JP2008113239A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複写禁止の機能を低下させることなく、高速に複写禁止解除条件の情報を取得して複写作業の生産性を向上させた画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】複写を禁止するために、複写を禁止する旨の複写禁止情報と、その複写禁止を特定の条件の時に解除する複写禁止解除情報をパターン化して配置した背景情報を前景情報と合成して形成する。このとき、複写禁止解除情報については記録媒体の端部領域41に配置し、複写禁止情報(禁止コード)及び追跡情報(コード)については内部領域42に配置する。複写禁止解除情報を内部領域42に配置する場合に比べて複写禁止解除情報を取得するために参照する領域が狭くなり、処理を高速化して生産性を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムに関するものである。
近年、パーソナルコンピュータやプリンタ、複写機など、複写機能を持つ画像形成装置の普及によって、書類などを簡単に複製できるようになっている。しかしその反面、機密文書の不正複写による情報漏洩が問題となっている。
機密文書の不正コピーの抑制のため、従来より例えば特許文献1に記載されている方法がある。具体的には、機密文書のプリント時に、プリントを行ったユーザに関する情報や日時情報、出力した機器の識別情報等(以下、追跡情報と呼ぶ)や、複写を禁止するための複写禁止情報、さらに、特定条件においては複写禁止を解除して複写を許可するための複写禁止解除条件などの情報を画像の全面に埋め込んでからプリント出力する。そして、そのような情報が埋め込まれた原稿をスキャナ等で読み込み、読み取られた画像中に埋め込まれたパターンを検出し、追跡情報や複写禁止情報、複写禁止解除条件の情報などを取得することによって、情報漏洩元を推定することができる。
文書画像中に追跡情報を埋め込む方法としては、上述の特許文献1においては、例えば次のような方法が提案されている。文書画像の背景全面に微小なパターンで比較的低濃度の背景地紋画像を合成する。背景地紋画像は潜像文字領域と背景領域の2つの領域で構成されており、それぞれの領域は異なる微小パターンで構成されている。潜像文字領域は、比較的小さいドットパターンで構成され、背景領域は、2種類の微小な斜線パターンの配列で構成されている。この2種類の斜線パターンがそれぞれビット0、ビット1を表現し、その2種類の斜線パターンを所定サイズの2次元配列とした2次元コード画像が背景部に互いに隣接して繰り返し配置されている。
上述の追跡情報や複写禁止情報、複写禁止解除条件の情報などは、背景地紋画像中の2次元コード画像に埋め込まれる。近年ではデータ量が増大し、1つの2次元コード画像に収まらない場合が出てきている。その場合には、各情報を所定のデータ量ごとに複数に分割して、複数の2次元コード画像により埋め込んでいる。また、前景となる画像の内容によっては、2次元コード画像が認識できない場合もあるため、それぞれの2次元コード画像を繰り返して画像全体に配置している。
複写時に画像中に埋め込んだ各情報を取得するには、読み取った画像からそれぞれの2次元コード画像を抽出して復号してゆき、復号された情報を連結して元の追跡情報や複写禁止情報、複写禁止解除条件の情報などを得る。そして、複写禁止であるか否か、複写禁止である場合に複写禁止解除条件があるか否か、複写禁止解除条件が満たされるか否かを判定し、複写禁止でない場合、及び複写禁止でも複写禁止解除条件が満たされる場合に、複写を行う。
一方、印刷物に任意の情報を埋め込むことも多く行われており、例えば特許文献2においては、情報コードを複数に分割し、それぞれ2次元バーコードにより任意の位置に配置して印刷することが記載されている。
特開2003−280469号公報 特開2002−36763号公報
本発明は、このような背景技術の中でなされたもので、複写禁止の機能を低下させることなく、高速に複写禁止解除条件の情報を取得して複写作業の生産性を向上させることができる画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムを提供することを目的とするものである。
本願請求項1に記載の発明は、複写を禁止する旨の情報である複写禁止情報を含む背景情報と複写禁止を解除するための条件を示す複写禁止解除情報とを所定のパターンにより表現した背景画像を生成する背景画像生成手段と、画像を記録媒体上に形成する形成手段に対して形成対象画像である前景画像と前記背景画像生成手段で生成した前記背景画像を合成して出力する合成手段を有し、前記背景画像生成手段は、前記背景画像を生成する際に、前記複写禁止解除情報のパターンを前記記録媒体の端部領域に配置することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の画像処理装置における前記背景画像生成手段が、前記背景情報のパターンを該端部領域以外の領域に配置することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1または請求項2に記載の画像処理装置における前記背景画像生成手段が、前記記録媒体の端部領域に前記複写禁止解除情報のパターンを複数配置することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項4に記載の発明は、本願請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置における前記背景画像生成手段が、前記記録媒体の端部領域に前記複写禁止解除情報とともにダミーデータのパターンを配置することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項5に記載の発明は、本願請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置における前記背景画像生成手段が、前記記録媒体の端部領域に前記複写禁止解除情報とともに前記背景情報を含むパターンを配置することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項6に記載の発明は、本願請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置において、前記複写禁止解除情報のパターンを配置する領域には、前記背景情報の一部のパターンを配置することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項7に記載の発明は、本願請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置における前記複写禁止解除情報が、前記複写禁止情報と関連づけた情報を含むことを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項8に記載の発明は、入力された画像の端部領域から所定のパターンを検出して複写禁止解除情報を取得する複写禁止解除情報取得手段と、前記画像の前記端部領域を除く領域から所定のパターンを検出して複写を禁止する旨の情報である複写禁止情報を取得する複写禁止情報取得手段と、前記複写禁止情報取得手段によって複写禁止情報が取得されているか否か及び前記複写禁止解除情報取得手段により前記複写禁止解除情報が取得されているか否かを判定する情報取得判定手段と、前記情報取得判定手段が前記複写禁止情報取得手段によって複写禁止情報が取得されかつ前記複写禁止解除情報取得手段により前記複写禁止解除情報が取得されていると判定したときに前記複写禁止解除情報による複写禁止を解除する条件を満たしているか否かを判定する解除条件判定手段と、前記解除条件判定手段の判定に基づいて前記画像の形成手段への出力を制御する出力