JP2008114323A - 位置決めクランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワーク検知機構の作動手段の動作不良を無くすことができ、該動作不良を原因としてワークの着座検知が不可能となることを防止することができる位置決めクランプ装置を提供する。
【解決手段】位置決めクランプ装置Sのワーク検知機構Tは、ワークWの着座を検知する光電スイッチ31と、ワークWの着座面22aに向かう移動によって光電スイッチ31を作動させる作動杆30とを備える。また、作動杆30は、ロケートピン21の収容空間21b内に設けられるとともに該収容空間21bからロケートピン21外へ臨む状態で設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、着座面にワークが着座したことを検知するワーク検出機構を備えた位置決めクランプ装置に関するものである。
例えば、金属板等のワークを加工(例えば、溶接)する際に、該ワークを定位置に位置決めするために複数の位置決めクランプ装置が用いられる(例えば、特許文献1参照。)。図7に示すように、この位置決めクランプ装置90は、本体91を備え、該本体91の先端カバー93上に設けられた円筒状をなすワーク座金94によってワーク着座部92が形成されるとともに、該ワーク着座部92(ワーク座金94)の先端面によってワーク着座面92aが形成されている。また、ワークWを位置決めするための位置決めピン95は、前記先端カバー93に固定され、前記ワーク着座面92aを貫通して突出している。また、位置決めクランプ装置90は、ワーク着座面92aに着座したワークWをクランプするクランプアーム96を備え、該クランプアーム96は、位置決めピン95に形成されたスリット95a内で揺動するようになっている。
位置決めクランプ装置90は、前記ワーク着座面92aにワークWが着座したことを検知するワーク検知機構100を備えている。ワーク検知機構100は、前記ワーク着座部92の周囲を覆うセンサ作動部材101を備え、該センサ作動部材101は前記先端カバー93の先端の外周側に上下動自在に嵌装されている。また、センサ作動部材101の中央には、ワーク座金94を位置決めピン95と共に貫通させる円形の開口部101aが形成されている。センサ作動部材101において、前記開口部101aの周縁の複数個所には、位置決めピン95の外周面との間に僅かな間隔を持ちながら該位置決めピン95に沿って立ち上がる突子102が一体に突設されている。これら突子102は、ワーク座金94に設けられたスリット94a内に位置しているとともに、該スリット94aからワーク着座面92aの上方まで突出している。
また、センサ作動部材101の下面には、ピン状のセンサ感応子103が垂直に垂設されている。このセンサ感応子103の下端には磁性体104が取り付けられ、該磁性体104によって本体91の外周面に取り付けられたセンサである近接スイッチ107を作動できるようになっている。
そして、ワーク検知機構100においては、ワークWが位置決めピン95に向かって下降してきて、ワークWがセンサ作動部材101の突子102に当接すると、センサ作動部材101は下方へ押動される。そして、ワークWがワーク着座面92aに着座すると、センサ作動部材101と共に下降したセンサ感応子103の下端の磁性体104が近接スイッチ107を作動させ、この近接スイッチ107がオンになることによりワークWの着座が電気的に検知される。この検知によりクランプアーム96が作動し、ワークWがワーク着座面92a上にクランプされる。
特開2005−279861号公報
ところが、特許文献1に開示のワーク検知機構100においては、近接スイッチ107を間接的に作動させることとなる突子102は、ワーク座金94のスリット94a内に配設され、該スリット94a内で上下方向に摺動する構成となっている。また、突子102は、ワーク着座部92(ワーク座金94)内からワーク着座面92aに露出しており、スリット94aもワーク着座面92aに連設されている。このため、ワーク着座面92aに着座したワークWの溶接等によって発生する溶接屑等が、スリット94aと突子102との摺動部に噛み込んでしまい、センサ作動部材101が動作不良を起こし、ワーク検知機構100によってワークWの着座検知ができなくなる虞がある。
