JP2008113811A - シートパッド及びシート - Google Patents

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Abstract

【課題】表皮材の装着作業を行う性が良好なシートパッド及びシートを提供する。
【解決手段】表皮材の一部分を収容する溝部6がバックパッド3に形成され、表皮材の裏面側の複数の係止具7を係止させるワイヤ8が、溝部6の底面に埋設されている。バックパッド3の裏面から凹穴10が凹設され、凹穴10の天井面と穴9の底面との間が薄肉部11となっている。ワイヤ8は薄肉部11に通っている。係止具7は、薄肉部11を押し破ってワイヤ8に係止される。
【選択図】図8

Description

本発明は自動車等に用いられるシートパッド及びシートに関する。
自動車用のシートや家屋内に配置されるシート等は、シートパッドと、このシートパッドの被装着面に装着された表皮材とから成る。シートパッドには溝部が形成され、表皮材の裏面側の複数の係止具を係止させるワイヤが、溝部の底面の裏側に溝部に沿って埋設されている。そして前記複数の係止具をワイヤに係止させて、表皮材の一部分を溝部内に収容し、これにより装飾効果を高める等の利点を得ている。
従来、表皮材の裏面に袋状の布が縫い込まれるとともに、この袋状の布にワイヤが挿通され、このワイヤと、前記シートパッド内のワイヤとをホグリングを介して連結することで、表皮材の一部分をシートパッドの溝部内に収容していた。ホグリングは専用の工具に内蔵されており、作業者が前記工具の把持部を把持し、工具のホグリング押出し部を溝部内に挿入した状態で工具の操作部を操作して、両ワイヤ同士を連結している(ホグリング等については特許文献1参照)。
上記従来の構造によれば、ホグリングを内蔵した専用の工具が重いために、作業者の負担が大きかった。このような問題点を解決するものとして、下記特許文献2がある。
この特許文献2のシートパッドは、表皮材が被装着面に装着されるシートパッドであって、前記表皮材の一部分を収容する溝部が形成され、前記表皮材の裏面側の複数の係止具を係止させるワイヤが、前記溝部の底面の裏側に前記溝部に沿って埋設され、前記複数の係止具を各別に挿入させる複数の係止具係止操作用穴が前記溝部に形成され、前記係止具係止操作用穴は、前記被装着面側から前記ワイヤ側にわたって形成された第1穴部と、この第1穴部の底部に連なるとともに、前記ワイヤの一方の側方側から肉厚方向内方側にわたって形成された第2穴部とから成り、前記溝部の長手方向に直交する方向の断面において、前記第1穴部が、前記被装着面側に向かって広がるテーパ穴に形成されているものである。
かかる特許文献2のシートパッドに被装着面を装着するには、作業者が表皮材側の係止具を手に持って、シートパッドの溝部に形成された係止具係止操作用穴に挿入し、ワイヤに係止させることで、表皮材の一部分をシートパッドの溝部に収容する。次いで、係止具の係止部を第2穴部に挿入させてワイヤよりもシートパッドの肉厚方向内方側に位置させ、その肉厚方向内方側から係止部をワイヤに係止させる。
特開平7−163769 特開2006−149585
しかしながら、この特許文献2のシートパッドでは、第1穴部の奥底の狭い第2穴部に係止具を押し込むようにしているため、作業性が悪いという問題がある。
本発明の目的は、表皮材の装着作業を行う作業性が良好なシートパッド及びシートを提供する点にある。
本発明(請求項1)のシートパッドは、表皮材が被装着面に装着される樹脂発泡体よりなるシートパッドであって、前記表皮材の一部分を収容する溝部が形成され、前記表皮材の裏面側の複数の係止具を係止させる線状体が、前記溝部の底面に埋設され、前記複数の係止具を各別に挿入させる複数の係止具係止操作用穴が前記溝部に形成されているシートパッドにおいて、前記係止具係止操作用穴の底面の樹脂発泡体は、係止操作時に押し込まれる前記係止具によって押し破られるものであることを特徴とするものである。
本発明では、樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであり、前記係止具係止操作用穴の底面の樹脂発泡体の厚さが10mm以下であることが好ましい。
本発明では、シートパッドの前記被装着面と反対面に布材が一体発泡により設けられていることが好ましい。
本発明では、シートパッドの前記被装着面と反対面に、前記係止具係止操作用穴と対面して凹穴が設けられており、この凹穴の底面と前記係止具係止操作用穴の底面との間が係止具によって押し破られるものとなっていることが好ましい。
このシートパッドを成形用金型により成形する場合、係止具係止操作用穴は、該金型の、該シートパッドの前記被装着面に沿うキャビティ面(以下、被装着面側キャビティ面と称することがある。)から突設された被装着面側凸形状部により成形されており、凹穴は、該金型の、該シートパッドの該被装着面と反対面に沿うキャビティ面(以下、反対面側キャビティ面と称することがある。)から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部により成形されており、該シートパッド成形用金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面同士は離隔しており、シートパッド成形時に、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記線状体が配置され、これらの凸形状部の先端面同士の間に樹脂発泡体が入り込むことにより、該樹脂発泡体中に該線状体が埋設されている構成であることが好ましい。