制御手段を有することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項9に記載の発明は、本願請求項8に記載の画像処理装置の構成に加え、画像を読み取る画像読取手段をさらに有し、前記複写禁止解除情報取得手段は、前記画像読取手段から読み取られた画像の先端領域から前記所定のパターンを検出して複写禁止解除情報を取得することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項10に記載の発明は、本願請求項8に記載の画像処理装置における前記複写禁止解除情報取得手段が、前記画像の端部領域から前記複写禁止解除情報を複数取得し、前記情報取得判定手段が、前記複写禁止解除情報取得手段で取得した複数の前記複写禁止解除情報の一致度合いに基づき判定することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項11に記載の発明は、本願請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置の構成における前記複写禁止解除情報取得手段が、前記端部領域から前記複写禁止解除情報とともに前記背景情報中の一部の情報も取得し、前記解除条件判定手段が、さらに前記複写禁止解除情報取得手段で取得した背景情報中の一部の情報と前記端部領域以外の領域から取得した前記背景情報中の情報との一致度合いの判定を前記複写禁止を解除する条件の一つとすることを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項12に記載の発明は、本願請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置における前記解除条件判定手段が、さらに、前記複写禁止解除情報取得手段で取得した複写禁止解除情報に含まれている前記複写禁止情報と関連づけた情報と、前記複写禁止情報取得手段で取得した前記複写禁止情報との対応づけが正しいか否かの判定を、前記複写禁止を解除する条件の一つとすることを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項13に記載の発明は、請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置から出力される画像を記録媒体上に形成する形成手段を有することを特徴とする画像形成装置である。
本願請求項14に記載の発明は、複写を禁止する旨の情報である複写禁止情報を含む背景情報と複写禁止を解除するための条件を示す複写禁止解除情報とを所定のパターンにより表現した背景画像を生成する背景画像生成処理と、形成対象画像である前景画像と前記背景画像生成処理で生成した前記背景画像を合成する合成処理と、画像を記録媒体上に形成する形成手段へ前記合成処理で合成した画像を出力する出力処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、前記背景画像生成処理は、前記背景画像を生成する際に、前記複写禁止解除情報のパターンを前記記録媒体の端部領域に配置することを特徴とする画像処理プログラムである。
本願請求項15に記載の発明は、入力された画像の端部領域から所定のパターンを検出して複写禁止解除情報を取得する複写禁止解除情報取得処理と、前記画像の前記端部領域を除く領域から所定のパターンを検出して複写を禁止する旨の情報である複写禁止情報を取得する複写禁止情報取得処理と、前記複写禁止情報取得処理によって複写禁止情報が取得されているか否か及び前記複写禁止解除情報取得処理により前記複写禁止解除情報が取得されているか否かを判定する情報取得判定処理と、前記複写禁止情報取得処理によって複写禁止情報が取得されかつ前記複写禁止解除情報取得処理により前記複写禁止解除情報が取得されていると前記情報取得判定処理で判定したときに前記複写禁止解除情報による複写禁止を解除する条件を満たしているか否かを判定する解除条件判定処理と、前記解除条件判定処理の判定に基づいて前記画像の形成手段への出力を制御する出力制御処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラムである。
本願請求項1に記載の発明によれば、本発明により画像を形成した後の原稿を複写する際に、複写禁止解除情報を固定された領域から取得することができるので、本発明の構成を有しない場合に比べて高速に複写禁止解除条件の情報を取得して複写作業の生産性を向上させることができる。
本願請求項2に記載の発明によれば、本願請求項1に記載の発明の効果に加え、背景情報のパターンについては端部領域に配置する場合に比べて改竄されにくくすることができる。
本願請求項3に記載の発明によれば、本願請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加え、画像を形成した後の原稿を複写する際に、原稿の向きによらず複写禁止解除情報を取得することができる。
本願請求項4ないし請求項5に記載の発明によれば、本願請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、形成された画像において複写禁止解除情報のパターンの領域がわからないようにすることができる。
本願請求項6ないし請求項7に記載の発明によれば、本願請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、本発明により画像を形成した後の原稿中の複写禁止解除情報のパターンを形成した領域が改竄された場合でも、複写の際に改竄を検出でき、不正な複写を防止することができる。
本願請求項8に記載の発明によれば、複写禁止解除情報を固定された領域から取得することができるので、本発明の構成を有しない場合に比べて高速に複写禁止解除条件の情報を取得して複写作業の生産性を向上させることができる。
本願請求項9に記載の発明によれば、本願請求項8に記載の発明の効果に加え、読取を終了しなくても複写禁止解除情報の取得の処理を行うことができるので、本願請求項8に記載の発明に比べ、さらなる高速化を図ることができる。
本願請求項10に記載の発明によれば、本願請求項8に記載の発明の効果に加え、複写禁止解除情報の取得を、正確かつ確実に行うことができる。
本願請求項11及び請求項12に記載の発明によれば、本願請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、複写禁止解除情報のパターンを形成した領域が改竄された場合でも、不正な複写を防止することができる。
本願請求項13に記載の発明によれば、本願請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
本願請求項14に記載の発明によれば、本願請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
本願請求項15に記載の発明によれば、本願請求項8に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
図1は、本発明の実施の一形態を示すブロック図である。図中、1は画像読取形成装置、2はクライアント装置、3はネットワーク、11は読取部、12は画像処理部、13は像形成部、21は読取画像処理部、22は読取画像記憶部、23はパターン検出部、24は複写禁止情報取得部、25は検出データ記憶部、26はネットワークインタフェース部、27は前景画像記憶部、28は背景画像記憶部、29は画像合成部、30は制御部、31はコントロールパネル部である。
図1に示す画像読取形成装置1は、単独で複写機能を有するとともに、ネットワーク3に接続され、ネットワーク3を通じて受け取った画像データをもとに画像を形成する機能を少なくとも有している。図1に示す例では、クライアント装置2から画像データが送られてくるものとして説明する。もちろん、画像読取形成装置1は原稿上の画像を読み取ってネットワーク3を通じて転送するスキャナ機能など、他の機能を有していてよいことは言うまでもない。
