手段の一部)
118,138 カシメナット(回動保持手段の一部)
144,146 重複部
152,154 隙間

Claims (5)

  1. スライドドアのドア幅方向に並んで配置されて、それぞれ一端側が車体に回動可能に連結されると共に他端側が前記スライドドアに回動可能に連結された一対のリンクアームと、
    前記一対のリンクアームの長手方向に並んで配置されると共に、それぞれ前記一対のリンクアーム間を繋ぐように形成されて前記一対のリンクアームのそれぞれに対し回動可能に保持された一対の遮蔽板と、
    前記一対のリンクアームの一方から他方へ向けて延設され、前記一対のリンクアームが前記スライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに前記一対の遮蔽板の互いの相手側に位置される縁部間に配置される部位を含むように構成された延設部と、
    を備えることを特徴とするスライドドア用ヒンジ装置。
  2. 前記一対の遮蔽板は、前記一対のリンクアームが前記スライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに板厚方向に重複される重複部を備えるように構成され、
    前記延設部は、前記一対のリンクアームが前記スライドドアをドア開位置とする回動位置にあるときに前記一対のリンクアームの一方から前記重複部へ向かい且つ前記一対の遮蔽板と板厚方向に重複されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア用ヒンジ装置。
  3. 前記一対のリンクアームの少なくとも一方の長手方向に沿って前記車体側と前記スライドドア側とを繋ぐように配索された配索部材と、
    前記一対のリンクアームの少なくとも一方の長手方向に沿って形成されて前記配索部材を覆う被覆部と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライドドア用ヒンジ装置。
  4. 前記被覆部と前記延設部とは、一体的に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のスライドドア用ヒンジ装置。
  5. 前記一対の遮蔽板のうちの一方は、前記一対のリンクアームに対し回動軸方向の一方側に配置され、
    前記一対の遮蔽板のうちの他方は、前記一方の遮蔽板に対し前記一対のリンクアームと回動軸方向の反対側に配置され、
    前記他方の遮蔽板を前記一対のリンクアームのそれぞれに対し回動可能に保持する一対の回動保持手段と、
    前記一対のリンクアームの少なくとも一方に一体的に設けられ、前記一対の回動保持手段の少なくとも一方を前記一方の遮蔽板が挿入可能な空隙を介して前記リンクアームから回動軸方向に離間配置させる離間配置手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のスライドドア用ヒンジ装置。
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