このシートパッドの前記被装着面と反対面に布材を一体発泡により設ける場合、該布材には、前記凹穴と重なる位置に開口が設けられていることが好ましい。
本発明(請求項8)のシートパッドは、表皮材が被装着面に装着される樹脂発泡体よりなるシートパッドであって、前記表皮材の一部分を収容する溝部が形成され、前記表皮材の裏面側の複数の係止具を係止させる線状体が、前記溝部の底面に埋設され、前記複数の係止具を各別に挿入させる複数の係止具係止操作用穴が前記溝部に形成されているシートパッドにおいて、該係止具係止操作用穴は、シートパッドを前記被装着面と反対面まで貫通しており、該線状体は、各係止具係止操作用穴内を横切っていることを特徴とするものである。
このシートパッドを成形用金型により成形する場合、係止具係止操作用穴は、該金型の被装着面側キャビティ面から突設された被装着面側凸形状部と、該金型の反対面側キャビティ面から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部とによって成形されており、シートパッド成形時には、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記線状体が配置されており、該金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面のうち、該線状体と対峙している領域以外の領域の一部又は全部が互いに接しているか、又は互いの間隔が0.5mm以下となっており、これにより、脱型後の係止具係止操作用穴が、シートパッドの被装着面から反対面まで貫通したものとされている構成であることが好ましい。
この場合、該被装着面側凸形状部及び反対面側凸形状部の少なくとも一方の先端部が、少なくとも部分的に弾性体により構成されており、金型を型締めした状態においては、該弾性体が、該弾性体に対峙する凸形状部の先端面に接している構成としてもよい。
この請求項8のシートパッドは、該シートパッドと一連の樹脂発泡体により線状体が包囲されており、該樹脂発泡体の成形後、係止具係止操作用穴内の該樹脂発泡体の一部又は全部が除去されることにより、該係止具係止操作用穴がシートパッドを貫通したものとされている構成であってもよい。
この場合、樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであり、線状体を包囲する該樹脂発泡体の厚さが20mm以下であることが好ましい。
このシートパッドを成形用金型により成形する場合、係止具係止操作用穴は、該金型の被装着面側キャビティ面から突設された被装着面側凸形状部と、該金型の反対面側キャビティ面から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部とによって成形されており、該シートパッド成形用金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面同士は離隔しており、シートパッド成形時に、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記線状体が配置され、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記樹脂発泡体が入り込むことにより、該樹脂発泡体中に該線状体が埋設されている構成であることが好ましい。
このようにすることにより、脱型直後のシートパッドにおいては係止具係止操作用穴が樹脂発泡体により塞がれた状態となっており、この係止具係止操作用穴内の樹脂発泡体の一部又は全部を除去することにより、該係止具係止操作用穴を、シートパッドを貫通したものとすることができる。
また、請求項8のシートパッドは、線状体のうち、少なくとも各係止具係止操作用穴を通る部分が、前記樹脂発泡体とは別の軟質体により包囲されており、該樹脂発泡体の成形後、該係止具係止操作用穴内の該軟質体の一部又は全部が除去されることにより、該係止具係止操作用穴がシートパッドを貫通したものとされている構成であってもよい。
この場合、シートパッド成形前に、前記線状体のうち少なくとも各係止具係止操作用穴を通る部分を包囲するように前記軟質体を装着し、シートパッド成形時には、金型の被装着面側凸形状部と反対面側凸形状部との間に該軟質体を配置し、これらの凸形状部の先端面をそれぞれ該軟質体に接触させるようにすることが好ましい。
このようにすることにより、脱型直後のシートパッドにおいては係止具係止操作用穴が軟質体により塞がれた状態となっており、この係止具係止操作用穴内の軟質体の一部又は全部を除去することにより、該係止具係止操作用穴を、シートパッドを貫通したものとすることができる。
この請求項8のシートパッドにおいても、このシートパッドの前記被装着面と反対面に布材が一体発泡により設けられており、該布材には、前記係止具係止操作用穴と重なる位置に開口が設けられていることが好ましい。
本発明のシートパッドにおいては、前記樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであることが好ましい。
本発明のシートは、かかる本発明のシートパッドの被装着面に表皮材を装着したものである。