画像読取形成装置1は、読取部11、画像処理部12、像形成部13を含んで構成されている。読取部11は、原稿上の画像を読み取って画像処理部12へ渡す。また像形成部13は、画像処理部12から渡された画像を、例えば紙などの記録媒体上に形成する。
画像処理部12は、ここでは読取部11で読み取られた画像に対する処理や、ネットワーク3を通じて受け取った画像データに基づく描画処理などを行い、処理後の画像を像形成部13へ出力する。特に、像形成部13で形成された画像の複写を防止するために、読取部11で読み取られた画像あるいはネットワーク3を通じて受け取った画像データに基づいて描画された画像に対して、複写禁止情報や追跡情報、複写禁止解除情報を合成して出力する処理を行う機能を有している。また、そのような複写禁止情報や追跡情報、複写禁止解除情報が合成されて形成された原稿上の画像を読取部11で読み取ったとき、読み取った画像から複写禁止情報や追跡情報、複写禁止解除情報を取得し、複写の可否を判断して画像を像形成部13に出力するか否かを制御する機能を有している。
図1に示す例では、画像処理部12は読取画像処理部21、読取画像記憶部22、パターン検出部23、複写禁止情報取得部24、検出データ記憶部25、ネットワークインタフェース部26、前景画像記憶部27、背景画像記憶部28、画像合成部29は、制御部30、コントロールパネル部31等を含んで構成されている。
読取画像処理部21は、読取部11で読み取った画像に対して像形成部13で形成するのに最適な画像となるように様々な画像処理を施す。読取画像記憶部22は、読取画像処理部21で処理した画像を像形成部13に出力するに際して、一時的に記憶しておく。なお、複写を禁止する画像を像形成部13で形成する場合には、この読取画像記憶部22に記憶されている画像が前景画像となる。
パターン検出部23は、読取部11で読み取った画像から、その画像中に埋め込まれている所定のパターンを検出して、元の情報(すなわち「1」または「0」)を復元する。所定のパターンの具体例については後述する。
複写禁止情報取得部24は、読取部11で読み取った画像のうち、端部領域以外の領域においてパターン検出部23で検出した所定のパターンの情報から、複写を禁止する旨の情報である複写禁止情報が存在していればこれを取得して制御部30に通知する。
検出データ記憶部25は、パターン検出部23で検出した所定のパターンのデータを記憶する。このデータは、制御部30が複写禁止解除情報を取得したり、あるいはさらに追跡情報などを取得する場合に利用される。
ネットワークインタフェース部26は、ネットワーク3を通じて、例えばクライアント装置2などと通信を行う。ここでは、ネットワーク3を通じて送られてくる画像データを受け取る。画像データは、例えばプリンタ記述言語(PDL)等で記述されたデータ等、解析できる形式のデータであればよい。
前景画像記憶部27は、ネットワークインタフェース部26で受け取った画像データをもとに制御部30で描画した前景画像データを記憶する。制御部30で描画処理を行う際にも用いることができる。
背景画像記憶部28は、複写禁止解除情報や、複写禁止情報、追跡情報などの背景情報を所定のパターンにより表現した背景画像を記憶する。後述するように、背景画像は制御部30により生成される。
画像合成部29は、複写を禁止する画像を像形成部13で形成する場合に、読取画像記憶部22に記憶されている画像または前景画像記憶部27に記憶されている画像と、背景画像記憶部28に記憶されている背景画像を合成して像形成部13へ出力する。なお、通常の複写や画像形成時には、背景画像の合成を行わない。
制御部30は、画像処理部12内部の制御を行うとともに、読取部11、像形成部13を含めた複合機全体の制御も行う。特に複写を禁止する画像を形成する場合の制御機能と、複写が禁止された原稿を読み取った場合の制御機能を含んでいる。複写を禁止する画像を形成する場合の制御機能として、複写禁止情報や追跡情報を含む背景情報と、複写禁止を解除するための条件を示す複写禁止解除情報を所定のパターンにより表現した背景画像を生成して背景画像記憶部28に記憶させる背景画像生成手段としての機能を有している。背景画像を生成する際には、画像を像形成部13で形成したときに複写禁止解除情報のパターンが端部領域に、また背景情報のパターンが端部領域以外の領域に配置されるように、それぞれのパターンを配置する。なお、複写禁止情報は複写を禁止するか否かを示す情報である。また、追跡情報は形成した画像の出力元を後で特定するための情報であり、例えば画像の形成を指示しているユーザを識別するユーザID、文書名、文書ID、画像を形成する装置の識別情報、画像形成日時、画像がネットワーク3を通じて受け取った画像データである場合はその送信元のクライアント装置2の情報等である。さらに複写禁止解除情報は、複写禁止情報により複写が禁止されている場合であっても、条件が合致する場合には複写を許可するための情報であり、例えば暗証番号、複写を許可するユーザID、複写禁止を解除する日時、複写を許可する装置の機械番号等である。もちろん、追跡情報や複写禁止解除情報としてどのような情報を含めるかは任意である。
また複写が禁止された原稿を読み取った場合の制御機能として、複写禁止解除情報を取得する複写禁止解除情報取得手段としての機能、及び、複写禁止情報取得部24で複写禁止情報を検出したか否か及び複写禁止解除情報を取得できたか否かを判断する情報取得判定手段としての機能、さらに、複写禁止情報取得部24で複写禁止情報が取得され、かつ複写禁止解除情報を取得できたとき、複写禁止解除情報による複写禁止を解除する条件を満たしているか否かを判定する解除条件判定手段としての機能を有している。
複写禁止解除情報は、読取部11で読み取った画像の少なくとも上端の端部領域である先端領域においてパターン検出部23で検出した所定のパターンのデータを検出データ記憶部25から読み出して、複写禁止解除情報を抽出すればよい。なお、画像の先端領域だけでなく、他の3つの端部領域においてもパターン検出部23で検出した所定のパターンの情報から複写禁止解除情報を取得し、その一致度合いにより複写禁止解除情報を求めることができる。例えば、ある端部領域から他とは異なるデータが検出されても多数決で複写禁止解除情報を決定してもよい。また、他の情報とともに複写禁止解除情報を決定してもよい。1辺だけでは不足する複写禁止解除情報を他の辺の端部領域から取得するように構成してもよい。
複写禁止解除条件を判定した結果、条件が満たされない場合には、像形成部13への画像の出力を行わないように制御する。また、複写禁止解除の条件が満たされている場合には、読取画像記憶部22に記憶されている画像を画像合成部29から像形成部13へ出力させ、画像を形成させて複写を実行する。
なお、読取部11で読み取った画像の端部領域を除く画像内部の領域には、複写禁止情報以外にも追跡情報なども含まれており、これらの情報についても検出データ記憶部25からデータを読み出して抽出する。
コントロールパネル部31は、表示手段や入力手段などを備え、ユーザとのインタフェースとなる。例えば複写の実行指示や、複写禁止の場合の解除条件となるユーザIDや暗証番号の入力等を行うことができる。また、ICカード読取手段を備え、ICカードを読み取ることによってユーザ認証を行うように構成することもできる。
図2は、背景情報及び複写禁止解除情報の具体的な配置例の説明図である。図中、41は端部領域、42は内部領域、43は潜像画像である。上述のように、制御部30では像形成部13で形成する画像の複写を禁止する場合には、背景画像を生成して前景画像と画像合成部29で合成する。背景画像を生成する際には、背景情報と複写禁止解除情報を図2に示すように配置する。すなわち、像形成部13で画像を形成する記録媒体の端部の細長い領域(端部領域41)には複写禁止解除情報を所定のパターンでパターン化して配置する。端部領域41は、内部領域42と記録媒体端部との間の領域である。なお、端部領域41の大きさなどは任意である。