本発明は、ワーク検知機構の作動手段の動作不良を無くすことができ、該動作不良を原因としてワークの着座検知が不可能となることを防止することができる位置決めクランプ装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ワークのロケート孔に挿通されるロケートピンを備えるとともに、前記ロケートピンの基端側に前記ワークの着座面を備え、前記ロケートピン内に形成された収容空間には、該ロケートピンによって位置決めされたワークをクランプするクランプアームが出没可能に設けられ、さらに、前記着座面に対するワークの着座を検知するワーク検知機構を備えた位置決めクランプ装置であって、前記ワーク検知機構が、前記ワークの着座を検知する着座検知手段と、前記ワークの着座面に向かう移動に基づいて前記着座検知手段を作動させる作動手段とを備え、前記作動手段を前記収容空間内に設けるとともに該収容空間からロケートピン外へ臨ませたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の位置決めクランプ装置において、前記作動手段は、前記ロケートピンに回動可能に軸支されるとともに、前記収容空間からロケートピン外へ突出する突出位置にある状態で前記ロケートピンが挿通されたワークに接触することで前記突出位置から作動位置に向けて回動する作動杆であり、前記着座検知手段は、前記作動杆が前記突出位置から前記作動位置に位置することで作動する検出器であることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の位置決めクランプ装置において、前記位置決めクランプ装置は、前記ロケートピンが上下方向へ延びるように配設され、前記作動杆の軸支箇所は前記着座面より上側に位置していることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の位置決めクランプ装置において、前記着座面はロケートピンの基端側の外周に設けられた着座面形成部材の先端面によって形成され、前記検出器は、前記着座面形成部材の内側に形成された収容凹部内に収容されることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の位置決めクランプ装置において、前記検出器は非接触型であることを要旨とする。
本発明によれば、ワーク検知機構の作動手段の動作不良を無くすことができ、該動作不良を原因としてワークの着座検知が不可能となることを防止することができる。
以下、本発明をワークを位置決めクランプする位置決めクランプ装置に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたって説明する。なお、以下の説明において、位置決めクランプ装置の「上」及び「下」は図1の上下方向に延びる矢印Yにおける上下に対応している。
図1に示すように、位置決めクランプ装置Sは、アクチュエータとしてのエアシリンダ11の上端(先端)に支持筒12を介して設けられている。まず、前記エアシリンダ11について説明する。エアシリンダ11の外郭を構成するシリンダ本体10の内部空間には、ピストン13がシリンダ本体10の軸方向(図1では上下方向)に沿って摺動可能に収容されている。
シリンダ本体10の内部空間は、前記ピストン13によってロッド側圧力作用室14(ピストン13より上側)とヘッド側圧力作用室15(ピストン13より下側)に区画されている。ロッド側圧力作用室14には、シリンダ本体10に形成された第1流体給排用ポート(図示せず)を介してエアが給排される。一方、ヘッド側圧力作用室15には、シリンダ本体10に形成された第2流体給排用ポート17を介してエアが給排される。ピストン13の中央部には、該ピストン13から前記ロッド側圧力作用室14に向けて延びる出力ロッド18が連結されている。上記構成のエアシリンダ11の上端に設けられる支持筒12は筒状をなし、下端(基端)がエアシリンダ11の上端に固着されている。前記支持筒12には該支持筒12を軸方向(上下方向)へ貫通する貫通孔12aが形成されている。
次に、前記位置決めクランプ装置Sについて詳細に説明する。前記支持筒12の上端(先端)には、ロケートピン21が設けられている。このロケートピン21は、その下端(基端)の外周側から延設されたフランジ部21aを一体に備えている。そして、ロケートピン21は、前記フランジ部21aが支持筒12の上端面上に配設されている。
ロケートピン21には、その上側(先端側)から円筒状をなすカバー部材22が外挿されている。すなわち、カバー部材22を軸方向(上下方向)へ貫通する挿通孔22cにロケートピン21が挿通されている。カバー部材22は、下端面(基端面)がロケートピン21のフランジ部21aの上面上に支持されている。そして、図2に示すように、カバー部材22の隅部に配置された4つの着脱ネジ39(図2では2つの着脱ネジ39を図示)により、支持筒12、ロケートピン21、及びカバー部材22がシリンダ本体10に対して取付固定されている。この位置決めクランプ装置Sは、前記ロケートピン21が上下方向へ延びるように配設されている。