請求項1のシートパッドは、係止具係止操作用穴の底面の厚さが小さくなっており、表皮材を被装着面に装着するに際しては、係止具を該底面に押し付けるようにすればよい。係止具を該底面に押し付けると、該底面が押し破られ、係止具が線状体に係止される。従って、この係止作業が容易である。
樹脂発泡体が軟質発泡ポリウレタンの場合、該底面の厚さを10mm以下、例えば0.5〜7mm程度とすることにより、係止具を押し付けたときに底面が容易に破れるようになる。
請求項1のシートパッドにおいては、この係止具係止操作用穴の底面がシートパッドの被装着面と反対面近傍にまで達するようにしてもよいが、このようにすると係止具係止操作用穴が過度に深くなることがある。そこで、本発明では、シートパッドの該被装着面と反対面に係止具係止操作用穴と対峙するように凹穴を設け、係止具係止操作用穴と凹穴との間が係止具によって押し破られるものとすることが好ましい。このようにすれば、係止具係止操作用穴の深さが過大とならず、係止具の押し込み操作性がさらに良好なものとなる。
この請求項1のシートパッドにおいては、シートパッドの補強などのために、被装着面と反対面に布材を一体発泡により設けてもよい。このシートパッドの該被装着面と反対面に、係止具係止操作用穴と対峙するように凹穴を設けた場合には、布材のうち上記凹穴と重なる位置に開口を設けておくのが好ましい。
請求項8のシートパッドにあっては、係止具係止操作用穴が、該シートパッドをその被装着面から反対面まで貫通した貫通孔となっており、該係止具係止操作用穴内に線状体が露出しているので、線状体に係止具を係止させる作業を容易に行うことができる。
この請求項8のシートパッドにおいても、補強などのために、被装着面と反対面に布材を一体発泡により設けてもよい。この場合にも、布材のうち上記係止具係止操作用穴と重なる位置に開口を設けておくのが好ましい。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態では線状体としてワイヤを用いているが、後述の通り、合成樹脂の棒状体やロープなどを用いてもよい。
[第1実施形態]
第1図〜第8図は第1実施形態を示している。第1図はシートの斜視図である。第2図はシートバックの溝部付近の断面図である。第3図はシートバックのシートパッド(バックパッド)の正面図である。第4図は表皮材と係止具の縦断面図である。第5図は表皮材と係止具の正面図である。第6図は第3図のVI−VI断面図である。第7図は第6図のVII−VII線に沿う、係止具係止操作用穴等を示す断面図である。第8図は係止具の係止操作を示す縦断面図である。
第1図に、シートクッション1とシートバック2を備えた自動車用のシートSを示してある。第2図の通り、これらのシートクッション1及びシートバック2は、軟質ポリウレタンフォームから成るシートパッド3と、シートパッド3の被装着面3f(第6,8図参照)に装着された表皮材5等で構成されている。
以下、シートバック2を構成するシートパッド3を例に挙げて本発明について説明する。また、以下の説明において、このシートバック2を構成するシートパッド3をバックパッド3と称することがある。
第2図,第3図に示すように、バックパッド3には、それぞれ、表皮材5の一部分を収容する長い溝部6が形成されている。
溝部6にはシートSのサイドサポート部に沿って前後方向又は上下方向に延在する前後ないし上下方向溝部と、左右方向に延在する左右溝部とがある。そして第4図,第5図,第6図,第7図にも示すように、表皮材5に設けられた複数の係止具7を係止させるワイヤ8が、各溝部6の底面に沿って埋設されている。
溝部6には、その長手方向に間隔をおいて、係止具係止操作用穴9が複数個形成されている。
係止具7は硬質の樹脂製(又は金属製)であり、第4図,第5図に示すように、表皮材5に縫いこまれる接続部7aと、ワイヤ8に係止する係止部としてのフック7bとから成り、フック7bの先端に返し7cが形成されている。
バックパッド3の被装着面3fと反対面(裏面)3rには、この各係止具係止操作用穴9と対峙する位置に凹穴10が設けられている。このバックパッド3の底面の凹穴10の天井面との間が薄肉部11となっている。ワイヤ8はこの薄肉部11に埋設されるようにして配設されている。
前記表皮材5をバックパッド3の被装着面4に装着する場合、挿入用の工具によるか又は、作業者が係止具7を手に持って係止具係止操作用穴9に挿入させ、第8図(a),(b)に示すように係止具7のフック7bを薄肉部11に押し付け、薄肉部11を押し破って該フック7bをワイヤ8に係止させる。
第8図(b)の符号11dは、このフック7によって押し破られた薄肉部11の片部を示している。
この係止作業を行うに際してはフック7を係止具係止操作用穴9の底面(薄肉部11)に押し付けるようにするが、上記従来例の如くこの穴9の底面のさらに狭い第2穴部にフック7を挿入することはないから、作業が容易である。
なお、硬度が5〜40kgf程度の自動車シート用軟質ポリウレタンフォームよりなるシートパッドの場合、薄肉部11の厚さt(第6図)は10mm以下、特に0.5〜7mmとりわけ2〜4mm程度であることが好ましい。
この実施の形態では、凹穴10を設けているため、穴9の深さが過大とならず、フック7のワイヤ8への係止作業を容易に行うことができる。ただし、本発明では、凹穴10を省略し、穴9を深く設けてもよい。この場合、薄肉部11は裏面3rと面一となる。