端部領域41に複写禁止解除情報のパターンを配置し、余った部分にはダミーデータを所定のパターンでパターン化して配置する。図2においては、複写禁止解除情報をパターン化して配置した部分に斜線を施して示している。端部領域41の斜線を施していない部分にはダミーデータのパターンが配置されている。ダミーデータは、複写禁止情報や複写禁止解除情報、追跡情報など、本発明において用いる各種の情報ではなく、例えばランダムなデータ等を用いることができる。このダミーデータのパターンによって複写禁止解除情報のパターンの部分が視覚的にわからなくなる。
なお、端部領域41は記録媒体の上下左右の辺に沿って存在するが、この上下左右の4カ所の端部領域41に複写禁止解除情報のパターンを配置することにより、複写の際に原稿がどのような向きに載置された場合でも、あるいはどのような方向から読取を開始したとしても、画像先端部の領域に存在するパターンから複写禁止解除情報を取得することができる。また、端部領域41は前景画像においては余白となる場合が多く、確実に複写禁止解除情報を取得できる。
あるいは、複数箇所の端部領域41から取得した複写禁止解除情報を比較することによって、いずれかの複写禁止解除情報が改竄された場合に、不正を検出するように構成することもできる。もちろん、いずれかの端部領域41で複写禁止解除情報が取得できなかった場合に他の端部領域41を利用して複写禁止解除情報を取得するように構成してもよい。
もちろん、複写禁止解除情報のデータ量が多い場合などのように1カ所の端部領域41ではすべての複写禁止解除情報を収められない場合には、複数箇所の端部領域41を利用して複写禁止解除情報を収めてもよい。また、複写禁止解除情報に複写禁止情報と関連づける情報やその他の情報を含めることも可能である。
端部領域41を除く内部領域42には、複写禁止情報及び追跡情報などの背景情報を所定のパターンでパターン化して配置している。図2に示した例では、内部領域42を所定の大きさのブロックに分割し、複写禁止情報のパターンのブロックと追跡情報のパターンのブロックとを交互に配置している。なお図2においては、複写禁止情報のパターンが配置されたブロックには「禁止コード」と記載し、追跡情報のパターンが配置されたブロックには「コード」と記載している。追跡情報はデータ量が多い場合があり、この例でもNo.1〜4の4つのブロックを利用した例を示している。複写禁止情報のパターンのブロックと追跡情報のパターンのブロックは、繰り返して配置することによって、前景画像によりパターンが検出できなかった場合に対応している。
この内部領域42に配置される複写禁止情報及び追跡情報のパターンは、前景画像と合成されることや繰り返して配置されることなどから改竄は困難であり、複写禁止の機能を有している装置であれば、確実に複写を禁止することができる。また、たとえ複写禁止の機能を有しない装置で複写されたとしても追跡情報のパターンまで複写されるため、出所を追跡することができる。
端部領域41については複写時に読取領域から外れてしまったり、端部であることから不要な部分として切り取られたり消去されるなどの不正が発生することが考えられる。しかし、端部領域41から複写禁止解除情報が取得できなかったとしても複写禁止が解除されないだけであり、機密は保たれるので問題はない。このように本発明では、改竄や不正などが行われてはならない情報のパターンは内部領域42に配置し、改竄や不正などが行われても機密を保つことができる情報を端部領域41に配置している。
なお、図2に示した例では、潜像画像43を背景画像に含めた例を示している。旧来より複写を禁止する書類には、人間の目にはわからないが複写すると現れる画像(潜像画像)を印刷した用紙が利用されてきた。近年では、特別な用紙を利用せずに、通常の用紙に画像を形成する際に潜像画像を併せて形成している。図2に示す例でも、同様に「複写禁止」の文字画像を潜像画像として背景画像に含める例を示している。この潜像画像は複写時に装置が認識するものではなく、複写された画像にユーザが目視できるように現出することで、複写を抑止するものである。もちろん、潜像画像を背景画像に含めなくてもよいし、他の複写を防止する手段を講じてもよいことは言うまでもない。
図3は、パターンの一例の説明図である。本発明において用いるパターンは、各情報のデータの「0」または「1」を画像として表したものである。図3に示したパターンは特許文献1でも用いているパターンであるが、各情報のデータが「0」の場合に図3(A)のパターンを、また「1」の場合に図3(B)のパターンを用いて各情報のデータをそれぞれのパターンに置き換えることができる。図3(A)または(B)に示したパターンは、いずれを配置した場合も情報を埋め込んでいることを認識できないようにしている。本明細書において、各情報の「0」または「1」をパターンに置き換える処理をパターン化と呼ぶことがある。
なお、図2に示した潜像画像部分に図3(A),(B)のようなパターンを配置してしまうと潜像画像とならなくなってしまう可能性がある。そのため、潜像画像部分については、図3(C)に示すようにドットを散在させたパターンを用いる。このようなパターンにより、見た目にはわからないが複写すると現出する潜像画像を生成することができる。
図4は、複数のパターンを配置した背景画像の一部の一例の説明図である。図2に示した背景情報のパターンを配置する各ブロックには、図3に示したようなパターンをM×N個配置する。M×N個のパターンの配列によって情報を表現する二次元コードを構成している。図4(A)〜(C)には、M=N=10個配置した例を示している。なお、ブロックの大きさはこの例に限らず、M=N=20個程度等、任意に設定することができる。なお、画像が形成された記録媒体を読取部11にセットして読み取る場合に、セットされる方向を考慮するとM=Nであることが望ましい。
図4(A)に示すブロックの例は、追跡情報のパターンを配置した例を示している。追跡情報のデータの各値(「1」または「0」)に応じたパターンをブロック内に配置している。なお、左側1列と上側1行は同期パターンとして利用している。追跡情報は、これらを除くパターンで示されている。
図4(B)及び(C)に示すブロックの例は、複写禁止情報のパターンを配置したブロックを示している。図4(B)と(C)はいずれを複写禁止情報のパターンのブロックとしてもよいし、他のパターン配置のブロックを複写禁止しない場合のブロックとして両者を混在させて用いてもよい。図4(B)、(C)に示すブロックの例では、図4(A)に示した追跡情報のパターンを配置したブロックとは異なる特徴を有した特殊コードとなっている。この特徴により追跡情報のパターンのブロックと区別することができる。
図4(D)に示したパターンの配列は、端部領域41に配置された複写禁止解除情報のパターンの配列の例を示している。この例では幅(図中の高さ方向)をパターン4個分として示している。長さ(図中の左右方向)は記録媒体の辺の長さに依存する。この例の場合も左端1列と上端1行のパターンは同期パターンとして利用し、それ以外のパターンの並びが複写禁止解除情報のパターンである。
図4に示したように、内部領域42に配置する背景情報のパターンと端部領域41に配置する複写禁止解除情報のパターンとして図3に示したパターンを使用すれば、両者の境目が現れず、ユーザが両者の領域を区別できないようになる。
もちろん、図3に示したパターンは一例であって、他の様々なパターンを利用することが可能である。またそのパターン配置も図4に示す例に限られるものではない。
次に本発明の実施の一形態における動作の一例について説明する。以下の説明では、具体例として図3に示したパターンを図4に示したように配置し、さらに図2に示したように端部領域41及び内部領域42に各情報のパターンを配置するものとする。
