JP2008113811A - シートパッド及びシート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表皮材の一部分を収容する溝部6がバックパッド3に形成され、表皮材の裏面側の複数の係止具7を係止させるワイヤ8が、溝部6の底面に埋設されている。バックパッド3の裏面から凹穴10が凹設され、凹穴10の天井面と穴9の底面との間が薄肉部11となっている。ワイヤ8は薄肉部11に通っている。係止具7は、薄肉部11を押し破ってワイヤ8に係止される。
【選択図】図8
Description
第1図〜第8図は第1実施形態を示している。第1図はシートの斜視図である。第2図はシートバックの溝部付近の断面図である。第3図はシートバックのシートパッド(バックパッド)の正面図である。第4図は表皮材と係止具の縦断面図である。第5図は表皮材と係止具の正面図である。第6図は第3図のVI−VI断面図である。第7図は第6図のVII−VII線に沿う、係止具係止操作用穴等を示す断面図である。第8図は係止具の係止操作を示す縦断面図である。
本発明では、第9図のようにバックパッド3の裏面3rに布材12を張設し、バックパッド3を補強したり、バックパッド3とフレームとの摺動音を防止するようにしてもよい。この布材12は、バックパッド3の成形用金型のキャビティ面に装着され、バックパッド3と一体成形される。
第11図は別の実施の形態に係るバックパッドの係止具係止操作用穴付近の縦断面図である。第12図は係止具の係止操作を示す縦断面図である。
第15図は、さらに別の実施の形態に係るバックパッドの係止具係止操作用穴付近の軟質体除去前の縦断面図である。第16図は、このバックパッドの係止具係止操作用穴付近の軟質体除去後の縦断面図である。
図示は省略するが、上記の第4実施形態のように軟質体30でワイヤ8を包囲する代わりに、前述の第1実施形態における薄肉部11の如く、シートパッドと一連のウレタン樹脂でワイヤ8を包囲するように成形してもよい。
上記各実施の形態では、係止具係止操作用穴はバックパッドの被装着面3f側から反対面3r側まで幅が一様となっているが、係止具係止操作用穴の形状はこれに限定されるものではない。
上記実施の形態ではワイヤを用いて表皮材をバックパッドに装着しているが、ワイヤの代わりに細棒やロープ、コードなどを用いてもよい。また、その材質も金属に限定されず、合成樹脂、ガラス繊維、炭素繊維などであってもよい。
上記の各実施の形態では、シートパッドとしてシートのシートバックを構成するバックパッドを例示しているが、本発明は、シートクッションを構成するシートパッド即ちクッションパッドにも適用可能である。
5 表皮材
6 溝部
7 係止具
8 ワイヤ
9,9A,9B,9C,9D 係止具係止操作用穴
10 凹穴
11 薄肉部
Claims (19)
- 表皮材が被装着面に装着される樹脂発泡体よりなるシートパッドであって、
前記表皮材の一部分を収容する溝部が形成され、前記表皮材の裏面側の複数の係止具を係止させる線状体が、前記溝部の底面に埋設され、前記複数の係止具を各別に挿入させる複数の係止具係止操作用穴が前記溝部に形成されているシートパッドにおいて、
前記係止具係止操作用穴の底面の樹脂発泡体は、係止操作時に押し込まれる前記係止具によって押し破られるものであることを特徴とするシートパッド。 - 請求項1において、前記樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであり、前記係止具係止操作用穴の底面の樹脂発泡体の厚さが10mm以下であることを特徴とするシートパッド。
- 請求項2において、前記係止具係止操作用穴の底面の樹脂発泡体の厚さが0.5〜7mmであることを特徴とするシートパッド。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、該シートパッドの前記被装着面と反対面に布材が一体発泡により設けられていることを特徴とするシートパッド。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、該シートパッドの前記被装着面と反対面に、前記係止具係止操作用穴と対面して凹穴が設けられており、この凹穴の底面と前記係止具係止操作用穴の底面との間が前記係止具によって押し破られるものとなっていることを特徴とするシートパッド。
- 請求項5において、該シートパッドは、シートパッド成形用金型により成形されたものであり、
前記係止具係止操作用穴は、該金型の、該シートパッドの前記被装着面に沿うキャビティ面(被装着面側キャビティ面)から突設された被装着面側凸形状部により成形されており、
前記凹穴は、該金型の、該シートパッドの該被装着面と反対面に沿うキャビティ面(反対面側キャビティ面)から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部により成形されており、
該シートパッド成形用金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面同士は離隔しており、
シートパッド成形時に、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記線状体が配置され、
これらの凸形状部の先端面同士の間に樹脂発泡体が入り込むことにより、該樹脂発泡体中に該線状体が埋設されていることを特徴とするシートパッド。 - 請求項5又は6において、該シートパッドの前記被装着面と反対面に布材が一体発泡により設けられており、該布材には、前記凹穴と重なる位置に開口が設けられていることを特徴とするシートパッド。