この実施の形態では、第7図のように、凹穴10の溝部6に沿う方向の長さが穴9の溝部6に沿う方向の長さよりも大となっている。
次に、第10図を参照してこのバックパッド3の係止具係止操作用穴9及び凹穴10の成形方法の一例について説明する。第10図は、バックパッド成形用金型の係止具係止操作用穴成形部付近の縦断面図である。
このバックパッド成形用金型20は下型21及び上型22を有する。なお、バックパッド3は、この金型20内において、被装着面3fが下型21のキャビティ面21aに沿う姿勢にて成形されるが、第10図においては、この金型20内におけるバックパッド3の姿勢を前記の第1〜8図と対応させるために、金型20が上下逆向きに図示されている。
下型21のキャビティ面(被装着面側キャビティ面)21aからは、係止具係止操作用穴9を形成するための凸形状部23が突設されており、上型22のキャビティ面(反対面側キャビティ面)22aからは、凹穴10を形成するための凸形状部24が突設されている。
下型21のキャビティ面21aには、バックパッド3の溝部6を形成するための突条(図示略)が延設されており、該係止具係止操作用穴9形成用の凸形状部23は、この突条の途中の所定箇所に複数個設けられている。凹穴10形成用凸形状部24は、金型20を型締めしたときにこれらの凸形状部23と対峙する位置関係にて、これらの凸形状部23と同数個設けられている。
各凸形状部23,24のキャビティ面21a,22aからの高さは、金型20を型締めした状態において、対峙する凸形状部23,24の先端面同士が所定の間隔をあけて離隔する高さに設定されている。この対峙する凸形状部23,24の先端面同士の間の間隔は、係止具係止操作用穴9の底部の薄肉部11の厚さに相当する。
成形時には、まず、下型21内の前記溝部6形成用の突条に沿ってワイヤ8を配設し、各凸形状部23上にこのワイヤ8を配置する。次いで、下型21内にウレタン原料を供給した後、この下型21に上型22を被せ、型締めする。その後、該ウレタン原料を加熱、発泡させる。この際、対峙する凸形状部23,24の先端面同士の間に発泡したウレタンが入り込み、このウレタン中にワイヤ8が埋設される。また、この対峙する凸形状部23,24の先端面同士の間に入り込んだウレタンにより、係止具係止操作用穴9の底部の薄肉部11が形成される。
ウレタン硬化後、脱型することにより、バックパッド3が得られる。各凸形状部23が存在していた部分が各係止具係止操作用穴9となり、各凸形状部24が存在していた部分が各凹穴10となる。
[第2実施形態]
本発明では、第9図のようにバックパッド3の裏面3rに布材12を張設し、バックパッド3を補強したり、バックパッド3とフレームとの摺動音を防止するようにしてもよい。この布材12は、バックパッド3の成形用金型のキャビティ面に装着され、バックパッド3と一体成形される。
なお、第9図(b)は第9図(a)のB−B線断面を示している。第9図(a)はサイドサポート部3Dに沿う溝部の断面図である。
[第3実施形態]
第11図は別の実施の形態に係るバックパッドの係止具係止操作用穴付近の縦断面図である。第12図は係止具の係止操作を示す縦断面図である。
この実施の形態のバックパッド3Aは、該バックパッド3Aをその被装着面3fから反対面3rまで貫通した係止具係止操作用穴9Aを備えている。この係止具係止操作用穴9Aの個数及び配置は、前述の第1〜8図の実施の形態における係止具係止操作用穴9と同様である。
この実施の形態では、ワイヤ8は、各係止具係止操作用穴9A内を横切っている。即ち、この実施の形態では、各係止具係止操作用穴9A内においてワイヤ8が露出した状態となっている。
このバックパッド3Aのその他の構成は、第1実施形態のバックパッド3と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
表皮材5をこのバックパッド3Aの被装着面4に装着する場合、挿入用の工具によるか又は、作業者が係止具7を手に持って係止具係止操作用穴9Aに挿入し、第12図(a),(b)に示すように、該係止具係止操作用穴9A内を横切るワイヤ8に該フック7bを係止させる。
このバックパッド3Aにあっては、各係止具係止操作用穴9Aが、該バックパッド3Aをその被装着面3fから反対面3rまで貫通した貫通孔となっており、各係止具係止操作用穴9A内にワイヤ8が露出しているので、ワイヤ8にフック7bを係止させる作業を容易に行うことができる。
次に、このようにバックパッド3Aを貫通した係止具係止操作用穴9Aの形成方法について第13図及び第14図を参照して説明する。第13図は、この係止具係止操作用穴9Aの形成方法の一例を示す、バックパッド成形用金型20Aの係止具係止操作用穴成形部付近の縦断面図である。また、第14図は、この係止具係止操作用穴9Aの形成方法の別の一例を示す、「バックパッド成形用金型20Bの係止具係止操作用穴成形部付近の縦断面図」である。
これらの金型20A,20Bも、それぞれ、下型21及び上型22を有している。なお、この実施の形態でも、バックパッド3Aは、金型20A,20B内において、被装着面3fが下型21のキャビティ面21aに沿う姿勢にて成形されるが、これらの金型20A,20B内におけるバックパッド3Aの姿勢を第11,12図と対応させるために、金型20A,20Bが上下逆向きに図示されている。