図5は、ネットワーク3を通じて受け取った複写を禁止する画像を形成する場合の動作の一例を示すフローチャートである。S101において、例えばクライアント装置2などからネットワーク3を通じて送られてくる画像データを、ネットワークインタフェース部26で受信し、制御部30に渡す。受信した画像データは、制御部30の内部にある図示しないメモリに格納される。
受信する画像データには、その画像データを記録媒体上に形成するための様々な指示がなされた情報が付加されている。S102において、制御部30は受信した画像データに付加されている情報を調べ、その情報中で複写禁止が指示されているか否かをS103において判断する。複写禁止が指示されていない場合には、通常の画像の形成を行うため、S104の処理をスキップしてS105に進む。
S103で複写禁止が指示されていると判断した場合には、S104において、制御部30は背景画像を生成して背景画像記憶部28に格納する。背景画像は図2から図4を用いて説明したとおりであり、背景画像の生成処理の一例については後述する。追跡情報としては、S101で画像データを受信したときに付加されていた情報や、送信元であるクライアント装置2に関する情報、クライアント装置2のユーザに関する情報、本装置の装置ID、画像データを受信した日時や画像形成日時など、様々な情報から適宜含めることができる。生成する背景画像は、像形成部13の解像度に応じた解像度であって、2値のデータとして生成する。なお、制御部30は、前景画像記憶部27に記憶されている前景画像と、背景画像記憶部28に記憶されている背景画像とを合成するように画像合成部29を制御する。このとき、2値の背景画像を合成する際の色を設定しておく。例えば黒色により背景画像を合成すると、全体として背景が灰色がかった画像が形成される。また、黄色により背景画像を合成すると、背景が多少黄ばんだ画像が形成されるが、パターンはわかりにくくなる。他の色でも、使用する色により背景が色づくことになる。
S105において、制御部30はS101で受信した画像データに従って描画処理を行い、前景画像を生成して前景画像記憶部27に格納する。描画処理は公知の方法によって行えばよい。
S106において、制御部30は像形成部13に対して画像の形成を指示し、像形成部13における画像の形成が行われる。このとき、S103で前景画像と背景画像との合成が指示されている場合には、像形成部13の動作に同期して、画像合成部29は前景画像記憶部27に記憶されている前景画像と、背景画像記憶部28に記憶されている背景画像とを読み出し、背景画像を設定されている色で前景画像に合成し、像形成部13へ出力する。これによって前景画像と背景画像が合成された画像が像形成部13で形成される。制御部30から合成が指示されていなければ、前景画像記憶部27から前景画像を読み出して画像形成部13へ出力する。これにより通常の画像形成が行われる。
画像の形成が完了したら、S107において、画像を形成した旨の履歴(ログ)を記録しておく。この履歴情報としては、S101で画像データとともに受け取った付加情報から抽出した画像形成を指示したユーザ識別情報、送信元のクライアント装置2の識別情報、画像形成を行った本装置の識別情報、画像形成日時情報、履歴情報のID情報、画像形成ページ数、部数、カラーかモノクロかを識別する情報、画像データ本体、等の情報を記録することができる。もちろん、その他の情報を含めてもよいし、一部の情報を記録してもよい。履歴情報は、装置内部の図示しない記憶手段に記録するように構成してもよいし、ネットワーク3を通じて外部のログ管理サーバへ送信して格納するように構成してもよい。
上述の動作例では、ネットワーク3を通じて受け取った画像データに基づいて描画した画像を像形成部13で形成する際に、複写禁止のための背景画像を合成して形成する場合ついて説明した。この場合以外にも、例えば読取部11で読み取った画像に複写禁止のための背景情報を合成して形成することもできる。この場合、読取対象となる画像にパターンが埋め込まれていないことが条件となる。
例えばコントロールパネル部31からユーザが複写禁止の設定を行って複写開始を指示すると、読取部11で読み取った画像は読取画像処理部21で処理された後に読取画像記憶部22に記憶される。なお、パターン検出部23で所定のパターンが検出されないことを確認してもよい。
また、図5のS106と同様に、制御部30で背景画像が生成され、背景画像記憶部28に記憶される。背景画像を生成する際に必要となる複写禁止情報、追跡情報、複写禁止解除情報、必要に応じて潜像画像などは、コントロールパネル部31からユーザが設定したり、予め管理者などが設定しておけばよい。予め設定しておく場合でも、ユーザIDや画像形成日時などの可変情報についてはその都度情報を取得してパターン化することになる。
そして、像形成部13の画像形成動作が開始すると、画像合成部29は像形成部13の動作に同期して読取画像記憶部22に記憶されている画像(前景画像)と、背景画像記憶部28に記憶されている背景画像とを読み出し、背景画像を設定されている色で前景画像に合成し、像形成部13へ出力する。これによって読取部11で読み取った画像と背景画像とが合成された画像が、像形成部13で形成される。なお、複写禁止の指示がない場合には、一般の複写指示として、後述する複写禁止処理を含めた複写動作を行うことになる。
図6は、背景画像の生成処理の一例を示すフローチャートである。図5のS104において制御部30で背景画像を生成する処理の一例としては、まずS111において、図5のS101で画像データとともに受信した付加情報や、現在日時、本装置の装置情報、当該画像形成のジョブ識別情報などから、複写禁止情報、追跡情報、複写禁止解除情報等を生成する。
そしてS112において、図2で説明したように複写禁止解除情報についてはパターン化して端部領域41に配置し、複写禁止情報及び追跡情報についてはパターン化して内部領域42にブロック単位で繰り返し配置する。これにより1ページ分の背景情報を生成する。使用するパターンとしては、例えば図3(A)、(B)に示したようなパターンを用いることができる。また、このようなパターンを用い、複写禁止情報については図4(B)、(C)に示すような一様なパターンのブロックを作成する。また追跡情報については、そのデータに応じてパターンを配置した図4(A)に示すようなブロックを作成する。データ量が多い場合には、追跡情報を分割して複数のブロックに配置する。そして、複写禁止情報のパターンのブロックと、追跡情報のパターンのブロックとを、図2に示すように内部領域42に繰り返し並べてゆく。また複写禁止解除情報については図3(A)、(B)に示したようなパターンを用いてパターン化し、図4(D)に示すように端部領域41の形状及び大きさに応じて配置し、残った部分にはダミーデータを図3(A)、(B)に示したようなパターンで配置する。
潜像画像を形成する場合には、S113において、S112で生成した背景画像に潜像画像を描画する。潜像としては、あらかじめ設定されていた文字列や図形、または、追跡情報の一部(ユーザIDや日時情報)とすることができる。このとき、潜像画像と重なるパターンについては、図3(C)にも示したようにドットを散在させたパターンに置き換える。これによって潜像画像を背景画像中に含めることができる。
このようにして生成された背景画像を、S114において、背景画像記憶部28に格納する。この後、図5のS106において画像合成部29が背景画像記憶部28から背景画像を読み出して前景画像と合成し、合成した画像が像形成部13で形成されることになる。
図7は、複写時の動作の一例を示すフローチャートである。この例では、まずS121において、複写を行おうとしているユーザを認証する。認証の方法としては、ICカード等によって認証してもよいし、コントロールパネル部31からユーザIDとパスワードを入力させて認証するようにしてもよいし、指紋認証等のバイオメトリックスを使った認証を行うようにしてもよい。なお、このユーザの認証は、最初に行うほか、複写禁止解除条件の判定までに行えばよく、例えば複写禁止解除の際に必要となったら行うようにしてもよい。