図1に示すように、前記ロケートピン21内には、該ロケートピン21の軸方向(上下方向)に沿って延びる収容空間21bが形成され、該収容空間21bの下端側は前記支持筒12の貫通孔12aに連通している。また、収容空間21bは、カバー部材22の上端面より上側で開口部21Aがロケートピン21の外側に向けて開口している。一方、収容空間21bは、ロケートピン21の軸方向に対し直行する方向(幅方向)における前記開口部21Aに対向する側は開口しておらず、ロケートピン21の周壁によって閉鎖されている。また、カバー部材22の上端面(上端面)によって、ワークWが着座する着座面22aが構成され、該着座面22aはロケートピン21の下端(基端)側に位置するとともに、前記開口部21Aの下側に位置している。よって、本実施形態では、カバー部材22が着座面形成部材を構成している。
支持筒12内において、前記貫通孔12aには前記エアシリンダ11の出力ロッド18が突出される。その出力ロッド18の上端(先端)にはクランプアーム23の下端(基端)が回動可能に連結され、そのクランプアーム23の上側はロケートピン21の収容空間21b内にまで延びている。このクランプアーム23の上端部(先端部)にはロケートピン21の中心軸に対し直交する方向へ鉤型に延びるクランプ片24が形成されている。そして、クランプアーム23は、ロケートピン21の収容空間21bに出没可能に収容されている。
前記クランプアーム23の軸方向におけるほぼ中間部には、ガイド孔25がクランプアーム23の軸方向へ細長に延びるように形成されている。ガイド孔25には両端が前記支持筒12に固定されたガイドピン26が挿通されている。前記ガイド孔25は、全体的にはクランプアーム23の下端側から上端側に向かって、前記クランプ片24の突出方向とは逆方向に斜めに延びるように形成される。
そして、図5に示すように、クランプアーム23は、出力ロッド18がシリンダ本体10内に没入することにより、クランプ片24が収容空間21bの開口部21Aからロケートピン21外へ突出し、ワークWをクランプするクランプ位置K1に傾動する。反対に、図1に示すように、クランプアーム23は、出力ロッド18がシリンダ本体10から突出することにより、クランプ片24が収容空間21bの開口部21Aから該収容空間21b内へ没入し、アンクランプ位置K2に復帰する。
次に、位置決めクランプ装置Sが備えるワーク検知機構Tについて説明する。ワーク検知機構Tは、ワークWの着座を検知する着座検知手段としての光電スイッチ31と、ワークWの着座面22aに向かう移動によって光電スイッチ31を作動させる作動手段としての作動杆30とからなる。図3(b)に示すように、前記光電スイッチ31は、ワークWの着座を、作動杆30を介して検知し、ワークWの着座を電気的な信号に変換する検出器である。
図1に示すように、上記光電スイッチ31は前記カバー部材22の内側に設けられている。すなわち、カバー部材22には、その径方向に貫通してロケートピン21の収容空間21bに連通する収容凹部22bが設けられ、該収容凹部22b内に光電スイッチ31が収容されている。詳細には、収容凹部22bの内面に光電スイッチ31が取付ビスBによって取付固定されている。また、収容凹部22bにおいて、カバー部材22外へ臨む位置は、閉塞部材29によって閉塞されている。なお、図2においては、閉塞部材29を省略している。すなわち、光電スイッチ31は、位置決めクランプ装置Sの内側に収容されている。
また、図2に示すように、前記光電スイッチ31は投光部31aと該投光部31aに相対抗する位置に設けられる受光部31bとを一体に備えている。そして、光電スイッチ31は、前記投光部31aと受光部31bとがカバー部材22の周方向に相対向するように収容凹部22b内に配設されている。なお、光電スイッチ31は、投光部31aから放射される光が受光部31bに受光されるとオンになり、ワークWの着座を電気的に検知するようになっている。
ワーク検知機構Tにおける前記作動杆30は、ロケートピン21の収容空間21b内に配設されている。作動杆30は、細長板状をなすとともに略くの字状をなす一対の腕部32,33が、該腕部32,33の上端部(先端部)が連結部34によって連結されて一体化されている。図1に示すように、腕部32,33の上端部には(図1では腕部32のみ図示)、両端がロケートピン21の上端部(先端部)に固定された回動軸35が貫通しており、作動杆30は回動軸35を回動中心として回動可能に支持(軸支)されている。この回動軸35、及び回動軸35による作動杆30の支持箇所は着座面22aより上側に位置しているとともに、ロケートピン21及び連結部34によって上側から覆われている。