第13図の金型20Aにあっては、バックパッド3Aの係止具係止操作用穴9Aは、下型21のキャビティ面(被装着面側キャビティ面)21aから突設された被装着面側凸形状部25と、上型22のキャビティ面(反対面側キャビティ面)22aから該被装着面側凸形状部25と対峙するように突設された反対面側凸形状部26とによって形成される。これらの凸形状部25,26は、前述の第10図の金型20における凸形状部23と同様の配置にて複数個設けられている。
この被装着面側凸形状部25の先端面に、ワイヤ8が引き通される溝25aが設けられている。この被装着面側凸形状部25の先端面のうち該溝25を除く領域及び反対面側凸形状部26の先端面は、それぞれ略水平な平坦面となっている。なお、被装着面側凸形状部25の代わりに反対面側凸形状部26の先端面に溝を設けてもよく、双方に設けてもよい。
この金型20Aは、下型21と上型22とを型締めした状態において、対峙する凸形状部25,26の先端面(溝25aの部分を除く。)同士の間隔Cが0.5mm以下となるように構成されている。これにより、成形時に、これらの凸形状部25,26の先端面同士の間に発泡したウレタン樹脂が入り込むことが防止される。
成形時には、まず、下型21内の溝部6形成用の突条(図示略)に沿ってワイヤ8を配設し、各被装着面側凸形状部25の溝25a内にこのワイヤ8を配置する。次いで、下型21内にウレタン原料を供給した後、型締めし、その後、該ウレタン原料を加熱、発泡させる。
ウレタン硬化後、脱型することにより、バックパッド3Aが得られる。各凸形状部25,26が存在していた部分が係止具係止操作用穴9Aとなる。
この金型20Aにあっては、該金型20Aを型締めした状態にあっては、凸形状部25,26の先端面同士の間隔が0.5mm以下となっているため、前述の通り、これらの先端面同士の間に発泡したウレタンが入り込まない。これにより、脱型後の係止具係止操作用穴9Aは、バックパッド3Aをその被装着面3fから反対面3rまで貫通したものとなる。
第14図の金型20Bにあっても、バックパッド3Aの係止具係止操作用穴9Aは、下型21のキャビティ面(被装着面側キャビティ面)21aから突設された被装着面側凸形状部25’と、上型22のキャビティ面(反対面側キャビティ面)22aから該被装着面側凸形状部25’と対峙するように突設された反対面側凸形状部26とによって形成される。
この金型20Bにあっては、被装着面側凸形状部25’の先端部が、ゴム等の弾性材料よりなる弾性体27により構成されている。この弾性体27の先端面には、ワイヤ8が引き通される溝27aが形成されている。この溝27aを除く弾性体27の先端面と、反対面側凸形状部26の先端面とは、それぞれ略水平な平坦面となっている。
この金型20Bでは、下型21と上型22とを型締めした状態にあっては、該弾性体27の先端面(溝27aの部分を除く。)が反対面側凸形状部26の先端面に弾性的に接触するよう構成されている。
この金型20Bのその他の構成及びこの金型20Bを用いたバックパッド3Aの成形方法は、第13図の金型20Aと同様である。
この金型20Bにあっては、該金型20Bを型締めした状態においては被装着面側凸形状部25’の先端側の弾性体27と反対面側凸形状部26先端面とが接触しているので、成型時にこれらの間に発泡したウレタンが入り込まず、脱型後のバックパッド3Aの係止具係止操作用穴9Aは、該バックパッド3Aをその被装着面3fから反対面3rまで貫通したものとなる。
また、この金型20Bにあっては、このように弾性体27が反対面側凸形状部26の先端面に弾性的に接触するので、これらが接触したことによって型締め後の下型21と上型22との密閉性が損なわれることはない。
なお、この実施の形態では、被装着面側凸形状部25’の先端側を弾性体27により構成しているが、反対面側凸形状部26の先端側を弾性体により構成してもよく、双方の先端側を弾性体により構成してもよい。
また、この実施の形態では、ワイヤ8を通す溝27aを弾性体27の先端面に設けているが、この溝は、反対面側凸形状部26に設けられてもよく、双方の先端面に設けられてもよい。
[第4実施形態]
第15図は、さらに別の実施の形態に係るバックパッドの係止具係止操作用穴付近の軟質体除去前の縦断面図である。第16図は、このバックパッドの係止具係止操作用穴付近の軟質体除去後の縦断面図である。
この実施の形態では、バックパッド3Bの成形時に、ワイヤ8のうち各穴9Bを通る部分に、該ワイヤ8を被包するように軟質体30が装着されており、バックパッド3Bの成形直後の段階では、第15図のように、各係止具係止操作用穴9Bがこの軟質体30によって塞がれた状態となっている。その後、各係止具係止操作用穴9B内の軟質体30を取り去ることにより、第16図のように、各係止具係止操作用穴9Bをバックパッド3Aの被装着面3fから反対面3rまで貫通したものとすると共に、各係止具係止操作用穴9B内にワイヤ8を露出させる。
この軟質体30は、バックパッド3Bを構成する軟質ポリウレタンフォームよりも軟質の材料よりなり、硬度3〜30kgf程度のものであることが好ましい。また、この軟質体30は、ウレタンと接着しない材質であることが望ましい。具体的には、この軟質体30の材質としては、シリコーンゴム、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレンなどが好ましい。この軟質体30の物性としては、引き裂き力が低い方が、除去し易く望ましい。また、この軟質体30に切り込みを入れてもよい。