S122において、ユーザがコントロールパネル部31で複写開始の指示を行うと、制御部30が読取部11に対して読取開始を指示し、これによって読取部11が原稿上の画像を読み取る。読み取った画像は、読取画像処理部21に渡されて、S123において複写画像の形成に最適な画像処理が施され、読取画像記憶部22に記憶される。
読取部11で読み取った画像は、パターン検出部23にも渡され、読取画像処理と並行して複写禁止処理が行われる。S124において、パターン検出部23は図3(A)、(B)に示したような特定のパターンを順次検出し、「1」、「0」のデータに変換する。図8は、パターン検出部23の一構成例を示すブロック図、図9は、検出データの一例の説明図である。図中、51は2値化処理部、52はノイズ除去処理部、53はパターンマッチング部である。読取部11から出力された画像は、2値化処理部51において2値化され、図3(A)、(B)に示したような斜線パターン以外のノイズ画像(前景画像も含まれる)をノイズ除去処理部52で除去する。その後、図3(A)、(B)に示したようなパターンをテンプレートとした照合処理をパターンマッチング部53で行う。これによって図3(A)、(B)に示したような斜線パターンを検出することができる。
1個のパターンを検出するごとに、図9に示すような検出データを生成して、複写禁止情報取得部24へ入力されるとともに、検出データ記憶部25へ記憶させる。検出データは、パターンを検出したX、Y座標と、検出したパターンに対応する「1」または「0」のデータにより構成されている。
図7に戻り、S125において、複写禁止情報取得部24はパターン検出部23から渡される検出データから、複写禁止情報が存在していればこれを取得する。図10は、複写禁止情報取得部24の一構成例を示すブロック図である。図中、61はブロック化処理部、62は個数算出部、63は比率算出部、64は判定処理部である。複写禁止情報が図4(B)、(C)に示したようなパターンの配列である場合、図4(A)に示す追加情報のパターン配列とは明らかに異なるため、一部のパターンが検出できなくてもブロック中のパターンの傾向を抽出できれば複写禁止情報の存在を確認できる。そのための構成を図10に示している。
図10に示す複写禁止情報取得部24の構成では、ブロック化処理部61は、各パターンのブロックサイズよりも小さいサイズ、望ましくはブロックサイズの半分以下のサイズの検出ブロックサイズごとに、各検出サイズ内に含まれる検出データを検出データ記憶部25から読み出す。そして、読み出された検出ブロック内の検出データから、値が「1」である個数及び「0」である個数を個数算出部62で算出する。比率算出部63は、個数算出部62で算出された値が「1」である個数と「0」である個数の比率を算出する。判定処理部64では、個数算出部62で算出された検出ブロック内の検出データの個数が所定範囲であり、かつ、値が「0」の検出データの比率、または値が「1」の検出データの比率が所定閾値以上である場合に、複写禁止情報のブロック内部の検出ブロックであると判断し、複写禁止情報のブロック内部の検出ブロックと判定されたブロック数をカウントする。検出ブロックのブロック数が所定閾値以上となったら、複写禁止情報が存在する複写が禁止された画像であると判断し、複写禁止信号を制御部30へ出力する。
図7のS126では、制御部30が複写禁止情報取得部24で複写禁止情報を取得したか否か、上述の例では複写禁止信号が複写禁止情報取得部24から入力されたか否かを判断する。読取部11における1ページ分の画像の読取が完了するまでに複写禁止情報が取得されなかった場合には、S127において、像形成部13を起動して、像形成部13の動作に会わせて読取画像記憶部22に記憶されている画像を読み出して像形成部13へ送り、画像を形成する。このとき、画像合成部29における合成処理は行われない。
S126で複写禁止情報が取得されたと判断された場合、すなわち複写禁止情報取得部24から複写禁止信号が制御部30に入力された場合には、S128において、検出データ記憶部25から検出データを読み出し、複写禁止解除情報を取得する。複写禁止解除情報のパターンは図2にも示したように記録媒体の端部領域に形成されている。従って、この端部領域という固定された領域内の検出データを読み出せば、簡単に複写禁止解除情報を復元することができる。この処理の詳細については後述する。
S129において、S128で複写禁止解除情報を復元することができたか否かを判定し、複写禁止解除情報を復元できない場合には、S132において複写動作を中止する。
S129で複写禁止解除情報が復元できたと判定した場合には、S130において、複写禁止解除情報により示されている複写禁止解除条件の判定を行う。例えば、S121で認証したユーザのユーザIDや、コントロールパネル部31からユーザが入力した暗証番号、現在の日時などの様々な条件について、複写禁止解除情報で示される複写禁止解除条件を満たしているか否かを判定する。
S131において、S130における判定の結果を判断し、複写禁止解除条件を満たしていると判断される場合には、S127において、像形成部13を起動して、像形成部13の動作に会わせて読取画像記憶部22に記憶されている画像を読み出して像形成部13へ送り、画像を形成する。このとき、画像合成部29における合成処理は行われない。S131で複写禁止解除条件が満たされないと判断された場合には、S132において複写動作を中止する。
S127で画像を形成した場合もS132で複写動作を中止した場合も、S133において複写動作の履歴情報を記録し、複写処理を終える。この履歴情報は図5のS107における履歴情報と同様であり、複写動作を中止した場合にはその旨の情報も含めておく。記憶する場所も装置内部でもよいし、外部のサーバなどであってもよい。
図11は、複写禁止解除情報の取得処理の一例を示すフローチャート、図12は、複写禁止解除情報の取得処理を行うための参照領域の一例の説明図である。図7のS128において行われる処理の一例を図11に示している。なお、複写禁止解除情報は図2でも説明したように記録媒体の4辺に存在する各端部領域に配置されることから、読取部11で読み取った画像に対して端部領域に配置された複写禁止解除情報のパターンが存在するであろう領域を、複写禁止解除情報の取得処理のための参照領域として設定し、その参照領域から複写禁止解除情報を取得する。以下の説明では図12に示すような第1〜4領域を参照領域として、複写禁止解除情報の取得処理を行うものとする。なお、変数iの初期値は1であるものとし、第1領域から参照する。
S141において、検出データ記憶部25から第i領域に含まれる検出データを読み出す。S142において、S141で読み出した検出データの位置(X、Y座標)から、画像のスキュー(傾き)角度を求める。スキュー角度を求める手法としては、例えばハフ変換などを用いることができる。
S143において、S142で求めたスキュー角度を考慮して検出データを行または列方向に順にならべ、検出データ中の値を2次元のビット値配列として生成する。
S144において、S143で生成した2次元のビット値配列から、複写禁止解除情報のビット値配列を抽出する。例えば図4(D)に示すように複写禁止解除情報のパターンが配置されている場合、上及び左側に存在する同期パターンの検出データを調べることによって複写禁止解除情報の部分を特定することができる。
S145において、S144で抽出したビット値配列を1次元に並べ替える。なお、一般に複写禁止解除情報をパターン化して配置する際に誤り訂正符号を付加しておく場合があり、その場合には、S146において誤り訂正符号を用いて元の複写禁止解除情報を取得する。なお、ダミーデータについては排除される。