作動杆30において、一対の腕部32,33には、その長さ方向に沿った一側縁のほぼ中央が膨らむ膨出部32a,33aがそれぞれ形成されている。この膨出部32a,33aは、腕部32,33の上側から下側に向かうに従い徐々に膨出した後、下側に向かうに従い徐々に凹むように形成されている。このため、ワークWのロケート孔46にロケートピン21が挿通されていくと、ロケート孔46の内周が膨出部32a,33aに摺接するようになっている。
そして、作動杆30においては、前記連結部34は膨出部32a,33aが形成された一側縁の上端部同士を連結している。上記作動杆30は前記膨出部32a,33a及び連結部34が、ロケートピン21の収容空間21b内からロケートピン21外に臨むように回動軸35に支持されている。
また、図3(a)に示すように、回動軸35には巻きばね36が装着され、該巻きばね36の第1端部36aは前記連結部34に当接し、巻きばね36の第2端部36bはロケートピン21の内面に当接している。そして、作動杆30は、巻きばね36のばね力によって、膨出部32a,33aが収容空間21b内からロケートピン21外へ突出するように付勢されている。
なお、図1に示すように、巻きばね36によって付勢された状態にある作動杆30の位置を、膨出部32a,33a(作動杆30)が収容空間21bからロケートピン21外へ突出する突出位置G1とする。したがって、本実施形態では、巻きばね36は作動杆30を突出位置G1に向けて回動するように付勢する付勢部材を構成している。ここで、位置決めクランプ装置Sの側面視において、開口部21Aの開口端が位置する面を開口面M(図1の仮想線に示す)とする。この開口面Mは、ロケートピン21の外周面上に位置し、突出位置G1にある作動杆30の膨出部32a,33aは、前記開口面Mよりも突出している。
上記作動杆30において、前記膨出部32a,33aの下側は、カバー部材22の内側(挿通孔22c)を貫通して収容凹部22bに入り込んでいる。そして、作動杆30は、腕部32,33の一側縁が挿通孔22cの内周縁に当接することで回動が規制され、突出位置G1に位置決めされている。また、作動杆30において、一方の腕部32の下端部には、該腕部32の長さ方向に対して交差する方向へ突出する作動片32bが形成されている。
そして、図3(b)に示すように、作動杆30は、前記突出位置G1にある状態で、前記作動片32bが前記光電スイッチ31における投光部31aと受光部31bの間に入り込むように配設されている。すなわち、作動杆30が突出位置G1にある状態では、作動片32bが投光部31aと受光部31bの間を遮り、光電スイッチ31をオフとしている。なお、図5に示すように、作動杆30が回動し、作動片32bが投光部31aと受光部31bの間から離れ、投光部31aから放射された光が受光部31bで受光可能とされる位置、すなわち、光電スイッチ31がオンになる位置を作動杆30の作動位置G2とする。そして、作動杆30の作動片32b及び光電スイッチ31は、位置決めクランプ装置Sの内側に配設され、位置決めクランプ装置Sの外側や着座面22aから外部に露出していない。
次に、位置決めクランプ装置SによるワークWの位置決めクランプについて説明する。なお、ワークWをクランプする前において、図1に示すように、クランプアーム23は前記アンクランプ位置K2にあり、作動杆30は前記突出位置G1にあるものとする。そして、ワークWが下降すると、そのワークWに形成されたロケート孔46がロケートピン21に外挿される。そして、ワークWはロケートピン21によって案内されながら更に下降していく。
すると、ワークW(ロケート孔46の内周縁)が膨出部32a,33aに摺接し、該摺接により第1腕部32及び第2腕部33がロケートピン21の内側へ徐々に押されていく。図4に示すように、作動杆30は、巻きばね36のばね力に抗してロケートピン21の収容空間21b内に向かって回動し、開口部21Aからロケートピン21の収容空間21bに没入していく。なお、本実施形態では、ワークWが着座面22aに着座する直前に膨出部32a,33aがワークWによって押されるようになっている。
作動杆30が回動すると、作動片32bが投光部31aと受光部31bの間から抜け、投光部31aから放射された光が受光部31bで受光され、光電スイッチ31がオンになる。そして、図5に示すように、ワークWが着座面22aに完全に着座すると、膨出部32a,33aはロケート孔46の内周によって押圧された状態が維持され、作動杆30は作動位置G2に位置決めされる。
そして、光電スイッチ31がオンになることによりワークWの着座が電気的に検知される。この検知によりエアシリンダ11が駆動される。エアシリンダ11においては、ロッド側のストロークエンドにピストン13がある状態で、第1流体給排用ポートにエアが供給され、ロッド側圧力作用室14内にはエアが導入されるとともに、同室14内の圧力が上昇する。