次に、このように軟質体30が配置された係止具係止操作用穴9Bの形成方法について第17図を参照して説明する。第17図は、この係止具係止操作用穴Bの形成方法の一例を示す、バックパッド成形用金型20Cの係止具係止操作用穴成形部付近の縦断面図である。
この金型20Cも、下型21及び上型22を有している。なお、この実施の形態でも、バックパッド3Bは、金型20C内において、被装着面3fが下型21のキャビティ面21aに沿う姿勢にて成形されるが、この金型20C内におけるバックパッド3Bの姿勢を第15,16図と対応させるために、金型20Cが上下逆向きに図示されている。
この金型20Aにあっても、バックパッド3Bの係止具係止操作用穴9Bは、下型21のキャビティ面(被装着面側キャビティ面)21aから突設された被装着面側凸形状部25’’と、上型22のキャビティ面(反対面側キャビティ面)22aから該被装着面側凸形状部25’’と対峙するように突設された反対面側凸形状部26’とによって形成される。
この金型20Cは、下型21と上型22とを型締めした状態において、被装着面側凸形状部25’’の先端面と反対面側凸形状部26’の先端面との間に、軟質体30の厚み(該軟質体30に外力が加えられていない状態における厚み)よりも若干狭い間隔があくように構成されている。なお、これらの凸形状部25’’,26’の先端面は、それぞれ略水平な平坦面となっている。
バックパッド3Bを成形する場合には、予め、ワイヤ8に軟質体30を装着しておく。なお、軟質体30は、ワイヤ8のうち各係止具係止操作用穴9Bを通る部分、即ち金型20C内において凸形状部25’’,26’同士の間を通る部分のみを包囲するように設けられてもよく、これ以外の部分をも包囲するように設けられてもよい。
次に、このワイヤ8を、下型21内の溝部6形成用の突条(図示略)に沿って配設すると共に、各被装着面側凸形状部25’’上に、このワイヤ8を包囲した軟質体30をそれぞれ配置する。次いで、下型21内にウレタン原料を供給した後、型締めし、その後、該ウレタン原料を加熱、発泡させる。
ウレタン硬化後、脱型することにより、バックパッド3Bが得られる。各凸形状部25’’,26’が存在していた部分が係止具係止操作用穴9Bとなり、この係止具係止操作用穴9Bは、軟質体30によって塞がれた状態となっている。
脱型後、各係止具係止操作用穴9B内の軟質体30を取り去ることにより、各係止具係止操作用穴9Bが、バックパッド3Bをその被装着面3fから反対面3rまで貫通したものとなる。
この金型20Cにあっても、被装着面側凸形状部25’’と反対面側凸形状部26’との間に軟質体30が弾性的に介在するので、被装着面側凸形状部25’’及び反対面側凸形状部26’の双方が軟質体30に接触したことによって型締め後の下型21と上型22との密閉性が損なわれることはない。
[シートパッドを貫通した係止具係止操作用穴の形成方法の他の例]
図示は省略するが、上記の第4実施形態のように軟質体30でワイヤ8を包囲する代わりに、前述の第1実施形態における薄肉部11の如く、シートパッドと一連のウレタン樹脂でワイヤ8を包囲するように成形してもよい。
この場合、例えば、上記第4実施形態の金型20Cを用いてシートパッドを成形するに当り、ワイヤ8に軟質体30を装着せずに、該ワイヤ8のみを被装着面側凸形状部25’’と反対面側凸形状部26’との間に配置してウレタンを発泡させる。
この際、対峙する凸形状部25’’,26’の先端面同士の間に発泡したウレタンが入り込み、このウレタン中にワイヤ8が埋設される。
ウレタン硬化後、脱型することにより、各凸形状部25’’,26’が存在していた部分が係止具係止操作用穴となるが、この係止具係止操作用穴は、シートパッドと一連のウレタン樹脂によって塞がれた状態となっている。
その後、この係止具係止操作用穴内のウレタン樹脂の一部又は全部を取り去ることにより、この係止具係止操作用穴がシートパッドを貫通したものとなる。
なお、硬度が5〜40kgf程度の自動車シート用軟質ポリウレタンフォームよりなるシートパッドの場合、このワイヤ8を包囲したウレタン樹脂の成形時の厚みは、20mm以下、特に3mm以下であることが好ましい。
[係止具係止操作用穴及び凹穴の他の形状例]
上記各実施の形態では、係止具係止操作用穴はバックパッドの被装着面3f側から反対面3r側まで幅が一様となっているが、係止具係止操作用穴の形状はこれに限定されるものではない。
例えば、第18図の係止具係止操作用穴9Cように、入口側(被装着面3f側)ほど幅が拡がるテーパ形状であってもよく、第19図の係止具係止操作用穴9Dのように、入口側よりも奥側(反対面3r側)ほど幅が拡がる逆テーパ形状であってもよい。係止具係止操作用穴のうち少なくとも一部のみこのようなテーパ形状又は逆テーパ形状となっていてもよく、テーパと逆テーパとが交互に形成された形状となっていてもよい。もちろん、これ以外の形状であってもよい。
また、上記各実施の形態では、係止具係止操作用穴と対面して設けられた凹穴10は、バックパッドの反対面3r側から薄肉部11まで幅が一様となっているが、この凹穴の形状もこれに限定されるものではない。
例えば、第20図の凹穴10Aのように、入口側(反対面3r側)ほど幅が拡がるテーパ形状であってもよく、あるいは、図示はしないが、入口側よりも奥側(薄肉部11側)ほど幅が拡がる逆テーパ形状であってもよい。凹穴のうち少なくとも一部のみこのようなテーパ形状又は逆テーパ形状となっていてもよく、テーパと逆テーパとが交互に形成された形状となっていてもよい。もちろん、これ以外の形状であってもよい。