S147において、正常に複写禁止解除情報を取得できたか否かを判定し、正常に複写禁止解除情報を取得できていれば、その複写禁止解除情報を用いることとして、図7のS129で複写禁止解除情報を復元できたものとして判定する。
また、S147で複写禁止解除情報を正常に取得できなかったと判定された場合には、S148においてi<4か否か、すなわち4つの参照領域をすべて処理したか否かを判定し、まだ処理していない参照領域が存在する場合には、S149でiを1増加させてS141へ戻る。これにより、次の参照領域から複写禁止解除情報を取得する処理が行われる。いずれかの参照領域で正常に複写禁止解除情報が取得できれば正常終了となる。いずれの参照領域からも正常に複写禁止解除情報を取得できなかった場合には取得失敗となり、図7のS129で複写禁止解除情報を復元できなかったものとして判定し、複写動作は中止される。
この複写禁止解除情報の取得処理は、上述のように図11に示した特定の参照領域について行われるため、比較的高速な処理により実行することができる。特に端部領域は通常は余白部分となることが多く、1つの参照領域を処理しただけで多くの場合は正常に複写禁止解除情報を取得することができる。
なお、ここでは詳細は述べないが、追跡情報については内部領域から抽出することになるためほぼ画像全体を処理対象として抽出処理を行うことになる。そのため、複写禁止解除情報を取得する処理に比べて処理時間を要することになる。
以上のようにして、複写禁止情報及び複写禁止解除情報(及び追跡情報)を背景画像として生成し、前景画像に合成して形成することによって、複写のための読取を行った際に、複写禁止解除情報に示されている条件に適合しない限り複写ができないように構成することができる。しかし、あるユーザが、自分は複写できる複写禁止解除情報のパターンが配置された端部領域を切り取り、別の複写禁止の原稿とともに読取部11で読み取らせるという不正を行った場合、複写できてしまう可能性がある。
このような不正を防止するための一つの方法として、例えば図11に示した各参照領域からそれぞれ複写禁止解除情報を取得して一致度合いを判定したり、多数となるデータを採用することが考えられる。例えば多数決で複写禁止解除情報を決定したり、あるいは他の情報を加えて判断することが考えられる。しかしこの場合も、4つの端部領域とも他の原稿から切り取られた部分を使用された場合については回避できない。
別の方法として、複写禁止解除情報に追跡情報の一部を含めておき、画像を読み取ったときに追跡情報の一部と複写禁止解除情報に含まれている追跡情報の一部とが一致するか否かを判定することが考えられる。内部領域に配置される追跡情報は改竄が困難であることから、両者の情報が一致するように不正な改竄を行うことは難しく、上述のような不正複写を防止することができる。
さらに別の方法として、複写禁止情報のパターンにID情報を含ませておくとともに複写禁止解除情報にもID情報を含ませておき、画像を読み取ったときに両者のIDの一致度合いを検出するように構成してもよい。このIDの一致度合いの検出は、IDの完全一致を検出するほか、他の情報を加味して判断してもよい。
上述の説明では、ネットワーク3を経由して送られてきた画像データに基づいて画像を像形成部13で形成する機能と、読取部11で読み取った画像を像形成部13で形成する機能を有するものとして説明した。例えばネットワーク3を通じて画像データを受け取る代わりに、他のインタフェースを通じてコンピュータから送られてくる画像データについて、同様に複写禁止のための背景画像を合成して画像を形成することもできる。
このほかにも、例えば読取部11で読み取った画像をネットワーク3を経由してクライアント装置2へ転送する機能や、FAX送受信機能を有する場合もある。読取部11で読み取った画像をネットワーク3を通じて転送する場合やFAX送信する場合には、上述の複写の場合と同様に複写禁止機能を適用し、複写禁止であればネットワーク3への転送やFAX送信を中止するように構成することができる。FAX受信した画像に対しても複写禁止のための背景画像を合成して形成することも可能である。
図13は、画像処理部の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。図中、71はプログラム、72はコンピュータ、81は光磁気ディスク、82は光ディスク、83は磁気ディスク、84はメモリ、91はCPU、92は内部メモリ、93は情報読取部、94はハードディスク、95はインタフェース、96は通信部である。
上述の実施の一形態で説明した画像処理部12中の制御部30の機能あるいはさらに読取画像処理部21、パターン検出部23、複写禁止情報取得部24、画像合成部29の機能の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム71によって実現することが可能である。その場合、そのプログラム71およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもできるし、すべてをハードウェアで構成してもよい。例えば読取画像処理部21、パターン検出部23、複写禁止情報取得部24、画像合成部29の全部または一部や、制御部30の一部の機能について、専用のハードウェアで構成することもできる。
プログラム71を格納する記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている情報読取部93に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、情報読取部93にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク81,光ディスク82(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク83,メモリ84(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム71を格納しておき、例えばコンピュータ72の情報読取部93あるいはインタフェース95にこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム71を読み出し、内部メモリ92またはハードディスク94に記憶し、CPU91によってプログラム71を実行することによって、画像処理部12中のの制御部30の機能あるいはさらに読取画像処理部21、パターン検出部23、複写禁止情報取得部24、画像合成部29の機能の一部または全部を実現することができる。あるいは、ネットワークなどを介してプログラム71をコンピュータ72に転送し、コンピュータ72では通信部96でプログラム71を受信して内部メモリ92またはハードディスク94に記憶し、CPU91によってプログラム71を実行することによって実現してもよい。または、予めプログラム71を書き込んだROMなどのメモリを内部に実装して実現してもよい。
なお、対応するインタフェース95を介して読取部11及び像形成部13、コントロールパネル部31が接続されている。コンピュータ72には、このほかインタフェース95を介して様々な装置と接続することができる。また、読取画像記憶部22や検出データ記憶部25、前景画像記憶部27、背景画像記憶部28などは、ハードディスク94や内部メモリ92などを利用して実現することができる。さらに、ネットワークインタフェース部26は通信部96に対応するものである。
本発明の実施の一形態を示すブロック図である。 背景情報及び複写禁止解除情報の具体的な配置例の説明図である。 パターンの一例の説明図である。 複数のパターンを配置した背景画像の一部の一例の説明図である。 ネットワーク3を通じて受け取った複写を禁止する画像を形成する場合の動作の一例を示すフローチャートである。 背景画像の生成処理の一例を示すフローチャートである。 複写時の動作の一例を示すフローチャートである。 パターン検出部23の一構成例を示すブロック図である。 検出データの一例の説明図である。 複写禁止情報取得部24の一構成例を示すブロック図である。 複写禁止解除情報の取得処理の一例を示すフローチャートである。 複写禁止解除情報の取得処理を行うための参照領域の一例の説明図である。 画像処理部の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。