すると、ピストン13及び出力ロッド18がヘッド側の方向に移動するとともに、ヘッド側圧力作用室15内のエアが第2流体給排用ポート17を介して外部に排出される。これにより、クランプアーム23が収容空間21bから突出し、アンクランプ位置K2からクランプ位置K1に傾動する。そして、クランプ片24と着座面22aとの間にワークWがクランプされる。その後、ワークWに溶接等の処理が施される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ロケートピン21に作動杆30を回動可能に軸支するとともに、作動杆30をロケートピン21内の収容空間21bに設けた。すなわち、作動杆30は着座面22aに設けられていない。このため、溶接屑等が着座面22aに落下したり、堆積したりしても作動杆30は影響を受けず、溶接屑等を原因として作動杆30が回動不能となることがなく、作動杆30が動作不良となることを無くすことができる。その結果として、作動杆30の動作不良を原因としてワークWの着座検知が不可能となることを防止することができる。
(2)回動軸35は、着座面22aより上側に設けられ、ロケートピン21及び連結部34によって上側から覆われている。このため、溶接屑等が飛散していても作動杆30の回動軸35による支持箇所には溶接屑等が堆積したり、噛み込んだりすることが防止される。よって、作動杆30が溶接屑等を原因として回動不能となることがなく、作動杆30の動作不良を無くすことができる。
(3)作動杆30の作動片32bと光電スイッチ31は、位置決めクランプ装置S(カバー部材22)の内側に収容され、位置決めクランプ装置Sの外部に露出していない。このため、光電スイッチ31の作動部が溶接屑等によって阻害され、光電スイッチ31が動作不能になることを防止することができる。加えて、位置決めクランプ装置Sに対する溶接ロボット等の衝突によりワーク検知機構Tが損傷を受けることを防止することができる。
(4)作動杆30の膨出部32a,33aは、ワークWを位置決めするロケートピン21から突出し、ロケートピン21によるワークWの位置決めを行うために必ずロケート孔46が通過する位置に突出している。このため、ワークWが如何なる形状をしていてもロケート孔46を備えたワークWであれば対応することができ、位置決めクランプ装置Sの汎用性を高めることができる。
(5)収容空間21bは、クランプアーム23を備えた位置決めクランプ装置Sであればクランプアーム23をロケートピン21から出没させるために該ロケートピン21に必ず設けられる構成である。そして、この収容空間21bを利用し、作動杆30を1つだけ設けることで光電スイッチ31を作動させ、ワーク検知機構Tによる着座検知を可能としている。したがって、背景技術のように、近接スイッチ107を作動させるために、突子102を備えたセンサ作動部材101と、センサ感応子103と、磁性体104とを設ける場合に比して、ワーク検知機構Tの部材点数を減らして全体構成を簡素化することができる。
(6)作動杆30が突出位置G1にあるときは、投光部31aから放射される光を作動片32bで遮ることで光電スイッチ31はオフとなり、作動杆30が作動位置G2に回動したとき、光が受光部31bで受光されることにより光電スイッチ31はオンになる。すなわち、光電スイッチ31は作動片32bが接触しない非接触型のスイッチである。このため、光電スイッチ31によるワークWの着座検知を非接触で行うことができ、接触型に比して光電スイッチ31の耐久性を良くすることができる。
(7)作動杆30の膨出部32a,33aは、ロケートピン21外へ突出し、ロケートピン21によるワークWの位置決めを行うために必ずロケート孔46が通過する位置に突出している。このため、ワークWが傾いていても膨出部32a,33aはワークWによって必ず押されるため、ワークWが傾いていても光電スイッチ31によってワークWの着座を検知することができる。
(8)作動杆30は、膨出部32a,33aが収容空間21bからロケートピン21外へ突出するように、すなわち突出位置G1に位置するように巻きばね36によって付勢されている。したがって、ワークWの加工後に、着座面22aからワークWが取り外された後は、巻きばね36によって作動位置G2にある作動杆30を突出位置G1に復帰させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 着座検知手段として、接触型のリミットスイッチを用いてもよい。この場合、ワーク検知機構Tは、作動杆30の突出位置G1から作動位置G2への回動により、該作動杆30の作動片32bがリミットスイッチを押圧することにより該リミットスイッチがオンになり、ワークWの着座を検知する。