[ワイヤ以外の形態]
上記実施の形態ではワイヤを用いて表皮材をバックパッドに装着しているが、ワイヤの代わりに細棒やロープ、コードなどを用いてもよい。また、その材質も金属に限定されず、合成樹脂、ガラス繊維、炭素繊維などであってもよい。
[バックパッド以外の形態]
上記の各実施の形態では、シートパッドとしてシートのシートバックを構成するバックパッドを例示しているが、本発明は、シートクッションを構成するシートパッド即ちクッションパッドにも適用可能である。
シートの斜視図である。 シートバックの溝部付近の断面図である。 バックパッドの正面図である。 表皮材と係止具の縦断面図である。 表皮材と係止具の正面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 第6図のVII−VII線に沿う、係止具係止操作用穴等を示す断面図である。 係止具の係止操作を示す縦断面図である。 別実施形態を示す断面図である。 図6〜8の係止具係止操作用穴9の成形方法の一例を示す、バックパッド成形用金型の係止具係止操作用穴成形部付近の縦断面図である。 別の実施の形態に係るバックパッドの係止具係止操作用穴付近の縦断面図である。 図11のバックパッドの係止具係止操作を示す縦断面図である。 図11の係止具係止操作用穴9Aの成形方法の一例を示す、バックパッド成形用金型の係止具係止操作用穴成形部付近の縦断面図である。 図11の係止具係止操作用穴9Aの成形方法の一例を示す、バックパッド成形用金型の係止具係止操作用穴成形部付近の縦断面図である。 さらに別の実施の形態に係るバックパッドの係止具係止操作用穴付近の縦断面図である。 図16のバックパッドの軟質体除去後の縦断面図である。 図16の係止具係止操作用穴9Bの成形方法の一例を示す、バックパッド成形用金型の係止具係止操作用穴成形部付近の縦断面図である。 係止具係止操作用穴の別の形状例を示す縦断面図である。 係止具係止操作用穴の別の形状例を示す縦断面図である。 凹穴の別の形状例を示す縦断面図である。
符号の説明
3,3A,3B バックパッド
5 表皮材
6 溝部
7 係止具
8 ワイヤ
9,9A,9B,9C,9D 係止具係止操作用穴
10 凹穴
11 薄肉部

Claims (19)

  1. 表皮材が被装着面に装着される樹脂発泡体よりなるシートパッドであって、
    前記表皮材の一部分を収容する溝部が形成され、前記表皮材の裏面側の複数の係止具を係止させる線状体が、前記溝部の底面に埋設され、前記複数の係止具を各別に挿入させる複数の係止具係止操作用穴が前記溝部に形成されているシートパッドにおいて、
    前記係止具係止操作用穴の底面の樹脂発泡体は、係止操作時に押し込まれる前記係止具によって押し破られるものであることを特徴とするシートパッド。
  2. 請求項1において、前記樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであり、前記係止具係止操作用穴の底面の樹脂発泡体の厚さが10mm以下であることを特徴とするシートパッド。
  3. 請求項2において、前記係止具係止操作用穴の底面の樹脂発泡体の厚さが0.5〜7mmであることを特徴とするシートパッド。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、該シートパッドの前記被装着面と反対面に布材が一体発泡により設けられていることを特徴とするシートパッド。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項において、該シートパッドの前記被装着面と反対面に、前記係止具係止操作用穴と対面して凹穴が設けられており、この凹穴の底面と前記係止具係止操作用穴の底面との間が前記係止具によって押し破られるものとなっていることを特徴とするシートパッド。
  6. 請求項5において、該シートパッドは、シートパッド成形用金型により成形されたものであり、
    前記係止具係止操作用穴は、該金型の、該シートパッドの前記被装着面に沿うキャビティ面(被装着面側キャビティ面)から突設された被装着面側凸形状部により成形されており、
    前記凹穴は、該金型の、該シートパッドの該被装着面と反対面に沿うキャビティ面(反対面側キャビティ面)から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部により成形されており、
    該シートパッド成形用金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面同士は離隔しており、
    シートパッド成形時に、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記線状体が配置され、
    これらの凸形状部の先端面同士の間に樹脂発泡体が入り込むことにより、該樹脂発泡体中に該線状体が埋設されていることを特徴とするシートパッド。
  7. 請求項5又は6において、該シートパッドの前記被装着面と反対面に布材が一体発泡により設けられており、該布材には、前記凹穴と重なる位置に開口が設けられていることを特徴とするシートパッド。