- 表皮材が被装着面に装着される樹脂発泡体よりなるシートパッドであって、
前記表皮材の一部分を収容する溝部が形成され、前記表皮材の裏面側の複数の係止具を係止させる線状体が、前記溝部の底面に埋設され、前記複数の係止具を各別に挿入させる複数の係止具係止操作用穴が前記溝部に形成されているシートパッドにおいて、
該係止具係止操作用穴は、シートパッドを前記被装着面と反対面まで貫通しており、
該線状体は、各係止具係止操作用穴内を横切っていることを特徴とするシートパッド。 - 請求項8において、該シートパッドは、シートパッド成形用金型により成形されたものであり、
前記係止具係止操作用穴は、該金型の被装着面側キャビティ面から突設された被装着面側凸形状部と、該金型の反対面側キャビティ面から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部とによって成形されており、
シートパッド成形時には、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記線状体が配置されており、
該金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面のうち、該線状体と対峙している領域以外の領域の一部又は全部が互いに接しているか、又は互いの間隔が0.5mm以下となっていることを特徴とするシートパッド。 - 請求項9において、該被装着面側凸形状部及び反対面側凸形状部の少なくとも一方の先端部が、少なくとも部分的に弾性体により構成されており、
前記金型を型締めした状態においては、該弾性体が、該弾性体に対峙する凸形状部の先端面に接していることを特徴とするシートパッド。 - 請求項8において、前記線状体は前記樹脂発泡体により包囲されており、
該樹脂発泡体の成形後、該係止具係止操作用穴内の該樹脂発泡体の一部又は全部が除去されることにより、該係止具係止操作用穴がシートパッドを貫通したものとされていることを特徴とするシートパッド。 - 請求項11において、前記樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであり、前記線状体を包囲する該樹脂発泡体の厚さが20mm以下であることを特徴とするシートパッド。
- 請求項12において、前記樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであり、前記線状体を包囲する該樹脂発泡体の厚さが3mm以下であることを特徴とするシートパッド。
- 請求項11ないし13のいずれか1項において、該シートパッドは、シートパッド成形用金型により成形されたものであり、
前記係止具係止操作用穴は、該金型の被装着面側キャビティ面から突設された被装着面側凸形状部と、該金型の反対面側キャビティ面から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部とによって成形されており、
該シートパッド成形用金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面同士は離隔しており、
シートパッド成形時に、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記線状体が配置され、
これらの凸形状部の先端面同士の間に前記樹脂発泡体が入り込むことにより、該樹脂発泡体中に該線状体が埋設されていることを特徴とするシートパッド。 - 請求項8において、前記線状体のうち、少なくとも各係止具係止操作用穴を通る部分が、前記樹脂発泡体とは別の軟質体により包囲されており、
該樹脂発泡体の成形後、該係止具係止操作用穴内の該軟質体の一部又は全部が除去されることにより、該係止具係止操作用穴がシートパッドを貫通したものとされていることを特徴とするシートパッド。 - 請求項15において、該シートパッドは、シートパッド成形用金型により成形されたものであり、
前記係止具係止操作用穴は、該金型の被装着面側キャビティ面から突設された被装着面側凸形状部と、該金型の反対面側キャビティ面から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部とによって成形されており、
シートパッド成形前に、前記線状体のうち、少なくとも各係止具係止操作用穴を通る部分を包囲するように前記軟質体が装着され、
シートパッド成形時には、これらの凸形状部の先端面同士の間に該軟質体が配置され、
該金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面がそれぞれ該軟質体に接していることを特徴とするシートパッド。 - 請求項8ないし16のいずれか1項において、該シートパッドの前記被装着面と反対面に布材が一体発泡により設けられており、該布材には、前記係止具係止操作用穴と重なる位置に開口が設けられていることを特徴とするシートパッド。
- 請求項1ないし17のいずれか1項において、前記樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであることを特徴とするシートパッド。
- 請求項1ないし18のいずれか1項に記載のシートパッドと、前記シートパッドの被装着面に装着された表皮材とから成るシート。
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