○ ワーク検知機構Tとして、光ファイバ式の光電センサといった着座検知手段と作動手段とが一体化されたタイプのスイッチを用いてもよい。そして、この光ファイバ式の光電センサをロケートピン21の収容空間21b内に配設するとともに、開口部21Aからロケートピン21外へ臨ませてもよい。この場合、作動杆30は削除される。
○ 着座検知手段として、光電スイッチ31の代わりに近接スイッチを用いてもよい。
○ 本実施形態では、ワーク検知機構Tを、ワークWが着座面22aに着座する直前に、膨出部32a,33aをワークWに接触させて作動杆30を作動位置G2に回動させる構成としたが、以下のように変更してもよい。すなわち、膨出部32a,33aの位置を変更し、ワークWが着座面22aに着座したそのときに、膨出部32a,33aをワークWに接触させて作動杆30を作動位置G2に回動させる構成としてもよい。
○ 作動杆30の作動片32bに錘を一体に設け、該錘によって作動杆30を突出位置G1に回動するように付勢してもよい。
○ 図6に示すように、ロケートピン21の収容空間21bをロケートピン21の幅方向に貫通するように形成し、収容空間21bの幅方向に対向する一対の開口部21A,21Bを形成する。そして、実施形態とは異なり、クランプアーム23が出没する開口部21Aとは反対側の開口部21Bから、突出位置G1にある作動杆30の膨出部32a,33aがロケートピン21外へ突出するように作動杆30を配設する。すなわち、実施形態とは反対方向に向けて作動杆30が配設されている。さらに、カバー部材22において、クランプアーム23が出没する側と反対側に収容凹部22bを設け、該収容凹部22b内に光電スイッチ31を収容する。そして、この光電スイッチ31に対応して作動杆30の作動片32bを設ける。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記作動杆は、付勢部材によって前記突出位置に向けて回動するように付勢されている請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載の位置決めクランプ装置。
実施形態の位置決めクランプ装置及びエアシリンダを示す断面図。 位置決めクランプ装置及びエアシリンダを示す正面図。 (a)は作動杆の支持箇所を示す拡大断面図、(b)は光電スイッチと作動杆を示す拡大断面図。 ワークによって作動杆が回動した状態を示す断面図。 ワークが着座した状態を示す断面図。 位置決めクランプ装置の別例を示す断面図。 背景技術の位置決めクランプ装置を示す断面図。
符号の説明
G1…突出位置、G2…作動位置、S…位置決めクランプ装置、T…ワーク検知機構、W…ワーク、21…ロケートピン、21b…収容空間、22…着座面形成部材としてのカバー部材、22a…着座面、22b…収容凹部、23…クランプアーム、30…作動手段としての作動杆、31…着座検知手段としての検出器である光電スイッチ、46…ロケート孔。

Claims (5)

  1. ワークのロケート孔に挿通されるロケートピンを備えるとともに、前記ロケートピンの基端側に前記ワークの着座面を備え、前記ロケートピン内に形成された収容空間には、該ロケートピンによって位置決めされたワークをクランプするクランプアームが出没可能に設けられ、さらに、前記着座面に対するワークの着座を検知するワーク検知機構を備えた位置決めクランプ装置であって、
    前記ワーク検知機構が、前記ワークの着座を検知する着座検知手段と、前記ワークの着座面に向かう移動に基づいて前記着座検知手段を作動させる作動手段とを備え、前記作動手段を前記収容空間内に設けるとともに該収容空間からロケートピン外へ臨ませたことを特徴とする位置決めクランプ装置。
  2. 前記作動手段は、前記ロケートピンに回動可能に軸支されるとともに、前記収容空間からロケートピン外へ突出する突出位置にある状態で前記ロケートピンが挿通されたワークに接触することで前記突出位置から作動位置に向けて回動する作動杆であり、前記着座検知手段は、前記作動杆が前記突出位置から前記作動位置に位置することで作動する検出器である請求項1に記載の位置決めクランプ装置。
  3. 前記位置決めクランプ装置は、前記ロケートピンが上下方向へ延びるように配設され、前記作動杆の軸支箇所は前記着座面より上側に位置している請求項2に記載の位置決めクランプ装置。
  4. 前記着座面はロケートピンの基端側の外周に設けられた着座面形成部材の先端面によって形成され、前記検出器は、前記着座面形成部材の内側に形成された収容凹部内に収容される請求項2又は請求項3に記載の位置決めクランプ装置。
  5. 前記検出器は非接触型である請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の位置決めクランプ装置。
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