  8. 表皮材が被装着面に装着される樹脂発泡体よりなるシートパッドであって、
    前記表皮材の一部分を収容する溝部が形成され、前記表皮材の裏面側の複数の係止具を係止させる線状体が、前記溝部の底面に埋設され、前記複数の係止具を各別に挿入させる複数の係止具係止操作用穴が前記溝部に形成されているシートパッドにおいて、
    該係止具係止操作用穴は、シートパッドを前記被装着面と反対面まで貫通しており、
    該線状体は、各係止具係止操作用穴内を横切っていることを特徴とするシートパッド。
  9. 請求項8において、該シートパッドは、シートパッド成形用金型により成形されたものであり、
    前記係止具係止操作用穴は、該金型の被装着面側キャビティ面から突設された被装着面側凸形状部と、該金型の反対面側キャビティ面から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部とによって成形されており、
    シートパッド成形時には、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記線状体が配置されており、
    該金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面のうち、該線状体と対峙している領域以外の領域の一部又は全部が互いに接しているか、又は互いの間隔が0.5mm以下となっていることを特徴とするシートパッド。
  10. 請求項9において、該被装着面側凸形状部及び反対面側凸形状部の少なくとも一方の先端部が、少なくとも部分的に弾性体により構成されており、
    前記金型を型締めした状態においては、該弾性体が、該弾性体に対峙する凸形状部の先端面に接していることを特徴とするシートパッド。
  11. 請求項8において、前記線状体は前記樹脂発泡体により包囲されており、
    該樹脂発泡体の成形後、該係止具係止操作用穴内の該樹脂発泡体の一部又は全部が除去されることにより、該係止具係止操作用穴がシートパッドを貫通したものとされていることを特徴とするシートパッド。
  12. 請求項11において、前記樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであり、前記線状体を包囲する該樹脂発泡体の厚さが20mm以下であることを特徴とするシートパッド。
  13. 請求項12において、前記樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであり、前記線状体を包囲する該樹脂発泡体の厚さが3mm以下であることを特徴とするシートパッド。
  14. 請求項11ないし13のいずれか1項において、該シートパッドは、シートパッド成形用金型により成形されたものであり、
    前記係止具係止操作用穴は、該金型の被装着面側キャビティ面から突設された被装着面側凸形状部と、該金型の反対面側キャビティ面から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部とによって成形されており、
    該シートパッド成形用金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面同士は離隔しており、
    シートパッド成形時に、これらの凸形状部の先端面同士の間に前記線状体が配置され、
    これらの凸形状部の先端面同士の間に前記樹脂発泡体が入り込むことにより、該樹脂発泡体中に該線状体が埋設されていることを特徴とするシートパッド。
  15. 請求項8において、前記線状体のうち、少なくとも各係止具係止操作用穴を通る部分が、前記樹脂発泡体とは別の軟質体により包囲されており、
    該樹脂発泡体の成形後、該係止具係止操作用穴内の該軟質体の一部又は全部が除去されることにより、該係止具係止操作用穴がシートパッドを貫通したものとされていることを特徴とするシートパッド。
  16. 請求項15において、該シートパッドは、シートパッド成形用金型により成形されたものであり、
    前記係止具係止操作用穴は、該金型の被装着面側キャビティ面から突設された被装着面側凸形状部と、該金型の反対面側キャビティ面から該被装着面側凸形状部に対峙するように突設された反対面側凸形状部とによって成形されており、
    シートパッド成形前に、前記線状体のうち、少なくとも各係止具係止操作用穴を通る部分を包囲するように前記軟質体が装着され、
    シートパッド成形時には、これらの凸形状部の先端面同士の間に該軟質体が配置され、
    該金型を型締めした状態においては、これらの凸形状部の先端面がそれぞれ該軟質体に接していることを特徴とするシートパッド。
  17. 請求項8ないし16のいずれか1項において、該シートパッドの前記被装着面と反対面に布材が一体発泡により設けられており、該布材には、前記係止具係止操作用穴と重なる位置に開口が設けられていることを特徴とするシートパッド。
  18. 請求項1ないし17のいずれか1項において、前記樹脂発泡体は軟質発泡ポリウレタンであることを特徴とするシートパッド。
  19. 請求項1ないし18のいずれか1項に記載のシートパッドと、前記シートパッドの被装着面に装着された表皮材とから成るシート。
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