符号の説明
1…画像読取形成装置、2…クライアント装置、3…ネットワーク、11…読取部、12…画像処理部、13…像形成部、21…読取画像処理部、22…読取画像記憶部、23…パターン検出部、24…複写禁止情報取得部、25…検出データ記憶部、26…ネットワークインタフェース部、27…前景画像記憶部、28…背景画像記憶部、29…画像合成部、30…制御部、31…コントロールパネル部、41…端部領域、42…内部領域、43…潜像画像、51…2値化処理部、52…ノイズ除去処理部、53…パターンマッチング部、61…ブロック化処理部、62…個数算出部、63…比率算出部、64…判定処理部、71…プログラム、72…コンピュータ、81…光磁気ディスク、82…光ディスク、83…磁気ディスク、84…メモリ、91…CPU、92…内部メモリ、93…情報読取部、94…ハードディスク、95…インタフェース、96…通信部。

Claims (15)

  1. 複写を禁止する旨の情報である複写禁止情報を含む背景情報と複写禁止を解除するための条件を示す複写禁止解除情報とを所定のパターンにより表現した背景画像を生成する背景画像生成手段と、画像を記録媒体上に形成する形成手段に対して形成対象画像である前景画像と前記背景画像生成手段で生成した前記背景画像を合成して出力する合成手段を有し、前記背景画像生成手段は、前記背景画像を生成する際に、前記複写禁止解除情報のパターンを前記記録媒体の端部領域に配置することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記背景画像生成手段は、前記背景情報のパターンを該端部領域以外の領域に配置することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記背景画像生成手段は、前記記録媒体の端部領域に前記複写禁止解除情報のパターンを複数配置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記背景画像生成手段は、前記記録媒体の端部領域に前記複写禁止解除情報とともにダミーデータのパターンを配置することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記背景画像生成手段は、前記記録媒体の端部領域に前記複写禁止解除情報とともに前記背景情報を含むパターンを配置することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記複写禁止解除情報のパターンを配置する領域には、前記背景情報の一部のパターンを配置することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記複写禁止解除情報は、前記複写禁止情報と関連づけた情報を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 入力された画像の端部領域から所定のパターンを検出して複写禁止解除情報を取得する複写禁止解除情報取得手段と、前記画像の前記端部領域を除く領域から所定のパターンを検出して複写を禁止する旨の情報である複写禁止情報を取得する複写禁止情報取得手段と、前記複写禁止情報取得手段によって複写禁止情報が取得されているか否か及び前記複写禁止解除情報取得手段により前記複写禁止解除情報が取得されているか否かを判定する情報取得判定手段と、前記情報取得判定手段が前記複写禁止情報取得手段によって複写禁止情報が取得されかつ前記複写禁止解除情報取得手段により前記複写禁止解除情報が取得されていると判定したときに前記複写禁止解除情報による複写禁止を解除する条件を満たしているか否かを判定する解除条件判定手段と、前記解除条件判定手段の判定に基づいて前記画像の形成手段への出力を制御する出力制御手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  9. 画像を読み取る画像読取手段をさらに有し、前記複写禁止解除情報取得手段は、前記画像読取手段から読み取られた画像の先端領域から前記所定のパターンを検出して複写禁止解除情報を取得することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記複写禁止解除情報取得手段は、前記画像の端部領域から前記複写禁止解除情報を複数取得し、前記情報取得判定手段は、前記複写禁止解除情報取得手段で取得した複数の前記複写禁止解除情報の一致度合いに基づき判定することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  11. 前記複写禁止解除情報取得手段は、前記端部領域から前記複写禁止解除情報とともに前記背景情報中の一部の情報も取得し、前記解除条件判定手段は、さらに前記複写禁止解除情報取得手段で取得した背景情報中の一部の情報と前記端部領域以外の領域から取得した前記背景情報中の情報との一致度合いの判定を前記複写禁止を解除する条件の一つとすることを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記解除条件判定手段は、さらに、前記複写禁止解除情報取得手段で取得した複写禁止解除情報に含まれている前記複写禁止情報と関連づけた情報と、前記複写禁止情報取得手段で取得した前記複写禁止情報との対応づけが正しいか否かの判定を、前記複写禁止を解除する条件の一つとすることを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置から出力される画像を記録媒体上に形成する形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 複写を禁止する旨の情報である複写禁止情報を含む背景情報と複写禁止を解除するための条件を示す複写禁止解除情報とを所定のパターンにより表現した背景画像を生成する背景画像生成処理と、形成対象画像である前景画像と前記背景画像生成処理で生成した前記背景画像を合成する合成処理と、画像を記録媒体上に形成する形成手段へ前記合成処理で合成した画像を出力する出力処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、前記背景画像生成処理は、前記背景画像を生成する際に、前記複写禁止解除情報のパターンを前記記録媒体の端部領域に配置することを特徴とする画像処理プログラム。
  15. 入力された画像の端部領域から所定のパターンを検出して複写禁止解除情報を取得する複写禁止解除情報取得処理と、前記画像の前記端部領域を除く領域から所定のパターンを検出して複写を禁止する旨の情報である複写禁止情報を取得する複写禁止情報取得処理と、前記複写禁止情報取得処理によって複写禁止情報が取得されているか否か及び前記複写禁止解除情報取得処理により前記複写禁止解除情報が取得されているか否かを判定する情報取得判定処理と、前記複写禁止情報取得処理によって複写禁止情報が取得されかつ前記複写禁止解除情報取得処理により前記複写禁止解除情報が取得されていると前記情報取得判定処理で判定したときに前記複写禁止解除情報による複写禁止を解除する条件を満たしているか否かを判定する解除条件判定処理と、前記解除条件判定処理の判定に基づいて前記画像の形成手段への出力を制御する出力制御処理をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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